JP4124943B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機、プリンタなどの画像形成装置の周囲環境と該画像形成装置に使用される紙などの記録媒体の保存環境とが異なる場合、この記録媒体を用いて画像形成を行うと、記録媒体の含有水分量の大小により、さまざまな画像不具合が発生する場合があった。また、画像形成装置と記録媒体とが同一環境で保存されている場合であっても、画像形成装置の周囲環境の水分量(湿度)と記録媒体の吸湿水分量とに差が存在する状態で画像形成を行った場合でも、同様に記録媒体の含有水分量の大小により、さまざまな画像不具合が発生する場合があった。
【0003】
一般的に複写機等で用いられる普通紙(中性紙)を室温状態から、任意の環境下に放置した場合、1枚の紙が十分に環境になじむために必要な時間は約1時間ほど要することが分かる。また、画像形成装置(複写機)のカセット内に積載された状態で十分長い時間放置したとしても紙の水分量がその環境で吸脱湿されているのは表層に近い部分であり、下層の部分あまり変化していない。
【0004】
また、画像形成装置の周囲環境の絶対水分量が少ない低湿環境で、連続通紙による連続画像出力、又はある一定期間内での間欠画像出力により、一定枚数以上の通紙が画像形成装置内で行われる場合、画像形成装置内での画像形成プロセスに対して、通紙される紙の水分量が影響して濃度変動等の画像不具合を引き起こす場合がある。これは、トナー像を紙に転写の際の剥離放電、転写電圧、転写材と電子写真感光体(感光ドラム)の水分量差等の影響と思われる、潜像コントラスト電位変動が発生するためである。
【0005】
そして、この一定期間の連続出力によって、感光体表面の潜像コントラスト電位が変化する現象は、画像形成装置の寿命までの劣化変動と異なり、一過性の変動であるために、ある程度時間が経過すると回復するためにその対応が難しい。
【0006】
上述した感光体上の潜像コントラスト電位変動に対する対策手段として、従来、例えば画像形成装置内の温度や湿度等の環境を検知する環境検知手段、感光体上の電位検知を検知する電位検知手段、濃度を検知する濃度検知手段を備え、これらの環境検知手段、電位検知手段、濃度検知手段で、それぞれ環境検知、感光体上の電位検知、濃度検知を行って、出力画像の濃度を補正制御して安定した出力画像を得る手法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した感光体の電位検知手段、濃度検知手段を備えていない画像形成装置においては、任意の環境(温度・湿度)毎に応じて露光量と感光体上の露光部電位の関係であるE−V特性、現像コントラスト電位を予め記憶した記憶装置を備え、この記録装置に記録されているデータに基づいて、画像形成装置内に備えた環境検知手段で検知した環境(温度・湿度)に応じて画像形成条件を算出し、濃度を補正制御するような手法なども提案されている。更に、別の濃度変動対策として、出力画像をスキャナー等の外部読み込み手段を用いて、画像濃度(階調パターン)を読み込み、画像形成装置に通信手段を用いて階調補正テーブル補正を行う手法も提案されている。
【0008】
しかしながら、これらの手法は、画像形成をしていない場合においては濃度検知手段を必要としないが、画像形成中に濃度補正を行うには濃度検知手段が必要となる。このように、従来では連続画像形成中に発生する一過性の濃度変動を防止するには、感光ドラムの電位検知手段、濃度検知手段などを備え、これらの検知情報に基づいて濃度を補正制御するようにしていた。
【0009】
そこで本発明は、感光ドラムの電位検知手段、濃度検知手段を用いることくなく、低湿環境下での連続画像出力による露光部電位の低下による画像濃度や中間調濃度の変動を補正して良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、帯電手段により感光体上を一様に帯電し、帯電された前記感光体上を露光手段で露光して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像手段で現像して現像剤像を形成する画像形成装置において、画像形成装置内又はその周囲の温度及び湿度環境を検知する温湿検知手段と、画像出力枚数を計測する枚数計測手段と、画像出力動作の間隔時間を計測する間隔時間計測手段と、低湿環境において連続画像出力中に発生する、前記感光体の露光部電位の変動によって変動する画像濃度の変動量と画像出力枚数との関係を記憶している第1の記憶手段と、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、画像形成条件を適切な画像形成条件に変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、前記画像形成装置内又はその周囲が低湿環境であると判断し、かつ前記間隔時間計測手段からの計測情報に基づいて、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間間隔が所定時間内である一連の画像形成動作が実行された場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量データから、前記一連の画像形成動作で画像出力された積算枚数に基いて、画像入力信号に対する画像出力の関係を補正することを特徴としている。
【0011】
また、前記画像形成装置内又はその周囲での温湿環境における空気中の絶対水分量の値と、前記感光体の非露光部電位と露光部電位との電位差によって定まる潜像コントラスト電位との関係、及び前記絶対水分量の値と、現像電圧と最大画像濃度を与える前記感光体の露光部電位との電位差によって定まる現像コントラスト電位との関係、を記憶している第2の記憶手段を備え、前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて算出した前記絶対水分量の値と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コントラスト電位とから、算出した前記絶対水分量の値に応じた潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位に変更することを特徴としている。
【0012】
また、前記画像入力信号に対する画像出力の関係は、前記絶対水分量の値毎の画像形成条件に応じて予め設定されていることを特徴としている。
【0013】
