JP4120454B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両のエンジンマウントやボディマウント等として好適に用いられる液体封入式防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、振動発生源となるエンジンを搭載する車両においては、エンジンを車体フレームに取付ける際に、エンジンを防振支持するエンジンマウントが用いられている。このようなエンジンマウントとして、特許文献1〜3等に開示されているように種々の液体封入式防振装置が知られている。
【0003】
例えば図8に示す液体封入式防振装置は、軸状に形成された第1取付部材101と、第1取付部材101に一端側が固着され他端側に開口する凹部123を有するゴム弾性体102と、ゴム弾性体102の他端側外周に固着された筒状の第2取付部材103と、第2取付部材103の内周に周縁部を保持されゴム弾性体102の凹部123との間に液体Lが封入された液体室145を形成するダイヤフラム104と、第2取付部材103の内周に周縁部を保持されて液体室145を主液室146と副液室147とに仕切り、主液室146と副液室147とを連通するオリフィス通路154を形成するリング状のオリフィス形成金具151と該オリフィス形成金具151の中央開口に配置されたゴム製の可動膜152とからなる仕切部材105と、から構成されている。
【0004】
この液体封入式防振装置は、車体側及びエンジン側のいずれか一方の取付部に第1取付部材101が取付ボルト(図示せず)により取付けられるとともに、そのいずれか他方の取付部に第2取付部材103が圧入により嵌合されて取付けられ、エンジンからの主振動入力方向である上方或いは下方に主液室146が位置するように配設される。
【0005】
これにより、エンジンから発生する高周波領域の振動は、ゴム弾性体102の弾性変形により効果的に吸収され、また、エンジンシェイク等の低周波領域の振動は、主液室146及び副液室147の内圧及び容積変化に伴ってオリフィス通路154を流動する液体Lの液柱共振作用により効果的に吸収される。なお、このとき発生する主液室146と副液室147との内圧の差は、仕切部材105の可動膜152によって適宜調節される。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−189543号公報
【特許文献2】
特開平10−159892号公報
【特許文献3】
特開平5−296284号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記液体封入式防振装置が作動して、液体室145内の液体Lが流動する際には、液体室145内の圧力変化に伴って液体L中の溶存酸素が気化することにより極めて多数の気泡が発生し、キャビテーション(空洞化現象)が発生する。このキャビテーションは、液体室145の内でも特に圧力変化の大きい主液室146内で多く発生し易いと考えられる。このようにして液体L中に発生した気泡は、その後の液体室145内の圧力変化に伴って弾ける(消滅する)ときに衝撃を発生する。そのため、その衝撃が液体L中を伝わり、オリフィス形成金具151等から異音となって車室内に伝達されてしまい、車両の静粛性や乗り心地の悪化を招く原因となる。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、液体室内の液体中に発生した気泡が弾けることにより発生する異音を低減し得るようにした液体封入式防振装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の作用及び効果】
上記課題を解決する請求項1記載の発明に係る液体封入式防振装置は、一方の取付相手部材に取付けられる第1取付部材と、該第1取付部材に一端側が固着され他端側に開口する凹部を有するゴム弾性体と、該ゴム弾性体の他端側外周に固着され他方の取付相手部材に取付けられる筒状の第2取付部材と、該第2取付部材の内周に周縁部を保持され前記ゴム弾性体の前記凹部との間に液体が封入された液体室を形成するダイヤフラムと、前記第2取付部材の内周に周縁部を保持されて前記液体室を主液室と副液室とに仕切り、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路を形成するリング状のオリフィス形成金具と該オリフィス形成金具の中央開口に配置されたゴム製の可動膜とからなる仕切部材と、を備え、前記オリフィス形成金具は、前記主液室側の端部から径方向外方に延出するリング状のフランジ部を有し、該フランジ部の所定部位には、周方向に円弧状に延びるように形成されて前記主液室に開口する出入り口が設けられていると共に、前記オリフィス形成金具の前記主液室及び前記オリフィス通路を区画形成する面に、前記液体中に発生した気泡が弾けるときに発生する異音を低減するゴム被覆層が設けられているという手段を採用している。
