以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置(例えば図1のコンテンツ記録再生装置1であって、図5の分割予約投入部82を含むコンテンツ記録再生装置1)は、
コンテンツの録画予約の投入を行う情報処理装置であって、
所定の配信元(例えば後述する所定のチャンネルが割り当てられた所定の放送局)から配信されるコンテンツ(例えば後述する放送番組)を所定の期間だけ録画するという第1の録画予約(例えば図6の領域104乃至109に示されるような、後述する流し録り予約であって、具体的には例えば図11のAチャンネル予約内容に黒色の領域で示される8時から15時までの流し録り予約)から、前記所定の期間に配信予定の各コンテンツのそれぞれを個別に録画するというコンテンツ毎の第2の録画予約(例えば図15のA予約乃至D予約)のそれぞれに分割する分割手段(例えば図5の番組予約分割部91)と、
前記分割手段により前記第1の録画予約から分割されたコンテンツ毎の前記第2の録画予約のそれぞれについて、対応するコンテンツが所定の条件(例えば図7に示される条件)を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたコンテンツの第2の録画予約について、前記所定の条件と予め対応付けられている変更手法(例えば図7に示される変更属性)で、所定の設定内容を変更する変更手段(例えば図5の予約属性変更部92)と、
前記変更手段により前記所定の設定内容が変更された前記第2の録画予約を含む、前記分割手段により前記第1の録画予約から分割されたコンテンツ毎の前記第2の録画予約のそれぞれを投入する投入手段(例えば図5の番組予約投入部93)と
を備えることを特徴とする。
この情報処理装置において、
前記所定の条件は複数存在し(例えば図7の例では、上から順に「世界遺産」乃至「ドキュメント」といった9つの条件が存在し)、複数の前記所定の条件のそれぞれには優先順位(例えば図7の各条件の左方の数値、即ち、各条件の配置順番)が予め決定されており、
前記変更手段は、コンテンツ毎の前記第2の録画予約のそれぞれについて、対応するコンテンツが複数の前記所定の条件のうちの少なくとも1つを満たすか否かを判定し、複数の前記所定の条件のうちの少なくとも1つを満たすと判定されたコンテンツの第2の録画予約について、満たすと判定された1以上の前記所定の条件のうちの最も優先順位が高いものと予め対応付けられている変更手法で、所定の設定内容を変更する
ようにすることができる。
この情報処理装置において、
複数の前記所定の条件のうちの、所定の優先順位の所定の条件(例えば図7の例では、優先順位第7位乃至第9位のそれぞれの条件である、「番組情報がありません」、「その他」、「ドキュメント」)に予め対応付けられている変更手法とは、前記所定の優先順位の前記所定の条件を満たすコンテンツについて、録画を行うという第1の設定内容から、録画を禁止するという第2の設定内容に変更する手法(例えば図7の例では、「有効期限」という予約属性を、「0日間」に変更する手法)であり、
前記投入手段は、コンテンツ毎の前記第2の録画予約のうちの、前記変更手段により前記第2の設定内容に変更された前記第2の録画予約の投入を禁止する(例えば図15のD予約参照)
ようにすることができる。
この情報処理装置は、
複数の前記所定の条件自体、複数の前記所定の条件のそれぞれの優先順位、および、複数の前記所定の条件に対応付けられる変更手法のうちの少なくとも1つを、ユーザの指示により設定する設定手段(例えば図4の設定部64)
をさらに設けるようにすることができる。
本発明によれば、情報処理方法が提供される。この情報処理方法(例えば図9の分割予約投入処理)は、
コンテンツの録画予約の投入を行う情報処理装置の情報処理方法であって、
所定の配信元から配信されるコンテンツを所定の期間だけ録画するという第1の録画予約から、前記所定の期間に配信予定の各コンテンツのそれぞれを個別に録画するというコンテンツ毎の第2の録画予約のそれぞれに分割する分割ステップ(例えば図9のステップS4)と、
前記分割ステップの処理により前記第1の録画予約から分割されたコンテンツ毎の前記第2の録画予約のそれぞれについて、対応するコンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たすと判定されたコンテンツの第2の録画予約について、前記所定の条件と予め対応付けられている変更手法で、所定の設定内容を変更する変更ステップ(例えば図9のステップS5乃至S9)と、
前記変更ステップの処理により前記所定の設定内容が変更された前記第2の録画予約を含む、前記分割ステップの処理により前記第1の録画予約から分割されたコンテンツ毎の前記第2の録画予約のそれぞれを投入する投入ステップ(例えば図9のステップS10)と
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、プログラムが提供される。このプログラムは、上述した本発明の情報処理方法に対応するプログラムであって、例えば、図2のようなハードウエア構成を有するコンピュータにより実行される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理装置としてのコンテンツ記録再生装置のハードウエア構成例を示す図である。
図1の例では、コンテンツ記録再生装置1は、主制御部11、および、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれがネットワーク12を介して相互に接続されることで構成されている。
なお、ネットワーク12の形態は特に限定されず、例えば、イーサネット(登録商標)等で構成することが可能である。また、ネットワーク12は省略可能である。即ち、主制御部11、および、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれは、ネットワーク12を介在することなく直接通信を行ってもよい。
また、以下、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれを個々に区別する必要がない場合、それらをまとめて、コンテンツ記録部13と称する。
さらに、図1の例では、コンテンツ記録再生装置1には2台のコンテンツ記録部13が搭載されているが、コンテンツ記録部13の搭載数は、図1の例に限定されず任意の数でよい。同様に、主制御部11の搭載数も任意の数でよい。
主制御部11とコンテンツ記録部13のそれぞれの詳細なハードウエア構成例が、図2と図3のそれぞれに示されている。そこで、以下、図2と図3のそれぞれを参照して、主制御部11とコンテンツ記録部13のそれぞれの詳細なハードウエア構成例についてその順番で個別に説明していく。
図2の例の主制御部11において、CPU21は、ROM22に記憶されているプログラム、または記憶部28からRAM23にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM23にはまた、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU21、ROM22、およびRAM23は、バス24を介して相互に接続されている。このバス24にはまた、入出力インタフェース25も接続されている。
入出力インタフェース25には、キーボード、マウス、リモートコントローラ(受光部含む)などよりなる入力部26、スピーカ、ディスプレイなどよりなる出力部27、ハードディスクなどより構成される記憶部28、並びに、ネットワーク12を介しての他のブロック(図1の例では、コンテンツ記録部13Aや13B)との通信処理を制御する通信部29が接続されている。なお、図2には図示されていないが、通信部29は、ネットワーク12とは異なる形態のネットワーク(例えば、後述する図17のネットワーク304等)とも接続可能である。
入出力インタフェース25にはまた、必要に応じてドライブ30が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体31が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部28にインストールされる。
なお、主制御部11のハードウエアの構成は、図2の例に限定されず、後述する図4の機能的構成を少なくとも有していれば任意でよい。
次に、図3を参照して、コンテンツ記録部13のハードウエア構成例について説明する。
図3の例のコンテンツ記録部13において、CPU41は、ROM42に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。或いは、CPU41は、図1の主制御部11からネットワーク12を介して送信されてきたプログラムを、ネットワーク通信制御部48とバス47とを介して受信してRAM43にロードする。そして、CPU41は、そのプログラムに従って各種の処理を実行することもできる。RAM43にはまた、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU41、ROM42、およびRAM43は、バス44を介して相互に接続されている。このバス44にはまた、コンテンツ取得部45、および、HDD(Hard Disk Drive)46が接続されている。
コンテンツ取得部45は、複数の放送局から同時間帯に放送される各放送番組(コンテンツ)のそれぞれを同時に受信(取得)できるように構成されている。具体的には例えば図3の例では、コンテンツ取得部45は、3つの放送局のそれぞれから放送される3つの放送番組を同時に受信できるように構成されている。即ち、コンテンツ取得部45には、3つのチューナ51−1乃至51−3、3つのA/D変換(Analog to Digital変換)部52−1乃至52−3、および、3つのエンコーダ53−1乃至53−3が設けられている。
なお、以下、3つのチューナ51−1乃至51−3のそれぞれを個々に区別する必要がない場合、それらをまとめてチューナ51と称する。同様に、3つのA/D変換部52−1乃至52−3のそれぞれを個々に区別する必要がない場合、それらをまとめてA/D変換部52と称する。また、3つのエンコーダ53−1乃至53−3のそれぞれを個々に区別する必要がない場合、それらをまとめてエンコーダ53と称する。
チューナ51は、図示せぬアンテナに受信された地上波または衛星波のテレビジョン放送の放送電波を復調し、その結果得られる映像信号と音声信号をA/D変換部52に供給する。
即ち、CPU41により指定されたチャンネル(正確には例えば、後述する図4の録画管理部71Aまたは71Bにより指定されたチャンネル)の放送電波、より正確には、そのチャンネルが割り当てられた放送局から放送された放送番組を構成する電波がアンテナに受信されると、チューナ51は、それを復調して、その結果得られるアナログの映像信号と音声信号をA/D変換部52に供給する。
なお、このように、放送番組は放送局から放送されるものであるが、以下、説明の簡略上、(その放送局が割り当てられている)チャンネルから放送番組が放送されるといった表現で説明していく。例えば、「Aチャンネルから放送された放送番組」等の表現で、以下、説明していく。
A/D変換部52は、チューナ51から供給されたアナログの映像信号と音声信号に対してA/D変換を施し、その結果得られるデジタルの映像信号と音声信号をエンコーダ53に供給する。なお、以下、A/D変換部52から出力されるデジタル信号、即ち、所定の放送番組を構成するデジタルの映像信号と音声信号とをまとめて、コンテンツデータと称する。
エンコーダ53は、A/D変換部52から供給されるコンテンツデータを、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式でエンコード(圧縮符号化)した上で、記録制御部54に供給する。なお、以下、エンコーダ53から出力されるエンコード済みのコンテンツデータを、圧縮コンテンツデータと称する。
記録制御部54は、エンコーダ53−1乃至53−3のそれぞれから供給される圧縮コンテンツデータのそれぞれを、ファイル形式でHDD46に記憶させる。
即ち、HDD46には、圧縮コンテンツデータを含むファイルが記憶される。なお、以下、「HDD46に圧縮コンテンツデータが記憶される」といった動作を、「(その圧縮コンテンツデータに対応する)放送番組が録画される」と表現する。換言すると、放送番組と、その放送番組を構成するコンテンツデータや圧縮コンテンツデータとを個々に区別する必要がない場合、以下、単に放送番組と称する。
また、HDD46の録画単位は必ずしも1つの放送番組とはならず、正確には、後述する1つの録画予約で特定される所定のチャンネルの放送内容となる。この放送内容には、1以上の放送番組が含まれ得る。さらに、後述するように、必ずしも放送番組の全てが含まれるとは限らず、放送番組の一部分のみが含まれることもある。従って、HDD46に記録される1つのファイルには、所定のチャンネルから放送された1つの放送番組が含まれることもあるし、そのチャンネルから放送された2以上の放送番組が含まれることもある。
なお、以下、このようなファイルをビデオカプセルと称する。即ち、ビデオカプセルには、1以上の放送番組のそれぞれの少なくとも一部分(圧縮コンテンツデータ)が含まれる。
さらに、HDD46には、録画された放送番組の番組情報(メタデータ)も記憶される。
なお、本実施の形態では例えば、HDD46に記憶される番組情報は、ネットワーク12に接続される他のサーバ(図示せず)から供給される。即ち、本実施の形態においては例えば、CPU41が、ネットワーク12とネットワーク通信制御部48を介して各放送番組の番組情報を適宜取得し、HDD46に記憶させる。
ただし、番組情報の取得方法は、本実施の形態の例に限定されず任意の方法でよい。例えば、コンテンツ取得部45が、受信された地上波のテレビジョン放送信号の垂直ブランキング期間から番組情報を抽出したり、受信された衛星波のテレビジョン放送信号から番組情報を抽出するといった方法でもよい。
ところで、CPU41はまたバス47に接続されており、このバス47にはまたネットワーク通信制御部48が接続されている。ネットワーク通信制御部48は、ネットワーク12を介しての他のブロック(図1の例では、主制御部11等)との通信処理を制御する。
なお、コンテンツ記録部13のハードウエアの構成は、図3の例に限定されず、後述する図4の機能的構成を少なくとも有していれば任意でよい。
ところで、以下の説明においては、コンテンツ記録部13Aと13Bとを再度区別する必要が生じる場合もある。そこで、このような場合、コンテンツ記録部13Aに搭載されるCPU41乃至ネットワーク通信制御部48のそれぞれを、それらの符号の最後にアルファベットAを付加して、CPU41A乃至ネットワーク通信制御部48Aのそれぞれと称する。同様に、コンテンツ記録部13Bに搭載されるCPU41乃至ネットワーク通信制御部48のそれぞれを、それらの符号の最後にアルファベットBを付加して、CPU41B乃至ネットワーク通信制御部48Bのそれぞれと称する。
また、上述した例では、コンテンツ記録再生装置1に搭載されるチューナの台数は6台とされた。即ち、コンテンツ記録部13Aに3台のチューナ51−1A乃至51−3Aが搭載され、コンテンツ記録部13Bに3台のチューナ51−1B乃至51−3Bが搭載されるとされた(そのように図示されている)。しかしながら、コンテンツ記録再生装置1に搭載されるチューナの台数は、上述した例に限定されず任意の台数でよい。また、チューナの搭載場所も特に限定されず、例えば、主制御部11に任意の台数のチューナが搭載されてもよい。
以上、図1乃至図3を参照して、本発明が適用されるコンテンツ記録再生装置1のハードウエア構成例について説明した。
次に、図4を参照して、かかるコンテンツ記録再生装置1の機能的構成例について説明する。即ち、図4は、コンテンツ記録再生装置1の機能的構成例を表している。
なお、本実施の形態では、主制御部11は上述した図2のハードウエア構成を有しているので、予約属性変更情報記憶部63を除く情報呈示統合制御部61乃至過去番組表管理部65のそれぞれは、例えば、図2のCPU21が実行するアプリケーションソフトウエアとして構成されている。ただし、主制御部11のハードウエア構成を図2の構成とは異ならせることで、予約属性変更情報記憶部63を除く情報呈示統合制御部61乃至過去番組表管理部65のそれぞれは、ハードウエア単体として構成することもできるし、ソフトウエアとハードウエアの組合せとして構成することもできる。また、予約属性変更情報記憶部63は、本実施の形態では図2の記憶部28の一領域として構成されるが、その他、図示はしないが各種メモリの一領域として構成することもできる。
同様に、本実施の形態では、コンテンツ記録部13A,13Bは上述した図3のハードウエア構成を有しているので、録画管理部71Aおよびコンテンツ/メタデータ提供部72A、並びに、録画管理部71Bおよびコンテンツ/メタデータ提供部72Bのそれぞれは、例えば、図3のCPU41が実行するアプリケーションソフトウエアとして構成されている。ただし、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれのハードウエア構成を図3の構成とは異ならせることで、録画管理部71Aおよびコンテンツ/メタデータ提供部72A、並びに、録画管理部71Bおよびコンテンツ/メタデータ提供部72Bのそれぞれは、例えば、ハードウエア単体として構成することもできるし、ソフトウエアとハードウエアの組合せとして構成することもできる。
図4の主制御部11において、情報呈示統合制御部61は、予約投入部62、設定部64、または過去番組表管理部65から供給される各種情報を、適宜必要な処理を施した上で出力部27から出力させる制御を実行する。
具体的には、例えば、後述する図6、図7、図8、および図16のうちの何れかに示される画像(これらの画像の詳細については後述する)に対応する画像データが、予約投入部62、設定部64、または過去番組表管理部65から情報呈示統合制御部61に供給されてくる場合がある。このような場合、情報呈示統合制御部61は、供給された画像データに対して適宜必要な画像処理を施し、さらに、A/D変換処理を施し、その結果得られるアナログの画像信号を出力部27に供給する。すると、出力部27は、情報呈示統合制御部61から供給された画像信号に対応する画像、即ち例えば、図6、図7、図8、および図16のうちの何れかに示される画像を表示する。
さらに、例えば、所定のビデオカプセルが、コンテンツ記録部13Aまたは13Bから過去番組表管理部65を介して情報呈示統合制御部61に供給されてくる場合がある。このような場合、情報呈示統合制御部61は、供給されたビデオカプセルに含まれる圧縮コンテンツデータをMPEG方式等でデコードし、その結果得られる映像信号と音声信号を出力部27に供給する。すると、出力部27は、供給された映像信号(動画像信号)に対応する映像(動画像)を表示するとともに、供給された音声信号に対応する音声を出力する。即ち、出力部27は、ビデオカプセルに圧縮コンテンツデータの形態で含まれていた放送番組を再生する。
情報呈示統合制御部61はまた、入力部26から各種指令(例えば、出力部27の出力音声のボリューム可変指令や、放送番組の再生、一時停止、停止、早送り等の指令)が入力された場合、その指令に対応する処理を実行する。
予約投入部62は、入力部26から入力された情報、即ち、ユーザから指示された内容に基づいて録画予約を設定し、コンテンツ記録部13Aの録画管理部71Aまたはコンテンツ記録部13Bの録画管理部71Bに通知する。
ここで、注目すべき点は、入力部26から入力される情報は「曜日、チャンネル、開始時刻、および、終了時刻」であり、予約投入部62は、これらの情報に基づいて録画予約を設定する点である。即ち、予約投入部62が設定する録画予約の内容は、「ユーザが所望する時間帯(毎週、ユーザにより指定された曜日における、ユーザにより指定された開始時刻から終了時刻までの時間帯)に、ユーザが所望するチャンネルから放送される放送内容を録画する」といった内容である点である。
なお、以下、このような予約投入部62により設定される録画予約、即ち、「曜日、チャンネル、開始時刻、および、終了時刻」といった情報で設定される録画予約を、流し録り予約と称する。
また、以下、予約投入部62の処理のうちの、設定された録画予約(流し録り予約だけではなく、後述するような、流し録り予約から分割された放送番組毎の録画予約も含む)の内容を録画管理部71Aまたは71Bに通知する通知処理を、録画予約の投入と称する。なお、より正確には、録画予約の投入には、予約投入部62が実行する通知処理に加えて、さらに、録画管理部71A,71Bのうちの通知された方が、通知された録画予約の内容を保持する処理も含む。
即ち、予約投入部62は、ユーザが入力部26を操作して設定した「曜日、チャンネル、開始時刻、および、終了時刻」といった情報に基づいて、流し録り予約を設定して投入する。
さらに、注目すべき点は、ユーザは、このような流し録り予約の設定操作を、流し録り予約を設定するためのGUI用画像(以下、流し録り予約画像と称する)を利用して容易に行うことができる点である。なお、流し録り予約画像の具体例については図6を参照して後述する。
予約投入部62はさらに、各放送番組の番組情報に基づいて、投入された流し録り予約を放送番組毎の録画予約のそれぞれに分割してそれぞれ投入する処理(以下、分割予約投入処理と称する)も実行できる。
このように、予約投入部62は、流し録り予約の設定と投入の処理(以下、流し録り予約投入処理と称する)と、分割予約投入処理とのそれぞれを実行できる。このため、本実施の形態では例えば図5に示されるように、予約投入部62には、流し録り予約投入処理を実行する流し録り予約投入部81と、分割予約投入処理を実行する分割予約投入部82とが設けられている。即ち、図5は、予約投入部62の詳細な機能的構成例を示す機能ブロック図である。
なお、本実施の形態での録画予約の投入先は、上述したように、図4のコンテンツ記録部13Aまたは13Bとなるが、図5の例では、説明の簡略上、コンテンツ記録部13とされている。即ち、図5の例では、録画管理部71A若しくは71B、および、コンテンツ/メタデータ提供部72A若しくは72Bのそれぞれは、符号の最後のA若しくはBが省略されて単に、録画管理部71およびコンテンツ/メタデータ提供部72のそれぞれとされている。
図5の例では、分割予約投入部82は、番組予約分割部91、予約属性変更部92、および番組予約投入部93から構成されている。
番組予約分割部91は、所定のタイミングで、各放送番組のそれぞれの番組情報をコンテンツ/メタデータ提供部72から自動的に取得する。そして、番組予約分割部91は、録画管理部71から分割対象の流し録り予約を取得し、それらの番組情報に基づいて、分割対象の流し録り予約を放送番組毎の録画予約のそれぞれに自動的に分割する。放送番組毎の録画予約のそれぞれは、番組予約分割部91から予約属性変更部92に供給される。
なお、ここでは、自動的とは、入力部26等の外部からの入力を介在することなく、即ち、ユーザ操作を介在することなく、予約投入部62等のブロック(装置)が自分自身の判断で所定の処理を実行することをいう。
予約属性変更部92は、放送番組毎の録画予約のそれぞれについて、対応する放送番組が所定の条件を満たすか否かを判定し、さらに、所定の条件を満たすと判定された放送番組の録画予約について、所定の条件と予め対応付けられている変更手法で、所定の予約属性(所定の設定内容)を変更する。このとき、予約属性変更部92は、予約属性変更情報記憶部63に記憶されている予約属性変更情報を参照する。そして、予約属性変更部92は、予約属性の変更有無に関わらず放送番組毎の録画予約のそれぞれを、番組予約投入部93に提供する。
なお、予約属性の具体例、それらの予約属性の変更の具体例、予約属性情報の具体例等については、図7以降の図面を参照して後述する。
番組予約投入部93は、予約属性変更部92から提供された放送番組毎の録画予約のそれぞれを、録画管理部71に自動的に投入する。ただし、後述するように、予約属性変更部92により所定の予約属性が変更された結果(例えば本実施の形態では後述する「有効期限」が「0日間」に変更された結果)、投入が禁止された放送番組の録画予約が、予約属性変更部92から番組予約投入部93に供給されてきる場合がある。このような場合、番組予約投入部93は、その放送番組の録画予約の投入を行わない(禁止する)。
分割予約投入部82について、具体例を挙げてさらに説明する。即ち、例えばいま「火曜日の午前8時から午後1時までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容を録画する」といった内容で流し録り予約が投入されているとする。また、例えば、Aチャンネルからは、次の火曜日の午前8時から午前11時までの時間帯に第1の放送番組が放送され、その後、午前11時から午後1時までの間に第2の放送番組が放送されることが予定されているとする。即ち、第1の放送番組と第2の放送番組のそれぞれの番組情報には、それらの予定内容を特定できる情報が含まれているとする。
また、例えば、第1の放送番組については、予約属性のひとつである「録画モード」を「長時間(2.5M)」に変更させるための第1の条件が成立するとする。「録画モード」とは、画質や音質を設定するためのモードを言う。これに対して、例えば、第2の放送番組については、予約属性のひとつである「有効期限」を「0日間」に変更させるための第2の条件が成立するとする。「有効期限」とは、録画番組をHDD46に蓄積しておく期間であり、この有効期限が過ぎると自動削除の対象になる。ただし、自動削除の詳細については後述する。また、「有効期限」が「0日間」とは、録画予約の投入自体を行わないこと、即ち、その録画予約の内容(放送番組等)のHDD46への録画を禁止させることを意味する。なお、後述するように、これらの第1の条件および第2の条件や、第1の条件または第2の条件が成立したときにおける予約属性の変更内容については、予約属性変更情報として予約属性変更情報記憶部63に予め記憶されている。
この場合、番組予約分割部91は、次の火曜日の午前8時より前の所定のタイミングで、第1の放送番組と第2の放送番組のそれぞれの番組情報を、コンテンツ/メタデータ提供部72から自動的に取得する。そして、予約投入部62は、それらの番組情報に基づいて、分割対象の流し録り予約を第1の放送番組の録画予約と第2の放送番組の録画予約とのそれぞれに自動的に分割する。
予約属性変更部92は、第1の放送番組の録画予約については、予約属性変更情報記憶部63に記憶されている予約属性変更情報に基づいて、その「録画モード」を「長時間(2.5M)」に変更する。また、予約属性変更部92は、第2の放送番組の録画予約については、予約属性変更情報記憶部63に記憶されている予約属性変更情報に基づいて、「有効期限」を「0日」に変更する。
すると、番組予約投入部93は、「長時間(2.5M)」で録画するいう設定情報を含む、第1の放送番組の録画予約を録画管理部71に対して投入する。
これに対して、第2の放送番組の録画予約については、その「有効期限」が「0日間」に変更されているので、番組予約投入部93による投入は行われないことになる。詳細については後述するが、このように、「有効期限」を「0日」に変更させるための第2の条件を満たす放送番組については、その録画予約自体が投入されないので、その結果、その放送番組はHDD46に録画されず、HDD46の限りある容量を有効利用することが可能になる。
