JP4099764B2 - 重症急性呼吸器症候群患者治療用具 - Google Patents

重症急性呼吸器症候群患者治療用具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新型の感染病である重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した患者を二次感染を防ぎながら治療することができる治療用具に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
新型の感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)は、2002年11月中国広東省から端を発し、2003年には世界各国で猛威を振るい多くの感染者を出している。
【0003】
重症急性呼吸器症候群(SARS)は、その原因が不明であったが、国際的な共同研究の結果、世界保健機関(WHO)により「SARSコロナウイルス」と名付けられた新型のコロナウイルスが病原体であることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、病原菌が「SARSコロナウイルス」であることが判明しても、その明確な治療法は確定しておらず、更には感染経路についても、気道分泌物の飛沫感染が最も主要な感染経路と考えられているが、感染例から考えても空気感染の可能性も否定することができないなど、明確な結論は出ていない。
【0005】
そのため、マスクの着用、病原体を可能性のある物や部屋の消毒等により感染の予防がされている。また、重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した患者に対しての治療は、明確な治療法が確立されていないこと、発病初期にはSARSとSARS以外の肺炎との鑑別が困難であるために、一般の細菌性肺炎の治療と同様な抗生物質を中心とした治療が取られている。
【0006】
また、病状の進行の具合によっては、酸素療法や人工呼吸器等での治療となるが、SARS患者からの二次感染を防ぐためにも、患者を隔離し、病原体が周囲に拡散することを防ぐことが必要で、その為に用いられている治療用具は、非常に高価であり、さらに容易に運搬等ができないために、その治療用具は広く普及されてはおらず、全ての患者に適用することは困難である。
【0007】
そこで、本発明は、安価で持ち運びも容易であるために、広く普及することが可能でありながらも、病原体を周囲へ拡散させることを防ぎながら患者を治療することができる治療用具を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、表面側にチューブ状のアーチフレーム挿入部5、5、5を設け、患者9が吐き出した空気を吸引するためのポンプ11を取り付け、丁度患者9の頭部付近の位置に設けるとともにバルブ6aを有する空気吸込口6及び非常に目の細かいN95フィルターを取り付け空気を確保するための空気取込口6bを設け、前記空気吸込口6と前記空気取込口6b間には処置用窓7、7aを2個所に設け、外周にスライダ4cを有するファスナー4を逢着した半透明でビニール製の上カバー2と、外周にスライダ4dを有するファスナー4を逢着した半透明でビニール製の下カバー3と、前記アーチフレーム挿入部5、5、5に挿入することにより上カバー2を持ち上げドーム状に形成するアーチフレーム10とからなり、前記上カバー2と前記下カバー3とを前記ファスナー4、4のスライダ4c、4dにより頭部側端4aから足部側端4bまで開閉可能にした開口部3aを設け半透明でビニール製の寝袋の形状とし、丸めて収納することができるようにしたことを特徴とする重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の構成、前記開口部15bを上カバー2の中央部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14の構成及び袋状で腕全体が入り先が塞がっている左腕収納部21b及び右腕収納部21cを有し、中空の等身大のポリエチレン等のビニール材質からなり下面開口部21dは開き十字型のビニール袋の治療用具本体21aと、患者26の顔から胸辺りにかけて上側を覆うように設置し、塩化ビニル製の板をアーチ状に加工し角を丸め、患者26が呼吸するための空間を確保し、前記治療用具本体21aの内部に入れ固定できるフレーム22と、先端にはポンプ29が取り付けられているとともに逆流防止弁28が取り付けられているホース27を取り付け、内部がフィルターであり前記治療用具本体21aに固定することができる枕23と、膝を保護するために膝にかけておくガーゼ24と、前記ガーゼ24を前記治療用具本体21aの外側から巻き付けるようにして縛るテープ25とからなることを特徴とする重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具21の構成とした。
【0009】
【実施例】
以下に、添付図面に基づいて、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具を詳細に説明する。図1から図6までは本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例を示し、図7及び図8は本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第2実施例を示し、図9から図13までは本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例を示す。
【0010】
