JP4131943B2 - 成形機の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形機の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機、例えば、射出成形機は、射出装置、金型装置及び型締装置を備える。前記射出装置は、加熱シリンダ、及び該加熱シリンダ内において回転自在に、かつ、進退自在に配設されたスクリューを備え、計量工程時に加熱シリンダに供給された樹脂を加熱し溶融させてスクリューの前方に蓄え、射出工程時にスクリューを前進させ、スクリューの前方に蓄えられた樹脂を、金型装置のキャビティ空間に充填(てん)する。
【0003】
前記金型装置は、固定金型及び可動金型を備え、型締装置は、前記固定金型を取り付けるための固定プラテン、可動金型を取り付けるための可動プラテン、及び可動プラテンを進退させるためのトグル機構を備える。そして、該トグル機構を作動させて前記可動プラテンを前進させることによって、可動金型が固定金型に当接させられて型閉じが行われ、それに伴って、固定金型と可動金型との間に前記キャビティ空間が形成される。続いて、所定の型締力で可動金型が固定金型に押し付けられて型締めが行われる。
【0004】
そして、該キャビティ空間に充填された樹脂は、金型装置が冷却されるのに伴って冷却され、固化させられ、成形品になる。続いて、前記トグル機構が作動させられ、可動プラテンが後退させられ、可動金型が固定金型から離れ、型開きが行われる。このとき、前記可動プラテンに配設された駆動装置としてのエジェクタ装置が作動させられ、被駆動部としてのエジェクタピンが突き出され、前記成形品が突き出されて、離型が行われる。
【0005】
そのために、前記エジェクタ装置において、エジェクタピンは、前端を前記キャビティ空間に臨ませて、後端をエジェクタプレートに固定して配設される。また、該エジェクタプレートの後端には、エジェクタロッドを介してエジェクタピン送り装置が連結される。
【0006】
該エジェクタピン送り装置は、駆動部としてのモータ、ボールねじ等を備え、型開きが行われるのに伴って、前記モータを駆動すると、発生させられた回転は、出力軸からボールねじに伝達され、該ボールねじにおいて前記回転による回転運動が直進運動に変換され、該直進運動が、エジェクタロッドを介してエジェクタピンに伝達され、該エジェクタピンが前進させられる。したがって、可動金型に残っている成形品が突き出されて、離型が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
ところで、金型装置の清掃を行う場合、型開きが行われた状態で、固定金型及び可動金型に付着して残留した樹脂を除去するようにしているが、このとき、エジェクタピンも併せて作業の対象として清掃を行うようにしている。この場合、前記モータの駆動が停止させられ、エジェクタピンが突き出されて所定の作業位置に置かれる。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−164567号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のエジェクタ装置においては、清掃の作業が行われているときに、何らかの理由でエジェクタピンが移動し、後退させられると、作業を継続することができなくなってしまう。
【0010】
そこで、モータとして、ブレーキが装着されたブレーキ付きのモータを使用することが考えられるが、ブレーキ板及びブレーキパッドの摩擦状態によっては、制動効果が弱くなり、前述されたようにエジェクタピンが何らかの理由で移動する場合がある。そして、ブレーキ付きのモータにおいては、ブレーキがモータカバーによって覆われているので、ブレーキ板及びブレーキパッドの摩擦状態を把握することができず、ブレーキのメンテナンス時期を正確に知ることができない。
【0011】
また、駆動部としての型締用モータにおいても、ブレーキ付きのモータを使用することがあるが、ブレーキ板及びブレーキパッドの摩擦状態によっては、金型装置に何らかの外力が加わると、可動プラテンが移動する場合があり、作業性が悪い。そして、ブレーキがモータカバーに覆われているのでブレーキ板及びブレーキパッドの摩擦状態を把握することができず、ブレーキのメンテナンス時期を正確に知ることができない。
【0012】
