JP4099556B2 - 記録装置および方法、再生装置および方法、ならびに、記録再生装置および方法 - Google Patents

記録装置および方法、再生装置および方法、ならびに、記録再生装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気テープが記録媒体として用いられ、最短記録波長が互いに異なる複数の記録フォーマットを検出するようにした記録装置および方法、再生装置および方法、ならびに、記録再生装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録媒体として磁気テープが用いられ、ディジタルビデオ信号およびディジタルオーディオ信号の記録再生を行うようにした、ディジタルビデオテープレコーダが普及しつつある。
【0003】
このような装置では、ディジタルビデオデータおよびディジタルオーディオデータを所定長のパケット単位に格納し、パケットのそれぞれに、同期検出用のシンクパターン、パケットのそれぞれを識別するためのブロックID、データの内容を表すIDおよびエラー訂正用のパリティを付加してシンクブロックを構成する。そして、このシンクブロックを、データの種類に応じてグループ化してセクタとし、セクタ単位でシリアルデータとして磁気テープに記録される。記録は、回転ヘッドによって磁気テープ上に斜めにトラックを形成する、ヘリカルスキャン方式で行われる。
【0004】
また、記録に際して、同一セクタ内の各シンクブロックの長さは同じにされると共に、ブロックIDが連続、且つデータ内容を表すIDは、同じ値とされる。
【0005】
図19は、トラック上の各セクタの配置の一例を概略的に示す。回転ヘッドが図の左側から右側へとトレースし、トラックが形成される。トラックは、上述したように、実際には磁気テープに対して斜めに形成され、1フレームのビデオデータは、複数、例えば4トラックを用いて記録される。ビデオデータが記録されるビデオセクタに挟まれて、オーディオデータを記録するオーディオセクタが複数、配置される。この例では、Ch1〜Ch8までの8チャンネル分のオーディオ信号を扱うことができるようにされているため、A1〜A8の8つのオーディオセクタが配される。
【0006】
各セクタの間には、例えばオーディオ信号のセクタ単位でのインサート編集が可能なように、オーディオデータの記録されないエディットギャップ(EG)が配置される。また、トラックの先頭には、プリアンブルが設けられる。プリアンブルは、再生時に、再生クロック用のPLLがロックしやすいような信号、例えば「FF(16進表記)」のデータが繰り返し記録される。さらに、記録媒体上での最短記録波長は、1トラック分のデータ量に依存する。
【0007】
再生時には、回転ヘッドによって磁気テープ上のトラックがトレースされ、再生信号が得られる。この再生信号の、上述のプリアンブル部分における信号のエッジが検出され、このエッジ間隔を利用して、再生クロック用のPLLをロックさせる。最短エッジ間隔は、最短記録波長に比例している。そのため、最短記録波長に応じたクロックを中心周波数としたPLLを構成することになる。
【0008】
再生クロックに同期した再生ビット列からシンクパターンを検出し、各々のシンクブロックの先頭位置を検出する。そして、検出されたシンクブロック内のパケットを、ブロックID番号およびデータ内容のIDとに応じて並べ替えて、元のデータ列を復号する。すなわち、シンクブロック先頭のシンクパターンのビット列および出現周期、さらに、同一セクタ内でブロックID番号が連続で、且つデータ内容を表すIDが同じであるというということを利用して、シンクブロックの位相が特定される。
【0009】
例えば、シンクパターンのビット列が固有パターンと一致し、且つシンクブロック長だけ遅延した位置に同一のパターンが検出され、さらに、ブロックID番号が適正であった場合に、シンクブロックの位相が特定される。
【0010】
ところで、近年、ディジタル放送の実施などに伴い、画枠サイズなどが異なる様々な画像フォーマットが提案されている。従来から存在する、フレーム周波数が29.97Hzのインターレス走査で480ライン×320画素(それぞれ有効ライン数および有効水平画素数)のものや、フレーム周波数が25Hzのインターレス走査で576ライン×384画素のフォーマットに加えて、ビデオ信号のデータレート(25Mbps)、走査モード(インターレスあるいはプログレッシブ)およびフレーム周波数(23.976Hz、25Hz、29.97Hz、50Hzおよび59.94Hz)などの各種モードの組み合わせによる十数種類以上のフォーマットが提案されている。
【0011】
このように、多様な画像フォーマットが提案されるのに伴い、これらの画像フォーマットを共通して統一的に扱えるような、所謂マルチレートに対応したビデオテープレコーダが求められていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、このような異なるフォーマットのビデオデータを、同じ記録媒体上に記録することを考える。上述したように、画枠サイズが異なるフォーマットのそれぞれでは、1フレームのビデオデータの総量が互いに異なる。そのため、ビデオデータを格納するパケットの長さが増減し、それに伴い、シンクブロックの長さも変化することになる。1トラックに記録されるビデオデータ量が互いに異なるため、最短記録波長が互いに異なることになる。
【0013】
また、別の例として、ビデオデータは、一般的にデータ量が膨大となるため、記録の際には、所定の方法で圧縮符号化がなされる。圧縮率を下げることで、高画質化を図ることができる。このように、一つの画枠サイズに対して異なる圧縮率で圧縮符号化を行うような場合でも、1フレームのビデオデータの総量が異なることになる。この場合も、上述と同様に、1トラックに記録されるビデオデータ量が互いに異なることになり、最短記録波長が互いに異なることになる。
【0014】
このような、異なる最短記録波長が記録された記録媒体は、再生時のPLLの中心周波数を特定できないため、PLLによりクロックがロックされず、データの復号を行うことができないという問題点があった。
【0015】
これを解決するために、従来では、再生前に記録フォーマットを特定するために、例えば記録フォーマットを識別するための検出孔を、磁気テープが収納されるテープカセットに設けて、再生前に記録フォーマットを特定するようにしていた。しかしながら、テープカセットの大きさなどの制約により、十数種類のフォーマット情報を検出孔で表現するのは、限界があるという問題点があった。
【0016】
また、従来では、テープカセットに対して不揮発性のメモリを設け、このメモリに対して記録フォーマットの情報を記憶させることも行われていた。この方法では、テープカセットのコストアップにつながり、不利であるという問題点があった。
【0017】
したがって、この発明の目的は、磁気テープに記録された記録フォーマットを自動的に検出できるような記録装置および方法、再生装置および方法、ならびに、記録再生装置および方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決するために、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを、ヘリカルトラックで磁気テープに記録するようにした記録装置において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録する記録手段と、
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録装置である。
【0019】
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータがヘリカルトラックで記録可能な磁気テープから、記録されたディジタルデータの再生を行う再生装置において、
磁気テープは、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
磁気テープには所定間隔でタイミング信号が記録され、第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
磁気テープのヘリカルトラックに記録された信号を再生し、再生された信号から、設定された長さの第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す再生手段と、
再生手段での第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
再生手段によって再生された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出す検出手段と
を有し、
再生手段が、磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
再生制御手段が、再生手段により再生されたタイミング信号に基づき、再生手段での第1のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出し、
検出手段が、再生手段によって切り出された第1のブロックのうち、モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出し、
再生制御手段が、検出手段によって取り出されたモード情報に基づき、再生手段での第2のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする再生装置である。
【0020】
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータをヘリカルトラックで磁気テープに記録し、記録された複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生装置において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録する記録手段と、
磁気テープのヘリカルトラックに記録された信号を再生し、再生された信号から、設定された長さの第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す再生手段と、
再生手段での第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
再生手段によって再生された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出す検出手段と
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
再生手段が、磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
再生制御手段が、再生手段により再生されたタイミング信号に基づき、再生手段での第1のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出し、
検出手段が、再生手段によって切り出された第1のブロックのうち、モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出し、
再生制御手段が、検出手段によって取り出されたモード情報に基づき、再生手段での第2のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする記録再生装置である。
【0021】
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを、ヘリカルトラックで磁気テープに記録するようにした記録方法において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録するステップと
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録方法である。
【0022】
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータがヘリカルトラックで記録可能な磁気テープから、記録されたディジタルデータの再生を行う再生方法において、
磁気テープは、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
磁気テープには所定間隔でタイミング信号が記録され、第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
再生されたタイミング信号に基づき、第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出すステップと、
切り出された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出すステップと、
取り出されたモード情報に基づき、第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すステップと
を有することを特徴とする再生方法である。
【0023】
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータをヘリカルトラックで磁気テープに記録し、記録された複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生方法において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録するステップと、
磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
再生されたタイミング信号に基づき、第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出すステップと、
切り出された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出すステップと、
取り出されたモード情報に基づき、第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すステップと
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録再生方法である。
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録するようにした記録装置において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録する記録手段と、
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録装置である。
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータが記録された記録媒体からディジタルデータの再生を行う再生装置において、
記録媒体は、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
記録媒体には所定間隔でタイミング信号が記録され、第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
磁気媒体に記録された信号を再生し、再生された信号から、設定された長さの第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す再生手段と、
再生手段での第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
再生手段によって再生された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出す検出手段と
を有し、
再生手段が、記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
再生制御手段が、再生手段により再生されたタイミング信号に基づき、再生手段での第1のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出し、
検出手段が、再生手段によって切り出された第1のブロックのうち、モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出し、
再生制御手段が、検出手段によって取り出されたモード情報に基づき、再生手段での第2のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする再生装置である。
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録し、記録された複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生装置において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録する記録手段と、
記録媒体に記録された信号を再生し、再生された信号から、設定された長さの第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す再生手段と、
再生手段での第1のブロックおよび第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
再生手段によって再生された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出す検出手段と
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
再生手段が、記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
再生制御手段が、再生手段により再生されたタイミング信号に基づき、再生手段での第1のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出し、
検出手段が、再生手段によって切り出された第1のブロックのうち、モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出し、
再生制御手段が、検出手段によって取り出されたモード情報に基づき、再生手段での第2のブロックを切り出す長さを設定し、
再生手段が、再生制御手段により設定された、第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする記録再生装置である。
また、この発明は、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録するステップと
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録方法である。
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータが記録された記録媒体からディジタルデータの再生を行う再生方法において、
記録媒体は、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
記録媒体には所定間隔でタイミング信号が記録され、第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
再生されたタイミング信号に基づき、第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出すステップと、
切り出された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出すステップと、
取り出されたモード情報に基づき、第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すステップと
を有することを特徴とする再生方法である。
また、この発明は、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録し、記録された複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生方法において、
複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、およびモード情報が付加された第1のブロックを記録するステップと、
記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
再生されたタイミング信号に基づき、第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第1のブロックを切り出す長さに基づき、第1のブロックを切り出すステップと、
切り出された第1のブロックのうち、第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックからモード情報を取り出すステップと、
取り出されたモード情報に基づき、第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
設定された第2のブロックを切り出す長さに基づき、第2のブロックを切り出すステップと
を有し、
第1のブロックのブロック長は、タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録再生方法である。
【0024】
上述したように、この発明による記録装置および方法では、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを、ヘリカルトラックで磁気テープに記録する際に、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、記録フォーマットを識別するモード情報を格納するようにしているため、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのデータが記録されていても、再生時に、記録フォーマットを知ることができる。
【0025】
また、この発明による再生装置および方法では、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータが記録可能な磁気テープからデータの再生を行う際に、磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、再生されたタイミング信号に基づき再生信号から切り出すブロックの長さを設定して記録フォーマットを識別するモード情報が格納されたブロックを検出し、そのブロックから記録フォーマット情報を取り出し、この情報に基づき、ブロックを切り出す長さをさらに設定するようにしているため、記録フォーマット情報に格納されたフォーマットの信号を再生することができる。
【0026】
また、この発明による記録再生装置および方法では、単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータをヘリカルトラックで磁気テープに記録し、記録された複数のフォーマットのディジタルデータを再生する際に、記録時には、記録フォーマットを識別するモード情報を付加された、異なる複数の記録フォーマットのそれぞれについて同一長の第1のブロックを記録すると共に、複数の記録フォーマット間で異なる単位長を有するディジタルデータを、単位長に対応した長さの第2のブロックに格納して記録し、再生時には、磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、再生されたタイミング信号に基づき再生信号から切り出すブロックの長さを設定してモード情報が格納されたブロックを検出し、そのブロックから記録フォーマット情報を取り出し、この情報に基づき、ブロックを切り出す長さをさらに設定するようにしているため、記録フォーマット情報に格納されている情報に基づき、磁気テープに対して記録された、互いに異なる単位長を有する複数の記録フォーマットの信号を再生することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。この発明では、異なるビデオフォーマット間でも固定的な長さを持つシンクブロックに対して、ビデオのフォーマットに関する情報を格納する。再生時に、先ずそのシンクブロックを検出し、ビデオのフォーマットを識別するモード情報を抽出する。そして、抽出されたモード情報に基づきシステムの設定を行い、ビデオデータの格納されるシンクブロックを読み取り、ビデオデータの復号を行う。
【0028】
この一実施形態による記録再生装置においては、互いに異なる複数のフォーマットのビデオ信号が統一的に扱われる。例えば、NTSC方式に基づいた525本/60HzのシステムおよびPAL方式に基づいた625本/50Hzのシステムによるビデオ信号が統一的に扱われるのに加えて、インターレス走査でライン数が1080本のシステム(以下、1080i方式と称する)、プログレッシブ走査(ノンインターレス)でライン数がそれぞれ480本、720本、1080本のシステム(それぞれ480p方式、720p方式、1080p方式と称する)など、ディジタルテレビジョン放送の方式として認められている信号が、統一的に扱われる。すなわち、殆ど共通のハードウェアによって、異なるフォーマットのビデオ信号を記録・再生することができる。
【0029】
また、この一実施形態では、ビデオ信号およびオーディオ信号は、MPEG2(Moving Picture Experts Group Phase 2)方式に基づき圧縮符号化される。周知のように、MPEG2は、動き補償予測符号化と、DCT(Discrete Cosine Transform) による圧縮符号化とを組み合わせたものである。MPEG2のデータ構造は、階層構造をなしており、下位から、ブロック層、マクロブロック層、スライス層、ピクチャ層、GOP層およびシーケンス層となっている。
【0030】
ブロック層は、DCTを行う単位であるDCTブロックからなる。マクロブロック層は、複数のDCTブロックで構成される。スライス層は、ヘッダ部と、行間をまたがらない任意個のマクロブロックより構成される。ピクチャ層は、ヘッダ部と、複数のスライスとから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。GOP(Group Of Picture)層は、ヘッダ部と、フレーム内符号化に基づくピクチャであるIピクチャと、予測符号化に基づくピクチャであるPおよびBピクチャとから構成される。GOPには、最低1枚のIピクチャが含まれ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容される。最上層のシーケンス層は、ヘッダ部と複数のGOPとから構成される。
【0031】
MPEGのフォーマットにおいては、スライスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列は、可変長符号を復号化しなければデータの境界を検出できない。
【0032】
また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス層およびマクロブロック層の先頭には、それぞれ、バイト単位に整列された識別コード(スタートコードと称される)が配される。なお、上述した各層のヘッダ部は、ヘッダ、拡張データまたはユーザデータをまとめて記述したものである。ヘッダ部は、それぞれ可変長符号系列である。
【0033】
シーケンス層のヘッダには、画像(ピクチャ)のサイズ(縦横の画素数)が記述される。GOP層のヘッダには、タイムコードおよびGOPを構成するピクチャ数が記述される。
【0034】
