JP4127127B2 - 電気−機械−音響変換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気信号により振動あるいは発音の動作をする電気−機械−音響変換器及びそれを用いたシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機等の携帯端末装置では着信を知らせる手段として、ベル音を発生する小型発音体と振動を引き起こす回転軸に偏芯して重りを取り付けたマイクロモータをそれぞれ個別に取り付けて使用してきた。
【0003】
さらに、通話相手の話を受聴するためには、受話用のスピーカを取り付ける必要があった。近年はこれらの機能を一体化した電気−機械−音響変換器も使用されてきている。
【0004】
図2(a)はこのような従来の電気−機械−音響変換器の側断面図であり、図2(b)は同サスペンション位置を説明するための他の角度の側半断面図である。
【0005】
同図によると、1は例えば厚さ30μm程度のフィルムよりなる振動板であり、外周部で樹脂成型された上下に開口を有する中空の枠状のバッフル2に取り付けられている。
【0006】
9はヨークであり、軟鉄等の強磁性体で有底の円柱状をしている。10はマグネットであり、ネオジウムの永久磁石で形成され、円柱状の形状をしており、前記ヨーク9の中央部に固着されている。
【0007】
11は強磁性体で形成されたプレートであり、前記マグネット10の前記振動板1の側に配置固着されている。前記ヨーク9、前記マグネット10及び前記プレート11とで磁気回路部3を構成し、前記ヨーク9の内周面と前記プレート11の外周面で磁気ギャップ3aが構成されている。
【0008】
8は円筒形のボイスコイルであり、その一端部は前記磁気ギャップ3aに間隙をもって挿入され、他端は前記振動板1に取り付けられている。4はタングステンの粉末を樹脂に複合した比重11程度の材料で形成された重り部であり、ヨーク9をモールド固着している。
【0009】
5はサスペンションであり、特に図示しないが、円周方向に円弧状の3本の腕を延ばした形状で、一端が重り部4にモールドされ、他端が、フレーム6に溶接固着されている。
【0010】
そして、前記磁気回路部3と重り部4はフレーム6に対して相対的に動作する可動部12を構成し、サスペンション5と可動部12は機械振動系を構成している。
【0011】
なお、7はバッフル2に装着された複数の放音孔を有するプロテクタであり、その表面には制動布7aが貼り付けられている。
【0012】
前記機械振動系の振動の大きさは可動部12の質量と加速度の積に比例するため、重り部4に樹脂とタングステンなどの高比重の金属粉末を複合した材料を使用することにより小型であっても機械振動系の質量は大きくなり、大きな振動を取り出すことができる。
【0013】
サスペンション5は重り部4に金型内でモールド固着されるため、サスペンション5の支点が精度よく決まり性能が安定することとなる。
【0014】
可動部12の外周部には外方に突出するストッパー12aが設けられ、バッフル2の内壁には内方に突出するストッパー2aが設けられ、可動部12の振幅を制限している。
【0015】
次に動作について説明すると前記の電気−機械−音響変換器では、前記ボイスコイル8に電気信号が加えられると、ボイスコイル8と磁気回路3との間には、作用・反作用の力が働く。仮にボイスコイル8に働く力を作用の力とすると、その力によって、ボイスコイル8が取り付けられている振動板1が振動し発音する。
【0016】
また、磁気回路3に働く反作用の力によって、前記サスペンション5で支持された可動部12が振動し、前記サスペンション5を介して前記バッフル2に振動が伝わり、前記バッフル2が振動するものである。
【0017】
前記可動部12の共振周波数は低域にあるので、この低域の周波数をボイスコイル8に印加することによって前記バッフル2の振動として顕著なものが得られ、携帯電話器に搭載されている場合は、携帯電話器を介して電話の着信を振動として伝えることができるものである。
【0018】
このような従来の電気−機械−音響変換器としては、例えば特許文献1のようなものが見受けられる。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−16686号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電気−機械−音響変換器を搭載する携帯電話器等の携帯端末装置の携帯性により持ち運び時に落下させてしまう可能性を有し、その衝撃によって内蔵されている電気−機械−音響変換器に衝撃が加わり、上下の振動を制限するストッパー12aに大きな衝撃が加わることが考えられる。
【0021】
前述の従来の電気−機械−音響変換器は、バッフル2の突出部2aと重り部4でストッパー12a構造を構成していたため、重り部4を構成している高比重樹脂に大きな衝撃が加わり、重り部4の割れ等の破損を生じ、振動共振周波数や振動レベルが変化するという可能性を有していた。
【0022】
本発明は前述の課題を解決して、衝撃を受けた場合にも破損を生じず、性能変化の少ない、安定した品質の電気−機械−音響変換器を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の電気−機械−音響変換器は、振動板と、この振動板に対向して配置されたヨーク・マグネット・プレートで構成される磁気回路と、前記磁気回路の磁気空隙に一定の隙間を設けて一端側が挿入され、他端側が前記振動板に結合されたボイスコイルと、前記磁気回路に高比重の金属粉末を複合した樹脂をモールドして形成した重り部と、前記磁気回路と前記重り部で構成される可動部を支持する一端が可動部に、他端側がフレームに取り付けられた少なくとも一つのサスペンションと、前記可動部をその中空部内に配置し、前記中空部の一方の開口側に装着し、更に前記フレームを前記中空部の他方の開口側に装着したバッフルと、前記バッフルの中空部内に突出して設けられたストッパーに衝撃時の前記可動部の上下動によって当