なお、第1の放送番組の録画予約の投入と、第2の放送番組の録画予約の投入とのそれぞれのタイミングは、同タイミングであってもよいし、タイムラグが存在してもよい。タイムラグが存在する場合とは、例えば、先に放送開始予定の第1の放送番組の録画予約の投入が行われた後、第2の放送番組の録画予約の投入が行われるような場合をいう。
以上説明した分割予約投入部82の分割予約投入処理のさらなる詳細については、図9乃至図15を参照して後述する。
図4に戻り、予約属性変更情報記憶部63には、上述したように、予約属性変更情報が1以上記憶される。予約属性変更情報とは、所定の条件が満たされたときに所定の予約属性を所定の変更手法で変更させることを定義した情報をいう。この予約属性変更情報は、設定部64により設定される。即ち、設定部64は、ユーザが入力部26を操作して設定した所定の条件や変更対象の予約属性等に基づいて、予約属性変更情報を設定(生成)して予約属性変更情報記憶部63に記憶させる。
ここで、注目すべき点は、ユーザは、このような予約属性変更情報の設定操作を、その設定を行うためのGUI用画像(以下、予約属性変更情報設定用画像と称する)を利用して容易に行うことができる点である。なお、予約属性変更情報設定用画像の具体例については、図7や図8を参照して後述する。
過去番組表管理部65は、HDD46Aまたは46Bに現在録画されている放送番組(以下、録画番組と称する)の番組情報(メタデータ)を、コンテンツ/メタデータ提供部72Aまたは72Bを介して取得する。
そして、過去番組表管理部65は、取得された各種番組情報に基づいて、各録画番組(正確には、その録画番組を示す欄であって、以下、番組欄と称する)のそれぞれを、対応するチャンネル毎に放送時間の順に並べたテーブルを画像データの形態で生成し、情報呈示統合制御部61に供給する。なお、このようなテーブルを過去番組表と称する。過去番組表の具体例については図16を参照して後述する。
過去番組表の画像データが情報呈示統合制御部61に供給されると、上述したように、情報呈示統合制御部61は、その画像データに対応する画像、即ち、後述する図16に示されるような過去番組表を出力部27に表示させる。
従って、ユーザは、出力部27に表示された過去番組表を見ることで、所望の録画番組を容易に見つけ出すことができる。
さらに、ユーザは、その録画番組を選択して再生させることができる。即ち、ユーザは、入力部26を利用して、所定の録画番組を選択して再生させる操作を行うことができる。
このようなユーザの操作の結果、その録画番組の再生指令が入力部26から過去番組表管理部65に供給されてくることになる。そこで、過去番組表管理部65は、その再生指令で指定されている録画番組(それを含むビデオカプセル)を、コンテンツ/メタデータ提供部72Aまたは72Bを介して、HDD46Aまたは46Bから取得し、情報呈示統合制御部61に供給する。
すると、上述したように、情報呈示統合制御部61は、ビデオカプセルに含まれる録画番組(圧縮コンテンツデータ)をMPEG方式等でデコードし、その結果得られる映像信号と音声信号を出力部27に供給する。出力部27は、供給された映像信号に対応する映像(動画像)を表示するとともに、供給された音声信号に対応する音声を出力する。即ち、出力部27は、ユーザが選択した録画番組を再生する。
以上、図4を参照して、主制御部11の機能的構成例について説明した。
次に、引き続き図4を参照して、コンテンツ記録部13A,13Bの機能的構成例について説明する。なお、図4の例では、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれは基本的に同様の機能的構成を有している。従って、機能的構成例の説明については、コンテンツ記録部13Aと13Bとを個々に区別する必要がないので、まとめてコンテンツ記録部13の機能的構成例として説明していく。この場合、図4中各ブロックの符号の最後に付されている「A」または「B」は省略して説明する。
録画管理部71は、上述したように、録画予約の投入(そのうちの一部の処理)を実行する。即ち、録画管理部71は、予約投入部62から通知された録画予約の内容を保持する。なお、上述したように、予約投入部62から通知される(投入される)録画予約には、流し録り予約の他、それから分割された放送番組毎の録画予約等も含まれる。
さらに、録画管理部71は、投入された(保持された)録画予約の内容に従って、HDD46への録画の制御を実行する。即ち、録画管理部71は、投入された録画予約で指定された時間帯(その録画予約の内容に含まれる、開始時刻、および、終了時刻、並びに、必要に応じて曜日から特定される時間帯)に、その録画予約で指定されたチャンネルから放送される放送内容をコンテンツ取得部45に取得させ、その結果得られるビデオカプセルをHDD46に記憶させる制御を実行する。
これにより、その録画予約で指定された時間帯にその録画予約で指定されたチャンネルから放送された放送内容(上述したように、1つの放送番組の場合もあるし、複数の放送番組の場合もある)を含むビデオカプセルが、HDD46に録画される。
コンテンツ/メタデータ提供部72は、上述したように、予約投入部62または過去番組表管理部65から指示された放送番組の番組情報(メタデータ)をHDD46から取得し、予約投入部62または過去番組表管理部65に供給する。
また、コンテンツ/メタデータ提供部72は、上述したように、過去番組表管理部65から指示された録画番組(圧縮コンテンツデータ)を含むビデオカプセルをHDD46から取得し、過去番組表管理部65に供給する。
以上、コンテンツ記録再生装置1の機能的構成例を説明した。
かかる機能的構成を有するコンテンツ記録再生装置1は、上述したように、「毎週、ユーザにより指定された曜日の所定の時間帯に、ユーザにより指定されたチャンネルから放送される放送内容を録画する」といった内容の流し録り予約を設定して投入することができる。
また、ユーザにとっては、このような内容の流し録り予約の設定操作を、例えば後述する図6の流し録り予約画像を利用して容易に行うことができる。
さらに、コンテンツ記録再生装置1は、各放送番組の番組情報に基づいて、投入された流し録り予約を放送番組毎の録画予約に分割し、放送番組毎の録画予約のそれぞれを、必要に応じて所定の予約属性を変更した上で投入することもできる。
なお、図5の分割予約投入部82は、上述した例では予約投入部62内に設けられたが、上述した例に限定されず、例えば、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれの内部に設けられてもよい。この場合、予約投入部62は、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれに対して流し録り予約の投入のみを行い、コンテンツ記録部13A,13Bのそれぞれが、分割予約投入処理を実行することになる。
具体的には例えばいま、上述した例と同様に、「火曜日の午前8時から午後1時までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容を録画する」といった内容で流し録り予約が投入されているとする。また、例えば、Aチャンネルからは、次の火曜日の午前8時から午前11時までの時間帯に第1の放送番組が放送され、その後、午前11時から午後1時までの間に第2の放送番組が放送されることが予定されているとする。即ち、第1の放送番組と第2の放送番組のそれぞれの番組情報には、それらの予定内容を特定できる情報が含まれているとする。
また、例えば、第1の放送番組については、予約属性のひとつである「録画モード」を「長時間(2.5M)」に変更させるための第1の条件が成立するとする。これに対して、例えば、第2の放送番組については、予約属性のひとつである「有効期限」を「0日間」に変更させるための第2の条件が成立するとする。なお、上述したように、これらの第1の条件および第2の条件や、第1の条件または第2の条件が成立したときにおける予約属性の変更内容については、予約属性変更情報として予約属性変更情報記憶部63に予め記憶されている。
この場合、コンテンツ記録部13Aまたは13B(以下、コンテンツ記録部13と称する)は、次の火曜日の午前8時より前の所定のタイミング、例えばその5分前である午前7時55分に、HDD46に記憶されている第1の放送番組の番組情報を自動的に取得する。そして、コンテンツ記録部13は、その番組情報に基づいて、分割対象の流し録り予約から第1の放送番組の録画予約を自動的に分割する。
コンテンツ記録部13は、予約属性変更情報記憶部63に記憶されている予約属性変更情報に基づいて、第1の放送番組の録画予約における「録画モード」を「長時間(2.5M)」に変更する。
すると、コンテンツ記録部13は、「長時間(2.5M)」で録画すると言う設定情報を含む、第1の放送番組の録画予約を投入する。
そして、次の火曜日の午前8時になると、コンテンツ記録部13は、第1の放送番組のHDD46への録画の制御を実行する。これにより、第1の放送番組を含むビデオカプセルがHDD46に録画される。
その後、次の火曜日の午前11時の例えば5分前、即ち、午前10時55分になると、今度は、コンテンツ記録部13は、HDD46に記憶されている第2の放送番組の番組情報を自動的に取得する。そして、コンテンツ記録部13は、その番組情報に基づいて、分割対象の流し録り予約から第2の放送番組の録画予約を自動的に分割する。
コンテンツ記録部13は、予約属性変更情報記憶部63に記憶されている予約属性変更情報に基づいて、第2の放送番組の録画予約における「有効期限」を「0日間」に変更する。
これにより、コンテンツ記録部13は、第2の放送番組の録画予約の投入を禁止する(投入しない)。従って、次の火曜日の午前11時になっても、コンテンツ記録部13は、第2の放送番組のHDD46への録画の制御を開始しない。その結果、第2の放送番組を含むビデオカプセルがHDD46に録画されないことになる。
以上の内容を録画管理部71の観点から換言すると、録画管理部71は、Aチャンネルについての流し録り予約に対応する連続録画の制御を行っており、第1の番組や第2の番組といった各放送番組の開始タイミングのそれぞれにおいて、必要に応じて所定の予約属性の変更を行っている、と捉えることができる。また、「有効期限」を「0日間」に変更するといった予約属性の変更の場合には、録画管理部71は、変更対象の放送番組(上述した例では第2の放送番組)の開始タイミングからその次の放送番組の開始タイミングまでの間、Aチャンネルについての連続録画の制御を禁止する、と捉えることがてきる。
ここで、流し録り予約とは、所定の配信元(放送局)から所定の期間に配信されるコンテンツの全てを録画するという録画予約であると定義し直し、さらに、この所定の期間として無限時間も含むと定義する。このように定義すると、いわゆる24時間連続録画の予約もまた流し録り予約の一実施の形態であると言える。従って、録画管理部71は、24時間連続録画についても、各放送番組の開始タイミングのそれぞれにおいて、必要に応じて所定の予約属性の変更を行うことができる。また、「有効期限」を「0日間」に変更するといった予約属性の変更の場合には、録画管理部71は、変更対象の放送番組の開始タイミングからその次の放送番組の開始タイミングまでの間、24時間連続録画の制御を禁止することがてきる。
以上、図1乃至図5を参照して、コンテンツ記録再生装置1の構成例について説明した。
次に、図6を参照して、流し録り予約の設定と投入のために必要なユーザ操作について説明する。即ち、図6は、図5の流し録り予約投入部81が流し録り予約投入処理を実行するときに、図4の情報呈示統合制御部61の制御により出力部27から出力される(表示される)流し録り予約画像の一例を示している。
図6の例の流し録り予約画像において、一番上のプルダウンメニュー101は、複数のコンテンツ記録部13の中から設定対象を選択するメニューである。即ち、本実施の形態では、プルダウンメニュー101は、図1のコンテンツ記録部13Aと13Bとのうちのいずれか一方を選択するメニューとなる。例えば、図6の例では、コンテンツ記録部13Aが設定対象として選択されている。
なお、プルダウンメニュー101内の表示は、図6の例では「コンテンツ記録部13A」とされているが、実際には設定対象の名称(例えば、おど録1234等)となる。これにより、現在の設定対象(ユーザの選択対象)をユーザに明確に意識させることが可能になる。
また、起動時においては、即ち、流し録り予約投入部81による流し録り予約投入処理が開始された直後においては、プルダウンメニュー101には、defaultとして、各コンテンツ記録部13のうちの所定のひとつが表示される。
プルダウンメニュー101の下方には、担当チャンネル選択用のメニューとして、3つのプルダウンメニュー102−1乃至102−3が設けられている。これらのプルダウンメニュー102−1乃至102−3のそれぞれに対して、現在の設定対象(プルダウンメニュー101に現在表示されているコンテンツ記録部13)に搭載されている図3のチューナ51−1乃至51−3のそれぞれが対応付けられる。従って、プルダウンメニュー102−1乃至102−3のそれぞれは、チューナ51−1乃至51−3のそれぞれの担当チャンネルを選択するメニューとなる。
図6の例では、プルダウンメニュー102−1乃至102−3のそれぞれの表示内容から、チューナ51−1乃至51−3のそれぞれの担当チャンネルとして、Aチャンネル、Bチャンネル、および、Cチャンネルのそれぞれが設定されていることがわかる。
なお、起動時においては、プルダウンメニュー102−1乃至102−3のそれぞれには、defaultとして、その時点で設定されている担当チャンネルのチャンネル名が表示される。
プルダウンメニュー102−1の下方には、プルダウンメニュー102−1に表示されたチャンネル、即ち、チューナ51−1の担当チャンネル(図6の例では、Aチャンネル)についての流し録り予約の投入状況を示すテーブル(以下、このようなテーブルをタイムテーブルと称する)が表示される。
図6の例では、このタイムテーブルは、例えば、横方向の項目(以下、横軸と称する)に曜日(月=M、火=T、水=W、木=T、金=F、土=S、日=S)が割り当てられ、縦方向の項目(以下、縦軸と称する)に時間(24時間のうちの、図6の例では、午前4時(=4)乃至次の午前4時(=4))が割り当てられて構成されている。
また、このタイムテーブルを構成する全領域のうちの、所定の色(図6の例では灰色)が塗られた領域104は、投入済みの流し録り予約を示している。即ち、Aチャンネルについての投入済みの時間帯(曜日含む)を示すために、その時間帯に対応する領域104が、他の領域(曜日と時間で特定される各マス)とは異なる表示形態で表示される。即ち、例えば、図6の例では、他の領域は白色表示とされているのに対して、領域104は灰色表示とされている。
これにより、ユーザは、この灰色の領域104を見ることで、いま現在「毎週、月乃至日曜日のそれぞれの午後6時から午前12時までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容の流し録り予約が投入済みであることを容易に認識することができる。
同様に、プルダウンメニュー102−2の下方には、プルダウンメニュー102−2に表示されたチャンネル、即ち、チューナ51−2の担当チャンネル(図6の例では、Bチャンネル)についての流し録り予約の投入状況を示すタイムテーブルが表示される。
このタイムテーブルを構成する全領域のうちの、灰色の領域105,106も、投入済みの流し録り予約を示している。これにより、ユーザは、灰色の領域105を見ることで、いま現在「毎週、月乃至金曜日のそれぞれの午前6時から午前7時までの時間帯にBチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容の流し録り予約が投入済みであることを容易に認識することができる。また、ユーザは、灰色の領域106を見ることで、いま現在「毎週月曜日の午後12時から午後4時までの時間帯にBチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容の流し録り予約が投入済みであることを容易に認識することができる。
同様に、プルダウンメニュー102−3の下方には、プルダウンメニュー102−3に表示されたチャンネル、即ち、チューナ51−3の担当チャンネル(図6の例では、Cチャンネル)についての流し録り予約の投入状況を示すタイムテーブルが表示される。
このタイムテーブルを構成する全領域のうちの、灰色の領域107乃至領域109も、投入済みの流し録り予約を示している。これにより、ユーザは、この灰色の領域107乃至109のそれぞれを見ることで、いま現在「毎週、月乃至金曜日のそれぞれの午前8時から午前10時までの時間帯にCチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」、「毎週日曜日の午前10時から午後2時までの時間帯にCチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」、および、「毎週、月乃至日曜日のそれぞれの午後6時から午前12時までの時間帯にCチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容の流し録り予約のそれぞれが投入済みであることを容易に認識することができる。
これらの3つのタイムテーブルの下方の領域110には、新規の流し録り予約(以下、新規予約と称する)の設定操作(チャンネル、曜日、および、時間帯等の設定)を行ったり、投入済みの流し録り予約の内容(チャンネル、曜日、および、時間帯等)を更新する操作を行うための、入力ボックスやプルダウンメニューが配置される。
この領域110の下方には、4つのソフトボタン111乃至114が設けられている。
なお、以下、ソフトボタン111乃至ソフトボタン114のそれぞれを、それらの中に記述された文字を使用して、新規ボタン111、適用ボタン112、消去ボタン113、および、ヘルプボタン114のそれぞれと称する。以下、後述する図7や図8におけるその他のソフトボタンの呼称も同様とされる。
また、図6の例では、適用ボタン112と消去ボタン113とは点線で示されているが、このことは、図6に示されている時点で押下操作が不可能であることを示している。
領域110、および、新規ボタン111乃至ヘルプボタン114のその他詳細については後述する。
ユーザは、このような図6の例の流し録り予約画像を利用して、次のような流し録り予約の新規予約の操作を行うことが可能になる。
ただし、図6の例の流し録り予約画像に対する操作については、説明の簡略上、図4の入力部26のうちのマウスが利用されるとして説明する。勿論、ユーザは、入力部26のうちのリモートコントローラ等他の入力機器を利用しても、以下に説明する操作と全く同様の操作(或いは、類似の操作)で、新規予約の操作を行うことが可能である。
例えばいま、図6の例の流し録り予約画像が出力部27に表示されている状態で、ユーザが、マウスのマウスポインタ(図示せず)を新規ボタン111に配置させ、クリック操作を行たったとする。以下、このような操作を、単に押下操作と称する。即ち、例えばいま、新規ボタン111の押下操作が行われたとする。この場合、領域110において、“チャンネル”の表示の右方のボックス内には現在選択されているチャンネルの名称が表示される一方、その他のボックスやプルダウンメニュー内は空欄となる。
なお、チャンネルの選択方法は特に限定されないが、ここでは、例えば、次の方法が採用されているとする。即ち、ユーザがマウスポインタを動かして、所望のチャンネルに対応するタイムテーブル、即ち、プルダウンメニュー102−1乃至102−3のうちの所望のチャンネルが表示されているプルダウンメニューの下方のタイムテーブルの任意の位置に配置させ、クリック操作を行うといった方法である。
具体的には例えばいま、図示はしないが、マウスポインタが、プルダウンメニュー102−1の下方のタイムテーブル内に配置されて、クリック操作がなされたとすると、Aチャンネルが選択されたとみなされる。この場合、領域110には、図6に示されるように「Aチャンネル」が表示される。
次に、ユーザは、領域110のうちの、“予約時間”の表示の右方のプルダウンメニューを利用することで、即ち、マウスで対応する操作を行うことで、新規予約のうちの「時間帯(開始時刻と終了時刻)」を設定することができる。また、ユーザは、それらのプルダウンメニューの下方の、“月”乃至“日”のそれぞれの表示の左方のボックスを利用することで、即ち、マウスで対応する操作を行うことで、新規予約のうちの「曜日」を設定することができる。また、ユーザは、それらのボックスの下方の、“録画モード”の表示の右方のプルダウンメニューを利用することで、即ち、マウスで対応する操作を行うことで、新規予約のうちの「録画モード」を設定することができる。録画モードとは、上述したように、例えば、いわゆる標準モードや長時間モードといった、画質や音質を設定するためのモードを指す。
また、ユーザは、上述したように、マウスポインタを、所望のチャンネルに対応するタイムテーブル内に移動させた後、クリック操作を行うことで、新規予約のうちの「チャンネル」を更新することもできる。
なお、領域110のうちの“ビデオカプセル名”の表示の右方のボックスには、新規予約の内容が自動的に(予約投入部62により製作されて)表示される。この表示内容が、新規予約の内容に従って録画されるべきビデオカプセルの名称となる。勿論、ユーザは、このボックスの入力内容、即ち、ビデオカプセルの名称を変更することも可能である。
具体的には例えばいま、ユーザが、「毎週、月乃至金曜日のそれぞれの午前6時から午前10時までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容で、新規予約を設定(投入)したいと所望したとする。この場合、ユーザは、マウスを操作して、領域110の各ボックスやプルダウンメニューに必要な情報を入力する。
その後、ユーザが適用ボタン112の押下操作を行うと、予約投入部62は、新規予約の指示がなされたと判定し、領域110の表示内容を正式な設定情報として認識する。
その後、予約投入部62は、認識された設定情報の内容に問題ないと判定した場合、指示された新規予約を投入する。そして、予約投入部62は、その新規予約を示す灰色の領域が新たに加えられた流し録り予約画像(データ)を生成する。即ち、予約投入部62は、流し録り予約画像を更新する。
更新された流し録り予約画像は、予約投入部62から情報呈示統合制御部61に供給され、その結果、出力部27に表示される。即ち、図示はしないが、図6の流し録り予約画像に対してさらに、プルダウンメニュー102−1の下方のタイムテーブルのうちの、横軸方向が“M”乃至“F”であり、かつ縦軸方向が“6”乃至“10”である範囲に新たな灰色の領域が配置された流し録り予約画像が出力部27に表示されることになる。
従って、ユーザは、この新たな灰色の領域を見ることで、新規予約の内容を容易に視認することができる。即ち、ユーザは、「毎週、月乃至金曜日のそれぞれの午前6時から午前10時までの時間帯に、Aチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容の流し録り予約が投入されたこと(設定済みになったこと)を容易に認識することができる。
以上、流し録り予約についての新規予約の操作方法の一例として、「新規ボタン111の押下操作をした後に、領域110における個々の項目を入力して適用ボタン112の押下操作をする」といった方法について説明した。
ただし、新規予約の操作方法は、この例に限定されず、様々な操作方法が採用可能である。
ところで、図示はしないが、本実施の形態では、例えば、投入済みの流し録り予約を示す灰色の領域(例えば、図6の例では、領域104乃至109)のうちのいずれかにマウスポインタが配置され、クリック操作が行われると、マウスポインタが配置された灰色の領域が示す流し録り予約の内容が、領域110に表示されるとともに、消去ボタン113の押下操作が可能になる。
即ち、ユーザは、投入済みの流し録り予約の内容を更新したり、その流し録り予約を消去したい場合、その流し録り予約を示す灰色の領域の上にマウスポインタを配置させ、クリック操作を行えばよい。そして、ユーザは、その流し録り予約の内容を更新したい場合には、領域110の表示内容を更新させ、その流し録り予約を消去したい場合には、消去ボタン113の押下操作をすればよい。
なお、ヘルプボタン114は、その呼称の通り、ヘルプメニューを表示させるためのソフトボタンである。
以上、図6を参照して、流し録り予約の設定と投入のために必要なユーザ操作について説明した。
ただし、流し録り予約画像は、図6の例に限定されず、様々な画像を使用することができる。その他の流し録り予約画像の例については、本明細書では説明が冗長になることから省略するので、例えば本出願人により先に出願された特願2004−138593号等を参照するとよい。
次に、図7と図8を参照して、予約属性変更情報の生成のために必要なユーザ操作について説明する。即ち、図7と図8は、図4の設定部64が予約属性変更情報を設定(生成)するときに、情報呈示統合制御部61の制御により出力部27から出力される(表示される)予約属性変更情報設定用画像の一例を示している。
図7の例の予約属性変更情報設定用画像121において、一番上の「予約属性変更の設定 ・・・ ニュースなら標準で録画するような指定もできます。」という説明文の下方には、表示領域131が設けられている。この表示領域131には、予約属性変更情報記憶部63に現在記憶されている各予約属性変更情報の一覧が表示される。
即ち、表示領域131の1行が、1つの予約属性変更情報に対応している。本実施の形態では、この予約属性変更情報は、優先順位(表示領域131の一番左方の数値)、種類、条件、および、変更対象の予約属性とその変更内容(以下、これらをまとめて変更属性と称する)を含む情報とされている。
優先順位については後述する。
種類とは、後述する条件として利用される種類であって、例えば本実施の形態では「キーワード」と「ジャンル」とに大別される。
種類として「キーワード」が設定されている場合、条件は、キーワード(シンボル列)となる。なお、条件としてのキーワード(シンボル列)は、後述するように、ユーザが自在に設定可能である。種類として「キーワード」が設定されている予約属性変更情報の場合、条件として設定されているキーワード(シンボル列)を番組情報として含む放送番組における所定の予約属性が、後述する変更属性の内容に従って変更されることになる。
これに対して、種類として「ジャンル」が設定されている場合、条件は、ジャンルとなる。なお、条件としてのジャンルは、番組情報の中で定義されている複数のジャンルの中から設定される。例えば本実施の形態では、「メイン」と「サブ」とのジャンルが定義されている。具体的には例えば本実施の形態では、「メイン」のジャンルとして、「洋画」、「邦画」、「スポーツ1」、「スポーツ2」、「音楽」、「ドラマ/演劇」、「ニュース/報道」、「バラエティー」、「ドキュメント」、「レジャー/趣味」、「こども向け/教育」、「教養/ドキュメント」、「海外放送」、「アダルト」、「デジタルラジオ」、「その他」、および「オススメ」が予め定義されており、さらに、将来のために幾つかの未定義のジャンルも設けられている。種類として「ジャンル」が設定されている予約属性変更情報の場合、条件として設定されているジャンルを番組情報として含む放送番組における所定の予約属性が、後述する変更属性の内容に従って変更されることになる。
変更属性とは、上述したように、変更対象の予約属性と、その変更内容とを含む情報を言う。
例えば本実施の形態では、変更対象の予約属性は次の3つとされている。
即ち、1つ目の変更対象の予約属性は、「有効期限」である。「有効期限」とは、上述したように、録画番組(ビデオカプセル)を図4のHDD46Aまたは46Bに蓄積しておく期間を言う。換言すると、この「有効期限」が過ぎると、その録画番組(ビデオカプセル)は後述する「自動削除」の対象になる。
この「有効期限」として選択可能な種類は、「0日間(予約自体投入せず、その結果、HDD46Aまたは46Bに蓄積しない)」、「1日間」、「2日間」、・・・、「6日間」、「1週間」、「2週間」、・・・、「4週間」の合計12種類とされている。なお、defaultは、「1日間」とされている。
2つ目の変更対象の予約属性は「自動削除」である。「自動削除」とは、例えば、HDD46Aまたは46Bの記録可能な容量(残量)が所定の閾値以下になった場合、その残量がその所定の閾値を超えるようになるまで、次のような規則に従って、録画管理部71Aまたは71Bが、消去対象の録画番組を決定していき、その消去対象の録画番組をHDD46Aまたは46Bから自動的に消去していくことを言う。
ここで、「自動削除」の規則について説明する。例えば本実施の形態では、次のa)乃至e)の規則が採用されている。なお、a)乃至e)の順番は優先順位とされている。即ち、「自動削除」の規則はa)乃至e)の順番で順次適用されていき、その結果、HDD46Aまたは46Bの記録可能な容量(残量)が所定の閾値を越えるようになるまで、消去対象となった録画番組が順次消去されていく。
a)ツメが折れている録画番組は、他の状態に依存せず消さない。
ここで言う「ツメ」とは、ハードウエアのビデオテープ等の「ツメ」に相当する概念である。即ち、ここで言う「ツメ」の属性として、「ツメが折られている」という属性と、「ツメが折られていない」という属性とが存在する。「ツメが折られている」の属性を有する録画番組は、だれも削除することができない。従って、例えば、いわゆる永久保存版としたい録画番組等については、ユーザは、図示せぬGUI用画像を利用して「ツメが折られている」の属性を設定すればよい。また、録画番組の削除が必要な場合には、ユーザは、そのGUI用画像を利用して「ツメが折られていない」の属性を設定すればよい。
b) 「自動削除しない」が設定されている録画番組は消せない。
c) 「自動消去する」が設定されており、かつ、上述した「有効期限」が切れた(経過した)録画番組は、いち早く消される。
なお、HDD46Aまたは46Bの記録可能な容量(残量)が閾値を超えているときでも、「有効期限」が切れた時点で消去してしまってもかまわない。従って、その残量が足りないときには、「自動消去する」が設定されている録画番組のうちの、このc)の条件を満たすもの、即ち、「有効期限」が切れたものが最初に消去されることになる。
d) 「自動消去する」が設定されている録画番組のうちの、「有効期限」が設定されていない録画番組は、その放送開始時刻の古いものから順に順次消される。
e) 最後に、「自動消去する」が設定されている録画番組のうちの「有効期限」がまだ過ぎていない録画番組は、その放送開始時刻の古いものから順に順次消される。
このような自動削除の規則で定義されている「自動削除する」と「自動削除しない」との2種類が、2つ目の変更対象の予約属性である「自動削除」として選択可能な種類とされている。なお、defaultは「自動削除する」とされている。
3つ目の変更対象の予約属性は、「録画モード」とされている。「録画モード」とは、上述したように、画質や音質を設定するためのモードを言う。
この「録画モード」として選択可能な種類は、「高画質」、「標準(4M)」、「長時間(2.5M)」、「長時間(1.25M)」の合計4種類とされている。なお、defaultは、「長時間(2.5M)」とされている。
具体的には例えば、表示領域131の上から1番目の行(種類 条件 変更属性が記述された行は除く)の予約属性変更情報、即ち、優先順位が第1位の予約属性変更情報とは、種類として「キーワード」が設定されている予約属性変更情報であって、条件として設定されている「世界遺産」というキーワードを番組情報として含む放送番組の投入が行われる場合、「自動削除」という予約属性を「自動削除しない」に変更させ、かつ、「録画モード」という予約属性を「標準(4M)」に変更させる、という定義がなされた情報である。
また例えば、表示領域131の上から9番目の行の予約属性変更情報、即ち、優先順位が第9位の予約属性変更情報とは、種類として「ジャンル」が設定されている予約属性変更情報であって、条件として設定されている「ドキュメント」というジャンルを番組情報として含む放送番組の投入が行われる場合、「有効期限」という予約属性を「0日」に変更させる、という定義がなされた情報である。
即ち、所定の放送番組が録画予約の投入対象となっている場合、その投入対象の放送番組が、表示領域131に示される各予約属性変更情報のそれぞれの条件を満たすか否かが、優先順位の順番に順次判定されていく。そして、条件を満たす予約属性変更情報のうちの、最も優先順位が高い予約属性変更情報の変更属性に従って、その投入対象の放送番組における所定の予約属性が変更されることになる。
具体的には例えば、番組情報の中に「世界遺産」と「ドキュメント(ジャンル)」とが含まれる第1の放送番組が、録画予約の投入対象となっている場合、優先順位第1位の予約属性変更情報の条件を満たさすので、その第1の放送番組の予約属性のうちの、「自動削除」という予約属性が「自動削除しない」に変更され、かつ、「録画モード」という予約属性が「標準(4M)」に変更される。この場合、第1の放送番組はまた優先順位第9位の予約属性変更情報の条件も満たすことになるが、既に優先順位第1位の予約属性変更情報が適用されて予約属性が変更されているので、優先順位第9位の予約属性変更情報は適用されない。即ち、第1の放送番組の「有効期限」は「0日」に変更されず、その結果、第1の放送番組の録画予約の投入は行われて、第1の放送番組はHDD46Aまたは46Bには録画されることになる。
これに対して、番組情報の中に「ドキュメント(ジャンル)」は含まれるが「世界遺産」は含まれない第2の放送番組が、録画予約の投入対象となっている場合、優先順位第1位の予約属性変更情報の条件を満たさないので、優先順位第1位の予約属性変更情報は適用されない。そして、さらに優先順位第2位乃至第8位の予約属性変更情報の条件を満たさないとすると、結局、優先順位第9位の予約属性変更情報の条件を満たすと判定され、優先順位第9位の予約属性変更情報が適用されることになる。即ち、第2の放送番組の「有効期限」は「0日」に変更されて、その結果、第2の放送番組の録画予約の投入は行われないこと、即ち、第2の放送番組はHDD46Aと46Bの何れにも録画されないことになる。
換言すると、基本的には、ジャンルとして「ドキュメント」に分類される放送番組は、「ドキュメント(ジャンル)」を条件とする予約属性変更情報によって、録画予約の投入は行われないこと、即ち、HDD46Aおよび46Bの何れにも録画されないことになる。ただし、ジャンルとして「ドキュメント」に分類される放送番組であっても、ユーザが視聴を希望する放送番組が存在する場合、その希望に合致したキーワード(上述した例では「世界遺産」)を条件とする予約属性変更情報を生成し、その優先順位を、「ドキュメント(ジャンル)」をキーワードとする予約属性変更情報の優先順位(上述した例では第9位)よりも上の順位とすればよい。これにより、ユーザが視聴を希望する放送番組の録画予約を確実に投入させ、その結果、その放送番組をHDD46Aまたは46Bに確実に録画することが可能になる。
なお、図7において、優先順位第7位の予約属性変更情報の条件である「番組情報がありません」とは、上述した流し録り予約のうちの、放送番組が放送されない時間帯(例えば深夜から早朝にかけての時間帯等)の予約部分を意味する。即ち、優先順位第7位の予約属性変更情報とは、流し録り予約のうちの、放送番組が放送されない時間帯の録画予約の投入を禁止するために生成された予約属性変更情報であると言える。このため、その変更属性は、「有効期限 0日間」とされているのである。
このような各予約属性変更情報の一覧が示される表示領域131の下方には、予約属性変更情報の新規登録(図4の予約属性変更情報記憶部63への新規記憶)を行ったり、既に登録済みの予約属性変更情報の内容の変更や削除を行うためのソフトボタンとして、上へボタン132、下へボタン133、変更ボタン134、および、削除ボタン135が設けられている。
即ち、ユーザは、これらの上へボタン132乃至削除ボタン135等の押下操作を伴う所定の操作を行うことで、予約属性変更情報の新規登録を行ったり、既に登録済みの予約属性変更情報の内容の変更や削除を行うことが可能になる。以下、かかる所定の操作の一例について説明する。
ただし、図7の例と後述する図8の例の予約属性変更情報設定用画像に対する操作については、説明の簡略上、図4の入力部26のうちのマウスが利用されるとして説明する。勿論、ユーザは、入力部26のうちのリモートコントローラ等他の入力機器を利用しても、以下に説明する操作と全く同様の操作(或いは、類似の操作)で、予約属性変更情報の新規登録を行ったり、既に登録済みの予約属性変更情報の内容の変更や削除を行うことが可能である。
表示領域131において、反転表示されている予約属性変更情報(行)が、新規追加、内容変更、または削除の対象として選択されている予約属性変更情報となる。そこで、以下、反転表示されている予約属性変更情報を、選択予約属性変更情報と称する。なお、新規追加のための選択予約属性変更情報とは、図7の表示領域131の10行目にも示されるように、何の情報も設定されておらず、その結果「未設定」と表示されている行のことを言う。即ち、予約属性変更情報の新規登録を行うためには、「未設定」と表示されている行を反転表示させて、選択予約属性変更情報とすればよい。
ユーザは、上へボタン132または下へボタン133を押下操作することで、この選択予約属性変更情報を自在に可変することができる。具体的には例えば、上へボタン132が1回押下される度に、選択予約属性変更情報(反転表示)は、表示領域131において、1行ずつ上に順次移動していく。これに対して、例えば、下へボタン133が1回押下される度に、選択予約属性変更情報(反転表示)は、表示領域131において、1行ずつ下に順次移動していく。
ユーザは、このようにして、上へボタン132または下へボタン133を押下操作することで、所望の予約属性変更情報(表示領域131の所望の行)を選択予約属性変更情報として決定することができる。そして、ユーザは、変更ボタン134を押下操作することで、選択予約属性変更情報の内容を変更することができる。なお、ここで言う選択予約属性変更情報の内容の変更とは、既に設定されている内容の更新のみならず、予約属性変更情報の新規追加のための内容の設定も含まれる。即ち、例えば図7の例では、表示領域121の上から10番目の未設定と記述された行が選択予約属性変更情報(反転表示)とされている。この状態で、ユーザは、変更ボタン134を押下操作することで、属性変更情報の新規追加を行うことができる。
具体的には例えば本実施の形態では、変更ボタン134の押下操作が行われると、図4の設定部64は、情報呈示統合制御部61を介して、図8の予約属性変更情報設定用画像141を出力部27から出力(表示)させる。即ち、図8は、選択予約属性変更情報の各種設定を行うための予約属性変更情報設定用画像の一例を示している。
図8の例の予約属性変更情報設定用画像141において、一番上のプルダウンメニュー142は、選択予約属性変更情報の優先順を選択するメニューである。即ち、本実施の形態では、図7の表示領域131に示されるように、優先順位として第1位乃至第20位まで用意されているので、プルダウンメニュー142は、1乃至20のうちのいずれかの数値を選択するメニューとなる。
例えば、図8の例では、プルダウンメニュー142には、優先順位として第8位が選択されている。この場合、図7の表示領域131の表示内容が、選択予約属性変更情報が上から8番目に表示され、かつ、その他の予約属性変更情報が1つずつ繰り上げまたは繰り下げて表示されるように更新されることになる。具体的には例えば、元の優先順位が第4位であったものが第8位に変更された場合には、元の優先順位のまま記述すると、(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, ・・・)という優先順位であったものが、(1, 2, 3, 5, 6, 7, 8, 4, 9, ・・・)という優先順位に更新され、それに伴い、図7の表示領域131の表示も更新されることになる。
プルダウンメニュー142の下方には、選択予約属性変更情報の条件の種類を選択するためのチェックボックス143,144,147が設けられている。
即ち、チェックボックス143がチェック(選択)された場合には、選択予約属性変更情報の条件は設定されないことになる。
また、チェックボックス143がチェック(選択)された場合には、選択予約属性変更情報の条件の種類として「ジャンル」が設定(採用)されることになる。この場合、その右方のプルダウンメニュー145,146が設定可能になる。即ち、プルダウンメニュー145は、「メイン」のジャンルを選択するメニューであり、プルダウンメニュー146は、「サブ」のジャンルを選択するためのメニューである。図8の例では、「メイン」が「その他」であって、「サブ」が「ショッピング」であるジャンルが条件として設定(採用)されることになる。
また、チェックボックス147がチェック(選択)された場合には、選択予約属性変更情報の条件の種類として「キーワード」が設定(採用)されることになる。この場合、その右方のテキスト入力ボックス148が入力可能になる。即ち、ユーザは、図4の入力部26のうちのキーボード等を利用することで、このテキスト入力ボックス148内に所望のキーワード(図7の例では「世界遺産」や「おしゃべり」等)を入力することができる。なお、本実施の形態では、テキスト入力ボックス148には、最大文字数として漢字16文字が入力可能とされており、defaultとして空文字列が表示される(何のシンボルも表示されない)とされている。
チェックボックス147の下方には、変更属性を設定するためのチェックボックス149,151,153が設けられている。
即ち、チェックボックス149がチェック(選択)された場合には、変更対象の予約属性として「有効期限」が設定(採用)されることになる。この場合、その右方のプルダウンメニュー150が設定可能になる。即ち、プルダウンメニュー150は、「有効期限」の上述した種類を選択するメニューである。図8の例では、「有効期限」を「0日(予約も入れずに消す)」に変更させることが、設定(採用)されていることになる。
チェックボックス151がチェック(選択)された場合には、変更対象の予約属性として「自動削除」が設定(採用)されることになる。この場合、その右方のプルダウンメニュー152が設定可能になる。即ち、プルダウンメニュー152は、「自動削除」の上述した種類を選択するメニューである。なお、図8の例では、チェックボックス151自体がチェックされていなため、上述したdefaultである「自動削除する」が表示されているのである。
チェックボックス153がチェック(選択)された場合には、変更対象の予約属性として「録画モード」が設定(採用)されることになる。この場合、その右方のプルダウンメニュー154が設定可能になる。即ち、プルダウンメニュー154は、「録画モード」の上述した種類を選択するメニューである。なお、図8の例では、チェックボックス153自体がチェックされていなため、上述したdefaultである「長時間(2.5M)」が表示されているのである。
なお、チェックボックス149,151,153のそれぞれは相互に独立しており、同時に複数個のチェック(選択)が可能とされている。
OKボタン155は、上述した各種設定を確定するためにユーザにより押下操作されるソフトボタンである。即ち、このOKボタン155が押下操作されると、設定部64は、選択予約属性変更情報の設定が確定したとと判定し、予約属性変更情報設定用画像141の表示内容を正式な設定情報として認識する。その後、設定部64は、認識された設定情報の内容に問題ないと判定した場合、その設定情報の内容に従って、予約属性変更情報の新規登録、または、登録済みの予約属性の内容の更新を行う。
具体的には例えば、図7に示されるような表示領域131の上から10番目の行が選択予約属性変更情報とされている状態で変更ボタン134が押下操作され、さらに、図8の表示状態でOKボタン155が押下操作されたとする。この場合、優先順位として第8位が、条件の種類として「ジャンル」が、条件のうちの「メイン」として「その他」が「サブ」として「ショッピング」が、かつ、変更属性として「有効期限 0日」が、それぞれ設定された予約属性変更情報が、図4の予約属性変更情報記憶部63に新たに記憶される(新規追加される)ことになる。
そして、図示はしないが、表示領域131の表示内容が、上から8行目に「8 ジャンル その他 ショッピング 有効期限 0日」というメッセージが表示され、それに伴い、図7の上から8行目以降の表示が1行ずつ繰り下げられて表示されるように更新されることになる。
このようなOKボタン155に対して、キャンセルボタン156は、上述した各種設定をキャンセルするためにユーザにより押下操作されるソフトボタンである。即ち、このキャンセルボタン156が押下操作されると、予約属性変更情報設定用画像141の表示内容がdefaultの状態に戻る。
図7に戻り、削除ボタン135は、その呼称の通り、選択予約属性変更情報を削除するためのソフトボタンである。即ち、この削除ボタン135が押下操作されると、選択予約属性変更情報が予約属性変更情報記憶部63から削除される。また、図示はしないが、表示領域131の表示内容が、選択予約属性変更情報が削除され(上から20番目の行の未設定となり)、それ以降の優先順位の予約属性変更情報が1行ずつ繰り上げて表示されるように更新される。
ユーザは、このように、所望の優先順位、所望の条件、および、所望の変更属性を有する予約属性変更情報の設定を自在に行うことができる。即ち、ユーザは、例えば、特定の放送番組の録画予約の投入自体を行わないといった設定(本実施の形態では「有効期限」を「0日間」に変更させる設定)を行うことができる。さらに、ユーザは、その他、特定の放送番組だけを画質を上げて録画するという設定(本実施の形態では「録画モード」を「高画質」に変更させる設定)を行うことができる。また、ユーザは、各録画番組のそれぞれの消去タイミングを、単に古い順から消去するのではなく、例えばニュース番組は早く消去させお気に入りの番組は長く保存させておきたいたいといったユーザの要望に応じて自在に可変する設定(本実施の形態では「自動削除」や「有効期限」を変更させる設定)を行うことができる。このように、ユーザは様々な設定を自在に行うことができる。
換言すると、本実施の形態では、このような予約属性変更情報の設定(新規追加、内容変更、または削除)がユーザの要望通りに行われ、その設定に従って各放送番組の録画予約の投入が行われる。その結果、放送番組の録画の有無や、録画後の放送番組の消去タイミング等の各種設定の自由度を高めることができるという効果を奏することが可能になる。
以上、予約属性変更情報の設定(新規追加、内容変更、または削除)の操作方法の一例について説明した。当然ながら、かかる操作方法は、この例に限定されず、様々な方法が採用可能である。
また、予約属性変更情報設定用画像は、図7や図8の例に限定されず、図示はしないが様々な画像を使用することができる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図5の予約投入部62の分割予約投入部82の「分割予約投入処理」の一例について説明する。
なお、この「分割予約投入処理」の理解を容易なものとするために、以下、図10乃至図15を適宜参照しながら説明していく。即ち、図10は、流し録り予約に含まれている放送番組の番組名とその番組情報との一例を示している。また、図11乃至図15は、「分割予約投入処理」の処理結果の具体例を示している。詳細には、図11乃至図15のそれぞれには、とある一日の6時から21時(午後9時)までの時間帯におけるAチャンネルの番組表(放送予定の放送番組が記述されたテーブル)が示されており、その下方には、「分割予約投入処理」のうちの所定の処理が終了した時点における、Aチャンネルについての録画予約の投入内容を示すテーブル(以下、Aチャンネル予約内容と称する)が示されている。
例えば、図11のAチャンネル予約内容によると、8時から15時までの時間帯での流し録り予約(以下、第1の流し録り予約と称する)、および20時以降の時間帯での流し録り予約(以下、第2の流し録り予約と称する)がそれぞれ投入されていることがわかる。
本実施の形態では、図9の「分割予約投入処理」は、第1の流し録り予約の開始時刻である8時よりも前の所定の時点で開始される。
この場合、ステップS1において、分割予約投入部82は、図11に示されるように、処理時刻を、第1の流し録り予約の開始時刻である8時に設定する。
ステップS2において、分割予約投入部82の番組予約分割部91は、第1の流し録り予約において、処理時刻後に放送予定の放送番組が存在するか否かを判定する。
ステップS2において、処理時刻後に放送予定の番組が存在しないと判定された場合、この「分割予約投入処理」自体が終了となる。
これに対して、いまの場合、図11のAチャンネル番組表によると、処理時刻後に放送予定の放送番組は、A番組、B番組、および、C番組とされている。このような場合、ステップS2において、処理時刻後に放送予定の番組が存在すると判定されて、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、番組予約分割部91は、処理時刻後の最初の番組を注目番組として、その番組情報をコンテンツ/メタデータ提供部72から取得する。即ち、いまの場合、図11のAチャンネル番組表によると、A番組が注目番組とされ、その結果、図10に示されるように、「ドラマ」、「恋愛」、「俳優A」、・・・といった番組情報が取得される。
なお、図9の例では、説明の簡略上、ステップS2とS3との処理が分割されているが、実際には、同一の処理としてもよい。即ち、コンテンツ/メタデータ提供部72から何かしらの番組情報が提供されてはじめて、処理時刻後に放送予定の番組が存在すると判定して、処理をステップS4に進めてもよい。
ステップS4において、番組予約分割部91は、図11と図12に示されるように、第1の流し録り予約から、注目番組であるA番組の録画予約(以下、A予約と称する)を分割する。A予約が番組予約分割部91から予約属性変更部92に提供されると、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、予約属性変更部92は、優先順位第1位の予約属性変更情報の条件(以下、予約属性変更条件と称する)を予約属性変更情報記憶部63から取得する。
具体的には例えばここでは、上述した図7の表示領域131に示される優先順位第1位乃至第9位までの(上から1行目乃至9行目までの)予約属性変更条件が予約属性変更情報記憶部63に記憶されているとする。この場合、「世界遺産(キーワード)」という予約属性変更条件がステップS5の処理で取得されることになる。
ステップS6において、予約属性変更部92は、予約属性変更条件と番組情報とが一致するか否かを判定する。
いまの場合、図10に示されるように、A番組の番組情報の中には「世界遺産」が存在しないので、ステップS6において、予約属性変更条件と番組情報とが一致しないと判定されて、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、予約属性変更部92は、すべての予約属性変更条件をチェックしたか否かを判定する。
いまの場合、優先順位第1位の予約属性変更条件しかチェックされていないので、ステップS7において、すべての予約属性変更条件をまだチェックしていないと判定されて、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、予約属性変更部92は、次の優先順位の予約属性変更条件を予約属性変更情報記憶部63から取得する。その後、処理はステップS6に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
即ち、いまの場合、ステップS8の処理で、優先順位第2位の予約属性変更条件である「おしゃべり(キーワード)」が取得される。この「おしゃべり」もA番組の番組情報に含まれていないので、ステップS6の処理でNOであると判定されて、ステップS7の処理でNOであると判定されて、次のステップS8の処理で、優先順位第3位の予約属性変更条件である「洋画」が取得される。その後、処理はステップS6に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
いまの場合、図7の表示領域131によると、優先順位第1位乃至第9位までの全ての予約属性変更条件は、A番組の番組情報に含まれていないので、結局、優先順位第1位乃至第9位までの全ての予約属性変更条件についてのステップS6の判定処理ではNOであると判定されることになる。従って、優先順位第1位乃至第9位までの予約属性変更条件のそれぞれについてのステップS6乃至S8のループ処理が、その優先順位の順番で順次繰り返されることになる。そして、優先順位第9位の予約属性変更条件についてのステップS7において、すべての予約属性変更条件をチェックしたと判定されて、処理はステップS10に進む。即ち、A予約(A番組の録画予約)については、予約属性は変更されずにそのまま、予約属性変更部92から番組予約投入部93に提供される。
すると、ステップS10において、番組予約投入部93は、注目番組の録画予約、即ちいまの場合、図12に示されるようにA予約を録画管理部71に対して投入する。
ステップS11において、分割予約投入部82は、処理時刻を、注目番組の終了時刻と流し録り予約の終了時刻とのうちの早い方に変更する。その後、処理はステップS2に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
即ち、いまの場合、図11と図12とに示されるように、ステップS11の処理で、A番組の終了時刻である9時が処理時刻に設定される。次に、ステップS2の処理でYESであると判定され、ステップS3の処理で、B番組が注目番組とされて、図10に示されるように、「ドキュメント」、「旅行」、「世界遺産」、・・・といった番組情報が取得される。そして、ステップS4の処理で、図12と図13に示されるように、第1の流し録り予約から、注目番組であるB番組の録画予約(以下、B予約と称する)が分割される。
その後、上述したステップS5の処理、および、ステップS6乃至S8のループ処理の繰り返しが実行されて、優先順位第1位乃至第9位のそれぞれの予約属性変更条件が、B番組の番組情報に含まれているか否かのチェックが優先順位の順番に順次行われることになる。
ただし、いまの場合、優先順位第1位の予約属性変更条件である「世界遺産」がB番組の番組情報に含まれているので、優先順位第1位の予約属性変更条件についてのステップS6の処理の段階でYESであると判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、予約属性変更部92は、注目番組の予約属性を、ユーザ指定の属性に変更する。即ち、いまの場合、図7に示される優先順位第1位の予約属性変更情報の変更属性の内容「自動削除しない 標準(4M)」に従って、図13に示されるように、注目番組のB番組である予約属性のうちの、「自動削除」が「自動削除しない」に変更され、かつ、「録画モード」が「標準(4M)」に変更される。
そして、ステップS10の処理で、このようにして予約属性のうちの一部が変更されたB予約(B番組の録画予約)が録画管理部71に対して投入される。
ここで、注目すべき点は次の点である。即ち、B番組の番組情報の中には、優先順位第9位の予約属性変更条件である「ドキュメント」も含まれているが、優先順位第1位の予約属性変更条件についてのステップS6の処理の段階で既にYESであると判定されて処理はステップS9に進められるので、結局、優先順位第9位の予約属性変更条件である「ドキュメント」についてのステップS6の判定処理は実行されない点である。換言すると、ステップS9の処理では、上述したように、優先順位第1位の予約属性変更情報が利用されてB予約の予約属性の一部が変更されるので、それ以下の優先順位(第9位等)の予約属性変更情報は利用されない点である。より一般的に表現すると、予約属性変更条件が注目番組の番組情報に含まれている予約属性変更情報のうちの、最も優先度の高い予約属性変更情報のみが利用されて注目番組の所定の予約属性が変更されて、その注目番組の録画予約が投入される点である。
その後、図12と図13とに示されるように、ステップS11の処理で、B番組の終了時刻である10時が処理時刻に設定される。次に、ステップS2の処理でYESであると判定され、ステップS3の処理で、C番組が注目番組とされて、図10に示されるように、「洋画」、「アクション」、「俳優B」、・・・といった番組情報が取得される。そして、ステップS4の処理で、図13と図14に示されるように、第1の流し録り予約から、注目番組であるC番組の録画予約(以下、C予約と称する)が分割される。
そして、上述したステップS5の処理、および、ステップS6乃至S8のループ処理の繰り返しが実行されて、優先順位第1位乃至第9位のそれぞれの予約属性変更条件が、B番組の番組情報に含まれているか否かのチェックが優先順位の順に順次行われることになる。
ただし、いまの場合、優先順位第3位の予約属性変更条件である「洋画」がC番組の番組情報に含まれているので、優先順位第3位の予約属性変更条件についてのステップS6の処理の段階でYESであると判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9の処理で、図7に示される優先順位第3位の予約属性変更情報の変更属性の内容「長時間(2.5M)」に従って、図14に示されるように、注目番組のC番組である予約属性のうちの、「録画モード」が「長時間(2.5M)」に変更される。
そして、ステップS10の処理で、このようにして予約属性のうちの一部が変更されたC予約(C番組の録画予約)が録画管理部71に対して投入される。
その後、図13と図14とに示されるように、ステップS11の処理で、C番組の終了時刻である12時30分が処理時刻に設定される。次に、ステップS2の処理でYESであると判定され、ステップS3の処理で、D番組が注目番組とされて、図10に示されるように、「ドキュメント」、「生活」、「大家族」、・・・といった番組情報が取得される。そして、ステップS4の処理で、図14と図15に示されるように、第1の流し録り予約から、注目番組であるD番組の録画予約(以下、D予約と称する)が分割される。
そして、上述したステップS5の処理、および、ステップS6乃至S8のループ処理の繰り返しが実行されて、優先順位第1位乃至第9位のそれぞれの予約属性変更条件が、D番組の番組情報に含まれているか否かのチェックが優先順位の順に順次行われることになる。
いまの場合、優先順位第9位の予約属性変更条件である「ドキュメント」がD番組の番組情報に含まれているので、優先順位第9位の予約属性変更条件についてのステップS6の処理の段階でYESであると判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9の処理で、図7に示される優先順位第9位の予約属性変更情報の変更属性の内容「有効期限 0日」に従って、図15に示されるように、注目番組のD番組である予約属性のうちの、「有効期限」が「0日」に変更される。
このように「有効期限」が「0日」に変更された場合には、ステップS10の処理では、図15に示されるように、D予約(D番組の録画予約)が録画管理部71に対して投入されないことになる。換言すると、このような場合には、ステップS10の処理の実行は禁止されて、処理はステップS11に進む。
その後、図14と図15とに示されるように、ステップS11の処理で、第1の流し録り予約の終了時刻である15時が処理時刻に設定される。従って、このような場合、次のステップS2の処理で、第1の流し録り予約において、処理時刻後に放送予定の番組は存在しないと判定されて、この「分割予約投入処理」自体が終了となる。
ただし、この「分割予約投入処理」は、次の第2の流し録り予約の開始時刻である20時よりも前の所定の時点で再度開始されることになる。
以上、図9のフローチャートを参照して、「分割予約投入処理」の一例について説明した。さらに、図10乃至図15を参照して、「分割予約投入処理」の具体例(具体的な処理結果の例)についても説明した。
なお、繰り返しになるが、「分割予約投入処理」を行う分割予約投入部62は、上述した例では主制御部11側の予約投入部62内に設けられていたが、上述した例に限定されず、例えば、コンテンツ記録部13A,13B内に設けられてもよい。
また、「分割予約投入処理」は、図9の例に特に限定されず、様々な処理を採用することが可能である。
例えば、図11のAチャンネル予約内容によると、A予約では、A番組の一部のみが録画される(最初の部分が録画されない)内容の録画予約となっている。なぜならば、上述した図9の例の「分割予約投入処理」は、次のことを目的としているからである。即ち、流し録り予約は、ユーザの設定により投入された録画予約であるという事実、換言すると、ユーザの意思に基づく私的な録画予約であるという事実を優先させることが目的とされている。このため、上述した図9の例の「分割予約投入処理」では、A番組の開始時刻である7時30分よりも第1の流し録り予約の開始時刻である8時の方が優先されたA予約が作成されるからである。
以上のことから、上述したように、図9の例の「分割予約投入処理」の例では、D番組の終了時刻である15時30分よりも第1の流し録り予約の終了時刻である15時の方が優先されたD予約が作成されることになる。即ち、D番組の一部のみが録画される(最後の部分が録画されない)内容のD予約が作成されることになる。
そこで、このような目的の達成が不要な場合、例えば、放送番組の開始時刻と終了時刻とを優先させる「分割予約投入処理」の採用も可能である。このような「分割予約投入処理」が採用された場合には、図示はしないが、A予約は、「A番組の全てを録画する」といった内容、即ち、「7時30分から9時までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容で作成されることになる。同様に、D予約は、「D番組の全てを録画する」といった内容、即ち、「12時30分から15時30分までの時間帯にAチャンネルから放送される放送内容(放送番組)を録画する」といった内容で作成されることになる。
ところで、上述した「分割予約投入処理」は、図1のコンテンツ記録再生装置1に搭載された各チューナのそれぞれについて個別に実行されることになる。即ち、本実施の形態では、コンテンツ記録部13Aに搭載された図3のチューナ51−1A乃至51−3Aのそれぞれ、および、コンテンツ記録部13Bに搭載された図3のチューナ51−1B乃至51−3Bのそれぞれについての「分割予約投入処理」が個別に(独立して)実行されることになる。
従って、図4のコンテンツ記録部13Aの録画管理部71Aは、チューナ51−1A乃至51−3Aのそれぞれ毎に実行された「分割予約投入処理」の結果に従って、即ち、投入された各録画予約の内容に従って、コンテンツ取得部45Aを制御することで、HDD46Aへの録画処理を行う。これにより、各録画予約のそれぞれに対応する圧縮済みコンテンツデータを含むビデオカプセルが1つずつ生成され、HDD46Aに蓄積(録画)されていくことになる。
同様に、図4のコンテンツ記録部13Bの録画管理部71Bは、チューナ51−1B乃至51−3Bのそれぞれ毎に実行された「分割予約投入処理」の結果に従って、即ち、投入された各録画予約の内容に従って、コンテンツ取得部45Bを制御することで、HDD46Bへの録画処理を行う。これにより、各録画予約のそれぞれに対応する圧縮済みコンテンツデータを含むビデオカプセルが1つずつ生成され、HDD46Bに蓄積(録画)されていくことになる。
このため、何の対処も施さないと、HDD46A,46Bには、多くのビデオカプセルが蓄積されることになる。そこで、HDD46A,46Bの容量を有効に活用するために、本実施の形態では、上述したように、「有効期限」を「0日」に変更する等の予約属性の変更を行うようにしている。換言すると、流し録り予約の全てをHDD46A,46Bに録画するのではなく、ユーザの設定によるフィルタをかけることで、流し録り予約のうちの、ユーザが録画を希望しない放送番組の録画を振るい落とし(録画を禁止し)、残りの放送番組、即ち、ユーザが録画を希望する放送番組のみを、ユーザの設定した条件(「録画モード」、「自動削除」、および「有効期限」等)でHDD46A,46Bに録画するようにしている。
ただし、近年のHDD46A,46Bは大容量となっており、このようなフィルタをかけてHDD46A,46Bに録画する放送番組を絞り込んだとしても、HDD46A,46Bの録画内容の管理を適切に行わなわければ、所望のビデオカプセルを見つけ出すことはユーザにとって困難となってしまう、という第1の問題が発生してしまう。
例えば、従来の過去番組表を利用してHDD46A,46Bの録画内容を管理しても、上述した第1の問題が発生してしまう。即ち、従来の過去番組表とは、過去に放送された全ての放送番組の番組情報に基づいて作成される表(テーブル)であって、実際に録画されているか否かに関わらず、すべての放送番組(それを示す番組欄)が表示される表であった。そのため、従来の過去番組表では、録画番組と、録画されていない放送番組との区別がつかず、所望の録画番組を見つけ出すことはユーザにとって非常に困難であるという第1の問題が発生してしまう。
また、従来の過去番組表には、表示されている全ての放送番組を再生することができないという第2の問題も存在する。
そこで、従来においても、過去番組表に含まれる番組(番組欄)のうちの録画番組については、所定の印をつけたり、表示形態を変化させる技術が提案されている。これにより、録画番組と、録画されていない放送番組との区別はある程度つくようになった。
しかしながら、このような従来の技術でも、すべての放送番組(それを示す番組欄)が表示される従来の過去番組表を利用することが前提とされている。従って、この従来の技術では、全ての放送番組欄の中から、印がついたり表示形態が異なる放送番組欄を録画番組の番組欄であるとして区分した後はじめて、区分された録画番組の番組欄の中から所望の番組欄を選択する操作をユーザは行う必要がある。このような煩雑な操作が必要とされているようでは、上述した、所望の録画番組を見つけ出すことはユーザにとって非常に困難であるという第1の問題を充分に解決しているとは言い難い。
また、当然ながら、この従来の技術では、表示されている全ての放送番組を再生することができないという第2の問題が発生する。
そこで、本実施の形態では、これらの第1の問題と第2の問題とを同時に解決するために、HDD46A,46Bの録画内容(録画番組)は、従来とは異なる過去番組表(以下、本発明の過去番組表と称する)で管理される。
詳細については、図16を参照して後述するが、本発明の過去番組表は、実際に録画されたビデオカプセルに含まれる録画番組の番組情報から構成される。即ち、録画番組(それを示す番組欄)だけが表示されるので、表示されている全ての放送番組を再生することができる。ただし、より正確に言うと、後述するように、本発明の過去番組表には、「有効期限」が「0日間」に変更された結果録画されなかった放送番組を示す領域(後述する図16の領域204)も表示されるので、この領域が示す放送番組については再生できないことに注意を要する。
従って、ユーザは、本発明の過去番組表を見ることで、所望の録画番組を見つけ出すことが容易にできる。さらに、ユーザは、そのようにして見つけ出した録画番組の再生の指示操作も、本発明の過去番組表を利用して容易に行うことができる。
このような本発明の過去番組表の表示例が図16に示されている。そこで、以下、図16を参照して、本発明の過去番組表の例について説明する。
図16の例の過去番組表において、領域201には、紙媒体の新聞のテレビ欄と類似する形態で番組欄(表示エリア)が表示される。即ち、領域201には、チャンネル毎に、各録画番組のそれぞれを示す番組欄が、録画された時間帯を示す領域に配置されて表示される。即ち、各番組欄のそれぞれは、録画時間に応じた長さで縦方向に長く表示されることになる。
ひとつの録画番組の番組欄には、通常、サムネイル用の画像(動画像または静止画像)と放送番組のタイトルが表示される。なお、録画時間が短い録画番組の番組欄では、必要に応じてサムネイルは表示されない。録画時間が短い録画番組の番組欄は、サムネイルを表示するだけの長さ(サイズ)を有していないからである。
具体的には、例えば、図16の例では、Aチャンネルの列には、20時05分から20時50分以降の時間帯に録画された音楽A番組を示す番組欄が表示されていることから、この時間帯にAチャンネルから放送された音楽A番組が録画されていることがわかる。一方、19時30分から20時05分までの時間帯を示す領域には番組欄が表示されていないので、この時間帯にAチャンネルから放送された放送内容(放送番組)は録画されていないことがわかる。
同様に、Bチャンネルの列には、19時25分から19時50分までの時間帯に録画された音楽B番組を示す番組欄202と、20時以降の時間帯に録画された情報A番組を示す番組欄が表示されていることから、これらの時間帯のそれぞれにBチャンネルから放送された音楽B番組と情報A番組のそれぞれが録画されていることがわかる。一方、19時50分から20時までの時間帯を示す領域には番組欄が表示されていないので、この時間帯にBチャンネルから放送された放送内容(放送番組)は録画されていないことがわかる。なお、番組欄202の表示形態が他の番組欄と異なっている理由については後述する。
Cチャンネルの列には、19時25分よりも前の所定の時刻から19時55分までの時間帯に録画されたニュースA番組を示す番組欄が表示されていることから、この時間帯にCチャンネルから放送されたニュースA番組が録画されていることがわかる。一方、19時55分から20時50分頃までの時間帯を示す領域には番組欄が表示されていないので、この時間帯にCチャンネルから放送された放送内容(放送番組)は録画されていないことがわかる。
Dチャンネルの列には、20時30分から20時50分以降までの時間帯に録画された体育A番組を示す番組欄が表示されていることから、この時間帯にDチャンネルから放送された体育A番組が録画されていることがわかる。一方、19時25分から20時までの時間帯を示す領域には番組欄が表示されていないので、この時間帯にDチャンネルから放送された放送内容(放送番組)は録画されていないことがわかる。なお、黒色一色の領域204については後述する。
Eチャンネルの列には、19時35分から19時55分までの時間帯に録画された天気A番組を示す番組欄が表示されていることから、この時間帯にEチャンネルから放送された天気A番組が録画されていることがわかる。一方、19時55分から20時50分頃までの時間帯を示す領域には番組欄が表示されていないので、この時間帯にEチャンネルから放送された放送内容(放送番組)は録画されていないことがわかる。
このような領域201においては、これらの番組欄を含む本発明の過去番組表の下に、現在放送中または再生中の放送番組等の画像(以下、背景画像と称する)が表示される。ただし、ユーザにとっては、背景画像は、図16に示されるように領域201のうちの番組欄が表示されていない領域(録画番組が存在しない時間帯の領域)にのみ表示されているように映る。
また、Bチャンネルの音楽B番組を示す番組欄202は、選択されている番組欄である。選択されている番組欄とは、ユーザが、その放送番組(図16の例では音楽B番組)の再生等を指示する場合に、図4の入力部26を操作して選択(指定)した番組欄を言う。なお、選択されている番組欄202は、図16の例では灰色表示となっているが、実際には、ハイライト表示となる。
なお、このような選択されている番組欄202(それに対応する録画番組)に関する詳細な各種情報は、必要に応じて領域203に表示される。
一方、選択されている番組欄202以外の番組欄は、選択されていない番組欄となる。選択されていない番組欄は、図16の例では白色の表示となっているが、実際には半透明の表示とすることができる。この場合、選択されていない番組欄が透けるようにして、その下の背景画像(現在放送中または再生中の放送番組等)が表示されることになる。
また、黒色一色の領域204は、図5の予約属性変更部92により少なくとも一部の予約属性が変更された放送番組の番組欄(以下、予約属性変更番組欄と称する)を示している。即ち、「有効期間」が「0日」に変更され、その結果、録画予約が投入されずにHDD46A,46Bの何れにも録画されなかった放送番組についても、この本発明の過去番組表上に黒色一色の領域として表示される。
そして、ユーザが、図4の入力部26を操作して予約属性変更番組欄204を選択すると、図示はしないが、放送番組のタイトルや、何れの予約属性がどのように変更されたのか等を示す情報が、予約属性変更番組欄204中または領域203等の他の領域に表示される。ここで言う他の領域とは、図16の表示領域201中であってもよいし、過去番組表とは独立した新たな画像(図示せず)中の一領域であってもよい。その他、適用された予約属性変更情報(図7の表示領域131の各行のうちの所定の行の表示内容)といった他の情報を表示させることもできる。
即ち、従来の過去番組表では、HDD46A,46Bの何れにも録画されていない放送番組が存在する場合、その放送番組は、ユーザの視聴が終了したために消去されたのか、或いは、所定の条件のためにその録画予約の投入自体がなされずに録画されなかったのかの判断がつかない、という問題が発生してしまう。これに対して、本発明の過去番組表では、予約属性変更番組欄は黒色一色の領域として表示されるので、このような問題を解決することができる。
また、ユーザは、予約属性変更番組欄の選択操作(例えばマウスオーバー)を行うことで、その放送番組がどのような番組であるのかがわかり、また、どのように予約属性が変更されたのももわかる。例えば、ユーザは、「有効期限」が「0日」に変更されたことを視認することで、その放送番組について「予約をしない」という条件が正しく動作していることを確実に確認できる。
なお、予約属性変更番組欄の表示形態は、上述した例では黒色一色の表示とされたが、上述した例に限定されず、録画番組の番組欄とは異なる(ただし、選択されている番組欄と選択されていない番組欄の何れとも異なる)表示形態であれば足りる。
例えば、図示はしないが、予約属性変更番組欄を囲む赤色の枠等を表示させてもよい。
また例えば、ユーザによって少なくとも一部の予約属性が変更されたことを示す情報として、所定のシンボルやアイコンを、予約属性変更番組欄内に表示させてもよい。さらに、このシンボルやアイコンは、変更された予約属性或いはその変更内容に応じて、それぞれ異なるものを採用することができる。例えば、「有効期限」が「0日」に変更された第1の場合、即ち、放送番組が録画されなかった第1の場合と、放送番組は録画されたが所定の予約属性のみが変更された第2の場合とを区別するために、第1の場合と第2の場合とのそれぞれについて相異なるシンボルやアイコンを採用することができる。
さらにまた、このような他とは異なるシンボルやアイコンを採用することで、「有効期限」が「0日」に変更された結果として録画自体行われなかった放送番組を示すシンボルやアイコンを含む1の番組欄と、録画自体は行われたがその後消去された放送番組を示すシンボルやアイコンを含む第2の番組欄とを、本発明の過去番組表の領域201内に同時に表示させることも可能である。この場合、ユーザは、これらのシンボルやアイコンを見るだけで、所定の放送番組がHDD46A,46Bに録画されていない理由、即ち、録画自体行われなかったことが理由なのか、或いは、録画後消去されたことが理由なのかを容易に認識することができる。
ところで、「有効期限」が「0日」に変更された放送番組は、上述した例では、その録画予約の投入自体行われなかったが、録画予約の投入を行って一旦録画させてもよい。この場合、「有効期限」が「0日」に変更された録画番組については、例えば、過去番組表にはその番組欄の表示はあえて行わず、特別な操作により再生させることもできる。ただし、HDD46A,46Bの容量の観点からすると、「有効期限」が「0日」に変更された録画番組は、所定期間後に優先的に自動消去の対象とするとよい。
以上、本発明が適用される例として、図1のコンテンツ記録再生装置1について説明した。
ところで、本発明は、図1の例に限定されず、様々な形態をとる事が可能である。
具体的には、例えば、本発明は、図17に示されるような情報処理システムにも適用可能である。即ち、図17は、本発明が適用される情報処理システムの構成例を示している。
図17の情報処理システムにおいて、主制御装置301、コンテンツ記録装置303A、および、コンテンツ記録装置303Bのそれぞれは、ネットワーク302を介して相互に接続されている。
図17における、主制御装置301、コンテンツ記録装置303A、および、コンテンツ記録装置303Bのそれぞれは、図1における、主制御部11、コンテンツ記録部13A、および、コンテンツ記録部13Bのそれぞれに対応する機能を有している。即ち、主制御装置301、コンテンツ記録装置303A、および、コンテンツ記録装置303Bのそれぞれは、主制御部11、コンテンツ記録部13A、および、コンテンツ記録部13Bのそれぞれの図4や図5の機能的構成と同様の機能的構成を有することができる。
なお、図17における、主制御装置301、コンテンツ記録装置303A、および、コンテンツ記録装置303Bのそれぞれのハードウエア構成は、図1における、主制御部11、コンテンツ記録部13A、および、コンテンツ記録部13Bのそれぞれのハードウエア構成と必ずしも同様である必要は無いが、同様であってもよい。即ち、主制御装置301は例えば図2のように構成し、コンテンツ記録装置303A,303Bは例えば図3のように構成することも可能である。
なお、以下、コンテンツ記録部13A,13Bを個々に区別する必要がない場合にはそれらをまとめてコンテンツ記録部13と称したように、以下、コンテンツ記録装置303A,303Bとを個々に区別する必要がない場合、まとめてコンテンツ記録装置303と称する。
以上の内容を換言すると、主制御部11、および、2つのコンテンツ記録部13がひとつの筺体に収められた場合には、その筺体、並びに、その内部に納められた主制御部11および2つのコンテンツ記録部13が、図1のコンテンツ記録再生装置1を構成することになる。
一方、主制御部11、および、2つのコンテンツ記録部13のそれぞれが、主制御装置301、および、2台のコンテンツ記録装置303のそれぞれといった独立した装置として異なる場所に配置された場合には、図17の情報処理システム(の一部)を構成することになる。
即ち、システムとは、複数の処理部や複数の装置により構成される装置全体を表すものであると定義すれば、図1も図17も本発明が適用される情報処理システムの構成例を示していることになり、結局、筺体に収められるか否かだけが差異となる。
従って、コンテンツ記録装置303の台数は、図17の例では2台しか設けられていないが、上述したコンテンツ記録部13と全く同様に、図17の例に限定されず任意の台数で構わない。
また、ネットワーク302の形態は特に限定されないが、図1のネットワーク12と同様の形態を取ることが可能である。
さらに、図17の例では、主制御装置301には、ネットワーク302とは異なるネットワーク304が接続されている。これにより、主制御装置301は、ネットワーク304に接続された他の装置と各種情報を授受することができる。例えば、図17の例では、主制御装置301は、テレビジョン受像機305、AV(Audio and Visual)機器306、および、外部機器307のそれぞれとネットワーク304を介して各種情報を授受することができる。
従って、図1には図示されていないが、当然ながら、主制御部11(正確には図2の通信部29)も、ネットワーク304と同様のネットワークと接続可能であり、そのネットワークに接続された他の装置と各種情報を授受することができる。
ところで、上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなる図2のリムーバブル記録媒体31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている図2のROM29または図3のROM42や、図2の記憶部28または図3のHDD46に含まれるハードディスクなどで構成される。
また、放送番組(放送番組を構成する映像信号と音声信号)は、上述した例では、無線(放送電波)で搬送されたが、ケーブルテレビジョン放送のように有線で搬送されてもよい。即ち、本明細書で言う放送番組とは、地上波や衛星波で放送される放送番組のみならず、ネットワーク等を介して配信されるコンテンツまで含む広い概念である。換言すると、本明細書においては、上述したように、放送番組とコンテンツとは同義語として取り扱われる。このような観点に立つと、番組情報も、EPG(Electronic Program Guide)情報に限定されず、一般的なコンテンツのメタデータ等、本明細書で言う放送番組(=コンテンツ)に関する情報であればよい。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的または個別に実行される処理をも含むものである。
1 コンテンツ記録再生装置, 11 主制御部, 12 ネットワーク, 13A,13B コンテンツ記録部21, 21 CPU, 28 記憶部, 31 リムーバブル記録媒体, 41 CPU, 45,45A,45B コンテンツ取得部, 46,46A,46B HDD 51−1乃至51−3 チューナ, 61 情報呈示統合制御部, 62 予約投入部, 63 予約属性変更情報記憶部, 64 設定部, 65 過去番組表管理部, 71A,71B 録画管理部, 72A,72B コンテンツ/メタデータ提供部, 81 流し録り予約投入部, 82 分割予約投入部, 91 番組予約分割部, 92 予約属性変更部, 93 番組予約投入部, 301 主制御装置, 302 ネットワーク, 303A,303B コンテンツ記録装置