JP4107388B2

JP4107388B2 - 食品加工装置

Info

Publication number: JP4107388B2
Application number: JP2004009002A
Authority: JP
Inventors: 秀杉山
Original assignee: 秀杉山
Priority date: 2004-01-16
Filing date: 2004-01-16
Publication date: 2008-06-25
Anticipated expiration: 2024-01-16
Also published as: JP2005198580A

Description

本発明は、半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けるための食品加工装置に関するものである。

例えば長尺形状とされた味噌にシソの葉を巻き付けて成るシソ巻きを製造する際、通常、シソの葉上に所定量の味噌を置き、作業者が手作業にて巻き付けていた。このような半固形状食品たる味噌の周面にシート状食品たるシソの葉を巻き付ける作業は、従来より手作業にて行われているのが実情であった。尚、かかる従来の先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。

しかしながら、上記従来の食品加工においては、作業者による手作業にて行われるため作業効率が悪く、大量の食品加工を行う際には不具合が生じるという問題があった。更に、力の入れ具合で形状が変わってしまう半固形食品にシート状食品を巻く必要があるため、加工後の製品形状を一定のものに揃えるのが困難であるという問題があった。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、作業効率を向上させるとともに製品形状を一定に揃えるのが容易で品質を向上させることができる食品加工装置を提供することにある。

請求項１記載の発明は、半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けるための食品加工装置であって、略円周状に配設された複数の駆動ローラを有し、互いに当接又は離間可能とされた可動側ローラ台及び固定側ローラ台と、前記可動側ローラ台と固定側ローラ台とを離間させた状態で前記駆動ローラが成す空間に前記シート状食品及び半固形状食品を投入する投入手段とを具備し、前記投入手段で前記シート状食品及び半固形状食品が投入された後、前記可動側ローラ台を固定側ローラ台に当接させ、前記駆動ローラを駆動させることにより前記半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けることを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の食品加工装置において、前記可動側ローラ台と固定側ローラ台とが当接した状態で前記駆動ローラが成す空間の径が前記半固形状食品の径より小さいことを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項１又は請求項２記載の食品加工装置において、前記半固形状食品が味噌であり、前記シート状食品がシソの葉であることを特徴とする。

請求項１の発明によれば、可動側ローラ台を固定側ローラ台に当接させ、駆動ローラを駆動させることにより半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けて加工するので、
作業効率を向上させるとともに製品形状を一定に揃えるのが容易で品質を向上させることができる。

請求項２の発明によれば、前記可動側ローラ台と固定側ローラ台とが当接した状態で前記駆動ローラが成す空間の径が前記半固形状食品の径より小さいので、加工された製品におけるシート状食品と半固形状食品とを良好になじませることができる。

請求項３の発明によれば、作業効率を向上させるとともに製品形状を一定に揃えるのが容易で品質を向上させて味噌にシソの葉を巻いた食品を加工することができる。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る食品加工装置は、半固形状食品としての味噌の周面にシート状食品としてのシソの葉を巻き付けるためのものであり、図１に示すように、駆動ローラ１ａ〜１ｃを有した一対の可動側ローラ台１と、駆動ローラ２ａ〜２ｄを有した一対の固定側ローラ台２と、味噌の投入手段としてのノズル６及び投入板５とから主に構成されている。

可動側ローラ台１は、固定側ローラ台２に対して当接又は離間可能とされた一対の板状部材から成り、当該板状部材間に亘って設けられた３つの駆動ローラ１ａ〜１ｃを回転自在に支持したものである。また、固定側ローラ台２は、食品加工装置の機台（不図示）に固設された一対の板状部材から成り、当該板状部材間に亘って設けられた４つの駆動ローラ２ａ〜２ｄを回転自在に支持したものである。

然るに、可動側ローラ台１が固定側ローラ台２と離間した状態（図１で示した状態）においてシソの葉７及び味噌８が投入されるとともに、当該可動側ローラ台１が図１中矢印方向に移動し、固定側ローラ台２と当接した状態（図２で示す状態）において味噌８の周面にシソの葉７を巻き付けるよう構成されている。これら駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び駆動ローラ２ａ〜２ｄは、可動側ローラ台１が固定側ローラ台２に当接した状態において、略円周状に配設されている。

また、駆動ローラ１ａ〜１ｃには、無端状のゴムベルト３が懸架されており、該ゴムベルト３には図示しないプーリを介してモータ等の駆動源が接続されている。一方、駆動ローラ２ａ〜２ｄにも同様に、無端状のゴムベルト４が懸架されており、該ゴムベルト４も図示しないプーリを介して駆動源が接続されている。即ち、駆動源を駆動させることにより、全ての駆動ローラ１ａ〜１ｃ、２ａ〜２ｄが同じ方向に回転駆動し得るようになっている。

投入手段は、可動側ローラ台１と固定側ローラ台２とを離間させた状態で駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが成す空間にシソの葉７及び味噌８を投入するためのもので、味噌８を投入させる投入手段としてノズル６及び投入板５が配設されているとともに、シソの葉を投入させる投入手段として図示しない吸着手段が配設されている。具体的には、吸着手段により所定位置にあるシソの葉８を吸着した後、図３に示すように、離間した状態の稼働側ローラ台１及び固定側ローラ台２上に当該シソの葉８を載置できるように構成されている。

投入板５は、可動側ローラ台１及び固定側ローラ台２の上方に回転自在に配設されたもので、ノズル６から略円柱状に吐出された味噌８を載置した後、軸を中心に回転して当該味噌８を落下させるためのものである。これにより、可動側ローラ台１及び固定側ローラ台２が離間した状態において、それら上部に載置されたシソの葉８上に略円筒状に成形された味噌８を投入することができる。

また、駆動ローラ２ｄの上部には、図示しない板状の支持部材が配設されており、味噌８がシソの葉７上に投入され、その重みで落下した際に、両食材を支持し得るようになっている。尚、駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄを回転駆動させて、シソの葉７を味噌８に巻き付ける際、図示しない支持部材は可動側ローラ台１及び固定側ローラ台２から離間するよう構成されている。

次に、上記構成の食品加工装置における動作について説明する。
まず、図１に示すように、可動側ローラ台１を固定側ローラ台２から離間させた状態としておく。この状態で図示しない吸着手段にてシソの葉７を図３のように投入するとともに、ノズル６から所定量の味噌８を投入板５上に吐出させる。尚、吐出された味噌８は、ノズル８の開口形状に倣い略円柱状とされている。

その後、投入板５を回転させて、その上面に載置された味噌８を下方に落下させる。このとき、味噌８はシソの葉７上に落下するのであるが、その重みによって両者は、離間された可動側ローラ台１及び固定側ローラ台２の駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが成す空間内に更に落下し、図示しない支持部材にて支持されることとなる。その後、可動側ローラ台１を移動させて固定側ローラ台２に当接させ、図示しない支持部材を後退させるとともに、図示しないモータ等の駆動手段を駆動させる。

かかる状態においては、図４で示すように、各駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが同じ方向に回転駆動し、これらが成す空間内に収容された味噌８及びその周面に位置するシソの葉７も連れ回しされることとなる。即ち、駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが略円周状に配設されており、それぞれが投入された食品と当接し得るよう構成されているため、各ローラを回転駆動させれば、その回転に伴って内部の食品も回転するようになっているのである。

上記の如く駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが食材を回転させることにより、味噌８の周面にシソの葉７を巻き付けることができる。従って、作業者による手作業に比べて、機械化することができたので、シソの葉７を味噌８に巻き付けるための作業効率を向上させるとともに、製品形状を一定に揃えるのが容易であるため外観を一定化させることができ、品質を向上させることができる。

ここで、可動側ローラ台１と固定側ローラ台２とが当接した状態で駆動ローラ１ａ〜１ｃ及び２ａ〜２ｄが成す空間の径（図４中符号Ｄ）が略円柱状に成形された味噌８の径より若干小さく設定するのが好ましい。このようにすれば、シソの葉７を味噌８に巻き付ける際に加圧力が生じ、味噌８に対するシソの葉７の巻付力が付与されるため、製品が仕上がった際、シソの葉７と味噌８とを良好になじませることができる。

そして、味噌８の周面にシソの葉７が巻き付けられた後、可動側ローラ台１を移動させて固定側ローラ台２から離間させれば、内部の製品が下方に落下して排出されることとなる。こうして、半固形状食品たる味噌の周面にシート状食品たるシソの葉を巻き付ける作業が終了することとなり、以下、同様の工程を経ることにより、順次同様の製品を製造することとなる。

以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シソの葉７及び味噌８に代えて他の食品としてもよい。即ち、味噌の如く半固形状食品の周面にシソの葉の如きシート状食品を巻き付ける種々の食品加工装置に適用することができ、例えば半固形状のアンにシート状の生地を巻き付けた菓子を製造する装置とすることができる。また、可動側ローラ台及び固定側ローラ台に半固形状食品及びシート状食品を投入するための投入手段等も他の汎用的手段に代えてもよい。

投入手段でシート状食品及び半固形状食品が投入された後、可動側ローラ台を固定側ローラ台に当接させ、駆動ローラを駆動させることにより半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付ける食品加工装置であれば、他の機能が付加されたもの、或いは外観形状が異なるものにも適用することができる。

本発明の実施形態に係る食品加工装置を示す模式図（可動側ローラ台が固定側ローラ台と離間した状態）本発明の実施形態に係る食品加工装置を示す模式図（可動側ローラ台が固定側ローラ台と当接した状態）同食品加工装置の可動側ローラ台及び固定側ローラ台上にシソの葉を投入した状態を示す上面図同食品加工装置における駆動ローラによる巻き付け作業を示す断面模式図

符号の説明

１可動側ローラ台
１ａ〜１ｃ駆動ローラ
２固定側ローラ台
２ａ〜２ｄ駆動ローラ
３ゴムベルト
４ゴムベルト
５投入板
６ノズル
７シソの葉（シート状食品）
８味噌（半固形状食品）

Claims

半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けるための食品加工装置であって、
略円周状に配設された複数の駆動ローラを有し、互いに当接又は離間可能とされた可動側ローラ台及び固定側ローラ台と、
前記可動側ローラ台と固定側ローラ台とを離間させた状態で前記駆動ローラが成す空間に前記シート状食品及び半固形状食品を投入する投入手段と、
を具備し、前記投入手段で前記シート状食品及び半固形状食品が投入された後、前記可動側ローラ台を固定側ローラ台に当接させ、前記駆動ローラを駆動させることにより前記半固形状食品の周面にシート状食品を巻き付けることを特徴とする食品加工装置。
前記可動側ローラ台と固定側ローラ台とが当接した状態で前記駆動ローラが成す空間の径が前記半固形状食品の径より小さいことを特徴とする請求項１記載の食品加工装置。
前記半固形状食品が味噌であり、前記シート状食品がシソの葉であることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の食品加工装置。