JP4102704B2 - 遠隔管理システムとそれに使用する電子装置,回線情報設定方法,管理装置、およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を備えた電子装置(通信装置)、この電子装置における回線情報設定方法、その電子装置をアナログ回線を介して遠隔管理する管理装置、上記電子装置と上記管理装置とによって構成された遠隔管理システム、および上記通信装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、通信機能を備えたプリンタ,ファクシミリ(FAX)装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置を始め、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能(通信手段)を持たせた電子装置(通信装置)を被管理装置とし、サービスセンタ(管理センタ)の管理装置(外部装置)が公衆回線やインタネット等のネットワーク経由でこれらの被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムが提案されている。
【0003】
あるいは、被管理装置が通信機能を備えていない場合や、通信機能を備えていてもその機能が管理装置と通信するための機能を持っていない場合には、その被管理装置に管理装置と通信可能な通信機能を有する仲介装置をネットワーク経由で接続し、管理装置がネットワークおよび仲介装置経由で被管理装置を遠隔管理する遠隔管理システムも提案されている。
【0004】
このような遠隔管理システム、例えば画像形成装置の遠隔管理システムでは、画像形成装置が、画像形成動作に応じて画像形成枚数をカウンタによって積算し、その積算画像形成枚数を示す情報(カウンタ情報)や、ROMのバージョンを示す情報および定着ユニット内の定着ローラの表面温度(定着温度)等のログ情報など、画像形成装置の各種情報を、仲介装置(データ通信装置)が定時の発呼あるいは管理装置(中央管理装置)からの要求等により、サービスセンタの管理装置へ通報(送信)するようにしている。
【0005】
ところで、管理装置と通信するための機能を有する被管理装置や仲介装置のような電子装置では、公衆回線(アナログ回線)を介して管理装置に対して通報を行う場合、ダイヤルパレス(以下「DP」と略称する)回線,プッシュボタン(以下「PB」と略称する)回線といった回線種別に対応する選択信号で発呼(発信)する必要があり、更に自機がPBX(private branch exchange)内線に接続されているときは、公衆回線に接続するための外線発信番号を発呼先電話番号に付して発呼する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遠隔管理システムにおいて、従来、機器利用者(顧客等)のオフィス等に新規に設置した電子装置による管理装置への通報を可能にするためには、上記回線種別に対応させた選択信号(外線発信番号を含む)を送出するためのパラメータ(回線情報)の設定を、当該設置先へ派遣した管理要員による手作業により行う必要があった。つまり、新規に電子装置を設置する度に、当該設置先へ派遣した管理要員が、顧客へのヒアリングや当該オフィス等での自らの検査によって把握した当該オフィス等の回線環境をサービスセンタの管理装置へ通知し、その管理装置で上記回線環境の通知内容に応じて生成したパラメータ(回線情報)を当該新規電子装置がダウンロードする作業を不可避とした。
【0007】
したがって、機器利用者(顧客等)のオフィス等に新規に電子装置を設置する際における上記設定作業を回避すべく、電子装置の新規設置の際に、当該電子装置の接続された回線環境に応じたパラメータの設定を自動的に行い、この設定に基づいて管理装置への通知(通報)を確保できるようなシステムを構築して欲しいとの要請があった。
この発明は、このような状況に鑑み案出されたものであり、電子装置が、自己に接続されたアナログ回線の回線種別を自動的に判定して外部装置(管理装置)への接続状態を確立できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、電子装置、その回線情報設定方法、管理装置、遠隔管理システム、および電子装置を制御するコンピュータに必要な機能を実現させるためのプログラムを提供する。
請求項1の発明による電子装置は、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置であって、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該回線種別判定手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、上記外部装置へ上記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報および上記回線種別判定手段によって判定された回線種別を上記外部装置へ通知する情報通知手段と、該情報通知手段による上記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該情報取得手段によって取得した発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたものである。
【0009】
請求項2の発明による電子装置は、請求項1の電子装置において、上記回線種別判定手段を、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別がダイヤルパルス回線かプッシュボタン回線かを判定する手段としたものである。
請求項3の発明による電子装置は、請求項1の電子装置において、上記回線種別判定手段を、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別が内線か外線を判定する手段としたものである。
請求項4の発明による電子装置は、請求項1〜3のいずれかの電子装置において、上記情報取得手段に、上記情報通知手段による上記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から該識別情報および回線種別を含む回線情報を取得する手段を備え、該手段によって取得した回線情報を上記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたものである。
【0010】
請求項5の発明による電子装置は、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置であって、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別が内線か外線を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該回線種別判定手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、上記回線種別判定手段によって上記回線種別が内線と判定された場合に、上記発呼手段により外線で発呼するための外線発信番号を判定する外線発信番号判定手段とを設けたものである。
【0011】
請求項6の発明による電子装置は、請求項5の電子装置において、上記外部装置へ上記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、上記回線種別判定手段によって判定された回線種別および上記外線発信番号判定手段によって判定された外線発信番号を上記外部装置へ通知する情報通知手段とを設けたものである。
【0012】
請求項7の発明による電子装置は、請求項6の電子装置において、上記情報通知手段を、上記不揮発性記憶手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報,上記回線種別,および上記外線発信番号を上記外部装置へ通知する手段とし、上記情報通知手段による上記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該手段によって取得した発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたものである。
請求項8の発明による電子装置は、請求項7の電子装置において、上記情報取得手段に、上記情報通知手段による上記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から該識別情報,回線種別,および外線発信番号を含む回線情報を取得する手段を備え、該手段によって取得した回線情報を上記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたものである。
請求項9の発明による電子装置は、請求項1〜4,7,8のいずれかの電子装置において、当該電子装置の識別情報を該電子装置の自局電話番号としたものである。
【0013】
請求項10の発明による回線情報設定方法は、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置における回線情報設定方法であって、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定し、その回線種別を不揮発性記憶手段に書き込んだ後、その不揮発性記憶手段に予め記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、その回線種別を当該電子装置の識別情報と共に上記外部装置へ通知して、その外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得し、その発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新するものである。
【0014】
請求項11の発明による回線情報設定方法は、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置における回線情報設定方法であって、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定した後、上記不揮発性記憶手段に予め記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、その回線種別を当該電子装置の識別情報と共に上記外部装置へ通知して、その外部装置から対応する新規の発呼先電話番号と共に、その識別情報および回線種別を含む回線情報を取得し、その発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新すると共に、その回線情報を該不揮発性記憶手段に書き込むものである。
【0015】
請求項12の発明による管理装置は、請求項4の電子装置とアナログ回線を介して通信する機能を有し、該通信により該電子装置を遠隔管理する管理装置において、回線情報を記憶する不揮発性記憶手段と、上記電子装置毎に回線接続の設定に関する回線接続設定情報を入力する回線接続設定情報入力手段と、該手段によって入力された回線接続設定情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて上記不揮発性記憶手段に書き込む第1の回線情報書込手段と、上記電子装置から上記回線種別を含む回線情報を受信したとき、該回線情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて上記不揮発性記憶手段に書き込む第2の回線情報書込手段と、上記電子装置から該装置の識別情報を受信したとき、該識別情報に対応する回線情報を上記不揮発性記憶手段から読み出し、その回線情報を上記識別情報の送信元の電子装置へ送信する情報送信手段とを設けたものである。
【0016】
請求項13の発明による管理装置は、請求項8の電子装置とアナログ回線を介して通信する機能を有し、該通信により該電子装置を遠隔管理する管理装置において、回線情報を記憶する不揮発性記憶手段と、上記電子装置毎に回線接続の設定に関する回線接続設定情報を入力する回線接続設定情報入力手段と、該手段によって入力された回線接続設定情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて上記不揮発性記憶手段に書き込む第1の回線情報書込手段と、上記電子装置から上記回線種別および上記外線発信番号を含む回線情報を受信したとき、該回線情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて上記不揮発性記憶手段に書き込む第2の回線情報書込手段と、上記電子装置から該装置の識別情報を受信したとき、該識別情報に対応する回線情報を上記不揮発性記憶手段から読み出し、その回線情報を上記識別情報の送信元の電子装置へ送信する情報送信手段とを設けたものである。
【0017】
請求項14の発明による管理装置は、請求項12又は13の管理装置において、上記回線接続設定情報入力手段に、上記電子装置の識別情報と該電子装置による当該管理装置への発呼の際に使用する新規の発呼先電話番号とを入力する手段を備え、上記第1の回線情報書込手段に、上記回線接続設定情報入力手段によって入力された識別情報と発呼先電話番号とを関連付けて上記不揮発性記憶手段に書き込む手段を備えたものである。
請求項17の発明による管理装置は、請求項14〜16のいずれかの管理装置において、上記電子装置の識別情報を該電子装置の自局電話番号としたものである。
【0018】
請求項16の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってアナログ回線を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記複数の電子装置にそれぞれ、接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、上記管理装置へ上記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報および上記回線種別判定手段によって判定された回線種別を上記管理装置へ通知する情報通知手段と、該手段による上記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該手段によって取得した発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたものである。
【0019】
請求項17の発明による遠隔管理システムは、請求項16の遠隔管理システムにおいて、上記電子装置の情報取得手段に、上記情報通知手段による上記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から該識別情報および回線種別を含む回線情報を取得する手段を備え、該手段によって取得した回線情報を上記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたものである。
【0020】
請求項18の発明による遠隔管理システムは、管理装置によってアナログ回線を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、上記複数の電子装置にそれぞれ、接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、上記回線種別判定手段によって上記回線種別が内線と判定された場合に、上記発呼手段により外線で発呼するための外線発信番号を判定する外線発信番号判定手段と、上記管理装置へ上記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報,上記回線種別判定手段によって判定された回線種別,上記外線発信番号判定手段によって判定された外線発信番号を上記管理装置へ通知する情報通知手段と、該手段による上記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該手段によって取得した発呼先電話番号を上記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたものである。
【0021】
請求項19の発明による遠隔管理システムは、請求項18の遠隔管理システムにおいて、上記電子装置の情報取得手段に、上記情報通知手段による上記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から該識別情報,回線種別,および外線発信番号を含む回線情報を取得する手段を備え、該手段によって取得した回線情報を上記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたものである。
請求項20の発明によるプログラムは、外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置を制御するコンピュータに、請求項1〜9のいずれかの電子装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、この発明による電子装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例について説明する。図1は、その遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図である。
【0023】
この遠隔管理システムは、プリンタ,FAX装置,デジタル複写機,スキャナ装置,デジタル複合機等の画像処理装置や、ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等に通信機能を持たせた電子装置(通信装置)を被管理装置10(10a,10b,10c,10d,10e,10f)とする遠隔管理システムである。そして、この被管理装置10と接続される(被管理装置側から見た)外部装置として、被管理装置10とLAN(ローカルエリアネットワーク)によって接続された遠隔管理仲介装置である仲介装置101(101a,101b,101c)、更に仲介装置101とアナログ回線である公衆回線103又はインタネット112を介して接続されるサーバ装置として機能する管理装置102を備え、当該管理装置102が、仲介装置101を介して各被管理装置10を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。当該仲介装置101および被管理装置10は、その利用環境に応じて多様な階層構造を成す。
【0024】
例えば、図1に示す設置環境Aでは、管理装置102とHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による直接的なコネクションを確立できる仲介装置101aが、被管理装置10aおよび10bを従える単純な階層構造になっているが、同図に示す設置環境Bでは、4台の被管理装置10を設置する為、1台の仲介装置101を設置しただけでは負荷が大きくなる。そのため、管理装置102とHTTPによる直接的なコネクションを確立できる仲介装置101bが、被管理装置10cおよび10dだけでなく、他の仲介装置101cを従え、この仲介装置101cが被管理装置10eおよび10fを更に従えるという階層構造を形成している。この場合、被管理装置10eおよび10fを遠隔管理するために管理装置102から発せられた情報は、仲介装置101bとその下位のノードである仲介装置101cとを経由して、被管理装置10e又は10fに到達することになる。
【0025】
また、設置環境Cのように、被管理装置10に仲介装置101の機能を併せ持たせた仲介機能付被管理装置(以下単に「被管理装置」ともいう)11a,11bを、別途仲介装置を介さずに公衆回線103又はインタネット112によって管理装置102に接続するようにしてもよい。
図示はしていないが、仲介機能付被管理装置11の下位に更に被管理装置10と同等の被管理装置を接続することもできる。
【0026】
ダイヤルアップサーバ111は、中継装置であり、管理装置102と仲介装置101又は被管理装置11とを公衆回線103(専用回線でもよい)およびインタネット112経由で通信可能に接続する。例えば、仲介装置101又は被管理装置11からの要求(管理装置102との通信要求)により、その要求元と公衆回線103経由でネゴシエーション(通信に関する情報交換)を行い、公衆回線103およびインタネット112経由で要求元と管理装置102とを通信可能に接続する(要求元と管理装置102との間を通信可能状態にする)。
なお、各設置環境A,B,Cには、セキュリティ面を考慮し、ファイアウォール104(104a,104b,104c)を設置する。
【0027】
このような遠隔管理システムにおいて、仲介装置101は、これに接続された被管理装置10の制御管理のためのアプリケーションプログラムを実装している。
管理装置102は、各仲介装置101の制御管理、更にはこの仲介装置101を介した被管理装置10の制御管理を行うためのアプリケーションプログラムを実装している。そして、被管理装置10も含め、この遠隔管理システムにおけるこれら各ノードは、RPC(remote procedure call)により、相互の実装するアプリケーションプログラムのメソッドに対する処理の依頼である「要求」を送信し、この依頼された処理の結果である「応答」を取得することができるようになっている。
【0028】
すなわち、仲介装置101又はこれと接続された被管理装置10では、管理装置102への要求を生成してこれを管理装置102へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できる一方で、管理装置102は、上記仲介装置101側への要求を生成してこれを仲介装置101側へ引き渡し、この要求に対する応答を取得できるようになっている。この要求には、仲介装置101に被管理装置10に対して各種要求を送信させ、被管理装置10からの応答を仲介装置101を介して取得することも含まれる。
なお、RPCを実現するために、SOAP(Simple Object Access Protocol),HTTP,FTP(File Transfer Protocol),COM(Component Object Model),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)等の既知のプロトコル(通信規格),技術,仕様などを利用することができる。
【0029】
この送受信のデータ送受モデルを図2の概念図に示す。
(A)は、被管理装置10で管理装置102に対する要求が発生したケースである。このケースでは、被管理装置10が被管理装置側要求aを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った管理装置102がこの要求に対する応答aを返すというモデルになる。同図に示す仲介装置101は複数であるケースも想定できる(上記図1に示す設置環境B)。なお、(A)では、応答aだけでなく応答遅延通知a′を返信するケースが表記されている。これは、管理装置102を、仲介装置101を経由して被管理装置側要求を受け取って、当該要求に対する応答を即座に返せないと判断したときには、応答遅延通知を通知して一旦接続状態を切断し、次回の接続の際に上記要求に対する応答を改めて引き渡す構成としているためである。
(B)は、管理装置102で被管理装置10に対する要求が発生したケースである。このケースでは、管理装置102が管理装置側要求bを生成し、これを仲介装置101を経由して受け取った被管理装置10が、当該要求に対する応答bを返すというモデルになっている。なお、(B)のケースでも、応答を即座に返せないときに応答遅延通知b′を返すことは(A)のケースと同様である。
【0030】
次に、図1に示す管理装置102の物理的構成について簡単に説明すると、当該管理装置102は、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置や、データベース,モデム,プロシキサーバ等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
さらに、図1に示す仲介装置101の物理的構成について簡単に説明すると、当該仲介装置101は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ,ネットワークインタフェースカード(以下「NIC」と略称する)等によって構成されている。その構成については、追って詳細に説明する。
【0031】
また、仲介機能付被管理装置11については、仲介装置101の機能を実現するためにこれらのユニットを単に被管理装置10に付加しても良いが、被管理装置10に備えるCPU,ROM,RAM等のハードウェア資源を利用し、CPUに適当なアプリケーションやプログラムモジュールを実行させることによって仲介装置101の機能を実現することもできる。
【0032】
以下、図1に示した遠隔管理システムのより具体的な例として、この発明による電子装置である画像形成装置を被管理装置とする遠隔管理システムである画像形成装置遠隔管理システムについて説明する。図3は、その画像形成装置遠隔管理システムの構成の一例を示す概念図であるが、被管理装置10を画像形成装置100に、仲介機能付被管理装置11を仲介機能付画像形成装置(以下単に「画像形成装置」ともいう)110に変更した点が図1と相違するのみであるので、システムの全体構成についての説明は省略する。
画像形成装置100は、コピー,ファクシミリ,スキャナ等の機能および外部装置と通信を行う機能を備えたデジタル複合機であり、それらの機能に係るサービスを提供するためのアプリケーションプログラムを実装しているものである。また、仲介機能付画像形成装置110は、画像形成装置100に仲介装置101の機能を併せ持たせたものである。
【0033】
このような画像形成装置100の物理的構成について図4を用いて説明する。図4は、画像形成装置100内の物理的構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、コントローラボード200、HDD(ハードディスクドライブ)201、NV−RAM(不揮発性RAM)202、PI(パーソナルインタフェース)ボード203、PHY(物理メディアインタフェース)204、操作パネル205、プロッタ/スキャナエンジンボード206、電源ユニット207、フィニッシャ208、ADF(自動原稿給送装置)209、給紙バンク210、その他周辺機211を備えている。これらのユニットは、それぞれがこの画像形成装置100におけるハードウェア資源である。
【0034】
ここで、コントローラボード200は、制御手段に該当し、CPU,ROM,RAM等を備え、PCI−BUS(Peripheral Components Interconnect-Bus)212を介して各機能を制御している。HDD201は、電源ユニット207からの給電に関係なく情報を記憶保存する記憶手段(記録媒体)である。NV−RAM202は、不揮発性記憶手段であり、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。コントローラボード200内のRAMは、電源ユニット207からの給電中だけ情報を記憶保存する揮発性記憶手段である。
【0035】
また、PIボード203とPHY204は、通信手段に該当し、外部との通信を行うためのものであって、例えば、通信ボード等が該当する。PIボード203はRS485規格に準拠したインタフェースを備え、ラインアダプタを介して公衆回線に接続している。PHY204は、LANを介して外部装置と通信を行うためのインタフェースである。
また、操作パネル205は、各種の操作キー(操作スイッチ又は操作ボタンともいう)を有する操作部と、LCD又はCRTの文字表示器を有する表示部とを備えた操作手段である。
ここで、同図中のENGRDYは、エンジン側の各種初期設定が完了し、コントローラボード200とコマンドの送受信の準備ができたことをコントローラボード200側に通知するための信号線である。また、PWRCTLは、エンジンへの電源供給をコントローラボード200側から制御するための信号線である。これら信号線の動作に関しては後述する。
【0036】
次に、画像形成装置100におけるソフトウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
当該画像形成装置100のソフトウェア構成は、最上位のアプリケーションモジュール層、その下位のサービスモジュール層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはHDD201やコントローラボード200上のRAMに記憶され、必要に応じて読み出されてコントローラボード200上のCPUによって実行される。そしてCPUは、これらのプログラムを必要に応じて実行することにより、この発明による各機能を実現することができる。
【0037】
アプリケーションモジュール層のソフトウェアは、CPUを、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を実現させる複数のアプリケーション制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成され、サービスモジュール層のソフトウェアは、CPUを、ハードウェア資源と各アプリケーション制御手段との間に介在し、複数のアプリケーション制御手段からのハードウェア資源に対する動作要求の受付,その動作要求の調停,およびその動作要求に基づく動作の実行制御を行うサービス制御手段(処理実行手段)として機能させるためのプログラムによって構成される。
【0038】
なお、それらの機能のうち、管理装置102との通信に係わる機能(通信手段としての機能)の実現方法は、画像形成装置100と画像形成装置110とによって異なる。つまり、画像形成装置110の場合は、仲介装置101の機能を備えているため、CPUが対応するプログラムを実行することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。画像形成装置100の場合には、CPUが対応するプログラムを実行すると共に、仲介装置101を利用することにより、管理装置102との通信に係わる機能を実現することができる。また、画像形成装置100は、スキャナエンジンおよびプロッタエンジンを含むエンジンユニット内に異常等の所定の事象を検出するためのセンサを備えている。
【0039】
サービスモジュール層には、オペレーションコントロールサービス(OCS)300、エンジンコントロールサービス(ECS)301、メモリコントロールサービス(MCS)302、ネットワークコントロールサービス(NCS)303、ファクスコントロールサービス(FCS)304、ニューリモートサービス(NRS)305、システムコントロールサービス(SCS)306、システムリソースマネージャ(SRM)307、イメージメモリハンドラ(IMH)308、カスタマーサポートシステム(CSS)315、デリバリーコントロールサービス(DCS)316、ユーザコントロールサービス(UCS)317を実装している。更に、アプリケーションモジュール層には、コピーアプリ309、ファクスアプリ310、プリンタアプリ311、スキャナアプリ312、ネットファイルアプリ313、ウェブアプリ314を実装している。
【0040】
これらを更に詳述する。
OCS300は、操作パネル205を制御するモジュールである。
ECS301は、ハードウェアリソース等のエンジンを制御するモジュールである。
MCS302は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得及び開放、HDD201の利用等を行う。
NCS303は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS304は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
【0041】
NRS305は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換等をするモジュールであり、またネットワークを介した遠隔管理に関する機能(管理装置102との通信に係わる機能)をまとめたモジュールである。
SCS306は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理及び終了管理を行うモジュールである。SRM307は、システムの制御及びリソースの管理を行うモジュールである。
IMH308は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
【0042】
CSS315は、公衆回線を介してデータを送受信する際のデータの変換等をするモジュールであり、また公衆回線を介した遠隔管理に関する機能をまとめたモジュールである。
DCS316は、HDD201やコントローラボード200上のメモリに記憶している(する)画像ファイル等をSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)を用いて送受信するモジュールである。
UCS317は、ユーザが登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
【0043】
コピーアプリ309は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ310は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ311は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
【0044】
スキャナアプリ312は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ313は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ314は、ウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
【0045】
ここで、上述したENGRDY信号とPWRCTL信号との動作を図6を用いて説明する。
図6の(A)は機器の立ち上がり時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。主電源スイッチ(AC−POWER−SW)のONにより、AC100Vの電源部から電源ユニット(主電源)207へ給電される(AC電源がONになる)と、電源ユニット207がON状態になり、電源ユニット207からコントローラボード200を含む装置全体への給電が開始され、これと同時にENGRDY信号はHighになる。この状態ではエンジンユニット側との通信はできない。なぜなら、エンジンユニット側の初期設定が完了していないからである。そして、一定期間経過後にエンジンユニット側の初期設定が完了し、ENGRDY信号がLowになった段階でエンジンユニット側との通信が可能となる。
【0046】
次に、同図(B)は省エネモードに移行した時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。電源ユニット207がON状態の時(電源ユニット207から装置全体への給電中)に、例えば操作パネル205上の図示しないソフト電源キーのOFFにより、ハードユニットであるエンジンユニットへの給電停止が指示されると、省エネモードに移行するため、コントローラボード200によりPWRCTL信号をOFFにする。これと同時に、電源ユニット207からエンジンユニットへの給電が停止する。これに伴って、ENGRDY信号は、Highとなり省エネモードに移行する。次に、省エネモードから復帰する場合を同図(C)に示す。
【0047】
同図(C)は、省エネモードから復帰する時のENGRDY信号とPWRCTL信号の動作の一例を示している。上記(B)の省エネモードから復帰する際には、例えばソフト電源キーのONによってエンジンユニットへの給電停止の解除が指示され、コントローラボード200によりPWRCTL信号をONにする。これと同時に、電源ユニット207からエンジンユニットへの給電停止が解除される。しかし、上記の(A)で示したように、エンジンユニット側の初期設定が完了するまで、ENGRDY信号はHighの状態であり、初期設定が完了するとエンジンユニット側との通信が可能となり、Lowとなる。
【0048】
次に、上述した画像形成装置100のソフトウェアの構成に含まれるNRS305の内部構成を図7を用いて更に説明する。
図7は、NRS305の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、NRS305は、SCS306とNCS303との間で処理をおこなっている。ウェブサーバ機能部500は、外部から受信した要求に関する応答処理を行う。ここでの要求は、例えば、構造化言語であるXML(Extensible Markup Language)形式で記載された、SOAP(Simple Object Access Protocol)によるSOAPリクエストであることが考えられる。ウェブクライアント機能部501は、外部への要求を発行する処理を行う。libsoap502は、SOAPを処理するライブラリであり、libxml503は、XML形式で記載されたデータを処理するライブラリである。また、libgwww504は、HTTPを処理するライブラリであり、libgw_ncs505は、NCS303との間の処理をするライブラリである。
【0049】
次に、仲介装置101の物理的構成について、図8〜図10を参照して説明する。
図8は、仲介装置101内の物理的構成の一例を示すブロック図である。
この仲介装置101は、CPU31,DRAM32,フラッシュROM33,カードメモリコントローラ34,カードメモリ35,画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路(RTC)37,モデム38,NCU(網制御装置)39,NIC40,41,および電源回路42によって構成されている。
【0050】
CPU31は、DRAM32内のOS(オペレーションシステム)を含む各種プログラムに基づいて、仲介装置101に接続されている画像形成装置100を制御したり、NCU39又はNIC40,41等により、公衆回線103又はインタネット112経由で管理装置102に対する各種データ(又は信号)の送受信を制御したり、画像形成装置100からのデータにより公衆回線103経由で管理装置102に対して発呼を行ったり、回線を画像形成装置100側に接続するか、外部通信機器である一般電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替え制御(回線切り替えタイミングの制御を含む)を行うなど、この仲介装置101全体を統括的に制御する中央処理装置である。
【0051】
DRAM32は、OSを含む各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU31がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このDRAM32の代わりに、SRAMを使用してもよい。
フラッシュROM33は、ブート・プログラムを記憶するプログラムメモリや、管理装置102および各画像形成装置100の一方から他方への送信データ、各画像形成装置100の中から1台を特定するそれぞれの機番情報(識別情報)、管理装置102等の通信先のIPアドレス,電話番号(発呼先電話番号)、回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔、回線種別パラメータ(回線情報)などを記憶するデータベース(DB)として使用する不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)であり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このフラッシュROM33の代わりに、EEPROM等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
【0052】
カードメモリコントローラ34は、カードメモリ35に対する各種データの読み書きを制御するものである。
カードメモリ35は、SDメモリ等の記録媒体(不揮発性記憶手段)であり、OS,ドライバ,アプリケーション等の各種プログラムを記録している。この各種プログラム中に、仲介装置101に接続されているアナログ回線の回線種別(外線発信番号を含む)を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定処理を含む回線パラメータ設定処理をCPU31に実行させるためのプログラムもある。このプログラムは、フラッシュROM33に記憶するようにしてもよい。
【0053】
画像形成装置I/F36は、遠隔管理対象となる図示しない画像形成装置を接続する画像形成装置接続手段である。
リアルタイムクロック回路37は、時刻情報を発生するものであり、CPU31がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
モデム38は、変復調手段であり、管理装置102へ公衆回線103経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線103に流せる形に変調する。また、管理装置102から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
【0054】
NCU39は、公衆回線103経由で管理装置102を含む各種外部装置あるいは外部通信機器(一般電話器又はファクシミリ装置)との通信(データの送受信)を制御するものである。よって、外部通信機器接続手段としての機能を実現できる。
NIC40,41は、LAN(他のネットワークでもよい)上の遠隔管理対象となる各画像形成装置100,ファイアウォール104,又は図示しないパーソナルコンピュータ等を用いた管理用端末を含む他の電子装置との通信を制御したり、ファイアウォール104およびインタネット112を介して管理装置102を含む各種の外部装置と通信を制御するものである。よって、画像形成装置接続手段としての機能を実現できる。
電源回路42は、ACアダプタ43からのAC電源(商用電源)をDC電源に変換して仲介装置101内の上述した各部に供給するものである。
【0055】
ここで、モデム38とCPU31とは、送信データ(TX),受信データ(RX)のデータ線、および送信可能信号(CTS),送信要求信号(RTS),データセットレディ信号(DSR),キャリア検出信号(DCD)の信号線によって接続されており、モデム38はCPU31からの送信要求信号(RTS)およびキャリア検出信号(DCD)に従って制御する。
また、NCU39とモデム38とは、受信データ(RXD)および送信データ(TXD)の信号線によって接続されている。受信データ(RXD)は管理装置102のモデムにより変調されたアナログ信号、送信データ(TXD)はモデム38によって変調されたアナログ信号である。
【0056】
図9は、CPU31によって生成される回線種別パラメータ(回線情報)の構成例を示す説明図である。
この回線種別パラメータとして、ダイヤル種別パラメータ,内線/外線種別パラメータ,および内線/外線パラメータの値が内線であるときに特定(判定)される外線発信番号(外線選択番号)nがある。ダイヤル種別パラメータの値には、0:PB,1:DP20pps,2:DP10ppsの3種類の値がある。内線/外線種別パラメータの値には、0:外線,1:内線の2種類の値がある。外線発信番号nの値には0〜9の値がある。
【0057】
図10は、図8のモデム38内の物理的構成の一例を示すブロック図である。
モデム38は、アナログフロントエンド部61,変復調部62,コールプログレストーン検出(受信)部63,およびバスインタフェース部64等によって構成されている。
アナログフロントエンド部61は、NCU39と接続されており、2線/4線変換,アンプ,帯域濾過フィルタなどの機能を有する。
変復調部62は、アナログフロントエンド部61からのアナログ受信信号Rxをデジタル信号に復調(変換)し、バスインタフェース部64に渡す。また、バスインタフェース部64からのデジタル信号をアナログ送信信号Txに変調(変換)し、アナログフロントエンド部61に渡す。
コールプログレストーン検出部63は、アナログフロントエンド部61から出力されるアナログ受信信号Rxを監視することにより、発信音,話中音,呼び出し音などのコールプログレストーンを検出し、バスインタフェース部64を介して図8のCPU31に伝える。
【0058】
ここで、CPU31は、電源ON(電源回路42からの電源投入)時に、DRAM32内のブート・プログラムに従い、カードメモリコントローラ34を制御してカードメモリ35内のOSを含む各種プログラムを読み出し、DRAM32のプログラムメモリにインストールする。そして、その各種プログラムに従って動作する(その各種プログラムを必要に応じて選択的に実行する)と共に、画像形成装置I/F36,リアルタイムクロック回路37,モデム38,NCU(網制御装置)39を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による各種機能(回線種別判定手段,発呼手段,外線発信番号判定手段,情報通知手段,情報取得手段,発呼先電話番号更新手段,回線情報書込手段としての機能)を実現することができる。
【0059】
次に、管理装置102の物理的構成について図11および図12を参照して説明する。
図11は、管理装置102内の物理的構成例を示すブロック図である。
この管理装置102は、モデム601,通信端末602,プロキシ(Proxy)サーバ603,操作者端末604,データベース605,制御装置606等からなる。
モデム601は、公衆回線103を介して機器利用者側(例えば画像形成装置を利用しているユーザ先)の仲介装置101又は画像形成装置110と通信するものであり、送受信するデータを変復調する。
通信端末602は、モデム601による通信を制御するものである。
プロキシサーバ603は、インタネット112を介して機器利用者側の仲介装置101又は画像形成装置110との通信およびセキュリティ管理を行う。
【0060】
操作者端末604は、各種データの入力をオペレータによるキーボードやポインティングデバイス(マウス等)等の入力部上の操作により受け付ける。入力されるデータとしては、例えば、各機器利用者側の仲介装置101又は画像形成装置110等の各電子装置とそれぞれ通信する際に使用するそれらのIPアドレスや電話番号(発呼先電話番号)等の回線接続の設定に関する回線接続設定パラメータ(回線接続設定情報)がある。よって、この操作者端末604は、回線接続設定情報入力手段としての機能を有している。
データベース605は、図示しないサーバのハードディスク装置等の記憶装置(不揮発性記憶手段)に存在し、各機器利用者側の仲介装置101および画像形成装置110のIPアドレスや電話番号、それらの装置から受信したデータ、操作者端末604から入力されたデータ、およびこの発明に係るプログラム等の各種データを記憶する。このデータベース605の所定領域には、この発明に係るパラメータ記憶エリアを備え、回線接続設定パラメータを含む回線パラメータ(回線情報)を記憶する。
【0061】
ここで、この回線パラメータについて説明しておく。
図12は、回線パラメータの構成例を示す説明図である。
この回線パラメータは、仲介装置101(又は画像形成装置110)から受信した回線種別パラメータと、操作者端末604からオペレータの操作によって予め入力された回線接続設定パラメータとを含む。
管理装置102の制御装置606は、回線種別パラメータと回線接続設定パラメータとを各仲介装置101(又は画像形成装置110)毎の回線パラメータとしてデータベース605のパラメータ記憶エリアに記憶する。
【0062】
回線接続設定パラメータを構成するフィールドには、管理装置102の発呼先電話番号,仲介装置101(又は画像形成装置110)の電話番号,仲介装置101から管理装置102へ公衆回線103を介してアクセスする際のダイヤルアップ認証キー,管理装置102から仲介装置101へ公衆回線103を介してアクセスする際のダイヤルアップ認証キー,管理装置102とのポーリング回数,管理装置102とのポーリング間隔,および他の顧客情報等がある。
管理装置102の制御装置606は、仲介装置101から自局電話番号の提示を受け付けたときに、これに対応する仲介装置101の発呼先電話番号を含む回線接続設定パラメータのレコードを特定(判定)できるようになっている。
【0063】
制御装置606は、図示しないCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを備えており、管理装置102全体を統括的に制御する。そのCPUが、上記プログラムに従って動作する(上記プログラムを必要に応じて実行する)と共に、モデム601,通信端末602,又はプロキシサーバ603を必要に応じて選択的に使用することにより、この発明による各種機能(第1,第2の回線情報書込手段,情報送信手段としての機能)を実現することができる。
【0064】
上述した構成を踏まえて、図3の画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例について図13を用いて説明する。なお、以下に示すSCS306およびNRS305による処理は、実際にはCPUがそれらのプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。
図13は、管理装置、仲介装置、及び画像形成装置間で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
【0065】
この例においては、まず、仲介装置101は、管理装置102に対してポーリング(送信要求があるかどうかの問い合わせ)を行う(S601)。つまり、自己の識別情報である識別子を付加したポーリング用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、管理装置102へ送信する。
管理装置102は、仲介装置101から上記HTTPメッセージを受信すると、課金カウンタ取得要求を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、該当する仲介装置101(受信したSOAPメッセージの送信元)へ送信する(S602)。このとき、受信したHTTPメッセージ内のSOAPメッセージに付加された識別子に基づいて該当する仲介装置101を認識する。
【0066】
仲介装置101は、管理装置102から上記HTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいて課金カウンタ取得要求を示すSOAPメッセージを生成し、自己に接続されている画像形成装置100のNRS305へ送信する(S603)。
NRS305は、仲介装置101から受信したSOAPメッセージに記述されている課金カウンタ取得要求をSCS306へ通知する(S604)。
SCS306は、NRS305から課金カウンタ取得要求の通知を受けると、NV−RAM202に格納されている課金カウンタのデータを読み取る(S605)。そして、その読み取った課金カウンタのデータ(応答データ)をNRS305へ引き渡す(S606)。
【0067】
NRS305は、SCS306から課金カウンタのデータを受け取る(取得する)と、その内容を示す課金カウンタ用のSOAPメッセージを生成し(受け取ったデータを構造化言語形式であるXML形式に変換し)、仲介装置101へ送信する(S607)。
仲介装置101は、NRS305から課金カウンタ用のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成し、管理装置102へ送信する(S608)。
このように、上記通信シーケンスにより、データの送受信が行われる。
【0068】
次に、上記図13と異なり、画像形成装置100から仲介装置101を経て管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例について図14を用いて説明する。
図14は、画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
この例においては、まず、OCS300は、操作パネル205上の図示しないユーザコールキーが押下された旨をSCS306へ通知する(S701)。
SCS306は、OCS300からユーザコールキーが押下された旨の通知を受けると、ユーザコール要求をNRS305へ通知する(S702)。
【0069】
NRS305は、SCS306からユーザコール要求の通知を受けると、ユーザコールを知らせるユーザコール情報であるユーザコール用のSOAPメッセージを生成し、仲介装置101へ送信する(S703)。
仲介装置101は、NRS305からユーザコール用のSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに自己の識別情報である識別子を付加し、更にそのSOAPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成し、管理装置102に対してユーザコールを行う。つまり、自己の識別子を付加したユーザコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを管理装置102へ通報する(S704)。ここで、ステップS704の処理後のパターンを以下の(A)から(C)に分けて説明する。
【0070】
まず、(A)において、管理装置102は、ユーザ先の仲介装置101からユーザコール用のSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信し、その受信が正常に終了した場合には、その旨(ユーザコールが成功した旨)のコール結果を、正常に終了しなかった(異常に終了した)場合には、その旨(ユーザコールが失敗した旨)のコール結果を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを生成し、通報元の仲介装置101へ送信する(S705)。
仲介装置101は、管理装置102からコール結果を示すSOAPメッセージを含むHTTPメッセージを受信すると、そのHTTPメッセージに基づいてコール結果を示すSOAPメッセージを生成し、ユーザコールキーが押下された画像形成装置100のNRS305へ送信する(S706)。
【0071】
NRS305は、仲介装置101からコール結果を示すSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージが示すコール結果を解釈(判定)し、SCS306へ通知する(S707)。
SCS306は、コール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが成功したか失敗したかを示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S708)。
【0072】
次に(B)において、仲介装置101は、規定時間(予め設定された所定時間)が経っても管理装置102から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果を示すSOAPメッセージを生成し、NRS305へ送信する(S709)。
NRS305は、失敗した旨のコール結果を示すSOAPメッセージを受信すると、そのSOAPメッセージに記述されている失敗した旨のコール結果を解釈し、SCS306へ通知する(S710)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
【0073】
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S711)。
次に(C)において、NRS305は、規定時間が経っても仲介装置101から応答がないと判断した場合には、ユーザコールが失敗した旨のコール結果をSCS306へ通知する(S712)。
SCS306は、NRS305からコール結果を受け取ると、それをOCS300へ引き渡す。
OCS300は、SCS306からコール結果を受け取ると、その内容つまりユーザコールが失敗した旨を示すメッセージを操作パネル205上の文字表示器に表示する(S713)。
【0074】
ここで、画像形成装置100は、プロッタエンジンや操作パネル205等の各ハードウェア資源を制御するCPUが、その各ハードウェア資源の状態を監視し、いずれかのハードウェア資源で異常等の所定の事象が発生した場合、その事象を検出し、その事象の種類によって異なる処理を行う。よって、事象の種類を判定するための基準となる情報が必要であり、図15の例は事象の種類を判定するための基準となる情報の一例を示すテーブルのデータ構造を示している。ここで、「SC(サービスマンコール)」は「異常」に相当するものである。同図に示すように、検出されたSCによって種類(タイプ)が判定される。そこで、それぞれの種類について説明する。
「タイプA」は、操作部にSC表示を行って使用禁止とするもののうち、ユーザが解除できないものであり、管理装置102からの「SCリセット」もできないものである。例えば、定着系のSCなどである。
【0075】
「タイプB」は、異常が検出された特定の機能のみが使用できないSCである。通常使用時には操作パネル205上の文字表示器(表示部)にSC表示を行わないが、異常が検知されている機能を選択した時だけ、その文字表示器にSC表示を行う。例えば、両面トレイ異常時に両面モードを選択した場合が該当する。
「タイプC」は、SC発生時にも操作パネル205上の文字表示器への表示は行わず、内部的にSCの発生のロギングのみを行うものである。例えば、通信が不能になった場合が該当する。
【0076】
また、「タイプD」は、操作パネル205上の文字表示器にSC表示を行って使用禁止とするが、主電源(電源ユニット207)のOFF/ONあるいはソフト電源キーのOFF/ONによってSCを解除するものである。主電源ON(電源投入)後に再度SCを検出して、見かけ上解除されない場合もある。例えば、モータ異常がそれに該当する。上記判定の基準情報は、上述したNV−RAM202の所定の格納領域に格納されていることが考えられる。なお、スキャナエンジンのSC,プロッタエンジンのSCのように、ユニット別の事象も種類の異なる事象として扱うものとする。
【0077】
次に、上述した仲介装置101および画像形成装置管理システムにおける実施形態、つまりこの発明の特徴となる処理(仲介装置101および管理装置102による回線種別処理を含む回線パラメータ設定処理)について、具体的に説明する。回線パラメータ設定処理は、機器利用者のオフィス等へ仲介装置101を新規に設置する際、その仲介装置101に接続されるアナログ回線の回線種別を自動判定し、その判定により特定した回線種別等を回線種別パラメータとして管理装置102へ通知する処理を含む。なお、画像形成装置110は、仲介装置101の機能を有しているため、仲介装置101と同様の処理を行うことができるが、ここでは説明を省略する。
【0078】
図16は仲介装置101による回線パラメータ設定処理の一例を、図17は管理装置102による回線パラメータ設定処理の一例をそれぞれ示すフローチャートである。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、ステップS1で当該仲介装置101のNCU39に接続されているアナログ回線の回線種別を判定する処理(回線種別判定処理)を行う。この回線種別種別判定処理は、予め設定(記憶)された所定の判定手順に従って実行するが、これについては後に図19〜図21に示すフローチャートを参照しつつ、詳細に説明する。
【0079】
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、回線種別種別判定処理が終了した後、ステップS2でその処理による回線種別判定が正常に終了したかどうかを判断し、正常に終了しなかった場合には、ステップS9で回線種別判定の異常終了を示すメッセージ(エラーメッセージ)を画像形成装置100に通知してその操作パネル205上の操作表示部の文字表示器(以下単に「操作パネル205」という)上に表示させ、処理を終了する。
一方、回線種別判定が正常に終了した場合には、ステップS3でその判定した(その判定により特定した)回線種別を反映した(含む)回線種別パラメータを生成してDRAM32に書き込む。なお、その回線種別パラメータをフラッシュROM33に書き込んで登録(保存)してもよい。
【0080】
その後、ステップS4で管理装置102に対して発呼する。管理装置102の電話番号である発呼先電話番号は、当該仲介装置101の出荷時に既にフラッシュROM33に記憶されているため、その発呼先電話番号を読み出すことにより、管理装置102へ発呼できるようになっている。
なお、後述のように、管理装置102側では、各仲介装置101をその発信者電話番号(仲介装置101の識別情報である自局電話番号)により特定するようになっているため、各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、管理装置102に対する発呼時に、その管理装置102の電話番号の前に「186」を付して電話番号非通知設定を解除するなどによって発信者電話番号を管理装置102へ通知することにより、管理装置102側で発信者電話番号を認識できる状態にしておくことが望ましい。
【0081】
管理装置102は、ステップS11でいずれかの仲介装置101からの着信を受け付けた場合に、ステップS12で当該着信による発信者番号(発信者電話番号)通知を検出し、ステップS13で当該着信に対して応答する。
各仲介装置101のCPU31はそれぞれ、当該着信応答を受けると、ステップS5で先にDRAM32(又はフラッシュROM33)に書き込んだ(記憶した)回線種別パラメータを読み出して管理装置102へ通知する。
【0082】
管理装置102は、ステップ14でいずれかの管理装置102から通知される(送られてくる)回線種別パラメータ(回線パラメータ)を受信すると、ステップ15へ進み、先に検出した発信者電話番号に対応する回線接続設定パラメータおよび当該受信した回線種別パラメータを反映した(含む)回線パラメータを生成するパラメータ生成処理を行い、その回線パラメータをデータベース605のパラメータ記憶エリアに書き込んで登録(保存)する。
次に、ステップS16でその生成した回線パラメータをデータベース605から読み出し、それを上記回線種別パラメータの送信先の仲介装置101(先に検出した発信者電話番号の仲介装置101)へ送信する。
【0083】
その仲介装置101のCPU31は、管理装置102への発信者電話番号又は回線種別パラメータの通知に対し、ステップS6でその管理装置102から回線パラメータをダウンロード(取得)し、それをフラッシュROM33に書き込んで登録する。なお、ステップS3で回線種別パラメータをフラッシュROM33に書き込んでいる場合には、今回ダウンロードした回線パラメータのうち、その回線種別パラメータ以外のパラメータのみをフラッシュROM33に追加して書き込むか、今回ダウンロードした回線パラメータをフラッシュROM33内の回線種別パラメータとは別の記憶エリアに書き込むか、あるいは今回ダウンロードした回線パラメータをフラッシュROM33内の回線種別パラメータに上書きして更新するようにしてもよい。また、ダウンロードした回線パラメータ中の発呼先電話番号(管理装置102の電話番号)が新規の発呼先電話番号の場合、それをフラッシュROM33内の発呼先電話番号に上書きして更新するようにしてもよい。
【0084】
その後、仲介装置101のCPU31はステップS7で、管理装置102はステップS17でそれぞれ相手との通信回線を切断する。
仲介装置101のCPU31は、回線切断を行った後、ステップS8で回線パラメータの設定が正常に終了したことを示すメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させ、処理を終了する。
管理装置102は、回線切断を行った後、そのまま処理を終了する。
【0085】
次に、回線パラメータ設定処理と、仲介装置101のCPU31および管理装置102の通信端末602から各モデムへ出力されるコマンドと、これに対応する当該モデムの動作との関係について説明する。
図18は、仲介装置101および管理装置102によるパラメータ設定時の通信プロトコルを示すシーケンス図である。
【0086】
まず前提として、仲介装置101のCPU31および管理装置102の通信端末602は、対応するモデムへ初期設定のための所定のATコマンドを出力し、データ通信のための初期設定を行う。これにより仲介装置101のモデム38と管理装置102のモデム601とが公衆回線103によって接続されうる。
上記初期設定の終了後、仲介装置101のCPU31は、所定のATコマンド(例えばAT&L)をモデム38へ出力し、そのモデム38からの応答に基づいて当該仲介装置101のNCU39に接続されているアナログ回線の回線種別を判定する。
【0087】
そして、その判定により回線種別パラメータを生成した後、発呼のための所定のATコマンド(例えばATD××××××)をモデム38へ出力し、そのモデム38はこれに対応する発呼先電話番号へダイヤルする。
それによって、管理装置102のモデム601および通信端末602には順次、発信者番号(発信者電話番号)通知が伝達されると共に、リンギングの信号が伝達される。
これを受けて、管理装置102の通信端末602は、着信応答のための所定のATコマンド(例えばATA)をモデム601へ出力し、そのモデム601は、オフフックした後、アンサートーンを仲介装置101のモデム38へ送信する。
【0088】
これにより、モデム38とモデム601との間でネゴシエーションが行われ、仲介装置101と管理装置102との接続状態が確立される。
その後、仲介装置101のCPU31は、上記判定によって生成した回線種別パラメータをモデム38経由で管理装置102へ通知(送信)する。
これに対し、管理装置102の通信端末602は、当該通知された回線種別パラメータを反映した回線パラメータを生成し、それをモデム601経由で仲介装置101へ送信し、その仲介装置101はこれをダウンロードする。
【0089】
次に、図16のステップS1における回線種別判定処理の詳細について説明する。
図19〜図21は、その回線種別判定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
仲介装置101のCPU31は、まずステップS21でDRAM32に記憶した外線番号(外線発信番号)判定値nの設定を「0」にする。この外線番号判定値nは、当該仲介装置101がアナログ回線であるPBX(機内交換器)内線に接続されている場合において、外線(公衆回線103)に接続するために付される番号を判定するためのものであり、「0,1,2,・・・,9」というように変更されていくようになっている。
【0090】
次に、ステップS22でオフフックして発信音を検出する処理を行い、ステップS23でその検出の有無をチェックし、発信音を検出できなかった場合にはステップS32でエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9でエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。発信音を検出できた場合には、ステップS24でその発信音に基づいて当該仲介装置101のNCU39がPBX内線に接続されているか公衆回線103(外線)に直接接続されているかを判定する。この場合、外線発信音を検出した場合には当該仲介装置101が公衆回線103に直接接続されていると判定し、内線発信音を検出した場合には当該仲介装置101がPBX内線に接続されていると判定する。
【0091】
次に、当該仲介装置101が公衆回線103に直接接続されていると判定した場合には、当該接続された回線がPB(プッシュボタン)回線かDP(ダイヤルパルス)回線かを判定するために、ステップS33でPB回線に対応する選択信号で「0」をダイヤルする。
その後、ステップS34でモデム38内のコールプログレストーン検出部63(図10)による発信音の検出の有無をチェックし、発信音の停止を確認できれば公衆回線103の交換器がPB回線に対応する選択信号での「0」のダイヤルを受け付けたと判断できるので、ステップS35で回線種別パラメータを「外線,PB」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「外線,PB」としてDRAM32(又はフラッシュROM33)に書き込む。
【0092】
ステップS34で発信音の停止を確認できなかった場合には、ステップS37でDPの20pps回線に対応する選択信号で「0」をダイヤルした後、ステップS38でコールプログレストーン検出部63による発信音の検出の有無をチェックし、発信音の停止を確認できれば公衆回線103の交換器がDPの20pps回線に対応する選択信号での「0」のダイヤルを受け付けたと判断できるので、ステップS39で回線種別パラメータを「外線,DP(20pps)」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「外線,DP(20pps)」としてDRAM32に書き込む。
【0093】
ステップS38で発信音の停止を確認できなかった場合には、ステップS40でDPの10pps回線に対応する選択信号で「0」をダイヤルした後、ステップS41でコールプログレストーン検出部63による発信音の検出の有無をチェックし、発信音の停止を確認できれば公衆回線103の交換器がDPの10pps回線に対応する選択信号での「0」のダイヤルを受け付けたと判断できるので、ステップS42で回線種別パラメータを「外線,DP(10pps)」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「外線,DP(10pps)」としてDRAM32に書き込む。
ステップS41のチェックによっても発信音の停止を確認できなかった場合にはステップS43でエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9でエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
【0094】
一方、ステップS22のオフフックにより、内線発信音を検出し、ステップS24で当該仲介装置101がPBX内線に接続されていると判定した場合には、当該仲介装置101が公衆回線103に接続するための外線発信番号も特定(判定)する必要があるため、ステップS25へ進み、PB回線に対応する選択信号で、DRAM32に記憶している外線番号判定値nをダイヤルする。このとき、上述したように、外線番号判定値nは、初めは「0」と設定されているので、始めにPB回線に対応する選択信号で「0」をダイヤルすることになる。
【0095】
その後、ステップS26でコールプログレストーン検出部63による発信音検出の有無をチェックして、発信音を検出すればステップS36で回線種別パラメータを「内線,PB,外線発信番号n(ここでは0)」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「内線,PB,外線発信番号n(ここでは0)」としてDRAM32に書き込む。
PB回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルしても発信音を検出できなかった場合には、PBXがPB回線に対応する選択信号を受け付けたものの上記ダイヤルした外線番号判定値nと当該PBXに設定された外線発信番号とが一致しなかったと判断し、ステップS28で一旦オンフックした上で、ステップS29へ進み、DRAM32に記憶している外線番号判定値nが「9」であるか判定する。
【0096】
そして、上記ダイヤルした外線番号判定値nが「9」であった場合には、ステップS30で当該仲介装置101とPBXとがPB回線で接続されるが、当該PBX内線から公衆回線103に接続するための外線発信番号(発信番号)が1桁(0〜9)以外であるためエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9で「外線発信番号が2桁以上であり、自動判定できません。管理者へ連絡してください。」といったエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
上記ダイヤルした外線番号判定値nがまだ「9」に至っていない場合には、ステップS31で外線番号判定値nをインクリメント(+1)してn+1の値に置き換え、ステップS22に戻って、上述と同様の処理を繰り返す。
【0097】
ステップS25の処理により、PB回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルしたにもかかわらず、引き続き内線発信音が検出される場合には、PBXがPB回線に対応する選択信号を受け付けていないと判断し、ステップS27から図20のステップS46へ移行して、DPの20pps回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルした後、ステップS47で外線発信音の検出の有無をチェックする。
そして、外線発信音を検出した場合には、当該仲介装置101が公衆回線103へ接続されたことになるため、ステップS54で回線種別パラメータを「内線,20pps,外線発信番号n」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「内線,20pps,外線発信番号n」としてDRAM32に書き込む。
【0098】
DPの20pps回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルして発信音を検出できなかった場合には、PBXがDPの20pps回線に対応する選択信号を受け付けたものの、上記ダイヤルした外線番号判定値nと上記PBXに設定された外線発信番号とが一致しなかったと判断し、ステップS49で一旦オンフックした上でステップS50へ進み、DRAM32に記憶している外線番号判定値nが「9」であるか判定する。
【0099】
そして、上記ダイヤルした外線番号判定値nが「9」であった場合には、ステップS51へ進み、当該仲介装置101とPBXとがDPの20pps回線で接続されるが、当該PBX内線から公衆回線103に接続するための外線発信番号が1桁(0〜9)以外であるためエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9で「外線発信番号が2桁以上であり、自動判定できません。管理者へ連絡してください。」といったエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
【0100】
上記ダイヤルした外線番号判定値nがまだ「9」に至っていない場合には、ステップS52で外線番号判定値nをインクリメント(+1)してn+1の値に置き換え、ステップS44で再びオフフックした後、ステップS45で内線発信音の検出の有無をチェックする。
そして、内線発信音を検出できなかった場合には、ステップS53でエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9でエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
内線発信音を検出できた場合には、ステップ46以降の処理を繰り返す。
【0101】
ステップS46の処理において、DPの20pps回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルしたにもかかわらず、引き続き内線発信音が検出された場合には、PBXがDPの20pps回線に対応する選択信号を受け付けていないと判断し、ステップS48から図21のステップS57へ移行して、DPの10pps回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルした後、ステップS58で外線発信音の検出の有無をチェックする。
そして、外線発信音を検出した場合には、当該仲介装置101が公衆回線103へ接続されたことになるため、回線種別パラメータを「内線,10pps,外線発信番号n」と決定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS3で回線種別パラメータを「内線,10pps,外線発信番号n」としてDRAM32に書き込む。
【0102】
外線発信音を検出できなかった場合には、ステップS59で内線発信音の検出の有無をチェックし、内線発信音を検出すればステップS66でエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9でエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
DPの10pps回線に対応する選択信号で外線番号判定値nをダイヤルして発信音を検出できなかった場合には、PBXがDPの10pps回線に対応する選択信号を受け付けたものの、上記ダイヤルした外線番号判定値nと上記PBXに設定された外線発信番号とが一致しなかったと判断し、ステップS60で一旦オンフックした上でステップS61へ進み、DRAM32に記憶している外線番号判定値nが「9」であるか判定する。
【0103】
そして、上記ダイヤルした外線番号判定値nが「9」であった場合には、ステップS62へ進み、当該仲介装置101とPBXとがDPの10pps回線で接続されるが、当該PBX内線から公衆回線103へ接続するための外線発信番号が1桁(0〜9)以外であるためエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9で「外線発信番号が2桁以上であり、自動判定できません。管理者へ連絡してください。」といったエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
【0104】
上記ダイヤルした外線番号判定値nがまだ「9」に至っていない場合には、ステップS63で外線番号判定値nをインクリメント(+1)してn+1の値に置き換え、ステップS55で再びオフフックした後、ステップS56で内線発信音の検出の有無をチェックする。
そして、内線発信音を検出できなかった場合には、ステップS64でエラーと判定し、図16の処理ルーチンへリターンして、ステップS9でエラーメッセージを画像形成装置100に通知してその操作パネル205上に表示させる。
内線発信音を検出できた場合には、ステップ57以降の処理を繰り返す。
以上で、回線種別判定処理が終了する。
【0105】
次に、オペレータによる回線接続設定パラメータの入力と図17のステップS15におけるパラメータ生成処理の詳細について説明する。
図22は、そのパラメータ生成処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
ここでのパラメータ生成とは、回線パラメータの生成を意味する。
上述のように、当該回線パラメータは、仲介装置101で自動生成される回線種別パラメータと、操作者端末604からオペレータによる操作によって入力される回線接続設定パラメータとを合わせたものであるから、まず、管理装置102側では、オペレータが操作者端末604を操作して回線接続設定パラメータを予め入力しておく必要がある。
【0106】
この回線接続設定パラメータの入力事項としては、まず必須入力事項として、管理装置102の電話番号(発呼先電話番号),仲介装置101の電話番号(自局電話番号),仲介装置101から管理装置102へ公衆回線103を介してアクセスする際のダイヤルアップ認証キー,管理装置102から仲介装置101へ公衆回線103を介してアクセスする際のダイヤルアップ認証キーがある。上述のように、仲介装置101のフラッシュROM33には、出荷時において既に管理装置102の発呼先電話番号が記憶されているが、当該回線接続設定パラメータとして入力される電話番号はこれと異なってもよい。
【0107】
例えば、当該仲介装置101の新規設置時における回線種別パラメータの通知は1つの受け付け電話番号で一括して受け付け、それ以降の仲介装置101からの着呼は、当該仲介装置101の設置されたそれぞれの地域に応じた新規発呼先電話番号で受け付けるといった状況も想定できるからである。
その他、当該回線接続設定パラメータの任意の入力事項としては、当該仲介装置101の設置先である顧客の名称,設置先住所といった顧客情報(顧客データ)がある。この顧客情報および仲介装置101の自局電話番号は、当該仲介装置101をそのオフィスに設置する顧客から前もって受けた申告に基づいて入力される。
【0108】
以上の入力が管理装置102側で行われた後、その管理装置102の制御装置606は、前述したように、図17のステップS11で回線種別パラメータを生成した仲介装置101からの着呼を受け、更にステップS12で当該仲介装置101の発信者電話番号を検出し、ステップS13で当該着信に対して応答した後、ステップ14でいずれかの管理装置102から通知される回線種別パラメータ(回線パラメータ)を受信すると、ステップ15のパラメータ生成処理を行う。すなわち、図22のステップS71で、着信時の発信者電話番号の通知により、データベース605内のパラメータ記憶エリアを参照し、その発信者電話番号に対応する回線パラメータの記憶領域を特定する。
【0109】
次に、ステップS72で先に受信した回線種別パラメータを反映させた回線パラメータを生成し、これを上記記憶領域に書き込む。つまり、上述のように、回線パラメータを、操作者端末604からオペレータの操作によって入力された回線接続設定パラメータと仲介装置101側から受信した回線種別パラメータとを含む情報として書き込む。
したがって、回線パラメータの生成は、回線パラメータのテーブルの所定のフィールドに、上記受信した回線種別パラメータの各値を記憶することを意味する。これにより、予め入力された回線接続設定パラメータの値と、上記受信した回線種別パラメータの値とにより、回線パラメータを構成するフィールドを埋めるために必要なデータがすべて整うことになる。
以上で、パラメータ生成処理がすべて終了する。
【0110】
このように生成された回線パラメータは、図17のステップS16で管理装置102から上記回線種別パラメータの送信先の仲介装置101(先に検出した発信者電話番号の仲介装置101)へ送信され、その仲介装置101がこれをダウンロードするようになっていることは上述したところであり、このダウンロードした回線パラメータの内容が次回以降の当該仲介装置101と管理装置102との通信に反映される。例えば、次回以降の管理装置102から当該仲介装置101への着呼の際には、上記取得したダイヤルアップ認証キー(管理装置102から該仲介装置101への認証キー)によってこれを認証する一方、反対に当該仲介装置101から管理装置102への発呼の際には、上記取得したダイヤルアップ認証キー(当該仲介装置101から管理装置102への認証キー)を提示することによって管理装置102からの認証を受ける。
【0111】
この実施形態によれば、以下の(1)〜(10)に示す作用効果を得ることができる。
(1)仲介装置101(又は画像形成装置110)が、自己に接続されているアナログ回線の種別を予め設定された所定の判定手順に従って自動判定し、その判定結果に基づく回線種別パラメータを生成した後、モデム38によって管理装置102へ発呼する場合に、この回線種別パラメータに対応する選択信号で発呼することにより、管理装置102への接続状態を確立することができる。
したがって、仲介装置101に接続されるアナログ回線の回線種別(環境)を検査して対応する設定を行うための管理要員を、機器利用者のオフィス等に新規に仲介装置101を設置する毎に派遣する必要がなくなるため、人的資源の浪費を回避することができる。
【0112】
(2)仲介装置101が、自己に接続されるアナログ回線の回線種別が内線と判定した場合に、モデム38により外線で発呼するための外線発信番号を判定することにより、自己にBPX交換器が接続されている場合であっても、管理装置102との通信を自動的に確保することができる。
(3)仲介装置101が、生成した回線種別パラメータ(判定した回線種別や外線発信番号)を管理装置102へ通知することにより、その通知を受けた管理装置102側では、各仲介装置101に接続されたアナログ回線の接続環境を一元的に把握することができる。
【0113】
(4)仲介装置101が、フラッシュROM33に記憶されている発呼先電話番号(管理装置102の電話番号)に対して発呼することにより、自己の識別情報(自局電話番号)および生成した回線種別パラメータを管理装置102へ通知し、その識別情報の通知に対して、その管理装置102から対応する新規の発呼先電話番号を取得し、その発呼先電話番号をフラッシュROM33に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新することにより、上記回線種別パラメータの通知先となる管理装置102の電話番号とそれ以降のアクセス先となる管理装置102の電話番号とが異なっている場合でも、管理装置102との各種通信を行うことができる。
【0114】
(5)仲介装置101が、管理装置102への識別情報の通知に対して、管理装置102からその識別情報を含む回線パラメータ(上記回線種別パラメータおよび管理装置102側で入力された回線接続設定パラメータ)を取得し、その回線パラメータをフラッシュROM33に書き込むことにより、仲介装置101との回線接続環境を把握できるため、その回線接続環境に係らず、管理装置102との通信を確実に行うことができる。
(6)仲介装置101の識別情報をその自局電話番号とすることにより、仲介装置101は、例えばナンバディスプレイ等の電話番号通知機能を利用することにより、これに対応するパラメータを容易に取得することができる。また、管理装置102側では、仲介装置101からその自局電話番号を受信することにより、その電話番号を検索キーとして用いることにより、各仲介装置101の回線接続環境を容易に抽出することができる。
【0115】
なお、この実施形態においては、仲介装置101と管理装置102とが公衆回線103によって接続されるための回線種別パラメータを、仲介装置101の新規設置時に所定の判定手順に基づいて生成し、これを管理装置102へ通知する構成であった。これにより、管理装置102側では、各仲介装置101の回線環境を把握することができる。
ここで、図8を用いて説明したように、仲介装置101はNIC40,41を備えており、インタネット112を経由して管理装置102と接続することもできるようになっている。
【0116】
しかしながら、機器利用者のオフィス等へ仲介装置101を新規に設置した際には、仲介装置101と管理装置102は、接続に必要な相互のIPアドレスを特定できない。
そこで、仲介装置101のIPアドレス等のデータを公衆回線103を介して管理装置102へ通知する一方、当該仲介装置101が管理装置102のIPアドレス等のデータを公衆回線103を介して取得することにより、インタネット112を経由した接続状態を確立するための構成について簡単に説明しておく。
まず、仲介装置101のフラッシュROM33には、回線種別パラメータの記憶領域を備えるだけでなく、ネットワークパラメータの記憶領域を備える。このネットワークパラメータは、仲介装置101や当該仲介装置101へ接続された画像形成装置100のIPアドレスといったデータを意味する。
【0117】
そして、仲介装置101のCPU31は、上記ネットワークパラメータを生成し、これをフラッシュROM33のネットワークパラメータ記憶領域に記憶する。更に、仲介装置101のCPU31は、フラッシュROM33から読み出したネットワークパラメータを管理装置102へ送信するようになっている。このネットワークパラメータの送信は公衆回線103を経由して行われる。
詳述した回線種別パラメータの生成により、仲介装置101は、既に公衆回線103を介した管理装置102との接続が可能になっているため、この公衆回線103を経由して当該ネットワークパラメータを通知するものである。
【0118】
一方、管理装置102におけるデータベース605のパラメータ記憶エリアには、公衆回線103の回線種別パラメータだけでなく、仲介装置101の接続されたネットワーク環境に対応するネットワークパラメータをも記憶する。
図23は、データベース605に記憶される各パラメータの構成例を示す説明図である。
図23の左側には各パラメータの項目を示し、右側にはそれらに対応するパラメータの内容を示す。これら各パラメータには、操作者端末604によってオペレータが入力するものと、仲介装置101が公衆回線103を介して管理装置102へ通知するものとがある。
【0119】
したがって、管理装置102は、新規に顧客のオフィスに設置された仲介装置101から、回線種別パラメータだけでなくネットワークパラメータの通知をも受け、これをデータベース605のパラメータ記憶エリアで管理するため、仲介装置101側の公衆回線の回線環境だけでなく、インタネットの接続環境をも管理装置102側で管理することができる。
また、仲介装置101は、管理装置102から、当該管理装置102のIPアドレス、認証キー等のパラメータを取得するので、インタネット接続の人手による設定作業を行うことなく、上記取得したパラメータに基づいて管理装置102へのインタネット112を経由した接続状態を確立することができる。
【0120】
また、電子装置の例として通信機能(仲介機能)を持つ画像形成装置110および通信機能を果たす仲介装置101について説明したが、この発明はこれらに限られるものではなく、通信機能を持つネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム等や、ネットワークに接続可能なコンピュータ等も含め、通信機能を備えた各種電子装置に適用可能である。また、これらの装置を被管理装置とした場合にも、遠隔管理システムを上述した場合と同様に動作させることができる。さらに、電子装置の遠隔管理システムについても、電子装置,遠隔管理仲介装置,管理装置の構成及びこれらの接続形式は、以上の実施形態に限られるものではない。
【0121】
また、この発明によるプログラムは、上述の仲介装置101あるいは画像形成装置110等の電子装置を制御するコンピュータに、この発明による各機能(回線種別判定手段,発呼手段,外線発信番号判定手段,情報通知手段,情報取得手段,発呼先電話番号更新手段,回線情報書込手段としての機能)を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
【0122】
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。図5は、カードメモリ35にこの発明による各機能を実現させるためのプログラムを格納した例である。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
【0123】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、電子装置が、自己に接続されたアナログ回線の回線種別を自動的に判定して外部装置(管理装置)への接続状態を確立できる。よって、外部装置に接続されるアナログ回線の回線種別を検査して対応する設定を行うための管理要員を、機器利用者のオフィス等に新規に電子装置を設置する毎に派遣する必要がなくなるため、人的資源の浪費を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による通信装置を被管理装置とする遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。
【図2】その遠隔管理システムにおけるデータ送受モデルを示す概念図である。
【図3】この発明による通信装置である画像形成装置を被管理装置とする画像形成装置遠隔管理システムの構成例を示す概念図である。
【図4】図3の画像形成装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図5】図3の画像形成装置100のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【図6】図4,図5に示した画像形成装置100におけるENGRDY信号とPWRCTL信号について説明するための図である。
【図7】図5のNRS305の構成例を示す機能ブロック図である。
【図8】図3の仲介装置101内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図9】図8のCPU31によって生成される回線種別パラメータ(回線情報)の構成例を示す説明図である。
【図10】図8のモデム38内の物理的構成例を示すブロック図である。
【図11】図3の管理装置102の物理的構成例を示すブロック図である。
【図12】図10のデータベース605のパラメータ記憶エリアに記憶される回線パラメータの構成例を示す説明図である。
【図13】図3に示した画像形成装置遠隔管理システム内で行われるデータ送受信の際の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図14】図3の画像形成装置100から管理装置102へデータを送信する場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図15】異常の種類を判定するための基準となる情報のテーブルの一例を示す説明図である。
【図16】図8に示した仲介装置101による回線パラメータ設定処理の一例を示すフロー図である。
【図17】図11に示した管理装置102による回線パラメータ設定処理の一例を示すフロー図である。
【図18】図2の仲介装置101および管理装置102によるパラメータ設定時の通信プロトコルを示すシーケンス図である。
【図19】図18のステップS1における回線種別判定処理のサブルーチンの一例を示すフロー図である。
【図20】そのサブルーチンの続きを示すフロー図である。
【図21】そのサブルーチンの続きを示すフロー図である。
【図22】図17のステップS15におけるパラメータ生成処理のサブルーチンの一例を示すフロー図である。
【図23】図11のデータベース605に記憶される各パラメータの構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
10:被管理装置 11:仲介機能付被管理装置
31:CPU 32:DRAM
33:フラッシュROM
34:カードメモリコントローラ
35:カードメモリ 36:画像形成装置I/F
37:リアルタイムクロック回路
38,601:モデム 39:NCU
40,41:NIC 42:電源回路
61:アナログフロントエンド部 62:変復調部
63:コールプログレストーン検出部
64:バスインタフェース部 100:画像形成装置
101:仲介装置 102:管理装置
103:公衆回線 104:ファイアウォール
110:仲介機能付画像形成装置
111:ダイヤルアップサーバ 112:インタネット
200:コントローラボード 201:HDD
202:NV−RAM 203:PIボード
204:PHY 205:操作パネル
206:プロッタ/スキャナエンジンボード
207:電源ユニット 212:PCI−BUS
602:通信端末 603:プロキシサーバ
604:操作者端末 605:データベース
606:制御装置
Claims (20)
- 外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置であって、
当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、
該回線種別判定手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、
前記外部装置へ前記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、
該不揮発性記憶手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報および前記回線種別判定手段によって判定された回線種別を前記外部装置へ通知する情報通知手段と、
該情報通知手段による前記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、
該情報取得手段によって取得した発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段と
を設けたことを特徴とする電子装置。 - 請求項1記載の電子装置において、
前記回線種別判定手段は、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別がダイヤルパルス回線かプッシュボタン回線かを判定する手段であることを特徴とする電子装置。 - 請求項1記載の電子装置において、
前記回線種別判定手段は、当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別が内線か外線を判定する手段であることを特徴とする電子装置。 - 請求項1至3のいずれか一項に記載の電子装置において、
前記情報取得手段は、前記情報通知手段による前記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から該識別情報および回線種別を含む回線情報を取得する手段を有し、
該手段によって取得した回線情報を前記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたことを特徴とする電子装置。 - 外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置であって、
当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別が内線か外線を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、
該回線種別判定手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、
前記回線種別判定手段によって前記回線種別が内線と判定された場合に、前記発呼手段により外線で発呼するための外線発信番号を判定する外線発信番号判定手段と
を設けたことを特徴とする電子装置。 - 請求項5記載の電子装置において、
前記外部装置へ前記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、
該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、前記回線種別判定手段によって判定された回線種別および前記外線発信番号判定手段によって判定された外線発信番号を前記外部装置へ通知する情報通知手段と
を設けたことを特徴とする電子装置。 - 請求項6記載の電子装置において、
前記情報通知手段は、前記不揮発性記憶手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報,前記回線種別,および前記外線発信番号を前記外部装置へ通知する手段であり、
前記情報通知手段による前記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、
該手段によって取得した発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段と
を設けたことを特徴とする電子装置。 - 請求項7記載の電子装置において、
前記情報取得手段は、前記情報通知手段による前記外部装置への識別情報の通知に対して、該外部装置から該識別情報,回線種別,および外線発信番号を含む回線情報を取得する手段を有し、
該手段によって取得した回線情報を前記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたことを特徴とする電子装置。 - 請求項1乃至4,7,8のいずれか一項に記載の電子装置において、
当該電子装置の識別情報は該電子装置の自局電話番号であることを特徴とする電子装置。 - 外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置における回線情報設定方法であって、
当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定し、その回線種別を不揮発性記憶手段に書き込んだ後、その不揮発性記憶手段に予め記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、その回線種別を当該電子装置の識別情報と共に前記外部装置へ通知して、その外部装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得し、その発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新することを特徴とする回線情報設定方法。 - 外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置における回線情報設定方法であって、
当該電子装置に接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定した後、前記不揮発性記憶手段に予め記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、その回線種別を当該電子装置の識別情報と共に前記外部装置へ通知して、その外部装置から対応する新規の発呼先電話番号と共に、その識別情報および回線種別を含む回線情報を取得し、その発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新すると共に、その回線情報を該不揮発性記憶手段に書き込むことを特徴とする回線情報設定方法。 - 請求項4記載の電子装置とアナログ回線を介して通信する機能を有し、該通信により該電子装置を遠隔管理する管理装置において、
回線情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記電子装置毎に回線接続の設定に関する回線接続設定情報を入力する回線接続設定情報入力手段と、
該手段によって入力された回線接続設定情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて前記不揮発性記憶手段に書き込む第1の回線情報書込手段と、
前記電子装置から前記回線種別を含む回線情報を受信したとき、該回線情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて前記不揮発性記憶手段に書き込む第2の回線情報書込手段と、
前記電子装置から該装置の識別情報を受信したとき、該識別情報に対応する回線情報を前記不揮発性記憶手段から読み出し、その回線情報を前記識別情報の送信元の電子装置へ送信する情報送信手段と
を設けたことを特徴とする管理装置。 - 請求項8記載の電子装置とアナログ回線を介して通信する機能を有し、該通信により該電子装置を遠隔管理する管理装置において、
回線情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記電子装置毎に回線接続の設定に関する回線接続設定情報を入力する回線接続設定情報入力手段と、
該手段によって入力された回線接続設定情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて前記不揮発性記憶手段に書き込む第1の回線情報書込手段と、
前記電子装置から前記回線種別および前記外線発信番号を含む回線情報を受信したとき、該回線情報を対応する電子装置の識別情報と関連付けて前記不揮発性記憶手段に書き込む第2の回線情報書込手段と、
前記電子装置から該装置の識別情報を受信したとき、該識別情報に対応する回線情報を前記不揮発性記憶手段から読み出し、その回線情報を前記識別情報の送信元の電子装置へ送信する情報送信手段と
を設けたことを特徴とする管理装置。 - 請求項12又は13記載の管理装置において、
前記回線接続設定情報入力手段は、前記電子装置の識別情報と該電子装置による当該管理装置への発呼の際に使用する新規の発呼先電話番号とを入力する手段を有し、
前記第1の回線情報書込手段は、前記回線接続設定情報入力手段によって入力された識別情報と発呼先電話番号とを関連付けて前記不揮発性記憶手段に書き込む手段を有することを特徴とする管理装置。 - 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の管理装置において、
前記電子装置の識別情報は該電子装置の自局電話番号であることを特徴とする管理装置。 - 管理装置によってアナログ回線を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
前記複数の電子装置にそれぞれ、接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、前記管理装置へ前記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報および前記回線種別判定手段によって判定された回線種別を前記管理装置へ通知する情報通知手段と、該手段による前記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該手段によって取得した発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項16記載の遠隔管理システムにおいて、
前記電子装置の情報取得手段は、前記情報通知手段による前記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から該識別情報および回線種別を含む回線情報を取得する手段を有し、
該手段によって取得した回線情報を前記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたことを特徴とする遠隔管理システム。 - 管理装置によってアナログ回線を介して複数の電子装置を遠隔管理する遠隔管理システムであって、
前記複数の電子装置にそれぞれ、接続されているアナログ回線の回線種別を予め設定された所定の判定手順に従って判定する回線種別判定手段と、該手段によって判定された回線種別に対応する選択信号で発呼する発呼手段と、前記回線種別判定手段によって前記回線種別が内線と判定された場合に、前記発呼手段により外線で発呼するための外線発信番号を判定する外線発信番号判定手段と、前記管理装置へ前記アナログ回線を介して発呼するための発呼先電話番号を記憶する不揮発性記憶手段と、該手段に記憶された発呼先電話番号に対して発呼することにより、当該電子装置の識別情報,前記回線種別判定手段によって判定された回線種別,前記外線発信番号判定手段によって判定された外線発信番号を前記管理装置へ通知する情報通知手段と、該手段による前記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から対応する新規の発呼先電話番号を取得する情報取得手段と、該手段によって取得した発呼先電話番号を前記不揮発性記憶手段に記憶されている発呼先電話番号に上書きして更新する発呼先電話番号更新手段とを設けたことを特徴とする遠隔管理システム。 - 請求項18記載の遠隔管理システムにおいて、
前記電子装置の情報取得手段は、前記情報通知手段による前記管理装置への識別情報の通知に対して、該管理装置から該識別情報,回線種別,および外線発信番号を含む回線情報を取得する手段を有し、
該手段によって取得した回線情報を前記不揮発性記憶手段に書き込む回線情報書込手段を設けたことを特徴とする遠隔管理システム。 - 外部装置とアナログ回線を介して通信する機能を有する電子装置を制御するコンピュータに、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのプログラム。
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