JP4127218B2 - 電力増幅装置、電力分配器及び電力合成器 - Google Patents

電力増幅装置、電力分配器及び電力合成器 Download PDF

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Description

本発明は電力増幅装置、それに用いる電力分配器及び電力合成器に関し、特に複数の電力増幅器を並列動作させそれらの出力を合成して高出力を得る電力増幅装置、それに用いる電力分配器及び電力合成器に関する。
方向性結合器を利用した電力増幅装置は図18のような結合度−3.01dBの方向性結合器を用いて構成した2のn乗個(nは正の整数)の電力増幅器を並列動作させる技術が一般的に知られており、また特許文献1では10×log(1/N)の結合度(Nは2以上の正の整数)を持つ方向性結合器を用いて任意のN個の電力増幅器を並列動作させる技術が紹介されている。それらにおいて最も簡易な構成である2個の電力増幅器を並列動作させる電力増幅装置について図18を参照して説明する。
分配器205は結合度−3.01dBの方向性結合器1で構成され、端子210に入力された電力を端子211と端子212に出力する。電力増幅器31及び電力増幅器32は分配器205で分配された電力を増幅する。合成器206は電力増幅器31及び電力増幅器32で増幅された電力を合成し、端子219に出力する。
特開2001−267862号公報(第2−5頁、第1−5図)
このような方向性結合器を図19に示すような薄型の電力増幅装置に実装する場合、図20に示すように方向性結合器の伝送線路121及び122と装置の筐体の距離である幅129及び130が狭くなってしまう。幅129及び130が狭まり装置の筐体が伝送線路121及び122に近づくと、伝送線路121及び122の偶モードインピーダンスが低下してしまう。偶モードインピーダンスが低下すると、結合度が−3.01dBではなくなってしまうと共に前後の回路との整合も取れなくなってしまう。したがって、方向性結合器の結合度−3.01dBを維持したまま薄型化する場合、偶モードインピーダンスの低下を防ぐ必要がある。偶モードインピーダンスの低下を防ぐには伝送線路121の幅123や伝送線路122の幅124を狭める必要があるが、これらの幅123や幅124が狭まると伝送線路の導体損失が増えて温度が上昇すると共に、放熱面積が小さくなることでさらに温度の上昇を招き、大きな電力を合成出力することが困難になってしまう。
本発明の目的は、薄型で大きな出力電力を得ることができる電力増幅装置、それに用いる電力分配器及び電力合成器を提供することである。
本発明による電力増幅装置は、2つの電力増幅器と、入力電力を前記電力増幅器に分配する電力分配器と、前記電力増幅器の出力を合成出力する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、前記電力分配器は、1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子がそれぞれ前記電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、前記入力電力を1:1の比で前記電力増幅器に分配し、前記第1及び第2の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/2)dBより小であることを特徴とする。
本発明による電力増幅装置は、2つの電力増幅器と、入力電力を前記電力増幅器に分配する電力分配器と、前記電力増幅器の出力を合成出力する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、前記電力合成器は、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記電力増幅器の出力に接続される第3の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第3の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第4の方向性結合器とを有し、前記電力増幅器の出力を1:1の比で合成出力し、前記第3及び第4の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/2)dBより小であることを特徴とする。
本発明による電力増幅装置は、複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、前記電力分配器及び電力合成器の少なくとも1つを結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成したことを特徴とする。
本発明による電力増幅装置は、第1〜第3の電力増幅器と、1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が前記第1の電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、入力電力を1:2の比で前記第2の方向性結合器の前記別の端子の一方及び他方に分配する第1の電力分配器と、1つの端子が前記第2の方向性結合器の前記別の端子の他方に接続され、この1つの端子に対する結合端子及び通過端子がそれぞれ前記第2及び第3の電力増幅器の入力に接続される第3の方向性結合器を有する第2の電力分配器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第1及び第2の電力増幅器の出力に接続される第4の方向性結合器を有する第1の電力合成器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第4の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方と前記第3の電力増幅器の出力とに接続される第5の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第5の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第6の方向性結合器とを有し、前記第4の方向性結合器の前記別の端子の一方からの入力電力と前記第3の電力増幅器の出力とを2:1の比で合成出力する第2の電力合成器とを含み、前記第1,2,5及び6の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/3)dBより小であることを特徴とする。
