JP4122255B2 - 加熱炉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭素質シート製造用の加熱炉装置に関し、更に詳述すれば本発明はポリアクリロニトリル系等の酸化繊維シート(織物、不織布、ペーパー等)を用いて特に厚さ1mm以下の炭素質シートを製造する際に使用して好適な加熱炉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリアクリロニトリル(PAN)系酸化繊維は、不融性があり、難燃性に優れ、一般の有機繊維と同様の引張り伸度を示す。また不活性ガス中で炭素化することにより高強度の炭素繊維が得られる。
【0003】
PAN系酸化繊維は短綿化され、単独又は他のバインダーと分散混合され、湿式の抄紙により紙状のシートに加工される。また、乾式の不織布製造方式(ニードルパンチによるフェルトも含む)により不織布状のシートに加工される。更に、紡糸して織物に加工することも行われている。これらのシートを不活性ガス中で炭素化することにより紙状や不織布状、織物状の炭素質シートを得ることができる。
【0004】
炭素質シートは、導電性、通気性が良いため、導電材や電極としての用途が期待されている。特に、電池用電極材としての用途は重要である。
【0005】
炭素質シートを電極材用として用いる場合、近年電池の小型化、軽量化が進む中でこれらに対応できるように、炭素質シート自体の厚さを小さくすることが求められている。
【0006】
しかし、電極材料のように薄さの求められる炭素質シートの製造は困難が伴う。 特許文献1には、300〜900℃の温度勾配を有する不活性雰囲気炉中で酸化繊維を水平方向に走行させ炭素繊維を連続的に製造する連続炭素化炉が記載されている。この横型炉は縦型炉と比較し、入口と出口の圧力差が少なく、また炉内圧を高めることにより外部から空気が侵入することを簡単に防止できる利点がある。しかし、厚さの小さい酸化繊維シートは強度が小さいため、この横型炉で炭素化するとシート切れを起す。
【0007】
この問題を回避するため、横型炉中にベルトコンベアを設置し、ベルトコンベア上に強度の弱い酸化繊維シートを載置して炭素化することも考えられる。しかし、この場合には炭素化時に「皺」や「伸び」等を生じやすい。また、ベルトコンベアは耐熱性が高い必要があり、装置的に複雑になる。
【0008】
特許文献2には、縦型の連続焼成装置が記載されている。この装置においては、焼成室内に酸化繊維を上方から下方に垂直に供給して炭素化し、300〜900℃で発生する分解ガスを有効に除去している。この縦型装置で炭素化する場合、薄い酸化繊維シートでもシート切れを起すことはないが、炭素化に際して何ら形態の保持機構を備えていないので、自由に伸縮ができ、その結果得られる炭素質シートは「皺」、「伸び」等の形状変化を起しやすい。
【0009】
特許文献3には、縦型の炭素繊維製造用炭化炉のシール装置が記載されている。この炭化炉においても、特許文献2と同様の理由で、同様の問題が発生している。
【0010】
【特許文献1】
特開昭58−115119号公報(請求項1、第1図)
【特許文献2】
特開昭58−126316号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特公平6−33956号公報(請求項1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、厚さが薄く、このため引張り強度が小さい炭素質シートの製造に適した加熱炉装置を検討しているうちに、原料の酸化繊維シート及び製造される炭素質シートの自重を利用してシートに適度の張力を与えながら縦型炉で酸化繊維シートを炭素化すると、皺や伸び等の問題を生じることなく炭素質シートが製造できることを知得し、本発明を完成するに至った。従って、本発明の目的とするところは、上記問題を解決した炭素質シートの製造に好適な加熱炉装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
【0013】