また、低湿環境下での連続画像形成枚数と、前記感光体の非露光部電位及び前記現像バイアス電位の補正量との関係のデータを記憶している第3の記憶手段を備え、前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量データから、前記枚数計測手段で検知した画像出力枚数に応じた階調濃度補正の画像入力信号に対する画像出力信号の関係を補正すると共に、低湿環境において連続画像出力中に発生する前記感光体の露光部電位の変動によって変動する前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コントラスト電位が一定になるように、前記第3の記憶手段に記憶されているデータに基づいて前記感光体の非露光部電位及び前記現像バイアス電位を補正することを特徴としている。
【0014】
また、前記制御手段による前記階調濃度補正のLUTの補正量算出は、空気中の絶対水分量の値が7.6(g/kg)以下の低湿環境下における所定間隔時間内での間欠画像出力も含めた連続画像出力時で、かつ記録媒体に紙を用いたときに実行されることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0016】
〈実施の形態1〉
本発明の実施の形態1における最大画像濃度(以下、画像濃度という)及び中間調濃度の補正制御を説明する前に、画像形成装置の低湿環境下における濃度変動、感光ドラムの電位変動について詳細に調査した結果を説明する。
【0017】
図1は、温度23℃、湿度5%のような絶対水分量(以下、水分量という)が0.9(g/kg)の低湿環境で、連続画像出力を行った場合の濃度推移を示した実験結果である。なお、上記絶対水分量は空気1kg中における水分量である。図1から明らかなように、連続画像出力を行うと濃度が増加し、一定期間画像形成を停止すると濃度が復帰(低下)していることが分かる。
【0018】
また、図2は、この実験時の感光ドラム上の露光部電位Vlと非露光部電位Vdの連続画像出力による変動を示した図である。図2から明らかなように、連続画像出力により電位(露光部電位Vl、非露光部電位Vd)が低下し、ある一定期間画像形成を停止すると、電位が復帰していることが分かる。この際、特徴的なことは、非露光部電位Vdよりも露光部電位Vlの電位変動が大きいことである。図3は、図2の露光部電位Vlの部分を拡大したものであるが、画像部では電位低下量が、最大|40|〜|50|Vも低下していた。また、画像を形成していない非画像部であっても同様に電位が低下していることが分かる。この露光部電位Vlの変動は、現像コントラスト電位(現像装置に印加される現像バイアス電位と最大画像濃度を与える感光ドラムの表面電位との差)に対して大きな影響を与えるため、図1に示したように0.1程度以上の濃度変動を引き起こす要因となっている。
【0019】
次に、図3に示したように、濃度変動が発生しているときの感光ドラム上の電位変動について、更に詳しく説明する。
【0020】
図4に示す条件(水分量0.89g/kg環境下での連続200枚出力時)で、転写の有無、紙の通紙の有無に対する露光部電位Vlの変動を調査した結果、転写を行い、紙を通紙した場合は露光部電位Vlの低下が大きく、転写を行わず、紙を非通紙の場合は露光部電位Vlの低下は殆どなかった。また、図4に示す条件下で、転写を行い、紙を通紙したときの1000枚連続通紙(LotA、LotB)、及び2枚間欠(LotB2枚間欠)で通紙を500枚行った場合の露光部電位Vlの変動を、図5に示す。なお、図5のLotA、LotBは、感光ドラムの物性特性(感光層の層厚や抵抗値など)が異なる場合における結果である。
【0021】
図5から明らかなように、出力枚数が900〜1000枚で約|50|V程度電位低下が発生している。また、2枚間欠の通紙条件でも同様の傾向で電位低下が発生しており、短い時間間隔で出力が繰り返されるような場合でも、電位低下が連続通紙時と同様に発生している。そして、上述した温度23℃、湿度5%のような水分量が0.9(g/kg)の低湿環境下における連続画像出力時において、露光部電位Vlの低下が発生した状況からの電位復帰を調査したところ、図6に示すような結果が得られた。この結果から、50V付近まで低下した状況では、完全復帰するのに30分程度を必要とするが、10分程度で殆ど影響のないレベルまで回復することが分かった。
【0022】
図7は、A4Rサイズの紙を200枚連続通紙して画像形成したときにおける画像形成装置の周囲環境(水分量)と露光部電位Vlの低下量(ΔVl)との関係を示す実験結果である。この結果から明らかなように、低湿環境ほど電位の低下量が大きく、水分量が7.6(g/kg)程度以上の環境になると電位の低下は殆どなくなることが分かった。なお、図7のLotA、LotB、LotCは、感光ドラムの物性特性(感光層の層厚や抵抗値など)が異なる場合における結果である。
【0023】
図8は、潜像コントラスト電位差(感光ドラムの非露光部電位Vdと露光部電位Vlとの電位差)の大きさと露光部電位Vlの低下量の差を調査した結果である。この実験環境は、温度23℃、湿度5%である。なお、図8のLotA、LotBは、感光ドラムの物性特性(感光層の層厚や抵抗値など)が異なる場合における結果である。この評価では、各非露光部電位Vd(−700V、−500V、−300V)に対して露光量を一定にし、A4Rサイズの65gsm紙)を200枚連続通紙して画像形成したときにおける露光部電位Vlの低下量(Δl)を調査した。この結果から明らかなように、潜像コントラスト電位が大きいほど、露光部電位Vlの低下量(Δl)が大きいことが分かった。
【0024】
図9は、各種記録媒体(マテリアル)による露光部電位Vlの低下量の差について調査した結果である。なお、この時の条件は、温度23℃、湿度5%、A4Rサイズの200枚連続通紙、非露光部電位Vd:−670Vである。この結果から明らかなように、紙を用いた場合に露光部電位Vlが低下し、紙の厚み、種類を変更しても露光部電位Vlの低下量にあまり差がないことが分かった。また、記録媒体がない場合、記録媒体がOHPに使用するOHT(Over Head Transparency)の条件では、露光部電位Vlが低下しないことが確認された。
【0025】
図10は、紙の調湿環境と露光部電位Vlの低下量との関係を調査した結果である。この調査では、2日以上調湿した状態で実験を行い、下記に示す3条件で連続200枚通紙し、露光部電位Vlの低下状態を観測した。なお、実験には同一の感光ドラムを各条件の実験終了毎に十分な回復時間を設け、実験開始時の露光部電位Vlを同じにして行った。なお、この実験では、非露光部電位Vd:−700V、露光部電位Vl:−220Vとした。
【0026】
条件A…高温/高湿(30℃/80%)の環境で調湿した用紙(65gsm)