本発明による電力増幅装置は、第1〜第3の電力増幅器と、1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が前記第1の電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、入力電力を1:2の比で前記第2の方向性結合器の前記別の端子の一方及び他方に分配する第1の電力分配器と、1つの端子が前記第2の方向性結合器の前記別の端子の他方に接続され、この1つの端子に対する結合端子及び通過端子がそれぞれ前記第2及び第3の電力増幅器の入力に接続される第3の方向性結合器を有する第2の電力分配器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第1及び第2の電力増幅器の出力に接続される第4の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第4の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続される第5の方向性結合器とを有し、前記第1及び第2の電力増幅器の出力を1:1の比で合成出力する第1の電力合成器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第5の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方と前記第3の電力増幅器の出力とに接続される第6の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第6の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第7の方向性結合器とを有し、前記第5の方向性結合器の前記別の端子の一方からの入力電力と前記第3の電力増幅器の出力とを2:1の比で合成出力する第2の電力合成器とを含み、前記第1の電力分配器、前記第1の電力合成器及び前記第2の電力合成器の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/N)dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)より小であることを特徴とする。
本発明による電力分配器は、複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置に用いられる電力分配器であって、結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力分配器の後段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成されることを特徴とする。
本発明による電力合成器は、複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置に用いられる電力合成器であって、結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成されることを特徴とする。
このように、本発明では、複数の電力増幅器を並列動作させそれらの出力を合成して出力する電力増幅装置において、電力増幅器に入力電力を分配するために用いられる電力分配器及び電力増幅器からの電力を合成するために用いられる電力合成器の少なくとも一つを、結合度が10×log(1/N)dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)より小さい方向性結合器を用いて構成している。
本発明による効果は、薄型の電力増幅装置で大きな出力電力を得ることができることである。その理由は、複数の電力増幅器を並列動作させそれらの出力を合成して出力する電力増幅装置において、電力増幅器に入力電力を分配するために用いられる電力分配器及び電力増幅器からの電力を合成するために用いられる電力合成器の少なくとも一つを、結合度が10×log(1/N)dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)より小さい方向性結合器を用いて構成したためである。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は放送分野、移動体分野等の送信装置に使用される、電力増幅器を2個並列動作させて高出力を得る本発明の第1の実施例による電力増幅装置を示す図である。図1において、方向性結合器1−1及び2−1は連続して接続され、2つ一組で分配器5−1として機能している。分配器5−1は端子10に入力された電力を2等分配し端子13−1及び14−1に出力する。電力増幅器31及び32は分配器5−1で2等分配された電力を増幅する。方向性結合器3−1及び4−1は連続して接続され、2つ一組で合成器6−1として機能している。合成器6−1は電力増幅器31及び32で増幅された電力を合成し端子19に出力する。
次に、分配器5−1の構成を図1を参照して述べる。分配器5−1は結合度−8.34dBの方向性結合器1−1及び2−1で構成され、分配器5−1の入力端子である方向性結合器1−1の端子10に対して端子11−1は結合端子であり、端子10に対して端子12−1は通過端子であり、端子10に対して端子20−1はアイソレーション端子である。端子20−1には終端抵抗50−1が接続されている。方向性結合器2−1の端子11−1と端子12−1は、互いにアイソレーション端子の関係にあり、端子11−1に対する結合端子が端子13−1であり、端子11−1に対する通過端子が端子14−1であり、端子12−1に対する結合端子が端子14−1であり、端子12−1に対する通過端子が端子13−1である。方向性結合器2−1の端子13−1と端子14−1は、分配器5−1の出力端子として機能する。このように、本発明の第1の実施例による分配器では、分配器の入力端子を有する第1の方向性結合器の結合端子と通過端子を、分配器の出力端子を有する第2の方向性結合器の端子のうち互いにアイソレーション端子の関係にある2つの端子に接続することで、第2の方向性結合器の出力端子に入力電力を2等分配して出力し、かつこれらの方向性結合器の結合度が10×log(1/2)= −3.01dBより小さく設定されている。
次に、合成器6−1の構成を図1を参照して述べる。合成器6−1は結合度−8.34dBの方向性結合器3−1及び4−1で構成され、合成器6−1の第1の入力端子である方向性結合器3−1の端子15−1に対して、端子171は結合端子であり、端子18−1は通過端子であり、端子16−1はアイソレーション端子である。また、合成器6−1
