JP4104002B2 - ガラスびん成形用の金型装置 - Google Patents

ガラスびん成形用の金型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4104002B2
JP4104002B2 JP2003203923A JP2003203923A JP4104002B2 JP 4104002 B2 JP4104002 B2 JP 4104002B2 JP 2003203923 A JP2003203923 A JP 2003203923A JP 2003203923 A JP2003203923 A JP 2003203923A JP 4104002 B2 JP4104002 B2 JP 4104002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
plunger
mold
glass bottle
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003203923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005047730A (ja
Inventor
篤志 宮城
光夫 植田
勝己 橋本
徳正 對川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2003203923A priority Critical patent/JP4104002B2/ja
Publication of JP2005047730A publication Critical patent/JP2005047730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4104002B2 publication Critical patent/JP4104002B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B9/00Blowing glass; Production of hollow glass articles
    • C03B9/13Blowing glass; Production of hollow glass articles in gob feeder machines
    • C03B9/193Blowing glass; Production of hollow glass articles in gob feeder machines in "press-and-blow" machines
    • C03B9/1932Details of such machines, e.g. plungers or plunger mechanisms for the press-and-blow machine, cooling of plungers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B9/00Blowing glass; Production of hollow glass articles
    • C03B9/30Details of blowing glass; Use of materials for the moulds
    • C03B9/32Giving special shapes to parts of hollow glass articles
    • C03B9/325Forming screw-threads or lips at the mouth of hollow glass articles; Neck moulds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガラスびん成形用の金型装置、詳しくは、プランジャがプランジャガイド、口型およびガイドリングを通じて成形型内に進入しガラスびんを成形するガラスびん成形用の金型装置に関し、主としてパリソンを形成するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】
この種の金型装置を本発明の実施例を示す図1、図2を参照して説明すると、ガラスびんの成形型の1つの例としての粗型1と組み合わされてガラスびんの口部外周を成形する口型2と、この口型2に設けられてガラスびんの口部天面を成形するガイドリング3と、プランジャガイド4、口型2およびガイドリング3の案内を受けて粗型1内に進入しガラスびんの1つの例としてのパリソンを成形するプランジャ5とを備えている。
【0003】
食品や化学品関係の用途が大半であるびんの口部はキャップや栓との嵌め合わせ、シールなどのために天出や天波防止など高い形状精度、寸法精度が要求される。また、口部は人の口に含まれたり、手で持たれたり触ったりするなど、人が触れやすいし、目立ちやすいので、型どうしの合い目によるバリの発生は勿論、筋などの発生も極力抑える必要がある。これらのため、プランジャ5はガイドリング3の姿面3aへの開口部3bとの間に少なくともバリの発生を見ない程度の高精度な嵌め合い状態を保って、しかも、正しい位置および姿勢で、ガイドリング3および口型2を通じ粗型1内に進入している必要がある。
【0004】
これを満足するのにガイドリング3の開口部3bの後方側部分や、口型2のガイドリング3よりも後方側部分でプランジャ5を直接またはプランジャガイド4を介して間接的に案内することが既に行われている(例えば、特許文献1、2参照。)。特に、特許文献2には、従来、プランジャ5をガイドリング3の開口部3bに加え、この開口部3bよりも後方側部分と、口型2のガイドリング3よりも後方側部分とで案内していたが、プランジャ5がある範囲までフローティング状態で芯だし不足のまま上昇して口型2と干渉し、プランジャ5に擦り傷が発生したり、成形後の下がり不良が発生したりし、擦り傷が発生している間は天出不良や天波等の口部欠点を引き起こすことや、擦り傷による鉄粉はパリソンの内面異物付着の原因になるので、今後広口びんの軽量化を図るための大きな障害になっていることが記載されている。これに併せ、プランジャ5の外回りにばねで上動付勢したインナースリーブ(プランジャガイド4に相当)を設けて、プランジャ5の上昇時にこのインナースリーブの上縁を口型2の下縁に係合させて芯だしをすることで前記の問題が解消することも記載している。
