JP4102700B2 - 流体判別装置及びその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、流体判別装置及びその方法に係わり、特に、流路を流れる流体の判別を行う流体判別装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した流体判別装置としては、流路を流れる流体を加熱するヒータと、流体の温度を検出する温度センサとを流路内に設け、温度センサ出力に基づいて流体の種類を判別することが考えられる。これは、流体の種類が変わると、熱伝導率や比熱、粘性、密度等の流体の物性値がかわるため、ヒータで加熱した流体の温度分布が変化することに着目したものである。
【0003】
ところで、流体として酸素を流路内に封入し、ガスの流れが無く、かつ、流体を加熱するヒータの熱源パワーを変化させない条件における温度センサ出力は、図4に示すような、圧力依存性を示す。同図に示すように、圧力に対して温度センサの出力は低下する傾向にある。また、同一条件にて流体としてN2O(笑気ガス)を封入した場合は、同様に低下傾向にあるばかりか、使用したい圧力領域によっては酸素の出力とほどんと差を見いだせない領域もある。このため、正確に流体の判別を行えないという問題があった。
【0004】
そこで、圧力センサを補正手段として用いることで解決することも考えられるが、上述したようにほどんど差を見いだせない領域については、実使用上使い難い。また、温度センサと別途に圧力センサを設ける必要があり、コスト的にも問題がある。
【0005】
また、流体判別装置として、特許文献1に記載のされたようなものも知られている。これは、流体の流速と、流体を加熱するヒータに対して流体の流れ方向と略直交方向に配置された温度センサの出力に基づいて、ガス種を判別するものである。この場合も温度センサは圧力に対する依存性を持っているため同様の問題が生じる。
【0006】
【特許文献】
特開2001−12988公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、正確に流体判別を行うことができる流体判別装置及びその方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、流路を流れる流体を加熱するヒータと、前記流体の温度に応じた出力であり、かつ、圧力に対する出力の変化率が互いに異なる第1及び第2温度センサと、前記第1温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行う第1流体判別手段と、を備え、前記第1所定値及び前記第2所定値は、前記流体の流れがない状態において、前記第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、前記第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるような値に設定されていることを特徴とする流体判別装置に存する。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ヒータが、流路を流れる流体を加熱する。第1及び第2温度センサは、その出力が流体の温度に応じた出力であり、かつ、圧力に対する出力の変化率が互いに異なる。第1流体判別手段が、第1温度センサの出力、又は、その出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサの出力、又は、その出力に応じた値に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行う。
【0010】
従って、流体の流れがない状態において、第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるように、第1及び第2所定値を設定すれば、流体の流れがない状態であれば、第1及び第2温度センサの出力の圧力による変化量が相殺された第1の値に基づいて流体判別を行うことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の流体判別装置であって、前記第1流体判別手段は、前記第1の値が、所定流体に対応して予め定められた第1の基準範囲外であるとき、前記所定流体とは異なる流体が流れていると判別することを特徴とする流体判別装置に存する。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、第1の値が所定流体に対応して予め定められた第1の基準範囲外であるとき、第1流体判別手段が、所定流体とは異なる流体が流れていると判別する。従って、第1の値を用いて、簡単に、所定流体とは異なる流体が流れていると判別することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の流体判別装置であって、前記第1温度センサは、前記ヒータに対して前記流体の流れ方向に配置され、前記第1温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値を流速情報として得て、該流速情報に基づき、流速を検出する流速検出手段をさらに備えたことを特徴とする流体判別装置に存する。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、第1温度センサが、ヒータに対して流体の流れ方向に配置されている。流速検出手段が、第1温度センサの出力、又は、その出力に応じた値を、流速情報として得て、その流速情報に基づいて、流速を検出する。従って、第1温度センサをヒータに対して流体の流れ方向に配置することにより、第1温度センサの出力を流用して流速情報を得ることができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の流体判別装置であって、前記第1温度センサは、前記流体の流れ方向における前記ヒータの両側に各々配置され、前記第1流体判別手段は、前記両側に各々配置された第1温度センサの出力和に前記第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行い、前記流速検出手段は、前記両側に各々配置された第1温度センサの出力差を前記流速情報として、前記流速を求めることを特徴とする流体判別装置に存する。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、第1温度センサが、流体の流れ方向におけるヒータの両側に各々配置されている。第1判別手段は、両側に各々配置された第1温度センサの出力和に第1所定値を乗じて求めた値から、第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行う。流速検出手段が、両側に各々配置された第1温度センサの出力差を流速情報として、流速を求める。従って、第1温度センサをヒータの両側に各々配置することにより、第1の値及び流速情報の感度を高くすることができる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の流体判別装置であって、前記流体の流速が所定流速以上のとき、前記第1流体判別手段による流体判別を停止させる停止手段をさらに備えたことを特徴とする流体判別装置に存する。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、流体の流速が所定流速以上のとき、停止手段が、第1流体判別手段による流体判別を停止させる。従って、所定流速以上のとき、第1及び第2温度センサの出力は、圧力に依存する変化に加えて、流速によっても変化してしまうため、第1の値に基づいた、流体判別を正確に行えない。このことに着目し、流体の流速が所定流速以上のとき、第1流体判別手段による流体判別を停止させることにより、流体判別が正確に行えない状態で第1流体判別手段が流体判別を行うことがなくなる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項3又は4記載の流体判別装置であって、前記第2温度センサは、前記ヒータに対して前記流体の流れ方向と略垂直方向に配置され、前記流速情報、及び、前記第2温度センサの出力に基づいて、前記流体判別を行う第2流体判別手段を備えることを特徴とする流体判別装置に存する。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、第2温度センサが、ヒータに対して流体の流れ方向と略直交方向に配置されている。第2流体判別手段が、流速情報と第2温度センサの出力とに基づいて、流体判別を行う。従って、流速情報と、略直交方向に配置されている第2温度センサとの出力に基づき、流体判別を行うことにより、劇的な圧力変化がなければ、流体が流れている状態であっても、流体判別を行うことができるようになる。
【0023】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の流体判別装置であって、前記第2温度センサは、前記流体の流れ方向と略直交方向における前記ヒータの両側に各々配置され、第1流体判別手段は、前記第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力和に前記第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、前記流体判別を行い、前記第2流体判別手段は、前記流速情報、及び、前記両側に各々配置された第2温度センサの出力和に基づいて、前記流体判別を行うことを特徴とする流体判別装置に存する。
【0024】