図1は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の収納状態を示す正面図である。図1に示すように、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、ビニール製の薄い寝袋の形状で、上カバー2と下カバー3を背面に縫着されたファスナー4を用いて開閉する構造である。
【0011】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、図1に示すように、使用しない時には、丸めて収納することができるため、収納場所も取らず、持ち運びも容易である。
【0012】
図2は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具を開いた状態を示す平面図である。即ち、図1に示したように収納時の丸めた状態を開き、ベッド8の上に載せた状態を示す平面図である。本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、ベッド8や診療台等の上に載せて使用する。
【0013】
図2に示すように、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、寝袋の形状をしており、上カバー2と下カバー3は、正面部を残し、頭部側端4aから足部側端4bに渡りその外周に縫着されたファスナー4のスライダ4c、4dをそれぞれ左右にスライドさせることで開閉することが可能である。
【0014】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1に患者を収容する場合、図2中に示した符号2aが頭部となり、符号2bが足部となる。
【0015】
上カバー2の表面側には、チューブ状のアーチフレーム挿入部5、5、が3個所に設けられている。重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1に患者を収容後、アーチフレーム挿入部5にアーチフレームを挿入することで、上カバー2を持ち上げ、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1をドーム状に形成する。
【0016】
図2に示すように、上カバー2の正面には頭部2aに近い位置に空気吸込口6が形成され、空気吸込口6の外周には空気を吸い込むポンプを設置するためのバルブ6aが取り付けられている。また、足部2bに近い側には、患者9の空気を確保するための空気取込口6bが設けられている。
【0017】
空気吸込口6には、患者9が吐き出した空気を吸引するためのポンプ11が接続される。ポンプ11には非常に目の細かいフィルターが設けられ、患者9が吐き出した空気中に含まれている病原体等は、フィルターに付着し空気中から取り除かれ、クリーンな空気のみが外部に排出される。
【0018】
空気取込口6bは、患者の空気を確保するためであるが、空気と共に様々な細菌等が重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の内部に取り込まれることを防ぐために非常に目の細かいN95フィルターが取り付けられている。
【0019】
空気吸込口6及び空気取込口6bの間には、2個所の処置用窓7、7aが設けられている。処置用窓7、7aは、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1に収容されている患者を処置する場合に、医療従事者が手を差し込む為の窓である。処置用窓7、7aには手袋を取り付けて使用する。
【0020】
図3及び図4は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す斜視図である。本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1を使用する場合、先ず図3に示すように、ファスナー4のスライダ4cを頭部側端4aからスライダ4dを足部側端4bに向かいスライドさせ上カバー2と下カバー3を開く。
【0021】
上カバー2と下カバー3を開いた状態で、頭部2aが患者9の頭部、足部2bが患者9の足部になるように患者9を下カバー3の上に寝かせると、丁度空気吸込口6は患者9の頭部付近になるため、患者9の吐き出した空気は空気吸込口6に接続されるポンプによって浄化され、クリーンな空気が外部に排出される。
【0022】
次に、図4に示すように、上カバー2を持ち上げ、下カバー3に被せるようにしてファスナー4のスライダ4c、4dをスライドさせることで上カバー2と下カバー3の開口部3aを閉じると、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内部は隔離状態となる。
【0023】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の上カバー2及び下カバー3は、図4に示すように、半透明のビニール製であるため、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内に収容された患者9の様子が、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の外部からでも観察することができる。
【0024】
図5は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す右側面図である。即ち、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内に患者9を収容した状態で、頭部2a方向から見た図である。
【0025】
