JP4099145B2 - 新しい加入者を見込んだ既存の加入者のグルーピングを含む、空間チャネルを有するワイヤレス通信システムにおけるチャネル割り当て - Google Patents
新しい加入者を見込んだ既存の加入者のグルーピングを含む、空間チャネルを有するワイヤレス通信システムにおけるチャネル割り当て Download PDFInfo
- Publication number
- JP4099145B2 JP4099145B2 JP2003533633A JP2003533633A JP4099145B2 JP 4099145 B2 JP4099145 B2 JP 4099145B2 JP 2003533633 A JP2003533633 A JP 2003533633A JP 2003533633 A JP2003533633 A JP 2003533633A JP 4099145 B2 JP4099145 B2 JP 4099145B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combination
- subscribers
- subscriber
- acceptable
- communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W16/00—Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
- H04W16/02—Resource partitioning among network components, e.g. reuse partitioning
- H04W16/06—Hybrid resource partitioning, e.g. channel borrowing
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/04—Wireless resource allocation
- H04W72/044—Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
- H04W72/046—Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource the resource being in the space domain, e.g. beams
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W4/00—Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
- H04W4/06—Selective distribution of broadcast services, e.g. multimedia broadcast multicast service [MBMS]; Services to user groups; One-way selective calling services
- H04W4/08—User group management
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W72/00—Local resource management
- H04W72/50—Allocation or scheduling criteria for wireless resources
- H04W72/52—Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on load
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
本発明は一般にワイヤレス通信システムに関する。
【0002】
(発明の背景)
ワイヤレス通信システムは一般に、無線周波数(RF)スペクトルの一部をその動作のために割り振られている。スペクトルの割り振られた部分が複数の通信チャネルに分割されており、チャネルは周波数、時間またはコード割り当てによって、あるいはこれらの割り当てのある組み合わせによって区別される。これらの各通信チャネルを通常チャネルと称する。通常チャネルは通常、特に断らない限り、全二重チャネルに対応する。通信システムにおける通信リンクの確立は、通常チャネルの可用性に依存するだけでなく、所与の使用可能な通常チャネルの使用の結果生じるであろう通信の品質にも依存する。
【0003】
ワイヤレス通信システムでは、通常チャネルが、基地局(時として、セル局と呼ばれる)と加入者局(時として、個人局と呼ばれる)の間の通信のために使用される。セル局は、セルと呼ばれる地域を適用範囲とし、加入者局と公衆交換電話網(PSTN)などの広域ネットワークの間の接続を提供するポイント・オブ・プレゼンス(POP)である。セルをワイヤレス・システムにおいて使用するための基礎となる動機は、RFスペクトルの特定の部分を異なる地域において再使用できることである。周波数スペクトルの再使用は、共通の通常チャネルを共有している複数の異なるセル内の複数のユーザの間で同一チャネル干渉(セル間干渉)を導入する可能性がある。同一チャネル干渉が慎重に制御されない場合、通信の品質がひどく低下する可能性がある。システム容量は一般に干渉によって制限され、これは、受け入れ可能な品質の再使用可能チャネルの数が減るためである。
【0004】
各セルがセル局の周りに編成される。セル局は、着信電話ランドライン(すなわち、音声またはデータ回線)を受け入れ、かつ、着信音声/データ信号を無線周波数(RF)キャリア上に多重化するための多重化装置を含み、RFキャリアがアンテナ・システムによって、セルがカバーするように指定された領域にブロードキャストされる。個々の加入者局(たとえば、ハンドセットなど)がそれぞれ、ブロードキャスト変調キャリアを受信するために、かつ、所与の受信器に向けられる音声/データを搬送するキャリアの特に割り当てられたチャネルを逆多重化するために装備される。
【0005】
従来のワイヤレス通信システムでは、周波数の割り当てられたRF帯域幅が同時に多数の加入者によって共有される。帯域幅を共有するための3つの技術は、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)および符号分割多元接続(CDMA)である。FDMAシステムでは、使用可能な帯域幅がいくつかのサブバンドに細分される。各サブバンドは、加入者のデータによって変調されるキャリアを含んでいる。TDMAシステムでは、タイム・シェアリングが使用されて、多数の加入者が多重化される。各加入者に、データの送信のための周期的タイム・スロットが割り振られる。CDMAシステムでは、多数の加入者が単一のキャリア(またはサブキャリア)に収容され、各加入者にコード波形が割り当てられ、これが使用されて、送信中のデータの各ビットについてキャリアが変調される。各加入者は、直交波形のセットから取られた、割り当てられたコード化波形を有し、したがってシステムが個々の加入者送信を分離(復調)することができる。
【0006】
セルラー通信システムはまた、空間分割多元接続(SDMA)技術も使用することができ、これは、割り振られたRF帯域幅を増すことなく、FDMA、TDMAおよび/またはCDMA方式を使用するシステムにおいて加入者システム容量を増加させることができる。SDMA技術は、Roy III他の「Spatial Division Multiple Access Wireless Communication Systems」という名称の米国特許第5,515,378号でより詳細に論じられている。SDMAは、使用可能なシステム容量を増すために、加入者の空間分布を活用する。加入者はセル・エリアにわたって分布する傾向があるので、各加入者局とセル局のペアは、セル局のアンテナ・アレイが信号を加入者局から受信する方法を特徴付ける一意の空間シグネチャ、および、セル局のアンテナ・アレイが信号を加入者局に送信する方法を特徴付ける第2の空間シグネチャを有するようになる傾向がある。一意の基地局で同じ通常チャネルを共有する複数の加入者は、異なる空間チャネルを使用していると言われる。SDMAを実施するために必要なデータ(加入者の空間シグネチャと呼ばれる)は、セル局によって各アクティブ加入者から受信された送信から経験的に得られる。空間シグネチャが使用されるところでは、アンテナ・アレイの有効放射パターンにより、複数の加入者が所与のパケット・タイム・スロット、コードまたは周波数を使用可能にすることができる。たとえば、第1の加入者の有効放射パターンが、パケット時間割付けを共有する第2の加入者の付近で相対的に低いエネルギー「ヌル」の結果となり、第2の加入者の空間シグネチャが第1の加入者の付近でヌルの結果となる場合、同時のRFパケット送信は、2つの加入者局での受信において干渉を引き起こさないようになる。すなわち、2人の加入者からセル局への送信は、セル局で分離可能となる。
【0007】
従来のワイヤレス通信システムは信号が送信される有限数のチャネルを含む。チャネルの数は、多数のシステム係数によって決まる。チャネルを複数の加入者の間で共有することによって、上でSDMA技術に関して論じたように、より多数の加入者に適用することができる。
【0008】
セルラー通信システムにおいて、加入者局とセル局の間で通信を確立するための既存のプロトコルの特定の例は、「Personal Handy Phone System」に記載されており、これは、1995年12月のStandard Assembly Meetingによって承認された、Association of Radio Industries and Businesses(ARIB)Preliminary Standard,Version 2,RCR STD−28の一部である。
【0009】
PHPS規格によれば、制御シーケンスが、加入者局(すなわち、個人局またはPS)への着信通話をセット・アップおよび確立するために使用される。このシーケンスは、(1)着信接続が望まれる選択されたPSのページング・チャネル(PCH)上で、CSがページングすること、(2)選択されたPSが、リンク・チャネル確立要求を送信することによって、シグナリング制御チャネル(SCCH)において応答すること、(3)CSが、トラフィック・チャネル(TCH)を選択することおよび選択されたTCHをリンク・チャネル(LCH)割り当てとしてSCCH上でPSに送信することによって、PS要求に応答すること、(4)選択されたPSが、割り当てられたLCHに切り替え、同期(SYNC)バースト信号のシーケンスとその後に続くアイドル・トラフィック・バーストのシーケンスを送信すること、および(5)同期信号の検出が成功すると、CSが、LCHのSYNCバーストのシーケンスとその後に続くアイドル・トラフィック・バーストのシーケンスを送信すること、および次いでCSへの着信通話との接続を確立し始めることによって応答し、必要とされる可能性のあるいずれかの追加のオプショナルのシグナリング(たとえば、暗号化およびユーザ認証)を呼び出すことを含む。
【0010】
PSがCSに接続することを望むことによって開始されたアップリンク接続を確立するための制御シーケンスは、(1)PSが、リンク・チャネル確立要求をシグナリング制御チャネル(SCCH)上で送信すること、(2)CSが、トラフィック・チャネル(TCH)を選択することおよび選択されたTCHをリンク・チャネル(LCH)割り当てとしてSCCH上でPSに送信することによって、PS要求に応答すること、(3)PSが、割り当てられたLCHに切り替え、同期(SYNC)バースト信号のシーケンスとその後に続くアイドル・トラフィック・バーストのシーケンスを送信すること、および(4)同期信号の検出が成功すると、CSが、LCH上のSYNCバーストのシーケンスとその後に続くアイドル・トラフィック・バーストのシーケンスを送信すること、および次いでCSへの着信通話との接続を確立し始めることによって応答し、必要とされる可能性のあるいずれかの追加のオプショナルのプロトコル(たとえば、暗号化およびユーザ認証)を呼び出すことを含む。
【0011】
SDMA技術を使用するシステムでは、サービスを受ける加入者の数および使用可能なチャネルの数に応じて上記の制御シーケンスを修正することができる。たとえば、使用可能なチャネルがない(すなわち、すべての使用可能なチャネルが加入者に割り当てられている)とき、加入者を追加するために接続が求められる場合、このシーケンスを増補して、チャネル共有選択プロセスを含めることができる。チャネル共有選択プロセスの一例は、所有者が同じである「CHANNEL ASSIGNMENT AND CALL ADMISSION CONTROL FOR SPATIAL DIVISION MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS」という名称の米国特許第US5886988号に記載されており、その内容が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。新しい加入者が追加されるとき、どの現行加入者が新しい加入者とペアにするための最良の合致であるかについて、共有判断が行われる。このシーケンスは、新しい加入者を、選択された現行加入者によって占有されたチャネルに割り当て、最良の合致を形成することを含む。
【0012】
空間チャネルを使用して、セル局毎に管理されたトラフィックを増すことができるが、空間チャネルの使用により、通話品質の低下および通話ドロップのリスクさえも増す。従来のシステムは新しいユーザまたは既存のユーザの位置を、タイム・スロットおよび周波数からなる送信のために割り当てる。あらゆる送信位置には、それに関連付けられた干渉のリスクがある。従来のシステムは、タイム・スロットおよび周波数の様々な組み合わせを監視して、どの位置が最小の干渉のリスクを基地局および電話に引き起こすかを評価することによって、これらのリスクを管理する。基地局が不正確にリスクを評価する場合、高レベルの干渉を有する位置に通話を割り当て、パフォーマンスの問題または通話ドロップを引き起こす可能性がある。基地局は、通話を異なる位置へ移動させるが、これは通話品質が悪くなり始めるときのみである。
【0013】
SDMA技術が使用されるとき、最良のペアリング判断を行うことはパフォーマンスに優先する。慎重でない場合、新しい加入者が、同一ユーザに送信された信号からの過大な干渉により不十分な品質となるセル局およびチャネルに割り当てられる可能性がある。さらに、新しい加入者の追加は、既存の接続における通信の品質に不利な影響を及ぼす潜在的な結果を有する。既存の加入者は、新しい加入者の追加から増大したチャネル干渉、または、受け入れ可能な品質の通信を回復させるために、現在割り当てられたチャネルから新しいチャネルへ加入者を移動させることを必要とする可能性のある他の関連のない原因から、損害を受ける可能性がある。
【0014】
上述のように、SDMAを実施してペアリング判断を行うために収集された空間シグネチャ・データは、セル局によって、新しい加入者を含む各アクティブ加入者から受信された送信から経験的に得られる。しかし、新しい加入者からの送信は必然的に性質において制限され(すなわち、新しい加入者はCSに、短時間のみで接続されている)、したがって、この制限された量のデータに基づいた選択は決して最適でない可能性がある。既存の加入者の送信特性は、接続がセット・アップされている時間の長さにより、定量化がより容易な傾向がある。さらに、いくつかの通話は大変短い可能性があるので、新しい加入者を短い通話の加入者と共にペアリングすることは望ましくない可能性がある。
【0015】
(発明の概要)
一態様では、本発明は、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てるための方法を提供する。ネットワークは複数の通常チャネルを含み、そのいくつかは、複数の加入者によって同時に共有できるように構成可能である。この方法は、新しい加入者がネットワークに追加されるかどうかを決定すること、通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定し、可能である場合、新しい加入者を使用可能なチャネルに割り当てることを含む。通常チャネルが使用可能でない場合、この方法は、チャネルを共有するために、既存の加入者からの、かつ新しい加入者を含まない、加入者の受け入れ可能な組み合わせを決定することを含む。既存の加入者が、空間チャネルを作成するチャネルを共有するために再割り当てされ、それにより、少なくとも1つの通常チャネルが解放される。新しいその空いた通常チャネルに加入者が割り当てられる。
【0016】
本発明の態様は1つまたは複数の以下の特徴を含む。この方法は、各空間チャネルを周期的に評価することを含み、これは、各組み合わせが受け入れ可能な組み合わせであるかどうかを決定すること、および、そうでない場合、既存の加入者を再割り当てして受け入れ可能な組み合わせを達成することを含む。各組み合わせが受け入れ可能であるかどうかを決定するステップは、ヒステリシスにより各組み合わせを評価して、新しい組み合わせが実質的に既存の組み合わせよりよいとき、および、新しい組み合わせが推奨されるときにのみ、既存の加入者を再割り当てするステップが実行されるようにすることを含み、新しい組み合わせは、新しい組み合わせが既存の組み合わせより所定の量だけよいところでのみ推奨される。
【0017】
受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、n次元構造の推奨を検索することを含み、n次元構造における各エントリはn人の既存の加入者の組み合わせについてのレーティング(rating)を含み、さらに、各n次元構造エントリを評価し、最適である組み合わせを選択することを含む。受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、推奨マトリックスを検索することを含み、そのマトリックスにおける各エントリは既存の加入者のペアリングについてのレーティングを含み、さらに、各マトリックスのエントリを評価し、最適であるペアリングを選択することを含む。
【0018】
この方法は、加入者の組み合わせを周期的に評価し、各組み合わせを互換性について、1つまたは複数の係数に基づいてレーティングすること、各ペアについてのレーティングをn次元構造のレーティングに格納することを含み、受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、n次元構造のレーティングを評価してn人の既存の加入者の最適な組み合わせを識別することを含む。n次元構造を提供するステップは、各組み合わせについて、レーティングを、1つまたは複数の所定の係数の関数として計算することを含む。これらの係数を、加入者速度、ダイナミック・レンジ、相関、受信信号強度インジケータ、フレーム・エラー・レート、アラインメントおよび監視時間からなるグループから選択することができる。
【0019】
レーティングを、組み合わせが受け入れ可能であるか、受け入れ不可能であるか、望ましいかを指示する値にすることができる。この値を、受け入れ可能から受け入れ不可能までの範囲に及ぶn個の可能な値から選択することができる。受け入れ可能なレーティングをさらに複数のグラデーションに細分することができ、それぞれは、望ましいよりも低いがなお各加入者を組み合わせるために受け入れ可能である係数の組み合わせに対応する。ただしグラデーションの数は所定の数である。
【0020】
各係数は望ましいしきい値を有し、いずれか、すべてまたは所定の数の係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた係数についての測定値が望ましいしきい値を超える場合、組み合わせに望ましいレーティングが割り当てられる。各係数は最小しきい値を有し、少なくとも1つ、すべてまたは所定の数の係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた係数についての測定値が、最小しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる。各係数は受け入れ可能なしきい値を有し、いずれか、すべてまたは所定の数の係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた係数についての測定値が、受け入れ可能なしきい値を超える場合、組み合わせに受け入れ可能なレーティングが割り当てられる。係数を、加入者が監視されている時間の量にすることができ、組み合わせのいずれかの個々の加入者が監視されている時間の量が、最小時間しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる。最小時間しきい値を約2秒にすることができる。各所定の係数に重み付けすることができ、レーティングを、1つまたは複数の重み付けされた所定の係数の関数にすることができる。
【0021】
既存の加入者からの加入者の受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、既存の加入者の組み合わせで受け入れ可能なものがないかどうかを決定することを含む。既存の加入者の組み合わせで受け入れ可能なものがない場合、この方法は、1人または複数の既存の加入者および新しい加入者の組み合わせが受け入れ可能であるかどうかを決定し、可能である場合、新しい加入者を1人または複数の既存の加入者と組み合わせて最良の組み合わせを作成することを含む。新しい加入者を1人または複数の既存の加入者と組み合わせるステップは、この組み合わせに関連付けられたレーティングが、あらかじめ設定されたしきい値より小さい場合、組み合わせを作成せずに、新しい加入者をドロップすることを含む。
【0022】
もう1つの態様では、本発明は、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てるための方法を提供する。ネットワークは複数の通常チャネルを含み、そのいくつかは、複数の加入者によって同時に共有できるように構成可能である。この方法は、新しい加入者がネットワークに追加されるかどうかを決定すること、所定の数の通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定し、可能である場合、新しい加入者を使用可能なチャネルの1つに割り当てることを含む。所定の数の通常チャネルが使用可能でない場合、この方法は、チャネルを共有するために、既存の加入者からの、かつ新しい加入者を含まない、加入者の1つまたは複数の受け入れ可能な組み合わせを決定することを含む。この方法は、1つまたは複数の空間チャネルを作成するチャネルを共有するために、各組み合わせにおける既存の加入者を再割り当てし、それにより、少なくとも1つの通常チャネルを解放すること、および、新しい加入者を、空いている通常チャネルに割り当てることを含む。
【0023】
もう1つの態様では、本発明は、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てるための方法を提供する。この方法は、所定の数の通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定すること、および、所定の数の通常チャネルが使用可能でない場合、既存の加入者からの加入者の1つまたは複数の受け入れ可能な組み合わせを決定することを含む。この方法は、1つまたは複数の空間チャネルを作成するチャネルを共有するために、各組み合わせにおける既存の加入者を再割り当てし、それにより、少なくとも1つの通常チャネルを将来の加入者のために解放することを含む。所定の数を1にすることができる。
【0024】
もう1つの態様、すなわち、いくつかを少なくとも2人の加入者によって同時に共有することができる複数の通常チャネルを備える通信システムでは、本発明は、通信システムを新しい加入者のために準備するための方法を提供する。この方法は、既存の加入者の組み合わせを評価することを含む。これは、各組み合わせをレーティングし、レーティング情報を格納して、新しい加入者が通信システムへのアクセスを開始するときに2人以上の既存の加入者が、レーティング情報に従って、通常チャネルを共有するために対象とされて、新しい加入者のためのスロットが解放されるようにすることを含む。
【0025】
本発明の態様は、1つまたは複数の以下の特徴を含む。この方法は、新しい加入者による開始の前に、既存の加入者をレーティング情報に基づいて再割り当てすることを含む。再割り当てするステップは、1人または複数の既存の加入者を再割り当てすることを含むことができ、これは、通常チャネルを、見込みのある新しい加入者による使用のために解放することを含む。
【0026】
本発明の態様は、1つまたは複数の以下の利点を含む。既存の加入者通信チャネルを連続的に監視し、グルーピングの機会を評価し、新しい加入者をサポートするためにグルーピングの判断を行うことが必要とされるとき、新しい加入者を含む既存の加入者のすべてからの加入者の最良に合致するグループを決定するシステムが提供される。このシステムはまた、グルーピングまたは分離(切り離し)の機会についても、既存の加入者通信チャネルを連続的に監視する。このシステムはバックグラウンドで一定の間隔をおいて解析を実行し、グループ・レーティング・データをデータ構造(たとえば、マトリックス)に格納する。グルーピングの判断を行うことが必要とされるときに容易にそのマトリックスを検索することができる。システムはワイヤレス通信システムにおけるリスクを評価かつ管理する。リスク管理は1つまたは複数のリスク基準の評価を含み、これは、干渉および各発信者に関連付けられた係数を評価することを含む。係数を、空間シグネチャ、信号強度および他の数量から選択することができる。
【0027】
これらおよび他の利点は、以下の説明、図面および特許請求の範囲から、当業者には容易に明らかになるであろう。
【0028】
(発明の詳細な説明)
図1はワイヤレスSDMA TD/FD/CDMAシステム(ワイヤレス・システム10)を示し、いくつかの加入者局(象徴的にハンドセットとして示す)20、22、24がセル局100によってサービスを受けている。中間ワイヤレス・システム10の外部でいずれかの必要とされたデータ・サービスおよび接続を提供するために、これを広域ネットワーク(WAN)56に接続することができる。着信WANデータをセル局100の回線60に切り替えること、および回線54上でのセル局100からの発信信号をWANに切り替えることによって、WANとのマルチチャネル複信方式を提供するために、交換ネットワーク58がWAN56とインターフェイスされている。着信回線60が信号変調器62に加えられる。変調器62はセル局100との通信において各加入者局20〜24のへの変調信号64を生成する。各加入者局20〜24のための空間多重化重みのセット74が、空間マルチプレクサ66において各変調信号に加えられて、空間多重化された信号68が生成され、送信アンテナ・アレイ18を使用してマルチチャネル送信器70のバンクによって送信される。SDMAプロセッサ(SDMAP)48は各通常チャネルの各加入者局についての空間シグネチャを生成かつ維持し、空間マルチプレクサ66および空間デマルチプレクサ46によって使用するための空間多重化および逆多重化重みを計算し、受信された信号測定値44を他のデータと共に使用して、新しい接続のためのチャネルを選択する。新しい接続のためのチャネルを選択するためのプロセスを、以下でより詳細に記載する。したがって、そのうちのいくつかが同じ通常チャネル上でアクティブである可能性のある、現在アクティブな加入者局からの信号が分離され、干渉および雑音が抑制される。セル局から加入者局に通信するとき、現在アクティブな加入者局の接続および干渉状況に合わせて調整された、最適化されたマルチ・ローブ・アンテナ放射パターンが作成される。
【0029】
空間デマルチプレクサ46は、マルチチャネル受信器42および関連付けられたアンテナ・アレイ19から受信された信号測定値44に、セル局100内と通信する各加入者局に加えられている逆多重化重みの別々のセットを空間逆多重化重み76に従って結合する。空間デマルチプレクサ46の出力は、セル局100と通信する各加入者局20〜24のための空間的に分離された信号50であり、これらが信号復調器52に加えられて、復調された受信信号54が生成される。一実施形態では、逆多重化および復調処理が共に非線形多次元信号処理装置において実行される。
【0030】
次いで、復調された受信信号54は交換ネットワーク58およびWAN56で使用可能である。FDMAシステムでは、各マルチチャネル受信器および各マルチチャネル送信器は、多数の周波数チャネルを処理することができる。他の実施形態では、マルチチャネル受信器42およびマルチチャネル送信器70はその代わりに、TDMAシステムのように多数のタイム・スロットを、CDMAシステムのように多数のコードを、あるいはこれらの周知の多数のアクセス技術のある組み合わせを処理することができる。
周波数の再使用、および、従来および空間チャネルについての直交性のもろい性質によって導入された干渉のため、ワイヤレスSDMAシステム10は、新しい通話または接続がセル局と加入者の間で作られるときにこれらの不利な影響を最小にする、セル局とチャネル割り当てのための方法を含む。新しい加入者および新しい接続というラベルを交換可能的に使用して、セル局と加入者局の間の新しい通話または接続を示し、アクティブ加入者、既存の接続および既存の加入者というラベルを交換可能的に使用して、セル局と加入者局の間の進行中の通話または接続を示す。
【0031】
全二重通信チャネルにおけるチャネル割り当ては、アップリンク・チャネル(加入者からセル局へ)およびダウンリンク・チャネル(セル局から加入者へ)の選択を含む。半二重チャネル割り当ての場合を、全二重の場合の特殊な場合と見なすことができる。アップリンク・チャネル上の干渉は主として他の加入者局から来るが、ダウンリンク・チャネル上の干渉は主として他のセル局によって引き起こされる。したがって、アップリンクおよびダウンリンク・チャネル上の通信の品質は一般に異なる。本発明の一実施形態では、アップリンクおよびダウンリンク・チャネル割り当てが独立して別々に実行される。しかし、多数の実際的なシステムは、アップリンクおよびダウンリンク・チャネルの間に固定された関係を課すので、独立した選択は可能でない。たとえば、パーソナル・ハンディフォン・システム(PHS)規格では、アップリンクおよびダウンリンク・チャネルは全二重チャネルを形成し、同じRFキャリア上になければならないので、アップリンクおよびダウンリンク・チャネルのキャリア周波数を独立して指定することはできない。また、ダウンリンクの時分割多重化されたタイム・スロットが、厳密に4つのタイム・スロットによって、アップリンク・タイム・スロットに先行するとして指定される。このようなシステムでは、アップリンクまたはダウンリンク・チャネルの選択が、自動的に他方の選択を決定する。チャネルを選択するためのシステムおよび考慮事項は、「CHANNEL ASSIGNMENT AND CALL ADMISSION CONTROL FOR SPATIAL DIVISION MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS」に記載されている。
【0032】
以前に説明したように、SDMAでは、特定の通常チャネル上の各加入者−基地局のペアに関連付けられた2つ以上の空間シグネチャがある。セル局100は各加入者局に、この加入者局が基地局のアンテナ・アレイによってそれに送信された信号をどのように受信するかに関係する受信またはアップリンクの空間シグネチャ、および、基地局の受信アンテナ・アレイが加入者局によって送信された信号をどのように受信するかに関係する送信またはダウンリンクの空間シグネチャを関連付ける。送信および受信空間シグネチャは、セル局の各アンテナ素子送信器および受信器でのRF信号の振幅減衰および相対位相についての情報をそれぞれ含む。各受信器または送信器でのこの振幅および位相情報を、複素列ベクトルのベクトル要素として扱うことができ、データベースに格納して規定の間隔で更新することができる。空間シグネチャを、加入者からの新しい接続が開始されるときにコール・セットアップの初期フェーズ中に推定することができ、あるいは解析的に決定することができる。たとえば、リンク・チャネル確立フェーズをシグナリング制御チャネル(SCCH)上で、割り当てられたリンク(トラフィック)チャネル(LCH)上で通信する前に、開始することができる。このリンク・チャネル確立フェーズ中に、新しい加入者の空間シグネチャを測定することができる。
【0033】
アップリンク・チャネル割り当てのいくつかのオプショナルの手法が使用可能であり、それぞれは相対的な複雑性およびパフォーマンス特性において異なる。すなわち、Weighted Correlation法、Predicted Quality法、および、Weighted Correlation法およびPredicted Quality法を組み合わせたHierarchical法である。これらの各方法は、「CHANNEL ASSIGNMENT AND CALL ADMISSION CONTROL FOR SPATIAL DIVISION MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS」で論じられている。
【0034】
一実施形態では、加入者の通話が通常チャネルに、受け入れ可能なコストで割り当てられる。コスト関数についてはより詳細に、「CHANNEL ASSIGNMENT AND CALL ADMISSION CONTROL FOR SPATIAL DIVISION MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS」に記載されている。コスト関数が、複数の加入者の間のペアリングを比較するために使用される。
【0035】
一実施形態では、ペアリングのマトリックス(空間マトリックス)が、各潜在的な加入者のペアについてのペアリング解析の結果を格納するために使用される。マトリックスにおける各エントリは、所与の加入者のペアリングについての推奨に対応する。空間マトリックスをバックグラウンドで、受信信号データ44(図1)、および、SDMAP48によって生成された通話品質レポートを使用して、更新することができる。一実施形態では、空間マトリックスは、ペアリングについての推奨を、加入者に関連付けられた以下の特性のうち1つまたは複数の解析に基づいてペアに反映させる。これらの特性は、速度、ダイナミック・レンジ、相関、フレーム・エラー・レート(FER)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、アラインメントおよびロンゲビティ(時間)である。好ましい実施形態では、推奨は、最適である既存の加入者のペアリングを指示する。推奨されたペアリングに基づいて、既存の加入者が移動させられ、別の既存の加入者とペアにされ、新しい加入者がこのとき空いている通常チャネルに割り当てられる。チャネルを割り当て、ペアリングおよび分離の機会についてチャネルを監視するためのプロセスを、以下でより詳細に記載する。以下のシステムを発信者のペアに関して記載するが、2つ以上の発信者の他のグルーピングをこのシステムによって作成することができる。これらの実施形態では、空間マトリックスは各潜在的グルーピングについてのエントリを含む。
【0036】
通話監視
各通話(加入者)が監視され、通話処理が実行されて、規則的な更新が空間マトリックスに提供される。一実施形態では、複数のバッファが、データを格納かつ処理するために使用される。一実施形態では、加入者データが、第1のバッファが満たされるまでそこで受信され、次いで第2のバッファに書き込まれる。第2のバッファが満たされている間に第1のバッファが処理され、新しいデータの収集と同時発生的に統計データを集めることができるようにする。このプロセスは、第2のバッファが満たされるとき、逆にされる。
【0037】
一実施形態では、ヒストグラムが、所与の特性について収集されたデータを格納するために使用される。ヒストグラムは複数のビンを含み、これを使用して、固定長の期間にわたってデータを収集することができる。期間の終了時に、データを解析し、推奨の計算で使用することができ、これを以下でより詳細に記載する。別法として、発信者データを監視するために固定長の時間ウィンドウを使用する代わりに、指数重み付けされたヒストグラムを使用することができる。あらゆる反復で、所与のパラメータ(すなわち、速度係数などの特性)に関連付けられた所与のヒストグラムにおけるエントリを、固定の分数によって乗算すること(「重み付け」)ができる。その後、新しく受信されたいかなるデータもヒストグラムに追加することができる。指数重み付けの実施をより高速にかつより安定させることができる。既存の加入者の組み合わせについての推奨の作成において使用するヒストグラムおよびデータ収集方法を、以下でより詳細に論じる。
【0038】
速度係数
空間チャネル上のユーザについての空間シグネチャは理想的には安定しているべきである。したがって、よく動く加入者は、グルーピングのための理想的な候補ではない。一実施形態では、加入者の相対速度が、セル局によって受信された連続的なエラーのないバーストの各ペアの空間シグネチャの内積を使用して計算される。各値を複数(たとえば4つ)のビンのヒストグラムに入れることができる。一実施形態では、内積が正規化かつフィルタリングされ、各時間間隔の0.5、2.0、8.0および25.0パーセンタイルのみがヒストグラムに格納されるようにする。次いで、各加入者についての速度係数が、ヒストグラムの各ビンにおけるエントリの数に基づいて決められる。速度しきい値を設定し、速度係数と比較することができる。速度係数がしきい値を超える場合、個々の加入者は、グルーピングのための不十分な候補である。一実施形態では、ペアに対する各候補者が評価され(siおよびsj)、その結果が結合されて、結果として生じるペアリングについての速度係数sr=f(si,sj)が生成される。結果として生じる速度係数を、空間マトリックスに格納されるペアリングについての推奨の計算で使用することができる。
【0039】
ダイナミック・レンジ係数
空間チャネル通話上の2つの信号は理想的には、効率を維持するために提案されたアルゴリズムについて、互いにある範囲内にとどまらなければならない。ダイナミック・レンジが、複数の加入者に関連付けられた受信信号の信号レベルの間の差によって測定される。一実施形態では、受信信号強度インジケータ(RSSI)の差を、各優良バーストでの2人の候補加入者の間で計算することができる。この結果を、複数のビン(たとえば4つ)のヒストグラムに格納することができる。適切なときに、この結果を評価して、ペアリングについてのダイナミック・レンジ係数(DynRangei,j)を、ヒストグラムのビンにおけるエントリに基づいて割り当てることができる。ペアリングが受け入れ不可能と見なされるしきい値を決めることができる。しきい値の使用を以下でより詳細に、空間マトリックスに含まれる推奨の計算において論じる。
【0040】
一実施形態では、複数の加入者の間の分離について、約15dBのしきい値が使用される。一実施形態では、4つのヒストグラムのビンが使用され、それぞれは小さいダイナミック・レンジにわたって、0からしきい値までに及んだレンジを有する(たとえば、5dBのダイナミック・レンジであり、ビン1(0〜5dB)、ビン2(5〜10dB)、ビン3(10〜15dB)およびビン4(15dBより大きい))。このように、しきい値より大きい差を有する候補のペアを即時に廃棄することができるが、しきい値における変化を、ビン割り当てを変更することなく実現できるようにすることができる(たとえば、ビン1および2の内容を評価し、ビン3および4の内容を無視することによって、10dBのしきい値を実現することができる)。
【0041】
ユーザ相関係数
一実施形態では、提案されたグルーピング(たとえば、ペア)の複数の空間シグネチャの間の差の程度を説明する相関データが評価される。複数の空間シグネチャの間の相関を各時間間隔上で計算し、複数のビンのヒストグラムに累算することができる。再度、ビンに、相関がほとんどないかまったくない状態(すなわち、非相関加入者)と受け入れ不可能なレベルの相関(たとえば、相関しきい値)の間の小さい範囲に対応する相関の範囲を割り当てることができる。一実施形態では、相関係数(correlationi,j)が、ある加入者から別の加入者へのバーストの正規化されたソース空間シグネチャの内積の絶対値に等しい相関係数として計算される。
【0042】
フレーム・エラー・レート係数
加入者についてのフレーム・エラー・レート(FER)情報をSDMAP48(図1)に、あらかじめ設定された間隔でレポートすることができる。一実施形態では、FER情報が100ms毎にレポートされる。一実施形態では、フィルタリングされたFER値が各通話について格納される。FERをある時間間隔にわたって平均することができ、次いで、実行フィルタ値を計算することができる。実行フィルタ値を使用して、グルーピングのための候補として受け入れ不可能的に高いFER値を有する最適でない通話として廃棄することができる。一実施形態では、フィルタリングされたFER値がしきい値と比較され、結果として生じるFER係数(FERiおよびFERj)が各加入者について決定される。別法として、FER係数を、所与の加入者について収集された、フィルタリングされたFER値データに関連付けられたヒストグラム・データの解析から導出することができる。
【0043】
アラインメント係数
上述のように、チャネルをうまく共有するために、空間受信器は、ペアにされた各加入者によって送信された信号を区別できなければならない。一実施形態では、アラインメント係数(Aligni,j)が各ペアリングについて決定される。アラインメント(またはその欠如)は、ユーザの各ユニーク・ワードを探すことによって2人のユーザを区別するための、システム能力の尺度である。アラインメント係数が高いか、あるいは設定される場合、一方のユーザのユニーク・ワードをあるウィンドウ中に識別することができるが、他方のユーザのユニーク・ワードを、第1のものから十分に(たとえば、有意に)シフトされる別のウィンドウ中に識別することができる。一実施形態では、差は、システムがあるユーザを別のユーザから区別することができる所定の大きさの数である。システムがオーバーサンプルされるもう1つの実施形態では、両方のユーザのアラインメントは同じサンプルに位置しなければならず、したがって両方のユーザのより高速な同時処理を可能にする。
【0044】
時間係数
一実施形態では、通話についての最小時間しきい値が確立される。タイマは通話持続時間を測定し、しきい値が超えられた後、通話(すなわち、加入者)はグルーピングのための候補となる。一実施形態では、2つのしきい値を確立することができ、一方は2番目のものより小さい。第1のしきい値を、空間チャネルについて成功の可能性が高い通話持続時間に対応する時間間隔に設定することができる。第2のしきい値を、空間チャネルについて成功の可能性が最適である通話持続時間に対応する時間間隔に設定することができる。一実施形態では、第2のしきい値についての時間間隔を約2秒に設定することができる。時間間隔を約2秒に設定することにより、すべての登録通話および大抵の定期的なPメール・メッセージが共有のための候補として廃棄される結果となる可能性がある。時間間隔の設定はトレード・オフである。いくつかの短い持続時間の通話は、共有のための不十分な候補である(すなわち、それについて基地局が優良な推奨を生成するために十分なデータを収集しなかった通話)。しかし、いくつかの短い持続時間の通話は、共有のための優良な候補である(たとえば、位置登録またはPメール)。これは、これらのタイプの通話は従来の音声通話よりも大きい品質低下をサポートすることができるからである。たとえば、位置登録通話に障害があった場合、ハンドセットが再度試み、障害および再登録はユーザにとって何の重要性もない。したがって、しきい値の設定は、様々なシステム係数に依存する。
【0045】
通話持続時間および様々なしきい値からの比較結果を使用して、時間係数(ti,j)を見込みのあるペアリングに設定することができる。たとえば、両方の通話が最適なしきい値を超えている場合、時間係数(ti,j)は1の値を有する。いずれの通話持続時間も最小時間しきい値より小さい場合、時間係数(ti,j)を0の値に設定することができる。0と1の間の他の時間係数(ti,j)値を、各通話の持続時間、および時間監視しきい値へのそれらの関係に応じて設定することができる。
【0046】
推奨(空間マトリックスのポピュレーション)
空間マトリックスにおける各エントリが、上述の様々な係数の1つまたは複数の関数として計算される。具体的には、一実施形態では、i番目およびj番目の加入者の組み合わせについて、空間マトリックスにおけるエントリMi,jを、i番目およびj番目の加入者についての速度係数(siおよびsj、またはsi,j)、ダイナミック・レンジ係数(DynRangei,j)、相関係数(Correlationi,j)、各加入者についてのフレーム・エラー・レート(FERiおよびFERj)、アラインメント係数(Aligni,j)および監視時間(tiおよびtj、またはti,j)の関数に等しくなるように計算することができる[Recommendationi,j=Mi,j=f(si,sj,DynRnagei,j,Correlationi,j,FERi,FERj,Aligni,j,およびti,j)]。関数(f)を数学関数、または、個々の係数を結合するための他の構成にすることができる。一実施形態では、各係数が重み付けされ、重みの和は固定数(たとえば、1)である。
【0047】
一実施形態では、推奨(すなわち、レーティング)は8ビット値である。0の値が、監視時間ti,jが不十分であるエントリに割り当てられる。1の値を、あらゆる係数について最小しきい値を超えないエントリに割り当てることができる。255の値を、あらゆる係数について望ましいしきい値を超えるエントリに割り当てることができる。中間の値を、各係数についての1つまたは複数の中間しきい値への準拠に基づいて割り当てることができる。たとえば、各係数は3つのしきい値を含む。すなわち、第1のしきい値を、望ましい値を反映するレベルに設定することができ、第2のしきい値を最小値に設定することができ、第3の中間しきい値を、受け入れ可能な値に設定することができる。次いで、推奨値を、各しきい値レベルを超える係数の数に応じて設定することができる。たとえば、すべての係数がそれらの各中間しきい値を超える場合、128の中間値を割り当てることができる。
【0048】
最良のグルーピングまたはペアリングを含むように推奨を修正することができる。いくつかの状況では、既存の加入者のペアリングまたは組み合わせが望ましくなくなるか、受け入れ可能のレベルまで上がらなくなる。そうであっても、ペアリングまたは組み合わせを作成することができる(たとえば、潜在的に障害のある通話に関連付けられたリスクより、組み合わせの作成への利点が上回るとき)。この実施例では、各係数についてのしきい値をより低いレベルにリセットすることができ、推奨プロセスを繰り返すことができる。別法として、システムは、受け入れ可能な組み合わせがないとき、最良の組み合わせを、(可能なグルーピングの)経験的なデータに基づいて提供することができる。
【0049】
チャネル割り当て
図2を参照して、チャネルを割り当てるための方法200を示す。この方法は、2人の加入者が空間チャネルを共有する空間チャネルを含む。他のグルーピング(すなわち、ペアリング以外のもの)を作成できることは、当業者には理解されよう。この方法は、新しい加入者からの要求が受信されているかどうかを決定するためのチェックを含む(202)。そうでない場合、タイムアウトが満了しているかどうかを決定するためのチェックが行われ、これは、最適ペアリング解析が呼び出されるべきであることを指示する(204)。タイムアウトが満了していない場合、プロセスはステップ202で継続する。
【0050】
ステップ202で、新しい加入者からの要求が受信されている場合、いずれかの通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定するためのチェックが行われる(206)。1つが使用可能である場合、新しい加入者が使用可能なチャネルに割り当てられ(208)、プロセスがステップ202で継続する。ステップ206で、使用可能な通常チャネルがない場合、空間マトリックスが検索かつ評価されて、既存の加入者についての最良のペアリングが決定される(210)。一実施形態では、最良のペアリングが、マトリックスにおいて最大値を有するエントリに対応するペアリングになるように決定される。最良のペアリングが決定されるとき、最良のペアリングの加入者の一方がチャネル割り当てを、最良のペアリングの他方に関連付けられたチャネルに変更するように命じられる(212)。同時に、新しい加入者が、空にされた通常チャネルに割り当てられ、これは最良のペアリングの加入者のうち移動させられた者によって先に占有されたものである(214)。その後、プロセスはステップ202で継続する。
【0051】
ステップ204で、タイムアウト期間が満了している(ペアリング解析のための時間に達していることを指示する)場合、1つまたは複数の加入者が通常チャネルを共有するかどうかを決定するためのチェックが行われる(220)。チャネルを共有する加入者がいない場合、タイムアウト・タイマがリセットされ、プロセスがステップ202で継続する。加入者が通常チャネルを共有する場合、通常チャネルを共有する第1/次の加入者のペアが評価される(222)。この評価が、このペアリングが最良の入手可能なペアリングであることを指示する場合(224)、プロセスは、通常チャネルを共有する次の加入者のペアを識別(226)かつ評価(222)することによって継続する。それ以上ペアが識別されない場合、タイムアウト・タイマがリセットされ、プロセスがステップ202で継続する。
【0052】
ステップ224で、この評価が、よりよいペアリングが入手可能であることを指示する場合、現在識別されたペアリングが分離され(すなわち、最良のペアリングを作成するために、既存の加入者が再割り当てされる)、新しいペアリングを含むことができる新しい割り当てが適切なように形成される(228)。その後、プロセスがステップ226で継続する。一実施形態では、ヒステリシスがこのプロセスに含まれる。移動している通話と潜在的な干渉および結果として生じる劣化に関連するリスクのために、通話が連続して動くことは望ましくない。過度な動きを制限するため、推奨は組込みヒステリシスを含む。すなわち、空間マトリックスによって提供された推奨を、達成することができる改良のレベルに照らして訂正あるいは処理することができる。たとえば、通話を移動するための推奨を、潜在的なペアが所定の量だけ(たとえば、かなり)現在のペアよりよいと決定されたときにのみ、作成することができる。
【0053】
一実施形態では、ステップ222で上述したペアの評価は、使用可能な通常チャネルの認識を含む。通常チャネルは、別の通話が終了されるときに空く。したがって、共有プロセスは最適に、共有チャネルを分離し、加入者を、新たに解放された(すなわち、空にされた)通常チャネルに再割り当てすることができる。どのチャネルを移動させべきであるかを、2人の加入者の通話特性に基づいて決定することができる。従来は、2人の加入者の最悪の通話が移動させられる。最悪の通話を、最近格納されたFERおよびRSSI情報を見ることによる経時的な通話の劣化の解析によって、決定することができる。複数のチャネルが共有される場合、最も最適でないペアが分離される。空間マトリックスを使用して、共有チャネルの最も最適でないペアリングを決定することができる。
【0054】
一実施形態では、チャネル割り当てを、予測品質チャネル割り当て方法の使用によって増補することができる。予測チャネル品質割り当て方法は、新しい接続を特定の通常チャネルに割り当てる結果から生じるであろう通信の品質を予測する。これを、RF環境のモデルおよびSDMA処理を使用することによって、通話を実際にいずれかの通常チャネルに割り当てることなく、加入者が各通常チャネルにおいてそのチャネルに割り当てられる場合に経験するであろう信号電力および干渉雑音電力を推定することによって、実施することができる。品質チャネル割り当てを予測するための方法は、「CHANNEL ASSIGNMENT AND CALL ADMISSION CONTROL FOR SPATIAL DIVISION MULTIPLE ACCESS COMMUNICATION SYSTEMS」に記載されている。
【0055】
一実施形態では、上の方法が通話の移動によって、1つまたは複数のチャネルが新しい発信者のために確実に空くように変更することができる。この実施形態では、所定の数のチャネル(たとえば、1つ)が使用可能である(すなわち、通話に割り当てられていない)かどうかを決定するためのチェックが行われる。所定の数のチャネルが使用可能でない場合、適切な量のチャネルを解放するために、空間マトリックスにおける情報を使用して、グルーピング(たとえば、ペアリング)を作成することができる。
【0056】
通話準備
通話処理は、通話の継続期間中の様々な時点で指定されたパフォーマンスを提供することを含む。所望のレベルのパフォーマンスが達成されない場合、通話品質は、通話をドロップするポイントまで悪くなる可能性がある。通話が確立されるとき、かつ通話が起こっている間、測定することができるいくつかのパフォーマンス・メトリック(特性)がある。各メトリックに関連付けることを、達成されるパフォーマンス・レベルを定義する1つまたは複数の仕様にすることができる。メトリックの例には、BER、FER、アラインメントなどを含む、上で列挙したもの、ならびに、キャリア検知、信号強度、アラインメント・ドリフトおよび絶対アラインメントが含まれる。
【0057】
グルーピングの判断を行うとき(すなわち、どの通話を空間チャネルにおいて組み合わせるかを決定するために)、これらのメトリックのいくつかまたはすべてを評価して、上述のような最良のグルーピングを決定することができる。しかし、グルーピングの評価は、通話の処理中に行われた変更によって影響を受ける可能性がある。変更は、パフォーマンスの問題により起こる可能性があり、すなわち、グルーピングが、端末デバイス(たとえば、ハンドセット)、基地局または干渉物のうち1つまたは複数のパフォーマンスにおける変化により、最初に思われたよりもよく、あるいは悪く見なされる可能性がある。
【0058】
一実施形態では、グルーピングが空間マトリックスにおいて決定かつ格納された後、1つまたは複数のパフォーマンス強化アクティビティを呼び出すことができる。パフォーマンス強化アクティビティは、望ましい、より望ましいとして識別されるグルーピングを作成するためのアクティビティを含む。すなわち、グルーピング(「最良」のグルーピング)が、作成することが必要であると識別されると(新しい通話が受信されるか、あるいはチャネルを使用可能にする必要がある場合)、1つまたは複数のパフォーマンス強化アクティビティを呼び出して、潜在的なグルーピングをさらにより望ましくすることができる。たとえば、1つまたは複数のメトリックを評価し、変更(たとえば、アラインメント、周波数などにおけるもの)をグルーピングにおける通話の1つまたは複数について行うことができる。たとえば、グルーピングを、使用可能なものの「最良」のグルーピングにすることができるが、このグルーピング自体をさらに次善にすることもできる。グルーピングのメンバについての通話仕様の変更は、結果としてよりよいパフォーマンスのグループを生じさせることができる(通話がそのようにグルーピングされる場合)。
【0059】
別法として、「最良」のグルーピングに含まれていない通話を変更させ、グルーピングが起こった場合にその成功を強くすることができる。たとえば、グルーピングにない通話を、周波数またはアラインメントにおいてシフトさせ、結果としてよりよいパフォーマンスの最良のグルーピングを生じさせることができる。
【0060】
パフォーマンス強化アクティビティを、ある時間に実行することが必要とされることがある。たとえば、いくつかの変更は、スロット切り替え(すなわち、TCH切り替え)のときに実行することが必要であるが、他の変更は即時に呼び出すことができる。パフォーマンス強化アクティビティの実施例を、以下でより詳細に論じる。アラインメントおよび周波数シフトを、可能なパフォーマンス強化アクティビティとして論じるが、当技術分野で知られるように、他の変更を呼び出すことができる。
【0061】
パフォーマンス強化アクティビティ
上述のように、空間チャネルへの移行にはリスクがある。グルーピングにおける通話(すなわち、リンク)の特性を事前に変更して、それらのリスクを最小限にすることができる。さらに、空間チャネルは、あるリンク状態がなければ機能しないことがあるが、空間チャネルを試みるために、これらの特性を早めに確立しなければならない。
【0062】
アラインメント
空間処理アルゴリズムは、空間チャネルを共有する複数の発信者の間のアラインメントに敏感である。いくつかの空間処理アルゴリズムでは、端末ユニット(たとえば、ハンドセット)を異なるアラインメントにして空間チャネルをサポートしなければならない。一実施形態では、空間処理アルゴリズムが一方の端末ユニットをもう一方からうまく区別するために、2つの端末デバイスが少なくとも1つのシンボルのアラインメント差を有していなければならない。他のアルゴリズムは、端末デバイスが同じアラインメントにある場合、より効率的である。さらに他のシステムは、各端末デバイスがある整数にハーフ・シンボルを加えたものによってシフトされ、よりよく実行することができるようになっている。したがって、所与の通話のグルーピング(空間マトリックスにおいて識別されたもの)を実現するとき、使用された所与の空間処理アルゴリズムのパフォーマンス基準に応じて、先を見込んでアラインメント変更を呼び出すことができる。
【0063】
図3を参照して、チャネルを割り当てるための方法300を示す。この方法は、2人以上の加入者が空間チャネルを共有する空間チャネルを含む。この方法は、新しい加入者からの要求が受信されているかどうかを決定するためのチェックを含む(302)。そうでない場合、タイムアウトが満了しているかどうかを決定するためのチェックが行われ、これは、グルーピング解析が呼び出されるべきであることを指示する(304)。タイムアウトが満了していない場合、プロセスはステップ302で継続する。
【0064】
ステップ302で、新しい加入者からの要求が受信されている場合、いずれかの通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定するためのチェックが行われる(306)。1つが使用可能である場合、新しい加入者が使用可能なチャネルに割り当てられ(308)、プロセスがステップ302で継続する。ステップ306で、使用可能な通常チャネルがない場合、空間マトリックスが検索かつ評価されて、既存の加入者についての最良のグルーピングが決定される(310)。一実施形態では、最良のグルーピングが、マトリックスにおいて最大値を有するエントリに対応するグルーピングになるように決定される。最良のグルーピングが決定されるとき、最良のグルーピングの加入者の1人または複数がチャネル割り当てを、最良のグルーピングのうち他の1人に関連付けられたチャネルに変更するように命じられる(312)。同時に、新しい加入者が、空にされた通常チャネルに割り当てられ、これは最良のグルーピングの加入者のうち移動させられた者によって先に占有されたものである(314)。その後、プロセスはステップ302で継続する。
【0065】
ステップ304で、タイムアウト期間が満了している(グルーピング解析および強化のための時間に達していることを指示する)場合、空間マトリックスが更新される(320)。この更新は、各加入者(およびリンク)の様々な特性の評価を含む。その後、基地局は1つまたは複数の強化アクティビティを呼び出して、空間チャネルのためのグルーピングをよりよく準備することができる(322)。強化アクティビティは、空間チャネルを共有するためのグルーピングにおいて加入者をよりよく準備するために設計される、周波数またはアラインメントのシフトまたは他のアクティビティを含むことができ、これを以下でより詳細に論じる。強化アクティビティの後、所定の数の通常チャネルがシステムにおいて使用可能であるかどうかを決定するためのチェックを行うことができる(324)。一実施形態では、潜在的な新しい加入者のために「予約」される通常チャネルはない。別法として、1つまたは複数の通常チャネルをリザーブすることができる。所定の数の通常チャネルが使用可能である場合、プロセスがステップ302で継続する。不十分な数の通常チャネルしか使用できない場合、空間マトリックスを使用して、所定の数の通常チャネルが使用可能になるまで、加入者のグルーピングが実行される(発信者を適切な空間チャネルに移動させることを含む)(326)。グルーピングは、加入者をある通常チャネルから、あるいはある空間チャネルから別のものへシフトさせることを必要とすることがある。その後、プロセスはステップ302で継続する。
【0066】
ステップ322に関して上述した強化アクティビティは、空間チャネルにおける加入者のグルーピングを見込んだアラインメント・シフトを含む。実際問題として、基地局におけるアップリンク空間アルゴリズムは、アラインメントが変化する方法に遅れずについていくことができないことがある。たとえば、端末ユニットのTCHがアラインメントを切り替え、変更するとき、端末ユニットのアラインメントは最初に、空間アルゴリズムが端末ユニットを追跡できるようにするには多すぎるジッタを有する可能性がある。一実施形態では、TCH切り替えの前に端末ユニットのアラインメントがシフトされ、端末ユニットのTCHが空間チャネルに切り替えるときに、そのアラインメントがより安定するようになり、空間アルゴリズムが、空間チャネルを共有するグルーピングされた通話のすべてを十分に追跡できるようになる。
【0067】
端末ユニット自体は、アラインメントにおける劇的な変化を追跡できない可能性がある。一実施形態では、空間処理システムは、空間チャネルを開始するために、複数の端末ユニットの間の1つのシンボル差を必要とする。システムが空間チャネルを確立しようと試みているとき、不意に端末ユニットを1つのシンボル全体だけシフトしようと試みる場合、端末ユニットは通話をドロップする可能性がある。これは仕様外のアラインメント・シフトのためである。したがって、一実施形態では、アラインメント・シフトが必要であるところでは、これを漸増的にシフトさせて、仕様外の難点を回避することができる。
【0068】
一実施形態では、基地局におけるすべての通話のアラインメントが、空間チャネルにおいていずれかの通話を他のいずれかの通話とペアにすることができるような方法で、シフトされるように試みられる。多数の通話が処理されるほど、このタスクの実現はより困難である。また、基地局をアラインメントをシフトすることができる絶対エクステント(absolute extent)によって制限することもでき(たとえば、システムについての絶対アラインメント・シフト制限が−1シンボルから+1シンボルの間の範囲内であるとき、4つの電話を同時にシフトさせてこれらが少なくとも1シンボルだけ互いからシフトされるようにすることは可能である)、あるいは、システムがアラインメントをシフトするロジスティックによって制限することもできる(たとえば、基地局がTCH切り替えの使用を通じてのみシフトする場合、すべてのスロットが満たされるときにアラインメントを変更することが不可能となる)。
【0069】
一実施形態では、ステップ322の強化アクティビティの一部として、端末ユニットが空間チャネルについて準備される。各加入者が継続的に監視される。TCH切り替えを使用してシフトが実施されるシステムでは、少なくとも1つの通常チャネルが強化アクティビティをサポートするために使用可能でなければならない(そのように、TCH切り替えを使用してアラインメントをシフトすることができる)。空間マトリックスからの情報が評価されて、最良のペアリング(グルーピング)が決定される。グルーピングへの各加入者のアラインメントを決定するためのチェックが行われる。ペアリング(空間チャネルについての最良の特性を有する通話のグルーピング)が正しい差分アラインメントを有していない場合、加入者に関連付けられた2つの端末ユニットのうち一方が強制的にTCH切り替えさせられる。これは強制されたアラインメントの変更を含む。したがって、空のスロットを満たすための時間に達するとき、空間チャネルのための最良の候補をグルーピングする準備ができる。
【0070】
もう1つの実施形態では、最良のペアリング自体が、空間チャネルのための不十分な選択である可能性がある。最良の入手可能なグルーピングが、空間チャネルをサポートするために不十分である場合、空間処理のために不適当である1つまたは複数の通話のグルーピングを識別することができる。グループのメンバに強制的にアラインメントを変更させることができ、これは、新しい発信者をグループの1人とペアにすることができ、かつ空間チャネル・グループの適切な実行を達成できることを期待して行われる。システムは、「不適当」なグループに関連付けられた端末ユニットが強制的に同じ(または、サポートされたアルゴリズムに応じて、異なる)アラインメントにTCH切り替えさせられることを命じる。新しい通話が受信されるとき、新しい通話が強制的に、グループのメンバとは異なる(同じ)アラインメントにされる。このように、新しい通話は、グループ内の1つの通話とのペアリングのより大きい機会を有するようになる。
【0071】
通話アラインメントをドリフトすることができるシステムでは、次いで上述のようにアラインメント変更を強制的にさせて、さらなるグルーピングを強化させることができる。これらのシステムでは、空いている通常チャネルを必要とすることなく、強化アクティビティを呼び出すことができる。通話が継続的に監視され、1つまたは複数の通話のグルーピングを徐々に、空間チャネルのために適切なアラインメントにドリフトさせることができる。新しい通話が受信されるとき、グルーピングは空間チャネルによりよく適するようになる。
【0072】
周波数
従来のシステムでは、シフトする端末ユニットは、宛先スロット上のキャリア検知決定をパスしなければならない。シフトする端末ユニットによるテストのための期間中に、スロットを占有して空間チャネルを作成する2つ以上の端末ユニットは、対立する要件を有する。シフトする端末ユニットはキャリア検知決定を、宛先スロット上の背景放射を測定することによって実行し、これは、切り替えが成功すべきである場合、あるレベルより下に下がらなければならない。同時に、スロットを占有する既存の端末ユニットへの信号が大変長期にわたって低く低下する場合、パー・レートは端末ユニットのしきい値の1つまたは複数を超えるようになり、ユニットにTCH切り替えまたはハンドオーバを要求させる(すなわち、空間チャネルに障害を引き起こす)。
【0073】
一実施形態では、シフトする端末ユニットを、スロット上の送信をすべて短期間にわたって停止させることによって、キャリア検知をパスできるようにすることができる。これが成功するか成功しないかは、時間の長さ、および、スロットを使用する端末ユニットの特定のモデルの仕様によって決まる。しかし、元の端末ユニットは、シフトする端末ユニットに必要とされた時間の長さにわたる信号の損失を許されないことがある。
【0074】
もう一実施形態では、キャリア検知をパスするための方法は、シフトする端末ユニットによって空けられたスロットからの空間シグネチャの使用を含む。システムは強制的に、送信重みの1つまたは複数の端末ユニット(すなわち、同じく共有されるチャネルに関連付けられる端末ユニット)を、シフトする端末ユニット(すなわち、共有チャネルにシフトされるべきである端末ユニット)の空間シグネチャに直交にさせることができる。この解決策は、シフトする端末ユニットに供給される電力の量を十分に減らして、基地局が、(上で提案したように)送信される電力全体を完全に除くのではなく減らすことのみを必要とするようにすべきである。提案したシフト技術は、システムがより幅広い範囲の端末ユニットの仕様内にとどまることができるように、よりよく適する。
【0075】
数学的には、最初の端末ユーザ(共有されるチャネル上で最初に送信するユーザ)に送信するために使用される重みがwi、シフトするユーザの空間シグネチャがSsと定義される。次いで、送信に使用される新しい重みを以下のように表すことができる。
【数1】
ただし、これは標準の複素内積である。
【0076】
しかし、空間シグネチャおよび送信重みは、異なる周波数で異なる。空間シグネチャおよび送信重みはまた経時的にも変化する。したがって、システムが空間チャネルを確立しようと試みる直前に、発送元スロットおよび宛先スロットが同じ周波数のものであるか、あるいは同じ周波数に非常に近いものでなければならない。
【0077】
一実施形態では、システムが強制的にすべての通話を同じ周波数にさせる。しかし、この解決策は望ましくない可能性があり、これは、通話品質が共通周波数でのスロットのうち1つにおける干渉により影響を受ける可能性があるからである。
【0078】
別法として、通話のうちあるもののみが同じ周波数に保たれる。一実施形態では、上述の強化アクティビティの一部として、端末ユニットが空間チャネルについて準備される。空間チャネルについての最良の特性を有する通話のペア(グルーピング)が正しい周波数を有していない場合、2つ(またはそれ以上)の端末ユニットのうち1つが強制的にTCH切り替えさせられ、これは、強制された周波数の変更を含む。したがって、空いているスロットが満たされるとき、空間チャネルのための最良の候補が同じ周波数を共有し、グルーピングされる準備ができる。
【0079】
本発明を、特定の実施形態に関して記載した。しかし、本発明はこれらの特定の実施形態に限定されない。むしろ、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によって定義され、他の実施形態は特許請求の範囲内である。
【0080】
たとえば、本発明を、特定のワイヤレス・セルラー通信システムに関して記載した。これらの原理を、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークなどの他の類似の通信システムに適用することは当業者には容易に理解するであろう。
【0081】
システムを、通話のペアリングとペアリング用の推奨マトリックスに関して記載した。単一のチャネルは複数の通話(N個の通話)をサポートすることができ、したがってN次元構成を、所与のチャネルについての発信者の組み合わせについての推奨データを格納するために使用することができる(たとえば、チャネルを共有する3人の発信者および(発信者の)3つの組み合わせについての情報を格納するための3次元構造)。加えて、本明細書に開示した方法は、3人以上の発信者をサポートするために空間チャネルが使用され、かつ、要求に応じて発信者のより大きいグルーピングを作成するために発信者がシフトされる(たとえば、すべてのチャネルが2人の発信者をサポートし、新しいチャネルを空けることが必要とされるとき、3人の発信者をグルーピングする)システムに適用可能である。
【0082】
システムを、既存の加入者のペアリング、および、新しい加入者を空いている通常チャネルに割り当てることに関して記載した。一実施形態では、既存の加入者の受け入れ可能なペアリングを作成できない場合、新しい加入者および既存の加入者の最良のペアリングを作成することができる。受け入れ可能なペアリングを探し出すことができない場合、新しい加入者にサービス提供することができない。一実施形態では、新しい加入者が他の加入者と共に評価されて最適なペアリングが決定されるが、新しい加入者の係数に、収集されたデータの量(たとえば、通話持続時間の時間)に基づいて重み付けすることができる。
【0083】
システムを、既存の加入者のペアリング、および、新しい加入者を空いている通常チャネルに割り当てることに関して記載した。一実施形態では、システムは複数の加入者を、1つまたは複数の各空間チャネルに含む。一実施形態では、システムは通常チャネルを新しい加入者のために空けない。別法として、システムは加入者のグルーピングを作成して、少なくとも1つの「あまりポピュレートされていない」チャネルを作成し、新しい加入者が、あまりポピュレートされていないチャネル上のいずれかの既存の加入者と組み合わせられる。たとえば、4つの空間チャネルが使用可能であり、それぞれが2人の加入者をサポートする場合、システムは以下のグルーピングを作成して新しい加入者をサポートする。すなわち、すべての既存の加入者からの3人の加入者の1つの組み合わせ、2人の加入者の2つの組み合わせ、および、単一の加入者を有する1つのあまりポピュレートされていないチャネルである。新しい加入者の要求が受信されるとき、新しい加入者が、あまりポピュレートされていないチャネルに割り当てられる。この実施形態では、システムは、所与のチャネルに割り当てることができる加入者の最大数を含む、各チャネルについてのローディングしきい値を決定する。ネットワーク・ローディングしきい値が超えられないと仮定すると、システムは、新しい加入者を追加することができると同時に追加された加入者からのパフォーマンス・ヒットを最小限にするグルーピングを作成する。ネットワーク・ローディングしきい値が超えられる場合、新しい加入者がサポートされない(すなわち、ドロップされる)。
【0084】
他の変形形態は、以下の特許請求の範囲において示されるようにのみ限定されるべきである、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、提供された説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワイヤレスSDMA TD/FD/CDMAシステムを示す図である。
【図2】 チャネル割り当てのための方法の流れ図である。
【図3】 強化アクティビティを含むチャネル割り当てのための方法の流れ図である。
Claims (34)
- ネットワークが複数の通常チャネルを含み、そのいくつかが複数の加入者によって同時に共有できるように構成可能である、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てる方法であって、
a.新しい加入者がネットワークに追加されるかどうかを決定するステップと、
b.通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定し、可能である場合、新しい加入者を使用可能なチャネルに割り当てるステップと、
c.通常チャネルが使用可能でない場合、チャネルを共有するために、既存の加入者からの、かつ新しい加入者を含まない、加入者の受け入れ可能な組み合わせを決定するステップであって、
c1.既存の加入者の想定される1つまたは複数の組み合わせに関するレーティングであって、1つまたは複数の所定の通信係数の関数であるレーティングを計算するステップと、
c2.前記レーティングの計算結果に基づいて、前記加入者の受け入れ可能な組み合わせを選択するステップと
を含むステップと、
d.前記選択された受け入れ可能な組み合わせの中の少なくとも1人の既存の加入者を、当該受け入れ可能な組み合わせの中の1人または複数の既存加入者と通常チャネルを共有して使用するように再割り当てし、それにより、少なくとも1つの通常チャネルを解放するステップと、
e.新しい加入者を、前記解放した通常チャネルに割り当てるステップと
を含む方法。 - 各空間チャネルを周期的に評価するステップをさらに含み、これは、
各組み合わせが受け入れ可能な組み合わせであるかどうかを決定するステップを含んでおり、
前記決定するステップにおいて、受け入れ可能な組み合わせがなかった場合には、さらに、既存の加入者を再割り当てして受け入れ可能な組み合わせを構築するステップとを含む請求項1に記載の方法。 - 各組み合わせが受け入れ可能であるかどうかを決定するステップは、ヒステリシスにより各組み合わせを評価して、新しい組み合わせが実質的に既存の組み合わせよりよいときにのみ、既存の加入者を再割り当てするステップが実行されるようにするステップを含む請求項2に記載の方法。
- 各組み合わせが受け入れ可能であるかどうかを決定するステップは、ヒステリシスにより各組み合わせを評価して、新しい組み合わせが推奨されるときにのみ、既存の加入者を再割り当てするステップが実行されるようにするステップを含み、新しい組み合わせは、新しい組み合わせが既存の組み合わせより所定の量だけよい場合にのみ推奨される請求項2に記載の方法。
- 受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、
a.n次元構造の推奨を検索するステップであって、n次元構造における各エントリはn人の既存の加入者の組み合わせについてのレーティングを含むステップと、
b.各n次元構造エントリを評価し、最適である組み合わせを選択するステップとを含む請求項1に記載の方法。 - 受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、
a.推奨マトリックスを検索するステップであって、そのマトリックスにおける各エントリは既存の加入者のペアリングについてのレーティングを含むステップと、
b.各マトリックスのエントリを評価し、最適であるペアリングを選択するステップとを含む請求項1に記載の方法。 - a.加入者の組み合わせを周期的に評価し、各組み合わせを互換性について、前記1つまたは複数の所定の通信係数に基づいてレーティングするステップと、
b.各ペアについてのレーティングをn次元構造のレーティングに格納するステップとを含み、
c.受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、n次元構造のレーティングを評価してn人の既存の加入者の最適な組み合わせを識別するステップを含む請求項1に記載の方法。 - n次元構造を提供するステップは、各組み合わせについて、レーティングを、前記1つまたは複数の所定の通信係数の関数として計算するステップを含む請求項7に記載の方法。
- 前記通信係数が、加入者速度、ダイナミック・レンジ、相関、受信信号強度インジケータ、フレーム・エラー・レート、アラインメントおよび監視時間からなるグループから選択される請求項8に記載の方法。
- レーティングは、組み合わせが受け入れ可能であるか、受け入れ不可能であるかを指示する値である請求項8に記載の方法。
- レーティングは、ペアリングが望ましいか、受け入れ可能であるか、受け入れ不可能であるかを指示する値である請求項8に記載の方法。
- レーティングは値であり、この値を、受け入れ可能から受け入れ不可能までの範囲に及ぶn個の可能な値から選択することができる請求項8に記載の方法。
- 受け入れ可能なレーティングがさらに複数のグラデーションに細分され、それぞれは、望ましいよりも低いがなお各加入者を組み合わせるために受け入れ可能である係数の組み合わせに対応し、ただしグラデーションの数は所定の数である請求項10に記載の方法。
- 各通信係数は望ましいしきい値を有し、いずれかの通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、望ましいしきい値を超える場合、組み合わせに望ましいレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は望ましいしきい値を有し、すべての通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、望ましいしきい値を超える場合、組み合わせに望ましいレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は望ましいしきい値を有し、所定の数の通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、望ましいしきい値を超える場合、組み合わせに望ましいレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は最小しきい値を有し、少なくとも1つの通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、最小しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各係数は最小しきい値を有し、すべての係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた係数についての測定値が、最小しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は最小しきい値を有し、所定の数の通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、最小しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は受け入れ可能なしきい値を有し、いずれかの通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、受け入れ可能なしきい値を超える場合、組み合わせに受け入れ可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は受け入れ可能なしきい値を有し、すべての通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、受け入れ可能なしきい値を超える場合、組み合わせに受け入れ可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 各通信係数は受け入れ可能なしきい値を有し、所定の数の通信係数について、組み合わせまたは組み合わせの個々の加入者に関連付けられた通信係数についての測定値が、受け入れ可能なしきい値を超える場合、組み合わせに受け入れ可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 通信係数は、加入者が監視されている時間の量であり、組み合わせのいずれかの個々の加入者が監視されている時間の量が、最小時間しきい値より小さい場合、組み合わせに受け入れ不可能なレーティングが割り当てられる請求項8に記載の方法。
- 最小時間しきい値は2秒である請求項23に記載の方法。
- 各所定の通信係数が重み付けされ、レーティングは、1つまたは複数の重み付けされた所定の通信係数の関数である請求項8に記載の方法。
- 既存の加入者からの加入者の受け入れ可能な組み合わせを決定するステップは、
a.既存の加入者の組み合わせで受け入れ可能なものがないかどうかを決定するステップと、
b.既存の加入者の組み合わせで受け入れ可能なものがない場合、1人または複数の既存の加入者および新しい加入者の組み合わせが受け入れ可能であるかどうかを決定するステップと、
c.可能である場合、新しい加入者を1人または複数の既存の加入者と組み合わせて最良の組み合わせを作成するステップとを含む請求項1に記載の方法。 - 新しい加入者を1人または複数の既存の加入者と組み合わせるステップは、この組み合わせに関連付けられたレーティングが、あらかじめ設定されたしきい値より小さい場合、組み合わせを作成せずに、新しい加入者をドロップするステップを含む請求項26に記載の方法。
- ネットワークが複数の通常チャネルを含み、そのいくつかは、複数の加入者によって同時に共有できるように構成可能である、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てる方法であって、
a.所定の数の通常チャネルが使用可能であるかどうかを決定するステップと、
b.所定の数の通常チャネルが使用可能でない場合、既存の加入者からの加入者の1つまたは複数の受け入れ可能な組み合わせを決定するステップであって、
b1.既存の加入者の想定される1つまたは複数の組み合わせに関するレーティングであって、1つまたは複数の所定の通信係数の関数であるレーティングを計算するステップと、
b2.前記レーティングの計算結果に基づいて、前記加入者の受け入れ可能な組み合わせを選択するステップと
を含むステップと、
c.前記選択された受け入れ可能な各組み合わせの中の少なくとも1人の既存の加入者を、当該選択された受け入れ可能な各組み合わせの中の1人または複数の既存加入者と通常チャネルを共有して使用するように再割り当てし、それにより、少なくとも1つの通常チャネルを将来の加入者のために解放するステップと
を含む方法。 - 所定の数は1である請求項28に記載の方法。
- いくつかを少なくとも2つの加入者によって同時に共有することができる複数の通常チャネルを用いた通信システムにおいて、通信システムを新しい加入者のために準備するための方法であって、
a.既存の加入者の組み合わせを評価するステップであって、各組み合わせをレーティングし、そのレーティング情報を格納して、新しい加入者が通信システムへのアクセスを開始するときに2人以上の既存の加入者が、レーティング情報に従って、通常チャネルを共有するために対象とされ、新しい加入者のためのスロットが解放されるようにすることを含むステップを含み、
前記レーティング情報は1つまたは複数の所定の通信計数の関数であることを特徴とする方法。 - 新しい加入者による開始の前に、既存の加入者をレーティング情報に基づいて再割り当てするステップをさらに含む請求項30に記載の方法。
- 再割り当てするステップは、1人または複数の既存の加入者を再割り当てするステップであって、通常チャネルを、見込みのある新しい加入者による使用のために解放することを含むステップを含む請求項30に記載の方法。
- ネットワークが複数の通常チャネルを含み、そのいくつかは、複数の加入者によって同時に共有できるように構成可能である、空間分割多元接続通信ネットワークにおいてチャネルを割り当てる方法であって、
a.通常チャネルについてのネットワーク・ローディングしきい値を決定するステップであって、複数の加入者によって同時に共有されるチャネルの数、および、各チャネルを共有するための加入者の数を決定することを含むステップと、
b.ネットワーク・ローディングしきい値に違反することなく、既存の加入者からの加入者の1つまたは複数の受け入れ可能な組み合わせを決定するステップであって、少なくとも1つのチャネルに割り当てられた加入者の数を減らすことを含むステップと、
c.既存の加入者を必要に応じて再割り当てして、1つまたは複数の空間チャネルを作成する受け入れ可能な組み合わせを形成し、それにより、1つのチャネル上の空間を将来の加入者のために解放するステップと
を含む方法。 - a.新しい加入者を追加するための要求を受信するステップと、
b.新しい加入者を追加することによってネットワーク・ローディングしきい値を超えるかどうかを決定するステップと、
c.前記ステップにおいてネットワーク・ローディングしきい値を超えない場合、新しい加入者を1つのチャネルに追加するステップとをさらに含む請求項33に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/968,356 US6999771B1 (en) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | Channel assignments in a wireless communication system having spatial channels including grouping existing subscribers in anticipation of a new subscriber |
PCT/US2002/030569 WO2003030573A2 (en) | 2001-09-28 | 2002-09-26 | Channell assignments in a wireless communication system having spatial channels including grouping existing subscribers in anticipation of new subscribers |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005505973A JP2005505973A (ja) | 2005-02-24 |
JP4099145B2 true JP4099145B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=25514146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003533633A Expired - Fee Related JP4099145B2 (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-26 | 新しい加入者を見込んだ既存の加入者のグルーピングを含む、空間チャネルを有するワイヤレス通信システムにおけるチャネル割り当て |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6999771B1 (ja) |
EP (1) | EP1435187B1 (ja) |
JP (1) | JP4099145B2 (ja) |
KR (1) | KR100904512B1 (ja) |
CN (1) | CN100438674C (ja) |
DE (1) | DE60234265D1 (ja) |
WO (1) | WO2003030573A2 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8363744B2 (en) | 2001-06-10 | 2013-01-29 | Aloft Media, Llc | Method and system for robust, secure, and high-efficiency voice and packet transmission over ad-hoc, mesh, and MIMO communication networks |
US7274677B1 (en) * | 2001-04-16 | 2007-09-25 | Cisco Technology, Inc. | Network management architecture |
US7961589B2 (en) * | 2001-09-28 | 2011-06-14 | Intel Corporation | System and related methods for introducing sub-carrier diversity in a wideband communication system |
US8861466B2 (en) | 2002-08-07 | 2014-10-14 | Interdigital Technology Corporation | Mobile communication system and method for providing common channel coverage using beamforming antennas |
US20050141495A1 (en) * | 2003-12-30 | 2005-06-30 | Lin Xintian E. | Filling the space-time channels in SDMA |
US20050208949A1 (en) * | 2004-02-12 | 2005-09-22 | Chiueh Tzi-Cker | Centralized channel assignment and routing algorithms for multi-channel wireless mesh networks |
US8363603B2 (en) * | 2005-06-16 | 2013-01-29 | Qualcomm Incorporated | User separation in space division multiple access for a multi-carrier communication system |
WO2007004924A1 (en) * | 2005-07-01 | 2007-01-11 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | A wireless telecommunications system with improved transmission capacity |
JP4825580B2 (ja) * | 2005-09-05 | 2011-11-30 | アラクサラネットワークス株式会社 | ネットワーク接続装置の消費電力低減方法及び装置 |
JP4602211B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2010-12-22 | 京セラ株式会社 | 基地局装置及び通信開始方法 |
CN101218775B (zh) * | 2005-09-30 | 2011-06-15 | 华为技术有限公司 | 多用户接入系统mimo-ofdm资源分配方法 |
US8205019B2 (en) * | 2005-09-30 | 2012-06-19 | Intel Corporation | DMA transfers of sets of data and an exclusive or (XOR) of the sets of data |
JP4704909B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2011-06-22 | 京セラ株式会社 | 基地局装置及び基地局装置の制御方法 |
US20070177621A1 (en) * | 2006-02-01 | 2007-08-02 | Via Technologies Inc. | Control method and system for packet transmission |
US8254393B2 (en) * | 2007-06-29 | 2012-08-28 | Microsoft Corporation | Harnessing predictive models of durations of channel availability for enhanced opportunistic allocation of radio spectrum |
US20150055520A1 (en) * | 2012-03-28 | 2015-02-26 | Kyocera Corporation | Base station and communication control method |
JP2013207588A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Kyocera Corp | 基地局および通信制御方法 |
WO2017123005A2 (ko) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 엘지전자 주식회사 | 공간 공유를 위한 채널 품질을 보고하는 방법 및 장치 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5956643A (en) * | 1994-01-13 | 1999-09-21 | Lucent Technologies Inc. | Apparatus and method for adaptive dynamic channel assignment in wireless communication networks |
US6577848B1 (en) * | 1995-05-30 | 2003-06-10 | Motorola, Inc. | Dispatch system and method of assigning a shared channel to remote units |
GB2309616B (en) * | 1996-01-27 | 2000-05-17 | Motorola Ltd | A space division multiple access radio communication system and method for allocating channels therein |
US5886988A (en) * | 1996-10-23 | 1999-03-23 | Arraycomm, Inc. | Channel assignment and call admission control for spatial division multiple access communication systems |
JP4173916B2 (ja) * | 1996-10-23 | 2008-10-29 | アーレイコム リミテッド ライアビリティ カンパニー | 時空処理を有するスペクトル的に効率的な高容量無線通信システム |
US6542484B1 (en) * | 1998-05-15 | 2003-04-01 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Code allocation for radiocommunication systems |
US6295453B1 (en) * | 1998-10-07 | 2001-09-25 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Multi-full rate channel assignment for a cellular telephone system |
US6594245B1 (en) * | 1999-03-29 | 2003-07-15 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method and system for enabling a remote communication station to engage multiple communication stations |
EP1058473A1 (en) * | 1999-05-26 | 2000-12-06 | Motorola, Inc. | Group handover in a cellular communications network |
US6728544B1 (en) * | 1999-12-15 | 2004-04-27 | Verizon Laboratories Inc. | Methods and techniques in channel assignment in a cellular network |
US6778513B2 (en) * | 2000-09-29 | 2004-08-17 | Arraycomm, Inc. | Method and apparatus for separting multiple users in a shared-channel communication system |
-
2001
- 2001-09-28 US US09/968,356 patent/US6999771B1/en not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-09-26 CN CNB028042212A patent/CN100438674C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-09-26 JP JP2003533633A patent/JP4099145B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2002-09-26 EP EP02800363A patent/EP1435187B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-09-26 DE DE60234265T patent/DE60234265D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-09-26 WO PCT/US2002/030569 patent/WO2003030573A2/en active Application Filing
- 2002-09-26 KR KR1020037007174A patent/KR100904512B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6999771B1 (en) | 2006-02-14 |
CN100438674C (zh) | 2008-11-26 |
JP2005505973A (ja) | 2005-02-24 |
KR100904512B1 (ko) | 2009-06-25 |
EP1435187A2 (en) | 2004-07-07 |
KR20040034581A (ko) | 2004-04-28 |
EP1435187B1 (en) | 2009-11-04 |
DE60234265D1 (de) | 2009-12-17 |
WO2003030573A2 (en) | 2003-04-10 |
CN1507761A (zh) | 2004-06-23 |
WO2003030573A3 (en) | 2003-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7561882B2 (en) | Reassigning channels in a spatial diversity radio communications system | |
JP4099145B2 (ja) | 新しい加入者を見込んだ既存の加入者のグルーピングを含む、空間チャネルを有するワイヤレス通信システムにおけるチャネル割り当て | |
KR100263148B1 (ko) | 티디엠에이(tdma) 셀룰러 이동무선 시스템에서 통신수단 및 방법 | |
US5491837A (en) | Method and system for channel allocation using power control and mobile-assisted handover measurements | |
US6650655B2 (en) | Allocation of data transmission resources between different networks | |
US6501785B1 (en) | Dynamic frequency hopping | |
US5937002A (en) | Channel hopping in a radio communication system | |
EP0546720B1 (en) | Reduced interference through offset frequency partioning in cellular communication systems | |
JP3796233B2 (ja) | 伝送速度変更方法およびそれを利用した基地局装置 | |
US20030123410A1 (en) | Compensating forward link speed | |
KR19990087406A (ko) | 원격 통신 시스템에서의 적응성 주파수 할당 | |
KR20030084957A (ko) | 무선 코드 분할 다중 접속 통신을 위한 시스템 및 방법 | |
US9578622B2 (en) | Method for allocating resources | |
EP0819364B1 (en) | Stabilized control channel planning using loosely coupled dedicated traffic channels | |
AU758148B2 (en) | Method and device in a mobile telecommunication network | |
MXPA97001976A (en) | Method and apara for the selection of a channel of ra | |
EP0781496A1 (en) | Method and apparatus for selection of a radio channel | |
EP1374423A2 (en) | System and method for wireless code division multiple access communication | |
AU2002334683A1 (en) | Channell assignments in a wireless communication system having spatial channels including grouping exisiting subscribers in anticipation new subscibers | |
WO2016181587A1 (ja) | 無線通信装置及び周波数割当方法 | |
US10313983B2 (en) | Wireless communication device and transmission-power setting method | |
JP2009239534A (ja) | 空間多重スロット割当方法およびアダプティブアレイ基地局 | |
NO325602B1 (no) | Fremgangsmate til styring av belastning i et kommunikasjonssystem | |
MXPA98003688A (en) | Digital telephony using control messages transmitted in time slots for frequency allocation | |
MXPA00005043A (en) | Traffic channel assignment in a cellular telephone system using an uplink interference driven frequency packing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20061101 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20061109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070201 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20070328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |