JP4100877B2 - D/a変換回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流加算型のD/A変換回路に関し、特に低電圧動作時に発生しやすいグリッチの発生を防止することができるD/A変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来における電流加算型D/A変換回路の構成例を示した図である。
図10のD/A変換回路100は、所定の基準電流Irを発生させる基準電流発生回路部101と、該基準電流発生回路部101で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける下位のビットデータDiLに応じた電流を生成して出力する下位D/A変換回路部102とを備えている。
【0003】
更に、D/A変換回路100は、基準電流発生回路部101で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける上位のビットデータDiMに応じた電流を生成して出力する上位D/A変換回路部103と、下位D/A変換回路部102及び上位D/A変換回路部103から出力された各電流を電圧に変換して出力する電圧変換回路部104とを備えている。
【0004】
基準電流発生回路部101において、外部から入力された所定の基準電圧Vrを基にして、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)112,113及び抵抗Rrの直列回路には、所定の基準電流Irが流れるようになっている。下位D/A変換回路部102の各定電流源回路ZL1〜ZLnでは、PMOSトランジスタ112とカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタTL11〜TL1nによって、基準電流Irに応じた定電流ILが生成され、対応するPMOSトランジスタTL21〜TL2nを介して出力される。
【0005】
また、下位D/A変換回路部102のデコーダ115は、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データの下位のビットデータDiLをデコードし、該デコード結果に応じてPMOSトランジスタTL31〜TL3nに対するスイッチング制御を行って、各定電流源回路ZL1〜ZLnに対して定電流ILの出力制御を行う。
【0006】
同様に、上位D/A変換回路部103の各定電流源回路ZM1〜ZMnでは、PMOSトランジスタ112とカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタTM11〜TM1nによって、基準電流Irに応じた定電流IMが生成され、対応するPMOSトランジスタTM21〜TM2nを介して出力される。また、上位D/A変換回路部103のデコーダ117は、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データの上位のビットデータDiMをデコードし、該デコード結果に応じてPMOSトランジスタTM31〜TM3nに対するスイッチング制御を行って、各定電流源回路ZM1〜ZMnに対して定電流IMの出力制御を行う。なお、PMOSトランジスタ113、TL21〜TL2n及びTM21〜TM2nは、外部から入力されるバイアス電圧Vbiによって定常的にバイアスされている。
【0007】
定電流源回路ZL1〜ZLnによって出力された各電流ILは加算されて下位D/A変換回路部102から出力電流ILtとして出力され、定電流源回路ZM1〜ZMnによって出力された各電流IMは加算されて上位D/A変換回路部103から出力電流IMtとして出力される。更に、下位D/A変換回路部102からの出力電流ILtと、上位D/A変換回路部103から出力電流IMtが加算され、該加算された電流は、抵抗Rからなる電圧変換回路部104によって電圧変換されて出力電圧Voとして出力端子OUTから出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図11は、図10で示した定電流源回路ZL1〜ZLnの任意の1つの定電流源回路として定電流源回路ZLx(x=1〜n)の例を示した回路図であり、図12は、図11の各部の波形例を示した図である。なお、図11では、PMOSトランジスタTL1xを所定の定電流ILを出力する定電流源として示している。また、定電流源回路ZM1〜ZMnにおいても、回路構成は図11で示した定電流源回路ZLxと同様であり、図11及び図12を用いて、定電流源回路ZL1〜ZLn及びZM1〜ZMnの動作について説明する。
【0009】
図11において、定電流源TL1xから流れてくる定電流ILは、スイッチングトランジスタであるPMOSトランジスタTL3xがオンするとすべて接地へ流れ、出力端子OUTに流れることはない。これに対して、PMOSトランジスタTL3xがオフすると、電流ILは、すべて出力端子OUTへ流れる。PMOSトランジスタTL3xがオンした場合は、一般にPMOSトランジスタTL3xのインピーダンスが低いため、図12で示すように、ノードPの電圧は直ちに下がり電流ILの出力も直ちに停止する。
【0010】
これに対して、PMOSトランジスタTL3xがオフした場合、ノードPの電圧が、出力端子OUTへPMOSトランジスタTL2xが電流ILを流す電圧、すなわちバイアス電圧VbiにPMOSトランジスタTL2xのゲート−ソース間電圧Vgsを加えた電圧になるまで、定電流ILで寄生容量C1を充電する時間が必要となる。このため、PMOSトランジスタTL3xがオフしてから出力電流ILが出力されるまでに遅延が生じる。この遅延が、出力端子OUTから出力される信号に歪をもたらしたり、D/A変換を行う変換速度の高速化の妨げになるといった問題の原因になっていた。
【0011】
