JP4103415B2 - エンジン駆動式空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明のエンジンによって圧縮機を駆動して室内の空気調和を行うエンジン駆動式空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より車両等に使用される空気調和装置においては、圧縮機のシャフトにエンジンの回転動力を圧縮機に伝達したり遮断する電磁クラッチが接続していて、この電磁クラッチのプーリとエンジンのクランクプーリとの間にベルトを掛けることによって、エンジンの回転動力を圧縮機に伝達し、空気調和装置の蒸発器による空気冷却作用又は空気加熱作用を行っている。
【0003】
しかしながら、この従来のエンジン駆動式空気調和装置は、通常の冷凍サイクル状態であれば問題なく作動するが、外気温度が高い時の冷房運転等過負荷状態になると、圧縮機の動力は増加し、これに伴なってエンジンが高負荷となり、エンジンから黒煙が排出され、さらにはエンジンが停止して圧縮機が駆動されなくなり、室内の空気調和が行われなくなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、その目的は、エンジンにかかる負荷を低減させ、黒煙の排出、エンジン停止(エンジン・ストップ)の発生を防ぎ、エンジン及び空気調和装置の運転を停止させないようにしたエンジン駆動式空気調和装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1に記載のエンジン駆動式空気調和装置を提供する。
本発明のエンジン駆動式空気調和装置は、冷媒循環回路中に圧縮機が2台並列に配置されると共に、これらの圧縮機がエンジンによって駆動され、圧縮機負荷又はエンジン負荷に基づいて、制御手段によって2台の圧縮機の運転が制御されるようになっているものであり、これによって、圧縮機の1台運転又は2台運転の選択によりエンジンにかかる負荷を低減でき、黒煙の排出、エンジン・ストップの発生を防止できる。
【0006】
また本発明のエンジン駆動式空気調和装置は、圧縮機負荷である圧縮機の吐出側の高圧センサ又は圧縮機の吸入側の低圧センサによる圧力に基づいて、前記制御手段が圧縮機の運転台数を決定するようにしたものである。これにより、エンジンの高負荷が回避できる。
更に本発明のエンジン駆動式空気調和装置は、エンジンには、回転数センサが設けられ、前記制御手段がエンジン・ストップの発生をカウントする機能を備えていて、(1)エンジン回転数が1000rpmを下回るか、(2)高圧センサの圧力値が10秒間連続で2.6Mpa 以上であるか又は(3)圧縮機の2台運転が開始されてから10秒以内に4回、エンジン・ストップが発生したかのエンジン負荷である3つの条件のいずれか一つが成立した場合に、前記圧縮手段が、圧縮機を1台運転に切り替えるようにしたものである。これにより、エンジンの高負荷が回避できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の実施の形態のエンジン駆動式空気調和装置について説明する。図1は、冷凍サイクル状態にある本発明の実施の形態のエンジン駆動式空気調和装置の全体構成図を示している。エンジン駆動式空気調和装置は、圧縮機2,3、凝縮器(室外熱交換器)5、膨張手段(膨張弁)6,13、蒸発器(室内熱交換器)12及びアキュムレータ7等から構成され、この密閉された回路(冷凍サイクル)へ冷媒を循環させている。
【0008】
本発明においては、この冷媒循環回路内に並列に第1と第2の2つの圧縮機2,3が配置されている。これらの圧縮機2,3はそれぞれ水冷式のエンジン1により駆動される。即ち、各圧縮機2,3のシャフトには、エンジン1の回転動力を圧縮機2,3に伝達したり遮断する電磁クラッチ2a,3aが接続されていて、各電磁クラッチ2a,3aのプーリとエンジン1のクランクプーリとにはベルトが掛けられており、エンジン1の回転動力を各圧縮機2,3に伝達可能としている。
【0009】
