JP4123769B2 - プリント基板のリサイクル方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板のリサイクル方法に関し、特にそのプリント基板を構成する絶縁材料も再利用可能なリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子製品に主として使用されるプリント基板は、その基板材料がガラス繊維と熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂とからなり、そのリサイクル方法としては、回路配線としての配線金属材料のみを回収し、再利用していた。このため、配線金属材料を分離回収した残りの絶縁材料等については、焼却して熱エネルギーとして利用するか、あるいは廃棄物として埋め立てる方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリサイクル方法では、配線金属材料は回収されるが、基板材料の熱硬化樹脂等の絶縁材料は、再利用可能な材料として回収されることがなく、廃棄物の増大の一因となっている。このため、地球環境保全のための廃棄物およびCO2の排出量の減量、あるいは資源の効率的利用への対応は、重要な問題となっている。このような現状から、プリント基板の製造者のみならず、プリント基板を利用する電子機器の製造者においても、配線金属材料と絶縁材料の両者を回収利用できるプリント基板のリサイクル方法の確立が長年の懸案となっていた。
【0004】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、プリント基板を形成する配線金属材料と絶縁材料とを分離回収し、分離回収した配線金属材料と絶縁材料の両者の再利用が可能なプリント基板のリサイクル方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、廃棄された電子製品、もしくは電子製品の製造工程で発生する廃材としての廃プリント基板から、プリント基板を形成する絶縁材料と配線金属材料とを分離回収する方法であって、プリント基板を加熱して強制濾過することで絶縁材料のみを通過させて、絶縁材料と配線金属材料とを分離回収し、分離した絶縁材料と配線金属材料の両者の少なくともいずれか一方を再利用する。
【0006】
これにより、プリント基板を形成する絶縁材料と配線金属材料のうち、絶縁材料を、一旦加熱し、フィルタ等を介して強制濾過することで分離回収することが可能である。例えばフィルタのメッシュのサイズとして、配線金属材料が通過できず、かつ絶縁材料が通過可能な大きさのものを適用することにより、容易に絶縁材料と配線金属材料とを分離回収できる。
【0007】
なお、分離した絶縁材料と配線金属材料の両者の少なくともいずれか一方は再利用でき、また、分離回収した両者の回収量がぞれぞれ再利用するのに必要な量を確保すれば、両者とも再利用が可能である。
【0008】
本発明の請求項1によると、上記強制濾過するとは、プリント基板を加熱するとともに、加圧することで濾過することである。
【0009】
これにより、フィルタ等を介して行なう絶縁材料の濾過が高率的に行なうことができる。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明によると、絶縁材料と配線金属材料とに分離回収されるプリント基板は、熱可塑性樹脂、もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方である絶縁材料からなる絶縁基材と、絶縁基材の表面に配設され、配線金属材料からなる導体パターンとを備え、絶縁基材に導体パターンを形成した導体形成絶縁基材を積層した後に、加熱しつつ加圧することで、相互に接着して積層成形がなされることを特徴とする。
【0011】
これにより、プリント基板の絶縁材料中の樹脂材料を、熱可塑性樹脂、もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物にすることにより、配線金属のみならず、絶縁材料についても、分離回収した後に、加熱して所望の形状に形成でき、従って確実に再利用できる。
【0012】
また、積層成形されたものであっても、分離回収する工程として、積層成形がなされた積層条件の温度に近い温度に加熱すれば、塑性変形するに十分な軟化状態に達することができる。これにより、上記強制濾過によって絶縁材料のみを通過させることができる。
【0013】
上記積層成形がなされた積層条件の温度に係わる絶縁材料の特徴として、本発明の請求項によれば、上記積層成形時の加熱温度において、熱可塑性樹脂の弾性率は、1〜1000MPaであることを特徴とする。
【0014】
これにより、分離回収工程において、積層成形がなされた積層条件の温度に近い温度に加熱すれば、弾性率が十分に低下しており、フィルタ等を通過させる等の分離回収作業が容易に行なうことができる。
