JP4109664B2 - 桟橋およびその施工方法 - Google Patents

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Description

この発明は、桟橋およびその施工方法に関する。
従来から、河川や渓谷において、様々な仮設桟橋が利用されている。たとえば、河川において、対岸で工事を行う場合には、一時的な橋として仮設桟橋が構築される。そして、その仮設桟橋を利用することで対岸における工事が円滑に行われる。この種の仮設桟橋が特許文献1に記載されている。
特開2001−115421号公報
上記の仮設桟橋の施工は、まず、仮設桟橋の根元部分から仮設桟橋の架設方向に複数のビームを張り出す。そして、張り出した各ビームの先端部分にそれぞれ仮杭を打設し、打設した各仮杭の上端部によって各ビームを支持する。次いで、支持された各ビームを基盤として、複数の支柱を打設し、各支柱の上部に、横桁、ブレス、主桁、覆工板等を取り付ける。そして、仮設桟橋の架設方向に各ビームを送り出し、その後は、上記工程を繰り返すことで仮設桟橋を構築する。
ところで、仮設桟橋は、一時的な橋として構築され、それを利用して工事等が行われるものであるため、仮設桟橋が構築されなければ工事等を行うことができない。ゆえに、仮設桟橋は短期間で構築されることが望ましい。
しかしながら、上記の仮設桟橋の構築においては、ビームや仮杭を用いるため、その工程が多くなり、結果として構築するまでの期間が長くなってしまう。
この発明は、かかる背景をもとになされたもので、短期間で構築することのできる桟橋およびその施工方法提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、架設方向と直交する方向に平行に、かつ、架設方向に一定間隔をあけて設けられた複数の導材桁(2)と、各導材桁を支持するように、上部は導材桁に固定され、下部は地中に打ち込まれた複数の鋼杭(3)と、導材桁と導材桁との間に掛け渡されて架設方向に延びる主桁(4)と、を備え、上記導材桁は、互いに平行を保って延びる一対の溝形鋼(211)と、一対の溝形鋼の間に配置され、各溝形鋼と接合している複数の区画部材(212)とを備え、一対の溝形鋼(211)と2つの区画部材(212)とによって鋼杭が挿入され得る挿入空間(213)が形成された上桁(21)を有し、上記鋼杭は、上記導材桁の上桁を構成する一対の溝形鋼(211)と上記2つの区画部材(212)とによって形成された挿入空間(213)から垂直下方に差し込まれて、下部は地中に打ち込まれ、上部は上記上桁に対して上下に移動しないように固定されていることを特徴とする桟橋(1)である。
請求項2に記載の発明は、上記導材桁(2)は、上記上桁(21)の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁(22)と、上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレス(23)とを有し、上記鋼杭(3)は、上記補助桁を経由して差し込まれることを特徴とする請求項1に記載の桟橋(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素を表す。以下、この項において同じ。
これらの構成によれば、桟橋は、導材桁を備えており、その導材桁は、上桁、補助桁およびブレスを有している。たとえば、前もって工場にて導材桁を組立てておき、現場にてその導材桁を用いれば、桟橋を構築するための工程を少なくすることができ、桟橋を短期間で構築できる。
請求項3に記載の発明は、導材桁(2)を用いて桟橋(1)を施工する方法であって、上記導材桁は、2本の溝形鋼(211)が鋼杭(3)を差し込める隙間をあけて平行に連結された上桁(21)を有するものであり、桟橋の根元部分に設けた橋台(7)から、架設方向に第1の主桁(4a)を延ばして、仮杭で先端側を仮保持し、上記第1の主桁のほぼ中央部に、架設方向と直交する方向に平行に設ける第1の導材桁(2a)を水平方向に仮保持し、上記仮保持した第1の導材桁の上桁を構成する2本の溝形鋼の隙間から垂直下方に鋼杭を差し込み、当該差し込んだ鋼杭の下部を地中に打ち込んだ後、その上部を上桁に固定し、さらに、上記第1の主桁の先端部に、上述と同様にして、鋼杭により固定された第2の導材桁(2b)を取り付け、鋼杭で支持された第2の導材桁をまたぎ、上記第1の導材桁から、さらに架設方向前方に向けて延びる第2の主桁(4b)を取り付け、その後、上記第2の導材桁と同様の手順で、複数の導材桁(2c,2d)を順次取り付けていくことを特徴とする桟橋の施工方法である。
請求項4に記載の発明は、上記導材桁(2)は、上記上桁(21)の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁(22)と、上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレス(23)とを有し、上記鋼杭(3)は、上記補助桁を経由して差し込むことを特徴とする請求項3に記載の桟橋(1)の施工方法である。
これらの方法によれば、桟橋を短期間で構築することができる。たとえば、前もって工場にて導材桁を組立てておき、現場にてその導材桁を用いれば、桟橋を構築するための工程を少なくすることができる。
また、主桁が、導材桁をまたぐようにして架設方向前方に延ばされるので、桟橋に用いられる主桁の数が少なくなり、桟橋をより短期間で構築することができる。
また、導材桁は、主桁の先端部で仮保持された後に固定されるため、導材桁を仮保持してから固定するまでの時間を短縮することができ、桟橋全体の構築期間を短くすることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる桟橋1を示す平面図であり、図2は、図1の矢印A方向にみた図であり、図3は、図2の矢印B方向にみた図である。
桟橋1は、河川を横断するように構築されており、架設方向が河川横断方向とされ、架設方向と直交する方向が河川の流れの方向とされている。
桟橋1には、河川の流れに平行に延び、かつ、河川横断方向に一定間隔をあけて設けられている複数の導材桁2と、各導材桁2を支持している複数の鋼杭3と、各導材桁2間に掛け渡されて河川横断方向に延びる複数の主桁4と、河川の流れに平行に延び、各主桁4をまたぐようにして各主桁4上に設けられている複数の横桁5と、各横桁5上に敷設された複数の覆工板6とが備えられている。
図4は、導材桁2の構成を詳しく示す図であり、図4(a)は、導材桁2の平面図である。また、図4(b)は、図4(a)の矢印C方向にみた図であり、図4(c)は、図4(b)の矢印D方向にみた図である。
導材桁2には、長尺形状の上桁21と、上桁21の下方で上桁21と平行に延びる長尺形状の補助桁22と、上桁21と補助桁22とを連結する複数のブレス23とが備えられている。
図5は、上桁21の一部を詳しく示す斜視図であり、溝形鋼211と区画部材212との接合状態が詳しく示されている。
上桁21には、互いに平行を保って延びる長尺形状の一対の溝形鋼211と、一対の溝形鋼211の間に配置され、各溝形鋼211と接合している複数の区画部材212とが備えられている。
溝形鋼211は、断面略コ字状の部材であり、略長方形状の板状の主面211aと、主面211aの幅方向の両端から主面211aと直交する方向に突出する一対のフランジ211bとが備えられている。
区画部材212は、断面略I字状の部材であり、溝形鋼211の主面211aと直交する略矩形状の主面212aと、主面212aの両端に、主面212aと直交するように設けられた一対のフランジ212bとが備えられている。
一対の溝形鋼211は、互いのフランジ211bが外側方向を向くようにして、互いの主面211aを対向して並列している。そして、各溝形鋼211の主面211aの内面に各区画部材212のフランジ212bが密着し、主面211aとフランジ212bとがボルトおよびナットなどで固定されることで、各溝形鋼211と各区画部材212とが固定されている。
また、区画部材212は、上桁21の長手方向において、2つの区画部材212が所定間隔を保って対をなしており、その間の空間を、鋼杭3が挿入され得る挿入空間213としている。そして、6対の区画部材212が、上桁21の長手方向において、所定間隔を保って配置されている。これにより、主桁21の長手方向において、6つの挿入空間213が所定間隔ごとに形成されている(図4参照)。
再び、図4を参照して、補助桁22には、導材桁2の長手方向に延びる一対の長尺形状の補助鋼221が備えられている。
補助鋼221は、断面略L字状であって、上桁21の長さとほぼ同じ長さを有している。そして、一対の補助桁221は、所定間隔を保って対向している。
そして、補助桁22も、上桁21とほぼ同程度の、鋼杭3の挿入空間と、挿入された鋼杭3を固定するための構造を有している。
ブレス23は、長手の棒状の部材であって、2つのブレス23がX字状に組み合わされて対とされ、その対とされたブレス23の上部が上桁21の一方の溝形鋼211の下端に接合され、その下部が補助桁22の一方の補助鋼221の上端に接合されることで、一方の溝形鋼211と一方の補助鋼221とを連結している。そして、導材桁2の長手方向において、5対のブレス23が所定間隔ごとに配置されている。
また、図4(b)においては図示されないが、同様に、上桁21の他方の溝形鋼211の下端に、対とされたブレス23の上部が接合され、下部が補助桁22の他方の補助鋼221の上端に接合されることで、他方の溝形鋼211と他方の補助鋼221とを連結している。そして、導材桁2の長手方向において、5対のブレス23が所定間隔ごとに配置されている。すなわち、導材桁2は、トラス構造を有している。
なお、導材桁2は、たとえば、その長さが約12m以内、その高さが約2.4m以内となるようにされている。
再び、図1〜図3を参照して、鋼杭3には、たとえば、H形鋼が用いられている。そして、各導材桁2の6つの挿入空間213に、それぞれ鋼杭3が挿入されている。導材桁2の挿入空間213に挿入された鋼杭3は、その上部が上桁21および補助桁22に、後述の杭固定装置55により固定されており、その下部が河川底に打ち込まれている。これにより、各導材桁2は、鋼杭3によって所定高さに支持されている。
主桁4には、たとえば、H形鋼が用いられており、各導材桁2間に、5本の主桁4が掛け渡されて固定されている。なお、図1〜図3においては示されないが、各導材桁2間に掛け渡される主桁4は、後述するように、その長さが、支間となる各導材桁2間の長さのほぼ2倍の長さとされている。
横桁5には、たとえば、H形鋼が用いられている。また、横桁5は、各主桁4上に、河川の流れとほぼ平行になるように配置されており、各主桁4に固定されている。そして、複数の横桁5が、河川の横断方向に所定間隔ごとに配置されている。
覆工板6は、平面視略矩形状とされており、複数の覆工板6が横桁5上に敷き詰められている。そして、この覆工板6の上面が、桟橋1の路面とされている。
図6は、桟橋1の施工手順を概略的に示す図である。また、図7,8,9は、クレーン53を用いた作業の仕方を具体的に示す図であり、それぞれ、(a)は側面図、(b)は平面図である。以下、図6〜図9を参照して、桟橋1の施工方法を説明する。なお、図6においては、奥側を前方、手前側を後方として、図7〜図9においては、左側を後方、右側を前方として説明する。
まず、導材桁2が、たとえば、工場にて前もって組み立てられる。そして、その組み立てられた導材桁2が現場まで搬送される。現場では、桟橋1は、河川を横断するように、一方の岸から他方の岸にかけて掛け渡される。具体的には、まず、一方の岸に、橋台7を構築する。
そして、河川の横断方向前方に仮杭51を打設する。次に、仮杭51に、主桁4を受け止めることのできる仮受け材52を設ける。次いで、クレーン53により、橋台7から、橋台7を基点にして、支間のほぼ2倍の長さを有する3本の主桁4(以下、この主桁4を主桁4aとする)を河川横断方向に延ばして、仮受け材52に掛け渡す。
その後、3本の主桁4aの中央部に、導材桁仮保持部材54を設け、その導材桁仮保持部材54により導材桁2(以下、この導材桁2を導材桁2aとする)を、水平状態を維持するようにして仮保持する(図7(a)参照)。なお、この状態において、導材桁2aは、その長手方向が河川の流れの方向と平行になるようにされており、3本の主桁4aは、河川の流れの方向において、たとえば、両外方および中央に配置されている(図6(a)参照)。
そして、仮保持した導材桁2aの各挿入空間213にそれぞれ鋼杭3が挿入され、鋼杭3の下部が河川底に打ち込まれる(図7(b)参照)。次に、導材桁2aを水平に保った状態で、導材桁2aから上方に突出する鋼杭3の部分が切り取られ、一部が切り取られた後の鋼杭3の上部が杭固定装置55により導材桁2aに固定される。かかる作業は、作業員により行われる。作業員が上記作業を行い易いように、導材桁2aの前方に、台場56が引掛けられている(図7(a),(b)参照)。
これにより、導材桁2aが、水平状態を保って、その長手方向が河川の流れに平行となるようにして固定される。その後、導材桁2aを仮保持していた導材桁仮保持部材54を主桁4aから外し、導材桁2aと主桁4aとを固定し、仮杭51を抜き取る。
次いで、導材桁2aおよび鋼杭3により、長さ方向中央部が固定された主桁4の先端に、次の導材桁2bが導材桁仮保持部材54を用いて仮保持される。そして、クレーン53によって、鋼杭3が打ち込まれ、打ち込まれた鋼杭3と導材桁2bとが鋼杭固定装置55によって固定される(図8(a),(b)参照)。
その後、3本の主桁4aの間に、橋台7と導材桁2aとをつなぐように、主桁4aの半分の長さの主桁4sが2本掛けられる(図6(b)参照)。そして、橋台7と導材桁2aとの間に横桁5を設け、さらに、横桁5上に覆工板6を敷き詰める(図8(b)参照)(なお、図6においては、図が煩雑になるのを避けるため、横桁5および覆工板6は図示されない)。
次いで、導材桁2aを基点にして、支間のほぼ2倍の長さを有する2本の主桁4(以下、この主桁4を主桁4bとする)を、導材桁2bをまたぐようにして河川横断方向に延ばす。この状態では、各主桁4bは、河川の流れの方向において各主桁4aと交互になるように配置されている。また、河川の横断方向に延ばした主桁4bの先端部に、導材桁2bと同様にして、導材桁2(以下、この導材桁2を導材桁2cとする)を仮保持する(図6(c)参照)。
そして、上述と同様にして、仮保持した導材桁2cの各挿入空間213にそれぞれ鋼杭3を挿入して、鋼杭3の下部を河川底に打ち込むとともに、鋼杭3の上部を導材桁2cに固定することで、導材桁2cを固定する。その後、導材桁2cと、それを仮保持していた主桁4bとを固定する。そして、導材桁2aと導材桁2bとの間に横桁5を設け、さらに、横桁5上に覆工板6を敷き詰める(図9(a),(b)参照)。
次いで、主桁4bとほぼ同程度の長さを有する3本の主桁4(以下、この主桁4を主桁4cとする)を、導材桁2cをまたぐようにして、導材桁2bからさらに河川横断方向に延ばす。この状態では、各主桁4cは、河川の流れの方向において各主桁4bと交互になるようにされている。
また、河川の横断方向に延ばした主桁4cの先端部に、導材桁2bと同様にして、導材桁2(以下、この導材桁2を導材桁2dとする)を仮保持する(図6(d)参照)。
そして、上述と同様にして、仮保持した導材桁2dの各挿入空間213にそれぞれ鋼杭3を挿入して、鋼杭3の下部を河川底に打ち込むとともに、鋼杭3の上部を導材桁2dに固定することで、導材桁2dを固定する。その後、導材桁2dと、それを仮保持していた主桁4cとを固定する。そして、導材桁2bと導材桁2cとの間に横桁5を設け、さらに、横桁5上に覆工板6を敷き詰める。
次いで、主桁4bとほぼ同程度の長さを有する2本の主桁4(以下、この主桁4を主桁4dとする)を、導材桁2dをまたぐようにして、導材桁2cからさらに河川横断方向に延ばし、その先端を対岸に到達させる。この状態では、各主桁4dは、河川の流れの方向において各主桁4cと交互になるようにされている(図6(e)参照)。そして、導材桁2cと導材桁2dとの間に横桁5を設け、さらに、横桁5上に覆工板6を敷き詰める。
その後、導材桁2dから対岸に、主桁4dのほぼ半分の長さを有する3本の主桁4tを延ばし、それらの先端を対岸に到達させる。この状態では、各主桁4tは、河川の流れの方向において各主桁4dと交互になるようにされている(図6(f)参照)。そして、導材桁2dと対岸との間に横桁5を設け、さらに、横桁5上に覆工板6を敷き詰めることで、桟橋1が完成する(図1〜図3参照)。
以上のように、この実施形態では、桟橋1は、導材桁2を備えている。そして、その導材桁2を前もって組立てておき、現場にてその導材桁2を用いれば、桟橋1を構築するための工程を少なくすることができ、桟橋1を短期間で構築できる。
また、桟橋1の構築には、支間のほぼ2倍の長さを有する主桁4a〜4dが用いられるので、桟橋1の構築に用いられる主桁の数が少なくなり、桟橋1をより短期間で構築することができる。
また、導材桁2は、主桁4の先端部で仮保持された後に固定されるため、導材桁2を仮保持してから固定するまでの時間を短縮することができ、桟橋1全体の構築期間を短くすることができる。
図10は、導材桁仮保持部材54の構成を詳しく示す図である。
導材桁仮保持部材54には、上下方向に延びる長手の垂直体541と、垂直体541の上部に一体的に設けられた水平体542と、垂直体541の中央部に設けられた当接部材543と、垂直体541の下端に設けられた保持部材544とが備えられている。
水平体542は、垂直体541と交差するようにされており、垂直体541に設けられた状態で水平方向に延びている。また、水平体542は、その上端および下端にフランジが形成されている。
当接部材543は、垂直体541から、水平方向に所定寸法突出する形状とされている。
保持部材544は、断面形状が略コ字状とされており、コ字状の先端部分が下方を向くようにして、垂直体541から水平方向に突出している。
そして、水平体542の上端のフランジを、主桁4の上端のフランジにクランプ55で留めて、導材桁仮保持部材54を主桁4に取り付ける。次いで、その導材桁仮保持部材54の当接部材543および保持部材544に導材桁2を当接させ、さらに、その状態で、導材桁2の上桁21の上部と主桁4の下端のフランジとをクランプ55で留め、また、導材桁2の補助桁22の下部と保持部材544の先端とをクランプ55で留める。
これにより、導材桁2が垂直状態を維持して主桁4に仮保持される。また、クランプ55を外すことで、容易に導材桁仮保持部材54を取り外すことができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、上述の説明では、導材桁2は、トラス構造を有しているとしたが、トラス構造を有していないものであってもよい。
また、主桁4a〜4dの長さは支間の長さよりも長いものであればよく、たとえば、支間の長さの3倍または4倍であってもよい。
また、桟橋1を構築するための導材桁2および主桁4の数は、上述のものに限られず種々に変更可能である。
また、桟橋1は河川に構築されるものに限られず、たとえば、渓谷に構築されるものであってもよい。
この発明の一実施形態にかかる桟橋を示す平面図である。 図1の矢印A方向にみた図である。 図2の矢印B方向にみた図である。 導材桁の構成を詳しく示す図である。 上桁の一部を詳しく示す斜視図である。 桟橋の施工手順を概略的に示す図である。 作業開始時におけるクレーンを用いた作業の仕方を示す図である。 図7に示す状態からさらに作業が進んだ状態における作業の仕方を示す図である。 図8に示す状態からさらに作業が進んだ状態における作業の仕方を示す図である。 導材桁仮保持部材の構成を詳しく示す図である。
符号の説明
1 桟橋
2 導材桁
2a〜2d 導材桁
3 鋼杭
4 主桁
4a,4b 主桁
7 橋台
21 上桁
22 補助桁
23 ブレス
211 溝形鋼

Claims (4)

  1. 架設方向と直交する方向に平行に、かつ、架設方向に一定間隔をあけて設けられた複数の導材桁と、
    各導材桁を支持するように、上部は導材桁に固定され、下部は地中に打ち込まれた複数の鋼杭と、
    導材桁と導材桁との間に掛け渡されて架設方向に延びる主桁と、を備え、
    上記導材桁は、互いに平行を保って延びる一対の溝形鋼と、一対の溝形鋼の間に配置され、各溝形鋼と接合している複数の区画部材とを備え、一対の溝形鋼と2つの区画部材とによって鋼杭が挿入され得る挿入空間が形成された上桁を有し、
    上記鋼杭は、上記導材桁の上桁を構成する一対の溝形鋼と上記2つの区画部材とによって形成された挿入空間から垂直下方に差し込まれて、下部は地中に打ち込まれ、上部は上記上桁に対して上下に移動しないように固定されていることを特徴とする桟橋。
  2. 上記導材桁は、
    上記上桁の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁と、
    上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレスとを有し、
    上記鋼杭は、上記補助桁を経由して差し込まれることを特徴とする請求項1に記載の桟橋。
  3. 導材桁を用いて桟橋を施工する方法であって、
    上記導材桁は、2本の溝形鋼が鋼杭を差し込める隙間をあけて平行に連結された上桁を有するものであり、
    桟橋の根元部分に設けた橋台から、架設方向に第1の主桁を延ばして、仮杭で先端側を仮保持し、
    上記第1の主桁のほぼ中央部に、架設方向と直交する方向に平行に設ける第1の導材桁を水平方向に仮保持し、
    上記仮保持した第1の導材桁の上桁を構成する2本の溝形鋼の隙間から垂直下方に鋼杭を差し込み、当該差し込んだ鋼杭の下部を地中に打ち込んだ後、その上部を上桁に固定し、
    さらに、上記第1の主桁の先端部に、上述と同様にして、鋼杭により固定された第2の導材桁を取り付け、
    鋼杭で支持された第2の導材桁をまたぎ、上記第1の導材桁から、さらに架設方向前方に向けて延びる第2の主桁を取り付け、
    その後、上記第2の導材桁と同様の手順で、複数の導材桁を順次取り付けていくことを特徴とする桟橋の施工方法。
  4. 上記導材桁は、
    上記上桁の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁と、
    上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレスとを有し、
    上記鋼杭は、上記補助桁を経由して差し込むことを特徴とする請求項3に記載の桟橋の施工方法。
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