JP4104205B2 - 押し葉用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は葉書、封筒、便箋、障子や各種の物品等に押し葉をワンポイント状態に取付けることができる押し葉用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、葉書等に押し葉をワンポイント状態で取付ける場合、葉書等に押し葉を接着剤で固定するとともに、この固定された押し葉を覆うように接着剤を用いて和紙を葉書等に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では和紙に接着剤を塗布して使用するため、その作業が大変で、手数がかかるとともに、透かしてよく見える薄手の和紙では接着剤の塗布作業がさらに大変となるため、使用しづらいという欠点がある。
また、和紙に接着剤を塗布するため、長時間たつと接着剤によって和紙が汚れて見苦しくなるという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、押し葉を覆うように透かしてよく見える薄手の和紙を取付ける作業が容易にきれいに行なうことができるとともに、ハサミを用いなくてもちぎって気軽に使用でき、かつ粘着剤によって和紙が汚れたりするのを効率よく阻止することができる押し葉用シートを提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下部に配置される押し葉を透かして見ることができる薄手の和紙と、この和紙の裏面を覆うように固定された粘着剤の浸透を阻止できる微小透孔が全面に形成された薄手の透明あるいは半透明材製の合成樹脂シートと、この合成樹脂シートを覆うように塗布された該合成樹脂シートの微小透孔よりも大径の粒子の粘着剤あるいは粒子が連結した粘着剤で形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う薄手の剥離紙とで押し葉用シートを構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図11に示す本発明の第1の実施の形態において、1は使用時に好みの大きさに手でちぎって使用することができる本発明の押し葉用シートで、この押し葉用シート1は下部に配置される押し葉を透かして見ることができる薄手の和紙2と、この和紙2の裏面を覆うように溶着剤によって固定された粘着剤の浸透を阻止できる微小透孔3が全面に形成された薄手で好ましくは伸縮性のない透明あるいは半透明材製の合成樹脂シート4と、この合成樹脂シート4を覆うように塗布された該合成樹脂シート4の微小透孔3よりも大径の粒子の粘着剤あるいは粒子が連結した粘着剤、例えばアクリル酸エステルと溶剤系樹脂を用いた粘着剤で形成された粘着剤層5と、この粘着剤層5を覆う薄手の剥離紙6とで構成されている。
【0009】
上記構成の押し葉用シート1は、図3に示すように葉書7の上に押し葉8を配置し、この押し葉8を覆うことができる大きさに図4に示すように手で押し葉用シート1をちぎり、ちぎった押し葉用シート1aの剥離紙6を図5に示すように除去した後、押し葉8を覆うように図6に示すように押し葉用シート1aを葉書7に粘着剤層5により粘着固定する。この時、押し葉用シート1aにしわが生じないように周囲に押し付けて固定する。
しかる後、必要に応じて図7に示すように、和紙2に花レジン9を塗布して、和紙2の透明性を高めてもよい。
【0010】
また、図8および図9に示すように障子10の障子紙11に前述と同様に押し葉8を押し葉用シート1aで取付けてもよい。
【0011】
さらに、図10および図11に示すように、ろうそく12の外周部に前述と同様に押し葉8を押し葉用シート1aで取付けた後、該押し葉用シート1aおよびその周囲を焼きごて13等でなぞることにより、押し葉用シート1aの和紙2にろうが付着し、透明性を高めることができる。
【0012】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図12ないし図19に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0013】
図12および図13に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、和紙2の裏面に透明あるいは半透明の合成樹脂材を塗布して薄手の合成樹脂層14を形成した点で、このように構成した押し葉用シート1Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0014】
図14および図15に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、和紙2の裏面に透明あるいは半透明のオブラート15を固定した点で、このように構成した押し葉用シート1Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0015】
図16および図17に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、和紙の裏面に澱粉等を用いた糊を塗布して薄手の澱粉層16を形成した点で、このように構成した押し葉用シート1Cにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0016】
図18および図19に示す本発明の第5の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、和紙2の裏面を覆うように固定された網状あるいは微小透孔が全面に形成された薄手の透明あるいは半透明材製の合成樹脂シート4Aと、この合成樹脂シート4Aを覆うように固定されたシート状の粘着剤で形成された粘着剤層5Aとを用いた点で、このように構成した押し葉用シート1Dにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0018】
(1)下部に配置される押し葉を透かして見ることができる薄手の和紙と、この和紙の裏面を覆うように固定された粘着剤の浸透を阻止できる微小透孔が全面に形成された薄手の透明あるいは半透明材製の合成樹脂シートと、この合成樹脂シートを覆うように塗布された該合成樹脂シートの微小透孔よりも大径の粒子の粘着剤あるいは粒子が連結した粘着剤で形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う薄手の剥離紙とで構成されているので、押し葉を覆う大きさに簡単に手でちぎって使用することができる。
したがって、気軽に使用することができるとともに、周囲を手でちぎっているため、周囲を違和感なく葉書等に固定させることができる。
【0019】
(2)前記(1)によって、手でちぎった後、剥離紙を除去するだけで葉書、封筒、便箋、障子や各種の物品に押し葉を覆うように粘着剤で固定することができる。
したがって、ワンポイント状態で押し葉を取付けることができる。
【0020】
(3)前記(1)によって、合成樹脂シートによって粘着剤層の粘着剤が和紙へ浸透するのを防止することができる。
したがって、和紙が粘着剤で汚れたりするのを確実に防止でき、長期間きれいな状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明図。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の葉書に押し葉を配置した説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の押し葉用シートをちぎった状態の説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の剥離紙を除去する状態の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の押し葉用シート取付け状態の説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態の花レジンの塗布状態の説明図。
【図8】本発明の第1の実施の形態の障子に取付けた状態の説明図。
【図9】図8の要部拡大図。
【図10】本発明の第1の実施の形態のろうそくに取付けた状態の説明図。
【図11】本発明の第1の実施の形態の焼きごてで処理する状態の説明図。
【図12】本発明の第2の実施の形態の説明図。
【図13】図12の13−13線に沿う拡大断面図。
【図14】本発明の第3の実施の形態の説明図。
【図15】図14の15−15線に沿う拡大断面図。
【図16】本発明の第4の実施の形態の説明図。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図。
【図18】本発明の第5の実施の形態の説明図。
【図19】図18の19−19線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D:押し葉用シート、
2:和紙、
3:微小透孔、
4、4A:合成樹脂シート、5、5A:粘着剤層、
6:剥離紙、
7:葉書、
8:押し葉、
9:花レジン、
10:障子、
11:障子紙、
12:ろうそく、 13:焼きごて、
14:合成樹脂層、 15:オブラート、
16:澱粉層。
Claims (1)
- 下部に配置される押し葉を透かして見ることができる薄手の和紙と、この和紙の裏面を覆うように固定された粘着剤の浸透を阻止できる微小透孔が全面に形成された薄手の透明あるいは半透明材製の合成樹脂シートと、この合成樹脂シートを覆うように塗布された該合成樹脂シートの微小透孔よりも大径の粒子の粘着剤あるいは粒子が連結した粘着剤で形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う薄手の剥離紙とからなることを特徴とする押し葉用シート。
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JP11268698A JP4104205B2 (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 押し葉用シート |
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Publications (2)
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JPH11291700A JPH11291700A (ja) | 1999-10-26 |
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Family Applications (1)
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JP2002264599A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-18 | Tanakaya Inc | 透かし挟み板 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP11268698A patent/JP4104205B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11291700A (ja) | 1999-10-26 |
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