【0015】
本発明の請求項によると、プリント基板は、絶縁基材が熱可塑性樹脂もしくは前記熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方からなる樹脂フィルムであり、絶縁基材に設けられたビアホール中の一体化した導電性組成物により、導体パターン間相互を電気的に接続するものであって、
導電性組成物は、金属材料のみからなる材料か、あるいは金属材料と、絶縁基材に用いた熱可塑性樹脂もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方とからなる材料から形成されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、プリント基板から絶縁材料を分離回収する際に、分離回収した絶縁材料中に層間接続材としての導電性組成物から混入する成分は、絶縁基材に用いた絶縁材料と同一成分であるため、回収した絶縁材料の純度は低下せず、回収後の絶縁材料も回収前の絶縁材料と同等の特性が期待できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリント基板のリサイクル方法を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のプリント基板のリサイクル方法を表わすブロック図である。図2は、図1中のリサイクル方法を適用するプリント基板の一実施例を示す模式的断面図である。図3は、図2中の絶縁基材に使用する絶縁材料の弾性率と温度の関係を説明するグラフである。図4は、図1中の加熱濾過工程で使用する加熱濾過装置の一実施例を示す模式的断面図である。
【0025】
(プリント基板のリサイクル方法のシステム概略説明)
図1に示すように、プリント基板のリサイクル方法に係わるプロセスは、被処理物としての廃プリント基板1と、被処理物1を一次処理する実装部品の除去手段2と、被処理物1を二次処理するはんだ除去手段3と、一次および二次処理後に実施する加熱濾過手段4と、加熱濾過手段4にて分離回収した一方の絶縁材料を樹脂成形する樹脂成形手段5と、加熱濾過手段4にて分離回収した他方の配線金属材料を金属精錬する金属精錬分離手段6より構成されている。
【0026】
廃プリント基板1は、廃棄された電子製品に使用されているプリント基板100、あるいは電子製品を製造工程で発生する廃材としてのいわゆる廃プリント基板であって、図2に示すように、絶縁基材23と導体パターン22とを備える回路基板21と、その回路基板21に実装される実装部品70と、実装部品70と回路基板21とを電気的に接続するはんだ80とを含んで構成されている。
【0027】
なお、図2に示すように回路基板21が積層成形されている場合には、導体パターン22間すなわち層間を電気的に接続する層間接続材料からなる導電性組成物51を備えている。
【0028】
本実施形態でリサイクルする廃プリント1に適用するプリント基板100としては、以下の特徴を具備したものを被処理物として用いる。
【0029】
まず、絶縁基材23は、絶縁材料として、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物で形成されるものであれば何れのものでもよく、樹脂フィルムであってもよい。
【0030】
なお、プリント基板100に半導体素子等の部品70を実装する際にはんだを使用する場合、絶縁基材23に使用する絶縁材料は、上記の熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちで、250℃以上の加熱が可能な材料に限られる。
【0031】
例えば、ポリエーテルエーテルケトン(略語としてのPEEK)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂またはそれらの混合物、熱可塑性ポリイミド樹脂(熱可塑性PI)樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、あるいは液晶ポリマ(LCP)等を用いることができる。
【0032】
また、無機充填材料は、形成したプリント基板100の物性値を調整するために添加するものであって、例えば、熱膨張率を低下させる目的で添加するシリカ(SiO2)粉末、熱伝導率を向上させる目的で添加する窒化アルミニウム(AlN)粉末、あるいは機械的強度を向上させる目的で添加するガラスファイバー等を、添加目的に応じて添加する。
【0033】
以下、本実施形態で説明する絶縁基材23としては、PEEK樹脂とPEI樹脂の混合物(38/62重量部)100重量部に対して、無機充填材料としてマイカ(KMg3(SiAl310)F4等)を15.5重量部加えて配合された樹脂フィルムを、絶縁材料として用いるものとする。
【0034】