図5に示すように、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、患者9を収容すると、アーチフレーム挿入部5にアーチフレーム10を挿入し、上カバー2を持ち上げることにより重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1をドーム状にする。
【0026】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1は、患者9を収容すると、重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内の空気を浄化するために、上カバー2正面の頭部2aに近い位置に形成された空気吸込口6に空気中から病原体を取り除くためのフィルターを取りつけたポンプ11を接続して使用する。
【0027】
ポンプ11は、空気吸込口6の外周に取り付けられたバルブ6aにパイプ11aを接続し、患者9が吐き出した空気をポンプ11に取り付けたフィルターに付着させ、患者の吐き出した空気を浄化し、クリーンな空気のみを重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の外部に排出する。
【0028】
患者9が呼吸するための空気は、上カバー2正面の足部2bに近い位置に形成された空気取込口6bから取り込まれる。空気取込口6bには、非常に目の細かいN95フィルターが取り付けられているため、空気と共に病原体や細菌等が重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の内部に取り込まれることなく、クリーンな空気のみが取り込まれる。
【0029】
図6は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す右側面図である。即ち、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内に収容した患者9を医療従事者13が処置している状態を頭部2a方向から見た図である。
【0030】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1の上カバー2の正面には、空気吸込口6と空気取込口6bの間に2個所の処置用窓7、7aが設けられている。これらの処置用窓7、7aは、図6に示すように、処置用の手袋12、12aを取り付けることができる。
【0031】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1内に収容されている患者9を処置するには、医療従事者13が、処置用窓7、7aに手袋12、12aを取り付け、処置用窓7、7aから手袋12、12aに手を差し込み患者9の処置を行う。
【0032】
医療従事者13が処置用窓7、7aから手を差し込み患者9の処置を行えるので、患者9を隔離したまま処置を施すことができ、医療従事者13をはじめ、周囲の人間への二次感染を防ぐことが可能である。
【0033】
図7及び図8は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第2実施例の使用状態を示す図である。図7及び図8に示すように、本例の重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14は、図1から図6に示した重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1と同様にビニール製の寝袋の形状であるが、患者9が出入りするための開口部15bが上カバー2の中央部に設けられている点で異なる。
【0034】
即ち、上カバー2は、左上カバー15、右上カバー15a、左右上カバー15、15aを開閉するためのファスナー17から形成され、ファスナー17のスライダ17c、17dをスライドさせることで、右ファスナー17aと左ファスナー17bが開閉できる。
【0035】
左上カバー15には3個所には左アーチフレーム挿入部18、18、18が設けられ、右上カバー15aにも左アーチフレーム挿入部18、18、18と対称の位置に右アーチフレーム挿入部18a、18a、18aが設けられている。
【0036】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14に患者9を収容する場合、ファスナー17のスライダ17c、17dをそれぞれ頭部側、足部側に向けてスライドさせて左上カバー15、右上カバー15aを開き開口部15bを作り、内部に患者9を収容する。
【0037】
図8に示すように、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14内に患者9を収容すると、スライダ17c、17dを中央方向にスライドさせて左右上カバー15、15aを閉じる。
【0038】
患者9を内部に収容すると、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14自体をドーム状に成形するため、左右アーチフレーム挿入部18、18、18、18a、18a、18aにアーチフレームを挿入し、左右上カバー15、15aの中央部を持ち上げる。
【0039】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具14に患者9を収容後の使用方法は、図1から図6に示した本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1と同様である。
【0040】
また、図7及び図8に示した本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)治療用具14ももちろん、図1から図6に示した重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具1と同様にビニール製であるので収納時には丸めて収納することができる。
【0041】
図9から図13までは、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例を示す。図9は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用前の状態を示す斜視図である。
【0042】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具21は、治療用具本体21aと左腕収納部21b及び右腕収納部21cとからなる。治療用具本体21aは、等身大のポリエチレン等のビニール材質で出来ており、中空で直方体型の形状である。治療用具本体21aの下面開口部21dは開いており、袋のような状態になっている。人を収容する時は、下面開口部21dから行う。
【0043】
治療用具本体21aに人を収容した際、下面開口部21d側に足が来るようにして仰向けで入った場合、左側の側面が左側面部21eで、右側の側面が右側面部21fである。
【0044】
治療用具本体21aの左側面部21eには左挿入孔21gが、右側面部21fには右挿入孔21hが円形状に空けられていて、左挿入孔21gには左腕収納部21bが、右挿入孔21hには右腕収納部21cが取り付けられる。
【0045】
左腕収納部21b及び右腕収納部21cは、治療用具本体21aと同様にポリエチレン等のビニール材質で出来ており、腕全体が入る程度の大きさので袋状で先は塞がっている。
【0046】
左腕収納部21b及び右腕収納部21cは、開いた側がそれぞれ治療用具本体21aの左挿入孔21g、右挿入孔21hに空気が漏れないようにしっかりと取り付けられる。
【0047】
治療用具本体21a及び左右腕収納部21b、21cは、病原体を含んだ空気が外部に漏れないように出入口となる下面開口部21d以外は完全に密閉状態になっている。
【0048】
人を収納した際、左挿入孔21g及び右挿入孔21hから左右両腕を通し、それぞれ左腕収納部21b、右腕収納部21cに両腕を収納する。ビニール製であるために腕を自由に動かすことが可能である。
【0049】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具21は、形状が十字型のシンプルな構造で材質もビニールであるため軽く扱い易いので、収納場所も取ることもないし、持ち運びも容易にできる。
【0050】
図10は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す正面図である。重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具21の中に患者26を収容して、使用している状態における内部の様子を示した図である。
【0051】
患者26は、治療用具本体21aに下面開口部21dより収容される。頭部を先にかぶるようにして入り、下面開口部21dに足が来るようにする。患者26は、仰向けになり頭部を奥の枕23に乗せ、全身が治療用具本体21aの中に入るように収容する。
【0052】
患者26の左腕は左腕収納部21bの中に、患者26の右腕は右腕収納部21cの中に収納する。患者26を収容した状態においても、下面開口部21dは閉じる必要はなく、開いた状態のまま使用する。
【0053】
両腕を左右腕収納部21b、21cに収納することで、患者26は左右の両腕を自由に動かすことができるようになり、ストレスが半減する。通常、ベッドや診療台等の上に患者26を寝かせて使用するが、症状が軽度の場合、治療用具本体21aに入ったまま、歩行したりすることも可能である。
【0054】
患者26を治療用具本体21aの中に収容したら、治療用具本体21aがビニールであることから、患者26が呼吸するための空間を確保できるようにフレーム22を内部に設置する。
【0055】
治療用具本体21aの内部への空気の出入りを抑えるため、ひざの辺りを治療用具本体21aの外側からテープ25で巻き付けるようにして縛る。ひざを保護し、また隙間を小さくするために、テープ25を巻く前にひざにはガーゼ24をかけておく。
【0056】
患者26は起きあがったりするので、枕23及びフレーム22は治療用具本体21aに固定することができるようにする。また、脚が動かし易いようにテープ25の位置は調節できるようにする。
【0057】
図11は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す断面図である。患者26が、治療用具本体21aに収納された状態を患者26の頭部側から見た図である。
【0058】
治療用具本体21aに収納された患者26は、仰向けになって頭部を枕23に乗せる。両腕は左右腕収納部21b、21cに収納する。フレーム22を治療用具本体21aの内部に入れ、患者26の顔から胸辺りにかけて上側を覆うように設置する。
【0059】
フレーム22は、塩化ビニル製の板をアーチ状に加工した枠である。治療用具本体21aはビニールであるため、フレーム22によって破れることがないように、フレーム22は角などを丸めておく。
【0060】
フレーム22を設置して治療用具本体21aの形状を維持することにより、患者26の上半身の空間が確保され、治療用具本体21aが患者26の呼吸などによりしぼまないようにする。
【0061】
血圧測定、PaO2測定、脈拍測定など患者26に直接触れなくてもをできる処置については、左腕収納部21b又は右腕収納部21cの上から行うことが可能である。
【0062】
血管確保など直接患者26に触れる必要がある場合であっても、必要に応じて左腕収納部21bまたは右腕収納部21cを切り取って処置を行うことも可能である。
【0063】