請求項7記載の発明によれば、第2温度センサが、流体の流れ方向と略直交方向におけるヒータの両側に各々配置されている。第1流体判別手段が、第1所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサの出力和に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行う。第2流体判別手段が、流速情報、及び、両側に各々配置された第2温度センサの出力和に基づいて、流体判別を行う。従って、略直交方向における流路内の流体の流れにばらつきがあっても、略直交方向におけるヒータの両側に各々第2温度センサを配置して、その出力和に基づいて、流体判別を行うことにより、流体の流れのばらつきを相殺した出力和に基づいて、流体判別を行うことができる。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の流体判別装置であって、前記第2流体判別手段は、前記流速情報に第3所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第4所定値を乗じて求めた値を減じた第2の値に基づいて、前記流体判別を行うことを特徴とする流体判別装置に存する。
【0026】
請求項8記載の発明によれば、第2流体判別手段が、流速情報に第3所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第4所定値を乗じて求めた値を減じた第2の値に基づいて、流体判別を行うことができる。従って、第2の値に基づいて、簡単に、流体判別を行うことができるようになる。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の流体判別装置であって、前記第2流体判別手段は、前記第2の値が、当該第2の値が求められたときの流速で所定流体が流れている状態に対応して、予め定められた第2の基準範囲外であるとき、前記所定流体とは異なる流体が流れていると判別することを特徴とする流体判別装置に存する。
【0028】
請求項9記載の発明によれば、第2流体判別手段において、第2の値が、その第2の値が求められたときの流速で所定流体が流れている状態に対応して予め定められた第2の基準範囲外であるとき、所定流体とは異なる流体が流れていると判別する。従って、第2の値を用いて、簡単に、所定流体とは異なる流体が流れていると判別することができる。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項6〜9何れか1項記載の流体判別装置であって、前記流体の流速が所定流速以上のとき、前記第1流体判別手段による流体判別を停止させ、前記所定流速より小さいとき、前記第2流体判別手段による流体判別を停止させる停止手段をさらに備えたことを特徴とする流体判別装置に存する。
【0030】
請求項10記載の発明によれば、停止手段が、流体の流速が所定流速以上のとき、第1流体判別手段による流体判別を停止させ、所定流速より小さいとき、第2流体判別手段による流体判別を停止させる。従って、所定流速以上のとき、第1及び第2温度センサの出力は、圧力に依存する変化に加えて、流速によっても変化してしまうため、第1の値に基づいた、流体判別を正確に行えない。一方、第2の値に基づいた、流体判別は、劇的な圧力変化がない状態でないと正確に行えない。
【0031】
このことに着目し、流体の流速が所定流速以上のとき、第1流体判別手段による流体判別を停止させることにより、流体判別が正確に行えない状態で、第1流体判別手段が流体判別を行うことがなく、第2流体判別手段が流体判別を行う。一方、所定流速より小さいとき、第2流体判別手段による流体判別を停止させることにより、第1流体判別手段が正確に流体判別が行える状態では、第2流体判別手段による流体判別を停止させて、第1流体判別手段による判別を行わせることができる。
【0032】
請求項11記載の発明は、第1温度センサのヒータにより加熱された流体の温度に応じた出力、又は、当該出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサのヒータにより加熱された流体の温度に応じた出力、又は、当該出力に応じた値に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行い、前記第1所定値及び前記第2所定値は、前記流体の流れがない状態において、前記第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、前記第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるような値に設定されていることを特徴とする流体判別方法に存する。
【0033】
請求項11記載の発明によれば、ヒータが、流路を流れる流体を加熱する。第1及び第2温度センサは、流体の温度に応じた出力であり、かつ、圧力に対する出力の変化率が互いに異なる。そして、第1温度センサの出力、又は、その出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサの出力に第2所定値を乗じて求めた値を減じた第1の値に基づいて、流体判別を行う。
【0034】
従って、流体の流れがない状態において、第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるように、第1及び第2所定値を設定すれば、流体の流れがない状態であれば、第1及び第2温度センサの出力の圧力による変化量が相殺された第1の値に基づいて流体判別を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の流体判別装置及びその方法について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の流体判別方法を実施した流体判別装置を構成するフローセンサの構成図である。図2は、図1のフローセンサの断面図である。
【0036】
フローセンサ1は、シリコン(=Si)基板2、ダイアフラム3、ダイアフラム3上に形成された白金などからなるマイクロヒータ4(請求項中のヒータに相当)、マイクロヒータ4に図示しない電源から駆動電流を供給する電源端子6A〜6Dを備えている。
【0037】
また、フローセンサ1は、マイクロヒータ4に対して、流体の流れ方向(PからQへの方向)の上流側に配置された上流側サーモパイルTP1(請求項中の第1温度センサに相当)、下流側に配置された下流側サーモパイルTP2(請求項中の第1温度センサに相当)、上流側サーモパイルTP1に発生する起電力を出力する出力端子9A、9B、下流側サーモパイルTP2に発生する起電力を出力する出力端子7A、7Bを備えている。
【0038】
また、フローセンサ1は、マイクロヒータ4に対して流れ方向(PからQへの方向)と略直交方向に配置された左側サーモパイルTP3及び右側サーモパイルTP4(請求項中の第2温度センサの相当)、この左側サーモパイルTP3及び右側サーモパイルTP4のそれぞれに発生する起電力を出力する出力端子14A、14B及び出力端子12A、12Bを備えている。さらに、フローセンサ1は、流体温度を得るための測温抵抗15、16、この測温抵抗15、16の両端電圧を出力する出力端子17A、17Bを備えている。
【0039】
上下流側サーモパイルTP1、TP2、左右側サーモパイルTP3、TP4は各々、熱電対から構成されている。この熱電対は、p++−Si及びAlにより構成され、温接点と冷接点とを有し、冷接点と温接点との温度差に応じた熱起電力が発生する。
【0040】
また、図2に示すように、Si基板2には、ダイアフラム3が形成されており、このダイアフラム3には、マイクロヒータ4、上下流側サーモパイルTP1、TP2、左右側サーモパイルTP3、TP4のそれぞれの温接点が形成されている。
【0041】
この様に構成されたフローセンサ1によれば、マイクロヒータ4が、外部からの駆動電流により加熱を開始すると、マイクロヒータ4から発生した熱は、流体を媒体として、上下流側サーモパイルTP1、TP2のそれぞれの温接点に伝達される。それぞれのサーモパイルの冷接点は、Si基板2上にあるので、基板温度になっており、それぞれの温接点は、ダイアフラム3上にあるので、伝達された熱により加熱され、Si基板温度より温度が上昇する。そして、それぞれのサーモパイルは、温接点と冷接点との温度差より起電力を発生する。
【0042】
流体を媒体として伝達される熱は、流体の熱拡散効果とPからQに向かって流れる流体の流速との相乗効果によって、それぞれのサーモパイルに伝達される。すなわち、流速がない場合には、熱拡散によって上流側サーモパイルTP1と下流側サーモパイルTP2に均等に伝達され、上流側サーモパイルTP1から発生する熱起電力と下流側サーモパイルTP2から発生する熱起電力との差はゼロとなる。
【0043】
一方、流体に流速が発生すると、流速によって上流側サーモパイルTP1の温接点に伝達される熱量が減少し、下流側サーモパイルTP2の温接点に伝達される熱量が増加する。このため、上流側サーモパイルTP1が発生する熱起電力と下流側サーモパイルTP2が発生する熱起電力との差は流速に応じた値になる。
【0044】
一方、マイクロヒータ4が外部からの駆動電流により加熱を開始すると、マイクロヒータ4から発生した熱は、流体の熱拡散効果によって、マイクロヒータ4に対して流体の流れ方向と略直交方向に配置された左側サーモパイルTP3に伝達される。また、マイクロヒータ4に対して流体の流れ方向と略直交方向に配置された右側サーモパイルTP4にも、同様の熱が伝達される。なお、上記流体の熱拡散効果は、流速がある程度あるときは流体固有の物性値と流速とに依存し、流速がないときは流体固有の物性値に依存する。
【0045】
このため、左側サーモパイルTP3の熱起電力及び右側サーモパイルTP4の起電力や、流速に基づき、流体の種類や組成等を判別することができるようになる。
【0046】
次に、図1及び図2のフローセンサ1を用い、流体の種類を判別することができる流体判別装置について説明する。
図3は、図1のフローセンサ1を用いた流体判別装置の構成ブロック図である。この流体判別装置は、流体の種類を判別する機能に加え、流体の流量を計測する機能も備えている。また、流体判別装置は、上下流側サーモパイルTP1、TP2、左右側サーモパイルTP3、TP4に発生する熱起電力VTP1、VTP2、VTP3、VTP4を各々増幅するアンプ31〜34と、各アンプ31〜34の出力が供給されるマイクロコンピュータ(以下、μCOM)40とを備えている。
【0047】
μCOM40は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央処理ユニット(CPU)40a、CPU40aのためのプログラム等を格納した読み出し専用メモリであるROM40b、各種のデータを格納すると共にCPU40aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM40c等を内蔵している。
【0048】
上述した構成の流体判別装置が行う流体判別方法について以下説明する。なお、本実施の形態における流体判別装置は、流路に酸素(O2)以外のガスが流れたとき、異ガスを検出する装置であるとして説明する。
今、流路にガスが流れていないとき、流体によりマイクロヒータ4からの熱の伝わる速度は、その流体固有の熱伝導率と熱拡散、比熱などの物性値によって決定される熱拡散定数による。この熱拡散定数は、流体の種類や組成などにより異なり、例えば、異ガスである笑気ガス(=N2O)の熱拡散定数は、O2の熱拡散定数より小さい。
【0049】
このため、N2Oが流路に封入された場合に比べて、O2が封入された場合の方が、マイクロヒータ4から周囲に伝わる熱量が小さくなる。従って、図4に示すように、流体としてN2Oが流れたときの左右側サーモパイルTP3及びTP4の起電力和(VTP3+VTP4)は、O2が封入されているときの起電力和(VTP3+VTP4)より大きくなる。また、図5に示すように、流体としてN2Oが流れたときの上下流側サーモパイルTP1、TP2の起電力和(VTP1+VTP2)も、O2が封入されているときの起電力和(VTP1+VTP2)より大きくなる。
【0050】
さらに、図4及び図5から分かるように起電力和(VTP3+VTP4)の圧力に対する出力の変化率は、起電力和(VTP1+VTP2)の圧力に対する変化率と異なる。変化率が異なるのは、図1に示すように、上下流側サーモパイルTP1及びTP2と左右側サーモパイルTP3及びTP4とではサーモパイルの形状が異なるからと考えられる。そこで、この起電力和(VTP1+VTP2)にm(請求項中の第1所定値に相当)を乗じて求めた値から、起電力和(VTP3+VTP4)にn(請求項中の第2所定値に相当)を乗じて求めた値を差し引いた第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}を求める。
【0051】
なお、m、nは、(VTP1+VTP2)×mの圧力に対する変化率と(VTP3+VTP4)×nの圧力に対する変化率が等しくなるように定められている。従って、例えば、図4及び図5に示す場合は、m=1、n=4に定める。以上のようにm、nの値が定められているため、(VTP1+VTP2)×mから(VTP3+VTP4)×nを差し引くと、圧力に対する変動分が相殺され、図6に示すように、圧力に対して一定の第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}を得ることができる。
【0052】
そこで、上記第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}が、図6に示すように、上限値A以下の第1の基準範囲外であれば、O2以外の異ガスが流れていると判断する。
【0053】
以上のように、第1の値がO2に対応して予め定められた上限値A以下の第1の基準範囲外であるとき、O2とは異なる異ガスが流れていると判別することにより、第1の値を用いて、簡単に、異ガスが流れていると判別することができる。
【0054】
一方、流路に流れる流体の流速がある程度に達すると、各サーモパイルの起電力は、圧力に依存する変化に加えて、流速によっても変化してしまうため、(VTP1+VTP2)×mの圧力に対する変化率と(VTP3+VTP4)×nの圧力に対する変化率が等しくなくなってしまう。そこで、所定流速以上の流体が流れているとき、上記第1の値に基づいた流体判別を停止させることにより、流体判定が正確に行えない第1の値によって流体判定が行われないようにする。
【0055】
そして、上下流側サーモパイルTP1、TP2の起電力差(VTP2−VTP1)にG(請求項中の第3所定値)を乗じた値から、左右側サーモパイルTP3、TP4の起電力和(VTP3+VTP4)にT(請求項中の第4所定値)を乗じた値を減じた第2の値{(VTP2−VTP1)×G−(VTP3+VTP4)×T}に基づいて、流体判別を行う。なお、G、Tは任意の値に定められている。
【0056】
流速が零でないときには、流体の流れによって熱は下流側に運ばれる。このため、起電力差(VTP2−VTP1)は流速に応じた値となり、流速情報に相当する。一方、左右側サーモパイルTP3、TP4に到達する熱量は、流速に伴って減少する。即ち、左右側サーモパイルTP3、TP4の周りの熱拡散が、流体の流れによって大きくなる。従って、上記第2の値は、圧力に劇的な変化がない状況であれば、流路を流れるガスの流速と、そのガスの種類や組成との両者に応じた値となる。
【0057】
そこで、図7に示すように、第2の値が、その第2の値が求められたときの流速v1で例えばO2が流れている状態に対応して、予め定められた上限f1(v1)、下限f2(v1)の第2の基準範囲外であれば、O2以外の異ガスが流れていると判断する。なお、f1(v)は、流速に応じた第2の基準範囲外の上限線を示し、f2(v)は、流速に応じた第2の基準範囲の下限線を示す。
【0058】
以上概略で説明した流体判別装置の詳細な動作を図8のμCOM40内のCPU40aの処理手順を示すフローチャートを参照して以下説明する。
まず、CPU40aは、上下流側サーモパイルTP1及びTP2が発生する熱起電力VTP1、VTP2を取り込んで、起電力差(VTP2−VTP1)を流速に応じた流速情報として取得する。このことから、CPU40aは、流体検出手段として働く。そして、演算した起電力差(VTP2−VTP1)が予め定めた判定値より小さいと、流速なしと判断して(ステップS1でN)、ステップS2に進む。
【0059】
ステップS2において、CPU40aは、次に、上下流側サーモパイルTP1及びTP2、左右側サーモパイルTP3及びTP4が各々発生する熱起電力VTP1、VTP2、VTP3、VTP4を取り込んで、上流側サーモパイルTP1及びTP2の起電力和(VTP1+VTP2)と、左右側サーモパイルTP3及びTP4の起電力和(VTP3+VTP4)を求め、上述した第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}を演算する。
【0060】
次に、CPU40aは、第1流体判別手段として働き、求めた第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}が上限値A(図6参照)の第1の基準範囲内であるか否かを判断する。
【0061】
第1の基準範囲内であれば(ステップS2でY)、CPU40aは、O2が流れていると判断して、ステップS1に戻る。これに対して、第1の基準範囲外であれば(ステップS2でN)、CPU40aは、O2以外の異ガスが流れていると判断して、その旨を報知したり、流路を遮断した後(ステップS3)、ステップS1に戻る。
【0062】
一方、ステップS1で演算した起電力差(VTP2−VTP1)が予め定めた判定値より大きいと、CPU40aは、流速ありと判断して(ステップS1でY)、停止手段として働き、第1の値による流体判断を停止して、第2の値による流体判断を行うため、ステップS4に進む。
【0063】
ステップS4において、CPU40aは、まず、上下流側サーモパイルTP1及びTP2、左右側サーモパイルTP3及びTP4が各々発生する熱起電力VTP1、VTP2、VTP3、VTP4を取り込んで、第2の値{(VTP2−VTP1)×G−(VTP3+VTP4)×T}を算出する。次に、第2流体判別手段として働き、(VTP2−VTP1)に基づいて求めた流速v1に基づき、第2の基準範囲の上限f1(v1)及び下限f2(v1)を算出し、第2の値{(VTP2−VTP1)×G−(VTP3+VTP4)×T}が第2の基準範囲内であるか否かを判断する。
【0064】
第2の基準範囲内であれば(ステップS4でY)、CPU40aは、O2が流れていると判断して、ステップS1に戻る。これに対して、第2の基準範囲外であれば(ステップS4でN)、CPU40aは、O2以外の異ガスが流れていると判断して、その旨を報知したり、流路を遮断した後(ステップS3)、ステップS1に戻る。
【0065】
以上の流体判別装置によれば、請求項中の第1温度センサに相当するサーモパイルTP1、TP2を、マイクロヒータ4に対して流体の流れ方向の両側に配置している。これにより、起電力和(VTP1+VTP2)を得るためのサーモパイルTP1、TP2を流用して流速情報としての起電力差(VTP2−VTP1)を得ることができ、流体判別と流速検出に用いられる温度センサを別々に設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
【0066】
また、サーモパイルTP1、TP2をマイクロヒータ4の両側に各々配置することにより、第1の値及び流速情報としての起電力差(VTP2−VTP1)の感度を高くすることができる。
【0067】
また、流速情報である起電力差(VTP2−VTP1)と、略直交方向に配置されている左右側サーモパイルTP3及びTP4の起電力差とによって求めた第2の値と、第2の基準範囲に基づき、流体判定を行うことにより、流体がある状態であっても、圧力に劇的な変化がない状態であれば、簡単に流体判別を行うことができる。
【0068】
また、サーモパイルTP3及びTP4をマイクロヒータの両側に各々配置することにより、略直交方向における流路内の流体の流れにばらつきを相殺した起電力差(VTP3−VTP4)を得ることができる。
【0069】
なお、上述した実施形態によれば、所定流速以下のときは、第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}に基づく、流体判別を行い、所定流速より小さいときは第2の値{(VTP2−VTP1)×G−(VTP3+VTP4)×T}に基づいて、流体判別を行っていた。しかしながら、例えば、所定流速以下のとき、第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}に基づく、流体判別を行い、所定流速より小さいときは流体判別を行わないようにすることも考えられる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び11記載の発明によれば、流体の流れがない状態において、第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるように、第1及び第2所定値を設定すれば、流体の流れがない状態であれば、第1及び第2温度センサの出力の圧力による変化量が相殺された第1の値に基づいて流体判別を行うことができるので、正確に流体判別を行うことができる流体判別装置及びその方法を得ることができる。
【0072】
請求項2記載の発明によれば、第1の値を用いて、簡単に、所定流体とは異なる流体が流れていると判別することができる流体判別装置を得ることができる。
【0073】
請求項3記載の発明によれば、第1温度センサをヒータに対して流体の流れ方向に配置することにより、第1温度センサの出力を流用して流速情報を得ることができるので、流体判別と流速検出に用いられる温度センサを別々に設ける必要がなくなり、コストダウンを図った流体判別装置を得ることができる。
【0074】
請求項4記載の発明によれば、第1温度センサをヒータの両側に各々配置することにより、第1の値及び流速情報の感度を高くすることができる流体判別装置を得ることができる。
【0075】
請求項5記載の発明によれば、所定流速以上のとき、第1及び第2温度センサの出力は、圧力に依存する変化に加えて、流速によっても変化してしまうため、第1の値に基づいた、流体判別を正確に行えない。このことに着目し、流体の流速が所定流速以上のとき、第1流体判別手段による流体判別を停止させることにより、流体判別が正確に行えない状態で第1流体判別手段が流体判別を行うことがなくなるので、より正確に、流体判別を行うことができる流体判別装置を得ることができる。
【0076】
請求項6記載の発明によれば、流速情報と、略直交方向に配置されている第2温度センサとの出力に基づき、流体判別を行うことにより、劇的な圧力変化がなければ、流体が流れている状態であっても、流体判別を行うことができるようになるので、流体が流れている状態であっても流体判別を行うことができる流体判別装置を得ることができる。
【0077】
請求項7記載の発明によれば、略直交方向における流路内の流体の流れにばらつきがあっても、略直交方向におけるヒータの両側に各々第2温度センサを配置して、その出力和に基づいて、流体判別を行うことにより、流体の流れのばらつきを相殺した出力和に基づいて、流体判別を行うことができるので、より正確に、流体判別を行うことができる流体判別装置を得ることができる。
【0078】
請求項8記載の発明によれば、第2の値に基づいて、簡単に、流体判別を行うことができるようになる流体判別装置を得ることができる。
【0079】
請求項9記載の発明によれば、第2の値を用いて、簡単に、所定流体とは異なる流体が流れていると判別することができる流体判別装置を得ることができる。
【0080】
請求項10記載の発明によれば、所定流速以上のとき、第1及び第2温度センサの出力は、圧力に依存する変化に加えて、流速によっても変化してしまうため、第1の値に基づいた、流体判別を正確に行えない。一方、第2の値に基づいた、流体判別は、劇的な圧力変化がない状態でないと正確に行えないので、より一層正確に流体判別を行うことができる流体判別装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体判別方法を実施した流体判別装置を構成するフローセンサの構成図である。
【図2】図1のフローセンサの断面図である。
【図3】図1のフローセンサ1を用いた流体判別装置の構成ブロック図である。
【図4】左右側サーモパイルTP3及びTP4の起電力和(VTP3+VTP4)の圧力特性を示すグラフである。
【図5】上下流側サーモパイルTP1及びTP2の起電力和(VTP1+VTP2)の圧力特性を示すグラフである。
【図6】第1の値{(VTP1+VTP2)×m−(VTP3+VTP4)×n}の圧力特性を示すグラフである。
【図7】O2が流れているときの第2の値{(VTP2−VTP1)×G−(VTP3+VTP4)×T}の流速特性を示すグラフである。
【図8】図3の流体判別装置を構成するCPU40aの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 マイクロヒータ(ヒータ)
40a CPU(第1流体判別手段、第2流体判別手段、停止手段、流速検出手段)
TP1 上流側サーモパイル(第1温度センサ)
TP2 下流側サーモパイル(第1温度センサ)
TP3 左側サーモパイル(第2温度センサ)
TP4 右側サーモパイル(第2温度センサ)
Claims (11)
- 流路を流れる流体を加熱するヒータと、
前記流体の温度に応じた出力であり、かつ、圧力に対する出力の変化率が互いに異なる第1及び第2温度センサと、
前記第1温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行う第1流体判別手段と、を備え、
前記第1所定値及び前記第2所定値は、前記流体の流れがない状態において、前記第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、前記第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるような値に設定されている
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項1記載の流体判別装置であって、
前記第1流体判別手段は、前記第1の値が、所定流体に対応して予め定められた第1の基準範囲外であるとき、前記所定流体とは異なる流体が流れていると判別する
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項1又は2記載の流体判別装置であって、
前記第1温度センサは、前記ヒータに対して前記流体の流れ方向に配置され、
前記第1温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値を流速情報として得て、該流速情報に基づき、流速を検出する流速検出手段をさらに
備えたことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項3記載の流体判別装置であって、
前記第1温度センサは、前記流体の流れ方向における前記ヒータの両側に各々配置され、
前記第1流体判別手段は、前記両側に各々配置された第1温度センサの出力和に前記第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行い、
前記流速検出手段は、前記両側に各々配置された第1温度センサの出力差を前記流速情報として、前記流速を求める
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項1〜4何れか1項記載の流体判別装置であって、
前記流体の流速が所定流速以上のとき、前記第1流体判別手段による流体判別を停止させる停止手段をさらに備えた
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項3又は4記載の流体判別装置であって、
前記第2温度センサは、前記ヒータに対して前記流体の流れ方向と略垂直方向に配置され、
前記流速情報、及び、前記第2温度センサの出力に基づいて、前記流体判別を行う第2流体判別手段を
備えることを特徴とする流体判別装置。 - 請求項6記載の流体判別装置であって、
前記第2温度センサは、前記流体の流れ方向と略直交方向における前記ヒータの両側に各々配置され、
第1流体判別手段は、前記第1所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力和に前記第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、前記流体判別を行い、
前記第2流体判別手段は、前記流速情報、及び、前記両側に各々配置された第2温度センサの出力和に基づいて、前記流体判別を行う
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項6又は7記載の流体判別装置であって、
前記第2流体判別手段は、前記流速情報に第3所定値を乗じて求めた値から、前記第2温度センサの出力、又は、当該出力に応じた値に第4所定値を乗じて求めた値を減じた第2の値に基づいて、前記流体判別を行う
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項8記載の流体判別装置であって、
前記第2流体判別手段は、前記第2の値が、当該第2の値が求められたときの流速で所定流体が流れている状態に対応して、予め定められた第2の基準範囲外であるとき、前記所定流体とは異なる流体が流れていると判別する
ことを特徴とする流体判別装置。 - 請求項6〜9何れか1項記載の流体判別装置であって、
前記流体の流速が所定流速以上のとき、前記第1流体判別手段による流体判別を停止させ、前記所定流速より小さいとき、前記第2流体判別手段による流体判別を停止させる停止手段をさらに備えた
ことを特徴とする流体判別装置。 - 第1温度センサのヒータにより加熱された流体の温度に応じた出力、又は、当該出力に応じた値に第1所定値を乗じて求めた値から、第2温度センサのヒータにより加熱された流体の温度に応じた出力、又は、当該出力に応じた値に第2所定値を乗じて求めた値を差し引いた第1の値に基づいて、流体判別を行い、
前記第1所定値及び前記第2所定値は、前記流体の流れがない状態において、前記第1所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率と、前記第2所定値を乗じて求めた値の圧力に対する変化率とが等しくなるような値に設定されている
ことを特徴とする流体判別方法。
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