の第2の入力端子である方向性結合器3−1の端子16−1に対して、端子18−1は結合端子であり、端子171は通過端子であり、端子15−1はアイソレーション端子である。方向性結合器4−1の端子171と端子18−1は互いにアイソレーション端子の関係にあり、端子171に対する結合端子が端子21−1であり、端子171に対する通過端子が端子19であり、端子18−1に対する結合端子が端子19であり、端子18−1に対する通過端子が端子21−1である。方向性結合器4−1の端子19は合成器6−1の出力端子として機能する。また、方向性結合器4−1の端子21−1には終端抵抗51−1が接続される。終端抵抗51−1は合成器6−1の入力端子に不均等な電力が入力されたり、位相差が90度からずれた場合に合成されない電力を吸収する。このように、本発明の第1の実施例による合成器では、合成器の2つの入力端子を有する第1の方向性結合器の残る2つの端子を、合成器の出力端子を有する第2の方向性結合器の端子のうち、互いにアイソレーション端子の関係にある2つの端子(但し合成器の出力端子を除く)に接続することで、第1の方向性結合器の端子15−1及び16−1に入力された電力を合成し、かつこれらの方向性結合器の結合度が10×log(1/2)=−3.01dBより小さく設定されている。
次に、本発明の第1の実施例による電力増幅装置に使用する方向性結合器の構成を図6を参照して述べる。図6は方向性結合器の断面図であり、伝送線路101と伝送線路102が結合している。伝送線路幅103及び104や伝送線路の重なり幅100やアースとの距離である幅105〜110は、方向性結合器の結合度Cと特性インピーダンスZ0から求められる所望の偶モードインピーダンスと奇モードインピーダンスを満足するように決定される。方向性結合器の偶モードインピーダンスZ0eと奇モードインピーダンスZ0oはそれぞれ、以下の式により表される。
Figure 0004127218
特性インピーダンスを50Ωとすると、結合度−8.34dBの方向性結合器の偶モードインピーダンスは74.8Ωで奇モードインピーダンスは33. 4Ωとなり、結合度−3.01dBの方向性結合器の偶モードインピーダンスは121Ωで奇モードインピーダンスは20.7Ωとなる。このように、方向性結合器では疎結合になるほど偶モードインピーダンスが下がり、奇モードインピーダンスが上がる。偶モードは伝送線路とアースの間に発生する電界が支配的なので、偶モードインピーダンスを低くするためには、図6の伝送線路とアースを近づけるように幅105〜110を狭くしたり、伝送線路101の幅103及び伝送線路102の幅104を広くする。奇モードは伝送線路101と伝送線路102の間に発生する電界が支配的なので、奇モードインピーダンスを高くするには、図6の伝送線路101及び伝送線路102の重なり幅100を小さくする。薄型の電力増幅装置において伝送線路とアースとの距離である幅109や幅110が予め決まっている場合、結合度が低い方向性結合器は結合度が高い方向性結合器に比べて伝送線路幅を広くすることができ、伝送線路の重なりを小さくすることができる。伝送線路幅を広げなければ、結合度が低い方向性結合器は結合度が高い方向性結合器に比べて伝送線路とアースとの距離109や幅110を小さくすることができる。
本発明の第1の実施例による電力増幅装置に使用する方向性結合器の結合度は−8.34dBであるので、これを薄型の電力増幅装置に実装する場合に、−3.01dBの結合度は必要なく偶モードインピーダンスも121Ωも必要ではない。したがって、本発明の第1の実施例では、方向性結合器を薄型の電力増幅装置に実装する場合でも結合度−3.01dBの方向性結合器に比べて伝送線路幅を広くすることができる。
また、本発明の第1の実施例による電力増幅装置に使用する方向性結合器は、マイクロストリップ線路やスリップ線路や同軸線路のような分布定数回路の理論で設計され、かつ結合端子と通過端子の位相差が90度となる方向性結合器を使用する。これは1/4波長の伝送線路長を有する方向性結合器の他に3/4波長の伝送線路長を有する広帯域な方向性結合器も使用できる。
次に、図1の電力増幅装置の動作を図2〜5を用いて説明する。図2〜5は図1の電力増幅装置の動作を説明するための図である。図2において、電力増幅装置の入力端子である分配器5−1の方向性結合器1−1の端子10に大きさがPin dBmで位相が0度の電力を入力すると、分配器5−1の第1の出力端子である端子13−1に至るまで、ルート71とルート72の2通りのルートを通過する。ルート71を通過する電力は、方向性結合器1−1の通過端子と方向性結合器2−1の通過端子を通るため、それぞれの方向性結合器で0.688dBずつ減衰し、端子13−1に出力されるときには(Pin−1.376) dBmの電力となり、その位相は−(180+K1)度となる。但し、K1は方向性結合器1−1及び方向性結合器2−1を結ぶ伝送線路により発生する位相差である。ルート72を通過する電力は、方向性結合器1−1の結合端子と方向性結合器2−1の結合端子を通るため、それぞれの方向性結合器で−8.34dBずつ減衰し、端子13−1に出力されたときには(Pin−16.68) dBmの電力となり、その位相は−(0+K1)度となる。端子13−1に出力される電力はこれらのルート71とルート72を通過する電力の和となる。すなわち、(Pin−3.01) dBmとなり、位相は− (180+K1)度となる。
また、図3において、電力増幅装置の入力端子である分配器5−1の方向性結合器−1の端子10から入力された電力は、分配器5−1の第2の出力端子である端子14−1に至るまで、ルート73とルート74の2通りのルートを通過する。ルート73を通過する電力は、方向性結合器1−1の通過端子と方向性結合器2−1の結合端子を通るため、端子14−1に出力されるときには(Pin−9.03) dBmの電力となり、その位相は−(90+K1)度となる。ルート74を通過する電力は、方向性結合器1−1の結合端子と方向性結合器2−1の通過端子を通るため、端子14−1に出力されるときには (Pin−9.03) dBmの電力となり、その位相は−(90+K1)度となる。端子14−1に出力される電力はこれらのルート73とルート74を通過する電力の和となる。すなわち、(Pin−3.01) dBmとなり、位相は−(90+K1)度となる。
また、端子20−1は端子10に対してアイソレーション端子の関係にあるため、分配器5−1の入力電力は端子20−1には出力されない。
以上のように、結合度−8.34dBの方向性結合器1−1と結合度−8.34dBの方向性結合器2−1を接続することで、入力電力を2等分配し出力端子の位相差が90度となる分配器として機能することがわかる。
分配器5−1によって2等分配され端子13−1及び端子14−1から出力された電力はそれぞれ電力増幅器31及び電力増幅器32によって増幅される。電力増幅器31及び電力増幅器32の利得をA dBとすると、端子15−1及び端子16−1に出力される電力はそれぞれ(Pin−3.01+A) dBmとなる。