【0005】
【特許文献1】
特開平 2―255540号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11−322345号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような案内構造であっても、金属粉の混入による問題が回避し切れない。これにつき、本発明者等が種々に実験をし、研究を重ねたところ、鉄粉の発生は、上昇するプランジャを口型2またはおよびガイドリング3によって、ガイドリング3の開口部3bの後方側で直接又は間接に摺動案内するストレートな案内面にて生じている。いずれの案内面も20〜30mm、あるいはそれ以上という長い連続した案内面を持っていることで、かえってプランジャの位置ずれやこじれに対応できず、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うこともあって、擦り傷や鉄粉の発生に繋がっているものと思われる。
【0008】
そこで、この摺動案内する案内面の長さを十分に小さく設定することが考えられる。しかし、それではプランジャの軸線の振れや傾きを規正する作用が不足し、プランジャを正しい位置および姿勢に保ってガイドリングの開口部との嵌め合いに案内できない新たな問題が生じる。
【0009】
本発明の目的は、以上のような問題に対応して、擦り傷や金属粉の発生を抑えてプランジャを適正な位置および姿勢にて成形型に進入させられるガラスびん成形用の金型装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明のガラスびん成形用の金型装置は、ガラスびんの成形型と組み合わされてガラスびんの口部外周を成形する口型と、この口型に設けられてガラスびんの口部天面を成形するガイドリングと、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じて成形型内に進入しガラスびんを成形するプランジャとを備えたガラスびん成形用の金型装置において、口型のガイドリングよりも後方側で、プランジャの昇降機構との連結部を含む基部側を、プランジャガイドを介し案内する有効案内面の案内終端側に、有効案内面の長さの1/2以下でプランジャガイドと摺動する摺動案内域を設けたことを1つの特徴としている。
【0011】
このような構成では、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じプランジャがガラスびんの成形型内に進入してガラスびんを成形する際、プランジャおよびプランジャガイドをガイドリングと口型のガイドリングよりも後方側部分とでそれぞれ案内して、しかも、この後方側部分でのプランジャガイドを介した基部側に対する案内は、プランジャの振れや傾きをプランジャガイドを介して規正するのに十分な長さの有効案内面にて行いながら、この有効案内面にその長さの1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域にてプランジャガイドとの摺動を伴う案内を最終的に行い、プランジャが適正な位置および姿勢でガイドリングに嵌まり合うことを保証した上で、プランジャガイドとの摺動案内域が1/2以下と短くなった分だけ、プランジャ基部側のプランジャガイドを介した案内において位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑止することができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面の摺動案内域およびガイドリングの開口部による摺動案内長さが短くても、プランジャを2点位置で摺動案内することによってプランジャの軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0012】
本発明のガラスびん成形用の金型装置は、また、ガラスびんの成形型と組み合わされてガラスびんの口部外周を成形する口型と、この口型に設けられてガラスびんの口部天面を成形するガイドリングと、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じて成形型内に進入しガラスびんを成形するプランジャとを備えたガラスびん成形用の金型装置において、ガイドリングの姿面への開口部よりも後方側で、プランジャの昇降機構との連結部を含む基部側を案内する有効案内面の終端側に、有効案内面の長さの1/2以下でプランジャと摺動する摺動案内域を設けたことを他の特徴としている。
【0013】
このような構成では、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じプランジャがガラスびんの成形型内に進入して、ガラスびんを成形する際、プランジャおよびその基部側はガイドリングの開口部と、その後方側部分とで案内して、しかも、この後方側部分での基部側に対する案内はプランジャの振れや傾きを規正するのに十分な長さの有効案内面にて行いながら、この有効案内面にその長さの1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域にてプランジャの基部側との摺動を伴う案内を最終的に行い、プランジャが適正な位置および姿勢でガイドリングの開口部に嵌まり合うことを保証した上で、プランジャの基部側との摺動案内域が有効案内面の1/2以下と短くなった分だけ、プランジャの位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑えることができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面の摺動案内域およびガイドリングの開口部による摺動案内域長さが短くても、プランジャを2点位置で摺動案内することによってプランジャの軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0014】
この場合において、プランジャガイドがプランジャの基部側を口型の直前位置にて案内するガイドブッシュを含み、口型のガイドリングよりも後方側でプランジャの基部側を案内する基部側案内面を有した、さらなる構成では、
プランジャガイドはそれに含むガイドブッシュにより口型内に進入するプランジャの基部側を口型の直前位置にて案内するだけにして、口型側ではさらに、前記ガイドリングの有効案内面よりも後方側の部分に設けられた基部側案内面によってプランジャの基部側をプランジャガイド側の介在なしに案内する分だけ、プランジャに対する直接案内個所および軸線方向の直接案内域を増大して、口径の大きなガラスびんを成形する場合にもプランジャを安定させられる従来からの案内を実現しながら、前記有効案内面による利点を発揮させられる。また、この際、プランジャの軸線方向の2点支持を行う、ガイドリングの開口部以外の案内部についてはどの案内部を選択することもできる。
【0015】
基部側案内面が、前後2箇所ある、さらなる構成では、
プランジャに対する案内機能がさらに増大して、さらに口径の大きなガラスびんの成形に好適なものとなる。
【0016】
摺動案内域の長さが1.0mm〜10.0mmである、さらなる構成では、
プランジャに対する案内機能を損なわずに、摺動案内域の長さがより短くなる分だけ、擦り傷や金属粉が発生するのをさらに抑えられる。
【0017】
有効案内面の案内始端側と、これの案内を受けるプランジャガイドまたはプランジャ基部側の被案内面の被案内始端側とに面取り部を有した、さらなる構成では、
口型またはガイドリングの有効案内面とプランジャガイドまたはプランジャ基部側の被案内面とは、互いの面取り部どうしが対向して嵌まり合うので、双方間に比較的大きな位置ずれや傾きがあってもプランジャガイドまたはプランジャ基部側を有効案内面に衝突や引っ掛かりなくスムーズに案内して受け入れさせ、擦り傷や金属粉の発生なしに案内終端側の摺動案内域に至らせることができる。
【0018】
面取り部が少なくともそれよりも傾斜角の小さなテーパ部を経て摺動案内域に繋がっている、さらなる構成では、
テーパ部は面取り部を経て進入してくるプランジャガイドまたはプランジャの基部側を、引っ掛かりなくスムーズに受入れて面取り部のような極端な遊びを抑える有効案内面として機能し、若干の遊びによる拗れや擦れを緩和しながらも、摺動案内域へ向けてプランジャ基部側の直接の、またはプランジャガイドを介した芯出しを行い、プランジャ基部側の摺動案内域への進入における擦り傷や金属粉の発生をより防止することができる。
【0019】
なお、テーパ部の傾斜角は1〜7°程度とするのがよく、1°を下回るとプランジャガイドまたはプランジャの基部側が有効案内面の摺動案内域に至までに擦り傷や金属粉の発生をみることがあり、7°を上まわるとプランジャガイドまたはプランジャの基部側が摺動案内域に進入するときに擦り傷や金属粉の発生を見ることがある。そこで、3°〜5°程度としてより好適である。
【0020】
面取り部とテーパ部とはアール部にて繋がっている、さらなる構成では、
プランジャが面取り部からテーパ部に至るときの、面取り部とテーパ部との境界部でのプランジャガイドまたはプランジャとの滑りをよくして、プランジャガイドまたはプランジャの基部側が角張った境界部と引っ掛かったり、強く擦れて、擦り傷や金属粉が発生するようなことを防止することができる。
【0021】
また、口型はそれが成形したパリソンの口部からの離脱、退避のために割型とされ、プランジャ側を種々に案内する面の合わせ目部とプランジャ側との間で、摺動による擦り傷や金属粉が発生しやすい。しかし、口型のプランジャ側を種々に案内する面の合わせ目部に面取りを施した、さらなる構成では、
口型の合わせ目部はそこに施された面取りによってプランジャ側との摺動を軽減するので、擦り傷や金属粉が発生するのを防止することができる。
【0022】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限りにおいて種々な組み合わせで複合して採用することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明に係るガラスびん成形用の金型装置の実施例について図1〜図3を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明および図示は、本発明の具体例であって、特許請求の範囲における記載の内容を限定するものではない。
【0024】
本実施例のガラスびん成形用の金型装置は、既述したように、粗型1、口型2、ガイドリング3、プランジャガイド4、およびプランジャ5を備え、図1に示す例では、成形時におけるプランジャガイド4およびプランジャ5の図示しない昇降機構による上動に伴い、口型2のガイドリング3よりも後方側で、プランジャ5の昇降機構側の連結部52または昇降機構が連結される基部51a側を図1に示すようにプランジャガイド4を介し案内する有効案内面2aを有している。有効案内面2aはプランジャ5を、プランジャガイド4を介して振れや傾きを規正するのに十分な長さL1を持った案内面をいい、この有効案内面2aの案内終端側に、有効案内面2aの長さL1の1/2以下でプランジャガイド4と摺動する摺動案内域L2を設けている。
【0025】
以上のようにすると、プランジャガイド4、口型2およびガイドリング3を通じプランジャ5が粗型1内に進入してガラスびんの中間品であるパリソンを成形する際、プランジャ5およびプランジャガイド4をガイドリング3と口型2のガイドリング3よりも後方側部分とでそれぞれ案内して、しかも、この後方側部分での基部51a側に対するプランジャガイド4を介した案内は、プランジャ5の振れや傾きを、プランジャガイド4を介して規正するのに十分な長さの有効案内面2aにて行いながら、この有効案内面2aにその長さL1の1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域L2にてプランジャガイド4との摺動を伴う案内を最終的に行うことになる。これにより、プランジャ5が適正な位置および姿勢でガイドリング3に嵌まり合うことを保証した上で、プランジャガイド4との摺動案内域が1/2以下と短くなった分だけ、プランジャ5の基部51a側に対するプランジャガイド4を介した案内における位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑止することができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面2aの摺動案内域L2およびガイドリング3の開口部3bによるプランジャ5に対する摺動案内長さL3が短くても、プランジャ5をガイドリング3での摺動案内長さL3と、有効案内面2aにおける摺動案内域L2と、の2点位置で、摺動案内することによってプランジャ5の軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0026】
また、本実施例の図2に示す例では、ガイドリング3の姿面3aへの開口部3bの後方側部分で、プランジャ5を案内する有効案内面3cの終端側に、有効案内面の長さL1の1/2以下でプランジャ5の基部51a側と摺動する摺動案内域L2を設けている。このようにすると、プランジャガイド4、口型2およびガイドリング3を通じプランジャ5が粗型1内に進入してパリソンを成形する際、プランジャ5はガイドリング3の開口部3bとの摺動案内長さL3で案内し、かつ、その後方側部分でその基部51a側を直接案内して、しかも、この後方側部分での基部51a側に対する案内はプランジャ5の振れや傾きを直接規正するのに十分な長さL1の有効案内面3cにて行いながら、この有効案内面3cにその長さL1の1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域L2にてプランジャ5の基部51a側との摺動を伴う案内を最終段階で行うことになる。これにより、プランジャ5が適正な位置および姿勢でガイドリング3の開口部3bに嵌まり合うことを保証した上で、プランジャ5の基部51a側との摺動案内域L2が1/2以下と短くなった分だけ、プランジャ5の位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑えることができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面3cの摺動案内域L2およびガイドリング3の開口部3bによる摺動案内長さL3が短くても、プランジャ5をそれら摺動案内長さL3と摺動案内域L2との、2点位置で摺動案内することによってプランジャ5の軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0027】
ここで、長さL1は長いほどプランジャ5に対する案内機能が高まるが、その分だけ摩擦抵抗や拗れ度、擦れ度が高まり、金型の縦寸法、重量が増大する。図1に示す例では18.06mm、図2に示す例では15.31mmとしてあり、好適な結果が得られている。もっともこれに限定されることはなく10mm〜25mm程度としてよい。また、長さL2は長さL1に対して小さいほど擦り傷や金属粉の発生防止に有利であって、1/3以下、1/4以下、1/5以下、1/6以下、1/7以下、1/8以下、あるいはそれ以下などとすることができるが、小さすぎるとプランジャ5に対する案内機能が損なわれる。
【0028】
ここに、摺動案内域の長さL2は1.0mm〜10.0mmであると有効で、プランジャ5の基部51a側に対する案内機能を損なわずに、摺動案内域L2がより短くなる分だけ、擦り傷や金属粉が発生するのをさらに抑えられる。1.0mmを下回るとプランジャ5に対する案内機能が甘くなり、10.0mmを超えると擦り傷や金属粉の発生が見られる。図1の例では長さL2は長さL1の約1/6.69となっている。図2に示す例では約1/7.66となっている。
【0029】
図1、図2に示す例では、さらに、以上のような有効案内面2a、3cの案内始端側と、これの案内を受けるプランジャガイド4またはプランジャ5の基部51a側の被案内面4a、5aの被案内始端側とに、面取り部2d、3dと面取り部4d、5dを有したものとしている。これにより、口型2またはガイドリング3の有効案内面2a、3cとプランジャガイド4またはプランジャ5の被案内面4a、5aとは、互いの面取り部2dと4d、面取り部3dと5dどうしが対向して嵌まり合うので、双方間に比較的大きな位置ずれや傾きがあってもプランジャガイド4またはプランジャ5の基部51a側をそれらに対応する有効案内面2a、3cに衝突や引っ掛かりなくスムーズに案内して受け入れさせ、擦り傷や金属粉の発生なしに案内終端側の摺動案内域L2に至らせることができる。なお、面取り部2d、3dと面取り部4d、5dは40°〜50°として有効で、図1、図2に示すようにほぼ45°とすると好適である。また、面取り部2d、3dと面取り部4d、5dの軸線方向の長さは図1の例では2.70mm、図2の例では2.10mmとしてある。
【0030】
また、面取り部2d、3dは少なくともそれよりも傾斜角の小さなテーパ部2e、3eを経て摺動案内域L2に繋がっている。このようなテーパ部2e、3eは面取り部2d、3dを経て進入してくるプランジャガイド4またはプランジャ5の基部51a側を、引っ掛かりなくスムーズに受入れて面取り部2d、3dにおけるような極端な遊びを抑える有効案内面2a、3cとして機能し、若干の遊びによる拗れや擦れを緩和しながらも、摺動案内域L2へ向けてプランジャ5の直接の、またはプランジャガイド4を介した芯出しを行い、プランジャ5の基部51a側の摺動案内域L2への進入における擦り傷や金属粉の発生をより防止することができる。
【0031】
なお、テーパ部2e、3eの傾斜角は1〜7°程度とするのがよく、1°を下回るとプランジャガイド4またはプランジャ5が有効案内面の摺動案内域に至までに擦り傷や金属粉の発生をみることがあり、7°を上まわるとプランジャが摺動案内域に進入するときに擦り傷や金属粉の発生を見ることがある。3°〜5°程度としてより好適である。
【0032】
図1に示す例では、特に、面取り部2dとテーパ部2eとはアール部2fにて繋がっている。これにより、プランジャ5が面取り部2dからテーパ部2eに至るときの、面取り部2dとテーパ部2eとの境界部でのプランジャガイド4との滑りをよくして、プランジャガイド4が角張った境界部と引っ掛かったり、強く擦れて、擦り傷や金属粉が発生するようなことを防止することができる。
【0033】
さらに詳細には、図1に示す例では、ガイドリング3の姿面3aへの開口部3bと、この開口部3bよりも後方側部分3fと、口型2のガイドリング3よりもさらに後方側の有効案内面2aの摺動案内域L2と摺動するプランジャガイド4の先端側内周部分4fと、の3箇所に、プランジャ5の基部51a側と摺動する摺動案内域を有し、プランジャ5が粗型1に進入する際に、プランジャガイド4と口型2、プランジャ5の基部51a側とプランジャガイド4、プランジャ5とガイドリング3の後方側部分3f、プランジャ5とガイドリング3の開口部3bの順に摺動し合う位置関係を満足するようにしている。
【0034】
これにより、▲1▼プランジャガイド4が口型2の有効案内面2aの摺動案内域L2との摺動関係に最先に達して口型2に対する所定の芯出しをされた後、▲2▼プランジャ5がプランジャガイド4の先端側内周部分4fとの摺動案内関係に達して口型2に対し間接的な芯だしをされる。▲3▼次いで、この口型2との間接的な芯だし状態のプランジャ5が口型2と所定の位置関係にあるガイドリング3の後方側部分3fとの摺動案内関係に達してガイドリング3に対する芯だしをされた後、▲4▼ガイドリング3の開口部3bとの摺動案内関係に最終的に達してガイドリング3の開口部3bに対し芯だしをされるので、2つ以上の摺動案内関係が同時に成立してそれらの摺動案内が互いに干渉し合って拗れや擦れの原因になるのを回避しながら、3箇所以上の摺動案内が所定の順番で所定の摺動隙間にて作用して、プランジャ5とガイドリング3の開口部3bとの高精度な摺動嵌め合いと、2点位置での摺動案内関係を優先したプランジャ5の位置および姿勢の規正とを、擦り傷や金属粉の発生を見ることなく容易に満足することができる。
【0035】
具体的には、互いの摺動隙間が、プランジャ5の基部51a側とガイドリング3の後方側部分3fとの間のS1>プランジャガイド4と口型2との間のS2>プランジャ5の基部51a側としてのスプリットリング53とプランジャガイド4との間のS3>プランジャ5の基部51a側とガイドリング3の開口部3bとの間のS4、なる大小関係を有するものとしてあり、上記のような作用効果を発揮している。
【0036】
また、プランジャ5の基部51a側のプランジャガイド4に対する被案内面5fは、前記プランジャガイド4との摺動部5f1と、ガイドリング3の後方側部分3fとの間の摺動部5f2との間に、それらの摺動隙間S1、S3の中間の大きさの摺動隙間S5となるサブ摺動部5f3を有している。これにより、前記順序および大小関係で与えられる摺動機構において、プランジャ5の基部51a側は口型2によって芯出しされたプランジャガイド4との間で、プランジャ5とガイドリング3の開口部3bとの間の最小隙間S4に次ぐ小さな隙間S3での摺動案内を受けながら、プランジャ5の基部51a側をガイドリング3の後方側部分3fとの最大隙間S1を有した摺動案内関係に進入させていくのに、プランジャガイド4との間にそれらの中間の大きさとなる隙間S5を有していることで、プランジャ5の基部51a側がプランジャガイド4との隙間S3から、プランジャガイド4およびガイドリング3の後方側部分3fとの間の順時大きくなる隙間S5、S1による自由度を若干増しながらも隙間S3での摺動案内関係を維持しておくことで、プランジャ5の最小隙間S4による最終の芯出しを拗れや擦れなしに達成し、最小隙間S4とその次に小さな隙間S3との2点にてプランジャ5の位置および姿勢を、プランジャガイド4に対する口型2による隙間S2でのバックアップのものとに適正に規正しやすくすることができ、好適である。
【0037】
なお、プランジャ5の基部51a側におけるプランジャガイド4との間の摺動部5f1はプランジャ5の成形部51の基部51aと昇降機構との連結部52とを連結する別体のいわゆるスプリットリング53によって形成し、他の摺動部5f2およびサブ摺動部5f3は基部51a自体によって形成している。また、摺動部5f1およびサブ摺動部5f3の被案内面始端と、プランジャガイド4の案内始端とにも、面取り部5gおよび5hと、面取り部4gとを設けてあり、面取り部5g、4gはほぼ45°の、面取り部5hはアール部としてある。さらに、摺動部5f2の被案内始端とガイドリング3の後方側部分3fの案内始端とにも、アール部となる面取り部5i、3gを設けてある。
【0038】
また、図2に示す例の場合では、プランジャガイド4はプランジャ5の基部51a側を口型2の直前位置にて案内するガイドブッシュ41を含み、口型2のガイドリング3よりも後方側でプランジャ5の基部51a側を案内する基部側案内面2gを有している。具体的には基部側案内面2gは基部51a側に設けた先の例で既述したスプリットリング53を案内するようにしている。
【0039】
このようにすると、プランジャガイド4はそれに含むガイドブッシュ41により口型2内に進入するプランジャ5の基部51a側を口型2の直前位置にて案内するだけにして、口型2側ではさらに、前記ガイドリング3の有効案内面3cよりも後方側の部分に設けられた基部側案内面2gによってプランジャ5の基部51a側におけるスプリットリング53をプランジャガイド4側の介在なしに案内する分だけ、プランジャ5に対する直接案内個所および軸線方向の直接案内域を増大して、図2に示すように、図1に示す例の場合に比して口径の大きなガラスびんを成形する場合にもプランジャ5を安定させられる従来からの案内構造を実現しながら、既述した有効案内面3cによる利点を発揮させられる。また、この際、プランジャ5の軸線方向の2点支持を行う、ガイドリング3の開口部3b以外の案内部についてはどの案内部を選択することもできる。
【0040】
ここで、ガイドリング3の姿面3aへの開口部3bと、この開口部3bよりも後方側部分である有効案内面3cと、口型2のガイドリング3よりもさらに後方側の基部側案内面2gと、口型2の後方側でプランジャ5の基部51a側を案内するガイドブッシュ41の内周面41fと、の4箇所に、プランジャ5側と摺動する摺動案内域を有し、プランジャ5が粗型1に進入する際に、ガイドブッシュ41とプランジャ5の基部51a側、プランジャ5の基部51a側と口型2、プランジャ5の基部51a側とガイドリング3の後方側部分3f、プランジャ5とガイドリング3の開口部3bの順に摺動し合う位置関係を満足するようにしている。
【0041】
これにより、▲1▼プランジャ5の基部51a側がプランジャガイド4の先端側内周部分41fとの所定の摺動案内関係に最先に達して口型2側に対し、プランジャ5が間接的に芯出しされた後、▲2▼ガイドブッシュ41の内周面41fとの摺動案内関係からガイドリング3における有効案内面3cとの案内関係に切換わることによって、口型2に対し直接芯出しをされる関係となる。▲3▼次いで、この案内関係が有効案内面3cの摺動案内域L2に向い、プランジャ5の基部51a側におけるスプリットリング53が口型2における基部側案内面2gとの案内関係に入るのとほぼ同時に、プランジャ5の基部51aの被案内面5aが前記有効案内面3cの摺動案内域L2に嵌り合いながら、プランジャ5の軸線を基部51a側2点位置の案内にて所定の向きおよび位置となるように、ガイドリング3側の関与なく先の例の場合よりも安定に芯出し調整する。▲4▼この状態でプランジャ5がガイドリング3の開口部3bに無理無く嵌り合い、最終的にプランジャ5と開口部3bとの嵌まり合いと、プランジャ5の基部51a側における被案内面5aと有効案内面3cの摺動案内域L2およびスプリットリング53と基部側案内面2g、の嵌り合いのうち後者をやや優先した2点位置にてプランジャ5を位置決めする。
【0042】
図3に示す例では、図2に示す例に対し、口型2における基部側案内面2gに加え、さらに今1つの基部側案内面2hをガイドリング3の側に設けて、プランジャ5の基部51aのスプリットリング53側の外周面5jと嵌まり合い、プランジャ5がガイドリング3の開口部3bに嵌り合う直前のプランジャ5に対する姿勢および位置調節の機能を高めている。従って、図2に示す例の場合よりもさらに口径の大きなガラスびんを成形する場合に向いたものとなる。これを満足するのに、ガイドブッシュ41の内周面、口型2の基部側案内面2g、2h、およびガイドリング3の有効案内面3cのそれぞれが直線上に並ぶ設計としてある。しかし、これに限られることはない。なお、ここでのプランジャ5に対する2点支持は隙間S4とS5との位置となっている。
【0043】
さらに、口型2はそれが成形したパリソンの口部からの離脱、退避のために図4に示すような半割の口型21、22よりなる割型とされ、プランジャ5側を種々に案内する面の合わせ目部61とプランジャ5側との間で、摺動による擦り傷や金属粉が発生しやすい。そこで、図4に示す例では、口型2のプランジャ5側を種々に案内する面の合わせ目部61に面取り部62を施してある。このような口型2の合わせ目部61はそこに施された面取り部62によってプランジャ5側との摺動を軽減するので、擦り傷や金属粉が発生するのを防止することができる。
【0044】
また、口型2はガイドリングを抱かえながら閉まる際に、ガイドリングと嵌り合う凹部の上面および下面と内周面とに現れる合わせ目部のコーナ部がガイドリング3と接触して擦り傷や金属粉が発生しやすい。そこで、口型2のガイドリングと接触する合わせ目部のコーナ部にも面取り部を施すことにより、擦り傷や金属粉が生じるのを防止することができる。
【0045】
【発明の効果】
1つの特徴のガラスびん成形用の金型装置によれば、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じプランジャがガラスびんの成形型内に進入して、ガラスびんを成形する際、プランジャおよびプランジャガイドをガイドリングと口型のガイドリングよりも後方側部分とでそれぞれ案内して、しかも、この後方側部分でのプランジャガイドを介した基部側に対する案内は、プランジャの振れや傾きをプランジャガイドを介して規正するのに十分な長さの有効案内面にて行いながら、この有効案内面にその長さの1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域にてプランジャガイドとの摺動を伴う案内を最終的に行い、プランジャが適正な位置および姿勢でガイドリングに嵌まり合うことを保証した上で、プランジャガイドとの摺動案内域が1/2以下と短くなった分だけ、プランジャのプランジャガイドを介した案内において位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑止することができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面の摺動案内域およびガイドリングの開口部による摺動案内長さが短くても、プランジャをそれら2点位置で摺動案内することによってプランジャの軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0046】
本発明の他の特徴のガラスびん成形用の金型装置によれば、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じプランジャがガラスびんの成形型内に進入してガラスびんを成形する際、プランジャおよびその基部側はガイドリングの開口部と、その後方側部分とで案内して、しかも、この後方側部分での基部側に対する案内はプランジャの振れや傾きを規正するのに十分な長さの有効案内面にて行いながら、この有効案内面にその長さの1/2以下の範囲で終端側に設けた摺動案内域にてプランジャとの摺動を伴う案内を最終的に行い、プランジャが適正な位置および姿勢でガイドリングの開口部に嵌まり合うことを保証した上で、プランジャの基部側との摺動案内域が有効案内面の1/2以下と短くなった分だけ、プランジャの位置ずれやこじれに対応しやすく、複数の案内部での案内が互いに干渉し合うことの影響も回避しやすいので、擦り傷や金属粉が発生するのを抑えることができる。しかも、最終位置決め後は前記有効案内面の摺動案内域およびガイドリングの開口部による摺動案内域長さが短くても、プランジャをそれら2点位置で摺動案内することによってプランジャの軸線の振れや傾きを防止することができる。
【0047】
この場合において、プランジャガイドがプランジャの基部側を口型の直前位置にて案内するガイドブッシュを含み、口型のガイドリングよりも後方側でプランジャの基部側を案内する基部側案内面を有した、さらなる構成によれば、
プランジャガイドはそれに含むガイドブッシュにより口型内に進入するプランジャの基部側を口型の直前位置にて案内するだけにして、口型側ではさらに、前記ガイドリングの有効案内面よりも後方側の部分に設けられた基部側案内面によってプランジャの基部側をプランジャガイド側の介在なしに案内する分だけ、プランジャに対する直接案内個所および軸線方向の直接案内域を増大して、口径の大きなガラスびんを成形する場合にもプランジャを安定させられる従来からの案内を実現しながら、前記有効案内面による利点を発揮させられる。また、この際、プランジャの軸線方向の2点支持を行う、ガイドリングの開口部以外の案内部についてはどの案内部を選択することもできる。
【0048】
基部側案内面が、前後2箇所ある、さらなる構成によれば、
プランジャに対する案内機能がさらに増大して、さらに口径の大きなガラスびんの成形に好適なものとなる。
【0049】
摺動案内域の長さが1.0mm〜10.0mmである、さらなる構成によれば、
プランジャに対する案内機能を損なわずに、摺動案内域の長さがより短くなる分だけ、擦り傷や金属粉が発生するのをさらに抑えられる。
【0050】
有効案内面の案内始端側と、これの案内を受けるプランジャガイドまたはプランジャ基部側の被案内面の被案内始端側とに面取り部を有した、さらなる構成によれば、
口型またはガイドリングの有効案内面とプランジャガイドまたはプランジャ基部側の被案内面とは、互いの面取り部どうしが対向して嵌まり合うので、双方間に比較的大きな位置ずれや傾きがあってもプランジャガイドまたはプランジャ基部側を有効案内面に衝突や引っ掛かりなくスムーズに案内して受け入れさせ、擦り傷や金属粉の発生なしに案内終端側の摺動案内域に至らせることができる。
【0051】
面取り部が少なくともそれよりも傾斜角の小さなテーパ部を経て摺動案内域に繋がっている、さらなる構成によれば、
テーパ部は面取り部を経て進入してくるプランジャガイドまたはプランジャの基部側を、引っ掛かりなくスムーズに受入れて面取り部のような極端な遊びを抑える有効案内面として機能し、若干の遊びによる拗れや擦れを緩和しながらも、摺動案内域へ向けてプランジャ基部側の直接の、またはプランジャガイドを介した芯出しを行い、プランジャ基部側の摺動案内域への進入における擦り傷や金属粉の発生をより防止することができる。
【0052】
なお、テーパ部の傾斜角は1〜7°程度とするのがよく、1°を下回るとプランジャガイドまたはプランジャの基部側が有効案内面の摺動案内域に至までに擦り傷や金属粉の発生をみることがあり、7°を上まわるとプランジャガイドまたはプランジャの基部側が摺動案内域に進入するときに擦り傷や金属粉の発生を見ることがある。そこで、3°〜5°程度としてより好適である。
【0053】
面取り部とテーパ部とはアール部にて繋がっている、さらなる構成によれば、プランジャが面取り部からテーパ部に至るときの、面取り部とテーパ部との境界部でのプランジャガイドまたはプランジャとの滑りをよくして、プランジャガイドまたはプランジャの基部側が角張った境界部と引っ掛かったり、強く擦れて、擦り傷や金属粉が発生するようなことを防止することができる。
【0054】
口型のプランジャ側を種々に案内する面の合わせ目部に面取りを施した、さらなる構成によれば、
口型の合わせ目部はそこに施された面取りによってプランジャ側との摺動を軽減するので、擦り傷や金属粉が発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスびん成形用の金型装置の1つの実施例を示す一部の断面図である。
【図2】本発明に係るガラスびん成形用の金型装置の他の実施例を示す一部の断面図である。
【図3】本発明に係るガラスびん成形用の金型装置の別の実施例を示す一部の断面図である。
【図4】本発明に係るガラスびん成形用の金型装置の今1つの実施例を示す口型の横断面図である。
【符号の説明】
1 粗型
2 口型
2a、3c 有効案内面
2d、4d 面取り部
2e、3e テーパ部
2f アール部
2g 後方側部分
3 ガイドリング
3a 姿面
3b 開口部
4 プランジャガイド
4a、5a 被案内面
5 プランジャ
61 合わせ目部
62 面取り部
S1〜S4 隙間

Claims (10)

  1. ガラスびんの成形型と組み合わされてガラスびんの口部外周を成形する口型と、この口型に設けられてガラスびんの口部天面を成形するガイドリングと、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じて成形型内に進入しガラスびんを成形するプランジャとを備えたガラスびん成形用の金型装置において、
    口型のガイドリングよりも後方側で、プランジャの昇降機構との連結部を含む基部側を、プランジャガイドを介し案内する有効案内面の案内終端側に、有効案内面の長さの1/2以下でプランジャガイドと摺動する摺動案内域を設けたことを特徴とするガラスびん成形用の金型装置。
  2. ガラスびんの成形型と組み合わされてガラスびんの口部外周を成形する口型と、この口型に設けられてガラスびんの口部天面を成形するガイドリングと、プランジャガイド、口型およびガイドリングを通じて成形型内に進入しガラスびんを成形するプランジャとを備えたガラスびん成形用の金型装置において、
    ガイドリングの姿面への開口部よりも後方側で、プランジャの昇降機構との連結部を含む基部側を案内する有効案内面の終端側に、有効案内面の長さの1/2以下でプランジャと摺動する摺動案内域を設けたことを特徴とするガラスびん成形用の金型装置。
  3. プランジャガイドはプランジャの基部側を口型の直前位置にて案内するガイドブッシュを含み、口型のガイドリングよりも後方側でプランジャの基部側を案内する基部側案内面を有した請求項2に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  4. 基部側案内面は、前後2箇所ある請求項3に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  5. 摺動案内域の長さは1.0mm〜10.0mmである請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  6. 有効案内面の案内始端側と、これの案内を受けるプランジャガイドまたはプランジャ基部側の被案内面の被案内始端側とに面取り部を有した請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  7. 面取り部は少なくともそれよりも傾斜角の小さなテーパ部を経て摺動案内域に繋がっている請求項6に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  8. テーパ部の傾斜角は1〜7°である請求項7に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  9. 面取り部とテーパ部とはアール部にて繋がっている請求項7、8のいずれか1項に記載のガラスびん成形用の金型装置。
  10. 口型のプランジャ側を種々に案内する面の合わせ目部に面取りを施した請求項1〜9のいずれか1項に記載のガラスびん成形用の金型装置。
JP2003203923A 2003-07-30 2003-07-30 ガラスびん成形用の金型装置 Expired - Lifetime JP4104002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003203923A JP4104002B2 (ja) 2003-07-30 2003-07-30 ガラスびん成形用の金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003203923A JP4104002B2 (ja) 2003-07-30 2003-07-30 ガラスびん成形用の金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005047730A JP2005047730A (ja) 2005-02-24
JP4104002B2 true JP4104002B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=34263113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003203923A Expired - Lifetime JP4104002B2 (ja) 2003-07-30 2003-07-30 ガラスびん成形用の金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4104002B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4651566B2 (ja) * 2006-03-29 2011-03-16 日本山村硝子株式会社 金型装置
JP4786733B2 (ja) * 2009-07-24 2011-10-05 東洋ガラス株式会社 ガイドリング及びガラスびん
JP4851571B2 (ja) * 2009-09-09 2012-01-11 東洋ガラス株式会社 ガイドリング及びガラスびん
CN103008493B (zh) * 2012-12-03 2015-12-23 德清才府玻璃股份有限公司 一种可减少冲压压力的冲压总成
CN103240624B (zh) * 2013-04-25 2016-12-28 常熟市宇龙模具有限责任公司 酒瓶模具合缝面、两端面的多工位加工夹具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005047730A (ja) 2005-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4104002B2 (ja) ガラスびん成形用の金型装置
CN1406564A (zh) 眼内透镜插入器具
CA3020020C (en) Pallet changing apparatus
TW200906337A (en) Table or rotation-reception type for a chair
JPWO2019198745A1 (ja) スライディングゲート
US6460741B1 (en) Spill-resistant bottle for liquids and the like
CN100501480C (zh) 数码相机镜头模组及其组装方法
CN211014788U (zh) 一种光学镜头移动调节装置
CN213104415U (zh) 用于压铸管状压铸件的模具结构
JP6522923B2 (ja) 注出キャップ
CN210877521U (zh) 一种铸造装置
JP6298570B1 (ja) パレット交換装置
ITMI20002690A1 (it) Stampo per l'impiego in macchina i.s.
CN207657092U (zh) 一种新型的灯头模具
CN208179229U (zh) 角磨机
CN218956988U (zh) 成像镜头
WO2017068665A1 (ja) 射出鋳造装置とその装置における給湯方法
US6243539B1 (en) Parallax compensation apparatus for camera
US20020097999A1 (en) Camera
JP7345420B2 (ja) 筒状の射出成形体
CN110479961B (zh) 一种钛合金组合铸造的工艺
US7036553B1 (en) Die-casting device
WO2001084213A3 (de) Progressives brillenglas mit geringer änderung der binokularen eigenschaften bei einer blickbewegung
JP2006088189A (ja) 傾動鋳造方法及び傾動鋳造装置
CN212264449U (zh) 一种分体式铝合金铸造模具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4104002

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250