JP4110739B2 - 多段式圧造成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のダイとこれに対向して進退移動する複数のパンチとで素材を圧造成形して所定形状の成形品を形成するようにした多段式圧造成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧造成形機において、パンチとダイを定位置にセットして圧造動作を行わせる場合に、両者の軸芯が少しでも狂うようなことがあると精度の高い成形品を得ることができず、また、工具寿命に悪影響を及ぼすことになる。
【0003】
そこで、従来では、パンチを保持するパンチホルダをラムに複数の取付ボルトを用いて固定する際に、パンチホルダ側に大きめの通孔を明けて、この通孔の許す範囲でパンチホルダのラムに対する取付位置を調整可能として、パンチとダイの軸芯が一致するように芯出し調整が行えるように構成している。そして、パンチをパンチホルダーに、またダイをダイブロックにそれぞれセットして圧造動作を行わせ、両者の軸芯が狂っている場合には、上記取付ボルトを緩めてその状態でパンチホルダーをラムに対して芯ずれしている量だけ位置変更し、その変更位置を維持しながら固定することによりパンチとダイの芯出しを行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したパンチとダイの芯合わせ手段では、パンチとダイの調芯完了後の圧造成形において、ブランクの切断端面の傾きによる偏荷重等によりパンチホルダーが誘導されてラムとの取付位置に狂いが生じ易く、その結果、パンチとダイの調芯完了後にパンチホルダーの狂いを修正するための芯合わせ作業を行う必要があり、しかも、その芯合わせ作業が非常に煩雑で手間を要し、正確な微調整が難しい問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを一体化することにより、パンチとダイの調芯完了後の圧造成形において、パンチとダイの軸芯に狂いが生ずるのを防止できる多段式圧造成形機の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願の請求項1の発明は、機台に並設される複数のダイと、機台に対向して進退移動するラムに複数のパンチホルダーを介して上記各ダイに対向するように設けられる複数のパンチとで素材を順次圧造成形するようにした多段式圧造成形機において、隣合う1対のパンチホルダー又はパンチの筒状外周部に嵌合される1対の芯間変更用偏芯ブッシュと、これらの偏芯ブッシュの外周に嵌め込んで両ブッシュを割り締め保持する1対の割溝付き保持孔を有すると共に、これらの各保持孔の締付用ボルトをもち、調芯が完了した隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを一体化するロックプレートとでなるロック機構を備えていることを特徴とする。
【0007】
本願の請求項2の発明は、上記した請求項1の発明において、偏芯ブッシュの前部に鍔部が設けられていると共に、該鍔部の外周に回転治具用の凹溝が複数形成され、かつ、鍔部の前面に等角度をおいて該偏心ブッシュの軸芯に対する外周面の変位量の度合いを示す複数の数字が表記されていることを特徴とする。
【0008】
本願の請求項3の発明は、上記した請求項1又は請求項2の発明において、偏芯ブッシュに、パンチ又はダイを冷却するエアー又は潤滑油を噴射する噴射孔が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る多段圧造成形機を示すもので、該圧造成形機1は、機台2と、該機台2の前面に対して前進、後退するラム3とを有し、機台1の前面には一側部に設けられて外部から供給される線材(図示せず)を所定寸法に切断するカッター機構4と、ダイブロック5を介して複数(図では2つ)のダイ6,6′が並設されており、また、ラム3には、該ラム3の前面に取り付けられる複数(図では2つ)のパンチホルダー7,7′を介して上記各ダイ6,6′に対向する複数(図では2つ)のパンチ8,8′が備えられている。そして、これらのダイ6,6′とパンチ8,8′とで、第1,2の圧造ステーション9A,9Bが構成され、上記ラム3の前進により、カッター機構4から供給された切断ブランクを各圧造ステーションで粗から精に順次圧造成形して所定形状の成形品が得られるようになされている。なお、機台2には、図示しないが上記切断ブランクを各圧造ステーション9A,9Bにわたって移送する素材移送手段が設けられている。
