JP4125528B2 - Nc旋盤のワークバランス検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、旋盤でワークを加工した後、当該ワークを主軸に把持したまま主軸を所定回転数で回転させて、加工済ワークのアンバランスを検出し、その検出値に基づいてワークに孔加工や偏心加工を行うことにより、同一機械上でワークの加工とバランス修正とを行うNC旋盤のワークバランスの検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高速回転する回転体を旋盤で加工したときは、加工済ワークのバランス修正が必要である。従来このバランス修正は、ワークを加工する旋盤とは別のバランス修正機により行っていた。すなわち、加工したワークを旋盤から取り外し、バランス修正装置に装着してアンバランス量を検出し、次にこのワークに所定重さの錘を取り付けて再度アンバランス量を検出し、その両検出値からバランスを修正するために必要な錘の重さと取付位置を算出して、アンバランスを修正するというものである。
【0003】
しかし、このようなバランス修正作業は、加工済ワークを旋盤から取り外してバランス修正機に載せ、バランスを検出した後、バランス修正機から取り外してバランス錘の取り付けやバランス孔の加工を行うという作業を必要とし、作業が面倒であると共に、特にワークが大型のときには、作業負担が大きいという問題があった。
【0004】
この問題を解決するため、ワークを加工した旋盤上で、ワークバランスの検出とその検出値に基づくバランス修正加工とを行う技術が特開平6−335801号に提案されている。この公報で提案された技術は、ドリル・ミーリング加工機能を有する複合加工旋盤の主軸台と心押台とに振動センサーを設け、更に主軸の回転角検出用センサーを設け、一般加工の終わった後、機上において所定回転数で加工物を回転してアンバランス演算装置によりアンバランスの量と位相を算出し、数値制御装置内のバランス修正加工プログラム作成装置により、バランス取り加工プログラムを自動作成して、ドリル等回転工具によるバランス修正加工を行うというものである。また上記公報には、カム旋盤などの非真円加工機能を有する数値制御旋盤において、上記と同様、主軸の回転角検出用センサーと、主軸台及び心押台の振動センサーとを設け、非真円加工機能を用いてバランス修正を行う技術が提案されている。
【0005】
そして上記公報には、主軸台に主軸の回転角検出用センサーが取付けられ、主軸台と心押台の後面に振動センサーがそれぞれ取付けられている数値制御旋盤が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示されたバランス修正装置付旋盤は、振動センサを旋盤の主軸台と心押台とに設けてワークの2次元バランスを検出しているので、心押台を用いないでワークを加工したときでも、バランス検出のためにワークにセンタ孔を加工し、心押台を押接するという操作を行ってやらねばならない。また、小型の旋盤では、心押台を備えていない旋盤もあり、そのような旋盤では、上記技術を採用することができないという問題がある。
【0007】
そこでこの発明は、心押台を備えていないNC旋盤であっても、ワークの2次元バランスを検出してバランス修正加工を行うことができるNC旋盤を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決したこの発明のNC旋盤のワークバランス検出装置は、主軸10を所定回転数で回転させて当該主軸に把持されたワーク9のアンバランスを検出し、その検出値に基づいてワーク9にバランス修正加工を行うNC旋盤のワークバランス検出装置であって、主軸10を軸支する主軸台2とこの主軸台を支持するベッド1やスライドベース12などの支持台とのボルト締結部の主軸軸線方向両端における前記主軸台2と支持台1、12との間に、力センサ7が当該主軸台2と支持台1、12とで挟持された状態で介装され、主軸10を回転させたときの、この力センサの出力変化に基づいてワーク9のアンバランスを検出するというものである。
【0009】
通常、NC旋盤の主軸台2は、固定のものであれば旋盤のベッド1に複数本のボルト6で締結して固定されており、また移動可能な主軸台であれば、ベッド1に設けたガイド11に沿って移動するスライドベース12に複数本のボルト6で固定されている。また、力センサ7として圧電素子などを用いた力センサが実用されており、中心にボルト挿通孔8を設けた厚い座金状の力センサも提供されている。この発明では、そのような力センサ7を、主軸台2と支持台1、12とを締結している複数本のボルト6の内の主軸方向に離隔した両端のボルト6a、6bの締結位置において主軸台2と支持台1、12との間に介在させ、その力センサの検出値の動的変化とNC装置で検出される主軸10の位相とにより、ワーク9のアンバランスを検出するようにしている。
【0010】
ワーク9のアンバランスは、ワーク9を装着しないで主軸10を回転させたときの主軸10の位相に対する力センサ7の検出値の変化と、ワーク9を装着したときのそれとを対比することにより検出可能である。また、主軸台2のボルト締結部の主軸方向両端部での力センサ7の検出値の差異を検出することにより、ワーク9の2次元バランスの検出も可能である。なお、主軸の回転位相は、主軸10に設けたエンコーダによりNC装置で検出されている。
【0011】
検出されたアンバランスは、旋盤に装着された回転工具でワークの周面に孔や切落し部を加工することにより修正することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態を示した図で、固定の主軸台に適用した例を示した図である。図において、1は旋盤のベッド、2は主軸台、3は主軸チャック、4はタレット刃物台、5はタレット刃物台に装着されたドリルである。主軸台2は、その両側(作業者側から見て手前側と奥側)に配置した複数本のボルト6でベッド1に締結されている。図は片側4本、計8本のボルトで締結した例を示してある。
【0013】
この両側のボルト締結部の主軸方向に離隔した両端のボルト6a、6bの締結部における主軸台2とベッド1との間に、力センサ7が主軸台2とベッド1との間に挟持された状態で介装されている。この力センサ7は、図2に示すように、中心にボルト挿通孔8を備えた厚い座金形状のものである。この種の力センサは、剪断方向の力を検出するものと圧縮方向の力を検出するものとがあるが、図示実施例の両側の力センサ7はいずれも圧縮方向の力を検出するセンサである。
【0014】
力センサ7は、主軸台2の前後両側をベッド1に締結しているボルト締結部のそれぞれの主軸方向両端、すなわち主軸台2のボルト締結部の四隅部分に介装するのが最も好ましいが、片側両端にのみ設けてもよい。なお、四隅部分に設けるときは、その内の1個又は片側2個を剪断方向の力を検出するセンサとしてもよい。
【0015】
主軸台2とベッド1との間にこのように力センサ7を介在させて、主軸チャック3にワークを把持しない状態で予め定めた回転数で主軸10を回転させて、そのときの回転角に対する4個(または2個)の力センサ7の検出信号の変動を基準値として記憶する。
【0016】
この基準値を記憶したうえで、加工するワーク9をチャック3に把持してタレット刃物台4に装填した工具でワークの加工を行う。ワークの加工が完了したら、工具をワークから離した状態で主軸10を前記の予め定めた回転数で回転させ、主軸の回転角と力センサの検出値の変動を検出し、このときの検出値と基準値との差から、ワークの初期アンバランスを検出する。
【0017】
次にドリル5でワークの予め定めた位置に定めた量の孔加工を行った後、再び主軸10を前記予め定めた回転数で回転させて、そのときの力センサ7の出力変動と前記基準値との差から、2回目のアンバランスの測定を行う。そして、初期測定値と2回目の測定値とを対比することにより、バランス修正に必要なワークの削り量と削り位置とを演算して、当該位置に主軸10を回転させ、タレット刃物台を移動して、演算された量の孔加工をドリル5で行って、ワーク9のバランスを修正する。
【0018】
固定の主軸台と移動する主軸台とを備えた2主軸対向旋盤では、固定主軸台側で第1工程の加工を行い、これを移動主軸台側に受け渡してワークの加工を完了することがほとんどであるので、移動主軸台側にこの発明のバランス検出装置を設けるのが、より好ましい。また、2主軸対向旋盤では、通常、移動主軸台側での加工負荷が固定主軸台側での加工負荷より小さく、かつ主軸台自体の質量も小さいので、固定主軸側に設けた場合より高い精度でバランス検出を行うことが可能である。
【0019】
図4は、この発明のバランス検出装置を備えた2主軸対向旋盤を示す図で、1はベッド、2Lはベッド1にボルト6で固定された固定側主軸台、3Lは固定側主軸台の主軸チャック、12はベッド1の主軸方向のガイド11に沿って移動位置決めされるスライドベース、2Rは移動側主軸台、3Rは移動側主軸台のチャックである。固定側主軸台2Lは、従来構造で、すなわち力センサを介在させないで、ベッド1に固定されている。一方、移動側主軸台2Rは、これをスライドベース12に締結しているボルト6の主軸軸線方向に離隔した両端のボルト6a、6bの位置に力センサ7が介装されている。
【0020】
2主軸対向旋盤では、通常、ワークをまず固定主軸台側の主軸チャック3Lに把持して加工を行い、次にワーク9を移動主軸台側の主軸チャック3Rに受け渡して加工を行って完成品とする。従って、この発明のバランス検出装置を移動主軸台側に設けることにより、ワークの加工を終了した後、移動主軸台側でワークのアンバランスの検出とバランス修正加工とを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を模式的に示した側面図
【図2】力センサの例を示した斜視図
【図3】図1の主軸台をチャック側から見た模式図
【図4】2主軸対向旋盤における実施例を示す模式的な側面図
【符号の説明】
1 ベッド
2 主軸台
3 主軸チャック
4 タレット刃物台
5 ドリル
6 ボルト
7 力センサ
8 ボルト挿通孔
9 ワーク
10 主軸
11 ガイド
12 スライドベース

Claims (2)

  1. 主軸(10)を所定回転数で回転させて当該主軸に把持されたワークのアンバランスを検出し、その検出値に基づいてワークにバランス修正加工を行うNC旋盤のワークバランス検出装置であって、前記主軸を軸支する主軸台(2)とこの主軸台を支持する支持台(1,12)とのボルト締結部の主軸軸線方向両端における前記主軸台と支持台との間に、力センサ(7)が当該主軸台と支持台とで挟持された状態で介装され、主軸(10)を回転させたときのこの力センサの出力変化に基づいてワークのアンバランスを検出する、NC旋盤のワークバランス検出装置。
  2. 前記NC旋盤が、固定側主軸台(2L)とこれに対向して配置した移動側主軸台(2R)との2個の主軸台を備えた2主軸対向型NC旋盤であり、前記力センサが、移動側主軸台とこれを支持するスライドベース(12)とのボルト締結部の主軸軸線方向両端に介装されていることを特徴とする、請求項1記載のワークバランス検出装置。
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