JP4131284B2 - ビデオ信号処理装置、ビデオ信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルのビデオ信号(ビデオ信号データ)について、中間にデータ伝送を伴うような信号処理を実行するようにされたビデオ信号処理装置と、その方法に関するものである。
現状におけるテレビジョン方式の信号フォーマットとして、SD(Standard Definition)とHD(High Definition)の各フォーマットが知られている。
SDとは、水平ライン数が525とされたNTSC方式などのようにして、例えば以前から知られている標準のものである。これに対して、HDは、SDよりも高画質化を図ることなどを目的として、SDの後に開発、規格化されたもので、例えばNTSC方式において規定されるHDのフォーマットでの水平ライン数としては1080とされている。
そして、近年においては、民生の可搬型ビデオカメラ装置にも、撮像により得られる動画像信号をHDフォーマットにより記憶媒体に記録可能に構成されたものが知られるようになってきている。このようなHD対応のビデオカメラ装置を使用することで、一般のユーザによっても高画質な撮像画像を記録して残すことが手軽にできることになる。
特開2006−108856号公報
ところで、現状においては、周囲のAV機器などが未だSDのみに対応したままとされていることのほうが多い。また、HDによる動画像データの単位時間あたりのデータサイズは、SDと比較して相応に大きくなる。そこで、HD対応のビデオカメラ装置のユーザとしては、撮影の状況などに応じて撮像記録のモードをHDとSDとで使い分けることで、HDの高画質も享受しながら、記憶媒体の記憶容量を節約したいという要望もあると考えられる。
このような事情を背景として、現状におけるHD対応のビデオカメラ装置の実際としては、SDフォーマットによる撮影記録などをはじめとした、以前からのビデオカメラ装置とほぼ同等のSDに対応する機能も与えるようにして構成して、いわゆる下位互換性を与えるようにされていることが一般的である。
すると、上記のようにしてSDとの下位互換性が与えられたHD対応のビデオカメラ装置としては、記録再生に関してHDとSDが混在することになるのであるが、この場合には、次のようなことが問題になる場合がある。
例えば、一般的なこととして、ビデオカメラ装置には、記憶媒体に記憶された撮像画像データを再生して、自身が備える表示部に対して表示させたり、あるいは、所定の映像信号形式に変換して、所定の映像信号出力端子から外部に出力させたりすることができるようになっている。HD対応のビデオカメラ装置としても、このような表示部に対する画像表示、あるいは映像信号出力機能を与えることになるのであるが、上記のようにして、HD方式とSD方式とが混在するということは、表示部に対する画像表示、あるいは映像信号出力を行っているときに、その元となる映像ソース(ビデオ信号データ形式)について、HDからSDに、あるいは逆にSDからHDに切り換えるべき機会のあることが想定される。
しかしながら、本来、HDとSDとでは、ビデオ信号の処理クロックや、フレーム期間内におけるデータ構造などをはじめとして、そのフォーマットは互いに異なっている。このために、ただ単純に、映像ソースの切り換え指示が得られたタイミングで、HD/SD間での切り換えを実行した場合には、切り換え前と切り換え後とでの映像ソースの垂直同期タイミングがずれることとなり、例えばその結果として、表示される画像が乱れることになる。このような画像の乱れを解消することは、例えばビデオカメラ装置としての機器の品質を高め、また、維持するために必要である、ということがいえる。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、ビデオ信号処理装置として次のように構成する。
つまり、複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されるビデオ信号データについて、複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手段と、この形式変換手段によって得られる伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手段と、フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により上記クロックに同期させて伝送出力する伝送出力処理手段と、この伝送出力処理手段により伝送出力された伝送用ビデオ信号データが入力され、この入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、入力された伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、上記の信号処理を実行するようにされた信号出力処理手段とを備えることとした。
また、ビデオ信号処理装置として、次のようにも構成する。
つまり、複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されたビデオ信号データについて、複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手段と、この形式変換手段によって得られる上記伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手段と、フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により伝送クロックに同期させて、他の装置に対して伝送出力する伝送出力処理手段とを備えて構成することとした。
また、ビデオ信号処理装置として、次のようにも構成する。
つまり、他の装置から伝送出力された伝送用ビデオ信号データであって、複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データを、この複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数がビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされ、さらに、フレームごとに、フレーム内における所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを入力する入力手段と、この入力手段により入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、入力される伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、信号処理を実行するようにされた信号出力処理手段とを備えて構成することとした。
上記各構成によるビデオ信号処理装置によると、本願発明としては、複数の形式間での切り換えが行われる可能性のあるビデオ信号データを入力して、伝送用ビデオ信号データを生成するようにされている。この伝送用ビデオ信号データの形式としては、上記複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、かつ、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数(ここでは、クロックの1周期を1クロックとしている。つまりクロック数は周期数に対応する)について、上記複数の形式にかかわらず一定となるようにされている。また、この伝送用ビデオ信号データに対しては、フレームごとに対応して、そのフレーム内において基準として設定したデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するようにされる。そして、このようにしてフレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位のシーケンスにより、クロックに同期させて伝送出力させることとしている。
そして、上記のようにして伝送出力された伝送用ビデオ信号データについての信号処理を実行する側では、フレーム基準信号により発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、所定のビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するようにされる。
このような構成では、先ず、伝送用ビデオ信号データとしては、元のビデオ信号データの入力段階での形式の切り換わりにかかわらず、フレーム単位での連続性を維持した伝送が保証されることになる。そして、この伝送用ビデオ信号データを入力して信号処理を行う側では、伝送用ビデオ信号データに挿入されているフレーム基準信号に基づいて、元のビデオ信号データ入力段階での形式の切り換わりにかかわらず、一定間隔で安定したフレーム周期タイミング(垂直同期タイミング)を維持することができ、このフレーム周期タイミングで信号処理を実行することができる。この結果、例えば上記の信号処理を経て出力されるビデオ信号は、途中で形式が変化していたものであるとしても、垂直同期タイミングが乱れることなく、一定した状態を得ることが可能になる。
このようにして本発明は、ビデオ信号データの形式の切り換わりにかかわらず、フレーム周期が保たれたビデオ信号出力が保証される。これにより、例えばこのビデオ信号出力により画像を表示させた場合には、ビデオ信号データの形式が切り換わったとされるタイミングで画像が乱れるようなことはなく、正常な画像表示が行われるものであり、例えば、機器としての信頼性も向上することになる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)としてのビデオカメラ装置1の全体構成例を示している。このビデオカメラ装置1は、本願発明にかかるビデオ(画像、映像)信号処理装置の構成部位を有して成るものとされる、
撮像部10は、少なくとも、撮像レンズ群や絞りなどの光学系部品から成る光学系部位と、撮像素子を備えた光電変換部位とから成る。光学系部位においては、入射された光を撮像光として、光電変換部位における撮像素子の受光面に結像させる。光電変換部位においては、例えばCMOSセンサ、あるいはCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子を備えて構成され、光学系部位から入射されて受光面にて結像された撮像光を電気信号に変換することで撮像信号を生成し、カメラ信号処理部11に出力する。
カメラ信号処理部11は、上記のようにして撮像部10の光電変換部位から入力されるアナログの撮像信号について、例えばゲイン調整、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行ったうえで、A/D変換を行うことで、デジタルのビデオ信号(ビデオ信号データ)に変換する。そして、この変換処理によって得られたビデオ信号データを、メイン信号処理部12に対して出力するようにされる。
なお、このようにしてカメラ信号処理部11からメイン信号処理部12に入力されるビデオ信号データについては、後述するコーデック処理部13からメイン信号処理部12に対して入力されるビデオ信号データと区別するために、以降において、「撮像ビデオ信号データ」ともいう場合がある。これに対して、コーデック処理部13からメイン信号処理部12に対して入力されるビデオ信号データについては、「デコードビデオ信号データ」という。
メイン信号処理部12は、上記のようにしてカメラ信号処理部11から入力された撮像ビデオ信号データをメディアに記憶させるまでの所要のビデオ信号処理及び信号経路制御などをはじめ、ビデオカメラ装置1において主要となるビデオ信号処理を実行するように構成される部位とされる。
ここで、本実施の形態のビデオカメラ装置は、所定のカラーテレビジョン方式の下で、SDとHDの両者のビデオ信号フォーマットに対応して、動画像の記録再生が可能に構成されているものとされる。
先にも説明したように、SD(Standard Definition)は、水平ライン525本(垂直画素数=525)として規定されるNTSC(National Television Standards Committee)方式、水平ライン625本として規定されるPAL(Phase Alternation by Line)方式などのようにして、HD以前から実用化されている標準的な方式である。これに対してHD(High Definition)は、SD以降において実用化された信号フォーマットであり、SDよりも高画質化を図るために、例えばより多くの解像度(水平/垂直画素数)とすることなどが規定されている。
そこで、例えばメイン信号処理部12としても、HDとSDの両信号フォーマットに対応するために、自身が実行すべき各種の処理に関して、HDとSDのいずれの信号フォーマットにも対応した各種の信号処理等が可能なようにして構成される。
なお、本実施の形態のビデオカメラ装置1が対応するHD、SDの信号フォーマットにおいて前提となるテレビジョン方式は、NTSC方式、あるいはPAL方式の何れかであることとする。しかし、本願発明の下でのテレビジョン方式については特に限定されるべきものではなく、例えばSECAM(SEquential Couleur A Memoire)などの他のテレビジョン方式に対応にされても構わないものである。
そして、メイン信号処理部12が、先の説明のようにして、カメラ信号処理部11から撮像ビデオ信号データを入力した場合には、必要に応じて、圧縮符号化を施すのに適合した信号形式に変換する処理などを施したうえで、コーデック処理部13に対して撮像ビデオ信号データを転送するようにされる。
コーデック処理部13においては、ビデオ信号データについての信号処理として、少なくとも、SDとHDの両フォーマットごとに対応した圧縮符号化処理と、この圧縮符号化に対応する復号(伸長)処理とを実行可能に構成される。なお、圧縮符号化方式そのものとしては、特に限定されるべきものではないが、現状であれば、HDとSDとに対応する圧縮符号化方式には、MPEG2方式が知られている。また、HDについては、MPEG4−AVC/H.264といわれる方式も知られている。本実施の形態としても、これらの方式を採用することができるものである。
そして、コーデック処理部13においては、メイン信号処理部12から転送されてくるビデオ信号データについて、指定のフォーマット(HD/SD)に応じた圧縮符号化方式による圧縮符号化処理を実行するようにされる。ここでの圧縮符号化により得られた符号化データは、この図の構成の場合であれば、例えば、再度メイン信号処理部12が取り込むようにされたうえで、さらに、記録データとしてメディアドライブ14に対して転送するようにされる。
メディアドライブ14は、ビデオカメラ装置1に内蔵される、あるいはリムーバブル形式とされる所定種別の記憶媒体に対するデータの書き込み/読み出しを行うドライブデバイスとされる。このメディアドライブ14が対応するメディア(記憶媒体)種別としては特に限定されるべきものではないが、例えば現状では、内蔵のタイプであれば、ハードディスクなどとすることが考えられる。また、リムーバブル形式であれば、各種フォーマットのDVD(Digital Versatile Disc)の光学ディスク状記録媒体や、フラッシュメモリなどによる半導体記憶素子を備える各種のメモリデバイスなどが考えられる。