本発明は、前記従来の成形機の駆動装置の問題点を解決して、ブレーキが装着された駆動部の駆動を停止させて所定の作業を行う際に、被駆動部が移動するのを阻止することができる成形機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の成形機の駆動装置においては、成形機の被駆動部と、該被駆動部と連結され、フレームを備え、駆動されて出力軸に回転を発生させるモータと、前記フレームに配設され、前記出力軸の回転を阻止するブレーキと、前記フレームに取り付けられ、前記ブレーキの少なくとも一部を開放するブレーキカバーとを有する。
【0014】
本発明の他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記ブレーキは、前記出力軸に取り付けられたブレーキ板、該ブレーキ板に押し付けられるブレーキパッド、前記フレームに配設され、前記ブレーキパッドをブレーキ板に押し付けるための作動部から成る。
【0015】
本発明の更に他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記ブレーキは、解放するためのコイルを備える電磁ブレーキである。
【0016】
本発明の更に他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記ブレーキカバーには、前記出力軸の回転速度を検出する回転速度検出部が取り付けられる。
【0017】
本発明の更に他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記ブレーキカバーは帯状体から成る。
【0018】
本発明の更に他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記出力軸は中空である。そして、前記成形機の被駆動部を移動させるための機構部の一部が出力軸内に配設される。
【0019】
本発明の更に他の成形機の駆動装置においては、さらに、前記ブレーキの制動トルクは、前記モータの最大トルクより大きくされる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、成形機、例えば、射出成形機に搭載された駆動装置としてのエジェクタ装置について説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の要部を示す断面図、図2は本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の要部を示す側面図、図3は本発明の実施の形態におけるエジェクタ装置の要部を説明する断面図、図4は本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の制御回路図である。
【0022】
図において、11は第1の支持プラテンとしての可動プラテンであり、該可動プラテン11の前端 (図3において右端) に第1の金型としての図示されない可動金型が取り付けられる。前記可動プラテン11と対向させて第2の支持プラテンとしての図示されない固定プラテンが配設され、該固定プラテンに前記可動金型と対向させて第2の金型としての図示されない固定金型が取り付けられ、該固定金型及び前記可動金型によって金型装置が形成される。
【0023】
また、前記可動プラテン11は、可動プラテン11の後端 (図3において左端) に配設された図示されないトグル機構によって、図示されないタイバーに沿って進退(図3において左右方向に移動)させられ、前記金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。そして、トグル機構を作動させるために、型締め用の駆動部としての図示されない型締用モータ、該型締用モータを駆動することによって発生させられた回転を受け、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部としての図示されないボールねじ、前記直進運動の動きを前記トグル機構に伝達するクロスヘッド等が配設される。なお、可動プラテン11、固定プラテン、トグル機構、型締用モータ、ボールねじ、クロスヘッド等によって、型締装置が構成される。
【0024】
そして、該型締装置を作動させることによって、型閉じ時に可動プラテン11を前進(図3において右方向に移動)させ、前記固定金型と可動金型との間にキャビティ空間を形成し、型締め時に固定金型と可動金型との間に型締力を発生させる。このとき、前記キャビティ空間に溶融させられた樹脂が充填され、冷却されて成形品になる。そして、型開き時に可動プラテン11が後退(図3において左方向に移動)させられるのに伴って、可動金型が成形品を残した状態で後退させられる。続いて、キャビティ空間内の成形品がエジェクタ装置によって突き出され、離型が行われる。
【0025】
そのために、該エジェクタ装置において、被駆動部としての図示されないエジェクタピンは、前記可動金型内に、前端を前記キャビティ空間に臨ませて、後端を図示されないエジェクタプレートに固定して配設される。また、該エジェクタプレートの後端にはエジェクタピン送り装置56が連結される。そして、該エジェクタピン送り装置56を作動させ、前記エジェクタプレートを前進させると、該エジェクタプレートに固定されたエジェクタピンが前進させられるようになっている。なお、前記エジェクタピンは、離型が終了したときに、前記エジェクタプレートの前方に配設された図示されないリターンスプリングの付勢力によって後退させられる。
【0026】
ところで、前記エジェクタピン送り装置56は、前記可動プラテン11の後端面 (図3において左端面) に形成された凹部12に少なくとも一部が収容される。前記凹部12は、大径の第1の収容部57、及び該第1の収容部57より前方(図3において右方)に形成された小径の第2の収容部58を備える。
【0027】
前記エジェクタピン送り装置56は、中央に貫通孔59が形成された環状の取付板61を介して可動プラテン11の所定の箇所に取り付けられた駆動ユニット62、該駆動ユニット62によって発生させられた回転を受けて、回転運動を、回転を伴う直進運動、すなわち、回転直進運動に変換する第1の運動方向変換部としてのボールねじ63、該ボールねじ63によって発生させられた回転直進運動を回転を伴わない直進運動に変換する第2の運動方向変換部及び直進運動伝達部としてのベアリングボックス64、該ベアリングボックス64によって発生させられた直進運動を受けて前記エジェクタプレートを介してエジェクタピンに伝達し、該エジェクタピンを進退させる伝達部材としてのエジェクタロッド23等を備える。
【0028】
前記ベアリングボックス64において、回転直進運動を回転を伴わない直進運動に変換するために、第1の収容部57内において複数のガイドバー81(図3においてはそのうちの二つのガイドバー81が示される。)が架設される。該各ガイドバー81は、後端が前記取付板61に取り付けられ、前端が前記第1の収容部57の底面S1において可動プラテン11に取り付けられ、前記ベアリングボックス64が回転するのを阻止する回止めバーとして機能する。
【0029】
本実施の形態において、前記駆動ユニット62は、取付板61及びガイドバー81を介して可動プラテン11に取り付けられているが、取付板61を介することなく、ガイドバー81だけを介して可動プラテン11に取り付けることもできる。
【0030】
前記駆動ユニット62は、中空の出力軸32を備えた突出し用の駆動部としてのモータ31、前記出力軸32内に配設され、出力軸32の回転をボールねじ63に伝達する回転伝達部としてのスプラインユニット67、前記出力軸32の後端に取り付けられ、出力軸32の回転速度を検出することによって、モータ31の回転速度を検出する回転速度検出部としてのエンコーダ33、及び前記出力軸32の後端部(図3において左端部)に配設され、出力軸32の回転を選択的に阻止するブレーキ34を備える。そして、前記モータ31は、前記取付板61に取り付けられた前フランジ25、後フランジ26、及び前フランジ25と後フランジ26とを連結する筒状体27から成るフレーム28、該フレーム28内に収容され、筒状体27に取り付けられたステータ35、該ステータ35内において回転自在に配設されたロータ36並びに前記出力軸32を備える。前記ステータ35はコア38及びコイル39から成り、前記ロータ36はコア41及び該コア41の外周に配設された永久磁石42を備える。前記出力軸32は、フレーム28に対して回転自在に配設され、前端が前フランジ25に対してベアリングb1によって、後端が後フランジ26に対してベアリングb2によって回転自在に取り付けられる。図示されないインバータによって発生させられた電流をコイル39に供給することによって、モータ31を駆動すると、出力軸32に回転を発生させることができる。なお、スプラインユニット67及びボールねじ63によってエジェクタピンを移動させるための機構部が構成される。
【0031】
前記エンコーダ33は、前記ブレーキ34の一部を覆い、ブレーキカバーとして機能する支持部材としての「L」字状のブラケット43によって支持された状態でフレーム28に取り付けられ、前記ブレーキ34を貫通して延在させられる出力軸32の後端に連結される。前記ブラケット43は、フレーム28の幅より十分に小さく、エンコーダ33の径よりわずかに大きい幅を有する帯状体から成り、後フランジ26の上端から後方(図1及び3において左方)に延びる水平部44、及び該水平部44の後端からモータ31の軸よりわずかに下まで垂下させられる垂下部45を備える。したがって、ブラケット43の側方(出力軸32の軸方向に対して直交する方向)においてブレーキ34の少なくとも一部が開放される。なお、前記ブラケット43をフレーム28に対して着脱自在に配設することが望ましい。
【0032】
また、前記スプラインユニット67は、前記出力軸32の前端に取り付けられ、出力軸32内を軸方向におけるほぼ中央まで後方に向けて延び、後端部の内周面にスプラインが形成された筒状のスプラインナット68、該スプラインナット68とスプライン係合させられ、外周面にスプラインが形成されたロッド状のスプライン軸部69から成り、前記スプラインナット68とスプライン軸部69とは、互いに軸方向に移動自在に、円周方向に対して移動不能に配設される。前記ボールねじ63は、前記スプライン軸部69と一体に形成され、進退自在に配設された第1の変換要素としてのボールねじ軸部72、及び該ボールねじ軸部72と螺(ら)合させられ、前記スプラインユニット67に対して移動自在に配設され、取付板61に取り付けられた第2の変換要素としてのボールナット71から成る。そして、前記ボールねじ軸部72の前端に、軸部73が一体に形成され、前記スプライン軸部69、ボールねじ軸部72及び軸部73によって軸ユニット90が構成され、該軸ユニット90において、前記スプライン軸部69は後端部に、ボールねじ軸部72は中間部に、軸部73は前端部(図3において右端部)に形成される。
【0033】
なお、前記出力軸32内には、ボールねじ63の少なくとも一部、本実施の形態においては、ボールねじ軸部72が進退自在に配設され、出力軸32とボールねじ軸部72の一部とがオーバラップされる。したがって、第1の収容部57の軸方向寸法を小さくすることができる。本実施の形態においては、出力軸32内に、ボールねじ軸部72を配設するようになっているが、ボールナット71を配設することもできる。
【0034】
また、前記ベアリングボックス64は、後端が前記ボールナット71のフランジ部70の前端面(図3において右端面)に固定された筒状部74、及び該筒状部74の前端から径方向外方に向けて形成された突設部75を備えたハウジング76、該ハウジング76内において前記軸部73を支持する二つのベアリングb3、b4、該ベアリングb3、b4を前記ボールねじ軸部72と軸部73との間の段部に押し付ける押えナット77、並びに前記軸部73の前端部を覆う押え板78を備える。そして、該押え板78に、前記エジェクタロッド23の後端が取り付けられ、エジェクタロッド23は、前記軸ユニット90と同一軸線上に前方に延び、前端が可動プラテン11の中央に形成された穴47内に配設される。
【0035】
前記構成の射出成形機において、制御部92の図示されない駆動処理手段が、駆動処理を行い、駆動信号をドライバ93に送り、コイル39に電流を供給し、前記モータ31を駆動すると、ロータ36に発生させられた回転が出力軸32に出力され、該出力軸32からスプラインナット68を介して軸ユニット90に伝達される。このとき、前記出力軸32の回転速度及びモータ31の回転速度がエンコーダ33によって検出され、検出信号が前記制御部92に送られる。前記軸ユニット90に回転が伝達されると、ボールナット71とボールねじ軸部72との螺合によって、軸ユニット90は回転しながら前進させられる。
【0036】
そして、前記軸ユニット90が回転しながら前進させられると、ハウジング76及び押え板78が前進させられ、エジェクタロッド23が前進させられる。
【0037】
このように、前記モータ31を正方向に駆動し、出力軸32を介して軸ユニット90を正方向に回転させると、軸ユニット90が前進させられ、それに伴って、エジェクタロッド23が前進し、エジェクタプレートを介してエジェクタピンが前進し、成形品を突き出すことができる。また、前記モータ31を逆方向に駆動し、出力軸32を介して軸ユニット90を逆方向に回転させると、軸ユニット90が後退させられ、それに伴って、エジェクタロッド23が後退する。このとき、前記リターンスプリングの付勢力によって、エジェクタプレートを介してエジェクタピンが後退させられる。
【0038】
ところで、金型装置の清掃を行う場合、型開きが行われた状態で、固定金型及び可動金型に付着して残留した樹脂を除去するようにしているが、このとき、エジェクタピンも併せて作業の対象として清掃を行うようにしている。この場合、エジェクタピン送り装置56において、制御部92が、駆動信号をオフにすると、コイル39への電流の供給が停止させられ、モータ31の駆動が停止させられ、エジェクタピンが突き出されて所定の作業位置に置かれる。
【0039】
ところが、清掃の作業が行われているときに、何らかの理由でエジェクタピンが移動し、後退させられると、作業を継続することができなくなってしまう。
【0040】
そこで、前記ブレーキ34として、例えば、負作動型の電磁ブレーキを使用するようにしている。そのために、前記ブレーキ34は、後フランジ26に取り付けられたコア84、該コア84の所定の箇所において、コア84の後端面に臨ませて配設されたコイル82、被制動部材としての環状のブレーキ板85、該ブレーキ板85を挟んで前方及び後方に配設され、ブレーキ板85に当接する制動部材としての環状の第1、第2のブレーキパッド86、87、コア84の円周方向における複数箇所において、前記第1のブレーキパッド86と対向させて配設された作動部及び付勢部材としてのスプリング88、並びに前記第1、第2のブレーキパッド86、87の円周方向における複数箇所、本実施の形態においては、4箇所(図1においてはそのうちの一つが、図2においてはそのうちの三つが示される。)において、外周縁の近傍に配設された固定部材としてのボルト等から成る回止めロッド89を備える。
【0041】
前記ブレーキ板85は、内周縁において、前記出力軸32の後端部の外周面に形成された係合部としてのスプライン部83とスプライン係合させられ、出力軸32と一体的に回転させられる。また、前記回止めロッド89は、第1、第2のブレーキパッド86、87を軸方向において移動自在に、かつ、回転方向において移動不能に支持する。なお、前記コア84及びコイル82によって電磁石が構成される。
【0042】
したがって、前記制御部92がドライバ93に駆動信号を送り、コイル39に電流を供給するのに伴って、制御部92の図示されないブレーキ解放処理手段が、ブレーキ解放処理を行い、ドライバ94にブレーキ解放信号を送り、コイル82に電流を供給すると、吸引力が発生させられ、スプリング88の付勢力に抗して第1のブレーキパッド86がコア84に引き寄せられる。その結果、ブレーキ34が解放され、出力軸32の回転が許容される。
【0043】
また、前記制御部92が駆動信号をオフにし、コイル39に電流が供給されなくなるのに伴って、制御部92の図示されないブレーキ係合処理手段が、ブレーキ係合処理を行い、ドライバ94に前記ブレーキ解放信号を送るのを停止させ、コイル82に電流を供給しなくなると、吸引力が発生させられなくなり、スプリング88の付勢力によって第1のブレーキパッド86がブレーキ板85を第2のブレーキパッド87に押し付ける。そして、ブレーキ板85が第1、第2のブレーキパッド86、87によって挟まれる。その結果、ブレーキ34が係合させられ、出力軸32の回転が阻止される。また、ブレーキ34の制動トルクは、モータ31の最大トルクより大きくされる。
【0044】
このように、モータ31に電流が供給されず、モータ31が駆動されていないときに、ブレーキ34はスプリング88の付勢力によって機械的に係合させられ、出力軸32の回転が阻止されるので、型開きが行われた状態で、清掃の作業が行われているときに、エジェクタピンが移動するのを阻止することができる。したがって、エジェクタピンが後退させられることがなくなるので、清掃の作業を継続することができる。
【0045】
また、前記ブレーキ34は、フレーム28の外部における後フランジ26より後方に配設され、ブレーキ34をフレーム28から取り外すことができるようになっていて、容易にブレーキ34の保守・管理を行うことができる。しかも、ブラケット43は、ブレーキ34の側方において一部が開放されているので、ブレーキ板85及び第1、第2のブレーキパッド86、87の摩擦状態を容易に確認することができ、ブレーキ34の保守・管理を容易に行うことができる。
【0046】
なお、ブレーキ34を解放するためにコイル82に電流を供給し、電磁力を発生させるようにしているが、これに限定されることはなく、エアシリンダ、電動伸縮手段等の駆動装置を利用してブレーキ34を解放することもできる。
【0047】
本実施の形態においては、エジェクタピンの清掃を行う場合に、ブレーキ34を係合させ、出力軸32の回転を阻止するようになっているが、射出成形機を半自動運転する際にも、モータ31の駆動を停止させるのに伴って、ブレーキ34を係合させ、出力軸32の回転を阻止することもできる。したがって、半自動運転において、エジェクタピンによって突き出された状態の成形品の取出しを容易に行うことができる。
【0048】
本実施の形態においては、モータ31を停止させたときにブレーキ34を係合させ、エジェクタピンが移動するのを阻止するようにしているが、型締用モータの駆動を停止させたときにも、同様に、可動プラテン11に何らかの外力が働き、可動プラテン11が移動することが考えられる。そこで、型締用モータを停止させたときにブレーキを係合させ、可動プラテン11が移動するのを阻止することもできる。なお、この場合、可動プラテン11によって被駆動部が構成される。
【0049】
さらに、射出装置においては、スクリューを進退させるために射出用の駆動部として射出用モータが配設されるが、該射出用モータの駆動を停止させたときにも、同様に、スクリューに何らかの外力が働き、スクリューが移動することが考えられる。そこで、射出用モータを停止させたときにブレーキを係合させ、スクリューが移動するのを阻止することもできる。この場合、スクリューによって被駆動部が構成される。
【0050】
なお、前記実施の形態においては、ブラケット43の形状が帯状にされるが、これに限定されることはなく、例えば、ブラケットによって、ブレーキ34の側方において少なくとも一部又は複数箇所が開放されるようにブレーキ34を覆うこともできる。要するに、第1、第2のブレーキパッド86、87の摩擦状態を把握することができる構造であればよい。
【0051】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、成形機の駆動装置においては、成形機の被駆動部と、該被駆動部と連結され、フレームを備え、駆動されて出力軸に回転を発生させるモータと、前記フレームに配設され、前記出力軸の回転を阻止するブレーキと、前記フレームに取り付けられ、前記ブレーキの少なくとも一部を開放するブレーキカバーとを有する。
【0053】
この場合、前記ブレーキは、出力軸の回転を阻止するので、駆動部の駆動を停止させて所定の作業が行われているときに、被駆動部が移動するのを阻止することができる。したがって、前記作業を継続することができる。
【0054】
また、前記ブレーキの少なくとも一部が開放されるので、ブレーキの保守・管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の要部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の要部を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるエジェクタ装置の要部を説明する断面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるエジェクタピン送り装置の制御回路図である。
【符号の説明】
28 フレーム
31 モータ
32 出力軸
33 エンコーダ
34 ブレーキ
43 ブラケット
63 ボールねじ
67 スプラインユニット
82 コイル
85 ブレーキ板
86、87 第1、第2のブレーキパッド
88 スプリング

Claims (7)

  1. (a)成形機の被駆動部と、
    (b)該被駆動部と連結され、フレームを備え、駆動されて出力軸に回転を発生させるモータと、
    (c)前記フレームに配設され、前記出力軸の回転を阻止するブレーキと、
    (d)前記フレームに取り付けられ、前記ブレーキの少なくとも一部を開放するブレーキカバーとを有することを特徴とする成形機の駆動装置。
  2. 前記ブレーキは、前記出力軸に取り付けられたブレーキ板、該ブレーキ板に押し付けられるブレーキパッド、前記フレームに配設され、前記ブレーキパッドをブレーキ板に押し付けるための作動部から成る請求項1に記載の成形機の駆動装置。
  3. 前記ブレーキは、解放するためのコイルを備える電磁ブレーキである請求項2に記載の成形機の駆動装置。
  4. 前記ブレーキカバーには、前記出力軸の回転速度を検出する回転速度検出部が取り付けられる請求項1に記載の成形機の駆動装置。
  5. 前記ブレーキカバーは帯状体から成る請求項1又は4に記載の成形機の駆動装置。
  6. (a)前記出力軸は中空であり、
    (b)前記成形機の被駆動部を移動させるための機構部の一部が出力軸内に配設される請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形機の駆動装置。
  7. 前記ブレーキの制動トルクは、前記モータの最大トルクより大きくされる請求項1〜6のいずれか1項に記載の成形機の駆動装置。
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