JPH06294478A - ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ - Google Patents

ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ

Info

Publication number
JPH06294478A
JPH06294478A JP11201793A JP11201793A JPH06294478A JP H06294478 A JPH06294478 A JP H06294478A JP 11201793 A JP11201793 A JP 11201793A JP 11201793 A JP11201793 A JP 11201793A JP H06294478 A JPH06294478 A JP H06294478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
rubber seal
seal
seal bag
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11201793A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Kuze
義一 久世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11201793A priority Critical patent/JPH06294478A/ja
Publication of JPH06294478A publication Critical patent/JPH06294478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は長寿命のサーモ・エレメント
を得るにある。 【構成】 ゴム・シール直状管は頭部,胴体部,及びス
カート部からなり,頭部は内面に作動ロッドの溝に係合
する凸状リブを設けて作動ロッドから離れぬ様にし,胴
体部は内面に複数の凹状溝を設けて,自由状態では直状
体であるが圧縮されると蛇腹になり,スカート部はガイ
ド部材の上端面に固定されると共に,該ガイド部材の下
端面にフランジ部とバッグ部からなる弾性シール・バッ
グを気密に係合し,更にガイド部材とシール・バッグの
接合面間に軸封シール機構を装着し,これ等を一体にし
てワックスを充填する感熱シリンダ内に挿入圧着して構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車エンジンの冷却水
の温度を制御するワックス型サーモスタット用サーモ・
アクチユエータ及びその他一般用のサーモ・アクチュエ
ータに関す。
【0002】
【従来の技術】ワックス型サーモスタットはエンジン冷
却水の温度が適温を超えて上昇すると,感熱シリンダ内
に充満するワックスは溶融膨張してその体積を増す。従
って,行き場の無い溶融ワックスはバネ荷重に抗して圧
力を上げ,ゴム・シール・スプールで直接ロッドを絞り
上げ,弁を開いて水温を下げ,又,適温以下ではワック
スは凝固収縮してバネ荷重により弁を閉ざす。
【0003】弁の開閉は微細な鋳砂,錆,水垢,油,不
凍液でヘドロ状になる冷却水中で常時行われるので,サ
ーモスタットの弁の開閉時に相対的に摺動するガイド部
材間の軸封シールがサーモスタットの寿命を制す。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】これ迄,自動車エンジ
ンの冷却水の温度を制御するワックス型サーモスタット
のメーカ保証は1年,2万kmだったのが一挙に5年,
10万kmに延長された今日,シール・バッキングやO
リング等による公知の軸封シール丈ではその保証は難し
い。これが第1の課題である。
【0005】従来の自動車のサーモスタットの1例を示
す。弁のリフトが10mmになると溶融ワックスの圧力
は約140kg/cmにも達す。この高圧とロッド間
の磨耗に耐える為に従来は,ゴム・シール・スプールの
肉厚を約1.7mmにする。然し,所要圧力140kg
/cmの内約38kg/cmはゴム・シール・スプ
ールを絞る丈に消費され,この高い圧力で,スプールの
亀裂,ロット間の磨耗,膠着等のトラブルが発生し,5
年,10万kmの保証は困難である。これが第2の課題
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】後述する様に,押すと1
4mmも縮んて蛇腹になる,極めて長いストロークのゴ
ム・シール直状管で、ロッドとガイド部材の摺動部を包
み込んで摺動部を冷却水から完全に遮断して,第1の課
題を解決する。
【0007】従来の弾性シール,スプールの肉厚1.7
mmを0.6mmに薄くし,更にその口元がロッドに係
