JP4124140B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は、空気清浄機を取り付けた空気調和機に関する。
一般に、空気調和機においては、空気中の埃等を集塵する空気清浄機が、設けられることがある。(例えば、特許文献1参照)。
図3は、従来の空気清浄機付き空気調和機のシステム構成図である。
制御基板1に含まれる制御部2とパネル12とパネル12の開閉を検知するパネルスイッチ11と高圧電源ユニット14と空気清浄機ユニット15からなる構成である。パネル12は、開閉可能なドア構造になっており、パネル12が閉じたときは空気調和機本体13に設けられているパネルスイッチ11がONするしくみになっている。すなわち高圧電源ユニット14への電源供給は、パネルスイッチ11を介して制御電源10により供給されている。つぎにパネル12が開く時の検知としては、パネル12が開くとパネルスイッチ11がOFFし、高圧電源ユニット14に供給している制御電源10が供給されなくなる。制御電源10が供給されない為に、パネル開閉検知手段4と高圧電源ユニット14との間にあるトランジスタ7が停止し、パネル開閉検知手段4に制御電源9が供給さる。制御電源9がパネル開閉検知手段に供給されることで、制御部2はパネル12が開いたことを認識する。また、高圧電源ユニット14自体も制御電源10が供給されない為に異常と判断し、制御部2内の異常検知手段6にも信号が入力される。上記のパネル開閉検知手段4に信号を検知し、かつ異常検知手段6に信号を検知した時に、パネル12が開いたと制御部2は判断する。
また、空気清浄機ユニット15が高圧電源ユニット14から外れることや、高圧電源ユニット14や空気清浄機ユニット15内部の故障等による異常時の検知としても、高圧電源ユニット14自体から信号が出され、制御部2の異常検知手段6に入り、異常と判断している。
特開平6−74481号公報
しかしながら、前記従来の空気調和機では、パネル12が開いた時は、先にパネル開閉検知手段4に信号が入りかつ異常検知手段6にも信号を検知しないとパネル12が開いたと判断しない事になっている。例えば、高圧電源ユニット14等を備えた場合、高圧電源ユニット14とパネル検知用トランジスタ7との間で少し電荷が残ってしまう。放電要因がないので、パネル開閉検知手段4に制御電源9を送るパネル検知用トランジスタ7を停止するのに時間がかかる。その為、パネル12が開いたと検知するのに少し時間がかかっていた。同時に高圧電源ユニット14に制御電源10が供給されない為、高圧電源ユニット14自体から異常検知手段6に信号が送られている。上記の理由により、パネル開閉検知手段4より異常検知手段6の方が先に信号が入っていたので高圧電源ユニット14自体の異常と検知し高圧電源を停止していた。
このように従来の回路構成ではパネルを開いた時でも異常と判断されるという課題を有していた。
ところで、異常検知手段6よりパネル開閉検知手段4の方を先に検知する方法として、
高圧電源ユニット14とパネル検知用トランジスタ7に発生する電荷の放電要因を設ける為に、制御基板1内に電子部品等の追加を行う方法もあるが、コスト等が増大する。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、簡単な構成で、パネルが開いた時の検知及び異常の検知を誤検知せず、且つ正常動作が確実に行える空気清浄機能付き空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、制御部内に時限制御手段を設け、異常の誤検知という不具合を未然に防止し使用者の快適性を確保するものである。
本発明の、空気調和機は高圧電源ユニット等を備えた場合に生じるパネル開閉検知手段への検知時間の遅れが発生しても、パネルが開いた時の検知を確実に判断するものであり、誤検知という不具合を回避することが出来る。
第1の発明は、パネルの開閉状態及び高圧電源ユニットの異常を検知する手段として制御部に時限制御手段を設け、高圧電源ユニット自体からの異常を検知してから所定時間内にパネル開閉検知手段に検知すれば、パネルが開いたと判断し、所定時間内に検知しなければ異常と判定することにより、誤検知を未然に防ぐことが出来る。誤検知を防ぐ事により、高圧電源の停止を行わず、本来の姿である正常動作が出来る。これにより、使用者の快適性を低下させず、クレームにつながることもなくなると言う効果がある。
第2の発明は、特に、第1の発明の空気調和機の異常検出端子に異常信号が所定時間入力し続けなければ、異常と判断しないことにより更に確実に誤検知を未然に防ぐことが出来る。
第3の発明は、高圧電源ユニットの異常を検知した場合、高圧電源ユニットの運転をすぐに停止することにより、使用者の安全確保が出来る。
第4の発明は、空気調和機の運転中にパネルの開閉に連動し、高圧電源ユニットの運転・停止を行うことにより、使用者の快適性を低下させない効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機のシステム構成図を示すものである。
図1において制御基板1の中には、制御部2とパネル開閉検知用トランジスタ7と、空気清浄機の運転停止用トランジスタ8と、制御部に電源を供給する制御電源9と、高圧電源ユニットの制御電源10と、パネル12の開閉に連動して高圧電源ユニット14に電源を供給するパネルスイッチ11と、高圧電源ユニット14と、高圧電源ユニット14に接続されている空気清浄機ユニット15で構成されている。
制御部2の中には、パネル開閉検知手段4と空気清浄機運転出力手段5と異常検知手段6と時限制御手段3がある。パネル開閉検知手段4と異常検知手段6は信号を受けることにより、時限制御手段3に信号を送信し、時限制御手段3で信号を判断し制御部2で状態
を把握する。また、空気清浄機運転出力手段5は、空気清浄機運転停止用トランジスタ8を介して高圧電源ユニット14の運転停止を行っている。
以上のように構成された空気清浄機能付き空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、高圧電源ユニット14の運転中にパネル12が開いた時パネルスイッチ11が開く状態となり、高圧電源ユニット14への制御電源10が遮断され、高圧電源ユニット14は運転を停止する。停止とともに高圧電源ユニット14からパネル検知用トランジスタ7を介してパネル開閉検知手段4に信号が送られる。同時に高圧電源ユニット14から異常検知手段6にも信号が入力される。
送られた信号はパネル開閉検知手段4と異常検知手段6を通り時限制御手段3に送られる。時限制御手段3では、異常検知手段6より信号が送られてきても即に異常と判断せず、所定時間にパネル開閉検知手段4より信号を検知すればパネル12が開いたと判断し、所定時間にパネル開閉端子4より信号を検知しなければ、異常と判断する。このように時限制御手段3を設けることにより、制御部2の誤検知という不具合をなくすことが出来る。また誤検知しないことにより本来の姿である正常動作を行うことが出来る。
図2は以上の制御のフローチャートである。
まず、最初にS1で空気調和機本体13に電源が入る。次にS2で制御電源9、10が供給される。次にS3で高圧電源ユニット14の運転信号が入り、S4のパネル12が閉じている状態でかつS5の異常信号が無い場合は、S6で高圧電源ユニット14が運転する。
この基本動作(S3〜S6)を繰り返し異常の検知を行っている。例えば、高圧電源ユニット14が動作中にパネル12が開けば、S8で高圧電源ユニット14が停止する。次にS9でパネル12が閉じて、かつS3で高圧電源ユニット14の運転信号があればS6で再び高圧電源ユニット14が動作する。また、高圧電源ユニット14の異常により、S5で異常検知手段6に信号が入れば、S10で高圧電源ユニット14が停止する。このとき、S11で所定時間内にパネル開閉検知手段4に信号が入ればパネル12が開いたと判断し、S9でパネル12が閉じられるまで高圧電源ユニット14の運転待ちを行う。また、S12で所定時間内にパネル開閉検知手段4に信号が入らなければ、高圧電源ユニット14の異常と判断する。また、異常と判断されればS13で異常回数のカウントを行う。次にS14で異常カウント回数が所定回数以下であれば、S15で高圧電源ユニット14の運転を所定時間だけ停止を行う。停止の終了後、高圧電源ユニット14の運転信号があれば、S3に戻り基本動作を繰り返す制御になっている。そして異常カウントを所定回数カウントすると、全停止し、S16で異常表示を行う。
また、本実施の形態では、異常検知手段6に異常信号が所定時間入力し続ければ、異常と判断することにより、誤検知を防ぐ事が出来る。
また、本実施の形態では、異常検知した場合、需用者の安全性を確保するため高圧電源ユニット14の運転を即に停止を行うものである。
また、本実施の形態では、空気調和機13の運転中にパネル12の開閉に連動し、高圧電源ユニットの運転及び停止を行うものである。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、パネル12が開いた時に異常検知せずに、パネルの開いたことを検知することにより誤検知を未然に防ぐ事が出来るので、空気清浄機能付き空気調和機として有用である。
本発明の実施の形態1における空気調和機のシステム構成図 本発明の実施の形態1における空気調和機のフローチャート 従来の空気調和機のシステム構成図
符号の説明
1 制御基板
2 制御部
3 時限制御手段
4 パネル検知手段
5 空気清浄機の運転出力手段
6 高圧電源ユニットの異常検知手段
7 パネル検知入力用トランジスタ
8 空気清浄機の運転停止出力用トランジスタ
9 制御電源
10 制御電源
11 パネルスイッチ
12 パネル
23 空気調和機本体
14 高圧電源ユニット
15 空気清浄機ユニット

Claims (4)

  1. 空気調和機本体に空気清浄機用高圧電源ユニット及びパネルが取付けられる構造を有し、前記高圧電源ユニットの運転中にパネルが開いた時に、パネルスイッチからパネル開閉検知手段及び高圧電源ユニットの異常検知手段に信号が送られる構成の空気調和機において、制御部内に設けられた時限制御手段により前記パネル開閉検知手段及び異常検知手段からの信号の検知タイミングが、異常検知手段に異常を検知してから所定時間内にパネル開閉検知手段に検知すればパネルが開いたと判断し、所定時間内に検知しなければ高圧電源ユニットの異常と判断することを特徴とする空気調和機。
  2. 異常検知手段に異常信号が所定時間入力し続ければ、異常と判断することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 異常検知手段に異常を検知した場合、高圧電源ユニットの運転を即停止することを特徴とする請求項1記載の空気清浄機付き空気調和機。
  4. 高圧電源ユニットの運転中にパネルの開閉の検知に連動して、高圧電源ユニットの運転及び停止ができることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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