ここで、例えば8ビットのD/A変換回路を構成する場合、255個の定電流源回路を用意し、電流を出力する定電流源回路の数を制御することによってD/A変換回路を実現することができるが、このような方法では各定電流源回路に対して電流出力制御を行うための制御信号も255必要になる。このため、該各制御信号を発生させるデコーダを構成するデジタル回路が複雑になり、増大したチップ面積、製造コスト及びテストに要するコストが増大するという問題があった。このため、通常、各定電流源回路における定電流源から出力される電流に重み付けを行って回路規模の縮小を図っていた。
【0012】
例えば、図10のD/A変換回路100が、8ビットデータのD/A変換を行う変換回路である場合、被変換データを上位4ビットと下位4ビットに分けて、下位4ビットのデータに応じた電流ILtを下位D/A変換回路部102で生成して出力し、上位4ビットのデータに応じた電流IMtを上位D/A変換回路部103で生成して出力し、電流ILt及びIMtを加算した電流を電圧に変換して出力する方法があった。この場合、下位D/A変換回路部102は定電流源回路ZL1〜ZL15で構成され、上位D/A変換回路部103は定電流源回路ZM1〜ZM15で構成される。
【0013】
更に、定電流源回路ZL1〜ZL15における各出力電流ILがそれぞれ等しくなるようにし、定電流源回路ZM1〜ZM15における各出力電流IMがそれぞれ等しくなるようにする。更に、出力電流ILは、出力電流IMの1/16になるようにする。このようにすることによって、下位D/A変換回路部102及び上位D/A変換回路部103は、それぞれ15個の定電流源回路で構成することができ、各定電流源回路に対するデコーダからの制御信号の数も減少させることができる。
【0014】
しかし、上記のように、各定電流源回路から出力される電流に重み付けを行うと、下位D/A変換回路部102のすべての定電流源回路ZL1〜ZLnからの電流出力が開始されると共に上位D/A変換回路部103のある1つの定電流源回路からの電流出力が停止された場合や、下位D/A変換回路部102のすべての定電流源回路ZL1〜ZLnからの電流出力が停止されると共に上位D/A変換回路部103のある1つの定電流源回路からの電流出力が開始された場合において、図13で示すように出力端子OUTから出力される信号、すなわち電流(IMt+ILt)にグリッチが生じるという問題があった。
【0015】
該グリッチが発生する原因として、図11及び図12で示したように、各定電流源回路ZL1〜ZLn及びZM1〜ZMnは、寄生容量C1によって電流出力時のみに遅延が生じることにある。例えば、図13で示すように、下位D/A変換回路部102からの電流出力が停止した状態Aから、下位D/A変換回路部102のすべての定電流源回路ZL1〜ZLnから定電流ILがそれぞれ出力されている状態Bに遷移するとき、上位D/A変換回路部103のある1つの定電流源回路SMxからの定電流IMの出力が停止する。
【0016】
この場合、定電流源回路ZL1〜ZLnからの各定電流ILは、上述したように寄生容量C1によって大きく遅延して出力されるのに対して、上位D/A変換回路部103のある1つの定電流源回路SMxからの定電流IMの出力は、比較的小さな遅延時間で停止される。このため、下位D/A変換回路部102から出力される電流ILt及び上位D/A変換回路部103から出力される電流IMtは図13のようになる。
【0017】
これに対して、各定電流源回路ZL1〜ZL15からそれぞれ定電流ILが出力されている状態Bから、下位D/A変換回路部102からの電流出力が停止する状態Cに遷移するとき、上位D/A変換回路部103のある1つの定電流源回路SMxから定電流IMの出力が開始される。この場合、出力が開始される定電流IMは、上述したように寄生容量C1によって大きく遅延して出力されるのに対して、定電流源回路ZL1〜ZLnからの各定電流ILは、比較的小さな遅延時間で出力が停止される。
【0018】
このため、下位D/A変換回路部102から出力される電流ILt及び上位D/A変換回路部103から出力される電流IMtは図13のようになる。
一方、定電流IMは、定電流ILの16倍であることから、状態Aから状態Bに遷移するときと、状態Bから状態Cに遷移するときに、電流IMtとILtを加算した電流に、図13で示しているようなグリッチがそれぞれ発生するという問題があった。
【0019】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、各定電流源回路における電流を出力する時間と電流出力を停止する時間の差が小さくなるようにして、出力信号に発生するグリッチを抑制することができる電流加算型のD/A変換回路を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るD/A変換回路は、D/A変換が行われる複数ビットの被変換データを2分して得られる下位のビットデータに応じた電流を生成して出力する、該下位のビットデータを所定の方法でデコードして得られた制御信号に応じて所定の定電流ILを生成して出力する複数の定電流源回路を備えた下位D/A変換回路部と、該被変換データを2分して得られる上位のビットデータに応じた電流を生成して出力する、該上位のビットデータを所定の方法でデコードして得られた制御信号に応じて所定の定電流IMを生成して出力する複数の定電流源回路を備えた上位D/A変換回路部とを有し、上記下位D/A変換回路部及び該上位D/A変換回路部からの各出力電流を加算して所定の出力端子から出力する電流加算型のD/A変換回路において、上記各定電流源回路は、所定の定電流を出力する定電流源をなす第1のトランジスタと、該第1のトランジスタから出力された定電流を上記出力端子に出力する第2のトランジスタと、対応する上記制御信号に応じて第1のトランジスタからの定電流をバイパスして、該第2のトランジスタからの電流出力を停止させる第3のトランジスタと、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続部に、対応する上記制御信号の電流を供給するコンデンサとをそれぞれ備えるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。
