JP4105994B2 - 越流堰における移動式除塵スクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、越流堰における移動式除塵スクリーンに関する。
従来、分流式または合流式の下水道に設けられた越流堰の上部に除塵スクリーンが設置されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この除塵スクリーンは、下水道のごみが河川に放流されるのを防止するものであって、目詰まりする前に、掻き取り歯でごみを掻き落とすようになっている。
ところで、除塵スクリーンの上部と下水道の天井との間には、関係法令によって、計画放水量の全量が越流(オーバーフロー)できる非常時越流高さを確保しておく必要がある。なお、越流堰の上部と天井との間には、本来の越流空間が確保されている。
特許第2909718号公報
しかしながら、掻き取り歯が故障したり、動力源が絶たれた場合等、ごみの掻き落としができないので、除塵スクリーンが目詰まりする。
この結果、目詰まりした除塵スクリーンが堰と化するので、下水道の上流側の水位が上昇してマンホール等から下水が溢れだすという不具合がある。
このため、除塵スクリーンが目詰まりして堰と化した場合でも、非常時越流高さを確保できるほど天井の高い下水道でなければ、越流堰の上部に除塵スクリーンを設置できないという問題があった。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、天井の低い下水道等であっても、越流堰に除塵スクリーンを設置できるようにした越流堰における移動式除塵スクリーンを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の手段は、合流式の下水道の取水口に設けられた越流堰の上部に除塵スクリーンが設置され、この除塵スクリーンのバースクリーンは、掻き取り歯でごみを掻き落とすようになっている一方、この除塵スクリーンは、越流堰の上部の設置位置から、越流堰の真上の待避位置に上スライド移動できるように、移動機構で支持されているとともに、上記除塵スクリーンの目詰まりの前兆をセンサー等で検知した時に、上記移動機構で待避位置に移動されるようになることを特徴とする越流堰における移動式除塵スクリーンを提供するものである。
本発明の第2の手段は、合流式の下水道の取水口に設けられた越流堰の上部に除塵スクリーンが設置され、この除塵スクリーンのバースクリーンは、掻き取り歯でごみを掻き落とすようになっている一方、この除塵スクリーンは、越流堰の上部の設置位置から、越流堰の真横後方の待避位置に横スイング移動できるように、移動機構で支持されているとともに、上記除塵スクリーンの目詰まりの前兆をセンサー等で検知した時に、上記移動機構で待避位置に移動されるようになることを特徴とする越流堰における移動式除塵スクリーンを提供するものである。
本発明の第1の手段によれば、合流式の下水道の取水口の越流堰の上部に設置した除塵スクリーンを、移動機構によって越流堰の上部から待避位置に移動させるから、待避時に、越流堰の位置において本来の越流空間を確保できるので、天井の低い下水道等であっても、越流堰の上部に除塵スクリーンを設置できるようになる。
また、除塵スクリーンを越流堰の真上の待避位置に上スライド移動させる構成であるから、越流堰の側方および後方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、待避時に、越流堰の位置において越流長全幅と本来の越流空間とを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。さらに、除塵スクリーンを地上まで引き上げるようにすれば、メンテナンスを地上で行えるようになる。
本発明の第2の手段によれば、合流式の下水道の取水口の越流堰の上部に設置した除塵スクリーンを、移動機構によって越流堰の上部から待避位置に移動させるから、待避時に、越流堰の位置において本来の越流空間を確保できるので、天井の低い下水道等であっても、越流堰の上部に除塵スクリーンを設置できるようになる。
また、除塵スクリーンを越流堰の真横後方の待避位置に横スイング移動させる構成であるから、越流堰の上方および側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、除塵スクリーンの一側部を下水道の一側壁にヒンジ止めし、他側部を下水道の他側壁に係止するだけで良いから、係止解除機構が簡単になる。さらに、下水道の水圧を利用して除塵スクリーンを待避位置に横スイング移動させることも可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
参考例1
図1(a)は合流式下水道1の平面図、(b)は(a)のA−A線断面図であって、合流式下水道1には、雨水吐き室2が設けられ、この雨水吐き室2には、下水流入管3と雨水流入管4と放流管5と遮集管6とが繋がっているとともに、取水口である放流管5との間には放流用越流堰7が設けられ、この越流堰7の上部に除塵スクリーン8が設置されている。
そして、通常時は、雨水吐き室2で合流した下水と雨水とが遮集管6を通って下水処理場に送られるとともに、降雨等によって水位が上昇して越流堰7をオーバーフローすると、ごみが取り除かれながら除塵スクリーン8を通り抜け、放流管5を通って河川等に放流されるようになる。
上記除塵スクリーン8には、上下方向に多段で横向きに延在するバースクリーン9が設けられ、このバースクリーン9の各隙間には、油圧シリンダー10で往復駆動される掻き取り歯11が挿入されて、この掻き取り歯11により、バースクリーン9からごみを掻き落とすようになっている。この掻き落とされたごみは、下水と雨水とともに遮集管6を通って下水処理場に送られるようになる。
上記越流堰7の上部と下水道1の一部である雨水吐き室2の天井2aとの間には、本来の越流空間Hが確保されているが、除塵スクリーン8の上部と天井2aとの間に非常時越流高さH´が確保できないときには、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7からの越流(オーバーフロー)に支障が生じにくい待避位置E(図2参照)に移動できるように、除塵スクリーン8を移動機構12B,12Cで支持する必要がある。
そこで、図2および図10に示すように、第1参考例の移動機構12Aは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の上後方の待避位置Eに円弧スライド移動させるようになっている。
具体的には、雨水吐き室2の両側壁2bに、越流堰7の上部から上後方に湾曲する左右一対の円弧状ガイドレール13をそれぞれ取付けるとともに、除塵スクリーン8の両側部に、各ガイドレール13でガイドされる上下一対のローラ14をそれぞれ取付ける。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を円弧スライド移動できるようになる。
図10に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを天井2側でカウンターウエイト18に連結する。また、ワイヤーロープ16の途中部分に除塵スクリーン8の上部を連結する。
そして、除塵スクリーン8の掻き取り歯11が故障したり、停電で掻き取り歯11の油圧シリンダー10が駆動されなくなると、除塵スクリーン8が目詰まりする。
そこで、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆(故障や停電)をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の上後方の待避位置Eにスライド移動されるようになる。
このように、第1参考例の除塵スクリーン8は、移動機構12Aによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の上後方の待避位置Eに円弧スライド移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第1参考例の移動機構12Aであれば、越流堰7の側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。さらに、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅W〔図1(a)参照〕と本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。
図3および図11に示すように、第実施例の移動機構12Bは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真上の待避位置Eに上スライド移動させるようになっている。
具体的には、雨水吐き室2の両側壁2bに、越流堰7の上部から上方に延在する左右一対の直線状ガイドレール19をそれぞれ取付けるとともに、除塵スクリーン8の両側部を各ガイドレール19に嵌め込んでガイドされるようにする。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を上下スライド移動できるようになる。
図11に示したように、雨水吐き室2の天井2aから上方に突出した突出部2cの周壁2dに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにカウンターウエイト18を連結するとともに、このカウンターウエイト18にワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを除塵スクリーン8の上部に連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真上の待避位置Eに上スライド移動されるようになる。
このように、第実施例の除塵スクリーン8は、移動機構12Bによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の上方の待避位置Eに上スライド移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第実施例の移動機構12Bであれば、越流堰7の側方および後方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。さらに、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅Wと本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。さらにまた、除塵スクリーン8を地上20まで引き上げるようにすれば、メンテナンスを地上20で行えるようになる。
図4および図12に示すように、第実施例の移動機構12Cは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真横後方の待避位置Eに横スイング移動させるようになっている。
具体的には、雨水吐き室2の一方の側壁2bに、除塵スクリーン8の一側部をヒンジ金具22で連結する。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を横スイング移動できるようになる。
