JP4098877B2 - サーモエレメント - Google Patents
サーモエレメント Download PDFInfo
- Publication number
- JP4098877B2 JP4098877B2 JP11984198A JP11984198A JP4098877B2 JP 4098877 B2 JP4098877 B2 JP 4098877B2 JP 11984198 A JP11984198 A JP 11984198A JP 11984198 A JP11984198 A JP 11984198A JP 4098877 B2 JP4098877 B2 JP 4098877B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston rod
- guide body
- thermal expansion
- piston
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却水等の被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵し、この熱膨張体の体積変化によりピストンを上下動させるサーモスタット用のサーモエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にサーモスタット用のサーモエレメントは、自動車のラジエータ等に使用され、冷却水の被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵し、この熱膨張体の体積変化によりピストンを上下動させて冷却水の弁体等の開閉を行い、冷却水を適宜循環させて冷却水の温度を一定範囲内に抑えるようにしたものである。これらのサーモスタット用のサーモエレメントには、冷却水温の過熱によりピストンが所定範囲以上に突出した場合にピストンが戻らないようにロック機能を設け、弁体を開弁した状態にしてオーバーヒートを防ぐようにしたロック機能付きサーモスタット用のサーモエレメントがあった。
【0003】
このロック機能付きサーモスタット用のサーモエレメントとして、例えば実開平1−73586号公報に示すものがあった。
このサーモスタット用のサーモエレメントは、ワックス等の熱膨張性流動体の熱膨張により押されるロッドを案内し、突出させるガイド体と、このガイド体先端部を筒状に加工してなり、ロッド外周に空間を形成する大径筒状部と、この大径筒状部先端を細く絞り加工してなり、ロッドが被検出体の過熱により過剰突出した際、ロッド周面を支え、ロッドを傾け下端を前記空間下端に当接させた状態としてロッドの退入を防止させる口縁部とを有することを特徴としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したサーモスタット用のサーモエレメント30においては、図6に示すように、長期に使用された場合には、先端部より侵入した冷却水がロッド31とガイド体33の隙間に入り込み、長期間の内にロッド31やガイド体33の摺動面に付着した堆積物によりスティックを起こしてしまうことがあった。また、熱膨張体35の膨張をロッド31に伝達する流動体34の漏洩防止のためにラバーピストン32と円盤36とで二重シールを行っているが、シール部材であるラバーピストン32および円盤36がロッド31と一緒にガイド体33内を摺動しながら流動体34が漏洩しないようにシールする構造であるため、シール性能が比較的良くないといった問題があった。そして、サーモスタット用サーモエレメント30を大型化した場合には特に軸方向に大きくなるという問題があり、しかも部品点数が多くなるため、製造コストが高くなるという問題もあった。
【0005】
さらに、上記したサーモスタット用のサーモエレメント30は、ロッド31の先端で弁体等を押し上げているが、図7に示すように、リンク機構で弁体を回転して開弁させて使用する場合もあり、この場合は、リンク機構のアーム37をロッド31の先端で押しながらアーム面を摺動するので、長期に使用している場合は、ロッド31に偏荷重が加わるため、ロッド31の先端やアーム37の摺動面が磨耗してしまい、摺動する途中で引っ掛かり動作不良を発生する等のサーモエレメントの耐久性を低下させてしまうという問題も発生していた。そして、このようなリンク機構に用いられるサーモエレメントは、前述したようなロック機構を設けた場合にロッド31が斜めに傾いてしまうので、非常時等において、サーモエレメントのロッドを伸ばして保持したい場合に必要なリフトを得ることができないという問題もあった。
【0006】
本発明は、上述した従来のサーモスタット用のサーモエレメントの問題点に鑑みなされたもので、ピストンロッドのロック機能を持つサーモスタット用のサーモエレメントにおいて、冷却水の侵入を防ぎ、リンク機構に使用されても動作不良が発生しない耐久性の優れたサーモエレメントを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵したケースと、このケースにダイアフラムを介在して固定される筒状のガイド体と、前記熱膨張体の体積変化により前記ガイド体内を上下動するピストンロッドと、を備えたサーモエレメントであって、前記ピストンロッドの外周面には、環状のロック溝が形成されると共に、前記ガイド体には、前記ロック溝と係合する係合部材が設けられ、前記係合部材は、前記ガイド体に形成された環状の係合溝に嵌入されて前記ピストンロッドの外周面に摺接する環状の弾性部材であるシール材からなり、前記係合部材と前記ロック溝は、前記被検出体の温度が所定温度に達した場合に、前記熱膨張体が膨張して前記ガイド体内に配置された前記ダイアフラム、中間流体、およびピストンを介在して前記ピストンロッドが押し上げられて前記ガイド体内を上昇し、前記ピストンロッドと前記ガイド体の軸がほぼ同軸上で係合される構成としたものである。