図4において、電力増幅器31から端子15−1に出力された電力はルート75とルート76の2通りのルートを通過して端子19に至る。ルート75を通り端子19に至る電力は、方向性結合器3−1の通過端子と方向性結合器4−1の結合端子を通るため、端子19に出力されるときには(Pin−3.01+A−9.03) dBmの電力となり、その位相は−(270+K1+K2)度となる。K2は方向性結合器3−1と方向性結合器4−1を接続する伝送線路により発生する位相差である。端子15−1からルート76を通過する電力は、方向性結合器3−1の結合端子と方向性結合器4−1の通過端子を通るため、端子19に出力されるときには(Pin−3.01+A−9.03) dBmの電力となり、その位相は−(270+K1+K2)度となる。
図5において、端子16−1から入力された電力はルート77とルート78の2通りのルートを通過して端子19に至る。ルート77を通り端子19に至る電力は、方向性結合器3−1の結合端子と方向性結合器4−1の結合端子を通るため、端子19に出力されるときには(Pin−3.01+A−16.68) dBmの電力となり、その位相は− (90+K1+K2)度となる。端子16−1からルート78を通過する電力は、方向性結合器3−1の通過端子と方向性結合器4−1の通過端子を通るため、端子19に出力されるときには(Pin−3.01+A−1.376) dBmの電力となり、その位相は−(270+K1+K2)度となる。
端子19に出力される電力Poutはこれらのルート75とルート76とルート77とルート78を通過する電力の和となるので、以下の式により表される。
Figure 0004127218
端子15−1及び端子16−1に入力された電力の和が全て端子19に出力され、その位相は−(270+K1+K2)度となる。また、端子15−1及び端子16−1に入力された全電力が端子19に出力されるため抵抗51−1には電力は出力されない。このように、結合度−8.34dBの方向性結合器3−1と結合度−8.34dBの方向性結合器4−1を接続することで、位相差90度の大きさが等しい電力を合成して出力する合成器として機能することがわかる。
以上のように、分配器5−1により分配された電力を電力増幅器31及び32で増幅して合成器6−1で合成することで、2つの電力増幅器が並列動作する電力増幅装置を構成することができる。また、電力増幅器31及び32の最大出力電力をPmax dBmとすると、Pout=(Pmax+ 3.01) dBmとなり、本実施例による電力増幅装置は電力増幅器単体の2倍の高出力電力を得ることができる。
次に、薄型の電力増幅装置において結合度が低い方向性結合器が結合度が高い方向性結合器よりも大きな電力を出力できる原理を図6を参照して説明する。大きな電力を出力する電力増幅装置では、伝送線路101及び102が導体損失により発熱し伝送線路の温度が上昇する。伝送線路とアースとの距離である幅109や幅110が同じであれば、偶モードインピーダンスが低い結合度−8.34dBの方向性結合器は結合度−3.01dBの方向性結合器に比べて伝送線路101の幅103及び伝送線路102の幅104を広くできるので放熱量が大きく導体損失も低くなり温度上昇を抑えることができる。また、伝送線路101及び102の重なり幅100が小さくなるので、伝送線路101及び102がお互いに煽ることで生じる温度上昇を抑えることができる。以上のように、結合度−8.34dBの方向性結合器は結合度−3.01dBの方向性結合器より温度を低くすることができ、高出力電力に耐えうる薄型の電力増幅装置を構成することができる。
以上説明したように、本実施例では、分配器及び合成器に−8.34dBという結合度が低い方向性結合器を使用しているので、伝送線路とアースとの距離を十分に確保できない薄型の電力増幅装置においても伝送線路幅を広げることができ、電力増幅装置の出力電力をより高出力とすることができる。
また、分配器及び合成器に−8.34dBという結合度が低い方向性結合器を使用しているので、同じ出力電力なら伝送線路の幅は同じで伝送線路とアースとの距離を小さくすることでができ電力増幅装置をより薄型化することができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本発明の第2の実施例として、その基本構成は上記の通りであるが、装置の小型化についてさらに工夫している。図7は本発明の第2の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。図7において、分配器5−2は端子10に入力された電力を2等分配し、電力増幅器31及び電力増幅器32は分配器5−2から入力された電力を増幅し、合成器6−1は電力増幅器31及び電力増幅器32で増幅された電力を合成して端子19に出力している。
図7において、分配器5−2は結合度−3.01dBの方向性結合器1−2で構成されており、端子10に入力された電力は、方向性結合器1−2の通過端子を通り−3.01dB減衰して端子13−2に出力され、方向性結合器1−2の結合端子を通り−3.01dB減衰して端子14−2に出力される。端子13−2に出力される電力の位相は端子14−2に出力される電力に対し−90度になっている。電力増幅器31及び電力増幅器32は分配器5−2で2等分配された電力を増幅する。合成器6−1は図1の構成と同じであり、図1の合成器6−1と同じ原理で動作し、電力増幅器31及び電力増幅器32で増幅された電力を合成し、端子19に出力する。
このように、本発明の第2の実施例では、分配器にのみ一般的に用いられる結合度−3.01dBの方向性結合器を用いることで、合成器に比べて通過する電力が小さい分配器については小型で低コストのものを使用することができ、電力増幅装置を小型かつ低コストな構成とすることができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本発明の第3の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、動作帯域についてさらに工夫している。図8は本発明の第3の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。図8において、分配器5−3は端子10に入力された電力を広帯域に2等分配し、電力増幅器31及び電力増幅器32は分配器5−3により2等分配された電力を増幅する。合成器6−1は電力増幅器31及び電力増幅器32で増幅された電力を合成して端子19に出力する。
図8において、分配器5−3を構成する方向性結合器1−3と方向性結合器2−3は3/4波長の線路長の伝送線路を持つ広帯域な方向性結合器であり、−8.34dBの結合度を広帯域に供する機能がある。図8の動作原理は図1の実施例と同一の動作原理であるが、分配器5−3の端子13−3及び端子14−3に出力される電力は、図1の実施例よりも広帯域に等分配されて出力される。
このように、本発明の第3の実施例では、結合度−8.34dBの広帯域方向性結合器を通過電力が小さい分配器側にのみ使用しているので、電力増幅装置の入力側の通過電力に適した小型の広帯域方向性結合器を使用することができ、電力増幅装置の小型化と耐電力向上の効果を損なわずに電力増幅装置を広帯域化する効果を得られる。