メディアドライブ14では、例えば上記のようにして記録データが転送されてきた場合、この記録データを記憶媒体に書き込んで記憶させる。このようにして、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、撮像により得られた動画像の情報を、記憶媒体に記憶保存させることができる。なお、このようにして記憶媒体に記憶された動画像情報は、例えば記憶媒体種別などに応じて規定される所定のファイルシステムに従い、ファイル単位で管理される。
また、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、メディアに記憶されている動画像情報の読み出しを行って、この読み出した動画像情報について、表示部16、及びビューファインダ17(EVF : Electrical View Finder)などの表示部位により、その画像を再生表示させることが可能とされる。また、所定形式のビデオ信号に対応する信号出力端子として、この場合には、D端子18及びラインアウト端子19を備え、上記読み出した動画像情報について、しかるべき信号形式に変換して、これらの信号出力端子から外部に出力させることが可能とされている。
このためには、先ず、メディアに記憶されている動画像情報としてのデータを、メディアドライブ14により読み出すようにされる。そして、この読み出したデータを、メイン信号処理部12に転送するようにされる。
このようにしてメディアドライブ14から読み出されたデータは、圧縮符号化が施されたビデオ信号データとされている。そこで、メイン信号処理部12では、メディアドライブ14からのデータを復号化するためにコーデック処理部13に対して転送するようにされる。
コーデック処理部13においては、入力された動画像情報のデータについて、その圧縮符号化の形式に対応する復号(伸長)処理を実行して、圧縮符号化前の形式のビデオ信号データを得て、メイン信号処理部12に転送するようにされる。
メイン信号処理部12では、上記のようにして、コーデック処理部13から転送されるビデオ信号データ(デコードビデオ信号データ)の取り込みを行い、例えば必要に応じて、ベースバンドデータ化の処理に適合する所定信号形式への変換を行ったうえで、さらに所定形式による圧縮符号化前のベースバンドデータ(ベースバンド信号)に変換するための信号処理を実行する。
本実施の形態において、例えばメイン信号処理部12として示される部位と、表示出力系信号処理部15として示される部位は、実際においては、それぞれ異なるLSI(Large Scale Integration)部品として実装される。そこで、実際におけるメイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15の間でのビデオ信号の伝送については、所定方式によるデバイス間でのビデオ信号伝送規格に準じて行うようにされる。本実施の形態としては、このデバイス間ビデオ信号伝送規格として、パラレル伝送規格の1つであるCCIR REC656を採用し、これに準拠した信号伝送を行うようにされる。
上記CCIR REC656などのデバイス間ビデオ信号伝送規格では、圧縮符号化形式での伝送は行わず、その伝送規格に適合したベースバンドデータの形式により伝送させることが一般的とされている。上記したメイン信号処理部12によるベースバンドデータへの変換処理は、CCIR REC656に適合した形式のベースバンドデータを得ることを目的として行われるものである。そして、メイン信号処理部12においては、ベースバンド化したビデオ信号データ(ベースバンドデータ)を、表示出力系信号処理部15に対して転送出力するようにされる。
なお、CCIR REC656は、パラレル伝送規格であることから、本実施の形態におけるメイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15との間の伝送路によっても、パラレル伝送が行われることになる。また、その根拠については後述するが、このパラレル伝送路のビット数については、8ビットとしている。以降において、この8ビットパラレル伝送路については、表示出力系伝送路20ともいうことにする。また、表示出力系伝送路20を経由してメイン信号処理部12から表示出力系信号処理部15に伝送されるデータについては、伝送用ベースバンドデータということにする。
そして、表示出力系信号処理部15においては、上記のようにして表示出力系伝送路20を経由で伝送用ベースバンドデータとして入力される所定形式のビデオ信号を基として、先ず、表示部16及びビューファインダ17にて画像表示を実行させるための表示用ビデオ信号データを生成して出力することが可能とされる。また、D端子18、及びラインアウト端子19から、所定の信号形式のカラー画像表示用のビデオ信号データとして出力させることが可能とされる。
ここで、表示部16及びビューファインダ17は、表示デバイスとしてLCDが採用されているものとする。表示部16又はビューファインダ17により画像を表示させるときには、表示出力系信号処理部15は、入力されたベースバンドデータについて、表示部16又はビューファインダ17としてのLCDのサイズ(解像度)に応じた画素数による、カラー画像表示用の形式の表示用ビデオ信号データに変換するようにされる。表示部16、ビューファインダ17は、この表示用ビデオ信号データにより表示駆動を行うようにされる。これにより、表示部16、ビューファインダ17としての表示画面に対して、例えばメディアから読み出した動画像情報の画像が表示されることになる。
また、D端子18からの信号出力に対応しては、入力されたベースバンドデータを、所定のD端子規格に対応するY/Pb/Pr形式によるコンポーネント信号のデータに変換するようにされる。
また、ラインアウト端子19からの信号出力に対応しては、入力されたベースバンドデータを、アナログのY信号、C信号(Y/C)によるコンポジット信号あるいは、セパレート信号の形式に変換するようにされる。
このようにして表示出力系信号処理部15は、ビデオカメラ装置1における表示部位(表示部16、ビューファインダ17)における画像表示に関連した信号処理と、外部信号出力端子(D端子18、ラインアウト端子19)から出力させるべきビデオ信号を得るための信号処理とを実行するように構成されていることになる。
ここで、外部信号出力端子から出力されるビデオ信号は、その端子とケーブルなどにより接続された他の機器において利用されることになるのであるが、その利用の態様の代表的なものの1つとして、画像表示を挙げることができる。このことからすると、表示出力系信号処理部15において実行される、外部信号出力端子(D端子18、ラインアウト端子19)から出力させるべきビデオ信号形式への変換処理も、表示部位(表示部16、ビューファインダ17)における画像表示のためのビデオ信号形式への変換処理と同様に、表示出力に関連した信号処理であるということがいえる。つまり、表示出力系信号処理部15としては、その名称の通りに、表示出力の系に関しての信号処理を実行する部位であるということがいえる。
なお、実際のビデオカメラ装置による動画像の記録再生にあっては、例えば撮像画像とともにマイクロフォンなどにより収音した音声の情報も、動画像に同期して記録再生されるようになっていることが通常であるが、図1においては、説明を簡単なものとすることの都合上、動画像情報に同期して音声(オーディオ信号)を記録再生するための構成については省略している。また、現状のビデオカメラ装置では、撮像画像として、動画像と共に静止画像のデータも扱って記録再生することが可能とされているが、本実施の形態のビデオカメラ装置についても、例えば撮像により得た静止画像データをメディアに記録し、また、再生可能に構成されて良いものである。
本実施の形態のビデオカメラ装置1としては、上記図1によっても説明したように、NTSC方式あるいはPAL方式の下で、HDとSDの両信号フォーマットに対応した撮像画像データの記録再生が可能とされている。つまり、本実施の形態のビデオカメラ装置1による記録再生のための信号処理としては、HDとSDの両信号フォーマットの映像ソース(ビデオ信号ソース)に対応可能なように構成される。なお、ここでの映像ソースとは、撮像部10からカメラ信号処理部11を経て、メディアへの記録などのためにメイン信号処理部12に入力されてくる画像情報(ビデオ信号データ)が対応する。あるいは、メディアに記録済みとされて、メディアドライブ14により読み出されたことで、再生処理などのためにメイン信号処理部12に入力されてくる画像情報(ビデオ信号データ)が対応する。また、以降においては、映像ソースとして、信号フォーマットがHDであるもの、SDであるものについて、それぞれ、HDソース、SDソースともいうことにする。
そして、本実施の形態におけるメイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15の間の、表示出力系伝送路20による伝送用ベースバンドデータの伝送は、CCIR REC656としての伝送フォーマットに準じて行われるものとされるが、この表示出力系へのデータ伝送に際しても、HDソースとSDソースとで、それぞれに適合させた伝送用信号フォーマットとするようにされる。
しかしながら、本来的にはHDソースとSDソースとでは、元の信号形式が異なることから、例えばフレーム期間内における伝送データの構造や、伝送レートなどをはじめとして、基本的な伝送フォーマットも相違することになる。このような相違があるのにもかかわらず、例えば単純に、このようなHDソースとSDソース間の伝送フォーマットの相違を考慮することなく伝送を行うように構成したとすると、下記のような不都合が生じる。
例えば、メイン信号処理部12において処理中とされている映像ソースが、HDソースとSDソースとの間で切り換わったとする。
図1により説明したように、メイン信号処理部12において記録又は再生のために処理されているビデオ信号データは、モニタ表示や再生出力表示などのために、表示出力系伝送路20を経由してメイン信号処理部12から表示出力系信号処理部15に対しても伝送出力されることになっている。このために、表示出力系信号処理部15に入力される伝送用ベースバンドデータとしてもHDソースとSDソースとの間での切り換わりが生じることになる。この場合、上記のようにして、HDソースとSDソースとでは伝送フォーマットが異なることから、HDソースとSDソースとの間で信号が切り換わったタイミングでは、そのフレーム周期のタイミング、つまり、ビデオ信号としての垂直同期信号の周期タイミング(垂直同期タイミング)が適正に保たれなくなる場合が生じることになる。このような垂直同期タイミングの乱れは、例えば表示出力系信号処理部15の処理を経て表示部16やビューファインダ17に表示される画像、あるいは外部信号出力端子(D端子18、ラインアウト端子19)からビデオ信号として出力されて外部表示デバイスなどにより表示される画像の乱れとして現れることになる。
なお、このような信号フォーマットの切り換わりが生じる場合としては、例えば、メディアドライブ14に装填されているメディアに記憶されている映像ソースとしてのビデオ信号データを再生している場合に、その映像ソースの信号フォーマットがHD/SDの間で切り換わるような場合を想定することができる。また、記録信号処理系の構成によっては、撮影記録中において、記録時の信号フォーマットをHD/SDの間で切り換えたような場合にも、表示出力系信号処理部15を経て再生出力される画像について乱れが生じる可能性がある。
そして、本実施の形態のビデオカメラ装置1としては、映像ソースについてHD/SD間での切り換えが行われたとしても、上記のような表示画像の乱れが生じないようにされる構成を提案するものである。以降、このための構成について説明を行っていくこととする。
先ずは、本実施の形態のビデオカメラ装置1が、少なくとも表示出力系へのビデオ信号伝送に用いるものとされる、ベースバンドデータのフォーマットについて説明しておくこととする。
なお、ここでいうところの表示出力系に対応した「ベースバンドデータ」としては、大きくは2つの種類のベースバンドデータを包含した意味を持つ。1つは、これまでにも述べてきた、表示出力系伝送路20によりメイン信号処理部12から表示出力系信号処理部15に対して伝送出力されるベースバンドデータ(ビデオ信号データ)である、「伝送用ベースバンドデータ」を指す。もう1つは、この「伝送用ベースバンドデータ」の元となるもので、本来のHD/SDのそれぞれの信号フォーマットに基づいて得られるべきベースバンドデータ(ビデオ信号データ)である、「基本ベースバンドデータ」を指す。
先ずは、前提となる基本ベースバンドデータについてのフォーマット(信号形式)について説明しておく。なお、ここでは、NTSC方式でのHDフォーマット(NTSC−HD)及びSDフォーマット(NTSC−SD)と、PAL方式でのHDフォーマット(PAL−HD)及びSDフォーマット(PAL−SD)について言及する。
この場合の基本ベースバンドデータとしてのビデオ信号データは、NTSC−HD、NTSC−SD、PAL−HD、PAL−SDに共通なこととして、カラー画像に対応するものとされ、輝度信号データYと、色差信号データCr(Y−R)、Cb(Y−B)について4:2:2によりサンプリングして得られるコンポーネント信号の形式とされる。
そのうえで、1フレーム分の画像に対応した、ラインクロック数と、水平ライン数については、テレビジョンフォーマットごとに下記のようにして規定されている。なお、ここでのラインクロック数とは、1水平ラインあたりの水平画素数に対応して決まるクロック数である。また、ここでのクロック数とは、所定周波数によるデータ伝送のためのクロック(伝送クロック)についての、周期の連続数とされる。
NTSC−HD:ラインクロック数=1650、水平ライン数=1125
NTSC−SD:ラインクロック数=858、水平ライン数=525
PAL−HD:ラインクロック数=1980、水平ライン数=1125
PAL−SD:ラインクロック数=864、水平ライン数=625
ここで、上記のようにしてラインクロック数、及びライン数が規定されるテレビジョンフォーマットのデータレートの周波数fdrについては、偶数フィールドと奇数フィールドにより1フレームを形成するインターレース方式であることを前提にすると、
fdr=ラインクロック数×1フィールドのライン数×フィールド周波数・・・(式1)
により表されることになる。
そこで、上記(式1)に基づいて、NTSC−HD、NTSC−SD、PAL−HD、PAL−SDの各テレビジョンフォーマットのデータレートfdrを求めると、下記のようになる。
先ず、NTSC−HDについては、
1650×(1125/2)×59.94≒55.63186813MHz (但し、59.94=4.5M/75075)
となる。
また、NTSC−SDについては、
858×(525/2)×59.94=13.5MHz (但し、59.94=4.5M/75075)
となる。
PAL−HDについては、
1980×(1125/2)×50=55.6875MHz
となる。
PAL−SDについては、
864×(625/2)×50=13.5MHz
となる。
上記したことによれば、NTSC方式とPAL方式の両方式において、HDとSDとでデータレートを比較した場合には、HDのほうがSDの約4倍になっていることが分かる。
次に、上記のようにして求められるデータレートに基づいて、基本ベースバンドデータを伝送することとした場合のデータ構造について説明していくこととし、先ず、図2(a)により、HDソースとしての基本ベースバンドデータを伝送するときのコンポーネント信号(Y、Cb、Cr)のデータ配列を示す。
