JP4105737B2 - ホイールカバー - Google Patents
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Description
このような要望に応えるため、該移動体では、ホイールカバーに電飾を設けることが考えられる。
従来のホイールカバーは、電飾として、例えば光源と、光源に電力を供給するための電源と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
そして、従来のホイールカバーは、電源からの電力で光源を光らせることにより、装飾性を付与している。
すなわち、ホイールカバーは、該移動体に設けられているので、静止体に設けられているものよりも、その装飾をより見やすくすることが非常に重要である。
電飾の見やすさの向上に応えるために、従来は、ホイールカバーに、大掛かりな表示装置ないし電源を設けることも考えられる。
このため大掛かりな表示装置は、本発明の課題解決手段として採用するに至らなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、電飾の表示能力の向上を図ることのできるホイールカバーを提供することにある。
ここで、前記ホイールカバー本体は、ホイールに装着され、該ホイールと共に回転する。
また、前記電飾手段は、前記ホイールカバー本体の回転によっても実質的に回転しないように、該ホイールカバー本体に対し回転自在に支持されたものとする。
前記ディスプレイ板は、所望の光透過性及び光屈折率n1を有する基部に、該基部の有する光屈折率n1よりも小の光屈折率n2(n1>n2)を有する特徴部分が形成されている。
前記光源は、前記電源からの電力で光を出し、該光を光屈折率n1のディスプレイ板内部に通すためのものとする。
そして、前記ホイールカバーは、前記光源による前記ディスプレイ板の内部イルミネーションにおいて、該ディスプレイ板の特徴部分を、該基部の非特徴部分に比較し、強調して光らせる。
また、前記重錘は、前記電飾手段の中心をはずしたところにおいて、前記ホイールカバー本体の回転面に平行な鉛直面上の所定範囲内で前記電飾手段に対し相対移動自在に設けられたものとする。
前記ケース状ストッパは、前記電飾手段に設けられ、前記重錘を前記電飾手段に対し相対移動自在に収納する。
そして、前記電飾手段が回転しようとした際、前記ケース状ストッパ内での前記重錘の位置が移動し、該重錘と該ケース状ストッパ端部とが当接することにより、該電飾手段の回転を打ち消す力を発生する。
ここで、前記側面用反射部材は、前記ディスプレイ板の側面を覆うように設けられ、該ディスプレイ板内部の光が該ディスプレイ板の側面から外部へ漏れるのを防ぐためのものとする。
ここで、前記裏面用反射部材は、前記彫刻加工が施されている前記ディスプレイ板の裏面を覆うように設けられ、該ディスプレイ板内部の光が該ディスプレイ板の裏面から外部へ漏れるのを防ぐためのものとする。
本発明においては、前記ディスプレイ板の特徴部分として、前記スポーク状ディスプレイ板の表部全体に施された微細な凹凸を含むことが好適である。
ここで、前記重錘は、前記電飾手段の中心をはずしたところにおいて、前記ホイールカバー本体の回転面に平行な鉛直面上の所定範囲内で前記電飾手段に対し相対運動自在に設けられたものとする。
また、前記ストッパは、前記電飾手段に設けられ、前記重錘と当接し該重錘の該電飾手段に対する相対運動範囲を規制する。
本発明においては、前記ディスプレイ板の特徴部分として、前記スポーク状ディスプレイ板の表部全体に施された微細な凹凸を含むことにより、スポークホイールのスポーク部分を、より強調して光らせることができる。
図1,図2には本発明の一実施形態にかかるホイールカバーの概略構成が示されている。
なお、図1は本実施形態にかかるホイールカバーを用いたホイールを側方より見た図、図2は該ホイールカバーを裏面側より見た図である。
ここで、前記ホイールカバー本体12は、自動車のタイヤホイール(ホイール)17に装着され、タイヤホイール17と共に回転する。
また、前記電源14は、発電機18等を含む。該発電機18は、ホイールカバー本体12の回転により電力を発生し、電飾手段16に電力を供給している。
前記電飾手段16は、ホイールカバー本体12の回転によっても実質的に回転しないように、ホイールカバー本体12に対し回転自在に支持されたものとする。
本発明においては、光源22からの光に対する光透過性及び光屈折率n1を有する基部24に、基部24の有する光屈折率n1よりも小の光屈折率n2(n1>n2)を有する特徴部分26が形成されている。
また前記光源22は、発光素子(LED)等を含む。光源22は、電源14からの電力供給で光を出し、光をディスプレイ板20の内部に通すためのものとしている。
本実施形態においては、自動車の車軸30と共に回転するタイヤホイール17のリム34にタイヤ36が装着されている。
タイヤホイール17の外側には、本実施形態のホイールカバー10が、フルホイールキャップとして装着されている。
枠体38は、タイヤホイール17への装着がなされている。
表面カバー40は、枠体38に設けられている。表面カバー40は、光源22によるディスプレイ板20からのイルミネーション光をホイールカバー10の外側に表出するため、該イルミネーション光に対する光透過性を有している。
なお、表面カバー40に、レンズとしての機能を持たせることも好適である。該表面カバー40は、光源22によるディスプレイ板20からのイルミネーション光を所望の大きさに調節し、該表面カバー40の外側に表出することも好ましい。
本実施形態においては、ディスプレイ板20として、アクリル樹脂板を用いている。
そして、本実施形態においては、ディスプレイ板20の特徴部分26として、所望の光透過性及び光屈折率n1を有するディスプレイ板20の基部24に、特徴部分26として文字や絵等が彫刻加工されたものを採用している。
本実施形態においては、ディスプレイ板20での特徴部分26の有する光屈折率n2が、ディスプレイ板20への彫刻加工による凹部を満たす空気の光屈折率に相当する。
本実施形態においては、光源22が、ドーナツ盤状のディスプレイ板20の内周壁に設けられている。光源22が、ディスプレイ板20の内側壁より、ディスプレイ板20の内部への照明を行っている。
本実施形態においては、ホイールカバー10の光源22として、数ある光源の中から、低消費電力の発光素子(LED)を選択している。また本実施形態においては、ホイールカバー10の電源14として、数ある電源の中から、発電機18を選択している。
発電機回転軸62は、発電機本体64に対し回転自在に設けられている。この発電機回転軸62は、シャフトホルダー68を介して、表面カバー40裏面の中心に固定されている。
発電機重錘66は、ディスプレ板20の裏面下部に設けられている。
発電機本体64は、ホイールカバー本体12に対し回転自在に支持されており、発電機回転軸62は、ホイールカバー本体12の回転によって回転運動するが、発電機本体64は、ホイールカバー本体12の回転によっても実質的に回転しない。発電機18では、発電機回転軸62と発電機本体64との間に相対的な回転運動が生じ、発電を行う。
基板72は、発電機本体64に機械的に固定されている。
発電機本体64の内部と基板72とは、電線78を介して、電気的に接続されている。基板72と光源22の電極76とは、電気的に接続されている。
このため、発電機18で得られた電力が、基板72を介して電極76に供給され、光源22を発光させる。
防水カバー80が、電源14を裏面側より覆うように、ディスプレイ板20の裏面側に固定されている。
本実施形態においては、タイヤホイール17の回転と共にホイールカバー本体12が回転すると、発電機18による発電が行われ、光源22を点灯する。
光源22の光80は、ディスプレイ板20の内部に通され、彫刻した文字や絵等の特徴部分26をくっきり光らせ、浮かび上がらせる。本実施形態においては、このような光源22によるディスプレイ板20への内部イルミネーションにより、電飾の表示能力の向上が図られる。
そして、本実施形態においては、ディスプレイ板20の特徴部分26として、所望の光透過性及び光屈折率n1を有する基部24に、彫刻加工の施されたものを採用している。 本実施形態においては、ディスプレイ板20での特徴部分26の有する光屈折率n2が、図3に示されるような、ディスプレイ板20への彫刻加工による凹部を満たす空気50の光屈折率に相当する。
一方、ディスプレイ板20の内部における、文字や絵等の彫刻加工されている特徴部分26と、基部24非特徴部分との境界面では、光屈折率差が大きい。このため、ディスプレイ板20の内部の光80は、光屈折率n1の基部24非彫刻部分から、光屈折率n2の彫刻部分26へ入射するとき、その境界面(エッジ部分)で拡散反射する。
この基部24の特徴部分26での散乱光82は、ディスプレイ板20の表面20aからホイール正面方向に出射される。この散乱光82は、ホイールカバー10を正面から見ると、非常に明るくエッジの強調された特徴光84として観測される。
この結果、本実施形態のホイールカバー10をホイールカバー正面方向から見ると、ディスプレイ板20の内部イルミネーションにおいて、ディスプレイ板20の特徴部分26での特徴光84が、基部24の非特徴部分での透過光86に比較し、強く光っている。
ところで、本実施形態においては、前記電飾の表示能力を、より確実に発揮するため、光を効率的に利用することも重要である。このために本実施形態においては、反射部材を設けることも非常に重要である。
ここで、側面用反射シール90は、ディスプレイ板20の側面に設けられ、ディスプレイ板20内部の光80が、ディスプレイ板20の側面から外部へ漏れるのを防ぐためのものとする。
また、裏面用反射シール92は、彫刻加工が施されているディスプレイ板20の裏面を覆うように設けられ、ディスプレイ板20内部の光80がディスプレイ板20の裏面から外部へ漏れるのを防ぐためのものとする。
したがって、本実施形態において、光源22によるディスプレイ板20の内部イルミネーションにおいて、ディスプレイ板20の特徴部分26を、基部24の非特徴部分に比較し、より強調してイルミネーションを見る方向(ホイールカバー正面)に光らせることができる。
これにより本実施形態においては、このような光の効率的な利用に関し考慮のないものに比較し、前記電飾の表示能力を、より確実に発揮することができる。
また、本実施形態においては、前記電飾の表示能力を、より確実に発揮するため、ディスプレイ板の選択ないしディスプレイ板への特徴部分の加工方法の選択も、非常に重要である。
このために本実施形態においてはディスプレイ板20として、本実施形態のホイールカバー10のイルミネーションを十分に得るのに必要な光学特性と、加工特性に優れたアクリル樹脂板を採用している。
そして、本実施形態においては、ディスプレイ板20の特徴部分26の加工方法として、文字や絵等の特徴部分に関し、よりシャープなエッジが得られる点で優れた彫刻加工を選択している。
この結果、本実施形態においては、前述のようなディスプレイ板ないし該ディスプレイ板への特徴部分の加工方法に関し考慮のないものに比較し、電飾の表示能力の向上を、より確実に発揮することができる。
また、本実施形態においては、前記電飾の表示能力を、より確実に発揮するため、特徴部分の加工位置ないし照明位置の選択も、非常に重要である。
このために本実施形態においては、彫刻加工が、ディスプレイ板20の裏面に施されている。
また、本実施形態においては、光源22が、ディスプレイ板20の側部に設けられている。
このため、本実施形態においては、ディスプレイ板20の側方より、光源22によるディスプレイ板20内部への照明を行うことで、ディスプレイ板20に対して光源22を他の位置に配置したものに比較し、ディスプレイ板20の前面において、基部24の非特徴部分の、より均一なイルミネーションを確実に得ることができる。
しかも、本実施形態においては、彫刻加工が、ディスプレイ板20の裏面に施されているので、ディスプレイ板20から外部に出る散乱光82が、より確実に、ホイールカバーを見る方向(ホイールカバー正面)において集中する。
したがって、本実施形態においては、前述のような特徴部分の加工位置、照明位置に対し考慮がなされていないものに比較し、前記電飾の表示能力の向上を、より確実に得ることができる。
また、本実施形態においては、前記電飾の表示能力を確実に発揮するため、光源ないし電源の選択も、非常に重要である。
このために本実施形態においては、ホイールカバー10の光源22として、数ある光源の中から、低消費電力、大光量の発光素子(LED)を選択している。
また本実施形態においては、ホイールカバー10の電源14としては、数ある電源の中から、例えば小型、軽量化に優れ、ホイールカバーの外部からの配線が不要であり、確実な電力確保の点で優れた発電機18を選択している。
この結果、本実施形態においては、簡単な構成で、確実に電力を確保することができる。
したがって、本実施形態において特徴的な、光源22によるディスプレイ板20の内部イルミネーションを確実に行うことができる。
これにより本実施形態においては、このような光源ないし電源に対し考慮のないものに比較し、前記電飾の表示能力を、より確実に発揮することができる。
前記構成では、本実施形態のホイールカバーをフルホイールキャップとして用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、センターキャップとして構成すること、またタイヤホイール自体を本実施形態のホイールカバーに構成することも好ましい。
前記構成では、ホイールカバーのセンター部分よりも外周寄りの外周部分を光らせた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、センター部分を光らせる構成、つまり本発明のホイールカバーをセンターキャップに適用することも好ましい。
図5には本発明の一実施形態にかかるホイールカバーをセンターキャップに適用した場合の概略構成が示されている。なお、同図(A)は本発明の一実施形態にかかるセンターキャップを正面より見た図、同図(B)は同様のセンターキャップを側方より見た図である。前記構成と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
本実施形態においては、センターキャップ110の内部イルミネーションを行うため、光の進む方向をセンターキャップ本体112の中心に向けて、複数の光源(LED)122が、ディスプレイ板112の外周壁に沿って等間隔に配置されている。
この結果、本実施形態においては、センターキャップ110のディスプレイ板120の全体が光り、特にその特徴部分が強調されて光る。
例えば、同図(C)に示されるように、センターキャップ110を正面から見ると、タイヤ136、センターキャップ本体112は回転しているが、ディスプレイ板120は静止した状態で、非特徴部分での均一な非特徴光188の中に、特徴部分での特徴光184を強調してくっきり光らせ、浮き上がらせている。このため、観察者は、特徴光184による文字や絵を、センターキャップ110において、はっきり見ることができる。
したがって、本実施形態においては、センターキャップ110の電飾能力の向上を図ることができる。
また、図5に示した構成において、発電機本体164をセンターキャップ本体112と共に回転自在とした際は、発電機回転軸162に重錘を設けることが好ましい。
前記構成では、ホイールカバーのディスプレイ板を略円盤状とした例について説明したが、スポーク状に構成することも好ましい。
また、タイヤホイール自体を本実施形態のホイールカバーに構成することも好ましい。
例えば、本発明を、図6に示されるようなスポークホイールに適用することも好ましい。
前記構成と対応する部分には符号200を加えて示し説明を省略する。
同図に示すスポークホイール(ホイールカバー)210は、例えば5本(複数)のスポーク部分295を含み、各スポーク部分295に沿って、それぞれ対応したスポーク状ディスプレイ板220が設けられている。
この微細な凹凸は、ディスプレイ板220の裏部及び側部には設けられずに、ディスプレイ板220の表部のみに設けられている。
すなわち、本実施形態においては、ディスプレイ板220の特徴部分としての微細な凹凸が、ディスプレイ板220の裏部及び側部には設けられずに、ディスプレイ板220の表部のみに設けられている。
このため、本実施形態においては、同図(B)に示されるように、ディスプレイ板220の内部を通る光は、スポーク状ディスプレイ板220の表部以外の面、つまり側部及び裏部からはほとんど出射せれずに、その大部分が表部220aのみから出射される。
したがって、本実施形態においては、スポークホイール210のスポーク部分295を、効率的に強調して光らせることができるので、スポークホイール210の電飾能力を、より向上することができる。
すなわち、スポークホイールの電飾能力を向上させるため、通常は、スポークホイールのスポーク部分の内側端部から外側端部に向けて、それぞれ複数の光源を直線状に配置していくことが考えられる。
しかしながら、複数の光源を直線状に配置していたのでは、ホイールへの電力供給機構の配置が困難である。例えば各光源に電力を供給するための配線、基板等のホイールへの配置が困難である。この問題は、スペースの限られているスポークホイールでは、一般的な円盤状ホイールに比較し、特に深刻となる。
また複数の光源を直線状に配置したのでは、イルミネーションが点によるものとなり、満足のゆく電飾能力が得られるものでなかった。
これに対し、本実施形態は、電飾能力と電飾機構の構成簡略化とを極めて高いレベルで両立するため、スポーク状ディスプレイ板220の内部イルミネーションを採用している。
また、本実施形態においては、前記電飾の表示能力を確実に発揮するため、電力供給を確実に行うことも非常に重要である。
本実施形態においては、電源として、前記ホイールカバーの回転によって電力を発生する発電機を用いている。発電機を用いた構成では、発電機の静止側となる発電機本体又は発電機回転軸に、重錘を付加することが、非常に有効である。
ここで、重錘は、固定式の重錘が一般的であり、これは、例えばディスプレイ板に重錘を固定するものである。
しかしながら、ディスプレイ板に固定式重錘を取り付けたのでは、定速回転でタイヤが回転すると、発電機本体及び発電機回転軸の互いに引き合う磁力と、重錘の中心位置を維持しようとする重力とが原因して共振現象を起こしてしまうことがある。
本実施形態においては、このような可動式の重錘を用いることにより、固定式の重錘を用いたものに比較し、ディスプレイ板等の電飾手段が左右に揺れる現象を大幅に低減することができるので、発電機による電力供給を確実に行うことができる。
図7には、本実施形態にかかるホイールカバーに用いるのに好ましい可動式重錘の概略構成が示されている。同図(A)は可動式重錘近傍の縦断面図、同図(B)は同様の可動式重錘近傍を正面側又は背面側より見た図である。前記構成と対応する部分には符号300を加えて示し説明を省略する。
ここで、重錘366は、電飾手段316の中心軸394をはずしたところにおいて、ホイールカバー本体の回転面に平行な鉛直面上の所定範囲内で、ディスプレイ板等の電飾手段316に対し相対運動自在に設けられる。
また、ケース状ストッパ(ストッパ)396は、電飾手段316に固定され、重錘366と当接し、重錘366の電飾手段316に対する相対運動範囲を規制する。
図8(A)は電飾手段316の静止状態、同図(B)は電飾手段316が反時計周りに回転した時の状態、同図(C)は電飾手段316が時計周りに回転した時の状態である。
電飾手段316の静止状態では、図8(A)に示されるように、重錘366はケース状ストッパ396内の中心位置に静止している。
ここで、同図(B)に示されるように電飾手段316が反時計周りに回転すると、ケース状ストッパ396内における重錘366の相対位置が時計方向に移動し、重錘366とケース状ストッパ396の他端部396bとが衝突する。これが、反時計周りに回転しようとする電飾手段316の回転を減衰させる力として作用するので、ディスプレイ板等の電飾手段316を迅速に、同図(A)に示されるような静止状態へとすることができる。
また、同図(C)に示されるように電飾手段316が時計周りに回転すると、ケース状ストッパ396内における重錘366の相対位置が反時計方向に移動し、重錘366とケース状ストッパ396の一端部396aとが衝突する。これが、時計周りに回転しようとする電飾手段316の回転を減衰させる力として作用するので、ディスプレイ板等の電飾手段316を迅速に、同図(A)に示されるような静止状態へとすることができる。
210 ホイール(ホイールカバー)
12,112 ホイールカバー本体
14 電源
16,316 電飾手段
20,120,220 ディスプレイ板
22,122,222 光源
24 基部
26 彫刻部分(特徴部分)
212 ホイール本体(ホイールカバー本体)
226 特徴部分
Claims (8)
- ホイールに装着され、該ホイールと共に回転するホイールカバー本体と、
前記ホイールカバー本体の回転によっても実質的に回転しないように、該ホイールカバー本体に対し回転自在に支持された電飾手段と、
前記電飾手段に電力を供給する電源と、
を備えたホイールカバーにおいて、
前記電飾手段は、所望の光透過性及び光屈折率n1を有する基部に、該基部の有する光屈折率n1よりも小の光屈折率n2(n1>n2)を有する特徴部分が形成されているディスプレイ板と、
前記電源からの電力で光を出射し、該光を前記ディスプレイ板の内部に通すための光源と、
を備え、前記光源による前記ディスプレイ板の内部イルミネーションにおいて、該ディスプレイ板の特徴部分を、該基部の非特徴部分に比較し、強調して光らせており、
また、前記電飾手段の中心をはずしたところにおいて、前記ホイールカバー本体の回転面に平行な鉛直面上の所定範囲内で該電飾手段に対し相対移動自在に設けられた重錘と、
前記電飾手段に設けられ、前記重錘を前記電飾手段に対し相対移動自在に収納するケース状ストッパと、
を備え、前記電飾手段が回転しようとした際、前記ケース状ストッパ内での前記重錘の位置が移動し、該重錘と該ケース状ストッパ端部とが当接することにより、該電飾手段の回転を打ち消す力を発生することを特徴とするホイールカバー。 - 請求項1記載のホイールカバーにおいて、
前記ディスプレイ板が、前記光透過性及び光屈折率n1を有する、アクリル樹脂板を含み、
前記ディスプレイ板の特徴部分が、前記アクリル樹脂板に対し彫刻加工された凹部を含み、
前記特徴部分の光屈折率n2が、前記ディスプレイ板への彫刻加工による凹部を満たす空気の光屈折率であることを特徴とするホイールカバー。 - 請求項2記載のホイールカバーにおいて、
前記彫刻加工が、前記ディスプレイ板の裏部に施され、
前記光源が、前記ディスプレイ板の側部に設けられ、
前記光源によるディスプレイ板への内部イルミネーションが、該ディスプレイ板に対し側方より行われていることを特徴とするホイールカバー。 - 請求項3記載のホイールカバーにおいて、
前記ディスプレイ板の側面を覆うように設けられ、該ディスプレイ板内部の光が該ディスプレイ板の側面から外部へ漏れるのを防ぐための側面用反射部材を備えたことを特徴とするホイールカバー。 - 請求項3又は4記載のホイールカバーにおいて、
前記彫刻加工が施されている前記ディスプレイ板の裏面を覆うように設けられ、該ディスプレイ板内部の光が該ディスプレイ板の裏面から外部へ漏れるのを防ぐための裏面用反射部材を備えたことを特徴とするホイールカバー。 - 請求項1記載のホイールカバーにおいて、
前記ディスプレイ板をスポーク状とし、
前記ディスプレイ板の特徴部分が、前記スポーク状ディスプレイ板の表部全体に設けられていることを特徴とするホイールカバー。 - 請求項6記載のホイールカバーにおいて、
前記ディスプレイ板の特徴部分として、前記スポーク状ディスプレイ板の表部全体に施された微細な凹凸を含むことを特徴とするホイールカバー。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のホイールカバーにおいて、
前記光源が、発光素子を含み、
前記電源が、前記ホイールカバーの回転によって電力を発生する発電機を含み、
また、前記発電機が、前記ホイールカバー本体と共に回転する発電機回転軸と、
前記ホイールカバー本体に対し回転自在に支持され、該発電機回転軸の回転で電力を発生する発電機本体と、
を備え、前記発電機本体が、前記ホイールカバー本体の回転によっても実質的に回転しないことを特徴とするホイールカバー。
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