JP4101205B2 - 電池パック及び電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池パック及び電池パックを有する電源装置に関する。
携帯用電子装置においては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の二次電池を有する電池パックが電源として使用されている。近年、複数の電池パックの装着スロットを有し、複数の電池パックを装着することにより長時間の連続使用が可能な電子装置(例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)が販売されている。
並列に接続された複数の電池パックを同時に放電状態にすると、残存容量(SOC(State of Charge))が大きな電池パックから残存容量が小さな電池パックに充電電流が流れ、電池パックが急速に放電し、電池パックが早期に劣化することが知られている。そこで多くの携帯用電子装置においては、電子装置に複数の電池パックを装着した場合、電池パックは1つずつ順次放電するように制御される。
多くの携帯用電子装置は、商用交流電力を入力し直流電圧を出力するAC/DCコンバータ(主電源)を取り外し可能に接続する。電子装置に接続されたAC/DCコンバータは、負荷である電子装置に電流を供給すると共に、電池パックを充電する。しかし、電子装置に装着され、並列に接続された複数の電池パックを同時に充電状態にすると、充電器であるAC/DCコンバータから複数の電池パックに大きな充電電流が流れ、AC/DCコンバータの最大電流定格を超える恐れがあり、又はAC/DCコンバータの出力電圧が低下して電子装置が正常に動作しなくなる恐れがある。そこでAC/DCコンバータを接続可能な電子装置に複数の電池パックを装着した場合、一般に、電池パックは1つずつ順次充電されるように制御される。
特許文献1(米国特許第5903764号明細書)に、複数のスマートバッテリを搭載し、その中から1つのスマートバッテリを選択して放電させる従来例のコントローラが開示されている。従来例の装置は、複数のスマートバッテリと、コントローラとを有する。コントローラは、各スマートバッテリと主電源バスとの間に挿入された複数のスイッチと、複数のスイッチの中から1つのスイッチのみを選択して導通させるスマートセレクタと、を有する。コントローラは各スマートバッテリの装着の有無の情報、AC/DCコンバータの接続の有無の情報、及びバッテリ状態アラームメッセージを含む各スマートバッテリからのバッテリ状態データを入力し、これらの情報に基づいていずれか1つのスマートバッテリを選択し、そのスマートバッテリに直列に接続されたスイッチのみを導通させる。
特許文献1に記載のコントローラにより、電池パックが急速に放電して電子装置の連続使用可能時間が短くなったり、電池パックが早期に劣化することを防止できる。
米国特許第5903764号明細書
しかし、従来例のコントローラは複雑な回路構成を有し、高価であった。
複数のスマートバッテリ(電池パック)の中から1つのスマートバッテリを選択して動作させるための回路及びソフトウエアを、複数のスマートバッテリを装着可能な従来例のコントローラを内蔵する電子装置毎に、新たに専用に開発する必要があった。
スマートバッテリ(電池パック)と従来例のコントローラとの間で種々のデータを交換する必要がある故に、スマートバッテリ自体の仕様も複雑になり、高価であった。複雑なインターフェースを有し高価なスマートバッテリ自体は、汎用性のある電池パックになりえなかった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、非常に簡単な接続により、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価な電池パックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の回路構成を簡素化し、安価なものとし、且つ電池パックが急速に放電して電子装置の連続使用可能時間が短くなったり、電池パックが早期に劣化することを防止することが可能な電池パックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の開発において、複数の電池パックの中から1つの電池パックを選択して動作させるための回路及びソフトウエアの新規開発がほとんどいらない電池パックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電池パックを装着する種々の電源装置(又は電子装置)に装着可能な汎用性のある電池パックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の本発明の電池パックを装着する小型で安価な電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、主電源(例えばAC/DCコンバータ)から過電流が流れたり、負荷に電源変動等の悪影響を与えることを防止しつつ、複数の電池パックを1つずつ順次充電する小型で安価な電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、ユーザからの指示により、本発明の電池パック自体の判断により自動的に1つの電池パックが選択され動作するモードと、ユーザが選択した電池パックが選択され動作するモード、又は残存容量が最も大きい電池パックが選択され動作するモードとが選択可能な電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、二次電池と、第1の電源端子及び第2の電源端子と、装着検出端子と、存在表示信号入出力端子と、放電用スイッチング素子及び充電用スイッチング素子と、制御回路部と、を有する電池パックであって、前記第1の電源端子及び第2の電源端子は前記二次電池の電力を出力し、前記装着検出端子は、前記電池パックが電子装置に装着されたことを検出するための端子であり、前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子は、前記二次電池と前記第1の電源端子及び第2の電源端子との間に直列に接続されており、前記制御回路部は、前記存在表示信号入出力端子を通じて他の電池パックが出力した存在表示信号を入力し、前記存在表示信号入出力端子を通じて存在表示信号を出力するものであり、更に、前記電池パックが電子装置に装着されたことを検出し且つ他の電池パックから存在表示信号を入力しない場合は、存在表示信号を出力し且つ前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を導通させ、若しくは、前記電池パックが前記電子装置に装着されたことを検出せず又は他の電池パックから存在表示信号を入力した場合は、存在表示信号を出力せず且つ前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を遮断する、ことを特徴とする電池パックである。
複数の本発明の電池パックを並列に接続する電子装置において、1つの電池パックが存在表示信号を出力し、存在表示信号を出力する電池パックが充電され又は放電する。本発明は、非常に簡単な接続により、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価な電池パックを実現できるという作用を有する。
本発明は、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の回路構成を簡素化し、安価なものとし、且つ電池パックが急速に放電して電子装置の連続使用可能時間が短くなったり、電池パックが早期に劣化することを防止することが可能な電池パックを実現できるという作用を有する。
本発明は、電池パックが電子装置に装着されたか否かを正確に判定する電池パックを実現できる。更に、例えば装着検出端子にスイッチを接続してスイッチを導通/遮断制御することにより、電池パックの動作を外部から制御することが出来る。
本発明は、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の開発において、複数の電池パックの中から1つの電池パックを選択して動作させるための回路及びソフトウエアの新規開発がほとんどいらない電池パックを実現できるという作用を有する。
本発明は、複数の電池パックを装着する種々の電源装置(又は電子装置)に装着可能な汎用性のある電池パックを実現できるという作用を有する。
「存在表示信号」は、複数の本発明の電池パックを並列に接続する電子装置において、所定の信号を出力する1つの電池パックが基本的に充電され又は放電し、所定の信号を出力しない他の電池パックが基本的に充電せず且つ放電しないという構成における、所定の信号を意味する。「存在表示信号」の呼び方は任意である。
請求項2に記載の発明は、前記充電用スイッチング素子は放電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、前記電池パックが電子装置に装着されている状態で、それまで入力していた他の電池パックからの前記存在表示信号がなくなった場合は、前記制御回路部は、直ちに前記放電用スイッチング素子を導通させ、その後存在表示信号を出力し、前記充電用スイッチング素子を導通させることを特徴とする請求項1に記載の電池パックである。
本発明は、突然他の電池パックが外された場合においても、途切れることなく電子装置に電力を供給する電池パックを実現できるという作用を有する。それまで入力していた他の電池パックからの存在表示信号がなくなった場合、2つの新たな電池パックが同時に放電用スイッチング素子を導通させたとしても、充電用スイッチング素子を遮断している故に、2つの新たな電池パックの間で充放電電流が無駄に流れることはない。その後、1つの新たな電池パックが存在表示信号を出力したならば、他の新たな電池パックは放電用スイッチング素子を遮断させる。2つの新たな電池パックの間で充放電電流が無駄に流れることはない。
請求項3に記載の発明は、前記充電用スイッチング素子は放電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、前記電池パックが電子装置に装着され、前記制御回路部が存在表示信号を出力し、主電源が外部から電子装置に電力を供給している状態で、前記二次電池が充電されてその残存容量が所定の上限値に達した場合に、前記制御回路部は、存在表示信号の出力を停止し、その後所定時間内に他の電池パックから存在表示信号を入力した場合に、前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を遮断させ、若しくは、その後所定時間内に他の電池パックから存在表示信号を入力しなかった場合に、前記充電用スイッチング素子のみを遮断させる、ことを特徴とする請求項1に記載の電池パックである。
本発明の電池パックは、充電状態において残存容量が所定の上限値(典型的には満充電時の残存容量)に達した時に、存在表示信号の出力を止める。本発明の他の電池パックが自動的に、充電状態に設定して充電を開始し、存在表示信号を出力する。本発明の電池パックは、このようにして充電器により順次充電される。本発明の電池パックを複数並列接続した充電器は、洩れなく全ての電池パックを満充電できる。存在表示信号の出力を止めた後も、他の電池パックが存在表示信号を出力するまでは、少なくとも放電可能にしておく。他の電池パックが存在しない場合には、充電を禁止し、放電を可能にしておく。これにより、突然主電源(商用交流電力を入力し、電池パックを充電し、且つ負荷に電力を供給する。)が外されても、直ちに電池パックが放電を開始する故に、電子装置への電力供給が途切れる恐れがない。
請求項4に記載の発明は、前記放電用スイッチング素子は充電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、前記電池パックが電子装置に装着され、前記制御回路部が存在表示信号を出力している状態で、前記二次電池が放電してその残存容量が所定の下限値に達した場合に、前記制御回路部は、直ちに前記充電用スイッチング素子を遮断させ、その後存在表示信号の出力を停止し、所定時間後に前記放電用スイッチング素子を遮断させる、ことを特徴とする請求項1に記載の電池パックである。
本発明の電池パックは、放電状態において残存容量が所定の下限値(典型的には完全放電時の残存容量)に達した時に、直ちに充電用スイッチング素子を遮断させ、その後存在表示信号の出力を止める。電池パックが存在表示信号の出力を停止することにより、本発明の他の電池パックが自動的に放電を開始し、存在表示信号を出力する。他の電池パックが自動的に放電を開始するまで、元の電池パックは放電を継続する故に、電子装置への電力供給は途切れない。他の電池パックが自動的に放電を開始した時、元の電池パックの充電用スイッチング素子は遮断しているので、他の電池パックから元の電池パックに無駄な電流が流れる恐れはない。所定時間内に他の電池パックが存在表示信号を出力しなければ、元の電池パックは自動的に放電用スイッチング素子及び充電用スイッチング素子を遮断させる故に、その電池パックが過放電する恐れはない。
請求項5に記載の発明は、前記存在表示信号入出力端子は1個の存在表示信号入出力端子で構成されることを特徴とする請求項1に記載の電池パックである。
本発明は、1本の経路で複数の電池パック(典型的には2つの電池パック)の存在表示信号入出力端子を接続することにより、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価な電池パックを実現できるという作用を有する。本発明の電池パックは、少ない端子数で、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価で小型の電池パックを実現する。
請求項6に記載の発明は、前記存在表示信号入出力端子は、他の電池パックが出力した存在表示信号を入力する存在表示信号入力端子と、前記制御回路部からの存在表示信号を出力する存在表示信号出力端子と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電池パックである。
本発明は、例えば2つの電池パックの存在表示信号入力端子と存在表示信号出力端子とを相互に接続することにより、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価な電池パックを実現できるという作用を有する。
請求項7に記載の発明は、並列に接続した、請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の複数の電池パックを有することを特徴とする電源装置である。
本発明は、複数の本発明の電池パックを装着する小型で安価な電源装置を実現できるという作用を有する。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、主電源(例えばAC/DCコンバータ)から過電流が流れたり、負荷に電源変動等の悪影響を与えることを防止しつつ、複数の電池パックが1つずつ順次放電し又は充電される小型で安価な電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、ユーザが第1のモード又は第2のモードを含むモードを設定入力可能な操作入力部と、各電池パックの残存容量の情報を入力する第2の制御回路部と、を更に有し、ユーザが前記操作入力部を通じて第1のモードを設定入力した場合は、複数の前記電池パックが自動的に存在表示信号出力順位を決定して放電し又は充電され、ユーザが前記操作入力部を通じて第2のモードを設定入力した場合は、前記第2の制御回路部は、複数の前記電池パックを制御して、残存容量が大きい順に前記電池パックが放電し、又は残存容量が小さい順に前記電池パックが充電されるようにする、ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置である。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、ユーザからの指示により、本発明の電池パック自体の判断により自動的に1つの電池パックが選択され動作するモードと、残存容量が最も大きい電池パックが選択され動作するモードとが選択可能な電源装置を実現できるという作用を有する。第2の制御回路部は典型的にはCPU(中央演算装置)であって、CPUは、例えば各電池パックの残存容量の情報を取得し、残存容量が大きい順に電池パックに優先順位を与える。
請求項9に記載の発明は、ユーザが第1のモード又は第2のモードを含むモードを設定入力可能な操作入力部と、第2の制御回路部と、を更に有し、ユーザが前記操作入力部を通じて第1のモードを設定入力した場合は、複数の前記電池パックが自動的に存在表示信号出力順位を決定して放電し又は充電され、ユーザが前記操作入力部を通じて第2のモードを設定入力した場合は、前記第2の制御回路部は、複数の前記電池パックを制御して、ユーザが前記操作入力部を通じて選択した任意の電池パックが放電し又は充電されるようにする、ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置である。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、ユーザからの指示により、本発明の電池パック自体の判断により自動的に1つの電池パックが選択され動作するモードと、ユーザが選択した電池パックが選択され動作するモードとが選択可能な電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項10に記載の発明は、ユーザが前記第2のモードを設定入力した場合、前記第2の制御回路部は、電池パックの前記装着検出端子に接続される回路を切り換えて、その時放電又は充電中の電池パックを電子装置に装着されていない状態に設定することにより、その電池パックに代えて、次の電池パックが放電し又は充電されるようにする、ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電源装置である。
本発明は、複数の本発明の電池パックを有し、ユーザからの指示により、本発明の電池パック自体の判断により自動的に1つの電池パックが選択され動作するモードと、ユーザが選択した電池パックが選択され動作するモード又は残存容量が最も大きい電池パックが選択され動作するモードと、が選択可能な電源装置を実現できるという作用を有する。
請求項11に記載の発明は、商用交流電力を入力し直流電圧を出力する主電源を取り外し可能に接続し、主電源線と、DC/DCコンバータと、スイッチと、を更に有し、前記主電源線は、前記主電源が接続された場合は、前記主電源が前記電池パックの二次電池を充電する電流及び負荷に供給する電流を通し、前記主電源が接続されない場合は、前記電池パックが前記負荷に出力する電流を通し、前記DC/DCコンバータは、前記主電源線と前記電池パックの前記第1の電源端子又は前記第2の電源端子との間に接続され、所定の定電流を出力する定電流源又は電流値が所定の閾値で制限され所定の定電圧を出力する制限電流付き定電圧電源であって、前記主電源線を通じて前記主電源が出力する直流電圧を入力し、前記電池パックに充電電流を供給し、前記スイッチは、前記電池パックの前記第1の電源端子又は前記第2の電源端子と前記主電源線との間に接続され、前記主電源が直流電圧を出力する場合に遮断し、前記主電源が直流電圧を出力しない場合に導通する、ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置である。
本発明は、電池パックを適切に充電するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータが電池パックを充電する時と電池パックが放電する時とで回路を適切に切り換えるスイッチとを有する。本発明は、電池パックへの充電電流の変動が、主電源の出力電圧にほとんど悪影響を与えない電源装置を実現する。本発明は、主電源が取り外された時、直ちに電池パックから負荷回路に電流を供給する使い易い電源装置を実現する。
本発明によれば、非常に簡単な接続により、並列に接続された複数の電池パックの中から1つの電池パックが自動的に選択され、動作する安価な電池パックを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の回路構成を簡素化し、安価なものとし、且つ電池パックが急速に放電して電子装置の連続使用可能時間が短くなったり、電池パックが早期に劣化することを防止することが可能な電池パックを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の電池パックを装着する電源装置(又は電源装置を含む電子装置)の開発において、複数の電池パックの中から1つの電池パックを選択して動作させるための回路及びソフトウエアの新規開発がほとんどいらない電池パックを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の電池パックを装着する種々の電源装置(又は電子装置)に装着可能な汎用性のある電池パックを実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の本発明の電池パックを装着する小型で安価な電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の本発明の電池パックを有し、主電源(例えばAC/DCコンバータ)から過電流が流れたり、負荷に電源変動等の悪影響を与えることを防止しつつ、複数の電池パックを1つずつ順次充電する小型で安価な電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、複数の本発明の電池パックを有し、ユーザからの指示により、本発明の電池パック自体の判断により自動的に1つの電池パックが選択され動作するモードと、ユーザが選択した電池パックが選択され動作するモード、又は残存容量が最も大きい電池パックが選択され動作するモードとが選択可能な電源装置を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜図3を用いて、実施の形態1の電池パック及び電源装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1の電子装置(電源装置を含む。)の構成を示すブロック図である。図1において、101は主電源、102は電子装置である。電子装置102は、第1の電池パック103、第2の電池パック104、負荷105を有する。実施の形態1において、主電源101はAC/DCコンバータである。電子装置102はパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)である。負荷105はPCの内部回路である。
第1の電池パック103及び第2の電池パック104は、電子装置102に着脱可能に装着される。第1の電池パック103は、第1の電源端子111、第2の電源端子(グラウンド端子)112、存在表示信号入出力端子113、状態情報通信端子114、装着検出端子115、二次電池116、制御回路部118、スイッチ119を有する。制御回路部118は、状態設定部117を有する。同様に第2の電池パック104も、第1の電源端子121、第2の電源端子122、存在表示信号入出力端子123、状態情報通信端子124、装着検出端子125、二次電池126、制御回路部128、スイッチ129を有する。制御回路部128は、状態設定部127を有する。負荷105は、CPU106を有する。第1の電池パック103と第2の電池パック104とは、同一の電池パックである。主電源101、CPU106、電池パック103、104は電源装置を構成する。
電子装置102は、商用交流電流を入力し所定の直流電圧を出力する主電源101を取り外し可能に接続する。主電源101は、電力供給端子141、ダイオード143及び電源ライン131を通じて負荷105に電力を供給する。電池パック103、104の第1の電源端子111、121は電源ライン131に接続され、電源ライン131を通じて充放電する。存在表示信号入出力端子113、123は存在表示ライン132により相互に接続される。CPU106と状態情報通信端子114、124とは状態情報通信ライン133により接続される。
実施の形態1において、電池パックが電子装置102に装着された順番に電池パックは動作状態(後述する放電状態304、充電状態305)となり、放電又は充電する。
図2は、本発明の実施の形態1の第1の電池パック103の詳細な構成を示す図である。図1で示した構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。第1の電池パック103は、上述した素子に加えて、A/D変換器203、204、温度検出部205、N型MOSトランジスタ206、207、抵抗208〜212、電流検出部213を有する。スイッチ119は、充電用スイッチング素子201、放電用スイッチング素子202を有する。充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202はP型MOSトランジスタであって、それぞれ放電方向に導通可能な寄生ダイオード、充電方向に導通可能な寄生ダイオードを有する。制御回路部118は、マイクロコンピュータ221、ハードウェア処理部222を有する。マイクロコンピュータ221は、状態設定部117を有する。ハードウェア処理部222は、ORゲート223、N型MOSトランジスタ224、225、抵抗226、遅延回路231、232を有する。遅延回路231は、ダイオード233、236、抵抗234、コンデンサ235を有する。遅延回路232は、ダイオード237、240、抵抗238、コンデンサ239を有する。
A/D変換器203は二次電池116の両端電圧を抵抗208及び209で分圧した電圧を入力し、デジタル値に変換して制御回路部118のマイクロコンピュータ221に送る。A/D変換器204は第1の電源端子111の電圧を抵抗210及び211で分圧した電圧を入力し、デジタル値に変換してデジタル値を制御回路部118のマイクロコンピュータ221に送る。温度検出部205は二次電池116の温度を検出し、検出温度の情報を制御回路部118のマイクロコンピュータ221に送る。電流検出部213は、第2の電源端子112(典型的にはグラウンド端子)に流れる電流の方向(充電電流又は放電電流)及び電流の値を検出し、それらの情報を制御回路部118のマイクロコンピュータ221に送る。
制御回路部118は、電池パックが通常の放電時又は充電時に充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通状態にする(スイッチ119を導通状態にする。)。
制御回路部118は、電流検出部213からの電流の方向(充電電流又は放電電流)及び電流の値の情報に基づいて、充電又は放電された電荷を積算して残存容量を算出し、放電時に二次電池116の残存容量が所定の下限値に達した場合(電池パックが完全放電したと判断した場合)、温度検出部205が出力する温度情報が所定の上限値以上になった場合、電流検出部213が検出した放電電流が所定の上限値以上になった場合、状態設定部117に非動作状態(後述する装着状態302等)に遷移するように指示し、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする(スイッチ119を遮断状態にする。)。
二次電池116の残存容量が所定の下限値に達したことを検知することに代えて、制御回路部118は、放電時にA/D変換器203が出力する二次電池116の電圧が所定の下限値(完全放電電圧)以下になった場合、状態設定部117に非動作状態(後述する装着状態302等)に遷移するように指示し、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にしても良い(スイッチ119を遮断状態にしても良い。)。
制御回路部118は、電流検出部213からの電流の方向(充電電流又は放電電流)及び電流の値の情報に基づいて、充電又は放電された電荷を積算して残存容量を算出し、充電時に二次電池116の残存容量が所定の上限値に達した場合(電池パックが満充電されたと判断した場合)、充電用スイッチング素子201を遮断状態にする(スイッチ119を遮断状態にする。)。これに代えて、制御回路部118は、充電時にA/D変換器203の検出電圧(二次電池116の正極電圧と等価である。)が所定の上限値(満充電電圧)以上になった場合、充電用スイッチング素子201を遮断状態にしても良い。
又、制御回路部118は、温度検出部205が検出した二次電池116の温度が所定の上限値以上になった場合、電流検出部213が検出した充電電流が所定の上限値以上になった場合、状態設定部117に動作状態(後述する放電状態304、充電状態305)を停止するよう指示し、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする(スイッチ119を遮断状態にする。)。
充電用スイッチング素子201が遮断状態である時、制御回路部118はA/D変換器203が検出した二次電池116の電圧よりも、A/D変換器204が検出した第1の電源端子111の電圧が高い場合、主電源101が電子装置102に接続されていると判断する。
制御回路部118は、二次電池116の残存容量の情報及び種々のアラーム情報(二次電池の異常温度の情報、異常な充放電電流の情報等)を状態情報通信端子114を通じてCPU106に送る。
状態設定部117は、電池パックの状態情報を有する(図4において詳述)。状態設定部117は、制御回路部118からの指示、装着検出端子115の電圧、及び存在表示信号入出力端子113の電圧に基づいて状態情報を設定する。
装着検出端子115と二次電池の116の正極との間に抵抗212が接続される。電池パック103が電子装置102に装着されていない状態において、装着検出端子115はHighレベルである。電子装置102において装着検出端子115は接地される。装着検出端子115の電圧が所定のHighレベルであれば、制御回路部118は、電池パックが電子装置に装着されていないと判断し、非動作状態(後述する単品状態301)になる。この場合、制御回路部118は、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする(スイッチ119を遮断状態にする。)。
実施の形態の構成に代えて、状態設定部117は、装着検出端子115に電流が流れるか否かに基づいて、電池パックが電子装置に装着されているか否かを判定しても良い。
存在表示信号入出力端子113は、存在表示信号を入力し、出力する単一の端子であり、ワイアドOR論理で双方向に存在表示信号を伝送する。存在表示信号入出力端子113がHighレベルであれば、状態設定部117は存在表示信号を出力しておらず、入力もしていない。存在表示信号入出力端子113がLowレベルであれば、状態設定部117は存在表示信号を出力しているか、又は入力している。
制御回路部118がN型MOSトランジスタ225を遮断しており(存在表示信号を出力しておらず)、且つ存在表示信号入出力端子113がLowレベルである場合、他の電池パックから存在表示信号を入力していると判断し、状態設定部117は非動作状態(後述する装着状態302)に設定する。制御回路部118は、状態設定部117が非動作状態になると、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする(スイッチ119を遮断状態にする。)。
状態設定部117は、装着検出端子115がLowレベルであり(電池パックは電子装置に装着されている。)、存在表示信号入出力端子113がHighレベルである場合(他の電池パックから存在表示信号を入力していない。)、動作状態(典型的には充電状態305又は放電状態304)に遷移する。制御回路部118は、トランジスタ225を導通して、存在表示信号入出力端子113をLowレベルにする。
図1に戻り、電池パック103、104が放電する場合の動作を説明する。主電源101は、電子装置102に接続されていない。第1の電池パック103を電子装置102に装着し、その後第2の電池パック104を電子装置102に装着する場合について説明する。
