JP4129399B2 - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents

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Description

発明の技術分野
この発明は走査型電子顕微鏡(SEM)に関する。特に、限定するものではないが、この発明は、環境制御型走査型電子顕微鏡(ESEM)として、および従来の高真空SEMとしても動作可能な走査型電子顕微鏡に関する。
発明の背景
ESEMは、100Paのオーダ以上の圧力で維持されるサンプルを観察することができるという点で、高真空SEMとは区別される。
高圧、たとえば、実質的に1000mBar、760Torr、101.3kPaの大気圧で維持されるサンプルを走査するよう従来の走査型電子顕微鏡(SEM)を適応させることは、米国特許第5 250 808号から公知である。このように適応されたSEMは、電子ビームを生成するための電子銃と、電子ビームを縮小および走査するための、関連する電子ビームデフレクタを備えた1つ以上の電磁レンズと、縮小された電子ビームを上方で走査することにより観察されるサンプルを収納するためのサンプルチャンバと、中に真空を生じさせるよう装置を排気するための真空ポンプシステムと、走査された縮小電子ビームによる衝撃に応答してサンプルから放出される二次および後方散乱電子を検出するための1つ以上の電子感知アセンブリと、SEMを制御するための電子制御システムとを含み、この制御システムは1つ以上の画像表示装置を含む。加えて、適応されたSEMは、チャンバに最も近い電磁レンズ、すなわち対物レンズにおいて、一連の差動式ポンプ型ダイヤフラムを含む。各ダイヤフラムはそこに、電子ビームが通ることのできるアパーチャを含む。ダイヤフラムは、適応されたSEMに永久的に設置されるように設計される。ダイヤフラムは、SEMの真空ポンプポートと連通する少なくとも2つの内部通路を規定する。中でも、適応されたSEMは、その一連の差動式ポンプ型ダイヤフラムなしでは機能しないように設計されている。
ダイヤフラムを含み、かつ高圧でサンプルを維持することにより、適応されたSEMの動作に問題が生じる。
このような問題は、たとえば、サンプルを取囲むより高圧の領域において分散する電子に起因し、これにより電子プローブがぼやけることとなる。さらに、差動式ポンプ型ダイヤフラムを含むことにより、対物レンズ作動距離がより長くなるというが制約が課され、このために電子プローブの球面収差が増す。さらに、極端な場合、差動式ポンプ型ダイヤフラムは電子ビーム半角制限要因となることがあり、これにより顕微鏡の光学アライメントに問題が生じ、利用可能な電子プローブ電流が減じられるおそれがある。
発明の概要
この発明に従って、再構成可能な走査型電子顕微鏡が提供され、この再構成可能な走査型電子顕微鏡は、電子銃アセンブリと、電子光学コラムおよびサンプルチャンバとを含んでおり、電子光学コラムは、光軸を定める電子光学システムを含んでおり、電子光学システムは、電子プローブを、電子銃アセンブリによって放出された電子から形成するレンズシステムと、サンプルにわたって電子プロ−ブを走査するデフレクタとを備えている。レンズシステムは、銃側磁極片およびサンプル側磁極片を含む対物レンズと、サンプル側磁極片のボア内に配置されたキャリア部材と、第1のアパーチャを有する第1のアパーチャ軸受部材と、第2のアパーチャ軸受部材とを含んでいる。第1および第2のアパーチャ軸受部材は、キャリア部材の中にまたはキャリア部材に、取外し可能な状態で配置されているため、電子光学システムは、キャリア部材の中にまたはキャリア部材に配置された0個、1個または2個のアパーチャ軸受部材を用いて動作可能であり、そのため、第1のアパーチャ軸受部材は、使用時、第1のアパーチャが光軸上において電子銃アセンブリとサンプル側磁極片との間に位置するように、キャリア部材の中にまたはキャリア部材に配置されている。電子顕微鏡はさらに、走査された電子プローブ照射に応答してサンプルからの放射に反応する検出器を含んでいることを特徴とする。
再構成可能な顕微鏡は、高真空SEMとして機能することとESEMとして機能することとの間において様々な度合で構成可能であり得るという利点を提供する。
こうして、ESEMとして機能することと、10-6Torr以下のオーダの高真空で動作するより従来的なSEMとしても機能することとの間において様々な度合で選択的に再構成可能であるように走査型電子顕微鏡を設計することが有益であることを発明者は理解している。
アパーチャ手段は、好ましくは、電子光学手段の対物レンズに保持されるキャリア部材を含み、このキャリア部材は、そこに1つ以上のアパーチャ軸受部材を再構成可能に収容するための特性を含む。キャリア部材は、顕微鏡を再構成する際に1つ以上のアパーチャ部材を収容するための簡便かつ堅固な手段を提供することができ、これにより、この顕微鏡を使用中に堅固で耐久性のあるものにすることができる。
顕微鏡をESEMとして動作させる際に段階的に圧力を下げることが好ましい。こうして、中圧の空洞が、好ましくは、電子光学手段とサンプルを収容するチャンバとの間に含まれ、このチャンバは、キャリア部材を介して電子光学手段へと気体により連通する。
対物レンズの基部周りの空間は比較的制限されており、したがって中圧の空洞を空間的に効率的に設計することが有利である。こうして、対物レンズは好ましくは下方プレートを含み、これにより、対物レンズの下方磁極片とこの下方プレートとの間に中圧の空洞が規定されるようにする。
好都合なことには、アパーチャを含む微細なダイヤフラムを処理する必要をなくすために、手動で処理するのに都合の良い寸法のアパーチャ軸受部材が用いられる。こうして、顕微鏡は好ましくは第1および第2のアパーチャ軸受部材を含み、第1の部材は、中圧の空洞から電子光学手段を実質的にガス隔離する役割を果たす第1のアパーチャを含み、第2の部材は、中圧の空洞からチャンバを実質的にガス隔離する役割を果たす第2のアパーチャを含む。
サンプルから電子光学手段へ漸進的に圧力を減ずるために、顕微鏡は好ましくは、電子光学手段、中圧の空洞およびチャンバを差動的に排気するための真空ポンプ手段を含む。
アパーチャ軸受部材を据付ける際に対物レンズの磁界に焦点を合わせる電子ビームの歪みを避けることが有利である。したがって、キャリア部材およびアパーチャ部材は、好ましくは、実質的に非強磁性材料から製作される。
キャリア部材は、好ましくは、アパーチャ部材とは異なる材料から製作されて、それらの間で真空溶接が起こり得るのを防ぐ。さらに好ましくは、キャリア部材はベリリウム銅合金から製作され、アパーチャ部材はリン青銅合金から製作される。
顕微鏡を頻繁に再構成できるようにするために、多数回の再構成の後、アパーチャ部材をキャリア部材内に確実に保持することが好ましい。したがって、アパーチャ部材は、好ましくは、協働するねじ山によってキャリア部材内に取外し可能に保持される。
さらに、プローブを形成する際に収差を避けるためには、アパーチャ部材の正確な同軸整列が望ましい。こうして、アパーチャ部材は、好ましくは、キャリア部材の対応する円錐台形協働面に合わせるための円錐台形面を含み、これにより、アパーチャ部材の対物レンズとの正確な空間的整列が確実となる。
好ましくは、第1のアパーチャ部材の円錐台形面は、第1の部材の中心縦軸に対して10°〜15°の範囲の角度にわたる。さらに好ましくは、第1のアパーチャの円錐台形面は、第1の部材の中心軸に対して実質的に12°の角度にわたる。
同様に、第2のアパーチャ部材の円錐台形面は、好ましくは、第2の部材の中心縦軸に対して15°〜30°の範囲の角度にわたる。さらに好ましくは、第2のアパーチャ部材の円錐台形面は、第2の部材の中心縦軸に対して実質的に20°の角度にわたる。
顕微鏡をESEMとして動作させるのに好適なアパーチャ寸法を選択することが簡単ではないことを発明者は理解している。好ましくは、気体の流体抵抗と電子ビームの透過との間の妥協点として、第1の部材は、直径の範囲が100μm〜400μmである第1の電子ビーム透過アパーチャを含む。さらに好ましくは、第1のアパーチャの直径は実質的には200μmである。同様に、第1のアパーチャは、有利になるように、0.5mm〜1.5mmの深さを有し得る。さらに好ましくは、第1のアパーチャは、深さが実質的に1mmである。1.5mmを超える深さでは機械加工が難しくなるが、0.5mm未満の深さでは気体の流体抵抗が不十分となる。
同様に、第2のアパーチャ部材は、好ましくは、直径の範囲が200μm〜800μmである第2の電子ビーム透過アパーチャを含む。さらに好ましくは、第2のアパーチャの直径は実質的には500μmである。好都合なことには、第2のアパーチャを含むダイヤフラムは、止め輪により、第2のアパーチャ部材において適所に保持される。さらに、第2のアパーチャを含むダイヤフラムは、好ましくは、プラチナおよびモリブデンのうちの少なくとも1つから製作される。プラチナおよびモリブデンは、高真空装置と適合性のある、機械的に安定した材料である。
第2のアパーチャ部材は、好ましくは、第2の部材の内部領域を中圧の空洞と気体によって連通させるための複数の径方向の孔を含む。このような構成により、中圧の空洞と第2の部材の内部領域とから気体を十分に排気させることが容易となる。
複数の孔は、好ましくは、角度的に等間隔に配置される。さらに好ましくは、複数の孔は、排気効率と第2の部材の機械的強度との間の妥協点として8個の孔を含む。複数の孔の各々は、好ましくは、直径が0.8mm〜1.1mmの範囲である。さらに好ましくは、複数の孔の各々は直径が実質的に1mmである。
キャリア部材およびアパーチャ部材は、好ましくは、使用の際に対物レンズにおいて保持される。さらに、対物レンズにキャリア部材およびアパーチャ部材を含むことによって、好ましくは、対物レンズの性能は低下しないはずである。対物レンズの性能を構成するプローブに極めて重要なのは、その磁気回路の下方ボアの質である。製造中に、このボアを注意深くホーニング加工およびラップ仕上げして研磨仕上げし、完全な真円度からミクロン以内に機械加工する。こうして、対物レンズの性能を損なわないために、好ましくは、冷間圧入によってキャリアを対物レンズにおいて保持することを発明者は理解している。
さらに、顕微鏡を使いやすくするためには、キャリア部材に対するアパーチャ部材の据
付けおよび取外しを容易にすることが、実際に考慮すべき点である。したがって、第1のアパーチャ部材は好ましくはスロット特性を含み、キャリア部材に対する第1の部材の据付けおよび取外しの際に工具と係合させるようにする。同様に、第2のアパーチャ部材は好ましくはその外面上に複数の平面を含み、キャリア部材に対する第2の部材の据付けおよび取外しの際に工具と係合させるようにする。
対物レンズの磁気回路を著しく妨害しないよう、中圧の空洞を規定する下方プレートは非鉄材料であることが望ましい。こうして、下方プレートは、好都合なことには、アルミニウムおよびデュラロイのうちの少なくとも1つから製作される。これらの材料はともに非強磁性である。デュラロイはアルミニウムおよび銅の合金である。
顕微鏡においては、電子プローブの衝撃に応答してサンプルから放出される後方散乱および2次電子により、サンプルの性質に関して異なる情報がもたらされる。したがって、顕微鏡は、好ましくは、放出された電子を検出するための2種類以上の検出器を含む。さらに好ましくは、検出手段は、電子感光性フォトダイオード、マイクロチャネルプレート、シンチレータ−光電子倍増管の組合せ、および電気的に絶縁された導体プレートのうちの少なくとも1つを含む。
十分に排気した場合、電子光学手段内で、10-6Torr以下の圧力の高真空を達成することができる。このような真空により、顕微鏡が複数の異なった種類の電子源を用いることが可能となる。さらに好ましくは、電子光学手段は、プローブを生成するのに用いる電子ビームを生成するために、熱電子タングステンワイヤ電子エミッタ、熱電子六硼化ランタン電子エミッタ、および熱電界エミッタのうちの1つ以上を含む。
この発明の実施例は、例示のためだけでなく、添付の図面に関連して記載される。
発明の実施例の詳細な説明
従来のSEMは、それらのサンプルを10-6Torr以下のオーダの圧力の高真空で維持しなければならないという問題を有する。たとえば、10-4Torrのより高い動作圧を用いる場合、それらの電子銃において電気系統の故障が発生するおそれがあり、電子光学コラムに沿って空気分子によって分散する電子ビームにより、そのサンプルにおいて生成されるプローブが著しく広がることとなる。さらに、これらのコラムにおける微量の酸素がエミッタと反応するので、これらの銃で用いられる電子エミッタの動作寿命が減じられる。
さらに、従来のSEMにおけるサンプルは、観察前に特別な準備を必要とする。サンプルから水分を取除かねばならず、次いで、これに導電材料の薄膜、たとえば100Å厚の層のスパッタリングされたアルミニウムを貼り付けて、電子照射にさらされる際にサンプルが帯電するのを防ぐようにする。ある含水サンプル、たとえば生物組織のサンプルについては、このような準備により、観察されるべき特徴を覆うおそれがあり、このような従来のSEMにおいて、進行中の生物学的プロセスを観察することを妨げる。
したがって、環境制御型走査型電子顕微鏡(ESEM)は、引用によりこの明細書中に援用される、たとえば米国特許第5 250 808号に記載されるように近年開発されており、これは、サンプルを高圧、たとえば大気圧で維持することを可能にし、一方でESEMの電子光学コラムを高真空、たとえば10-5〜10-6Torrのオーダの圧力で動作する。ESEMは、それらの対物レンズの領域において関連するアパーチャを提供する一連の差動式ポンプ型ダイヤフラムを含み、このアパーチャがESEMのチャンバとコラムとの間に気体カップリングのみをもたらすという点で、従来のSEMとは区別される。
このような各々のESEMにおいて、ESEM電子ビームは、ESEMコラムからダイヤフラムアパーチャを通ってESEMチャンバに届く。
ESEMは、そのサンプルを観察する際に高圧で維持し得るという利点を提供するものの、ESEMには、従来のSEMに比べて或る欠点があることを発明者は理解している。たとえば、上述の一連の差動式ポンプ型ダイヤフラムを含むことにより、より長い作動距離のせいで、ESEMの対物レンズが縮小率を減じることとなり、これによりプローブの直径がより大きくなる。さらに、対物レンズの作動距離が長くなると対物レンズの球面収差が増し、これにより結果としてプローブがさらにぼやけることとなる。高真空SEMとして、およびESEMとしても、ともに機能するよう再構成可能であるようにSEMを設計することが有益であることを発明者はさらに理解している。さらに、動作のSEMモードとESEMモードとの間で漸進的に切換え可能であることが大いに望ましいことを発明者はさらに理解している。
図1では、この発明に従った再構成可能な走査型電子顕微鏡(RSEM)の全体が100で示される。RSEM100は、電子銃アセンブリ110、電子光学コラム120、関連するアパーチャを各々がもたらす1つ以上の取外し可能なダイヤフラムにより範囲が定められる差動ポンプ領域130、サンプルチャンバ140および真空ポンプシステム150を含む。RSEM100はさらに、走査ユニット160、および関連する信号増幅器180を備えた画像表示装置170を含む。チャンバ140は、電気的に絶縁されたステージ(図示せず)上に装着されるサンプル190を含む。RSEM100はさらに、サンプル190にバイアス電位を印加するためのバイアス発生器200と、銃アセンブリ110にバイアス電位を印加するための超高圧(EHT)電源210とを含む。
コラム120は、上方の電磁縮小レンズ220と、下方の電磁縮小レンズ230と、最後に、銃アセンブリ110から遠く、チャンバ140に近い電磁対物レンズ240とを含む。縮小レンズ220および230は従来の設計によるものであり、各レンズは電磁石コイル巻線と軟鋼または軟鉄の磁気回路とを含む。各々のレンズ220および230の実質的に中心の領域では、このコイル巻線を介する電流を流すことによって磁界に焦点の合った電子ビームが生じ得る範囲にわたって、磁気回路の隙間が設けられる。
RSEM100内の各部分の相互接続が以下に記載される。
銃アセンブリ110、コラム120、差動領域130およびチャンバ140は、垂直方向の積重ねとして共に順々に装着され、図示されるように、銃アセンブリ110が積重ねの頂部、かつチャンバ140が積重ねの底部にされる。銃アセンブリ110およびコラム120は排気のために結合され、それぞれポートAおよびポートBを介してポンプシステム150に接続される。銃アセンブリ110は、その陰極がEHT電源210の負出力端子T1に電気的に接続される。電源210の正出力端子T2はRSEM100の接地電位に接続される。EHT電源210は、500V〜30kVの範囲で変化し得る出力電位をもたらすよう設計される。
銃アセンブリ110は、好都合なことには、タングステンワイヤ電子エミッタ300を用いる。しかしながら、アセンブリ110は、代替的には、タングステンワイヤエミッタ300ではなく、抵抗加熱または電子衝撃加熱による六硼化ランタン(LaB6)結晶電子エミッタを用いることができる。アセンブリ110はまた、アセンブリ110からの電子放出を制御するのに用いるためのウェーネルト電極310を含む。さらに、アセンブリ110は、実質的に接地電位である陽極電極320を含み、この陽極電極320は中心孔330を含み、この中心孔330を通って、エミッタ300から放出された電子ビーム600がコラム120に伝搬する。動作においては、電子ビーム600は、陽極電極320
およびウェーネルト電極310のそれぞれによって、エミッタ300の下方、3〜20mmのオーダの近距離で、交差点C0に焦点が合わせられる。
真空ポートAは銃アセンブリ110に直接接続されて、動作中にそこを確実に10-6Torr以下のオーダの高真空にする。このような高真空は、上述のウェーネルト電極310と陽極電極320との間で電気系統が故障するリスクを回避し、また、動作寿命の長いエミッタ300を提供するのにも望ましいものである。
対物レンズ240は、レンズ240の隙間領域370における磁界に焦点を合わせる電子ビームを生成するよう動作可能な電磁石コイル巻線350および磁気回路360を含む。磁気回路360は、好ましくは、軟鋼または軟鉄から製作される。レンズ240の中心ボアでは、図1に示されるように、サンプル190においてX軸およびY軸に沿ってビームを偏向させることのできる2組のプリレンズデフレクタ390aおよび390bにより囲まれるライナチューブ380が装着される。デフレクタ390aおよび390bは走査ユニット160に接続され、この走査ユニット160はまた表示装置170に接続される。
レンズ240はさらに、この対物レンズ240の一体化された部分であり、非鉄材料、たとえばデュラロイまたはアルミニウムである下方プレート400を含む。下方プレート400は、図5に示されるように、磁気回路360の下面部分に取付けられる。下方プレート400と回路360の下面部分とは、排気のために真空ポンプシステム150のポートCに結合される中圧の空洞410を規定する。
コラム120は、上方のアパーチャ軸受部材500における第1のアパーチャを介してのみ空洞410に気体カップリングされる。後に説明されるように、RSEM100の動作の或るモードのために、オペレータが上方のアパーチャ部材500を取外すことができる。
同様に、空洞410は、下方のアパーチャ軸受部材520における第2のアパーチャを介してのみチャンバ140に気体カップリングされる。RSEM100の動作の或るモードのために、オペレータは下方のアパーチャ部材520もまた取外すことができる。
電子検出器550は下方プレート400の下方に装着される。検出器550からの信号出力は増幅器280の入力に接続され、この増幅器280の出力は、表示装置170の輝度変調入力に結合される。サンプル190はバイアス発生器200の負出力端子P1に電気的に接続され、バイアス発生器200の対応する正出力端子P2はRSEM100の接地電位に接続される。チャンバ140は、少なくとも部分的にチャンバ140を排気するための真空ポンプシステム150のポートDに結合される。バイアス発生器200は、走査された電子プローブ照射中にサンプル190から検出器550に向けて放出される電子を加速させるために、サンプル190と検出器550との間に電界を生成するよう動作可能である。
上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520をそれぞれ含むRSEM100の動作について記載される。
RSEM100のオペレータは、チャンバ140を大気圧に通気し、チャンバ140のアクセスドアを開き、RSEM100の絶縁された調節可能なステージ上にサンプル190を置き、これによりオペレータは、サンプル190がバイアス発生器200の端子P1に電気的に接続されることを確実にする。次いで、オペレータは、アクセスドアを閉じ、チャンバ140を実質的に4000Pa以下の圧力にまで排気するようポンプシステム1
50を設定する。ポンプシステム150はまた、空洞140を1〜400Paの範囲の圧力に、コラム120の内部領域を10-5〜10-6Torrのオーダの圧力に、かつ、銃アセンブリ110の内部領域を10-6〜10-7Torrの範囲の圧力にまで排気する。
次いで、オペレータはEHT電源210を作動させて、EHT電位をエミッタ300に与える。次に、オペレータはエミッタ300を加熱して、そこから、ウェーネルト電極310と陽極電極320との間に生じる静電界によって焦点を合わせられる熱電子を放出させるようにして、交差点C0に焦点が合う電子ビーム600を形成する。次いで、オペレータは、励磁電流で上方レンズ220を励磁して磁界を生じさせ、そこを通って伝搬する電子ビーム600を集束させて第1の縮小された交差像C1を形成させるようにする。同様に、オペレータは、励磁電流で下方レンズ230を励磁して磁界を生じさせ、そこを通って伝搬する電子ビーム600を集束させて第2の縮小された交差像C2を形成させるようにする。オペレータはまた、励磁電流で対物レンズ240を励磁して、隙間領域370に集束磁界を生じさせるようにする。電子ビーム600は第2の画像C2から伝搬し、ライナチューブ380の中を通りビーム600を傾ける第1の組のデフレクタ390aを通過し、次いでライナチューブ380をさらに下って、ビーム600をさらに傾ける第2の組のデフレクタ390bに達する。したがって、第1のデフレクタ390aと第2のデフレクタ390bとの組合せにより、ビーム600がチューブ380の中央領域を通過する際にこれを傾けたり横方向にずらしたりすることが可能となる。次いで、ビーム600は、レンズ240の集束磁界領域を介するチューブ380の下方端部を通過し、その後、上方のアパーチャ部材500のアパーチャに達し、その中を通過する。ビーム600は、引続き下方のアパーチャ部材520のアパーチャへ伝搬し、そこを通過してチャンバ140に入り、最終的にはサンプル190において精密に焦点の合った電子プローブをもたらす。このプローブは、サンプル190において後方散乱および2次電子を生成し、これら電子は、バイアス発生器200によってもたらされるバイアス電位によりはじかれて、検出器550に衝突し、信号Sdをもたらす。信号Sdは増幅器180に伝わり、そこで増幅されて、対応する増幅された信号ASdを生成する。増幅された信号ASdは、表示装置170の輝度変調入力に結合される。表示装置170を走査のために走査ユニット160に同期させ、これによりデフレクタ190aおよび190bが駆動されると、サンプル190の拡大された画像が、オペレータの観察のために表示装置190上に形成される。
柔軟性のために、ならびに、RSEM100が高真空SEMおよびESEMの最良の特性を発揮できるようにするために、上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520を選択的に取外し可能にすることが大いに有利であることを発明者は理解している。こうして、動作の第1のモードでは、上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520をともに据付けて、最大4000Paまでの圧力でチャンバ140を動作させることを可能にする。上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520はともに、RSEM100内で圧力遷移として機能する。動作の第2のモードでは、上方のアパーチャ部材500だけを据付けて、最大300Paまでの圧力でチャンバ140を動作させることを可能にする。上方のアパーチャ部材500は、RSEM100内で圧力遷移として機能する。動作の第3のモードでは、上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520をともに取外して、チャンバ140が10-6Torrのオーダの公称高真空圧である従来のSEMとしてRSEM100を動作させることを可能にする。動作の第4のモードは、下方のアパーチャ部材520だけを据付ける場合には実現可能であるが、発明者はこのモードが頻繁に用いられるとは考えていない。
