JP4103138B2 - 構造物位置の偏差量測定方法とその測定補助具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、施工された基礎杭又は埋設管などの構造物の位置を測定して該構造物の設計位置との偏差量を測定する構造物位置の偏差量測定装置とその偏差量測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
杭や埋設管などの構造物の施工において、設計時の基準位置と施工後の実際の施工位置との偏差測定が行われる。例えば、橋脚などの基礎となる杭の施工では、複数の杭を所定間隔で施工し、均しコンクリート上に突出した杭頭部の位置を測定する。中空の基礎杭では、杭中心の偏差量を測定する場合、均しコンクリート上に逃げ墨を描いて、杭中心の偏心量を測定する。
【0003】
このような測定方法では、複数の杭毎に逃げ墨を出す必要があり、測定の補助作業に多大な時間を要する。特に、複数の杭をランダムに配置する設計では、測定作業が煩雑となる。また、杭の測定に用いた逃げ墨が、後の鉄筋や型枠などの作業で誤用される虞もある。さらに、設計位置は座標系で管理しているのに対して、出来形管理では座標系ではなく、施工位置と設計位置との距離管理となるため、管理が煩雑である。
【0004】
そして、構造物の偏差量の測定を容易にするための偏差量測定定規(例えば特許文献1)が提案されており、この偏差量測定定規は、定規板面のほぼ中心位置を直交原点とする直交基準線と、前記直交原点を中心点として所定間隔をとった同心形状をなす構造物外形線と、前記直交基準線と平行な複数の直交目盛線とが前記定規板面に描かれた光透過性板を、前記構造物外形線をガイドとして前記直交基準線と構造物基準芯線との平行を保持した状態で構造物上面にセットし、前記直交原点と構造物基準芯線上方位置に張架された測量用糸との偏差量を前記定規板面上で直読するようにしたものであり、光透過性板を透かして各種の外形寸法を有する構造物との位置合わせが容易に行えるので、対象となる構造物の中心位置をいずれの場合にも容易に割り出せ、この中心位置と前記構造物基準芯線との離れを直読することで簡単に構造物偏差量を求めることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−232265号公報(0005段、0011段)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記偏差量測定定規を用いると、異なる径の杭中心が出し易く、偏差量を視認化することができる。しかし、依然として、従来と同様な測定方法を用いているから、逃げ墨を出す作業が必要となる。また、直交基準線と逃げ墨とが平行になるように、光透過性板を構造物にセットしなければならないため、セット状況によっては精度の低下を免れない。さらに、杭が均しコンクリートより出ている場合は、逃げ墨から杭中心までの距離を下げ振りなどを用いて測定する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定方法とその測定補助具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、光透過性板からなる補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に設けられ前記被測定部の形状に対応した位置決め表示部であり、前記補助具本体の基準点を中心として、大きさが異なる複数の前記位置決め表示部を設け、前記位置決め表示部を中空な前記被測定部に合わせることにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定する測定方法である。
【0009】
この請求項1の構成によれば、構造物の被測定部に測定補助具を設置し、設置した測定補助具の被測定点を測定するため、均しコンクリートに設ける逃げ墨などの測定補助線が不要となり、作業効率の向上を図ることができる。そして、座標で測定するため、設計位置との偏差量を容易に計算でき、また、設計位置に対する構造物の位置の変位方向を得ることができる。
【0010】
しかも、異なる大きさの被測定部に補助具本体を位置合わせして使用することができるから、測定補助具は汎用性に優れたものとなる。例えば、被測定部が杭などの上面であれば、その大きさの異なる杭にそれぞれ測定補助具を位置合わせして使用することができる。
【0011】
また、被測定部に位置決め表示部を合わせて光透過性板を設置することにより、位置決めを簡便に行うことができる。そして、補助具本体の基準点を中心として、大きさが異なる複数の前記位置決め表示部を設けたから、大きさの異なる構造物の基準点をそれぞれ設定し、その基準点を測定により求めることができる。
【0012】
また、請求項2の発明は、構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物に係合して該補助具本体を被測定部に位置決めする複数の係合腕部を備え、前記複数の係合腕部を中空な前記被測定部に係合することにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定する測定方法である。
【0013】
この請求項2の構成によれば、移動可能な複数の係合腕部により補助具本体を構造物の被測定部に位置決めすることができる。
【0014】
また、請求項3の発明は、前記係合腕部は、前記補助具本体の基準点を中心として、放射方向に移動可能に設けられている測定方法である。
【0015】
この請求項3の構成によれば、補助具本体において、放射方向移動可能に設けられた係合腕部同士の角度が既知で、例えば被測定点が円形形状であれば、基準点から係合腕部の係合位置までの長さを被測定部に合わせることにより、補助具本体の基準点を被測定部の中心などの基準点に合わせて設置することができる。
【0016】
請求項4の発明は、補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記補助具本体が光透過性板であり、前記位置決め手段は、前記光透過性板の基準点を中心として該光透過性板に設けられ中空な前記被測定部の形状に対応する複数の位置決め表示部であるである。
【0017】
この請求項4の構成によれば、被測定部に位置決め表示部を合わせて光透過性板を設置することにより、その位置決めを簡便に行うことができ、大きさの異なる構造物の基準点を設定し、それぞれ測定することができる。
【0018】
請求項5の発明は、補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物の中空な前記被測定部に係合して該補助具本体を位置決めする複数の係合腕部を備えるものである。
【0019】
この請求項5の構成によれば、移動可能な複数の係合腕部により補助具本体を異なる大きさの構造物の被測定部にそれぞれ位置決めすることができる。
【0020】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、同図に示すように、構造物である鋼管杭1が、地盤2に打ち込まれ、地盤2上に均しコンクリート3を打設し、鋼管杭1は断面円形をなす中空体である。尚、図中101は鋼管杭1の外形たる外周面、102は内形たる内周面である。また、鋼管杭1の頭部103が被測定部である。尚、実施形態の杭はいずれも基礎杭である。
【0021】
測定補助具11は、光透過性板の補助具本体12を備え、この補助具本体12は、透明アクリル板などからなり、鋼管杭1の頭部103に載置可能な大きさを有する。前記補助具本体12のほぼ中心に基準点たる中心点13を設け、この中心点13を中心とする形状表示部14を設け、この形状表示部14は前記鋼管杭1の外周面101又は内周面102に対応しており、その形状表示部14が位置決め手段たる位置決め表示部である。尚、この例では形状表示部14は前記外周面101と同形をなし、該外周面101に対応している。そして、前記中心点13形状表示部14は、補助具本体12の表裏面の少なくとも一方に刻設したり、印刷塗布などして設けられる。
【0022】
水平方向の前記補助具本体12の中心点13に補助杆15を垂設し、この補助杆15の既知の位置に被測定点たるピンポールミラー16を設ける。したがって、ピンポールミラー16の位置を測定すれば、中心点13の位置を求めることができる。
【0023】
図4に示すように、この例の測定手段は、光波距離計17を用い、この光距離計17は、光波(変調光)用いて距離を測定するものであって、発射光と反射光との位相のズレから距離を求める。尚、図中18,18Aは、構造物の付近に設けられた既知点であり、既知点18の座標位置(X1,Y1,Z1)、既知点18Aの座標位置(X2,Y2,Z2)が既知である。
【0024】
そして、測定においては、既知点18,18Aと鋼管杭1との間に光波距離計17を固定し、2つの既知点18,18Aの座標位置(X1,Y1,Z1),(X2,Y2,Z2)を用いて測定することで、光波距離計17の座標位置が得られ、即ち光波距離計17と既知点18,18Aとの距離L1,L2、光波計測計17を頂点とした既知点18,18A間の角度θ1を求めることで算出される。尚、Z座標は仰俯角を計測することで求められる。
【0025】
一方、図2に示すように、鋼管杭1の頭部103に補助具本体12を載置し、この際、形状表示部14を設けた補助具本体12が光透過性を有するから、該補助具本体12の上面から下面に位置する頭部103を視認することができ、図1に示すように、形状表示部14を頭部103の外周面101に合わせることにより、頭部103に補助具本体12を正確に位置合わせすることができ、中空な頭部103の中心点103Aに補助具本体12の基準点たる中心点13が合わされる。このようにして頭部103に補助具本体12を位置合わせして配置した後、座標位置が既知となった光波距離計17により、ピンポールミラー16の位置を測定し、この測定値から鋼管杭12の頭部103の中心点103Aの座標位置を求めることができ、その鋼管杭1の座標位置と設計位置との間の偏差量を求めることができる。測定は前記と同様で測定補助具11から光波距離計17までの距離Lと、該光波距離計17を中心に既知点18とのなす角度θ2とを計測してX,Y座標を求める。Z座標が必要な場合はピンポールミラー16の仰俯角を測定してピンポールミラー16と中心点103Aとの間の長さを補正して求める。尚、頭部103の中心点103Aの位置は補助具本体12の下面に位置するから、補助具本体12の上面の中心点13の位置が判れば、補助具本体12の厚さは既知であるから、中心点103Aの座標位置(X,Y,Z)を求めることができる。尚、同一位置に光波距離計17を据付けて測定可能な範囲で多数の鋼管杭1の測定を行うことができる。また、測定手段として、光波距離計17を用いる以外に、トランシット、レベル、巻尺などにより、距離、水準、角度などの各測量を行い、測定補助具11の被測定点の位置を測定するようにしてもよい。
