JP4132222B2 - スライド装置のシール構造 - Google Patents

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,例えば,工作機械,各種組立装置,又は試験装置等の直線摺動部に適用されるスライド装置において,スライダの摺動部に塵埃等の異物が侵入するのを防止するシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,メカトロ技術の発展が目覚ましく,当該技術を支える基礎的且つ汎用的な装置としてスライド装置がある。スライド装置は,現在では,工作機械,半導体製造装置,搬送装置,産業用ロボット等の各技術分野の装置に組み込まれて多用されているが,技術の発展と共にその用途は拡大している。そして,スライド装置自体に対しても高精度,高速摺動化,組立容易性,汎用化等の要求が益々高まっている。
【0003】
スライド装置は,一般に,軌道溝を備えた軌道レール(又はベッド),該軌道レール上を摺動自在なスライダ(又はテーブル),及び該スライダを軌道レールの軌道溝に沿って摺動させる駆動機構を備えている。駆動機構は,例えば,スライダに設けられたねじ部に螺合するねじ軸,前記ねじ軸の両端部を軸支する支持プレート,及びいずれか一方の支持プレートに取り付けられ且つ前記ねじ軸を回転する駆動機構(又はモータ)から成る。このスライド装置は,駆動機構を制御することにより,電気・電子的に制御され,直線上を位置決め案内する。
【0004】
スライド装置として,図7〜図9に示したものは,本出願人が,特願平9−196403号(特開平11−30234号公報参照)として既に出願したものに含まれるスライド装置の一例である。図7はこの先願に示したスライド装置の一実施例を上部カバーを取り付けた状態で示す斜視図,図8は図7に示したスライド装置から上部カバーを取り外した状態を示す斜視図,図9は図7に示すスライド装置をスライダとねじ軸支持体との間の位置においてねじ軸に直交する平面で切断した断面図である。
【0005】
図7〜図9に示すスライド装置1は,基本的に,上面側が開口した断面U字状で長尺な軌道レール2,軌道レール2の断面U字状の凹部5内に移動可能に嵌挿されたスライダ3,スライダ3に螺合するねじ軸4,及びねじ軸4を回転駆動する駆動モータ9から構成されている。軌道レール2には,モータ側ねじ軸支持体11とエンド側ねじ軸支持体12とが取り付けられ,ねじ軸4を回転自在に支持している。また,駆動モータ9は,モータ側ねじ軸支持体11に取り付けられている。軌道レール2はねじ等の適宜の固着手段によって図示しない支持台に固定されている。スライダ3は,軌道レール2との間において,複数のボール(図示せず)が無限軌道を転動しつつ循環する直動転がり案内機構を介して摺動自在である。軌道レール2のU字状の凹部5は,底部6とその両側から起立する一対の側部7とによって構成されている。一対の側部7の対向する内面には,スライダ3がボールを介して滑らかで正確な直線走行を行うように,一対の軌道溝8が長手方向に平行に延びて形成されており,一対の軌道溝8とボールとで直動転がり案内機構が構成されている。
【0006】
スライダ3は,テーブル等の搭載物(図示せず)を取り付けるため側方に且つ先端が上方に延びる一対の取付けフランジ13を有している。取付けフランジ13には,取付けボルト等の固着手段によって固定するためにねじ穴14が形成されている。軌道レール2内に収容されるスライダ3やねじ軸4を外部から保護するため,防塵用の上部カバー15が,モータ側ねじ軸支持体11とエンド側ねじ軸支持体12に対して取付けボルトによって軌道レール2を覆うように上方から取付けられる。上部カバー15には,取付けボルトの取付け位置に取付け孔16が形成されている。スライダ3の一対の取付けフランジ13は,上部カバー15との干渉を回避するため,上部カバー15の両側部を迂回するように,軌道レール2の横方向から上方に,略L字状に延びている。搭載物は,取付けフランジ13,13に取付けねじ穴14にねじ込まれる取付けボルトによって取り付けられる。スライダ3が軌道レール2に対して移動することにより,テーブルは支持台に対して移動することができる。
【0007】