なお、以降におけるデータ配列に関しての説明にあたり、その説明を簡単なものとすることの便宜上、上記のようにして求められたデータレートのうちで、NTSC−HDとPAL−HDの各データレートの周波数については、55.63186813MHzと55.6875MHzの近似値とされる56MHzで共通であるとして扱うこととする。これにより、以降の説明からも理解されるようにして、ベースバンドデータの伝送フォーマットとして、図2(b)、図3(b)に示される1クロック周期でのデータ伝送については、NTSC方式とPAL方式とで共通とすることができる。なお、このHDソースに対応させた、近似値による56MHzのデータレートの周波数については、fdrhと表記する。また、これに対して、NTSC方式とPAL方式のSDソースが対応する13.5MHzのデータレート周波数については、fdrsと表記する。
ここで、上記のようにして、データレートの周波数fdrが56MHzとされるのであれば、データ伝送のための伝送クロックVINCLKの周波数fclとしても、同じ56MHzを設定することができることになる。そこで、図2(a)においては、fcl=56MHz(=1fdrh)とされた伝送クロックVINCLKが示されている。
そのうえで、この場合のY、Cb、Crによるコンポーネント信号形式としては、先の説明のようにして4:2:2とされたうえで、1クロックあたりに対応するY、Cb、Crの各信号データについての伝送単位を8ビットであることと規定している。
このことに応じて、図2(a)に示す伝送フォーマットとしては、先ず、16ビット分のパラレル伝送ラインVIN0〜VIN15を設けることとして、パラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により、8ビットの輝度信号データY n_0〜Y n_7(図では[Y 1_0〜Y 1_7] 〜[Y 6_0〜Y 6_7]までが示される)を、1クロックごとに伝送し、残るパラレル伝送ラインVIN8〜VIN15により、1クロックごとに交互に、8ビットの色差信号データCb n_0〜Cb n_7(図では[Cb 1_0〜Cb1_7]〜[Cb 3_0〜Cb 3_7]までが示される)と、8ビットの色差信号データCr n_0〜Cr n_7(図では[Cr 1_0〜Cb1_7]〜[Cr 3_0〜Cb 3_7]までが示される)を伝送するようにされる。
このような伝送フォーマットとすることで、基本ベースバンドデータとして、NTSC−HDあるいはPAL−HDとされるHDソースのビデオ信号データを適正に伝送させることが可能になる。
ところで、上記図2(a)に示されるデータ配列によると、伝送路としては、パラレル伝送ラインVIN0〜VIN15に対応した16ビットが必要とされる。この伝送路のビット数は、実際のハードウェア構成との対応では、LSIなどにおいて伝送路(バス)に使用するピン端子数(ポート数)に一致することになる。従って、伝送路のビット数が多いほど、上記ピン端子数、ポート数が増加することとなる。或る用途に使用するピン数が増加すると、LSIに対して備えるべきピン端子数そのものを増加させる必要があって小型化などに不利になる、あるいは、例えば有限数のピン端子を多様な用途に利用できる余裕が少なくなるなどの不都合を招くことになるので、上記のような使用ピン端子数に関しては、できるだけ削減されるほうが好ましいとされる場合がしばしばある。
そこで、図2(a)に示した基本的なHDソースのデータ配列を、例えば図2(b)に示すようにして変更することとすれば、伝送路のビット数を削減することが可能になる。
つまり、図2(b)の伝送クロックVINCLKとして示すようにして、そのクロック周波数fclについて、データレートの周波数fdrh=56MHzの2倍となる112MHzを設定するようにされる。そして、図のようにして、例えば最初に示される1クロック目のタイミングでは、図2(a)における1クロック目のタイミングでパラレル伝送ラインVIN8〜VIN15により伝送する、8ビットの色差信号データCb 1_0〜Cb 1_7を、パラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により伝送し、2クロック目のタイミングでは、図2(a)における1クロック目のタイミングでパラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により伝送する、8ビットの輝度信号データY 1_0〜Y 1_7を伝送し、3クロック目のタイミングでは、図2(a)における2クロック目のタイミングでパラレル伝送ラインVIN8〜VIN15により伝送する、8ビットの色差信号データCr 1_0〜Cr 1_7を伝送し、さらに4クロック目のタイミングでは、図2(a)における2クロック目のタイミングでパラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により伝送する、8ビットの輝度信号データY 2_0〜Y 2_7を伝送していくようにされ、以降、同様のシーケンスで、輝度信号データY、色差信号データCb、Crを転送していくようにされる。つまり、図2(b)では、伝送クロックVINCLKの1クロック(1周期)ごとに、各8ビットの色差信号データCb n_0〜Cb n_7、輝度信号データY n_0〜Y n_7、色差信号データCr n_0〜Cr n_7を、パラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により順次転送するという手順を繰り返すようにされる。
このようなデータ配列の形式とすれば、単位時間あたりのデータ伝送量については、図2(a)と同じとなるようにされたうえで、パラレル伝送ラインの数は、パラレル伝送ラインVIN0〜VIN7までの8ビットに削減されることになる。
本実施の形態において、メイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15との間でベースバンドデータ伝送を行うのにあたっては、この図2(b)に示したデータ配列を採用することとしている。つまり、図2(a)が、HDソースの基本ベースバンドデータであるのに対して、図2(b)のデータ配列により伝送されるデータが、本実施の形態におけるHDソースとしての伝送用ベースバンドデータにおけるコンポーネント信号の実体とされることになる。
このような信号形式とすることにより、表示出力系伝送路20としては、本来であれば、16ビットを必要とするところを8ビットに削減することが可能になる。そして、これに応じては、例えば、メイン信号処理部12及び表示出力系信号処理部15としてのLSI部品においてベースバンドデータ伝送に使用するピン端子(ポート)数が削減されることになるものである。
上記のようにして、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、メイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15との間でのベースバンドデータ伝送に関する構成について、先ず、パラレル伝送路である表示出力系伝送路20については8ビットとしている。また、HDソースの伝送に対応させては、伝送クロックの周波数fclについて、基本ベースバンドデータのデータレート周波数fdrhの2倍とされる112MHzを設定することとしている。
しかしながら、上記のようにしてベースバンドデータ伝送について構成した場合には、SDソースとの整合が問題になる。
つまり、本実施の形態におけるメイン信号処理部12から表示出力系信号処理部15へのデータ伝送としては、HDソースのみではなくSDソースも伝送する必要があるものとされる。すると、図2(a)に対応するベースバンドデータ伝送の構成に応じた112MHz(2fdrh)の伝送クロック周波数fclのままでは、基本ベースバンドデータとしてのSDソースを伝送することはできない。SDソース(NTSC−SD、PAL−HD)の基本ベースバンドデータのデータレートの周波数はfdrs=13.5MHzであり、最も順当な考え方としては、このデータレートと同じ伝送クロックの周波数により伝送すべきことになるからである。
しかし、仮に上記の考え方に従って、HDソースは周波数fcl=112MHzの伝送クロックにより伝送し、一方のSDソースは周波数fcl=13.5Mzにより伝送するようにして、HDソースとSDソースとで伝送クロック周波数を切り換えるようにして構成したとする。
するとこの場合においては、伝送クロックの周波数自体が切り換わることで、切り換えの前後においては、フレーム周期の連続性を保証することはできなくなる。このために、本実施の形態において課題としている、垂直同期タイミングの乱れによる、表示画像の乱れを生じさせることになってしまう。
そこで、本実施の形態としてはSDソースを伝送するのにあたっても、伝送クロックの周波数fclについては、HDソースに適合して設定した112MHzとする。つまり、本実施の形態では、HD/SDの形式の相違にかかわらず、同一、固定のクロック周波数により伝送する。このためのSDソースについての伝送フォーマットは、結果的に図3(b)となるが、説明を分かりやすいものとすることの都合上、順を追って説明していくこととする。
先ず、SDソースの基本ベースバンドデータを、本来のデータレート周波数であるfdrs=13.5MHzと同じ伝送クロック周波数により伝送することとした場合のコンポーネント信号のデータ配列としては、図2(a)について、伝送クロックVINCLKの周波数fclを13.5MHzに設定して得られるものとなる。SDソースとしても、先に説明したように、4:2:2のY、Cb、Crによるビデオ信号データの形式を採るものとされていることから、HDソースと同じく、図2(a)に準じたフォーマットが、SDソースのベースバンドデータを伝送する場合における最も基本的なフォーマットとなるものである。
次に、SDソースの基本ベースバンドデータを、HDソースの基本ベースバンドデータのデータレート周波数fdrh=56MHzと同じ伝送クロックVINCLKの周波数により伝送させる場合を考えてみる。
ここで、先に述べたようにして、基本ベースバンドデータの間でのデータレート周波数を比較すると、HDデータはSDデータのほぼ4倍となっている。そこで、この点に着目すれば、原則としては1クロック分のタイミングで伝送すべき16ビットのデータを、図3(a)に示すようにして、4回連続(多重化)して伝送させればよいということになる。このようにすれば、伝送されるデータの内容が更新されるのは、ほぼ4クロックに1回とされ、基本ベースバンドデータに対応する伝送レート周波数である13.5MHz(≒56MHz/4)の1クロック周期と同等のタイミングであることになり、SDソースとしての本来のデータ伝送タイミングが保たれているものとしてみることができる。
そして、図2(b)にて説明したように、伝送クロック周波数fcl=112MHz、及び8ビットのパラレル伝送ラインVIN0〜VIN7から成る表示出力系伝送路20によりSDソースを伝送することとした場合には、コンポーネント信号のデータ配列を、図3(a)から図3(b)に示すようにして変更すればよいことになる。
つまり、例えば図における1〜4番目のクロックごとのタイミングでは、図3(a)の1〜4番目のクロックの期間でパラレル伝送ラインVIN8〜VIN15により伝送する、8ビットの色差信号データCb 1_0〜Cb 1_7を4回連続(多重化)して伝送し、続く5〜8番目のクロックごとのタイミングでは、図3(a)の1〜4クロックの期間でパラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により伝送する、8ビットの輝度信号データY 1_0〜Y 1_7を4回連続して伝送し、続く9〜12番目のクロックごとのタイミングでは、図3(a)の5〜8番目のクロックの期間でパラレル伝送ラインVIN8〜VIN15により伝送する、8ビットの色差信号データCr 1_0〜Cr 1_7を4回連続(多重化)して伝送するようにされ、さらに続く13〜16番目のクロックごとのタイミングでは、図3(a)の5〜8クロックの期間でパラレル伝送ラインVIN0〜VIN7により伝送する、8ビットの輝度信号データY 2_0〜Y 2_7を4回連続して伝送し、以降は、このシーケンスに従って、データ伝送を繰り返し継続していくようにされる。
この図3(b)と図3(a)の伝送フォーマットを比較してみると、図3(b)の伝送フォーマットでは、8クロック分の期間により伝送されるデータの内容が、図3(b)における4クロック分の期間により伝送されるデータの内容と同じとなっている。つまり、伝送クロックVINCLKの周波数についてはfcl=112MHzとされているものの、実質的には、SDソースのデータレート(fdrs=13.5MHz)によりデータ伝送を行っていることと同等の動作が得られているものである。
上記図3(b)に示されるSDソースの信号データ配列のようにして、HDソースとのデータレート比率に応じた多重化伝送を行うようにすれば、例えばHDソースを基準に設定した共通の伝送クロックにより、SDソースも伝送することは可能とされる。ただし、1フレーム全体としてみた場合には、下記のようにして、NTSC−SDソースについては、水平ラインのクロック数(データ数)について調整して設定する必要があることになる。
先ず、NTSC−HDソースについての1フレーム分のデータ数(クロック数clk)としては、基本ベースバンドデータの形式でのラインクロック数(1650)と水平ライン数(1125)とに基づいて、下記(式2)のようにして求めることができる。なお、ここでは、本実施の形態の伝送フォーマットに適合させて、伝送クロックの周波数fcl=112MHz(=2fdrh)であることとする。
1650×1125×(112/56)=3712500clk・・・(式2)
本実施の形態としては、上記図2及び図3により説明したように、HDソースとSDソースとで、fcl=112MHzで共通とされる伝送クロックVINCLKによりベースバンドデータ伝送を行うこととしている。従って、伝送データが多重化されてはいるものの、SDソースとしても、1フレーム期間分のデータは、上記(式2)により求められた3712500clkによって伝送されることになる。
NTSC−SDソースにおいて、1フレームを形成する水平ライン数は525本とされる。そこで、単純に、1水平ラインに対応するクロック数を求めると、
3712500clk/525≒7071.4・・・(式3)
となり、自然数ではない解が得られる。1水平ラインに対応するクロック数としては、自然数であることが条件であるため、このままでは、NTSC−SDソースについての適正な水平ラインのクロック数を設定することができない。
なお、確認のために述べておくと、NTSC−HDソースについては、1フレームのクロック数が(式2)により求められることからも分かるように、伝送クロック周波数fcl=112MHzでの1水平ラインに対応するクロック数は、基本ベースバンドデータの水平クロック数の2倍とされる3300clk(=1650×2)となるものであり、自然数の解が得られる。
そこで、本実施の形態のビデオカメラ装置1がNTSC方式に対応する場合には、図4(b)に示すようにして、水平ラインのクロック数を設定することとした。
図4(b)には、NTSC−SDソースについての1フレーム期間分の水平ライン構成を、伝送クロックVINCLK(fcl=112MHz)のクロック数との対応により示している。また、この図においては比較として、図4(b)の上段の図4(a)により、NTSC−HDソースの水平ライン構成についても示している。
先ず、図4(a)に示されるNTSC−HDソースについては、1フレームは、1125本の水平ライン(1125H)により形成される。この場合、フレームが開始される水平ラインは第21ラインとされており、フレームの終端水平ラインは、次の第20ラインとされている。また、これら1125Hの水平ラインのうち、前半の563Hが第1フィールド(奇数フィールド)に対応し、後半の562Hが第2フィールド(偶数フィールド)に対応するものとしている。
