JP4111490B2 - ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置 - Google Patents

ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4111490B2
JP4111490B2 JP2002198181A JP2002198181A JP4111490B2 JP 4111490 B2 JP4111490 B2 JP 4111490B2 JP 2002198181 A JP2002198181 A JP 2002198181A JP 2002198181 A JP2002198181 A JP 2002198181A JP 4111490 B2 JP4111490 B2 JP 4111490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasoline vapor
adsorption
gasoline
gas
vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002198181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004035091A (ja
Inventor
進 宍倉
公一 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Zosen Plant Engineering Inc
Original Assignee
Mitsui Zosen Plant Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Zosen Plant Engineering Inc filed Critical Mitsui Zosen Plant Engineering Inc
Priority to JP2002198181A priority Critical patent/JP4111490B2/ja
Publication of JP2004035091A publication Critical patent/JP2004035091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4111490B2 publication Critical patent/JP4111490B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を吸着して捕捉するガソリン蒸気の捕集方法および捕集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の環境浄化に関する規制強化に伴い、化学工場などから排出される化学物質の排出量の削減や、回収・再利用を図る気運が高まっている。
そこで、溶剤等を大量に使用する化学工場などでは、吸着法による溶剤回収が行われており、例えば、塩化メチレンの回収やシクロヘキサノンの回収などが挙げられる。これらは共に、活性炭や活性炭素繊維を吸着剤として用いた固定床の吸着装置であり、吸着剤から溶剤を脱着する場合には、スチーム等の熱源を使用し、加熱下で行われるのが一般的である。
【0003】
ところで、給油所において自動車へガソリンを給油する際にはガソリン蒸気が発生する。このガソリン蒸気はそのまま大気(環境)中に放出されてしまい、回収などの対策がとられていないのが現状である。
【0004】
特開昭60−110697号公報においては、給油所において自動車の燃料タンクへの給油中に発生するガソリン蒸気を液化回収する手段について記載されている。このガソリン蒸気の液化回収手段は、給油ホースの先端のノズルバルブに設けたフードで給油中に発生するガソリン蒸気を捕捉してガソリン吸収液中に散気させることによって、ガソリン蒸気を吸収液に溶解させて回収するものである。
【0005】
そして、ガソリンを捕捉して飽和したガソリン吸収液は負圧を付与されることによって当該ガソリン吸収液中からガソリン成分を気化させて取り除くことでガソリン吸収液を再生している。一方、気化したガソリンは、圧力を調節することによって液化されて所定の受け器に溜まるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、上記の活性炭等を吸着剤として用いた吸着装置をガソリン蒸気の回収に適用した場合には、吸着時に発生する吸着熱を除去することができず、過熱部分による発火の危険性がある。また、脱着する場合に使用するスチーム源を確保しなければならないこと、広い設置面積が必要であること、脱着して回収したガソリンに多量の水分が混入してしまうこと等の理由から適用は極めて困難である。
【0007】
また、特開昭60−110697号公報においては、装置内部にある電磁弁が給油所の保安上、問題であり、また、回収ガソリンの抜き出しや管理といった新たな業務が生じてしまう。
【0008】
