JP4125330B2 - 無線操縦玩具のアンテナ並びにアンテナキャップおよび無線操縦玩具 - Google Patents

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Description

本発明は、無線操縦玩具のアンテナ及びアンテナキャップ並びに無線操縦玩具に関し、特にアンテナとアンテナキャップを差し込むだけで固定できてさらに一定の強度を有するアンテナ及びアンテナキャップ並びに無線操縦玩具に関する。
従来の無線操縦玩具では、熱可塑性のプラスチックで形成するとともに下端面側に開口する扁平なめくら孔状の挿通孔を設けて成り、必要十分な温度に加熱したアンテナの先端を前記挿通孔中に挿し込み、適当に回転させつつ熱溶着によりアンテナと一体化して取り付けるアンテナが実施されていた。
しかしながら、取り付け作業に熟練性が必要とされ、結合度が弱く、取り付け作業の能率が悪い等の課題を有していた。そこで、ピン孔とループ部によって固定されるアンテナキャップが特許文献１に提案されている。
実開昭５９−８０８号公報
ところが、特許文献１に記載のアンテナキャップには２つの課題が存在していた。第一に特許文献１の方法ではプレス機でピン４を塑性変形させて製造するため、プレス機を含む装置が必要になるなど製造が容易ではなかった。
また、第二に強度についても１０ｋｇでの引張りテストでの耐久性が達成されておらず、強度として十分なものではなかった。
そこで、本発明の目的は無線操縦玩具のアンテナ及びアンテナキャップ並びに無線操縦玩具に関し、特にアンテナとアンテナキャップを差し込むだけで固定できると共に、一定の強度を有するアンテナ及びアンテナキャップ並びに無線操縦玩具を提供することにある。
前記の目的を達成すべく本発明の第一の側面である無線操縦玩具のアンテナは、金属線材からなる導線部と、導線部の端部に固定されるキャップ部とを備え、前記導線部はその端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有し、
前記キャップ部は前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられる。
無線操縦玩具のアンテナは、自動車、オートバイ、船、飛行機、戦車などの無線操縦用の玩具のアンテナ並びに、無線操縦用の送信機のアンテナも含まれる。
前記フック部は、その先端が前記導線部に対して一定の角度を有していてもよい。
また、前記キャップ部は、垂直溝部と連通する連通孔が設けられてもよい。
さらに、本発明の第二の側面である無線操縦玩具のアンテナキャップは、端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有する導線部を挿入して係止固定できるように、前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられる。
次に、前記垂直溝部と連通する連通孔がさらに設けられてもよい。
そのうえ、本発明の第三の側面である無線操縦玩具は、空中線となる金属線材からなる導線部と、導線部の端部に固定されるキャップ部とを有するアンテナを備え、前記導線部はその端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有し、
前記キャップ部は前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられることを特徴とする。
本発明に係る無線操縦玩具のアンテナ並びにアンテナキャップおよび無線操縦玩具を実施することにより、特にアンテナとアンテナキャップを差し込むだけで固定できると共に、一定の強度を有することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図１に示すように本発明に係る無線操縦玩具のアンテナ２は、金属線材からなる導線部４と、導線部４の端部に固定されるキャップ部６とを備える。
キャップ部６は、長手方向の三面の側面８、１０、１２によって覆われ、開口部１４のある端面が１６であり、頂上部の端面が１８である。
開口部１４は、導線部４を挿入する溝であり、導線部４を固定できるように溝２０、２２、２４がＴ字形状に刻設される。
また、側面８には溝２４と貫通する貫通孔２６が設けられる。
続いて導線部４について図２を用いてさらに詳細に説明する。図２（ａ）は導線部の投影図を示し、図２（ｂ）は導線部４の上面図を示し、図２（ｃ）はフック部の傾斜角が０である上面図をしめす。前記導線部４はその端部にＵ字形状に構成されるフック部２８が形成される。前記導線部４は前記フック部２８と連接されてポイント３０で折曲して前記フック部２８が含まれる平面に対して垂直方向に張出する。さらに、前記導線部４はポイント３２で折曲してポイント３４までフック部２８を含む面に対してポイント３０と反対側へ張出す。また、ポイント３４で折曲してさらにポイント３６で折曲して、導線部４の長手方向へ延在する。
フック部２８は、その端部３８が導線部４の長手方向に対して一定の角度θで傾斜する。傾斜角は１°から５°である。ここでフック部２８の頂上部から端部３８までの長さをｌと定義する。また、傾斜角を０°とした場合は（ｃ）に示される形状となる。
導線部４は、それぞれポイント３２がキャップ部６の溝２０に挿入され、導線部４のポイント３４がキャップ部６の溝２２に挿入され、導線部４のフック部２８がキャップ部６の溝２４に挿入される。
続いて図３（ａ）に図１に示すキャップ部６のＡＡ断面図を示し、図３（ａ）のＢＢ断面図を図３（ｂ）に示す。
図３（ａ）に示すようにキャップ部６の図１におけるＡＡ断面図を示し、溝２２、２４はキャップ部６の端面１６からキャップ部溝１４部内部の底面４２まで刻設されている。この溝２４と溝２２とを合わせた開口部の長さＨは導線部４のフック部２８の外側幅ｈよりも低くなるように設定される。このように設定することでフック部２８が外れることを防止する。
一方、溝２４についてキャップ部長手軸に対して溝２２と反対側に側面８まで貫通する貫通孔２６が開口される。ここで貫通孔２６の端面１６側に位置する内壁４０と溝２４、２２の底面４２との間の間隔をＬとすると、前記ｌとＬが略等しいことが好ましい。
ここで、図５（ａ）は無線操縦玩具の自動車模型に本発明を適用した図面であり、図５（ｂ）は無線操縦玩具のコントローラに本発明を適用した図面である。
続いて、図４を用いて、本発明に係る無線操縦玩具のアンテナ２の作用について説明する。
先ず、第一にフック２８の張出し方向は導線部４のポイント３２がキャップ部６の溝２０に対応し、導線部４のポイント３４がキャップ部６の溝２２に対応し、導線部４のフック部２８がキャップ部６の溝２４に対応するように配置されフック部２８頂部からキャップ部６の開口部１４に挿入する。
第二にフック部２８頂部が開口部１４に挿入されると、キャップ部６の溝２４側内壁４４と溝２２側内壁４６にフック部２８のＵ字状部が押圧されて圧縮した状態で挿入される。
第三にフック部２８の端部３８が貫通孔２６の端面１６側に位置する内壁４０を通過すると貫通孔２６の高さ分のみ空間が拡がるため、フック部２８の端部３８の圧縮が開放される。
第四にこのフック部２８のＵ字状部の開放により、Ｕ字が広がって端部３８が内壁４０に係止される。
ここで、内壁４０と底面４２との間の間隔Ｌとフック部２８の頂上部から端部３８までの長さｌを比較してＬがｌと比較して短い場合にはフック部２８にへたりが生じるため、弾性が消失してフック部２８がもとの状態に戻らなくなるためＬは同一か大きくする必要がある。
一方、Ｌが長すぎると、開口部１４内で導線部４が動いてしまうため外れ易くなり、引っ張りテストにおける１０ｋｇテストに耐えることができないため、Ｌとｌが略等しいことが好適である。
なお、フック部の傾斜角θをＴ字溝部への貫通性を高めるべく０°とすることは設計変更の範囲内である。
本発明に係る無線操縦玩具のアンテナ並びにアンテナキャップおよび無線操縦玩具は、ありとあらゆる無線操縦玩具のアンテナに適用可能である。
本発明に係る無線操縦玩具のアンテナの投影図である。 本発明に係る無線操縦玩具のアンテナの（ａ）は導線部の投影図を示し、（ｂ）は導線部４の上面図を示し、（ｃ）は傾斜角が０°の場合の上面図を示す。 図１に示すキャップ部６のＡＡ断面図を（ａ）に示し、さらにそのＢＢ断面図を（ｂ）に示す。 図１に示すキャップ部６のＡＡ断面図を（ａ）に示し、さらにそのＢＢ断面図を（ｂ）に示す。 本発明に係る無線操縦玩具について示し、（ａ）は自動車玩具に適用した場合で有り、（ｂ）無線操縦用送信機に適用した場合を示す。
符号の説明
２ アンテナ
４ 導線部
６ キャップ部
８、１０、１２ 側面
１４ 開口部
１６ 端面
１８ 端面
２０、２２、２４ 溝
２６ 貫通孔
２８ フック部
３０ ポイント
３２ ポイント
３４ ポイント
３６ ポイント
３８ 端部