条件B…室温環境(25℃/6S%)の環境で調湿した用紙(65gsm)
条件C…低湿環境(23℃/5%)の環境で調湿した用紙(65gsm)
この結果から明らかなように、条件Cの水分量が少ない用紙が最も露光部電位Vlの低下が少なく、条件Aの水分量が多い用紙が最も露光部電位Vlの低下量が大きかった。
【0027】
上述した各実験から以下のような結果が得られた。
(1)記録媒体に紙を用いて転写を行ったときが、露光部電位Vlの低下量が最も大きかった。また、紙以外では、露光部電位Vlの低下は発生しなかった。
(2)画像形成装置の周囲環境の水分量によって露光部電位Vlの低下量は変化し、かつ連続通紙や間欠通紙に関係なく、連続と見なされる状態で通紙枚数に応じて露光部電位Vlが低下し、1000枚ほどで低下量が飽和する傾向がある。
(3)記録媒体に紙を用い、紙の放置環境を変化させた場合、低湿条件になるほど露光部電位Vlの低下が大きく、低湿環境になじませた紙では、殆ど露光部電位Vlの低下がなかった。
【0028】
このように、露光部電位Vlの低下の原因として、記録媒体として用いた紙の含水量の大きさが関係していることが一連の実験の結果から判明した。また、露光部電位Vlが低下する傾向も通紙枚数に比例し、濃度変動となって画像へ現れることが判明した。
【0029】
また、露光部電位Vlの低下時に発生する中間調濃度部分の変動について調査した結果、連続通紙による一過性の濃度変動が発生している場合には、図11のaに示すように、画像濃度信号レベル(階調数)に対する中間調濃度にも変動が発生している。なお、この調査は、水分量0.9(g/kg)の低湿環境耐久時に露光部電位Vlが|50|V低下した場合における中間調濃度変動である。
【0030】
次に、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置について説明する。
【0031】
図12は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に画像形成ユニットを備え、転写ベルト上に静電吸着して搬送される紙(記録媒体)上に各画像形成ユニットで形成された異なる色のトナー画像を多重転写し、カラー画像の形成を行う、いわゆるタンデム型の電子写真方式のフルカラー複写機であり、また現像同時クリーニングによるクリーナレス構造である。
【0032】
本画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部Aと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部Bと、シアン色の画像を形成する画像形成部Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部Dの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これらの4つの画像形成部A,B,C,Dは、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1a,1b,1c,1dをそれぞれ備えている。
【0033】
各感光ドラム1a,1b,1c,1dの周囲には、帯電装置2a,2b,2c,2d、現像装置3a,3b,3c,3d、転写ブレード4a,4b,4c,4dがそれぞれ配置されており、帯電装置2a,2b,2c,2dと現像装置3a,3b,3c,3d間の上方には、露光装置5a,5b,5c,5dがそれぞれ設置されている。感光ドラム1a,1b,1c,1dと転写ブレード4a,4b,4c,4d間の転写部には、記録媒体としての紙Pを静電吸着して搬送する無端状の転写ベルト6が設けられている。また、本画像形成装置は、感光ドラム1a,1b,1c,1dの電位(露光部電位、非露光部電位)を検知する電位検知手段と、出力される画像(トナー像)の濃度を検知する濃度検知手段は備えていない。
【0034】
次に、上記した画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0035】
画像形成動作開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで時計方向に回転する各感光ドラム1a,1b,1c,1dは、それぞれ帯電装置2a,2b,2c,2dによって負極性の所定電位に一様に接触帯電される。そして、原稿台7上に載置された原稿8を画像読み取りセンサ9で露光走査して、カラー色分解画像信号を得る。この画像信号はビデオ処理部(不図示)にて処理され、露光装置5a,5b,5c,5dにそれぞれ送出される。
【0036】
露光装置5a,5b,5c,5dは、入力される上記カラー色分解画像信号をLED光学器(不図示)もしくはレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるLED光もしくはレーザ光を帯電された各感光ドラム1a,1b,1c,1d上をそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
【0037】
各感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された静電潜像は、各現像装置3a,3b,3c,3dによって、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーにより現像されてトナー像として可視像化される。
【0038】
そして、各感光ドラム1a,1b,1c,1d上への各色のトナー像の形成に同期して、カセット10a,10bから給紙された転写材Pが搬送路11を通して転写ベルト6上に搬送される。転写ベルト6上に搬送された紙Pは、吸着バイアスが印加された吸着ローラ12によって転写ベルト6上に静電吸着されて、感光ドラム1a,1b,1c,1dと当接するようにして搬送される。そして、各転写部の転写バイアスが印加された各転写ブレード4a,4b,4c,4dによって各感光ドラム1a,1b,1c,1d上の各色のトナー像が紙P上に順次多重転写され、フルカラー画像が形成される。
【0039】
フルカラー画像が形成された転写材Pは、転写ベルト6から分離された後、定着装置13の定着ローラ13aと加圧ローラ13b間に搬送されて、加熱加圧されてフルカラー画像が転写材P上に定着された後、排紙トレイ14上に排紙される。また、転写後に感光ドラム1a,1b,1c,1d上にそれぞれ残留している転写残トナーは、各感光ドラム1a,1b,1c,1dに接触している帯電装置2a,2b,2c,2dに一旦回収され、その後再び感光ドラム1a,1b,1c,1d上にそれぞれ吐き出させて現像装置3a,3b,3c,3dによってそれぞれ回収され、再利用される。
【0040】
また、画像形成装置内には、この装置内の冷却と排気を行うファン15a,15b,15cが設けられている。更に、画像形成装置内には、この装置内の温度・湿度を検知する温湿センサ16、及び後述する制御装置(CPU)17、画像信号制御部18、枚数検知カウンタ19、計測装置20が設けられている。
【0041】
上記露光装置5a〜5dは、不図示のLED発光体、SLA(セルフォックッレンズ)など、もしくは半導体レーザ、コリメータ、ポリゴンミラー、fθレンズなどを備えており、露光装置5a〜5dは、図13に示すように、制御装置(CPU)17に入力された原稿8に応じた画像信号に基づいて画像信号制御部18から出力される駆動信号によりON/OFF変調されたLED光もしくはレーザ光(露光ビーム)Lを、各感光ドラム1a〜1dに出力する。
【0042】
また、本画像形成装置は、この装置内の温度・湿度環境を検知する上記した温湿センサ16、画像形成枚数(画像出力枚数)を計測する枚数計測カウンタ19、画像形成(画像出力)停止後に次の画像形成開始までの経過時間(画像出力間隔)を計測する計測装置20を有しており、制御装置(CPU)17は、温湿センサ16、枚数検知カウンタ19、計測装置20からそれぞれ入力される各情報に基づいて、低湿環境で連続画像出力時に発生する濃度変動に対応したγ補正量を算出してLUT(ルックアップテーブル)の変更を行う(詳細は後述する)。
【0043】
画像信号制御部18は、図14に示すように、信号処理部21、γ補正部22、2値部23などを備えており、γ補正部22にはLUT(ルックアップテーブル)23が設けられている。LUT23は、原稿8の濃度と出力画像の濃度とを一致させるためのもので、例えばRAMなどのメモリで構成されている。画像信号制御部18において、信号処理部21は制御装置(CPU)17から入力される画像信号に対してユーザーの所望する画像処理を施し、γ補正部22は画像処理された前記画像信号に対して、LUT23を参照してγ補正を行う。2値部23は、γ補正後の画像信号に基づいて露光装置5a〜5dの駆動信号を発生し、露光装置5a〜5dは前記駆動信号に基づいて不図示のLEDもしくは半導体レーザを発光させて画像露光を行う。
【0044】
また、制御装置17にはメモリ25が接続されており、このメモリ25には、低湿環境において連続画像出力中に発生する、感光ドラム1a〜1dの露光部電位Vlの変動によって変動する画像濃度の変動量と画像出力枚数との関係、画像形成装置内又はその周囲での任意の温湿環境における空気中の絶対水分量の値と感光ドラム1a〜1dの潜像コントラスト電位、及び前記絶対水分量の値と現像コントラスト電位との関係、連続画像出力枚数と感光ドラム1a〜1dの露光部電位Vlとの関係が記憶されている。
【0045】
次に、本実施の形態における制御装置(CPU)17について説明する。
【0046】
制御装置(CPU)17は、上述した画像形成時に、温湿センサ16から入力される温度・湿度情報に基づいて画像形成条件(感光ドラム1の帯電電位、現像スリーブ3aへの現像バイアスなど)を変更して適正な画像が得られるように、帯電バイアス電位や現像バイアス電位などを変更する。また、制御装置(CPU)17は、画像濃度信号値に対して図11に示したような0〜255レベルの256階調のLUT(ルックアップテーブル)を用いてγ補正を行い、この階調に対する濃度(画像濃度)の関係が直線的になるように、画像信号制御部18を制御して濃度補正を行うことができる。
【0047】
ここで、上記したγ補正の方法について説明する。画像形成装置の動作保証範囲内おける任意の温度・湿度環境で、画像形成初期時に、例えば図11のaに示すような階調(画像濃度信号値)と濃度の関係が得られたとする。なお、この階調(画像濃度信号値)と濃度の関係が、図11のbに示すような直線的な関係になるほど適正な中間調濃度の再現が可能となる。また、この適正な中間調濃度は、例えば画像濃度D=1.3とした場合、全階調(256階調)においてそれに応じた画像濃度の値を均等分割したときに得られる濃度である。
【0048】
この適正な中間調濃度の再現が可能な場合、入力される中間調濃度(入力信号)と、出力された画像の中間調濃度(出力信号)の関係が、図15のaに示すような傾き45度の直線関係となる。しかしながら、図11のaのような階調数と中間調濃度の関係で画像が出力されている場合には、例えば図15のbに示すような曲線関係になり、適正な中間調濃度が得られない。このため、傾き45度の直線(図15のa)に対して曲線(図15のb)と対称になる曲線(図15のc)を予め実験で求めておき、各階調レベルでこの曲線(図15のc)と直線(図15のa)との差分データを、補正LUT(ルックアップテーブル)としてメモリ25に記憶している。
【0049】
そして、図11のaに示したような階調数に対する中間調濃度が直線的な関係になってない場合に、画像濃度信号にぜんき補正LUTを加えてγ補正を行うことにより、図11のbに示すような適正な中間調濃度の出力画像を得ることができる。また、前記補正LUTは、現像装置3a〜3dで使用される現像剤の環境変動、感光ドラム1a〜1d上の露光部電位の環境変動、所定の濃度を得るための潜像コントラスト電位条件や現像コントラスト電位条件によって異なるため、上記したように各温度・湿度環境に応じて予め実験的に求めた結果をLUTとしてメモリ25に記憶しておき、画像形成装置の使用環境に合わせて好適に選択されることで、常に適正な中間調濃度を再現することができる。
【0050】
本実施の形態では、各水分量(温度・湿度環境)に応じた潜像コントラスト電位、現像コントラスト電位におけるLUTを予めテーブル化してメモリ25に記憶しておき、制御装置17はこのテーブル情報から各水分量に応じて適正な画像濃度、中間調濃度となるように階調補正を行う。
【0051】
次に、本実施の形態における低湿環境下での画像濃度や中間調濃度の変動を補正する制御を、図16に示すフロチャートを参照して説明する。
【0052】
先ず、温湿センサ16で画像形成装置内の温度・湿度環境を検知し、制御装置(CPU)17は、入力される温度・湿度情報に基づいて画像形成装置内の空気中の水分量を計算する(ステップS1)。
【0053】
そして、この求めた水分量の値に対して、適正な画像濃度及び適正な中間調濃度を得るために、以下に述べる現像コントラスト電位の設定、LUTの補正値の選択が実施される。
【0054】