本発明の課題は、上記したような問題がなく、給油中に発生するガソリン蒸気を吸着することで確実に捕集することが可能なガソリン蒸気の捕集方法、および捕集装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るガソリン蒸気捕集方法の態様は、ガソリン蒸気を導入するガソリン蒸気の導入手段と、着脱自在、かつ交換可能に設けられ、ガソリン蒸気を吸着するガソリン蒸気の吸着手段とを有するガソリン蒸気捕集装置を使用して、給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を捕集し、前記吸着手段に吸着させる吸着工程と、ガソリン蒸気を吸着した吸着手段を前記ガソリン蒸気捕集装置から取り外した後、当該吸着手段からガソリン成分を脱着させる脱着工程を含むことを特徴とする。
【0010】
この特徴によれば、吸着工程では自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を確実に捕集することができる。また、ガソリン蒸気を吸着すること等により吸着手段による吸着能が低下した場合には、当該吸着手段を取り外して新しい吸着手段と交換することによって、直ちにガソリン蒸気の捕集を再開することができる。
【0011】
また、脱着工程では吸着手段に吸着したガソリン成分を脱着することにより、吸着手段を再生させてガソリン蒸気の吸着能が再現され新しい吸着手段として再利用することができる。また、吸着手段から脱着させたガソリン成分は高濃度であるので、回収することにより燃料等として再利用することができる。
【0012】
また、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置の第1の態様は、給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を導入するガソリン蒸気の導入手段と、着脱自在、かつ交換可能に設けられ、導入したガソリン蒸気を吸着するガソリン蒸気の吸着手段と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
この特徴によれば、ガソリン蒸気を吸着する吸着手段を備えているため、自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を捕集して、確実に吸着することで環境中への散気を防ぐことができる。また、吸着手段は着脱自在かつ交換可能であるので、吸着手段におけるガソリン蒸気の吸着能が低下した場合には、当該吸着手段を取り外して新しい吸着手段と交換することによって、高い吸着能を再現して直ちにガソリン蒸気の捕集を再開することが可能である。また、導入手段により、ガソリン蒸気を効率よく装置内部に導入して吸着手段に吸着させることが可能である。
【0014】
また、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置の第2の態様は、第1の態様において、前記吸着手段は、ガソリン蒸気を吸着する吸着装置と、この吸着装置を冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
この特徴によれば、冷却手段により吸着装置を冷却することによって、ガソリン蒸気が吸着する際に生じる吸着熱を除去できるため、発火等の危険性がないうえ、吸着剤の吸着能を安定に維持することができる。
【0016】
また、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置の第3の態様は、第1または第2の態様において、当該ガソリン蒸気捕集装置は、移動手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
この特徴によれば、例えば、人力によって移動させることにより、吸着手段の着脱・交換作業を容易に行うことができる。また、敷地の狭い給油所において、給油時の条件に応じて適宜移動させることによって給油作業等の邪魔とならず、さらに、自動車の種類等に応じて当該ガソリン蒸気捕集装置をガソリン蒸気の捕集に最適なポジションまで移動させることが可能である。
【0018】
また、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置の第4の態様は、第2の態様において、前記吸着装置は、伝熱フィンを備えた隔壁プレートによって形成される流路を重ね合わせてなり、ガソリン蒸気を吸着する吸着剤を充填した吸着用流路と、熱媒体を流す熱交換用流路と、を交互に配置したプレートフィン熱交換器型の吸着装置であることを特徴とする。
【0019】
この特徴によれば、吸着装置がプレートフィン熱交換器型であるため、吸着剤の加熱や冷却を間接的に行うことができる。すなわち、回収ガソリン中への熱媒体の混入がなく、高濃度のガソリンを回収することができる。
【0020】
また、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置の第5の態様は、第1から 4 の態様のいずれか一において、ガソリン蒸気の導入手段は、ガソリン蒸気を吸引するガス吸引装置を有し、当該ガス吸引装置は、ガス流路において前記吸着手段の下流側に配置されていることを特徴とする。
【0021】
この特徴によれば、ガソリン蒸気を吸引するガス吸引装置が吸着手段の下流側に配置されているので、当該ガス吸引装置を通過するガスはガソリン成分をほとんど含まない浄化ガス(すなわち、ガソリン蒸気が吸着手段によって吸着された後のガス)であり、この浄化ガスがガス吸引装置を通過しても引火などの危険性がない。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明におけるガソリン蒸気の捕集方法は、後述するガソリン蒸気捕集装置1を使用して、給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を捕集し、吸着手段としての吸着装置20に吸着させる吸着工程と、ガソリン蒸気を吸着した吸着装置20をガソリン蒸気捕集装置1から取り外した後、当該吸着装置20からガソリン成分を脱着させる脱着工程を含むものである。
【0023】
図1は、本発明に係るガソリン蒸気捕集装置1の一実施形態を示したものであり、図2は、同ガソリン蒸気捕集装置1を使用して、自動車への給油中に発生するガソリン蒸気の捕集の一例を示したものである。なお、図1中の矢印はガス流路を示している。
【0024】
ガソリン蒸気捕集装置1は、図に示すごとく、装置内部にガソリン蒸気を導入する手段としてのガス吸引装置10と、導入したガソリン蒸気を吸着する手段としての吸着装置20を備え、さらに吸着装置20を冷却する手段としての冷却水循環装置15を有している。吸着装置20は、着脱自在、すなわちガス吸引装置10および冷却水循環装置15と分離可能であり、かつ交換可能に配備されている。
【0025】
また、吸着装置20としては、ガソリン蒸気を吸着可能であれば特に限定することなく使用することができ、例えば、プレートフィン熱交換器型吸着装置、シェルアンドチューブ型熱交換器吸着装置、プレート型熱交換器吸着装置などを採用することができる。ここでは、吸着装置20としてプレートフィン熱交換器型吸着装置を使用した実施形態について説明する。当該ガソリン蒸気捕集装置1は、吸引ガス量を1m/h、吸引ガス中のガソリン蒸気濃度を15体積%(残りは大気)、吸引ガスの相対湿度を70%、冷却水温度を30℃、1日の稼動時間(すなわち1回の給油に要する時間の積算値)を2.5時間とする条件で2週間程度の使用を想定した場合、装置サイズはおよそ、高さが1.6m、幅が1.1m、奥行が0.8mである。
【0026】
図2に示すように、ガソリン蒸気を導入する導入口11は、自動車7への給油中に発生するガソリン蒸気の発生箇所の近傍、例えば、自動車7の燃料タンクへの給油口7aの近傍に設置され、ガソリン蒸気を効率よく吸着装置20に導入できるように構成されている。導入口11と吸着装置20をつなぐ吸引ホース19には、空気中に含まれる塵などを濾すフィルターを配備することができる。具体的な導入口11もしくは吸引ホース19の形状、サイズ等は、効率よくガソリン蒸気を捕捉するなどの使用条件に応じて適宜設定することができる。なお、符号8は給油所に配置されている給油機を、符号9は給油機8から延び自動車7の燃料タンクに給油する給油ホースを示す。
【0027】
また、図1でガス吸引装置10の構成要素であるガス吸引ポンプ13は、ガス流路において吸着装置20より下流側に設置されている。このような構成により、ガス吸引ポンプ13を通過するガスは吸着装置20を通過してガソリン蒸気が捕捉されたガス、すなわちガソリン成分をほとんど含まない浄化ガスであるので、ガス吸引ポンプ13においてガソリンに引火して発火するなどの危険性がない。ガス吸引ポンプ13を通過した浄化ガスは、排出口12から大気(環境)中に放出される。
【0028】
冷却水循環装置15は、冷却用媒体としての冷却水を後述する吸着装置20の内部に構成された熱交換用流路21に流すことにより、吸着装置20を冷却するものである。その構成としては、例えば、冷却水の貯槽15aと、冷却水循環のための循環ポンプ15bであり、冷却水を所定の温度に保つ冷却装置(図示せず)を備えたものも使用できる。
【0029】
本実施形態におけるガソリン蒸気捕集装置1は、移動手段としての台車部30を有しており、例えば人力によって移動することができるようになっている。これにより、後述する吸着装置20の着脱・交換作業を容易に行うことができるとともに、給油所に設置しても給油作業等の邪魔になることがない。
【0030】
吸着装置20は着脱自在かつ交換可能であるので、ガソリン蒸気の吸着能が低下した場合には吸着装置20の交換が行われる。この交換は、ガソリン蒸気捕集装置1から吸着装置20を取り外す、もしくは吸着装置20を台車部30と共に取り外し、フレッシュな吸着装置20と交換することにより行われる。
【0031】
この吸着装置20の交換は、例えば、排気口12から排出される浄化ガスに含まれるガソリン濃度をモニターして、所定値以上のガソリン成分が検出された場合に行うことができる。ガソリン濃度の検出方法は特に限定されないが、分析装置による測定、または検知管を使用する測定などを例示することができ、検知管を使用する方法が簡易であるため好ましい。
【0032】
本実施形態における吸着装置20は、アルミニウムなどの金属製のケーシングにより構成されており、その内部は図3に示すように吸着部29を構成している。図示するように吸着部29は、熱交換用流路21と吸着用流路22が、その流れ方向が直交するように交互に配置されており、それぞれの流路間が、隔壁プレート24で仕切られている。熱交換用流路21および吸着用流路22には、その流れ方向と同方向に延びる伝熱フィン25がそれぞれ設けられている。この伝熱フィン25としては、波形構造や千鳥構造のものを使用できる。なお、図3では熱交換用流路21と吸着用流路22との流れ方向が直交するように配設されているが、例えば、逆方向とすることもできる。
【0033】
熱交換用流路21に流通させる熱媒体としては使用条件等により適宜設定することができ、例えば、ガソリン蒸気を吸着させる場合には冷却用熱媒体を使用でき、またガソリン成分を脱着させる場合には加熱用熱媒体を使用することができる。このように熱交換用流路21に熱媒体を流通させることにより、隔壁プレート24を介して吸着用流路22を間接的に冷却もしくは加熱することができる。
【0034】
吸着用流路22には、ガソリン成分を吸着する吸着剤26が充填されている。この吸着剤26としてはガソリン成分を吸着する能力を有するものであれば特に限定することなく使用することができる。より具体的には、例えば、活性炭、シリカゲル、ゼオライトなどを採用することができ、吸着能の高さなどから活性炭であると好ましい。
【0035】
ガソリン蒸気を吸着させる場合に冷却用熱媒体を使用した場合には、ガソリン蒸気の吸着による吸着熱を除去し、過熱部分が生じることを防ぐことができるので吸着剤26として吸着能が高くかつ安価な活性炭を使用することが可能である。
【0036】
次に、図4および図5を参照しつつ、ガソリン蒸気を吸着させる吸着工程と、ガソリン成分を脱着させる脱着工程について説明する。
【0037】
吸着工程は吸着装置20をガソリン蒸気捕集装置1に取り付け、ガソリン蒸気を装置内部に導入して行われる。図4に示すように、吸着用流路22にガソリン蒸気50を通過させることにより、ガソリン蒸気50に含まれるガソリン成分が吸着剤26に吸着され捕捉される。これにより、吸着用流路22の出口からはガソリン成分を含まない浄化ガス51が排出される。このとき熱交換用流路21には冷却水などの冷却用熱媒体52を流して吸着剤26を間接的に冷却することによって、吸着剤26にガソリンが吸着する際に生じる吸着熱を除去して過熱部分が生じることを防止することができ、もって発火などの危険性がなく安全にガソリン蒸気を吸着することができるとともに、吸着剤26の吸着能を安定に保つことができる。
【0038】
ガソリン蒸気を吸着して吸着能が低下した吸着装置20は、ガソリン蒸気捕集装置1から取り外した後、ガソリン成分の脱着および回収操作が行われる。このガソリン成分の脱着および回収操作は、例えば、取り外した吸着装置20を給油所外の所定の事業所等に搬送して行うことができる。
【0039】
脱着工程は、ガソリン成分が吸着剤26に吸着している状態において、図5に示すように、熱交換用流路21にスチームなどの加熱用熱媒体53を流して吸着剤26を間接的に加熱しながら、吸着用流路22のガソリン蒸気50の入口側から真空ポンプ71等によって減圧する減圧操作と、この加熱・減圧状態で吸着用流路22の浄化ガス51の出口側からパージ用ガス54を流すパージ操作を行う。これにより吸着剤26に吸着されていたガソリン成分を脱着させ、ガソリン成分を高濃度に含んだガス55を排出させる。また、前記したようにパージ用ガス54は、ガソリン蒸気50の流れ方向とは逆方向に流通させることが好ましい。
【0040】
このガソリン成分を高濃度に含んだガス55は、コンデンサなどの冷却装置72に送られて、ガソリン成分を液化して液体のガソリン56が回収される。この回収ガソリン56は高濃度であるので燃料、精油所へのリサイクルなどに用いることができる。一方、冷却装置72によってガソリン成分が除かれたガス57は、装置より排出される。なお、冷却装置72において回収しきれずにガス57にガソリン成分が含まれている場合には、このガス57を別に設置した吸着装置に導入させることによってガソリン成分を吸着して処理したり、焼却炉等に導入して焼却処理したりすることにより、ガソリン蒸気の環境への放出を一層低減できる。ここで、前記パージ用ガス54としては、ガソリンと反応する成分、例えば酸素を含まないものが好ましく、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素などを例示することができる。
【0041】