【0026】
また、測定補助具11は、その補助具本体12に中心点13を中心とした同心円の形状表示部14,14…を複数設け、各形状表示部14,14…は異なる径の鋼管杭1の外周面101に対応している。
【0027】
したがって、大きさにより対応する形状表示部14を鋼管杭1に合わせることにより、異なる大きさの鋼管杭1の測定に用いることができる。
【0028】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、構造物たる鋼管杭1の被測定部たる頭部103に測定補助具11を設置し、この測定補助具11を測定手段たる光波距離計17で測定し、この測定値から鋼管杭1の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、構造物が中空体たる鋼管杭1であり、測定補助具11は、光透過性板からなる補助具本体12と、この補助具本体12を大きさの異なる被測定部たる頭部103にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、測定具本体12に設けた被測定点たるピンポールミラー16とを備え、位置決め手段は、補助具本体12に設けられ頭部103の形状に対応した位置決め表示部たる形状表示部14,14…であり、補助具本体12の基準点たる中心点13を中心として、大きさが異なる複数の形状表示部14,14…を設け、前記形状表示部14,14…を中空な頭部103に合わせることにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、測定点たるピンポールミラー16のX,Y座標を測定して頭部103の中心点103Aから前記偏差量を測定するから、頭部103に測定補助具11を設置し、設置した測定補助具11の被測定点たるピンポールミラー16を測定するため、均しコンクリート3に設ける逃げ墨などの測定補助線が不要となり、作業効率の向上を図ることができる。また、設計位置との偏差量を容易に計算でき、設計位置に対する鋼管杭1の位置の変位方向を得ることができる。しかも、異なる大きさの頭部103に補助具本体12を位置合わせして使用することができるから、測定補助具11は汎用性に優れたものとなる。
【0029】
また、このように本実施形態では、請求項1に対応して、補助具本体12が光透過性板であり、位置決め手段は、この光透過性板に設けられ被測定部たる頭部103の形状に対応した位置決め表示部たる形状表示部14であり、補助具本体12の基準点たる中心点13を中心として、大きさが異なる複数の位置決め表示部たる形状表示部14を設けたから、頭部13に位置決め表示部14を合わせて光透過性板からなる補助具本体12を設置することにより、位置決めを簡便に行うことができ、しかも、大きさの異なる構造物たる鋼管杭1の基準点たる中心点103Aをそれぞれ設定し、その中心点103Aを測定により求めることができる。
【0030】
また、このように本実施形態では、請求項1に対応して、構造物たる鋼管杭1が中空体であり、この中空体の中心点103から偏差量を測定するから、杭などの中空体では、その断面の中心点を確定することが難しいが、測定補助具11を用いることにより中心点103を基準点とした測定を簡便に行うことができる。
【0031】
また、このように本実施形態では、請求項4に対応して、補助具本体12と、この補助具本体12を構造物たる鋼管杭1の被測定部たる頭部103に位置決めする位置決め手段とを備え、頭部103に設置した補助具本体12の被測定点たる中心点13を測定して鋼管杭1の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、構造物が中空体たる鋼管杭1であり、補助具本体12が光透過性板であり、位置決め手段は、光透過性板12の基準点たる中心点103を中心として該光透過性板12に設けられ中空な頭部103の形状に対応する複数の位置決め表示部たる形状表示部14,14…であるから、頭部103に位置決め表示部たる形状表示部14を合わせて光透過性板からなる補助具本体12を設置することにより、位置決めを簡便に行うことができ、大きさの異なる構造物の基準点を設定し、それぞれ測定することができる。
【0032】
図5及び図6は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の構造物は現場打ちのコンクリート杭1Aであり、忠実な該コンクリート杭1Aには鉄筋21が埋設され、その頭部103には複数の鉄筋21の頭部211が突設されている。
【0033】
また、この例の測定補助具11Aは、中央に位置する補助具本体12Aの中心点13から放射状に複数の腕部22,22,22を設けており、これら腕部22の先端側には、前記外周面101又は内周面102に係合する係合爪部23が設けられ、図中では係合爪部23が外周面101に係合している。尚、この例の補助具本体12Aは光透過性板で形成することが好ましいが光透過性板以外のものでもよい。また、係合腕部22は中心点13から外側に伸縮自在に形成されている。そして、係合腕部22を伸縮自在で伸縮位置で固定可能とすることにより、異なる大きさ(径)の杭の測定に測定補助具11Aを用いることができる。
【0034】
したがって、全ての腕部22において、中心点13から係合爪部23の位置を一定とし、鉄筋21,21間に腕部22を配置して各係合爪部23を外周面101に係合することにより、基準点たる中心点13を杭1Aの中心点103Aに位置合わせすることができ、ピンポールミラー16の位置を光波測定機17により計測し、中心点103Aの位置を測定することができる。
【0035】
このように本実施形態においても、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏し、また、この例では複数の係合腕部22を備え、係合腕部22を鉄筋21,21間に配置することにより、頭部103に鉄筋21を突出した構造物において、その頭部103の中心点103Aの位置を測定することができる。
【0036】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、構造物が中空体たる鋼管杭1であり、測定補助具11は、補助具本体12と、この補助具本体12を大きさの異なる被測定部たる頭部103にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、測定具本体12に設けた被測定点たるピンポールミラー16とを備え、位置決め手段は、補助具本体12に移動可能に設けられ構造物たる鋼管杭1Aに係合して該補助具本体12を被測定部たる頭部103に位置決めする複数の係合腕部22,22,22を備え、複数の係合腕部22,22,22を中空な頭部103に係合することにより、頭部103に補助具本体12を位置合わせし、測定点たるピンポールミラー16のX,Y座標を測定して頭部103の中心点103Aから前記偏差量を測定するから、移動可能な複数の係合腕部22,22,22により補助具本体12を鋼管杭1の頭部103に位置決めすることができ、異なる大きさの構造物の測定が可能となる。
【0037】
図7及び図8は本発明の第3実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、開削孔31に敷設する埋設管32の基準点を測定する例であり、施工中において、埋設管32の被測定点たる管端面33に、前記測定補助具11を設け、前記形状表示部14が埋設管32の外周面321又は内周面322に対応しており、その形状表示部14が位置決め手段たる位置決め表示部である。尚、この例では形状表示部14は前記外周面321と同形をなし、該外周面321に対応している。また、前記測定補助具11は、補助具本体12を管端面33に仮固定する仮固定手段(図示せず)を備える。また、測定補助具11は、その補助具本体12に中心点13を中心とした同心円の形状表示部14,14…を複数設け、各形状表示部14,14…は異なる径の埋設管32の外周面321に対応している。
【0038】
また、補助具本体12の中心点13近傍に取付部34を設け、この取付部34に前記補助杆15を突設し、そのピンポールミラー16と基準点たる中心点13との位置関係は既知である。また、取付部34は補助杆15が取付け易いように基準点を中心に回動自在とすることができる。
【0039】
したがって、大きさにより対応する形状表示部14を外周面321に合わせると共に、補助杆15を垂直に向けて管端面33に補助具本体12を設置し、ピンポールミラー16の位置を光波測定機17により計測し、管端面33の中心点33Aの位置を測定することができ、請求項1に対応して、上記実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0040】
図9は本発明の第4実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の構造物は、断面方形をなすコンクリート製立抗41であり、この立抗41は、方形をなす外周面411と内周面412を有する中空体である。
【0041】
測定補助具11は、補助具本体12のほぼ中心に基準点たる中心点13を設け、この中心点13を中心とし大きさの異なる形状表示部14A,14A…を複数設け、この形状表示部14Aは前記鋼管杭1の外周面101又は内周面102に対応しており、その形状表示部14Aが位置決め手段たる位置決め表示部であり、第1実施形態と同様にして補助具本体12に設けられる。尚、この例では形状表示部14Aは前記外周面411と同形の方形をなし、該外周面411に対応している。
【0042】
したがって、大きさにより対応する形状表示部14Aを外周面411に合わせて、立抗41の被測定点たる上面413に補助具本体12を設置し、ピンポールミラー16の位置を光波測定機17により計測し、立抗41の中心点413Aの位置を測定することができ、請求項1に対応して、上記実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0043】
図10〜図13は本発明の第5実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、測定補助具11Aは補助具本体12Aの中心点13から放射状に複数の腕部22,22,22,22を設けており、これら腕部22の先端側には、係合爪部23が設けられている。図10及び図11では構造物が中実なコンクリート杭1Bであり、このコンクリート杭1Bの外周面101に係合爪部23が係合し、図12及び図13では中空体である前記鋼管杭1の内周面102に係合爪部23が係合している。そして、係合腕部22は中心点13から外側に伸縮自在に形成されていると共に、その伸縮位置で位置固定可能に形成されているから、中心点13に対する係合爪部23の位置を外周面101又は内周面102の半径に対応するように係合腕部22の長さを調整して固定することにより、外形又は内形の異なる構造物の中心点の測定を容易に行うことができる。
【0044】
図14は本発明の第6実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の測定補助具11は、その補助具本体12に中心点13を中心とした形状表示部14B,14B…を複数設け、各形状表示部14B,14B…は異なる径の鋼管杭1の外周面101に対応し、図に示すように、1つの形状表示部14Bは4つの円弧により形成されている。
【0045】
したがって、大きさにより対応する形状表示部14Bを鋼管杭1に合わせることにより、異なる大きさの鋼管杭1の測定に用いることができる。
【0046】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、上記各実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0047】
図15は本発明の第7実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の測定補助具11は、その補助具本体12に中心点13を中心とした形状表示部14B,14B…を複数設け、各形状表示部14B,14B…は異なる大きさ立抗41の外周面411に対応し、図に示すように、形状表示部14Bは4つの角部により外周面411に対応している。
【0048】
図16〜図20は本発明の第8実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の構造物は中空な鋼管杭1であり、測定補助具11Bの補助具本体12は、鋼管杭1の頭部103に載置可能な大きさを有し、位置決め手段として外方に向かって先端側の係合爪部23が進退する腕部22を複数備え、この例では3本の腕部22を備える。
【0049】
前記補助具本体12の中央下面側にギヤ51を設け、前記3本の腕部22,22,22を該ギヤ51の外周接線方向に配置すると共に、該腕部22のギヤ51側の縁に該ギヤ51に歯合するラック52を形成し、それら3本の腕部22,22,22間の角度を一定にしている。すなわち交差する一方の腕部22の先端側と他方の腕部22の基端側とがなす角度は60度である。
【0050】
前記3本の腕部22,22,22に対応して、前記補助具本体12の裏面には、3本の溝部53,53A,53Bが形成され、各溝部53,53A,53Bに嵌った状態で腕部22,22,22がスライド可能に設けられ、溝部53より溝部53Aは腕部22の厚さに対応して深く形成され、その溝部53Aより溝部53Bは腕部22の厚さに対応して深く形成され、各溝部53,53A,53Bに嵌った状態で腕部22,22,22がスライド可能に設けられている。さらに、前記腕部52の先端には、枢軸55により前記係合爪部23が平面回動可能に設けられている。また、腕部52,52,52の先端側と基端側とは溝部53のガイド構造56によりガイドされ、このガイド構造56は、溝部53,53A,53Bの側面に形成した突条57と、前記腕部22の側縁に形成され前記突条57が係入する係入溝58とからなる。
【0051】
前記ギヤ51は補助具本体12に回動可能に軸支されており、その軸の中心が中心点13に位置する。また、補助具本体12の上面には、前記ギヤ51を回動操作する摘み59を設けている。尚、3本の腕部22,22,22は、その先端の位置が中心点13から等しくなるようにセットする。
【0052】
そして、測定においては、頭部103に測定補助具11Bを載置し、腕部22の係合爪部23が後退するように摘み59を回動操作すると共に、測定補助具11Bを頭部103に位置合わせし、各係合爪部23が外周面101に密着状態で係合するようにする。このようにすると、係合爪部23,23,23の3点で外周面101に対して補助具本体12が位置決めされるため、補助具本体12の中心点13が頭部103の中心点103Aに正しく位置決めされる。この位置決めされた中心点13或いは中心点103Aに対する位置が既知のピンポールミラー16の位置を測定して鋼管杭1の基準点である中心点103Aを求めることができる。このようにして、摘み操作により、複数の腕部22,22を同体的に進退することにより、異なる径を有する構造物を測定することが可能となる。このように腕部22,22,22を進退しても、係合爪部23,23,23はそれぞれ中心点13との長さが常に一定である。
【0053】
このように本実施形態では、上記各実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0054】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、位置決め手段は、補助具本体12に移動可能に設けられ構造物たる鋼管杭1に係合して該補助具本体12を被測定部たる頭部103に位置決めする複数の係合腕部22,22,22を備えるから、移動可能な複数の係合腕部22,22,22により補助具本体12を鋼管杭1の頭部103に位置決めすることができ、異なる大きさの構造物の測定が可能となる。
【0055】
また、実施形態上の効果として、腕部22,22,22が3本であるから、これら腕部22,22,22が鋼管杭1に3点で接するため、頭部103に対して補助具11Bを正確に位置合わせすることができる。
【0056】
図21〜図23は本発明の第9実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の測定補助具11Aは、補助具本体12に中心点13から放射状に3つの溝部61,61,61を形成し、これら溝部61にそれぞれ係合腕部62をスライド可能で位置調整可能に設け、この係合腕部62には爪部63が一体に設けられている。また、前期係合腕部62は前記ガイド構造56により溝部61に移動可能に設けられ、係合腕部62は摘み付き止め具64により溝部61の所定位置で固定できるようになっている。また、補助具本体12には、中心点13と爪部62との間の長さを示す目盛り65が設けられている。
【0057】
したがって、測定する構造物である鋼管杭1の外径寸法或いは内径寸法に対応する位置に爪部63が来るように係合腕部62の位置を調整固定し、例えば図に示すように爪部63の内面を鋼管杭1の外周面101に係合する場合は、爪部62の内面と中心点13との長さを外周面101の半径に合わせ、図示しないが爪部63の外面を鋼管杭1の内周面102に係合する場合は、爪部62の外面と中心点13との長さを内周面101の半径に合わせてセットすることにより、大きさの異なる構造物の偏差量の測定を行うことができる。
【0058】
このように本実施形態では、上記各実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0059】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、位置決め手段は、補助具本体12に移動可能に設けられ構造物たる鋼管杭1に係合して該補助具本体12を被測定部たる頭部103に位置決めする複数の係合腕部62,62,62を備えるから、移動可能な複数の係合腕部62,62,62により補助具本体12を鋼管杭1の頭部103に位置決めすることができ、異なる大きさの構造物の測定が可能となる。
【0060】
また、このように本実施形態では、請求項3に対応して、係合腕部62は、補助具本体12の基準点たる中心点13を中心として、放射方向に移動可能に設けられているから、補助具本体12において、放射方向移動可能に設けられた係合腕部62,62,62同士の角度が既知で、例えば被測定点が円形形状であれば、基準点たる中心点13から係合腕部62の係合位置たる係合爪部63までの長さを頭部103に合わせることにより、補助具本体12の中心点13を鋼管杭1の中心などの基準点に合わせて設置することができる。
【0061】
また、このように本実施形態では、請求項5に対応して、補助具本体12と、この補助具本体12を構造物たる鋼管杭1の被測定部たる頭部103に位置決めする位置決め手段とを備え、頭部103に設置した補助具本体12の被測定点たる中心点13を測定して鋼管杭1の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、構造物が中空体である鋼管杭1であり、位置決め手段は、補助具本体12に移動可能に設けられ鋼管杭1の中空な頭部103に係合して該補助具本体12を位置決めする複数の係合腕部62,62,62を備えるから、移動可能な複数の係合腕部62,62,62により補助具本体12を異なる大きさの鋼管杭1の頭部103にそれぞれ位置決めすることができる。
【0062】
図24〜図26は本発明の第10実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の測定補助具11Aは、補助具本体12に中心点13から放射状に4つの溝部71,71,71,71を形成し、これら溝部71にそれぞれ係合腕部72をスライド可能で位置調整可能に設け、この係合腕部72には爪部73が一体に設けられている。また、係合腕部72は摘み付き止め具74により溝部71の所定位置で位置固定でき、この摘み付き止め具74は、溝部71において保持具本体12の表裏を挿通する止め軸74Aを備え、この止め軸74Aを遊挿する貫通溝部72Aが前記係合腕部72の中央に形成され、前記止め軸74Aの下端には係合腕部72の下面に圧接して該係合腕部72を位置決め可能な圧着板74Bを設け、前記止め軸74Aの上部に設けた金具74Cにより前記圧着板74Bにより前記圧接状態と圧接解除状態に切り替え可能になっている。また、係合腕部72には、中心点13と爪部73との間の長さを示す目盛り75が設けられている。
【0063】
したがって、測定する構造物である鋼管杭1の外径寸法或いは内径寸法に対応する位置に爪部73が来るように係合腕部72の位置を調整固定し、例えば図に示すように爪部73の内面を鋼管杭1の外周面101に係合する場合は、爪部72の内面と中心点13との長さを外周面101の半径に合わせてセットすることにより、大きさの異なる構造物の偏差量の測定を行うことができる。
【0064】
尚、図26の説明図により補足すると、構造物が杭のような円形のものであれば、その外周面101又は内周面102と中心点13との長さが、外周面101又は内周面102の半径Rに等しい腕部72,72を2つ備え、腕部72,72間の挟角θkが既知であれば、補助具のいずれかの位置を測定すれば、中心点13を求めることができる。
【0065】
このように本実施形態においても、位置決め手段は、補助具本体12に移動可能に設けられ構造物たる中実なコンクリート杭1Bに係合して該補助具本体12を被測定部たる頭部103に位置決めする複数の係合腕部72,72,72を備えるから、上記第8実施形態と同様な作用効果を奏する。
【0066】
図27は本発明の第11実施形態を示し、上記各実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の測定補助具11Cは、補助具本体12Aに渦巻き状の彎曲腕部81を複数設け、これら3本の彎曲腕部81,81,81は中心点13を中心として回動可能に形成され、それら3本の彎曲腕部81,81,81を回動操作する操作部82が補助具本体12Aに設けられ、3本の彎曲腕部81,81,81の先端の位置は中心点13から同じ長さの位置にある。
【0067】
したがって、操作部82を操作して彎曲腕部81,81,81を回動操作することにより、彎曲腕部81,81,81の先端が鋼管杭1の内周面102に当接し、これにより補助具本体12Aが位置決めされ、中心点13が鋼管杭1の中心点103Aに対応する位置に位置決めされる。このようにして位置決めされた測定補助具11Cを測定することにより、構造物である鋼管杭1の偏差量を簡便に測定することができる。
【0068】
このように本実施形態においては、請求項2に対応して、測定補助具11Cは、補助具本体12Aと、この補助具本体12Aを大きさの異なる被測定部たる頭部103にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段たる彎曲腕部81,81,81とを備え、また、彎曲腕部81は回動することによりその先端側が外方に進退自在になっている。
【0069】
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、位置決め手段に用いる腕部の数やこの腕部の位置固定構造などは適宜選定可能である。
【0070】
【発明の効果】
請求項1の発明は、構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、光透過性板からなる補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に設けられ前記被測定部の形状に対応した位置決め表示部であり、前記補助具本体の基準点を中心として、大きさが異なる複数の前記位置決め表示部を設け、前記位置決め表示部を中空な前記被測定部に合わせることにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定する測定方法であり、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定方法を提供することができる。
【0071】
また、請求項2の発明は、構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物に係合して該補助具本体を被測定部に位置決めする複数の係合腕部を備え、前記複数の係合腕部を中空な前記被測定部に係合することにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定する測定方法であり、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定方法を提供することができる。
【0072】
また、請求項3の発明は、前記係合腕部は、前記補助具本体の基準点を中心として、放射方向に移動可能に設けられている測定方法であり、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定方法を提供することができる。
【0073】
請求項4の発明は、補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記補助具本体が光透過性板であり、前記位置決め手段は、前記光透過性板の基準点を中心として該光透過性板に設けられ中空な前記被測定部の形状に対応する複数の位置決め表示部であるであり、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定補助具を提供することができる。
【0074】
請求項5の発明は、補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物の中空な前記被測定部に係合して該補助具本体を位置決めする複数の係合腕部を備えるものであり、精度に優れ、現場での測定作業の作業性を向上することができる構造物位置の偏差量測定補助具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構造物に補助具を設置する前の斜視図である。
【図2】同上、構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図3】同上、構造物に補助具を設置した状態の平面図である。
【図4】同上、測定方法を説明する平面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図6】同上、構造物に補助具を設置した状態の平面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図8】同上、構造物に補助具を設置した状態の側面図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示す構造物に補助具を設置する前の斜視図である。
【図10】本発明の第5実施形態を示す構造物の外形に係合する補助具を設置した状態の断面図である。
【図11】同上、構造物の外形に係合する補助具を設置した状態の平面図である。
【図12】同上、構造物の内形に係合する補助具を設置した状態の断面図である。
【図13】同上、構造物の内形に係合する補助具を設置した状態の平面図である。
【図14】本発明の第6実施形態を示す補助具の平面図である。
【図15】本発明の第7実施形態を示す補助具の平面図である
【図16】本発明の第8実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図17】同上、補助具の底面図である。
【図18】同上、補助具の底面の一部拡大図である。
【図19】同上、図18のA−A線断面図である。
【図20】同上、図18のB−B線断面図である。
【図21】本発明の第9実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図22】同上、補助具の平面図である。
【図23】同上、ガイド機構回りの断面図である。
【図24】本発明の第10実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の断面図である。
【図25】同上、補助具の平面図である。
【図26】同上、構造物と腕部の関係を示す説明図である。
【図27】本発明の第11実施形態を示す構造物に補助具を設置した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭(構造物)
1A コンクリート杭(構造物)
1B コンクリート杭(構造物)
103 頭部(被測定部)
11 測定補助具
12 補助具本体
13 中心点(基準点)
14 形状表示部(位置決め表示部)
16 ピンポールミラー(被測定点)
17 光波距離計(測定手段)
32 埋設管(構造物)
33 管端面(被測定部)
41 立抗(構造物)
62 係合腕部
72 係合腕部
73 爪部
Claims (5)
- 構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、光透過性板からなる補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に設けられ前記被測定部の形状に対応した位置決め表示部であり、前記補助具本体の基準点を中心として、大きさが異なる複数の前記位置決め表示部を設け、前記位置決め表示部を中空な前記被測定部に合わせることにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定することを特徴とする構造物位置の偏差量測定方法。
- 構造物の被測定部に測定補助具を設置し、この測定補助具を測定手段で測定し、この測定値から構造物の位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定方法であって、前記構造物が中空体であり、前記測定補助具は、補助具本体と、この補助具本体を大きさの異なる前記被測定部にそれぞれ位置決め可能な位置決め手段と、前記測定具本体に設けた被測定点とを備え、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物に係合して該補助具本体を被測定部に位置決めする複数の係合腕部を備え、前記複数の係合腕部を中空な前記被測定部に係合することにより、前記被測定部に補助具本体を位置合わせし、前記被測定点のX,Y座標を測定して前記被測定部の中心点から前記偏差量を測定することを特徴とする構造物位置の偏差量測定方法。
- 前記係合腕部は、前記補助具本体の基準点を中心として、放射方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の偏差量測定方法。
- 補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記補助具本体が光透過性板であり、前記位置決め手段は、前記光透過性板の基準点を中心として該光透過性板に設けられ中空な前記被測定部の形状に対応する複数の位置決め表示部であることを特徴とする構造物位置の偏差量測定補助具。
- 補助具本体と、この補助具本体を構造物の被測定部に位置決めする位置決め手段とを備え、前記被測定部に設置した前記補助具本体を測定して構造物の基準位置と設計位置との間の偏差量を求める構造物位置の偏差量測定補助具において、前記構造物が中空体であり、前記位置決め手段は、前記補助具本体に移動可能に設けられ前記構造物の中空な前記被測定部に係合して該補助具本体を位置決めする複数の係合腕部を備えることを特徴とする構造物位置の偏差量測定補助具。
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