JP2001281939A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
露光部電位の低下による画像濃度及び中間調濃度の変動
に対し、必要な補正を行うようにして濃度変動のない画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 温湿センサ16、枚数計測カウンタ1
9、計測装置20からの情報に基づいて、制御装置17
が低湿環境下での連続画像出力であると判断した場合、
感光ドラムの露光部電位の低下による画像濃度及び中間
調濃度の変動に応じたLUTの補正量を求め、この補正
量を加えて階調補正を行うことにより、低湿環境下での
連続画像出力においても画像濃度及び中間調濃度の変動
を防止して良好な画像を得ることができる。
Description
って画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置に関する。
画像形成装置の周囲環境と該画像形成装置に使用される
紙などの記録媒体の保存環境とが異なる場合、この記録
媒体を用いて画像形成を行うと、記録媒体の含有水分量
の大小により、さまざまな画像不具合が発生する場合が
あった。また、画像形成装置と記録媒体とが同一環境で
保存されている場合であっても、画像形成装置の周囲環
境の水分量(湿度)と記録媒体の吸湿水分量とに差が存
在する状態で画像形成を行った場合でも、同様に記録媒
体の含有水分量の大小により、さまざまな画像不具合が
発生する場合があった。
性紙)を室温状態から、任意の環境下に放置した場合、
1枚の紙が十分に環境になじむために必要な時間は約1
時間ほど要することが分かる。また、画像形成装置(複
写機)のカセット内に積載された状態で十分長い時間放
置したとしても紙の水分量がその環境で吸脱湿されてい
るのは表層に近い部分であり、下層の部分あまり変化し
ていない。
量が少ない低湿環境で、連続通紙による連続画像出力、
又はある一定期間内での間欠画像出力により、一定枚数
以上の通紙が画像形成装置内で行われる場合、画像形成
装置内での画像形成プロセスに対して、通紙される紙の
水分量が影響して濃度変動等の画像不具合を引き起こす
場合がある。これは、トナー像を紙に転写の際の剥離放
電、転写電圧、転写材と電子写真感光体(感光ドラム)
の水分量差等の影響と思われる、潜像コントラスト電位
変動が発生するためである。
て、感光体表面の潜像コントラスト電位が変化する現象
は、画像形成装置の寿命までの劣化変動と異なり、一過
性の変動であるために、ある程度時間が経過すると回復
するためにその対応が難しい。
変動に対する対策手段として、従来、例えば画像形成装
置内の温度や湿度等の環境を検知する環境検知手段、感
光体上の電位検知を検知する電位検知手段、濃度を検知
する濃度検知手段を備え、これらの環境検知手段、電位
検知手段、濃度検知手段で、それぞれ環境検知、感光体
上の電位検知、濃度検知を行って、出力画像の濃度を補
正制御して安定した出力画像を得る手法などが提案され
ている。
光体の電位検知手段、濃度検知手段を備えていない画像
形成装置においては、任意の環境(温度・湿度)毎に応
じて露光量と感光体上の露光部電位の関係であるE−V
特性、現像コントラスト電位を予め記憶した記憶装置を
備え、この記録装置に記録されているデータに基づい
て、画像形成装置内に備えた環境検知手段で検知した環
境(温度・湿度)に応じて画像形成条件を算出し、濃度
を補正制御するような手法なども提案されている。更
に、別の濃度変動対策として、出力画像をスキャナー等
の外部読み込み手段を用いて、画像濃度(階調パター
ン)を読み込み、画像形成装置に通信手段を用いて階調
補正テーブル補正を行う手法も提案されている。
をしていない場合においては濃度検知手段を必要としな
いが、画像形成中に濃度補正を行うには濃度検知手段が
必要となる。このように、従来では連続画像形成中に発
生する一過性の濃度変動を防止するには、感光ドラムの
電位検知手段、濃度検知手段などを備え、これらの検知
情報に基づいて濃度を補正制御するようにしていた。
段、濃度検知手段を用いることくなく、低湿環境下での
連続画像出力による露光部電位の低下による画像濃度や
中間調濃度の変動を補正して良好な画像を得ることがで
きる画像形成装置を提供することを目的とする。
に本発明は、帯電手段により感光体上を一様に帯電し、
帯電された前記感光体上を露光手段で露光して静電潜像
を形成し、前記静電潜像を現像手段で現像して現像剤像
を形成する画像形成装置において、画像形成装置内又は
その周囲の温度/湿度環境を検知する温湿検知手段と、
画像出力枚数を計測する枚数計測手段と、画像出力動作
の間隔時間を計測する間隔時間計測手段と、低湿環境に
おいて連続画像出力中に発生する、前記感光体の露光部
電位の変動によって変動する画像濃度の変動量と画像出
力枚数との関係を記憶している第1の記憶手段と、前記
温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、画像形成
条件を適切な画像形成条件に変更する制御手段と、を備
え、前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知
情報に基づいて、前記画像形成装置内又はその周囲が低
湿環境であると判断し、かつ前記間隔時間計測手段から
の計測情報に基づいて、所定間隔時間内での間欠画像出
力も含めて連続画像出力であると判断した場合に、前記
第1の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量
データから、前記枚数計測手段で検知した画像出力枚数
に応じた階調濃度補正のLUT(ルックアップテーブ
ル)の補正量を算出し、算出した前記補正量を加えて階
調濃度補正を行うことを特徴としている。