図1において、D/A変換回路1は、所定の基準電流Irを発生させる基準電流発生回路部2と、該基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける下位のビットデータDiLに応じた電流を生成して出力する下位D/A変換回路部3とを備えている。
【0025】
更に、D/A変換回路1は、基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける上位のビットデータDiMに応じた電流を生成して出力する上位D/A変換回路部4と、下位D/A変換回路部3及び上位D/A変換回路部4から出力された各電流を電圧に変換して出力する電圧変換回路部5とを備えている。
【0026】
基準電流発生回路部2は、演算増幅器で形成された電圧比較器11、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)TP10,TP20及び抵抗Rrで構成されている。電源電圧Vddと接地との間には、PMOSトランジスタTP10、TP20及び抵抗Rrが直列に接続され、PMOSトランジスタTP20と抵抗Rrとの接続部は、電圧比較器11の非反転入力端に接続されている。
【0027】
電圧比較器11の反転入力端には外部から所定の基準電圧Vrが入力されており、電圧比較器11は、抵抗Rrの両端電圧と基準電圧Vrとを比較し、該比較結果を示す電圧をPMOSトランジスタTP10のゲートに出力する。すなわち、電圧比較器11は、抵抗Rrの両端電圧が基準電圧Vrになるように、PMOSトランジスタTP10から定電流Irを出力させる。
【0028】
また、PMOSトランジスタTP20のゲートには、外部から所定のバイアス電圧Vbiが印加されており、PMOSトランジスタTP10とTP20との接続部の電圧が、バイアス電圧VbiにPMOSトランジスタTP20のゲート−ソース間電圧Vgsを加えた電圧以上になるとPMOSトランジスタTP20はオンし、PMOSトランジスタTP10から出力された電流がPMOSトランジスタTP20を介して抵抗Rrに流れる。このようにして、PMOSトランジスタTP10、TP20及び抵抗Rrの直列回路には、定電流Irが流れる。
【0029】
次に、下位D/A変換回路部3は、所定の定電流ILを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流ILの出力制御を行う各定電流源回路AL1〜ALn(nは、n>0の整数)と、入力された下位のビットデータDiLをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路AL1〜ALnに対して電流の出力制御を行うデコーダ21とを備えている。各定電流源回路AL1〜ALnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路ALx(x=1〜n)を例にして説明する。
【0030】
定電流源回路ALxは、PMOSトランジスタTL1x,TL2x,TL3x及びコンデンサCLxで構成されている。PMOSトランジスタTL1xとTL2xは直列に接続され、PMOSトランジスタTL1xのソースは電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタTL2xのドレインが定電流源回路ALxの出力端をなしている。PMOSトランジスタTL1xのゲートには、基準電流発生回路部2の電圧比較器11からの出力電圧が印加され、PMOSトランジスタTL2xのゲートには、外部からのバイアス電圧Vbiが印加されている。
【0031】
また、PMOSトランジスタTL1xとTL2xとの接続部と接地との間には、PMOSトランジスタTL3xが接続されており、PMOSトランジスタTL3xのゲートには、デコーダ21からの制御信号SLxが入力される。PMOSトランジスタTL1x、TL2x及びTL3xの接続部とPMOSトランジスタTL3xのゲートとの間には、コンデンサCLxが接続されている。
【0032】
PMOSトランジスタTL1xは、基準電流発生回路2のPMOSトランジスタTP10とカレントミラー回路を形成しており、基準電流Irに応じた定電流ILを生成し、PMOSトランジスタTL3xがオフして遮断状態になったときに、該生成した定電流ILをPMOSトランジスタTL2xを介して電圧変換回路部5に出力する。デコーダ21は、入力された下位のビットデータDiLをデコードし、該デコード結果に応じてPMOSトランジスタTL3xの動作制御を行う。
【0033】
同様に、上位D/A変換回路部4は、所定の定電流IMを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流IMの出力制御を行う各定電流源回路AM1〜AMnと、入力された上位のビットデータDiMをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路AM1〜AMnに対して電流の出力制御を行うデコーダ31とを備えている。各定電流源回路AM1〜AMnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路AMxを例にして説明する。
【0034】
定電流源回路AMxは、PMOSトランジスタTM1x,TM2x,TM3x及びコンデンサCMxで構成されている。PMOSトランジスタTM1xとTM2xは直列に接続され、PMOSトランジスタTM1xのソースは電源電圧Vddに接続され、PMOSトランジスタTM2xのドレインが定電流源回路AMxの出力端をなしている。PMOSトランジスタTM1xのゲートには、基準電流発生回路部2の電圧比較器11からの出力電圧が印加され、PMOSトランジスタTM2xのゲートには、外部からのバイアス電圧Vbiが印加されている。