〔1〕 加熱手段を備えた炉本体と、炉本体上部に形成した排気ポートと、炉本体の底壁に設けてなりガスシール部を備える酸化繊維シート入口部及びガスシール部を備える炭素質シート出口部と、炉本体内に取りつけた1以上の駆動ローラーと、炉本体の下方に配設した酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーとを有する加熱炉装置を用いる炭素質シートの製造方法であって、酸化繊維シート供給ローラーに取りつけた酸化繊維シートロールから供給される酸化繊維シートを下方に折返して折返し部を形成しながら酸化繊維シート入口部に供給すると共に炭素質シート出口部から取出される炭素質シートを下方に折返して折返し部を形成しながら炭素質シート巻取りローラーに巻き取ることにより、炭素質シートの自重を利用してシートに張力を与えながら酸化繊維シートを炭素化することを特徴とする炭素質シートの製造方法
【0014】
〔2〕 加熱手段を備えた炉本体と、炉本体上部に形成した排気ポートと、炉本体の底壁に設けてなりガスシール部を備える酸化繊維シート入口部及びガスシール部を備える炭素質シート出口部と、炉本体内に取りつけた1以上の駆動ローラーと、炉本体の下方に配設した酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーと、前記酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーの下方にそれぞれ配設した酸化繊維シート折返し部検出センサ及び炭素質シート折返し部検出センサと、前記両センサの検出信号に応じて酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーの回転速度を調節する制御手段とを有し、酸化繊維シート供給ローラーに取りつけた酸化繊維シートロールから供給される酸化繊維シートを下方に折返して折返し部を形成しながら酸化繊維シート入口部に供給すると共に炭素質シート出口部から取出される炭素質シートを下方に折返して折返し部を形成しながら炭素質シート巻取りローラーに巻き取る際に、両折返し部の垂直方向高さを調節することによりシートと駆動ローラとの接圧を制御する加熱炉装置。
【0015】
〔3〕 排気ポートを酸化繊維シート入口部の上方に形成する〔2〕に記載の加熱炉装置。
【0016】
〔4〕 炉本体内にガイドローラーを設けてなり、炉本体内に供給される酸化繊維シートと炉本体内から取出される炭素質シートとを逆平行に近接して走行させ、これらシートを炉本体の底壁に設けた1箇の出入口を通して出入りさせる〔又は〔3〕に記載の加熱炉装置。
【0017】
〔5〕 カウンターウエイトを有するニップローラーを駆動ローラーに当接させ配設してなる〔〕乃至〔4〕の何れかに記載の加熱炉装置。
【0018】
〔6〕 酸化繊維シートに沿って配設した酸化繊維シートの蛇行検出センサと、駆動ローラーの駆動軸の一端側を上下に変位させる上下駆動手段と、蛇行検出センサの酸化繊維シート蛇行データに応じて上下駆動手段を制御する制御部とを有する〔〕乃至〔5〕の何れかに記載の加熱炉装置。
【0019】
〔7〕接圧が、0.03〜1.0MPaである〔〕乃至〔6〕の何れかに記載の加熱炉装置。
【0020】
〔8〕 折返し部に加重ローラーを回転自在に載置することにより接圧を調節してなる〔〕乃至〔7〕の何れかに記載の加熱炉装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の加熱炉装置の一例を示すもので、100は加熱炉装置である。 2は内部中空の炉本体で、炉壁は断熱材を用いて形成されている。炉本体2内には、不図示の加熱手段が装備されており、この加熱手段により炉本体2内を300〜1700℃に加熱できるようになっている。
【0023】
炉本体2内には、複数(本図においては3個)の駆動ローラー4、6、8が配設されている。駆動ローラー4の下方であって、炉本体2の底壁10には、酸化繊維シート入口部12が形成されている。14は、入口部12に取りつけられたガスシール部であり、ガス供給管16を通して窒素ガス等の不活性ガスがガスシール部14に供給され、これにより炉本体2内に空気が混入することの無いように構成されている。
【0024】
駆動ローラー8の下方の底壁10には、炭素質シート出口部が形成されており、前記酸化繊維シート入口部12と同様に、ガスシール部20が取りつけられている。22は、ガス供給管である。