の任意の温湿環境における空気中の絶対水分量の値と前
記感光体の非露光部電位と露光部電位との電位差によっ
て定まる潜像コントラスト電位、及び前記絶対水分量の
値と現像電圧と最大画像濃度を与える前記感光体の非露
光部電位との電位差によって定まる現像コントラスト電
位との関係を記憶している第2の記憶手段を備え、前記
制御装置は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基
づいて算出した前記絶対水分量の値と、前記第2の記憶
手段に記憶されている前記感光体の潜像コントラスト電
位及び前記現像コントラスト電位から、算出した前記絶
対水分量の値に応じた潜像コントラスト電位及び現像コ
ントラスト電位に変更することを特徴としている。
環境毎の画像形成条件に応じて予め設定されており、前
記補正量は前記LUTの基準値に対しての補正量である
ことを特徴としている。
光部電位との関係を記憶している第3の記憶手段を備
え、前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶されて
いる前記画像濃度の変動量データから、前記枚数計測手
段で検知した画像出力枚数に応じた階調濃度補正のLU
Tの補正量を算出し、算出した前記補正量を加えて階調
濃度補正を行う前に、低湿環境において連続画像出力中
に発生する前記感光体の露光部電位の変動によって変動
する前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コ
ントラスト電位を、前記第3の記憶手段に記憶されてい
るデータに基づいて一定になるように補正することを特
徴としている。
正のLUTの補正量算出は、空気中の絶対水分量の値が
7.6(g/kg)以下の低湿環境下における所定間隔
時間内での間欠画像出力も含めた連続画像出力時で、か
つ記録媒体に紙を用いたときに実行されることを特徴と
している。
に基づいて説明する。
おける最大画像濃度(以下、画像濃度という)及び中間
調濃度の補正制御を説明する前に、画像形成装置の低湿
環境下における濃度変動、感光ドラムの電位変動につい
て詳細に調査した結果を説明する。
対水分量(以下、水分量という)が0.9(g/kg)
の低湿環境で、連続画像出力を行った場合の濃度推移を
示した実験結果である。なお、上記絶対水分量は空気1
kg中における水分量である。図1から明らかなよう
に、連続画像出力を行うと濃度が増加し、一定期間画像
形成を停止すると濃度が復帰(低下)していることが分
かる。
の露光部電位Vlと非露光部電位Vdの連続画像出力に
よる変動を示した図である。図2から明らかなように、
連続画像出力により電位(露光部電位Vl、非露光部電
位Vd)が低下し、ある一定期間画像形成を停止する
と、電位が復帰していることが分かる。この際、特徴的
なことは、非露光部電位Vdよりも露光部電位Vlの電
位変動が大きいことである。図3は、図2の露光部電位
Vlの部分を拡大したものであるが、画像部では電位低
下量が、最大|40|〜|50|Vも低下していた。ま
た、画像を形成していない非画像部であっても同様に電
位が低下していることが分かる。この露光部電位Vlの
変動は、現像コントラスト電位(現像装置に印加される
現像バイアス電位と最大画像濃度を与える感光ドラムの
表面電位との差)に対して大きな影響を与えるため、図
1に示したように0.1程度以上の濃度変動を引き起こ
す要因となっている。
生しているときの感光ドラム上の電位変動について、更
に詳しく説明する。
環境下での連続200枚出力時)で、転写の有無、紙の
通紙の有無に対する露光部電位Vlの変動を調査した結
果、転写を行い、紙を通紙した場合は露光部電位Vlの
低下が大きく、転写を行わず、紙を非通紙の場合は露光
部電位Vlの低下は殆どなかった。また、図4に示す条
件下で、転写を行い、紙を通紙したときの1000枚連
続通紙(LotA、LotB)、及び2枚間欠(Lot
B2枚間欠)で通紙を500枚行った場合の露光部電位
Vlの変動を、図5に示す。なお、図5のLotA、L
otBは、感光ドラムの物性特性(感光層の層厚や抵抗
値など)が異なる場合における結果である。
0〜1000枚で約|50|V程度電位低下が発生して
いる。また、2枚間欠の通紙条件でも同様の傾向で電位
低下が発生しており、短い時間間隔で出力が繰り返され
るような場合でも、電位低下が連続通紙時と同様に発生
している。そして、上述した温度23℃、湿度5%のよ
うな水分量が0.9(g/kg)の低湿環境下における
連続画像出力時において、露光部電位Vlの低下が発生
した状況からの電位復帰を調査したところ、図6に示す
ような結果が得られた。この結果から、50V付近まで
低下した状況では、完全復帰するのに30分程度を必要
とするが、10分程度で殆ど影響のないレベルまで回復
することが分かった。
通紙して画像形成したときにおける画像形成装置の周囲
環境(水分量)と露光部電位Vlの低下量(ΔVl)と
の関係を示す実験結果である。この結果から明らかなよ
うに、低湿環境ほど電位の低下量が大きく、水分量が
7.6(g/kg)程度以上の環境になると電位の低下
は殆どなくなることが分かった。なお、図7のLot
A、LotB、LotCは、感光ドラムの物性特性(感
光層の層厚や抵抗値など)が異なる場合における結果で
ある。
ラムの非露光部電位Vdと露光部電位Vlとの電位差)
の大きさと露光部電位Vlの低下量の差を調査した結果
である。この実験環境は、温度23℃、湿度5%であ
る。なお、図8のLotA、LotBは、感光ドラムの
物性特性(感光層の層厚や抵抗値など)が異なる場合に
おける結果である。この評価では、各非露光部電位Vd
(−700V、−500V、−300V)に対して露光
量を一定にし、A4Rサイズの65gsm紙)を200