そして、第1フィールドとしては、先頭の第21ラインから第560ラインまでの540Hが画像として有効な水平ラインである有効ライン区間とされ、続く第561ラインからフィールド終端の第583ラインまでの23Hの区間が、フィールドごとの垂直垂直ブランキング区間に対応する垂直ブランキング区間とされる。同様にして、第2フィールドでは、先頭の第584ラインから第1123ラインまでの540Hが有効ライン区間とされ、続く第1124ラインからフィールド終端の第20ラインまでの22Hの区間が垂直ブランキング区間とされる。そして、これらの区間を形成する各1本ずつのライン(1H)は、図示もしているようにして、先の(式)により求められたとおりに、全て3300clkとなるものである。
これに対して、図4(b)のNTSC−SDソースについては下記のようになる。
ここでのNTSC−SDソースの1フレームは、第23ラインから次の第22ラインまでの525Hにより形成されるものとしており、前半の263Hが第1フィールドに対応し、後半の62Hが第2フィールドに対応するものとされている。また、第1フィールドにおいては、先頭の第23ラインから第262ラインまでの240Hが有効ライン区間とされ、続く第263ラインから第285ラインまでの23Hが垂直ブランキング区間とされる。また、第2フィールドにおいては、先頭の第286ラインから第525ラインまでの240Hが有効ライン区間で、続く第1ラインから第22ラインまでの22Hが垂直ブランキング区間となる。
そして、NTSC−SDソースについての水平ラインとクロック数の対応としては、下記のようにして設定することとした。
つまり、図に示される1フレームの区間のうち、先頭の第23ラインから、終端の1つ前の第21ラインまでの524H分の水平ラインについては、それぞれ、7072clkのクロック数を設定する。すると、これら524H分の水平ラインが対応するクロック数は、7072×524=3705728clkとなり、1フレームにおいて残るクロック数は、3712500−3705728=6772clkとなる。そこで、1フレームの区間における最後の水平ラインである、第22ラインに対しては、6772clkのクロック数を設定するようにされる。
このような水平ラインに対するクロック数設定を行えば、有効ライン区間を形成する水平ラインのクロック数については、全て、7072clkで同じとすることができる。他の水平ラインとクロック数が異なる第22ラインは、垂直ブランキング区間を形成する水平ラインであり、画像としては無効であることから表示などにおいて実質的な悪影響を及ぼすことにはならない。
一方、PAL方式に関しては、上記NTSC方式のようにして、SDソースについての水平ラインのクロック数を調整して設定する必要はない。
つまり、PAL−HDソースの1フレームに対応するクロック数は、基本ベースバンドデータの形式での水平クロック数(1980)と水平ライン数(1125)とに基づいて、
1980×1125×(112/56)=4455000clk・・・(式4)
のようにして表されることになる。
そして、PAL−SDの1フレームを形成するとされる水平ライン数は、625Hとされる。従って、1水平ラインあたりのクロック数は、
4455000clk/625=7128clk・・・(式5)
となる。つまり、625本の全ての水平ラインについて、7128clkで同じクロック数を設定できる。
図5(a)(b)に、それぞれPAL−HDソースと、PAL−SDソースについての1フレーム期間分の水平ライン構成を、伝送クロックVINCLK(fcl=112MHz)のクロック数との対応により示す。
先ず、PAL−HDソースについての水平ライン構成としては、図4(a)と同じとなる。ただし、上記(式4)により示したように、1フレームのクロック数は4455000clkとなり、基本ベースバンドデータの水平クロック数が1980とされることに応じて、この場合の1水平ラインあたりのクロック数は、3960clk(=1980×2)となる。
また、PAL−SDソースについては、1フレームが、第23ラインから次の第22ラインまでの625Hにより形成されるものとしており、前半の313Hが第1フィールドに対応し、後半の312Hが第2フィールドに対応するものとされている。また、第1フィールドにおいては、先頭の第23ラインから第310ラインまでの288Hが有効ライン区間とされ、続く第311ラインから第335ラインまでの25Hが垂直ブランキング区間とされる。また、第2フィールドにおいては、先頭の第336ラインから第623ラインまでの288Hが有効ライン区間で、続く第624ラインから第22ラインまでの24Hが垂直ブランキング区間となる。そのうえで、1水平ラインあたりのクロック数としては、先に(式5)により求めたようにして、7128clkで均一となるものである。
これまでにおいて説明したように、表示出力系伝送路20により伝送される伝送用ベースバンドデータについてのクロック周期に応じたコンポーネント信号のデータ配列としては、NTSC−HDソースが図2(b)及び図4(a)に示され、NTSC−SDソースが図3(b)及び図4(b)に示され、PAL−HDソースが図2(b)及び図5(a)に示され、PAL−Dが図3(b)及び図5(b)に示されるものとなる。そして、実際に表示出力系伝送路20により伝送用ベースバンドデータを伝送するのにあたっては、これらの図に示される配列のデータを、先にも述べたようにして、CCIR REC656の規格に準じたフォーマットにより伝送することとしている。
そこで、続いては、上記CCIR REC656に基づいた伝送用ベースバンドデータのデータフォーマットについて説明を行っていくこととする。
先ず、図6により、伝送用ベースバンドデータがNTSC−HDソースとされる場合のデータフォーマットを示す。
図6(a)には、NTSC−HDソースとしての1フレーム分の伝送データの構造(フレームデータ構造)が示されている。NTSC−HDソースでは、先の説明のようにして1フレームが1125Hから成るものとされたうえで、この場合には、第1ライン(LINE1)〜第20ラインが垂直ブランキング区間であり、第21ライン(LINE21)〜第560ラインまでが第1フィールドの有効ライン区間であり、第561ライン(LINE561)〜第583ラインまでが垂直ブランキング区間であり、第584ライン(LINE584)〜第1123ラインまでが第2フィールドの有効ライン区間であり、第1124ライン(LINE1124)及び第1125ラインが垂直ブランキング区間であることとしている。また、この図においては、第1フィールドは、第4ライン〜第566ラインにより成り、第2フィールドは、第567ライン〜第3ラインにより成るものとしている。ここでのフィールドの範囲設定は、図4(a)とは異なっているが、これは、例えばフィールドの開始位置の設定のバリエーションにすぎないものであり、図6(a)も図4(a)も、第1フィールドが、第21ライン〜第560ラインまでの有効ライン区間を含む563Hの区間であり、第2フィールドが、第584ライン〜第1123ラインまでの有効ライン区間を含む562Hの区間である、という点では共通している。
図6(b)は、上記図6(a)のフレームデータ構造における、1水平ライン分のデータの構造(ラインデータ構造)を示している。また、このラインデータ構造については、図6(c)の水平コントロール信号を対応させている。水平コントロール信号は、水平ライン周期でのタイミングを示す信号とされ、例えばこの図6に示される伝送用ベースバンドデータを生成するときのタイミング信号の1つとして使用される。
NTSC−HDソースの1水平ラインは、図4(a)によっても説明したように、伝送クロックVINCLKのクロック周波数fcl=112MHzとして、クロック数に換算して3300clkとなる。そして、この3300clkのうち、開始位置から420clkが水平ブランキング区間とされ、残る後ろの2880clkが、水平ライン内において、図2(b)に示すようにして、画像として有効なコンポーネント信号のデータ(Cb、Y、Cr)を配列することのできるライン内有効信号区間となる。ただし、ライン内有効信号区間に対して真に有効なコンポーネント信号のデータが配列されるのは、図6(a)における第1フィールドまたは第2フィールドの有効ライン区間においてのみであり、垂直ブランキング区間内のライン内有効信号区間においては、有効な画像信号のデータは配列されない。
そして、1水平ライン内における水平ブランキング区間については、CCIR REC656に従って、その先頭(フレーム開始位置)から4clk分の区間をEAVとし、水平ブランキング区間における最後の4clk分の区間をSAVとするようにされる。
EAVは、直前のライン内有効信号区間の終了を示すコード領域とされ、SAVは、直後のライン内有効信号区間の開始を示すコード領域とされる。
上記EAV、SAVの構造例を、図10に示す。
EAV、SAVとしては、1clkに対応する8ビット(1バイト)のデータ(ここではクロック単位データということにする)が4clk分配列されるようにして形成されることになる。ここでは、このクロック単位データを成す8ビットのデータD7〜D0は、例えば、図2(b)にて説明したパラレル伝送ラインVIN7〜VIN0の各々により伝送されるデータとなる。
そして、EAV、SAVを成す4clk分のクロック単位データのうち、1番目〜3番目のクロック単位データの領域はプリアンブル(Preamble)とされて、図示するようにして、1番目のクロック単位データについては、D7〜D0=11111111(0xFF)、2番目及び3番目のクロック単位データについてはD7〜D0=00000000(0x00)となる固有パターンが与えられる。
そして、EAV、SAVにあっては、4番目のクロック単位データがステイタスワード(Status Word)とされて、実質的な意義が与えられるようにされる。その意義についての定義例としては、先ず、D7については、定常的に1となるように規定されたうえで、D6をフィールド識別子[F]、D5を垂直ブランキング区間識別子[V]、D4をEAV/SAV識別子[H]として規定する。
また、残るD3、D2、D1、D0は、それぞれ、パリティP3、P2、P1、P0とされ、例えば同じステイタスワードにおけるD7〜D4についての誤り検出符号として機能する。ちなりみに、パリティP3は、垂直ブランキング区間識別子[V]とEAV/SAV識別子[H]についての排他的論理和により求められる値とされる。また、パリティP2は、フィールド識別子[F]とEAV/SAV識別子[H]についての排他的論理和により求められる値とされ、パリティP1は、フィールド識別子[F]と垂直ブランキング区間識別子[V]についての排他的論理和により求められる値とされ、パリティP0は、フィールド識別子[F]と垂直ブランキング区間識別子[V]とEAV/SAV識別子[H]についての排他的論理和により求められる値とされる。
そして、ステイタスワードが取り得るD7〜D0のビットパターンとしては、図示するようにして、
10000000(パターン1)
10011101(パターン2)
10101011(パターン3)
10110110(パターン4)
11000111(パターン5)
11011010(パターン6)
11101100(パターン7)
11110001(パターン8)
の8つのパターンがあるものとされる。
なお、上記したステイタスワードのビットパターンについて、D7〜D4の4ビットをX、D3〜D0の4ビットをYとして置き換えるとして、このXYとしてのビットパターンを16進法表記により表したとすると、上記したパターン1〜8のビットパターンは、それぞれ次のようにして表される。
0x80(パターン1)
0x9D(パターン2)
0xAB(パターン3)
0xB6(パターン4)
0xC7(パターン5)
0xDA(パターン6)
0xEC(パターン7)
0xF1(パターン8)
そして、上記ステイタスワードの意義内容については、図6(d)により示されている。
先ず、フィールド識別子[F]は、その水平ラインについて、0であれば第1フィールド(奇数(odd)フィールド)に属することを示し、1であれば第2フィールド(偶数(even)フィールド)に属することを示すものとされる。これに応じて、フィールド識別子[F]は、EAVとSAVとで共に、第1ライン〜第3ライン、及び第567ライン〜第1125ラインにおいて1となるようにされ、第4ライン〜第566ラインまでが0となるようにされる。
また、垂直ブランキング区間識別子[V]については、EAVとSAVとで共に、第1ライン〜第20ライン、第561ライン〜583ライン、及び第1124ライン、第1125ラインにおいて1とされることで、垂直ブランキング区間であることを示すようにされ、第21ライン〜第560ライン、及び第584ライン〜第1123ラインにおいて0とされることで、有効ライン区間であることを示すようにされる。
また、EAV/SAV識別子[H]については、EAVでは、全ての水平ラインにおいて1とされることでEAVであることを示し、SAVでは、全ての水平ラインにおいて0とされることでSAVであることを示すようにされる。
すると、1フレーム内における、EAVとSAVのステイタスワードのビットパターンとしては、それぞれ、図6(e)(f)に示すようにして設定されることになるが、ここで、図6(e)(f)のビットパターンと、図6(a)のフレーム構造とを比較してみると、図10により説明したEAVとSAVにおけるステイタスワードとしての8種類のビットパターン(XY)は、下記のようにして、EAV/SAVの識別と、対応する水平ラインが、フレームにおけるどの区間に属するのかについての識別とを行うためのコードとして機能していることが分かる。
0x80(パターン1)→第1フィールドの有効ライン区間に属するSAV
0x9D(パターン2)→第1フィールドの有効ライン区間に属するEAV
0xAB(パターン3)→第1フィールドの垂直ブランキング区間に属するSAV
0xB6(パターン4)→第1フィールドの垂直ブランキング区間に属するEAV
0xC7(パターン5)→第2フィールドの有効ライン区間に属するSAV
0xDA(パターン6)→第2フィールドの有効ライン区間に属するEAV
0xEC(パターン7)→第2フィールドの垂直ブランキング区間に属するSAV
0xF1(パターン8)→第2フィールドの垂直ブランキング区間に属するEAV
次に、図7により、NTSC−SDの伝送用ベースバンドデータのデータフォーマットを示す。なお、この図において、図6と同等の意義を持つとされる内容については説明を省略する。
先ず、この場合の図7(a)に示される、NTSC−SDソースとしてのフレームデータ構造については、1フレームが525Hから成るものとされたうえで、第1ライン(LINE1)〜第22ラインが垂直ブランキング区間とされ、第23ライン(LINE23)〜第262ラインまでが第1フィールドの有効ライン区間とされ、第263ライン(LINE263)〜第28ラインまでが垂直ブランキング区間とされ、第286ライン(LINE286)〜第525ラインまでが第2フィールドの有効ライン区間とされる。また、この図においては、第1フィールドは、第4ライン〜第266ラインにより成り、第2フィールドは、第267ライン〜第3ラインにより成るものとしている。このフィールドの範囲設定も、図4(b)とは異なってはいるものの、NTSC−HDの場合と同様に、第1フィールドが、第23ライン〜第262ラインまでの有効ライン区間を含む263Hの区間であり、第2フィールドが、第286ライン〜第525ラインまでの有効ライン区間を含む262Hの区間である、という点では共通しているものである。
