JP4109564B2

JP4109564B2 - Skin disorder inhibitor, skin disorder ameliorating agent, and external preparation for skin containing them

Info

Publication number: JP4109564B2
Application number: JP2003079926A
Authority: JP
Inventors: 紘明三谷; 由紀子新本; 三佐子小林
Original assignee: Kose Corp
Current assignee: Kose Corp
Priority date: 2003-03-24
Filing date: 2003-03-24
Publication date: 2008-07-02
Anticipated expiration: 2023-03-24
Also published as: JP2004284999A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリン誘導体及び／又はプリン誘導体を含有する植物抽出物の一種又は二種以上を含有し、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、または改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。更に、詳細には、プリン誘導体がテオフィリン、テオブロミン、カフェインからなる群より選ばれた一種又は二種以上である皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものであり、それらを有効成分として含有し、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化を抑制、又は、形成若しくは発現した症状を改善する化粧品や医薬品として利用される有用な皮膚外用剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
紫外線(太陽光)の連続的な長期間曝露は皮膚にケミカルメディエーター、サイトカイン等による炎症を生じせしめ、シワ、タルミ、皮膚肥厚、皮膚硬化、皮膚癌、日光性弾性線維症等の皮膚障害が生じる（非特許文献１参照）。特に表皮及び真皮が肥厚することにより、皮膚の弾性、保湿性が低下し、これが皮膚老化の要因の一つとなっていると考えられている。そこで、従来からこれらの障害を防ぐために、紫外線吸収剤（特許文献１、非特許文献２参照）、紫外線散乱剤（非特許文献３参照）が配合された外用剤、すなわち乳液、クリーム、ローション、美容液、ファンデーション、軟膏、パップ剤、貼付剤等が使用されている。
又、加齢、紫外線曝露等により生じる皮膚のシワやタルミ、ハリや弾力性の低下を予防、あるいは改善するために、レチノイン酸（非特許文献４参照）、抗炎症薬（非特許文献５参照）やコウボク、ボダイジュ、シソ等（特許文献２参照）、メリッサ抽出物等（特許文献３参照）が配合されている。
【０００３】
しかしながら、例えば、レチノイン酸を配合した皮膚外用剤は、真皮上層にコラーゲンを増殖させシワ改善効果は有するが、シワの発生を抑制する効果はなく、塗布を中止すると元に戻ってしまい、また、塗布部位に紫外線が曝露すると却って皮膚癌を誘発する場合がある。他の紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、抗炎症薬、植物抽出物等を配合した皮膚外用剤においても、シワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚等の抑制、改善効果が十分ではなかったり、効果を高めるためにこれらの添加物を高濃度に配合すると製剤の使用感が損なわれたり、高温時や経時で変質する等の問題が生じる場合があった。そこで、外用剤の剤型や使用感に影響を与えず、紫外線(太陽光)曝露によるシワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚及び皮膚硬化症等の皮膚障害の発現を防御する皮膚障害抑制剤、また、形成もしくは発現した皮膚障害を改善する皮膚障害改善剤、及びそれを含有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【０００４】
一方、プリン誘導体の化粧料への配合は既に知られているが、それらは痩身用や浴用に関するもの（特許文献４、５参照）であり、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現を抑制、また、形成若しくは発現した症状を改善することは今まで知られていなかった。
【０００５】
【特許文献１】
特開平９−２６８１９４号公報
【特許文献２】
特開２００２−１０４９２４号公報
【特許文献３】
特開平９−２４１１４８号公報
【特許文献４】
特開平５−２２１８４２号公報
【特許文献５】
特開平７−２５８０６６号公報
【非特許文献１】
菅原努、野津敬一著「太陽紫外線と健康」裳華房(１９９８)
Ｐ．２〜１００
【非特許文献２】
ニコラス・J・ローウ／ナディム・Ａ・シャース編「サンスクリーン剤と皮膚科学」フレグランスジャーナル社１９９３年７月２０日発行、Ｐ．１９５〜２６２
【非特許文献３】
「フレグランスジャーナル」フレグランスジャーナル社編２００２年７月号Ｐ．１６〜２７、３３〜３８
【非特許文献４】
ＬｏｒｒａｉｎｅＨ.Ｋｌｉｇｍａｎ著,“Ｅｆｆｅｃｔｓｏｆａｌｌ−ｔｒａｎｓ−ｒｅｔｉｎｏｉｃａｃｉｄｏｎｔｈｅｄｅｒｍｉｓｏｆｈａｉｒｌｅｓｓｍｉｃｅ”，ＪｏｕｒｎａｌｏｆｔｈｅＡｍｅｒｉｃａｎＡｃａｄｅｍｙｏｆＤｅｒｍａｔｏｌｏｇｙ，１９８６年，ｖｏｌ．１５，Ｎｏ．４，Ｐａｒｔ．２，Ｏｃｔｏｂｅｒ，Ｐ．７７９〜７８５
【非特許文献５】
ＢｉｓｓｅｔｔＤＬ，ｅｔ．ａｌ著,“Ｐｈｏｔｏｐｒｏｔｅｃｔｉｖｅｅｆｆｅｃｔｏｆｔｏｐｉｃａｌａｎｔｉ−ｉｎｆｌａｍｍａｔｏｒｙａｇｅｎｔｓａｇａｉｎｓｔｕｌｔｒａｖｉｏｌｅｔｒａｄｉａｔｉｏｎ−ｉｎｄｕｃｅｄｃｈｒｏｎｉｃｓｋｉｎｄａｍａｇｅｉｎｔｈｅｈａｉｒｌｅｓｓｍｏｕｓｅ”，１９９０年，ｖｏｌ．７，Ｐ．１５３〜１５８
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、紫外線(太陽光)障害によるシワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚及び皮膚硬化症の発現を抑制する皮膚障害抑制剤、形成もしくは発現した皮膚障害を改善する皮膚障害改善剤、並びにそれらを含有する皮膚外用剤を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、プリン誘導体もしくはプリン誘導体を含有する植物抽出物が紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化等の皮膚障害を抑制、改善するとの新知見を得、また、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤が、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の抑制及び改善に有効であることを見出し、本発明を完成した。
【０００８】
すなわち本発明は、プリン誘導体及び／又はプリン誘導体を含有する植物抽出物が、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、また、形成若しくは発現した皮膚障害の症状を改善する皮膚障害改善剤に関するものである。更には、プリン誘導体がテオフィリン、テオブロミン、カフェインからなる群より選ばれた一種又は二種以上であり、プリン誘導体を含有する植物抽出物がアオギリ科；ヒメコラノキ(Ｃｏｌａａｃｕｍｉｎａｔａ)、コラノキ(Ｃｏｌａｎｉｔｉｄａ)、コラ・アノメラ(Ｃｏｌａａｎｏｍｅｌａ)、コラ・ウエルティキラタ(Ｃｏｌａｖｅｒｔｉｃｉｌｌａｔａ)、オオバナカカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｇｒａｎｄｉｆｌｏｒａ)、カカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｃａｃａｏ)、マウンテンカカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｂｉｃｏｌｏｒ)、テオブロマ・ペンタゴナ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｐｅｎｔａｇｏｎａ)、テオブロマ・ミクロカルパ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｍｉｃｒｏｃａｒｐａ)、マリアエ(Ｈｅｒｒａｎｉａｍａｒｉａｅ)、アオギリ(Ｆｉｒｍｉａｎａｐｌａｔａｎｉｆｏｌｉａ)、モチノキ科；セイヨウヒイラギ(Ｉｌｅｘａｑｕｉｆｏｌｉｕｍ)、ヒイラギモチ(ＩｌｅｘｃｏｒｎｕｔａＬｉｎｄｌ．)、アマミヒイラギモチ(Ｉｌｅｘｄｉｍｏｒｐｈｏｐｈｙｌｌａ)、イレクス・グアユサ(Ｉｌｅｘｇｕａｙｕｓａ)、イレクス・ウォミトリア(Ｉｌｅｘｖｏｍｉｔｏｒｏａ)、オシロイバナ科；ネエア・テイフェラ(Ｎｅｅａｔｈｅｉｆｅｒａ)、ツバキ科チャノキ(Ｔｈｅａｓｉｎｅｎｓｉｓ)、チャノキ葉の醗酵物(ウーロン茶、プーアル茶、紅茶)、アカネ科；アラビアコーヒーノキ(Ｃｏｆｆｅａａｒａｂｉｃａ)及びムクロジ科；ガラナ(Ｐａｕｌｌｉｎｉａｃｕｐａｎａ)の各抽出物からなる群より選ばれた一種又は二種以上である皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものである。更にまた、それら皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられるプリン誘導体としては、特に限定はされないが、例えば、テオフィリン、テオブロミン、カフェイン等が挙げられる。テオフィリンおよびカフェインは、医薬品として使用されており、テオフィリンは、平滑筋、特に気管支平滑筋を弛緩させ、気管支喘息の治療に使用されている。カフェインは、鎮痛薬、利尿薬として使用されている。テオブロミンは医薬品として使用されていないが，腎血流の増加、冠血管拡張作用があると報告されている。
【００１０】
また、本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられるプリン誘導体を含有する植物抽出物は、プリン誘導体を含有するものであれば特に限定はされないが、例えば、以下に示す植物の抽出物が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。

このうち、コラノキ、ヒメコラノキ、カカオノキ抽出物が、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制し、且つ、改善する効果が高くより好ましい。
【００１１】
ヒメコラノキ、コラノキ、コラ・アノメラ及びコラ・ウエルティキラタは、西アフリカの象牙海岸の森林地帯に多く産し、種子は商品取引され、清涼飲料に使用されている。オオバナカカオノキ、カカオノキ、マウンテンカカオノキ、テオブロマ・ペンタゴナ、テオブロマ・ミクロカルパは、ココアやチョコレートの原料として用いられ、食されている。セイヨウヒイラギはヨーロッパ、北アフリカに分布し、アオギリ、ヒイラギモチ、アマミヒイラギモチ等はアジアに多く分布し、イレクス・グアユサ、ガラナ、ヘラニア・マリアエは、南アメリカに多く分布し、イレクス・ウォミトリアは北アメリカに分布し、食用や伝統的民間薬として使用されている。チャノキ(葉醗酵物も含む)、アラビアコーヒーノキ及びガラナは、ブラジル、インドネシア、アフリカ等の地域で大規模に栽培され、嗜好品として世界中で広く愛飲されている。これらは、みな、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン等のプリン誘導体を含有する。
【００１２】
これらの植物抽出物は通常の抽出方法により抽出され、各植物の全草あるいは葉、花、茎、幹、樹皮、根、果実、実等のいずれか一箇所以上、特に好ましくは果実もしくは種子から溶媒抽出し得ることができる。抽出溶媒としては、例えば水、低級１価アルコール（メチルアルコール、エチルアルコール、1-プロピルアルコール、２−プロピルアルコール、１−ブチルアルコール、２−ブチルアルコール等）、多価アルコール（グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール等）、低級アルキルエステル（酢酸エチル等）、炭化水素（ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等）、ケトン類（アセトン、メチルエチルケトン等）、エーテル類（ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等）、アセトニトリル等が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。更に抽出物は、分子量分画、溶媒分画、各種の樹脂処理(イオン交換樹脂、吸着剤等)等によって精製されたもの、凍結乾燥されたもの等いずれのものでも用いることができる。
【００１３】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤の形態については、プリン誘導体及び／又はプリン誘導体を含有する植物抽出物を有効成分として含む限り特に制限はなく、液状、ペースト状、ゲル状等いずれの形態で用いることもできる。又は液状等の抽出物を、乾固させて固体状、あるいはスプレードライ等により乾燥させて粉末として用いることもできる。
【００１４】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤中へのプリン誘導体の含有量、及びこれらを含有する皮膚外用剤中へのプリン誘導体の含有量は特に限定されないが、皮膚外用剤とした場合に全量中０．００００１〜１０質量％（以下、単に「％」と記す）が好ましく、より好ましくは０．０００１〜５％である。また、プリン誘導体を含有する植物抽出物の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤、及びこれらを含有する皮膚外用剤中への含有量についても、乾燥固形分として、この範囲であればよい。
この範囲であれば、紫外線曝露によるシワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚及び皮膚硬化症の発現を抑制し、また、形成もしくは発現した皮膚障害を改善する効果に優れ、皮膚外用剤の経時安定性の面からも良好なものが得られる。
【００１５】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を含有する皮膚外用剤は、常法に従い、通常の皮膚外用剤に使用される種々の形態の基剤に配合し、化粧料、医薬部外品、医薬品等に製剤化することができ、剤型も水性剤型、油性剤型、乳化剤型、粉末剤型、固形剤型等いずれの剤型にも配合することができる。例えば、化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、バスソルト軟膏、ゲル剤、ファンデーション、パウダー、リップクリーム、口紅、日焼け止め製品等とすることができ、その目的に応じて任意に選択することができる。
【００１６】
また、本発明の皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤を含有する皮膚外用剤には、上記必須成分の他、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等に通常使用される各種の成分、即ち、水、アルコール、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、ｐＨ調整剤、美白剤、抗炎症剤、抗酸化剤、保湿剤、殺菌剤、血行促進剤等の各種薬効剤、動植物・微生物由来の抽出物、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で目的に応じて適宜加えることができる。
【００１７】
【実施例】
次に各植物抽出物の製造例、試験例及び実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
【００１８】
［植物抽出物の製造］
[製造例１]
ヒメコラノキ実(ナッツ)乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７８０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．４ｇを得た。固形物にはテオブロミン０．１１％、カフェイン１．４９％が含まれていた。
【００１９】
[製造例２]
コラノキ実乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７８０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．７ｇを得た。固形物にはテオブロミン０．１３％、カフェイン１．５１％が含まれていた。
【００２０】
[製造例３]
コラ・ウエルティキラタ実乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７４０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．８ｇを得た。固形物にはテオブロミン０．１２％、カフェイン１．６２％が含まれていた。
【００２１】
[製造例４]
コラ・アノメラ実乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７５０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．６ｇを得た。固形物にはテオブロミン０．１１％、カフェイン１．４７％が含まれていた。
【００２２】
[製造例５]
オオバナカカオノキ実の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７３０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．１ｇを得た。固形物にはテオブロミン７．３％、カフェイン０．５８％が含まれていた。
【００２３】
[製造例６]
カカオノキ実の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７９０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．８ｇを得た。固形物にはテオブロミン７．１％、カフェイン０．５９％が含まれていた。
【００２４】
[製造例７]
マウンテンカカオノキ実の乾燥の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７４０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．３ｇを得た。固形物にはテオブロミン６．８％、カフェイン０．４５％が含まれていた。
【００２５】
[製造例８]
テオブロマ・ペンタゴナ実の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液８１０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．９ｇを得た。固形物にはテオブロミン６．３％、カフェイン０．４５％が含まれていた。
【００２６】
[製造例９]
テオブロマ・ミクロカルパ実の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７７０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．４ｇを得た。固形物にはテオブロミン７．７％、カフェイン０．４９％が含まれていた。
【００２７】
[製造例１０]
ヘラニア・マリアエ実の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７９０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．７ｇを得た。固形物にはテオブロミン８．１％、カフェイン０．３９％が含まれていた。
【００２８】
[製造例１１]
アオギリ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、精製水１，０００ｍＬを加え、加熱抽出を１時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液６６０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、この液を凍結乾燥し、固形物として６．２ｇを得た。固形物には、カフェイン２．１％が含まれていた。
【００２９】
[製造例１２]
セイヨウヒイラギ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７８０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．９ｇを得た。固形物には、テオフィリン０．８６％が含まれていた。
【００３０】
[製造例１３]
ヒイラギモチ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７６０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．６ｇを得た。
【００３１】
[製造例１４]
アマミヒイラギモチ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７３０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．1ｇを得た。
【００３２】
[製造例１５]
イレクス・グアユサ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液８１０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として８．２ｇを得た。固形物にはテオブロミン１．２５％、カフェイン５．３０％が含まれていた。
【００３３】
[製造例１６]
イレクス・ウォミトリオ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７９０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．７ｇを得た。固形物にはテオブロミン７．６％、カフェイン０．５１％が含まれた。
【００３４】
[製造例１７]
ネエア・テイフェラ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液８２０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として８．３ｇを得た。
【００３５】
[製造例１８]
チャノキ葉の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液８３０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として８．1ｇを得た。固形物には、カフェイン８．６％が含まれていた。
【００３６】
[製造例１９]
プーアル茶の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液８６０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として８．２ｇを得た。カフェイン６．８％が含まれていた。
【００３７】
[製造例２０]
アラビアコーヒーノキ豆の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７７０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．５ｇを得た。
【００３８】
[製造例２１]
ガラナ実の乾燥物の破砕物１００ｇに対して、２５ｖｏｌ％エタノール１，０００ｍＬを加え、還流抽出を２時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、分子量５，０００で膜分離し、抽出液７６０ｍＬを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エタノールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として７．３ｇを得た。
【００３９】
［実施例１：ヘアレスマウス紫外線照射による皮膚障害試験］
下記調製方法により皮膚障害抑制剤を調製し、紫外線照射による皮膚肥厚、皮膚腫瘍、シワ形成及び皮膚硬化症について評価した。
【００４０】
［試料の調製］
表１ないし４のプリン誘導体及び／又は製造例１〜２１で製造したプリン誘導体を含有する植物抽出物を基剤（ＰＥＧ１０００：エチルアルコール＝１：１（質量比））に溶解し、表に示す濃度になるように皮膚障害抑制剤を調製した。
【００４１】
［試料塗布法と紫外線照射法］
１群８匹とし、紫外線照射９０分前に上述の塗布試料をヘアレスマウス（１０週齢）背中に塗布し、一定量の紫外線（東芝ＢＬＢランプ）を１日２時間（５回／週）１５週間照射し（総照射量：７１６Ｊ／ｃｍ^２）、塗布試料の皮膚肥厚、皮膚腫瘍、シワ形成及び皮膚硬化症抑制効果を調べた。なお、対照としては、対照１（基剤のみ塗布し、紫外線非照射）、対照２（基剤のみ塗布し、紫外線照射）とした。
また、これらの試料の紫外線吸収スペクトルを測定し、これらは評価試験に影響を与えないことを確認した。
【００４２】
（皮膚肥厚抑制効果）
紫外線照射前と紫外線照射１５週後の皮膚の厚みをダイアル厚みゲージ(ＯＺＡＫ．ＭＦＧ．ＣＯ．ＬＴＤ．)を用い測定した。結果は、ヘアレスマウス８匹の皮膚厚みの平均値、及びその１５週間後の増加率で評価した。
（皮膚腫瘍抑制効果）
皮膚腫瘍は径が０．５ｍｍ以上の腫瘍を発症したマウスの発生率（８匹中）で評価した。
（シワ形成抑制効果）
紫外線照射１５週後のシワ形成について、下記表５に示す「光皮膚老化グレード」に基づいてシワグレードを判定した。なお、結果は、マウス８匹の評点の平均値で表し評価した。
（皮膚硬化症の発現抑制効果）
ヘアレスマウス皮膚背部中央部位を摘み、復元に５秒以上を要する皮膚を皮膚硬化症とし、マウス８匹中の発現率で評価した。
【００４３】
皮膚肥厚及び皮膚腫瘍、シワ形成、皮膚硬化症の抑制効果の評価結果をそれぞれ表１〜４に示す。
（結果）
【００４４】
【表１】

【００４５】
【表２】

【００４６】
【表３】

【００４７】
【表４】

【００４８】
（光皮膚老化グレード（シワグレード）判定基準）
【００４９】
【表５】

【００５０】
表１〜４から明らかなように、本発明に用いられるプリン誘導体、プリン誘導体を含有する植物抽出物を含有する本発明品１〜２６はいずれも皮膚肥厚、皮膚腫瘍、シワ形成及び皮膚硬化症発現の抑制効果に極めて優れたものであった。
【００５１】
実施例２；クリーム
下記表６に示す組成及び下記製法でクリームを調製し、紫外線曝露によって形成された肌のシワ改善効果を下記評価基準により評価した。その結果も表６に合わせて記す。
【００５２】
（組成及び結果）
【表６】

【００５３】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）、（１６）〜（１８）を混合し、加熱して７０℃に保つ。
Ｂ．成分（７）〜（１５）、（１９）、（２０）及び（２２）を加熱して７０℃に保つ。
Ｃ．ＡにＢを加えて乳化する。
Ｄ．Ｃに成分（２１）を加えた後、冷却してクリームを得た。
【００５４】
（試験方法）
被験クリームを、３３〜５８才の女性２０名をパネルとし、毎日朝と夜の２回、１５週間にわたって洗顔後にクリームを適量顔面に塗布した。塗布による皮膚の紫外線曝露によって形成された皮膚のシワ改善効果を以下の基準によって評価し、各評価基準に該当する人数を表６に併せて示した。
【００５５】
（評価基準）
＜評価＞＜内容＞
有効肌に柔軟性とシワ改善効果が生じてきた。
やや有効肌にやや柔軟性とシワ改善効果が生じてきた。
無効使用前と変化なし。
【００５６】
表６の結果に示されるように、本発明品１〜１１のクリームは、これらを皮膚に適用することにより、紫外線曝露し、皮膚老化した肌の柔軟性及びシワを改善することができ、張りのある美しい肌とすることが明らかとなった。
【００５７】

【００５８】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）を混合し、加熱して７０℃に保つ。
Ｂ．成分（８）（９）、（１１）を加熱して７０℃に保つ。
Ｃ．ＡにＢを加えて乳化する。
Ｄ．Ｃに成分（７）、（１０）を加えた後、冷却してクリームを得た。
【００５９】
実施例４化粧水
（成分）（％）
（１）グリセリン１０．０
（２）１，３−ブチレングリコール６．０
（３）グリチルリチン酸ジカリウム＊１０．１
（４）クエン酸０．１
（５）クエン酸ナトリウム０．３
（６）精製水残量
（７）ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６０Ｅ．Ｏ．）０．５
（８）エチルアルコール８．０
（９）コラ・アノメラ抽出物＊２２．０
（１０）ガラナ抽出物＊３１．０
（１１）防腐剤適量
（１２）香料適量
＊１丸善製薬社製
＊２製造例３
＊３製造例２１
【００６０】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）を混合溶解する。
Ｂ．成分（７）〜（１２）を混合溶解する。
Ｃ．ＡとＢを混合して均一にし、化粧水を得た。
【００６１】
実施例５化粧水
（成分）（％）
（１）グリセリン１０．０
（２）１，３−ブチレングリコール６．０
（３）グリチルリチン酸ジカリウム＊１０．１
（４）クエン酸０．１
（５）クエン酸ナトリウム０．３
（６）精製水残量
（７）ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６０Ｅ．Ｏ．）０．５
（８）エチルアルコール８．０
（９）オオバナカカオノキ抽出物＊２２．０
（１０）プーアル茶抽出物＊３１．０
（１１）防腐剤適量
（１２）香料適量
＊１丸善製薬社製
＊２製造例５
＊３製造例１９
【００６２】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）を混合溶解する。
Ｂ．成分（７）〜（１２）を混合溶解する。
Ｃ．ＡとＢを混合して均一にし、化粧水を得た。
【００６３】
実施例６化粧水
（成分）（％）
（１）グリセリン１０．０
（２）１，３−ブチレングリコール６．０
（３）カカオノキ抽出物＊１０．５
（４）ネエア・テイフェラ抽出物＊２０．５
（５）乳酸０．１
（６）乳酸ナトリウム０．３
（７）精製水残量
（８）ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（６０Ｅ．Ｏ．）０．５
（９）エチルアルコール８．０
（１０）防腐剤適量
（１１）香料適量
＊１製造例６
＊２製造例１７
【００６４】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（７）を混合溶解する。
Ｂ．成分（８）〜（１１）を混合溶解する。
Ｃ．ＡとＢを混合して均一にし、化粧水を得た。
【００６５】

【００６６】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（１２）を加熱混合し、７０℃に保つ。
Ｂ．成分（１３）〜（１７）を加熱混合し、７０℃に保つ。
Ｃ．ＡにＢを加えて混合し、均一に乳化する。
Ｄ．Ｃを冷却後（１８）〜（２４）を加え、均一に混合して乳液を得た。
【００６７】

【００６８】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（１２）を加熱混合し、７０℃に保つ。
Ｂ．成分（１３）〜（１９）を加熱混合し、７０℃に保つ。
Ｃ．ＡにＢを加えて混合し、均一に乳化する。
Ｄ．Ｃを冷却後（２０）〜（２２）を加え、均一に混合して乳液を得た。
【００６９】
実施例３〜８はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、紫外線曝露による皮膚障害の発生を抑え、また紫外線曝露によるシワや硬化の見られる肌に対しては柔軟性やシワを改善し、張りのある美しい肌にするクリーム、化粧水、乳液であった。
【００７０】
実施例９．軟膏
（成分）（％）
（１）ステアリン酸１８．０
（２）セタノール４．０
（３）ｄｌ−α−トコフェロール＊１０．２
（４）テトライソパルミチン酸−Ｌ−アスコルビル＊２０．０１
（５）防腐剤適量
（６）トリエタノールアミン２．０
（７）グリセリン５．０
（８）精製水残量
（９）グリチルリチン酸ジカリウム＊３０．５
（１０）テオブロマ・ミクロカルパ抽出物＊４０．５
（１１）アオギリ抽出物＊５０．５
＊１エーザイ社製
＊２日光ケミカルズ社製
＊３丸善製薬社製
＊４製造例９
＊５製造例１１
【００７１】
（製法）
Ａ．成分（６）、（７）及び（８）の一部を加熱混合し、７５℃に保つ。
Ｂ．成分（１）〜（５）を加熱混合し、７５℃に保つ。
Ｃ．ＡをＢに徐々に加える。
Ｄ．Ｃを冷却しながら（８）の残部で溶解した（９）〜（１１）を加え、軟膏を得た。
【００７２】
実施例１０．軟膏
（成分）（％）
（１）ステアリン酸１８．０
（２）セタノール４．０
（３）防腐剤適量
（４）トリエタノールアミン２．０
（５）グリセリン５．０
（６）精製水残量
（７）セイヨウヒイラギ抽出物＊１０．５
（８）ピロリドンカルボン酸ナトリウム＊２０．３
＊１製造例１２
＊２味の素社製
【００７３】
（製法）
Ａ．成分（４）、（５）及び（６）の一部を加熱混合し、７５℃に保つ。
Ｂ．成分（１）〜（３）を加熱混合し、７５℃に保つ。
Ｃ．ＡをＢに徐々に加える。
Ｄ．Ｃを冷却しながら（６）の残部で溶解した（７）、（８）を加え、軟膏を得た。
【００７４】
実施例９、１０は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、紫外線曝露による皮膚障害の発生を抑え、また紫外線曝露によるシワや皮膚硬化の見られる肌に対しては柔軟性やシワを改善し、張りのある美しい肌にする軟膏であった。
【００７５】
実施例１１．パック
（成分）（％）
（１）ポリビニルアルコール１５．０
（２）無水ケイ酸０．５
（３）ポリエチレングリコール０．５
（４）ポリオキシプロピレンメチルグルコシド５．０
（５）グリセリン５．０
（６）精製水残量
（７）エチルアルコール１０．０
（８）防腐剤適量
（９）ヒイラギモチ抽出物＊１１．０
（１０）香料適量
＊１製造例１３
【００７６】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）を混合し、７０℃に加熱して溶解する。
Ｂ．成分（７）〜（９）を混合して溶解する。
Ｃ．Ｂを先のＡに加え、混合した後、冷却して（１０）を均一に分散してパックを得た。
【００７７】
実施例１２．パック
（成分）（％）
（１）ポリビニルアルコール１５．０
（２）無水ケイ酸０．５
（３）ポリエチレングリコール０．５
（４）ポリオキシプロピレンメチルグルコシド５．０
（５）グリセリン５．０
（６）精製水残量
（７）オレンジフラワー水＊１１０．０
（８）エチルアルコール２０．０
（９）防腐剤適量
（１０）カカオノキ抽出物＊２２．０
（１１）アマミヒイラギモチ抽出物＊３１．０
（１２）香料適量
＊１エスペリス社製
＊２製造例６
＊３製造例１４
【００７８】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（７）を混合し、７０℃に加熱して溶解する。
Ｂ．成分（８）及び（９）を混合して溶解する。
Ｃ．Ｂを先のＡに加え、混合した後、冷却して（１０）〜（１２）を均一に分散してパックを得た。
【００７９】
実施例１１及び１２は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、紫外線曝露による皮膚障害の発生を抑え、また紫外線曝露によるシワや皮膚硬化の見られる肌に対しては柔軟性やシワを改善し、張りのある美しい肌にするパックであった。
【００８０】

【００８１】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（７）を加熱し混合溶解する。
Ｂ．Ａに成分（１３）〜（１８）を加え、均一に混合し、７０℃に保つ。
Ｃ．成分（８）〜（１２）を均一に溶解し、７０℃に保つ。
Ｄ．ＣにＢを添加して、均一に乳化する。
Ｅ．Ｄを冷却後、成分（１９）〜（２３）を添加してリキッドファンデーションを得た。
【００８２】

【００８３】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（９）、（２４）を混合溶解する。
Ｂ．Ａに成分（１６）〜（２３）を加え、均一に混合し、７０℃に保つ。
Ｃ．成分（１０）〜（１５）、（２５）を均一に溶解し、７０℃に保つ。
Ｄ．ＣにＢを添加して、均一に乳化する。
Ｅ．Ｄを冷却後、成分（２６）を添加してリキッドファンデーションを得た。
【００８４】
実施例１５油性ファンデーション
（成分）（％）
（１）キャンデリラワックス４．０
（２）パラフィンワックス５．０
（３）ワセリン５．０
（４）ジメチルポリシロキサン１５．０
（５）スクワラン２５．０
（６）トリイソステアリン酸ジグリセリル残量
（７）有機変性ベントナイト３．０
（８）グリセリン０．５
（９）酸化チタン１０．０
（１０）セリサイト５．０
（１１）ナイロンパウダー５．０
（１２）着色顔料適量
（１３）アルキル変性カルボキシビニルポリマー０．５
（１４）酢酸ｄｌ―α―トコフェロール＊１０．１
（１５）グリチルレチン酸ステアリル＊２０．１
（１６）マウンテンカカオノキ抽出物＊３２．０
（１７）アラビアコーヒーノキ抽出物＊４１．０
（１８）香料適量
＊１エーザイ社製
＊２丸善製薬社製
＊３製造例７
＊４製造例２０
【００８５】
（製法）
Ａ．成分（１）〜（６）及び（１４）〜（１７）を８０℃で加熱溶解する。
Ｂ．Ａに成分（７）〜（１３）、（１８）を加えて均一に混合し、冷却固化して油性ファンデーションを得た。
【００８６】
実施例１６．日焼け止め乳液
（成分）（％）
（１）ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン１．０
（２）ジメチルポリシロキサン５．０
（３）オクタメチルシクロテトラシロキサン２０．０
（４）イソノナン酸イソトリデシル５．０
（５）パラメトキシケイ皮酸−２−エチルヘキシル５．０
（６）防腐剤適量
（７）香料適量
（８）微粒子酸化チタン１０．０
（９）微粒子酸化亜鉛１０．０
（１０）酸化ジルコニウム５．０
（１１）ポリスチレン末３．０
（１２）トリメチルシロキシケイ酸０．５
（１３）ジプロピレングリコール３．０
（１４）エチルアルコール１０．０
（１５）精製水残量
（１６）食塩０．２
（１７）コラ・アノメラ抽出物＊１３．０
＊１製造例３
【００８７】
(製法)
Ａ．成分（１）〜（１２）を混合分散する。
Ｂ．成分（１３）〜（１７）を混合溶解する。
Ｃ．ＡにＢを添加して、均一に乳化して日焼け止め乳液を得た。
【００８８】
実施例１７．日焼け止め乳液
（成分）（％）
（１）ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン１．０
（２）ジメチルポリシロキサン５．０
（３）オクタメチルシクロテトラシロキサン２０．０
（４）イソノナン酸イソトリデシル５．０
（５）パラメトキシケイ皮酸−２−エチルヘキシル１０．０
（６）防腐剤適量
（７）香料適量
（８）微粒子酸化チタン８．０
（９）微粒子酸化亜鉛７．０
（１０）酸化ジルコニウム５．０
（１１）ポリスチレン末３．０
（１２）トリメチルシロキシケイ酸０．５
（１３）ジプロピレングリコール３．０
（１４）エチルアルコール１０．０
（１５）コラ・ウエルティキラタ抽出物＊１３．０
（１６）精製水残量
（１７）食塩０．２
＊１製造例４
【００８９】
(製法)
Ａ．成分（１）〜（１２）を混合分散する。
Ｂ．成分（１３）〜（１７）を混合溶解する。
Ｃ．ＡにＢを添加して、日焼け止め乳液を得た。
【００９０】
実施例１３〜１７は経時安定性に優れ、ファンデーションや日焼け止め乳液としての効果に加え、皮膚に適用することにより、紫外線曝露による皮膚障害を抑制及び改善する効果にも優れたファンデーション及び日焼け止め乳液であった。
【００９１】
【発明の効果】
以上のごとく、プリン誘導体及び／又はプリン誘導体を含有する植物抽出物を含有する皮膚障害抑制剤及び皮膚障害改善剤は、紫外線曝露に起因するシワ形成、皮膚肥厚、皮膚腫瘍の発生及び皮膚硬化症等の皮膚障害の発現を顕著に抑制し、また、形成若しくは発現した皮膚障害の症状を改善する皮膚障害改善剤であった。更に具体的には、プリン誘導体がテオフィリン、テオブロミン、カフェインからなる群より選ばれた一種又は二種以上であり、プリン誘導体を含有する植物抽出物がアオギリ科；ヒメコラノキ(Ｃｏｌａａｃｕｍｉｎａｔａ)、コラノキ(Ｃｏｌａｎｉｔｉｄａ)、コラ・アノメラ(Ｃｏｌａａｎｏｍｅｌａ)、コラ・ウエルティキラタ(Ｃｏｌａｖｅｒｔｉｃｉｌｌａｔａ)、オオバナカカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｇｒａｎｄｉｆｌｏｒａ)、カカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｃａｃａｏ)、マウンテンカカオノキ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｂｉｃｏｌｏｒ)、テオブロマ・ペンタゴナ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｐｅｎｔａｇｏｎａ)、テオブロマ・ミクロカルパ(Ｔｈｅｏｂｒｏｍａｍｉｃｒｏｃａｒｐａ)、マリアエ(Ｈｅｒｒａｎｉａｍａｒｉａｅ)、アオギリ(Ｆｉｒｍｉａｎａｐｌａｔａｎｉｆｏｌｉａ)、モチノキ科；セイヨウヒイラギ(Ｉｌｅｘａｑｕｉｆｏｌｉｕｍ)、ヒイラギモチ(ＩｌｅｘｃｏｒｎｕｔａＬｉｎｄｌ．)、アマミヒイラギモチ(Ｉｌｅｘｄｉｍｏｒｐｈｏｐｈｙｌｌａ)、イレクス・グアユサ(Ｉｌｅｘｇｕａｙｕｓａ)、イレクス・ウォミトリア(Ｉｌｅｘｖｏｍｉｔｏｒｏａ)、オシロイバナ科；ネエア・テイフェラ(Ｎｅｅａｔｈｅｉｆｅｒａ)、ツバキ科チャノキ(Ｔｈｅａｓｉｎｅｎｓｉｓ)、チャノキ葉の醗酵物(ウーロン茶、プーアル茶、紅茶)、アカネ科；アラビアコーヒーノキ(Ｃｏｆｆｅａａｒａｂｉｃａ)及びムクロジ科；ガラナ(Ｐａｕｌｌｉｎｉａｃｕｐａｎａ)の抽出物からなる群より選ばれた一種又は二種以上の植物抽出物は、紫外線曝露に起因するシワ形成、皮膚肥厚、皮膚腫瘍の発生及び皮膚硬化症の発現を顕著に抑制、改善する効果を有するものであった。また、この皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤を含有した本発明の皮膚外用剤も、紫外線曝露におけるシワ形成、皮膚肥厚、皮膚腫瘍の発生及び皮膚硬化症の発現を顕著に抑制し、且つ、改善する効果を有するものであった。従って、本発明の皮膚外用剤は、皮膚老化防止を目的とする化粧品や医薬品等として有利に利用することができるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes one or more of a purine derivative and / or a plant extract containing a purine derivative, a skin disorder inhibitor that suppresses skin disorders caused by UV exposure, or a skin disorder ameliorating agent that improves, In addition, the present invention relates to an external preparation for skin containing them as active ingredients. More specifically, the present invention relates to a skin disorder inhibitor or a skin disorder ameliorating agent, wherein the purine derivative is one or more selected from the group consisting of theophylline, theobromine, and caffeine, and contains these as active ingredients. Furthermore, the present invention relates to a useful external preparation for skin that is used as a cosmetic or pharmaceutical agent that suppresses wrinkle formation, skin tumor, skin thickening, and skin sclerosis caused by ultraviolet exposure, or improves symptoms that are formed or expressed.
[0002]
[Prior art]
Long-term exposure to ultraviolet rays (sunlight) causes skin to become irritated by chemical mediators, cytokines, etc., resulting in skin disorders such as wrinkles, tarmi, skin thickening, skin sclerosis, skin cancer, and solar elastic fibrosis. (Refer nonpatent literature 1). In particular, thickening of the epidermis and dermis results in a decrease in skin elasticity and moisture retention, which is considered to be one of the causes of skin aging. Therefore, in order to prevent these obstacles conventionally, an external preparation containing an ultraviolet absorber (see Patent Document 1 and Non-Patent Document 2) and an ultraviolet scattering agent (see Non-Patent Document 3), that is, an emulsion, cream, lotion, Cosmetic liquids, foundations, ointments, cataplasms, patches, etc. are used.
In addition, retinoic acid (see Non-Patent Document 4), anti-inflammatory drug (see Non-Patent Document 5) in order to prevent or improve skin wrinkles, tarmi, elasticity and reduced elasticity caused by exposure to ultraviolet rays, etc. ), Koboku, Bodaiju, Perilla etc. (see Patent Document 2), Melissa extract and the like (see Patent Document 3).
[0003]
However, for example, a skin external preparation formulated with retinoic acid has an effect of improving wrinkles by growing collagen in the upper layer of the dermis, but has no effect of suppressing the generation of wrinkles, and returns to its original state when application is stopped, If the application site is exposed to ultraviolet rays, skin cancer may be induced. Even in the topical skin preparations containing other UV absorbers, UV scattering agents, anti-inflammatory agents, plant extracts, etc., the effect of suppressing or improving wrinkle formation, skin tumors, skin thickening, etc. is not sufficient or enhanced Therefore, when these additives are blended at a high concentration, the usability of the preparation may be impaired, and problems such as deterioration at high temperatures and over time may occur. Therefore, a skin disorder inhibitor that does not affect the dosage form and feeling of use of the external preparation and protects against the development of skin disorders such as wrinkle formation, skin tumors, skin thickening and sclerosis due to exposure to ultraviolet rays (sunlight), and Therefore, it has been desired to develop a skin disorder ameliorating agent that improves a formed or developed skin disorder and a skin external preparation containing the same.
[0004]
On the other hand, the incorporation of purine derivatives into cosmetics is already known, but they are related to slimming and bathing (see Patent Documents 4 and 5), and skin damage caused by UV exposure, that is, wrinkle formation and Until now, it has not been known to suppress the development of skin tumors, skin thickening, and skin sclerosis, and to improve the symptoms formed or developed.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-268194
[Patent Document 2]
JP 2002-104924 A
[Patent Document 3]
JP-A-9-241148
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-221842
[Patent Document 5]
JP-A-7-258066
[Non-Patent Document 1]
Tsutomu Sugawara, Keiichi Nozu, “Solar UV and Health” 裳華房 (1998)
P. 2-100
[Non-Patent Document 2]
Edited by Nicholas J. Lowe / Nadim A. Chaas, “Sunscreens and Dermatology”, Fragrance Journal, issued July 20, 1993, P.A. 195-262
[Non-Patent Document 3]
“Fragrance Journal”, Fragrance Journal, July 2002 16-27, 33-38
[Non-Patent Document 4]
Lorraine H. Kligman, “Effects of all-trans-retinoic acid on the dermis of hairless mice”, Journal of the American Academy of Dermatology, 1988. 15, no. 4, Part. 2, October, P.M. 779-785
[Non-Patent Document 5]
Bissett DL, et. al, “Photo protective effect of topical anti-inflammatory agents, against ultraradiation, radiation-induced chronic skin damage in the hair, 19th year.” 7, P.I. 153-158
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a skin disorder inhibitor that suppresses the development of wrinkle formation, skin tumors, skin thickening and skin sclerosis due to ultraviolet (sunlight) damage, and a skin disorder improving agent that improves the formed or developed skin disorder. And providing an external preparation for skin containing them.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have found that purine derivatives or plant extracts containing purine derivatives have wrinkles formed due to UV exposure, skin tumors, skin thickening, skin hardening, etc. Obtained new knowledge to suppress and improve skin damage of skin, and topical skin preparations containing these as active ingredients are effective in suppressing and improving wrinkle formation, skin tumors, skin thickening and skin hardening caused by UV exposure As a result, the present invention was completed.
[0008]
That is, the present invention relates to a skin disorder inhibitor that suppresses skin disorders caused by exposure to ultraviolet rays, and a skin disorder that improves the symptoms of skin disorders formed or expressed by purine derivatives and / or plant extracts containing purine derivatives. It relates to an improving agent. Further, the purine derivative is one or more selected from the group consisting of theophylline, theobromine, and caffeine, and the plant extract containing the purine derivative is Aogiriaceae; , Cola anomera, Cola verticillata, Theobroma coconut tree, Theobroma coco, and the mountain coconut tree. (Theobroma microcarpa), Mariae (Herrania mariae), Aogiri (Fir Miana platanifolia), Ilex guayula, Ilex aquafolium, Ilex coruna Linda, Ilex dimorphophylla, Ilex dimorphophylla, Ilex dimorphophylla, Ilex dimorphophylla (Nea theifera), Camellia family tea leaves (Thea sinensis), fermented tea leaves (oolong tea, pu'er tea, black tea), Rubiaceae; Arabidopsis coffee (Coffea arabica) and Mucuridae; Related to a skin disorder inhibitor or a skin disorder ameliorant that is one or more selected from the group consisting of It is. Furthermore, it is related with the skin external preparation which contains these skin disorder inhibitor or skin disorder improvement agent as an active ingredient.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Although it does not specifically limit as a purine derivative used for the skin disorder inhibitor of this invention, or a skin disorder improvement agent, For example, theophylline, theobromine, caffeine etc. are mentioned. Theophylline and caffeine are used as pharmaceuticals, and theophylline relaxes smooth muscle, particularly bronchial smooth muscle, and is used to treat bronchial asthma. Caffeine is used as an analgesic and diuretic. Although theobromine has not been used as a pharmaceutical, it has been reported to have increased renal blood flow and coronary vasodilation.
[0010]
Further, the plant extract containing a purine derivative used in the skin disorder inhibitor or skin disorder ameliorating agent of the present invention is not particularly limited as long as it contains a purine derivative. A thing is mentioned, These can use 1 type, or 2 or more types.

Among these, colander, cornflower, and cacao extract are more preferable because they are effective in suppressing and improving skin damage caused by ultraviolet exposure.
[0011]
Himekoranoki, Koranoki, Kola Anomera, and Kola Weltikirata are mostly produced in the forest area of the ivory coast of West Africa, and the seeds are traded and used for soft drinks. Ovana cacao, cacao, mountain cacao, theobroma pentagona, theobroma microcarpa are used and eaten as raw materials for cocoa and chocolate. Holly is distributed in Europe and North Africa, Aogiri, Holly and Amami holly are distributed in Asia, Ilex Guayusa, Guarana and Herania Mariae are distributed in South America, and Ilex Womitria is distributed in North America. It is distributed and used as an edible and traditional folk medicine. Chanoki (including leaf fermented products), Arabic coffee, and guarana are cultivated on a large scale in regions such as Brazil, Indonesia, and Africa, and are widely enjoyed around the world as a favorite. These all contain purine derivatives such as caffeine, theophylline, theobromine.
[0012]
These plant extracts are extracted by a normal extraction method, and are extracted from whole plants or at least one of leaves, flowers, stems, stems, bark, roots, fruits, fruits, etc., particularly preferably from fruits or seeds. Solvent extraction can be performed. Examples of the extraction solvent include water, lower monohydric alcohols (methyl alcohol, ethyl alcohol, 1-propyl alcohol, 2-propyl alcohol, 1-butyl alcohol, 2-butyl alcohol, etc.), polyhydric alcohols (glycerin, propylene glycol, Dipropylene glycol, 1,3-butylene glycol, etc.), lower alkyl esters (ethyl acetate, etc.), hydrocarbons (benzene, hexane, pentane, etc.), ketones (acetone, methyl ethyl ketone, etc.), ethers (diethyl ether, tetrahydrofuran, Dipropyl ether etc.), acetonitrile, etc. are mentioned, 1 type, or 2 or more types can be used. Further, the extract may be any of a molecular weight fraction, a solvent fraction, a product purified by various resin treatments (ion exchange resin, adsorbent, etc.), and a freeze-dried product.
[0013]
The form of the skin disorder inhibitor or skin disorder ameliorating agent of the present invention is not particularly limited as long as it contains a purine derivative and / or a plant extract containing a purine derivative as an active ingredient, and any of liquid, paste, gel, etc. It can also be used in the form. Alternatively, a liquid extract or the like can be dried and solidified, or dried by spray drying or the like and used as a powder.
[0014]
The content of the purine derivative in the skin disorder inhibitor or skin disorder ameliorating agent of the present invention, and the content of the purine derivative in the skin external preparation containing these are not particularly limited. The total amount is preferably 0.00001 to 10% by mass (hereinafter simply referred to as “%”), more preferably 0.0001 to 5%. Further, the content of the plant extract containing the purine derivative in the skin disorder inhibitor or the skin disorder ameliorating agent and the external preparation for skin containing these may be within this range as the dry solid content.
Within this range, it is effective in suppressing the formation of wrinkles, skin tumors, skin thickening and skin sclerosis due to exposure to ultraviolet rays, and is effective in improving the skin damage that has formed or developed. Good ones can be obtained from the surface.
[0015]
The topical skin preparation containing the skin disorder inhibitor or skin disorder ameliorating agent of the present invention is blended with various forms of bases used in ordinary skin topical preparations according to conventional methods, and is used in cosmetics and quasi drugs. It can be formulated into pharmaceuticals and the like, and the dosage form can be blended in any dosage form such as aqueous dosage form, oil based dosage form, emulsifier type, powder dosage form, solid dosage form. For example, cosmetics can be lotions, emulsions, creams, serums, packs, bath salt ointments, gels, foundations, powders, lip balms, lipsticks, sunscreen products, etc. Can be arbitrarily selected.
[0016]
In addition, the skin external preparation containing the skin disorder inhibitor and skin disorder improving agent of the present invention includes various components usually used in cosmetics, quasi-drugs, external medicines, etc. in addition to the above essential components, , Water, alcohol, oil agent, surfactant, thickener, powder, chelating agent, pH adjuster, whitening agent, anti-inflammatory agent, antioxidant, moisturizer, bactericidal agent, blood circulation promoter, etc. Furthermore, extracts derived from animals, plants and microorganisms, ultraviolet absorbers, ultraviolet scattering agents, fragrances and the like can be appropriately added according to the purpose within a range not impairing the effects of the present invention.
[0017]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to production examples, test examples, and examples of each plant extract, but the present invention is not limited thereto.
[0018]
[Manufacture of plant extracts]
[Production Example 1]
1,000 vol of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried Japanese berries (nuts), and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 780 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was freeze-dried and 7.4 g as a solid. Got. The solid contained 0.11% theobromine and 1.49% caffeine.
[0019]
[Production Example 2]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried cypress fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and membrane-separated with a molecular weight of 5,000 to obtain 780 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.7 g as a solid. Got. The solid contained 0.13% theobromine and 1.51% caffeine.
[0020]
[Production Example 3]
1,000 vol of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried Kola weltikirata fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and membrane-separated with a molecular weight of 5,000 to obtain 740 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to give 7.8 g as a solid. Got. The solid contained 0.12% theobromine and 1.62% caffeine.
[0021]
[Production Example 4]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed product of dried Kora Anomera, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and subjected to membrane separation with a molecular weight of 5,000 to obtain 750 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.6 g as a solid. Got. The solid contained 0.11% theobromine and 1.47% caffeine.
[0022]
[Production Example 5]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed dried product of the red coconut fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000, an extract 730 mL was obtained, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized and 7.1 g as a solid Got. The solid contained 7.3% of theobromine and 0.58% of caffeine.
[0023]
[Production Example 6]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed dried coconut fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 790 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized, and 7.8 g as a solid. Got. The solids contained 7.1% of theobromine and 0.59% caffeine.
[0024]
[Production Example 7]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of dried crushed mountain coconut fruits, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 740 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized, and 7.3 g as a solid. Got. The solid contained 6.8% theobromine and 0.45% caffeine.
[0025]
[Production Example 8]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed theobroma pentagona fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 810 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized, and 7.9 g as a solid. Got. The solid contained 6.3% of theobromine and 0.45% of caffeine.
[0026]
[Production Example 9]
To 100 g of the Theobroma microcarpa crushed material, 1,000 mL of 25 vol% ethanol was added, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and separated into membranes with a molecular weight of 5,000 to obtain 770 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.4 g as a solid. Got. The solids contained 7.7% theobromine and 0.49% caffeine.
[0027]
[Production Example 10]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed dried product of Hellania mariae fruit, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 790 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, and this solution was lyophilized to give 7.7 g as a solid. Got. The solid contained 8.1% theobromine and 0.39% caffeine.
[0028]
[Production Example 11]
Purified water (1,000 mL) was added to 100 g of the dried product of Aogiri leaves and subjected to heat extraction for 1 hour. This was subjected to centrifugal separation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 to obtain 660 mL of an extract, and concentrated under reduced pressure with an evaporator, and this solution was freeze-dried to obtain 6.2 g as a solid. The solid contained 2.1% caffeine.
[0029]
[Production Example 12]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried holly leaf, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and separated into membranes with a molecular weight of 5,000 to obtain 780 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure using an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.9 g as a solid. Got. The solid contained 0.86% theophylline.
[0030]
[Production Example 13]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried holly leaf leaves, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and subjected to membrane separation with a molecular weight of 5,000 to obtain 760 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure using an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.6 g as a solid. Got.
[0031]
[Production Example 14]
1,000 vol of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dry matter of Amami holly leaf, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and separated into membranes with a molecular weight of 5,000 to obtain 730 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.1 g as a solid. Got.
[0032]
[Production Example 15]
To 100 g of the crushed dried product of Ilex guayusa leaf, 1,000 mL of 25 vol% ethanol was added, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 810 mL of the extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized, and 8.2 g as a solid. Got. The solids contained 1.25% theobromine and 5.30% caffeine.
[0033]
[Production Example 16]
1,000 vol of 25 vol% ethanol was added to 100 g of the crushed dried product of Ilex womitrio leaf, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 790 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, and this solution was lyophilized to give 7.7 g as a solid. Got. The solids contained 7.6% theobromine and 0.51% caffeine.
[0034]
[Production Example 17]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed dried product of Neair Teifera leaves, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and membrane-separated with a molecular weight of 5,000 to obtain 820 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 8.3 g as a solid. Got.
[0035]
[Production Example 18]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried citrus leaves, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and membrane-separated with a molecular weight of 5,000 to obtain 830 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 8.1 g as a solid. Got. The solids contained 8.6% caffeine.
[0036]
[Production Example 19]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of the pulverized dried puer tea, and reflux extraction was performed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and subjected to membrane separation with a molecular weight of 5,000 to obtain 860 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 8.2 g as a solid. Got. 6.8% caffeine was included.
[0037]
[Production Example 20]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of a crushed dried product of Arabian coffee beans, and reflux extraction was performed for 2 hours. Centrifugation, pressure filtration, membrane separation with a molecular weight of 5,000 gave 770 mL of extract, concentrated under reduced pressure with an evaporator, ethanol was distilled off, this solution was lyophilized and 7.5 g as a solid Got.
[0038]
[Production Example 21]
1,000 mL of 25 vol% ethanol was added to 100 g of crushed dried guarana and refluxed for 2 hours. This was centrifuged, filtered under pressure, and separated into membranes with a molecular weight of 5,000 to obtain 760 mL of an extract, which was concentrated under reduced pressure with an evaporator. After distilling off ethanol, this solution was lyophilized to obtain 7.3 g as a solid. Got.
[0039]
[Example 1: Skin damage test by ultraviolet irradiation of hairless mouse]
A skin disorder inhibitor was prepared by the following preparation method, and skin thickening due to ultraviolet irradiation, skin tumor, wrinkle formation and skin sclerosis were evaluated.
[0040]
[Sample preparation]
The plant extracts containing the purine derivatives shown in Tables 1 to 4 and / or the purine derivatives produced in Production Examples 1 to 21 were dissolved in a base (PEG1000: ethyl alcohol = 1: 1 (mass ratio)) and shown in the table. A skin disorder inhibitor was prepared to a concentration.
[0041]
[Sample application method and UV irradiation method]
Each group consists of 8 animals, and the above-mentioned application sample is applied to the back of hairless mice (10 weeks old) 90 minutes before UV irradiation, and a certain amount of UV light (Toshiba BLB lamp) is applied for 2 hours a day (5 times / week) Weekly irradiation (total irradiation amount: 716 J / cm ² ), Skin thickening, skin tumor, wrinkle formation and skin sclerosis inhibitory effect of the applied samples were examined. In addition, as a control, it was set as Control 1 (only the base was applied and UV-irradiated) and Control 2 (only the base was applied and UV-irradiated).
Moreover, the ultraviolet absorption spectrum of these samples was measured, and it confirmed that these did not influence an evaluation test.
[0042]
(Skin thickening suppression effect)
The skin thickness before and 15 weeks after UV irradiation was measured using a dial thickness gauge (OZAK.MFG.CO.LTD.). The results were evaluated by the average skin thickness of 8 hairless mice and the rate of increase after 15 weeks.
(Skin tumor suppression effect)
Skin tumors were evaluated by the incidence (out of 8) of mice that developed tumors with a diameter of 0.5 mm or more.
(Wrinkle formation inhibitory effect)
For wrinkle formation after 15 weeks of ultraviolet irradiation, the wrinkle grade was determined based on the “light skin aging grade” shown in Table 5 below. In addition, the result was expressed and evaluated by the average value of the scores of 8 mice.
(Suppression effect of skin sclerosis)
The central part of the back of the hairless mouse skin was picked, and the skin requiring 5 seconds or more for restoration was regarded as scleroderma, and the expression rate in 8 mice was evaluated.
[0043]
Tables 1 to 4 show the evaluation results of the skin thickening and skin tumor, wrinkle formation, and skin sclerosis inhibitory effects.
(result)
[0044]
[Table 1]

[0045]
[Table 2]

[0046]
[Table 3]

[0047]
[Table 4]

[0048]
(Light skin aging grade (wrinkle grade) criteria)
[0049]
[Table 5]

[0050]
As is apparent from Tables 1 to 4, the purine derivatives used in the present invention and the products 1 to 26 of the present invention containing the plant extract containing the purine derivatives are all skin thickening, skin tumor, wrinkle formation and sclerosis. The effect of suppressing the expression was extremely excellent.
[0051]
Example 2; Cream
Creams were prepared with the composition shown in Table 6 below and the following production method, and the wrinkle improvement effect of the skin formed by exposure to ultraviolet rays was evaluated according to the following evaluation criteria. The results are also shown in Table 6.
[0052]
(Composition and results)
[Table 6]

[0053]
(Manufacturing method)
A. Ingredients (1) to (6) and (16) to (18) are mixed and heated to keep at 70 ° C.
B. Ingredients (7)-(15), (19), (20) and (22) are heated and maintained at 70 ° C.
C. B is added to A and emulsified.
D. After adding component (21) to C, the mixture was cooled to obtain a cream.
[0054]
(Test method)
A panel of 20 females aged 33 to 58 years old was used as the test cream, and an appropriate amount of the cream was applied to the face after face washing twice a day in the morning and night for 15 weeks. The effect of improving skin wrinkles formed by UV exposure of the skin by application was evaluated according to the following criteria, and the number of people corresponding to each evaluation criterion is shown in Table 6 together.
[0055]
(Evaluation criteria)
<Evaluation><Contents>
Effectiveness Softness and wrinkle improvement effects have been generated on the skin.
Slightly effective Skin has been somewhat soft and wrinkle-improving.
Invalid No change before use.
[0056]
As shown in the results in Table 6, the creams of the products 1 to 11 of the present invention can improve the softness and wrinkle of skin that has been exposed to ultraviolet rays and are skin-aged by applying them to the skin. It became clear that it had beautiful skin.
[0057]

[0058]
(Manufacturing method)
A. Ingredients (1)-(6) are mixed and heated to keep at 70 ° C.
B. Ingredients (8), (9) and (11) are heated and maintained at 70 ° C.
C. B is added to A and emulsified.
D. Components (7) and (10) were added to C, and then cooled to obtain a cream.
[0059]
Example 4 Lotion
(Ingredient) (%)
(1) Glycerin 10.0
(2) 1,3-butylene glycol 6.0
(3) Dipotassium glycyrrhizinate * 1 0.1
(4) Citric acid 0.1
(5) Sodium citrate 0.3
(6) Purified water remaining
(7) Polyoxyethylene hydrogenated castor oil (60 EO) 0.5
(8) Ethyl alcohol 8.0
(9) Kola / Anomella extract * 2 2.0
(10) Guarana extract * 3 1.0
(11) Preservative appropriate amount
(12) Perfume appropriate amount
* 1 Made by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd.
* 2 Production Example 3
* 3 Production Example 21
[0060]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (6) are mixed and dissolved.
B. Components (7) to (12) are mixed and dissolved.
C. A and B were mixed and uniformed to obtain a skin lotion.
[0061]
Example 5 Lotion
(Ingredient) (%)
(1) Glycerin 10.0
(2) 1,3-butylene glycol 6.0
(3) Dipotassium glycyrrhizinate * 1 0.1
(4) Citric acid 0.1
(5) Sodium citrate 0.3
(6) Purified water remaining
(7) Polyoxyethylene hydrogenated castor oil (60 EO) 0.5
(8) Ethyl alcohol 8.0
(9) Aedes extract * 2 2.0
(10) Puer tea extract * 3 1.0
(11) Preservative appropriate amount
(12) Perfume appropriate amount
* 1 Made by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd.
* 2 Production Example 5
* 3 Production Example 19
[0062]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (6) are mixed and dissolved.
B. Components (7) to (12) are mixed and dissolved.
C. A and B were mixed and uniformed to obtain a skin lotion.
[0063]
Example 6 Lotion
(Ingredient) (%)
(1) Glycerin 10.0
(2) 1,3-butylene glycol 6.0
(3) Cocoa extract * 1 0.5
(4) Neair Teifera extract * 2 0.5
(5) Lactic acid 0.1
(6) Sodium lactate 0.3
(7) Purified water remaining
(8) Polyoxyethylene hydrogenated castor oil (60 EO) 0.5
(9) Ethyl alcohol 8.0
(10) Preservative appropriate amount
(11) Perfume appropriate amount
* 1 Production Example 6
* 2 Production Example 17
[0064]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (7) are mixed and dissolved.
B. Components (8) to (11) are mixed and dissolved.
C. A and B were mixed and uniformed to obtain a skin lotion.
[0065]

[0066]
(Manufacturing method)
A. Ingredients (1) to (12) are heated and mixed and maintained at 70 ° C.
B. Ingredients (13) to (17) are heated and mixed and maintained at 70 ° C.
C. Add B to A, mix and uniformly emulsify.
D. After cooling C, (18) to (24) were added and mixed uniformly to obtain an emulsion.
[0067]

[0068]
(Manufacturing method)
A. Ingredients (1) to (12) are heated and mixed and maintained at 70 ° C.
B. Ingredients (13) to (19) are heated and mixed and maintained at 70 ° C.
C. Add B to A, mix and uniformly emulsify.
D. After cooling C, (20) to (22) were added and mixed uniformly to obtain an emulsion.
[0069]
Examples 3 to 8 are all excellent in stability over time, and when applied to the skin, the occurrence of skin damage due to UV exposure is suppressed, and softness and wrinkle are applied to skin that is wrinkled and cured by UV exposure. It was a cream, lotion and milky lotion that improved and made the skin beautiful and firm.
[0070]
Example 9 ointment
(Ingredient) (%)
(1) Stearic acid 18.0
(2) Cetanol 4.0
(3) dl-α-tocopherol * 1 0.2
(4) Tetraisopalmitic acid-L-ascorbyl * 2 0.01
(5) Preservative appropriate amount
(6) Triethanolamine 2.0
(7) Glycerin 5.0
(8) Purified water remaining
(9) Dipotassium glycyrrhizinate * 3 0.5
(10) Theobroma microcarpa extract * 4 0.5
(11) Aogiri extract * 5 0.5
* 1 Eisai
* 2 Nikko Chemicals
* 3 Made by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd.
* 4 Production Example 9
* 5 Production Example 11
[0071]
(Manufacturing method)
A. A part of components (6), (7) and (8) are heated and mixed and kept at 75 ° C.
B. Ingredients (1) to (5) are heated and mixed and maintained at 75 ° C.
C. Gradually add A to B.
D. While cooling C, (9) to (11) dissolved in the remainder of (8) were added to obtain an ointment.
[0072]
Example 10 ointment
(Ingredient) (%)
(1) Stearic acid 18.0
(2) Cetanol 4.0
(3) Preservative appropriate amount
(4) Triethanolamine 2.0
(5) Glycerin 5.0
(6) Purified water remaining
(7) Holly extract * 1 0.5
(8) Sodium pyrrolidonecarboxylate * 2 0.3
* 1 Production Example 12
* 2 Made by Ajinomoto Co., Inc.
[0073]
(Manufacturing method)
A. A part of components (4), (5) and (6) is heated and mixed and kept at 75 ° C.
B. Ingredients (1) to (3) are heated and mixed and maintained at 75 ° C.
C. Gradually add A to B.
D. While cooling C, (7) and (8) dissolved in the remainder of (6) were added to obtain an ointment.
[0074]
Examples 9 and 10 are excellent in stability over time, and when applied to the skin, suppress the occurrence of skin damage due to UV exposure, and also provide flexibility and wrinkle for skin that shows wrinkles and skin hardening due to UV exposure. It was an ointment that improved and made the skin beautiful.
[0075]
Example 11 pack
(Ingredient) (%)
(1) Polyvinyl alcohol 15.0
(2) Silicic anhydride 0.5
(3) Polyethylene glycol 0.5
(4) Polyoxypropylene methyl glucoside 5.0
(5) Glycerin 5.0
(6) Purified water remaining
(7) Ethyl alcohol 10.0
(8) Preservative appropriate amount
(9) Holly extract * 1 1.0
(10) Perfume appropriate amount
* 1 Production Example 13
[0076]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (6) are mixed and heated to 70 ° C. to dissolve.
B. Components (7) to (9) are mixed and dissolved.
C. B was added to the previous A, mixed, and then cooled to uniformly disperse (10) to obtain a pack.
[0077]
Example 12 FIG. pack
(Ingredient) (%)
(1) Polyvinyl alcohol 15.0
(2) Silicic anhydride 0.5
(3) Polyethylene glycol 0.5
(4) Polyoxypropylene methyl glucoside 5.0
(5) Glycerin 5.0
(6) Purified water remaining
(7) Orange flower water * 1 10.0
(8) Ethyl alcohol 20.0
(9) Preservative appropriate amount
(10) Cocoa extract * 2 2.0
(11) Amami holly extract * 3 1.0
(12) Perfume appropriate amount
* 1 Made by Esperis
* 2 Production Example 6
* 3 Production Example 14
[0078]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (7) are mixed and heated to 70 ° C. to dissolve.
B. Ingredients (8) and (9) are mixed and dissolved.
C. B was added to the previous A, mixed, and then cooled to uniformly disperse (10) to (12) to obtain a pack.
[0079]
Examples 11 and 12 are excellent in stability over time, and when applied to the skin, suppress the occurrence of skin damage due to UV exposure, and also provide flexibility and wrinkle for skin that appears to be wrinkled or cured by UV exposure. It was a pack that improved and made beautiful skin with tension.
[0080]

[0081]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (7) are heated and mixed and dissolved.
B. Ingredients (13) to (18) are added to A, mixed uniformly, and kept at 70 ° C.
C. Ingredients (8) to (12) are uniformly dissolved and maintained at 70 ° C.
D. B is added to C and emulsified uniformly.
E. After cooling D, components (19) to (23) were added to obtain a liquid foundation.
[0082]

[0083]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (9) and (24) are mixed and dissolved.
B. Ingredients (16) to (23) are added to A, mixed uniformly, and kept at 70 ° C.
C. Ingredients (10) to (15) and (25) are uniformly dissolved and kept at 70 ° C.
D. B is added to C and emulsified uniformly.
E. After cooling D, component (26) was added to obtain a liquid foundation.
[0084]
Example 15 Oily foundation
(Ingredient) (%)
(1) Candelilla wax 4.0
(2) Paraffin wax 5.0
(3) Vaseline 5.0
(4) Dimethylpolysiloxane 15.0
(5) Squalane 25.0
(6) Diglyceryl triisostearate
(7) Organically modified bentonite 3.0
(8) Glycerin 0.5
(9) Titanium oxide 10.0
(10) Sericite 5.0
(11) Nylon powder 5.0
(12) Coloring pigment appropriate amount
(13) Alkyl-modified carboxyvinyl polymer 0.5
(14) dl-α-tocopherol acetate * 1 0.1
(15) Stearyl glycyrrhetinate * 2 0.1
(16) Mountain cacao extract * 3 2.0
(17) Arabian coffee tree extract * 4 1.0
(18) Perfume appropriate amount
* 1 Eisai
* 2 Made by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd.
* 3 Production Example 7
* 4 Production Example 20
[0085]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (6) and (14) to (17) are dissolved by heating at 80 ° C.
B. Components (7) to (13) and (18) were added to A, mixed uniformly, and cooled and solidified to obtain an oily foundation.
[0086]
Example 16 Sunscreen latex
(Ingredient) (%)
(1) Polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane 1.0
(2) Dimethylpolysiloxane 5.0
(3) Octamethylcyclotetrasiloxane 20.0
(4) Isotridecyl isononanoate 5.0
(5) Paramethoxycinnamic acid-2-ethylhexyl 5.0
(6) Preservative appropriate amount
(7) Perfume appropriate amount
(8) Fine particle titanium oxide 10.0
(9) Fine zinc oxide 10.0
(10) Zirconium oxide 5.0
(11) Polystyrene powder 3.0
(12) Trimethylsiloxysilicic acid 0.5
(13) Dipropylene glycol 3.0
(14) Ethyl alcohol 10.0
(15) Purified water remaining
(16) Salt 0.2
(17) Kola / Anomella extract * 1 3.0
* 1 Production Example 3
[0087]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (12) are mixed and dispersed.
B. Components (13) to (17) are mixed and dissolved.
C. B was added to A and uniformly emulsified to obtain a sunscreen emulsion.
[0088]
Example 17. Sunscreen latex
(Ingredient) (%)
(1) Polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane 1.0
(2) Dimethylpolysiloxane 5.0
(3) Octamethylcyclotetrasiloxane 20.0
(4) Isotridecyl isononanoate 5.0
(5) Paramethoxycinnamic acid-2-ethylhexyl 10.0
(6) Preservative appropriate amount
(7) Perfume appropriate amount
(8) Fine particle titanium oxide 8.0
(9) Fine particle zinc oxide 7.0
(10) Zirconium oxide 5.0
(11) Polystyrene powder 3.0
(12) Trimethylsiloxysilicic acid 0.5
(13) Dipropylene glycol 3.0
(14) Ethyl alcohol 10.0
(15) Kola weltikirata extract * 1 3.0
(16) Remaining amount of purified water
(17) Salt 0.2
* 1 Production Example 4
[0089]
(Manufacturing method)
A. Components (1) to (12) are mixed and dispersed.
B. Components (13) to (17) are mixed and dissolved.
C. B was added to A to obtain a sunscreen emulsion.
[0090]
Examples 13 to 17 are excellent in stability over time, and in addition to the effects as a foundation and sunscreen emulsion, foundations and sunscreen emulsions that are also excellent in suppressing and improving skin damage caused by UV exposure when applied to the skin. Met.
[0091]
【The invention's effect】
As described above, a skin disorder inhibitor and a skin disorder ameliorant containing a purine derivative and / or a plant extract containing a purine derivative are wrinkle formation, skin thickening, skin tumor occurrence and skin sclerosis caused by UV exposure. It was a skin disorder ameliorating agent that remarkably suppresses the development of skin disorders such as the above, and improves the symptoms of formed or developed skin disorders. More specifically, the purine derivative is one or more selected from the group consisting of theophylline, theobromine, and caffeine, and the plant extract containing the purine derivative is Aogiriaceae; Cola nitida), Cola anomela, Cola verticillata, Thea ent. Theobroma microcarpa, Mariania, Aogi (Firmiana platanifolia), Ilex quail (Ilex quaifo)・ Teefera (Nea theifera), camellia family tea tree (Thea sinensis), fermented tea tree (oolong tea, pu'er tea, black tea), Rubiaceae; Arabian coffee tree (Coffea arabica) and Mulberry family; One or more plant extracts selected from the group consisting of wrinkles caused by UV exposure , Skin thickening, skin tumor development and significantly suppressed the expression of scleroderma, had an effect of improving. Moreover, the skin external preparation of the present invention containing this skin disorder inhibitor and skin disorder ameliorating agent also remarkably suppresses the formation of wrinkles, skin thickening, the occurrence of skin tumors and the development of skin sclerosis in UV exposure, and It had the effect of improving. Therefore, the external preparation for skin of the present invention can be advantageously used as cosmetics and pharmaceuticals for the purpose of preventing skin aging.

Claims

An agent for suppressing or improving wrinkles caused by exposure to ultraviolet rays, comprising an ethanol-containing solvent extract of Aeophoridae cabbage (Theobroma cacao) containing one or more selected from theophylline, theobromine and caffeine.

The wrinkle-suppressing or improving agent according to claim 1, wherein caffeine is further added to the ethanol-containing solvent extract of the coconut tree.

An agent for suppressing or improving skin thickening caused by exposure to ultraviolet rays, comprising an ethanol-containing solvent extract of Aeophoridae cabbage (Theobroma cacao) containing one or more selected from theophylline, theobromine and caffeine.

The agent for suppressing or improving skin thickening according to claim 3, wherein caffeine is further added to the ethanol-containing solvent extract of cacao tree.