現像に用いられるトナー帯電量Q/Mや転写条件などが温度・湿度環境によって変化することによって、必要とする現像コントラスト電位は画像形成装置内の上記した水分量に応じて変化する(図18参照)。また、画像形成装置内の上記した水分量に応じて、感光ドラム1a〜1dの帯電電位である非露光部電位Vdと露光部電位Vlが変化する(図19参照)。図19に示した各水分量における表面電位Vdと露光部電位Vlの関係は、予めテーブル化された状態で制御装置17内に設けたメモリ25に格納されている。
【0055】
そして、本実施の形態では、図18に示した各水分量に応じて必要な現像コントラスト電位(Vcont)が、予めテーブル化された状態で制御装置17内のメモリ25に格納されており、制御装置17は、温湿センサ16からの情報に基づいて計算した画像形成装置内の空気中の水分量に対して、記憶されている上記情報から必要な現像コントラスト電位を算出する。そして、この必要現像コントラスト電位Vcontに対し、地肌かぶり対策として必要な背面電位(Vbackを加えて、必要な潜像コントラスト電位を求める。
【0056】
このように、上記で求めた潜像コントラスト電位を得るために、制御装置17は、記憶している上記した各水分量における非露光部電位Vdと露光部電位Vlの関係テーブルから、感光ドラム1a〜1dの非露光部電位Vdと露光部電位Vlを算出する(図17(a)参照)。この算出された露光部電位Vlと上記で求めた現像コントラスト電位Vcontを足した値を、現像スリーブ電位Vdcとして設定する。
【0057】
そして、ステップS1で設定された画像形成条件(感光ドラム1a〜1dの非露光部電位Vdと露光部電位Vl、現像スリーブ電位Vdcなど)による連続画像形成動作が実行される。この連続画像形成時において、画像形成装置内が低湿環境の場合には図20に示すように、感光ドラム1a〜1dの露光部電位VlがΔVl分低下し、現像コントラスト電位が増加する。この露光部電位Vlの低下により、図11のcに示したように階調数(出力濃度信号値レベル)に対する出力画像濃度の関係が濃度増加方向へ変化する。
【0058】
そして、本実施の形態では、この露光部電位Vlの変動の大きさと、階調数(出力濃度信号値レベル)の画像濃度の変動量及び中間調濃度の変動量を予め実験的に求めおき、この変動補正に必要なLUT補正量をメモリ25に記憶しておき、低湿環境下におけるLUTの補正情報を制御装置17にフィードバックして、階調補正が必要と判断した場合は、以下に述べる履歴枚数(画像形成枚数)Nと、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtの条件によって画像濃度及び中間調濃度の補正量を決定する(ステップS2)。
【0059】
露光部電位Vlの変動時の階調補正が行われる環境は、図7に示したように水分量が7.6(g/kg)以下の低湿環境であり、それ以上の水分量が存在する環境では、ステップS3(図17(b))の上述した通常の画像形成動作で画像を出力する。なお、ステップS3(図17(b))において、この場合は画像形成動作の開始時なので履歴枚数(画像形成枚数)Nは0、LUTの補正量Xは0である。
【0060】
そして、ステップS2において、温湿センサ16からの温湿情報に基づいて画像形成装置内の水分量が7.6(g/kg)以下であると制御装置17で判断した場合には、制御装置17は画像形成動作の連続状態を判断する(ステップS4)。
【0061】
本実施の形態では、一連の画像形成動作の終了から30秒以内に次の画像形成動作開始信号が発せられた場合に、継続して連続状態と見なす判断を行う。なお、この連続状態を判断する時間(本実施の形態では30秒)Δtは任意に設定可能である。また、この際、前の画像形成動作時からの履歴枚数(画像形成枚数)Nを枚数計測カウンタ19で継続して計測カウンタして、この計測情報を制御装置17に入力する。
【0062】
また、上記時間Δtの計測は計測装置20によって行う。前の画像形成動作終了からの時間計測に用いるタイミングには、画像形成装置内の駆動部の停止タイミング、例えば感光ドラム1a〜1d、現像装置3a〜3d、定着装置13、転写材Pの給紙搬送系などのいずれかの停止タイミングを用いることができる。また、これらの駆動系ではなく、前記画像形成時における各バイアスの印加、定着装置13の熱源、ファン15a,15b,15cによる装置内冷却の各制御タイミングを利用しても行うことができる。本実施の形態の計測装置20では、給紙のアクチュエータ(不図示)の動作をトリガーとして、時間計測を行った。
【0063】
また、本実施の形態では、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtが10分以上の場合に非連続状態と見なして、感光ドラム1a〜1dの電位低下が完全に回復したと見なす。この回復時間の設定も、使用する感光ドラム1a〜1dの物性条件、画像形成条件などによって変化する数値であり、任意に決定される条件である。そして、この非連続状態になると、連続と判断した計測枚数の履歴、LUTの補正量も0にリセットされる。
【0064】
また、本実施の形態では、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtが30sec<△t<10minの場合は、経過時間を計測枚数に変換して、前の画像形成動作の履歴として記憶している枚数から差し引き、差し引いた計測枚数とその修正された計測枚数(復帰枚数)に応じたLUTの補正量に基づいて階調補正を行う。ここで、前記復帰枚数を求める手法の一例を下記に示す。
【0065】
感光ドラム1a〜1dの電位の低下量が飽和するまでに必要とする出力枚数
(N):N=1000枚(実験値)
感光ドラム1a〜1dの電位の低下量が回復するまでに必要とする時間
(T):T=10分(実験値)
画像形成装置の生産速度(CV):CV=20cpm(copy/min)設計値)
とした場合に、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間(間隔)をΔtとすると、
復帰枚数S=(Δt×CV×A)/60 …式(1)
ただし、補正係数Aは、A=N/(CV×T)
=1000/(20×10)=5
として計算することで、画像形成装置の出力画像の生産速度に見合う復帰枚数Sを定義することができる。
【0066】
そして、ステップS4において、画像形成動作開始信号が発せられて画像形成動作が行われる毎に、履歴枚数(画像形成枚数)Nと前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtを、上記のように制御装置17で読み込む(ステップS5、S6)。そして、ステップS5、S6において、履歴枚数(画像形成枚数)N=0、Δt<30(秒)の場合には、連続画像形成動作と見なしてステップS7(図17(c))の処理を行う。ステップS7(図17(c))では、制御装置17は予め記憶されている補正量と履歴枚数(画像形成枚数)NのテーブルからLUTの補正量を計算し、このLUTの補正量情報を制御装置17に入力して、適正な画像濃度及び中間調濃度が得られるように階調補正する。