【0025】
前記駆動ローラー4の上方であって、炉本体2の天井壁24には排気ポート26が形成され、このポート26を通って、炭素化時に炉本体2内で発生する分解ガスが外部に取出される。分解ガスは、炭素化初期に多量に発生する傾向があるので、排気ポート26は酸化繊維シート入口部12の上方に近いところに取りつけることが好ましい。
【0026】
28は、炉本体2の下方に配設した酸化繊維シート供給ローラーで、このローラー28に巻回された酸化繊維シート30が繰出され、供給ローラー28の下方に垂下された後、折返し部32で折返され、その後前記酸化繊維シート入口部12を通って炉本体2内に供給されている。
【0027】
炉本体2内に供給された酸化繊維シート30は、次いで駆動ロール4、6、8間を張り渡され、この駆動ロール4、6、8により炉本体2内を移動させられながら高温の炉本体2内で炭素化される。
【0028】
酸化繊維シートが炭素化されて得られる炭素質シート34は炭素質シート出口部18を通って炉本体2外に取出され、炭素質シート出口部18下方に垂下される。
【0029】
36は、炭素質シート34の折返し部で、ここで炭素質シート34が折返された後、炭素質シート巻取りローラー38に巻き取られる。
【0030】
40、42は酸化繊維シート30の折返し部32近傍に配設した一対の酸化繊維シート折返し部検出センサである。また、44、46は炭素質シート34の折返し部36近傍に配設した一対の炭素質シート折返し部検出センサである
次に、この加熱炉装置を用いて酸化繊維シート30を炭素化する場合につき説明する。
【0031】
酸化繊維シート30は、ピッチ系、タール系、アクリロニトリル(AN)系等の何れの酸化繊維シートでも使用できる。本装置で炭素化する酸化繊維シートとしては、特に制限はないが、シート厚さが薄く、引張り強度が小さいシートの場合であっても、炭素化することができる。特に、厚さ0.2〜1.0mmの酸化繊維シートの炭素化に好適である。これらの引張り強度は通常80N/cm以下の低強度のものが多い。
【0032】
このような低強度の酸化繊維シートを炭素化すると、得られる炭素質シートは厚さ0.2〜1mm、引張り強度60N/cm程度のものが得られる場合が多いい。
【0033】
炭素化する酸化繊維シートとしては、織物、不織布、ペーパー等がある。
【0034】
供給ローラー28から繰出される酸化繊維シート30は、前述のように、酸化繊維シート入口部12を通って不活性ガスを満たした高温の炉本体2に送られ、ここで炭素化された後、炭素質シート34は炭素質シート出口部18から取出され、巻取りローラー38に巻き取られる。
【0035】
炭素化処理時間は0.5〜60分間が好ましく、1〜30分間がより好ましい。
【0036】
この場合、酸化繊維シート30の折返し部32の位置は一対の酸化繊維シート折返し部検出センサ40、42により検出されている。位置検出データは制御部(不図示)に送られ、このデータに基づいて酸化繊維シート供給ローラー28の繰出し速度が制御され、これにより酸化繊維シート折返し部32の位置は一定の範囲内に制御される。駆動ローラー4に対する酸化繊維シート30の接圧は酸化繊維シート30の垂下長さに比例する。垂下長さを制御することにより、接圧は制御される。
【0037】
同様に、炭素質シート34の垂下長さも制御されている。これらの垂下長さの制御により、シートに適当な張力が加えられ、これにより無張力で炭素化する場合に生じやすいシートの切断、うねり、皺等の発生を抑制できる。
【0038】
図2は、本発明加熱炉装置の他の態様を示すもので、この態様の加熱炉装置200においては、酸化繊維シート30と炭素質シート34とが底壁10に形成した同一の出入り部62を通って炉本体に出入りするようになっている。60はシール部である。
【0039】
即ち、酸化繊維シート30は、駆動ロール4の駆動力により出入り部62を通って炉本体2内に搬送され、次いでガイドロール64により進行方向を変更されながら炭素化され、炭素質シート34は酸化繊維シート30と逆平行に搬送されて出入口62から炉本体2外に取出される。
【0040】
逆平行に走行する酸化繊維シート30と炭素質シート34との間隔Xはシートの走行の安定性等を勘案すると余裕のある方が便利であるが、シール性を確実に確保するためには小さい方が好ましく、具体的には50mm以下が好ましい。
【0041】
その他の構成は図1の構成と同様であるから、同一構成部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
図3は、本発明加熱炉装置の更に他の形態を示す正面構成図で、図中300は加熱炉装置である。この態様においては、炉本体2中に1個の駆動ローラー4を設けている。
【0043】
70はニップローラーで、駆動ローラー4に当接して取りつけられている。前記ニップローラー70は略同質量のカウンターバランス72が付加されている。
【0044】
酸化繊維シート30は長尺の酸化繊維シートにするため、複数の酸化繊維シートをその端部側同士を重ね合せて縫い合わせている場合が多いが、この長尺の酸化繊維シートの縫い合せ部分は厚さが厚くなっている。カウンターバランス72を付加したニップローラー70は、この縫い合せ部分の厚さ変化に十分対応して、無理な張力を酸化繊維シート30に与えることがない。
【0045】
74、76は円筒状の加重ローラーで、酸化繊維シート折返し部32、炭素質シート折返し部36にそれぞれ回転自在に載置されている。この加重ローラー74、76の質量を調整することにより、酸化繊維シート30、炭素質シート34に付加される張力がシートの自重だけでは不足する場合、補充することができる。 図4は、図3に示す加熱炉装置の一部省略側面構成図である。
【0046】
駆動ローラー4の駆動軸80の一端側は上下駆動手段82の駆動軸84に回転自在に連結され、他端側はモーター86の回転軸に連結されている。なお、86はガスシール部、88はメカニカルシール部、90は冷却装置、92は駆動軸80の水冷装置である。
【0047】
96、98は酸化繊維シート30の両縁近傍に配設したセンサで、酸化繊維シート30が走行する際にその幅方向の振れ幅が検出され、これらセンサで得られる蛇行データが制御部(不図示)に送られる。制御部は、前記蛇行データに応じて上下駆動手段82に制御信号を送り、これにより上下駆動手段82の駆動軸84が上下に駆動される。その結果、駆動ローラー4の駆動軸80が傾き、走行する酸化繊維シートの蛇行が緩和される。
【0048】
なお、その他の構成部分については、他の図と同様箇所には同一番号を付して、その説明を省略する。
【0049】
【実施例】
図1に示す加熱炉装置を用いて炭素繊維シートを製造した。
【0050】
厚さ0.45mm、幅1000mm、引張り強度8.0N/cm、目付75g/m2の酸化繊維不織布を50m/hrで酸化繊維シート供給ローラーから繰出し、内部を窒素雰囲気下の1350℃に加熱した炉本体2に供給した。酸化繊維シート入口部12と折返し部32との距離を120cmに調節した。炭素化処理時間は1.0minであった。
【0051】
炭素質シート出口部18から取出される炭素質シートを炭素質シート巻取りローラ38に連続的に巻き取った。炭素質シート出口部18と炭素質シート折返し部36との距離を120cmに制御した。
【0052】
得られた炭素質シートは、厚さ0.38mm、引張り強度19.5N/cm、目付43g/m2のものであった。
【0053】
【発明の効果】
本発明においては、炉本体内を垂直方向に酸化繊維シートが走行する縦型炉を用いて、酸化繊維シート及び炭素質シートにそれぞれの自重に基づく張力を与えるようにしたので、酸化繊維シートの炭素化時に生じる熱収縮時の切断、うねり、皺等が避けられる。従って、本加熱炉装置は引張り強度の小さい酸化繊維シートの炭素化に特に好適に使用できる。また、酸化繊維シート、及び炭素質シートの繰出し、巻取りには折返し部を設けてシートの走行に余裕を持たせているので、製造時に事故が発生しても柔軟に対応でき、シート切れ等を起しがたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱炉装置の一構成例を示す概略図である。
【図2】本発明の加熱炉装置の他の構成例を示す概略図である。
【図3】本発明の加熱炉装置の更に他の構成例を示す概略正面図である。
【図4】図3の加熱炉装置の構成例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
100、200、300 加熱炉装置
2 炉本体
4、6、8 駆動ローラー
10 底壁
12 酸化繊維シート入口部
14 ガスシール部
16 ガス供給管
18 炭素質シート出口部
20 ガスシール部
22 ガス供給管
24 天井壁
26 排気ポート
28 酸化繊維シート供給ローラー
30 酸化繊維シート
32 折返し部
34 炭素質シート
36 折返し部
38 炭素質巻取りローラー
40、42 酸化繊維シート折返し部検出センサ
44、46 炭素質シート折返し部検出センサ
60 シール部
62 出入り部
64 ガイドロール
X 間隔
70 ニップローラー
72 カウンターバランス
74、76 加重ローラー
80 駆動軸
82 上下駆動手段
84 駆動軸
86 モーター
86 シール部
88 メカニカルシール部
90 冷却装置
92 水冷装置
96、98 センサ

Claims (8)

  1. 加熱手段を備えた炉本体と、炉本体上部に形成した排気ポートと、炉本体の底壁に設けてなりガスシール部を備える酸化繊維シート入口部及びガスシール部を備える炭素質シート出口部と、炉本体内に取りつけた1以上の駆動ローラーと、炉本体の下方に配設した酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーとを有する加熱炉装置を用いる炭素質シートの製造方法であって、酸化繊維シート供給ローラーに取りつけた酸化繊維シートロールから供給される酸化繊維シートを下方に折返して折返し部を形成しながら酸化繊維シート入口部に供給すると共に炭素質シート出口部から取出される炭素質シートを下方に折返して折返し部を形成しながら炭素質シート巻取りローラーに巻き取ることにより、炭素質シートの自重を利用してシートに張力を与えながら酸化繊維シートを炭素化することを特徴とする炭素質シートの製造方法
  2. 加熱手段を備えた炉本体と、炉本体上部に形成した排気ポートと、炉本体の底壁に設けてなりガスシール部を備える酸化繊維シート入口部及びガスシール部を備える炭素質シート出口部と、炉本体内に取りつけた1以上の駆動ローラーと、炉本体の下方に配設した酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーと、前記酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーの下方にそれぞれ配設した酸化繊維シート折返し部検出センサ及び炭素質シート折返し部検出センサと、前記両センサの検出信号に応じて酸化繊維シート供給ローラー及び炭素質シート巻取りローラーの回転速度を調節する制御手段とを有し、酸化繊維シート供給ローラーに取りつけた酸化繊維シートロールから供給される酸化繊維シートを下方に折返して折返し部を形成しながら酸化繊維シート入口部に供給すると共に炭素質シート出口部から取出される炭素質シートを下方に折返して折返し部を形成しながら炭素質シート巻取りローラーに巻き取る際に、両折返し部の垂直方向高さを調節することによりシートと駆動ローラとの接圧を制御する加熱炉装置。
  3. 排気ポートを酸化繊維シート入口部の上方に形成する請求項2に記載の加熱炉装置。
  4. 炉本体内にガイドローラーを設けてなり、炉本体内に供給される酸化繊維シートと炉本体内から取出される炭素質シートとを逆平行に近接して走行させ、これらシートを炉本体の底壁に設けた1箇の出入口を通して出入りさせる請求項2又は3に記載の加熱炉装置。
  5. カウンターウエイトを有するニップローラーを駆動ローラーに当接させ配設してなる請求項乃至4の何れかに記載の加熱炉装置。
  6. 酸化繊維シートに沿って配設した酸化繊維シートの蛇行検出センサと、駆動ローラーの駆動軸の一端側を上下に変位させる上下駆動手段と、蛇行検出センサの酸化繊維シート蛇行データに応じて上下駆動手段を制御する制御部とを有する請求項乃至5の何れかに記載の加熱炉装置。
  7. 接圧が、0.03〜1.0MPaである請求項乃至6の何れかに記載の加熱炉装置。
  8. 折返し部に加重ローラーを回転自在に載置することにより接圧を調節してなる請求項乃至7の何れかに記載の加熱炉装置。
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