なお、パージ用ガス54を吸引する真空ポンプ71は、防爆構造のものを使用することができ、また発火防止仕様にすることで発火等の危険性を回避できるため、パージ用ガス54として酸素を含有するガスを用いることができる場合もある。また、真空ポンプからの排出ガスを加圧することで、ガソリン成分をより容易に液化回収できるようになる。この際の加圧手段には、メカニカルブースター付きの真空ポンプやブロアなどがある。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を捕集することができるため、ガソリン蒸気の環境への放散を最小限に抑えることができる。また、特別の工事等を要せず、既存の給油所に本発明のガソリン蒸気捕集装置を設置するだけで足りる。
【0043】
また、本発明のガソリン蒸気捕集装置は、吸着装置が着脱自在かつ交換可能に配備されているので、ガソリン蒸気の吸着能が低下した場合には吸着装置を交換することにより、直ちにガソリン蒸気の捕集を再開することができる。また、省スペースであり、移動手段を備えているので給油所内で給油作業等の邪魔となることがない。
【0044】
また、ガソリン蒸気を吸着した吸着装置は、ガソリン成分を脱着することで再生可能であるので、再度新たな吸着装置として使用することができる。そして、脱着させたガソリン成分についても回収することにより、燃料等として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガソリン蒸気捕集装置の一実施形態を示した図面である。
【図2】同ガソリン蒸気捕集装置を使用して、自動車への給油中に発生するガソリン蒸気の捕集の一例を示す。
【図3】吸着装置の内部構造の一例である。
【図4】吸着装置における吸着の原理の説明に供する図面である。
【図5】吸着装置における脱着の原理の説明に供する図面である。
【符号の説明】
1 ガソリン蒸気捕集装置
7 自動車
8 給油機
9 給油ホース
10 ガス吸引装置
11 導入口
12 排気口
13 ガス吸引ポンプ
15 冷却水循環装置
19 吸引ホース
20 吸着装置
21 熱交換用流路
22 吸着用流路
24 仕切り板
25 伝熱フィン
26 吸着剤
29 吸着部
30 台車部
50 ガソリン蒸気
51 浄化ガス
52 冷却用熱媒体
53 加熱用熱媒体
54 パージ用ガス
55 ガソリン蒸気を高濃度に含んだガス
56 回収ガソリン
57 冷却装置を通過したガス
71 真空ポンプ
72 冷却装置

Claims (3)

  1. 給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を導入するガソリン蒸気の導入手段と
    入したガソリン蒸気を吸着するガソリン蒸気の吸着手段と、
    を備えたガソリン蒸気捕集装置であって、
    前記吸着手段は、ガソリン蒸気を吸着する吸着装置と、この吸着装置を冷却する冷却用熱媒体循環装置と、を備え、
    前記吸着装置は、前記捕集装置本体に着脱自在、かつ交換可能に設けられ、かつ伝熱フィンを備えた隔壁プレートによって形成される流路を重ね合わせてなり、ガソリン蒸気を吸着する吸着剤を充填した吸着用流路と、熱媒体を流す熱交換用流路と、を交互に配置したプレートフィン熱交換器型の吸着装置であり、
    前記冷却用熱媒体循環装置は、貯槽と循環ポンプと循環ラインと、を備え、
    貯槽と循環ポンプは前記捕集装置本体に取り付けられており、循環ラインは前記捕集装置本体に装着された状態の吸着装置の前記熱交換用流路に着脱自在に接続されており、
    前記捕集装置は、台車部からなる移動手段を備えていることを特徴とする、ガソリン蒸気捕集装置。
  2. 請求項1に記載のガソリン蒸気捕集装置において、ガソリン蒸気の導入手段は、ガソリン蒸気を吸引するガス吸引装置を有し、当該ガス吸引装置は、ガス流路において前記吸着手段の下流側に配置されていることを特徴とする、ガソリン蒸気捕集装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガソリン蒸気捕集装置を使用して、給油所で自動車への給油中に発生するガソリン蒸気を捕集するガソリン蒸気捕集方法であって、
    前記導入手段により導入したガソリン蒸気を前記吸着装置により吸着する吸着工程と、
    ガソリン蒸気を吸着した吸着手段を前記捕集装置本体から取り外した後、当該吸着装置からガソリン成分を脱着させる脱着工程と、
    前記脱着工程後の吸着装置を、前記捕集装置本体に再び取り付けて、前記ガソリン蒸気の吸着を行うことを特徴とするガソリン蒸気捕集方法。
JP2002198181A 2002-07-08 2002-07-08 ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置 Expired - Fee Related JP4111490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198181A JP4111490B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198181A JP4111490B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004035091A JP2004035091A (ja) 2004-02-05
JP4111490B2 true JP4111490B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=31705705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002198181A Expired - Fee Related JP4111490B2 (ja) 2002-07-08 2002-07-08 ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4111490B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4671772B2 (ja) * 2004-12-22 2011-04-20 三菱電機株式会社 ガス状炭化水素の処理・回収装置及び方法
JP5241798B2 (ja) * 2004-12-22 2013-07-17 三菱電機株式会社 ガス状炭化水素の処理・回収装置及び方法
JP4698449B2 (ja) * 2006-03-13 2011-06-08 三菱電機株式会社 ガソリンベーパ回収装置
JP2009072098A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Techno Kasei Kk 車輌に付着した有害生物を死滅させる方法
JP2008238171A (ja) * 2008-06-06 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corp ガス状炭化水素の処理・回収方法
JP5598682B2 (ja) * 2012-07-19 2014-10-01 株式会社タツノ 給油装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004035091A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100427676B1 (ko) 폐기가스에포함된가스상탄화수소의처리또는회수방법
US10507424B1 (en) Device for cleaning air laden with CO2
CN103429317B (zh) 还原湿烟气中的nox的设备和系统
JP3348948B2 (ja) 土壌中有機溶剤の除去装置
JP2001205045A (ja) 二酸化炭素除去方法および二酸化炭素除去装置
US7389639B2 (en) Water recovery and purification
JPS5827785A (ja) 不活性ガス−炭化水素蒸気混合物から炭化水素を回収する方法および装置
JP3108649B2 (ja) 車両排ガス浄化装置
WO1988006913A1 (en) Method and apparatus for the continuous separation of contaminants from a fluid mixture
JP6847355B2 (ja) 排気ガス浄化のための方法およびシステム
CN103429315A (zh) 净化含二氧化碳的气体的方法和二氧化碳纯化系统
CN108744866A (zh) 一种组合式油气净化装置及净化工艺
JP4111490B2 (ja) ガソリン蒸気捕集方法および捕集装置
US20090025554A1 (en) Method of purifying large quantity of exhaust gas containing dilute volatile hydrocarbons
US7125439B2 (en) Air environment control system and technique
JP2010142728A (ja) 排ガス処理システム
US5584911A (en) Vapor recovery system with cyclonic separator
KR200326029Y1 (ko) 배가스 처리용 하이브리드 형 스크러버 장치
JP2004344703A (ja) 二酸化炭素の処理方法及び二酸化炭素処理装置
JP3133988B2 (ja) 廃棄ガス中に含まれる希薄なガス状炭化水素の処理装置
KR20070004398A (ko) 냉동기를 갖는 정화장치
CN102029100A (zh) 有机废气活性炭吸附的干法脱附工艺
JP2925522B2 (ja) ガス状炭化水素を含む廃棄ガスから炭化水素を液状で回収する方法
JP4911139B2 (ja) 揮発性有機化合物の除去・回収方法
CN113457358A (zh) 有机挥发物的全自动回收装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150418

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150418

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees