JP4131123B2 - 現像装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に係り、特にタンデムタイプの画像形成装置で使用する現像装置およびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置で使用される現像装置の方式には、現像剤にトナーとキャリアを使用した2成分現像方式と、キャリアを使用せずにトナーのみを使用する1成分現像方式とがある。また1成分現像方式のうち1成分カラー現像方式では、4サイクルのロータリー現像のように各色の現像装置がロータリー式に間欠的に回転して感光体に当接して現像する方式や、タンデム方式のように現像装置が固定された状態で各色の感光体を現像するものなどが知られている。
【0003】
図8は、1成分現像方式の現像装置の従来技術の一例を示すものである(特開2001−51497号公報)。図8に示す如く、この現像装置200は、供給ローラ201に対して下側からトナーを供給するような方向に回転するアジテータ203を有し、アジテータ203のアーム部分205の先端に固定された羽根部材209がトナー207をほぼ供給ローラ201の高さまですくい上げ、アジテータ203の羽根部材209がトナー207を案内するようにしてトナー207がトナーガイド部材211上に供給されるようになっている。
【0004】
また、トナーガイド部材211上に供給されたトナー207は、供給ローラ201の周面に担持され、これが現像ローラ213を介して感光体215へ移行していく。また規制ブレード217が現像ローラ213の周面に当接することにより、該周面から余分なトナーをその下方の領域219に掻き落とすようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、トナーガイド部材211の上面は、供給ローラ201の周面に近づく部分を有するものの、最も近づく部分でもトナーガイド部材211と供給ローラの周面との隙間からトナーがこぼれ落ちてしまう程度に大きな間隔をもって離れている。そのため供給ローラ201の周面にトナーを担持させる確実性が低く、トナーがこぼれ落ちた箇所では、供給ローラの周面にトナーが斑状に担持される結果となるため印刷物に印刷ムラを生じてしまう。
【0006】
本発明の目的は、供給ローラの周面の長手方向亘り、トナーを確実に且つ均一に担持させることができる現像装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る現像装置の第1の態様は、トナーカートリッジとして機能すると共に、画像形成装置における感光ドラムに隣接させてトナーを感光ドラムに移行させることにより感光ドラム上の潜像をトナーで現像可能な現像装置であって、内部にトナー収容部を形成するハウジングと、回転軸の周囲で回転可能な供給ローラと、前記供給ローラの周面と当接する周面を有し、回転軸の周囲で回転する現像ローラと、前記現像ローラの周面に当接して該周面に付着したトナーを均し、トナーを帯電させる規制ブレードと、前記トナー収容部の上方から前記供給ローラの下面側へ向かって斜め方向に延びる、前記供給ローラに隣接した箇所に湾曲部を形成して成るトナーガイド部材と、前記トナーガイド部材上へ前記トナー収容部内のトナーを搬送する手段とを備え、前記湾曲部と前記供給ローラの周面との間には、トナーの送られる方向に前記湾曲部と前記供給ローラの周面との間隔が徐々に狭まるように断面が楔形をしたトナーの一時貯留部が形成されており、前記供給ローラの回転方向は、前記湾曲部と該供給ローラの周面との間隔が徐々に狭まる方向に回転し、前記トナーガイド部材は、前記供給ローラから離れた側の端部に設けられ前記トナーを搬送する手段によって搬送されたトナーを掻き取るための鋭角的に形成されたスクレーパと、前記湾曲部の直前に、トナーの安息角以上の角度で傾斜し且つ平面的に形成された平坦搬送部とを有しており、前記トナーガイド部材の前記一時貯留部よりトナーの搬送方向下流側には、供給ローラの周面にその軸方向に接触する当接部が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、トナーがトナーガイド部材に沿って落下していくと、断面が楔形に狭まるトナーの一時貯留部において、トナーが供給ローラの周面に対して圧接されるように漸次詰められていくため、供給ローラの周面にトナーが押し付けられて、該周面にトナーが担持され易くなる。すなわち、供給ローラの周面の長手方向亘り、トナーを確実に且つ均一に担持させることができる。
【0009】
また、本発明に係る現像装置の第2の態様は、第1の態様において、前記規制ブレードが前記現像ローラに当接している位置より下方であって、前記トナー収容部内に収容されたトナーの上面より上方に形成されたトナー案内空間部を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、規制ブレードが現像ローラに当接している位置より下方であって、トナー収容部内に収容されたトナーの上面より上方にトナー案内空間部が形成されているから、トナー収容部内のトナーの上面は常に、規制ブレードが現像ローラに当接している位置より下方に位置することになる。従って、規制ブレードによって掻き落とされたトナーがトナー収容部内へ戻される循環経路が阻害されたり、規制ブレードが現像ローラから余分なトナーを掻き落として現像領域に搬送するトナー量を規制する機能が阻害されたり、あるいはトナーを適切に帯電させる機能が阻害されるという弊害を有効に防止することができる。
【0011】
また、規制ブレードで掻き落とされたトナーを、直接すなわち戻しローラ等を用いずにトナー収容部内へ戻すことができるため、トナーに掛かるストレスが少なくなり、トナーの寿命を延ばすことができるという効果も得られる。そのためトナーのかぶりや帯電量低下による印字白地部汚れや濃度変化が低減でき、良好な画像品質を維持することが可能となる。
【0012】
また、本発明に係る現像装置の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記トナーガイド部材は前記湾曲部の直前に、トナーの安息角以上の角度で傾斜し且つ平面的に形成された平坦搬送部を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、トナーは平坦搬送部に沿って全体に均一な速度で自然滑落してゆく。平坦搬送部ではその任意の地点においてその傾斜が同じであるから、トナーの供給ローラ側への進行具合が同じとなり、常に一定量のトナーを安定して供給ローラへ供給すること
ができる。
【0013】
また、本発明に係る現像装置の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれか1において、前記平坦搬送部及びトナーの一時貯留部におけるトナーガイド部材の表面粗さは、トナーの平均粒径未満であることを特徴とするものである。
本発明によれば、トナーがトナーガイド部材の表面の凹凸に起因して停止することがなくなるので、トナーガイド部材上でトナーが滞留することなく、その全面に亘り均一な速度で供給ローラ方向へ搬送されるようになる。
【0014】
また、本発明に係る現像装置の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれか1において、前記トナーガイド部材の入口側の端部から供給ローラの回転軸の周囲に掛けて、前記供給ローラの回転軸と直角に且つ直線的に形成されているシール側壁が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、平坦搬送部を介して供給ローラまでトナーが搬送される間に、シール側壁により、トナーが側方へ漏れて搬送されることを防止することができる。
【0015】
また、本発明に係る現像装置の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれか1において、前記トナーガイド部材の前記一時貯留部よりトナーの搬送方向下流側には、供給ローラの周面にその軸方向に接触する当接部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、当該当接部の存在により、供給ローラの下面に付着しているトナーが重力により落下して現像ローラへ供給できるトナーの量が減少することを防止できる。従って、供給ローラの長手方向におけるトナーの均一な担持状態を維持することができ、印刷物での印刷ムラや画像濃度低下を防止することができる。
【0016】
また、本発明に係る現像装置の第7の態様は、第6の態様において、前記供給ローラの仕事関数ψSRは、供給ローラと当接するトナー貯留部の仕事関数ψa及びトナーの仕事関数ψtと、ψt≧ψSRおよびψt≧ψaの関係を有することを特徴とするものである。本発明によれば、トナーの帯電状態を適切に維持することができる。
【0017】
また、本発明に係る現像装置の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれか1において、少なくとも一部が前記トナー案内空間部の下方に位置し、前記規制ブレードによって前記現像ローラの周面から掻き落とされたトナーを前記トナー収容部内へ案内できるようにトナーの安息角以上の角度で傾斜しているトナー案内面を備えていることを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、安息角以上の角度で傾斜しているトナー案内面によって、規制ブレードで掻き落とされたトナーをトナー収容部内に導くことができるので、トナーに掛かるストレスが少なくなり、トナーの寿命を伸ばすことができる。
【0019】
また、本発明に係る現像装置の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれか1において、前記トナーを搬送する手段は、前記トナー収容部内に設けられ、回転軸の周囲で前記トナーの搬送部に向かう方向で回転するアーム部材と、アーム部材の先端から該回転軸の回転方向と反対方向へ延び、先端側が前記トナー収容部の内周面に圧接するように弾性力を有する撹拌フィンとを備え、前記撹拌フィンとトナー収容部の内周面との間に存在するトナーを前記トナーガイド部材上まで搬送するアジテータであることを特徴とするものである。
【0020】
本発明によれば、前記トナーを搬送する手段が、回転軸の周囲で前記トナーの搬送部に向かう方向で回転するアーム部材を有するアジテータから成るので、撹拌フィンによって搬送されたトナーをトナーガイド部材に円滑に送り渡すことが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る画像形成装置の態様は、第1から第9の態様のいずれか1つの態様を備えている画像形成装置である。本発明によれば、プリンタ等の画像形成装置として、良好な画像品質を維持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本願発明の現像装置を説明するに当たり、まず該現像装置を一例として適用可能なタンデムタイプの画像形成装置について説明する。図1は、本発明に係る現像装置を適用した画像形成装置1の全体構成を示す模式的な断面図である。画像形成装置1は、ハウジング3と、ハウジング3の上部に形成された排紙トレイ5と、ハウジング前面に開閉可能に設けられた扉体7とを備え、ハウジング3内には、露光ユニット9、画像形成ユニット11、送風ファン13、転写ベルトユニット15及び給紙ユニット17が設けられ、扉体7内には用紙搬送ユニット19が設けられている。
【0023】
画像形成ユニット11は、異なる色のトナーを収納する4つの現像装置をセットすることができる4つの画像形成ステーション21を備える。尚、4つの画像形成ステーション21は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各現像装置用であり、これらを図中、符号21Y、21M、21C及び21Kで区別している。各画像形成ステーション21Y、21M、21C及び21Kには、感光ドラム23と、感光ドラム23の周囲に設けられた、コロナ帯電手段25と、本発明の現像装置100とが配設されている。
【0024】
転写ベルトユニット15は、図示しない駆動源に回転駆動される駆動ローラ27と、駆動ローラ27の斜め上方に設けられる従動ローラ29と、テンションローラ31と、これら各ローラ間に張架され、図1の反時計方向Xへ循環駆動される中間転写ベルト33と、中間転写ベルト33の表面に当接するクリーニング手段34とを備えている。従動ローラ29、テンションローラ31および中間転写ベルト33は、駆動ローラ27に対して傾斜するように並んで配設されており、これにより中間転写ベルト33が駆動されるとき、ベルト搬送方向Xが下向きになるベルト面35が下側に位置し、搬送方向が上向きとなるベルト面37が上側に位置するようになっている。
【0025】
感光ドラム23は、アーチ状のラインに沿ってベルト面35に圧接され、図1中、矢印で示す方向に回転駆動される。テンションローラ31の位置を調節することにより、中間転写ベルト33の張力、アーチの曲率等を制御することができる。
【0026】
駆動ローラ27は、2次転写ローラ39のバックアップローラを兼ねている。また駆動ローラ27の周面には、例えば厚さ3mm程度、体積抵抗率10Ω・cm以下のゴム層が形成されており、金属製の軸を介して接地することにより、2次転写ローラ39を介して供給される2次転写バイアスの導電経路を構成している。また駆動ローラ27の径は従動ローラ29及びテンションローラ31の径より小さく、これにより2次転写後の記録紙が記録紙自身の弾性力で剥離し易くすることができる。従動ローラ29はクリーニング手段34のバックアップローラとしても機能している。
【0027】
クリーニング手段34は、搬送方向下向きのベルト面35側に設けられ、2次転写後に中間転写ベルト33の表面に残留しているトナーを除去するクリーニングブレード41と、回収したトナーを搬送するトナー搬送経路42とを備えている。クリーニングブレード41は、従動ローラ29に中間転写ベルト33が巻回している箇所に当接している。また中間転写ベルト33の裏面には、各画像形成ステーション21Y、21M、21C及び21Kの感光ドラム23に対向する位置に1次転写部材43が当接し、1次転写部材43には転写バイアスが印加されるようになっている。
【0028】
露光ユニット9は、画像形成ユニット11の斜め下方の空間に設けられており、その斜め上方には送風ファン13が設けられている。露光ユニット9の下方には給紙ユニット17が設けられている。露光ユニット9は、底部にポリゴンミラーモータ45及びポリゴンミラー47からなるスキャナ手段49を垂直に配設している。また光路Bには、単一のf−θレンズ51及び反射ミラー53が設けられ、反射ミラー53の上方には各色の走査光路が感光ドラム23にそれぞれ非平行となって折り返すように複数の折り返しミラー55が設けられている。
【0029】
露光ユニット9では、ポリゴンミラー47から各色に対応した画像信号が、共通のデータクロック周波数に基づいて変調形成されたレーザビームで射出され、f−θレンズ51、反射ミラー53、折り返しミラー55を経て、各画像形成ステーション21Y、21M、21C及び21Kの感光ドラム23に照射され、潜像が形成される。各画像形成ユニット11に対する露光ユニット9のポリゴンミラー47から感光ドラム23までの光路長がほぼ同一の長さになるように構成されており、そのため各光路で走査された光ビームの走査幅もほぼ同一になり、画像信号の形成にも特別な構成を必要としない。従ってレーザ光源は、それぞれ異なる画像信号によってそれぞれ異なる色の画像に対応して変調されるにも関わらず、共通のデータクロック周波数に基づいて変調形成可能であり、共通の反射面を用いるために副走査方向の相対差から生じる色ずれを防止し、構造が簡単で安価なカラー画像形成装置を構成することができる。
【0030】
送風ファン13は、冷却手段として機能し、このものは図1の矢印の方向へ空気を導き、露光ユニット9やその他の発熱部からの熱を放出する機能を果たす。これによりポリゴンミラーモータ45の温度上昇を抑制し、画質劣化の防止とポリゴンミラーモータ45の寿命の長期化を図ることができる。
【0031】
給紙ユニット17は、記録媒体Pが積層されている給紙カセット57と、給紙カセット57から記録媒体Pを1枚ずつ給送するピックアップローラ59とを備えている。用紙搬送ユニット19は、2次転写部への記録媒体Pの給紙タイミングを規定するゲートローラ対61と、駆動ローラ27及び中間転写ベルト33に圧接される2次転写ローラ39と、定着手段63と、排紙ローラ対65と、両面プリント用搬送路67とを備えている。
【0032】
定着手段63は、少なくとも一方にハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵した回転自在な定着ローラ対69と、定着ローラ対69の少なくとも一方側のローラを他方側へ押圧付勢してシート材に2次転写された2次画像を記録媒体Pに押圧する押圧手段とを有し、記録媒体に2次転写された2次画像は、定着ローラ対69の形成するニップ部において所定温度で記録媒体に定着される。
【0033】
以上が本発明の現像装置100を適用可能なタンデムタイプの画像形成装置1の概略の構成であり、本発明の現像装置100は、各画像形成ステーション21Y、21M、21C及び21Kにセットして使用する。なお図1中では、現像装置のトナーの色に対応して、各画像形成ステーションと同様に各色の現像装置に100Y、100M、100C及び100Kの符号を各々付して区別してある。これら現像装置の構成は基本的に同じであるので、以下一般的な現像装置100の構成について図2を参照しながら説明する。
【0034】
図2は現像装置100の断面図である。現像装置100は、内部にほぼ円筒状のトナー収容部101が形成されたハウジング103を備え、ハウジング103に対して供給ローラ105および現像ローラ107が設けられている。図1に示す如く、現像装置100が画像形成ステーションにセットされた状態では、現像ローラ107は感光ドラム23に対して僅かな間隔(例えば100〜300μm)を開けて隣接しており、感光ドラム23の回転方向(図中の矢印参照)と反対方向へ回転駆動しながら、現像ローラ107の周面に供給されたトナーで感光ドラム23上に形成された潜像を現像する機能を有する。このような現像作用は、現像ローラ107に現像バイアス電源(図示しない)から直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを印加させて、現像ローラと感光ドラムとの間に振動電圧を作用させ、感光ドラム23に形成された静電潜像部分に現像ローラ107からトナーが供給されることにより行われる。尚、現像ローラ107を感光ドラム23の周面に接触させて現像を行うことも可能である。
【0035】
供給ローラ105は、表面がウレタンスポンジで形成されており、供給ローラ105の周面が現像ローラ107に接触した状態で現像ローラ107と同方向(図2では反時計回り方向)に回転可能である。供給ローラ105にも現像ローラ107に印加される現像バイアス電圧と同等の電圧が印加されるようになっている。
【0036】
現像ローラ107には、規制ブレード109が、板バネ部材111及びその下側に設けられる弾性部材112の作用により、常時現像ローラ107の周面の長手方向に亘って均一となるように圧接されており、現像ローラ107の周面に付着したトナーのうち余分な分を掻き落として、一定量のトナーが現像ローラ107の周面に担持されるようにしている。また規制ブレード109は、トナー113を適切に帯電させる機能をも有する。
【0037】
掻き落とされたトナーは、自然落下してトナー収容部101内のトナー113に混入されるが、この点については後で詳述する。また現像ローラ107周面の上側には、ハウジング103に一端が固定されているシール部材115の他端側が圧接しており、これによりハウジング103内のトナー113が外部へ飛散することを防止している。
【0038】
トナー収容部101内には、回転軸117を中心として図2の時計回り方向に回転するアジテータ119が設けられている。アジテータ119は、回転軸117を中心に互いに反対方向へ延びる2つのアーム部材121を備え、各アーム部材121はトナー収容部101の断面の円の直径よりも若干短い寸法に設定されている。各アーム部材121の先端からはアジテータ119の回転方向と反対方向へ撹拌フィン123が延びている。撹拌フィン123は、可撓性を有するシート部材から構成されており、その先端側は可撓性に起因する弾性力により円筒状のトナー収容部101の内周面に圧接している。このような構成によりアジテータ119が回転するとき、トナー収容部101の内周面と撹拌フィン123との間の領域125に存在するトナー113を撹拌フィン123で掻き上げるようにして、後述するトナーガイド部材上に搬送することができる。
【0039】
トナー収容部101内に収容されるトナー113の上面114は、規制ブレード109が現像ローラ107の周面に当接している箇所127よりも低い位置となるように設定されている。これはトナー量が規制ブレード109を埋没させる程多いと、規制ブレード109によって掻き落とされたトナーが当該規制ブレードの近くに存在することになる結果、トナー収容部101内へ戻される循環経路が阻害され、また規制ブレード109が現像ローラ107から余分なトナーを掻き落として現像領域に搬送するトナー量を規制する機能およびトナーを適切に帯電させる機能が阻害されるからである。
【0040】
本実施の形態では、トナー収容部101内に収容されるトナー113の上面114の位置は、より具体的には、規制ブレード109の下端より下方であって、板バネ部材111と弾性部材112との交点128の位置を上限として設定されている。トナー収容部101内のトナー113の上面114の位置が、前記交点128より上にまでくると板バネ部材111の動きを拘束する虞があり、これにより適正な規制圧が得られなくなる虞があり、その結果として、「一定量のトナーを現像ローラ107の周面に担持させる機能」や「トナーを適正に帯電させる機能」が阻害される虞がある。しかし、上記の如く、トナー113の上面114位置の上限を前記交点128の位置とすることにより、前記各機能が阻害される虞をなくすことができる。
【0041】
規制ブレード109が現像ローラ107の周面に当接している箇所127と、トナー収容部101内に収容されるトナー113の上面114との間には、トナー113の安息角以上の傾斜角度でトナーの上面114側へ斜めに傾斜しているトナー案内面129がハウジング103の一部として形成されている。トナー案内面129は、規制ブレード109によって現像ローラ107の周面から掻き落とされたトナー113をトナー収容部101側へ案内する機能を有する。
【0042】
規制ブレード109によって現像ローラ107の周面から掻き落とされたトナー113は、必ずしもトナー案内面129によってトナー収容部101に案内される必要はなく、掻き落とされたトナー113が直接、トナー収容部101に落下するような構成としてもよい。このように規制ブレード109が現像ローラ107の周面に当接している箇所127の下方には、規制ブレード109によって現像ローラ107の周面から掻き落とされたトナー113がトナー収容部101へ導かれるためのトナー案内空間部131が形成されている。
【0043】
トナー収容部101の上方にはトナーガイド部材133が設けられている。トナーガイド部材133は、供給ローラ105から離れた側の端部134に設けられ、撹拌フィン123によって搬送されたトナー113を掻き取るための鋭角的に形成されたスクレーパ135と、該スクレーパ135よりも供給ローラ105側において上面側がトナー113の安息角以上の角度で傾斜し且つ平面的に形成された平坦搬送部137と、該平坦搬送部137の下流側に形成され、上面側が凹曲面を形成するように湾曲している湾曲部141と、該湾曲部141より下流側において供給ローラ105の周面に設定された適切な線圧で接触している当接部143とを備えて成る。前記平坦搬送部137、前記湾曲部141および前記当接部143を含むトナーガイド部材133の表面粗さは、トナー平均粒径未満に形成されている。
【0044】
また、上記の当接部143の存在により、供給ローラ105の下面側に付着しているトナー113が重力により落下し、現像ローラへ供給できるトナーの量が減少することによる画像濃度低下を防止することができる。また湾曲部141と供給ローラ105の周面との間には、断面が楔形に狭まるようなトナーの一時貯留部139が形成されている。ここで断面が楔状とは、入口側が相対的に大きく、トナーの進行方向に向かって狭くなっていき、且つ楔の先端側においてトナーが自然滑落しない程度に十分狭くなっていることを意味する。
【0045】
このような形状を有するトナーガイド部材133では、撹拌フィン123によって搬送されたトナー113をスクレーパ135で掻き取った後、トナー113は平坦搬送部137に沿って、その幅方向に亘って及びその傾斜方向の任意の地点において均一の速度で重力落下してゆき、一旦トナーの一時貯留部139に貯留される。楔形に狭まるトナーの一時貯留部139では、トナー113が狭い領域に進行していくのに伴い、供給ローラ105の周面に対する圧接力が徐々に増加するため、供給ローラ105の周面にトナー113が押し付けられて、該周面にトナー113が担持され易くなる。尚、トナー113が当接部143を越えて押し出された場合には、トナー案内空間部131を落下して、直接にまたはトナー案内面129に案内されてトナー収容部101に戻される。
【0046】
また、図2に示す実施の形態では、当接部143がトナーガイド部材133と一体的に形成されているが、図3(b)に示す如く、当接部143を別部材である弾性を有する当接シート149で構成し、該当接シート149が供給ローラ105の周面に圧接しているようにしてもよい。
【0047】
ここで上記各主要部材の寸法等の一例を掲げる。上記実施の形態では、供給ローラ105は、電気抵抗が10Ω・cm〜10Ω・cm、アスカーF硬度が60度〜70度で、標準セル直径が300〜400μmになったセルが複数存在する厚みが2〜4mmの発泡ウレタンからなり、弾性層が外周部に形成されおり、直径15〜18mm、長さが297mmのものを使用した。また供給ローラ105とその上部におけるハウジング103内面との間隙は0.5〜1.5mm程度を維持しており、トナーの一時貯留部139の上部とハウジング103内面との間隔、即ちトナーが投入される部分の高さは6mmであった。
【0048】
またアジテータ119の幅は330mm、トナーガイド部材133のスクレーパ135の幅は300mmであり、規制ブレード109は板厚0.15mm程度のりん青銅板やステンレス板の先端に厚み2mm程度の導電性ウレタンゴムを張り付けてある。更に撹拌フィン123は厚さ0.1〜0.2mm程度のPETフィルムを使用し、トナー113は平均粒径7μmの負帯電性で、且つ重合トナーで、円形度が0.95〜0.97の流動性の良いものを使用している。
【0049】
尚、ここで示した寸法やトナーの円形度などの一例は、これに限定することを意図するものではなく、本発明は、その技術的思想の範囲内において寸法等を適宜変えた他の実施の形態も当然に含むものである。
【0050】
ここでトナーの円形度について説明する。一成分非磁性トナーは、粉砕法と重合法により得られる。粉砕法トナーは、樹脂バインダーに顔料、離型剤、荷電制御剤をヘンシェルミキサーで均一に混合した後、2軸押出し機で溶融、混練し、冷却後に粗粉砕−微粉砕工程を経て、分級処理し、更に流動性改良剤を加えて作られる。本発明で使用するのに好ましい粉砕法トナーは、転写効率の向上を目的として、球形化処理するとよい。そのためには、粉砕工程で、比較的丸い球状に粉砕可能な装置、例えば機械的粉砕機として知られるターボミル(川崎重工株式会社製)を使用をすれば、円形度が0.93まで可能となり、更に粉砕したトナーを市販の熱風球形化装置「サーフージングシステムSFS−3型」(日本ニューマチック工業株式会社製)を使用すれば円形度が1.00まで可能となる。
【0051】
また重合法トナーを作成する方法としては、懸濁重合法、乳化重合法等がある。懸濁重合法では、重合性単量体、着色顔料及び離型剤を必要により加え、更に、染料、重合開始剤、架橋剤、荷電制御剤、その他の添加剤を添加した混合物を溶解または分散させた単量体組成物を、懸濁安定剤(水溶性高分子、難水溶性無機物質)を含む水相中に撹拌しながら添加して造粒し、重合させて所望の粒子サイズの着色重合トナー粒子を形成することができる。
【0052】
重合法トナーの円形度の調節法は、乳化重合法では、2次粒子の凝集過程で温度と時間とを制御することで円形度を自由に変えることができ、その範囲は0.94〜1.00である。一方、懸濁重合法では、真球のトナーが可能であるため、円形度は0.98〜1.00の範囲となる。また円形度を調節するためにトナーのガラス転移温度Tg以上で加熱変形させることで、円形度を0.94〜0.98まで自由に調節することが可能となる。なお、本実施の形態で示すトナー粒子等の平均粒径と円形度は、シスメックス株式会社製のFPIA2100で測定した値である。
【0053】
また、供給ローラ105の仕事関数ψSRは、供給ローラ105と当接するトナーの一時貯留部139部分の仕事関数ψa及びトナー113の仕事関数ψtとの間に
ψt≧ψSR
ψt≧ψa
の関係を有するように構成される。
【0054】
仕事関数(ψ)は、表面分析装置(理研計器株式会社製AC−2)により、照射光量500nWで測定されるものであり、これはその物質から電子を取り出すために必要なエネルギーを意味する。仕事関数が小さいほど電子を出しやすく、大きいほど電子を出しにくい。そのため仕事関数の小さい物質と大きい物質とを接触させると、仕事関数の小さい物質は正に帯電し、仕事関数の大きい物質は負に帯電する。仕事関数自体としては、その物質から電子を取り出すためのエネルギー(eV)として数値化されるものである。
【0055】
次に、アジテータ119の撹拌フィン123の幅W、スクレーパ135での入口幅H及び供給ローラ105の幅Lの関係について説明する。図4に示す如く、撹拌フィン123の幅Wは、スクレーパ135での入口幅Hより大きいか、あるいは入口幅Hと等しい関係にある。また好ましい実施の形態では、スクレーパ135での入口幅Hは、供給ローラの幅Lより大きいか、あるいは供給ローラの幅Lと等しい関係にある。これを式で表すと、
撹拌フィンの幅W≧入口幅H(≧供給ローラの幅L) (式1)
となる。式1において、入口幅Hと供給ローラの幅Lとの関係において、(≧供給ローラの幅L)と括弧書きで表記した理由は、「撹拌フィンの幅W≧入口幅H」の関係が満たされていれば、必ずしも「入口幅H≧供給ローラの幅L」の関係が満たされていなくても良いが、その一方で、好ましい実施の形態では「入口幅H≧供給ローラの幅L」の関係が満たすこともできる、という意味である。
【0056】
撹拌フィン123の幅Wが、スクレーパ135での入口幅Hより大きいか、あるいは入口幅Hと等しい関係にあることにより、図4に示す如く、撹拌フィン123の全幅に亘って載っているトナー113のうち、トナーガイド部材133の入口幅Hに相当する範囲のトナー113だけが撹拌フィン123から掻き取られるから、入口幅H部分ではその長さ方向において常に一定量のトナー113が存在することになる。従って、供給ローラ105の長手方向に亘り均一量のトナー113を平均的に供給することができるから、印刷対象物である用紙の紙幅方向で濃淡差を生じない印刷を実現することができる。
【0057】
また、撹拌フィン123の幅Wが入口幅Hより大きいか等しいことにより、トナーガイド部材133の入口幅H部分の左右端部にトナー113が供給されないという事態を確実に回避することができるから、この点においても用紙の紙幅方向で濃淡差を生じない印刷が保証される。
【0058】
また「撹拌フィンの幅W≧入口幅H」という条件を満たした状態において、「入口幅H≧供給ローラの幅L」という条件も満足していれば、上述したようにトナーガイド部材133の入口幅H部分では常に一定量のトナー113が存在するから、これ以下の幅寸法の供給ローラ105にもその全幅に亘って均一な量のトナー113が供給されることになる。従って、用紙の紙幅方向で濃淡差を生じない印刷をより確実に行うことができる。
【0059】
次に、平坦搬送部137からトナーを一時貯留部139へ移行する部分の幅、即ち一時貯留部139へのトナー導入幅Jと供給ローラ105の幅Lとの関係について説明する。図5(a)及び(b)は、トナー導入幅Jと供給ローラ105の幅Lとの関係を示す模式図であり、図5(a)及び(b)のいずれにおいても、トナー導入幅Jと供給ローラ105の幅Lとの位置が整合しており且つ等しい長さとなっている。図5(a)では、入口幅Hがトナー導入幅Jに等しく設定されており、図5(b)では、入口幅Hがトナー導入幅Jよりも大きく設定されている。
【0060】
図5(a)及び(b)に示す如く、トナー導入幅Jと供給ローラ105の幅Lとが等しいことにより、一時貯留部139に一時的に貯留しているトナー113が、その幅方向に亘ってそのまま供給ローラ105側へ平行移動して、供給ローラ105の周面に担持されることができる。従って、一時貯留部139に貯留しているトナー113が、幅方向において過不足なく供給ローラ105へ担持されるため、供給ローラ105の幅方向で均一な量のトナー113を担持することができ、用紙の紙幅方向で濃淡差を生じない印刷を実現することができる。
【0061】
図5(a)では、スクレーパ135から供給ローラ105の回転軸の周囲に掛けて、シール側壁147が供給ローラ105の回転軸と直角に且つ直線的に形成されている。このようなシール側壁147を形成することにより、スクレーパ135から平坦搬送部137を介して供給ローラ105までトナー113が搬送される間に、トナー113が側方へ漏れて搬送されることを防止することができる。また図5(a)に示す如く、供給ローラ105の両端部はシール側壁147によりシールされており、トナーが供給ローラ105の有効長さよりも外側へ漏れ出すことを防止している。
【0062】
また図5(b)では、入口幅Hがトナー導入幅Jよりも大きく設定されているため、図5(b)中矢印で示す如く、トナー導入幅Jより大きな幅の分のトナー113(スクレーパ135の両端付近に存在するトナー)が内側へ寄せられるようになるが、一時貯留部139にトナー113が一旦貯留されるため、導入幅Jの両端のみトナー量が多くなるということは実際にはなく、図5(a)の実施の形態同様に、用紙の紙幅方向で濃淡差を生じない印刷を実現することができる。
【0063】
図5(a)及び(b)に示す実施の形態において、供給ローラ105の幅Lが紙幅(図示せず)とほぼ同じであれば、供給ローラ105に担持されたトナーは全て有効に使用され、供給ローラ105上のトナーによって過不足なく用紙側へ印刷がなされるから、より好ましい。
【0064】
次に図2、図6及び図7に基づいて、撹拌フィン123によって搬送されたトナー113をトナーガイド部材133上へ受け入れないようにするためのシャッター構造について説明する。図6は、図2に示す実施の形態において、トナーガイド部材133周辺を示す斜視図であり、図7は、シャッター構造の各種実施の形態を示すトナーガイド部材133周辺を示す拡大図である。
【0065】
上述したようにトナーガイド部材133上のトナー113は、トナーガイド部材133上を自然滑落してトナーの一時貯留部139に溜まり、供給ローラ105の回転時に、その周面に担持されて消費されていく。しかし、印刷すべき用紙の種類や印刷すべき図柄等によって低デューティ印刷になると、撹拌フィン123によるトナーガイド部材133へのトナー供給が過剰になるため、この場合には撹拌フィン123によるトナーガイド部材133へのトナー供給を停止しなければならない。この目的のため、以下説明するシャッター構造をトナーガイド部材133のスクレーパ135周辺に設けている。
【0066】
即ち図2に示す実施の形態では、図6及び図7(a)に詳細に示す如く、トナーガイド部材133の端部134の上方に、該端部134に対して矢印151で示すように接近及び離反可能なシャッター部材153が設けられている。シャッター部材153は、コイルバネ157により常時、端部134から離れる方向へ付勢されており、その一方、トナーの一時貯留部139に臨んでいるトナー量監視センサ155(図2参照)が、トナーの一時貯留部139に貯留されたトナー113の量が一定以上になったことを検知した場合には、ソレノイド弁159(図6参照)が作動してシャッター部材153をトナーガイド部材133の端部134に圧接させるようになっている。尚、トナー量監視センサ155を設ける代わりに、低デューティ印刷時には、シャッター部材153が端部134に当接してトナーの供給を一時的に停止するようにしても構わない。
【0067】
図7(b)〜(d)は、トナーガイド部材133へのトナー供給を停止するためのシャッター部材153の他の実施の形態を示す。図7(b)に示す実施の形態では、シャッター部材153が回動支点161を中心として回動できるようになっており、図7(b)中、シャッター部材153が実線で示す位置にあるときにトナーガイド部材133へのトナー供給を停止するように作用し、仮想線で示す位置にあるときトナーガイド部材133へのトナー供給が可能になっている。
【0068】
また図7(c)に示す実施の形態では、トナーガイド部材133の端部134よりトナー搬送方向下流側に回動支点161が形成されており、該回動支点161よりも先端側の部分がシャッター部材153として機能するようになっている。即ち、図7(c)中、シャッター部材153が実線で示す位置にあるときにトナーガイド部材133へのトナー供給を停止するように作用し、仮想線で示す位置にあるときトナーガイド部材133へのトナー供給が可能になっている。尚、回動支点161は、トナーの滑らかな搬送の妨げとならないように、平坦搬送部137の表面と実質的に面一になっている。
【0069】
更に図7(d)に示す実施の形態では、回転軸163の周囲で回転可能であり、撹拌フィン123の上面側に当接してカムの機能を果たすシャッター部材153が設けられている。本実施の形態では、図7(d)中、実線で示すように、シャッター部材153がカム作用により攪拌フィン123を下側に押し込むように作用しているとき、撹拌フィン123が弾性変形してスクレーパ135から離れるようになるので、トナーガイド部材133へのトナー供給を停止することができる。またシャッター部材153が仮想線で示すように回転しているときは、撹拌フィン123がスクレーパ135に当接するので、トナーガイド部材133へのトナー供給が可能になっている。
【0070】
次に、本実施の形態に係る現像装置におけるトナーの循環について説明する。トナー収容部101に収容されたトナー113は、アジテータ119の回転作用により、トナー収容部101の内周面と撹拌フィン123との間の領域125に存在するトナー113が撹拌フィン123で掻き上げられる。掻き上げられたトナー113はスクレーパ135によって掻き取られ、平坦搬送部137を滑るように落下してトナー貯留部139に至る。
【0071】
トナー貯留部139に溜まったトナー113は、順次供給ローラ105の周面に担持され、その後このトナーが現像ローラ107側に移行して、余分なトナーは規制ブレード109によって掻き取られると共に、現像ローラ107に担持されているトナーは規制ブレード109によって帯電され、該トナーが感光ドラム23上に形成された静電潜像を現像する。
【0072】
規制ブレード109によって掻き取られたトナー113は、トナー案内空間部131を重力により落下し、直接にトナー収容部101に戻されるか、あるいはトナー案内面129上を滑り落ちてトナー収容部101に戻される。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、トナーがトナーガイド部材に沿って落下していくと、断面が楔形に狭まるトナー貯留部において、トナーが供給ローラの周面に対して圧接されるように詰められていくため、供給ローラの周面にトナーが押し付けられて、該周面にトナーが担持され易くなる。
【0074】
また供給ローラの周面にその軸方向に一様な(適切な)線圧で接触している当接部を形成すれば、供給ローラの下面に付着しているトナーが重力により落下して現像ローラへ供給できるトナーの量が減少することを防止できるため、供給ローラの長手方向におけるトナーの均一な担持状態を維持することができ、印刷物での印刷ムラや画像濃度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を適用可能なタンデムタイプの画像形成装置を示す側断面図である。
【図2】本発明の現像装置の側断面図である。
【図3】(a)は図2の現像装置のトナーガイド部材周辺の様子を示す側断面図であり、(b)はトナーガイド部材の当接部に当接シートを適用した実施の形態を示す側断面図である。
【図4】本発明に係り、撹拌フィン、トナーガイド部材及び供給ローラ周辺の様子を示す斜視図である。
【図5】本発明に係り、(a)及び(b)は、トナーガイド部材の異なる実施の形態を示す模式図である。
【図6】本発明に係り、シャッター部材周辺を示す斜視図である。
【図7】本発明に係り、(a)乃至(d)は、シャッター部材のそれぞれ異なる実施の形態を示す模式図である。
【図8】従来の現像装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
11 画像形成ユニット
21 画像形成ステーション
23 感光ドラム
25 コロナ帯電手段
100 現像装置
101 トナー収容部
103 ハウジング
105 供給ローラ
107 現像ローラ
109 規制ブレード
111 板バネ部材
112 弾性部材
113 トナー
114 トナーの上面
115 シール部材
119 アジテータ
123 撹拌フィン
125 トナー収容部の内周面と撹拌フィンとの間の領域
127 規制ブレードが現像ローラの周面に当接している箇所
129 トナー案内面
131 トナー案内空間部
133 トナーガイド部材
134 供給ローラから離れた側のトナーガイド部材の端部
135 スクレーパ
137 平坦搬送部
139 トナーの一時貯留部
141 湾曲部
143 当接部
147 シール側壁
149 当接シート
153 シャッター部材
155 トナー量監視センサ
157 コイルバネ
159 ソレノイド弁
161 回動支点
163 回転軸
W アジテータの撹拌フィンの幅
H トナー貯留部への入口幅
L 供給ローラの幅

Claims (8)

  1. トナーカートリッジとして機能すると共に、画像形成装置における感光ドラムに隣接させてトナーを感光ドラムに移行させることにより感光ドラム上の潜像をトナーで現像可能な現像装置であって、
    内部にトナー収容部を形成するハウジングと、
    回転軸の周囲で回転可能な供給ローラと、
    前記供給ローラの周面と当接する周面を有し、回転軸の周囲で回転する現像ローラと、
    前記現像ローラの周面に当接して該周面に付着したトナーを均し、トナーを帯電させる規制ブレードと、
    前記トナー収容部の上方から前記供給ローラの下面側へ向かって斜め方向に延びる、前記供給ローラに隣接した箇所に湾曲部を形成して成るトナーガイド部材と、
    前記トナーガイド部材上へ前記トナー収容部内のトナーを搬送する手段とを備え、
    前記湾曲部と前記供給ローラの周面との間には、トナーの送られる方向に前記湾曲部と前記供給ローラの周面との間隔が徐々に狭まるように断面が楔形をしたトナーの一時貯留部が形成されており、
    前記供給ローラの回転方向は、前記湾曲部と該供給ローラの周面との間隔が徐々に狭まる方向に回転し、
    前記トナーガイド部材は、前記供給ローラから離れた側の端部に設けられ前記トナーを搬送する手段によって搬送されたトナーを掻き取るための鋭角的に形成されたスクレーパと、前記湾曲部の直前に、トナーの安息角以上の角度で傾斜し且つ平面的に形成された平坦搬送部とを有しており、
    前記トナーガイド部材の前記一時貯留部よりトナーの搬送方向下流側には、供給ローラの周面にその軸方向に接触する当接部が形成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1において、前記規制ブレードが前記現像ローラに当接している位置より下方であって、前記トナー収容部内に収容されたトナーの上面より上方に形成されたトナー案内空間部を備えていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記平坦搬送部及びトナーの一時貯留部におけるトナーガイド部材の表面粗さは、トナーの平均粒径未満であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項において、前記トナーガイド部材の入口側の端部から供給ローラの回転軸の周囲に掛けて、前記供給ローラの回転軸と直角に且つ直線的に形成されているシール側壁が形成されていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項において、前記供給ローラの仕事関数ψSRは、供給ローラと当接するトナー貯留部の仕事関数ψa及びトナーの仕事関数ψtと
    ψt≧ψSR
    ψt≧ψa
    の関係を有することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項において、少なくとも一部が前記トナー案内空間部の下方に位置し、前記規制ブレードによって前記現像ローラの周面から掻き落とされたトナーを前記トナー収容部内へ案内できるようにトナーの安息角以上の角度で傾斜しているトナー案内面を備えていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項において、前記トナーを搬送する手段は、前記トナー収容部内に設けられ、回転軸の周囲で前記トナーの搬送部に向かう方向で回転するアーム部材と、アーム部材の先端から該回転軸の回転方向と反対方向へ延び、先端側が前記トナー収容部の内周面に圧接するように弾性力を有する撹拌フィンとを備え、前記撹拌フィンとトナー収容部の内周面との間に存在するトナーを前記トナーガイド部材上まで搬送するアジテータであることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の現像装置を備えている画像形成装置。
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