【0010】
本発明の液体封入式防振装置は、上記のように構成されたオリフィス形成金具の主液室及びオリフィス通路を区画形成する面にゴム被覆層が設けられていることにより、オリフィス形成金具の主液室及びオリフィス通路に露出する面が大幅に低減されている。そのため、液体封入式防振装置が作動して液体室内の液体がその圧力変化に伴って流動する際に、特に圧力変化の大きい主液室内やオリフィス通路内の液体中に発生した極めて多数の気泡が弾けるときに発生する衝撃は、ゴム被覆層により吸収乃至は緩和されることから、オリフィス形成金具への伝達が大幅に低減される。これにより、オリフィス形成金具から異音となって外部へ伝達される異音の量が大幅に低減されるので、車両の静粛性や乗り心地の悪化が回避される。
【0011】
したがって、本発明の液体封入式防振装置によれば、オリフィス形成金具の主液室及びオリフィス通路を区画形成する面にゴム被覆層が設けられているため、液体室内の液体中に発生した気泡が弾けることにより発生する異音を効果的に低減することができる。
【0012】
なお、本発明におけるゴム被覆層は、オリフィス形成金具と一体加硫成形して形成することにより、オリフィス形成金具に加硫接着された状態で容易に形成することができる。この場合、加硫成形時のゴム注入圧によりオリフィス形成金具が変形するのを防止するために、成形型にはオリフィス形成金具を押さえる押さえピン等が設けられており、この押さえピン等がオリフィス形成金具に当接する部分にはゴム被覆層を形成することができない。よって、ゴム被覆層によるより良好な異音低減効果を得るためには、上記のような不可避的事由によりゴム被覆層を形成できない部分以外のオリフィス形成金具の表面が、主液室及びオリフィス通路に可能な限り露出しないようにゴム被覆層を設ける方が好ましい。このゴム被覆層の厚さは、任意に設定することができる。また、オリフィス形成金具が副液室に露出するように構成されている場合には、その露出する面にもゴム被覆層を設けてもよい。
【0013】
そして、請求項2記載の発明に係る液体封入式防振装置は、請求項1記載の発明における前記ゴム被覆層が、前記オリフィス形成金具と一体加硫成形することにより、前記オリフィス形成金具に設けられる前記可動膜と一体に連結されて形成されているという手段を採用している。
【0014】
この手段によれば、可動膜との間に隙間が形成されることなく、ゴム被覆層をオリフィス形成金具の表面に形成することができるので、より確実にオリフィス形成金具の表面が露出しないようにすることができる。また、ゴム被覆層を低コストで容易に形成することができる。
【0015】
そして、請求項3記載の発明に係る液体封入式防振装置は、請求項1又は2記載の発明における前記ゴム被覆層が、3mm以上の厚みを有するという手段を採用している。
【0016】
この手段によれば、液体中の気泡が弾けるときに発生する衝撃を充分に吸収乃至は緩和するのに必要な、ゴム被覆層の弾性を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0018】
図1は本実施形態に係る液体封入式防振装置の軸方向に沿う断面図であり、図2はその液体封入式防振装置の仕切部材の平面図であり、図3は図2のIII −III 線矢視断面図であり、図4はその液体封入式防振装置の仕切部材の底面図である。
【0019】
本実施形態の液体封入式防振装置は、図1に示すように、第1取付部材1と、第1取付部材1に一端側が固着され他端側に開口する凹部23を有するゴム弾性体2と、ゴム弾性体2の他端側外周に固着された筒状の第2取付部材3と、第2取付部材3の内周に周縁部を保持されゴム弾性体2の凹部23との間に液体Lが封入された液体室45を形成するダイヤフラム4と、第2取付部材3の内周に周縁部を保持されて液体室45を主液室46と副液室47とに仕切り、主液室46と副液室47とを連通するオリフィス通路54を形成するリング状のオリフィス形成金具51と該オリフィス形成金具51の中央開口に配置されたゴム製の可動膜52とオリフィス形成金具51の表面に設けられたゴム被覆層53とを有する仕切部材5と、から構成されている。
【0020】
第1取付部材1は、鉄系金属により形成されており、取付ボルト(図示せず)が螺合されるねじ穴11aを有する軸状部11と、軸状部11の一端から径方向内方に突出するリング状のフランジ部12とからなる。
【0021】
ゴム弾性体2は、ゴム材料を加硫成形することにより一端が閉口する円筒状に形成されている。このゴム弾性体2は、略円錐台形状に形成された本体部21と、本体部21の大径側端部の外周部から軸方向に延出する円筒部22とからなり、円筒部22の内側には、他端側に開口する凹部23が形成されている。なお、円筒部22は、第2取付部材3が軸方向において二つに分割形成されている関係から、軸方向において二つに分割形成されている。このゴム弾性体2は、本体部21の小径側端部が第1取付金具1の軸状部11の外周面に加硫接着により固着され、第1取付部材1と同軸状に配置されている。
【0022】
第2取付部材3は、鉄系金属により円筒状に形成されており、軸方向において二つに分割形成された筒状取付部31とテーパ状筒部32とからなる。この筒状取付部31とテーパ状筒部32は、筒状取付部31の一端部を断面コの字形状にかしめることにより形成されたかしめ部31aで、テーパ状筒部32の大径側端部に形成されたリング状の取付フランジ32aを狭持することにより結合されて一体化されている。なお、かしめ部31aには、オリフィス形成金具51のフランジ部51bが取付フランジ32aに重ね合わされた状態で取付フランジ32aとともに狭持されている。
【0023】
この第2取付部材3は、その内周面にゴム弾性体2の外周面が加硫接着されていることによりゴム弾性体2と同軸状に配置されている。即ち、第2取付部材3の筒状取付部31の内周面には、ゴム弾性体2の本体部21の外周面と円筒部22の分割形成された一方の部分の外周面が固着され、テーパ状筒部32の内周面には、円筒部22の分割形成された他方の部分の外周面が固着されている。
【0024】
ダイヤフラム4は、ゴム膜によりドーム形状に形成されている。このダイヤフラム4は、その周縁部が第2取付部材3のテーパ状筒部32の小径側端部に加硫接着されて保持されている。このダイヤフラム4は、テーパ状筒部32の内周面に固着されたゴム弾性体2の円筒部22と連結して一体に形成されている。これにより、ダイヤフラム4とゴム弾性体2の凹部23との間には、密閉状の液体室45が形成されている。この液体室45には、水やアルキレングリコール、シリコンオイル等の非圧縮性液体Lが封入されている。
【0025】
仕切部材5は、図1〜図4に示すように、リング状のオリフィス形成金具51と、オリフィス形成金具51にその周縁部が加硫接着されたゴム製の可動膜52と、オリフィス形成金具51の表面を覆うゴム被覆層53とからなる。この仕切部材5は、オリフィス形成金具51のフランジ部51bの周縁部がテーパ状筒部32の取付フランジ32aとともに、第2取付部材3のかしめ部31aに保持された状態で液体室45内に配置されている。これにより、仕切部材5は、液体室45を第1取付部材1側の主液室46とダイヤフラム4側の副液室47とに仕切っている。
【0026】
この仕切部材5のオリフィス形成金具51は、短い円筒状に形成された側壁部51aと、側壁部51aの一端から屈曲して径方向外方に延出するリング状のフランジ部51bとからなり、鉄系金属板にプレス加工等を施して一体に形成されている。このオリフィス形成金具51は、フランジ部51bの周縁部が第2取付部材3のかしめ部31aに保持されていることにより、第2取付部材3のテーパ状筒部32と側壁部51aとの間の部分に周方向に略一周するオリフィス通路54を形成している。
【0027】
フランジ部51bの所定部位(オリフィス通路54の始端となる部位)には、周方向に円弧状に延びるように形成されて主液室46に開口する第1出入り口54aが設けられている。また、側壁部51aの所定部位(オリフィス通路54の終端となる部位)には、周方向に延びるように形成されて副液室47に開口する第2出入り口54bが設けられている。したがって、このオリフィス通路54により、主液室46と副液室47とが連通している。
【0028】
そして、可動膜52は、ゴム材をオリフィス形成金具51とともに一体加硫成形することにより円形板状に形成され、その周縁部がオリフィス形成金具51の側壁部51aの内周面にその内周面全域を覆うようにして加硫接着されている。これにより、可動膜52は、側壁部51aの内側の開口を閉塞するように配置されている。なお、可動膜52が側壁部51aの内周面全域を覆うように取付けられていることから、オリフィス形成金具51の表面は副液室47に露出していない。
【0029】
また、ゴム被覆層53は、ゴム材をオリフィス形成金具51とともに一体加硫成形することにより形成されており、オリフィス形成金具51の主液室46及びオリフィス通路54を区画形成する面を覆うようにしてそれらの面に加硫接着されている。即ち、このゴム被覆層53は、フランジ部51bの外周端部を除く外側端面(主液室46側の面)及び内側端面(オリフィス通路54側の面)、並びに側壁部51aの外周面(オリフィス通路54側の面)の略全域を覆うようにして設けられている。さらに、オリフィス通路54の第1及び第2出入り口54a、54bの表面もゴム被覆層53で覆われるようにされている。このゴム被覆層53は、可動膜52が加硫成形される際に可動膜52と一体に連結されて形成されている。これにより、オリフィス形成金具51の表面が主液室46及びオリフィス通路54に殆ど露出しないようにされている。このゴム被覆層53は、3mm以上の厚みを有するように形成されている。
【0030】
なお、このゴム被覆層53の加硫成形時には、ゴム注入圧によりオリフィス形成金具5が変形するのを防止するために、オリフィス形成金具5のフランジ部51bの両面を狭持するように配設された複数の押さえピンを有する成形型が使用されている。よって、その押さえピンがフランジ部51bに当接してゴム被覆層53が形成されない部分には、押さえピンの先端部形状と符合する形状のピン穴55が形成されている。
【0031】
以上のように構成された本実施形態の液体封入式防振装置は、車両のエンジンマウントとして使用され、取付ボルト(図示せず)をねじ穴11aに螺合して第1取付部材1を例えばエンジン側の取付部に固定するとともに、第2取付金具3の筒状取付部31を車体側の嵌合孔に嵌合固定することによって取付けられる。
【0032】
これにより、エンジンから発生する高周波領域の振動は、ゴム弾性体2の弾性変形により効果的に吸収され、また、エンジンシェイク(5〜15Hz)やアイドル振動(20〜35Hz)等の低周波領域の振動は、主液室46及び副液室47の内圧及び容積変化に伴いオリフィス通路54を流動する液体Lの液柱共振作用により効果的に吸収される。
【0033】
そして、このように液体封入式防振装置が作動して液体室45内の液体Lが流動する際に、特に圧力変化の大きい主液室46内やオリフィス通路54内の液体L中には圧力変化に伴って極めて多数の気泡が発生することによりキャビテーションが発生し、その後、その気泡は圧力変化に伴って弾けて消滅する。しかし、気泡が弾けるときに発生する衝撃は、オリフィス形成金具51の主液室46及びオリフィス通路54を区画形成する面がゴム被覆層53で覆われていることから、ゴム被覆層53により吸収乃至は緩和されるため、オリフィス形成金具51への伝達が大幅に低減される。これにより、オリフィス形成金具51から異音となって外部へ伝達される異音の量が大幅に低減されるので、車両の静粛性や乗り心地の悪化が回避される。
【0034】
以上のように、本実施形態の液体封入式防振装置によれば、オリフィス形成金具51の主液室46及びオリフィス通路54を区画形成する面はゴム被覆層53で覆われているため、液体室46の液体L中に発生した気泡が弾けることにより発生する異音を効果的に低減することができる。なお、本実施形態におけるゴム被覆層53は、3mm以上の厚みを有するように形成されていることから、液体L中の気泡が弾けるときに発生する衝撃を充分に吸収乃至は緩和するのに必要な、ゴム被覆層53の弾性を確保することができる。
【0035】
また、本実施形態におけるゴム被覆層53は、オリフィス形成金具51と一体加硫成形することにより可動膜52と一体に連結されて形成されているため、可動膜52との間に隙間が形成されることなく、オリフィス形成金具51の表面に形成することができる。そのため、より確実にオリフィス形成金具51の表面が露出しないようにすることができる。さらには、ゴム被覆層53を低コストで容易に形成することができる。
【0036】
〔変形例〕
図5は本変形例に係る仕切部材の平面図であり、図6はその仕切部材の断面図であって図5のVI−VI線矢視断面図であり、図7はその仕切部材の底面図である。
【0037】
本変形例の仕切部材6は、オリフィス形成金具61及び可動膜62が上記実施形態のものと同じであり、オリフィス形成金具61に対するゴム被覆層63の形成個所のみが異なるものである。このゴム被覆層63は、ゴム注入圧により変形し易い部分であるフランジ部61bの変形防止を更に強化した成形型を使用して形成されている。
【0038】
即ち、フランジ部61bの外側端面(主液室46側の面)は、第1出入り口64aが設けられている部分(特に強度が低い部分)が成形型により面当たりで直接支持されるようにされている。よって、図5に示すように、成形型により直接支持された部分(フランジ部61bの第1出入り口64a近辺部分)には、ゴム被覆層63が形成されていない。なお、成形型に設けられた押さえピンがフランジ部61bに当接する部分には、上記実施形態の場合と同様にピン穴65が形成されている。
【0039】
一方、フランジ部61bの内側端面(オリフィス通路64側の面)は、外周端から内周端側へ略2/3の部分の全域が、押さえピンではなく成形型により面当たりで直接支持されるようにされている。よって、図7に示すように、成形型により直接支持された部分には、ゴム被覆層63が形成されていない。なお、フランジ部61bの内側端面の内周端側の略1/3の部分と、側壁部61aの外周面(オリフィス通路64側の面)の全域には、上記実施形態の場合と同様にゴム被覆層63が設けられている。
【0040】
以上のように、本変形例の仕切部材6によれば、加硫成形時におけるオリフィス形成金具61の変形をより確実に防止しつつゴム被覆層63を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液体封入式防振装置の軸方向に沿う断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る液体封入式防振装置の仕切部材の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る液体封入式防振装置の仕切部材の断面図であって図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る液体封入式防振装置の仕切部材の底面図である。
【図5】本発明の変形例に係る仕切部材の平面図である。
【図6】本発明の変形例に係る仕切部材の断面図であって図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】本発明の変形例に係る仕切部材の底面図である。
【図8】従来の液体封入式防振装置の軸方向に沿う断面図である。
【符号の説明】
1、101…第1取付部材 11…軸方部 11a…ねじ穴
12…フランジ部 2、102…ゴム弾性体 21…本体部
22…円筒部 23、123…凹部 3、103…第2取付部材
31…筒状取付部 31a…かしめ部 32…テーパ状筒部
32a…取付フランジ 4、104…ダイヤフラム
45、145…液体室 46、146…主液室
47、147…副液室 5、6、105…仕切部材
51、61、151…オリフィス形成金具 51a、61a…側壁部
51b、61b…フランジ部 52、62、152…可動膜
53、63…ゴム被覆層 54、154…オリフィス通路
54a、64a…第1出入り口 54b…第2出入り口
55、65…ピン穴 L…液体
Claims (3)
- 一方の取付相手部材に取付けられる第1取付部材と、
該第1取付部材に一端側が固着され他端側に開口する凹部を有するゴム弾性体と、
該ゴム弾性体の他端側外周に固着され他方の取付相手部材に取付けられる筒状の第2取付部材と、
該第2取付部材の内周に周縁部を保持され前記ゴム弾性体の前記凹部との間に液体が封入された液体室を形成するダイヤフラムと、
前記第2取付部材の内周に周縁部を保持されて前記液体室を主液室と副液室とに仕切り、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路を形成するリング状のオリフィス形成金具と該オリフィス形成金具の中央開口に配置されたゴム製の可動膜とからなる仕切部材と、を備え、
前記オリフィス形成金具は、前記主液室側の端部から径方向外方に延出するリング状のフランジ部を有し、該フランジ部の所定部位には、周方向に円弧状に延びるように形成されて前記主液室に開口する出入り口が設けられていると共に、前記オリフィス形成金具の前記主液室及び前記オリフィス通路を区画形成する面に、前記液体中に発生した気泡が弾けることにより発生する異音を低減するゴム被覆層が設けられていることを特徴とする液体封入式防振装置。 - 前記ゴム被覆層は、前記オリフィス形成金具と一体加硫成形することにより、前記オリフィス形成金具に設けられる前記可動膜と一体に連結されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体封入式防振装置。
- 前記ゴム被覆層は、3mm以上の厚みを有することを特徴とする請求項1又は2記載の液体封入式防振装置。
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CN102414472B (zh) * | 2009-04-27 | 2013-11-20 | 株式会社普利司通 | 隔振装置 |
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JP2004003634A (ja) | 2004-01-08 |
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