JP4109149B2 - 計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンコーダ装置などの計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータの位置変位を検出する計測器として、発光素子と受光素子とその間に設けられる回転ディスクとを用いた光学式のエンコーダ装置が知られている。回転ディスクには微小なスリットが形成され、位置変位が生じると光を透過または遮光する。この光の変化を受光素子により検知し、位置変位を検知する。受光素子の出力は増幅回路により増幅され、よく知られた90度位相差を持つ擬似正弦波を得る。
【0003】
増幅された2相擬似正弦波信号は、細分化回路(内挿回路)により、正弦波の1波長をより細かく分割してより精細な位置情報を得る。細分化する方法はいくつかの方法が公知であるが、抵抗アレイを用いて位相差を持たせて細分化する方法(抵抗分割方式)、または、A/Dコンバータを用いて逆正接関数を利用する方法(tan−1θ方式)等が広く知られている。これらの方法により、擬似正弦波の1波長よりも細分化された、より高分解能な位置情報を得る。
【0004】
このとき、2相擬似正弦波(A相信号、B相信号)が検出系の機械的な誤差、電気的な増幅回路自体が持つ電気的オフセット等により、DC的なオフセットを持ってしまうことがある。一方、1波長内を細分化して高分解能化を図る方法は、擬似正弦波(A相信号、B相信号)が理論的に、理想的な正弦波、余弦波であることを前提として細分化処理を行なう。例えばA相,B相各々の信号を、sinθ、cosθとみなし、(sinθ)÷(cosθ)なる除算を行なってtanθを求めることができる。除算結果(商)を基に、θ=tan−1(商)なる変換を行なって位置情報に相当するθを求める。
【0005】
ここで、除算の基となるsinθ、cosθにオフセットが生じていた場合、逆三角関数を求めた結果は正確なθから誤差を有した結果となる。即ち、細分化した位置情報の位置誤差となり、位置情報の精度低下を招く。この精度低下は、位置センサないし計測器としては著しい性能低下になる。このような欠点を補うため、擬似正弦波の電圧波形をオシロスコープ等でモニタしながら、可変抵抗器等の調整手段を回路に設け、人間が手間隙をかけてオフセットをマニュアル調整し、精度低下を防ぐことが行われていた。しかし、これらの方法では、特別な回路をわざわざ設けたり、人間が手間隙かけて精密な調整を行なわなければならないという問題が生じていた。
【0006】
そこで、本出願の発明者は、擬似正弦波のピーク値とバリイ値を検出し、周期ごとに平均値を求め擬似正弦波を補正する方法を考案した(例えば、特許文献1参照)。また、擬似正弦波のA相が一定レベルとクロスするたびのB相の値をサンプリングし、その値に基づきB相の補正をする。同様に、B相が一定レベルとクロスするたびのA相の値をサンプリングし、その値に基づきA相の補正をする方法を考案した(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−26882号公報
【特許文献2】
特開平6−34392号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した方法では必ずしも精度の高いピーク値やバリイ値、また、精度の高い補正値を求めることができないという問題が生じていた。
【0008】
本発明は、精度の高いピーク値やバリイ値、精度の高い補正値を求める計測装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項の発明は、被測定物の移動に伴って検出された実質的に90度の位相差を有し同一周期を有する第1の周期的信号と第2の周期的信号とを使用して被測定物の位置情報を取得する計測装置に適用され、第1の周期的信号の第1の補正値を求める第1の補正値検出手段と、求めた第1の補正値に基づき第1の周期的信号を補正する第1の補正手段と、第2の周期的信号の第2の補正値を求める第2の補正値検出手段と、求めた第2の補正値に基づき第2の周期的信号を補正する第2の補正手段と、補正された第1の周期的信号と補正された第2の周期的信号に基づき、細分化処理を行って細分化された被測定物の位置情報を取得する細分化処理手段と、被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出する移動反転検出手段とを備え、第1の補正値検出手段は、計測装置の電源がオンされたときおよび移動反転検出手段により被測定物の移動が反転したことが検出されたとき、被測定物が単一方向への移動中に少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得し、取得した第1の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき第1の補正値を求め、求めた第1の補正値を第1の補正手段に出力し、少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得するまでは第1の補正値を出力しないか補正値ゼロを出力し、第2の補正値検出手段は、計測装置の電源がオンされたときおよび移動反転検出手段により被測定物の移動が反転したことが検出されたとき、被測定物が単一方向への移動中に第1の周期的信号と同期して少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得し、取得した第2の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき第2の補正値を求め、求めた第2の補正値を第2の補正手段に出力し、少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得するまでは第2の補正値を出力しないか補正値ゼロを出力することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の計測装置において、第1の補正値検出手段は、第2の周期的信号が、第2の周期的信号の所定の基準レベルをまたいだ第1の所定値と第2の所定値間で単調増加したとき、その間の第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の一方を取得し、また、第1の所定値と第2の所定値間で単調減少したとき、その間の第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の他方を取得し、該取得した第1の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき第1の補正値を求め、第2の補正値検出手段は、第1の周期的信号が、第1の周期的信号の所定の基準レベルをまたいだ第3の所定値と第4の所定値間で単調増加したとき、その間の第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の一方を取得し、第3の所定値と第4の所定値間で単調減少したとき、その間の第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の他方を取得し、該取得した第2の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき第2の補正値を求め、移動反転検出手段は、第2の周期的信号が、第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値を取得するときに、第1の所定値と第2の所定値間に入った後入った同じ側から出たことを検出した場合に、被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出し、第1の周期的信号が、第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値を取得するときに、第3の所定値と第4の所定値間に入った後入った同じ側から出たことを検出した場合に、被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の計測装置において、移動反転検出手段は、第1の周期的信号あるいは第2の周期的信号において、ピーク値が続けて取得されたことを検出した場合あるいはバリイ値が続けて取得されたことを検出した場合、被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出することを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の計測装置において、少なくとも2周期分の周期数は、2の累乗分の周期数であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の計測装置の一実施の形態を示すエンコーダ装置のブロック図である。エンコーダ装置は、モータなどに取り付けられ、モータの回転位置変位を検出する。エンコーダ装置が取り付けられたモータは、例えば、ロボットに使用される。発光素子1と受光素子2の間に回転ディスク3が設けられ、回転ディスク3はモータの回転軸の回転と伴に回転する。回転ディスク3には、微小なスリットが形成され、位置変位が生じると光を透過または遮光する。この光の変化を受光素子2により検知し、位置変位を検知する。受光素子2の出力は増幅回路4により増幅され、公知な2相擬似正弦波(A相/B相)を出力する。A相擬似正弦波とB相擬似正弦波は、位相が90度ずれている。
【0011】
本実施の形態では、増幅された2相擬似正弦波信号を、細分化回路(内挿回路)5により、正弦波の1波長をより細かく分割してより精細な位置情報を得る。細分化する方法はいくつかの方法が公知であり、抵抗アレイを用いて位相差を持たせて細分化する方法(抵抗分割方式)、またはA/Dコンバータを用いて逆正接関数を利用する方法(tan−1θ方式)等が広く知られている。これらの方法により、擬似正弦波の1波長よりも細分化された、より高分解能な位置情報を得る。本実施の形態では、逆正接関数を利用する方法(tan−1θ方式)を採用する。
【0012】
A相擬似正弦波は、従来技術の項でも説明したように、種々の要因によりDCオフセットを有する。A相擬似正弦波は、DCオフセットを有したまま、A/Dコンバータ6に入力される。A/Dコンバータ6の出力(nビット、n:自然数)は、一方は減算器7に、他方は、DCオフセット検出回路8に入力される。B相擬似正弦波も、同様に、DCオフセットを有したまま、A/Dコンバータ9に入力される。A/Dコンバータ9の出力(nビット、n:自然数)は、一方は減算器10に、他方は、DCオフセット検出回路11に入力される。
【0013】
エンコーダ装置の電源投入直後は、イニシャル・リセット動作により、オフセット検出回路8、11の出力はゼロを保持している。よって、このときは元来の2相擬似正弦波から「ゼロ」を減じる。即ち、データは素通しとなって後段の細分化回路5へ伝達される。次に、ある規定値以上の位置変位が生じた後、DCオフセット検出回路8、11は、後述する動作によりA相擬似正弦波、B相擬似正弦波のDCオフセットをそれぞれ自動的に算出する。A相擬似正弦波およびB相擬似正弦波共にDCオフセットが求まった後に、双方同時にDCオフセット検出回路8、11の出力をゼロから変化させる。これにより、2つの減算器7、10の出力は、元来の2相擬似正弦波のDCオフセットを除去した値となる。
【0014】
細分化回路5は、DCオフセットを除去された2相擬似正弦波を基に細分化処理を行なう。細分化処理では、A相擬似正弦波およびB相擬似正弦波を、sinθおよびcosθとみなし、(sinθ)÷(cosθ)なる除算を行なってtanθを求める。すなわち、DCオフセットがキャンセルされた正確なsinθおよびcosθが細分化回路5に入力され、細分化誤差が低減される。除算結果(商)を基に、θ=tan−1(商)なる変換を行なって細分化された位置情報に相当するθを求める。エンコーダ装置に対して指定された分解能により、(sinθ)÷(cosθ)をどの程度細かく演算するかが決まる。
【0015】
図2は、DCオフセットを検出する基本原理を示す図である。擬似正弦波が基準電位(基準レベル)に対して、図で示すようにプラス電位方向にDCオフセットを有していたとする。ここで、1波長以上の単一方向の位置変位が生じれば、ピーク値、バリィ値(谷値)をそれぞれ最大値、最小値として扱うことができる。従って、ピークとバリィの和を2で割ることにより、単純な演算処理で近似的にDCオフセットを求めることが可能である。
【0016】
図3は、DCオフセット検出のブロック図を示す図である。図では、A相擬似正弦波のみのDCオフセット検出回路8を示す。B相擬似正弦波のDCオフセット回路11も同様な構成であるので説明を省略する。DCオフセットを有するA相擬似正弦波は、A/Dコンバータ6でA/D変換される。A/D変換されたデジタルデータ(nビット)は、ピークホールド回路21およびバリィホールド回路22に伝達され、そこで常時モニタされる。ここでは、単一方向の位置変位が生じた場合にのみ、ピークホールド機能、バリィホールド機能により最大値、最小値を例えば4回、求める。これら4個の最大値、最小値はそれぞれ後段の平均化回路23、24によって平均化されて出力される。平均化により、より安定した信頼性の高い最大値、最小値を求める構成となる。
【0017】
平均化され最大値(ピーク値の平均値)、最小値(バリィ値の平均値)は、後段の加算回路25によって加算され、つづく後段の除算回路26で、2で除算される。上述の図2の説明の通り、ここで2で除算した結果(商)は、近似的にDCオフセットとして扱うことができる。即ち、この時点でDCオフセット値27が求まる。
【0018】
図4は、エンコーダ装置がパワーONしてから、DCオフセットキャンセル機能が有効になるまでの様子と、細分化誤差との関係を示す図である。被測定物の単一方向の位置変位が続き、ピークホールド、バリィホールドがそれぞれ4回ホールドされた後に、DCオフセットがキャンセルされ、細分化誤差が低減される様子が示されている。符号28のタイミングでオフセットキャンセル動作が開始されてオフセット除去機能が有効になった後に、高精度な細分化が行なわれる。
【0019】
次に、図5および図6を使用して、DCオフセット値を求めキャンセル(補正)するアルゴリズムについて詳細に説明する。図5は、処理の流れを説明するフローチャートである。DCオフセット検出回路8、11は、ASICで実現され、すべてロジック回路により構成されている。図5は、このロジック回路の処理の流れを説明するフローチャートである。図6は、以下の説明に使用するA相擬似正弦波およびB相擬似正弦波を示すグラフである。
【0020】
まず、概要を説明する。A相擬似正弦波およびB相擬似正弦波の他方が、中心値(基準レベル、1.0V)近辺で単調増加あるいは単調減少しており、対象擬似正弦波である他の一方が、レベル1(1.3V)以上、あるいはレベル2(0.7V)以下で極値をとったとき、その極値を最大値あるいは最小値とみなし、データを保持する。この条件に収まらない場合、データは正式採用しない。これを、被測定物が単一方向に移動し、A相擬似正弦波およびB相擬似正弦波が4周期分検出できるまで行う。すなわち、最大値および最小値をそれぞれ4個取得できるまで行う。保持した最大値および最小値計それぞれ4個の平均値を求め、それを加算して2で除算してDCオフセット値(補正値)を得る。
【0021】
このようにして求めたA相擬似正弦波およびB相擬似正弦波各相のDCオフセット値(初期値ゼロ)を、A/Dコンバータ6,9の出力値より減じて、DCオフセットをキャンセルする。すなわち、A/Dコンバータ6,9の出力値をDCオフセット値で補正する。永遠に採用されるべきデータが取り込めないとき、オフセットキャンセラは動作しない。すなわち、DCオフセット検出回路8、11から出力するオフセット値は初期値ゼロのままとなる。この場合、何らかの異常と考えられるので、この異常は位相平面エラーに反映される。
【0022】
図5のフローチャートは、A相擬似正弦波の最大値、最小値(ピーク値、バリイ値)を求める場合を示す。B相擬似正弦波の最大値、最小値(ピーク値、バリイ値)を求める場合も同様であるので、代表してA相擬似正弦波で説明する。基準レベル近傍の1.0V±0.3Vをミドルレンジ、1.3V以上2.0V以下を最大値採用レンジ、0.7V以下0V以上を最小値採用レンジとする。
【0023】
まず、STATE:0のステップS1では、B相擬似正弦波がミドルレンジから外れているか否かを判定する。外れている場合はSTATE:1のステップS2に進み、外れていない場合はステップS1に留まり外れるまで待つ。ステップS2では、B相擬似正弦波がミドルレンジ内かつA相擬似正弦波がミドルレンジを外れているか否かを判定する。すなわち、ステップS2は、図6において、B相擬似正弦波がミドルレンジ外部からミドルレンジ内部に入ってきたか否かを判定する。
【0024】
ステップS2で、B相擬似正弦波がミドルレンジ内かつA相擬似正弦波がミドルレンジを外れていると判定すると、STATE:2のステップS3に進む。B相擬似正弦波がミドルレンジ内かつA相擬似正弦波がミドルレンジを外れていることを否定判定すると、それが肯定判定になるまで待つ。ステップS3では、A相擬似正弦波の値をピーク値の初期値としてセットし、B相擬似正弦波についてミドルレンジフラグをセットする。ミドルレンジフラグは、B相擬似正弦波が基準レベルより低い値の場合は−、基準レベルより高い値の場合は+のフラグをセットする。
【0025】
STATE:3のステップS4では、A相擬似正弦波のピークホールドを開始する。すなわち、A相擬似正弦波の値が増加していれば常に新しい値で更新し、減少する場合は以前の値を保持する。ステップS5では、B相擬似正弦波が基準レベルをクロスしたか否かを判定する。基準レベルをクロスしたと判定するとSTATE:4のステップS6に進み、STATE:3から抜け出る。
【0026】
ステップS6では、B相擬似正弦波が単調増加あるいは単調減少してミドルレンジフラグに設定されている+側あるいは−側の反対側からミドルレンジを出たか否かを判定する。出たと判定すると、STATE:5のステップS7に進む。まだ出ていないと判定すると、ステップS6に留まり出るまで待つ。ピーク値を求める場合において、STATE:2〜STATE:4の間のA相擬似正弦波のレンジは、最大値採用レンジである。バリイ値を求める場合において、STATE:2〜STATE:4のA相擬似正弦波のレンジは、最小値採用レンジである。
【0027】
ステップS7では、A相擬似正弦波のピークホールド(バリイ値のホールドを含む)を終了し、そのピーク値あるいはバリイ値をラッチする。B相擬似正弦波のミドルレンジフラグをリセットし、カウンタをインクリメントする。このカウンタは、A相擬似正弦波のピーク値およびバリイ値を取得するたびにインクリメントされる。ステップS8では、カウンタ値が8になったか否かを判定する。まだ8までカウントされていないと判定すると、STATE:0のステップS1から処理を繰り返す。カウンタ値が8になったと判定すると、処理を終了する。処理が終了すると、A相擬似正弦波の最大値および最小値が4個ずつ計8個求まり、それぞれの値はラッチ回路に保持されている。
【0028】
一方、STATE:3では、AND回路31で、STATE:3とB相擬似正弦波逆転領域外信号32とAND(積)を取り、RESET1信号を生成する。B相擬似正弦波逆転領域外信号32は、B相擬似正弦波をモニタし、B相擬似正弦波がミドルレンジフラグにセットされている+側あるいは−側と同一の側からミドルレンジを出た場合にセットされる信号である。すなわち、B相擬似正弦波が基準レベルをクロスする前に、ミドルレンジに入った側と同じ側に出た場合である。これは、被測定対象物の移動が、B相擬似正弦波が基準レベルをクロスする前に逆転したことを意味する。このとき、RESET1信号を生成し、STATE:0のステップS1に戻る。
【0029】
また、STATE:4においても、AND回路33で、STATE:4とB相擬似正弦波逆転領域外信号32とAND(積)を取り、RESET2信号を生成する。この場合は、B相擬似正弦波が単調増加あるいは単調減少しながらミドルレンジの一方から他方へ抜け出ず、ミドルレンジに入った側と同じ側に出た場合である。これは、被測定対象物の移動が、B相擬似正弦波が基準レベルをクロスした後ミドルレンジを抜けきる前に逆転したことを意味する。このとき、RESET2信号を生成し、STATE:0のステップS1に戻る。
【0030】
STATE:5では、XNOR回路34で、前回取得したA相擬似正弦波のピーク値あるいはバリイ値の符号35と今回取得したピーク値あるいはバリイ値の符号36とXNOR(排他的論理和の否定)を取る。符号が一致している場合はRESET3信号を生成し、符号が一致していない場合は、RESET3信号を生成しない。ここで言う符号とは、基準レベルよりも大きな値であるピーク値の場合は+の符号、基準レベルよりも小さな値であるバリイ値の場合は−の符号である。符号が一致しない場合は、被測定物が単一方向に移動していることを意味する。符号が一致する場合は、前回ピーク値の場合に今回もピーク値を検出し、前回バリイ位置の場合に今回もバリイ値を検出したことを意味する。すなわち、ピーク値あるいはバリイ置を検出した後、被測定物が反転移動したことを意味する。
【0031】
RESET1信号、RESET2信号、RESET3信号は、カウンタ回路、最大値最小値のラッチ回路、ミドルレンジフラグなどをすべてリセットする。すなわち、A相擬似正弦波の最大値最小値もとめるシーケンスをリセットし、最初からやり直す。また、エンコーダ装置の電源がオンされるときもリセットが働く。
【0032】
このようにして求められたA相擬似正弦波の最大値4個は、平均化回路23で平均値を求め、最小値4個は平均化回路24で平均値を求め、2つの平均値を加算回路25で加算し、除算回路26で2で除算し、A相擬似正弦波のDCオフセット値(補正値)を得る。このようにして求めたDCオフセット値(補正値)を、減算器7でA/Dコンバータ6の出力値より減じて、DCオフセットをキャンセルする。すなわち、A/Dコンバータ6の出力値をDCオフセット値で補正する。B相擬似正弦波のDCオフセット値(補正値)も同様にして求め、A/Dコンバータ9の出力値をDCオフセット値で補正する。
【0033】
以上説明した本実施の形態のエンコーダ装置は、次のような効果を奏する。
(1)特別な外付け可変抵抗器による手動調整等を必要とせずに、エンコーダ装置のアナログ擬似正弦波のDCオフセットを自動的にキャンセルすることが可能となる。その結果、細分化誤差を低減し位置検出精度の向上を図ることができる。エンコーダ装置を使用する制御系にあてはめた場合に、位置制御上の偏差低減、即ち位置制御上の特性向上に貢献する。更にAC特性に目を転ずれば、刻々と変わるエンコーダ装置の位置情報の差分は速度情報そのものである。つまりエンコーダ装置の位置精度向上は、速度制御上の偏差即ち速度ムラ(速度リップル)の抑制に貢献するという利点がうまれる。
(2)DCオフセットがキャンセルされた2相擬似正弦波が、細分化回路に入力されるので、DCオフセットが原因となる細分化誤差を確実に低減することができる。
(3)ピーク値やバリイ値を求める場合、他方の擬似正弦波が基準レベルをまたいで所定レベル1から所定レベル2へ単調増加あるいは単調減少したとき、その間に取得された極値を最大値あるいは最小値とみなしてデータを保持する。他方の擬似正弦波がゼロクロスあるいは基準レベルをクロスしたときに、そのときの値を最大値あるいは最小値とみなす場合に比べて、より正確なピーク値あるいはバリイ値を求めることができる。また、被測定物が反転移動したことによりピーク値となった場合を確実に排除することができる。すなわち、被測定物が反転せず単一方向へ移動中におけるピーク値あるいはバリイ値を確実に検出することができる。
(4)複数周期のピーク値およびバリイ値を求めた後、DCオフセット値を求めているので、より信頼性の高いDCオフセット値を求めることができる。例えば、回転ディスク3のスリットにゴミがあった場合や、傷などの不具合が発生した場合の影響を低減することができる。また、ノイズなどの外乱の影響を低減することができる。
(5)上記では、複数周期を4周期としているが、2以上の数ならどのような数であってもよい。この場合、2周期、8周期などの2のn乗の数値がより好ましい。加算や平均等の演算がやりやすいからである。
(6)複数の周期は、被測定物の反転を含まない単一方向へ移動する間に取得できる複数周期である。これにより、精度の高いDCオフセット値を求めることができる。
(7)所定の複数周期分のピーク値およびバリイ値を取得した後、A相擬似正弦波およびB相擬似正弦波を同時に、求めたDCオフセット値で補正するようにしている。これにより、あるタイミングから確実にDCオフセット値がキャンセルされた精度の高い2相の擬似正弦波を出力することができる。その結果、あるタイミングから確実に精度の高い細分化処理されて精度の高い位置情報を得ることができる。
(8)エンコーダ装置の電源をオンするごとにリセットをしているので、電源オンごとにDCオフセット値である補正値を新たに求める。これにより、エンコーダ装置の経年変化などにも確実に対応でき、精度の高い位置情報を求めることができる。
【0034】
上記実施の形態では、モータの回転位置を求めるエンコーダ装置の例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。直線位置を求めるエンコーダ装置であってもよい。すなわち、あらゆるエンコーダ装置に適用することができる。
【0035】
上記実施の形態では、DCオフセット検出回路8、11はASICによるロジック回路の例を説明したが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。マイクロCPUなどを使用したものであってもよい。その場合、前述した図5の処理が、プログラムにより実行される。
【0036】
上記実施の形態では、細分化回路5として逆正接関数を利用する方法(tan−1θ方式)を採用するが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。抵抗アレイを用いて細分化する方法やその他の方式を用いた細分化回路であってもよい。
【0037】
上記実施の形態では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。計測に使用する周期的信号において、被測定物の逆転移動によるピーク値などの検出を確実に排除し、より精度の高いピーク値あるいはバリイ値を確実に検出することができる。また、周期的信号の信頼性の高い補正値を求めることができる。例えば、回転ディスクのスリットにゴミがあった場合や、傷などの不具合が発生した場合、ノイズなどの外乱の影響などを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計測装置の一実施の形態を示すエンコーダ装置のブロック図である。
【図2】DCオフセットを検出する基本原理を示す図である。
【図3】DCオフセット検出のブロック図を示す図である。
【図4】エンコーダ装置がパワーONしてから、DCオフセットキャンセル機能が有効になるまでの様子と、細分化誤差との関係を示す図である。
【図5】DCオフセット検出回路の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】DCオフセット検出回路の処理の流れの説明に使用するA相擬似正弦波およびB相擬似正弦波を示すグラフである。
【符号の説明】
1 発光素子
2 受光素子
3 回転ディスク
4 増幅回路
5 細分化回路
6、9 A/Dコンバータ
7、10 減算器
8、11 DCオフセット検出回路
21 ピークホールド回路
22 バリィホールド回路
23、24 平均化回路
25 加算回路
26 除算回路

Claims (4)

  1. 被測定物の移動に伴って検出された実質的に90度の位相差を有し同一周期を有する第1の周期的信号と第2の周期的信号とを使用して被測定物の位置情報を取得する計測装置において、
    前記第1の周期的信号の第1の補正値を求める第1の補正値検出手段と、
    前記求めた第1の補正値に基づき前記第1の周期的信号を補正する第1の補正手段と、
    前記第2の周期的信号の第2の補正値を求める第2の補正値検出手段と、
    前記求めた第2の補正値に基づき前記第2の周期的信号を補正する第2の補正手段と、
    前記補正された第1の周期的信号と前記補正された第2の周期的信号に基づき、細分化処理を行って細分化された前記被測定物の位置情報を取得する細分化処理手段と
    前記被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出する移動反転検出手段とを備え、
    前記第1の補正値検出手段は、前記計測装置の電源がオンされたときおよび前記移動反転検出手段により前記被測定物の移動が反転したことが検出されたとき、前記被測定物が単一方向への移動中に少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得し、前記取得した第1の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき前記第1の補正値を求め、前記求めた第1の補正値を前記第1の補正手段に出力し、前記少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得するまでは前記第1の補正値を出力しないか補正値ゼロを出力し、
    前記第2の補正値検出手段は、前記計測装置の電源がオンされたときおよび前記反転検出手段により前記被測定物の移動が反転したことが検出されたとき、前記被測定物が前記単一方向への移動中に前記第1の周期的信号と同期して前記少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得し、前記取得した第2の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき前記第2の補正値を求め、前記求めた第2の補正値を前記第2の補正手段に出力し、前記少なくとも2周期分のピーク値およびバリイ値を取得するまでは前記第2の補正値を出力しないか補正値ゼロを出力することを特徴とする計測装置。
  2. 請求項1記載の計測装置において、
    前記第1の補正値検出手段は、前記第2の周期的信号が、前記第2の周期的信号の所定の基準レベルをまたいだ第1の所定値と第2の所定値間で単調増加したとき、その間の第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の一方を取得し、また、前記第1の所定値と前記第2の所定値間で単調減少したとき、その間の第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の他方を取得し、該取得した第1の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき前記第1の補正値を求め、
    前記第2の補正値検出手段は、前記第1の周期的信号が、前記第1の周期的信号の所定の基準レベルをまたいだ第3の所定値と第4の所定値間で単調増加したとき、その間の第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の一方を取得し、前記第3の所定値と第4の所定値間で単調減少したとき、その間の第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値の他方を取得し、該取得した第2の周期的信号のピーク値およびバリイ値に基づき前記第2の補正値を求め、
    前記移動反転検出手段は、前記第2の周期的信号が、前記第1の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値を取得するときに、前記第1の所定値と第2の所定値間に入った後入った同じ側から出たことを検出した場合に、前記被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出し、前記第1の周期的信号が、前記第2の周期的信号のピーク値あるいはバリイ値を取得するときに、前記第3の所定値と第4の所定値間に入った後入った同じ側から出たことを検出した場合に、前記被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出することを特徴とする計測装置。
  3. 請求項1または2記載の計測装置において、
    前記移動反転検出手段は、前記第1の周期的信号あるいは前記第2の周期的信号において、ピーク値が続けて取得されたことを検出した場合あるいはバリイ値が続けて取得されたことを検出した場合、前記被測定物が単一方向への移動から反転したことを検出することを特徴とする計測装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の計測装置において、
    前記少なくとも2周期分の周期数は、2の累乗分の周期数であることを特徴とする計測装置。
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