JP4101448B2 - スライドファスナを用いたパンツ及びスライドファスナ - Google Patents

スライドファスナを用いたパンツ及びスライドファスナ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドファスナを用いたパンツ、より詳しくは、務歯上を移動可能な上側及び下側のスライダを有するスライドファスナを用いたパンツ、及びスライドファスナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より一般に市販されているスラックスやジーンズやショートパンツなどのパンツは、パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐりの方向に設けられた前開き部に、務歯上を移動可能な単一のスライダを有するスライドファスナが取り付けられていて、スライダを上方から下方に移動させることにより前開き部を開口させ、スライダを下方から上方に移動させることにより前開き部を再び閉口させるようになっている。
【0003】
そして、このスライドファスナにより開口可能となる前開き部の範囲は、ウエストラインの下側となる位置から股ぐりのやや上側となる位置までである。
【0004】
しかしながら、上述のような従来のパンツでは、男性が小用を足す場合には前開き部の中程から下側のみを開口すれば足りるにも関わらず、その構成上、スライダを移動させて全部を開口する動作を行わなければならないために、前開き部の上部を開口させる動作が無駄になっていた。
【0005】
また、小用を足す場合のみならずパンツの着脱を行う際にも、同一のスライダによりスライド動作を行っていたために、スライダと務歯の噛合に多くの負荷がかかってしまい、スライドファスナの破損を招くことがあった。
【0006】
さらに、老人が従来のパンツを着用する場合には、前開き部が股ぐりのやや上側となる位置までしか設けられていないために、位置が高すぎて小用を足すのに不便を来す場合があった。
【0007】
このことに対応して、特開平09−273009号公報に記載の本件出願人による双方向スライドファスナを用いたパンツでは、務歯上を移動可能な上下二つのスライダを有するスライドファスナを用い、男性が小用を足す場合には、下側のスライダを移動させて前開き部の中程から下側のみを開口することにより、前開き部の上部を無駄に開口させる動作が不要としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の双方向スライドファスナを用いたパンツでは、着用している人が下側のスライダを操作できることに気付かず、下側のスライダによる機能を利用できない場合が多々あった。また、前開き部を閉じる場合において、下側のスライダを上側のスライダと間違えて上側に操作すると、前開き部が全開となり、相手に不快な印象を与える場合が多々あった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、上側のスライダを中間スライダ止め具に接触する位置までしか下げることができないので、パンツを着用している人に下側のスライダが操作できることを容易に理解させることができ、前開き部の上部を無駄に開口させる動作を不要にするなど、下側のスライダによる機能を確実に利用させて操作性を向上でき、また誤って上側、下側のスライダを操作してパンツの前開き部の上下両側を開いた場合にも、中間スライダ止め具により務歯の上下の分割位置が閉じた状態となるため、前開き部があまり左右に広がらず、外部から目立たなくすることができ、また上側のスライダ及び下側のスライダの移動を停止させる中間ストッパとなる中間スライダの位置を調整することが可能で、好みの位置で上側のスライダ及び下側のスライダの移動範囲を調整することができるようにしたスライドファスナを用いたパンツ、及びスライドファスナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によるスライドファスナを用いたパンツは、パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
この務歯の所定の中間位置よりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く上側のスライダと、
前記務歯の所定の中間位置よりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く下側のスライダと、
前記務歯の所定の中間位置に固定させて設けられ、この中間位置で前記上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
を具備している。
【0011】
本発明の他の態様によるスライドファスナを用いたパンツは、パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
この務歯の所定の中間位置よりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く上側のスライダと、
前記務歯の所定の中間位置よりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を閉じる下側のスライダと、
前記務歯の所定の中間位置に固定させて設けられ、この中間位置で前記上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
を具備している。
【0012】
本発明のさらに他の態様によるスライドファスナを用いたパンツは、パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