【0011】
上記パンチホルダー7は、図2〜図4に示すように、その中心部にパンチ8の後端部を保持する割り溝付き挿通孔7aが形成され、該挿通孔7aの割り溝部分にはパンチ8の抱き締めボルト10と離反用ボルト11とが設けられている。両ホルダー7の上下位置には、ラム3に設けられたスタッドボルト12,13への通孔7b,7cが設けられている。スタッドボルト12には、左右位置を調整する調整ねじ14,15と、パンチホルダー7の上部を締結するおむすび型ナット16及び3本のボルト17,18,19とが備えられ、スタッドボルト13には、パンチホルダー7の下部を締結する締結ナット20が備えられている。そして、スタッドボルト12,13を上記通孔7b,7cの許す範囲でこれら通孔7b,7cに対して固定する位置を上下及び左右に移動することにより、パンチ8のダイ6に対する上下及び左右方向の芯出し調整が行え、さらに調整ねじ14,15により左右方向への芯出しの微調整が行えるようになっている。また、パンチホルダー7の挿通孔7aには、その後部から前面にわたる凹溝7dが形成され、各凹溝7dと装着されるパンチ8の外周面とで通路が形成されるようになっている。また、凹溝7dの後端部には、エアー又はボンデやモブデンなどの潤滑油を上記通路に送り込むコンプレッサ又は油圧ポンプなどの供給手段(図示せず)が連通連結される。
なお、上記パンチホルダー7′については、上記したパンチホルダー7と基本的に同じ構造となるので、その具体的な構造及び作用の説明を省略する。
【0012】
そして、上記パンチホルダー7,7′の先端部に筒状部7e,7eがそれぞれ突設される一方、隣り合う1対のパンチホルダー7,7′の筒状部7e,7eに嵌合される1対の芯間変更用偏芯ブッシュ21,21と、これらの偏芯ブッシュ21,21の外周に嵌め込んで両ブッシュ21,21を割り締め保持する1対の割り溝付き保持孔22a,22aを有すると共に、これらの各保持孔22a,22aの締付用ボルト23,23をもち、調芯が完了した隣り合う1対のパンチホルダー7,7′を一体化するロックプレート22とでなるロック機構Rが備えられている。
【0013】
偏芯ブッシュ21は、図3及び図4に示されているように、その中心部にパンチホルダー7の筒状部8の外周に嵌合される偏芯筒部21aと、該筒部21aの一端に設けられる鍔部21bとを有している。鍔部21bの中心部には、パンチ8が挿通する貫通孔21cが形成され、外周部には回転治具(図示せず)用の凹溝21d…21dが複数形成され、かつ、鍔部21cの前面で各凹溝21d…21d間に、つまり等角度で分割された位置に、貫通孔21cの中心に対する偏芯筒部21aの各外周部位の変位量の度合いを示す1〜8の数字が表記されている。また、鍔部21bの中心部近くには、その後面から前面のやや中心寄りに向かって貫通する複数の噴射孔21e…21eが形成されている。
【0014】
また、ロックプレート22は、図4及び図5に示されているように、上記偏芯ブッシュ21,21を介して2つのパンチホルダー7,7′をロックするもので、偏芯ブッシュ21,21の外周に嵌め込んで両ブッシュ21,21を割り締め保持する1対の割り溝付き保持孔22a,22aを有している。保持孔22a,22aの各割り溝部分には、各割り溝を締め付けてロックプレート22に偏芯ブッシュ21,21を割り締め保持する締付用ボルト23,23が設けられている。
【0015】
そして、図4に示されているように上記ロックプレート22を偏芯ブッシュ21,21を介してパンチホルダー7,7′に嵌合して組付けたとき、上記パンチホルダー7の凹溝7dと、偏芯ブッシュ21の噴射溝21e…21eとが常時連通され、これらの凹溝7dと噴射孔21e…21eとエアー又は潤滑剤の供給手段(図示せず)とによりパンチ8又はダイ6を冷却する冷却機構が構成されている。
【0016】
次に、以上のようにロック機構を備えた多段式圧造成形機においてパンチ8,8′とダイ6,6′との調芯動作及び調芯後に隣接する1対のパンチホルダーをロックするための動作について説明する。
【0017】
まず、パンチ8,8′をパンチホルダー7,7′に、またダイ6,6′をダイブロック5にそれぞれセットして圧造動作を行ない、パンチ8とダイ6の軸芯及びパンチ8′とダイ6′との軸芯がそれぞれ狂っていないかどうかを確認する。そして、例えばパンチ8とダイ6の軸芯が狂っている場合には、パンチホルダー7のラム3に対する取付位置を変更して芯出し調整を行う。つまり、スタッドボルト12,13における各ナット16,20を緩めて、パンチホルダー7をラム3に対して芯ずれしている量だけ通孔7b,7cの許す範囲で上下及び左右方向の芯出し調整を行い、その状態を維持しながら各ナット16,20を締め付けて締結する。その後、再びパンチ8とダイ6の圧造動作を行わせ、両者の軸芯がさらに左右方向に微妙に狂っている場合には、ボルト17を少し緩めて、調整ねじ19,20により左右方向の芯出し微調整を行い、ボルト17を再び締め付けて正確な調芯を行う。
【0018】
次に、調芯が終わった場合、その調芯された隣り合う1対のパンチホルダー7,7′の筒状部7e,7eに偏芯ブッシュ21,21を嵌合して、両パンチホルダー7,7′をロックプレート22で一体化する。
【0019】
その場合、調芯された隣り合う1対のパンチホルダー7,7′の芯間P1と、ロックプレート22の芯間、つまり偏芯ブッシュ21,21の芯間P2とが狂っているときには、ロックプレート22の締付用ボルト23,23を少し緩めて偏芯ブッシュ21,21の一方又は両方を適宜回転させてその芯間P2を変更し、該芯間P2をパンチホルダー7,7′の芯間P1に一致させる。そして、締付用ボルト23,23を再度締め付けることによりその変更位置に偏芯ブッシュ21,21を固定し、そのうえで、ロックプレート13を偏芯ブッシュ21,21を介してパンチホルダー7,7′に嵌合する。
【0020】
また、その変更にあたって、たとえば偏芯ブッシュ21の場合、該ブッシュ21における鍔部21cの相対向する二つの凹溝21d,21dに係合する二つの係合爪を有する回転用治具(図示せず)を用いて回転させる。また、鍔部14cの前面には、等角度に分割されて偏芯ブッシュ21の軸芯に対する外周面の変位量の度合いを示す1〜8の数字が表示されているので、該数字をもとに偏芯ブッシュ21を所定角度回転させることにより、該ブッシュ21の軸芯をロックプレート22の保持孔22aの軸芯に対し所定量だけ正確に変更させることが可能となる。これにより、偏芯ブッシュ22,22′の芯間P2をパンチホルダー7,7′の芯間P1に容易に一致させることができる。
【0021】
以上のように、調芯された隣り合う1対のパンチホルダー7,7′の筒状部7e,7e′に偏芯ブッシュ22,22を嵌合して、両パンチホルダー7,7′をロックプレート22で一体化するようにしたから、芯合わせ後の圧造成形において、ブランクの切断端面の傾きによる偏荷重等によりパンチホルダー7,7′が誘導されて、ダイ6,6′とパンチ8,8′の軸芯に狂いが発生するのを防止でき、その結果、芯合わせ後の面倒な芯合わせ作業を不要にできる。
【0022】
また、パンチ側には、パンチホルダー7,7′の各凹溝7dと、ロックプレート22の凹溝22dと、偏芯ブッシュ22の環状溝22e及び噴射孔22fとエアー又は潤滑剤の供給手段(図示せず)とでなる冷却機構が形成されているので、供給手段によるエアー又は潤滑剤の供給により上記凹溝7d及び22dから環状溝22e及び噴射孔22fを介してエアー又は潤滑剤をパンチ8,8′の先端側に向かって噴射することができる。これにより、パンチ8,8′及びダイ6,6′を冷却することができると共に、成形時に生ずる金属フィンを除去できる。さらに、上記噴射孔22fから潤滑剤を噴射する場合には、上記効果に加えて潤滑剤をパンチ8,8′やダイ6,6′に塗布することになるので、複雑な形状の成形品であってもパンチ8,8′とダイ6,6′による成形を容易ならしめることができる。
【0023】
また、既述した実施の形態では、上方側スタッドボルト12には、調整ねじ14,15とおむすび型ナット16と3本のボルト17,18,19が備えられているので、おむすび型ナット16におけるいずれかのボルト17を少し緩めておき、調整ねじ14,15で、左右方向の位置を調整し、その後上記ボルト17を再度締め付けるだけでパンチホルダー7のラム3に対する左右位置の微調整が容易に行える。この場合、パンチホルダー7はスタッドボルト12に対して垂直に押し付けられた状態で締結されるので、調整時の精度そのままで固定できるし、また、締結トルクが小さくてすむというメリットがある。なお、下方側スタッドボルト13についても同様の締結構造とすることは可能である。
【0024】
図6,7は別の実施の形態を示すもので、隣合う1対のパンチホルダー7,7′をロックするロック機構Rに代えて、隣り合う1対のパンチ8,8′をロックするロック機構を用いたものである。ロック機構Sは、隣り合う1対のパンチ8,8′の外周に嵌合される1対の芯間変更用偏芯ブッシュ31,31と、これらの偏芯ブッシュ31,31を割り締め保持する1対の割溝付き保持孔32a,32aを有すると共に、これらの各保持孔32a,32aの締付用ボルト33,33をもち、調芯が完了した隣り合う1対のパンチ8,8′を一体化するロックプレート32とを備えている。
【0025】
具体的には、偏芯ブッシュ31は、その中心部にパンチ8の外周部に挿嵌する貫通孔31aを有する偏芯筒部31bと、該筒部31bの一端に設けられる鍔部31cを有している。鍔部31cの外周には回転治具(図示せず)用の凹溝31dが複数形成され、かつ、鍔部31cの前面で各凹溝31d,31d間に、つまり等角度で分割された位置に偏芯ブッシュ31の軸芯に対する外周面の変位量の度合いを示す1〜8の数字が表記されている。偏芯筒部31bの長さ方向中間部の外周には環状溝31eが形成され、該環状溝31eの底部から偏芯筒部31bの前面やや中心寄りに向かって貫通する複数の噴射孔31fが形成されている。
【0026】
また、ロックプレート32は、偏芯ブッシュ31,31を割り締め保持する割り溝付き保持孔32a,32aと、パンチホルダー7へのボルト34による取付用の挿通孔32b,32cとを有している。保持孔32a,32aの各割り溝部分には、各割り溝を締め付けて偏芯ブッシュ31,31を割り締め保持する締付ボルト35,35が設けられている。また、ロックプレート32の保持孔32a,32aには、パンチホルダー7の通孔7fと対応する位置にその後面から前面にわたる通孔32dが形成されている。
【0027】
そして、ロック機構Sをパンチ8,8′に組付けたとき、上記パンチホルダー7の通孔7fと、ロックプレート32の通孔32dと、偏芯ブッシュ31の環状溝31e及び噴射孔14fとが連通されており、これらの通孔7f、32d、環状溝31e、噴射孔14f及びエアー又は潤滑剤の供給手段(図示せず)とによりパンチ8,8′を冷却する冷却機構が構成されることになる。
なお、ロック機構以外の構造は、既述した実施の形態と同様の構造と基本的に同じとなるので、その構成及び作用についての説明は省略する。
【0028】
以上のようにロック機構Sを構成した場合、両ダイ6,6′とパンチ8,8′の調芯が終わった後に、その調芯された隣り合う1対のパンチ8,8′の外周部にロックプレート32を1対の偏芯ブッシュ31,31を介して嵌合することにより、両パンチ8,8′をロックプレート32で一体化することができる。これにより、芯合わせ後の圧造成形において、ブランクの切断端面の傾きによる偏荷重等によりパンチホルダー7,7′が誘導されて、狂いが発生するのを防止でき。
【0029】
また、ロックプレート32で1対のパンチ8,8′を一体化する際に、調芯された隣り合うパンチ8,8′の芯間と、ロックプレート32の芯間、つまり偏芯ブッシュ31,31の芯間とが狂っているときには、上記した実施の形態の場合と同様の手順で、偏芯ブッシュ31,31の一方又は両方を適宜回転させて芯間を変更し、両ブッシュ31,31の芯間をパンチホルダー7,7の芯間に一致させ、そのうえでパンチ8,8′に両ブッシュ31,31を介してロックプレート32を嵌合すればよい。
【0030】
なお、上述した実施の形態では、いずれも2段の圧造ステーションを備えた圧造成形機について説明したけれども、例えば3段以上の圧造ステーションを備えた圧造成形機についても適用できる。つまり、偶数段の圧造ステーションを備える圧造成形機については、1段と2段、3段と4段、5段と6段といったように隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを1組として3つのロックプレートでロックすればよい。また、奇数段の圧造ステーションを備える圧造成形機については、偏荷重のかかりにくい段を除いた残りの段の隣り合う対のパンチホルダー又はパンチを1組としてロックプレートでロックすればよい。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明の多段式圧造成形機によれば、多段式圧造成形機において、隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチの筒状外周部に嵌合される1対の芯間変更用偏芯ブッシュと、これらの偏芯ブッシュの外周に嵌め込んで両ブッシュを割り締め保持する1対の割溝付き保持孔を有すると共に、これらの各保持孔の締付用ボルトをもち、調芯が完了した隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを一体化するロックプレートとでなるロック機構を備えているから、パンチとダイ調芯完了後、上記ロック機構により隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを一体化することができ、これにより、調芯完了後の圧造成形において、ブランクの切断端面の傾きによる偏荷重等がパンチホルダーに作用しても、該ホルダーがこれに誘導されてラムとの取付位置がずれるといったことを防止できる。その結果、調芯完了後の面倒なダイとパンチとの芯出し作業を不要にできる。
【0032】
その上、偏芯ブッシュの回転動作で両偏芯ブッシュの芯間、つまりロックプレートの芯間が変更可能に構成されているので、調芯された隣り合う1対パンチホルダー又はパンチの芯間に偏芯ブッシュの芯間、つまりロックプレートの芯間を正確に一致させることができる。これにより、調芯された隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチをそのままロックプレートで一体化することができる。
【0033】
また、偏芯ブッシュの前部に鍔部を設けると共に、該鍔部の外周に回転治具用の凹溝を複数形成し、かつ、鍔部の前面に等角度をおいて偏芯ブッシュの軸芯に対する外周面の変位量の度合いを示す複数の数字を表記するようにすれば、上記鍔部の凹溝に係合する回転用治具を用いて偏芯ブッシュを容易に回転させることができるし、偏芯ブッシュを回転させて1対の偏芯ブッシュの芯間を変更するとき、鍔部の前面に表示された数字をもとに偏芯ブッシュの回転による変更量を認識することができ、その変更を容易に行うことができる。
【0034】
さらに、偏芯ブッシュに、パンチ又はダイを冷却するエアー又は潤滑油を噴射する噴射孔を設ければ、供給手段によるエアー又は潤滑剤の供給により噴射孔からエアー又は潤滑剤をパンチ側に向かって噴射することができ、これにより、パンチ又はダイを冷却することができると共に、成形時に生ずる金属フィンを除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多段式圧造成形機の概略説明図である。
【図2】 同圧造成形機の要部の一部切り欠き側面図である。
【図3】 同要部の正面図である。
【図4】 同要部の縦断側面図である。
【図5】 同割り閉めロックプレートの正面図である。
【図6】 別の実施の形態を示す要部の側面図である。
【図7】 同要部の正面図である。
【符号の説明】
1 多段式圧造成形機
3 ラム
6,6′ ダイ
7,7′ パンチホルダー
8,8′ パンチ
21,21 芯間変更用偏芯ブッシュ
21c,21c 鍔部
21d,21d 凹溝
21f,21f 噴射孔
22 ロックプレート
22a,22a 保持孔
22d,22d 凹溝
21f,21f 噴射孔
31,31 芯間変更用偏芯ブッシュ
31c,21c 鍔部
31f,21f 噴射孔
32 ロックプレート
32a,32a 保持孔
32d,32d 凹溝
R ロック機構
S ロック機構

Claims (3)

  1. 機台に並設される複数のダイと、機台に対向して進退移動するラムに複数のパンチホルダーを介して上記各ダイに対向するように設けられる複数のパンチとで素材を順次圧造成形するようにした多段式圧造成形機において、隣合う1対のパンチホルダー又はパンチの筒状外周部に嵌合される1対の芯間変更用偏芯ブッシュと、これらの偏芯ブッシュの外周に嵌め込んで両ブッシュを割り締め保持する1対の割溝付き保持孔を有すると共に、これらの各保持孔の締付用ボルトをもち、調芯が完了した隣り合う1対のパンチホルダー又はパンチを一体化するロックプレートとでなるロック機構を備えていることを特徴とする多段式圧造成形機。
  2. 偏芯ブッシュの前部に鍔部が設けられていると共に、該鍔部の外周に回転治具用の凹溝が複数形成され、かつ、鍔部の前面に等角度をおいて該偏芯ブッシュの軸芯に対する外周面の変位量の度合いを示す複数の数字が表記されていることを特徴とする請求項1に記載の多段式圧造成形機。
  3. 偏芯ブッシュに、パンチ又はダイを冷却するエアー又は潤滑油を噴射する噴射孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多段式圧造成形機。
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