JP4131259B2 - 車速制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両の速度を制御する車速制御装置に関し、例えば設定された目標車速で自動的に定速走行するように制御する装置に関する。
従来、定速走行装置においては、実際のスロットル開度に相当する実際値が、その時のスロットル開度を制御する指令値(車速制御系における演算値)よりも大きくなった場合は、運転者がアクセルペダルを踏んで車速制御系以外の経路で一時的に加速(一時加速)したものと判断し、定速走行制御を中断するように構成されている。
しかし、定速走行制御時におけるスロットル開度の実際値は、指令値から遅れが生じる。つまり、指令値に応じてアクチュエータが作動してスロットル開度が変化し、その変化した結果が実際値となるので、指令値と実際値とには必ず多少の遅れが発生する。このため、定速走行制御中に加速から減速に移行する場合、例えば定速走行制御中に速度が設定値を越えたので低下させるように制御する場合などでは、指令値よりも実際値の方が一時的に大きくなる場合があり、そのような場合には一時加速と判定されて定速走行制御が中断されるおそれがある、という問題があった。
また、上記のごとき問題を解決するため、定速走行制御中断の判断を、スロットル開度の実際値がスロットル開度の指令値よりも所定値以上大きくなった場合に設定すると、運転者による実際の一時加速の判定が遅れてしまう、という問題が生じる。
本発明は上記のごとき従来技術の問題を解決するためになされたものであり、実車速と目標車速との偏差をなくすように車速指令値を演算し、この車速指令値に基づいて車速を制御する車速制御装置において、変速機の変速ショックを軽減することの出来る車速制御装置を提供することを目的とする
請求項1は、実車速と目標車速との偏差をなくすように車速指令値を演算し、この車速指令値に基づいて車速を制御する車速制御装置において、前記車速指令値と自車速から駆動トルク指令値を演算し、該駆動トルク指令値に基づいて、変速機を制御する変速比指令値を算出する算出手段と、前記駆動トルク指令値が車両の駆動時は正の値、制動時は負の値となる場合に、前記駆動トルク指令値が正から負へ切り替わった時から所定時間後は常に、正の場合に比べて前記変速比指令値の応答性を遅くするように構成したものである。
また請求項2は、請求項1において、前記駆動トルク指令値が正から負へ切り替わる場合は、負から正へ切り替わる場合に比べて、前記応答性の切り替え速度(速い応答性から遅い応答性へ、遅い応答性から速い応答性へ切り替える速度)を速くするようにしたものである。
また、請求項においては、駆動トルク指令値が負の場合(制動させる場合)は、正の場合(駆動させる場合)に比べて変速指令値の応答性(変速指令値に対する応答速度)を遅くすることにより、変速ショックを防止することが出来る。
また、請求項においては、駆動トルク指令値が正から負へ(駆動させる側から制動させる側へ)切り替わる場合は、負から正へ(制動させる側から駆動させる側へ)切り替わる場合に比べて、前記応答性の切り替え速度を速くしたことにより、エンジン回転数の急上昇による騒音の発生を防ぐことが出来ると共に、制動させる側から駆動させる側へ切り替わる場合は遅くなるので、変速ショックの発生を防止できる、等の効果が得られる。

以下、車速制御装置の全体の構成について説明する。
図1は、本発明の車速制御装置の全体の構成を示すブロック図である。以下、図1における各ブロックの構成と動作を説明する。
まず、図示しないシステムスイッチをオンにすると装置全体の電源が投入され、待機状態となる。そしてこの状態においてセットスイッチ20がオンにされると制御が開始される。
車速制御部500(破線で囲んだ部分)は、マイクロコンピュータとその周辺部品から構成される。なお、車速制御部500内部のブロックはコンピュータの演算内容をブロックに別けて表示したものである。
車速制御部500内において、車速指令値決定部510では、制御周期10ms毎に車速指令値VCOM(t)を算出する。なお、(t)を付した符号は時間的に変化する値であることを意味する。ただし、図面では(t)を省略して表示していることもある。
車速指令最大値設定部520は、セットスイッチ20が押されたときの自車速V(t)を車速指令最大値VSMAX(目標車速)として設定する。なお、自車速V(t)は車速センサ10がタイヤの回転数から検出した自車両の実際の速度である。また、上記のようにセットスイッチ20によって車速指令最大値VSMAXが設定された後、コーストスイッチ30が1回押される毎に、車速指令最大値設定部520は、車速指令最大値VSMAXを5km/hずつ低い値に設定する。すなわち、n回押すとn×5km/h〔押し続けた場合は押している時間をtとすると、例えばt(s)/1(s)×5(km/h)〕だけ低い値に設定される。また、上記のようにセットスイッチ20によって車速指令最大値VSMAXが設定された後、アクセラレートスイッチ40が1回押される毎に、車速指令最大値設定部520は、車速指令最大値VSMAXを5km/hずつ高い値に設定する。すなわち、n回押すとn×5km/h〔押し続けた場合は押している時間をtとすると、例えばt(s)/1(s)×5(km/h)〕だけ高い値に設定される。
次に、横G車速補正量算出部580は、操舵角センサ100から出力されるハンドルの操舵角θ(t)と自車速V(t)とを入力し、後述する車速指令値を横方向の加速度(以下、横Gと記す)に応じて補正するための車速補正量VSUB(t)を演算する。なお、横G車速補正量算出部580は、具体的には図2に示すように、操舵角信号ローパスフィルタ(以下、操舵角信号LPF部と記す)581、横G算出部582、車速補正量算出マップ583より構成される。
まず、操舵角信号LPF部581は、自車速V(t)と操舵角θ(t)を入力し、操舵角LPF値θLPF(t)を演算する。θLPFは以下の式で表される。
θLPF(t)=θ(t)/(TSTR・s+1)
ただし、sは微分演算子(以下の式でも同)
ここで、LPFの時定数TSTRは、TSTR=1/(2π・fc)
であらわされ、LPFのカットオフ周波数fcは、図3に示すような自車速V(t)に対するカットオフ周波数fcのマップによって決定される。このマップは、高車速域ほどカットオフ周波数fcが低く設定されている。例えば50km/hに比べて100km/hの方が低い値をとる。
横G算出部582は、操舵角LPF値θLPF(t)と自車速V(t)を入力し、以下の式に従って横Gの値Y(t)を算出する。
(t)={V(t)・θLPF(t)}/
{N・W・〔1+A・V(t)〕}
ただし、Wは車両のホイルベース、Nはステアリングギア比、Aはスタビリティファクタである。
なお、上記の式は、操舵角から横Gを検出する場合を示したが、ヨーレイトセンサを使用してヨーレイトψ(t)にローパスフィルタを施して横Gを検出する場合は下記の式を用いればよい。
(t)=V(t)・ψLPF
ψLPF=ψ(t)/(TYAW・s+1)
ただし、TYAWはローパスフィルタの時定数であり、自車速V(t)が大きな値となるほど大きな値をとる。
車速補正量算出マップ583は、横Gに応じて車速指令値を補正するための車速補正量VSUB(t)を算出する。車速補正量VSUB(t)は、横Gによって決まる補正係数に所定の車速指令値変化量制限値〔例えば0.021(km/h)/10(ms)=0.06G〕を乗じて算出する。なお、上記の車速指令値変化量制限値の値は後記図6に示す車速指令値変化量ΔVCOM(t)の最大値に等しい。
SUB(t)=補正係数×0.021(km/h)/10(ms)
後述するように、最終的に車速を制御する値となる車速指令値VCOM(t)を演算する際には、上記の車速補正量VSUB(t)を減算項として付加している。したがって車速補正量VSUB(t)の値が大きいほど、車速指令値VCOM(t)は制限されることになる。
上記の補正係数は、図4に示すように横Gの値Y(t)が大きいほど大きくなる。これは、横Gが大きいほど車速指令値VCOM(t)の変化に大きな制限を設けるためである。ただし、図4に示すように横Gが0.1G以下の場合は、車速指令値の補正の必要がないと判断して補正係数をゼロとしている。また、横Gが0.3G以上となる場合は、通常の使用では発生しない値である上に、横G検出値が誤って大きくなった場合に補正量が過大となることを防ぐため、0.3G以上は補正係数を一定(例えば2)にしている。
後記車速指令値決定部510で詳細を説明するように、前記のアクセラレートスイッチ40の操作によって目標車速が上昇した場合、すなわち、加速が要求された場合には、現在の自車速V(t)に、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を加算し、車速補正値VSUB(t)を減算することによって車速指令値VCOM(t)を算出している。したがって、車速指令値変化量ΔVCOM(t)が車速補正値VSUB(t)より大であれば加速し、小であれば減速することになる。そして前記のように車速補正値VSUB(t)は、車速指令値変化量制限値(車速指令値変化量の最大値)に図4に示すような補正係数を乗算して求めているので、例えば車速指令値変化量制限値=車速指令値変化量の場合には、補正係数が1のとき(図4の例ではY(t)=0.2の場合)には加速分と減速分とが等しくなって現在の車速が維持される。つまり、この例では、横Gの値Y(t)が0.2より小の場合には加速され、大の場合には減速されることになる。また、前記のコーストスイッチ30の操作によって目標車速が低下した場合、すなわち、減速が要求された場合には、現在の自車速V(t)から車速指令値変化量ΔVCOM(t)と車速補正値VSUB(t)とを減算することによって車速指令値VCOM(t)を算出している。したがってこの場合には常に減速することになるが、減速の程度は車速補正値VSUB(t)が大きいほど、すなわち横Gが大きいほど大きくなる。なお、車速指令値変化量制限値についての上記の値0.021(km/h)/10(ms)は、高速道路での使用を想定した値である。
上述したように、車速補正値VSUB(t)は、横Gに応じた補正係数と車速指令値変化量制限値との積により求め、横Gが大きくなると減算項(車速補正値)の値が大きくなって横Gが大きくならないように車速が制御される。しかし、図2の操舵角信号LPF部581で説明したように、高車速域ほど、カットオフ周波数fcを低くしているので、LPFの時定数TSTRは大きくなり、操舵角LPF値θLPF(t)が小さくなって、横G算出部582で推定される横Gも小さくなり、その結果、車速補正量算出マップ583を介して得られる車速補正値VSUB(t)が小さくなるため、操舵角による車速指令値への補正(加速減少方向への補正)がかかりにくくなる。
この点について詳述すると、操舵角に対する車両応答の固有振動数ωnSTRの特性は、以下の式で示される。
ωnSTR=(2W/V)√〔Kf・Kr・(1+A・V )/m・I〕
ただし、Kf、Krは前後輪タイヤコーナリングパワー(1輪分)、Wはホイールベース、mは車両質量、Aはスタビリティファクタ、Iは車両ヨー慣性モーメントである。
固有振動数ωnSTRの特性は、図5に示すように車速が上がるに従って固有振動数ωnSTRが低くなり、操舵角に対する車両応答性が悪くなるのに対し、車速が下がるに従って固有振動数ωnSTRが高くなり、操舵角に対する車両応答性が良くなることがわかる。つまり、高車速域ほど、操舵を行っても横Gが発生しにくく、また低車速域程、少しの操舵でも横Gが発生しやすくなる。そのため、図3に示したように高車速域程カットオフ周波数fcを低くすることで、応答性を遅くして操舵角による車速指令値に対する補正がかかりにくくしている。
次に、図1の車速指令値変化量決定部590は、自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXとの偏差の絶対値に基づき、図6に示すマップにより車速指令値変化量ΔVCOM(t)を算出する。このマップは、偏差の絶対値が或る範囲内(図6中の範囲B)では、車速制御中止判定部610で述べる加速度制限値αを超えない程度に、絶対値が大きいほど車速指令値変化量ΔVCOM(t)を大きくして、なるべく速やかに加速または減速する。そして偏差の絶対値が小さいほど加速度感が損なわれない程度に、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を小さくして、車速指令最大値VSMAXをオーバーシュートしないようにしている。偏差の絶対値が大きい範囲(図6中の範囲A)では、加速度制限値αを超えない値で一定値(たとえば0.06G)とする。また、小さい範囲(図6中の範囲C)では一定値(たとえば0.03G)とする。
さらに、車速指令値変化量決定部590では、前記の横G車速補正量算出部580から出力される車速補正値VSUB(t)をモニタしており、車速補正値VSUB(t)の値がゼロから一旦ゼロ以外になった後に再びゼロに戻った場合には、カーブ路の走行が終了したと判定するとともに、自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXが等しくなったかどうかを検出している。
そして、カーブ終了と判定された場合は、上述した自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXとの偏差の絶対値に基づいて図6を使用して車速指令値変化量ΔVCOM(t)を決定することに代えて、カーブが終了したと判定された時の自車速V(t)から車速指令値変化量ΔVCOM(t)を決定する。その時の特性は図6と同様な傾向を示す特性を用いる。すなわち、図6の横軸を、|V(t)―VSMAX|の代わりに、自車速V(t)に変更したマップ(図示省略)を用い、自車速V(t)が小さいほど車速指令値変化量ΔVCOM(t)は小さな値となるように設定された特性になっている。そして、この処理は、自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXが等しくなると終了する。
なお、カーブが終了したと判定された時の実際の自車速V(t)から車速指令値変化量ΔVCOM(t)を決定する上述した例に代えて、車速補正値VSUB(t)がゼロ以外の値になった場合に、カーブ路走行が開始された判定し、その時の自車速V(start)を予め記憶しておき、かつカーブ路が終了したと判定されたときの自車速V(end)との差ΔV=V(start)―V(end)(すなわち車速指令値の補正による車速落ち込み量)の大きさから車速指令値変化量ΔVCOM(t)を決定しても良い。この時の特性は図6と逆の傾向を示す特性を用いる。すなわち、図6の横軸を、|V(t)―VSMAX|の代わりに、車速差ΔVに変更したマップ(図示省略)を用い、車速差ΔVが大きいほど車速指令値変化量ΔVCOM(t)が小さな値をとるように設定されている。なお、この処理は、自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXが等しくなると終了する。
カーブ路走行時には、横Gの値が過大にならないように車速指令値が補正されるので、一般に車速が低下する。そのため上記のように、カーブ路の走行が終了し、車速が落ち込んだ後は、カーブ路終了時の自車速V(t)、またはカーブ路開始時と終了時(車速指令値の補正により車速が落ち込む前と後)の車速差ΔVの大きさに応じて、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を変更するように構成している。
なお、カーブ路終了時に車速が低いか、または車速差ΔVが大きい場合は、そのカーブ路の曲率半径が小さい(カーブがきつい)ために車速が落ち込んだと推定される。そしてカーブ路が連続している場合(例えばS字カーブ等)には上記のような状況になる可能性が大きい。そのため、カーブ路終了時の車速が低いか、または車速差ΔVが大きい場合には、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を小さくして車速指令値による車速制御の加速度を小さくする。これにより、連続したカーブ(S字路)において、カーブを回る毎に大きな加速が行われることがなくなる。同様に、カーブ路終了時に車速が高いか、または車速差ΔVが小さい場合には、単一のカーブであると判断し、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を大きくする。これにより、単一のカーブ終了後には直ちに加速されるので、加速が緩慢になって運転者に違和感を与えるというおそれがなくなる。
次に、図1の車速指令値決定部510は、自車速V(t)、車速補正値VSUB(t)、車速指令値変化量ΔVCOM(t)および車速指令最大値VSMAXを入力し、以下のようにして車速指令値VCOM(t)を算出する。
(1)車速指令最大値VSMAXが自車速V(t)より大きい場合、つまり、アクセラレートスイッチ40(またはリジュームスイッチ)の操作による加速要求があった場合
COM(t)=min〔VSMAX、V(t)+ΔVCOM(t)
−VSUB(t)〕
つまり、車速指令最大値VSMAXとV(t)+ΔVCOM(t)−VSUB(t)とのうちの小さい方を選択して車速指令値VCOM(t)とする。
(2)VSMAXとV(t)が等しい場合、つまり、一定車速を維持している場合
COM(t)=VSMAX−VSUB(t)
つまり、車速指令最大値VSMAXから車速補正値VSUB(t)を減算して車速指令値VCOM(t)とする。
(3)車速指令最大値VSMAXが自車速V(t)より小さい場合、つまり、コーストスイッチ30の操作による減速要求があった場合
COM(t)=max〔VSMAX、V(t)−ΔVCOM(t)
−VSUB(t)〕
つまり、車速指令最大値VSMAXとV(t)−ΔVCOM(t)−VSUB(t)とのうちの大きい方を選択して車速指令値VCOM(t)とする。
上記のようにして車速指令値VCOM(t)が決定され、これに応じて車速を制御する。
次に、駆動トルク指令値算出部530は、車速指令値VCOM(t)と自車速V(t)を入力し、以下に示すようにして駆動トルク指令値dFC(t)を演算する。なお、図7は駆動トルク指令値算出部530の構成の一例を示すブロック図である。
まず、車速指令値VCOM(t)を入力とし、自車速V(t)を出力とした場合の伝達特性G(s)は、下式で表すことができる。
(s)=1/(T・s+1)・e(−Lv・s)
ただし、Tは1次遅れ時定数、Lはパワートレイン系の遅れによる無駄時間である。
また、制御対象の車両モデルは、駆動トルク指令値dFC(t)を操作量とし、自車速V(t)を制御量としてモデル化することによって、車両のパワートレインの挙動は下式に示す簡易線形モデルで表すことができる。
(t)=1/(m・Rt・s)e(−Lv・s)・dFC(t)
ただし、Rtは、タイヤの有効回転半径、mは車両質量である。
このように駆動トルク指令値dFC(t)を入力とし、自車速V(t)を出力とする車両モデルは、1/sの形となるので積分特性を有することになる。
なお、制御対象の特性にはパワートレイン系の遅れにより無駄時間Lも含まれ、かつ、使用するアクチュエータやエンジンによって無駄時間Lの値が変化する非線形特性が、後記のごとき近似ゼロイング手法による外乱推定器を用いることにより、駆動トルク指令値dFC(t)を入力とし、自車速V(t)を出力とする車両モデルは、上記と同じ式で表すことができる。
ここで、車速指令値VCOM(t)を入力とし、自車速V(t)を出力とした場合の制御対象の応答特性を、予め定めた一次遅れTと無駄時間L要素をもつ伝達特性G(s)の特性に一致させると、図7に示すようなC(s)、C(s)およびC(s)を用いて、以下のように定めることができる。ただし、C(s)、C(s)は近似ゼロイング手法による外乱推定器を示し、外乱やモデル化誤差による影響を抑制するように働く補償器であり、C(s)はモデルマッチング手法による補償器を示す。
補償器C(s)=e(−Lv・s)/(T・s+1)
補償器C(s)=(m・Rt・s)/(T・s+1)
このとき、外乱推定値d(t)は、
(t)=C(s)・V(t)−C(s)・dFC(t)
となる。
また、制御対象の無駄時間を無視して、規範モデルG(s)を時定数Tの1次ローパスフィルタとすると、補償器C(s)は次のような定数となる。
補償器C(s)=m・Rt/T
以上のC(s)、C(s)、C(s)の補償器により、駆動トルク指令値dFC(t)は次式によって算出される。
FC(t)=C(s)・{VCOM(t)−V(t)}
−{C(s)・V(t)−C(s)・dFC(t)}
上記の駆動トルク指令値dFC(t)に基づいて駆動トルクを制御する。すなわち、図8に示すような予め計測されたエンジン非線形定常特性マップを用いて駆動トルク指令値dFC(t)に実駆動トルクdFA(t)を一致させるようなスロットル開度指令値を算出し、また、エンジンの負の駆動トルクでは足りない場合には変速機やブレーキで補うように分配する。このように、スロットル開度、変速機、ブレーキをコントロールすることにより、エンジン非線形定常特性を線形化することができる。
なお、無段変速機70が、ロックアップ付き流体コンバータを有している場合には、無段変速機70のコントローラからロックアップ状態信号LUを入力し、それによってアンロックアップ状態であると判断された場合には時定数T(図7のC(s)、C(s)の分母に記載)を大きくする。これにより、車速制御フィードバック補正量(所望の応答特性を維持するためのフィードバックループの補正係数)が小さくなり、ロックアップ時に比べてアンロックアップ時に遅れる制御対象の応答特性に合わせることができ、ロックアップ時、アンロックアップ時ともに車速制御系の安定性が確保されるようになる。
また、図7に示した駆動トルク指令値演算部530では、制御対象の伝達特性を補償するための補償器C(s)および補償器C(s)と設計者が定めた応答特性を達成するための補償器C(s)で構成していたが、図12に示すように、設計者が定めた任意の応答特性になるように補償するための前置補償器C(s)、設計者が定めた任意の応答特性を演算する規範モデル演算部C(s)、および規範モデル演算部C(s)の応答特性からのずれ量(目標車速−自車速)を補償するためのフィードバック補償器C(s)’によって構成することもできる。
前置補償器C(s)は車速指令値VCOM(t)に対する実際の自車速V(t)の伝達関数G(s)を達成するために、下記の式で示すフィルタを用いて基準駆動トルク指令値dFC1(t)を演算する。
FC1(t)=m・Rt・s・VCOM(t)/(T・s+1)
規範モデル演算部C(s)は、車速制御系の目標応答V(t)を伝達関数G(s)と車速指令値VCOM(t)から演算する。すなわち
(t)=G(s)・VCOM(t)
である。
フィードバック補償器C(s)’は、目標応答V(t)と実際の自車速V(t)とに偏差が生じた場合に、この偏差をなくすように駆動トルク指令値補正量d(t)’を演算する。すなわちd(t)’は下記の式で示される。
(t)’=〔(K・s+K)/s〕〔V(t)−V(t)〕
ただし、Kはフィードバック補償器C(s)’の比例制御ゲイン、Kはフィードバック補償器C(s)’の積分制御ゲインである。なお、駆動トルク指令値補正量d(t)’は前記図7で説明した外乱推定値d(t)に相当する。
このとき、ロックアップ状態信号LUによってアンロックアップ状態であると判断された場合には補正量d(t)’が演算される。すなわち、
(t)’=〔(K’・s+K’)/s〕〔V(t)−V(t)〕
である。ただし、
’<K
’<K
であるため、フィードバックゲインは小さくなる。したがって、駆動トルク指令値dFC(t)は、基準駆動トルク指令値dFC1(t)と駆動トルク指令値補正量d(t)’から、
FC(t)=dFC1(t)+d(t)’
と演算される。このようにロックアップ時に比べてアンロックアップ時にはフィードバックゲインを小さくしているため、駆動トルク指令値補正量の変化速度が小さくなり、ロックアップ時に比べてアンロックアップ時に遅れる制御対象の応答特性に合わせることができるので、ロックアップ時、アンロックアップ時ともに車速制御系の安定性が確保されるようになる。
次に、本発明の要点の一部であるアクチュエータ駆動系について説明する。
変速比指令値算出部540は、駆動トルク指令値dFC(t)、自車速V(t)、、車速制御中断信号、コーストスイッチ30の出力およびアクセルペダルセンサ90の出力を入力し、以下のように変速比指令値DRATIO(t)を演算して、無段変速機70へ出力する。
ここで、コーストスイッチオフ状態とコーストスイッチオン状態とに分けて、図13を用いて、変速比指令値算出部540の詳細動作について説明する。図13は図1内の変速比指令値算出部540と無段変速機70の詳細内容を示すブロック図であり、変速比指令値算出部540と無段変速機70以外の部分は、必要なブロックのみを示している。
(1)コーストスイッチ30のオフ時
(1−1)駆動用エンジン回転数指令値演算
自車速V(t)と駆動トルク指令値dFC(t)を入力として図9に示すような駆動用のスロットル開度推定マップ541から一旦スロットル開度推定値TVOESTIを算出する。次に、切替スイッチ543では上記で算出したスロットル開度推定値TVOESTIとアクセルペダルセンサ90の出力APO(スロットル開度に換算した値)を入力し、車速制御中断判定部620から出力された車速制御中断信号が中断中となっている間はアクセルペダルセンサ90の出力APOを、車速制御中断信号が出力されていない(中断を中止)となっている間は、スロットル開度推定値TVOESTIをスロットル開度として出力する。
さらに、切替スイッチ543を介して出力されるスロットル開度と自車速V(t)とを入力し、図10に示すような変速マップ544より求めたエンジン回転数指令値NIN_COM_ACCに対して、回転数LIMIT部545にて上限回転数制限処理(例えば、NIN_COM_ACC≦6400[rpm])を施し、駆動用エンジン回転数指令値NIN_COM_ACCを算出し、切替スイッチ547へ出力する。
(1−2)制動用エンジン回転数指令値演算
自車速V(t)と駆動トルク指令値dFC(t)を入力として、スロットル全閉時におけるエンジン特性に基づいて作成した、前記駆動用(541)とは別の制動用エンジン回転数指令値演算マップ542より求めたエンジン回転数指令値NIN_COM_DECに、回転数LIMIT部546にて上限回転数制限処理(例えば、NIN_COM_DEC≦5000[rpm])を施し、制動用エンジン回転数指令値NIN_COM_DECを算出し、切替スイッチ547へ出力する。
(1−3)変速比指令値演算
切替スイッチ547では駆動トルク指令値dFC(t)の符号が正の場合には、駆動用エンジン回転数指令値NIN_COM_ACCを、負の場合には、制動用エンジン回転数指令値NIN_COM_DECを選択し、最終エンジン回転数指令値NIN_COMとする。そして、変速比指令値演算部548にて、自車速V(t)と最終エンジン回転数指令値NIN_COMを入力として、変速指令値DRATIO(t)を下式から求める。
DRATIO(t)=NIN_COM・2π・Rt/〔60・V(t)・Gf〕
ただし、Gfはファイナルギア比である。
(1−4)駆動トルク指令値dFC(t)制動駆動切替時
ローパスフィルタ部549は、駆動トルク指令値dFC(t)を入力し、駆動トルク指令値dFC(t)の符号が正から負に切替わる場合と、負から正に切替わる場合ともに、急激なトルク変動、すなわち変速制御実行時に変速比の急変を防止するため、変速比指令値DRATIO(t)に対して、下式に示すローパスフィルタ処理を行う。
DRATIOLPF(t)=DRATIO(t)/(Tnc・s+1)
ただし、Tncはローパスフィルタの時定数(0〜0.35sec:Tnc可変)である。
ここで、
(A)駆動トルク指令値dFC(t)が正(駆動)から負(制動)へ切替わった 場合
時定数Tncの切替え(0→0.35sec)を、下記(B)の制動から駆動への切り替え時に比べて速く行う。つまり、なるべく早くローパスフィルタの効果が効きはじめるように530msの時間で時定数Tncを0sec(ゼロ:ローパスフィルタを作動させていない状態)から0.35secにする。
(B)駆動トルク指令値dFC(t)が負(制動)から正(駆動)切替わった 場合
時定数Tncの切替え(0.35→0sec)をゆっくり行う。つまり、ローパスフィルタの効果をなるべく長く効かせるように、800msの時間をかけて時定数Tncを0.35secから0sec(ゼロ:ローパスフィルタを作動させない状態)にする。
このように、駆動トルク指令値dFC(t)の正と負の符号切替り時には、ローパスフィルタの時定数Tncを変更している。このように正(駆動)では、ローパスフィルタの時定数を0としてローパスフィルタを効かさないようにし、負(制動)では、ローパスフィルタの時定数を0.35としてローパスフィルタを効かせるようにしたのは、正(駆動)であれば、スロットル開度によるトルク制御が限界に達した後に、変速機よるトルク制御が行われることから、駆動トルク指令値が大きく変化したとしても、スロットル制御側と変速機側とで駆動トルクが分担されるため、変速機での駆動トルクが大きくなることはないが、負(制動)では、スロットルが全閉になっている状態であるため、駆動トルク指令値が大きく変化した場合は、変速機側でその駆動トルクを分担しなければならず、変速ショックが大きくなるのを防止するため、負(制動)では、ローパスフィルタを効かせるようにしている。したがって駆動トルク指令値dFC(t)が正(駆動)から負(制動)へ切替わる場合には、シフトダウンが行われるが、定速走行中の無段変速機70の応答速度(後述の時定数TCVT=0.5sec)では、応答速度が速すぎるため、エンジン回転数が急激に高くなる可能性があるが、ローパスフィルタの効果を早く効き始めさせることによって、つまり変速比指令値DRATIO(t)に対する応答速度をゆっくりさせることによって、エンジン回転数の急上昇による騒音の発生を防ぐことが出来る。
また、駆動トルク指令値dFC(t)が負(制動)から正(駆動)に切り替わる場合には、シフトアップが行われるが、変速比指令値DRATIO(t)が急激に変化しても、ローパスフィルタの効果が長く効いているため、変速比指令値DRATIOLPF(t)の変化を滑らかにできるので、変速ショックの発生を防止することが出来る。
(2)コーストスイッチ30のオン時
コーストスイッチ30をオンにして車速指令最大値VSMAXを下げている場合は、変速比指令値DRATIO(t)として前回の変速比指令値DRATIO(t−1)を保持する。そのため、コーストスイッチ30を連続的にオンした場合でも、変速比指令値はコーストスイッチ30をオフするまで前回値、つまりコーストスイッチ30のオン直前の値を保持するため、シフトダウンはされない。したがって、設定車速を大きく下げた後にアクセラレートスイッチ40により設定車速を戻す場合、加速するためにスロットル開度は開く方向に制御されても、シフトダウンされていない状態ではエンジン回転数が急激に高くなることはなく、運転者に与える騒音の発生を防止できる。
図1の実変速比算出部550は、エンジン回転センサ80がエンジンの点火信号から検出したエンジン回転数N(t)と、自車速V(t)とにより、下式にしたがって、実変速比RATIO(t)を算出する。
RATIO(t)=N(t)/〔V(t)・Gf・2π・Rt〕
図1のエンジントルク指令値算出部560は、駆動トルク指令値dFC(t)とRATIO(t)から、下式にしたがって、エンジントルク指令値TECOM(t)を算出する。
TECOM(t)=dFC(t)/〔Gf・RATIO(t)〕。
図1の目標スロットル開度算出部570は、エンジントルク指令値TECOM(t)とエンジン回転数N(t)に基づいて、図11に示すようなエンジン全性能マップより、目標スロットル開度TVOCOMを算出し、スロットルコントローラ575へ出力する。
スロットルコントローラ575は、目標スロットル開度TVOCOM(t)を入力し、以下に示すようにして駆動信号指令値Duty(t)をスロットルアクチュエータ60へ、スロットル開度相当値TVO(t)を車速制御中断判定部620へ出力する。なお、スロットル開度相当値TVO(t)は実際のスロットル開度に相当する値であり、後述するようにモデルを用いて演算した推定値である。
以下、スロットルコントローラ575を、図14に示すスロットルコントローラ575のブロック図を用いて説明する。
制御対象であるスロットルアクチュエータの制御モデルは、補償前駆動信号(Duty比)指令値Duty_R(t)を操作量、スロットル開度相当値TVO(t)を制御量としてモデル化することによって、下式に示す簡易線形モデルで表すことができる。
TVO(t)=(ka/s)・e−La・s・Duty_R(t)
ただし、ka:積分ゲイン(Duty100%時の開閉速度)、La:無駄時間である。
このように補償前駆動信号(Duty比)指令値Duty_R(t)を入力とし、スロットル開度相当値TVO(t)を出力とする制御モデルは、1/sの形となるので積分特性を有することが分かる。
なお、制御対象の特性には、使用するアクチュエータにより無駄時間Laが変わる非線形特性を有するが、後述の近似ゼロイング手法による外乱推定器を用いることにより、補償前駆動信号(Duty比)指令値Duty_R(t)を入力とし、スロットル開度相当値TVO(t)を出力とする制御モデルを、上式と同じ式で表すことができる。
ここで、補償前駆動信号(Duty比)指令値Duty_R(t)を入力とし、スロットル開度相当値TVO(t)を出力とした場合の制御対象の応答特性を、予め定めた一次遅れTaと無駄時間Laという要素をもつ伝達特性Ga(s)の特性に一致させると、図14に示すようなC(s)、C(s)及びC(s)を用いて、以下のように定めることができる。ただし、C(s)、C(s)は近似ゼロイング手法による外乱推定器を示し、外乱やモデル化誤差による影響を抑制するように働く補償器であり、C(s)はモデルマッチング手法による補償器を示す。
補償器C(s)=e−La・s/(Ta・s+1)
補償器C(s)=s/{ka・(Ta・s+1)}
この時、外乱推定値dva(t)は、
va(t)=C(s)・TVO(t)−C(s)・Duty_R(t)
となる。
また、制御対象の無駄時間を無視して、規範モデルを時定数Tbの一次ローパスフィルタとすると、補償器C(s)は次に示すような定数となる。
補償器C(s)=1/(ka・Tb)
以上のC(s)、C(s)、C(s)の補償器により、補償前駆動信号(Duty比)指令値Duty_R(t)は次式によって算出される。
Duty_R(t)=C(s)・{TVOCOM(t)−TVO(t)}
−{C(s)・TVO(t)−C(s)・Duty_R(t)}
さらに、スロットルアクチュエータに負圧式アクチュエータを用いた場合、負圧を作るバキュームモータのON/OFF時やベントバルブ開閉時の摩擦など非線形要素の影響を受け易いため、補償前駆動信号Duty比指令値Duty_R(t)に対して図15に示すようなマップを用いて非線形補償を施したバキューム(VAC)/ベント(VENT)駆動信号Duty(t)をスロットルアクチュエータ60に出力する。
ここで補償前駆動信号Duty比指令値Duty_R(t)からVAC/VENT駆動信号Duty(t)を算出する非線形補償マップは、図15に示すようにDuty_R(t)≧0の場合はVACモータ駆動信号を、Duty_R(t)<0の場合はVENTバルブ駆動信号を出力する。
なお、負圧式アクチュエータは、負圧を動力源として動作するものであり、そのための負圧はバキュームモータを駆動して作ってもよいし、吸気管負圧を用いることも出来る。なお、負圧式アクチュエータにおいては、バキューム(VAC)のときはスロットルを開き、ベント(VENT)のときはスロットルを閉じるように駆動する。
次に、図1のブレーキ圧指令値算出部630は、エンジン回転数N(t)に基づいて、図11に示すエンジン全性能マップからスロットル全閉時のエンジンブレーキトルクTECOM’を求め、エンジンブレーキトルクTECOM’とエンジントルク指令値TECOM(t)から次式によってブレーキ圧指令値REFPBRK(t)を算出し、ブレーキアクチュエータ50へ出力する。
REFPBRK(t)=(TECOM−TECOM’)・Gm・Gf/
{4・(2・AB・RB・μB)}
ただし、Gmは自動変速機の変速比、ABはホイルシリンダ力(シリンダ圧×面積)、RBはディクスロータ有効半径、μBはパッド摩擦係数である。
次に、本発明の要点の一部である車速制御の中断処理について説明する。
図1の車速制御中断判定部620は、アクセルペダルセンサ90で検出されたアクセル操作量APOを入力し、アクセル操作量APOと所定値とを比較する。
この所定値は、スロットルアクチュエータの制御モデルを用いてスロットルコントローラ575にて演算されたスロットル開度相当値TVO(t)であり、アクセル操作量APO(前記のようにスロットル開度に換算した値)が、スロットル開度相当値TVO(t)よりも大きくなった場合、つまり、運転者がアクセルペダルを踏んだことによりスロットルアクチュエータ60によるスロットル開度以上にスロットルが開いた場合には、車速制御中断信号を出力する。
前記のように、スロットル開度相当値TVO(t)は駆動信号からスロットルアクチュエータの制御モデルを使って推定演算したスロットル開度であるから、制御モデルに含まれるスロットルアクチュエータの応答特性(積分特性や無駄時間)を考慮した現実のスロットル開度を得ることが出来る。そして、この値を用いて定速走行制御中断の判断(一時加速か否かの判断)を行うので、一時加速か否かを精度良く判定することが出来、かつ、従来の所定値以上の差を条件とした場合のように運転者による実際の一時加速の判定が遅れるおそれもない。
また、スロットルアクチュエータが負圧式アクチュエータである場合には、前記のように制御応答の遅れがより顕著(大きい)であるため、本発明の効果がより大きい。
以上の制御に続いて、車速制御中断信号により、駆動トルク指令値演算部530、目標スロットル開度算出部570は、それまでの演算を初期化する。
次に、図13に戻って、無段変速機70内の構成を説明する。無段変速機70は、例えばいわゆるCVT(Continuously Variable Transmission)である。そして変速マップ73は自車速V(t)、アクセル操作量APOを入力としてエンジン回転数指令値NIN_COMを出力するものであり、車速コントローラ500内の変速マップ544と同一特性のマップである。
回転数LIMIT部74は、変速マップ73から出力されたエンジン回転数指令値NIN_COMに対して、上限回転数制限処理(例えば、NIN_COM_DEC≦6400[rpm])を行い、エンジン回転数指令値NIN_COMCVTを出力する。
変速比指令値演算部75は、自車速V(t)とエンジン回転数指令値NIN_COMCVTを入力して、下式によって変速指令値DRATIOCVT(t)を求める。
DRATIOCVT(t)
=NIN_COMCVT・2π・Rt/(60・V(t)・Gf)
切替スイッチ71は、定速走行時に車速制御コントローラ500から送られてくる変速比指令値DRATIOLPF(t)と通常走行時に無段変速機70内で演算される変速比指令値DRATIOCVT(t)とを切替えるものであり、この切替えは、図1のセットスイッチ20が押された際に車速指令最大値設定部520でセットされる車速制御中フラグ(セットスイッチ20が押されたとき通常走行から定速走行に切替る)に応じて行われる。
ローパスフィルタ部72は、切替スイッチ71で選択された変速比指令値と車速制御中フラグおよび車速制御中断判定部620から出力される車速制御中断中信号を入力して、以下に示すように、走行状態に応じてローパスフィルタの時定数を切替え、その結果の出力信号をサーボ部76へ送って変速機を制御する。
なお、変速比指令値DRATIO(t)を入力とし、実変速比を出力とした場合の変速比制御の伝達特性は、下式のように、一次遅れ系の伝達特性Gr(s)で表すことができる。
Gr(s)=1/(TCVT・s+1)
ただし、TCVTは無段変速機70の変速時の応答特性を決める時定数(所定範囲内の可変値)である。
上記のTCVTが前記走行状態に応じて切替えられるローパスフィルタの時定数に相当する。
切替の内容は次のとおりである。
(1)定速走行中、すなわち、車速指令最大値設定部520で判定される車速制御中フラグが制御中側で、かつ、車速制御中断判定部620で判定される車速制御中断フラグが中断中止側の場合。
この場合には或る決まった一定の緩やかな応答特性としたいため、無段変速機制御時定数TCVTを一定(例えばTCVT=0.5sec)に設定する。
(2)運転者が自らの操作で加速するため、アクセルペダルを踏み込み、車速制御が中断された場合、すなわち、車速指令最大値設定部520で判定される車速制御中フラグが制御中側で、かつ、車速制御中断判定部620で判定される車速制御中断フラグが中断中止側から中断側へ切り替わった場合。
この場合は、加速のため無段変速機コントローラは一旦急激にダウンシフト変速を行う。これは一般に、キックダウン変速と呼ばれ、その際、無段変速機制御時定数TCVTを0.5secよりも速い0.2secに設定する。
(3)運転者が車速指令値最大値VSMAXを越える自ら希望する車速まで加速し、車速制御中断状態のまま、その車速で巡航した後、運転者によりアクセルペダルが戻された場合、すなわち、車速指令最大値設定部520で判定される車速制御中フラグが制御中側で、かつ、車速制御中断判定部620で判定される車速制御中断フラグが中断側で、かつ、アクセルペダルが閉じる側に操作された場合。
この場合は、変速によるショックを防止するため、無段変速機コントローラは無段変速機制御時定数TCVTは0.5secよりも遅い0.8secに設定する。
以上のように、無段変速機制御時定数TCVTを走行状態に応じて切替えることにより、運転者の感覚にあった変速特性を提供することができる。また、変速機の動特性を決定する時定数TCVTを切り替えることによって定速走行制御中断時と再開時における応答性を向上させ、変速機の変速ショックを軽減するように構成しているので、変速制御マップが定速走行用の1種だけで済むため、従来のように定速走行用と中断時用(通常走行用)との2種を切り替えて使用するのに比べて、メモリが少なくて済み、かつ、変速機用のマップと車速制御装置用のマップ544として同一特性のマップを使用できるので、設計が容易になる。
また、車速制御中断判定部620は、アクセル操作量AP0が所定値未満に戻ったときに車速制御中断信号の出力を停止し、かつ、自車速V(t)が車速指定最大値VSMAXよりも大きい場合には、減速要求を駆動トルク指令値算出部530に出力する。そして、駆動トルク指令値算出部530は、車速制御中断判定部620からの車速制御中断信号の出力が停止され、かつ減速要求を入力した場合には、演算した駆動力指令値dFC(t)を、スロットルで実現するように、目標スロットル開度算出部570で算出されたスロットル開度で減速制御されるが、スロットル全閉だけでは制動力が足りない場合は、スロットルと変速比で実現するように、降坂路、平坦路の別に関わらず、変速比指令値算出部540から変速比指令値DRATIO(シフトダウン要求)を出力して、無段変速機70のシフトダウン制御を行い、制動力不足を補うように制御する。
また、駆動(この場合は制動)力指令値dFC(t)が大きく、無段変速機のシフトダウンによる制動力でも上限にある場合には、平坦路では通常ブレーキにより制動力を補うが、降坂路では、駆動トルク指令値算出部530からブレーキ圧指令値算出部630へのブレーキ制御禁止信号Bを出力し、それによって降坂路でのブレーキ制御を禁止している。このように制御する理由は次のとおりである。すなわち、降坂路ではブレーキで減速を行うと連続してブレーキをかけることが必要になり、ブレーキフェード等の問題を生じるおそれがある。そのため、上記のように降坂路ではスロットル開度と無段変速機のシフトダウン制御による減速のみで必要な制動力を得るように制御することにより、ブレーキを用いずに制動するように構成している。
以上のような方法により、運転者が一時的にアクセルペダルを踏んで加速することによって定速走行制御が中断した後、再び定速走行制御に復帰した場合においても、変速機のシフトダウンによって、スロットル開度全閉制御のみの減速度よりも大きな減速度を得られるようになるため、目標車速への収束時間を短くすることができる。また、無段変速機を使うことによって、長い下り坂でも変速ショックが発生することなく、スロットル開度全閉制御のみの減速度よりも大きく、かつ、車速指令値変化量ΔVCOM(t)に基づいた駆動トルクを実現するようにスロットルおよび変速比が制御されるため、所定の減速度を保ったまま、スムーズに減速できるようになる。なお、通常の有段変速機ではシフトダウン時にショックが生じるので、従来は上記のように減速制御要求が大きい場合でもスロットル制御のみを行い、変速機のシフトダウン制御はしていなかった。しかし、無段変速機を用いればスムーズにシフトダウン出来るので、上記のごとき制御を行うことにより、スロットル開度全閉制御のみの減速度以上の大きな減速度で円滑に減速することができる
次に、車速制御の中止処理について説明する。
図1の駆動輪加速度算出部600は、自車速V(t)を入力し、下式によって駆動輪加速度αOBS(t)を演算する。
αOBS(t)=〔KOBS・s/(TOBS・s+s+KOBS)〕・V(t)
ただし、KOBSは定数、TOBSは時定数である。
なお、上記の自車速V(t)は、前記のようにタイヤ(駆動輪)の回転速度から算出した値であるから、この値自体が駆動輪の回転速度に対応した値であり、上記の駆動輪加速度αOBS(t)は駆動輪速度V(t)から車速の変化量(駆動輪加速度)を求めた値になっている。
そして車速制御中止判定部610は、駆動輪加速度演算部600で求めた駆動輪加速度αOBS(t)と所定の加速度制限値α(この加速度は車速の変化量に対応する値であり、例えば0.2G)とを比較し、駆動輪加速度αOBS(t)が加速度制限値αを超えた場合に、車速制御中止信号を出力する。この車速制御中止信号により、駆動トルク指令値算出部530および目標スロットル開度算出部570は、その演算を初期化する。なお、車速制御が一旦中止されると、セットスイッチ20を再度オンにするまで、車速制御は復帰しない。
図1の装置は、車速指令値変化量決定部590で決定した車速指令値変化量ΔVCOM(t)に基づいた車速指令値で車速を制御するシステムであるため、通常の状態では前記の車速指令値変化量制限値〔例えば0.06G=0.021(km/h)/10(ms)〕を超える車速変化は生じない。したがって駆動輪加速度αOBS(t)が上記の車速指令値変化量制限値に対応した値よりも大きい所定の加速度制限値α(例えば0.2G)を超えた場合というのは、駆動輪にスリップが発生した可能性が高い。このように駆動輪加速度αOBS(t)と予め定めた所定の加速度制限値αを比較することにより、スリップ発生を検出することができる。そのため、TCS(トラクションコントロールシステム)等のスリップ抑制装置等で加速度センサを別途設けたり、駆動輪と従動輪との回転数差を検出したりすることなく、通常の車速センサ(駆動輪の回転速度を検出するセンサ)からの出力で駆動輪加速度αOBSを求めることにより、スリップ判断と、制御の中止判断を行うことができる。また、車速指令値変化量ΔVCOM(t)を大きくすることで目標車速への応答性を向上させることができる。なお、駆動輪加速度αOBS(t)と所定値との比較から定速走行制御中止を判断する代わりに、車速指令値変化量決定部590で演算している車速指令値変化量ΔVCOM(t)と駆動輪加速度αOBS(t)との差が所定値以上になった場合に制御を中止させるようにしても良い。
また、図10の車速指令値決定部510において、自身で演算した車速指令値VCOM(t)が、入力した自車速V(t)よりも高く、かつ、減速方向に変化した場合(VSMAX<Vか否か)を判定する。そして、車速指令値VCOM(t)を自車速V(t)もしくはそれ以下の所定の速度VCOM(t)(例えば自車速から5km/hを引いた値)に設定するとともに、図7に示した駆動トルク指令値算出部530における、C(s)・V(t)−C(s)・dFC(t)=d(t)の出力をゼロにするように、C(s)とC(s)の積分器の初期値を自車速V(t)とする。この結果C(s)の出力もC(s)の出力もV(t)となり、結果として外乱推定値d(t)は、ゼロとなる。
さらに、上述の制御を行うタイミングとして、VCOM(t)の変化率であるΔVCOM(t)が所定値(0.06G)より減速側に大きかった場合とする。これにより、不要な初期化(V(t)→VCOM(t)の初期化と積分器の初期化)が減少するので、減速ショックが少なくなる。
上記のように車速指令値(目標車速に到達するまでの時々刻々の制御指令値)が実車速よりも大きく、かつ、車速指令値の時間的変化が減速方向に変化した場合に、車速指令値を実車速もしくはそれ以下の所定の車速に変更することにより、迅速に目標車速に収束させることが出来る。また、前記の設定した実車速もしくはそれ以下の車速を用いて駆動トルク指令値算出部530を初期化することにより、制御の継続性を保つことができる。
なお、運転者が設定した先行車との目標車間距離を保って走行するように、実車間距離を目標車間距離に一致させるように制御する車速制御装置においては、上記車速指令値が上記目標車間距離を保つように設定されるが、この場合には、実車間距離が所定値以下で、かつ、車速指令値変化量ΔVCOM(t)が減速側に所定値(0.06G)より大きかった場合に、車速指令値VCOM(t)の変更〔V(t)→VCOM(t)〕と駆動トルク指令値算出部530(具体的にはその中の積分器)の初期化を行う。このように構成することにより、迅速に目標車間距離に収束させることが出来るので、先行車に近寄り過ぎるというおそれがなくなり、かつ、制御の継続性を保つことができる。また、これにより、不要な初期化〔V(t)→ΔVCOM(t)の初期化と積分器の初期化)が減少するので、減速ショックが少なくなる。
本発明の車速制御装置の全体の構成を示すブロック図。 横G車速補正量算出部580の構成を示すブロック図。 自車速Vとローパスフィルタのカットオフ周波数fcと関係を示す特性図。 車速補正量VSUB(t)を計算するための補正係数と横Gの値Y(t)との関係を示す特性図。 固有振動数ωnSTRと自車速Vとの関係を示す特性図。 自車速V(t)と車速指令最大値VSMAXとの偏差の絶対値と、車速指令値変化量ΔVCOM(t)との関係を示す特性図。 駆動トルク指令値演算部530の構成を示すブロック図。 エンジン非線形定常特性マップの一例を示す図。 スロットル開度推定マップの一例を示す図。 CVT変速マップの一例を示す図。 エンジン全性能マップの一例を示す図。 駆動トルク指令値演算部530の他の構成例を示すブロック図。 変速比指令値算出部540と無段変速機70の内容を示すブロック図。 スロットルコントローラ575の内容を示すブロック図。 バキューム(VAC)/ベント(VENT)駆動信号Duty(t)を求める際に用いるマップ。
符号の説明
10…車速センサ 20…セットスイッチ
30…コーストスイッチ 40…アクセラレートスイッチ
50…ブレーキアクチュエータ 60…スロットルアクチュエータ
70…無段変速機 71…切替スイッチ
72…ローパスフィルタ部 73…変速マップ
74…回転数LIMIT部 75…変速比指令値演算部
76…サーボ部 80…エンジン回転センサ
90…アクセルペダルセンサ 100…操舵角センサ
500…車速制御部 510…車速指令値決定部
520…車速指令最大値設定部 530…駆動トルク指令値算出部
540…変速比指令値算出部 541…スロットル開度推定マップ
542…制動用エンジン回転数指令値算出マップ
543…切替スイッチ 544…変速マップ
545…回転数LIMIT部 546…回転数LIMIT部
547…切替スイッチ 548…変速比指令値演算部
549…ローパスフィルタ部 550…実変速比算出部
560…エンジントルク指令値算出部 570…目標スロットル開度算出部
575…スロットルコントローラ 580…横G車速補正量算出部
581…操舵角信号LPF部 582…横G算出部
583…車速補正量算出マップ 590…車速指令値変化量決定部
600…駆動輪加速度算出部 610…車速制御中止判定部
620…車速制御中断判定部 630…ブレーキ圧指令値算出部
(t)…自車速 VSMAX…車速指令最大値
θ(t)…操舵角 VSUB(t)…車速補正量
θLPF(t)…操舵角LPF値 VCOM(t)…車速指令値
ΔVCOM(t)…車速指令値変化量 dFC(t)…駆動トルク指令値
(t)…外乱推定値
(t)’…駆動トルク指令値補正量
FA(t)…実駆動トルク
(s)…前置補償器
(s)…規範モデル演算部
FC1(t)…基準駆動トルク指令値
(s)、C(s)、C(s)…補償器
(s)’…フィードバック補償器
s…微分演算子 fc…LPFのカットオフ周波数
(t)…横Gの値 ψ…ヨーレイト
ωnSTR…操舵角に対する車両応答の固有振動数
αOBS(t)…駆動輪加速度
TVOESTI…スロットル開度推定値
TVOCOM…目標スロットル開度 APO…アクセル操作量
IN_COM…エンジン回転数指令値
DRATIO(t)…変速比指令値 TCVT…無段変速機制御時定数
TECOM(t)…エンジントルク指令値
TECOM’…エンジンブレーキトルク
REFPBRK(t)…ブレーキ圧指令値
…ブレーキ制御禁止信号

Claims (2)

  1. 実車速と目標車速との偏差をなくすように車速指令値を演算し、この車速指令値に基づいて車速を制御する車速制御装置において、
    前記車速指令値と自車速から駆動トルク指令値を演算し、該駆動トルク指令値に基づいて、変速機を制御する変速比指令値を算出する算出手段と、
    前記駆動トルク指令値が車両の駆動時は正の値、制動時は負の値となる場合に、前記駆動トルク指令値が正から負へ切り替わった時から所定時間後は常に、正の場合に比べて前記変速比指令値の応答性を遅くする応答性変更手段を備えたことを特徴とする車速制御装置。
  2. 前記応答性変更手段は、前記駆動トルク指令値が正から負へ切り替わる場合は、負から正へ切り替わる場合に比べて、前記応答性の切り替え速度を速くするように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車速制御装置。
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