【0035】
また、PMOSトランジスタTM1xとTM2xとの接続部と接地との間には、PMOSトランジスタTM3xが接続されており、PMOSトランジスタTM3xのゲートには、デコーダ31からの制御信号SMxが入力される。PMOSトランジスタTM1x、TM2x及びTM3xの接続部とPMOSトランジスタTM3xのゲートとの間には、コンデンサCMxが接続されている。
【0036】
PMOSトランジスタTM1xは、基準電流発生回路2のPMOSトランジスタTP10とカレントミラー回路を形成しており、基準電流Irに応じた定電流IMを生成し、PMOSトランジスタTM3xがオフして遮断状態になったときに、該生成した定電流IMをPMOSトランジスタTM2xを介して電圧変換回路部5に出力する。デコーダ31は、入力された上位のビットデータDiMをデコードし、該デコード結果に応じてPMOSトランジスタTM3xの動作制御を行う。
【0037】
定電流源回路AL1〜ALnから出力された各電流ILは加算され、電流ILtとして下位D/A変換回路部3から出力され、定電流源回路AM1〜AMnから出力された各電流IMは加算され、電流IMtとして上位D/A変換回路部4から出力される。更に、電流ILtと電流IMtは加算され、電圧変換回路部5に出力される。電圧変換回路部5は、出力端子OUTと接地との間に接続された抵抗R1からなり、電流ILtとIMtが加算された電流が該抵抗R1によって電圧に変換され、該変換された電圧が出力電圧Voとして出力端子OUTから出力される。
【0038】
ここで、例えば、図1のD/A変換回路1が、8ビットデータのD/A変換を行う変換回路である場合、8ビットデータを上位4ビットと下位4ビットに分けて、下位4ビットのデータがビットデータDiLとしてデコーダ21に入力され、上位4ビットのデータビットデータDiMとしてデコーダ31に入力される。また、下位D/A変換回路部3は定電流源回路AL1〜AL15で構成され、上位D/A変換回路部4は定電流源回路AM1〜AM15で構成される。
【0039】
更に、定電流源回路AL1〜AL15における各出力電流ILはそれぞれ等しくなるようにすると共に、定電流源回路AM1〜AM15における各出力電流IMはそれぞれ等しくなるようにし、出力電流ILは、出力電流IMの1/16になるようにする。このようにすることによって、下位D/A変換回路部3及び上位D/A変換回路部4は、それぞれ15個の定電流源回路で構成することができる。なお、PMOSトランジスタTL11〜TL1n及びTM11〜TM1nはそれぞれ第1のトランジスタをなし、PMOSトランジスタTL21〜TL2n及びTM21〜TM2nはそれぞれ第2のトランジスタをなし、PMOSトランジスタTL31〜TL3n及びTM31〜TM3nはそれぞれ第3のトランジスタをなす。
【0040】
このような構成において、図2は、図1で示した定電流源回路AL1〜ALnにおける任意の1つの定電流源回路として定電流源回路ALx(x=1〜n)を示した回路図であり、図3は、図1及び図2における各部の波形例を示した図である。なお、図2では、PMOSトランジスタTL1xを所定の定電流ILを出力する定電流源として示している。また、定電流源回路AM1〜AMnにおいても、回路構成は図2で示した定電流源回路ALxと同様であり、図2及び図3を用いて、定電流源回路AL1〜ALn及びAM1〜AMnの動作について説明する。
【0041】
図2において、定電流源TL1xから流れてくる電流ILは、スイッチングトランジスタであるPMOSトランジスタTL3xがオンするとすべて接地へ流れ、出力端子OUTに流れることはない。これに対して、PMOSトランジスタTL3xがオフすると、電流ILは、PMOSトランジスタTL2xを介してすべて出力端子OUTへ流れる。
【0042】
デコーダ21からロー(Low)レベルの制御信号SLxが出力されてPMOSトランジスタTL3xがオンした場合は、一般にPMOSトランジスタTL3xのインピーダンスが低いため、ノードAの電圧は直ちに下がり電流ILの出力も直ちに停止する。これに対して、デコーダ21からハイ(High)レベルの制御信号SLxが出力されてPMOSトランジスタTL3xがオフした場合、ノードAの電圧が、出力端子OUTへPMOSトランジスタTL2xが電流ILを流す電圧、すなわちバイアス電圧VbiにPMOSトランジスタTL2xのゲート−ソース間電圧Vgsを加えた電圧になるまで、寄生容量C1を充電する時間が必要となる。
【0043】
一方、寄生容量C1を充電する電流として、定電流源TL1xからの定電流ILに加えて、デコーダ21からの制御信号SLxがハイレベルになると該制御信号SLxの電流がコンデンサCLxを介してノードAに供給され、ノードAの電圧上昇を加速して図3で示すように定電流源回路ALxにおける出力電流ILの立ち上がり時間を速くすることができ、出力電流ILtが図3で示すようになる。このような定電流源回路ALxの動作は、定電流源回路AMxにおいても同様であることから、定電流源回路AMxにおいても出力電流IMの立ち上がり時間をそれぞれ速くすることができ、出力電流IMtが図3で示すようになり、出力端子OUTから出力される信号、すなわち電流(IMt+ILt)のグリッチを低減させることができる。
【0044】
ここで、コンデンサCLxを追加することによって得られる効果について、図4を用いてもう少し詳細に説明する。
デコーダ21からの制御信号SLxがローレベルのときは、PMOSトランジスタTL3xがオンして定電流源TL1xからの電流ILをすべて接地へ流してしまう。このため、このときのノードAの電圧はVoffになっており、該電圧Voffは、バイアス電圧Vbiと、PMOSトランジスタTL2xがオンして電流が流れ始めるときのゲート−ソース間電圧Vgsとを加算した電圧よりも小さく、PMOSトランジスタTL2xを介して電流が出力されることはない。