枚連続通紙して画像形成したときにおける露光部電位V
lの低下量(Δl)を調査した。この結果から明らかな
ように、潜像コントラスト電位が大きいほど、露光部電
位Vlの低下量(Δl)が大きいことが分かった。
る露光部電位Vlの低下量の差について調査した結果で
ある。なお、この時の条件は、温度23℃、湿度5%、
A4Rサイズの200枚連続通紙、非露光部電位Vd:
−670Vである。この結果から明らかなように、紙を
用いた場合に露光部電位Vlが低下し、紙の厚み、種類
を変更しても露光部電位Vlの低下量にあまり差がない
ことが分かった。また、記録媒体がない場合、記録媒体
がOHPに使用するOHT(Over Head Tr
ansparency)の条件では、露光部電位Vlが
低下しないことが確認された。
の低下量との関係を調査した結果である。この調査で
は、2日以上調湿した状態で実験を行い、下記に示す3
条件で連続200枚通紙し、露光部電位Vlの低下状態
を観測した。なお、実験には同一の感光ドラムを各条件
の実験終了毎に十分な回復時間を設け、実験開始時の露
光部電位Vlを同じにして行った。なお、この実験で
は、非露光部電位Vd:−700V、露光部電位Vl:
−220Vとした。
環境で調湿した用紙(65gsm) 条件B…室温環境(25℃/6S%)の環境で調湿した
用紙(65gsm) 条件C…低湿環境(23℃/5%)の環境で調湿した用
紙(65gsm) この結果から明らかなように、条件Cの水分量が少ない
用紙が最も露光部電位Vlの低下が少なく、条件Aの水
分量が多い用紙が最も露光部電位Vlの低下量が大きか
った。
られた。 (1)記録媒体に紙を用いて転写を行ったときが、露光
部電位Vlの低下量が最も大きかった。また、紙以外で
は、露光部電位Vlの低下は発生しなかった。 (2)画像形成装置の周囲環境の水分量によって露光部
電位Vlの低下量は変化し、かつ連続通紙や間欠通紙に
関係なく、連続と見なされる状態で通紙枚数に応じて露
光部電位Vlが低下し、1000枚ほどで低下量が飽和
する傾向がある。 (3)記録媒体に紙を用い、紙の放置環境を変化させた
場合、低湿条件になるほど露光部電位Vlの低下が大き
く、低湿環境になじませた紙では、殆ど露光部電位Vl
の低下がなかった。
として、記録媒体として用いた紙の含水量の大きさが関
係していることが一連の実験の結果から判明した。ま
た、露光部電位Vlが低下する傾向も通紙枚数に比例
し、濃度変動となって画像へ現れることが判明した。
中間調濃度部分の変動について調査した結果、連続通紙
による一過性の濃度変動が発生している場合には、図1
1のaに示すように、画像濃度信号レベル(階調数)に
対する中間調濃度にも変動が発生している。なお、この
調査は、水分量0.9(g/kg)の低湿環境耐久時に
露光部電位Vlが|50|V低下した場合における中間
調濃度変動である。
成装置について説明する。
形成装置を示す概略構成図である。本実施の形態の画像
形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各色毎に画像形成ユニットを備え、転写ベルト上に静電
吸着して搬送される紙(記録媒体)上に各画像形成ユニ
ットで形成された異なる色のトナー画像を多重転写し、
カラー画像の形成を行う、いわゆるタンデム型の電子写
真方式のフルカラー複写機であり、また現像同時クリー
ニングによるクリーナレス構造である。
成する画像形成部Aと、マゼンタ色の画像を形成する画
像形成部Bと、シアン色の画像を形成する画像形成部C
と、ブラック色の画像を形成する画像形成部Dの4つの
画像形成部(画像形成ユニット)を備えており、これら
の4つの画像形成部A,B,C,Dは、ドラム状の電子
写真感光体(以下、感光ドラムという)1a,1b,1
c,1dをそれぞれ備えている。
囲には、帯電装置2a,2b,2c,2d、現像装置3
a,3b,3c,3d、転写ブレード4a,4b,4
c,4dがそれぞれ配置されており、帯電装置2a,2
b,2c,2dと現像装置3a,3b,3c,3d間の
上方には、露光装置5a,5b,5c,5dがそれぞれ
設置されている。感光ドラム1a,1b,1c,1dと
転写ブレード4a,4b,4c,4d間の転写部には、
記録媒体としての紙Pを静電吸着して搬送する無端状の
転写ベルト6が設けられている。また、本画像形成装置
は、感光ドラム1a,1b,1c,1dの電位(露光部
電位、非露光部電位)を検知する電位検知手段と、出力
される画像(トナー像)の濃度を検知する濃度検知手段
は備えていない。
成動作について説明する。
定のプロセススピードで時計方向に回転する各感光ドラ
ム1a,1b,1c,1dは、それぞれ帯電装置2a,
2b,2c,2dによって負極性の所定電位に一様に接
触帯電される。そして、原稿台7上に載置された原稿8
を画像読み取りセンサ9で露光走査して、カラー色分解
画像信号を得る。この画像信号はビデオ処理部(不図
示)にて処理され、露光装置5a,5b,5c,5dに
それぞれ送出される。
される上記カラー色分解画像信号をLED光学器(不図
示)もしくはレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれ
ぞれ変換し、変換された光信号であるLED光もしくは
レーザ光を帯電された各感光ドラム1a,1b,1c,
1d上をそれぞれ走査露光して静電潜像を形成する。
形成された静電潜像は、各現像装置3a,3b,3c,
3dによって、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色のトナーにより現像されてトナー像とし
て可視像化される。
1d上への各色のトナー像の形成に同期して、カセット
10a,10bから給紙された転写材Pが搬送路11を
通して転写ベルト6上に搬送される。転写ベルト6上に
搬送された紙Pは、吸着バイアスが印加された吸着ロー
ラ12によって転写ベルト6上に静電吸着されて、感光
ドラム1a,1b,1c,1dと当接するようにして搬
送される。そして、各転写部の転写バイアスが印加され
た各転写ブレード4a,4b,4c,4dによって各感
光ドラム1a,1b,1c,1d上の各色のトナー像が
紙P上に順次多重転写され、フルカラー画像が形成され
る。
転写ベルト6から分離された後、定着装置13の定着ロ
ーラ13aと加圧ローラ13b間に搬送されて、加熱加
圧されてフルカラー画像が転写材P上に定着された後、
排紙トレイ14上に排紙される。また、転写後に感光ド
ラム1a,1b,1c,1d上にそれぞれ残留している
転写残トナーは、各感光ドラム1a,1b,1c,1d
に接触している帯電装置2a,2b,2c,2dに一旦
回収され、その後再び感光ドラム1a,1b,1c,1
d上にそれぞれ吐き出させて現像装置3a,3b,3
c,3dによってそれぞれ回収され、再利用される。
冷却と排気を行うファン15a,15b,15cが設け
られている。更に、画像形成装置内には、この装置内の
温度・湿度を検知する温湿センサ16、及び後述する制
御装置(CPU)17、画像信号制御部18、枚数検知
カウンタ19、計測装置20が設けられている。
D発光体、SLA(セルフォックッレンズ)など、もし
くは半導体レーザ、コリメータ、ポリゴンミラー、fθ
レンズなどを備えており、露光装置5a〜5dは、図1
3に示すように、制御装置(CPU)17に入力された
原稿8に応じた画像信号に基づいて画像信号制御部18
から出力される駆動信号によりON/OFF変調された
LED光もしくはレーザ光(露光ビーム)Lを、各感光
ドラム1a〜1dに出力する。
度・湿度環境を検知する上記した温湿センサ16、画像
形成枚数(画像出力枚数)を計測する枚数計測カウンタ
19、画像形成(画像出力)停止後に次の画像形成開始
までの経過時間(画像出力間隔)を計測する計測装置2
0を有しており、制御装置(CPU)17は、温湿セン
サ16、枚数検知カウンタ19、計測装置20からそれ
ぞれ入力される各情報に基づいて、低湿環境で連続画像
出力時に発生する濃度変動に対応したγ補正量を算出し
てLUT(ルックアップテーブル)の変更を行う(詳細
は後述する)。
に、信号処理部21、γ補正部22、2値部23などを
備えており、γ補正部22にはLUT(ルックアップテ
ーブル)23が設けられている。LUT23は、原稿8
の濃度と出力画像の濃度とを一致させるためのもので、
例えばRAMなどのメモリで構成されている。画像信号
制御部18において、信号処理部21は制御装置(CP
U)17から入力される画像信号に対してユーザーの所
望する画像処理を施し、γ補正部22は画像処理された
前記画像信号に対して、LUT23を参照してγ補正を
行う。2値部23は、γ補正後の画像信号に基づいて露
光装置5a〜5dの駆動信号を発生し、露光装置5a〜
5dは前記駆動信号に基づいて不図示のLEDもしくは
半導体レーザを発光させて画像露光を行う。
されており、このメモリ25には、低湿環境において連
続画像出力中に発生する、感光ドラム1a〜1dの露光
部電位Vlの変動によって変動する画像濃度の変動量と
画像出力枚数との関係、画像形成装置内又はその周囲で
の任意の温湿環境における空気中の絶対水分量の値と感
光ドラム1a〜1dの潜像コントラスト電位、及び前記
絶対水分量の値と現像コントラスト電位との関係、連続
画像出力枚数と感光ドラム1a〜1dの露光部電位Vl
との関係が記憶されている。
PU)17について説明する。
形成時に、温湿センサ16から入力される温度・湿度情
報に基づいて画像形成条件(感光ドラム1の帯電電位、
現像スリーブ3aへの現像バイアスなど)を変更して適
正な画像が得られるように、帯電バイアス電位や現像バ
イアス電位などを変更する。また、制御装置(CPU)
17は、画像濃度信号値に対して図11に示したような
0〜255レベルの256階調のLUT(ルックアップ
テーブル)を用いてγ補正を行い、この階調に対する濃
度(画像濃度)の関係が直線的になるように、画像信号
制御部18を制御して濃度補正を行うことができる。
明する。画像形成装置の動作保証範囲内おける任意の温
度・湿度環境で、画像形成初期時に、例えば図11のa
に示すような階調(画像濃度信号値)と濃度の関係が得
られたとする。なお、この階調(画像濃度信号値)と濃
度の関係が、図11のbに示すような直線的な関係にな
るほど適正な中間調濃度の再現が可能となる。また、こ
の適正な中間調濃度は、例えば画像濃度D=1.3とし
た場合、全階調(256階調)においてそれに応じた画
像濃度の値を均等分割したときに得られる濃度である。
合、入力される中間調濃度(入力信号)と、出力された
画像の中間調濃度(出力信号)の関係が、図15のaに
示すような傾き45度の直線関係となる。しかしなが
ら、図11のaのような階調数と中間調濃度の関係で画
像が出力されている場合には、例えば図15のbに示す
ような曲線関係になり、適正な中間調濃度が得られな
い。このため、傾き45度の直線(図15のa)に対し
て曲線(図15のb)と対称になる曲線(図15のc)
を予め実験で求めておき、各階調レベルでこの曲線(図
15のc)と直線(図15のa)との差分データを、補
正LUT(ルックアップテーブル)としてメモリ25に
記憶している。
に対する中間調濃度が直線的な関係になってない場合
に、画像濃度信号にぜんき補正LUTを加えてγ補正を
行うことにより、図11のbに示すような適正な中間調
濃度の出力画像を得ることができる。また、前記補正L
UTは、現像装置3a〜3dで使用される現像剤の環境
変動、感光ドラム1a〜1d上の露光部電位の環境変
動、所定の濃度を得るための潜像コントラスト電位条件
や現像コントラスト電位条件によって異なるため、上記
したように各温度・湿度環境に応じて予め実験的に求め
た結果をLUTとしてメモリ25に記憶しておき、画像
形成装置の使用環境に合わせて好適に選択されること
で、常に適正な中間調濃度を再現することができる。
環境)に応じた潜像コントラスト電位、現像コントラス
ト電位におけるLUTを予めテーブル化してメモリ25
に記憶しておき、制御装置17はこのテーブル情報から
各水分量に応じて適正な画像濃度、中間調濃度となるよ
うに階調補正を行う。
の画像濃度や中間調濃度の変動を補正する制御を、図1
6に示すフロチャートを参照して説明する。
温度・湿度環境を検知し、制御装置(CPU)17は、
入力される温度・湿度情報に基づいて画像形成装置内の
空気中の水分量を計算する(ステップS1)。
適正な画像濃度及び適正な中間調濃度を得るために、以
下に述べる現像コントラスト電位の設定、LUTの補正
値の選択が実施される。
写条件などが温度・湿度環境によって変化することによ
って、必要とする現像コントラスト電位は画像形成装置
内の上記した水分量に応じて変化する(図18参照)。
また、画像形成装置内の上記した水分量に応じて、感光
ドラム1a〜1dの帯電電位である非露光部電位Vdと
露光部電位Vlが変化する(図19参照)。図19に示
した各水分量における表面電位Vdと露光部電位Vlの
関係は、予めテーブル化された状態で制御装置17内に
設けたメモリ25に格納されている。
た各水分量に応じて必要な現像コントラスト電位(Vc
ont)が、予めテーブル化された状態で制御装置17
内のメモリ25に格納されており、制御装置17は、温
湿センサ16からの情報に基づいて計算した画像形成装
置内の空気中の水分量に対して、記憶されている上記情
報から必要な現像コントラスト電位を算出する。そし
て、この必要現像コントラスト電位Vcontに対し、
地肌かぶり対策として必要な背面電位(Vbackを加
えて、必要な潜像コントラスト電位を求める。
ト電位を得るために、制御装置17は、記憶している上
記した各水分量における非露光部電位Vdと露光部電位
Vlの関係テーブルから、感光ドラム1a〜1dの非露
光部電位Vdと露光部電位Vlを算出する(図17
(a)参照)。この算出された露光部電位Vlと上記で
求めた現像コントラスト電位Vcontを足した値を、
現像スリーブ電位Vdcとして設定する。
成条件(感光ドラム1a〜1dの非露光部電位Vdと露
光部電位Vl、現像スリーブ電位Vdcなど)による連
続画像形成動作が実行される。この連続画像形成時にお
いて、画像形成装置内が低湿環境の場合には図20に示
すように、感光ドラム1a〜1dの露光部電位VlがΔ
Vl分低下し、現像コントラスト電位が増加する。この
露光部電位Vlの低下により、図11のcに示したよう
に階調数(出力濃度信号値レベル)に対する出力画像濃
度の関係が濃度増加方向へ変化する。
位Vlの変動の大きさと、階調数(出力濃度信号値レベ
ル)の画像濃度の変動量及び中間調濃度の変動量を予め
実験的に求めおき、この変動補正に必要なLUT補正量
をメモリ25に記憶しておき、低湿環境下におけるLU
Tの補正情報を制御装置17にフィードバックして、階
調補正が必要と判断した場合は、以下に述べる履歴枚数
(画像形成枚数)Nと、前の画像形成動作と次の画像形
成動作の時間(間隔)Δtの条件によって画像濃度及び
中間調濃度の補正量を決定する(ステップS2)。
れる環境は、図7に示したように水分量が7.6(g/
kg)以下の低湿環境であり、それ以上の水分量が存在
する環境では、ステップS3(図17(b))の上述し
た通常の画像形成動作で画像を出力する。なお、ステッ
プS3(図17(b))において、この場合は画像形成
動作の開始時なので履歴枚数(画像形成枚数)Nは0、
LUTの補正量Xは0である。
サ16からの温湿情報に基づいて画像形成装置内の水分
量が7.6(g/kg)以下であると制御装置17で判
断した場合には、制御装置17は画像形成動作の連続状
態を判断する(ステップS4)。
終了から30秒以内に次の画像形成動作開始信号が発せ
られた場合に、継続して連続状態と見なす判断を行う。
なお、この連続状態を判断する時間(本実施の形態では
30秒)Δtは任意に設定可能である。また、この際、
前の画像形成動作時からの履歴枚数(画像形成枚数)N
を枚数計測カウンタ19で継続して計測カウンタして、
この計測情報を制御装置17に入力する。
によって行う。前の画像形成動作終了からの時間計測に
用いるタイミングには、画像形成装置内の駆動部の停止
タイミング、例えば感光ドラム1a〜1d、現像装置3
a〜3d、定着装置13、転写材Pの給紙搬送系などの
いずれかの停止タイミングを用いることができる。ま
た、これらの駆動系ではなく、前記画像形成時における
各バイアスの印加、定着装置13の熱源、ファン15
a,15b,15cによる装置内冷却の各制御タイミン
グを利用しても行うことができる。本実施の形態の計測
装置20では、給紙のアクチュエータ(不図示)の動作
をトリガーとして、時間計測を行った。
作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtが10分以上
の場合に非連続状態と見なして、感光ドラム1a〜1d
の電位低下が完全に回復したと見なす。この回復時間の
設定も、使用する感光ドラム1a〜1dの物性条件、画
像形成条件などによって変化する数値であり、任意に決
定される条件である。そして、この非連続状態になる
と、連続と判断した計測枚数の履歴、LUTの補正量も
0にリセットされる。
作と次の画像形成動作の時間(間隔)Δtが30sec
<△t<10minの場合は、経過時間を計測枚数に変
換して、前の画像形成動作の履歴として記憶している枚
数から差し引き、差し引いた計測枚数とその修正された
計測枚数(復帰枚数)に応じたLUTの補正量に基づい
て階調補正を行う。ここで、前記復帰枚数を求める手法