スライダ3には,外周に螺旋溝を有するねじ軸4が螺合する螺旋溝を有するナット体17がねじ18によって取り付けられており,ねじ軸4とナット体17とは,ねじ軸4の回転に応じてスライダ3を軌道レール2の軸方向に直線移動する送りねじ機構を構成している。この実施例では,スライダ3が滑らかで正確に直線送りされるように両螺旋溝の間にボール(図示せず)が転動可能に介在されており,送りねじ機構は,ねじ軸4,ナット体17及び循環するボールから成るボールねじで構成されている。スライダ3の側面下部には軌道レール2の軌道溝8との間にボールが転動する軌道溝が形成され,且つスライダ3のケーシング内には軌道溝からの多数のボールが無限循環するボール循環路が形成されている。
【0008】
ねじ軸4の各端部を回転可能に支持するモータ側のねじ軸支持体11とエンド側のねじ軸支持体12は,軌道レール2の各側部7の上面20に対してねじによって固定されている。軌道レール2の軌道溝8及び上面20は,互いに平行に加工されている。モータ側ねじ軸支持体11とエンド側ねじ軸支持体12をそのまま軌道レール2の上面20に対して水平方向(左右方向)の位置合わせをして固着すれば,垂直方向(上下方向)の位置合わせをすることなく,軌道レール2に配置したねじ軸4をスライダ3内に且つスライダ3の摺動方向に正確に配置させることができる。
【0009】
軌道レール2の一対の側部7の外面には,それぞれセンサレール21が取付けボルト22によって取付けられている。各センサレール21には,原点等の位置を特定する必要がある任意の位置にセンサ23が設けられている。センサ23がフランジ13を検出した検出信号は,リード線24を経てセンサ用コネクタ25からコントローラ(図示せず)に入力される。なお,モータ用コネクタ28からの制御信号が駆動モータ(ステッピングモータ)9に供給される。
【0010】
図7〜図9に示されているように,センサレール21にはその長手方向に延びるリード線用溝26が形成されており,センサ23に接続されるリード線24を収容することができる。また,センサレール21の一部は,軌道レール2とスライダ3と側面部分を覆う側面カバー27となっている。なお,この図において,軌道レール2の底部6には,軌道レール2を支持台(図示せず)に取付ける取付けボルトが挿通する取付け孔29が2列に所定間隔毎に形成されている。また,図8において,駆動モータ9の回転駆動力は,カップリング30を介してねじ軸4に伝達される。更に,スライダ3の摺動範囲は,モータ側ねじ軸支持体11とエンド側ねじ軸支持体12とにそれぞれ取り付けられたストッパ31,32によって規定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記のスライド装置1では,スライダ3の摺動に伴って搭載物の取付け用の取付けフランジ13も一体的に移動するために,軌道レール2と上部カバー15との間には,取付けフランジ13が通過するための開口33が形成されている。センサレール21の一部が側面カバー27となっているが,この開口33のすべてを覆う構造にはなっていないので,開口33から粉塵や異物がスライド装置1の内部に侵入することを完全に防止することができない。
【0012】
そこで,上記のような軌道レールと上部カバーとの間に形成される側部の開口を搭載物取付け用の取付けフランジが通過する構造を有するスライド装置において,通常は開口を塞いでいるシール部材を,取付けフランジが通過する際にその通過を許容するように変形させることができれば,取付けフランジの通過と側部開口の閉鎖という両方の要求を満たして,粉塵や異物がスライド装置内部に侵入するのを防止することが可能となるという課題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記課題を解決することであり,スライド装置の側部に形成される軌道レールと上部カバーとの間の開口を搭載物取付け用の取付けフランジが通過する構造を有するスライド装置において,前記開口を,取付けフランジによって撓み変形させることが可能な可撓性シール体で覆うことによって,粉塵や異物がスライド装置内部に侵入するのを簡単に防止することができるスライド装置のシール構造を提供することである。
【0014】
この発明は,互いに連結された一対の側部を有する軌道レール,前記軌道レール上を摺動自在なスライダ,前記軌道レールの前記側部との間に前記軌道レールの長手方向に延びる開口を形成する状態で前記軌道レールの上部を覆う上部カバー,前記スライダから一体的に前記開口を通して延び且つ先端に搭載物が取り付けられる取付けフランジを具備するスライド装置において,
前記取付けフランジは,前記軌道レールの前記側部の上面を実質的に隙間無しの状態で移動し,
前記開口は前記軌道レールの前記側部の上面に載置された可撓性シール体によってシールされ,前記可撓性シール体は前記スライダの摺動に伴って前記開口内を通過する前記取付けフランジによって前記軌道レールの前記側部の上面から離れるように撓み変形され 前記可撓性シール体はチェーンであり,
前記上部カバーは,前記スライダの側面から前記可撓性シール体の幅を超えて延びる横方向延長部と,該横方向延長部の先端から垂下した垂下部とを有し,前記横方向延長部,前記垂下部及び前記スライダの側面によって囲まれた空間には,前記取付けフランジによって撓み変形された前記チェーンが入り込むことができることを特徴とするスライド装置のシール構造に関する。
【0015】
このスライド装置のシール構造において,撓み変形された前記可撓性シール体が相対的に走行する前記取付けフランジの上面は,その両端部を前記軌道レールの前記側部の上面から離れるように傾斜する傾斜面とした凸面に形成されている。
【0016】
また,前記スライダには,前記可撓性シール体を前記軌道レールの前記側部の上面に向かって押さえる押さえ部材が配設されている。前記押さえ部材は,スプロケット,プーリ,板ばね又はパッドで構成することができる。
【0017】
この発明によれば,軌道レールと上部カバーとの間に形成され且つ取付けフランジが占めている部分以外の開口は,軌道レールの側部の上面に載置された可撓性シール体によってシールされる。しかも,可撓性シール体はスライダの摺動に伴って開口内を移動する取付けフランジによって軌道レールの側部の上面から離れるように撓み変形されるので,可撓性シール体はスライダの摺動に伴って開口内における取付けフランジの通過を妨げることもない。軌道レールと上部カバーとの間に形成される開口は,搭載物を取り付けるための取付けフランジと可撓性シール体とによってシールされ,塵埃等の異物がスライド装置内に侵入するのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下,添付図面を参照しつつ,この発明の実施例を説明する。図1〜図6において,スライド装置それ自体は,図7〜図9に示した従来のスライド装置に用いられているのと同様のもので良く,同一の構成要素には,図7〜図9に付された符号と同一の符号を付しているので,重複する説明を省略する。
【0019】
図1〜図6を参照すると,軌道レール2は,断面がU字状であり,起立した一対の側部7の内側に形成される凹部5にスライダ3が軌道レール2の長手方向に摺動可能に嵌合している。上部カバー15は,軌道レール2に固定されたモータ側及びエンド側の各ねじ軸支持体11,12に取り付けられて,軌道レール2の上部を覆っている。図6では,可撓性シール体であるチェーン50は,軌道レール2の一方の側部7の上面20にのみ載置した状態を示している。これらの構造は,図7〜図9に示されたものと同様である。上部カバー15は,スライダ3の幅を超えて横方向に延びる横伸長部40と,横伸長部40の先端からスライダ3の側面42と平行に垂下する垂下部41とを有している。
【0020】
スライダ3の側面42からは,横方向にテーブルを取り付けるための取付けフランジ13が突出している。即ち,取付けフランジ13は,スライダ3の側面42から横方向に突出する横方向突出部44と,その先端から上部カバー15の垂下部41の外側において垂下部41と平行に上部カバー15よりも上方に延びる起立部45とを有している。したがって,スライダ3の側面42と垂下部41との間で且つ横伸長部40と横方向突出部44との間には,スライダ3の摺動方向に貫通して延びる空間43が形成されている。図3に示すように,横方向突出部44の上面46は,上面46の中央部が軌道レール2の側部7の上面20と平行な平坦面47となっており,上面46の両端部が平坦面47からスライダ3の摺動方向に傾斜した傾斜面48に形成されている。傾斜面48は,軌道レール2の側部7の上面20に対して大きな段差を生じないように位置している。
【0021】
軌道レール2の側部7の上面20と,スライダ3の傾斜面48及び平坦面47とには,可撓性シール体としてのチェーン50が載置されている。チェーン50は,その両端において適宜の固着手段で軌道レール2に固定されているが,過大な力が作用したときに緩和するため,ばねを介して軌道レール2に係止してもよい。チェーン50は,軌道レール2の側部7の上面20と取付けフランジ13の横方向突出部44の平坦面47及び傾斜面48とを這わせた状態では,殆ど遊びがない。チェーン50は,その両端が軌道レール2の拘束されている以外,軌道部レール2に対して何ら拘束されていない。チェーン50を構成するチェーンは,リンクプレート51とピン52(一部のみ,符号を付す)とを連続的に接続したものであり,ピン52の位置で回動して,屈曲性が与えられている。チェーン50のリンクプレート51の高さは,軌道レール2の側部7の上面20と上部カバー15の垂下部41の先端との間の間隔,即ち,側部の開口33を塞ぐことができるように,開口33の高さ寸法よりも僅かに高く設定されている。
【0022】
スライダ3からは,その摺動方向両端部において,軌道レール2の側部7の上面20に載置されているチェーン50の上方に延びるアーム53が取り付けられており,アーム53の先端には,チェーン50のピン52に当接するテンションプーリ54を有する押さえ部材55が設けられている。押さえ部材55はチェーン50のピン52を押さえ付けるので,スライダ3が軌道レール2に対して摺動するときにチェーン50が傾斜面48によって跳ね上がる現象を防止し,傾斜面48から中央の平坦面47へ又はその逆の方向にスムーズに相対的に走行させる働きをしている。押さえ部材55は,図示していないが,ばね等の適宜の弾性部材によってチェーン50を軌道レール2の側部7の上面20に対して押圧するように付勢している。
【0023】
以上のように構成されたスライド装置のシール装置によると,可撓性シール体であるチェーン50は,スライダ3が軌道レール2に沿って摺動するときに,取付けフランジ13の上面46の傾斜面48によって軌道レール2の側部7の上面20から起こされて,スライダ3の傾斜面48及び平坦面47と相対的に走行した後,軌道レール2の側部7の上面20の上に載置される状態に戻る。平坦面47上に位置しているチェーン50の部分は,空間43内に退避可能であり,上部カバー15と干渉することがない。軌道レール2の側部7の上面20と上部カバー15の垂下部41との間に形成される開口は,取付けフランジ13が存在している部分を除きチェーン50によって完全に覆われており,チェーン50がスライド装置1内への塵埃等の異物の侵入を防止している。取付けフランジ13は,軌道レール2の側部7の上面20との間に実質的に隙間を形成することなく軌道レール2に対して摺動するので,軌道レール2と取付けフランジ13との間から異物がスライド装置1内に侵入することもない。したがって,スライド装置1の外部から,軌道レール2の側部7の上面20と上部カバー15の垂下部41との間に形成される開口を通って,スライド装置1の内部へ塵埃や異物が侵入するのを防止することができる。
【0024】
付けフランジ13の上面46(図3)は,傾斜面48と平坦面47とから成る台形状の凸面としたが,滑らかな凸状の湾曲面としてもよいことは明らかである。また,上面46には,可撓性シール体との相対的な走行を滑らかにするため,低摩擦材を使用したり,ローラウェイのようにローラ列を回転自在に配設してもよい。更に,押さえ部材55は,テンションプーリ54としたが,これに代えて,ピン52と噛み合うスプロケットであってもよく,また,チェーン50を軌道レール2の側部7の上面20又は傾斜面48に向かって押さえる板ばね,或いは弾性部材によってチェーン50に押し付けられる摺接パッドであってもよい。
【0025】
【発明の効果】
この発明によるスライド装置のシール構造は,以上のように構成されているので,次のような効果を有する。即ち,軌道レールの側部と上部カバーとの間に形成される開口を可撓性シール体で覆い,搭載物を取り付けるための取付けフランジが通過する際には,取付けフランジによって可撓性シール体を撓み変形させるので,取付けフランジが開口を通過可能であると共に,例えば溶接時に発生するスパッタ等の粉塵や異物が開口を通してスライド装置内部に侵入するのを防止することができる。可撓性シール体を構成するチェーンは,伝動装置に用いられる機械要素であり,簡単且つ安価に作製することができ,スライド装置のコスト上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるスライド装置のシール構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】 図1に示すスライド装置の上面カバーを取り外した状態を示す平面図である。
【図3】 図1に示すスライド装置の上面カバーを取り外した状態を示す側面図である。
【図4】 図1において可撓性シール体を取り除いた状態を示す断面図である。
【図5】 図2において可撓性シール体を取り除いた状態を示す平面図である。
【図6】 図1に示すスライド装置の上部カバー(想像線で示す)を含む一部を省略し且つ一部を破断して示す斜視図である。
【図7】 先願に示したスライド装置の一実施例を上部カバーを取り付けた状態で示す斜視図である。
【図8】 図7に示したスライド装置から上部カバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【図9】 図7に示すスライド装置をスライダとねじ軸支持体との間の位置においてねじ軸に直交する平面で切断した断面図である。
【符号の説明】
1 スライド装置
2 軌道レール
3 スライダ
4 ねじ軸
5 凹部
7 側部
13 取付けフランジ
15 上部カバー
20 側部の上面
33 開口
40 横伸長部
41 垂下部
42 スライダの側面
43 空間
44 横方向突出部
45 起立部
46 上面
47 平坦面
48 傾斜面
50 チェーン
55 押さえ部材

Claims (4)

  1. 互いに連結された一対の側部を有する軌道レール,前記軌道レール上を摺動自在なスライダ,前記軌道レールの前記側部との間に前記軌道レールの長手方向に延びる開口を形成する状態で前記軌道レールの上部を覆う上部カバー,前記スライダから一体的に前記開口を通して延び且つ先端に搭載物が取り付けられる取付けフランジを具備するスライド装置において,
    前記取付けフランジは,前記軌道レールの前記側部の上面を実質的に隙間無しの状態で移動し,
    前記開口は前記軌道レールの前記側部の上面に載置された可撓性シール体によってシールされ,前記可撓性シール体は前記スライダの摺動に伴って前記開口内を通過する前記取付けフランジによって前記軌道レールの前記側部の上面から離れるように撓み変形され 前記可撓性シール体はチェーンであり,
    前記上部カバーは,前記スライダの側面から前記可撓性シール体の幅を超えて延びる横方向延長部と,該横方向延長部の先端から垂下した垂下部とを有し,前記横方向延長部,前記垂下部及び前記スライダの側面によって囲まれた空間には,前記取付けフランジによって撓み変形された前記チェーンが入り込むことができることを特徴とするスライド装置のシール構造。
  2. 撓み変形された前記可撓性シール体が相対的に走行する前記取付けフランジの上面は,その両端部を前記軌道レールの前記側部の上面から離れるように傾斜する傾斜面とした凸面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド装置のシール構造。
  3. 前記スライダには,前記可撓性シール体を前記軌道レールの前記側部の上面に向かって押さえる押さえ部材が配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド装置のシール構造。
  4. 前記押さえ部材は,スプロケット,プーリ,板ばね又はパッドであることを特徴とする請求項に記載のスライド装置のシール構造。
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