接する前記重り部に設けられたストッパーとで構成された電気−機械−音響変換器であって、前記バッフルの中空部内に突出して設けられたストッパーに当接する前記重り部に設けられた前記ストッパーに金属板からなる衝撃補強部を前記ヨークを前記重り部の外周上まで略等角度に3ヶ所突出させて設けた電気−機械−音響変換器であり、前記可動部の前記ストッパーの少なくとも一部を衝撃補強部で形成したものであり、落下時に衝撃が加わった場合でも、衝撃を前記衝撃補強部が吸収し、重り部の割れ等の破損を生じることがなく、振動共振周波数、振動レベルの変化を防ぐことができるものとするとともに、前記衝撃補強部を前記ヨークを突出させて形成して、電気−機械−音響変換器の部品点数を増加することなく衝撃補強部を形成することを可能とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気−機械−音響変換器の一実施の形態について図1により説明する。なお、説明にあたっては従来技術と同一部分は同一番号を付与し、説明を省略して説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施形態の電気−機械−音響変換器の側断面図であり、同図により従来技術との相違点について説明する。
【0030】
同図によると相違点は可動部20にあり、重り部21のストッパー21aにバッフル2のストッパー14と搭載機器の落下衝撃等によって当接する衝撃補強部21bを設けた点にある。ストッパー21aの衝撃補強部21bは重り部21の外周上に略等角度に3ヶ所設けている。
【0031】
なお、本実施の形態では衝撃補強部21bを金属板材で形成し、重り部21を樹脂成型時に一体にモールドするかまたは重り部21に貼り付け接合することで形成される。
【0032】
なお、重り部21は従来の重り部4と同様にタングステンの粉末を樹脂に複合した比重11程度の材料をモールド(樹脂成型)したものである。
【0033】
以上のように衝撃補強部21bを形成したことで、搭載した携帯機器の落下等の衝撃に対して、強度を大幅に向上し、落下時の前記重り部21の破損を避けることを可能としたものである。
【0034】
なお、耐衝撃防止の更なる向上のためにこれにあわせて以下の構成で形成している。
【0035】
即ち、重り部21のストッパー21aとバッフル2に設けたストッパー14は、サスペンション5の弾性変形範囲内の隙間18が設けられており、可動部20が衝撃で移動した場合でもストッパー21aをストッパー14が受け止めるため、サスペンション5は永久変形を起こさず可動部20を元の位置へ戻す。更に可動部20の外周とバッフル2の内周の隙間19は磁気ギャップ3a内のボイスコイル8の隙間より小さく設定されており、磁気ギャップ3a内のボイスコイル8が当る前に可動部20外周がバッフル2の内周に受け止められるため、ボイスコイル8の損傷も防ぐことができる。
【0036】
以上のように、本実施の形態のように電気−機械−音響変換器を構成することにより、振動性能の安定化と落下などの衝撃による損傷、性能劣化の防止を実現できるものである。
【0037】
なお、本実施の形態では、衝撃補強部21bを重り部21に金属板を一体にモールドしたり、ストッパー21aに貼り付けたりして設けたが、ヨーク9を外方に突出延長して設けることも可能であり、部品点数の増加なしに耐衝撃性の向上も図れるものである。
【0038】
また、サスペンション5は重り部21とモールドされるものであるから、このサスペンション5に衝撃補強部分を設け、重り部21の衝撃補強部21bとすることも可能であり、これも部品点数の増加なしに耐衝撃性の向上を図れるものである。
【0039】
また、上述の衝撃補強部は比重が軽くなり、振動性能上ストッパーを3ヶ所程度に制限する必要があったが、衝撃補強部21bを高比重材料の焼結部品で形成し、重り部21とモールドした場合は、可動部20の質量を増加させ、振動性能の向上を図ることも可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電気−機械−音響変換器によれば、落下時に衝撃が加わった場合でも、衝撃を重り部に設けた衝撃補強部が受け、吸収し、重り部の割れ等の破損を生じることがなく、振動共振周波数、振動レベルの変化を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気−機械−音響変換器の一実施の形態の側断面図
【図2】(a)従来の電気−機械−音響変換器の側断面図
(b)同サスペンションの位置を説明するための断面図の角度を変えた半側断面図
【符号の説明】
1 振動板
2 バッフル
3 磁気回路
5 サスペンション
8 ボイスコイル
9 ヨーク
10 マグネット
11 プレート
20 可動部
21 重り部
21a ストッパー
21b 衝撃補強部

Claims (1)

  1. 振動板と、この振動板に対向して配置されたヨーク・マグネット・プレートで構成される磁気回路と、前記磁気回路の磁気空隙に一定の隙間を設けて一端側が挿入され、他端側が前記振動板に結合されたボイスコイルと、前記磁気回路に高比重の金属粉末を複合した樹脂をモールドして形成した重り部と、前記磁気回路と前記重り部で構成される可動部を支持する一端が可動部に、他端がフレームに取り付けられた少なくとも一つのサスペンションと、前記可動部をその中空部内に配置し、前記振動板を前記中空部の一方の開口側に装着し、更に前記フレームを前記中空部の他方の開口側に装着したバッフルと、前記バッフルの中空部内に突出して設けられたストッパーに衝撃時の前記可動部の上下動によって当接する前記重り部に設けられたストッパーとで構成された電気−機械−音響変換器であって、前記バッフルの中空部内に突出して設けられたストッパーに当接する前記重り部に設けられた前記ストッパーに金属板からなる衝撃補強部を前記ヨークを前記重り部の外周上まで略等角度に3ヶ所突出させて設けた電気−機械−音響変換器。
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