の一例を下記に示す。
和するまでに必要とする出力枚数 (N):N=1000枚(実験値) 感光ドラム1a〜1dの電位の低下量が回復するまでに
必要とする時間 (T):T=10分(実験値) 画像形成装置の生産速度(CV):CV=20cpm
(copy/min)設計値) とした場合に、前の画像形成動作と次の画像形成動作の
時間(間隔)をΔtとすると、 復帰枚数S=(Δt×CV×A)/60 …式(1) ただし、補正係数Aは、A=N/(CV×T) =1000/(20×10)=5 として計算することで、画像形成装置の出力画像の生産
速度に見合う復帰枚数Sを定義することができる。
動作開始信号が発せられて画像形成動作が行われる毎
に、履歴枚数(画像形成枚数)Nと前の画像形成動作と
次の画像形成動作の時間(間隔)Δtを、上記のように
制御装置17で読み込む(ステップS5、S6)。そし
て、ステップS5、S6において、履歴枚数(画像形成
枚数)N=0、Δt<30(秒)の場合には、連続画像
形成動作と見なしてステップS7(図17(c))の処
理を行う。ステップS7(図17(c))では、制御装
置17は予め記憶されている補正量と履歴枚数(画像形
成枚数)NのテーブルからLUTの補正量を計算し、こ
のLUTの補正量情報を制御装置17に入力して、適正
な画像濃度及び中間調濃度が得られるように階調補正す
る。
枚数(画像形成枚数)Nが0でなく、Δt>30(秒)
の場合には、ステップS8(図17(d))の処理を行
う。ステップS8(図17(d))では、上述したよう
にΔtが10分以上の場合に非連続状態と見なして、制
御装置17は、この時の温湿情報及び画像形成条件に基
づいて決定される所定の設定値で階調制御する。そし
て、上述したようにΔtが30sec<Δt<10mi
nの場合は、経過時間を計測枚数に変換して、前の画像
形成動作の履歴として記憶している枚数から差し引き、
差し引いた計測枚数とその修正された計測枚数(復帰枚
数S)に応じたLUTの補正量を算出する。
求めることができ、また、前の画像形成動作からの履歴
枚数Nから復帰枚数Sを差し引くことによって、補正さ
れた履歴枚数N(N=N−S)が求められる。また、求
められた補正履歴枚数Nが、N<0の場合にはN=0に
設定し、ステップS5に戻る。
調補正量を付与して、次の画像形成動作であるJOB
(ジョブ)を開始し(ステップS9)、履歴枚数に1を
加えて履歴枚数を更新(N=N+1)する(ステップS
10)。そして、この画像形成動作(JOB)の後に画
像形成動作の終了を判断し(ステップS11)、次の画
像形成動作を行う場合にはステップS7に戻る。
ると判断されると、この終了時における履歴枚数Nをメ
モリ25に記憶し、前記Δtを0にリセットにしてから
計測装置20で次の画像出力に対するΔtの計測を開始
する(ステップS12(図17(e))。また、(ステ
ップS12(図17(e))において、Δtの計測開始
から10分以上経過した場合には、履歴枚数Nをリセッ
トして0にし、待機状態になる。なお、待機時において
もΔtが計測されている。また、この待機時に、画像形
成動作開始信号が発せられると画像形成動作を開始す
る。
が1000枚以上の状態で感光ドラム1a〜1dの電位
の低下量が飽和状態に達していて、画像形成動作が停止
した場合には1000枚目を基点として、復帰枚数Sを
カウントする。
したLUTの補正量の算出について説明する。
続画像形成枚数(耐久枚数)と露光部電位Vlの低下量
(ΔVl)との関係を調査したところ、図21に示すよ
うな結果が得られた。また、水分量のすくない低湿環境
下における現像コントラスト電位と画像濃度の関係を調
査したところ、図22に示すような結果が得られた。な
お、図22は、温度23℃、湿度5%の環境で水分量が
0.89(g/kg)の条件である。図22の結果から
明らかなように、露光部電位Vlの低下により現像コン
トラスト電位が増加し、これに応じて濃度も初期設定値
から所定値だけ増加する。
低下し場合(図では、ΔVlが20、30、50V)、
画像信号レベル(階調数)対する画像濃度の値、中間調
濃度の関係を調査したところ、図23に示すような結果
が得られた。図22の実験結果において、連続画像形成
前の初期状態では、画像信号レベル(階調数)に対して
γ=1になるようにγ補正を行っているが、連続画像形
成によってγの状態が変動するため、このγ変動に見合
うようにγ補正のLUT変更値を求める必要がある。そ
こで、本実施の形態では、図21〜図23に示した実験
から得られた、連続画像形成枚数(連続通紙枚数)時に
おけるLUTの補正値の関係を、水分量7.6(g/k
g)以下の場合において任意のポイントでの計測値とし
て予めメモリ25に記憶しておく。
されているデータに基づいて、画像形成層装置の動作環
境に応じたその必要なLUT補正量を付与して濃度制御
することにより、濃度変動のない良好な画像を得ること
ができる。なお、この場合における濃度変動の補正制御
も、図11、図15で述べたようにして行う。
装置の動作環境に応じたその必要なLUT補正量を付与
して濃度制御することにより、濃度変動のない良好な画
像を得ることができる。
環境下での連続画像形成時に発生する露光部電位Vlの
電位変動に対して、必要なγ補正を行って画像濃度、中
間調濃度を補正するようにしたが、本実施の形態では、
潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電位を補正
した後に、必要なγ補正を行うようにした。以下、本実
施の形態について説明する。本実施の形態においても、
図12〜図14に示した実施の形態1の画像形成装置を
用いて説明する。
た場合、図20に示したように潜像コントラスト電位、
現像コントラスト電位が変動する。この時、非露光部電
位Vdと露光部電位Vlの関係は、例えば水分量が0.
86(g/kg)の低湿環境下においては、図24に示
すように実線aから点線bの位置に変化する。
ナー状態が変化していない場合、画像濃度の値は図22
に示したような現像感度曲線に従うため、露光部電位V
lの電位変動が発生したとしても、適正な画像濃度を得
るための現像コントラスト電位は同じと考えることがで
きる。また、背面電位Vbackを一定に保つ場合は、
潜像コントラスト電位も一定である。
像形成を行った場合、感光ドラム1a〜1bのE−V特
性(露光量と露光部電位との関係)が変化し、また、潜
像コントラスト電位及び現像コントラスト電位の補正に
よって、感光ドラム1a〜1bの非露光部電位と露光部
電位の値が変更されたことで、図25に示すように中間
調の濃度が変化する。この状況を、図26を用いて更に
詳しく解説する。
設定値は、実施の形態1の制御で決定された画像形成条
件の電位である。また、任意の環境における必要現像コ
ントラスト電位は、実施の形態1で説明したように水分
量から図18の結果に基づいて求められる。この現像コ
ントラスト電位に必要な背面電位を加算するとによっ
て、必要な潜像コントラスト電位が決定される。
ト電位の補正を行った場合の例として、感光ドラム1a
〜1b上の電位設定条件を非露光部電位Vd:−700
V、露光部電位Vl:−224とし、露光部電位Vlの
低下量が−50Vで、露光部電位Vlが−224Vから
約22%程度低下したとする。この時、潜像コントラス
ト電位Vcontは、図27に示すように、初期設定時
より22%低下のVd−Vcontの関係直線に変化し
たことになる。
も、同じ濃度値を得るために必要な潜像コントラスト電
位及び現像コントラスト電位は一定であるため、図24
の実験データから、初期状態の潜像コントラスト電位
も、図22に示した現像感度曲線が一定である限り一定
である。
1bの非露光部電位Vdと露光部電位Vlの低下時の潜
像コントラスト電位より、初期と同じ電位差が得られる
非露光部電位vd′の設定値を求める。ここで、初期の
非露光部電位Vd−変更後の非露光部電位Vd′=補正
量X(V)となる。また、背面電位を一定とする場合に
は、現像バイアス電位もこの補正量Xだけ小さくするこ
とで対応できる。
画像形成枚数に応じた電位低下量の関係を示した図1
9、図21、図22を用いて、実際に必要な補正量Xの
値を実験結果から求め、図28に示すような低湿環境下
での連続画像形成枚数(通紙枚数)と補正量の関係を、
テーブル化してメモリ25に記憶している。ここで、こ
のテーブルデータを利用して、低湿環境での連続画像形
成枚数の増加に応じて補正量Xを算出し、この補正量X
に応じて潜像コントラスト電位及び現像コントラスト電
位を補正する。この補正量Xは、連続画像形成枚数と水
分量に応じて算出されて、図16のステップS1に[S
ubA]に出力される。
の連続を判断する枚数計測は、上述した実施の形態1と
同様にして行う。即ち、図16に示したフローチャート
のステップS7を、図29に示したシーケンスに変更す
る。このシーケンスでは、上記したように補正量と連続
画像形成枚数(通紙枚数)のテーブルデータに基づいて
補正量Xを算出する。
記のように潜像コントラスト電位及び現像コントラスト
電位の補正を行うことにより、図30に示すように、非
露光部電位Vdと露光部電位Vlの値は変更されて、現
像コントラスト電位Vcontが略一定になっている。
及び現像コントラスト電位の補正を行った場合の、各画
像信号レベル(階調数)に対する中間調濃度の補正につ
いて述べる。
も大きくなっていく状態でLUTのみの補正を行った
が、本実施の形態の条件では、現像コントラスト電位を
一定にするように補正するために濃度値の変動がない。
しかしながら、現像コントラスト電位の補正を実行した
場合に非露光部電位Vdと露光部電位Vlの値の両方が
変更されるため、図31に示すように使用する感光ドラ
ム1a〜1bのE−V特性が異なる条件で画像形成を行
うことになる。この時、各画像信号レベル(階調数)に
対する中間調濃度は、図25に示したように、画像信号
値(階調数)が255レベルでの濃度値では変動しない
が、中間調の画像信号レベル(階調数)での濃度変動が
発生する。
ラスト電位及び現像コントラスト電位の補正によって発
生する中間調濃度の変動の変化量(図25参照)を、上
記補正量Xに応じたテーブルデータとしてメモリ25に
記憶しておき、上述したように潜像コントラスト電位及
び現像コントラスト電位の補正を行うと同時に、実施の
形態1と同様にLUTの補正量を付与して濃度制御を行
うことで、中間調濃度の変動を抑制することができる。
は、図16に示したフローチャートのステップS7を、
図29に示したシーケンスに変更し、更に、ステップS
8を、図32に示したシーケンスに変更する。この補正
量Xは、連続画像形成枚数と水分量に応じて算出され
る。そして、この補正量Xがγ補正LUT変更量とな
り、図16のステップS1に[SubA]に出力され
る。
湿環境下にて連続画像形成を行った場合に露光部電位が
低下しても、画像濃度の変動及び中間調濃度の変動に応
じた補正量を求めて、この補正量を加えて濃度制御を行
うことにより、画像濃度の変動及び中間調濃度の変動が
ない良好な画像を得ることができる。
図。
図。
部電位の変動を調査した実験結果を示す図。
示す図。
下量における電位の復帰性を調査した実験結果を示す
図。
低下量との関係を示す図。
ントラスト電位と露光部電位との関係を調査した実験結
果を示す図。
下量との関係を調査した実験結果を示す図。
の関係を調査した実験結果を示す図。
示す概略構成図。
露光装置の制御系を示すブロック図。
画像信号処理部を示す構成図。
明図。
正制御を示すフローチャート。
ンスを示す図。
ラスト電位との関係を示す図。
部電位と非露光部電位との関係を示す図。
す図。
図。
図。
濃度との関係を示す図。
現像バイアスの補正を説明するための図。
潜像コントラスト電位との関係を示す図。
の補正量との関係を示す図。
スト電位、現像コントラスト電位の補正シーケンスを示
す図。
スト電位、現像コントラスト電位の補正シーケンスを行
った場合の耐久枚数と感光ドラム上電位との関係を示す
図。
の関係を示す図。
スト電位、現像コントラスト電位を行った場合のLUT
の補正シーケンスを示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 帯電手段により感光体上を一様に帯電
し、帯電された前記感光体上を露光手段で露光して静電
潜像を形成し、前記静電潜像を現像手段で現像して現像
剤像を形成する画像形成装置において、 画像形成装置内又はその周囲の温度/湿度環境を検知す
る温湿検知手段と、 画像出力枚数を計測する枚数計測手段と、 画像出力動作の間隔時間を計測する間隔時間計測手段
と、 低湿環境において連続画像出力中に発生する、前記感光
体の露光部電位の変動によって変動する画像濃度の変動
量と画像出力枚数との関係を記憶している第1の記憶手
段と、 前記温湿検知手段からの温湿検知情報に基づいて、画像
形成条件を適切な画像形成条件に変更する制御手段と、
を備え、 前記制御手段は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報
に基づいて、前記画像形成装置内又はその周囲が低湿環
境であると判断し、かつ前記間隔時間計測手段からの計
測情報に基づいて、所定間隔時間内での間欠画像出力も
含めて連続画像出力であると判断した場合に、前記第1
の記憶手段に記憶されている前記画像濃度の変動量デー
タから、前記枚数計測手段で検知した画像出力枚数に応
じた階調濃度補正のLUT(ルックアップテーブル)の
補正量を算出し、算出した前記補正量を加えて階調濃度
補正を行う、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記画像形成装置内又はその周囲での任
意の温湿環境における空気中の絶対水分量の値と前記感
光体の非露光部電位と露光部電位との電位差によって定
まる潜像コントラスト電位、及び前記絶対水分量の値と
現像電圧と最大画像濃度を与える前記感光体の非露光部
電位との電位差によって定まる現像コントラスト電位と
の関係を記憶している第2の記憶手段を備え、 前記制御装置は、前記温湿検知手段からの温湿検知情報
に基づいて算出した前記絶対水分量の値と、前記第2の
記憶手段に記憶されている前記感光体の潜像コントラス
ト電位及び前記現像コントラスト電位から、算出した前
記絶対水分量の値に応じた潜像コントラスト電位及び現
像コントラスト電位に変更する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記LUTの基準値は、任意の温湿環境
毎の画像形成条件に応じて予め設定されており、前記補
正量は前記LUTの基準値に対しての補正量である、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 連続画像出力枚数と前記感光体の露光部
電位との関係を記憶している第3の記憶手段を備え、 前記制御手段は、前記第1の記憶手段に記憶されている
前記画像濃度の変動量データから、前記枚数計測手段で
検知した画像出力枚数に応じた階調濃度補正のLUTの
補正量を算出し、算出した前記補正量を加えて階調濃度
補正を行う前に、低湿環境において連続画像出力中に発
生する前記感光体の露光部電位の変動によって変動する
前記感光体の潜像コントラスト電位及び前記現像コント
ラスト電位を、前記第3の記憶手段に記憶されているデ
ータに基づいて一定になるように補正する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装
置。 - 【請求項5】 前記制御手段による前記階調濃度補正の
LUTの補正量算出は、空気中の絶対水分量の値が7.
6(g/kg)以下の低湿環境下における所定間隔時間
内での間欠画像出力も含めた連続画像出力時で、かつ記
録媒体に紙を用いたときに実行される、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の画像形
成装置。
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