また、図7(b)においては、図6(b)において1つのクロック単位データとして示されている区間を、データセグメントCegとして示している。このデータセグメントCegは、伝送クロックVINCLKのクロック周波数fclが112MHzであることを前提とすると、4clk分の区間となり、周波数としては112MHz/4により表されることになる。先に、図3(b)に示したように、SDソースについては、4clkの期間において、1clkごとに4回、同じデータを8ビットで伝送するようにされるが、データセグメントCegは、この4clkの期間により同じデータを4回多重化して伝送する区間とされるものである。
NTSC−SDソースの1水平ラインについては、図4(b)にて説明したように、第23ラインから次の第21ラインまでは、7072clk(=1768×4clk)であり、第22ラインについてのみ、6772clk(=1693×4clk)となる。
そして、例えば図7(b)の1水平ラインの区間において、図7(c)の水平コントロール信号がHレベルとなる区間とされる、水平ブランキング区間は、第23ラインから次の第21ラインまでは1280clk(=320×4)とし、第22ラインについては980clk(=245×4)とするようにされる。そして、水平ブランキング区間に続くライン内有効信号区間については、全ての水平ラインについて、5760clk(=1440×4)とするようにされる。つまり、水平ライン単位で見た場合には、第22ラインでのクロック数の調整を、その水平ブランキング区間のクロック数の設定により行っているものであり、これにより、ライン内有効信号区間のクロック数については、全ての水平ラインにおいて同じとなるようにして、例えば信号処理が複雑にならないように配慮しているものである。
そのうえで、NTSC−SDの場合にも、水平ブランキング区間における先頭の4clk分の区間をEAVとし、最後の4clk分の区間をSAVとするようにされる。そして、この場合にも、図7(a)と、図7(d)(e)(f)とを参照して分かるように、EAV、SAVのステイタスワードとしては、自身がEAV/SAVのいずれであるのか、また、対応する水平ラインがどの区間に属するのかに応じて、先に説明した8種類(パターン1〜パターン8)のうちのしかるべきビットパターンが設定されることになる。
また、図8、図9により、PAL−HD、PAL−SDの伝送用ベースバンドデータのデータフォーマットを示す。なお、これらの図にあっても、図6、図7と同等の意義を持つとされる内容については説明を省略する。
先ず、図8のPAL−HDから説明する。
PAL−HDのフレーム構造において、1フレームを形成する水平ライン数としては、1125Hで、NTSC−HDと同様とされる。そのうえで、区間設定としては、図8(a)に示すようにして、第1ライン(LINE1)〜第20ラインが垂直ブランキング区間とされ、第21ライン(LINE21)〜第560ラインまでが第1フィールドの有効ライン区間とされ、第561ライン(LINE561)〜第583ラインまでが垂直ブランキング区間とされ、第584ライン(LINE584)〜第1123ラインまでが第2フィールドの有効ライン区間とされ、第1124ライン、第1125ラインが垂直ブランキング区間とされる。また、第1フィールドは、第1ライン〜第563ラインにより成り、第2フィールドは、第564ライン〜第1125ラインにより成るものとしている。
また、1水平ラインデータの構造としては、図8(b)(c)により示すようにして、伝送クロックVINCLKのクロック周波数fcl=112MHzとして、全体が3960clkにより成るものとされたうえで、先頭の1080clkを水平ブランキング区間として、以降の2880clkによる区間をライン内有効信号区間としている。
そして、この場合においても、水平ブランキング区間の先頭と終端の4clk分の区間をそれぞれEAV、SAVとして、図8(d)(e)(f)に示すようにして、水平ラインごとにしかるべきステイタスワード(XY)のビットパターンを設定するようにされる。
続いて図9のPAL−SDについて説明する。
先ず、PAL−SDのフレーム構造にあっては、図9(a)に示すように、1フレームを形成する水平ライン数は625Hであり、区間設定としては、第1ライン(LINE1)〜第22ラインが垂直ブランキング区間とされ、第23ライン(LINE23)〜第310ラインまでが第1フィールドの有効ライン区間とされ、第311ライン(LINE311)〜第335ラインまでが垂直ブランキング区間とされ、第336ライン(LINE336)〜第62ラインまでが第2フィールドの有効ライン区間とされ、第624ライン、第625ラインが垂直ブランキング区間とされる。また、第1フィールドは、第1ライン〜第313ラインにより成り、第2フィールドは、第314ライン〜第625ラインにより成るものとしている。
1水平ラインデータの構造としては、図9(b)(c)により示される。なお、この図においても、図7と同様にして、データセグメントCegは、伝送クロックVINCLKのクロック周波数fclが112MHzであるとして、112MHz/4となる4clk分に相当し、同じデータを4回多重化して伝送する区間とされるものである。
そのうえで、1水平ラインとしては、それぞれが7128clk(=1782×4)からなるものとした上で、先頭の1368clkを水平ブランキング区間として、以降の5760clkによる区間をライン内有効信号区間とする。そして、水平ブランキング区間における、先頭と終端の4clk分の区間をそれぞれEAV、SAVとして、図9(d)(e)(f)に示すようにして、水平ラインごとにしかるべきステイタスワード(XY)のビットパターンを設定する。
このようにして、本実施の形態においては、NTSC−HD、NTSC−SD、PAL−HD、PAL−SDの伝送用ベースバンドデータを、それぞれ上記してきた、CCIR REC656に準拠するとされるデータフォーマットにより伝送するようにされる。
そのうえで、本実施の形態では、図6〜図9のそれぞれに示したデータフォーマットの構造において、フレームタイミングの基準となるフレーム基準信号を挿入するようにされる。
上記フレーム基準信号を挿入したフォーマット例を、図11に示す。
この図においては、クロック周波数fcl=112MHzの伝送クロックVINCLKの周期タイミングに対応させて、HDソースとSDソースそれぞれについての伝送用ベースバンドデータのシーケンスが示されている。
そして、この図においては、データ位置P(0)を、HDソース及びSDソースそれぞれについての、第1フィールドの有効信号の開始位置としている。ここでの第1フィールドの有効信号(有効画像)の開始位置とは、第1フィールド有効ライン区間を成す最初の水平ラインにおけるライン内有効信号区間の開始位置を指す。具体例として、図6のNTSC−HDの場合であれば、このデータ位置P(0)は、第21ラインにおける先頭から421clk分だけ後となる、ライン内有効信号区間の最初の8ビットデータ(クロック単位データ)の位置となるものである。また、図7のNTSC−SDであれば、データ位置P(0)は、第23ラインにおける先頭から1312clk若しくは1012clk分だけ後となる、ライン内有効信号区間の最初の8ビットデータ(クロック単位データ)の位置となる。なお、図においては、このことを明確にするために、データ位置P(0)の直前に配置されるSAVのデータ配列を示しているものである。
そして、図示するようにして、HDソースとSDソースとで、同じようにして、上記データ位置P(0)から所定クロック数だけ遡ったデータ位置P(−1)を基点として、ここからさらにデータ位置P(−2)までの16clk分の区間に対して、フレーム基準信号Srefを挿入するようにされる。
この場合の具体的なフレーム基準信号Srefの挿入位置として、データ位置P(0)からデータ位置P(−1)までの距離について、NTSC方式については2034clkであることとし、PAL方式では2362clkとしている。このクロック数によって決まるフレーム基準信号Srefの挿入位置は、NTSC−HD、NTSC−SD、PAL−HD、PAL−SDのいずれの場合にも、第1フィールドの垂直ブランキング区間を成す水平ラインのうちの最後の水平ラインにおける、ライン内有効信号区間の範囲内に在るようにされる。つまり、画像表示のためには無効な信号データが配列される区間に対して挿入される。そして、フレーム基準信号Srefには、このような無効な信号データが配列される区間、領域においては、本来存在しないものとされるビットパターンを設定することで、フレーム基準信号Srefであることの識別が可能なようにする。
なお、フレームデータ内におけるフレーム基準信号Srefについての挿入位置は、図11に示した以外にも考えられる。先ず、第1フィールドの有効信号の開始位置に対する距離(クロック数)は、上記した2034clk、若しくは2362clkに限定されない。ただし、有効信号の開始位置に近いほうが、受信処理側(表示出力系信号処理部15)での信号処理にあたって、より高い精度の同期タイミングを発生させることが期待できる。
また、フレーム基準信号Srefとしては、例えば有効信号の開始位置などのようにして、フレーム内における特定のデータ位置を特定できるようにして挿入されればよいことから、例えば第2フィールドの有効信号の開始位置を起点として、第2フィールドの有効ライン区間の直前の垂直ブランキング区間内に挿入されるようにしてもよい。
これまでの説明から理解されるようにして、本実施の形態としては、先ず、HDソースとSDソースとの何れのベースバンドデータについても、共通のクロック周波数fcl=112MHzによる伝送用クロックVINCLKにより伝送するフォーマットととしている。
このような伝送フォーマットとすることで、本実施の形態としては、例えば表示出力系伝送路20によりベースバンドデータを伝送している中途において、HDソースとSDソースとの間でベースバンドデータを切り換えるべきタイミングになったとしても、伝送用クロックの周波数を切り換える必要はなく、同じ112MHzの伝送用クロックに従ったタイミングでのベースバンドデータの切り換えが行われることになる。従って、例えば、伝送出力側において、ベースバンドデータを伝送出力するのにあたり、HDソースからSDソース、あるいはSDソースからHDソースへの切り換えにあたって、フレーム単位の区切りにより切り換えを行うようにすれば、ソース切り換えにかかわらず、同じクロックレートの下でのフレーム単位によるデータの伝送が保証されることになる。
そのうえでさらに、本実施の形態では、図11により説明したように、伝送用ベースバンドデータのフレーム構造においてフレーム基準信号Srefを挿入することとしている。このフレーム基準信号Srefは、HDソースとSDソースとで、ともに、第1フィールドの有効信号の開始位置に対して、所定クロック数分だけ前となるデータ位置に挿入されているのであるが、このことは、フレーム基準信号Srefを検出したタイミングから、一定のクロック数をカウントすれば、第1フィールドの有効信号の開始位置を確実に特定できるということを意味する。つまり、フレーム基準信号Srefは、フレーム内において、HDソースとSDソースとで共通の意義を持つ所定の基準となるデータ位置について、フレーム周期における絶対的な時間のタイミングで検出するための信号であることになる。そこで、例えば伝送用ベースバンドデータを取り込む表示出力系信号処理部15としては、このフレーム基準信号Srefの検出タイミングに基づいて、例えばHDソースとSDソースとに応じた垂直同期信号、水平同期信号などのタイミング信号(コントロール信号)を生成し、所定の信号処理を実行することで、例えば図6〜図9の伝送用ベースバンドデータのフレーム構造に対応した適正な信号処理を実行することが可能となる。そして、このような表示出力系信号処理部15の処理結果として表示出力されることとなる画像については、HD/SD間でのビデオ信号データの切り換えによっても垂直同期タイミングが保たれ、乱れのない状態を得ることが可能となるものである。
つまり、本実施の形態としては、メイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15との間でデータ伝送を行うのにあたり、先ずは、HD/SDの信号フォーマットに対して共通の伝送用クロックVINCLKにより伝送を行い、かつ、伝送用ベースバンドデータのフレーム構造に対してフレーム基準信号Srefを挿入することで、表示出力系信号処理部15から出力される信号を基として表示される画像についての乱れを解消するものである。
以降においては、これまでに説明した伝送フォーマットに対応したビデオカメラ装置1としての構成例について説明していくこととする。
先ず図12は、メイン信号処理部12における、表示出力系信号処理部15に対して伝送用ベースバンドデータを伝送出力するための構成部位を主に抜き出して示しており、図示するようにして、カメラデータ処理部21、コーデックデータ処理部22、セレクタ23、HDベースバンド信号処理部24、SDベースバンド信号処理部25、マルチプレクサ26、及びタイミング信号生成部27を有して成るものとされる。
カメラデータ処理部21は、図1のカメラ信号処理部11から出力される撮像ビデオ信号データを入力して、例えばベースバンド信号化にあたっての準備処理的な信号処理を実行する。また、コーデックデータ処理部22は、コーデック処理部13から出力されるデコード(復号)処理後のビデオ信号である、デコードビデオ信号データを入力して、同様にして、ベースバンド信号化にあたっての準備処理的な信号処理を実行する。これにより、例えばカメラ信号処理部11からの撮像ビデオ信号データと、コーデック処理部13からのデコードビデオ信号データは、以降のベースバンド信号化に適合した共通の信号形式に変換されることになる。
セレクタ23では、信号の入出力経路についての選択を行う。例えばビデオカメラ装置1の動作モードが撮像モードとされている場合などに応じて、表示出力系信号処理部15に対して撮像画像の信号を出力させるべき場合には、入力として、カメラデータ処理部21の出力信号を選択する。これに対して、メディアに記録されている画像データの再生モードなどとされて、表示出力系信号処理部15に対して、例えばメディアから読み出した画像データを元とする信号を出力させるべき場合には、コーデックデータ処理部22の出力信号を選択するようにされる。例えばメディアから再生した画像データを再生する場合には、メディアから読み出した圧縮符号化データについて復号処理を行うようにされ、従って、コーデックデータ処理部22からは、この復号処理後のデータについて処理を施した信号が出力されるものである。
また、セレクタ23は、上記のようにして入力した信号(入力信号)が、HDフォーマットに対応する形式を有している場合には、この入力信号をHDベースバンド信号処理部24に対して出力するようにされる。これに対して、SDフォーマットに対応する形式の入力信号の場合には、SDベースバンド信号処理部25に対して出力させるようにする。
例えば、撮像モードとして、HDフォーマットにより撮像記録を行うモードが設定されていた場合には、ビデオ信号データは、例えばカメラデータ処理部21から出力されるまでの所定段階において、HDに対応する所定の信号形式となるようにして生成され、セレクタ23の入力信号としては、HDに対応する形式であることになる。これに対して、SDフォーマットによる撮像記録モードが設定されていた場合であれば、セレクタ23に入力されるまでにおいて、SDに対応する所定の信号形式となるようにして生成されていることになるものである。