配線金属材料は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、および銅合金、銀合金等の金属材料であれば何れのものであってもよい。なお、本実施形態で説明する配線金属材料としては、以下、銅箔とし、例えば銅箔を上記樹脂フィルム23に圧着して貼り付け後、エッチング等にて不要な部分を除去して導体パターン23が形成されている。
【0035】
そして、樹脂フィルム22の表面に導体パターン22を有する回路基板21を成形した後、層間接続のためのビアホールとしての穴24を樹脂フィルム23にレーザ光の照射等によって形成し、層間接続材料としての導体ペースト50が充填され、導体パターン22間を電気的に接続する導電性組成物51が形成されている。なお、この電気的接続は、いわゆる接触導通によるものに限らず、後述の変形例の金属間の固相拡散による電気的接続等の何れの電気的接続であってもよい。
【0036】
次に、実装部品の除去手段2は、半導体素子等の部品70を除去するものであって、周知の手段を用いればよい。例えば常温で機械的に部品70を剥離する機械的除去手段、実装基板100をはんだが溶融する温度まで加熱して部品70を除去する加熱除去手段等の何れの手段を用いてもよい。
【0037】
なお、電子製品に装着済みのプリント基板100をリサイクルする場合であれば、装着された状態のプリント基板を脱着する必要があるが、脱着については、実装基板100を固定しているコネクタを外して脱着しても、破壊して脱着しても、どのような手段を用いて脱着してもよい。なお、本実施形態では、電子製品に実装基板100を装着しているコネクタを外す手段を用いて、電子製品から廃プリント基板1を回収した。
【0038】
はんだ除去手段3は、部品除去手段としての機械的除去手段等によって部品70を剥離させた廃プリント基板1に残ったはんだ80、あるいは加熱除去手段等によって溶融したはんだ80、もしくは冷却固化したはんだ80を除去するものであって、周知の手段を用いればよい。例えばグラインダ等を用いて機械的に除去する機械的はんだ除去手段、あるいは塩酸と硫酸の混酸等のはんだが溶解する薬品を用いて除去するはんだ薬品除去手段等の何れの手段を用いてもよい。
【0039】
加熱濾過手段4は、上記部品除去手段2およびはんだ除去手段3によって、半導体素子等の実装部品70およびはんだ80が除去された廃プリント基板1を、加熱して強制濾過する手段である。これにより、プリント基板100を構成する絶縁材料と配線金属材料のうち、絶縁材料のみを通過させて、絶縁材料1aと配線金属材料1bとの分離回収が可能である。
【0040】
なお、被処理物1であるプリント基板100を加熱して強制濾過することで絶縁材料1aのみを通過させる手段・方法の詳細については、後述する。
【0041】
なお、廃プリント基板1から分離回収した絶縁材料1a、配線金属材料1bを、それぞれリサイクル使用するための材料製品に形成する樹脂成形手段5、金属精錬分離手段6は、それぞれ、周知の樹脂成形技術による成形手段、周知の金属精錬技術による金属種類ごとに分離精練する精練手段であればよい。
【0042】
(プリント基板のリサイクル方法のシステム要部、およびリサイクル工程の説明)
ここで、被処理物1であるプリント基板100を加熱して強制濾過することで絶縁材料1aのみを通過させる手段としては、図4に示すような加熱濾過装置4aを用いる。加熱濾過装置4aは、フィルタ4a1と、パンチングメタル4a2と、このフィルタ4a1等により分割された加圧室PRと減圧室DRと、加圧室PRおよび減圧室DRとを収容する筐体部4aHを含んで構成されている。なお、筐体部4aHは、加圧室PRおよび減圧室DRとを収容するとともに、螺合等によって、シール材4a3を介して気密に保持する構造に構成されている。
【0043】
この加圧室PRには、加熱しつつ加圧された被処理物1が上方より導入される。この加圧室PRの下面には、パンチングメタル4a2の上面上に配設されたフィルタ4a1が設けられており、このフィルタ4a1のメッシュサイズとして、配線金属材料が通過できず、かつ絶縁材料が通過可能な大きさのものが配置されている。
【0044】
また、フィルタ4a1を挟んで下方側には、減圧室DRが配置されている。これにより、加圧室PRと減圧室DRの差圧が、加圧室PRに導入された被処理物1、特にフィルタ4a1を通過しようとする絶縁材料を加圧するので、強制的に濾過することが可能である。なお、フィルタ4a1を通過して減圧室DRへ排出された絶縁材料1aは、図4中の下方より取出すことができる。例えば、被処理物1を400℃に加熱して、加圧室PR内の図示しないピストンを10MPaで加圧することで、被処理物1中の絶縁材料1aのみを、極小穴のステンレスメッシュ(詳しくは、例えば50メッシュ)で形成されたフィルタ4a1を通過させることができる。
【0045】
本実施形態では、加熱濾過装置4aとして、被絶縁材料1aにかかる差圧により、フィルタ4a1を濾過させる装置例を示したが、機械的に絶縁材料1aに力を加え、強制的にフィルタ4a1を濾過させる方式の装置等でもよく、絶縁材料1aを加熱しつつ加圧して、フィルタ4a1を通過させることが可能な装置であればよい。
【0046】
また、被処理物1であるプリント基板100としては、廃プリント基板1のままの形状にて加熱して強制濾過しても、切断等により予め処理し易い形状にした上で加熱して強制濾過しても、いずれの被処理物1を用いてもよい。
【0047】
本実施形態で適用する廃プリント基板1としては、絶縁基材23が熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物からなるので、図3の絶縁材料の弾性率と温度の関係から、360℃を超える温度範囲では、絶縁材料1aの弾性率は十分低下しており、10MPaと比較的低い圧力で、上記樹脂をメッシュ通過させることが可能である。
【0048】
一方、配線金属材料1bである銅(Cu)箔(詳しくは、銅箔の導体パターン22)や層間材料からなる導電性組成物51は、絶縁材料と異なり400℃程度では弾性率も高く、固体、つまり固相状態である。
【0049】
したがって、配線金属材料1bおよび導電性組成物51は、融点付近まで加熱され溶融状態とならない限り、フィルタ4a1を通過することはなく、結果として、絶縁材料1aの分離回収ができる。
【0050】
次に、本発明のプリント基板のリサイクル方法に係わる工程を、図1に従って説明する。
【0051】
本実施形態のリサイクル方法は、廃プリント基板1を材料毎に層別して分離回収し、分離回収した材料を再利用する流れを工程で表わすと、図1に示すように、部品除去工程P200と、はんだ除去工程P300と、加熱濾過工程P400と、加熱濾過工程P400にて分離回収された絶縁材料1aと配線金属材料1bとを、それぞれ、製品利用するための製造工程としての樹脂成形工程P500と、金属精錬分離工程P600と含んで構成されている。
【0052】
なお、廃棄された電子製品に装着済みのプリント基板100をリサイクルする場合には、部品除去工程P200の前工程として、製品に装着された実装基板100を脱着する脱着工程を設ければよい。
【0053】
部品除去工程P200では、上述の部品除去手段2を用いて、常温状態で半導体素子等の部品70を機械的に剥離、あるいははんだ80が溶融する温度まで加熱して部品70を除去する等のいずれの方法であってもよい。なお、本実施形態では、廃プリント基板1としてのプリント基板100をはんだが溶融する200℃に加熱し、金属のへらを基板100の表面に接触させ、基板100と平行に金属へらを移動させることで、実装部品70をかき取り、部品70を除去した。
【0054】
はんだ除去工程P300では、上述のはんだ除去手段3を用いて、はんだ80を機械的に除去、あるいははんだ80を溶解して除去する等のいずれの方法であってもよい。なお、本実施形態では、上記基板100の表面を#320の研磨砥石を装着した回転式グラインダで研磨することで、はんだを除去した。
【0055】
加熱濾過工程P400は、被処理物1として、部品除去工程P200およびはんだ除去工程P300にて実装部品70およびはんだ80が除去されたプリント基板100を、図4に示す加熱濾過装置4aを用いて、加熱しつつ強制濾過を行なう。これにより、加熱により軟化した樹脂からなる絶縁材料1aをフィルタ4a1を介して、絶縁材料1aのみを通過させることができる。なお、強制濾過とは、過熱するとともに、加圧することで濾過することであって、これにより、絶縁材料1aを効率的に濾過することが可能である。
【0056】
詳しくは、加熱濾過工程P400の工程条件として、被処理物1を400℃に加熱し、さらに、加熱濾過装置4a内の加圧室PR内で10MPaの圧力で加圧する。また、過熱濾過装置4a内の加圧室PRと減圧室DRとを仕切って分割するフィルタ4a1のメッシュのサイズを、50メッシュとする。なお、過熱温度は、400℃に限らず、図3の絶縁材料の弾性率と過熱温度との関係から弾性率が十分低下する温度であればよく、また、メッシュのサイズは、絶縁材料詰まりを生じることなく、絶縁材料のみを通過させるメッシュサイズの範囲であればよい。
【0057】
なお、従来のプリント基板の絶縁基材に使用される絶縁材料が熱硬化樹脂からなるものでは、高温にしても弾性率が下がることはなく、このような簡便な方法での分離回収は、不可能である。
【0058】
なお、廃プリント基板1から分離回収した絶縁材料1a、配線金属材料1bを、それぞれ再使用するために材料製品に再形成する樹脂成形工程P500、金属精錬分離工程P600は、それぞれ、周知の製造技術による樹脂成形する工程、周知の金属精錬技術によって金属種類ごとに精練する精練工程であればよい。
【0059】