合する丈で,それ以外はロッドの全周域に亘りスブール
間に0.3mmの空隙を設けてスプールをバッグ状に
し,その空隙に潤滑油を充満する。以後,シール・スプ
ールをシール.バッグと称す。シール・バッグ部の肉厚
は結局0.3mmに超薄くなる。
【0008】弾性シール・バッグのバッグ部の肉厚が薄
いので,ワックス圧と等価の圧力がこの潤滑油に発生す
る。従って,バネに抗してロッドを上下させるのはこの
潤滑油の圧力であって,ゴム・シール・バッグは内外均
衡な圧力の下に浮遊状態になるから,寿命は驚異的なも
のになり,第2の課題も解決する。
【0009】ガイド部材の上端開口面に,ゴム・シール
直状管のスカート部を固定すると共に,ガイド部材の下
面に,ゴム・シール・バッグを気密に係合し,更にガイ
ド部材とシール バッグの接合面間に軸封シール機構を
装着し、これらを一体にしてワックスを充填する感熱シ
リンダ内に装入圧着してサーモ・アクチュエータは構成
される。
【0010】ガイド部材とシール・バッグの接合面を越
えてシール・バッグ領域に入る軸封シール機構の為め,
シール・バッグの口元がシール・リップを形成する様に
なる。軸封シール機構とシール,バッグのシール・リッ
プとの相乗効果でシール・バッグ内の潤滑油の漏れは完
全に遮断される。
【0011】若し,これが無いとゴム・シール直状管は
侵入する潤滑油のために完全な蛇腹にならない。この場
合の軸封シール機構はゴム・シール直状管により外部の
冷却水から完全に遮断されているから寿命の点に問題は
無い。
【0012】
【実施例】第1図はロッド2の拡大図で頭部3の側面に
リング状溝4を形成する。第2図はゴム・シール直状管
5の断面拡大図で,頭部6,胴体部8,及びスカート部
10よりなる。頭部6の内面にロッド2の溝4に係合す
る凸状リブ7を設け,胴体部8の内面に複数の凹状溝9
が形成される。
【0013】第3図はゴム・シール直状管5の内部に,
ロッド2を装入し,そのスカート部10及びその下端面
11はガイド部材13の上端部のシール・ポケット12
内に装入され,その外周13aを内側に加圧して堅固に
固定される。
【0014】第3図の状態に於いて,ゴム・シール直状
管5の頭部6を押すと胴体部8の長さHは,第4図の様
にhに縮んで蛇腹になる。実施例ではH=18mm,h
=4mmで胴体部8は14mm 縮む。尚,ロッド2の
外径は4.8mm,蛇腹の山数は4,胴体部8の外径は
5.6mm,凹状溝の薄い部分9aの肉厚は0.2m
m,厚い部分9bの肉厚は0.4mmである(図2)。
【0015】第5図及び第6図は本発明のサーモ・アク
チュエータ1の断面拡大図で,前者はロッド2のリフト
がゼロの時,後者はリフトが最高の時を示す。ゴム・シ
ール直状管5の頭部6内に,ロッド2の頭部3が係合し
て互に離れぬ。
【0016】第5図に於いて,ガイド部材13の下端面
16に,口元17がロッド2に係合する丈で,それ以外
はロッド2の全周域に亘り,0.3mmの空隙18を設
けるゴム・シール・バッグ19を気密に係合し,ロッド
2との空隙18に潤滑油20を充填する。そしてガイド
部材とシール・バッグの接合面間に軸封シール機構30
を装着し,これ等を一体にしてワックスを充填する感熱
シリンダ22内に挿入圧着する。
【0017】軸封シール機構は2個の0−リング15と
3個のバックアップ・リング14からなり,これをガイ
ド部材13とゴム・シール・バッグ19の接合面間にま
たがって装着する。
【0018】ガイド部材13とシール・バッグ19の接
合面を越えてシール・バッグの領域内に入る軸封シール
機構30の為め,シール・バッグの口元17がシール・
リップを形成する様になる。軸封シール機構30とシー
ル・バッグのリップ17の相乗効果でシール・バッグ内
の潤滑油の漏れは完全に遮断される。
【0019】これを,所定のバネ荷重をかけ熱湯中に投
入すると,感熱シリンダ22内に密封充満するワックス
21は溶融膨張して体積を増すと共に圧力を増す。然
し,ゴム・シール・バッグ19の口元17のシール・リ
ップと軸封シール機構30によってシール・バッグ内の
潤滑油20は外部へ漏れない。
【0020】従って,シール・バッグ内に充満された潤
滑油20の圧力はワックスの呈する圧力と等価になる。
ゴム・シール・バッグ19は内外から均等な圧力に支え
られ浮遊状態で扁平になり、バネ圧に抗するシール・バ
ッグ19内の潤滑油20の圧力で,ロッド2は直接押し
上げられる(第6図)。
【0021】温度が下がるとそれに対応してシール・バ
ッグ内の潤滑油20の圧力は降下し,バネ圧に押されロ
ッド2のリフトは縮小し,規定の温度に下がると第5図
の状態に戻る。
【0022】第7図及び第8図は上述するサーモ・アク
チュエータを組み付けた自動車エンジンの冷却水の温度
を制御するワックス型サーモスタットの断面拡大図で,
前者は主弁23の閉弁時,後者はその最大開弁時を示
す。
【0023】第7図に明らかな様に,サーモ・アクチュ
エータ1のガイド部材13に主弁23を圧入,止めリン
グ24で固定し,フレーム25と主弁23間に復掃バネ
26を装着し,弁座27(第8図)のあるハウジング2
8の頂点29にゴム・シール直状管5の頭部6を係合し
て,ハウジング28にフレーム25を固定してサーモス
タットは構成される。
【0024】エンジン冷却液の温度が上昇すると感熱シ
リンダ22内のワックス21は溶融膨張し,バネ26に
抗するゴム・シール・バッグ19内の潤滑油20の圧力
でロッド2を押し上げる。然し,ロッド2の先端3がゴ
ム・シール直状管の頭部6を介してハウジング28の頂
点29に係合支持されているので相対的に主弁23は下
方へ開く(第8図)。
【0025】温度が下がると其れに対応してワックス圧
及び潤滑油圧は降下し,バネ圧に押されロッド2のリフ
トは縮小し,規定の温度迄下がると主弁23は閉じる
(第7図)。
【0026】
【発明の効果】ガイド部材とシール・バッグの接合面を
越えてシール・バッグ領域に入る軸封シール機構の為
め,シール・バッグの口元がシール・リップを形成する
様になる。軸封シール機構とシール・バッグのシール・
リップとの相乗効果でシール・バッグ内の潤滑油の漏れ
は完全に遮断される。従って,弾性シール・バッグ内の
潤滑油によるロッドの上下ストロークも,亦ゴム・ジー
ル直状管の蛇腹化も,共に,順調に行われ長寿命のゴム
・シール直状管とゴム・シール・バッグ構成のサーモ・
アクチュエータが得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーモ・アクチュエータのロッドの断
面拡大図。
【図2】本発明のサーモ・アクチュエータのゴム・シー
ル直状管の断面拡大図。
【図3】本発明のサーモ・アクチュエータのロッド,ゴ
ム・シール直状管,ガイド部材を一体に組み立てた断面
拡大図。
【図4】本発明のサーモ・アクチュエータのゴム・シー
ル直状管が押されて蛇腹化する状態を示す断面拡大図。
【図5】本発明のサーモ・アクチュエータのロッドのリ
フトがゼロの時の断面拡大図。
【図6】本発明のサーモ・アクチュエータのロッドのリ
フトが最大の時の断面拡大図。
【図7】本発明のサーモ・アクチュエータを自動車用ワ
ックス型サーモスタットに組付け,閉弁した時の断面拡
大図。
【図8】本発明のサーモ・アクチュエータを自動車用ワ
ックス型サーモスタットに組付け,弁が最高リフトに達
した時の断面拡大図。
【符号の説明】
1 サーモ・アクチュエータ 19 ゴム・シ
ール・バッグ 2 ロッド 20 潤滑油 5 ゴム・シール直状管 21 ワックス 8 ゴム・シール直状管の胴体 22 感熱シリ
ンダ 10 ゴム・シール直状管のスカート部 23 主弁 12 シール・ポケット 25 フレー
ム 13 ガイド部材 26 復帰バ
ネ 14 バック・アップ・リング 27 弁座 15 O−リング 28 ハウジ
ング 17 シール・リップ 30 軸封シ
ール機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム・シール直状管は頭部,胴体部,及
    びスカート部からなり,頭部は内面に作動ロッドの溝に
    係合する凸状リブを設けて作動ロッドから離れぬ様に
    し,胴体部は内面に複数の凹状溝を設けて,自由状態で
    は直状体であるが圧縮されると蛇腹になり,スカート部
    はガイド部材の上端面に固定されると共に該ガイド部材
    の下端面にフランジ部とバッグ部からなるゴム・シール
    ・バッグを気密に係合し,更にガイド部材とシール・バ
    ッグの接合面間に軸封シール機構を装着し,これ等を一
    体にしてワックスを充填する感熱シリンダ内に挿入圧着
    することを特徴とするゴム・シール直状管とゴム・シー
    ル・バッグ構成のサーモ・アクチュエーク。
  2. 【請求項2】ゴム・シール・バッグのフランジ部の口元
    は作動ロッドに係合するが,バッグ部は作動ロッドの全
    周域に亘り空隙を設けてそこに潤滑油を充填し,更に,
    バッグ部の肉厚を作動ロッドの直径の20%から1%の
    間にすることを特徴とする[請求項1]記載のゴム・シ
    ール・バッグ。
  3. 【請求項3】弾性シール・バッグのバッグと作動ロッド
    間の隙間がバッグ部の肉厚とほぼ等しいことを特徴とす
    る[請求項1]記載のゴム・シール・バッグ。
  4. 【請求項4】軸封シール機構は少なくとも1個の0−リ
    ングど2個のバックアップ・リングよりなり,これをガ
    イド部材と弾性シール・バッグの接合面間にまたがって
    装着することを特徴とする[請求項1]記載の軸封シー
    ル機構。
JP11201793A 1993-04-05 1993-04-05 ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ Pending JPH06294478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201793A JPH06294478A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201793A JPH06294478A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06294478A true JPH06294478A (ja) 1994-10-21

Family

ID=14575900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11201793A Pending JPH06294478A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06294478A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11315720A (ja) * 1998-04-30 1999-11-16 Nippon Thermostat Kk サーモエレメント
JP2008095918A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Yamaha Marine Co Ltd サーモエレメント及びこのサーモエレメントを用いたサーモスタット装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11315720A (ja) * 1998-04-30 1999-11-16 Nippon Thermostat Kk サーモエレメント
JP2008095918A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Yamaha Marine Co Ltd サーモエレメント及びこのサーモエレメントを用いたサーモスタット装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1305109C (en) Thermo-actuator
JPH05296140A (ja) ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ
US8544762B1 (en) Thermo-element and thermostat
US4828167A (en) Wax-pellet thermostat
JPH04171274A (ja) ラバ・シール直状管構成の軸封蛇腹とシール・バック構成のサーモ・アクチュエータ
US4128203A (en) Four-port thermally responsive valve
US4165035A (en) Thermally actuated valve for plural fluid sources
WO2004049351A1 (ja) サーモエレメント
US3591075A (en) Thermostat for engine cooling water
US2548878A (en) Thermostatic valve having sealing diaphragm and supporting means therefor
JPH06294478A (ja) ゴム・シール直状管とゴム・シール・バッグ 構成のサーモ・アクチュエータ
JP2019515216A (ja) サーモスタチックバルブ
US4095470A (en) Thermal element and parts therefor and methods of making the same
US4426036A (en) Valve construction and method of making the same
US3777495A (en) Thermal responsive power element
JP5407000B1 (ja) サーモエレメント及びサーモスタット
JP3225386B2 (ja) サーモエレメントおよびサーモスタット
US3427883A (en) Thermostat
JPS6110016Y2 (ja)
US3182910A (en) Thermostatic valve
JPS5930283Y2 (ja) 内燃機関用サ−モスタット
JPH0989153A (ja) サーモ・アクチュエータ
JP3545997B2 (ja) エンジン冷媒循環回路用ワックス式熱応動制御弁
JPS6116447Y2 (ja)
US5445318A (en) Thermostatic safety valve for a hydraulic cooling circuit