冷媒循環回路内の冷媒は、次のように変化して冷凍サイクル中を流れる。ガス状冷媒が圧縮機2,3により圧縮され、高温・高圧のガス状冷媒となって四方弁4を通って凝縮器(室外熱交換器)5に流れる。凝縮器5では、車外の冷気によって冷却されて液化し、液冷媒となって、膨張弁6及び13へと流れる。高圧の液冷媒は、膨張弁6と13とによって急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状の冷媒となって蒸発器(室内熱交換器)12に流れ込む。蒸発器12では、室内の空気から熱を奪って霧状の冷媒は蒸発して、アキュムレータ(気液分離器)7へと流れ込む。アキュムレータ7では、ガス状冷媒と液冷媒とに分離され、ガス状冷媒が圧縮機2,3に送られる。以上のサイクルを繰り返し、蒸発器12の表面から熱を奪い、凝縮器5表面の空気に熱を放出して、車室内の冷房を行っている。
【0010】
なお、除霜サイクルにおいては、四方弁4を切り替えて、圧縮機2,3から吐出されたガス状冷媒を四方弁4を介して蒸発器12に導き、凝縮器5からの冷媒を四方弁4を介してアキュムレータ7に導くようにして、蒸発器12の温度を上昇させて除霜を行うものである。
【0011】
また、エンジン駆動式空気調和装置は、制御手段として空調用電子制御装置(ECU)11を備えている。このECU11は、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、予め設定されたプログラムに従って入力信号に対する演算処理を行って、電磁クラッチ2a,3aの作動やその他電気機器の作動を制御するものである。
【0012】
ECU11には、圧縮機2,3の吐出側に設けられた高圧センサ9、圧縮機2,3の吸入側に設けられた低圧センサ10及びエンジン1に設けたエンジン回転数センサ8等からの信号が入力される。また、ECU11には、エンジン・ストップを演算する演算手段も有している。
【0013】
次に、上記構成における本実施形態の作動について、エンジン起動時の制御と圧縮機2台運転中の制御とに分けて図2に基づいて説明する。図2は、圧縮機の運転制御を表すフローチャートを示している(なお、図2中のCompは圧縮機を示している)。また、1台の圧縮機(1Comp)の交互運転とは、2台の圧縮機を1台ずつ交互に、例えば5分間隔で切り替えて運転することである。
【0014】
(エンジン起動時の制御)
このエンジン起動時の制御は、冷媒の圧力状態から圧縮機の負荷を推定し、圧縮機の運転台数を決定しており、フローチャートでは図示していないが、その内容は、図2のフローチャートのステップS6〜S12を使用して行われるものである。
エンジン1が起動後、まず電磁クラッチ2aをONして第1の圧縮機2を駆動する(ステップS6)。この状態で20秒間運転した後(ステップS7)、圧縮機の吐出側の高圧センサ9の圧力値が2.0Mpa 以下で、かつ吸入側の低圧センサ10の圧力値が0.65Mpa 以下であるならば(ステップS8)、電磁クラッチ3aをONして第2の圧縮機3を駆動する(ステップS9)。
【0015】
しかしながら、高圧センサ9又は低圧センサ10の圧力値が、上記判定値以上の状態が60秒間継続した場合は(ステップS10)、エンジン1は、圧縮機2台分の動力を駆動できないと判断し、リトライフラグを1とし(ステップS11)、1台の圧縮機の交互運転を選択する(ステップ12)。このようにして、エンジン起動時の圧縮機の制御が行われる。リトライフラグ=1とは、1台の圧縮機の交互運転を示している。
【0016】
(圧縮機2台運転中の制御)
この圧縮機2台運転中の制御では、エンジン1の回転数及び冷媒の圧力状態から圧縮機の運転台数を決定している。
図2に示すように、まずステップS1でリトライフラグが1かどうかを確認する。これは、現在の圧縮機の運転状況が、1台の圧縮機の交互運転であるかどうかを確認している。リトライフラグ=1でない場合は、ステップS4に移る。リトライフラグ=1である場合は、2分経過後(ステップS2)にリトライフラグを0に、即ち交互運転を解除して(ステップS3)、ステップS4に移る。なお、2分を経過していない場合は、ステップS12の交互運転を続ける。ステップS4では、圧縮機の2台運転が可能かどうかを問い合わせる。これは、圧縮機の2台運転できるかどうかの確認が、交互運転開始から2分以降に行われることを意味している。
【0017】
上記の確認が行われた後に、圧縮機2,3の2台運転が開始される。圧縮機2,3の2台運転中に、(1)エンジン回転数センサ8の回転数値が1000rpm を下回る(ステップS13)、(2)高圧センサ9の圧力値が10秒連続で2.6Mpa 以上となる(ステップS14)、(3)第2の圧縮機3のONから10秒以内でのエンジン・ストップが4回発生した(ステップS15,S16)、の3つの条件について判定する。
そして、上記(1)〜(3)の3つの条件がどれか一つでも成立すれば、エンジン1が高負荷であると判断して、ステップS11及びS12に進み、一台の圧縮機の交互運転に切り替える。
【0018】
上記ステップS4で、圧縮機の2台運転が可能でない場合は、ステップS5に進み、1台の圧縮機が運転中かどうかの確認が行われ、運転中でない場合は、ステップS6で1台目の圧縮機が駆動される。これ以降の制御フローは、上述したエンジン起動時の制御と同様である。即ち、20秒間運転した後に(ステップS7)、高圧センサ9の圧力値が2.0Mpa 以下で、低圧センサ10の圧力値が0.65Mpa 以下であるならば(ステップS8)、2台目の圧縮機を駆動し(ステップS9)、上記いずれかの判定値が以上の状態が60秒間継続した場合は(ステップS10)、エンジン1は、2台分の圧縮機2,3の動力を駆動できないと判断し、1台の圧縮機の交互運転を選択する(ステップS11及びS12)。このようにして、圧縮機2台運転中の制御が行われる。
【0019】
以上説明したように、本発明においては、外気が高い時の冷房運転等のように過負荷状態になって、エンジンが高負荷となっても、空気調和装置を止めずに運転することが可能となり、エンジンの高負荷による黒煙の排出やエンジン・ストップの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のエンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す図である。
【図2】圧縮機の制御を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン
2,3…圧縮機
2a,3a…電磁クラッチ
5…凝縮機(室外熱交換器)
6,13…膨張手段(膨張弁)
7…アキュムレータ
8…エンジン回転数センサ
9…高圧センサ
10…低圧センサ
11…空調用電子制御装置(ECU)
12…蒸発器(室内熱交換器)
Claims (1)
- 圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器及びアキュムレータ等より構成される冷媒循環回路を具備していて、前記圧縮機がエンジンによって駆動されるエンジン駆動式空気調和装置において、
前記エンジンに設けられた回転数センサと、
前記冷媒循環回路に並列に2台配置された、前記エンジンによって駆動される前記圧縮機と、
前記冷媒循環回路の前記圧縮機の吐出側に配置された高圧センサと、
前記冷媒循環回路の前記圧縮機の吸入側に配置された低圧センサと、
エンジン・ストップの発生をカウントする機能を備えると共に、圧縮機負荷又はエンジン負荷に基づいて前記2台の圧縮機の運転を制御する制御手段と、
を具備していて、
前記圧縮機負荷としての前記高圧センサ又は前記低圧センサによる圧力値に基づいて、前記制御手段が前記圧縮機の運転台数を決定すると共に、前記エンジン負荷である、(1)エンジン回転数が設定回転数を1000 rpm 下回るか、(2)高圧センサの圧力値が10秒間連続で2.6 Mpa 以上であるか、又は(3)圧縮機の2台運転が開始されてから10秒以内に4回、エンジン・ストップが発生したか、の3つの条件のいずれか一つが成立した場合に、前記制御手段によって圧縮機の1台運転に切り替えることを特徴とするエンジン駆動式空気調和装置。
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