JP4118701B2 - 自己診断機能を持つバルブアクチュエータ - Google Patents

自己診断機能を持つバルブアクチュエータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,例えば,流路を開閉するのに設けられた水門,扉体,ゲート,弁体等(総称をバルブという)のバルブを上下移動させるバルブアクチュエータに関し,特に,バルブの位置検出,トルク検出等の運転状態,雌ねじの摩耗状態等の駆動系状態を監視することができる自己診断機能を持つバルブアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,水路,浄水場,発電所,河川等の流体が流れる流路には,流路を開閉して流量を制御するためのゲート,水門,扉体,弁体等のバルブが設けられ,該負荷体を作動するためバルブアクチュエータが使用されている。バルブを駆動するためのバルブアクチュエータは,コントローラを用いて制御する中央情報システム化に向かうと共に,バルブ開閉の制御のうち簡単な一部の制御を行うことができるコントローラを設けたものが知られている(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
従来,弁駆動用アクチュエータ装置におけるねじ摩耗量検出装置として,基準ねじを設けて使用するねじとのギャップを検出し,それによって雌ねじの摩耗量を検出していた。或いは,ねじ摩耗量検出装置として,ねじの負荷トルクカーブを検出し,ねじのギャップの増加によるトルクの変化から雌ねじの摩耗量を計算して求めていた。該雌ねじ摩耗量検出装置は,ハウジングに回転可能に取り付けられたスリーブ,該スリーブにスプライン嵌合した雌ねじ部材,該雌ねじ部材に噛合し且つ軸方向に移動可能な雄ねじ付きスピンドル,該スピンドルの負荷がかからない状態で前記スピンドルに回転可能に取り付けられ且つ前記雌ねじ部材と一体に回転すると共に前記雌ねじ部材の摩耗量に対応する軸方向の移動に従って軸方向下向きに移動可能なモデル雌ねじ,該モデル雌ねじの外周に形成された環状溝に嵌入するベアリングを取り付け且つ前記ハウジングに固定されたガイドピンに案内されて前記モデル雌ねじの軸方向の移動に対応して軸方向にのみ移動できる移動ブロック,及び前記雌ねじ部材の雌ねじの摩耗量に対応する前記移動ブロックの移動距離を検出する差動変圧器でなる移動量センサーから構成されているものである(例えば,特許文献2参照)。
【0004】
また,従来知られている弁装置に設けた異常診断・劣化予測装置は,運転中に異常の兆候把握と異常箇所の特定化を行い,修理部位の特定,電動弁の点検範囲の限定及び異常兆候の判定を行うものである。該異常診断・劣化予測装置は,駆動部に設けた駆動力センサを診断装置に接続し,駆動部に対する供給エネルギを検出するエネルギセンサ,及び弁装置の振動を検出する振動センサを弁装置に仮設的に取り付け,これらのセンサから出力される検知信号をデータ変換ユニットにおいて所定の信号に変換し,診断項目毎の許容値及び診断結果を含むメンテナンス記録に照らして診断項目毎に診断データ情報の解析診断処理を行って,正常又は異常を判断し,更に劣化予測を行わせるものである(例えば,特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−107254号公報(第2,3頁,第6図)
【特許文献2】
実公平8−9603号公報(第1頁,第2図)
【特許文献3】
特開2002−130531号公報(第1頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のねじ摩耗量検出装置等の異常診断及び劣化予測装置について,例えば,基準ねじを用いてギャップを検出するタイプのものは,基準ねじを高精度に作製しなければならないと共に,該基準ねじを組み込むため複雑な構造を必要とし,コスト高になるという問題があった。又は,ねじの負荷トルクカーブを検出し,ねじのギャップの増加によるトルクの変化から雌ねじの摩耗量を計算するねじ摩耗量検出装置は,雌ねじの摩耗をトルク波形で分析する場合に,正常時のトルク波形との間の相違が分かり難く,高精度に雌ねじの摩耗を検出できないという問題があった。
【0007】
また,従来のねじ摩耗量検出装置については,主駆動ねじの外にスプリングで張りを与えた副ねじを設け,主駆動ねじとの距離を検出してねじの摩耗量を検出するものであり,主駆動ねじと副ねじとの間の距離を測定するのが困難である上に,機械式では構造が複雑になり,各部材に高加工精度を要求され,また,距離検出によるねじ摩耗検出では,ねじの摩耗粉が部材間にかみ込んで悪影響を受け易く,検出される精度に信頼性が持てないという問題がある。また,上記の弁装置におけるステムブッシュのねじの摩耗量によるガタの量を検出する装置は,トルク曲線からギャップの空転量を推定して算出するものであり,即ち,出力速度は想定であり,正確なねじ摩耗量を検出できないものであり,また,トルクセンサ(距離センサ,歪みゲージ)は,ギヤケース内部に組み込む構成であり,簡単に組み込むことができず,現場での改造作業が困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,水門,扉体,弁体,ゲート等のバルブを操作するスピンドルをステムブッシュによって上下運動可能に駆動するバルブアクチュエータにおいて,例えば,バルブ位置リミット,トルクリミット等のリミット検出,ハウジング内部の温湿度検出,ステムブッシュの雌ねじの摩耗量検出,モータや電子部品の状態データによる劣化予測,駆動系部品等の摩耗劣化,モータの駆動電流の状態データ等を電気的に検出して監視して自己診断すると共に,それらの情報に対応してコントローラによって装置自体を正常化の処理をしたり,上記情報に対応して部品交換処理等を促すことができる自己診断機能を持つバルブアクチュエータを提供することである。
【0009】
この発明は,流路を開閉するためのバルブが取り付けられ且つ前記バルブによる前記流路開閉作動させるためハウジングに上下移動可能に支持されたスピンドル,該スピンドルに設けられた雄ねじに螺合する雌ねじを備え且つ前記ハウジングに回転可能に支持されたステムブッシュ,該ステムブッシュを回転駆動して前記スピンドルを上下移動させるため前記ステムブッシュに固定されたウォームホイールと該ウォームホイールに噛み合って駆動手段からの回転が伝達されるウォームとを有する伝達装置を有するバルブアクチュエータにおいて,
状態データの予め決められた所定の設定値を設定する設定器;前記状態データの測定値をそれぞれ検出する各種センサ;前記測定値と前記設定値とを比較判断して前記測定値が前記設定値から外れた情報に応答して部品交換修理,警報等の処理を発する制御回路;前記センサによる前記測定値を表示すると共に前記制御回路から発せられた前記処理を表示する表示装置;前記設定器,前記制御回路,前記表示装置及び前記制御回路に接続された通信ユニットを備えたコントロール基板;並びに前記通信ユニットを通じて前記測定値を表示すると共に前記情報に対応して前記制御回路を通じて前記駆動手段を作動させるコントローラ;を有し,
前記各種センサのうち雌ねじの摩耗を検出する雌ねじ摩耗センサは,前記制御回路において前記スピンドルに負荷されるトルクを検出するトルクセンサによる前記ウォームの軸方向の移動量に従って得られたトルク曲線に基づいて前記雄ねじと前記雌ねじとの間のギャップ量を決定すると共に,前記スピンドルの回転数を検出する回転数センサによる前記 ギャップ量に対応する前記ステムブッシュの回転数を検出し,前記ステムブッシュの前記回転数に前記雌ねじのピッチを乗じる演算をして前記雌ねじの摩耗量を検出することを特徴とする自己診断機能を持つバルブアクチュエータに関する。
【0010】
更に,前記状態データを検出する前記センサは,バルブ位置を検出して前記バルブの前記流路の開度を検出するため前記スピンドルの前記回転数を積算するエンコーダを備えた前記回転数センサ,前記トルクセンサ,前記駆動手段であるモータと前記コントロール基板の領域の温度を検出する温度センサ,前記バルブアクチュエータの内部の湿度を検出する湿度センサ,前記バルブアクチュエータの振動を検出する振動センサ,及び前記モータを駆動する起動電流を検出して運転回数を検出する電流センサを含むものである
【0011】
前記制御回路は,前記回転数センサ,前記トルクセンサ,前記温度センサ,前記湿度センサ,前記振動センサ及び前記雌ねじ摩耗センサのそれぞれの測定値,並びに前記電流センサの測定値に応答して異常測定値に対して異常信号を出力すると共に,前記通信ユニットを通じて前記コントローラとの情報交換をして前記コントローラからの指令によって前記制御回路を通じて前記駆動手段を作動させるものである。
【0012】
前記表示装置は,前記状態データを測定した前記測定値,前記状態データの予め決められた前記設定値,及び部品の故障データや異常の各種の情報を表示するLCDである。
【0013】
前記コントローラは,客先制御装置,パソコン及び無線式リモコンである。また,前記コントローラは,前記温度センサによる測定値によって前記駆動手段であるモータ,電気部品の劣化を予め決められたデータに基づいて予測制御する。更に,前記コントローラは,前記湿度センサによる測定値によって前記バルブアクチュエータに設けられたヒータの配線不良,カバー取り付け不良,カバー内への浸水状況を予め決められたデータに基づいて予測制御できる。
【0014】
このバルブアクチュエータは,上記のように構成されているので,各種のセンサにより取り込んだデータにより,状態監視が可能になり,例えば,起動回数検出によって摺動部品,各部分に設けたシールの寿命を予測でき,トルク検出によってバルブやアクチュエータの状態を監視でき,温度検出によって温度状況が原因で発生するモータ,電気部品の劣化を防止でき,湿度検出によって配線不良,カバートルク不良,浸水検出を予測でき,エンコーダとトルクセンサの組み合わせでステムブッシュの雌ねじの摩耗を検出できる。自己診断機能で表示監視したデータに基づいて,客先のコントローラによって状態監視保全即ち対策のための駆動制御,部品交換等を容易に行うことができる。また,このバルブアクチュエータは,コントロール基板を搭載しており,外部との通信が可能になり,動作制御,状態監視が1台のコントローラで複数のバルブアクチュエータを制御することができる。このバルブアクチュエータは,表示装置によってバルブ動作状態,設定状態,故障表示等が容易に監視できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による自己診断機能を持つバルブアクチュエータの実施例を説明する。このバルブアクチュエータは,図1と図3に示すように,例えば,水路,浄水場等の流路に接続したハウジング3に固定された流路管16,流路管16の流路4を開閉するため配設されたゲート,水門,扉体,弁体等の負荷体であるバルブ5を取り付け且つハウジング3に上下移動可能に支持されたスピンドル1,スピンドル1に設けられた雄ねじ10に螺合する雌ねじ11を備え且つハウジング3に回転可能に支持されたステムブッシュ2,及び雌ねじ11を回転駆動してスピンドル1を上下移動させるためステムブッシュ2に駆動装置であるモータ12からの回転をスピンドル1に伝達するギヤ24A,24B,ウォームギヤ,減速機,クラッチ27等から成る伝達装置24を有する。伝達装置24におけるウォームギヤは,雌ねじ11を回転駆動してスピンドル1を上下移動させるため,ステムブッシュ2に固定されたウォームホイール8と,ウォームホイール8に噛み合って駆動手段からの回転が伝達されるウォーム9を有している。
【0016】
ハウジング3は,複数のハウジング部材から成り,バルブ5の駆動系を収容するため,例えば,ステムブッシュ2を回転可能に支持するためフランジ部25や支持段部26等が設けられている。ハウジング3のフランジ部25や支持段部26には,スラスト軸受等の軸受21が介在され,ハウジング3に軸受21を介してスリーブ20が回転可能に配設されている。スリーブ20の嵌合部19には,雌ねじ11を備えたステムブッシュ2がスプラインやキーによって固定されている。また,スリーブ20の外周部にはウォームギヤを構成するウォームホィール8がスプライン,キー,圧入等によって固定されている。従って,このバルブアクチュエータは,ウォームホィール8,スリーブ20及びステムブッシュ2が駆動装置から伝達装置24を通じて回転されるウォーム9によって一体構造で回転される構造に構成されている。ハウジング3には,流路4の水等の流体が伝動装置24や雌ねじ11へ侵入しないようにシールするため,スピンドル1が挿通するリング状のグランドパッキン15がハウジング3の支持段部23に配設され,グランドパッキン15が押さえ部材22でハウジング3に固定されている。このバルブアクチュエータは,上記の構成によって,ステムブッシュ2が回転することに応じて,雌ねじ11が回転し,雌ねじ11の回転によって雄ねじ10が雌ねじ11に沿って上下移動し,スピンドル1が上下移動する。流路管16には,バルブ5が嵌合するバルブ嵌入部18が形成され,バルブ5がバルブ嵌入部18に嵌合して流路4が閉鎖され,また,図3のように,バルブ5が上昇した位置では流路4は開放状態になる。
【0017】
このバルブアクチュエータは,図1〜図3に示すように,その状態データを検出するため,各種センサ,即ち,バルブ位置を検出するためスピンドル1の回転数を検出すると共に回転数を積算するエンコーダを備えた回転数センサ7,スピンドル1に負荷されるトルクを検出するトルクセンサ28,駆動手段であるモータ12とコントロール基板30の領域の温度を検出するサーミスタ等から成る温度センサ33,34,バルブアクチュエータの内部の湿度を検出する湿度センサ36,バルブ5の流路4の開度を検出するバルブ開度センサ,バルブアクチュエータの振動を検出する振動センサ37及びステムブッシュ2の雌ねじ11の摩耗を検出する雌ねじ摩耗センサ,及びモータ12を駆動する起動電流を検出して運転回数を検出する電流センサ32を備えている。
【0018】
このバルブアクチュエータは,自己診断機能を有するものであり,図1に示すように,コントロール基板30に制御回路6と表示装置17を備えている。このバルブアクチュエータは,上記の各種のセンサで検出されたそれぞれの検出値即ち測定値が制御回路6に入力され,制御回路6で処理されて表示装置17で表示する。制御回路6は,上記状態データのそれぞれの前記測定値を予め設定されたそれぞれの設定値61における限界値とを比較器60で比較演算して測定値が設定値61から外れた情報に応答して部品交換修理,警報等の処理指令を発する。図1に示すように,客先制御装置でなるコントローラ40Aは,上記の各種のセンサの測定値に応答して駆動手段であるモータ12を駆動してバルブ5による流路4の開閉状態を変更する。また,このバルブアクチュエータでは,上記の各種のセンサの測定値に応答してコントローラ40Aの指令によって駆動手段であるモータ12を駆動してバルブ5による流路4の開閉状態を変更する。制御回路6は,上記状態データのそれぞれの測定値を予め設定されたそれぞれの設定値61における限界値とを比較器60において比較演算して測定値が設定値61の範囲内である情報に応答してそのままの運転状態での作動維持処理を表示する。
【0019】
客先制御装置でなるコントローラ40Aは,各種のセンサの測定値に応答して駆動手段であるモータ12を駆動してバルブ5による流路4の開閉状態を変更する次動作へ続行する作動維持処理指令を発して制御を行なうことができる。コントローラ40は,客先制御装置40Aの他に,パソコンモニタ65及び/又は電波無線リモコン(リモートコントロール,ワイヤレスモニタ)64を含むものである。即ち,このバルブアクチュエータは,コントローラ40や客先制御装置40Aによって各種の状態データの設定や調整,或いは駆動手段を作動させることができるものである。コントローラ40は,複数のバルブアクチュエータにそれぞれ設けられたコントロール基板30に接続され,各バルブアクチュエータの運転状態をそれぞれ監視したり,設定制御することができる。即ち,1つのコントローラ40は,複数のバルブアクチュエータを制御することができる。また,表示装置17は,バルブアクチュエータの状態データ,各種の設定値の設定状態,及びバルブアクチュエータの部品の故障データを表示することができる。また,コントローラ40は,制御回路6に接続された通信ユニット38を通じて測定値に応答して設定値61を監視調整することができる。モータ12,各センサ及び制御回路6は,コントローラ40A又は現場に設けたスイッチによってターミナルユニット45を通じて電源から電力が供給されて駆動するように構成されている。
【0020】
このバルブアクチュエータでは,例えば,制御回路6は,エンコーダから成る回転数センサ7,トルクセンサ28,モータ12の温度を検出する温度センサ33,コントロール基板30の温度を検出する温度センサ34,バルブアクチュエータを構成するハウジング3の内部であるコントロール基板30の電気部品領域の湿度を検出する湿度センサ36,バルブ5の流路4に対する開度を検出するバルブ開度センサ,バルブアクチュエータの駆動系の振動を検出する振動センサ37,スピンドル1の雄ねじ10と噛み合うステムブッシュ2の雌ねじ11の摩耗を検出する雌ねじ摩耗センサ,及びモータ12を駆動する電流センサ32から所定期間毎のデータ31が入力されるそれぞれの測定値に応答して,測定値を表示交換手段62を通じてLCDの表示装置17に表示し,また,制御回路6に接続された通信ユニット38を通じてコントローラ40との情報交換をする。従って,コントローラ40は,通信ユニット38を通じてバルブアクチュエータの診断内容を確認できると共に,リモートコントロール64やパソコン65等によって適正に設定したり,調整したり,また,客先制御装置40Aのコントローラによって診断内容を確認してモータ12を駆動してバルブ5の開閉状態を運転制御することができる。
【0021】
バルブ5のポジション設定は,スピンドル1の回転数をウォーム軸29に設けたねじギヤ68を通じて回転数センサ7を構成するエンコーダによって検出し,バルブ5の位置を検出し,流路4のバルブ5による開閉リミットを正確に且つ容易に検出して設定することができる。エンコーダは,インクリメント型エンコーダを用いており,スリーブ軸即ちウォーム軸29内の回転を検出することによってバルブ5の位置を状態出力35として任意に符号41に示すように出力即ち表示することができる。
【0022】
電流センサ32は,モータ電流を検出して起動回数を測定することができるものであり,トリガ値を任意に設定して起動電流とし,モータ起動時に発生する起動電流をカウントし,カウント値を起動回数とする。この時,起動電流は通常電流より高い値になっている。寿命予測は,予め設定した起動回数をオーバした場合に,状態出力35にアラームを出力する。通常電流値をデータとして記憶して管理し,それらのデータの範囲外になると経年変化した目安にし,例えば,1Aに設定しておき,経年変化によって電流値が増加した値,例えば,1.7Aに増加した場合に,通常電流値が予め決めておいた所定の範囲をオーバしたとしてシールの寿命と判断し,制御回路6(CPU)において符号41に示す出力をアラーム出力として発するように構成されている。
【0023】
また,トルク検出は,ウォーム軸29にトルクスプリング67を介して組み込まれたトルクセンサ28によって正確に且つ容易に検出して設定することができる。トルクセンサ28は,図6に示すように,ウォーム9の移動量を電気信号に変換して検出し,バルブ5即ちスピンドル1に負荷されるトルクをリニアに検出できる。即ち,トルク検出は,直線形(又は回転形)ポテンショにより,ウォーム9の移動量を検出し,トルク値に換算する。バルブ5の開閉方向に負荷されるトルクの測定値が,予め設定したトルク値をオーバした場合に,状態出力35のアラームを出力する。トルクデータを記憶して管理しておき(ロジング),それらのデータ範囲外になると,経年変化等でトルクが増加した場合であり,それをシールの寿命と判断し,状態出力35のアラーム出力をするように構成されている。
【0024】
更に,モータ12の温度センサ33は,モータ巻線温度を常時検出し,モータ異常を検出して焼損等を防止している。温度センサ33は,モータ巻線に貼りつけたサーミスタによりモータ巻線温度を測定するものである。温度センサ33による測定値が,予め設定した所定のモータ巻線温度以上になった場合に,トルク/モータ異常と判断し,状態出力35のアラーム出力をするように構成されている。
【0025】
また,コントローラ40は,湿度センサ36による測定値によってバルブアクチュエータに設けられたヒータの配線不良,ハウジング3を構成するカバー取り付け不良,カバー内への浸水状況を予め決められたデータに基づいて予測制御することができるものである。湿度検出は,ハウジング3即ちアクチュエータ機内に湿度センサ36を取り付け,機内の湿度を検出するものである。予め設定した所定の湿度,例えば,70%以上になった場合に,機内に浸水,パッキン不良であると判断し,状態出力35のアラーム出力をするように構成されている。
【0026】
また,表示装置17は,デジタル表示器であるLCD即ち液晶表示器で構成され,バルブアクチュエータについての各種の設定値と運転状態を表示することができる。バルブアクチュエータは,トルクスイッチ50とリミットスイッチ51を有するスイッチユニット66を通じてバルブ5の開度を表示する指針付きの開度計52が設けられている。表示装置17には,バルブ5の運転回数,バルブ5の流路4を開閉する開閉トルク,モータ12やコントロール基板30に設けた電気部品の領域の温度及び湿度,雌ねじ11の摩耗状態を表示すると共に,それらの上下限界値の設定値61を表示することができる。また,表示装置17は,電流センサ32,温度センサ33,回転数センサ7及びトルクセンサ28からの各測定値のデータ31をサンプリングし,それらのデータ31を表示変換器62を通じてLCDで表示するように構成されている。回転数センサ7の測定値はパルス/Vの変換器63を通じてデータ31がサンプリングされる。
【0027】
また,雌ねじ摩耗センサは,例えば,後述するように,ウォーム9の軸方向の移動量に従って得られたトルク曲線に基づいて雄ねじ10と雌ねじ11との間のギャップ量を決定すると共に,決定されたギャップ量に対応するステムブッシュ2の回転数を検出し,ステムブッシュ2の回転数に雌ねじ11のピッチを乗じる演算をして雌ねじ11の摩耗量を検出することができる。即ち,雌ねじ11をバルブ閉側からバルブ開方向に運転した場合に,ハンマブロー,雌ねじ11の空転部,次いで実負荷の順番でトルク値が変化するが,この変化する時間を検出することによって雌ねじ11の摩耗量を検出することができる。この時,エンコーダカウント値をとることによって,より正確な動作点が検出でき,測定精度を向上させることができる。ステムブッシュ2の雌ねじ11は,所定以上の摩耗が発生すると,状態出力35のアラームを出力し,雌ねじ11の交換を促す。雌ねじ11の異常摩耗が発生すると,弁体即ちスピンドル1が落下し,流路4を閉鎖してしまうという危険な状態になるからである。
【0028】
また,コントローラ40は,回転数センサ7による測定値によってバルブアクチュエータの部品の摺動部,及び各シールの寿命を予め決められたデータに基づいて予測制御することができるものである。更に,コントローラ40は,サーミスタ等から成る温度センサ33,34による測定値によって駆動手段であるモータ12,電気部品の劣化を予め決められたデータに基づいて予測制御することができる。この自己診断機能を持つバルブアクチュエータでは,電流センサ32による電流の設定値,トルクセンサ28によるトルクの設定値,雌ねじ摩耗センサによる雌ねじ11の摩耗量の設定値,温度センサ33,34による温度の設定値,及び湿度センサ36による湿度の設定値は,コントローラ40の指令で設定器39によって設定できる。また,状態表示及び記憶データ(ロジングデータ)は,通信ユニット38を通じてコントローラ40に出力される。
【0029】
このバルブアクチュエータの具体的な実施例として,図4に示す横型ハンドル又は図5と図6に示す縦型ハンドルのバルブアクチュエータについて説明する。横型又は縦型ハンドルのバルブアクチュエータは,手動ハンドル44によってスピンドル1を上下移動させることができるものである。この自己診断機能を持つバルブアクチュエータは,具体的には,リミットスイッチ51を電気部品であるエンコーダから成る回転数センサ7に換え,また,トルクスイッチ50をトルクセンサ28に換えることによって構成することができる。また,縦型の手動ハンドル44を持つバルブアクチュエータにおける伝達装置24は,モータ12又は手動ハンドル44の駆動手段からの回転を伝達する減速機,ウォームギヤ等を含んでおり,伝達装置24を通じてステムブッシュ2の雌ねじ11を回転駆動し,雌ねじ11に螺合する雄ねじ10を備えたスピンドル1を上下移動させるものである。
【0030】
図4の横型の手動ハンドル44の場合には,手動ハンドル44を手動で回転させると,手動ハンドル44に設けたハンドルボス46が回転し,ハンドルボス46の回転がクラッチ27を通じてスプラインでスリーブ48に伝達され,スリーブ48の回転によってステムブッシュ2の雌ねじ11が回転し,それによって雌ねじ11と噛み合う雄ねじ10を持つスピンドル1が上下移動し,スピンドル1に固定したバルブ5が流路4を開閉する。また,図5の縦型の手動ハンドル(図示せず)の場合には,手動ハンドルを手動で回転させると,手動ハンドルに設けたハンドルボス46が回転し,ハンドルボス46の回転はクラッチ27を通じてウォーム軸29が回転し,ウォーム9の回転によってステムブッシュ2の雌ねじ11を回転させ,それによって雌ねじ11と噛み合う雄ねじ10を持つスピンドル1が上下移動し,スピンドル1に固定したバルブ5が流路4を開閉する。
【0031】
このバルブアクチュエータは,コントローラの指令でモータ12によって自動的にバルブ5を開閉制御したり,また,現場において手動ハンドル44の手動による回転によって,上記の伝達系を通じて,バルブ5を手動で開閉できるものである。このバルブアクチュエータは,ウォーム9を設けたウォーム軸29の一端側に歯車伝達系を通じてモータ12が取り付けられ,ウォーム軸29の他端側にウォーム9の移動量を検出する位置センサであるリニヤポテンショメータ49(図6)が取り付けられている。バルブアクチュエータは,流路4の状況,バルブ5の開閉状態等の種々の情報がコントロールユニットによって処理され,バルブ5を取り付けたスピンドル1のトルクはトルクスイッチ50で検出され,バルブ5の開閉状態はリミットスイッチ51で検出され,また,バルブ5の開度は開度計52で表示される。
【0032】
このバルブアクチュエータにおいて,雌ねじ摩耗センサについては,本出願人に係る出願である特願2002−309679号のねじ摩耗量検出装置として詳細に開示されているので,ここではその説明は省略する。勿論,雌ねじ摩耗センサについては,その外のタイプのセンサを適用することもできることは勿論である。ここで,上記のねじ摩耗量検出装置即ち雌ねじ摩耗センサを,図5と図6を参照して概略を説明すると,次のとおりである。
【0033】
雌ねじ摩耗センサは,例えば,次のようなものを適用できる。ねじ摩耗量センサは,特に,ウォーム9の軸方向の移動量に従って得られたトルク曲線に基づいて雄ねじ10と雌ねじ11との間のギャップ量を決定すると共に,決定されたギャップ量に対応するステムブッシュ2の回転数を検出し,ステムブッシュ2の回転数に雌ねじ11のピッチを乗じる演算をして雌ねじ11の摩耗量を検出することを特徴としている。また,ステムブッシュ2の回転数は,ステムブッシュ2の外周側に取り付けられたロータリエンコーダ等の回転センサによって検出される。回転センサは,ステムブッシュ2に固定された摺動接点13にポテンショメータの検出端子14を対向させることによってステムブッシュ2に簡単に取り付けることができる。更に,ウォーム9の軸方向の移動量に従う電気信号は,図6に示されている位置センサであるリニヤポテンショメータ49によって検出される。上記のことを数式で表すと,次のとおりである。ねじ摩耗量をΔAとし,雌ねじ11のピッチをPとし,雌ねじ11の摩耗による雌ねじ11と雄ねじ10との間のギャップ量に対応する雌ねじ11が固定されたステムブッシュ2の回転数を回転角αで表すと,次式になる。即ち,ΔA=P×(α/360)である。
【0034】
図6に示すように,位置センサであるリニヤポテンショメータ49は,ハウジング3に固定されたケース53とケース53に固定されたカバー54内に収容されている。リニヤポテンショメータ49は,カバー54とケース53に固定されたプレート55とによって支持され,その端部にはジョイント56が取り付けられている。ジョイント56に設けた軸受57によって回転可能に支持されたロータシャフト58は,ウォーム9のウォーム軸29の端面に当接している。従って,ウォーム9の移動量は,負荷スライド可能に取り付けられたロータシャフト58とジョイント56とを介してリニヤポテンショメータ49の検出端子59に伝達される。リニヤポテンショメータ49の検出端子59の移動量は,電気信号として出力され,コントローラにウォーム9の移動量の情報として入力される。
【0035】
このバルブアクチュエータは,各種のセンサ7,28,32,33,34,36,37からの測定値の情報が制御回路6に入力され,これらの情報は制御回路6で処理され,所定の字数でデジタル表示する表示装置17を備えている。また,このバルブアクチュエータでは,本体内にはトランスや可逆器が組み込まれていないが,それらは客先制御装置40Aに設けられており,各検出された測定値を判断して客先制御装置40Aのコントローラの指示によってバルブ5の制御を行うことができる。この発明でいう自己診断機能は,それ自体ではアクチュエータを作動する機能は有しておらず,自己診断機能で得られた情報によって客先制御装置40Aに設けられたトランスや可逆器等によって操作者の指示によってアクチュエータを作動制御するものである。
【0036】
次に,このバルブアクチュエータの自己診断機能について機器の設定方法を説明する。このバルブアクチュエータは,電源スイッチをONする。バルブアクチュエータの表示装置17の通常表示を確認する。バルブ5の位置を設定するポジション設定モードについて,バルブ5のポジションの上下限値を設定値61として設定する。バルブ5の流路4に対する上限値即ち開限値を設定値61として設定すると共に,バルブ5の流路4に対する下限値即ち閉限値を設定値61として設定する。これらの開限値と閉限値との設定値61は,エンコーダやポテンショメータでなる回転数センサ7で検出される。回転数センサ7は,スピンドル1の回転数を累積即ち積算し,バルブアクチュエータの回転数を検出し,摺動部や各部のシールの寿命を予測する状態データとする。また,スピンドル1に設けたバルブ5に掛かるトルクの上限値と下限値を所定の値の設定値61として設定する。バルブ5を取り付けたスピンドル1の伝達装置24にかかるバルブ開放時のトルク値とバルブ閉鎖時のトルク値の上限値と下限値を所定の値の設定値61として設定する。また,モータ12の温度とコントロール基板30の領域の温度との上限値と下限値を所定の値の設定値61として設定する。周囲温度によってモータ12の焼きつきや電気部品の温度による誤動作等の悪影響を防止するため,上限値と下限値とで所定の温度範囲内に設定値61として設定する。このバルブアクチュエータでは,ポジション設定,トルク設定及び温度設定にあたっては,例えば,下限設定値が上限設定値を越えないように,下限設定値は,上限設定値の−100パルスを上限とする制御を行う。このバルブアクチュエータにおいて,表示装置17で通常表示を確認して所定の設定値61になっているのであれば,それらの設定を確定し,表示装置17を通常表示へ戻す。
【0037】
このバルブアクチュエータでは,表示装置17に異常表示を表示することができる。例えば,トルク異常が発生すると,バルブ5による流路4の開度表示を継続し且つバルブ5の開閉作動を停止した状態で,異常LEDを点灯し,異常出力リレーがONし,それによってトルク異常を警報することができ,異常解除時には異常LEDを消灯し,異常出力リレーがOFFする。モータ12や電気部品に温度異常が発生すると,トルク異常の場合と同様に,バルブ5による流路4の開度表示を継続し且つバルブ5の開閉作動を停止した状態で,異常LEDを点灯し,異常出力リレーがONし,それによって温度異常を警報することができ,異常解除時には異常LEDを消灯し,異常出力リレーがOFFする。このバルブアクチュエータでは,上記の他に,欠相異常,電源の不足電圧,ねじ摩耗の表示,バッテリやエンコーダの異常,通信異常についても同様である。
【0038】
【発明の効果】
この発明による自己診断機能を持つバルブアクチュエータは,上記のように構成されているので,異常や寿命を事前に検出表示でき,アクチュエータの故障の防止ができ,故障による事故の発生を防止でき,また,摩耗部品の交換では異常の有る部品のみを交換すればよく,定期点検の回数を低減でき,ランニングコストを低減でき,また,自己診断機能により保守メンテナンス時期が確認でき,各センサ等の機器の各種の設定が容易にでき,各種の状態データを確実に設定できるようになり,また,客先のコントローラによるバルブの状態を駆動制御でき,管理費の削減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による自己診断機能を持つバルブアクチュエータの一実施例を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1のこのバルブアクチュエータの駆動系である制御回路の要部を示す断面図である。
【図3】 図1のこのバルブアクチュエータの外観を示す概略図である。
【図4】 この発明による横型の手動ハンドルの駆動系を持つバルブアクチュエータを示す概略図である。
【図5】 この発明による縦型の手動ハンドルの駆動系を持つバルブアクチュエータを示す概略図である。
【図6】 このバルブアクチュエータに設けられたトルクセンサの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スピンドル
2 ステムブッシュ
3 ハウジング
4 流路
5 バルブ
6 制御回路
7 回転数センサ
8 ウォームホィール
9 ウォーム
10 雄ねじ
11 雌ねじ
12 モータ
16 流路管
17 表示装置
28 トルクセンサ
29 ウォーム軸
30 コントロール基板
31 データサンプリング
32 電流センサ
33,34 温度センサ
35 状態出力
36 湿度センサ
37 振動センサ
38 通信ユニット
39 設定器
40 コントローラ
40A 客先制御装置
41 出力
60 比較器
61 設定値
62 表示変換器
64 ワイヤレスモニタ
65 パソコン

Claims (7)

  1. 流路を開閉するためのバルブが取り付けられ且つ前記バルブによる前記流路開閉作動させるためハウジングに上下移動可能に支持されたスピンドル,該スピンドルに設けられた雄ねじに螺合する雌ねじを備え且つ前記ハウジングに回転可能に支持されたステムブッシュ,該ステムブッシュを回転駆動して前記スピンドルを上下移動させるため前記ステムブッシュに固定されたウォームホイールと該ウォームホイールに噛み合って駆動手段からの回転が伝達されるウォームとを有する伝達装置を有するバルブアクチュエータにおいて,
    状態データの予め決められた所定の設定値を設定する設定器;前記状態データの測定値をそれぞれ検出する各種センサ;前記測定値と前記設定値とを比較判断して前記測定値が前記設定値から外れた情報に応答して部品交換修理,警報等の処理を発する制御回路;前記センサによる前記測定値を表示すると共に前記制御回路から発せられた前記処理を表示する表示装置;前記設定器,前記制御回路,前記表示装置及び前記制御回路に接続された通信ユニットを備えたコントロール基板;並びに前記通信ユニットを通じて前記測定値を表示すると共に前記情報に対応して前記制御回路を通じて前記駆動手段を作動させるコントローラ;を有し,
    前記各種センサのうち雌ねじの摩耗を検出する雌ねじ摩耗センサは,前記制御回路において前記スピンドルに負荷されるトルクを検出するトルクセンサによる前記ウォームの軸方向の移動量に従って得られたトルク曲線に基づいて前記雄ねじと前記雌ねじとの間のギャップ量を決定すると共に,前記スピンドルの回転数を検出する回転数センサによる前記ギャップ量に対応する前記ステムブッシュの回転数を検出し,前記ステムブッシュの前記回転数に前記雌ねじのピッチを乗じる演算をして前記雌ねじの摩耗量を検出することを特徴とする自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  2. 前記状態データを検出する前記センサは,バルブ位置を検出して前記バルブの前記流路の開度を検出するため前記スピンドルの前記回転数を積算するエンコーダを備えた前記回転数センサ,前記トルクセンサ,前記駆動手段であるモータと前記コントロール基板の領域の温度を検出する温度センサ,前記バルブアクチュエータの内部の湿度を検出する湿度センサ,前記バルブアクチュエータの振動を検出する振動センサ,及び前記モータを駆動する起動電流を検出して運転回数を検出する電流センサを含むことを特徴とする請求項1に記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  3. 前記制御回路は,前記回転数センサ,前記トルクセンサ,前記温度センサ,前記湿度センサ,前記振動センサ,前記雌ねじ摩耗センサ及び前記電流センサの前記測定値と前記設定値とを比較判断し,異常情報に対して異常信号を出力すると共に,前記通信ユニットを通じて前記コントローラとの情報交換をして前記コントローラからの指令によって前記制御回路を通じて前記駆動手段を作動させることを特徴とする請求項2に記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  4. 前記表示装置は,前記状態データを測定した前記測定値,前記状態データの予め決められた前記設定値,及び部品の故障データや異常の各種の情報を表示するLCDであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  5. 前記コントローラは,客先制御装置,パソコン及び無線式リモコンであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  6. 前記コントローラは,前記温度センサによる前記測定値によって前記駆動手段であるモータ,電子素子等の部品の劣化の各種情報を予め決められた前記状態データに基づいて予測制御することを特徴とする請求項に記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
  7. 前記コントローラは,前記湿度センサによる前記測定値によってヒータの配線不良,カバー取り付け不良,カバー内への浸水の各種情報を予め決められた前記状態データに基づいて予測制御できることを特徴とする請求項又はに記載の自己診断機能を持つバルブアクチュエータ。
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