また、メディアから読み出された画像データが、HDフォーマットによるものである場合には、セレクタ23の入力信号としては、HDフォーマットに対応することになり、SDフォーマットによるものである場合には、セレクタ23の入力信号はSDフォーマットに対応することになる。
HDベースバンド信号処理部24では、タイミング信号生成部27から供給されるタイミング信号群Stm_HDに基づいて、セレクタ23側から入力されるビデオ信号データについての、ベースバンドデータ化に関する所定の信号処理を実行する。なお、このタイミング信号群Stm_HDは、所定の1以上のタイミング信号を一括して示したものとされる。
HDベースバンド信号処理部24における信号処理としては、先ず、入力されるビデオ信号データについて、図2(a)に示した基本ベースバンドデータのデータ配列による信号に変換するようにされる。このときには、タイミング信号として、周波数が56MHzのクロックと、このクロックに同期した、垂直/水平同期信号(垂直/水平コントロール信号)などを利用するようにされる。次に、この基本ベースバンドデータの信号について、NTSC方式に対応しては、図2(b)及び図4(a)に示されるデータ配列によるベースバンドデータの信号に変換し、PAL方式に対応しては、図2(b)及び図5(a)に示されるデータ配列によるベースバンドデータの信号に変換する。なお、この信号については、CCIR REC656のフォーマットに対応するEAV、SAVなどのコードや、フレーム基準信号Srefのコードなどは挿入されていないものとされる。また、この処理のためには、周波数が112MHzのクロック(伝送用クロックVINCLK)と、このクロックに同期した、NTSC−HDあるいはPAL−HDに対応する垂直/水平同期信号(垂直/水平コントロール信号)などを利用するようにされる。そして、このようにして生成したベースバンドデータの信号を、信号HD_SIGとしてマルチプレクサ26に出力するようにされる。
また、SDベースバンド信号処理部25では、タイミング信号生成部27から供給されるタイミング信号群Stm_SDに基づいて、セレクタ23側から入力されるビデオ信号データについての、ベースバンドデータ化に関する所定の信号処理を実行する。このタイミング信号群Stm_SDも、上記タイミング信号群Stm_HDと同様に、所定の1以上のタイミング信号を一括して示したものである。
SDベースバンド信号処理部25における信号処理としては、先ず、タイミング信号として、周波数が13.5MHzのクロックと、このクロックに同期した、垂直/水平同期信号(垂直/水平コントロール信号)などを利用して、入力されるビデオ信号データについて、図(b)に示した基本ベースバンドデータのデータ配列による信号に変換する。次に、この基本ベースバンドデータの信号について、NTSC方式に対応しては、図(b)及び図4(b)に示されるデータ配列によるベースバンドデータの信号に変換し、PAL方式に対応しては、図(b)及び図5(b)に示されるデータ配列によるベースバンドデータの信号に変換する。なお、この信号としても、EAV、SAVなどのコードや、フレーム基準信号Srefのコードなどは未だ挿入されていない構造であるものとされる。また、この処理に際しても、周波数が112MHzのクロック(伝送用クロックVINCLK)と、このクロックに同期したNTSC−SDあるいはPAL−SDに対応の垂直/水平同期信号(垂直/水平コントロール信号)などを利用するようにされる。そして、このようにして生成したベースバンドデータの信号を、信号SD_SIGとしてマルチプレクサ26に出力するようにされる。
マルチプレクサ26に対しては、信号HD_SIG、信号SD_SIGの何れか一方が入力されることになる。マルチプレクサ26では、タイミング信号生成部27から供給されるタイミング信号群Stm_M、及びタイミング信号群Stm_Mにおける112MHzのクロックに同期した基準フレーム信号Ref_112Mを利用して、伝送用ベースバンドデータを生成して伝送出力するための信号処理を実行する。
上記信号処理として、マルチプレクサ26にNTSC−HDソースに対応する信号HD_SIGが入力されているときには、この信号HD_SIGについて図6に示したフレーム構造の伝送用ベースバンドデータに変換するようにされる。このフレーム構造を得る際において、図6により説明したSAV、EAVとしてのビットパターンの挿入を行うようにされる。さらに、図11により説明したデータ位置に対して、フレーム基準信号Srefのコードを挿入する処理も実行するようにされる。そして、このような信号処理の結果により得られた信号を、伝送用ベースバンドデータとして、8ビットパラレルの表示出力系伝送路20から、112MHzの伝送用クロックに同期して出力させる。このとき、タイミング信号としては、例えば112MHzのクロックと、これに同期したNTSC−HD対応の水平/垂直コントロール信号などを使用するようにされる。
また、NTSC−SDソースに対応する信号SD_SIGが入力されているときには、図7に示したフレーム構造の伝送用ベースバンドデータに変換し、図11により説明したデータ位置に対して、フレーム基準信号Srefのコードを挿入する処理を実行するようにされる。そして、この信号を、伝送用ベースバンドデータとして表示出力系伝送路20から出力させる。この処理にあたっては、タイミング信号として、112MHzのクロックと、これに同期したNTSC−SD対応の水平/垂直コントロール信号などを使用するようにされる。
同様にして、PAL−HDソースに対応する信号HD_SIGが入力されているときには、図8に示したフレーム構造の伝送用ベースバンドデータに変換し、フレーム基準信号Srefのコードを挿入して、伝送用ベースバンドデータとして表示出力系伝送路20から出力させる。また、PAL−SDソースに対応する信号SD_SIGが入力されているときには、図9に示したフレーム構造の伝送用ベースバンドデータに変換し、フレーム基準信号Srefのコードを挿入して、伝送用ベースバンドデータとして表示出力系伝送路20から出力させるようにされる。
このときに利用するタイミング信号としては、112MHzのクロックと、これに同期したPAL−HDあるいはPAL−SDに対応の水平/垂直コントロール信号などとされる。
図13は、上記図12の構成によるメイン信号処理部12における、伝送用ベースバンドデータとして、伝送出力すべきソースがHDからSDに切り換わるときの動作タイミングを示している。
例えば表示出力系に伝送出力すべきソースをHDからSDに切り換えるべきことになったとする。このような場合としては、例えばメディアから再生している画像データの信号フォーマットがHDからSDに切り換わったことに応じて、デコードビデオ信号データの信号フォーマットもHDからSDに切り換わったような場合を挙げることができる。また、他には、例えば撮像記録モード中において、撮像画像の品位設定がHDからSDに切り換えられた場合、また、HDによる撮像モードの下でモニタ画像を表示させていた状態から、メディアに対する読み出しにより得られた画像データの再生表示に移行し、このときにメディアから再生される画像データがSDフォーマットとされるような場合、また、逆に、SDフォーマットの再生画像を表示させていた状態から、SDによる撮像モードでのモニタ画像表示に切り換えられたような場合などを考えることができる。
セレクタ23は、上記したようなHDからSDへの信号フォーマットの切り換わりに応じて、必要があれば、入力の切り換えを行うようにされるとともに、これまでのSDベースバンド信号処理部25に対するDソースの信号の出力から、Dベースバンド信号処理部25に対するHDソースの信号出力に切り換えるように動作する。この結果、マルチプレクサ26に対する信号入力のタイミングは、図13に示されるようにして、例えば信号HD_SIGとしてフレームデータHD1、HD2が入力されていた状態に続けて、信号SD_SIGとしてフレームデータSD1、SD2、SD3・・・が入力されるものとなる。
また、この場合において、同じマルチプレクサ26に対して供給される基準フレーム信号Ref_112Mのフレーム同期タイミングは、図示しているように、マルチプレクサ26に入力される信号HD_SIG、SD_SIGのフレーム同期タイミングに対して、時間td1だけ遅延するものとして設定されている。
マルチプレクサ26では、上記フレーム同期タイミングによる基準フレーム信号Ref_112Mに従って、先に述べた、伝送用ベースバンドデータを生成するための信号処理を実行して、112MHzの伝送用クロックに同期させたタイミングで伝送出力を行う。そして、この図の場合のようにして、マルチプレクサ26に入力される信号が、HDソースからSDソースに切り換わったとされる場合には、同じ図13の伝送用ベースバンドデータとして示すように、基準フレーム信号Ref_112Mに対応するフレーム同期タイミングにより、フレームデータHD1、HD2、SD1、SD2、SD3の順により連続してマルチプレクサ26から出力するようにされる。なお、基準フレーム信号Ref_112Mに対応するフレーム同期タイミングに対して、マルチプレクサ26からの出力である伝送用ベースバンドデータのフレームデータ間の区切り位置が時間td2の分だけ遅延しているのは、マルチプレクサ26の内部処理時間によるものである。
なお、確認のために述べておくと、DソースからDソースに信号が切り換わった場合においても、図13と同様に、フレームデータが連続するようにしてHDソースからSDソースへの切り換えが行われるものである。
次に、図14により、表示出力系信号処理部15の内部構成例を示す。なお、ここでは、説明を簡単で分かりやすいものとするために、ラインアウト端子19からY信号、C信号セパレート信号を出力するための系を抜き出して示す。
表示出力系伝送路20を経由して伝送されてくる伝送用ベースバンドデータは、先ず入力処理部31に入力される。
入力処理部31は、図示するようにして、HDデマルチプレクサ41、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42、及び基準信号分離/クロック変換部43を備えるものとされており、伝送用ベースバンドデータは、これらの部位に対して分岐して入力することができるようになっている。
先ず、HDデマルチプレクサ41では、入力される伝送用ベースバンドデータがHDソースである場合に、その伝送用ベースバンドデータの取り込みを行い、HDフォーマットの基本ベースバンドデータに対応する形式の、56MHzのクロックに同期した輝度信号データY及び色差信号データ(Cb、Cr)を得るようにされる。
上記HDデマルチプレクサ41における信号処理例を、図15のタイミングチャートにより説明しておく。
この図において、HDデマルチプレクサ41に入力されるHDソースの信号は、入力信号HD_VINとして示されている。この入力信号HD_VINは、クロック周波数fcl=112MHzの伝送用クロックVINCLKに対して、図のようにして同期して入力されるものとなっている。つまり、伝送用クロックVINCLKの1周期(1clk)ごとに、各8ビットの色差信号データCb、輝度信号データY、色差信号データCr、輝度信号データYの順により、データが繰り返される形式とななる。確認のために述べておくと、この入力信号HD_VINと、伝送用クロックVINCLKとの関係は、図2(b)に示したデータ配列に対応するものである。
また、HDデマルチプレクサ41では、伝送用クロックVINCLKを基として、入力信号HD_VINから検出したSAV、EAVのタイミングに基づいて、伝送用クロックVINCLKに対して1/2の周波数(56MHz)で同期するようにされた2つのタイミング信号(タイミングパルス)1stpls、2ndplsを生成するようにされる。このタイミング信号1stpls、2ndplsは、互いに180°の位相差を有する関係となるようにされており、入力信号HD_VINとの関係としては、タイミング信号1stplsのHレベルパルスが、色差信号データCb,Crのタイミングと一致するようにされ、一方のタイミング信号2ndplsのHレベルパルスが、輝度信号データYのタイミングと一致するようにされている。
そして、HDデマルチプレクサ41では、入力信号HD_VINについて、伝送用クロックVINCLKにより2段(2clk)遅延させることにより、信号HD_VIN_2dを生成する。そして、この信号HD_VIN_2dを、タイミング信号1stplsのHレベルによりラッチすることで、その出力として、信号HD_VIN_2d_1stlatを得るようにされる。この信号HD_VIN_2d_1stlatは、図示するようにして、伝送用クロックVINCLK (fcl=112MHz)の2clkの期間ごとに、色差信号データCb、Crが得られるものとなっている。つまり、この段階で、入力信号HD_VINから色差信号データCb、Crが取り出されたことになるものである。そして、この信号HD_VIN_2d_1stlatについて、伝送用クロックVINCLK (fcl=112MHz)により5段(5clk)遅延させることで、信号HD_VIN_2d_1stlat_5dとしての信号タイミングを設定しておくようにされる。
また、HDデマルチプレクサ41は、信号HD_VIN_2dについて、タイミング信号2ndplsのHレベルのタイミングでのラッチも行うようにされる。このラッチ出力が、入力信号HD_VINから輝度信号データYを取り出したとされる、信号HD_VIN_2d_2ndlatとなるものである。この信号HD_VIN_2d_2ndlatについては、伝送用クロックVINCLK (fcl=112MHz)により4段(4clk)遅延させて、信号HD_VIN_2d_2ndlat_4dとしてのタイミングとしておくようにされる。
ここまでの処理により、入力信号HD_VINからは、色差信号データCb、Crと、輝度信号データYがそれぞれ個別に取り出され、かつ、信号HD_VIN_2d_1stlat_5d、HD_VIN_2d_2ndlat_4dとして示すように、色差信号データCb、Crと、輝度信号データYのタイミングも一致するようにされる。
そこで、HDデマルチプレクサ41では、伝送用クロックVINCLK (fcl=112MHz)を2分周したクロックDMLCK56(56MHz)を生成し、このクロックDMLCK56により、上記信号HD_VIN_2d_1stlat_5d、HD_VIN_2d_2ndlat_4dの同期をとるようにされる。この結果、図示するようにして、56MHzのクロックDMLCK56に同期して、1clkあたり各8ビットの色差信号データ(Cb、Cr)と、輝度信号データYのシーケンスが得られることになる。そして、この色差信号データと輝度信号データのシーケンスが、それぞれ信号C_56M、Y_56Mとされ、HDデマルチプレクサ41の出力として得られるようにされる。これら信号C_56M、Y_56Mの形式は、図2(a)に示したHDソースの基本ベースバンドデータに対応したものとなる。
また、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42は、デマルチプレクサと、その後段のクロック変換部とから成るものとされ、SDソースの伝送用ベースバンドデータの取り込みを行い、先ずは、デマルチプレクサにより、図3(a)に示した形式とされる、56MHzのクロックに同期した輝度信号データY及び色差信号データ(Cb、Cr)を得るようにされる。そのうえで、この56MHzのクロックに同期した輝度信号データY及び色差信号データ(Cb、Cr)について、27MHzのクロックに同期させるためのクロック変換処理を実行するようにされる。