なお、上記実施例では、合成器6−1を構成する方向性結合器3−1及び4−1も結合度−8.34dBの広帯域方向性結合器に置き換えることで、電力増幅装置をさらに広帯域に動作させることができる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本発明の第4の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、動作帯域についてさらに工夫している。図9は本発明の第4の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。図9において、分配器5−4は端子10に入力された電力を広帯域に2等分配し、電力増幅器31及び電力増幅器32は分配器5−4により2等分配された電力を増幅する。合成器6−1は電力増幅器31及び電力増幅器32で増幅された電力を合成して端子19に出力する。
図9において、分配器5−4を構成する方向性結合器1−4は3/4波長の線路長の伝送線路を持つ広帯域な方向性結合器であり、−3.01dBの結合度を広帯域に供する機能がある。図9の動作原理は図7の実施例と同一の動作原理であるが、分配器5−4の端子13−4及び14−4に出力される電力は、図7の実施例よりも広帯域に等分配されて出力される。
このように、本発明の第4の実施例では、結合度−3.01dBの広帯域方向性結合器を通過電力が小さい分配器側にのみ使用しているので、電力増幅装置の入力側の通過電力に適した小型の広帯域方向性結合器を使用することができ、電力増幅装置の小型化と耐電力向上の効果を損なわずに電力増幅装置を広帯域化する効果を得られる。
なお、上記実施例では、合成器6−1を構成する方向性結合器3−1及び4−1も結合度−8.34dBの広帯域方向性結合器に置き換えることで、電力増幅装置をさらに広帯域に動作させることができる。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。本発明の第5の実施例として、その基本構成は上記の通りであるが、複数の電力増幅器を並列動作させて高出力を得る電力増幅装置の構成についてさらに工夫している。図10は本発明の第5の実施例による電力増幅装置に使用する分配器の構成を示す図であり、図13は本発明の第5の実施例による電力増幅装置に使用する合成器の構成を示す図である。また、図16は電力増幅器の数を3とし図10及び13の分配器及び合成器を用いて構成される電力増幅装置の構成を示す図である。
図10において、分配器5は端子10に入力された電力を(N−1)/N:1/Nの比率で端子13と端子14に分配して出力する。図13において、合成器6は端子15と端子16に入力された電力を1/N:(N−1)/Nの比で合成する。なお、Nは2以上の正の整数であり、分配器5であればその分配器5の後段にある電力増幅器の数であり、合成器6であればその合成器6の前段にある電力増幅器の数である。図16において、分配器5a及び5bは端子10に入力された電力を3等分配し、電力増幅器31〜33は分配器5a及び5bによって3等分配された電力を増幅し、合成器6a及び6bは電力増幅器31〜33で増幅された電力を合成して端子19に出力する。
次に、図10の分配器5の構成を述べる。分配器5は結合度C dBの方向性結合器1及び方向性結合器2で構成される。図10において、分配器5の入力端子である方向性結合器1の端子10に対して、端子11は結合端子であり、端子12は通過端子であり、端子20はアイソレーション端子である。端子20には終端抵抗50が接続されている。方向性結合器2の端子11と端子12は、互いにアイソレーション端子の関係にあり、端子11に対する結合端子が端子13であり、端子11に対する通過端子が端子14であり、端子12に対する結合端子が端子14であり、端子12に対する通過端子が端子13である。方向性結合器2の端子13と端子14は、分配器5の出力端子として機能する。このように、分配器の入力端子を有する第1の方向性結合器の結合端子と通過端子を、分配器の出力端子を有する第2の方向性結合器の端子のうち互いにアイソレーション端子の関係にある2つの端子に接続することで、第2の方向性結合器の出力に(N−1)/N:1/Nの比で電力を分配し、かつこれらの方向性結合器の結合度Cは10×log(1/N)より小さく設定されている。
次に、図10の分配器5の動作を図11及び12を参照して説明する。図11及び12は図10の分配器5の動作を説明するための図である。図11において、分配器5の入力端子である方向性結合器1の端子10から入力された電力は、分配器5の第1の出力端子である端子13に至るまで、ルート71とルート72の2通りのルートを通過する。ルート71を通過する電力は、方向性結合器1の通過端子と方向性結合器2の通過端子を通るため、それぞれの方向性結合器でCt dBずつ減衰し、端子13に出力されるときには入力電力に対し2×Ct dB減衰した電力となり、その位相は端子10に入力される電力に対し−(180+K1)度となる。但し、K1は方向性結合器1及び2を結ぶ伝送線路により発生する位相差である。Ctは結合度C dBの方向性結合器の通過端子の減衰量であり、以下の式で与えられる。
Figure 0004127218
ルート72を通過する電力は、方向性結合器1の結合端子と方向性結合器2の結合端子を通るため、それぞれの方向性結合器でC dBずつ減衰し、端子13に出力されるときには入力電力に対し2×C dB減衰した電力となり、その位相は端子10に入力される電力に対し−(0+K1)度となる。端子13に出力される電力はこれらのルート71とルート72を通過する電力の和となる。すなわち、端子10に入力される電力に対して
Figure 0004127218
の電力(入力電力に対して(N−1)/N(入力電力に対する比率)の電力)となり、方向性結合器1及び2は疎結合の方向性結合器であるためCt>Cとなり、位相は−(180+K1)度となる。
また、図12において、分配器5の入力端子である方向性結合器1の端子10から入力された電力は、分配器5の第2の出力端子である端子14に至るまで、ルート73とルート74の2通りのルートを通過する。ルート73を通過する電力は、方向性結合器1の通過端子と方向性結合器2の結合端子を通るため、端子14に出力されるときには入力電力に対しCt+C dB減衰した電力となり、その位相は端子10に入力される電力に対して−(90+K1)度となる。ルート74を通過する電力は、方向性結合器1の結合端子と方向性結合器2の通過端子を通るため、端子14に出力されるときには入力電力に対しC+Ct dB減衰した電力となり、その位相は端子10に入力される電力に対し−(90+K1)度となる。端子14に出力される電力はこれらのルート7 3とルート7 4を通過する電力の和となる。すなわち、入力電力に対し
