JP4103512B2

JP4103512B2 - 衣類乾燥機

Info

Publication number: JP4103512B2
Application number: JP2002261595A
Authority: JP
Inventors: 哲夫河合; 隆小松
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2002-09-06
Filing date: 2002-09-06
Publication date: 2008-06-18
Anticipated expiration: 2022-09-06
Also published as: JP2004097389A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱風を回転ドラム内に供給して衣類を乾燥する衣類乾燥機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、衣類乾燥機においては、回転ドラムは外枠から電気的に絶縁されており、さらに回転ドラム内の樹脂部品には帯電防止の処理がされていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の衣類乾燥機では、衣類の乾燥に伴い、衣類どうしの摩擦や衣類と樹脂部品との摩擦等により静電気が発生することがあるという問題があった。
【０００４】
また、衣類どうしの摩擦や衣類と樹脂部品との摩擦等により発生した静電気を除去することを第１の目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
また、第１の目的を達成するために、衣類を収納し乾燥させる回転ドラム内に熱源により加熱された熱風を送風ファンにより供給するよう構成し、前記回転ドラムへの衣類の投入口部に上から垂れ下がるようにのれん状の導電性繊維を配設したものである。
【０００６】
これにより、衣類どうしの摩擦や衣類と樹脂部品との摩擦等により発生した静電気を除去することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、外枠の前部の開口部に設けたドラム支持板で支持されるとともに衣類を収納し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラム内に熱源により加熱された熱風を供給する送風ファンとを備え、前記回転ドラムへの衣類の投入口部の一部を覆うように上から垂れ下がるのれん状の導電性繊維を前記ドラム支持板に貼り付けたものであり、衣類どうしの摩擦や衣類と樹脂部品との摩擦等により発生した静電気を除去することができる。
【０００８】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【０００９】
（実施例１）
図１に示すように、外枠１は、回転ドラム２を前部の開口部に設けたドラム支持板３で支持し、回転ドラム２の後部はシャフト４を介してファンケース５にて回転自在に支持している。この回転ドラム２の奥壁にフィルター６およびフィルターカバー７を装着し、衣類から出るリントが機外に放出しないようにしている。このフィルターカバー７は帯電防止剤入りの樹脂にて構成している。モータ８は、ファンベルト９にてファンケース５内に設けた送風ファン１０に連結し、回転ドラム２内に熱風を送風して衣類を乾燥する。
【００１０】
また、回転ドラム２内の衣類を撹拌するために、モータ８と連結したドラムベルト１１を介して回転ドラム２を回転する。ヒータ（熱源）１２は、回転ドラム２内に供給する熱風を加熱する。矢印Ａは風の流れを示す。回転ドラム２内には帯電防止剤入りの樹脂製の突起部材であるバッフル１３があり、衣類を撹拌する。また、このバッフル１３の表面は凹凸形状を有し、衣類を撹拌する際に衣類との接触面積が少なくなるように構成している。
【００１１】
ファンケース５の前面外周に、導電性のフェルトにて構成した摺動部材１４を設け、回転ドラム２の後面にて摺動し、回転ドラム２の送風経路出口側を気密にしている。回転ドラム２の前方は衣類の投入口を形成しており、開閉自在なドア１５で閉塞している。このドア１５の衣類に接触する面に、帯電防止剤入りの樹脂製のドア裏板１６を配設している。
【００１２】
ドラム支持板３に、衣類が撹拌される際に接触するように導電性繊維１７を貼り付けている。また、フィルターカバー７の表面に、衣類が撹拌される際に接触するように、導電性繊維１８を貼り付けている。
【００１３】
上記構成において動作を説明する。乾燥運転中、特に衣類が乾いてくる終盤には衣類に含まれる水分量が少なくなり、回転ドラム２内で衣類が撹拌され、ヒータ１２を介した熱風が送り込まれると、衣類どうしの摩擦や衣類と樹脂部品との摩擦により静電気が発生しやすい状態になる。
【００１４】
しかしながら、本実施例では、バッフル１３、ドア裏板１６、フィルターカバー７を帯電防止剤入りの樹脂にて構成しているため、衣類と樹脂部品との摩擦による静電気はほとんど発生しない。さらに、帯電防止剤入りの樹脂は、通常の樹脂に比べて表面の抵抗が小さいため、衣類に帯電している静電気を樹脂部品側に移動することができる。
【００１５】
バッフル１３に移動した静電気は、金属製の回転ドラム２、導電性のフェルトにて構成された摺動部材１４、金属製のファンケース５を介して外枠１まで移動し、衣類に帯電している静電気は除去される。従来は、バッフル１３の表面抵抗が大きかったので、衣類に帯電した静電気は移動しなかった。また、従来は摺動部材１４が導電性ではないフェルトであったため、回転ドラム２から外には静電気を移動することができなかった。
【００１６】
また、バッフル１３の表面は凹凸形状を有し、衣類を撹拌する際に衣類との接触面積が少なくなるように構成しているので、衣類に帯電した静電気がバッフル１３側へ移動しやすくなっている。
【００１７】
つぎに、ドラム支持板３に導電性繊維１７を貼り付けているので、衣類が撹拌されたとき、この導電性繊維１７に接触すると、表面のごく細かい針状の形状を介して、衣類に帯電した静電気が除去される。
【００１８】
さらに、フィルターカバー７の表面に貼り付けている導電性繊維１８に、衣類が撹拌された際に接触すると、衣類に帯電した静電気が除去される。
【００１９】
このように本実施例によれば、乾燥運転により衣類に静電気が発生しにくくなるとともに、発生した静電気を除去することができる。
【００２０】
（実施例２）
図２に示すように、バッフル１３の表面に導電性繊維１９を貼り付けている。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２１】
上記構成において動作を説明する。上記実施例１と同様に、回転ドラム２内の衣類がバッフル１３によって撹拌される際に、導電性繊維１９に接触することにより衣類に帯電した静電気を除去することができる。
【００２２】
（実施例３）
図３に示すように、バッフル１３の表面に金属製の線材２０を埋め込んでいる。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２３】
上記構成において動作を説明する。上記実施例１と同様に、回転ドラム２内の衣類がバッフル１３によって撹拌される際に、表面積の小さな導電体である金属製の線材２０に接触することにより衣類に帯電した静電気を除去することができる。
【００２４】
（実施例４）
図４に示すように、ドラム支持板３には導電性繊維２１を貼り付けており、投入口部に上から垂れ下がるようにのれん状の形状に配設している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２５】
上記構成において動作を説明する。上記実施例１と同様に、回転ドラム２内の衣類が撹拌される際に、投入口にのれん状に垂れ下がった導電性繊維２１に接触することにより衣類に帯電した静電気を除去することができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項１に記載の発明によれば、前記回転ドラムへの衣類の投入口部に上から垂れ下がるようにのれん状の導電性繊維を配設したことにより、衣類に帯電している静電気を移動させて除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の衣類乾燥機の縦断面図
【図２】本発明の第２の実施例の衣類乾燥機のバッフルの斜視図
【図３】本発明の第３の実施例の衣類乾燥機のバッフルの斜視図
【図４】本発明の第４の実施例の衣類乾燥機の投入口部の斜視図
【符号の説明】
２回転ドラム
１０送風ファン
１２ヒータ（熱源）
１３バッフル（突起部材）
１４摺動部材

Claims

外枠の前部の開口部に設けたドラム支持板で支持されるとともに衣類を収納し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラム内に熱源により加熱された熱風を供給する送風ファンとを備え、前記回転ドラムへの衣類の投入口部の一部を覆うように上から垂れ下がるのれん状の導電性繊維を前記ドラム支持板に貼り付けた衣類乾燥機。