この構成によれば、前記ピストンロッドは前記ガイド体に対して傾きのない位置でロックされるので、ラバーピストンの変形が発生せず、従ってガイド体との間に隙間が発生はなく、しかも前記係合部材により冷却水がサーモエレメントの内部に侵入するのを防止できる。
【0008】
また、前記係合部材は、前記ガイド体の内周面に形成された係合溝に嵌入された環状の弾性部材であるOリングからなり、前記ピストンは、ゴム製のラバーピストンからなると共に、前記ガイド体内において、当該ピストンと前記ピストンロッドとの間には、保護板が介在されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記ピストンロッドと前記ガイド体の間をゴム製のOリング等の弾性部材でシールすることにより、冷却水がサーモエレメントの内部に侵入するのを防止することができる。
【0009】
また、前記係合部材は、基端部が前記ガイド体の開口端部の外周面に形成された係合溝に固着され、先端部が前記ピストンロッドのロック溝に係合する弾性部材であるゴムカバーからなることを特徴とするものである。
この構成によれば、前記ピストンロッドと前記ガイド体の間をゴムカバー等の弾性部材でシールすることにより、冷却水がサーモエレメントの内部に侵入するのを防止することができる。
【0010】
また、前記ピストンロッドの先端部に凹部が形成され、前記凹部に球体やローラ等の断面円形の部材を嵌入されたものである。
この構成によれば、前記ピストンロッドの先端と摺接するアームとの間は転がり抵抗となるので引っ掛かりや磨耗が発生せず、動作不良や偏荷重を防止できる。
【0011】
さらに、被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵したケースと、このケースにダイアフラムを介在して固定される筒状のガイド体と、前記熱膨張体の体積変化により前記ガイド体内を上下動するピストンロッドと、を備えたサーモエレメントであって、前記ピストンロッドの外周面には、環状のロック溝が形成されると共に、前記ガイド体には、前記ロック溝に環状の弾性部材であるシール材からなる係合部材が嵌入され、前記係合部材は、前記被検出体の温度が所定温度に達した場合に、前記熱膨張体が膨張して前記ダイアフラム、前記ガイド体内に配置された中間流体およびピストンを介在して前記ピストンロッドが押し上げられて上昇されることに伴って、前記ガイド体外に出され、前記被検出体の温度が低下して前記熱膨張体が収縮した際には、前記係合部材が前記ガイド体の先端部に引っ掛かり、前記ピストンロッドの退入を抑制するようにしたものである。
この構成によれば、より簡単な構造で冷却水がサーモエレメント内に侵入するのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るサーモエレメントの断面図、図2は、図1のサーモエレメントの要部拡大の断面図、図3は、図1のサーモエレメントの動作の説明図、図4は、図1のサーモエレメントの実施例を示す要部拡大の断面図、図5は、図1のサーモエレメントの実施例を示す要部拡大の斜視図、図6は、サーモエレメントの他の実施例を示す断面図、図7は、図6のサーモエレメントの動作の説明図ある。
【0013】
本発明に係るサーモエレメントTは、図1に示すように、ピストンロッド1を案内するガイド体2の下部にケース3を設け、このケース3の中にワックス等の熱膨張体4を収納し、この熱膨張体4の上面をゴム製のダイアフラム5で覆い、中間流体6、ゴム製のラバーピストン7、保護板8を介してピストンロッド1を載せたものである。
また、ピストンロッド1の胴部の周面にはロック溝1aが形成されており、上端部には凹部1bが形成され、この凹部1bには金属製の球体9が嵌着されている。さらに、ガイド体2の上部の内周にも係合溝2aが形成されて係合部材であるOリング10が嵌入され、このOリング10がピストンロッド1の外周面と摺接することにより、ピストンロッド1とガイド体2の隙間より冷却水等が侵入するのを防止している。
【0014】
また、このピストンロッド1の上端部には、図2に示すように、凹部1bが形成され、この凹部1bに金属製の球体9が嵌着されている。この球体9の嵌着方法は、球体9を凹部1bに挿入後に凹部1bの先端を内側にかしめ、球体9が凹部1bより脱出しないようにしたものである。また、球体9は凹部1b内で自由に回転できるようになっている。そのため、図示しない弁体またはリンク部材等を駆動するアーム11の当接部11aとの間は、摺動抵抗ではなく転がり抵抗となるため、その受ける荷重は小さくなり、スムーズに移動することができる。従って偏荷重や動作の引っ掛かりは発生しないものである。
【0015】
このように構成されたサーモエレメントTは、温度の上昇が所定範囲内であれば、温度が上がると熱膨張体4が膨張してピストン7が押し上げられるので、ピストンロッド1はガイド体2内を上昇し、アーム11を押して図示しない戻しバネに抗して弁体を開き、温度が下がると熱膨張体4が収縮するので、ピストンロッド1は戻しバネによりガイド体2内の元の位置に戻される。
【0016】
しかしながら、冷却水の温度が所定温度を超えた場合は、図3に示すように、ピストンロッド1がガイド体2内を最大上昇位置まで上昇してアーム11を押し上げて図示しない弁体を開き、さらに、ピストンロッド1のロック溝1aがガイド体2の係合溝2aの位置と同一になる。するとOリング10がロック溝1aの中に入り込み、Oリング10とロック溝1aが係合してピストンロッド1を停止させ、ロック状態となる。このロック状態では、ピストンロッド1はガイド体2の軸方向とほぼ同一になり傾きはないので、ピストンロッド1とガイド体2の間に余分な隙間が発生せず、冷却水の侵入もOリング10で防止するものである。
【0017】
また、このようにピストンロッド1がロックした状態では、サーモスタットは開弁状態となり、この開弁状態が維持されるので、エンジンを再始動した場合などには冷却水温が低くなり、本来ならばサーモスタットが閉弁していなければならない場合でも開弁したままなので、冬場であればヒータの効きが悪く、また水温計の針の上昇が鈍い等の症状を呈するため、前回の運転時にオーバーヒートになったことを運転者に認識させることが可能なり、エンジン等に致命的な欠陥を与える前に、修理などの処置を講じさせることができる。従って、従来のロック機構のないサーモスタットの場合には、エンジン停止後時間が経過して冷却水が冷えてサーモスタットが閉弁してしまうので、運転者は冷却水温が過上昇するようなトラブルがあった事を気づかずに運転してしまい、エンジンなどに致命的なダメージを与えてしまうというトラブルを回避することが可能となる。
【0018】
また、図4に示す実施例は、係合部材をOリング10に代えて弾力性のあるゴムカバー12としたもので、ガイド体13の先端部に装着したものである。
このゴムカバー12は、基端部12aをガイド体13先端部の外周面に形成された係合溝13aに嵌着し、先端の口縁部12bをピストンロッド1のロック溝1aに係合することにより、ピストンロッド1をロック状態にするものである。
このゴムカバー12は、ガイド体13の先端部に装着してあるので、冷却水がガイド体13の先端部より内部に侵入することを防止できるものである。
【0019】
さらに、図5に示す実施例は、ピストンロッド1の上端部に嵌着されている球体9に代えて金属製のローラ14としたもので、このローラ14をかしめ等により嵌着したものである。このローラ14は凹部1b内で自由に回転することにより、前記アーム11の当接部11aとは滑らかに接触し、アーム11の動作をスムーズにするものであり、しかも製造コストが安く組付性が良好になるものである。
【0020】
また、図6に示すサーモエレメントT′は、ピストンロッド21にのみロック溝21aを形成して、Oリング10をこのロック溝21aに嵌入したもので、ガイド体22の内周面にはOリング10の係合溝は形成されていない。
このサーモエレメントT′は、冷却水の温度が所定温度を超えた場合に熱膨張体23が膨張してピストンロッド21が突出し、図7に示すように、ピストンロッド21のロック溝21aがガイド体22の先端部22aに位置するようになる。すると、ロック溝21aに閉じ込められていたOリング10が、弾性力でガイド体22の先端部22aの上まで拡がるようになる。この状態では、冷却水が冷えて熱膨張体23が収縮し、ピストンロッド21がガイド体22内に退入しようとしても、Oリング10がガイド体22の先端部22aに載っているため、このOリング10が引っかかり、ピストンロッド21がガイド体22内に退入することができず、この状態が保持されるロック状態となる。
【0021】
さらに、このロック状態では、Oリング10がピストンロッド21とガイド体22の隙間の方に押しつけられるので、この隙間を塞ぐ状態となり、この隙間に冷却水が侵入することも防止するものである。
このサーモエレメントT′は、より簡単な構造でピストンロッド21が過上昇して突出した場合に、確実にその位置にロックすると共に内部に冷却水が侵入することを防止できる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、被検出体の温度変化より熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵し、前記熱膨張体の体積変化によりガイド体内を上下動するピストンロッドが備えられたサーモエレメントにおいて、前記ピストンロッドの周面にロック溝が形成されると共に前記ガイド体に前記ロック溝と係合する係合部材が設けられ、前記係合部材と前記ロック溝は、前記被検出体の温度が所定温度に達した場合に、前記ピストンロッドと前記ガイド体の軸がほぼ同軸上で係合される構成としたことにより、前記ピストンロッドは前記ガイド体に対して傾きのない位置でロックするので、ラバーピストンの変形が発生せず、従ってガイド体との間に隙間の発生がなく、しかも前記係合部材である弾性部材のOリングやガイド体の先端にゴムカバーを取り付けたことにより、前記ピストンロッドと前記ガイド体の間がシールされるので、冷却水がサーモエレメントの内部に侵入するのを防止できるという優れた効果を奏する。
【0023】
また、冷却水の過上昇等の異常発生の場合には、前記係合部材により確実にピストンロッドが異常位置でロックされるので、サーモエレメントのみでフェールセーフ機能を実現できるという効果を奏する。
さらに、前記ピストンの先端部に凹部が形成され、前記凹部に球体やローラを嵌着したことにより、前記ピストンロッドの先端と摺接するアームと間は転がり抵抗となるので引っ掛かりや磨耗が発生せず、動作不良や偏荷重を防止できるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーモエレメントの断面図である。
【図2】図1のサーモエレメントの要部拡大の断面図である。
【図3】図1のサーモエレメントの動作の説明図てある。
【図4】図1のサーモエレメントの実施例を示す要部拡大の断面図である。
【図5】図1のサーモエレメントの実施例を示す要部拡大の斜視図である。
【図6】図1のサーモエレメントの他の実施例を示す断面図である。
【図7】図6のサーモエレメントの動作を示す説明図である。
【図8】従来のサーモエレメントの問題点を示す説明図である。
【図9】従来のサーモエレメントの問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
T サーモエレメント
T′ サーモエレメント
1 ピストンロッド
1a ロック溝
1b 凹部
2 ガイド体
2a 係合溝
3 ケース
4 熱膨張体
5 ダイアフラム
6 中間流体
7 ラバーピストン
8 保護板
9 球体
10 Oリング
11 アーム
12 ゴムカバー
13 ガイド体
14 ローラ
21 ピストンロッド
22 ガイド体
23 熱膨張体
Claims (5)
- 被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵したケースと、このケースにダイアフラムを介在して固定される筒状のガイド体と、前記熱膨張体の体積変化により前記ガイド体内を上下動するピストンロッドと、を備えたサーモエレメントであって、
前記ピストンロッドの外周面には、環状のロック溝が形成されると共に、
前記ガイド体には、前記ロック溝と係合する係合部材が設けられ、
前記係合部材は、前記ガイド体に形成された環状の係合溝に嵌入されて前記ピストンロッドの外周面に摺接する環状の弾性部材であるシール材からなり、
前記係合部材と前記ロック溝は、前記被検出体の温度が所定温度に達した場合に、前記熱膨張体が膨張して前記ガイド体内に配置された前記ダイアフラム、中間流体、およびピストンを介在して前記ピストンロッドが押し上げられて前記ガイド体内を上昇し、前記ピストンロッドと前記ガイド体の軸がほぼ同軸上で係合されることを特徴とするサーモエレメント。 - 前記係合部材は、前記ガイド体の内周面に形成された係合溝に嵌入された環状の弾性部材であるOリングからなり、
前記ピストンは、ゴム製のラバーピストンからなると共に、
前記ガイド体内において、当該ピストンと前記ピストンロッドとの間には、保護板が介在されていることを特徴とする請求項1に記載のサーモエレメント。 - 前記係合部材は、基端部が前記ガイド体の開口端部の外周面に形成された係合溝に固着され、先端部が前記ピストンロッドのロック溝に係合する弾性部材であるゴムカバーからなることを特徴とする請求項1に記載のサーモエレメント。
- 前記ピストンロッドの先端面に凹部が形成され、前記凹部に断面円形の部材が嵌入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサーモエレメント。
- 被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体を内蔵したケースと、このケースにダイアフラムを介在して固定される筒状のガイド体と、前記熱膨張体の体積変化により前記ガイド体内を上下動するピストンロッドと、を備えたサーモエレメントであって、
前記ピストンロッドの外周面には、環状のロック溝が形成されると共に、
前記ガイド体には、前記ロック溝に環状の弾性部材であるシール材からなる係合部材が嵌入され、
前記係合部材は、前記被検出体の温度が所定温度に達した場合に、前記熱膨張体が膨張して前記ダイアフラム、前記ガイド体内に配置された中間流体およびピストンを介在して前記ピストンロッドが押し上げられて上昇されることに伴って、前記ガイド体外に出され、
前記被検出体の温度が低下して前記熱膨張体が収縮した際には、前記係合部材が前記ガイド体の先端部に引っ掛かり、前記ピストンロッドの退入を抑制することを特徴とするサーモエレメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11984198A JP4098877B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | サーモエレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11984198A JP4098877B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | サーモエレメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11315720A JPH11315720A (ja) | 1999-11-16 |
JP4098877B2 true JP4098877B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=14771595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11984198A Expired - Fee Related JP4098877B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | サーモエレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4098877B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217016A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 日本サーモスタット株式会社 | ロック機能を備えたサーモアクチュエータ |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100633404B1 (ko) * | 2004-07-26 | 2006-10-16 | 현대자동차주식회사 | 차량용 써머스탯 |
KR101126253B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2012-03-19 | 현대자동차주식회사 | 차량 엔진용 써모스탯 |
JP2008095918A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Yamaha Marine Co Ltd | サーモエレメント及びこのサーモエレメントを用いたサーモスタット装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5227640U (ja) * | 1975-08-19 | 1977-02-26 | ||
JPH0290766U (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-18 | ||
JPH0389287U (ja) * | 1989-12-27 | 1991-09-11 | ||
JPH044796U (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-16 | ||
JPH06294478A (ja) * | 1993-04-05 | 1994-10-21 | Giichi Kuze | ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ |
JP3225386B2 (ja) * | 1993-09-28 | 2001-11-05 | 日本サーモスタット株式会社 | サーモエレメントおよびサーモスタット |
US5509750A (en) * | 1993-12-29 | 1996-04-23 | Teleflex Incorporated | Rotatable coupling for core element |
JP3207716B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2001-09-10 | 株式会社不二工機 | 温度膨張弁 |
JP2002095204A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-29 | Nidec Copal Corp | モータ軸の抜け止め構造 |
JP2006322516A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Toyota Motor Corp | 軸部材の結合構造 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP11984198A patent/JP4098877B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217016A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 日本サーモスタット株式会社 | ロック機能を備えたサーモアクチュエータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11315720A (ja) | 1999-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5381952A (en) | Fail-safe thermostat | |
JP3739898B2 (ja) | サーモスタット装置 | |
CA1293959C (en) | Fail-safe thermostat for vehicular cooling systems | |
KR100961482B1 (ko) | 열전소자 | |
US20010002646A1 (en) | Multifunction rocker switch | |
US20090026405A1 (en) | Leak resistant by-pass valve | |
JP2010255758A (ja) | サーモスタット装置 | |
CA2399415A1 (en) | Oil cooler bypass valve | |
JPH04302791A (ja) | 安全装置を備えた膨張ワックス式カプセルによって作動するサーモスタット | |
JP4098877B2 (ja) | サーモエレメント | |
US4257553A (en) | Valve construction and method of making the same | |
CN102762833A (zh) | 恒温器装置 | |
US5961037A (en) | Engine coolant thermostat with overtemperature protection | |
US3006552A (en) | Thermostatically actuated valve for regulating vacuum connections | |
US5813598A (en) | Thermostat device for protecting an engine of a vehicle from overheating | |
US5984197A (en) | Thermostat | |
JP6687470B2 (ja) | ロック機能を備えたサーモアクチュエータ | |
KR101519754B1 (ko) | 자동차용 서모스탯 | |
KR100633877B1 (ko) | 클로즈 스턱 방지장치가 채용된 전자식 써모스탯과 이의클로즈 스턱 방지방법 | |
KR100360058B1 (ko) | 구름접촉베어링용밀봉장치 | |
US4032067A (en) | Thermostat valve | |
CN110630784B (zh) | 调温阀 | |
KR0146178B1 (ko) | 자동차용 엔진과열방지 서머스탯 | |
KR100410673B1 (ko) | 냉각수온 감응형 워터 펌프 | |
JP6518828B1 (ja) | サーモスタット装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070403 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |