JP4131999B2 - 電子部品の受渡し装置 - Google Patents

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JP4131999B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の受渡し装置に係り、特に搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を、夫々の受取り位置において把持装置で把持して受け取った後、該把持装置をカム装置で案内しながら回動させて一定位置である受渡し位置に搬送し、次工程の装置に受け渡すことにより、該受取り及び受渡し作業を平行作業として同時に行い、簡単な機構にもかかわらず極めて効率よく電子部品を搬送して次工程の装置に受け渡すことができるようにした電子部品の受渡し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品はそれぞれ独立した専用装置が組み合わされて配列された複数の工程を経て製作されており、それらの専用装置間の電子部品の受渡しは、受渡し装置によって自動的に行われるが、従来の電子部品の受渡し装置1は、図11において、搬送装置2によって所定の位置、例えば受取り位置RPまで搬送された電子部品3を、該受取り位置RPにおいて受渡し装置1が受け取り、受渡し位置に搬送して次工程の装置(図示せず)に受け渡すようになっている。
【0003】
搬送装置2は、矢印A方向に回転するプーリ4に巻き掛けられて矢印B方向に走行する無端ベルト5であり、該無端ベルト5には所定の間隔で複数の挟持治具6が装着され、ベルト5を間欠走行させることによって挟持治具6により挟持された電子部品3を搬送するようになっている。
【0004】
夫々の該挟持治具6は、ベルト5に所定の間隔で固定された挟持本体8と押えばね9とから構成され、電子部品3を効率よく搬送するために挟持本体8と押えばね9との間に2つの電子部品3を同時に挟持するようになっており、ベルト5の1回の間欠走行によって2つの電子部品3を受取り位置RPに同時に搬送できるようになっている。
【0005】
受取り位置RPまで搬送された電子部品3は、該受取り位置RPにおいて受け取られた後、受渡し位置DPまで搬送されて次工程の専用装置(図示せず)に受け渡されるが、受取り位置RPには、挟持治具6に挟持された2つの電子部品3に対応する夫々の位置に2組の把持腕11A,11Bが配設されており、電磁石12A,12Bを作動させることによりアーム13A,13Bを開閉させて搬送された電子部品3のリード線3aを挟持するようになっている。
【0006】
2組の把持腕11A,11Bは、水平可動台14に垂直方向に固定された2つの垂直ガイドレール15に摺動自在に装着されて互いに独立して垂直方向に移動可能とされた垂直可動台16A,16Bに配設され、該垂直可動台16A,16Bに連結ロッド19A,19Bを介して連結された作動レバーー20A,20Bを揺動させることによって2組の把持腕11A,11Bを互いに独立して上下方向に移動させることができるようになっている。
【0007】
水平可動台14は、基台21に固定された水平ガイドレール22に摺動自在に装着されており、連結ロッド23を介して連結された作動レバーー24を揺動させて水平可動台14を水平方向に移動させることによって、該水平可動台14に垂直可動台16A,16Bを介して装着された2組の把持腕11A,11Bを水平方向に移動させるようになっている。
【0008】
受取り位置RPに搬送された一対の電子部品3の内、一方の電子部品3の下方には、回転軸25、該回転軸25に固定された複数のカム26及び該カム26によって揺動駆動される複数の揺動レバーー28とから構成された駆動装置29によって駆動されて上下移動可能かつ互いに接近及び離間する一対のアーム31を有する挟持腕30が配設されている。
【0009】
そして、ベルト5を間欠的に1ピッチ走行させることによって挟持治具6に挟持された電子部品3を2個ずつ、同時に受取り位置RPまで搬送するが、該受取り位置RPにはアーム13A,13Bが開放した状態で待機しており、搬送される電子部品3のリード線3aは夫々アーム13A及び13Bの間において停止する。
【0010】
次いで、電磁石12Aが作動してアーム13Aを互いに接近させる方向に移動させてリード線3aを挟持した後、作動レバーー20Aを揺動させて垂直可動台16Aを下方に移動させることによって把持腕11Aを降下させ、挟持本体8と押えばね9との間にばね力によって挟持されている電子部品3を下方に引き抜いて受け取り、更に下方においてアーム31を開放した状態で待機している挟持腕30の位置まで降下して搬送すると、駆動装置29が作動してアーム31によりリード線3aを挟持して挟持腕30が電子部品3を受け取ると挟持腕30は更に下降して次工程の専用装置まで電子部品3を搬送する。
【0011】
挟持腕30が次工程の専用装置まで電子部品3を搬送している間に、把持腕11Aは上昇して元の位置に復帰すると同時に、電磁石12Bが作動して把持腕11Bのアーム13Bを互いに接近させる方向に移動させて挟持治具6に挟持されたもう一方の電子部品3のリード線3aを挟持した後、作動レバー20Bを揺動させて把持腕11Bを降下させ、挟持治具6にばね力によって挟持されている電子部品3を下方に引き抜いて受け取り、次いで作動レバー24を揺動させて水平可動台14を把持腕11Bと共に水平方向に移動させ、次工程の専用装置に電子部品3を受渡して元の位置に復帰している挟持腕30の上方まで搬送した後、把持腕11Bを降下させて挟持腕30の位置まで搬送し、駆動装置29を作動させてアーム31によりリード線3aを挟持して次の電子部品3を挟持腕30に受け渡す。
【0012】
挟持腕30が更に下降して次工程の専用装置まで電子部品3を搬送している間にベルト5は1ピッチ分走行して次の2つの電子部品3を受取り位置RPに搬送し、以後同様操作が繰り返し行われて搬送装置2によって搬送される電子部品3が1つずつ次々と次工程の専用装置に受け渡される。
【0013】
上述した如く、従来の電子部品の受渡し装置は、極めて複雑な機構として構成されているので、電子部品の受渡し処理速度を向上させることが困難であり、電子部品を効率よく製作する上でネックとなっており、電子部品を安価に製作することができず、高速での受渡し処理可能な受渡し装置が熱望されていた。
【0014】
また、従来の電子部品の受渡し装置は、極めて多数の部品から構成されているので、組立に長時間を要し、受渡し装置が高価となるばかりでなく、各部のタイミング調整も難しく、一度不具合となると長時間にわたって受渡し装置を停止させて調整しなければならない欠点があり、生産性向上の上からも改善の余地があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、一定半径の回転軌跡に沿って回動する固定把持装置と、カム装置に案内されて半径方向に移動しながら回動する可動把持装置とを、回転軸に配設して該回転軸の周りを回動させることにより、固定把持装置及び可動把持装置を少なくとも1点で共有点を有する軌跡に沿って回動させ、搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の異なる受取り位置で受け取った後、軌跡上の共有点である同一の受渡し位置に搬送することができるようにすることであり、またこれによって搬送装置により搬送された電子部品を効率よく次工程の装置に受け渡すことができるようにすることである。
【0016】
また他の目的は、回転軸に固定され一定半径の回転軌跡に沿って回動する固定台と、カム装置に係合するガイドローラが装着され回動かつ半径方向に移動可能とされた可動台を、回転軸に配設すると共に、該固定台及び可動台の夫々に互いに接近又は離間して電子部品を把持する一対の把持腕を有する固定把持装置及び可動把持装置を配設し、該把持腕を電子部品の受取り位置及び受渡し位置において開閉カムを作動させて開閉することにより、固定把持装置及び可動把持装置を互いに異なる受取り位置及び同一の受渡し位置を通過させて回動させると共に、該受取り位置及び受渡し位置において把持腕を開閉させて電子部品を受け取り又は受け渡すことができるようにすることであり、またこれによって搬送装置により互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を一定位置の受渡し位置に従来よりも相当高速で搬送して次工程の装置に受け渡すことができるようにすることである。
【0017】
更に他の目的は、水平面内で回動可能とされた固定把持装置及び可動把持装置が上端に配設された中空の回転軸の下端に、駆動ギヤと噛合し該噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能な長さを有する被駆動ギヤを固定し、また回転軸の中空部に回動自在に嵌合し、上端に固定把持装置及び可動把持装置の把持腕を開閉させる開閉カムが固定された揺動軸の下端に、揺動駆動ギヤと噛合し該揺動駆動ギヤとの噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能な長さを有するピニオンを固定すると共に、上下移動装置によって被駆動ギヤ、回転軸、固定台、可動台、固定把持装置、可動把持装置、カム装置、揺動軸及び開閉カムを一体的に上下動させることにより、リード線がばね力で挟持されて搬送装置により互いに異なる受取り位置に搬送された電子部品を把持腕で挟持した後、下降させて該ばね力に抗してリード線を抜き取ることによって搬送装置から受け取り、次いで回動して一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すことができるようにすることであり、またこれによってコンパクトな機構で異なる複数の受取り位置から夫々電子部品を受け取り、更に一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すことができるようにすることであり、また受渡し装置の構成部品数を大幅に低減させて組立、調整を容易化し、かつ電子部品の受渡し処理速度を向上させて電子部品を効率よく製作できるようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
要するに本発明(請求項1)は、搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、回転軸に固定され一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、前記回転軸に半径方向に移動可能に連結され半径方向に移動しながら該回転軸と共に前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、該可動把持装置と係合し前記回転軸の回転に伴なって前記可動把持装置を半径方向に移動させ前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置に前記可動把持装置を移動させるカム装置とを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、前記一定位置の受渡し位置に搬送するように構成したことを特徴とするものである。
【0019】
また本発明(請求項2)は、搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、回転軸に固定され該回転軸と共に回動する固定台と、前記回転軸の半径方向に移動可能に構成されて該固定台に装着された可動台と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記固定台に配設され水平面内において一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記可動台に配設され水平面内において前記半径方向に移動しながら前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、前記可動台に装着されたガイドローラと係合して前記可動台を半径方向に移動させることによって前記可動把持装置を前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置とに移動させるカム装置と、回動することにより前記固定把持装置及び可動把持装置の夫々の前記把持腕を前記受取り位置及び前記受渡し位置において開閉させて前記電子部品を把持する開閉カムとを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、回動して前記一定位置の受渡し位置に搬送し、前記受取り位置における前記電子部品の受取及び前記受渡し位置に於ける前記電子部品の受渡しを同時に平行して行うように構成したことを特徴とするものである。
【0020】
また本発明(請求項3)は、搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、基台に回動自在に配設された駆動ギヤと、該基台に回動自在かつ軸方向に移動可能に配設され下端に前記駆動ギヤと噛合し該噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能とされた長さを有する被駆動ギヤが配設された中空の回転軸と、該回転軸の上端に固定され該回転軸と共に回動する固定台と、前記回転軸の半径方向に移動可能に構成されて該固定台に装着された可動台と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記固定台に配設され水平面内において一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記可動台に配設され水平面内において前記半径方向に移動しながら前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、前記可動台に装着されたガイドローラと係合し該可動台の回動に伴なって前記可動台を半径方向に移動させることによって前記可動把持装置を前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置とに移動させるカム溝が形成されたカム装置と、前記回転軸の中空部に回動自在に嵌合し噛合する揺動駆動ギヤとの噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能に構成された長さを有するピニオンが下端に配設された揺動軸と、該揺動軸の上端に固定され回動することにより前記固定把持装置及び可動把持装置の夫々の前記把持腕を前記受取り位置及び前記受渡し位置において開閉させて前記電子部品を把持及び開放する開閉カムと、前記基台に対して前記被駆動ギヤ、前記回転軸、前記固定台、前記可動台、前記固定把持装置、前記可動把持装置、前記カム装置、前記揺動軸及び前記開閉カムを一体的に上下動させる上下移動装置とを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、回動して前記一定位置の受渡し位置に搬送し、互いに異なる前記受取り位置における前記電子部品の受取及び一定の前記受渡し位置に於ける前記電子部品の受渡しを同時に平行して行うように構成したことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。図1及び図2において、本発明に係る電子部品の受渡し装置50は、駆動ギヤ51と、回転軸52と、固定台53と、可動台54と、固定把持装置55と、可動把持装置56と、カム装置の一例たる溝カム59と、揺動軸60と、開閉カム61と、上下移動装置62とを備えている。
【0022】
電子部品の受渡し装置50は、搬送装置64によって互いに異なる受取り位置RP1 、RP2 に同時に搬送される電子部品の一例たる複数のコンデンサ63を、夫々の受取り位置RP1 、RP2 において固定把持装置55又は可動把持装置56で受け取った後、一定位置である受渡し位置DPに搬送して次工程の装置(図示せず)に受け渡すものとして構成されている。
【0023】
駆動ギヤ51は、後述する固定把持装置55及び可動把持装置56を回動させることにより、把持するコンデンサ63を受取り位置RP1 、RP2 から受渡し位置DPに搬送するためのものであって、基台68に固定された軸受ブロック65に第1回転軸66及び第2回転軸69が夫々ボールベアリング70により回動自在に配設されている。
【0024】
第1回転軸66及び第2回転軸69の夫々の上端には、互いに噛合する一対のギヤ71,72が固定され、また第2回転軸69の下端には駆動ギヤ51が固定されており、ギヤ71を回転させると、該回転は、ギヤ72、第2回転軸69を介して駆動ギヤ51に伝達されて該駆動ギヤ51を回転させるようになっている。
【0025】
回転軸52は、上端に配設された固定把持装置55及び可動把持装置56を回動させると共に、軸方向に往復動させるためのものであって、中空軸として構成されており、下端には駆動ギヤ51と噛合する被駆動ギヤ73が固定され、該被駆動ギヤ73の下方において移動台74に配設されたボールベアリング75に嵌合し、また上部は後述する溝カム59に配設されたボールベアリング76に嵌合し、該ボールベアリング75及びボールベアリング76に回動自在に支持されている。
【0026】
また、被駆動ギヤ73の長さは、駆動ギヤ51の幅に対してかなり長く設定されており、該被駆動ギヤ73が回転軸52と共に軸方向に移動しても駆動ギヤ51と被駆動ギヤ73との噛合状態は保持されるようになっており、駆動ギヤ51を回転させることによって該回転を被駆動ギヤ73を介して回転軸52に伝達して回動させるようになっている。
【0027】
固定台53は、固定把持装置55を支持するための台であり、回転軸52の上端に固定された回転ブロック79に立設して、把持装置支持台80がねじ81によって固定されて構成され、回転軸52と共に水平面内で回動するようになっている。
【0028】
ブロック79には、平行に2本のガイドロッド82が水平に配設されて可動把持装置56を移動可能に支持し、また把持装置支持台80は壁80aが平行に立設した二又状に形成されており、該二又部に固定把持装置55が配設されている。
【0029】
可動台54は、可動把持装置56を支持するための台であり、側面形状が逆T字形に形成されており、底部54aには2つの軸受83が水平に配設され、該軸受83は圧縮ばね84を介して2本のガイドロッド82に嵌合して回転軸52の半径方向に移動可能に構成され、圧縮ばね84により押圧されて常に半径方向外方に付勢されており、また上部は固定台53と同様に壁54bが平行の立設した二又状に形成されており、該二又部に可動把持装置56が配設されている。
【0030】
固定把持装置55は、搬送されたコンデンサ63を把持して回動し、受取り位置RP1 から受渡し位置DPに搬送するためのものであって、図2、図5及び図6において、平行の壁80aを貫通して水平に配設された4本のピン85に夫々第1揺動腕86、第2揺動腕89、第3揺動腕90及び第4揺動腕91が回動自在に嵌合し、第1揺動腕86及び第2揺動腕89の上端には下方に二又状の形状とされた第1把持腕受け92が2本のピン93によって回動自在に嵌合して連結され、平行リンク機構が構成されている。
【0031】
第3揺動腕90及び第4揺動腕91の上端には下方に二又状の形状とされた第2把持腕受け94が2本のピン95によって回動自在に嵌合して連結され、第1把持腕受け92と同様に平行リンク機構が構成されている。
【0032】
第2揺動腕89はT字形に形成されており、ピン85から下方に延びる長腕89aにはガイドローラ96がピン99によって回動自在に装着され、またピン89から側方に延びる短腕89bには係合ピン100が水平に固定され、L字形に形成された第3揺動腕90の二又腕90aに係合し、第2揺動腕89を揺動させることにより、該揺動を係合ピン100を介して二又腕90aに伝達して第3揺動腕90を揺動させるようになっている。
【0033】
第1把持腕受け92及び第2把持腕受け94には、夫々L字形とされ、先端がコンデンサ63を把持するために半円形に形成された第1把持腕101及び第2把持腕102がねじ103によって固定されており、また第1揺動腕86及び第4揺動腕91が嵌合するピン93,95間には引張りばね98が配設されて常に第1把持腕101及び第2把持腕102を接近させる方向に付勢しており、第2揺動腕89を揺動させることにより、第1把持腕101及び第2把持腕102を互いに離間(矢印A及びB方向)させ、又は引張りばね98のばね力によって接近(矢印C及びD方向)させて第1把持腕101及び第2把持腕102でコンデンサ63を把持するようになっている。
【0034】
また固定把持装置55は、回転軸52に固定された固定台53に配設されているので、回転軸52の回転に伴なって水平面内の一定半径の回転軌跡に沿って回転軸52の周りを回動するように構成されている。
【0035】
可動把持装置56は、搬送されたコンデンサ63を把持して固定把持装置55の受取り位置RP1 とは異なる受取り位置RP2 から受け取り、回動して受渡し位置DPに搬送するためのものであって、固定把持装置55と同様に構成されており、図2から図5において、平行の壁54bを貫通して水平に配設された4本のピン104に、夫々第1可動揺動腕105、第2可動揺動腕106、第3可動揺動腕109及び第4可動揺動腕110が回動自在に嵌合し、第1可動揺動腕105及び第2可動揺動腕106の上端には下方に二又状の形状とされた第1可動把持腕受け111が2本のピン112によって回動自在に嵌合して連結され、平行リンク機構が構成されている。
【0036】
第3可動揺動腕109及び第4可動揺動腕110の上端には下方に二又状の形状とされた第2可動把持腕受け113が2本のピン114によって回動自在に嵌合して連結され、第1可動把持腕受け111と同様に平行リンク機構が構成されている。
【0037】
第2可動揺動腕106及び第3可動揺動腕109は略T字形に形成されており、第2可動揺動腕106のピン104から下方に延びる長腕106aにはガイドローラ115がピン116によって回動自在に装着され、またピン104から側方に延びる短腕106bには係合ピン119が水平に固定され、第3可動揺動腕109の二又腕109aに係合し、第2可動揺動腕106を揺動させることにより、該揺動を係合ピン119を介して二又腕109aに伝達して第3可動揺動腕109を揺動させるようになっている。
【0038】
第1可動把持腕受け111及び第2可動把持腕受け113には、夫々L字形とされ、先端がコンデンサ63を把持するために半円形に形成された第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121がねじ122によって固定されており、また第1可動揺動腕105及び第4可動揺動腕110が嵌合するピン112,114間には引張りばね118が配設されて常に第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121を接近させる方向に付勢しており、第2可動揺動腕106を揺動させることにより、第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121を互いに離間(矢印A及びB方向)させ、又は引張りばね118のばね力により接近(矢印C及びD方向)させて第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121でコンデンサ63を把持するようになっている。
【0039】
溝カム59は、可動把持装置56を回転軸52に対して半径方向に移動させるためのものであって、図1から図3及び図5において、円板状に形成され該円板の中心からオフセットした位置に設けられた穴59aにボールベアリング76が装着され、該ボールベアリング76を介して回転軸52に配設されている。
【0040】
上面には穴59aの中心から偏心して円形のカム溝59bが形成されており、該カム溝59bには可動台54の底部54aにナット123によって固定されたガイドローラ124が嵌合し、該カム溝59bに沿って可動台54を案内して半径方向に移動させるように構成されている。
【0041】
揺動軸60は、開閉カム61を矢印E又はF方向に揺動させて固定把持装置55の第1把持腕101、第2把持腕102及び可動把持装置56の第1可動把持腕120、第2可動把持腕121を、夫々互いに接近又は離間させてコンデンサ63を把持するためのものであって、図1及び図2において、回転軸52の中空部52aを貫通して嵌合し、回動自在に配設されており、下端には所定の長さを有するピニオン125が固定され、該ピニオン125はボールベアリング126を介して移動台74に回動自在に支持されている。
【0042】
ピニオン125には、基台68に固定された支持ピン129にボールベアリング130を介して回動自在に配設された扇形の揺動駆動ギヤ131が噛合し、また揺動駆動ギヤ131には腕132がねじ133によって固定されており、図示しない駆動装置によって往復動する作動ロッド134が腕132の一端に連結され、作動ロッド134を往復動させることによって揺動駆動ギヤ131を揺動させ、該揺動駆動ギヤ131に噛合するピニオン125及び揺動軸60を矢印E又はF方向に揺動させるように構成されている。
【0043】
ピニオン125の長さは、揺動駆動ギヤ131の厚さに該ピニオン125の軸方向移動量を加えた以上の長さを有し、上下移動装置62が作動してピニオン125が軸方向に移動しても噛合状態が保持されるようになっている。
【0044】
回転軸52の中空部52aから上方に突出した揺動軸60の上端には、開閉カム61である第1板カム135及び第2板カム136が固定されて揺動軸60と共に揺動するようになっており、第1板カム135は固定把持装置55のガイドローラ96に対向し、また第2板カム136は可動把持装置56のガイドローラ115に対向して配設されている。
【0045】
そして、図5において、第1板カム135が揺動すると、カム面135aがガイドローラ96を押圧して第2揺動腕89をピン85を中心として揺動させ、また第2板カム136が揺動すると、カム面136aがガイドローラ115を押圧して第2可動揺動腕106をピン104を中心として揺動させて第1把持腕101、第2把持腕102及び第1可動把持腕120、第2可動把持腕121を夫々互いに離間させるように構成されている。
【0046】
上下移動装置62は、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、カム装置たる溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61を一体的に上下動させるためのものであって、作動軸140が基台68に配設された2つの軸受139に軸方向に摺動可能に嵌合して支持されており、該作動軸140の先端部140aは溝カム59に固定され、中間部140bには移動台74が固定されており、図示しない駆動装置によって作動軸140を軸方向に移動させることにより、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、カム装置たる溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61を一体的に上下動させるように構成されている。
【0047】
また搬送装置64は、2つのコンデンサ63を同時に受取り位置RP1 及びRP2 に搬送するためのものであって、矢印G方向に間欠回転するプーリ141に無端ベルト142が巻き掛けられ、該無端ベルト142には所定の間隔で複数の保持具143が配設されている。
【0048】
保持具143は、無端ベルト142に固定された略T字形の本体144と該本体144の両側面に密着して固定された板ばね145とから構成され、本体144と板ばね145との間に2つのコンデンサ63のリード線63aを挟持して搬送するように構成され、プーリ141が間欠回転するごとに2つのコンデンサ63を夫々受取り位置RP1 、RP2 に同時に搬送するようになっている。
【0049】
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2において、プーリ141が所定の角度だけ矢印G方向に間欠回転すると、該プーリ141に巻き掛けられている無端ベルト142が走行して2つのコンデンサ63を挟持した保持具143は、該2つのコンデンサ63を夫々受取り位置RP1 、RP2 に位置させて停止する。
【0050】
このとき、可動把持装置56は、図8に仮想線で示す受取り位置RP2 の下方に位置しており、図示しない駆動装置が作動して作動ロッド134を往復動させると、揺動駆動ギヤ131は矢印N又はO方向に揺動し、該揺動は噛合するピニオン125及び揺動軸60を揺動させるので、揺動軸60に固定された第2板カム136は矢印E又はF方向に揺動し、図7及び図5において、カム面136aがガイドローラ115を押圧して第2可動揺動腕106をピン104を中心として図5において時計方向に揺動させる。
【0051】
ガイドローラ115が押圧されて第2可動揺動腕106が揺動すると、該第2可動揺動腕106と第1可動揺動腕105とによって構成された平行リンク機構により、第1可動把持腕受け111は第1可動把持腕120と共に矢印A方向に移動し、また第2可動揺動腕106の係合ピン119と二又腕109aで連結されている第3可動揺動腕109は、第2可動揺動腕106と反対の反時計方向にピン104を中心として回動し、該第2可動揺動腕106と第4可動揺動腕110とによって構成された平行リンク機構の作用によって第2可動把持腕受け113は、第2可動把持腕121と共に矢印B方向に移動し、第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121は互いに離間(矢印A及びB方向)してコンデンサ63を把持する準備を整える。
【0052】
次いで、図8において、上下移動装置62が作動して作動軸140が上昇すると、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61は一体となって矢印K方向に上昇し、受取り位置RP2 の下方に位置している可動把持装置56は、矢印M方向に移動して保持具143により受取り位置RP2 に保持されているコンデンサ63を、開放された第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121の間に入れて停止する。
【0053】
再び揺動駆動ギヤ131が矢印N又はO方向に揺動し、カム面136aがガイドローラ115から離間すると、第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121は2つの平行リンク機構及び引張りばね118の作用によって互いに接近する方向(矢印C及びD方向)に移動してコンデンサ63の本体63bを挟持する。
【0054】
次いで、上下移動装置62が作動して作動軸140を降下させると、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61は一体となって矢印L方向に降下するが、可動把持装置56によって挟持されたコンデンサ63は、板ばね145のばね力で保持具143に保持されているリード線63aを下方に引き抜くことで、保持具143から可動把持装置56に受け渡され、結果として保持具143により受取り位置RP1 、RP2 に保持されている2つのコンデンサ63の内、受取り位置RP2 にあるコンデンサ63が可動把持装置56に受け渡される。
【0055】
ギヤ71を矢印H方向に回転させると、噛合するギヤ72、第2回転軸69及び該第2回転軸69に固定されている駆動ギヤ51が矢印I方向に回転し、駆動ギヤ51と噛合する被駆動ギヤ73及び回転軸52は矢印J方向に回転する。
【0056】
図9において、回転軸52に固定された固定台53及び該固定台53のガイドロッド82に摺動可能に配設された可動台54は、回転軸52と共に矢印J方向に回転するが、固定台53は回転軸52を中心とする一定半径の回転軌跡に沿って回転し、一方可動台54はガイドローラ124が係合するカム溝59bにより案内されて回転軸52の中心から所定の距離だけ偏心した回転軌跡に沿って回動するので、可動台54及び可動把持装置56は嵌合する2本のガイドロッド82により案内されて半径方向に移動し、圧縮ばね84のばね力に抗して回転軸52の中心に接近し、図9に示す180°回転した位置に停止する。
【0057】
上述した停止位置においては、可動把持装置56は受渡し位置DPの下方に位置し、また固定把持装置55は受取り位置RP1 の下方に位置しており、ここで再び作動ロッド134を往復動させて揺動駆動ギヤ131を矢印N又はO方向に揺動させると、揺動軸60と共に第1板カム135は矢印E又はF方向に揺動してカム面135aがガイドローラ96を押圧し、これにより第2揺動腕89はピン85を中心として図5において反時計方向に揺動する。
【0058】
第2揺動腕89が揺動すると、該第2揺動腕89と第1揺動腕86とによって構成された平行リンク機構により、第1把持腕受け92は第1把持腕101と共に矢印A方向に移動し、また第2揺動腕89の係合ピン100と二又腕90aで連結されている第3揺動腕90は、第2揺動腕89と反対方向に回動し、第3揺動腕90と第4揺動腕91とによって構成された平行リンク機構の作用によって第2把持腕受け94は、第2把持腕102と共に矢印B方向に移動し、第1把持腕101及び第2把持腕102は互いに離間(矢印A及びB方向)してコンデンサ63を把持する準備を整える。
【0059】
上下移動装置62が作動して作動軸140が上昇すると、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61は一体となって矢印K方向に上昇し、受取り位置RP1 の下方に位置していた固定把持装置55は、矢印M方向に移動して保持具143により受取り位置RP1 に保持されているコンデンサ63を開放された第1把持腕101及び第2把持腕102の間に入れて停止し、一方可動把持装置56によって把持されたコンデンサ63は、一定の位置である次工程の装置(図示せず)への受渡し位置DPに位置している。
【0060】
次いで、揺動駆動ギヤ131が矢印N又はO方向に揺動し、カム面135aがガイドローラ96から離間すると、第1把持腕101及び第2把持腕102は2つの平行リンク機構及び引張りばね98の作用によって互いに接近する方向(矢印C及びD方向)に移動して受取り位置RP1 に保持されているコンデンサ63の本体63bを挟持し、一方受渡し位置DPに待機している可動把持装置56は、揺動駆動ギヤ131が矢印N又はO方向に揺動することにより、第2板カム136のカム面136aがガイドローラ115を押圧して第2可動揺動腕106をピン104を中心として揺動させるので、前述したと同様に第1可動把持腕120及び第2可動把持腕121は互いに矢印A及びB方向に離間して把持しているコンデンサ63を解放して次工程の装置に受け渡す。
【0061】
再び上下移動装置62が作動して作動軸140を降下させると、被駆動ギヤ73、回転軸52、固定台53、可動台54、固定把持装置55、可動把持装置56、溝カム59、揺動軸60及び開閉カム61は一体となって矢印L方向に降下するが、固定把持装置55によって挟持されているコンデンサ63は、板ばね145のばね力で保持具143により保持されているリード線63aを下方に引き抜くので、保持具143により受取り位置RP1 に保持されていたコンデンサ63は、該保持具143から固定把持装置55に受け渡される。
【0062】
図8及び図10において、ギヤ71が矢印H方向に回転し、該回転が噛合するギヤ72、第2回転軸69、駆動ギヤ51、被駆動ギヤ73及び回転軸52を介して伝達されて固定台53及び可動台54を矢印J方向に180°回転させて停止すると、固定把持装置55と可動把持装置56の位置は入れ換えられ(図9の位置から図10の位置に移動)、可動把持装置56はガイドローラ124が係合するカム溝59bにより案内されて回転軸52の中心から所定の距離だけ偏心した回転軌跡に沿って回動し、2本のガイドロッド82に沿って摺動して次第に回転軸52の中心から離間して受取り位置RP2 の下方に位置する。
【0063】
即ち、固定把持装置55及び可動把持装置56が矢印J方向に180°回転することにより、コンデンサ63を把持する固定把持装置55は受渡し位置DPの下方に、またコンデンサ63を次工程の装置に受け渡して空となった可動把持装置56は、受取り位置RP2 の下方に位置して停止する。
【0064】
一方、この間に搬送装置64は、プーリ141が所定の角度だけ矢印G方向に間欠回転して無端ベルト142を走行させ、次の保持具143が2つのコンデンサ63を夫々受取り位置RP1 、RP2 に搬送して待機させる。
【0065】
再び作動軸140を上昇させて固定把持装置55及び可動把持装置56を矢印M方向に移動させた後、上述した如く第1板カム135及び第2板カム136を回動させ、保持具143に保持されて受取り位置RP2 に待機しているコンデンサ63を可動把持装置56によって把持すると共に、固定把持装置55によって把持されているコンデンサ63を受渡し位置DPにおいて次工程の装置に受け渡す。
【0066】
以下、同様の作用が繰り返し行われて、搬送装置64により一対ずつ夫々互いに異なる受取り位置RP1 、RP2 に順次搬送されるコンデンサ63を、固定把持装置55及び可動把持装置56が夫々受取り位置RP1 、RP2 で受け取った後、回動して一定の位置である受渡し位置DPに搬送して次工程の装置に受け渡す。
【0067】
ここで、被駆動ギヤ73及びピニオン125の長さは、夫々駆動ギヤ51及び揺動駆動ギヤ131の幅に対して十分な長さを有しているので、被駆動ギヤ73及びピニオン125が回転軸52と共に軸方向に移動しても、駆動ギヤ51と被駆動ギヤ73及び揺動駆動ギヤ131とピニオン125との噛合が外れることはなく、常に夫々の噛合状態は保持されている。
【0068】
【発明の効果】
本発明は、上記のように一定半径の回転軌跡に沿って回動する固定把持装置と、カム装置に案内されて半径方向に移動しながら回動する可動把持装置とを、回転軸に配設して該回転軸の周りを回動させるようにしたので、固定把持装置及び可動把持装置を少なくとも1点で共有点を有する軌跡に沿って回動させ、搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の異なる受取り位置で受け取った後、軌跡上の共有点である同一の受渡し位置に搬送することができるという効果があり、またこの結果搬送装置により搬送された電子部品を効率よく次工程の装置に受け渡すことができるという効果がある。
【0069】
また回転軸に固定され一定半径の回転軌跡に沿って回動する固定台と、カム装置に係合するガイドローラが装着され回動かつ半径方向に移動可能とされた可動台を、回転軸に配設すると共に、該固定台及び可動台の夫々に互いに接近又は離間して電子部品を把持する一対の把持腕を有する固定把持装置及び可動把持装置を配設し、該把持腕を電子部品の受取り位置及び受渡し位置において開閉カムを作動させて開閉するようにしたので、固定把持装置及び可動把持装置を互いに異なる受取り位置及び同一の受渡し位置を通過させて回動させると共に、該受取り位置及び受渡し位置において把持腕を開閉させて電子部品を受け取り又は受け渡すことができるという効果があり、またこの結果搬送装置により互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を一定位置の受渡し位置に従来よりも相当高速で搬送して次工程の装置に受け渡すことができるという効果がある。
【0070】
更には、水平面内で回動可能とされた固定把持装置及び可動把持装置が上端に配設された中空の回転軸の下端に、駆動ギヤと噛合し該噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能な長さを有する被駆動ギヤを固定し、また回転軸の中空部に回動自在に嵌合し、上端に固定把持装置及び可動把持装置の把持腕を開閉させる開閉カムが固定された揺動軸の下端に、揺動駆動ギヤと噛合し該揺動駆動ギヤとの噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能な長さを有するピニオンを固定すると共に、上下移動装置によって被駆動ギヤ、回転軸、固定台、可動台、固定把持装置、可動把持装置、カム装置、揺動軸及び開閉カムを一体的に上下動させるようにしたので、リード線がばね力で挟持されて搬送装置により互いに異なる受取り位置に搬送された電子部品を把持腕で挟持した後、下降させて該ばね力に抗してリード線を抜き取ることによって搬送装置から受け取り、次いで回動して一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すことができるという効果があり、またこの結果コンパクトな機構で異なる複数の受取り位置から夫々電子部品を受け取り、更に一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すことができるという効果があり、また受渡し装置の構成部品数を大幅に低減させて組立、調整を容易化し、かつ電子部品の受渡し処理速度を向上させて電子部品を効率よく製作できるという極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図10は本発明の実施例に係り、図1は電子部品の受渡し装置の斜視図である。
【図2】電子部品の受渡し装置の縦断面図である。
【図3】可動把持装置の縦断面図である。
【図4】図5のIV−IV矢視縦断面図である。
【図5】図1のV−V矢視縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視横断面図である。
【図7】可動把持装置が受取り位置に、また固定把持装置が受渡し位置に位置した電子部品の受渡し装置の平面図である。
【図8】電子部品を互いに異なる受取り位置から受け取り、一定の受渡し位置に搬送する状態を示す電子部品の受渡し装置の正面図である。