Claims (6)

  1. 無線操縦玩具のアンテナであって、金属線材からなる導線部と、導線部の端部に固定されるキャップ部とを備え、前記導線部はその端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有し、
    前記キャップ部は前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられる無線操縦玩具のアンテナ。
  2. 前記フック部は、その先端が前記導線部に対して一定の角度を有していることを特徴とする請求項１記載の無線操縦玩具のアンテナ。
  3. 前記キャップ部は、垂直溝部と連通する連通孔が設けられることを特徴とする請求項１記載の無線操縦玩具のアンテナ。
  4. 無線操縦玩具のアンテナキャップであって、端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有する導線部を挿入して係止固定できるように、前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられる無線操縦玩具のアンテナキャップ。
  5. 前記垂直溝部と連通する連通孔がさらに設けられることを特徴とする請求項４記載の無線操縦玩具のアンテナキャップ。
  6. 無線操縦玩具であって、空中線となる金属線材からなる導線部と、導線部の端部に固定されるキャップ部とを有するアンテナを備え、前記導線部はその端部がＵ字形状に構成されるフック部と、前記フック部と連接されて前記フック部に対して垂直方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第一の張出し部と、第一の張出し部と連接して前記フック部に対して前記第一の張出し部と反対方向に突設するよう折り曲げられて設けられる第二の張出し部とを有し、
    前記キャップ部は前記第一の張出し部と前記第二の張出し部を収納する水平溝部と前記フック部を収納する垂直溝部とからなるＴ字形溝を有し、Ｔ字形溝の内部にはフック係止部が設けられることを特徴とする無線操縦玩具。
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