Figure 0004127218
の電力(入力電力に対して1/N(入力電力に対する比率)の電力)となり、位相は− (90+K1)度となる。
以上のことから、入力電力を(N−1)/N:1/Nの比で出力端子13及び14に分配し出力端子13及び14の位相差が90度となる分配器5に使用する方向性結合器1及び2の結合度Cは、以下の式で求めることができる。
Figure 0004127218
この結合度Cは10×log(1/N)より小さく、より疎結合の方向性結合器となる。
また、端子20は端子10に対してアイソレーション端子の関係にあるため、分配器5の入力電力は端子20には出力されない。
以上のように、結合度C dBの方向性結合器1と結合度C dBの方向性結合器2を接続することで、入力電力を(N−1)/N:1/Nの比で出力端子13及び14に分配し出力端子13及び14の位相差が90度となる分配器5を得ることができる。なお、方向性結合器1及び2として3/4波長の線路長の伝送線路を持つ広帯域な方向性結合器を用いてもよいことは勿論である。
次に、図13の合成器6の構成を説明する。図13において合成器6は結合度C dBの方向性結合器3及び4で構成される。合成器6の第1の入力端子である方向性結合器3の端子15に対して、端子17は結合端子であり、端子18は通過端子であり、端子16はアイソレーション端子である。また、合成器6の第2の入力端子である方向性結合器3の端子16に対して、端子18は結合端子であり、端子17は通過端子であり、端子15はアイソレーション端子である。方向性結合器4の端子17と端子18は互いにアイソレーション端子の関係にあり、端子17に対する結合端子が端子21であり、端子17に対する通過端子が端子19であり、端子18に対する結合端子が端子19であり、端子18に対する通過端子が端子21である。方向性結合器4の端子19は合成器6の出力端子として機能する。また、終端抵抗51には、合成器6の端子15と端子16に1/N:(N−1)/N以外の比で電力が入力されたり位相差が90度からずれる場合に合成されない電力が吸収される。このように、合成器の2つの入力端子を有する第1の方向性結合器の残る2つの端子を、合成器の出力端子を有する第2の方向性結合器の端子のうち、互いにアイソレーション端子の関係にある2つの端子(但し出力端子は除く)に接続し、かつこれらの方向性結合器の結合度Cは10×log(1/N)より小さく設定されている。
次に、合成器6の動作を図14及び15を参照して説明する。図14及び15は図13の合成器6の動作を説明するための図である。図14において、端子15から入力された電力はルート75とルート76の2通りのルートを通過する。ルート75を通り端子19に至る電力は、方向性結合器3の通過端子と方向性結合器4の結合端子を通るため、端子19に出力されるときには端子15の入力電力に対しCt+C dB減衰した電力となり、その位相は端子15に入力された電力に対し−(90+K2)度となる。K2は合成器3と合成器4を接続する伝送線路により発生する位相差である。端子15からルート76を通過する電力は、方向性結合器3の結合端子と方向性結合器4の通過端子を通るため、端子19に出力されるときには端子15の入力電力に対しC+Ct dB減衰した電力となり、その位相は端子15に入力された電力に対し−(90+K2)度となる。これらのルート75とルート76を通過した電力の和は端子15に入力された電力に対し1/Nとなる。
図15において、端子16から入力された電力はルート77とルート78の2通りのルートを通過する。ルート77を通り端子19に至る電力は、方向性結合器3の結合端子と方向性結合器4の結合端子を通るため、端子19に出力されるときには端子16の入力電力に対し2×C dB減衰した電力となり、その位相は端子16に入力された電力に対し−(0+K2)度となる。端子16からルート77を通過する電力は、方向性結合器3の通過端子と方向性結合器4の通過端子を通るため、端子19に出力されるときには端子16の入力電力に対し2×Ct dB減衰した電力となり、その位相は端子16に入力された電力に対し−(180+K2)度となる。これらのルート77とルート78を通過した電力の和は端子16に入力された電力に対し(N−1)/Nとなる。
端子19に出力される電力はこれらのルート75とルート76とルート77とルート78を通過する電力の和となる。ここで、方向性結合器3の端子15と端子16に入力される電力の大きさが1/N:(N−1)/Nの比で、端子15に入力される電力の位相が端子16に入力される電力の位相に対して−90度となっている電力が入力されると、端子19には方向性結合器の端子15と端子16に入力された電力の和が出力されることになる。
方向性結合器4の端子21では、方向性結合器3の端子15に入力された電力と端子16に入力された電力が打ち消し合い、端子21及び抵抗51には電力は出力されない。
以上のように、結合度C dBの方向性結合器3と結合度C dBの方向性結合器4を接続することで、2つの端子に入力された位相差90度の電力を合成して出力する合成器として機能することがわかる。
次に、これらの分配器5と合成器6を利用して3つの電力増幅器を並列動作させて高出力を得る電力増幅装置の動作を図16を用いて説明する。分配器5aは図10の分配器5においてN=3とした場合の分配器であり、結合度−10.37dBの方向性結合器1a及び2aを2つ接続して構成されており、端子10に入力された電力を1:2(1/3:2/3)の比で端子13a及び端子14aに分配して出力する。分配器5bは一般的に用いられる結合度−3.01dBの方向性結合器1bで構成されており、端子14aの電力を2等分配して端子13bと端子14bに出力する。よって、端子13a,13b及び14bは均等な電力となり、端子10に入力された電力は3等分配されたことになる。
なお、分配器5a及び5bは縦続接続された構成になっている。ここでの縦続接続は、1つの分配器に別の1つの分配器が接続され、この別の1つの分配器にさらに別の1つの分配器が接続されて次々と接続される状態であり、分配器が1つずつ直列に接続されている状態である。なお、分配器の数は2つに限られるものではなく、電力増幅器の数に応じて追加可能である。
電力増幅器31は端子13aの電力を増幅して端子15bに出力し、電力増幅器32は端子13bの電力を増幅して端子16bに出力し、電力増幅器33は端子14bの電力を増幅して端子16aに出力する。電力増幅器31〜33の利得が同じであれば、端子15b,16b及び16aの電力は等しい電力となる。
合成器6bは結合度−3.01dBの方向性結合器3bで構成されており、端子15b及び16bの電力を1:1の比で合成して端子15aに出力する。合成器6aは図13の合成器6においてN=3とした場合の合成器であり、結合度−10.37dBの方向性結合器3a及び4aを2つ接続して構成されており、端子15aと端子16aに入力された電力を2:1の比で合成して端子19に出力する。