図12(b)に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを天井2側でカウンターウエイト18に連結する。また、図12(a)に示したように、ワイヤーロープ16の途中部分に除塵スクリーン8の他側部8aを連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真横後方の待避位置Eに横スイング移動されるようになる。
このように、第実施例の除塵スクリーン8は、移動機構12Cによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の真横後方の待避位置Eに横スイング移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第実施例の移動機構12Cであれば、越流堰7の上方および側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、除塵スクリーン8の一側部を雨水吐き室2の一側壁2bにヒンジ金具22でヒンジ止めし、他側部8aを雨水吐き室2の他側壁2bに係止するだけで良いから、係止解除機構が簡単になる。さらに、下水道1の水圧を利用して除塵スクリーン8を待避位置Eに横スイング移動させることも可能であるから、カウンターウエイト18を省略することもできる。
参考例2
図5および図13に示すように、第2参考例の移動機構12Dは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真上後方の待避位置Eに上フラップ移動させるようになっている。
具体的には、雨水吐き室2の天井2aに、除塵スクリーン8の上延長部8bをヒンジ金具22で連結する。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を上フラップ移動できるようになる。
図13に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを天井2側でカウンターウエイト18に連結する。また、ワイヤーロープ16の途中部分に除塵スクリーン8の上部を連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真上後方の待避位置Eに上フラップ移動されるようになる。
このように、第2参考例の除塵スクリーン8は、移動機構12Dによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の真上後方の待避位置Eに上フラップ移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第2参考例の移動機構12Dであれば、越流堰7の側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、除塵スクリーン8の上部を雨水吐き室2の天井2aにヒンジ金具22でヒンジ止めし、下部を越流堰7に係止するだけで良いから、係止解除機構が簡単になる。さらに、下水道1の水圧を利用して除塵スクリーン8を待避位置Eに上フラップ移動させることも可能であるから、カウンターウエイト18を省略することもできる。
参考例3
図6および図14に示すように、第5実施例の移動機構12Eは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真横側方の待避位置Eに横スライド移動させるようになっている。
具体的には、越流堰7の上部に側方に延在する左右一対のレール23をそれぞれ取付けるとともに、除塵スクリーン8の下部の車輪24がレール23でガイドされるようにする。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を横スライド移動できるようになる。
図14に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを天井2側でカウンターウエイト18に連結する。また、ワイヤーロープ16の途中部分に除塵スクリーン8の上部を連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真横側方の待避位置Eに横スライド移動されるようになる。
このように、第5実施例の除塵スクリーン8は、移動機構12Eによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の真横側方の待避位置Eにスライド移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第5実施例の移動機構12Eであれば、越流堰7の上方および後方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅Wと本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。
参考例4
図7および図15に示すように、第4参考例の移動機構12Fは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の下後方の待避位置Eに後転倒移動させるようになっている。
具体的には、越流堰7の後下部に、除塵スクリーン8の下延長部8cをヒンジ金具22で連結する。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を前後転倒移動できるようになる。
図15に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを除塵スクリーン8の上部に連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、下水道1の水圧で除塵スクリーン8が越流堰7の下後方の待避位置Eに後転倒移動されるようになる。
このように、第4参考例の除塵スクリーン8は、移動機構12Fによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の下後方の待避位置Eに後転倒移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第4参考例の移動機構12Fであれば、越流堰7の上方および側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。また、除塵スクリーン8の下延長部8cを越流堰7の後下部にヒンジ金具22でヒンジ止めし、下部を越流堰7に係止するだけで良いから、係止解除機構が簡単になる。さらに、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅Wと本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。
参考例5
図8および図16に示すように、第5参考例の移動機構12Gは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真下の待避位置Eに下スライド移動させるようになっている。
具体的には、雨水吐き室2の両側壁2bに、越流堰7の直ぐ後ろで上下方向に延在する左右一対の直線状ガイドレール19をそれぞれ取付けるとともに、除塵スクリーン8の両側部を各ガイドレール19に嵌め込んでガイドされるようにする。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を上下スライド移動できるようになる。
図16に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを除塵スクリーン8の上部に連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、除塵スクリーン8の自重でワイヤーロープ16が引っ張られながら、除塵スクリーン8が越流堰7の真下の待避位置Eに下スライド移動されるようになる。
このように、第5参考例の除塵スクリーン8は、移動機構12Gによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の真下の待避位置Eに下スライド移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第5参考例の移動機構12Gであれば、越流堰7の上方および後方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。さらに、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅Wと本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。また、除塵スクリーン8は、その自重を利用して待避位置Eにスライド移動させることも可能になる。
参考例6
図9および図17に示すように、第6参考例の移動機構12Hは、除塵スクリーン8を設置位置Dから越流堰7の真後ろの待避位置Eに後スライド移動させるようになっている。
具体的には、越流堰7の上部に後方に延在する左右一対のレール23をそれぞれ取付けるとともに、除塵スクリーン8の下部の車輪24がレール23でガイドされるようにする。これにより、除塵スクリーン8は、設置位置Dと待避位置Eとの間を前後スライド移動できるようになる。
図17に示したように、雨水吐き室2の天井2aに油圧シリンダー15を取付けて、この油圧シリンダー15のピストンロッド15aにワイヤーロープ16の一端部16aを連結するとともに、このワイヤーロープ16を適当な位置のプーリ17に掛け回して、他端部16bを天井2側でカウンターウエイト18に連結する。また、ワイヤーロープ16の途中部分に除塵スクリーン8の上部を連結する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能となり、カウンターウエイト18の重量でワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真後ろの待避位置Eに後スライド移動されるようになる。
このように、第6参考例の除塵スクリーン8は、移動機構12Hによって、越流堰7の上部の設置位置Dから越流堰7の真後ろの待避位置Eに後スライド移動させることができるから、待避時に、越流堰7の位置において本来の越流空間Hを確保できるので、天井2aの低い雨水吐き室2であっても、越流堰7の上部に除塵スクリーン8を設置できるようになる。
また、第6参考例の移動機構12Hであれば、越流堰7の上方および側方スペースが狭い場合にも設置できるようになる。さらに、待避時に、越流堰7の位置において越流長全幅Wと本来の越流空間Hとを確保できるから、流路面積の減少を抑えることができる。また、下水道1の水圧を利用して除塵スクリーン8を待避位置Eに後スライド移動させることも可能になる。
上記実施例1,2では、除塵スクリーン8の移動機構12A〜12Hの動力減として、カウンターウエイト18、水圧、自重等を利用したが、手動、電動(非常用電力)、手動ポンプ等を利用することもできる。
また、図18に示すように、カウンターウエイト18に代えて、アキュムレータ31を利用することもできる。
すなわち、アキュムレータ31は、図18(c)のように、一方の室31bに油圧が供給されて(矢印a参照)保圧されると、他方の室31cのガスが圧縮されるとともに、図18(b)のように、一方の室31bの油圧の保圧が解除されると、他方の室31cのガスが膨張して、一方の室31bの油圧を排出するようになる(矢印b参照)。
このアキュムレータ31は、図18のように、油圧シリンダー15の一方の室15bに接続する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが復動可能になると(アキュムレータ31の一方の室31bの油圧の保圧が解除される)、アキュムレータ31の一方の室31bから排出された油圧が油圧シリンダー15の一方の室15bに供給されて、ピストンロッド15aが復動し、ワイヤーロープ16が引っ張られ、このワイヤーロープ16によって、除塵スクリーン8が越流堰7の真上の待避位置Eに上スライド移動されるようになる。
また、移動方式として、油圧シリンダーワイヤーロープ式を利用したが、ワイヤーロープウインチ式、ねじ軸とスライドナットを組み合わせたスピンドル式、ラック・ピニオン式、油圧モータワイヤーロープ式、油圧モータラック式等を利用することもできる。
また、図19に示すように、ワイヤーロープを使用しないで、油圧シリンダーのみで移動させる油圧シリンダー式とすることもできる。
すなわち、除塵スクリーン8の両側に油圧シリンダー15をそれぞれ取付けて、ピストンロッド15aを越流堰7の上部に当接させるとともに、アキュムレータ31を油圧シリンダー15の一方の室15bに接続する。
そして、除塵スクリーン8の目詰まりの前兆をセンサー等で検知すると、油圧ユニット30の開閉弁等が開かれて油圧シリンダー15のピストンロッド15aが往動可能になると(アキュムレータ31の一方の室31bの油圧の保圧が解除される)、アキュムレータ31の一方の室31bから排出された油圧が油圧シリンダー15の他方の室15bに供給されて、ピストンロッド15aが往動し、除塵スクリーン8を越流堰7の上方に持ち上げることによって、除塵スクリーン8が越流堰7の真上の待避位置Eに上スライド移動されるようになる。
合流式下水道であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 第1参考例の移動機構の側面図である。 実施例の移動機構の側面図である。 実施例の移動機構であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 2参考例の移動機構の側面図である。 3参考例の移動機構であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 3参考例の移動機構の側面図である。 4参考例の移動機構の側面図である。 5参考例の移動機構の側面図である。 第1参考例の移動機構のシステム側面図である。 実施例の移動機構のシステム側面図である。 実施例の移動機構のシステム図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 2参考例の移動機構のシステム側面図である。 3参考例の移動機構のシステム側面図である。 4参考例の移動機構のシステム側面図である。 5参考例の移動機構のシステム側面図である。 6参考例の移動機構のシステム側面図である。 (a)は、アキュムレータを動力源とした移動機構の側面図、(b)(c)は、アキュムレータの作動原理図である。 油圧シリンダー式の移動機構であり、(a)は除塵スクリーンの設置位置の正面図、(b)は除塵スクリーンの待避位置の正面図である。
符号の説明
1 合流式下水道
2 雨水吐き室
2a 天井
2b 側壁
3 下水流入管
4 雨水流入管
5 放流管
6 遮集管
7 越流堰
8 除塵スクリーン
12B,12C 移動機構
15 油圧シリンダー
16 ワイヤーロープ
18 カウンターウエイト
31 アキュムレータ
D 設置位置
E 待避位置
H 本来の越流空間
W 越流長全幅

Claims (2)

  1. 合流式の下水道(1)の取水口(5)に設けられた越流堰(7)の上部に除塵スクリーン(8)が設置され、この除塵スクリーン(8)のバースクリーン(9)は、掻き取り歯(11)でごみを掻き落とすようになっている一方、この除塵スクリーン(9)は、越流堰(7)の上部の設置位置(D)から、越流堰(7)の真上の待避位置(E)に上スライド移動できるように、移動機構(12B)で支持されているとともに、上記除塵スクリーン(8)の目詰まりの前兆をセンサー等で検知した時に、上記移動機構(12B)で待避位置(E)に移動されるようになることを特徴とする越流堰における移動式除塵スクリーン。
  2. 合流式の下水道(1)の取水口(5)に設けられた越流堰(7)の上部に除塵スクリーン(8)が設置され、この除塵スクリーン(8)のバースクリーン(9)は、掻き取り歯(11)でごみを掻き落とすようになっている一方、この除塵スクリーン(9)は、越流堰(7)の上部の設置位置(D)から、越流堰(7)の真横後方の待避位置(E)に横スイング移動できるように、移動機構(12C)で支持されているとともに、上記除塵スクリーン(8)の目詰まりの前兆をセンサー等で検知した時に、上記移動機構(12C)で待避位置(E)に移動されるようになることを特徴とする越流堰における移動式除塵スクリーン。
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