【0067】
また、ステップS5、S6において、履歴枚数(画像形成枚数)Nが0でなく、Δt>30(秒)の場合には、ステップS8(図17(d))の処理を行う。ステップS8(図17(d))では、上述したようにΔtが10分以上の場合に非連続状態と見なして、制御装置17は、この時の温湿情報及び画像形成条件に基づいて決定される所定の設定値で階調制御する。そして、上述したようにΔtが30sec<Δt<10minの場合は、経過時間を計測枚数に変換して、前の画像形成動作の履歴として記憶している枚数から差し引き、差し引いた計測枚数とその修正された計測枚数(復帰枚数S)に応じたLUTの補正量を算出する。
【0068】
復帰枚数Sは、上記した式(1)によって求めることができ、また、前の画像形成動作からの履歴枚数Nから復帰枚数Sを差し引くことによって、補正された履歴枚数N(N=N−S)が求められる。また、求められた補正履歴枚数Nが、N<0の場合にはN=0に設定し、ステップS5に戻る。
【0069】
そして、ステップS7、S8で得られた階調補正量を付与して、次の画像形成動作であるJOB(ジョブ)を開始し(ステップS9)、履歴枚数に1を加えて履歴枚数を更新(N=N+1)する(ステップS10)。そして、この画像形成動作(JOB)の後に画像形成動作の終了を判断し(ステップS11)、次の画像形成動作を行う場合にはステップS7に戻る。
【0070】
また、ステップS11で画像動作を終了すると判断されると、この終了時における履歴枚数Nをメモリ25に記憶し、前記Δtを0にリセットにしてから計測装置20で次の画像出力に対するΔtの計測を開始する(ステップS12(図17(e))。また、(ステップS12(図17(e))において、Δtの計測開始から10分以上経過した場合には、履歴枚数Nをリセットして0にし、待機状態になる。なお、待機時においてもΔtが計測されている。また、この待機時に、画像形成動作開始信号が発せられると画像形成動作を開始する。
【0071】
また、本実施の形態において、履歴枚数Nが1000枚以上の状態で感光ドラム1a〜1dの電位の低下量が飽和状態に達していて、画像形成動作が停止した場合には1000枚目を基点として、復帰枚数Sをカウントする。
【0072】
次に、この復帰枚数Sのカウント数に対応したLUTの補正量の算出について説明する。
【0073】
水分量のすくない各低湿環境下における連続画像形成枚数(耐久枚数)と露光部電位Vlの低下量(ΔVl)との関係を調査したところ、図21に示すような結果が得られた。また、水分量のすくない低湿環境下における現像コントラスト電位と画像濃度の関係を調査したところ、図22に示すような結果が得られた。なお、図22は、温度23℃、湿度5%の環境で水分量が0.89(g/kg)の条件である。図22の結果から明らかなように、露光部電位Vlの低下により現像コントラスト電位が増加し、これに応じて濃度も初期設定値から所定値だけ増加する。
【0074】
また、現像コントラスト電位が適正値から低下し場合(図では、ΔVlが20、30、50V)、画像信号レベル(階調数)対する画像濃度の値、中間調濃度の関係を調査したところ、図23に示すような結果が得られた。図22の実験結果において、連続画像形成前の初期状態では、画像信号レベル(階調数)に対してγ=1になるようにγ補正を行っているが、連続画像形成によってγの状態が変動するため、このγ変動に見合うようにγ補正のLUT変更値を求める必要がある。そこで、本実施の形態では、図21〜図23に示した実験から得られた、連続画像形成枚数(連続通紙枚数)時におけるLUTの補正値の関係を、水分量7.6(g/kg)以下の場合において任意のポイントでの計測値として予めメモリ25に記憶しておく。
【0075】
そして、制御装置17はメモリ25に記憶されているデータに基づいて、画像形成層装置の動作環境に応じたその必要なLUT補正量を付与して濃度制御することにより、濃度変動のない良好な画像を得ることができる。なお、この場合における濃度変動の補正制御も、図11、図15で述べたようにして行う。
【0076】
このように本実施の形態では、画像形成層装置の動作環境に応じたその必要なLUT補正量を付与して濃度制御することにより、濃度変動のない良好な画像を得ることができる。
【0077】
〈実施の形態2〉
実施の形態1では、低湿環境下での連続画像形成時に発生する露光部電位Vlの電位変動に対して、必要なγ補正を行って画像濃度、中間調濃度を補正するようにしたが、本実施の形態では、潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位を補正した後に、必要なγ補正を行うようにした。以下、本実施の形態について説明する。本実施の形態においても、図12〜図14に示した実施の形態1の画像形成装置を用いて説明する。
【0078】
連続画像形成時に露光部電位Vlが低下した場合、図20に示したように潜像コントラスト電位、現像コントラスト電位が変動する。この時、非露光部電位Vdと露光部電位Vlの関係は、例えば水分量が0.86(g/kg)の低湿環境下においては、図24に示すように実線aから点線bの位置に変化する。
【0079】
現像装置3a〜3bの現像スリーブ上のトナー状態が変化していない場合、画像濃度の値は図22に示したような現像感度曲線に従うため、露光部電位Vlの電位変動が発生したとしても、適正な画像濃度を得るための現像コントラスト電位は同じと考えることができる。また、背面電位Vbackを一定に保つ場合は、潜像コントラスト電位も一定である。
【0080】
しかしながら、低湿環境下において連続画像形成を行った場合、感光ドラム1a〜1bのE−V特性(露光量と露光部電位との関係)が変化し、また、潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正によって、感光ドラム1a〜1bの非露光部電位と露光部電位の値が変更されたことで、図25に示すように中間調の濃度が変化する。この状況を、図26を用いて更に詳しく解説する。
【0081】
図26に示す初期状態の露光部電位Vlの設定値は、実施の形態1の制御で決定された画像形成条件の電位である。また、任意の環境における必要現像コントラスト電位は、実施の形態1で説明したように水分量から図18の結果に基づいて求められる。この現像コントラスト電位に必要な背面電位を加算するとによって、必要な潜像コントラスト電位が決定される。
【0082】
潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正を行った場合の例として、感光ドラム1a〜1b上の電位設定条件を非露光部電位Vd:−700V、露光部電位Vl:−224とし、露光部電位Vlの低下量が−50Vで、露光部電位Vlが−224Vから約22%程度低下したとする。この時、潜像コントラスト電位Vcontは、図27に示すように、初期設定時より22%低下のVd−Vcontの関係直線に変化したことになる。
【0083】
また、露光部電位Vlが変動したとしても、同じ濃度値を得るために必要な潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位は一定であるため、図24の実験データから、初期状態の潜像コントラスト電位も、図22に示した現像感度曲線が一定である限り一定である。
【0084】
よって、図27に示した感光ドラム1a〜1bの非露光部電位Vdと露光部電位Vlの低下時の潜像コントラスト電位より、初期と同じ電位差が得られる非露光部電位vd′の設定値を求める。ここで、初期の非露光部電位Vd−変更後の非露光部電位Vd′=補正量X(V)となる。また、背面電位を一定とする場合には、現像バイアス電位もこの補正量Xだけ小さくすることで対応できる。
【0085】
上記の手順を行って、低湿環境下での連続画像形成枚数に応じた電位低下量の関係を示した図19、図21、図22を用いて、実際に必要な補正量Xの値を実験結果から求め、図28に示すような低湿環境下での連続画像形成枚数(通紙枚数)と補正量の関係を、テーブル化してメモリ25に記憶している。ここで、このテーブルデータを利用して、低湿環境での連続画像形成枚数の増加に応じて補正量Xを算出し、この補正量Xに応じて潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位を補正する。この補正量Xは、連続画像形成枚数と水分量に応じて算出されて、図16のステップS1に[SubA]に出力される。
【0086】
また、本実施の形態においても、画像形成の連続を判断する枚数計測は、上述した実施の形態1と同様にして行う。即ち、図16に示したフローチャートのステップS7を、図29に示したシーケンスに変更する。このシーケンスでは、上記したように補正量と連続画像形成枚数(通紙枚数)のテーブルデータに基づいて補正量Xを算出する。
【0087】
低湿環境での連続画像形成中において、上記のように潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正を行うことにより、図30に示すように、非露光部電位Vdと露光部電位Vlの値は変更されて、現像コントラスト電位Vcontが略一定になっている。
【0088】
次に、上記のように潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正を行った場合の、各画像信号レベル(階調数)に対する中間調濃度の補正について述べる。
【0089】
実施の形態1では、濃度値が初期状態よりも大きくなっていく状態でLUTのみの補正を行ったが、本実施の形態の条件では、現像コントラスト電位を一定にするように補正するために濃度値の変動がない。しかしながら、現像コントラスト電位の補正を実行した場合に非露光部電位Vdと露光部電位Vlの値の両方が変更されるため、図31に示すように使用する感光ドラム1a〜1bのE−V特性が異なる条件で画像形成を行うことになる。この時、各画像信号レベル(階調数)に対する中間調濃度は、図25に示したように、画像信号値(階調数)が255レベルでの濃度値では変動しないが、中間調の画像信号レベル(階調数)での濃度変動が発生する。
【0090】
このため、本実施の形態では、潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正によって発生する中間調濃度の変動の変化量(図25参照)を、上記補正量Xに応じたテーブルデータとしてメモリ25に記憶しておき、上述したように潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正を行うと同時に、実施の形態1と同様にLUTの補正量を付与して濃度制御を行うことで、中間調濃度の変動を抑制することができる。
【0091】
なお、この連続画像形成中の制御フローは、図16に示したフローチャートのステップS7を、図29に示したシーケンスに変更し、更に、ステップS8を、図32に示したシーケンスに変更する。この補正量Xは、連続画像形成枚数と水分量に応じて算出される。そして、この補正量Xがγ補正LUT変更量となり、図16のステップS1に[SubA]に出力される。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、低湿環境下にて連続画像形成を行った場合に露光部電位が低下しても、画像濃度の変動及び中間調濃度の変動に応じた補正量を求めて、この補正量を加えて濃度制御を行うことにより、画像濃度の変動及び中間調濃度の変動がない良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐久枚数と濃度との関係を示す図。
【図2】耐久枚数と感光ドラム上の電位との関係を示す図。
【図3】耐久枚数と感光ドラム上の電位との関係を示す図。
【図4】転写のON/OFFと通紙の有無に対する露光部電位の変動を調査した実験結果を示す図。
【図5】出力枚数と感光ドラムの露光部電位との関係を示す図。
【図6】物性特性が異なる感光ドラムにおいて、電位低下量における電位の復帰性を調査した実験結果を示す図。
【図7】画像形成装置内における水分量と露光部電位の低下量との関係を示す図。
【図8】物性特性が異なる感光ドラムにおいて、潜像コントラスト電位と露光部電位との関係を調査した実験結果を示す図。
【図9】各種記録媒体(マテリアル)と露光部電位の低下量との関係を調査した実験結果を示す図。
【図10】記録媒体の調湿環境と露光部電位の低下量との関係を調査した実験結果を示す図。
【図11】階調数と画像濃度との関係を示す図。
【図12】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図。
【図13】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の露光装置の制御系を示すブロック図。
【図14】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像信号処理部を示す構成図。
【図15】γ補正に対する補正LUTを求めるための説明図。
【図16】本発明の実施の形態1における画像濃度の補正制御を示すフローチャート。
【図17】図16のフローチャートにおける制御シーケンスを示す図。
【図18】画像形成装置内における水分量と現像コントラスト電位との関係を示す図。
【図19】画像形成装置内における水分量に対する露光部電位と非露光部電位との関係を示す図。
【図20】露光部電位と非露光部電位の関係を示す図。
【図21】耐久枚数と露光部電位の低下量との関係を示す図。
【図22】現像コントラスト電位と濃度との関係を示す図。
【図23】階調数と画像濃度との関係を示す図。
【図24】非露光部電位と露光部電位との関係を示す図。
【図25】本発明の実施の形態2における階調数と画像濃度との関係を示す図。
【図26】露光部電位が低下した場合の非露光部電位と現像バイアスの補正を説明するための図。
【図27】露光部電位が低下した場合の非露光部電位と潜像コントラスト電位との関係を示す図。
【図28】通紙枚数と非露光部電位、現像バイアス電位の補正量との関係を示す図。
【図29】本発明の実施の形態2における潜像コントラスト電位、現像コントラスト電位の補正シーケンスを示す図。
【図30】本発明の実施の形態2における潜像コントラスト電位、現像コントラスト電位の補正シーケンスを行った場合の耐久枚数と感光ドラム上電位との関係を示す図。
【図31】露光比率(露光量)と感光ドラム上の電位との関係を示す図。
【図32】本発明の実施の形態2における潜像コントラスト電位、現像コントラスト電位を行った場合のLUTの補正シーケンスを示す図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 感光ドラム(感光体)
2a,2b,2c,2d 帯電装置(帯電手段)
3a,3b,3c,3d 現像装置(現像手段)
4a,4b,4c,4d 転写ブレード
5a,5b,5c,5d 露光装置(露光手段)
6 転写ベルト
13 定着装置
16 温湿センサ(温湿検知手段)
17 制御装置(制御手段)
18 画像信号制御部
19 枚数計測カウンタ(枚数計測手段)
20 計測装置(間隔時間計測手段)
21 信号処理部
22 γ補正部
23 2値部
24 LUT
25 メモリ(第1、第2、第3の記憶手段)

Claims (5)

  1. 帯電手段により感光体上を一様に帯電し、帯電された前記感光体上を露光手段で露光して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像手段で現像して現像剤像を形成する画像形成装置において、
    画像形成装置内又はその周囲の温度及び湿度環境を検知する温湿検知手段と、
    画像出力枚数を計測する枚数計測手段と、
    画像出力動作の間隔時間を計測する間隔時間計測手段と、
    低湿環境において連続画像出力中に発生する、前記感光体の露光部電位の変動によって変動する画像濃度の変動量と画像出力枚数との関係を記憶している第1の記憶手段と、
    前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、画像形成条件を適切な画像形成条件に変更する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、前記画像形成装置内又はその周囲が低湿環境であると判断し、かつ前記間隔時間計測手段からの計測情報に基づいて、前の画像形成動作と次の画像形成動作の時間間隔が所定時間内である一連の画像形成動作が実行された場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量データから、前記一連の画像形成動作で画像出力された積算枚数に基いて、画像入力信号に対する画像出力の関係を補正する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置内又はその周囲での温湿環境における空気中の絶対水分量の値と、前記感光体の非露光部電位と露光部電位との電位差によって定まる潜像コントラスト電位との関係、及び前記絶対水分量の値と、現像電圧と最大画像濃度を与える前記感光体の露光部電位との電位差によって定まる現像コントラスト電位との関係、を記憶している第2の記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて算出した前記絶対水分量の値と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コントラスト電位とから、算出した前記絶対水分量の値に応じた潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位に変更する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像入力信号に対する画像出力の関係は、前記絶対水分量の値毎の画像形成条件に応じて予め設定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 低湿環境下での連続画像形成枚数と、前記感光体の非露光部電位及び前記現像バイアス電位の補正量との関係のデータを記憶している第3の記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量データから、前記枚数計測手段で検知した画像出力枚数に応じた階調濃度補正の画像入力信号に対する画像出力信号の関係を補正すると共に、
    低湿環境において連続画像出力中に発生する前記感光体の露光部電位の変動によって変動する前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コントラスト電位が一定になるように、前記第3の記憶手段に記憶されているデータに基づいて前記感光体の非露光部電位及び前記現像バイアス電位を補正する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段による前記階調濃度補正のLUTの補正量算出は、空気中の絶対水分量の値が7.6(g/kg)以下の低湿環境下における所定間隔時間内での間欠画像出力も含めた連続画像出力時で、かつ記録媒体に紙を用いたときに実行される、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の画像形成装置。
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