【0045】
次に、制御信号SLxがハイレベルになると同時に、PMOSトランジスタTL3xはオフし、電流ILを接地に流すことを停止する。一方、PMOSトランジスタTL2xは、ノードAがバイアス電圧Vbiとゲート−ソース間電圧Vgsを加算した電圧以上にならないとオンしないことから、いったんVoffに下がっているノードAの電圧が、(Vbi+Vgs)以上になるまで寄生容量C1を定電流ILで充電する時間t1が必要となる。
【0046】
しかし、コンデンサCLxを接続していることから、デコーダ21からの制御信号SLxによって、コンデンサCLxを介してノードAに電荷が注入され、すなわちノードAに電流が供給され、瞬間的にノードAの電圧をVoffからV1に上昇させることができる。該電圧V1は、寄生容量C1とコンデンサCLxとの容量比と、制御信号SLxの電圧変化Vswで決定され下記(1)式から求めることができる。
V1=(CLx×Vsw)/(C1+CLx)………………(1)
なお、上記(1)式では、C1は寄生容量C1の容量を、CLxはコンデンサCLxの容量をそれぞれ示している。
【0047】
図4において、実線で示した波形は、電圧V1が電圧(Vbi+Vgs)の半分になるような容量のコンデンサCLxを使用した場合を示しており、制御信号SLxがハイレベルになってから電流が出力され始める時間t2もt1のほぼ半分に短縮され、結果としてグリッチのパルス幅も半分にすることができ、グリッチ電圧も低減させることができる。理論的には、V1=Vbi+Vgsにすると、遅延時間t2をほぼ0にすることができ、大幅なグリッチ低減効果を得ることができる。
【0048】
このように、本第1の実施の形態におけるD/A変換回路は、下位D/A変換回路部3の各定電流源回路AL1〜ALnに対して各ノードAとPMOSトランジスタTL31〜TL3nの各ゲートとの間にコンデンサCL1〜CLnを対応させて接続すると共に、上位D/A変換回路部4の各定電流源回路AM1〜AMnに対して各ノードAとPMOSトランジスタTM31〜TM3nの各ゲートとの間にコンデンサCM1〜CMnを対応させて接続するようにした。このことから、各定電流源回路における定電流出力時の遅延時間を小さくすることができ、D/A変換を行って出力する信号に発生するグリッチを抑制することができる。
【0049】
第2の実施の形態.
上記第1の実施の形態では、デコーダからの制御信号による電流をコンデンサを介してノードAに供給して、ノードAの電圧上昇が速くなるようにしたが、デコーダからの制御信号でスイッチング制御されるNチャネル型MOSトランジスタを介してノードAに例えば電源電圧Vddから電流を供給するようにして、ノードAの電圧上昇が速くなるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。なお、図5では、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
【0050】
図5における図1との相違点は、図1のコンデンサCL1〜CLnの代わりにNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)TL41〜TL4nを使用すると共に、図1のコンデンサCM1〜CMnの代わりにNMOSトランジスタTM41〜TM4nを使用して、各定電流源回路のノードAの電圧上昇が速くなるようにしたことにあり、これらに伴って、図1の下位D/A変換回路部3を下位D/A変換回路部3Aに、図1の上位D/A変換回路部4を上位D/A変換回路部4Aに、図1のD/A変換回路1をD/A変換回路1Aにしたことにある。
【0051】
図5において、D/A変換回路1Aは、基準電流発生回路部2と、該基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける下位のビットデータDiLに応じた電流を生成して出力する下位D/A変換回路部3Aと、基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける上位のビットデータDiMに応じた電流を生成して出力する上位D/A変換回路部4Aと、下位D/A変換回路部3A及び上位D/A変換回路部4Aから出力された各電流を電圧に変換して出力する電圧変換回路部5とを備えている。
【0052】
下位D/A変換回路部3Aは、所定の定電流ILを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流ILの出力制御を行う各定電流源回路ALA1〜ALAnと、入力された下位のビットデータDiLをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路ALA1〜ALAnに対して電流の出力制御を行うデコーダ21とを備えている。各定電流源回路ALA1〜ALAnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路ALAx(x=1〜n)を例にして説明する。
【0053】
定電流源回路ALAxは、PMOSトランジスタTL1x,TL2x,TL3x及びNMOSトランジスタTL4xで構成され、PMOSトランジスタTL2xのドレインが定電流源回路ALAxの出力端をなしている。電源電圧Vddと、PMOSトランジスタTL1x,TL2x及びTL3xの接続部との間には、NMOSトランジスタTL4xが接続され、該NMOSトランジスタTL4xのゲートにはデコーダ21からの制御信号SLxが入力される。
【0054】
同様に、上位D/A変換回路部4Aは、所定の定電流IMを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流IMの出力制御を行う各定電流源回路AMA1〜AMAnと、入力された上位のビットデータDiMをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路AMA1〜AMAnに対して電流の出力制御を行うデコーダ31とを備えている。各定電流源回路AMA1〜AMAnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路AMAxを例にして説明する。
【0055】
定電流源回路AMAxは、PMOSトランジスタTM1x,TM2x,TM3x及びNMOSトランジスタTM4xで構成され、PMOSトランジスタTM2xのドレインが定電流源回路AMAxの出力端をなしている。電源電圧Vddと、PMOSトランジスタTM1x,TM2x及びTM3xの接続部との間には、NMOSトランジスタTM4xが接続され、該NMOSトランジスタTM4xのゲートにはデコーダ31からの制御信号SMxが入力されている。
【0056】
定電流源回路ALA1〜ALAnから出力された各電流ILは加算され、電流ILtとして下位D/A変換回路部3Aから出力され、定電流源回路AMA1〜AMAnから出力された各電流IMは加算され、電流IMtとして上位D/A変換回路部4Aから出力される。更に、電流ILtと電流IMtは加算され、電圧変換回路部5で電圧に変換されて出力端子OUTから出力される。なお、NMOSトランジスタTL41〜TL4n及びTM41〜TM4nは、それぞれ第4のトランジスタをなす。
【0057】
このような構成において、図6は、図5で示した定電流源回路ALA1〜ALAnにおける任意の1つの定電流源回路として定電流源回路ALAx(x=1〜n)を示した回路図であり、図5及び図6における各部の波形を示した図は、図3と同様であるので省略する。なお、図6では、図2と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。また、定電流源回路AMA1〜AMAnにおいても、回路構成は図6で示した定電流源回路ALAxと同様であり、図6を用いて、定電流源回路ALA1〜ALAn及びAMA1〜AMAnの動作について説明する。
【0058】
図6において、寄生容量C1を充電する電流として、定電流源TL1xからの定電流ILに加えて、デコーダ21からのハイレベルの制御信号SLxが出力されるとNMOSトランジスタTL4xを介して電源電圧Vddからの電流がノードAに供給され、ノードAの電圧上昇を加速して図3で示した場合と同様に定電流源回路ALAxにおける出力電流の立ち上がり時間を速くすることができる。ノードAの電圧が、NMOSトランジスタTL4xのゲート電圧からNMOSトランジスタTL4xのゲート−ソース間電圧を引いた電圧まで上昇すると、NMOSトランジスタTL4xはオフして遮断状態となる。このため、ノードAの電圧、NMOSトランジスタTL4xのしきい値電圧及び電源電圧Vddを適切な値に設定することによって、ノードAの電圧を過度に上昇させることを防止できる。
【0059】
このような定電流源回路ALAxの動作は、定電流源回路AMAxにおいても同様であることから、定電流源回路ALAx及びAMAxにおける出力電流の立ち上がり時間をそれぞれ速くすることができ、グリッチを低減させることができる。
【0060】
このように、本第2の実施の形態におけるD/A変換回路は、下位D/A変換回路部3Aの各定電流源回路ALA1〜ALAnに対して、電源電圧Vddと各ノードAとの間に、デコーダ21によってスイッチング制御が行われるNMOSトランジスタTL41〜TL4xをそれぞれ対応させて接続すると共に、上位D/A変換回路部4Aの各定電流源回路AMA1〜AMAnに対して、電源電圧Vddと各ノードAとの間に、デコーダ31によってスイッチング制御が行われるNMOSトランジスタTM41〜TM4xをそれぞれ対応させて接続するようにした。このことから、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0061】
第3の実施の形態.
上記第1の実施の形態では、デコーダからの制御信号による電流をコンデンサを介してノードAに供給して、ノードAの電圧上昇が速くなるようにしたが、PMOSトランジスタTL31〜TL3n及びTM31〜TM3nを、デコーダからの制御信号に対してそれぞれ遅延してオンさせるようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図7は、本発明の第3の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。なお、図7では、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
【0062】
図7における図1との相違点は、図1のコンデンサCL1〜CLnの代わりに出力遅延調整回路DL1〜DLnを設けると共に、図1のコンデンサCM1〜CMnの代わりに出力遅延調整回路DM1〜DMnを設けて、PMOSトランジスタTL31〜TL3n及びTM31〜TM3nを、デコーダからの制御信号に対してそれぞれ遅延してオンさせるようにしたことにあり、これに伴って、図1の下位D/A変換回路部3を下位D/A変換回路部3Bに、図1の上位D/A変換回路部4を上位D/A変換回路部4Bに、図1のD/A変換回路1をD/A変換回路1Bにしたことにある。
【0063】
図7において、D/A変換回路1Bは、基準電流発生回路部2と、該基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける下位のビットデータDiLに応じた電流を生成して出力する下位D/A変換回路部3Bと、基準電流発生回路部2で発生させた基準電流Irに応じた電流を生成し、D/A変換を行うために外部から入力された被変換データにおける上位のビットデータDiMに応じた電流を生成して出力する上位D/A変換回路部4Bと、下位D/A変換回路部3B及び上位D/A変換回路部4Bから出力された各電流を電圧に変換して出力する電圧変換回路部5とを備えている。
【0064】
下位D/A変換回路部3Bは、所定の定電流ILを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流ILの出力制御を行う各定電流源回路ALB1〜ALBnと、入力された下位のビットデータDiLをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路ALB1〜ALBnに対して電流の出力制御を行うデコーダ21とを備えている。各定電流源回路ALB1〜ALBnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路ALBx(x=1〜n)を例にして説明する。
【0065】
定電流源回路ALBxは、PMOSトランジスタTL1x,TL2x,TL3x及び出力遅延調整回路DLxで構成され、PMOSトランジスタTL2xのドレインが定電流源回路ALBxの出力端をなしている。デコーダ21からの制御信号SLxは、出力遅延調整回路DLxを介してPMOSトランジスタTL3xのゲートに入力される。
【0066】
同様に、上位D/A変換回路部4Bは、所定の定電流IMを生成し入力された制御信号に応じて該生成した定電流IMの出力制御を行う各定電流源回路AMB1〜AMBnと、入力された上位のビットデータDiMをデコードし該デコード結果に応じて各定電流源回路AMB1〜AMBnに対して電流の出力制御を行うデコーダ31とを備えている。各定電流源回路AMB1〜AMBnはそれぞれ同じ構成であることから、任意の1つの定電流源回路AMBxを例にして説明する。
【0067】
定電流源回路AMBxは、PMOSトランジスタTM1x,TM2x,TM3x及び出力遅延調整回路DMxで構成され、PMOSトランジスタTM2xのドレインが定電流源回路AMBxの出力端をなしている。デコーダ31からの制御信号SMxは、出力遅延調整回路DMxを介してPMOSトランジスタTM3xのゲートに入力される。
【0068】
定電流源回路ALB1〜ALBnから出力された各電流ILは加算され、電流ILtとして下位D/A変換回路部3Bから出力され、定電流源回路AMB1〜AMBnから出力された各電流IMは加算され、電流IMtとして上位D/A変換回路部4Bから出力される。更に、電流ILtと電流IMtは加算され、電圧変換回路部5で電圧に変換されて出力端子OUTから出力される。なお、出力遅延調整回路DL1〜DLn及びDM1〜DMnは、遅延回路をなす。
【0069】
このような構成において、図8は、図7で示した定電流源回路ALB1〜ALBnにおける任意の1つの定電流源回路として定電流源回路ALBx(x=1〜n)の例を示した回路図であり、図9は、図7及び図8における各部の波形例を示した図である。なお、図8では、図2と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。また、定電流源回路AMB1〜AMBnにおいても、回路構成は図8で示した定電流源回路ALBxと同様であり、図8を用いて、定電流源回路ALB1〜ALBn及びAMB1〜AMBnの動作について説明する。
【0070】
図8において、出力遅延調整回路DLxは、OR回路41及びインバータ42,43で形成されており、デコーダ21からの制御信号SLxは、OR回路41の一方の入力端に入力されると共に、インバータ42及び43を介してOR回路41の他方の入力端に入力されている。また、OR回路41の出力信号は、PMOSトランジスタTL3xのゲートに入力される。デコーダ21からハイレベルの制御信号SLxが出力されると、ほとんど遅延することなくOR回路41の出力端はハイレベルとなって、PMOSトランジスタTL3xはオフし、PMOSトランジスタTL2xのドレインから定電流ILが出力される。
【0071】
これに対して、デコーダ21からローレベルの制御信号SLxが出力されると、OR回路41の一方の入力端は直ちにローレベルとなるが、OR回路41の他方の入力端はインバータ42及び43を介する分だけ遅延してローレベルとなる。このため、PMOSトランジスタTL3xは、デコーダ21からローレベルの制御信号SLxが出力されてから所定の遅延時間が経過した後にオンして導通状態となる。このようなことから、図9で示すように、下位D/A変換回路部3Bからの出力電流ILt及び上位D/A変換回路部4Bからの出力電流IMtにおいて、電流値が低下するときは点線で示した従来よりも共に所定時間遅延して低下する。このため、電流ILt及びIMtを加算した電流の波形は、従来よりも小さなグリッチが上下方向に発生する形になり、グリッチを低減させることができる。
【0072】
通常、出力端子OUTから出力された信号は、必要な周波数以外の周波数成分を除くためにローパスフィルタを通して使用される。このことから、図9の電流ILt及びIMtを加算した電流波形のように、上下方向にそれぞれ均等にグリッチが発生する方が、上記ローパスフィルタを通した後にグリッチの影響をより減少させることができる。このことは、上記上下方向の各グリッチがローパスフィルタによって積分されることによるものである。
【0073】
このように、本第3の実施の形態におけるD/A変換回路は、下位D/A変換回路部3Bの各定電流源回路ALB1〜ALBnにおいて、デコーダ21からの制御信号SL1〜SLnが対応する出力遅延調整回路DL1〜DLnを介してPMOSトランジスタTL31〜TL3xの各ゲートに入力されると共に、上位D/A変換回路部4Bの各定電流源回路AMB1〜AMBnにおいて、デコーダ31からの制御信号SM1〜SMnが対応する出力遅延調整回路DM1〜DMnを介してPMOSトランジスタTM31〜TM3xの各ゲートに入力されるようにした。このことから、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、D/A変換回路の出力信号がローパスフィルタを通って出力される場合に更にグリッチを低減させることができる。