図12は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す右側面図である。患者26が治療用具本体21aに収納された状態を患者26の横側から見た図である。
【0064】
患者26を治療用具本体21aに収容し、フレーム22を顔から胸にかけて上側を覆うように設置した後、患者26のひざの辺りにガーゼ24をかけ、治療用具本体21aの外側からテープ25で縛りつける。
【0065】
膝にガーゼ24をかけることで、テープ25の締め付けから膝を保護できる。隙間を埋めようとしてテープ25をきつく締めると脚の自由を奪ってしまうが、ガーゼ24がかかっていることできつく締めなくても隙間を小さくすることができる。
【0066】
下面開口部21dが開いていて、テープ25で巻くだけなので、完全には密閉することはできないが、隙間を小さくすることにより治療用具本体21aの内部の空気が外部に漏れるのを抑えることができる。
【0067】
枕23には、ホース27が取り付けられていて、患者26の背中側を通して空気が下面開口部21dから治療用具本体21aの外へ出される。ホース27の先にはポンプ29が繋がっていて、途中に空気の流れを一定方向に保つための逆流防止弁28が設けられている。
【0068】
枕23の中はフィルターになっていて、患者26に呼吸により治療用具本体21aの内部に存在する病原体がホース27へ流れていくのを遮断し、クリーンな空気のみを通過させる。
【0069】
ポンプ29は、バキュームを発生させて空気を吸い込み、外部へ放出するようになっている。ポンプ29はホース27で枕23に繋がっているので、治療用具本体21aの内部の空気は枕23の方向に集められる。
【0070】
ポンプ29によるバキューム圧により、治療用具本体21aの内部の空気は全て一定方向に向かって流れるようになるため、膝の周辺の隙間の空気も頭部に集めることができる。
【0071】
空気の流れを感染源である頭部方向に向けることで、患者26が呼吸により吐き出した病原体が下面開口部21dより外部に漏れ出すのを防止することができる。
【0072】
ポンプ29によるバキュームのため、治療用具本体21aの内部は空気が放出されしぼんでしまうので、フレーム22が患者26の上半身の空間を確保し、呼吸ができなくなるのを防いでいる。
【0073】
ポンプ29により放出された空気は、ひざ周辺の隙間から別の空気が治療用具本体21aの内部へ補充される。または、ひざ周辺の隙間から空気を送り込むことによって空気を循環させる。
【0074】
図13は、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の使用状態を示す右側面図を拡大したものである。治療用具本体21aは途中を省略して頭部と脚部のみを示してある。
【0075】
患者26は、フィルター付きの枕23に頭部を乗せる。治療用具本体21aの内部空気30は、ポンプ29のバキュームにより枕23に集められ、フィルターにより病原体を取り除かれて、ホース27を通じて外部へ放出される。
【0076】
枕23のフィルターは、空気は通過できるが病原体は通過できないようになっており、内部空気30は枕23で病原体が遮断され清浄化される。ホース27を通過するのは、クリーンな空気のみとなる。
【0077】
治療用具本体21aの内部に存在する病原体も空気の流れと共に枕23のフィルターに集められるので、治療用具本体21aの内部に病原体が漂い、再び吸い込んでしまうことも抑えられる。
【0078】
逆流防止弁28はホース27に取り付けられていて、空気を一定方向にしか通さない弁を持っている。空気が枕23側から流れてきた場合のみ逆流防止弁28を開けて通し、ポンプ29側から流れてきた場合は逆流防止弁28を閉じて通さないことで、逆流を防止している。
【0079】
空気が逆流した場合、膝の周囲の隙間等から病原体が外部に漏れるおそれがあり、また空気が循環しないために、治療用具本体21aの内部の酸素が不足するなど大変危険である。
【0080】
枕23のフィルターを用い、空気の流れを一定に保ちながら循環させることで、病原体を治療用具本体21aの外部に出すことなく、治療用具本体21aの内部で患者26が呼吸することが可能である。
【0081】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具21以外でも、枕23に簡単なカバーを付け、バキューム圧を大きくすれば、病室内においても空気の流れを制御することができるので、枕23については汎用性が高い。
【0082】
【発明の効果】
本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具は、以上に説明したような構成であるから、以下の効果が得られる。第1に、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具は、ビニール製であり寝袋のような形状をしているので、使用しないときは丸めて収納することができるため、収納場所を取らず容易に持ち運ぶことが可能である。
【0083】
第2に、コストがかからず、容易に持ち運ぶことも可能であることから、広く普及することができ、多くの重症急性呼吸器症候群(SARS)患者が使用することができる。
【0084】
第3に、本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)治療用具内に重症急性呼吸器症候群(SARS)患者を収容することで、患者を隔離したまま処置等ができるため、二次感染を防ぐことが可能である。
【0085】
第4に、形状が十字型の重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具を使用することで、患者は腕を自由に動かすことができるようになり、また、治療用具に入ったまま血圧測定、PaO2測定、脈拍測定を行うことが可能となる。
【0086】
第5に、枕がフィルターになっている重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具を使用することで、空気の流れを感染源である頭部方向に向けることができ、フィルターを通して清浄化された空気のみを外部へ放出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例の収納状態を示す正面図である。
【図2】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例を開いた状態を示す平面図である。
【図3】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例の使用状態を示す右側面図である。
【図6】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第1実施例の使用状態を示す右側面図である。
【図7】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第2実施例他の使用状態を示す斜視図である。
【図8】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第2実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図9】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例使用前の状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例の使用状態を示す正面図である。
【図11】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例の使用状態を示す断面図である。
【図12】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例の使用状態を示す右側面図である。
【図13】 本発明である重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具の第3実施例の使用状態を示し右側面図を拡大したものである。
【符号の説明】
1 重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具
2 上カバー
2a 頭部
2b 足部
3 下カバー
3a 開口部
4 ファスナー
4a 頭部側端
4b 足部側端
4c、4d スライダ
5 アーチフレーム挿入部
6 空気吸込口
6a バルブ
6b 空気取込口
7、7a 処置用窓
8 ベッド
9 患者
10 アーチフレーム
11 ポンプ
11a パイプ
12、12a 手袋
13 医療従事者
14 重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具
15 左上カバー
15a 右上カバー
15b 開口部
16 下カバー
17 ファスナー
17a 右ファスナー
17b 左ファスナー
17c、17d スライダ
18 左アーチフレーム挿入部
18a 右アーチフレーム挿入部
19 空気吸込口
19a 空気取込口
20、20a 処置用窓
21 重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具
21a 治療用具本体
21b 左腕収納部
21c 右腕収納部
21d 下面開口部
21e 左側面部
21f 右側面部
21g 左挿入孔
21h 右挿入孔
22 フレーム
23 枕
24 ガーゼ
25 テープ
26 患者
27 ホース
28 逆流防止弁
29 ポンプ
30 内部空気

Claims (2)

  1. 表面側にチューブ状のアーチフレーム挿入部を設け、患者が吐き出した空気を吸引するためのポンプを取り付け、丁度患者の頭部付近の位置に設けるとともにバルブを有する空気吸込口及び非常に目の細かいN95フィルターを取り付け空気を確保するための空気取込口を設け、前記空気吸込口と前記空気取込口間には処置用窓を2個所に設け、外周にスライダを有するファスナーを縫着した半透明でビニール製の上カバーと、外周にスライダを有するファスナーを縫着した半透明でビニール製の下カバーと、前記アーチフレーム挿入部に挿入することにより上カバーを持ち上げドーム状に形成するアーチフレームとからなり、前記上カバーと前記下カバーとを前記ファスナーのスライダにより頭部側端から足部側端まで開閉可能にした開口部を設け半透明でビニール製の寝袋の形状とし、丸めて収納することができるようにしたことを特徴とする重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具。
  2. 袋状で腕全体が入り先が塞がっている左腕収納部及び右腕収納部を有し、中空の等身大のポリエチレン等のビニール材質からなり下面開口部は開き十字型のビニール袋の治療用具本体と、患者の顔から胸辺りにかけて上側を覆うように設置し、塩化ビニル製の板をアーチ状に加工し角を丸め、患者が呼吸するための空間を確保し、前記治療用具本体の内部に入れ固定できるフレームと、先端にはポンプが取り付けられているとともに逆流防止弁が取り付けられているホースを取り付け、内部がフィルターであり前記治療用具本体に固定することができる枕と、膝を保護するために膝にかけておくガーゼと、前記ガーゼを前記治療用具本体の外側から巻き付けるようにして縛るテープとからなることを特徴とする重症急性呼吸器症候群(SARS)患者治療用具。
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