なお、合成器6a及び6bは縦続接続された構成になっている。ここでの縦続接続は、1つの合成器に別の1つの合成器が接続され、この別の1つの合成器にさらに別の1つの合成器が接続されて次々と接続される状態であり、合成器が1つずつ直列に接続されている状態である。なお、合成器の数は2つに限られるものではなく、電力増幅器の数に応じて追加可能である。
このように、本実施例では、結合度−10.37dBの方向性結合器と結合度−3.01dBの方向性結合器を組み合わせることで3分配合成を行う電力増幅装置を構成することができる。以上のように、任意のN分配合成を行う場合、(N−1)/N:1/Nの比で分配する分配器と(N−1)/N:1/Nの比で合成する合成器を、結合度が10×log(1/N)より小さい2つの方向性結合器を組み合わせることで構成し、それらの分配器及び合成器を使用して電力増幅器をN並列で動作させて電力増幅器単体のN倍の出力を得る電力増幅装置を構成することができる。また、出力電力が大きい合成器6aに疎結合の方向性結合器を使用しているので、温度上昇を抑えることができ、より高出力の電力増幅装置を構成することができる。
N分配合成を行う電力増幅装置に必要な(N−1)/N:1/Nの比率で分配する分配器もしくは合成する合成器に使用する方向性結合器の結合度Cは、以下の式で求めるようにしてもよい。
Figure 0004127218
このように方向性結合器の結合度を得ると、図10の分配器5の端子10に入力された電力は(N−1)/N:1/Nではなく1/N:(N−1)/Nの比で端子13及び端子14に出力され、図13の合成器6の端子15及び端子16に入力された電力は1/N: (N−1)/Nではなく(N−1)/N:1/Nの比で合成される。
図17に示す電力増幅装置はこれらの分配器と合成器を用いて構成した電力増幅装置である。分配器5cは、結合度−6.75dB(N=3)の方向性結合器1c及び2cを2つ接続して構成されており、端子10に入力された電力を1:2(1/3:2/3)の比で端子13c及び端子14cに分配して出力する。分配器5bは図16の分配器5bと同一である。よって、端子13c,13b及び14bは均等な電力となり、端子10に入力された電力は3等分配されることになる。
合成器6dは、結合度−8.34dB(N=2)の方向性結合器3d及び4dを2つ接続して構成されており、端子15dと端子16dに入力された電力を1:1の比で合成して端子15cに出力する。合成器6cは、結合度−6.75dB(N=3)の方向性結合器3c及び4cを2つ接続して構成されており、端子15cと端子16cに入力された電力を2:1の比で合成して端子19に出力する。
図17に示すように、図16の合成器6bに代えて、より低い結合度の方向性結合器を用いて合成器6dを構成することができ、合成器6dの温度上昇を抑えより大きな電力の合成が可能となる。
本発明の第1の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。 図1の分配器の動作を説明するための図である。 図1の分配器の動作を説明するための図である。 図1の合成器の動作を説明するための図である。 図1の合成器の動作を説明するための図である。 図1の電力増幅装置の断面図である。 本発明の第2の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例による電力増幅装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施例による電力増幅装置に使用する分配器の構成を示す図である。 図10の分配器の動作を説明するための図である。 図10の分配器の動作を説明するための図である。 本発明の第5の実施例による電力増幅装置に使用する合成器の構成を示す図である。 図13の合成器の動作を説明するための図である。 図13の合成器の動作を説明するための図である。 電力増幅器の数を3とし図10及び13の分配器及び合成器を用いて構成される電力増幅装置の構成を示す図である。 電力増幅器の数を3とし図10及び13の分配器及び合成器を用いて構成される電力増幅装置の別の構成を示す図である。 従来の電力増幅装置の構成を示す図である。 薄型の電力増幅装置を示す図である。 図18の電力増幅装置の断面図である。
符号の説明
1,1−1〜1−4,1a〜1c,2,2−1,2−3,2a,2c,
3,3−1,3a〜3d,4,4−1,4a,4c,4d 方向性結合器
5,5−1〜5−4,5a〜5c 分配器
6,6−1,6a〜6d 合成器
31,32,33 電力増幅器
50,50−1〜50−4,50a〜50c,51,51−1,
51a〜51d 抵抗

Claims (10)

  1. 2つの電力増幅器と、入力電力を前記電力増幅器に分配する電力分配器と、前記電力増幅器の出力を合成出力する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、
    前記電力分配器は、1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子がそれぞれ前記電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、前記入力電力を1:1の比で前記電力増幅器に分配し、
    前記第1及び第2の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/2)dBより小であることを特徴とする電力増幅装置。
  2. 2つの電力増幅器と、入力電力を前記電力増幅器に分配する電力分配器と、前記電力増幅器の出力を合成出力する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、
    前記電力合成器は、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記電力増幅器の出力に接続される第3の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第3の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第4の方向性結合器とを有し、前記電力増幅器の出力を1:1の比で合成出力し、
    前記第3及び第4の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/2)dBより小であることを特徴とする電力増幅装置。
  3. 複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置であって、
    前記電力分配器及び電力合成器の少なくとも1つを結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成したことを特徴とする電力増幅装置。
  4. 前記電力分配器は3/4波長の長さの伝送線路を持つ方向性結合器を用いて構成されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電力増幅装置。
  5. 第1〜第3の電力増幅器と、
    1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が前記第1の電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、入力電力を1:2の比で前記第2の方向性結合器の前記別の端子の一方及び他方に分配する第1の電力分配器と、
    1つの端子が前記第2の方向性結合器の前記別の端子の他方に接続され、この1つの端子に対する結合端子及び通過端子がそれぞれ前記第2及び第3の電力増幅器の入力に接続される第3の方向性結合器を有する第2の電力分配器と、
    互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第1及び第2の電力増幅器の出力に接続される第4の方向性結合器を有する第1の電力合成器と、
    互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第4の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方と前記第3の電力増幅器の出力とに接続される第5の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第5の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第6の方向性結合器とを有し、前記第4の方向性結合器の前記別の端子の一方からの入力電力と前記第3の電力増幅器の出力とを2:1の比で合成出力する第2の電力合成器とを含み、
    前記第1,2,5及び6の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/3)dBより小であることを特徴とする電力増幅装置。
  6. 前記第1,2,5及び6の方向性結合器各々の結合度は10×log[{3−√(6)}/6]dBであり、前記第3及び第4の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/2)dBであることを特徴とする請求項記載の電力増幅装置。
  7. 第1〜第3の電力増幅器と、
    1つの端子が自装置の入力端子に接続される第1の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子が前記第1の方向性結合器の前記1つの端子に対する結合端子及び通過端子にそれぞれ接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が前記第1の電力増幅器の入力に接続される第2の方向性結合器とを有し、入力電力を1:2の比で前記第2の方向性結合器の前記別の端子の一方及び他方に分配する第1の電力分配器と、
    1つの端子が前記第2の方向性結合器の前記別の端子の他方に接続され、この1つの端子に対する結合端子及び通過端子がそれぞれ前記第2及び第3の電力増幅器の入力に接続される第3の方向性結合器を有する第2の電力分配器と、
    互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第1及び第2の電力増幅器の出力に接続される第4の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第4の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続される第5の方向性結合器とを有し、前記第1及び第2の電力増幅器の出力を1:1の比で合成出力する第1の電力合成器と、
    互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第5の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方と前記第3の電力増幅器の出力とに接続される第6の方向性結合器と、互いにアイソレーション端子の関係にある端子がそれぞれ前記第6の方向性結合器の互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子に接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある別の端子の一方が自装置の出力端子に接続される第7の方向性結合器とを有し、前記第5の方向性結合器の前記別の端子の一方からの入力電力と前記第3の電力増幅器の出力とを2:1の比で合成出力する第2の電力合成器とを含み、
    前記第1の電力分配器、前記第1の電力合成器及び前記第2の電力合成器の方向性結合器各々の結合度は10×log(1/N)dB(Nは当該電力分配器の後段又は当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)より小であることを特徴とする電力増幅装置。
  8. 前記第1の電力分配器、前記第1の電力合成器及び前記第2の電力合成器の方向性結合器各々の結合度は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dBであり、前記第3の方向性結合器の結合度は10×log(1/2)dBであることを特徴とする請求項記載の電力増幅装置。
  9. 複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置に用いられる電力分配器であって、
    結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力分配器の後段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成されることを特徴とする電力分配器。
  10. 複数の電力増幅器と、縦続接続され電力を逐次分配して前記複数の電力増幅器に入力せしめる電力分配器と、縦続接続され前記複数の電力増幅器の出力を逐次合成する電力合成器とを含む電力増幅装置に用いられる電力合成器であって、
    結合度が10×log[{N−√(N 2 −N)}/(2×N)]dB又は10×log[{N−√(N)}/(2×N)]dB(Nは当該電力合成器の前段にある電力増幅器の数)である方向性結合器を用いて構成されることを特徴とする電力合成器。
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