ここで、本過熱濾過工程P400による分離回収の回収率について、以下の方法にて確認した。なお、絶縁材料へ混入する可能性がある配線金属材料として、導体パターン22に使用する銅(Cu)箔、層間接続材料である銀(Ag)と錫(Sn)の混入量を、ICP発光分光分析法を用いて調査した。その結果、その混入量は、ICP発光分光分析法での検出限界の50ppm以下であることを確認した。すなわち、本発明の分離回収方法、つまり過熱濾過工程P400での絶縁材料1aと配線金属材料1bとに分離する分離回収方法によって、廃プリント基板1すなわちプリント基板100を形成する絶縁材料1aと、配線金属材料1bおよび層間接続材料50とに、分離できることを確認した。なお、本実施形態における絶縁材料1aの回収率は90%であったが、装置等の工夫を施すことによって回収率の向上は容易である。
【0060】
(変形例)
変形例に係わる廃プリント基板1としては、第1の実施形態で説明した絶縁基材23が、熱可塑性樹脂のみ、もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物で形成されるものに加えて、図6に示すように、下記特徴を有する構成もしくは製造方法によって形成されたプリント基板100を、廃プリント基板1としてリサイクルことが好ましい。
【0061】
図6は、本発明のリサイクル方法を適用する変形例のプリント基板のビアホール内の状態を模式的に示す部分拡大図であって、図6(a)は、導体ペースト充填後の状態、図6(b)は、層間接続後の状態を示す模式図である。
【0062】
プリント基板100の構成上の特徴としては、図6に示すように、絶縁基材としての樹脂フィルム23に設けられたビアホール24中の一体化した導電性組成物51により、導体パターン22間相互を電気的に接続するものであって、導電性組成物51は、金属材料のみからなる材料か、あるいは金属材料と樹脂フィルム23に用いた熱可塑性樹脂との混合物、もしくは金属材料と熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうち、いずれか一方とからなる材料から形成されている。
【0063】
これにより、廃プリント基板1から絶縁材料1aを分離回収する際に、分離回収した絶縁材料1a中に層間接続材料として、導電性組成物51から混入する成分は、樹脂フィルム23に使用した絶縁材料1aと同一成分であるため、回収した絶縁材料1aの純度の低下を防止できる。なお、回収した絶縁材料1aの純度は低下しないため、回収後の絶縁材料1aも、回収前の絶縁材料と同等の特性が期待できる。
【0064】
さらにまた、図6(a)および(b)に示すように、導電性組成物51を形成する導電ペーストすなわち層間接続材料としては、導体パターン22を形成する金属材料と合金を形成し得る第1の金属粒子61と、第1の金属粒子61を形成する金属と合金を形成し得る第2の金属粒子62とからなり、例えば層間接続工程において、加熱しつつ加圧することで第1の金属粒子61と第2の金属粒子62とを焼結し、一体化した導電性組成物51を形成するものを使用する。
【0065】
詳しくは、層間接続材料すなわち導電ペースト50として、第1の金属粒子である錫(Sn)粒子61と、第2の金属粒子である銀(Ag)粒子62とからなる。なお、図6(a)は、ビアホール24内に充填され乾燥された導電ペースト50が、真空加熱プレス機(図示せず)により加熱される前の状態を示し、図6(b)は、真空加熱プレス機により焼結された状態を示す。
【0066】
まず、図6(a)に示すように、導電ペースト50は、錫粒子61と銀粒子62とが混合された状態にある。そして、このペースト50が240〜350℃に加熱されると、錫粒子61の融点は232℃であり、銀粒子62の融点は961℃であるため、錫粒子61は融解し、銀粒子62の外周を覆うように付着する。この状態で加熱が継続すると、融解した錫は、銀粒子62の表面から拡散を始め、錫と銀との合金(融点480℃)を形成する。このとき、導電ペースト50には2〜10MPaの圧力が加えられているため、錫と銀との合金形成に伴い、図6(b)に示すように、ビアホール24には、焼結により一体化した合金からなる導電性組成物51が形成される。
【0067】
また、ビアホール24内で導電性組成物51が形成されているときには、この導電性組成物51は加圧されているため、導体パターン22のビアホール24の底部を構成している面に圧接される。これにより、導電性組成物51中の錫成分と、導体パターン22を構成する銅箔の銅成分とが相互に固相拡散し、導電性組成物51と導体パターン22との界面に固相拡散層52を形成する。
【0068】
図6には図示していないが、ビアホール24の下方側の導体パターン22と導電性組成物51との界面にも、導電性組成物51中の錫成分と、導体パターン22を構成する銅箔の銅成分との固相拡散層52が形成される。したがって、ビアホール24の上下の導体パターン22間には、接触接続ではなく、一体化した導電性組成物51と固相拡散層52とによって確実に電気的に接続される。これにより層間接続の信頼性向上が図れる。
【0069】
したがって、上記の構成を有する導電性組成物51により層間接続の信頼性向上が図れるとともに、分離回収する工程すなわち加熱濾過工程P400にて、400℃に加熱されたとしても、導電性組成物51は錫と銀との合金(融点480℃)に形成されているため、確実に固相状態を維持することができる。よって、加熱濾過工程P400にて、絶縁材料1aと配線金属材料1b(層間接続材料も含む)とに確実に分離回収ができる。
【0070】
なお、この層間接続がなされる工程において、絶縁基材としての樹脂フィルム23に導体パターン22を形成した導体形成絶縁基材(以下、片面導体パターンフィルム)21を積層した後に、加熱しつつ加圧することで、相互に接着した成層形成がなされる(多層プリント基板ができる)。
【0071】
(他の変形例)
他の変形例に係わる廃プリント基板1としては、変形例で説明した導電性組成物51を成形する際に、絶遠基材である樹脂フィルム23に静水圧が掛かった状態でビアホール24にアーチ状に押出す構成を有するプリント基板100を、廃プリント基板1としてリサイクルことが好ましい(図7参照)。図7は、他の変形例のプリント基板であって、層間接続後の導電性組成物の形状の一実施例を模式的に示す部分拡大図である。
【0072】
上記の変形例にて説明した真空加熱プレス機により加熱しつつ加圧する工程において、樹脂フィルム23も真空加熱プレス機により加熱しつつ加圧されるので、樹脂フィルム23はフィルムの延在方向に変形し、ビアホール24の周囲の樹脂フィルム23はビアホール24内に押出されるように変形しようとする。
【0073】
このとき、樹脂フィルム23の弾性率は約5〜40MPaに低下している。このように弾性率が低下した樹脂フィルム23を加圧すると、絶縁基材である樹脂フィルム23中にはほぼ均一な圧力(いわゆる静水圧)が発生する。
【0074】
そして、樹脂フィルム23中にほぼ均一な圧力が掛かった状態で加圧を続け、ビアホール24の周囲の樹脂フィルム23をビアホール24内に押出すように塑性変形させると、樹脂フィルム23のビアホール24内への押出し量は、ビアホール24の導体パターン22と接続する端部(ビアホール24の中心軸方向端部)よりも中央部(ビアホール24の中心軸方向中央部)の方が大きくなる。
【0075】
すなわち、図7に示すように、加熱プレス前には略円筒状であったビアホール24の内壁は、上述のように樹脂フィルム23がビアホール24内に押出されることにより、ビアホール24の中心軸を通る断面の内壁面形状を、アーチ状に形成することができる。なお、加熱プレス時の樹脂フィルム23の弾性率は、1〜1000MPaの範囲にある。
【0076】
このとき、導電性組成物51は焼結の進行に伴い容積(見かけの体積)が減少している。この結果、図3に示すように、導電性組成物51のビアホール24の中心軸を通る断面の側方側を、アーチ状に形成することができる。
【0077】
これにより、プリント基板100に曲げ等の変形応力が加わった場合に、導電性組成物51のビアホール24の中心軸を通る断面の側方側を、アーチ状に形成されているので、従来の円筒状のビアホールに比べて、導電性組成物51の接続部51b以外の部位にも応力が集中し難い。よって、層間接続の信頼性向上が図れる。
【0078】
したがって、プリント基板の製造工程において、上記加熱しつつ加圧する工程を備え、加熱しつつ加圧するときの加熱温度において、絶縁基材23(詳しくは、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材)の弾性率は、1〜1000MPaであるように構成することで、導電性組成物51のビアホール24の中心軸を通る断面の側方側を、アーチ状に形成することができ、従って層間接続の信頼性向上が図れる。さらに、分離回収する工程すなわち加熱濾過工程P400にて、製造工程にて加熱しつつ加圧された条件(もしくは、多層基板の場合には、成層形成がなされた積層条件)の温度に近い温度に加熱すれば、弾性率が十分低下しており、加熱濾過装置4のフィルタ4a1等を通過させる分離回収作業が容易に行なうことができる。
【0079】
なお、以上説明した実施形態によれば、廃プリント基板1としてリサイクルするプリント基板100として、絶縁材料中の樹脂材料を、熱可塑性樹脂、もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物にする構成を有するものを用いることにより、配線金属材料1bのみならず、絶縁材料1aについても、分離回収した後に、加熱して所望の形状に形成でき、従って確実に再利用できる。
【0080】
(第2の実勢形態)
第2の実施形態としては、図5に示すプリント基板のリサイクル方法に係わる工程としてもよい。図5は、第2の実施形態のプリント基板のリサイクル方法を表わすブロック図である。図5中において、第1の実勢形態と同じ装置および工程であるものについては、同一の符号を付して示す。
【0081】
以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
【0082】
粉砕工程P700では、部品除去工程P200およびはんだ除去工程P300にて実装部品70およびはんだ80が除去されたプリント基板100を、粉末状に粉砕する。すなわち被処理物1としてのプリント基板100は、絶縁材料と配線金属材料の混合粉末となる。なお、この粉砕手段7としては、プリント基板100を形成する絶縁材料と配線金属材料とが粉砕可能なものであれば何れの手段であってもよい。
【0083】
以下、本実施形態では、リサイクルするプリント基板100を回転ホイール式切断機を用いて5cm角程度に切断した後に、回転刃が回転して粉砕するカッターミルを用いて粉砕を実施したものとする。
【0084】
なお、粉砕粒径としては、リサイクルするプリント基板100の樹脂フィルム23の厚さ以下の粒径に粉砕しておけば、積層した内部の配線金属材料の一部が必ず粉砕した粉末の表面に露出することになる。これにより、例えば処理液によって配線金属材料を溶出する場合、その溶出に掛かる処理時間の短縮化が図れ、配線金属材料の分離回収が効率的に行なうことができる。
【0085】
一方、粉砕粒径が大きい場合でも処理液による配線金属材料を溶出する際の溶出時間を十分長くとることにより溶出は可能である。言換えると、配線金属材料の分離回収は可能である。
【0086】
なお、本実施形態における粉砕条件としては、上記のカッターミルの回転刃の材質はチタン(Ti)コーティングした金属刃で、その回転刃の回転数は、3000回転/分(rpm/min)で15分間粉砕し、平均粒径を100ミクロン程度に形成するように粉砕を実施した。
【0087】
次に、金属溶解濾過工程P800では、上記粉砕工程P700にて粉砕した粉末を、処理液に浸漬し、配線金属材料1bを溶解する。本実施形態でリサイクルする廃プリント基板1として使用するプリント基板100が、例えば配線金属材料として銅(Cu)箔を使用した導体パターン22と、層間接続材料として錫(Sn)と銀(Ag)が用いられる場合には、その両者が同時に溶解するように塩酸と硝酸と水との混合割合を、1:1:2とする処理液を作製し、上記粉砕粉を10分間浸漬して配線金属材料1bと層間接続材料50の両者を溶解した後に、その溶解した溶液を濾過して、絶縁材料1aを分離回収する。なお、分離した絶縁材料1aは、さらに水洗い等を実施して乾燥させる。
【0088】
これにより、絶縁材料1aと配線金属材料との完全な分離回収が容易にできる。
【0089】
また、リサイクルする廃プリント基板1として、プリント基板100の絶縁基材23が、熱可塑性樹脂のみ、もしくは熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物で形成されるものであって、その製造工程における加熱しつつ加圧するときの加熱温度において、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材23の弾性率が1〜1000MPaであるように構成されたものを用いれば、金属溶解濾過工程P800にて濾過分離した絶縁材料1aを、樹脂成形工程P500で所望の材料に形成する際に、弾性率が十分に低下しており、成形が容易に行なうことが可能である。
【0090】
さらにまた、リサイクルする廃プリント基板1として、プリント基板100の絶縁基材としての樹脂フィルム23に設けられたビアホール24中の一体化した導電性組成物51により導体パターン22間相互を電気的に接続するものであって、導電性組成物51は、金属材料のみからなる材料か、あるいは金属材料と樹脂フィルム23に用いた熱可塑性樹脂との混合物、もしくは金属材料と熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうち、いずれか一方とからなる材料から形成されているものを用いる。
【0091】
これにより、金属溶解濾過工程P800にて濾過分離した絶縁材料1a中において、導電性組成物51から混入する成分があったとしても、樹脂フィルム23に使用した絶縁材料1aと同一成分であるため、回収した絶縁材料1aの純度の低下を防止できる。なお、回収した絶縁材料1aの純度は低下しないため、回収後の絶縁材料1aも、回収前の絶縁材料と同等の特性が期待できる。
【0092】
なお、金属溶解濾過工程P800にて溶出した配線金属材料1bおよび層間接続材料50は、従来技術である一般的な酸廃液処理方法を用いて、金属として回収再利用ができるのは周知のとおりである。なお、詳しくは、例えば加熱溶融して固体の金属として取出したり、電気分解により金属単体として分離したりしてもよい。
【0093】
この酸廃液処理方法等を利用して回収した配線金属材料1bは、金属精錬分離工程P600にて、金属種類ごとに精練される。
【0094】
なお、分離回収した絶縁材料をICP発光分光分析方法を用いて分析調査した結果では、混入残存している配線金属材料1bおよび層間接続材料50は装置検出限界の50ppm以下であり、残存は確認できないほど微少もしくはないことを確認できた。
【0095】
以上説明した実施形態によれば、加熱濾過工程P400もしくは金属溶解濾過工程P800にて分離回収した絶縁材料1aと配線金属材料1bとを、それぞれ、樹脂成形工程P500、金属精錬分離工程P600を介して、プリント基板100の材料(図1および図5中の一点鎖線で示す再利用の流れ)もしくは他の材料(詳しくは、それぞれ、一般樹脂製品1aA、一般金属材料1bBであって、図1および図5中の実線で示す再利用の流れ)として再利用が可能である。
【0096】
なお、分離回収した絶縁材料1aを再び加熱しつつ加圧して樹脂フィルム23を作製し絶縁特性の確認評価を実施した。その結果、初期の絶縁特性と同等であり、本発明のプリント基板のリサイクル方法の成立性について、業として利用する面から妥当であることを確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のプリント基板のリサイクル方法を表わすブロック図である。
【図2】図1中のリサイクル方法を適用するプリント基板の一実施例を示す模式的断面図である。
【図3】図2中の絶縁基材に使用する絶縁材料の弾性率と温度の関係を説明するグラフである。
【図4】図1中の加熱濾過工程で使用する加熱濾過装置の一実施例を示す模式的断面図である。
【図5】第2の実施形態のプリント基板のリサイクル方法を表わすブロック図である。
【図6】本発明のリサイクル方法を適用する変形例のプリント基板のビアホール内の状態を模式的に示す部分拡大図であって、図6(a)は、導体ペースト充填後の状態、図6(b)は、層間接続後の状態を示す模式図である。
【図7】他の変形例のプリント基板であって、層間接続後の導電性組成物の形状の一実施例を模式的に示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 廃プリント基板(廃棄された電子製品、もしくは電子製品の製造工程で発生する廃材としての廃プリント基板)
1a 絶縁材料
2b 配線金属材料
2 部品除去手段
3 はんだ除去手段
4 加熱濾過手段
4a 加熱濾過装置
4a1 フィルタ
5 樹脂成形手段
6 金属精錬分離手段
21 回路基板(片面導体パターンフィルム、導電形成絶縁基材)
22 導体パターン
23 樹脂フィルム(絶縁基材)
24 ビアホール
50 導電ペースト(層間絶縁材料)
51 導電性組成物
51b 接続部
52 固相拡散層
61 錫粒子(第1の金属粒子)
62 銀粒子(第2の金属粒子)
70 実装部品
80 はんだ
100 プリント基板
PR、DR 加圧室、減圧室

Claims (2)

  1. 廃棄された電子製品、もしくは電子製品の製造工程で発生する廃材としての廃プリント基板から、プリント基板を形成する絶縁材料と配線金属材料とを分離回収する方法であって、
    熱可塑性樹脂もしくは前記熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方である絶縁材料からなる絶縁基材と、前記絶縁基材の表面に配設され、配線金属材料からなる導体パターンとを備え、前記絶縁基材に前記導体パターンを形成した導体形成絶縁基材を積層した後に加熱しつつ加圧することで、相互に接着して積層成形されてなり、当該積層成形時の加熱温度において前記熱可塑性樹脂の弾性率が1〜1000MPaである前記プリント基板に対して、加熱するとともに加圧して濾過する強制濾過を実施することで前記絶縁材料のみを通過させて、前記絶縁材料と前記配線金属材料とを分離回収し、分離した前記絶縁材料と前記配線金属材料の両者の少なくともいずれか一方を再利用することを特徴とするプリント基板のリサイクル方法。
  2. 前記プリント基板は、前記絶縁基材が前記熱可塑性樹脂もしくは前記熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方からなる樹脂フィルムであり、前記絶縁基材に設けられたビアホール中の一体化した導電性組成物により、前記導体パターン間相互を電気的に接続するものであって、
    前記導電性組成物は、金属材料のみからなる材料か、あるいは前記金属材料と、前記絶縁基材に用いた前記熱可塑性樹脂もしくは前記熱可塑性樹脂と無機充填材料との混合物のうちいずれか一方とからなる材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板のリサイクル方法。
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