このSDデマルチプレクサ/クロック変換部42におけるデマルチプレクサの信号処理例を、図16のタイミングチャートに示す。
SDデマルチプレクサ/クロック変換部42のデマルチプレクサに入力されるSDソースの信号である入力信号SD_VINは、図示するようにして、クロック周波数fcl=112MHzによる伝送用クロックVINCLの4clkごとに、色差信号データCb、輝度信号データY、色差信号データCr、輝度信号データYの順の繰り返しで入力されてくるものとなっている。つまり、入力信号SD_VINは、図3(b)に示したデータ配列の形式とされて、1clkあたり8ビットのデータを連続する4clkの区間ごとにより、4回多重化して伝送されてくるものである。
また、この場合のタイミング信号1stpls、2ndplsは、入力信号SD_VINから検出したSAV、EAVのタイミングに基づいて、伝送用クロックVINCLKに対して1/8の周波数(14MHz)で同期するようにされた信号として生成される。このタイミング信号1stpls、2ndplsとしても、互いに位相が180°異なるものとされている。入力信号SD_VINとの関係としては、タイミング信号1stplsのHレベルパルスが、4回多重化される色差信号データCb,Crのシーケンスにおける3回目のタイミングと一致するようにされ、一方のタイミング信号2ndplsのHレベルパルスは、4回多重化される輝度信号データYのシーケンスにおける3回目のタイミングと一致するようにされている。
次に、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42のデマルチプレクサでは、入力信号SD_VINについて、伝送用クロックVINCLKにより2段(2clk)遅延させることにより、信号SD_VIN_2dを生成するようにされ、さらに、この信号SD_VIN_2dを、タイミング信号1stplsのHレベルによりラッチすることで信号SD_VIN_2d_1stlatを得るようにされる。これにより、入力信号SD_VINから色差信号データCb、Crが取り出されたことになる。そして、この信号SD_VIN_2d_1stlatについて、伝送用クロックVINCLK(fcl=112MHz)により13段(13clk)遅延させて、信号SD_VIN_2d_1stlat_13dとしての信号タイミングを設定しておくようにされる。
また、入力信号SD_VINから輝度信号データYを取り出すために、信号SD_VIN_2dについてタイミング信号2ndplsのHレベルのタイミングによるラッチを行って信号SD_VIN_2d_2ndlatを得るようにされる。そして、この信号SD_VIN_2d_2ndlatについては、伝送用クロックVINCLK(fcl=112MHz)により9段(9clk)遅延させることで、信号SD_VIN_2d_2ndlat_9dとしてのタイミングを得ておくようにされる。
このようにして、信号SD_VIN_2d_1stlat_13d、SD_VIN_2d_2ndlat_9dが得られることで、入力信号SD_VINから色差信号データCb、Crと、輝度信号データYがそれぞれ個別に取り出され、かつ、色差信号データCb、Crと、輝度信号データYのタイミングとで一致したタイミングが得られるようにされる。
次にSDデマルチプレクサ/クロック変換部42のデマルチプレクサは、伝送用クロックVINCLK(fcl=112MHz)を2分周したクロックDMLCK56(56MHz)を生成し、このクロックDMLCK56により、上記信号SD_VIN_2d_1stlat_13d、SD_VIN_2d_2ndlat_9dの同期を図る。この結果、図示するようにして、56MHzのクロックDMLCK56に同期して、8ビットの色差信号データ(Cb、Cr)が4clkごとに4回多重化されたシーケンスによる信号C_56Mと、輝度信号データYが4clkごとに4回多重化されたシーケンスによる信号Y_56Mとが並行したタイミングで得られることになる。これら信号C_56M、Y_56Mの形式は、図3(a)に示した56MHzクロックに同期したベースバンドデータに対応したものとなる。
そして、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42のデマルチプレクサは、上記のようにして得られた信号C_56M、Y_56Mを、同じSDデマルチプレクサ/クロック変換部42のクロック変換部に出力するようにされる。クロック変換部においては、入力した信号C_56M、Y_56Mについて、27MHzのクロックに従った所定タイミングでのラッチなどを実行することで、27MHzのクロックに同期した、色差信号データ(Cb,Cr)による信号C_27Mと、輝度信号データYによる信号Y_27Mを生成する。この信号C_27Mと信号Y_27Mは、27MHzのクロックの1clkのタイミングにおいては、各8ビットの輝度信号データYと色差信号データ(Cb,Cr)が得られる、16ビットパラレルの形式とされる。そして、この信号C_27M、Y_27Mを、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42の出力信号とする。
また、図14において、同じ入力処理部31における基準信号分離/クロック変換部43においては、伝送用ベースバンドデータを入力して、図11により説明したフレーム基準信号Srefを検出するようにされる。
このようにして検出されるフレーム基準信号Srefは、図11からも分かるように、112MHzの伝送用クロックVINCLKのもとで、各フレームデータにおける第1フィールドの有効信号区間を示す信号となる。基準信号分離/クロック変換部43においては、いわゆるクロックの載せ換え(クロック変換)といわれる処理によって、このフレーム基準信号Srefを27MHzのクロックに同期させた内部フレーム基準信号Ref_27Mを生成するようにされる。この内部フレーム基準信号Ref_27Mは、27MHzのクロックタイミングのもとで第1フィールドの有効信号区間を示す信号となるものである。基準信号分離/クロック変換部43は、この内部フレーム基準信号Ref_27Mを、タイミング信号生成部37に対して出力するようにされる。
タイミング信号生成部37では、例えば内部フレーム基準信号Ref_27Mなどを利用して、ダウンコンバータ部32に対して供給すべきタイミング信号群Stm_DWや、Y/C出力用信号処理部34に供給すべき内部フレーム基準信号Ref_13.5Mを生成する。
HDデマルチプレクサ41の出力信号である、信号C_56M、Y_56Mは、ダウンコンバータ部32におけるダウンコンバータ/クロック変換部51に対して入力される。また、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42の出力信号である信号C_27M、Y_27Mは、ダウンコンバータ部32における遅延回路52に対して入力される。
ダウンコンバータ/クロック変換部51に入力された信号C_56M、Y_56Mは、NTSC方式であれば図4(a)等に示され、PAL方式であれば図5(a)等に示されるフレーム構成を有するHDフォーマットの信号である。そこで、ダウンコンバータ/クロック変換部51では、このHDフォーマットの信号C_56M、Y_56Mを、図4(b)若しくは図5(b)に示されるSDフォーマットのフレーム構造に変換するというダウンコンバート処理を実行する。なお、このダウンコンバート処理については、これまでに知られている信号処理技術が採用されればよい。そして、このダウンコンバートの処理とともに、SDフォーマットのフレーム構造とされた信号について、27MHzのクロック(あるいは13.5MHzのクロックでもよい)へのクロック乗り換えの処理を行うようにされる。
例えば、このようなダウンコンバートの処理において、伝送用ベースバンドデータに挿入されていたフレーム基準信号Srefに基づいて生成された内部フレーム基準信号Ref_27Mを、有効に利用することができる。つまり、ダウンコンバートによりSDフォーマットに変換を行う際に、内部フレーム基準信号Ref_27Mにより特定した27MHzのクロック環境の下での第1フィールドの有効信号区間の開始位置のタイミングに基づいて、例えば垂直ブランキング区間、さらには水平ブランキング区間のタイミングを適正に設定することが可能になるものである。
上記のようにして、ダウンコンバータ/クロック変換部51にてダウンコンバートされ、クロック乗り換えが行われた輝度信号データと色差信号データは、セレクタ53に対して入力される。
ここで、ダウンコンバータ/クロック変換部51の処理は比較的重いことから、HDデマルチプレクサ41やSDデマルチプレクサ/クロック変換部42などと比較して、相応に長い処理時間を必要とする。従って、伝送用ベースバンドデータが入力処理部に入力されてから、SDソースに対応するSDデマルチプレクサ/クロック変換部42の処理を経て出力される信号に対して、HDソースに対応するHDデマルチプレクサ41からダウンコンバータ/クロック変換部51までの処理を経由して出力される信号は、相当の遅延を生じる。つまり、出力時間差を生じる。
SDデマルチプレクサ/クロック変換部42から出力される信号C_27M、Y_27Mは、既にSDフォーマットとされており、かつ、27MHzのクロックに同期した信号であることから、ダウンコンバート及びクロック乗り換え処理の必要はない。しかしながら、HDソースとSDソースとの間でのフレーム同期タイミングを一致させるには、上記したHDソースの系についての出力時間差をキャンセルしておく必要がある。
そこで、遅延回路52について上記HDソースの系における出力時間差に応じた遅延時間を設定し、信号C_27M、Y_27Mを遅延させて出力させたうえで、セレクタ53に入力させるようにしている。これにより、セレクタ53に入力される段階では、HDフォーマットの信号をダウンコンバートして得られたSDフォーマットの信号(ダウンコンバートSD信号)と、遅延回路52から出力された、ダウンコンバートされないSDフォーマットの信号(遅延SD信号)とのフレーム同期タイミングは一致することになる。
セレクタ53には、ダウンコンバートSD信号と遅延SD信号の何れかが入力されてくることになる。そこで、セレクタ53は、この入力されている信号のほうを選択して、13.5MHzのクロックに同期させて、信号Y_13.5M、C_13.5Mとして、Y/C出力用信号処理部34に出力するようにされる。
Y/C出力用信号処理部34では、セレクタ53から入力されてくる信号Y_13.5M、C_13.5Mについて、ラインアウト端子19から出力させるべきY/Cのセパレート信号に対応するデジタルのY信号とC信号である、信号LN_Y、LN_Cを生成して出力するようにされる。この信号LN_Y、LN_Cの生成にあたっては、タイミング信号生成部27から供給される内部フレーム基準信号Ref_13.5Mを利用する。この内部フレーム基準信号Ref_13.5Mは、タイミング信号生成部27において、内部フレーム基準信号Ref_27Mを基として生成したものであり、従って、信号LN_Y、LN_Cとしても、適正な垂直ブランキング区間が設定されたものを得ることが可能になる。
この場合のラインアウト端子19からは、Y信号とC信号によるアナログのセパレート信号を出力することとされており、実際としては、Y信号とC信号のそれぞれに応じた端子19a、19bを備える。そして、上記信号LN_Y、LN_Cは、それぞれD/A変換器35、36によりアナログ信号に変換されたうえで、アナログのY信号、C信号として、上記端子19a、19bから出力される。
上記図14に示される構成の表示出力系信号処理部15が実行する信号処理として、表示出力系伝送路20経由で入力される伝送用ベースバンドデータが、HDソースからSDソースに切り換わるとされる場合の動作例を、図17のタイミングチャートに示す。
先ず、この図においては、伝送用ベースバンドデータについて、フレームデータHD1、HD2、SD1、SD2、SD3・・・の順により表示出力系信号処理部15の入力処理部31に対して入力されているものとしている。フレームデータHD1、HD2は、HDソースであり、フレームデータSD1、SD2、SD3・・・はSDソースとなる。つまり、この場合には、フレームデータHD2の次のフレームからSDソースに切り換わっているものであり、これは、先に図13により例示した伝送用ベースバンドデータが入力されているものとしてみることができる。
図14の構成によれば、入力処理部31に対して入力されたHDソースの伝送用ベースバンドデータは、HDデマルチプレクサ41により、信号C_56M、Y_56Mとして出力されることになる。この図では、先ず、伝送用ベースバンドデータのフレームデータHD1、HD2が信号C_56M、Y_56Mとして出力されることになるが、この信号C_56M、Y_56MとしてのフレームデータHD1、HD2は、伝送用ベースバンドデータのフレームデータHD1、HD2に対して、HDデマルチプレクサ41における信号処理時間に対応する時間tdmhだけ遅延したタイミングで出力される。
また、伝送用ベースバンドデータのフレームデータHD2に続けて入力されるSDソースのフレームデータSD1、SD2、SD3・・・は、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42により信号C_27M、Y_27Mとして出力されるが、この信号C_27M、Y_27MのフレームデータSD1、SD2、SD3・・・は、伝送用ベースバンドデータに対して、SDデマルチプレクサ/クロック変換部42による信号処理時間に対応する時間tdmsだけ遅延したタイミングで出力される。
上記伝送用ベースバンドデータの入力に応じては、基準信号分離/クロック変換部43が、フレームデータから分離したフレーム基準信号Srefに基づいて、内部フレーム基準信号Ref_27Mを出力するようにされるが、この内部フレーム基準信号Ref_27Mのフレーム同期タイミングとしては、例えば図示するようにして、信号C_27M、Y_27Mのフレームタイミングに同期したものとなるようにされている。なお、この内部フレーム基準信号Ref_27Mの1フレーム期間を成すクロック数は、NTSC方式では、858×525×2=900900clkとなり、PAL方式では、864×625×2=10800clkとなる。そして、この内部フレーム基準信号Ref_27Mによるフレーム同期タイミングは、入力元の伝送用ベースバンドデータに挿入されるフレーム基準信号Srefのタイミングに基づいたものとされることで、HD/SDの間でのフォーマットの切り換えに対しても乱れることなく、一定間隔を保つことになる。
次に、ダウンコンバータ/クロック変換部51では、上記信号C_56M、Y_56Mを入力して、ダウンコンバート及び27MHzのクロックへの乗り換え処理を実行して、ダウンコンバートSD信号を生成するが、フレームデータHD1、HD2に対応する、ダウンコンバートSD信号のフレームデータSDhd1、SDhd2としては、図示するようにして、信号C_56M、Y_56MのフレームデータHD1、HD2に対して、ダウンコンバータ/クロック変換部51による信号処理時間に対応する時間tdwだけ遅延したタイミングで出力されることになる。
これに対応させて、伝送用ベースバンドデータの段階からSDソースとされる信号C_27M、Y_27MのフレームデータSD1、SD2、SD3については、遅延回路52にて設定される遅延時間tdlだけ遅延されて出力されることになる。この遅延時間tdlは、
tdl=(tdmh+tdw)−tdms
により求めることができる。
そして、このようにして、信号C_27M、Y_27Mについての遅延出力が行われる結果、ダウンコンバートSD信号としてのフレームデータSDhd2の終端に続くようにして、遅延回路52から出力されたフレームデータSD1が開始されるタイミングを得ることができる。そして、セレクタ53から出力される信号Y_13.5M、C_13.5Mとしては、図示するようにして、フレームデータSDhd1、SDhd2、SD1、SD2、SD3・・・の順で連続することになる。つまり、HDソースをダウンコンバートした後においても、HD/SDの切り換え前後のフレームデータについて間隔が空いたり、重複したりするようなことにはならず、フレームデータの正常な連続性が維持される。
そして、Y/C出力用信号処理部34では、例えば信号Y_13.5M、C_13.5Mについて、内部フレーム基準信号Ref_13.5Mに従ったタイミングで、デジタルのY信号とC信号である、信号LN_Y、LN_Cを生成するようにされる。図においては、信号LN_Yが示されている。この信号LN_Yとしては、内部フレーム基準信号Ref_13.5Mが示すフレーム周期のタイミングに対して、信号LN_Yを生成するための処理時間分だけ遅延したフレーム周期のタイミングにより出力されることになる。ちなみに、この場合の信号LN_Yは、インターレース方式であることに応じて、1フレーム期間内において、第1フィールドと第2フィールドの信号区間が在るようにされる。この信号LN_Yのタイミングからも、本実施の形態では、HD/SDの切り換えに関わらず、ビデオ信号のフレーム周期のタイミング(垂直同期信号タイミング)が維持される。
なお、図示による説明は省略するが、表示出力系信号処理部15におけるD端子18に対するY/Pb/Pr形式のデジタルビデオ信号データ出力と、表示部16及びビューファインダ17に対するR/G/B形式の表示用ビデオ信号データ出力のための信号系についても、上記図14により説明した構成に準じて、伝送用ベースバンドデータのHD/SDの切り換わりに対して、フレームが正常に連続して信号が出力されるようにして構成されることになる。
D端子18から信号を出力する系であれば、図14におけるY/C出力用信号処理部34に代えて、例えば入力される信号Y_13.5M、C_13.5Mについて、Y/Pb/Pr形式のデジタルビデオ信号データに変換する信号処理部を設けることとして、この信号処理部により得られた上記Y/Pb/Pr形式のデジタルビデオ信号データを、D端子18から出力させることとすればよい。
また、表示部16及びビューファインダ17に対するR/G/B形式の表示用ビデオ信号データ出力のための信号系であれば、Y/C出力用信号処理部34に代えて、入力される信号Y_13.5M、C_13.5Mについて、表示部16あるいはビューファインダ17の画面サイズなどに適合した解像度のR/G/B形式の表示用ビデオ信号データに変換する信号処理部を設けることとして、この信号処理部により得られた信号を、表示部16、ビューファインダ17に出力するようにされる。
また、これまでの実施の形態での説明においては、4:2:2によるY/Cb/Cr形式のHD/SDの両フォーマットのベースバンドデータ(ベースバンド信号)を、HD方式の基本ベースバンドデータのデータクロックの2倍の周波数である112MHzの伝送クロックにより伝送する場合を例に挙げている。しかしながら、伝送路(表示出力系伝送路20)のビット数(ピン端子数)を削減しなくともよいという条件であれば、HD方式の基本ベースバンドデータの伝送クロックである56MHzにより伝送することとしてもよいものである。
また、上記とは逆に、例えば112MHzより高いクロック周波数で、224MHz、448MHzなど、56MHzに対して2のべき乗となる係数を乗算したクロック周波数とすることも考えられる。このようにして伝送用クロックのクロック周波数を高く設定すれば、その分、伝送路のビット数は削減されていくことになる。また、この考え方を推し進めれば、本願発明はパラレル伝送のみではなく、シリアル伝送にも適用することができる。また、このことからすると、本実施の形態では、CCIR REC656に準拠して伝送を行っているが、パラレル伝送とシリアル伝送とで、それぞれにおいて規定される他の伝送規格が採用されて構わないものである。
また、ベースバンドデータの形式についても、4:2:2によるY/Cb/Cr形式に限定されるものではなく、例えば、4:1:1、4:2:0など他のサンプリング方式が採られてもよい。また、Y/Pb/Pr形式、R/G/B形式などの信号形式であってもよい。
また、この場合においては、NTSC方式あるいはPAL方式の下での、HDフォーマット、SDフォーマットの間での信号の切り換えが行われることを前提にしているが、前提となるテレビジョン方式としては、NTSC、PAL以外の方式とされてもよい。また、現状ではHD/SDの2つの信号フォーマット(画質品位フォーマット)が規定されている状況にあるが、例えば将来的に3以上の画質品位フォーマットが規定されたような場合においては、これら3以上のフォーマット間での切り換えに対応して本願に基づいた構成を採ることは可能である。
また、フレーム基準信号Srefについての伝送にあたっては、フレーム基準信号Srefを、伝送用ビデオ信号データに挿入するのではなく、表示出力系伝送路20として、フレーム基準信号Sref伝送用のラインを追加して、このフレーム基準信号伝送用ラインにより、伝送用ビデオ信号データの伝送に同期させて、例えば図11に示したのと同様のタイミングでフレーム基準信号Srefを送信出力させるような構成を採ることも考えられる。この場合には、伝送用ビデオ信号データの受け側(表示出力系信号処理部15)において、伝送用ビデオ信号データからフレーム基準信号Srefを分離するための回路構成を省略することができる。
また、実施の形態においては、ビデオカメラ装置1としての装置内における、メイン信号処理部12と表示出力系信号処理部15としてのLSIされるデバイス間でのビデオ信号伝送を行う場合を例にしているが、例えば、互いに異なる個別の装置間におけるビデオ信号伝送にも本願発明は適用できる。
また、この場合におけるビデオ信号伝送は、表示出力信号処理系に対してベースバンド信号を伝送するものとされているが、例えば記録信号処理系に対するデータ伝送などに本願を適用することも考えられる。
また、実施の形態では、ビデオカメラ装置に本願発明を適用しているのであるが、例えばテレビジョン受像機やビデオレコーダなど、ビデオ信号を処理する他の装置や、複数装置から成るシステムに本願発明を適用することもできる。
本発明の実施の形態としてのビデオカメラ装置の構成例を示す図である。 HDソースのベースバンドデータフォーマット例として、Y、Cb、Crのデータ配列を示す図である。 SDソースのベースバンドデータフォーマット例として、Y、Cb、Crのデータ配列を示す図である。 NTSC方式でのHD/SDソースのベースバンドデータフォーマットにより規定される、フレーム内の水平ライン構成を示す図である。 PAL方式でのHD/SDソースのベースバンドデータフォーマットにより規定される、フレーム内の水平ライン構成を示す図である。 NTSC−HDソースについて、ベースバンドデータの伝送フォーマットを示す図である。 NTSC−SDソースについて、ベースバンドデータの伝送フォーマットを示す図である。 PAL−HDソースについて、ベースバンドデータの伝送フォーマットを示す図である。 PAL−SDソースについて、ベースバンドデータの伝送フォーマットを示す図である。 EAV、SAVの定義内容例を示す図である。 本実施の形態における、フレーム基準信号の挿入態様例を示す図である。 メイン信号処理部の内部構成例を示す図である。 メイン信号処理部の動作例を示すタイミングチャートである。 表示出力系信号処理部の内部構成例を示す図である。 表示出力系信号処理部におけるHDソース対応のデマルチプレクス処理を示すタイミングチャートである。 表示出力系信号処理部におけるSDソース対応のデマルチプレクス処理を示すタイミングチャートである。 表示出力系信号処理部の動作例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 ビデオカメラ装置、10 撮像部、11 カメラ信号処理部、12 メイン信号処理部、13 コーデック処理部、14 メディアドライバ、15 表示出力系信号処理部、16 表示部、17 ビューファインダ、18 D端子、19 ラインアウト端子、21 カメラデータ処理部、22 コーデックデータ処理部、23 セレクタ、24 HDベースバンド信号処理部、25 SDベースバンド信号処理部、26 マルチプレクサ、27 タイミング信号生成部、31 入力処理部、32 ダウンコンバータ部、34 Y/C出力用信号処理部、35、36 D/A変換部、41 HDデマルチプレクサ、42 SDデマルチプレクサ、43 基準信号分離/クロック変換部、51 ダウンコンバータ/クロック変換部、52 遅延回路、53 セレクタ

Claims (7)

  1. 複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されるビデオ信号データについて、上記複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手段と、
    上記形式変換手段によって得られる上記伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手段と、
    上記フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により上記クロックに同期させて伝送出力する伝送出力処理手段と、
    上記伝送出力処理手段により伝送出力された上記伝送用ビデオ信号データが入力され、この入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、上記入力された伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、上記信号処理を実行するようにされた信号出力処理手段と、
    を備えることを特徴とするビデオ信号処理装置。
  2. 複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されたビデオ信号データについて、上記複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手段と、
    上記形式変換手段によって得られる上記伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手段と、
    上記フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により上記伝送クロックに同期させて、他の装置に対して伝送出力する伝送出力処理手段と、
    を備えることを特徴とするビデオ信号処理装置。
  3. 上記フレーム基準信号挿入手段は、
    所定の基準となるデータ位置とされる、フレーム内における所定の有効画像区間の開始位置となるデータ位置を起点として、所定クロック数だけ前方又は後方となるデータ位置に対して上記フレーム基準信号を挿入するようにされる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
  4. 他の装置から伝送出力された伝送用ビデオ信号データであって、複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データを、この複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされ、さらに、フレームごとに、フレーム内における所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを入力する入力手段と、
    上記入力手段により入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、上記入力される伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、上記信号処理を実行するようにされた信号出力処理手段と、
    を備えることを特徴とするビデオ信号処理装置。
  5. 複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されるビデオ信号データについて、上記複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手順と、
    上記形式変換手順によって得られる上記伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手順と、
    上記フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により上記クロックに同期させて伝送出力する伝送出力処理手順と、
    上記伝送出力処理手順により伝送出力された上記伝送用ビデオ信号データが入力され、この入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、上記入力された伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、上記信号処理を実行するようにされた信号出力処理手順と、
    を実行することを特徴とするビデオ信号処理方法。
  6. 複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データが入力され、この入力されたビデオ信号データについて、上記複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされた伝送用ビデオ信号データの形式に変換する形式変換手順と、
    上記形式変換手順によって得られる上記伝送用ビデオ信号データのフレームごとに、フレーム内において所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号を挿入するフレーム基準信号挿入手順と、
    上記フレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを、フレーム単位により上記伝送クロックに同期させて、他の装置に対して伝送出力する伝送出力処理手順と、
    を実行することを特徴とするビデオ信号処理方法。
  7. 他の装置から伝送出力された伝送用ビデオ信号データであって、複数の形式間での切り換わりが生じる可能性のあるビデオ信号データを、この複数の形式に対して共通に設定した固定周波数のクロックに同期し、また、このクロックの周波数に応じて設定される1フレーム単位に対応するクロック数が上記ビデオ信号データの複数の形式にかかわらず同じとなるようにされ、さらに、フレームごとに、フレーム内における所定の基準となるデータ位置を特定するためのフレーム基準信号が挿入された伝送用ビデオ信号データを入力する入力手順と、
    上記入力手順により入力される伝送用ビデオ信号データを、所定の目的に応じたビデオ信号形式に変換して出力するための信号処理を実行するものとされ、上記入力される伝送用ビデオ信号に挿入されているフレーム基準信号に基づいて発生させたフレーム周期タイミングに同期させて、上記信号処理を実行するようにされた信号出力処理手順と、
    を実行することを特徴とするビデオ信号処理方法。
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