前記務歯の中間のスライダよりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する上側のスライダと、
前記務歯の中間のスライダよりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する下側スライダと、
前記務歯に設けられ、この務歯上を上方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、前記務歯に対する移動抵抗を前記上側のスライダ及び下側のスライダに比して大きく設定した中間ストッパとなる引き手を有さない中間のスライダと、
を具備している。
【0013】
本発明の一態様によるスライドファスナは、 右側ファスナテープ及び左側ファスナテープと、この左右のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
前記務歯の中間スライダに対し上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する上側のスライダと、
前記務歯の中間スライダに対し下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する下側のスライダと、
前記務歯に設けられ、この務歯上を上方又は下方に移動することにより、前記務歯を開く又は閉じると共に、前記務歯に対する移動抵抗を前記上側のスライダ及び下側のスライダに比して大きく設定した中間ストッパとなる引き手を有さない中間スライドと、
を備えている。
【0014】
本発明の他の態様によるスライドファスナは、右側ファスナテープ及び左側ファスナテープと、この左右のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
前記務歯に固定して設けられて上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
前記務歯の前記中間スライダ止め具に対し上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じる上側のスライダと、
前記務歯の前記中間スライダ止め具に対し下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じる下側のスライダと、
を備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図6は本発明の第1の実施形態を示したものであり、図1はパンツを示す正面図、図2はパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図、図3は上記図2のパンツの前開き部近傍を裏面側から示す図、図4はパンツを示す拡大縦断面図、図5はスライドファスナを示す正面図、図6は下側のスライダを上げて開口させた状態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図である。
【0016】
なお、ここで述べるパンツは、スラックス、ズボン、トラウザーズ、パンタロン、ジーンズ、ショートパンツ、ニッカボッカーズ、スキーパンツ、オーバーオール、ジャンプスーツ等を含む広い概念のものである。
【0017】
第1の実施形態のパンツ1は、例えば図1から図6に図示のように、右前布2、左前布3、右後ろ布4、左後ろ布5の各布を互いに縫合し、ベルト6、ポケット7等を取り付けてなる。
【0018】
このとき、上記右前布2、左前布3、右後ろ布4、左後ろ布5の4つの布が互いに寄り集まって縫合される部分が股ぐり8となっており、この股ぐり8から前側上部に向かって、右前布2と左前布3が互いに対向する部分が前開き部9となっている。
【0019】
この前開き部9は、あき止まりがほぼ股ぐり8の付近になるように、すなわち後ろ布4,5との縫合部近傍まで延長して設けられており、通常のパンツに比して、股ぐり8方向の長さが長く、同方向へ十分に開口することができるようになっている。
【0020】
この前開き部9においては、右前布2に持出し11が、左前布3に見返し12がそれぞれ取り付けられ、これら持出し11と見返し12にスライドファスナ13が取り付けられる。
【0021】
すなわち、パンツ専用のカーブした形状のスライドファスナ13が、上の止め金具23(図5参照)がウエスト出来上りからやや下(例えば1cm下)になるように、また、下の止め金具24があき止まりからやや上(例えば0.5cm上)になるように、ファスナテープ21(図5参照)と右前布2端の裁ち目を中表に合わせて縫合されている。
【0022】
上記スライドファスナ13は、図5に示すように、ファスナテープ21と、この左右のファスナテープ21の互いに対向する縁部に上端が開き下端が閉じた状態で固定された務歯22と、この務歯22上の所定の中間位置よりも上側及び下側に設けられた上側及び下側のスライダ31,32と、このスライダ31,32の移動範囲を規定する止め金具23,33,24とを有してなり、このスライドファスナ13は、スライダ31と中間の止め金具33の間に位置する務歯22が互いに係合して閉口しており、スライダ31より上側に位置する務歯22は互いの係合が解除されて開口するようになっている。また、スライドファスナ13は、下側の止め金具24とスライダ32の間に位置する務歯22が互いに係合して閉口しており、中間の止め金具33とスライダ32の間に位置する務歯22は互いの係合が解除されて開口するようになっている。上側のスライダ31は、上側の務歯22上を下方向に移動することにより前記務歯を開き、下側のスライダ33は、下側の務歯22上を下方向に移動することにより前記務歯を開く。
【0023】
止め金具33は、務歯22の所定の中間位置(例えば、止め金具24から上へ12cmの位置)に設けられ、この分割位置で前記上側及び下側のスライダ31,32の移動を停止させるスライダ止め具となっている。