第1の電池パック103が電子装置102に装着されると、第1の電池パック103の装着検出端子115は第1の電池パック103が電子装置102に装着されたことを検出する。他の電池パック(第2の電池パック104)から存在表示信号入出力端子113に存在表示信号が入力されていないため、第1の電池パック103の状態設定部117は動作状態(放電状態304)に設定する。制御回路部118は存在表示信号入出力端子113を通じて、他の電池パック(第2の電池パック104)の存在表示信号入出力端子123に存在表示信号を出力する。制御回路部118は、スイッチ119を導通状態にする。二次電池116は負荷105に電流を供給する。
第2の電池パック104が電子装置102に装着されると、第2の電池パック104の装着検出端子125は第2の電池パック104が電子装置105に装着されたことを検出する。他の電池パック(第1の電池パック103)から存在表示信号入出力端子123に存在表示信号が入力されているため、電池パック104の状態設定部127は非動作状態(装着状態302)に設定する。制御回路部128は存在表示信号入出力端子123を通じて、存在表示信号を出力しない。制御回路部128は、スイッチ129を遮断状態にする。二次電池126は充電も放電もしない。
このように、優先順位の高い(先に電子装置102に装着された)電池パック(第1の電池パック103)のスイッチ119が導通状態となり、他の電池パック(第2の電池パック104)のスイッチ129は遮断状態となる。第1の電池パック103の二次電池116から電源ライン131を経由して負荷105に電力が供給される。
第1の電池パック103が完全放電すると、第1の電池パック103は非動作状態(装着状態302)に遷移し、存在表示信号の出力を停止する。第2の電池パック104は、第1の電池パック103からの存在表示信号を入力しなくなるので、放電状態304に遷移し、存在表示信号を出力する。電子装置102は、最初は第1の電池パック103から電力を供給され、次いで第2の電池パック104から途切れることなく電力を供給され、動作を継続できる。
次に、電池パック103、104が充電する場合の動作を説明する。主電源101は、電子装置102に接続されている。第1の電池パック103を電子装置102に装着し、その後第2の電池パック104を電子装置102に装着する場合について説明する。
放電する場合と同様に、優先順位の高い(先に電子装置102に装着された)電池パック(第1の電池パック103)のスイッチ119が導通状態となり、他の電池パック(第2の電池パック104)のスイッチ129は遮断状態となる。主電源101から電源ライン131を経由して第1の電池パック103の二次電池116に電力が供給され、二次電池116は充電される(充電状態305)。第1の電池パック103が満充電になるとスイッチ119が遮断状態となり、充電される電池パックが第1の電池パック103から第2の電池パック104に変化する。主電源101から電源ライン131を経由して第2の電池パック104の二次電池126に電力が供給され、二次電池126が充電される。
第1の電池パック103及び第2の電池パック104が電子装置102に装着されており、第1の電池パック103が動作状態にあって(放電状態304)放電している時、主電源101が接続された場合も同様である。
以上のように、ある電池パックが動作(充電又は放電)している場合、その電池パックは存在表示信号を出力する。存在表示信号を入力した他の電池パックは、自分以外の電池パックが存在表示していると判断し、自分は動作せず(充電も放電もしない)存在表示信号を出力しない。
図2において、ソフトウエア処理部であるマイクロコンピュータ221と、ハードウエア処理部222とを説明する。
マイクロコンピュータ221は、装着検出端子115から第1の電池パック103が電子装置102に装着されたことを検出し、且つ存在表示信号入出力端子113を通じて他の電池パック(第2の電池パック104)から存在表示信号を入力しない場合、充電用スイッチング素子201の導通指令(トランジスタ206のゲートにHighレベルを出力する。)、放電用スイッチング素子202の導通指令228、及び存在表示信号の出力指令230を出力し、第1の電池パック103が電子装置102に装着されたことを検出せず又は他の電池パック(第2の電池パック104)から存在表示信号を入力した場合、それらの信号を出力しない。マイクロコンピュータ221は、放電用スイッチング素子202の導通指令228及び存在表示信号の出力指令230を同じ出力ポートに設けた端子から出力する。
マイクロコンピュータ221は、二次電池116の残存容量が所定の下限値に達した場合、二次電池116の温度が所定の上限値以上になった場合、及び二次電池116の放電電流が所定の上限値以上になった場合(これらの中の少なくともいずれか1つを満たす場合であっても良い。)、少なくとも存在表示信号の出力指令を出力していない時(典型的には状態設定部117が装着状態302又は単品状態301にある場合)、放電用スイッチング素子202の遮断指令227を出力する。放電用スイッチング素子202の遮断指令227を出力するマイクロコンピュータ221の出力ポートと、放電用スイッチング素子202の導通指令228を出力するマイクロコンピュータ221の出力ポートとは、別個に設けられる。
ハードウエア処理部222のORゲート223は、マイクロコンピュータ221が放電用スイッチング素子202の導通指令228を出力し(導通指令228がHighレベル)又は存在表示信号入出力端子113から存在表示信号を入力しない(線229がHighレベル)場合に、トランジスタ207を通じて放電用スイッチング素子202を導通させる。但しマイクロコンピュータ221が放電用スイッチング素子202の遮断指令227を出力する場合は、ORゲート223の出力信号の如何に関わらず、放電用スイッチング素子202は遮断状態になる。これにより、他の電池パック(第2の電池パック104)が存在表示信号の出力を停止した場合、第1の電池パック103は、完全放電等でなければ、瞬時に放電を開始できる。
マイクロコンピュータ221は、複雑なソフトウエア処理をすることが可能であるが、インストラクションを順番に実行する故に必ず処理が遅延する。他の電池パック(第2の電池パック104)が存在表示信号の出力を停止した場合、第1の電池パック103が瞬時に放電を開始しなければ、電源電圧の瞬断を生じて電子装置102が動作を停止する。マイクロコンピュータ221によるソフトウエア処理では、電源電圧の瞬断を防ぐことができない。本発明においては、複雑な処理をソフトウエアで実行し、瞬間的に応答すべき処理をハードウエア処理で実行することにより電源電圧の瞬断を防止している。
マイクロコンピュータ221が存在表示信号の出力指令230を出力した場合に、遅延回路232を介してトランジスタ225が導通する。存在表示信号入出力端子113から存在表示信号(Lowレベル)を出力する。
遅延回路231は、マイクロコンピュータ221から放電用スイッチング素子202の導通指令228が出力された時(Highレベル)、導通指令228をダイオード236を経由して遅延無く直ちにORゲート223に伝える。
遅延回路232は、マイクロコンピュータ221から存在表示信号の出力指令230が出力された時(Highレベル)、出力指令230をダイオード237を経由して、抵抗238及びコンデンサ239で遅延させてトランジスタ225に伝える。マイクロコンピュータ221が同一ポートから放電用スイッチング素子202の導通指令228と存在表示信号の出力指令230とを同時に出力したならば、遅延回路232は、放電用スイッチング素子202の導通開始タイミングよりも存在表示信号の出力開始タイミングを遅延させる。これにより、1つの電池パックから他の電池パックに負荷への電力供給源が変化する時、一瞬電源が途切れることを確実に防止する。
遅延回路231は、マイクロコンピュータ221が放電用スイッチング素子202の導通指令228を停止した時(Lowレベル)、導通指令228の停止をダイオード233を経由して、抵抗234及びコンデンサ235で遅延させてORゲート223に伝える。
遅延回路232は、マイクロコンピュータ221が存在表示信号の出力指令230を停止した時(Lowレベル)、出力指令230の停止をダイオード240を経由して遅延無く直ちにトランジスタ225に伝える。
マイクロコンピュータ221が同一ポートで放電用スイッチング素子202の導通指令228と存在表示信号の出力指令230とを同時に停止したならば、遅延回路231は、存在表示信号の停止タイミングよりも放電用スイッチング素子202の停止タイミングを遅延させる。これにより、1つの電池パックから他の電池パックに負荷への電力供給源が変化する時、一瞬電源が途切れることを確実に防止する。
図3は、本発明の実施の形態1の電池パックの状態設定部117における状態遷移を示す図である。電池パックは、単品状態301、装着状態302、スタンバイ状態303、充電状態305、放電状態304の5つの状態を有する。第1の電池パックを例に説明する。状態設定部117が状態設定を行う。
最初に第1の電池パック103が電子装置102に装着されていない時(装着検出端子115がHighレベルである時)、状態設定部117は単品状態301に設定する。単品状態301において、制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする。第1の電池パック103は充電も放電もしない。制御回路部118は存在表示信号を出力しない。
第1の電池パック103が電子装置102に装着されていない間は、状態設定部117は単品状態301を継続する。第1の電池パック103が電子装置102に装着された場合、状態設定部117は装着状態302に遷移する。装着状態302において、制御回路部18は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断状態にする。第1の電池パック103は充電も放電もしない。制御回路部118は存在表示信号を出力しない。
装着状態302において、第1の電池パック103が他の電池パック(第2の電池パック104)からの存在表示信号を入力する場合、状態設定部117は装着状態302を継続する。第1の電池パック103が他の電池パック(第2の電池パック104)からの存在表示信号を入力しない場合、状態設定部117はスタンバイ状態303に遷移する。
スタンバイ状態303において、制御回路部118は充電用スイッチング素子201を遮断状態にし、放電用スイッチング素子202を導通状態にする。充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202であるMOSトランジスタは、一般に、ソースにアノードを有しドレインにカソードを有する寄生ダイオードを内蔵する。スタンバイ状態303において、第1の電池パック103は充電を禁止され且つ放電が可能な状態である。例えば突然主電源101が電子装置102から切り離された場合、第1の電池パック103は、放電用スイッチング素子202(導通状態)及び充電用スイッチング素子201(遮断状態)の寄生ダイオードを通じて、直ちに負荷105に電流を供給することが出来る。制御回路部118は存在表示信号を出力する。
スタンバイ状態303において、制御回路部118は、A/D変換器204の出力値(第1の電源端子111の電圧)と、A/D変換器203の出力値(二次電池116の電圧)と、を入力する。第1の電源端子111の電圧が二次電池116の出力電圧より高い場合、制御回路部118は充電器(主電源101)が第1の電池パック103に接続されていると判定して、状態設定部117はスタンバイ状態303から充電状態305に遷移する。充電状態305において制御回路部118は、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通状態にする。主電源101は、二次電池116を充電する。スタンバイ状態303への遷移条件に依存して、制御回路部118は存在表示信号を出力し、又は出力しない。装着状態302からスタンバイ状態303に遷移した場合、制御回路部118は存在表示信号を出力する。
第1の電源端子111の電圧が二次電池116の出力電圧以下である場合、制御回路部118は充電器(主電源101)が第1の電池パック103に接続されていないと判定して、状態設定部117はスタンバイ状態303から放電状態304に遷移する。放電状態304において制御回路部118は、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通状態にする。第1の電池パック103は、負荷105に電流を供給する。制御回路部118は存在表示信号を出力する。
充電状態305において、二次電池116が満充電されるまでは、状態設定部117は充電状態305を継続する。充電状態305において、電子装置102から充電器(主電源101)が抜かれた場合、状態設定部117は放電状態304に遷移する。二次電池116が満充電の状態に達した場合、状態設定部117はスタンバイ状態303に遷移する。この場合、制御回路部118は所定時間の間存在表示信号を出力しない。所定時間の間に、制御回路部118が他の電池パック(第2の電池パック104)からの存在表示信号を入力しない場合、状態設定部117はスタンバイ状態303を継続する。所定時間後、制御回路部118は存在表示信号を再び出力する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201を遮断状態にし、放電用スイッチング素子202を導通状態にする故に、満充電状態の二次電池116は、放電可能で充電を禁止されている。
二次電池116が満充電の状態に達してスタンバイ状態303に遷移し、制御回路部118が存在表示信号の出力を停止してから所定時間の間に、制御回路部118が他の電池パック(第2の電池パック104)からの存在表示信号を入力した場合、状態設定部117は装着状態302に遷移する。充電状態305において、電子装置102から第1の電池パック103が抜かれた場合、状態設定部117は単品状態301に遷移する。
放電状態304において、第1の電池パック103が完全放電するまでは、状態設定部117は放電状態304を継続する。電子装置102に充電器(主電源101)が接続された場合、状態設定部117は充電状態305に遷移する。
二次電池116が完全放電の状態になった場合、制御回路部118は存在表示信号の出力を停止する。制御回路部118は、充電用スイッチング素子201を遮断状態にし、放電用スイッチング素子202を導通状態にする。これにより、第1の電池パック103は放電を継続しつつ、次ぎに放電を開始する第2の電池パック104から第1の電池パック103に充電電流が流れることを防止する。制御回路部118が存在表示信号の出力を停止した後所定時間内に他の電池パック(第2の電池パック104)が存在表示信号を出力し、放電を開始した場合、又は第1の電池パック103が所定時間内に他の電池パック(第2の電池パック104)から存在表示信号を入力しなかった場合、第1の電池パック103は装着状態302に遷移する。
放電状態304において、電子装置102から第1の電池パック103が抜かれた場合、状態設定部117は単品状態301に遷移する。
図4は、本発明の実施の形態1の電池パックの動作を示すフローチャートである。以下、存在表示信号入出力端子113、123をP端子、装着検出端子115、125をM端子と呼ぶ。第1の電池パック103を例に説明する。図4において、第1の電池パック103が電子装置102に装着されていない時(装着検出端子115がHighレベルである時)、ステップ401で状態設定部117は単品状態301に設定する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断させる。第1の電池パック103は充放電を禁止される。ステップ402で制御回路部118はトランジスタ225を遮断し、P端子(存在表示信号入出力端子)113からHighレベル(不在表示)を出力する(Lowレベルを出力しない。)。ステップ403で制御回路部118はM端子(装着検出端子)115の電圧に基づき第1の電池パック103が電子装置102に装着されているか否かを判断する。M端子(装着検出端子)115がHighレベルであれば(第1の電池パック103が電子装置102に装着されていない場合)、ステップ401に戻る。
M端子(装着検出端子)115がLowレベルであれば(第1の電池パック103が電子装置102に装着されている場合)、ステップ404に進む。ステップ404で状態設定部117は装着状態302に遷移する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断させ、スイッチ119を遮断状態にする。第1の電池パック103は充放電を禁止された状態である。ステップ405で制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113の電圧に基づき存在表示信号を出力する他の電池パック(第2の電池パック104)が有るか否かを判断する。P端子(存在表示信号入出力端子)113がLowレベルであれば(存在表示信号を出力する他の電池パック(第2の電池パック104)が有る場合)、ステップ403に戻る。
P端子(存在表示信号入出力端子)113がHighレベルであれば(存在表示信号を出力する他の電池パック(第2の電池パック104)がない場合)、ステップ406に進む。ステップ406で制御回路部118は二次電池116の残存容量が所定の下限値に達したか否かを判断する(二次電池116が完全放電状態か否かを判断する。)。所定の下限値より大きい場合(完全放電状態でない場合)、ステップ407に進む。ステップ407で状態設定部117はスタンバイ状態303に遷移する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201を遮断させ、放電用スイッチング素子202を導通させる。第1の電池パック103は充電を禁止され且つ放電が可能な状態である。ステップ406で所定の下限値以下の場合(完全放電状態の場合)、ステップ408に進む。ステップ408で制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113からLowレベル(存在表示信号)を出力する。ステップ409で電子装置102が主電源101に接続されているか否か(主電源101が電子装置102に直流電圧を供給するか否か)を判断する。
ステップ409で電子装置102が主電源101に接続されていない場合、ステップ410に進む。ステップ410で制御回路部118はM端子(装着検出端子)115の電圧に基づき第1の電池パック103が電子装置102に装着されているか否かを判断する。M端子(装着検出端子)115がHighレベルの場合(第1の電池パック103が装着されていない場合)、ステップ401に戻る。
M端子(装着検出端子)115がLowレベルの場合(第1の電池パック103が装着されている場合)、ステップ411に進む。ステップ411で制御回路部118は二次電池116の残存容量が所定の下限値に達したか否かを判断する(二次電池116が完全放電状態か否かを判断する。)。残存容量が所定の下限値より大きい場合(完全放電状態でない場合)、ステップ412に進む。ステップ412で状態設定部117は放電状態304に遷移する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通させ、スイッチ119を導通状態にする。第1の電池パック103は充放電が可能な状態であり、放電する。ステップ408に戻る。
ステップ411で二次電池116の残存容量が所定の下限値以下の場合(完全放電状態の場合)、ステップ413に進む。ステップ413で制御回路部118は充電用スイッチング素子201を遮断させ放電用スイッチング素子202を導通させる。第1の電池パック103は充電を禁止され且つ放電が可能な状態である。ステップ414で制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113からHighレベル(不在表示)を出力する。ステップ415で制御回路部118は所定時間待機した後ステップ404に戻る。ステップ404で状態設定部117は装着状態に遷移する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断する。第1の電池パック103は充放電を禁止される。
ステップ409で電子装置102が主電源101に接続されている場合、ステップ416に進む。ステップ416で制御回路部118は二次電池116の残存容量が所定の上限値に達したか否かを判断する(二次電池116が満充電状態か否かを判断する。)。所定の上限値より低い場合(満充電状態でない場合)、ステップ417に進む。ステップ417で状態設定部117は充電状態305に設定する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通させる。第1の電池パック103は充放電が可能な状態であり、充電される。ステップ408に戻る。
ステップ416で二次電池116の残存容量が所定の上限値以上の場合(満充電状態の場合)、ステップ418に進む。ステップ418で制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113からHighレベル(不在表示)を出力する。ステップ419で制御回路部118は所定時間待機した後ステップ420に進む。ステップ420で制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113の電圧に基づき存在表示信号を出力している他の電池パック(第2の電池パック104)が有るか否かを判断する。P端子(存在表示信号入出力端子)113がLowレベルの場合(存在表示信号を出力している他の電池パック(第2の電池パック104)が有る場合)、ステップ404に戻る。ステップ404で状態設定部117は装着状態に遷移する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を遮断する。第1の電池パック103は充放電を禁止される。
P端子(存在表示信号入出力端子)113がHighレベルの場合(存在表示信号を出力している他の電池パック(第2の電池パック104)がない場合)、ステップ407に戻る。状態設定部117はスタンドバイ状態を継続する。制御回路部118は充電用スイッチング素子201を遮断させ、放電用スイッチング素子202を導通させる。第1の電池パック103は充電を禁止され且つ放電が可能な状態である。制御回路部118はP端子(存在表示信号入出力端子)113からLowレベル(存在表示信号)を出力し、所定時間毎に短時間P端子(存在表示信号入出力端子)113からHighレベル(不在表示)を出力する。第1の電池パック103は、満充電状態で電子装置102に装着されている状態を継続する。新たに第2の電池パック104が電子装置102に装着されると、第1の電池パック103がP端子(存在表示信号入出力端子)113からHighレベル(不在表示)を出力する時に、第2の電池パック104が存在表示信号を出力し、主電源101によって充電される。
スタンドバイ状態において、充電用スイッチング素子201は遮断し、放電用スイッチング素子202は導通している。主電源101が突然取り外された場合、電池パックは直ちに電力供給を開始できる。
第1の電池パック103が電子装置102に装着され、二次電池116の残存容量が所定の下限値に達しており、制御回路部118が存在表示信号を出力せず、他の電池パック(第2の電池パック104)からも存在表示信号を入力せず、主電源101が外部から電子装置102に電力を供給していない状態において、主電源101が外部から電子装置102に電力を供給を開始した場合、制御回路部118は、存在表示信号を出力し、少なくとも充電用スイッチング素子201を導通させる。一般的には制御回路部118は、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を共に導通させる。残存容量が所定の下限値以下である時、二次電池116の放電を厳しく禁止する場合、放電用スイッチング素子202は遮断状態を維持し、充電用スイッチング素子201を導通させる。
ステップ414において、制御回路部118が、所定時間待機している途中で、他の電池パック(第2の電池パック104)が出力した存在表示信号を入力した場合、所定時間の経過を待つことなく直ちにステップ404に進んでも良い。
ステップ419において、制御回路部118が、所定時間待機している途中で、他の電池パック(第2の電池パック104)が出力した存在表示信号を入力した場合、所定時間の経過を待つことなく直ちにステップ404に進んでも良い。
上記の実施の形態において、電子装置102が電池パックが完全放電した状態の電圧より所定電圧だけ低い電圧で動作可能であるとした。充電用スイッチング素子201が遮断し、放電用スイッチング素子202が導通する状態における第1の電池パック103の出力電圧は、充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202が共に導通する状態における出力電圧より寄生ダイオードの降下電圧だけ低い。電子装置102が電池パックが完全放電した状態の電圧より所定電圧(寄生ダイオードの降下電圧)だけ低い電圧で動作不可であれば、ステップ413において、制御回路部118は充電用スイッチング素子201及び放電用スイッチング素子202を導通させた状態を継続する。
実施の形態において、遅延回路232が、放電用スイッチング素子202の導通開始タイミングよりも存在表示信号の出力開始タイミングを遅延させる。遅延回路231が、存在表示信号の停止タイミングよりも放電用スイッチング素子202の停止タイミングを遅延させる。遅延回路231及び232に代えて、マイクロコンピュータ221がソフトウエア処理により、放電用スイッチング素子202の導通開始タイミングよりも存在表示信号の出力開始タイミングを遅延させ、存在表示信号の停止タイミングよりも放電用スイッチング素子202の停止タイミングを遅延させても良い。但し、通常、ソフトウエアで処理した場合は、ハードウエア回路(遅延回路231、232)よりも遅延時間のばらつきが大きくなる。
実施の形態において第2の電源端子112をグラウンド端子とした。これに代えて第1の電源端子111をグラウンド端子として、制御回路部118は、第2の電源端子112の電圧を取得し、二次電池116の出力電圧と比較し、上記と同様の判断を行っても良い。
本発明は、存在表示ラインを用いて電池パック同士で通信を行うことにより、電子装置からの指令がなくても複数の電池パックの中から1つの電池パックの充放電を行うことができる電池パック及び電源装置を実現する。
《実施の形態2》
図5を用いて、実施の形態2の電池パック及び電源装置について説明する。図5は、本発明の実施の形態2の電子装置(電源装置を含む。)の構成を示すブロック図である。実施の形態2において、主電源101はAC/DCコンバータであり、電子装置502はPCであり、負荷505はPCの内部回路である。
主電源101は、電力供給端子141、ダイオード143及び電源ライン131を通じて負荷105に電力を供給する。実施の形態1の電源装置(図1)においては、電池パック103、104の第1の電源端子111、121は電源ライン131に直接接続されていた。これに代えて、実施の形態2の電源装置(図5)においては、電池パック103、104の第1の電源端子111、121は、DC/DCコンバータ508及びスイッチ509を介して、電源ライン131に接続される。実施の形態2の電源装置においては、充電中の電池パックが満充電になり、充電される電池が他の電池パックに切り換わった時に発生する電流変動が、主電源101が負荷505に供給する電圧及び電流にほとんど悪影響を与えない。
DC/DCコンバータ508は、電源ライン131と電池パック103、104の第1の電源端子111、121との間に接続される、所定の定電流を出力する定電流源又は電流値が所定の閾値で制限され所定の定電圧を出力する制限電流付き定電圧電源である。DC/DCコンバータ508は、電源ライン131を通じて主電源101が出力する直流電圧を入力し、電池パック103、104に充電電流を供給する。
スイッチ509は、一端が電池パック103、104の第1の電源端子111、121と接続され、他端が電源ライン131と接続され、主電源101が電子装置502に直流電圧を供給する場合に遮断し、主電源101が電子装置502に直流電圧を供給しない場合に導通する。
さらに実施の形態2の電源装置(図5)は、実施の形態1の電源装置(図1)の構成に加えて、操作入力部507とスイッチ510、511とを有する。操作入力部507は、ユーザが指令を入力するための操作パネルである。ユーザは、操作入力部507を通じて第1のモード及び第2のモードを含むモードを設定入力し、第2のモードにおいては放電又は充電する電池パックを指定することが出来る。CPU506は、ユーザの指定に基づいてモードを決定し、第2のモードにおいてはユーザが指定した電池パックを放電又は充電する。
第1のモードにおいて、複数の電池パック103、104が自動的に優先順位を決定して放電し又は充電される。第2のモードにおいて、CPU506は、スイッチ510、511の導通/遮断を制御することにより複数の電池パック103、104を制御して、ユーザが操作入力部507を通じて選択した任意の電池パックが放電し又は充電される。
スイッチ510及び511は同一の構成を有し、電池パック103、104の装着検出端子115、125に接続される。スイッチ510は、2つのN型MOSトランジスタと1つの抵抗とで構成される。スイッチ510は、CPU506からHighレベルの制御信号を入力した場合導通して、装着検出端子115を接地する。第1の電池パック103は、電子装置502に装着されたと判断する。スイッチ510は、CPU506からLowレベルの制御信号を入力した場合遮断して、装着検出端子115とグラウンドとの間を開放する。第1の電池パック103は、電子装置502に装着されていないと判断する。スイッチ511はスイッチ510と同一の構成を有する。
それ以外の点において、実施の形態2の電源装置の構成は、実施の形態1と同一である。図5において、実施の形態1と同一のブロックには同一の符号を付している。実施の形態1と同一のブロック及び同一の機能の説明を省略する。
主電源101が電子装置502に直流電圧を供給する場合、DC/DCコンバータ508は、主電源101が出力する直流電圧を入力し、電池パック103、104に充電電流を供給する。スイッチ509は遮断する。
主電源101が電子装置502に直流電圧を供給しない場合、DC/DCコンバータ508は、電池パック103、104に充電電流を供給しない。スイッチ509は導通する。存在表示信号を出力した電池パック103又は104は、スイッチ509を通じて負荷505に電流を供給する。
実施の形態2において、DC/DCコンバータ508がスイッチ509を制御する。DC/DCコンバータ508は、電源ライン131の電圧が所定の閾値より高ければ、主電源101が接続されていると判断して、スイッチ509を遮断させる。DC/DCコンバータ508は、電源ライン131の電圧が所定の閾値より低ければ、主電源101が接続されていないと判断して、スイッチ509を導通させる。
主電源101が電子装置502に接続されているか否か(主電源101が電子装置502に直流電圧を供給するか否か)を判定する方法は任意である。電源ライン131の電圧の値に基づいて判定しても良く、電力供給端子141に直列に電流検出部を挿入し、それが検出した電流値に基づいて判定しても良い。又は、主電源101が入力する商用交流電力の有無に基づいて判定しても良い。
モードについて説明する。第1のモードにおいて、実施の形態3の電源装置は、実施の形態1の電源装置の動作と同一の動作を行う。第1のモードにおいて、CPU506は、スイッチ510及び511を導通状態に維持する。電池パック103、104が自動的に優先順位を決定して放電し又は充電される。
第2のモードにおいて、CPU506は、ユーザからの指示に従って電池パックの優先順位を決定する。ユーザが操作入力部507から任意の電池パックを選択し、その電池パックが負荷505に電流を供給するよう指示する。例えば第2の電池パック104が選択され、その時第1の電池パック103が放電していたとする。CPU506は、スイッチ510にLowレベルの制御信号を出力し、スイッチ511にHighレベルの制御信号を出力する。スイッチ510は遮断し、スイッチ511は導通する。第1の電池パック103は、電子装置502から取り外されたと判断し、存在表示信号の出力を中止し、放電を中止する。これにより、第2の電池パック104は自動的に存在表示信号を出力し、放電を開始する。
その後、CPU506はスイッチ510を導通状態に戻しても良い。これにより、第1の電池パック103は、電子装置502に装着されたと判断する。第2の電池パック104が存在表示信号を出力しているので、第1の電池パック103は存在表示信号を出力することが出来ない。第2の電池パック104が完全に放電すると、第1の電池パック103が自動的に存在表示信号を出力し、放電を開始する。
充電時も、放電時と同様にCPU506はスイッチ510、511を制御して、ユーザが選択した電池パックが充電されるようにする。
CPU506は、状態情報通信ライン133から各電池パックの残存容量等の情報を入手し、それらの情報を表示しても良い。実施の形態3の電子装置102であるPCは、表示パネルにそれらの情報を表示する。ユーザは表示された各電池パックの残存容量に基づき、最も残存容量が大きい電池パックを選択することもできる。
CPU506は、更に第3のモードを有していても良い。ユーザは、操作入力部507を通じて、第1のモード、第2のモード及び第3のモードの中から、任意のモードを選択することが出来る。第3のモードは、CPU506が残存容量が大きい順に電池パックに存在表示信号を出力させ、その電池パックが放電し又は充電される。
CPU506は、状態情報通信ライン133を通じて各電池パックの残存容量の情報を入手し、その情報に基づいて、残存容量が最も大きい電池パックを選択する。CPU506は、上述の方法により現在存在表示信号を出力している電池パックに存在表示信号の出力を停止させ、残存容量が最も大きい電池パックに存在表示信号を出力させる。
《実施の形態3》
図6、図7を用いて、実施の形態3の電池パック及び電源装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態3の電源装置(電源装置を含む。)の構成を示すブロック図である。実施の形態3において、主電源101はAC/DCコンバータであり、電子装置602はPCであり、負荷505はPCの内部回路である。
実施の形態2の電源装置(図5)においては、各電池パックは入出力兼用の存在表示信号入出力端子を有する。これに代えて、実施の形態3の電源装置(図6)においては、各電池パックは入出力別々の存在表示信号入力端子及び存在表示信号出力端子を有する。
それ以外の点において、実施の形態3の電源装置の構成は、実施の形態2と同一である。図6において、実施の形態2と同一のブロックには同一の符号を付している。実施の形態2と同一のブロック及び同一の機能の説明を省略する。
図6において、101は主電源、602は電子装置である。電子装置602は、負荷505、スイッチ510、511、第1の電池パック603、第2の電池パック604を有する。第1の電池パック603は、第1の電源端子111、第2の電源端子112、状態情報通信端子114、装着検出端子115、二次電池116、状態設定部117、スイッチ119、存在表示信号入力端子611、存在表示信号出力端子612、制御回路部618を有する。同様に第2の電池パック604も、第1の電源端子121、第2の電源端子122、状態情報通信端子124、装着検出端子125、二次電池126、状態設定部127、スイッチ129、存在表示信号入力端子613、存在表示信号出力端子614、制御回路部628を有する。負荷505は、CPU506、操作入力部507を有する。
存在表示信号入力端子611と存在表示信号出力端子614は第1の存在表示ライン623によって接続され、存在表示信号出力端子612と存在表示信号入力端子613は第2の存在表示ライン624によって接続される。各電池パック603、604は、存在表示信号入力端子611、613から存在表示信号を入力し、存在表示信号を存在表示信号出力端子612、614から出力する。CPU506と状態情報通信端子114、124とは状態情報通信ライン133により接続する。
図7は、本発明の実施の形態3の第1の電池パック603の詳細な構成を示す図である。図6で示した構成要素には同じ符号を付す。図7において、状態設定部117は、存在表示信号入力端子611から存在表示信号を入力し、存在表示信号を存在表示信号出力端子612から出力する。それ以外の点において、実施の形態3の電池パックは、実施の形態1の電池パックと同一である。図1と同一のブロックの説明を省略する。
本発明は、存在表示ラインを用いて電池パック同士で通信を行うことにより、電子装置からの指令がなくても自動的に電池パックが順番に1つずつ充放電する電源装置を実現する。
《実施の形態4》
図8、図9を用いて、実施の形態4の電池パック及び電源装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態4の電源装置の構成を示すブロック図である。実施の形態4において、主電源101はAC/DCコンバータであり、電子装置802はPCであり、負荷105はPCの内部回路である。
実施の形態4の電源装置(図8)は3個の電池パックを有する。実施の形態4の電源装置はN個(Nは3以上の任意の正整数)の電池パックを並列に接続できる。それらの電池は、自動的に順番に放電し又は充電される。
さらに実施の形態1の電源装置(図1)においては、各電池パックは入出力兼用の存在表示信号入出力端子を有する。これに代えて、実施の形態4の電源装置(図8)においては、各電池パックは入出力別々の存在表示信号入力端子及び存在表示信号出力端子を有する。
さらに実施の形態4の電源装置(図8)が実施の形態1の電源装置(図1)と異なる点は、電池パック内にANDゲート(Low論理のORゲート)831、832、833を追加したことである。
それ以外の点において、実施の形態4の電源装置の構成は、実施の形態1と同一である。図8において、実施の形態1と同一のブロックには同一の符号を付している。
図8において、101は主電源、802は電子装置である。電子装置802は、負荷105、第1の電池パック803、第2の電池パック804、第3の電池パック805を有する。第1の電池パック803は、第1の電源端子111、第2の電源端子112、状態情報通信端子114、装着検出端子115、二次電池116、状態設定部117、スイッチ119、存在表示信号入力端子811、存在表示信号出力端子812、制御回路部818を有する。同様に第2の電池パック804も、第1の電源端子121、第2の電源端子122、状態情報通信端子124、装着検出端子125、二次電池126、状態設定部127、スイッチ129、存在表示信号入力端子813、存在表示信号出力端子814、制御回路部819を有する。同様に第3の電池パック805、第1の電源端子821、第2の電源端子822、状態情報通信端子824、装着検出端子825、二次電池826、状態設定部827、制御回路部828、スイッチ829、存在表示信号入力端子815、存在表示信号出力端子816を有する。負荷105は、CPU106を有する。
実施の形態3の電池パックの制御回路部(図6、7)と比較して、制御回路部818はANDゲート(Low論理のORゲート)831を更に有し、制御回路部819はANDゲート(Low論理のORゲート)832を更に有する。制御回路部828はANDゲート(Low論理のORゲート)833を更に有する。
存在表示信号出力端子812と存在表示信号入力端子813は第1の存在表示ライン841によって接続され、存在表示信号入力端子814と存在表示信号出力端子815は第2の存在表示ライン842によって接続される。CPU106と状態情報通信端子114、124、824とは状態情報通信ライン133により接続する。
実施の形態4において、電池パックの優先順位は電子装置802内で存在表示ラインのどの位置に接続されるかで決まる。存在表示信号入力端子に他の電池パックの存在表示信号出力端子が接続されていない電池パックが最も高い優先順位を有する。存在表示信号入力端子に、その電池パックの存在表示信号出力端子が接続されている電池パックが次に高い優先順位を有する。以下同様にして、ある電池パックの次に優先順位を有する電池パックは、存在表示信号入力端子に、その電池パックの存在表示信号出力端子が接続されている電池パックである。図8においては、優先順位が高い順から第1の電池パック803、第2の電池パック804、第3の電池パック805である。
第1の電池パック803が存在表示信号を出力する場合、第1の電池パック803は存在表示信号出力端子812から存在表示信号を出力する。第1の電池パック803は放電し又は充電される。第2の電池パック804は存在表示信号入力端子813から存在表示信号を入力すると、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示信号を出力していると判断し、自分は存在表示を出力せず、放電も充電もしない。存在表示信号はANDゲート(Low論理のORゲート)832を経由して存在表示信号出力端子812から出力される。第3の電池パック805も同様に存在表示信号入力端子815から存在表示信号を入力すると、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示信号を出力していると判断し、自分は存在表示を出力せず、放電も充電もしない。存在表示信号はANDゲート(Low論理のORゲート)833を経由して存在表示信号出力端子816から出力される。
第1の電池パック803が存在表示を出力しない場合、第1の電池パック803は存在表示信号出力端子812から存在表示信号を出力しない。第1の電池パック803は放電も充電もしない。第2の電池パック804は存在表示信号入力端子813から存在表示信号を入力しないため、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示していないと判断する。第2の電池パック804が存在表示し、存在表示信号出力端子814から存在表示信号を出力する。第2の電池パック804は放電し又は充電される。第3の電池パック805は存在表示信号入力端子815から存在表示信号を入力すると、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示していると判断し、自分は存在表示信号を出力せず、放電も充電もしない。
第1の電池パック803が存在表示しない場合、第1の電池パック803は存在表示信号出力端子812から存在表示信号を出力しない。第2の電池パック804は存在表示信号入力端子813から存在表示信号を入力しないため、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示していないと判断する。第2の電池パック804も存在表示せず、存在表示信号出力端子812から存在表示信号を出力しないとする。第1の電池パック803及び第2の電池パック804は放電も充電もしない。第3の電池パック805は存在表示信号入力端子815から存在表示信号を入力しないため、自分より優先順位の高い電池パックが存在表示信号を出力していないと判断する。第3の電池パック805が存在表示信号を出力し、放電し又は充電される。
図9は、本発明の実施の形態4の第1の電池パック803の詳細な構成を示す図である。図8で示した構成要素には同じ符号を付す。図9において、状態設定部117は、存在表示信号入力端子811から存在表示信号を入力する。存在表示信号入力端子811から入力された存在表示信号は、ANDゲート(Low論理のORゲート)831を通じて存在表示信号出力端子812から出力される。状態設定部117が存在表示信号を出力した場合にも、存在表示信号は、ANDゲート(Low論理のORゲート)831を通じて存在表示信号出力端子812から出力される。それ以外の点において、実施の形態4の電池パックは、実施の形態1の電池パックと同一である。図1と同一のブロックの説明を省略する。
本発明は、存在表示ラインを用いて電池パック同士で通信を行うことにより、電子装置からの指令がなくても優先順位の高い電池パックから充放電を行うことができる電源装置を実現する。それ以外の点において、実施の形態4の電子装置(電源装置を含む。)は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
実施の形態4の電源装置は3個の電池パックを有していたが、同様の接続方法により4個以上の任意の数の電池パックを有しても良い。
実施の形態4の電源装置は電源ラインに直接電池パックを接続していたが、実施の形態2、3と同様にそれらの間にDC/DCコンバータ及びスイッチを挿入しても良い。
実施の形態4の電源装置の電池パックの優先順位は電池パックが電子装置に装着された場所によって定まる順番としたが、実施の形態3と同様にスイッチを追加することによりユーザから指示された順番を電池パックの優先順位としても良く、又は残存容量が大きい順に電池パックに優先順位を与えても良い。
本発明の実施の形態において電子装置はPCであったが、これに限られず、本発明の電池パック及び電源装置を任意の電子装置に適用可能である。
本発明の電池パック及び電源装置は、種々の電子装置の電源として有用である。
本発明の実施の形態1の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の電池パックの詳細な構成を示す図 本発明の実施の形態1の電池パックの状態遷移図 本発明の実施の形態1の電池パックの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3の電池パックの詳細な構成を示す図 本発明の実施の形態4の電源装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4の電池パックの詳細な構成を示す図
符号の説明
101 主電源
102 電子装置
103 第1の電池パック
104 第2の電池パック
105 負荷
106 CPU
111、121 第1の電源端子
112、122 第2の電源端子
113、123 存在表示信号入出力端子
114、124 状態情報通信端子
115、125 装着検出端子
116、126 二次電池
117、127 状態設定部
118、128 制御回路部
119、129 スイッチ
131 電源ライン
132 存在表示ライン
133 状態情報通信ライン

Claims (11)

  1. 二次電池と、第1の電源端子及び第2の電源端子と、装着検出端子と、存在表示信号入出力端子と、放電用スイッチング素子及び充電用スイッチング素子と、制御回路部と、を有する電池パックであって、
    前記第1の電源端子及び第2の電源端子は前記二次電池の電力を出力し、
    前記装着検出端子は、前記電池パックが電子装置に装着されたことを検出するための端子であり、
    前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子は、前記二次電池と前記第1の電源端子及び第2の電源端子との間に直列に接続されており、
    前記制御回路部は、
    前記存在表示信号入出力端子を通じて他の電池パックが出力した存在表示信号を入力し、前記存在表示信号入出力端子を通じて存在表示信号を出力するものであり、
    更に、前記電池パックが電子装置に装着されたことを検出し且つ他の電池パックから存在表示信号を入力しない場合は、存在表示信号を出力し且つ前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を導通させ、若しくは、
    前記電池パックが前記電子装置に装着されたことを検出せず又は他の電池パックから存在表示信号を入力した場合は、存在表示信号を出力せず且つ前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を遮断する、
    ことを特徴とする電池パック。
  2. 前記充電用スイッチング素子は放電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、
    前記電池パックが電子装置に装着されている状態で、それまで入力していた他の電池パックからの前記存在表示信号がなくなった場合は、前記制御回路部は、直ちに前記放電用スイッチング素子を導通させ、その後存在表示信号を出力し、前記充電用スイッチング素子を導通させることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記充電用スイッチング素子は放電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、
    前記電池パックが電子装置に装着され、前記制御回路部が存在表示信号を出力し、主電源が外部から電子装置に電力を供給している状態で、前記二次電池が充電されてその残存容量が所定の上限値に達した場合に、前記制御回路部は、存在表示信号の出力を停止し、
    その後所定時間内に他の電池パックから存在表示信号を入力した場合に、前記放電用スイッチング素子及び前記充電用スイッチング素子を遮断させ、若しくは、
    その後所定時間内に他の電池パックから存在表示信号を入力しなかった場合に、前記充電用スイッチング素子のみを遮断させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  4. 前記放電用スイッチング素子は充電方向に導通可能なダイオードを並列接続し、
    前記電池パックが電子装置に装着され、前記制御回路部が存在表示信号を出力している状態で、前記二次電池が放電してその残存容量が所定の下限値に達した場合に、前記制御回路部は、直ちに前記充電用スイッチング素子を遮断させ、その後存在表示信号の出力を停止し、所定時間後に前記放電用スイッチング素子を遮断させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  5. 前記存在表示信号入出力端子は1個の存在表示信号入出力端子で構成されることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  6. 前記存在表示信号入出力端子は、
    他の電池パックが出力した存在表示信号を入力する存在表示信号入力端子と、
    前記制御回路部からの存在表示信号を出力する存在表示信号出力端子と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  7. 並列に接続した、請求項1から請求項6のいずれかの請求項に記載の複数の電池パックを有することを特徴とする電源装置。
  8. ユーザが第1のモード又は第2のモードを含むモードを設定入力可能な操作入力部と、各電池パックの残存容量の情報を入力する第2の制御回路部と、を更に有し、
    ユーザが前記操作入力部を通じて第1のモードを設定入力した場合は、複数の前記電池パックが自動的に存在表示信号出力順位を決定して放電し又は充電され、
    ユーザが前記操作入力部を通じて第2のモードを設定入力した場合は、前記第2の制御回路部は、複数の前記電池パックを制御して、残存容量が大きい順に前記電池パックが放電し、又は残存容量が小さい順に前記電池パックが充電されるようにする、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. ユーザが第1のモード又は第2のモードを含むモードを設定入力可能な操作入力部と、第2の制御回路部と、を更に有し、
    ユーザが前記操作入力部を通じて第1のモードを設定入力した場合は、複数の前記電池パックが自動的に存在表示信号出力順位を決定して放電し又は充電され、
    ユーザが前記操作入力部を通じて第2のモードを設定入力した場合は、前記第2の制御回路部は、複数の前記電池パックを制御して、ユーザが前記操作入力部を通じて選択した任意の電池パックが放電し又は充電されるようにする、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  10. ユーザが前記第2のモードを設定入力した場合、前記第2の制御回路部は、電池パックの前記装着検出端子に接続される回路を切り換えて、その時放電又は充電中の電池パックを電子装置に装着されていない状態に設定することにより、その電池パックに代えて、次の電池パックが放電し又は充電されるようにする、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電源装置。
  11. 商用交流電力を入力し直流電圧を出力する主電源を取り外し可能に接続し、
    主電源線と、DC/DCコンバータと、スイッチと、を更に有し、
    前記主電源線は、前記主電源が接続された場合は、前記主電源が前記電池パックの二次電池を充電する電流及び負荷に供給する電流を通し、前記主電源が接続されない場合は、前記電池パックが前記負荷に出力する電流を通し、
    前記DC/DCコンバータは、前記主電源線と前記電池パックの前記第1の電源端子又は前記第2の電源端子との間に接続され、所定の定電流を出力する定電流源又は電流値が所定の閾値で制限され所定の定電圧を出力する制限電流付き定電圧電源であって、前記主電源線を通じて前記主電源が出力する直流電圧を入力し、前記電池パックに充電電流を供給し、
    前記スイッチは、前記電池パックの前記第1の電源端子又は前記第2の電源端子と前記主電源線との間に接続され、前記主電源が直流電圧を出力する場合に遮断し、前記主電源が直流電圧を出力しない場合に導通する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
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