【0074】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明のD/A変換回路によれば、下位D/A変換回路部及び上位D/A変換回路部における各定電流源回路において、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続部に、D/A変換が行われる被変換データを所定の方法でデコードして得られた対応する制御信号の電流を供給するコンデンサを設けるようにした。このことから、各定電流源回路における定電流出力時において、寄生容量によって遅延する時間を小さくすることができ、D/A変換を行って出力する信号に発生するグリッチを抑制することができる。
【0075】
また、本発明のD/A変換回路によれば、下位D/A変換回路部及び上位D/A変換回路部における各定電流源回路において、D/A変換が行われる被変換データを所定の方法でデコードして得られた対応する制御信号に応じて、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続部に電流を供給する第4のトランジスタを設けるようにした。このことから、各定電流源回路における定電流出力時において、寄生容量によって遅延する時間を小さくすることができ、D/A変換を行って出力する信号に発生するグリッチを抑制することができる。
【0076】
また、本発明のD/A変換回路によれば、下位D/A変換回路部及び上位D/A変換回路部における各定電流源回路において、D/A変換が行われる被変換データを所定の方法でデコードして得られた対応する制御信号の信号レベルにおける所定の一方向の変化に対してのみ遅延を行う遅延回路を設け、第3のトランジスタは、該遅延回路を介して入力される対応する上記制御信号に応じて第1のトランジスタからの定電流をバイパスし、該第2のトランジスタからの電流出力を停止させるようにした。このことから、各定電流源回路における定電流出力時において、電流を出力する時間と電流出力を停止する時間との間に寄生容量によって発生する時間差を小さくすることができ、D/A変換を行って出力する信号に発生するグリッチを抑制することができると共に、D/A変換回路の出力信号がローパスフィルタを通って出力される場合に更にグリッチを低減させることができる。
【0077】
具体的には、上記遅延回路は、対応する制御信号の信号レベルにおけるハイレベルからローレベルへの立ち下がりを、所定の時間遅延させて第3のトランジスタに出力するようにした。このことから、各定電流源回路における定電流出力時において、電流を出力する時間と電流出力を停止する時間との間に寄生容量によって発生する時間差を確実に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。
【図2】 図1における任意の1つの定電流源回路ALxを示した回路図である。
【図3】 図1及び図2における各部の波形例を示した図である。
【図4】 図2の各部の波形例の詳細を示した図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。
【図6】 図5における任意の1つの定電流源回路ALAxの例を示した回路図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態におけるD/A変換回路の例を示した回路図である。
【図8】 図7における任意の1つの定電流源回路ALBxの例を示した回路図である。
【図9】 図7及び図8における各部の波形例を示した図である。
【図10】 従来における電流加算型D/A変換回路の構成例を示した図である。
【図11】 図10における任意の1つの定電流源回路ZLxの例を示した回路図である。
【図12】 図11の各部の波形例を示した図である。
【図13】 図10及び図11における各部の波形例を示した図である。
【符号の説明】
1,1A,1B D/A変換回路
2 基準電流発生回路部
3,3A,3B 下位D/A変換回路部
4,4A,4B 上位D/A変換回路部
5 電圧変換回路部
21,31 デコーダ
AL1〜ALn,AM1〜AMn,ALA1〜ALAn,AMA1〜AMAn,ALB1〜ALBn,AMB1〜AMBn 定電流源回路
CL1〜CLn,CM1〜CMn コンデンサ
TL11〜TL1n,TL21〜TL2n,TL31〜TL3n,TM11〜TM1n,TM21〜TM2n,TM31〜TM3n PMOSトランジスタ
TL41〜TL4n,TM41〜TM4n NMOSトランジスタ
DL1〜DLn,DM1〜DMn 出力遅延調整回路
Claims (1)
- D/A変換が行われる複数ビットの被変換データを2分して得られる下位のビットデータに応じた電流を生成して出力する、該下位のビットデータを所定の方法でデコードして得られた制御信号に応じて所定の定電流ILを生成して出力する複数の定電流源回路を備えた下位D/A変換回路部と、該被変換データを2分して得られる上位のビットデータに応じた電流を生成して出力する、該上位のビットデータを所定の方法でデコードして得られた制御信号に応じて所定の定電流IMを生成して出力する複数の定電流源回路を備えた上位D/A変換回路部とを有し、上記下位D/A変換回路部及び該上位D/A変換回路部からの各出力電流を加算して所定の出力端子から出力する電流加算型のD/A変換回路において、
上記各定電流源回路は、
所定の定電流を出力する定電流源をなす第1のトランジスタと、
該第1のトランジスタから出力された定電流を上記出力端子に出力する第2のトランジスタと、
対応する上記制御信号に応じて上記第1のトランジスタからの定電流をバイパスして、該第2のトランジスタからの電流出力を停止させる第3のトランジスタと、
上記第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続部に、対応する上記制御信号の電流を供給するコンデンサと、
をそれぞれ備えることを特徴とするD/A変換回路。
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