スライス層に含まれるマクロブロックは、複数のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの符号化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数の連続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を1つの単位として可変長符号化したものである(詳細は後述する)。マクロブロックならびにマクロブロック内のDCTブロックには、バイト単位に整列した識別コードは付加されない。すなわち、これらは、1つの可変長符号系列ではない。
【0035】
詳細は後述するが、マクロブロックは、画面(ピクチャ)を16画素×16ラインの格子状に分割したものである。スライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマクロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロックとは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオーバーラップを形成することは、許されていない。
【0036】
MPEG2方式では、データが少なくともマクロブロック単位で揃わないと、画像データとして復号化を行うことができない。また、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブロック数は、一意に決まる。
【0037】
一方、復号および符号化による信号の劣化を避けるためには、符号化データ上で編集することが望ましい。このとき、予測符号化によるPピクチャおよびBピクチャは、その復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位とすることができない。この点を考慮して、この一実施形態では、1つのGOPが1枚のIピクチャからなるようにしている。
【0038】
また、例えば1フレーム分の記録データが記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間に発生するデータを所定の記録領域に記録できるように、1フレーム分の発生データ量が等長化される。
【0039】
さらに、この一実施形態では、磁気テープへの記録に適するように、1スライスを1マクロブロックから構成すると共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当てはめる。
【0040】
図1は、この一実施形態による記録再生装置100の構成の一例を示す。先ず、この構成を概略的に説明する。記録時には、所定の方式のディジタルビデオ信号が端子101から入力される。このビデオ信号は、MPEGエンコーダ102で可変長符号化されて、可変長符号化(VLC)データとして出力される。このデータは、MPEG2(Moving Picture Experts Group Phase 2)に準拠したエレメンタリストリーム(ES)である。この出力は、セレクタ103の一方の入力端に供給される。
【0041】
一方、端子104は、様々なフォーマットを包含できるように、ANSI/SMPTE 305Mによって規定されたインターフェイスである、SDTI(Serial Data Transport Interface) のフォーマットのデータが入力される。端子104から、MPEG2のエレメンタリストリームを含んだ信号が入力される。この信号は、SDTI受信回路105で同期検出される。そして、バッファに一旦溜め込まれ、エレメンタリストリームを抜き出される。抜き出されたエレメンタリストリームは、セレクタ103の他方の入力端に供給される。
【0042】
セレクタ103で選択され出力されたエレメンタリストリームは、ストリームコンバータ106に供給される。後述するように、ストリームコンバータ106では、MPEG2の規定に基づきDCTブロック毎に並べられていたDCT係数を、1マクロブロックを構成する複数のDCTブロックを通して、周波数成分毎に並べ替える。並べ替えられた変換エレメンタリストリームは、パッキング回路107に供給される。
【0043】
エレメンタリストリームのビデオデータは、可変長符号化されているため、各マクロブロックのデータの長さが不揃いである。パッキング回路107では、マクロブロックが固定枠に流し込まれる。このとき、固定枠からはみ出た部分は、オーバーフロー部分とされ、固定枠のサイズに対して余った部分に順に詰め込まれる。こうしてパッキングされたデータは、ECCエンコーダ108に供給される。
【0044】
ECC(Error Correction Coding) エンコーダ108には、パッキングされたビデオ信号が供給されると共に、例えば端子109からディジタルオーディオ信号が供給される。この一実施形態では、非圧縮のディジタルオーディオ信号が扱われる。これらの信号は、ECCエンコーダ108で、シンクブロック毎にシャフリングが行われる。シャフリングが行われることによって、テープ上のパターンに対して、データが均一的に配置されるようになる。それと共に、例えば内符号パリティおよび外符号パリティが付加され、積符号を用いたエラー訂正符号化が行われる。そして、エラー訂正符号化されたデータに対して、同期を検出するためのSYNCパターン、シンクブロックを識別するためのID、および、記録されるデータの内容に関する情報を示すDIDが付加される。これら、SYNCパターン、IDおよびDIDについては、後述する。
【0045】
ECCエンコーダ108の出力は、図示されない記録符号化回路によって例えばチャンネル符号化され、記録に適した形式に変換され、記録アンプ110で増幅されて記録ヘッド111に供給される。記録ヘッド111で磁気テープ120に対してヘリカルスキャン方式で以て記録される。記録方式およびフォーマットについては、詳細は後述する。
【0046】
再生時には、磁気テープ120に記録された信号が再生ヘッド130で再生され、再生アンプ131に供給される。再生信号は、再生アンプ131で等化や波形整形などを施され、図示されない復号回路によってディジタル信号に変換される。再生アンプ131から出力された再生ディジタル信号は、ECCデコーダ132に供給される。
【0047】
ECCデコーダ132では、先ず、記録時に付加されたSYNCパターンに基づき同期検出が行われ、シンクブロックが切り出される。そして、記録時に付加されたエラー訂正符号に基づき、エラー訂正が行われる。エラーがエラー訂正符号の持つエラー訂正能力を上回って存在するときには、その旨示すエラーフラグが立てられる。そして、デシャフリングが行われ、記録時にシャフリングされたデータが元の順序に並べ直される。
【0048】
ECCデコーダ132から出力されたビデオデータは、デパッキング回路133に供給される。デパッキング回路133では、記録時に施されたパッキングを解除する。すなわち、マクロブロック単位にデータの長さを戻して、元の可変長符号を復元する。ここで、上述のECCデコーダ132でエラーフラグが立てられていれば、図示されないコンシール回路により、エラー訂正されなかったデータの修整が行われる。データ修整は、例えばデータを全て〔0〕で埋める、あるいは、前フレームのデータに置き替えることでなされる。なお、ECCデコーダ132では、オーディオデータのエラー訂正も行われる。オーディオデータは、例えば端子139に導出される。
【0049】
デパッキング回路133の出力は、ストリームコンバータ134に供給される。ストリームコンバータ134では、上述のストリームコンバータ106と逆の処理がなされる。すなわち、DCTブロックを通して周波数毎に並べられていたDCT係数を、DCTブロック毎に並び替える。これにより、再生信号がMPEG2に準拠したエレメンタリストリームに変換される。
【0050】
このエレメンタリストリームは、SDTI送信回路135に供給されることで、SDTIフォーマットに変換され、端子136に導出される。また、MPEGデコーダ137に供給されることで、MPEG2の規定に基づいた復号化が行われ、ディジタルビデオ信号に復号されて端子138に導出される。
【0051】
この一実施形態では、磁気テープへの信号の記録は、回転する回転ヘッド上に設けられた磁気ヘッドにより、斜めのトラックを形成する、ヘリカルスキャン方式によって行われる。磁気ヘッドは、回転ドラム上の、互いに対向する位置に、それぞれ複数個が設けられる。すなわち、磁気テープが回転ヘッドに180°程度の巻き付け角で以て巻き付けられている場合、回転ヘッドの180°の回転により、同時に複数本のトラックを形成することができる。また、磁気ヘッドは、互いにアジマスの異なる2個で一組とされる。複数個の磁気ヘッドは、隣接するトラックのアジマスが互いに異なるように配置される。
【0052】
図2は、上述した回転ヘッドにより磁気テープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示す。これは、1フレーム当たりのビデオおよびオーディオデータが8トラックで記録される例である。例えばフレーム周波数が29.97Hz、レートが50Mbps、有効ライン数が480本で有効水平画素数が720画素のインターレス信号(480i信号)およびオーディオ信号が記録される。また、フレーム周波数が25Hz、レートが50Mbps、有効ライン数が576本で有効水平画素数が720画素のインターレス信号(576i信号)およびオーディオ信号も、図2と同一のテープフォーマットによって記録できる。
【0053】
互いに異なるアジマスの2トラックによって1セグメントが構成される。すなわち、8トラックは、4セグメントからなる。セグメントを構成する1組のトラックに対して、アジマスと対応するトラック番号〔0〕とトラック番号〔1〕が付される。図2に示される例では、前半の8トラックと、後半の8トラックとの間で、トラック番号が入れ替えられると共に、フレーム毎に互いに異なるトラックシーケンスが付される。これにより、アジマスが異なる1組の磁気ヘッドのうち一方が、例えば目詰まりなどにより読み取り不能状態に陥っても、前フレームのデータを利用してエラーの影響を取り除くことができ、データの修整を良好に行うことができる。
【0054】
トラックのそれぞれにおいて、両端側にビデオデータが記録されるビデオセクタが配され、ビデオセクタに挟まれて、オーディオデータが記録されるオーディオセクタが配される。なお、この図2および後述する図3は、テープ上のセクタの配置を示すものである。
【0055】
この例では、8チャンネルのオーディオデータを扱うことができるようにされている。A1〜A8は、それぞれオーディオデータの1〜8chを示す。オーディオデータは、セグメント単位で配列を変えられて記録される。また、ビデオデータは、この例では、1トラックに対して4エラー訂正ブロック分のデータがインターリーブされ、Upper SideおよびLower Sideのセクタに分割され記録される。Lower Sideのビデオセクタには、所定位置にシステム領域が設けられる。
【0056】
なお、図2において、SAT1(Tr)およびSAT2(Tm)は、サーボロック用の信号が記録されるエリアである。また、各記録エリアの間には、所定の大きさのギャップ(Vg1,Sg1,Ag,Sg2,Sg3およびVg2)が設けられる。
【0057】
図2は、1フレーム当たりのデータを8トラックで記録する例であるが、記録再生するデータのフォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを4トラック、6トラックなどでの記録することができる。図3Aは、1フレームが6トラックのフォーマットである。この例では、トラックシーケンスが〔0〕のみとされる。
【0058】
図3Bに示すように、テープ上に記録されるデータは、シンクブロックと称される等間隔に区切られた複数のブロックからなる。図3Cは、シンクブロックの構成を概略的に示す。詳細は後述するが、シンクブロックは、同期検出するためのSYNCパターン、シンクブロックのそれぞれを識別するためのID、後続するデータの内容を示すDID、データパケットおよびエラー訂正用の内符号パリティから構成される。データは、シンクブロック単位でパケットとして扱われる。すなわち、記録あるいは再生されるデータ単位の最小のものが1シンクブロックである。シンクブロックが多数並べられて(図3B)、例えばビデオセクタが形成される(図3A)。
【0059】
図4は、各トラックにおける記録単位である、シンクブロックの一例を示す。この一実施形態においては、1シンクブロックに対して1個乃至は2個のマクロブロックが格納されると共に、1シンクブロックのサイズは、扱うビデオ信号のフォーマットに応じて長さが可変とされる。図4Aに示されるように、1シンクブロックは、先頭から、2バイトのSYNCパターン、2バイトのID、1バイトのDID、例えば112バイト〜206バイトの間で可変に規定されるデータ領域および12バイトのパリティ(内符号パリティ)からなる。なお、データ領域は、ペイロードとも称される。
【0060】
先頭の2バイトのSYNCパターンは、同期検出用であり、所定のパターンからなる。固有のパターンに対して一致するSYNCパターンを検出することで、同期検出が行われる。
【0061】
IDは、ID0およびID1の2つの部分からなり、個々のシンクブロックを識別するための情報が格納される。図5Aは、ID0およびID1のビットアサインの一例を示す。ID0は、1トラック中のシンクブロックのそれぞれを識別するための識別情報(SYNC ID)が格納される。SYNC IDは、例えば通し番号である。SYNC IDは、8ビットで表現される。
【0062】
ID1は、シンクブロックのトラックに関する情報が格納される。MSB側をビット7、LSB側をビット0とした場合、このシンクブロックに関して、ビット7でトラックの上側(Upper)か下側(Lower)かが示され、ビット5〜ビット2で、トラックのセグメントが示される。また、ビット1は、トラックのアジマスに対応するトラック番号が示され、ビット0は、このシンクブロックがビデオデータおよびオーディオデータのうち何方のものであるかが示される。
【0063】
DIDは、ペイロードに関する情報が格納される。上述したID1のビット0の値に基づき、ビデオおよびオーディオで、DIDの内容が異なる。図5Bは、ビデオの場合のDIDのビットアサインの一例を示す。ビット7〜ビット4は、未定義(Reserved)とされている。ビット3および2は、ペイロードのモードであり、例えばペイロードのタイプが示される。ビット3および2は、補助的なものである。ビット1でペイロードに1個あるいは2個のマクロブロックが格納されることが示される。ビット0でペイロードに格納されるビデオデータが外符号パリティであるかどうかが示される。
【0064】
図5Cは、オーディオの場合のDIDのビットアサインの一例を示す。ビット7〜ビット4は、Reservedとされている。ビット3でペイロードに格納されているデータがオーディオデータであるか、一般的なデータであるかどうかが示される。ペイロードに対して、圧縮符号化されたオーディオデータが格納されている場合には、ビット3がデータを示す値とされる。
【0065】
ビット2〜ビット0の〔Amode2〕、〔Amode1〕および〔Amode0〕は、NTSC方式における、5フィールドシーケンスの情報が格納される。すなわち、NTSC方式においては、ビデオ信号の1フィールドに対してオーディオ信号は、サンプリング周波数が48kHzの場合、800サンプルおよび801サンプルの何れかであり、このシーケンスが5フィールド毎に揃う。ビット2〜ビット0によって、シーケンスの何処に位置するかが示される。
【0066】
また、後述するが、このビット2〜ビット0は、その3ビットによって〔7〕が表されるときに、続くデータがビデオの記録フォーマットを識別する情報である、AUX2であることが示される。
【0067】
図4に戻り、図4B〜図4Eは、上述のペイロードの例を示す。図4Bおよび図4Cは、ペイロードに対して、1および2マクロブロックのビデオデータ(可変長符号化データ)が格納される場合の例をそれぞれ示す。図4Bに示される、1マクロブロックが格納される例では、先頭の3バイトに、後続するマクロブロックの長さを示す長さ情報LTが配される。なお、長さ情報LTには、自分自身の長さは含まれない。また、図4Cに示される、2マクロブロックが格納される例では、先頭に第1のマクロブロックの長さ情報LTが配され、続けて第1のマクロブロックが配される。そして、第1のマクロブロックに続けて第2のマクロブロックの長さを示す長さ情報LTが配され、続けて第2のマクロブロックが配される。
【0068】
図4Dは、ペイロードに対して、ビデオAUXデータが格納される場合の例を示す。先頭の長さ情報LTには、自分自身を含まないビデオAUXデータの長さが記される。この長さ情報LTに続けて、5バイトのシステム情報、12バイトのPICT情報、および92バイトのユーザ情報が格納される。ペイロードの長さに対して余った部分は、Reservedとされる。
【0069】
図4Eは、ペイロードに対してオーディオデータが格納される場合の例を示す。オーディオデータは、ペイロードの全長にわたって詰め込むことができる。オーディオ信号は、圧縮処理などが施されない、例えばPCM(Pulse Code Modulation) 形式で扱われる。これに限らず、所定の方式で圧縮符号化されたオーディオデータを扱うようにもできる。
【0070】
この一実施形態においては、このように、シンクブロック長が可変とされているため、ビデオデータを記録するシンクブロックの長さと、オーディオデータを記録するシンクブロックの長さとを、信号フォーマットに応じてそれぞれ最適な長さに設定することができる。これにより、複数の異なる信号フォーマットを統一的に扱うことができる。
【0071】
次に、この記録再生装置100の各部について、さらに詳細に説明する。図6は、MPEGエンコーダ102の構成の一例を示す。端子150から供給された信号は、ブロック化回路151で、例えば16画素×16ラインのマクロブロックに分割される。このマクロブロックは、減算器154の一方の入力端に供給されると共に、動き検出回路160に供給される。さらに、入力された画像データは、統計処理回路152にも供給される。統計処理回路152では、所定の統計処理により入力画像データの複雑さが算出される。算出結果は、ビットレート制御回路153に供給される。
【0072】
動き検出回路160では、ブロック化回路151から供給されたマクロブロックと、後述する逆量子化回路163および逆DCT回路162とを介して供給される、1フレーム(あるいは1フィールド)前のマクロブロックとを比較して、例えばブロックマッチングにより動き情報(動きベクトル)を得る。動き補償回路161では、この動き情報に基づく動き補償が行われ、動き補償された結果が減算器154の他方の入力端に供給される。
【0073】
減算器154で入力画像データと動き補償結果との差分が求められ、DCT回路155に供給される。DCT回路155では、この差分のマクロブロックをさらに8画素×8ラインからなるDCTブロックに分割し、それぞれのDCTブロックについて、DCTを行う。DCT回路155から出力されたDCT係数は、量子化回路156で量子化される。量子化の際に、ビットレート制御回路153からの制御情報に基づき、ビットレートが制御される。量子化されたDCT係数は、逆量子化回路163およびジグザグスキャン回路157に供給される。
【0074】
ジグザグスキャン回路157では、DCT係数がジグザグスキャンで出力され、DCTブロックそれぞれについて、DC成分および低域成分から高域成分に順に並べられる。このDCT係数は、VLC回路158で可変長符号化され、MPEG2に準拠したエレメンタリストリームとして、出力端159に導出される。出力されるエレメンタリストリームは、マクロブロック単位の可変長符号化データである。
【0075】
図7は、ジグザグスキャン回路157およびVLC回路158での処理を概略的に示す。図7Aに示されるように、DCTブロックにおいて例えば左上がDC成分として、右方向および下方向に、水平空間周波数および垂直空間周波数がそれぞれ高くなるとする。ジグザグスキャン回路157では、左上のDC成分から始めて、水平ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、DCTブロックの各DCT係数がジグザグにスキャンされる。
【0076】
その結果、図7Bに一例が示されるように、全部で64個(8画素×8ライン)のDCT係数が周波数成分順に並べられて得られる。このDCT係数がVLC回路158に供給され、可変長符号化される。すなわち、各係数は、最初の係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC成分)からは、連続するランとそれに続くレベルとで係数が括られ、1つの符号が割り当てられることで、可変長符号化がなされる。符号は、周波数成分の低い(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1 ,AC2 ,AC3 ,・・・と割り当てられ、並べられる。
【0077】
VLC回路158での可変長符号化の際の符号化情報がビットレート制御回路153に供給される。ビットレート制御回路153では、この符号化情報と、上述した統計処理回路152によるマクロブロックの複雑さの算出結果とに基づき、出力において適切なビットレートが得られるように、ビットレート制御情報を量子化回路156に供給する。このビットレート制御情報により、GOPの固定長化がなされる。
【0078】
一方、逆量子化回路163に供給されたDCT係数は、逆量子化され逆DCT回路162によって画像データに復号され、動き検出回路160および動き補償回路161に供給される。
【0079】
なお、この一実施形態では、Iピクチャだけを用い、PおよびBピクチャが用いられない。したがって、上述したMPEGエンコーダ102の構成において、フレームあるいはフィールド間の動き補償を行うための構成、すなわち、逆量子化回路163、逆DCT回路162、動き補償回路161および動き検出回路160は、省略することができる。
【0080】
ストリームコンバータ106では、供給された信号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわち、それぞれのマクロブロック内で、MPEG2の規定に基づいてDCTブロック毎に周波数成分順に並べられたDCT係数が、マクロブロックを構成する各DCTブロックを通して、周波数成分順に並べ替えられる。
【0081】
図8は、ストリームコンバータ106におけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。例えば輝度信号Yと色度信号Cb,Crとの比が4:2:2のフォーマットの場合、1マクロブロックは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック(DCTブロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4 )と、色度信号Cb,Crのそれぞれによる2個ずつのDCTブロック(DCTブロックCb1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 )からなる。
【0082】
上述したように、MPEGエンコーダ102では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行われ、図8Aに示されるように、各DCTブロック毎に、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分に、周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロックのスキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキャンが行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0083】
すなわち、マクロブロック内で、DCTブロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4 、DCTブロックCb1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 のそれぞれについて、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分へと周波数成分順に並べられる。そして、上述したように、連続したランとそれに続くレベルとからなる組に、〔DC,AC1 ,AC2 ,AC3 ,・・・〕と、それぞれ1つの符号が割り当てられ可変長符号化されている。
【0084】
ストリームコンバータ106では、可変長符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構成する各DCTブロックを跨いで、周波数成分順に並べ替える。この様子を、図8Bに示す。DC成分ならびに低域成分から高域成分へ、すなわち低次の係数から高次の係数へと、各DCTブロックを跨いで順にDCT係数が並べられる。
【0085】
すなわち、マクロブロック内で、DC(Y1 ),DC(Y2 ),DC(Y3 ),DC(Y4 ),DC(Cb1 ),DC(Cb2 ),DC(Cr1 ),DC(Cr2 ),AC1 (Y1 ),AC1 (Y2 ),AC1 (Y3 ),AC1 (Y4 ),AC1 (Cb1 ),AC1 (Cb2 ),AC1 (Cr1 ),AC1 (Cr2 ),・・・と、DCTブロックを跨いで、DC成分を含む各周波数成分順にDCT係数が並べられる。なお、実際には、連続したランとそれに続くレベルとからなる組に対して割り当てられた1つの符号が、各周波数成分順に対応して並べられる。
【0086】
なお、このストリーム変換を最短の時間で行うには、DCT係数の並び替えを、画素データのレートのクロックで動作させて、前後との信号のやり取りを行うバスの転送速度を十分に確保する必要がある。例えば、画素レートが27MHz/bps(bit per second)、1画素が8ビットであるとする。可変長符号化の結果は、1画素が最大で3倍の24ビットになるので、バンド幅としては、27MHz×24ビットが必要とされる。ここで、81MHz×8ビット、あるいは、54MHz×16ビットで入出力を行うことで、ビット幅を減らすことができ、マクロブロックの最大長を制限する必要がなくなる。
【0087】
また、マクロブロックの最大長が制限されている場合には、その長さ分のデータが1マクロブロック分の転送時間内に転送できるだけのバンド幅を確保する。例えば、マクロブロックの最大長が512バイトに制限されていれば、27MHz×8ビットのバンド幅でインターフェイスを行う。
【0088】
さらに、このストリームコンバータ106では、1マクロブロック/1スライスではないようなエレメンタリストリームが外部から供給された場合に、これを1マクロブロック/1スライスに変換する機能を持たせることができる(図示しない)。例えば、端子104から供給されたエレメンタリストリームが1ストライプ/1スライスである場合、このストリームコンバータ106で、1マクロブロック/1スライスに変換する。
【0089】
さらにまた、このストリームコンバータ106では、外部から供給されたエレメンタリストリームが装置の記録ビットレート、すなわち、上述したGOP単位の固定長を越えてしまうような場合のオーバーフローを防止するような機能を持たせることができる(図示しない)。例えば、ストリームコンバータ106において、DCT係数の上位係数(高域成分)をゼロに置き替え、打ち切る。
【0090】
なお、ここでは、ストリームコンバータ106において、DCT係数の可変長符号を解読して係数の並べ替えを行っているが、これはこの例に限定されない。すなわち、可変長符号が復号されたDCT係数を並び替えるようにしてもよい。
【0091】
マクロブロックの長さは、変換エレメンタリストリームと変換前のエレメンタリストリームとで同一である。また、MPEGエンコーダ102において、ビットレート制御によりGOP単位に固定長化されていても、マクロブロック単位で見ると、長さが変動している。パッキング回路107では、マクロブロックを固定枠に当てはめる。
【0092】
図9は、パッキング回路107でのマクロブロックのパッキング処理を概略的に示す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定枠に当てはめられ、パッキングされる。このとき用いられる固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータの最小単位であるシンクブロック長と一致させると、後続するECCエンコーダ108におけるシャフリングおよびエラー訂正符号化の際に、都合が良い。例えば8マクロブロック毎に処理が行われ、マクロブロックのそれぞれに対して#1,#2,・・・,#8と番号を付ける。
【0093】
可変長符号化によって、図9Aに一例が示されるように、8マクロブロックは、互いに長さが異なる。この例では、固定枠である1シンクブロックの長さと比較して、マクロブロック#1のデータ,#3のデータおよび#6のデータがそれぞれ長く、マクロブロック#2のデータ,#5のデータ,#7のデータおよび#8のデータがそれぞれ短い。また、マクロブロック#4のデータは、1シンクブロックと略等しい長さである。
【0094】
パッキング処理によって、マクロブロックが1シンクブロック長の固定長枠に流し込まれ、1フレーム期間で発生したデータ全体が固定長化される。図9Bに一例が示されるように、1シンクブロックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロック長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブロックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オーバーフロー部分)は、先頭から順に余った領域に、すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマクロブロックの後ろに、詰め込まれる。
【0095】
図9Bの例では、マクロブロック#1のオーバーフロー部分が、先ず、マクロブロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロックの長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰め込まれる。次に、マクロブロック#3のオーバーフロー部分がマクロブロック#7の後ろに詰め込まれる。さらに、マクロブロック#6のオーバーフロー部分がマクロブロック#7の後ろに詰め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#8の後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロックがシンクブロック長の固定枠に対してパッキングされる。
【0096】
各マクロブロックの長さは、ストリームコンバータ106において予め調べておくことができる。これにより、このパッキング回路107では、VLCデータをデコードして内容を検査すること無く、マクロブロックの最後尾を知ることができる。
【0097】
また、パッキングされたデータが磁気テープ上に記録される際には、固定長枠のマクロブロックの先頭部分にマクロブロックの長さを示す長さ情報LTが付される。再生時には、この長さ情報LTに基づきパッキングされたデータが連結され、マクロブロックデータが復元される。これを、デパッキングと称する。
【0098】
パッキング回路107の出力は、ECCエンコーダ108に供給される。ECCエンコーダ108では、1GOP分のデータが溜まったら、固定枠長に対応するブロックのそれぞれを所定の規則に基づきシャフリングして並び替える。そして、並び替えられたブロックのそれぞれについて、画面上の位置とテープ上の記録位置とを関連付ける。シャフリングを行うことにより、テープ上の連続した位置に発生するような、バーストエラーに対する耐性を高めることができる。なお、シャフリングは、上述のパッキング回路107にその機能を持たせて行ってもよい。
【0099】
シャフリングがなされると、所定のデータ単位(シンボル)で外符号パリティおよび内符号パリティが付加され、積符号を用いたエラー訂正符号化が行われる。先ず、所定数のブロックを通して外符号パリティが付加され、次に、外符号パリティを含めたブロックのそれぞれに対して、ブロックの方向に内符号パリティが付加される。内符号パリティは、パッキングの際に用いられた固定枠と同一のデータ系列からなる内符号ブロックを単位として付加される。そして、それぞれの内符号ブロックの先頭には、DID、IDおよびSYNCパターンが付加され、シンクブロックが形成される。
【0100】
なお、内符号パリティおよび外符号パリティとで完結するデータブロックを、エラー訂正ブロックと称する。
【0101】
エラー訂正符号化されたデータは、図示されないスクランブル回路によってスクランブル処理され、周波数成分が平均化される。そして、記録アンプ110に供給され、記録符号化され、磁気テープ120への記録に適した形式に変換される。この一実施形態では、記録符号化には、パーシャルレスポンスのプリコーダが用いられる。記録符号化されたデータは、記録ヘッド111によって磁気テープ120に記録される。
【0102】
次に、再生時の処理について説明する。磁気テープ120に記録された信号は、再生ヘッド130によって再生される。再生信号は、再生アンプ131に供給され、等化器でディジタルデータに復元され、パーシャルレスポンスのデコードが行われる。このとき、ビタビ復号方式を利用することにより、エラーレートを改善することができる。
【0103】
再生アンプ131から出力された再生ディジタルデータは、ECCデコーダ132に供給される。ECCデコーダ132では、先ず、SYNCパターンが検出され、シンクブロックが切り出される。シンクブロック中の内符号ブロックが内符号パリティにより内符号訂正され、IDに基づき図示されないメモリの所定のアドレスに書き込まれる。エラー訂正符号の持つエラー訂正能力を超えてエラーが存在するときには、エラーが訂正できないとされ、そのシンボルに対してエラーフラグが立てられる。こうして、1GOP分のデータの内符号訂正が終わったら、メモリに書き込まれたデータを用いて外符号訂正が行われる。
【0104】
ここでも同様に、エラー訂正符号の持つエラー訂正能力を超えてエラーが存在する場合には、エラーフラグが立てられる。外符号訂正によるエラーフラグは、後述するストリームコンバータ134に供給される。
【0105】
こうしてエラー訂正されたデータに対して、デシャフリングがなされ、データのアドレスが復元される。すなわち、記録時には、エラー訂正符号化の前に、所定の規則に基づきシャフリングがなされているため、ここでは、その逆の処理を行い、データを正しい順番に並び替える。デシャフリングが行われたデータは、デパッキング回路133に供給される。
【0106】
デパッキング回路133では、記録時に上述したパッキング回路107でパッキングされたマクロブロックの復元を行う。すなわち、シンクブロックはマクロブロックに対応しており、ペイロードの例えば先頭に記録されている長さ情報LTに基づき、マクロブロックのそれぞれのデータを連結し、元のマクロブロックを復元する。
【0107】
磁気テープ120の速度を記録時よりも高速にして再生する高速再生や、記録時と異なるテープ速度で再生を行う変速再生を行った場合には、回転ヘッドのトレース角とヘリカルトラックとの関係が変わり、1トラックを正確にトレースすることができなくなる。そのため、1GOP全ての信号を取得できないので、デパッキング処理がなされない。したがって、シンクブロック単位での再生が行われる。このとき、長さ情報LTに基づき、シンクブロック長よりも短いマクロブロックの後ろに詰め込まれたデータは、例えばゼロとして扱われる。なお、内符号パリティによるエラー訂正を行うことができ、IDに基づきデシャフリングも可能である。
【0108】
デパッキング回路133の出力は、変換エレメンタリストリームとしてストリームコンバータ134に供給される。ストリームコンバータ134では、上述のストリームコンバータ106とは逆の処理を行う。すなわち、ストリームコンバータ134では、マクロブロック毎に、周波数成分順に並べられているDCT係数がDCTブロック毎の周波数成分順に並べ替えられる。これにより、変換エレメンタリストリームがMPEG2に準拠したエレメンタリストリームに逆変換される。
【0109】
この再生側のストリームコンバータ134は、上述した記録側のストリームコンバータ106と同一の構成で実現可能なものである。また、その際の処理も、コンバータ106と同様であるため、こじょでの詳細な説明は、煩雑さを避けるため、省略する。
【0110】
なお、再生側のストリーム変換の処理では、変換前に、ECCデコーダ132で得られた外符号訂正によるエラーフラグに基づき、エラー処理を行う必要がある。すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中にエラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周波数成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えばエラー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置き替え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとする。同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応する長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係数は、ゼロデータに置き替えられる。
【0111】
DCTブロックを通して、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分へと並べられているため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックのそれぞれに対して、満遍なくDCT係数を行き渡らせることができる。
【0112】
また、ストリームコンバータ134の入出力は、記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じて、十分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マクロブロックの長さを制限しない場合には、画素レートの3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0113】
ストリームコンバータ134から出力されたエレメンタリストリームは、例えばSDTI送信回路135に供給され、同期信号などを付加され、所定の信号フォーマットにされ、SDTIに対応した、MPEG2に準拠のエレメンタリストリームとして出力端136に導出される。
【0114】
また、ストリームコンバータ134から出力されたエレメンタリストリームは、MPEGデコーダ137にも供給することができる。MPEGデコーダ137は、図示しないが、一般的なMPEG2に準拠したデコーダの構成を有している。エレメンタリストリームは、MPEGデコーダ137でデコードされ、ディジタルビデオ信号として出力端138に導出される。
【0115】
上述したように、この一実施形態の記録再生装置100においては、複数のフォーマットのビデオ信号を扱うようにされている。図10は、このビデオ信号の複数のフォーマットについて、例示する。例えば互いに異なる14のフォーマットモードに対応し、画枠サイズは、720画素×480ライン、720画素×576ラインの2種類に対応する。各フォーマットモードのそれぞれにおいて、磁気テープに記録する際の最短記録波長が互いに略等しくなるように、例えばビデオデータの圧縮符号化の際のレートが設定されている。
【0116】
この一実施形態では、インターレス走査と、プログレッシブ(ノンインターレス)走査の2種類の画面の走査方式に対応している。インターレス走査では、1フレームが2フィールドから構成される。一方、プログレッシブ走査では、1フレームで画面が完結する。なお、プログレッシブ走査においても、1フレーム期間は、2フィールド期間に対応するものとする。また、図10の各フォーマットモードにおいて、ライン数の横に、プログレッシブ走査では「p」、インターレス走査では「i」を付し、これらを表す。さらに、記載においてプログレッシブ走査によるフレームとインターレス走査によるフレームとを区別する際には、前者を「Pフレーム」と称するものとする。
【0117】
図10は、列方向に、フレーム周波数で分類され、それぞれがEdit Freqによって識別される。例えば、フレーム周波数が23.976Hz、25Hz、29.97Hz、50Hzおよび59.97Hzに対して、それぞれEdit Freqとして〔0〕、〔2〕、〔3〕、〔5〕および〔6〕の各値が割り当てられる。
【0118】
フレーム周波数が23.976Hz、50Hzおよび59.94Hzの列は、プログレッシブ走査が行われるグループで、各グループのそれぞれは、ビデオレートの異なる2つのモードが定義されている。なお、フレーム周波数が23.976Hzのモードは、シネマに対応したモードであって、例えば同一画像の2フィールドから1フレームが構成される。また、フレーム周波数が25Hzおよび29.97Hzのグループは、それぞれ、インターレス走査をするビデオレートが異なる2つのモードと、プログレッシブ走査をするビデオレートが異なる2つのモードとを有する。このグループのプログレッシブ走査のモードでは、上述のシネマモードと同様に、例えば同一画像の2フィールドから1フレームが構成される。スキャン方式と、ビデオレートに対して、それぞれ〔1〕あるいは〔0〕のいずれかの値からなるフラグが割り当てられる。この例では、ライン数は、全て〔1〕の値のフラグが割り当てられている。
【0119】
すなわち、この図10に示される各ビデオフォーマットモードは、〔EditFreq〕の値と、〔line〕、〔scan〕および〔rate〕の各フラグで識別することができる。
【0120】
一方、オーディオデータに関しては、サンプリング周波数および量子化ビット数はそれぞれ共通で、例えば48KHz、1サンプル当たり16ビットとされる。チャンネル数は、8チャンネルおよび4チャンネルに対応している。また、この一実施形態では、オーディオデータは、非圧縮で扱われ、オーディオデータを格納するシンクブロックの長さは、サンプル当たりのビット数とフレーム周波数とによって一定である。すなわち、オーディオデータを格納するシンクブロックの長さは、サンプル当たりのビット数とフレーム周波数とが同じであれば、ビデオの画枠および圧縮レートに関わらず、一定値となる。
【0121】
図11〜図13は、1エラー訂正ブロックにおけるオーディオデータの配置の例を、各フレーム周波数毎に示す。これら図11〜図13は、外符号パリティの付加後の配置を示す。図11A、図12Aおよび図13Aに示されるように、1フィールド期間あるいは1Pフレーム期間に、8シンクブロックのオーディオデータに対して10シンクブロック分の外符号パリティが付されたエラー訂正ブロックが2個、形成される。
【0122】
各チャンネルのオーディオデータは、1フィールド期間の偶数番のサンプルと奇数番のサンプルとでそれぞれ1エラー訂正ブロックを構成する。すなわち、1フィールド期間に2エラー訂正ブロックが形成される。図11B、図12Bおよび図13Bにおいて、1エラー訂正ブロック中の各枠は、1サンプルのデータを表す。番号は、サンプル順に付されたサンプル番号である。なお、外符号パリティは、PV0〜9で示す。この例では、1サンプルが16ビット(2バイト)であるので、各枠は、それぞれ16ビット分のデータである。
【0123】
図11は、フレーム周波数が59.94Hz(プログレッシブ走査)あるいは29.97Hz(インターレス走査)の例であり、1フィールド期間のオーディオデータが800または801サンプルである。図12は、フレーム周波数が50Hz(プログレッシブ走査)あるいは25Hz(インターレス走査)の例であり、1フィールド期間のオーディオデータが960サンプルからなる。また、図13は、フレーム周波数が23.976Hzの例であり、1フィールド期間のオーディオデータが1001サンプルからなる。図11〜図13に共通して、各行のそれぞれが1シンクブロックを構成するパケットであり、1エラー訂正ブロックは、8シンクブロック分のデータと、10シンクブロック分の外符号パリティとからなる。
【0124】
各エラー訂正ブロックの最初の3シンクブロックのそれぞれにおいて、先頭の1サンプル分にAUXデータが格納される。図14は、各AUXデータの内容の一例を示す。図14Aは、AUXデータのビットアサインの例を示し、図14Bは、データそれぞれの意味を示す。
【0125】
AUX0は、オーディオの編集点を表す2ビットのデータEF、量子化ビット数が16ビットであるか24ビットであるかを表す1ビットのビット長データB、非圧縮オーディオデータであるかどうかを表す1ビットのデータD、オーディオモードを識別する2ビットのデータAmd、サンプリング周波数が48KHz、44.1KHz、32KHzおよび96Hzの何れであるかを表す2ビットのデータFSからなる。続く8ビットおよび1サンプルが24ビットである場合には、さらに8ビットがReserved(予約)とされている。
【0126】
AUX1は、その全体がReserved(予約)とされている。
【0127】
データAUX2は、最初の8ビットがフォーマットモードとされている。続く8ビットおよび1サンプルが24ビットである場合には、さらに8ビットがReserved(予約)とされている。フォーマットモードは、2ビットの〔Line mode〕、2ビットの〔Rate〕、1ビットの〔Scan〕、3ビットの〔Freq〕からなる。これら〔Line mode〕、〔Rate〕、〔Scan〕および〔Freq〕は、それぞれ上述の図10に示した〔Edit Freq〕、〔line〕、〔scan〕および〔rate〕に対応する。すなわち、このデータAUX2を見ることで、ビデオフォーマットを知ることができる。
【0128】
図15は、ビデオデータおよびオーディオデータを記録するトラックフォーマットの一例を示す。この図15は、上述した図3と同一のトラックフォーマットが示されており、6トラックが1Pフレームに対応する。図15Aに示されるように、この例では、各トラックに対してオーディオセクタが8個ずつ配置され、各オーディオセクタは、6シンクブロックからなる。1フレーム分のデータが6トラックに記録され、オーディオデータは、6シンクブロック×6トラックで、全36シンクブロックとされ、上述の図11〜図13に対応される。
【0129】
各オーディオセクタは、図15Bに一例が示されるように、ヘッドトレース方向から、連続したブロックID(FF、FE、FD、FC、FB、FA:全て16進表記))が割り当てられる。各シンクブロックは、図15Cに一例が示されるように、ヘッドトレース方向から、2バイトのSYNCパターン、2バイトのブロックID、1バイトのDIDが配され、続けてオーディオデータが格納されるデータパケットが配される。オーディオデータのパケットに続けて、12バイトの内符号パリティが配される。データパケットは、先頭からD0、D1、D2、・・・と順に、1バイト単位でデータが詰め込まれている。すなわち、上述したAUX0、AUX1およびデータAUX2の最初の8ビットは、データパケットの先頭のD0に格納されることになる。
【0130】
この発明では、上述したDIDに対して所定の情報を格納し、DIDからこの所定の情報が得られたときに、続くデータパケットのD0にデータAUX2の先頭8バイトが格納されていることが示される。より具体的には、上述したDIDのビットアサインにおいて、オーディオデータのDIDの下位3ビット(Amode0、Amode1およびAmode2)によって〔7〕が表されているときに、続くデータパケットのD0がデータAUX2であるとされる。
【0131】
図16は、この一実施形態における記録再生装置100の、この発明に関わる部分をさらに詳細に示す。記録時には、端子200Vから、ビデオデータが格納されたデータパケットが供給される。このビデオパケットは、上述のパッキング回路107でパッキング処理され、図示されないビデオ用外符号エンコーダで外符号パリティを付加されたものである。
【0132】
また、端子200Aからは、上述した端子109からのオーディオデータが格納されたデータパケットも供給される。オーディオデータの格納されたパケットのうち、所定のパケットには、ビデオのフォーマットモード情報が予めデータAUX2として格納されている。また、オーディオデータの格納されたパケットは、図示されないオーディオ用外符号エンコーダで外符号パリティを付加され、端子200Aから供給される。
【0133】
外符号パリティは、上述したように、エラー訂正ブロックの列方向に対して付加される。そして、外符号パリティが付加されたエラー訂正ブロックは、図示されない外符号エンコーダから、行方向に並べ替えられて出力される。エラー訂正ブロックの1行が1シンクブロックのデータとされる。これらのデータパケットは、シャフリング回路201でシンクブロック単位でシャフリングされる。例えば、ビデオデータは、シンクブロック単位で並び替えられる。また、オーディオデータは、シンクブロック単位で並び替えられると共に、チャンネル単位の並べ替えがなされる。シャフリングされたオーディオおよびビデオデータのシンクブロックは、記録する順番に並び替えられる。シンクブロックの並び替えは、例えばエラー訂正ブロック単位でメモリに書き込まれたシンクブロックを、メモリから読み出す際にアドレス制御を行うことによってなされる。
【0134】
並び替えられたデータは、ID付加回路202に供給され、ID0、ID1からなるブロックIDおよびDIDが付加される。ブロックIDのうちID0は、例えばセクタ内で連続した数値が用いられる。ID1は、セクタ内で同一の値が用いられる。また、DIDにおいて、そのセクタ内に、先頭データのD0がデータAUX2であるデータパケットが含まれるときには、下位3ビット(Amode0、Amode1およびAmode2)によって表される値が〔7〕とされる。
【0135】
データAUX2は、各チャンネルのオーディオデータにおける、偶数番サンプルおよび奇数番サンプルによる2つのエラー訂正ブロックのそれぞれに設けられる。一方、オーディオセクタは、上述したように、例えば9シンクブロックあるいは6シンクブロックからなり、1エラー訂正ブロックが複数のオーディオセクタに分割して配される。したがって、データAUX2は、1フィールド期間において、複数のオーディオセクタのうち2セクタにのみ、格納される。上述した図15Aの例では、Ch1に対応する6つのセクタA1のうち、例えば斜線が付された2セクタに対してデータAUX2が格納される。また、このデータAUX2が格納されるシンクブロック中のDIDの下位3ビットは、上述のように、〔7〕を示す値とされる。
【0136】
ブロックIDおよびDIDが付加されたデータパケットが内符号エンコーダ203に供給される。このとき、データパケットは、例えばメモリからの読み出しの順番が制御されることにより、各セクタの順番に並び替えられる。内符号エンコーダ203では、データパケット毎に内符号パリティを付加される。内符号パリティを付加されたデータパケットは、SYNC付加回路204に供給され、SYNCパターンを付加されてシンクブロックとされ、シリアルデータとされる。このシリアルデータは、図示されない記録符号化回路によって記録符号化され記録信号とされ、記録アンプ205に供給される。
【0137】
記録信号は、記録アンプ205によって増幅され、図示されないロータリートランスを介して回転ヘッド210の記録ヘッド211Aに供給される。なお、図示は省略するが、記録ヘッド211Aは、互いにアジマスの異なる2つのヘッドで1組とされ、回転ヘッド210の対向する位置にそれぞれ1組ずつが設けられる。これら2組のヘッドは、図示されないスイッチ回路で、回転ヘッド210の180°の回転毎に切り替えられ、磁気テープ212に対してヘリカルトラックを形成する。
【0138】
また、回転ヘッド210での記録と共に、固定ヘッド232によって、磁気テープ212の上端側あるいは下端側の長手方向に、テープの走行速度に対応したCTL信号が記録される。CTL信号は、例えば、記録するビデオデータに対応したフレームあるいはフィールド周波数に基づくパルス信号である。
【0139】
回転ヘッド210の回転および磁気テープ212の走行は、サーボ回路231によって制御される。サーボ回路231では、回転ヘッド210の回転に伴い出力されるパルスである、PGおよびFG信号に基づき、回転ヘッド210の回転を制御するための制御信号234が生成される。この制御信号234により、回転ヘッド210の回転が制御される。また、磁気テープ212は、キャプスタンモータ233によって、所定の走行速度に駆動される。
【0140】
すなわち、再生時には、記録時に磁気テープ212の長手方向に記録されたCTL信号が固定ヘッド232によって再生される。再生されたCTL信号は、サーボ回路231に供給される。サーボ回路231では、供給されたCTL信号に基づきキャプスタンモータ233を駆動し、磁気テープ212の走行速度を制御する。また、再生されたCTL信号に基づき、再生信号におけるビデオデータのフレームあるいはフィールド周波数を検出することができる。
【0141】
回転ヘッド210に対して、再生ヘッド211Bが設けられる。再生ヘッド211Bは、上述の記録ヘッド211Aと同様、互いにアジマスの異なる1対のヘッドが回転ヘッド210の対向する位置にそれぞれ設けられ、図示されないスイッチ回路で、回転ヘッド210の180°の回転毎に切り替えらる。再生ヘッド211Bによって、磁気テープ212上に形成されたヘリカルトラックがトレースされ、再生信号が再生ヘッド211Bから再生アンプ220に対して供給される。
【0142】
再生アンプ220に供給された再生信号は、等化や復調などの処理をされ、ビット列とされる。このビット列は、SYNC検出回路221に供給され、SYNCパターンが検出され、シンクブロックが切り出される。例えば、SYNCパターンのビット列が固有パターンと一致し、且つシンクブロック長だけ遅延した位置に同一のパターンが検出され、さらに、ブロックIDが適正であった場合に、シンクブロックの位相が特定される。シンクブロック長の情報は、例えば後述するCPU230から供給される。シンクブロックの位相が特定されることで、シンクブロックの切り出しが可能となる。
【0143】
なお、上述したように、この一実施形態においては、ビデオデータのシンクブロック長は、記録するビデオのフォーマットによって異なる。したがって、この段階では、ビデオのシンクブロック長が不明であるため、ビデオのシンクブロックは、検出できない。一方、オーディオのシンクブロック長は、フレームあるいはフィールド周波数によって、一意に定まる。上述したように、CTL信号の間隔によってフレームあるいはフィールド周波数を知ることができるため、これに基づきシンクブロック長を設定することで、オーディオのシンクブロックが検出される。
【0144】
SYNC検出回路221で切り出されたシンクブロックは、内符号デコーダ222に供給される。内符号デコーダ222では、シンクブロックに格納されるデータパケットに含まれる内符号パリティを用いてエラー訂正を行う。若し、エラー訂正符号の能力を超えてエラーが存在するときは、そのシンクブロックに対してエラーフラグを付す。エラー訂正されたシンクブロックは、ID補間回路223に供給される。
【0145】
ID補間回路223では、内符号デコーダ222でエラーが訂正されず、エラーフラグが付されたシンクブロックのブロックIDの補間を行う。例えば、ID0は、エラーフラグが付されたシンクブロックの前後の、エラー訂正が行われたシンクブロックのブロックIDに基づき補間される。また、ID1は、セクタ内で同一であるため、例えばID0の連続性と前後のID1の内容に基づき補間される。
【0146】
ブロックIDおよびDIDが補間されたシンクブロックは、デシャフリング回路224に供給され、シンクブロックからデータパケットが取り出される。そして、ブロックIDに基づきデシャフリングがなされ、記録時にシャフリングされたパケットの順番が復元される。デシャフリングされたデータパケットは、端子228に導出される。
【0147】
一方、ID補間回路223でブロックIDを補間されたデータパケットは、モード検出回路225にも供給される。モード検出回路225では、オーディオデータのパケットにおけるDIDの下位3ビットが調べられる。この3ビットが〔7〕を表す値であるとされれば、そのパケットの先頭データであるD0が取り出され、データAUX2が取得される。
【0148】
図示しないが、このモード検出回路225は、前回取得されたデータD0および今回取得されたデータD0をそれぞれ格納するための手段、例えばレジスタと、前回のデータD0および今回のデータD0とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づきカウントを行うカウンタとを有する。後述するが、カウンタのカウント値に基づき、データAUX2が確実なものであるかどうかが判断され、確定されたデータAUX2に格納された、ビデオのフォーマットを識別するためのモード情報が取り出され、ビデオのモード検出がなされる。フォーマットモード情報は、CPUI/F226を介して、この記録再生装置100の全体を制御するCPU230に供給される。
【0149】
CPU230は、図示しないが、プログラムなどが予め記憶されたROM、ワークメモリなどに用いられるRAMなどを含み、この記録再生装置100の各部に対して制御信号などを送る。CPU230において、供給されたフォーマットモード情報に基づき、ビデオのシンクブロック長を設定する。このビデオのシンクブロック長の情報は、SYNC検出回路221に供給される。SYNC検出回路221では、この供給されたシンクブロック長の情報に基づき、ビデオのシンクブロックを検出することができる。
【0150】
また、CPU230によって、装置100の全体がこのフォーマットモード情報に適合するように設定される。例えば、CPU230からキャプスタンモータ233に対して制御信号が送られ、磁気テープ212の走行速度がフォーマットに対して適正に制御される。さらに、CPU230によって、制御信号234が出力され、回転ドラム210の回転が制御される。
【0151】
図17は、モード検出回路225でのモード検出処理のフローチャートを示す。先ず、最初のステップS10では、エラーのない各シンクブロックのブロックIDおよびDIDの内容に基づき、データAUX2が格納されているシンクブロックが検出される。そして、次のステップS11で、そのシンクブロックから、パケットの先頭のデータD0が取得される。取得されたデータD0は、所定のレジスタに格納される。
【0152】
次のステップS12では、ステップS11で取得されたデータD0と、前回取得されたデータD0とが比較される。そして、データD0の値が前回と今回とで同一であるかどうかが判断される。若し、データD0が前回と今回とで同一であるとされれば、ステップS13で、カウンタがカウントアップされ、カウント値がインクリメントされ、処理がステップS15に移行する。一方、データD0が前回と今回とで異なるとされれば、ステップS14でカウンタのカウント値が〔0〕とされ、処理がステップS15に移行する。
【0153】
ステップS15では、カウンタのカウント値が予め設定された所定値を越えたかどうかが判断される。すなわち、連続的に得られた所定数のデータD0の値が同一であるかどうかが判断される。若し、カウント値が所定値を越えたとされれば、そのデータD0、すなわちデータAUX2が正しいものであるとされ、フォーマットモードが取得される。このデータAUX2は、CPU I/F226を介してCPU230に供給される。
【0154】
こうしてフォーマットモードが確定されると、ビデオデータのシンクブロック長を正しい値に設定することが可能となり、ビデオデータの復号ができるようになる。また、確定されたフォーマットモードに基づき、必要に応じて、回転ヘッド210の回転数や、キャプスタンモータ233の駆動制御による磁気テープ212の走行速度などの変更ならびに調整などがなされる。
【0155】
このように、この一実施形態では、データAUX2であるデータD0が前回と異なる値となったら、フォーマットモードに変化があったとして、カウント値を0に戻す。そして、同一の値のデータD0が繰り返し検出されたときに、そのデータD0が示すフォーマットモードを確定している。これにより、より確実にフォーマットモードを確定することができる。
【0156】
図18は、この一実施形態の変形例を示す。上述の一実施形態では、フレーム周波数が同一であればオーディオデータのシンクブロックの長さが同一であることを利用して、オーディオセクタにフォーマットモードの情報を格納している。この変形例では、図18Aに示されるように、フォーマットモード情報を格納するためのセクタSを独立して設ける。このセクタSは、上述のオーディオセクタと同様に、異なるビデオモードに対してシンクブロック長が固定的である。
【0157】
セクタSには、フォーマットモード情報などのシステムデータが格納される。セクタSの構造は、例えば図18Bに一例が示されるように、ブロックID番号が〔0F〕および〔0E〕の、異なるビデオモードに対して長さが固定的な2つのシンクブロックからなる。各シンクブロックは、図18Cに一例が示されるように、先頭から2バイトのSYNCパターンと、2バイトのIDが配され、続けて1バイトごとにデータD0、D1、D2、・・・とされたデータが格納されるデータパケットが配される。このデータパケットに、フォーマットモード情報が格納される。データパケットに続けて、データパケットから生成された12バイトの内符号パリティが付される。
【0158】
このように、ビデオのフォーマットにかかわらず、常に一定の長さのシンクブロックを用意することで、上述の一実施形態と同様の処理が可能である。
【0159】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ビデオのフォーマットに因らず固定的な長さを有するシンクブロックに対して、ビデオのフォーマットを識別するためのモード情報を格納するようにしている。そのため、互いに異なる圧縮レートや画枠サイズのモードを複数持つ記録フォーマットを同一の記録媒体に記録するような場合でも、記録媒体に検出孔やメモリ手段を持たせること無く、記録されているフォーマットを自動的に判別することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態による記録再生装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】トラックフォーマットの一例を示す略線図である。
【図3】トラックフォーマットの別の例を示す略線図である。
【図4】シンクブロックの一例を示す略線図である。
【図5】IDおよびDIDのビットアサインの一例を示す略線図である。
【図6】MPEGエンコーダの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】ジグザグスキャン回路およびVLC回路での処理を概略的に示す略線図である。
【図8】ストリームコンバータでのDCT係数の並べ替えを概略的に示す略線図である。
【図9】パッキング処理を概略的に示す略線図である。
【図10】ビデオ信号の複数のフォーマットの例を示す略線図である。
【図11】1エラー訂正ブロックにおけるオーディオデータの配置の一例を示す略線図である。
【図12】1エラー訂正ブロックにおけるオーディオデータの配置の一例を示す略線図である。
【図13】1エラー訂正ブロックにおけるオーディオデータの配置の一例を示す略線図である。
【図14】AUXデータの内容の一例を示す略線図である。
【図15】ビデオデータおよびオーディオデータを記録するトラックフォーマットの一例を示す略線図である。
【図16】一実施形態における記録再生装置のこの発明に関わる部分をさらに詳細に示すブロック図である。
【図17】モード検出処理のフローチャートである。
【図18】変形例によるビデオデータおよびオーディオデータを記録するトラックフォーマットの一例を示す略線図である。
【図19】トラック上の各セクタの配置の一例を概略的に示す略線図である。
【符号の説明】
100・・・記録再生装置、202・・・ID付加回路、203・・・内符号エンコーダ、204・・・SYNC付加回路、210・・・回転ヘッド、211A・・・記録ヘッド、211B・・・再生ヘッド、212・・・磁気テープ、221・・・SYNC検出回路、222・・・内符号デコーダ、223・・・ID補間回路、225・・・モード検出回路、230・・・CPU、231・・・サーボ回路、232・・・固定ヘッド、233・・・キャプスタンモータ

Claims (20)

  1. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを、ヘリカルトラックで磁気テープに記録するようにした記録装置において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録する記録手段と、
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    上記複数の記録フォーマットのデータを同一の記録波長で記録するようにしたことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置において、
    上記モード情報が格納されている上記第1のブロックの長さを指定するためのデータが上記第1のブロックにさらに格納されていることを特徴とする記録装置。
  4. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータがヘリカルトラックで記録可能な磁気テープから、記録されたディジタルデータの再生を行う再生装置において、
    上記磁気テープは、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
    上記磁気テープには所定間隔でタイミング信号が記録され、上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    磁気テープのヘリカルトラックに記録された信号を再生し、再生された上記信号から、設定された長さの上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す再生手段と、
    上記再生手段での上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
    上記再生手段によって再生された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出す検出手段と
    を有し、
    上記再生手段が、上記磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
    上記再生制御手段が、上記再生手段により再生された上記タイミング信号に基づき、上記再生手段での上記第1のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出し、
    上記検出手段が、上記再生手段によって切り出された上記第1のブロックのうち、上記モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出し、
    上記再生制御手段が、上記検出手段によって取り出された上記モード情報に基づき、上記再生手段での上記第2のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする再生装置。
  5. 請求項4に記載の再生装置において、
    上記検出手段は、上記再生手段によって再生された複数の上記ブロックの上記モード情報を用い、上記モード情報が所定回数以上繰り返されたときに上記記録フォーマットを確定することを特徴とする再生装置。
  6. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータをヘリカルトラックで磁気テープに記録し、記録された上記複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生装置において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録する記録手段と、
    磁気テープのヘリカルトラックに記録された信号を再生し、再生された上記信号から、設定された長さの上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す再生手段と、
    上記再生手段での上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
    上記再生手段によって再生された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出す検出手段と