下方のアパーチャ部材520を取外すと、対物レンズ240はより短い作動距離で動作することが可能となり、これにより、対物レンズの球面収差が減じられるので、サンプル190を走査するためのプローブがより小さくなる。このようなより短い作動距離の場合、アパーチャ部材500および520がともに据付けられたRSEM100の動作に比べ
てより多くの励磁電流でもって、対物レンズ240を励磁する必要がある。
直径が100〜400μmのアパーチャを有利に用いることができるが、発明者は、好ましくは直径が実質的に200μmのアパーチャをRSEM100に設けるよう上方のアパーチャ部材500を設計している。同様に、直径が200μm〜800μmのアパーチャを有利に用いることができるが、発明者は、好ましくは直径が500μmのアパーチャをRSEM100に設けるよう下方のアパーチャ部材520を設計している。
上方の部材500および下方の部材520のそれぞれにおけるアパーチャの直径を変更することにより、チャンバ140を動作させ得る圧力を変更することができることが分かるだろう。さらに、発明者は、レンズ220、230および240に励磁電流を与えるレンズ電流制御装置(図示せず)を、オペレータが調節できるように設計しており、下方のアパーチャ部材520を据付けない場合、対物レンズ240をより短い作動距離で動作させることができ、これにより対物レンズ240が、球面収差の少ない電子プローブを形成することが可能となり、上方のアパーチャ部材500におけるアパーチャが、コラム120に対する電子ビーム半角制限制約をもたらし得る。
必要に応じて、観察の際にサンプル190を極低温に冷却された面上に装着することができ、これによりサンプル190のいかなる液体成分もその蒸気圧が減じられることがさらに理解される。この点で、ゼーベック効果に従って動作する電気加熱要素は、サンプル190を支持しかつ冷却するために、チャンバ140に有利に装着される。
ライナチューブ380は、好ましくは、誘電材料、たとえば繊維強化樹脂ポリマーから製造され、薄い導電性箔またはスパッタリングされた金属層でもってその内面が裏打ちされており、デフレクタ390aおよび390bが、高周波数の走査信号、たとえば最大で数百kHzまでの高調波の走査信号で駆動されると渦電流誘導が減じられる。
検出器550は、マイクロチャネルプレート、裏面が絶縁された単純な導体プレート、浅いプレーナ型ダイオード構造、または光ファイバにより光電子倍増管に結合されるシンチレータ構造のうちの1つ以上であり得る。
上方のアパーチャ部材500および下方のアパーチャ部材520がRSEM100の重要な特徴であることが上述から理解される。これらの部材500および520は、図2に関連して、より詳細に説明される。
図2には、対物レンズ240の一部が側断面図でより詳細に示される。上方のアパーチャ部材500、下方のアパーチャ部材520、磁気回路360、下方プレート400およびキャリア部材700が示される。アパーチャ部材500および520ならびにキャリア部材700は、ほぼ円筒形である。
磁気回路360は、内面がホーニング加工およびラップ仕上げをされた中心ボアを含み、このボアはキャリア部材700の上に整合する。このボアは、対物レンズ240の非点収差を低めに減ずるために、真円度を高めにして製造される。キャリア部材700は冷間圧入によってボアの中に保持される。言い換えれば、キャリア部材700は、ボアの内径より数ミクロン大きい、ボアが係合する外径を有するよう機械加工される。キャリア部材700をボアの中へ組込む際に、キャリア部材700は、冷却され収縮した状態で、加熱され拡張した状態のボアに挿入される。次いで、キャリア部材700およびボアは相互に類似した温度に到達し得、この温度では、キャリア部材700がボア内に固く保持される。こうして、キャリア部材700は永久的に対物レンズ240の一部となるよう設計され、そこからオペレータが取外すことはできない。
キャリア部材700が好ましくはベリリウム銅合金から製作されるのに対し、上方および下方のアパーチャ部材は好ましくはリン青銅合金から製造される。他の材料、たとえば、非磁性ステンレス銅などの、相対的な透磁性が実質的に均一である非磁性材料を用い得ることを発明者は理解している。好ましくは、部材500および520は、キャリア部材700へのアパーチャ部材500および520の真空溶接が起こるリスクを避けるために、キャリア部材700とは異なる材料から製造される。
キャリア部材700は、環状のフランジ710を組込むことにより、製造中にレンズ240に冷間圧入される際に、磁気回路360上に精密に係合されることが確実となる。環状の窪み720を、キャリア部材700の外面に機械加工して、回路360の中心ボアの精密に形成された内側の底端部に触れないようにする。
上方のアパーチャ部材500は、図3に示されるように、キャリア部材700の上方の内面と、上方のアパーチャ部材500の上方の外面とに機械加工される協働するねじ山720によって、キャリア部材700内に取外し可能に保持される。さらに、キャリア部材700および上方のアパーチャ部材500は、ねじ山720より下方に協働する円錐台形面730を含み、これらの面730が主に、キャリア部材700内、したがって対物レンズのボア内で、上方の部材500の横方向の整列を調整する。ねじ山720の領域では、上方の部材は、直径が実質的に1.5mm、好ましくは直径が1.45〜1.55mmの範囲内である内部ボア740を有する。円錐台形面730の領域では、上方のアパーチャ部材500は、対物レンズ240の第1のアパーチャを提供する微細なボア孔750を含む。微細な孔750は、好ましくは、直径が実質的に200μm、すなわち150〜250μmの範囲内である。さらに、微細な孔750は深さが実質的に1mm、すなわち好ましくは1.5mm〜0.5mmの範囲内である。この孔750は、放電加工、イオンミリング、レーザアブレーション、化学的に補助されたフォトエッチング、および精密ドリルビットを用いる機械的な孔あけのうちの1つ以上によって作り出すことができる。RSEM100に備えられるねじ回し状の工具と係合するためのねじ山720から離れているキャリア部材500の下方端部へスロットを機械加工して、オペレータが、チャンバ140を介してアクセスすることによりキャリア部材700から上方の部材500を取外すことができるようにする。
微細な孔750は、下方のアパーチャ部材520を据付ける場合4000Paに近い圧力で、かつ下方のアパーチャ部材520を取外した場合300Paに近い圧力で動作されるときに、チャンバ140に存在する気体に実質的な流体抵抗をもたらすよう比較的長く作られる。
下方のアパーチャ部材520は、直径が実質的に2.5mm、すなわち2.2mm〜2.7mmの範囲内である中心ボア800を含む。下方の部材520は、キャリア部材700の内面上に機械加工された対応するねじ山と協働させるために、上方の外面上にねじ山810を含む。ねじ山810より下方では、下方の部材520は、キャリア部材700へ機械加工される対応する面上に協働して係合させるために、円錐台形面820を含む。これらの面820は、対物レンズ240内で第2のアパーチャの横方向および垂直方向の位置を正確に規定するのに役に立つ。下方の部材520よりさらに下では、角度的に等間隔に配置された8個の孔、たとえば直径が実質的に1mm、すなわち0.8mm〜1.1mmの範囲内である孔830が、部材520へ横方向に機械加工される。これらの孔830は、下方の部材520をキャリア部材700に据付ける場合、空洞410と整列するよう配置される。下方の部材520よりさらに下方では、窪みがバイトン「O」リング840を収容するよう機械加工され、このバイトン「O」リング840は、下方の部材520と下方プレート400との間に真空シールをもたらすよう設計されているので、下方の部材
520をキャリア部材700内に据付ける場合、チャンバ140から空洞410への気体カップリングは、850で示される第2のアパーチャを介するときだけ可能となる。ねじ山810から離れた下方の部材520の底端部では、ボア800が広がって、アパーチャ850が中に形成されるプラチナまたはモリブデンのダイヤフラム860のために当接する端部が提供され、このダイヤフラム860は止め輪870によって適所に維持される。2つの平面が、スパナタイプの工具と係合させるために下方の部材520の外面に機械加工されて、オペレータが下方の部材520を取外すかまたはキャリア部材700へ据付けることができるようにする。好ましくは、スパナタイプの工具は、オペレータが下方の部材520を過度に締めたり、場合によっては孔830の周辺で部材520がずれたりすることを防ぐようラチェットを含む。
図3では、対物レンズ240に装着されるキャリア部材700ならびにアパーチャ部材500および520の垂直断面図が示される。下方プレート400の下側の面に取付けられる検出器550が示される。図4では、チャンバ140の上に据付けられた磁気回路360の下方の磁極片が、その磁極片上に下方プレート400を装着した状態で、垂直断面図にて示される。さらに、適所に据付けられたキャリア部材700ならびにそのアパーチャ部材500および520が示される。キャリア部材700ならびにアパーチャ部材500および520の機能はRSEM100の全体的な性能にとって重要であるものの、これらの部材がRSEM100の寸法に比べて比較的小さいことが、図4からわかる。
図5では、上方の部材500を断面図で示す。この部材500は、上述のねじ回しタイプの工具と係合させるための、900と示されるスロットを含む。円錐台形面730は、中心の対称軸A−Bに対して実質的に12°の角度へ、すなわち10°〜15°の範囲内に機械加工される。窪み910もまた部材500に機械加工される。というもの、円錐台形面が始まるところにまで正確にねじ山720を機械加工することが実現可能ではないからである。当然のことながら、孔750を円錐台形面と正確に同軸に整列させることが好ましく、この整列は、製造中に、保持チャックから上方の部材500を外す必要なしに、これらの特徴を形成しつつ達成され得るが、それは、孔750および面730がともに実質的に部材500の一方の端部にあるからである。上述に説明されるように、上方の部材500は好ましくはリン青銅合金から製作される。というのも、この材料は十分に機械加工でき、機械的に安定しかつ強度があり、非強磁性であるからである。さらに、これはアルミニウムと比べて比較的非多孔質であり、このような多孔質は、チャンバ140、銃110およびコラム120を用いて実質的に10-7Torrで高真空モードのRSEM100を動作させる際に問題となる。
次に図6では、下方の部材520を断面図で示す。部材520は、「O」リング840を収容するための窪み1000と、ダイヤフラム860およびその関連する止め輪870を保持するための窪みとを含む。窪み1010により、ねじ山810が円錐台形面820から隔てられる。この円錐台形面820は、部材520の対称軸C−Dに対して実質的に20°、すなわち15°〜30°の範囲の角度にわたる。上述に説明されるように、下方の部材520はリン青銅合金から製作される。
最後に図7では、キャリア部材700を断面図で示す。キャリア部材700の表面のすべて、すなわち、円錐台形面730および820、ならびに対物レンズ240の磁気回路360のボアに整合させるための外面1020はすべて、保持チャックからキャリア部材700を取外す必要なしに機械加工され得、これにより、これらの面730、820および1020の正確な同軸性を確保するのに役立つ。このような機械加工技術により、上方の部材500および下方の部材520の第1および第2のアパーチャは、プローブの収差、たとえば非点収差を防ぐのに重要な、対物レンズ240のボアに対して正確に同軸となる。
この発明の範囲から逸脱することなく、RSEM100を変更および変形できることが理解される。
RSEM100は、個別に取外し可能なアパーチャ部材500および520を最大2つまで含むと上述に記載されるが、キャリア部材700が3つ以上のアパーチャ部材、たとえば各々が関連のアパーチャを含む、3つの個別に取外し可能なアパーチャ部材を含むよう変形され得ることを発明者は理解している。
同様に、上方のアパーチャ部材500に孔750を形成することは、精密さを要する機械加工作業である。相互に整列する中心アパーチャを有するダイヤフラムの積重ねを用いることにより、この孔750を代替的に実現できることを発明者は理解している。
3つ以上のアパーチャ部材を用いる場合、RSEM100に2つ以上の差動的に排気された領域130を備えることができ、これにより、電子プローブ照射によるサンプルの観察の際に、4000Paを超える圧力でチャンバ140を動作させることが可能になることを発明者は理解している。
銃アセンブリ110は加熱されたタングステンワイヤまたは六硼化ランタン結晶エミッタ300を用いると上述に記載されるが、銃アセンブリ110での動作において適切な真空を確実に達成するために、ポンプポートAにおいて追加のイオンポンプを備える必要があることが予想されるものの、銃アセンブリ110が代替的に熱電子電界エミッタを用い得ることを発明者は理解している。
さらに、より短い対物レンズの作動距離、およびこれにより軽減された球面収差という利点を提供するために、キャリア部材700ならびにその関連するアパーチャ部材500および520を対物レンズ240のさらに上方に装着できることを発明者は理解している。しかしながら、このような変形により、チャンバ140からアパーチャ部材500および520へアクセスしにくくなり、キャリア部材700におけるプリレンズデフレクタ390aおよび390bからの渦電流誘導により、この変形は表面的には魅力的でなくなるだろう。
キャリア部材700ならびにアパーチャ部材500および520を機械加工することは、精密さを要する機械加工動作である。というのも、当接する面、たとえば円錐台形面730および820で、許容差をミクロン以下に維持しなければならないからである。成形および鋳造技術を用いて、たとえば部材500および520のために導電性ポリマー成形を用いて、製造コストを減じ得ることを発明者は理解している。
取外し可能なアパーチャ部材を含む対物レンズを含む、この発明に従った再構成可能なSEMを示す概略図である。 図1に示される対物レンズの取外し可能な部材を示す拡大断面図である。 図2に示される取外し可能な部材を示す部分的な垂直断面図である。 取外し可能な部材が据付けられた対物レンズの下方の磁極片を示す部分的な垂直断面図である。 対物レンズの上方のアパーチャ部材を示す断面図である。 対物レンズの下方のアパーチャ部材を示す断面図である。 対物レンズ内に上方および下方の部材を保持するためのキャリア部材を示す断面図である。

Claims (38)

  1. 再構成可能な走査型電子顕微鏡であって、
    電子銃アセンブリと、
    電子光学コラムおよびサンプルチャンバとを含み、
    前記電子光学コラムは、
    光軸を定める電子光学システムを含み、前記電子光学システムは、電子プローブを、前記電子銃アセンブリによって放出された電子から形成するレンズシステムと、サンプルにわたって前記電子プロ−ブを走査するデフレクタとを備え、
    前記レンズシステムは、銃側磁極片およびサンプル側磁極片を含む対物レンズと、前記サンプル側磁極片のボア内に配置されたキャリア部材と、第1のアパーチャを有する第1のアパーチャ軸受部材と、第2のアパーチャ軸受部材とを含み、前記第1および第2のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材の中にまたは前記キャリア部材に、取外し可能な状態で配置されているため、前記電子光学システムは、前記キャリア部材の中にまたは前記キャリア部材に配置された0個、1個または2個のアパーチャ軸受部材を用いて動作可能であり、そのため、前記第1のアパーチャ軸受部材は、使用時、前記第1のアパーチャが光軸上において前記電子銃アセンブリと前記サンプル側磁極片との間に位置するように、前記キャリア部材の中にまたは前記キャリア部材に配置され
    記電子顕微鏡はさらに、走査された電子プローブ照射に応答してサンプルからの放射に反応する検出器を含む、再構成可能な走査電子顕微鏡。
  2. 前記顕微鏡は、前記電子光学コラムと前記サンプルチャンバとの間に中圧の空洞を含み、前記チャンバは、前記キャリア部材を介して前記電子光学コラムと気体によって連通している、請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記対物レンズは下方プレートを含み、これにより前記対物レンズの下方の磁極片と前記下方プレートとの間に前記中圧の空洞を規定する、請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記第1のアパーチャは、前記中圧の空洞から前記電子光学コラムを実質的にガス隔離するのに役立ち、前記第2のアパーチャ軸受部材は、前記中圧の空洞から前記チャンバを実質的にガス隔離するのに役立つ第2のアパーチャを含む、請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記電子光学コラムと、前記中圧の空洞と、前記チャンバとを差動的に排気するための真空ポンプとを含む、請求項2から4のいずれかに記載の顕微鏡。
  6. 前記キャリア部材および前記第1および第2のアパーチャ軸受部材は、実質的に非強磁性材料から製作される、請求項1から5のいずれかに記載の顕微鏡。
  7. 前記キャリア部材は、前記第1および第2のアパーチャ軸受部材とは異なる材料から製作される、請求項1から6のいずれかに記載の顕微鏡。
  8. 前記キャリア部材および前記第1および第2のアパーチャ軸受部材の材料は、使用中に、前記第1および第2のアパーチャ軸受部材のうち1つ以上の、前記キャリア部材への真空溶接を避けるのに十分に異なる、請求項1から7のいずれかに記載の顕微鏡。
  9. 前記キャリア部材はベリリウム銅合金から製作され、前記第1および第2のアパーチャ軸受部材はリン青銅合金から製作される、請求項6に記載の顕微鏡。
  10. 前記第1および第2のアパーチャ軸受部材は、協働するねじ山によって前記キャリア部材内に取外し可能に保持される、請求項1から9のいずれかに記載の顕微鏡。
  11. 前記第1および第2のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材の対応する円錐台形協働面に合せるための円錐台形面を含み、これにより、前記第1および第2のアパーチャ軸受部材の前記対物レンズとの正確な空間的整列を確実にする、請求項1から10のいずれかに記載の顕微鏡。
  12. 前記第1のアパーチャ軸受部材の円錐台形面は、前記第1のアパーチャ軸受部材の中心縦軸に対して10°〜15°の範囲の角度にわたる、請求項11に記載の顕微鏡。
  13. 前記第1のアパーチャ軸受部材の円錐台形面は、前記第1のアパーチャ軸受部材の中心軸に対して実質的に12°の角度にわたる、請求項12に記載の顕微鏡。
  14. 前記第2のアパーチャ軸受部材の円錐台形面は、前記第2のアパーチャ軸受部材の中心縦軸に対して15°〜30°の範囲の角度にわたる、請求項11から13のいずれかに記載の顕微鏡。
  15. 前記第2のアパーチャ軸受部材の円錐台形面は、前記第2のアパーチャ軸受部材の中心縦軸に対して実質的に20°の角度にわたる、請求項14に記載の顕微鏡。
  16. 前記第1のアパーチャは、100μm〜400μmの範囲の直径を有する電子ビーム透過アパーチャである、請求項1から15のいずれかに記載の顕微鏡。
  17. 前記第1のアパーチャは、直径が実質的に200μmである、請求項16に記載の顕微鏡。
  18. 前記第1のアパーチャは、深さが0.5mm〜1.5mmの範囲である、請求項1から17のいずれかに記載の顕微鏡。
  19. 前記第1のアパーチャは、深さが実質的に1mmである、請求項18に記載の顕微鏡。
  20. 前記第2のアパーチャは、200μm〜800μmの範囲の直径を有する電子ビーム透過アパーチャである、請求項1から19のいずれかに記載の顕微鏡。
  21. 前記第2のアパーチャは、直径が実質的に500μmである、請求項20に記載の顕微鏡。
  22. 前記第2のアパーチャを含むダイヤフラムは、止め輪により、前記第2のアパーチャ軸受部材において適所に保持される、請求項20に記載の顕微鏡。
  23. 前記第2のアパーチャは、プラチナおよびモリブデンのうちの少なくとも1つから製作されるダイヤフラムに備えられる、請求項20に記載の顕微鏡。
  24. 前記第2のアパーチャ軸受部材は、前記第2のアパーチャ軸受部材の内部領域を前記中圧の空洞と気体によって連通させるための複数の径方向の孔を含む、請求項4に記載の顕微鏡。
  25. 前記複数の孔は角度的に等間隔に配置される、請求項24に記載の顕微鏡。
  26. 前記複数の孔は8個の孔を含む、請求項24または25に記載の顕微鏡。
  27. 前記複数の孔の各々は、直径が0.8mm〜1.1mmの範囲である、請求項24から26のいずれかに記載の顕微鏡。
  28. 前記複数の孔の各々は、直径が実質的に1mmである、請求項27に記載の顕微鏡。
  29. 前記キャリア部材は、冷間圧入によって前記対物レンズにおいて保持される、請求項1から28のいずれかに記載の顕微鏡。
  30. 前記第1のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材に対する前記第1のアパーチャ軸受部材の据付けまたは取外しの際に工具と係合させるためのスロットを含む、請求項1から29のいずれかに記載の顕微鏡。
  31. 前記第2のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材に対する前記第2のアパーチャ軸受部材の据付けまたは取外しの際に工具と係合させるために、その外面上に複数の平面を含む、請求項1から30のいずれかに記載の顕微鏡。
  32. 前記検出器は、前記下方プレートに取付けられ、かつ前記サンプルに向かって配向される検出面を提示する環状の検出器の形状である、請求項3に記載の顕微鏡。
  33. 前記下方プレートは、アルミニウムおよびデュラロイのうちの少なくとも1つから製作される、請求項3に記載の顕微鏡。
  34. 前記検出器は、電子感光性フォトダイオード、マイクロチャネルプレート、シンチレータ−光電子倍増管の組合せ、および電気的に絶縁された導体プレートのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から33のいずれかに記載の顕微鏡。
  35. 前記電子光学コラムは、プローブを生成するのに用いる電子ビームを生成するための、熱電子タングステンワイヤ電子エミッタ、熱電子六硼化ランタン電子エミッタ、および熱電界エミッタのうちの1つ以上を含む、請求項1から34のいずれかに記載の顕微鏡。
  36. 前記キャリア部材は、前記光軸に整列した第1の円錐台形面と、前記光軸に整列した第2の円錐台形面とを含み、前記第1のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材の前記第1の円錐台形面と協働する円錐台形面を有し、前記第2のアパーチャ軸受部材は、前記キャリア部材の前記第2の円錐台形面と協働する円錐台形面を有し、前記キャリア部材の前記第1および第2の円錐台形面は、前記光軸に沿って開口を定め、前記開口は、前記電子銃から前記サンプルに向かう方向において次第に幅が広くなる、請求項1に記載の顕微鏡。
  37. 前記キャリア部材は、前記対物レンズに恒久的に固定される、請求項1から36のいずれかに記載の顕微鏡。
  38. 前記顕微鏡の、第1の構成において、前記キャリア部材は前記第1および第2のアパーチャ軸受部材を収容せず、第2の構成において、前記キャリア部材は前記第1のアパーチャ軸受部材のみを収容し、第3の構成において、前記キャリア部材は前記第1および第2のアパーチャ軸受部材双方を収容する、請求項1から37のいずれかに記載の顕微鏡。
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