【図9】可動把持装置が受渡し位置において停止した状態を示す平面図である。
【図10】可動把持装置が受渡し位置から半回転して受取り位置に移動する状態を示す平面図である。
【図11】従来例に係る電子部品の受渡し装置の斜視図である。
【符号の説明】
50 電子部品の受渡し装置
51 駆動ギヤ
52 回転軸
52a 中空部
53 固定台
54 可動台
55 固定把持装置
56 可動把持装置
59 カム装置の一例たる溝カム
59b カム溝
60 揺動軸
61 開閉カム
62 上下移動装置
63 電子部品一例たるコンデンサ
64 搬送装置
68 基台
73 被駆動ギヤ
101 第1把持腕
102 第2把持腕
120 第1可動把持腕
121 第2可動把持腕
124 ガイドローラ
125 ピニオン
131 揺動駆動ギヤ
RP1 受取り位置
RP2 受取り位置
DP 受渡し位置

Claims (3)

  1. 搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、回転軸に固定され一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、前記回転軸に半径方向に移動可能に連結され半径方向に移動しながら該回転軸と共に前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、該可動把持装置と係合し前記回転軸の回転に伴なって前記可動把持装置を半径方向に移動させ前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置に前記可動把持装置を移動させるカム装置とを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、前記一定位置の受渡し位置に搬送するように構成したことを特徴とする電子部品の受渡し装置。
  2. 搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、回転軸に固定され該回転軸と共に回動する固定台と、前記回転軸の半径方向に移動可能に構成されて該固定台に装着された可動台と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記固定台に配設され水平面内において一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記可動台に配設され水平面内において前記半径方向に移動しながら前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、前記可動台に装着されたガイドローラと係合して前記可動台を半径方向に移動させることによって前記可動把持装置を前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置とに移動させるカム装置と、回動することにより前記固定把持装置及び可動把持装置の夫々の前記把持腕を前記受取り位置及び前記受渡し位置において開閉させて前記電子部品を把持する開閉カムとを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、回動して前記一定位置の受渡し位置に搬送し、前記受取り位置における前記電子部品の受取及び前記受渡し位置に於ける前記電子部品の受渡しを同時に平行して行うように構成したことを特徴とする電子部品の受渡し装置。
  3. 搬送装置によって互いに異なる複数の受取り位置に搬送された電子部品を夫々の受取り位置において1つずつ順次受け取り、前記電子部品を一定位置の受渡し位置に搬送して次工程の装置に受け渡すように構成された電子部品の受渡し装置において、基台に回動自在に配設された駆動ギヤと、該基台に回動自在かつ軸方向に移動可能に配設され下端に前記駆動ギヤと噛合し該噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能とされた長さを有する被駆動ギヤが配設された中空の回転軸と、該回転軸の上端に固定され該回転軸と共に回動する固定台と、前記回転軸の半径方向に移動可能に構成されて該固定台に装着された可動台と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記固定台に配設され水平面内において一定半径の回転軌跡に沿って前記回転軸の周りを回動する固定把持装置と、互いに接近又は離間して前記電子部品を把持する一対の把持腕を有し前記可動台に配設され水平面内において前記半径方向に移動しながら前記回転軸の周りを回動する可動把持装置と、前記可動台に装着されたガイドローラと係合し該可動台の回動に伴なって前記可動台を半径方向に移動させることによって前記可動把持装置を前記固定把持装置の受取り位置とは異なる前記受取り位置及び前記一定位置の受渡し位置とに移動させるカム溝が形成されたカム装置と、前記回転軸の中空部に回動自在に嵌合し噛合する揺動駆動ギヤとの噛合状態を保持したまま軸方向に移動可能に構成された長さを有するピニオンが下端に配設された揺動軸と、該揺動軸の上端に固定され回動することにより前記固定把持装置及び可動把持装置の夫々の前記把持腕を前記受取り位置及び前記受渡し位置において開閉させて前記電子部品を把持及び開放する開閉カムと、前記基台に対して前記被駆動ギヤ、前記回転軸、前記固定台、前記可動台、前記固定把持装置、前記可動把持装置、前記カム装置、前記揺動軸及び前記開閉カムを一体的に上下動させる上下移動装置とを備え、前記固定把持装置及び前記可動把持装置が互いに異なる前記受取り位置において前記搬送装置から前記電子部品を受け取った後、回動して前記一定位置の受渡し位置に搬送し、互いに異なる前記受取り位置における前記電子部品の受取及び一定の前記受渡し位置に於ける前記電子部品の受渡しを同時に平行して行うように構成したことを特徴とする電子部品の受渡し装置。
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