【0024】
すなわち、前開き部9の上側が閉口している状態では、上側のスライダ31が中間の止め金具33近傍に達し、前開き部9の下側が閉口している状態では、下側のスライダ32が下側の止め金具24近傍に達している。
【0025】
また、スライドファスナ13が取り付けられている部分のやや上には、ベルト6上にホック14が取り付けられている。
【0026】
次に、このような実施形態のパンツ1を使用する方法について説明する。
上述のようなパンツ1を着用する場合には、ホック14を外して上側のスライダ31を適当な位置(必ずしも中間の止め金具33に接触するまで下げる必要はない)まで下げてから、片足ずつ両足を挿通してウエストの所定位置まで持ち上げ、その後に、ホック14を係止して該上側のスライダ31を上の止め金具23により上方への移動が規制される位置まで上げれば良い。
【0027】
また、男性が小用を足す場合には、下側のスライダ32を適当な位置(必ずしも下の止め金具24に接触するまで下げる必要はない)まで下げて用を足し、その後、該下側のスライダ32を中間の止め金具33により上方への移動が規制される位置まで上げれば良い。
【0028】
このような実施形態によれば、上側のスライダ31を中間の止め金具33に接触する位置までしか下げることができないので、着用している人に下側のスライダ32を操作できることを容易に理解させることができ、前開き部9の上部を無駄に開口させる動作を不要にする等の下側のスライダによる機能を確実に利用させて操作性を向上することができる。また、誤ってスライダ31,32を操作して前開き部9の上下両側を開いた場合にも、中間の止め金具33により務歯22の上下の分割位置が閉じた状態となるので、前開き部9があまり左右に広がらず、該前開き部9が開いたことを外部から目立たなくすることができる。
【0029】
図7から図8は本発明の第2の実施形態を示したものであり、図7はパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図、図8はスライドファスナ及びその近傍を示す正面図である。図7から図8では、図1乃至図6に示した第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0030】
第2の実施形態のパンツ41は、図8から図9の図示のように、前記スライドファスナ13の右側のテープ21を前記前開き部9の右前布2の持出し11に取り付け、前記スライドファスナ13の左側のテープ21を前記前開き部9の左前布3の見返し12に取り付け、前記前開き部9の持出し11と見返し12とを前記止め金具33の右側の位置で縫い目42により縫い合わせている。
【0031】
この状態で上側のスライダ31が中間の止め金具33近傍に達した場合、スライダ31の引き手34が上側に向くことになる。また、下側のスライダ32が中間の止め金具33近傍に達した場合、スライダ32は、見返し12によって確実に隠すことができる。
【0032】
図9から図11は本発明の第3の実施形態を示したものであり、図9はパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図、図10はスライドファスナを示す正面図、図11は下側のスライダを上げて開口させた状態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図である。図9から図11では、図1乃至図6に示した第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0033】
第3の実施形態のパンツ51のスライドファスナ53は、図9から図11に図示のように、ファスナテープ21と、務歯22と、務歯22上を移動する上側及び下側のスライダ61,62と、このスライダ61,62の移動範囲を規定する止め金具23,63,24とを有してなり、このスライドファスナ53は、2つのスライダ61,62の間に位置する務歯22が互いに係合して閉口しており、2つのスライダ61,62の外側に位置する務歯22は互いの係合が解除されて開口するようになっている。止め金具63は、スライドファスナの務歯22の所定の中間位置に設けられ、この中間位置で前記上側及び下側のスライダ61,62の移動を停止させるスライダ止め具となっている。
【0034】
すなわち、前開き部9の上側が閉口している状態では、上側のスライダ61が中間の止め金具63近傍に達し、前開き部9の下側が閉口している状態では、下側のスライダ62が下側の止め金具24近傍に達している。
【0035】
このような実施形態によれば、図1乃至図6に示した第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、前開き部9の下側を閉口する場合に下側のスライダ62を下げるので、図1乃至図6に示した第1の実施形態に比べてスライダ62を目立たなくすることができる。
【0036】
図12から図15は本発明の第4の実施形態を示したものであり、図12はパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図、図13はスライドファスナを示す正面図、図14は中間のスライダを上側に移動させた場合の状態を示す説明図、図15は中間のスライダを下側に移動させた場合の状態を示す説明図である。図12から図15では、図1乃至図6に示した第1の実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0037】
第4の実施形態のパンツ71のスライドファスナ73は、図12から図15に図示のように、ファスナテープ21と、務歯22と、務歯22上を移動する上側、中間及び下側のスライダ31,83,32と、このスライダ31,83,32の移動範囲を規定する止め金具23,24とを有してなり、このスライドファスナ73は、スライダ31と中間のスライダ83の間に位置する務歯22が互いに係合して閉口しており、スライダ31より上側に位置する務歯22は互いの係合が解除されて開口するようになっている。また、スライドファスナ73は、下側の止め金具24とスライダ32の間に位置する務歯22が互いに係合して閉口しており、中間のスライダ83とスライダ32の間に位置する務歯22は互いの係合が解除されて開口するようになっている。上側のスライダ31は、務歯22上を下方向に移動することにより前記務歯を開き、中間のスライダ83は、務歯22上を上方向に移動することにより前記務歯を開き、下側のスライダ33は、務歯22上を下方向に移動することにより前記務歯を開く。
【0038】
第4の実施形態のスライドファスナ73の場合は、図1乃至図6に示した第1の実施形態のスライダ止め具の代わりに中間のスライダ83を務歯22に設け、スライダ31を前記務歯の中間のスライダ83よりも上側に設け、スライダ32を前記務歯の中間のスライダ83よりも下側に設けている。このスライダ83は、スライダ31,32のように頻繁に操作するわけではないので、引き手を設けずフラットな形状になっている。務歯22に対する中間のスライダ83の抵抗は、かしめ等の方法によりスライダ31,32よりも大きく設定している。
【0039】
スライドファスナ73は、図14に示すように、中間のスライダ83を上側に移動させると、中間のスライダ83とスライダ32の間を大きく開くことが可能になる。また、スライドファスナ73は、図15に示すように、中間のスライダ83を下側に移動させると、スライダ31の上側を大きく開くことが可能になる。図15に示す調整を行うことで、ウエストが大きい人でもパンツ71を容易に着用できる。
【0040】
このような実施形態によれば、務歯22に対する中間のスライダ83の抵抗を大きく設定することにより、中間のスライダ83に図1乃至図6に示した止め金具33と同様の機能を持たせることができるので、図1乃至図6に示した第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、中間のスライダ83の位置を調整することにより、スライダ31,32の操作により前開き部9がそれぞれ開く範囲の調整を行え、操作性が向上するとともにユーザーの体型や好みに合った調整が可能になる。
【0041】
尚、図1乃至図11に示した実施形態では、スライドファスナの務歯を前記上側及び下側に分割する分割位置に設けるスライダ止め具として、止め金具33,63を用いたが、前記スライダ止め具としては、金属製以外にも、ビニール製のものや、糸による縫付け等、各種適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、上側のスライダを中間スライダ止め具に接触する位置までしか下げることができないので、パンツを着用している人に下側のスライダが操作できることを容易に理解させることができ、前開き部の上部を無駄に開口させる動作を不要にするなど、下側のスライダによる機能を確実に利用させて操作性を向上でき、また誤って上側、下側のスライダを操作してパンツの前開き部の上下両側を開いた場合にも、中間スライダ止め具により務歯の上下の分割位置が閉じた状態となるため、前開き部があまり左右に広がらず、外部から目立たなくすることができ、また上側のスライダ及び下側のスライダの移動を停止させる中間ストッパとなる中間スライダの位置を調整することが可能で、好みの位置で上側のスライダ及び下側のスライダの移動範囲を調整することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のパンツを示す正面図。
【図2】上記第1の実施形態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図3】上記図2のパンツの前開き部近傍を裏面側から示す図。
【図4】上記第1の実施形態のパンツを示す拡大縦断面図。
【図5】上記第1の実施形態のスライドファスナを示す正面図。
【図6】上記第1の実施形態において、下側のスライダを上げて開口させた状態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図7】本発明の第2の実施形態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図8】上記第2の実施形態のスライドファスナを示す正面図。
【図9】本発明の第3の実施形態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図10】上記第3の実施形態のスライドファスナを示す正面図。
【図11】上記第3の実施形態において、下側のスライダを上げて開口させた状態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図12】本発明の第4の実施形態のパンツの前開き部近傍を示す拡大正面図。
【図13】上記第4の実施形態のスライドファスナを示す正面図。
【図14】上記第4の実施形態の中間のスライダを上側に移動させた場合の状態を示す説明図。
【図15】上記第4の実施形態の中間のスライダを下側に移動させた場合の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…パンツ
2…右前布
3…左前布
4…右後ろ布
5…左後ろ布
8…股ぐり
9…前開き部
13…スライドファスナ
22…務歯
31,32…スライダ
33…止め金具

Claims (7)

  1. パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
    この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
    前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
    上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
    この務歯の所定の中間位置よりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く上側のスライダと、
    前記務歯の所定の中間位置よりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く下側のスライダと、
    前記務歯の所定の中間位置に固定させて設けられ、この中間位置で前記上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
    を具備することを特徴とするスライドファスナを用いたパンツ。
  2. パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
    この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
    前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
    上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
    この務歯の所定の中間位置よりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く上側のスライダと、
    前記務歯の所定の中間位置よりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を閉じる下側のスライダと、
    前記務歯の所定の中間位置に固定させて設けられ、この中間位置で前記上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
    を具備することを特徴とするスライドファスナを用いたパンツ。
  3. パンツ前側においてウエストラインの下側から股ぐり方向に設けられた前開き部と、
    この前開き部の右前布の持出しに取り付けられた右側のファスナテープと、
    前記前開き部の左前布の見返しに取り付けられた左側のファスナテープと、
    上端が開き下端が閉じた状態で、前記右側及び左側のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
    前記務歯の中間のスライダよりも上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する上側のスライダと、
    前記務歯の中間のスライダよりも下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する下側スライダと、
    前記務歯に設けられ、この務歯上を上方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、前記務歯に対する移動抵抗を前記上側のスライダ及び下側のスライダに比して大きく設定した中間ストッパとなる引き手を有さない中間のスライダと、
    を具備することを特徴とするスライドファスナも用いたパンツ。
  4. 前記前開き部の持出しと見返りとを前記中間スライダ止め具の右側位置で縫い合わせたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドファスナを用いたパンツ。
  5. 前記前開き部は、股ぐり方向に向けて後ろ布との縫合部近傍に達する位置まで設けられ、これに応じて上記スライドファスナも後ろ布との縫合部近傍まで延出して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載のスライドファスナを用いたパンツ。
  6. 右側ファスナテープ及び左側ファスナテープと、この左右のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
    前記務歯の中間スライダに対し上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する上側のスライダと、
    前記務歯の中間スライダに対し下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じると共に、引き手を有する下側のスライダと、
    前記務歯に設けられ、この務歯上を上方又は下方に移動することにより、前記務歯を開く又は閉じると共に、前記務歯に対する移動抵抗を前記上側のスライダ及び下側のスライダに比して大きく設定した中間ストッパとなる引き手を有さない中間スライドと、
    を備えたことを特徴とするスライドファスナ。
  7. 右側ファスナテープ及び左側ファスナテープと、この左右のファスナテープの互いに対向する縁部に取り付けられた務歯と、
    前記務歯に固定して設けられて上側及び下側のスライダの移動を停止させる中間スライダ止め具と、
    前記務歯の前記中間スライダ止め具に対し上側に設けられ、この上側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じる上側のスライダと、
    前記務歯の前記中間スライダ止め具に対し下側に設けられ、この下側の務歯上を下方向に移動することにより前記務歯を開く又は閉じる下側のスライダと、
    を備えたことを特徴とするスライドファスナ。
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