JP4123307B1 - 校正用円環状部品、軸部品、軸受及びこれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円環状素材14に、所定の数の凸部12、12を有するスプライン軸11を圧入する事により、この円環状素材14の外周面にこれら各凸部12、12に対応する数の凹凸を形成する。そして、この外周面に研磨加工を施す事により、これら各凹凸を除去してこの外周面をほぼ円筒面とする。その後、上記円環状素材14をこのスプライン軸11から抜き取る事により、測定面である外周面に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成して、上記校正用円環状部品を得る。これにより、上記課題を解決する。
【選択図】図3
Description
尚、特許文献4、5には、測定機の校正に関する記載はないが、後述の周波数解析で使用するハーモニック解析に関する記載がある。
特に、請求項1に記載した校正用円環状部品の場合、円環状の素材の周面を、所定の数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この周面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に(ほぼ円筒面となる様に)研磨してから、この周面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる。これにより、測定面である周面に、所定の大きさの振幅を有し上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに(尖った角部がない様に)連続した状態で形成している。
又、請求項4に記載した校正用円環状部品の製造方法の場合、円環状の素材に、所定の数の凸部を有し、これら各凸部の外接円の直径がこの素材の内径よりも大きいスプライン軸を圧入する。これにより、上記素材の周面を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させる。この状態で、この周面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨する。又、この際、測定に不要な高周波成分を除去する。その後、上記素材をこのスプライン軸から抜き取って上記周面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる。これにより、測定面である周面に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した校正用円環状部品を得る。
特に、請求項2に記載した校正用軸部品の場合、上記校正用部品を、請求項1に記載した校正用円環状部品とする。
又、請求項5に記載した校正用軸部品の製造方法の場合、上記請求項4に記載した校正用円環状部品の製造方法により製造した校正用円環状部品を、上記先端部に、圧入により固定する。
特に、請求項3に記載した校正用軸受の場合、上記両軌道輪のうちの少なくとも一方の軌道輪の軌道面を、所定の数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この軌道面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に(ほぼ円筒面となる様に)研磨してから、この軌道面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる。これにより、上記軌道面に、所定の大きさの振幅を有し上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに(角部がない様に)連続した状態で形成している。
又、請求項6に記載した校正用軸受の製造方法の場合、上記両軌道輪のうちの内側に配置される内輪の外周面に設けた内輪軌道に、上記複数の凹凸を互いに滑らかに連続した状態で形成する場合の製造方法である。この為に、上記内輪に、外周面に所定の数の凸部を有し、これら各凸部の外接円の直径がこの内輪の内径よりも大きいスプライン軸を圧入する。これにより、この内輪の外周面に設けた内輪軌道を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させる。この状態で、この内輪軌道をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨する。又、この際、測定に不要な高周波成分を除去する。その後、上記内輪を上記スプライン軸から抜き取って上記内輪軌道を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる。これにより、上記内輪軌道に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成する。そして、この様な加工を施した内輪を、上記各転動体及び上記両軌道輪のうちの外側に配置される外輪と組み合わせて、校正用軸受を得る。
又、請求項7に記載した校正用軸受の製造方法の場合、上記両軌道輪のうちの外側に配置される外輪の内周面に設けた外輪軌道に、上記複数の凹凸を互いに滑らかに連続した状態で形成する場合の製造方法である。この為に、上記外輪を、内周面に所定の数の凸部(雌スプライン部)を有し、これら各凸部の内接円の直径がこの外輪の外径よりも小さい治具に圧入する。これにより、この外輪の内周面に設けた外輪軌道を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させる。この状態で、この外輪軌道をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨する。又、この際、測定に不要な高周波成分を除去する。その後、上記外輪を上記治具から抜き取って上記外輪軌道を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる。これにより、上記外輪軌道に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成する。そして、この様な加工を施した外輪を、上記各転動体及び上記両軌道輪のうちの内側に配置される内輪と組み合わせて、校正用軸受を得る。
先ず、校正用円環状部品は、測定面である周面に、複数の凹凸を滑らかに連続させて形成したものである為、測定機の検出部によりこの周面の形状を検出する際に、この検出部がこの周面の何れの部分にも引っ掛かりにくい(追従し易い)。従って、測定機の測定速度を速くしても測定を正確に行え、測定機及び校正条件が制限される事はない。又、この様に周面の形状が複数の凹凸を滑らかに連続させた校正用円環状部品の周面を測定した場合に、所定の周波数を得られるので、この周波数を解析する事により、暗振動も考慮して測定機の校正が行える。この様な校正用円環状部品を使用した校正用軸部品も同様である。
2 凹部
3、3a 測定部
4、4a、4b 検出部
5 溝
6 校正用軸部品
7 校正用円環状部品
8 円すい部
9 アーバ
10 間座
11 スプライン軸
12 凸部
13 スプライン部
14 円環状素材
15 段部
Claims (7)
- 全体が円環状に形成され、測定対象物の表面形状を測定する測定機の校正に使用する校正用円環状部品であって、円環状の素材の周面を、所定の数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この周面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨してから、この周面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる事により、測定面である周面に、所定の大きさの振幅を有し上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した校正用円環状部品。
- 全体が略円柱状に形成され、基端部を測定機の一部に固定した状態で、その先端部に設けた校正用部品の表面形状を測定する事により、上記測定機の校正を行う校正用軸部品であって、この校正用部品を、請求項1に記載した校正用円環状部品とした校正用軸部品。
- 一方の軌道輪の外径側に他方の軌道輪を配置すると共に、これら両軌道輪の間に複数の転動体を配置して成り、軸受の振動特性を測定する測定機の校正に使用する校正用軸受であって、上記両軌道輪のうちの少なくとも一方の軌道輪の軌道面を、所定の数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この軌道面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨してから、この軌道面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる事により、上記軌道面に、所定の大きさの振幅を有し上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した校正用軸受。
- 全体が円環状に形成され、測定対象物の表面形状を測定する測定機の校正に使用する校正用円環状部品の製造方法であって、円環状の素材に、所定の数の凸部を有し、これら各凸部の外接円の直径がこの素材の内径よりも大きいスプライン軸を圧入する事により、上記素材の周面を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この周面をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨した後、上記素材を上記スプライン軸から抜き取って上記周面を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる事により、測定面である周面に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した校正用円環状部品を得る、校正用円環状部品の製造方法。
- 全体が略円柱状に形成され、基端部を測定機の一部に固定した状態で、その先端部に設けた校正用部品の表面形状を測定する事により、上記測定機の校正を行う校正用軸部品の製造方法であって、請求項4に記載した校正用円環状部品の製造方法により製造した校正用円環状部品を、上記先端部に圧入により固定する校正用軸部品の製造方法。
- 一方の軌道輪の外径側に他方の軌道輪を配置すると共に、これら両軌道輪の間に複数の転動体を配置して成り、軸受の振動特性を測定する測定機の校正に使用する校正用軸受の製造方法であって、上記両軌道輪のうちの内側に配置される内輪に、外周面に所定の数の凸部を有し、これら各凸部の外接円の直径がこの内輪の内径よりも大きいスプライン軸を圧入する事により、この内輪の外周面に設けた内輪軌道を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この内輪軌道をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨した後、上記内輪を上記スプライン軸から抜き取って上記内輪軌道を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる事により、この内輪軌道に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した後、この内輪を、上記各転動体及び上記両軌道輪のうちの外側に配置される外輪と組み合わせて校正用軸受を得る、校正用軸受の製造方法。
- 一方の軌道輪の外径側に他方の軌道輪を配置すると共に、これら両軌道輪の間に複数の転動体を配置して成り、軸受の振動特性を測定する測定機の校正に使用する校正用軸受の製造方法であって、上記両軌道輪のうちの外側に配置される外輪を、内周面に所定の数の凸部を有し、これら各凸部の内接円の直径がこの外輪の外径よりも小さい治具に圧入する事により、この外輪の内周面に設けた外輪軌道を、上記各凸部の数に対応した数の凹凸を有する様に弾塑性変形させた状態で、この外輪軌道をこれら各凹凸の振幅が小さくなる様に研磨した後、上記外輪を上記治具から抜き取って上記外輪軌道を弾塑性変形させた応力を解放し、上記各凹凸に相当する部分を弾性的に復元させる事により、この外輪軌道に、所定の大きさの振幅を有し、上記各凹凸に対応する数の凹凸を、互いに滑らかに連続した状態で形成した後、この外輪を、上記各転動体及び上記両軌道輪のうちの内側に配置される内輪と組み合わせて校正用軸受を得る、校正用軸受の製造方法。
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