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    上記再生手段が、上記磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
    上記再生制御手段が、上記再生手段により再生された上記タイミング信号に基づき、上記再生手段での上記第1のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出し、
    上記検出手段が、上記再生手段によって切り出された上記第1のブロックのうち、上記モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出し、
    上記再生制御手段が、上記検出手段によって取り出された上記モード情報に基づき、上記再生手段での上記第2のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  7. 請求項6に記載の記録再生装置において、
    上記記録手段は、上記複数の記録フォーマットのデータを同一の記録波長で記録することを特徴とする記録再生装置。
  8. 請求項6に記載の記録再生装置において、
    上記モード情報が格納されている上記第1のブロックの長さを指定するためのデータが上記第1のブロックにさらに格納されていることを特徴とする記録再生装置。
  9. 請求項6に記載の記録再生装置において、
    上記検出手段は、上記再生手段によって再生された複数の上記ブロックの上記モード情報を用い、上記モード情報が所定回数以上繰り返されたときに上記記録フォーマットを確定することを特徴とする記録再生装置。
  10. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを、ヘリカルトラックで磁気テープに記録するようにした記録方法において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録するステップと
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録方法。
  11. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータがヘリカルトラックで記録可能な磁気テープから、記録されたディジタルデータの再生を行う再生方法において、
    上記磁気テープは、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
    上記磁気テープには所定間隔でタイミング信号が記録され、上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    上記磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
    再生された上記タイミング信号に基づき、上記第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出すステップと、
    切り出された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出すステップと、
    取り出された上記モード情報に基づき、上記第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すステップと
    を有することを特徴とする再生方法。
  12. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータをヘリカルトラックで磁気テープに記録し、記録された上記複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生方法において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録するステップと、
    上記磁気テープに所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
    再生された上記タイミング信号に基づき、上記第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出すステップと、
    切り出された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モー ド情報を取り出すステップと、
    取り出された上記モード情報に基づき、上記第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すステップと
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録再生方法。
  13. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録するようにした記録装置において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録する記録手段と、
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録装置。
  14. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータが記録された記録媒体からディジタルデータの再生を行う再生装置において、
    上記記録媒体は、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
    上記記録媒体には所定間隔でタイミング信号が記録され、上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    上記記録媒体に記録された信号を再生し、再生された上記信号から、設定された長さの上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す再生手段と、
    上記再生手段での上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
    上記再生手段によって再生された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出す検出手段と
    を有し、
    上記再生手段が、上記記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
    上記再生制御手段が、上記再生手段により再生された上記タイミング信号に基づき、上記再生手段での上記第1のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出し、
    上記検出手段が、上記再生手段によって切り出された上記第1のブロックのうち、上記モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出し、
    上記再生制御手段が、上記検出手段によって取り出された上記モード情報に基づき、上記再生手段での上記第2のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする再生装置。
  15. 請求項14に記載の再生装置において、
    上記検出手段は、上記再生手段によって再生された複数の上記ブロックの上記モード情報を用い、上記モード情報が所定回数以上繰り返されたときに上記記録フォーマットを確定することを特徴とする再生装置。
  16. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録し、記録された上記複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生装置において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するモード情報付加手段と、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録する記録手段と、
    記録媒体に記録された信号を再生し、再生された上記信号から、設定された長さの上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す再生手段と、
    上記再生手段での上記第1のブロックおよび上記第2のブロックを切り出す長さを設定する再生制御手段と、
    上記再生手段によって再生された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出す検出手段と
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    上記再生手段が、上記記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生し、
    上記再生制御手段が、上記再生手段により再生された上記タイミング信号に基づき、上記再生手段での上記第1のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出し、
    上記検出手段が、上記再生手段によって切り出された上記第1のブロックのうち、上記モード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出し、
    上記再生制御手段が、上記検出手段によって取り出された上記モード情報に基づき、上記再生手段での上記第2のブロックを切り出す長さを設定し、
    上記再生手段が、上記再生制御手段により設定された、上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  17. 請求項16に記載の記録再生装置において、
    上記検出手段は、上記再生手段によって再生された複数の上記ブロックの上記モード情報を用い、上記モード情報が所定回数以上繰り返されたときに上記記録フォーマットを確定することを特徴とする記録再生装置。
  18. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録するようにした記録方法において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる上記第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録するステップと
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録方法。
  19. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータが記録された記録媒体からディジタルデータの再生を行う再生方法において、
    上記記録媒体は、複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックと、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックとを有し、
    上記記録媒体には所定間隔でタイミング信号が記録され、上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであり、
    上記記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
    再生された上記タイミング信号に基づき、上記第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出すステップと、
    切り出された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出すステップと、
    取り出された上記モード情報に基づき、上記第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すステップと
    を有することを特徴とする再生方法。
  20. 単位当たりのデータ量が互いに異なる複数のフォーマットのディジタルデータを記録媒体に記録し、記録された上記複数のフォーマットのディジタルデータを再生するようにした記録再生方法において、
    複数の記録フォーマット間で同一長の第1のブロックに対して、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報を格納するステップと、
    所定間隔でタイミング信号を記録すると共に、上記複数の記録フォーマット間で長さが異なる第2のブロック、および上記モード情報が付加された上記第1のブロックを記録するステップと、
    上記記録媒体に所定間隔で記録されたタイミング信号を再生するステップと
    再生された上記タイミング信号に基づき、上記第1のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第1のブロックを切り出す長さに基づき、上記第1のブロックを切り出すステップと、
    切り出された上記第1のブロックのうち、上記第2のブロックの記録フォーマットを識別するモード情報が格納された第1のブロックを検出し、該第1のブロックから上記モード情報を取り出すステップと、
    取り出された上記モード情報に基づき、上記第2のブロックを切り出す長さを設定するステップと、
    設定された上記第2のブロックを切り出す長さに基づき、上記第2のブロックを切り出すステップと
    を有し、
    上記第1のブロックのブロック長は、上記タイミング信号によって一意的に定まるものであることを特徴とする記録再生方法。
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