JP4106677B2 - 画像表示素子導電層用支持体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子液晶、カプセル化した液晶や電気泳動用粒子、染料、ジャイロボール等を利用した画像表示素子、いわゆる電子ペーパーあるいはペーパーライクディスプレイ(以下、電子ペーパー)に使用する導電層の支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、導電層用のプラスチック支持体を使用したディスプレイには、液晶ディスプレイがあるが、液晶ディスプレイ用の支持体には、ポリカーボネートやポリエーテルサルフォンなどの低複屈折性フィルムにハードコート層・水分遮断層・透明電極用下地層などが、片面あるいは両面に設けられたものが使用されてきた。この支持体には、複屈折性がなく、平滑性に優れて、配向膜塗布時の熱処理適性があることの他に、偏光板や反射板との貼合適性が求められていたため、比較的高価であった。また、フィルムの片面だけに各層を設けたり、両側に設けたハードコート層・水分遮断層・透明電極用下地層が非対称であったため、大サイズにした際にカールが発生しやすい、折り曲げた際に構成として設けた層に亀裂が入りやすい等の欠点があった。一方、導電層用のプラスチック支持体を使用したディスプレイとして電子ペーパーが各種検討されている。これらには、その用途・特性上から、紙のように折り畳むことが出来たり、積み重ねることが出来たり大サイズでも軽量でかつ薄い事等が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電子ペーパーに使用する導電層用の支持体として、特に必要とされる特性である可撓性、機械的強度、表面加工適性、耐熱性を有し、かつ比較的大サイズでもカールが小さく、また安価な支持体を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、樹脂シート/防湿層/接着層/樹脂シート、または樹脂シート/防湿層/接着層/防湿層/樹脂シートをこの順に設けることによって解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】
従来の支持体の構成である樹脂シート/防湿層の順に積層したものは、防湿層が擦過や樹脂シートのひずみによってキズやクラックを生じやすく、構成が非対称なためにカールを起こしやすかったが、本発明の樹脂シート/防湿層/接着層/樹脂シートの構成にすることにより、防湿層のキズやクラックおよびカールの発生を防ぐことが出来る。
【0006】
本発明で用いられる樹脂シートとしては、実使用上に耐えうる可撓性、機械的強度、曲げ易さ、耐溶剤性、表面加工適性、耐熱湿性、透明性、耐熱性があれば特に制限はない。例えば、フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルファイド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂、その他ジエン系樹脂との共重合体、ポリプロピレン系樹脂やノルボルネン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ナイロン系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド樹脂からなるシートが挙げられるが、全光線透過率にして75%以上程度の透明性、130℃程度の耐熱性が有ることが好ましく、この中でも機械的強度、耐溶剤性、耐熱湿性、透明性から二軸延伸フィルム、特に二軸延伸ポリエステルフィルムが良い。また、必要に応じて、反射特性を出すために、顔料、金属粉を練り混んで使用することもできる。
【0007】
樹脂シートの厚みに特に制限はないが、軽量性、可撓性から5〜5000μmが良く、さらに望ましくは10〜500μmが良い。必要に応じて、樹脂シートの厚みを変えることが出来、カール、耐久性、軽さなどを調整することが望ましい。
【0008】
本発明に用いられる防湿層としては、特に制限は無い。例えば、酸化珪素や酸化アルミニウム、酸化錫、酸化マグネシウムあるいはこれらの複合金属酸化物等の金属酸化物を蒸着、スパッタ、コーティング、樹脂シートへのガスバリア性を有するシート状樹脂の接着等によって設けることが出来るが、軽量性、ガスバリア性、透明性が有ることが好ましいことから、酸化珪素あるいは酸化アルミニウムを樹脂シートへ蒸着、スパッタしたものが良い。その際の水分透過率は、0.7g/m2/24hr/0.1mm以下がよく、好ましくは0.5g/m2/24hr/0.1mm以下がよい。
【0009】
また、樹脂シート上へ導電層として金属酸化物を設ける場合、必要に応じて、樹脂シートに下地層、ガスバリアー層、反射層をコーティング、蒸着やスパッタによって施しても良く、ハードコート、着色コートを行っても良い。
【0010】
樹脂シート/防湿層と樹脂シートを接合する接着剤には、特に制限はない。例えば、熱硬化性樹脂接着剤、ホットメルト接着剤等の熱可塑性樹脂接着剤とこれを架橋させたもの、UV硬化樹脂接着剤等が挙げられるが、折り曲げ弾性率、軽量性、可撓性、透明性からポリイソシアネート樹脂を含むポリウレタン樹脂系接着剤あるいはポリエステル樹脂系接着剤が好ましい。
【0011】
接着剤に架橋処理を施す場合には、架橋剤に特に制限はない。例えば、イソシアネート、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。接着層の厚みとしては、特に制限はないが、0.1〜100μmが良く、さらに望ましくは0.5〜10μmが良い。
【0012】
樹脂シート/防湿層上に接着層を設ける手段には特に制限はない。例えば、メイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーターなどを用いた塗工方法が例示される。乾燥方法には特に制限はなく、熱風乾燥、赤外線や減圧法を利用したものが挙げられる。乾燥条件としては接着層の硬化形態、膜厚や選択した溶剤にもよるが、通常60〜180℃程度でよい。
【0013】
樹脂シート/防湿層/接着層と樹脂シートの貼り合わせは、ロールを用いた方法、プレス機を用いた方法等で行うことが出来る。樹脂シートと接着層の密着を上げるために、必要に応じて、樹脂シートへコロナ放電処理やプラズマ処理を施すことが出来る。
【0014】
こうして得た画像表示素子の導電層用支持体には、必要に応じて、樹脂シート上に光反射コート、ハードコート、防眩処理、防汚処理、帯電防止処理等を施すことが出来る。
【0015】
また、防湿効果やガスバリアー効果を上げるために、樹脂シート/防湿層/接着層と防湿層を設けた樹脂シートを貼り合わせてもよい。
【0016】
本発明の構成とすることにより、従来防湿層上に形成されていた導電層のパターンを樹脂シート上に形成することが出来るため、防湿層が保護されると共に、導電層のパターン精度と耐久性を向上させることが出来る。
Claims (4)
- 二軸延伸ポリエステルフィルム/防湿層/接着層/二軸延伸ポリエステルフィルムの順に積層してなる電子ペーパーの導電層用支持体。
- 二軸延伸ポリエステルフィルム/防湿層/接着層/防湿層/二軸延伸ポリエステルフィルムの順に積層してなる電子ペーパーの導電層用支持体。
- 防湿層が酸化珪素または酸化アルミであることを特徴とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子ペーパーの導電層用支持体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の電子ペーパーの導電層用支持体を用いた電子ペーパー。
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JP2001376310A JP4106677B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 画像表示素子導電層用支持体 |
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