JP4098257B2 - ホタテ中腸腺除去機、およびそれを用いた自動中腸腺除去装置、ならびにそれらによるホタテ中腸腺除去方法 - Google Patents
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- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Description
我が国におけるホタテ貝の生産量は、栽培漁業の発展に伴い、略年間を通して大量且つ比較的安価に生産され続けていて国内外での消費拡大に大きく貢献してきているが、他方、海外におけるホタテ貝の増殖技術も近年益々向上していて、非常に安いホタテ貝が大量に輸入、供給されるようになってきていることから、市場での価格競争は激化の一途を辿り始めており、国内生産者には一層の生産コストの削減を迫られるようになっている。
ホタテ貝生産現場では、貝殻を取り除いて剥き身にした上、ボイルして出荷する段階に、消化器官である中腸腺(俗称、うろ)部分のみをきれいに取り除き、可食部である閉殻筋(以下、貝柱という。)部分を、外套膜を損ねることなく取り分ける作業に高度な熟練を要し、その作業技術の良否、即ち、貝柱部分に中腸腺部分の一部が付着、残存したままとなったり、誤って貝柱部分に傷を付けてしまえば、商品価値を著しく低下させてしまうことになってしまうことから、そのような事態を避けて高品質のホタテ貝を大量生産、出荷しようとすれば、熟練した多くの作業者を雇用しなければならないことになるが、最近では若年層の作業者の確保が難しくなって技術の習熟、伝承が円滑になされず、生産性の高い若年層からの熟練作業者の補充に期待が掛けられない事情もあって、結局、従来どおりの限られた中高齢者層に頼らざるを得ず、これら制約された労力に頼る限り大量生産によるコスト削減には自ずと限界があって、望むような生産性の改善を進められないでいるのが現状となっている。
こうした問題を解消するため、例えば、特開平5−176727号公報に示されている「中腸腺自動除去装置」発明のような装置の開発、提案がなされており、貝類の剥き身の閉殻筋と中腸腺との境界線をカメラで撮影し、画像処理することによって座標データに変換し、ウォータージェットノズルを当該境界線に沿って移動するよう制御し、中腸腺を機械的に切除してしまおうとするものや、あるいは、本願発明者自らの開発によって実現を見ている特許第2630925号公報「中腸腺自動除去装置」発明のように、剥き身を保持した保持回転装置を回転駆動させ、光学的検出器が中腸腺部分を検知すると同時に保持回転装置の駆動を停止し、続いて中腸腺部分の停止位置に対向して設けられた吸引ノズルが、予め設定された距離まで接近し、当該中腸腺部分だけを吸引、除去するよう構成したもの等に散見されるように、できるだけ人手に頼ることなく、しかも大量の貝類をその品質を落とさないで自動加工してしまおうとする幾つかの試みが既になされてきている。
しかし、これら従前からの提案によるウォータージェットノズルの水圧を利用して中腸腺を切除する技術や、吸引ノズルを用いて中腸腺部分を吸引、除去してしまうようにした技術等によって一見ホタテを自動加工処理できるかのように見えたものも、処理対象のホタテの一つ一つが、中腸腺の大きさ、形は固よりのこと、他の器官との関係、特にその付着力などの点で大なり小なり個体差を有するものであるため、一様の処理工程では個体差に対応できず、その多くに中腸腺の一部が僅かに残存してしまうため、結局手作業による二次処理を余儀なくされたり、外套膜の一部もしくは全部を脱落させてしまうか、更には貝柱の一部形状を損ねてしまう等したものの発生を避けられなく、最新の機械装置を組み込んで経費を掛けた割には期待した程の成果を挙げることができないでいるのが現状であり、既に開発済みの本願発明者による既述した発明によるものでも、どうしても上記個体差による処理後の品質確保に対応しきれない場合が付いて廻るという結論に達し、従前からの課題であるホタテを安定して高品質に加工処理するための手段、装置としては、更に改良の余地が残されているということが判明した。
そこで、この発明は、以上のように、従前までの中腸腺自動除去装置によってでは、ボイルされた個体差のあるホタテからその中腸腺部分だけを正確に除去することが相当に困難であるという事情に鑑み、それら事実を踏まえて従前からの課題である夫々のホタテから正確且つ効率的に中腸腺部分だけを除去できるようにする自動加工処理を実現化できないものかとの判断から、引き続きその開発、研究を継続し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に略期待どおりの成果が得られることを確認した新規な構造のホタテ中腸腺除去機、およびそれを用いた新規な構造の自動中腸腺除去装置、ならびにそれらによる新規なホタテ中腸腺除去方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含されるホタテ中腸腺除去機は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とを組み合せてなるものとした構成を要旨とするホタテ中腸腺除去機である。
上記した、ホタテ中腸腺除去機に関連し、この発明にはこのホタテ中腸腺除去機を組み入れてなる自動中腸腺除去装置を包含しており、その基本的な構成は、以下に示すとおりのものである。
即ち、 上面にホタテを載置可能に形成してなる載置盤を有し、載置盤上に載置されたホタテを実質的に略垂直な軸心回りに回転可能とした回転駆動機構を設け、該載置盤の外周側適所には、載置盤回転中心方向への進退移動用の進退位置決め機構を組み込んだ中腸腺除去機が設置されると共に、前記載置盤上に平置き状に載置したホタテ全体を撮影可能な位置に、画像情報を電気信号に変えるカメラを設置する一方、該カメラから出力した電気信号を演算処理し、前記各回転駆動機構および中腸腺除去機を適宜駆動制御する自動制御部を設け、載置盤上に供給されたホタテの中腸腺部分を識別、認識して発せられた電気信号を受けてなる当該自動制御部が、載置盤上に載置されたホタテを実質的に回転駆動、停止して中腸腺重心位置を中腸腺除去機の挟持範囲中に対峙させると共に、進退位置決め機構により、中腸腺除去機を、中腸腺部分の挟持可能な位置にまで前進移動させてから、中腸腺除去機の一対の中核爪によってホタテの中腸腺部分を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると共に、一対の押当爪をハの字状配置で外套膜越しに貝柱を当接状とした後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動させ、この離反移動過程の初期段階に、補助爪を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するようにした上、更に、中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしてホタテから中腸腺部分だけを分離、除去してなる、前記したこの発明の基礎をなす中腸腺除去機を用いた自動中腸腺除去装置である。
そして、この発明の骨幹を成す前記ホタテ中腸腺除去機と、それを用いる上記した自動中腸腺除去装置とに関連し、この発明には、それらによるホタテ中腸腺除去方法も含まれており、その構成は基本的に次のようなものである。
即ち、前記したホタテ中腸腺除去機を用い、一対の中核爪によってホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状とすると共に、補助爪が貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまで閉動し、押当爪が該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動した上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうようにしたホタテ中腸腺除去方法である。
先ずは、ホタテ中腸腺除去機において、中核爪は、ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって最終的に中腸腺部分のみを挟持状、望ましくは抱持状とした上、押当爪によって静止状態に保持された外套膜を含む貝柱から、中腸腺部分のみを完全に分離除去するまで離反移動、可能とする機能を果たすものであり、少なくとも貝柱と中腸腺部分との境界両端側から挟み付けていく一対の爪様の機能を果たすものから形成しなければならず、例えば一対の平板が中腸腺部分を挟持可能な挟持駆動機構を有して平行状に配置されたものや、同様の機構を有する一対の舌片、あるいは一対の平行ワイヤから形成したものとすることが可能であるが、中腸腺の一部をも取り残さずに全てを除去するには、中腸腺部分の略全体をより確実に抱持可能なものとすべきであり、それには対をなして中腸腺を貝柱との境界両端側から挟み付ける爪夫々の基端側に、中腸腺部分の周囲を抱持状とする顎部分を形成し、より確実に中腸腺部分を掴むことができるものとするのが望ましく、更に、中核爪の先端部分は、ホタテの大小に係わらず確実に中腸腺部分を挟み込むことができる十分な幅寸法に設定されたものとすべきであり、しかも貝柱と中腸腺との境界両端側から挟み込む際に、貝柱や外套膜に不要な損傷を与えないよう、膨出型の円滑な曲面状に形成して接触面積を増加させたものとするのが望ましい。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
このような構造のホタテ中腸腺除去機1を使用することにより、以下に一例を示すような自動中腸腺除去装置7を実用化することが可能となる。
以上のとおりの構成からなるこの発明のホタテ中腸腺除去機1,1,……を用いた自動中腸腺除去装置7は、この発明のホタテ中腸腺除去方法に従って利用することにより、以下に示すように複数のホタテS,S,……から、中腸腺部分S2,S2,……のみを悉く除去してしまうことを可能とするものであり、以下では、上記実施例のホタテ中腸腺除去機1,1,……を採用した自動中腸腺除去装置7を利用して、この発明のホタテ中腸腺除去方法における一つの事例を実行する工程について示すのに伴い、前記実施例のホタテ中腸腺除去機1ならびに自動中腸腺除去装置7の利用によって得られる作用について示すこととする。
カメラ91の下側に移動してきた載置盤8上に、ホタテSが載置されていなかったときには、自動制御部9が画像信号中に中腸腺部分S2が存在しないことを確認し、当該載置盤8に対しての姿勢制御および分離、除去制御の一切を実行せず、対応する抑え板86やホタテ中腸腺除去機1は、次に供給されてくるホタテSに備えて待機状態を維持することとなる。
図10中のステップ7に達したとき、自動制御部9は、最適の接近距離まで移動したホタテ中腸腺除去機1,1,……を、図9のホタテ中腸腺除去機の制御フローチャートに従って制御することにより、同図9中の各工程を次実行することとなる。
以上のような構成からなる実施例のホタテ中腸腺除去機1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、連動挟持機構61によって補助爪6,6の開閉駆動制御を自動的に行うものとしたことにより、補助爪6,6を動作させるための特別の開閉駆動原を必要とせず、進退駆動機構42によって離反、移動する中核爪5,5に自動的に連動して開閉動作するものとすることができ、全体構造を大幅に簡素化することを可能とすることができる上、閉鎖された左右一対のアーム2,2間に、押当爪3,3、中核爪5,5および補助爪6,6の略全体を収納状態とすることができる配置、構造としたことにより、全体をコンパクト化することができ、自動中腸腺除去装置7のベルトコンベア71上に配列された複数のホタテSに最適な配置となるよう複数台を隣接して設ける場合にも、支障無く密集状に隣接配置させることができるという利点を得られることになる。
叙述の如く、この発明のホタテ中腸腺除去機、およびそれを用いた自動中腸腺除去装置、ならびにそれらによるホタテ中腸腺除去方法は、その新規な装置構成ならびに制御方法によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、ホタテ中腸腺除去機は、比較的構成も簡便、小型化して製造可能とする上に、その機構上から故障も起き難く安価且つ安定したものとして提供でき、しかも個体の違いに十分対応可能になって殆ど貝柱や外套膜に損傷を与えることなく良質のホタテを効率的に生産可能とし、従前までには実現し得なかった大きな経済効果を期待することができるものとなることから、生産コストの削減と迅速な大量生産とが求められている水産加工食品業界、特にホタテの生産加工に従事する人々からは勿論のこと、関係各方面の人々からも高い評価がなされ、広く利用、普及していくものになると予想される。
2 アーム
21 同 挟持駆動機構
22 同 直線状レール部
23 同 支持基盤
3 押当爪
31 同 係止片
4 連繋スライダ
41 同 連結体
42 同 進退駆動機構
43 同 駆動杆
5 中核爪
51 同 顎
52 同 案内面
6 補助爪
61 同 連動挟持機構
62 同 揺れ腕
63 同 後方従動端
7 自動中腸腺除去装置
71 同 ベルトコンベア
72 同 歯車
73 同 駆動用モータユニット
74 同 歯車
75 同 回収路
76 同 転輪
8 載置盤
81 同 回転軸部
82 同 投入皿
83 同 エアシリンダ
84 同 傾斜案内面
85 同 洗浄ノズル
86 同 抑え板
87 同 抑え軸部
88 同 回転駆動用歯車
89 同 錘
9 自動制御部
91 同 カメラ
92 同 載置盤検知センサ
93 同 回転駆動機構
94 同 回転駆動用モータ
95 同 駆動原歯車
96 同 仮固定用エアシリンダ
97 同 進退位置決め機構
98 同 洗浄用ノズル
S ホタテ
S1 同 貝柱
S2 同 中腸腺
S3 同 外套膜
Claims (16)
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とを組み合せてなるものとしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とからなり、中核爪で中腸腺部分を挟持状または抱持状にした後、補助爪と一対の押当爪とが遅れて閉作動した上、当該中核爪が中腸腺部分を抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とからなり、補助爪が先ず貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するようにした後、遅れて中核爪と押当爪とが作動するようにした上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とからなり、先ず押当爪がハの字状配置で外套膜越しに貝柱を当接状とした後、遅れて中核爪と補助爪とが作動するようにした上、中核爪で中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能にした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とからなり、先ず中核爪で中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると共に、押当爪がハの字状配置で外套膜越しに貝柱を当接状とした後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動し、該離反移動過程の初期段階に、補助爪を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するようにした上、更に、中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状になし得るようにするまでの開閉動を可能とした一対の中核爪と、該中核爪の両外側に配され、貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまでの開閉動を可能になるようにした一対の補助爪と、該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまでの開閉動を可能になるようにした一対の押当爪とを設け、当該中核爪および押当爪が同一の挟持駆動機構を共有し、中核爪を中腸腺部分の挟持または抱持位置と、同中腸腺部分を貝柱から完全分離可能な位置との間で移動制御可能とする進退駆動機構を設け、補助爪が中核爪の離反移動に連動する連動挟持機構を有するものとした上、先ず中核爪が挟持駆動機構によって中腸腺部分を挟持状または抱持状とするよう閉動作されると共に、押当爪が同挟持駆動機構によって外套膜越しに貝柱を当接状とするようハの字状配置とされた後、中腸腺部分を挟持状または抱持状とした中核爪が進退駆動機構によって貝柱から離反移動し、該離反移動過程の初期段階に、補助爪が中核爪離反移動に連動する連動挟持機構によって貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するようにした上、更に、中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- 挟持駆動機構によって開閉制御可能とした所定長一対の左右アームの先端に、開状態で平置き姿勢のホタテ中腸腺巾を越えて拡開され、閉状態のときにハの字状配置でホタテ貝柱の周面に外套膜越しに当接、制止し得る面形状とした左右一対の押当爪を設け、左右アーム中途に沿って進退移動自在に設けた左右連繋スライダの左右アーム間内側となる押当爪寄りの箇所から、押当爪と共に開閉動作可能であって平置き姿勢のホタテ中腸腺部分の略全体を挟持または抱持可能とする左右顎を延伸させ、各顎の左右外側壁夫々に顎部分後端寄りで中央寄りに縮巾され、顎部分で左右側に拡巾された連続曲線形状の案内面を形成すると共に、左右顎各先端に左右一対の中核爪を設け、左右連繋スライダの適所に、中核爪が挟持または抱持した中腸腺部分を貝柱から完全に分離するまで、押当爪に対して離反移動可能とする進退駆動機構を設け、左右アームの先端寄りとなる内側適所であって押当爪より僅か後方位置に、中途適所が軸着された弓型の左右揺れ腕の各後方従動端を、対峙する左右中核爪顎部の各案内面に摺動自在に当接させ、各揺れ腕先端に左右一対の補助爪を形成した上、それら連繋スライダ、顎、中核爪、揺れ腕および補助爪の殆どを、挟持駆動機構の閉動作によって閉鎖された状態の左右アーム間スペース内に収容可能に組み合せ、配してなるものとしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去機。
- 上面にホタテを載置可能に形成してなる載置盤を有し、載置盤上に載置されたホタテを実質的に略垂直な軸心回りに回転可能とした回転駆動機構を設け、該載置盤の外周側適所には、載置盤回転中心方向への進退移動用の進退位置決め機構を組み込んだ中腸腺除去機が設置されると共に、前記載置盤上に平置き状に載置したホタテ全体を撮影可能な位置に、画像情報を電気信号に変えるカメラを設置する一方、該カメラから出力した電気信号を演算処理し、前記各回転駆動機構および中腸腺除去機を適宜駆動制御する自動制御部を設け、載置盤上に供給されたホタテの中腸腺部分を識別、認識して発せられた電気信号を受けてなる当該自動制御部が、載置盤上に載置されたホタテを実質的に回転駆動、停止して中腸腺重心位置を中腸腺除去機の挟持範囲中に対峙させると共に、進退位置決め機構により、中腸腺除去機を、中腸腺部分の挟持可能な位置にまで前進移動させてから、中腸腺除去機の一対の中核爪によってホタテの中腸腺部分を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると共に、一対の押当爪をハの字状配置で外套膜越しに貝柱を当接状とした後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動させ、この離反移動過程の初期段階に、補助爪を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するようにした上、更に、中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすようにしてホタテから中腸腺部分だけを分離、除去してしまうようにした、請求項1ないし7何れか一項記載のホタテ中腸腺除去機を用いた自動中腸腺除去装置。
- 請求項1記載のホタテ中腸腺除去機を用い、一対の中核爪によってホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状とすると共に、補助爪が貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまで閉動し、押当爪が該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動した上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1または2何れか一項記載のホタテ中腸腺除去機を用い、一対の中核爪によってホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状とした後に、補助爪が貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまで閉動すると共に、押当爪が該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動した上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1または3何れか一項記載のホタテ中腸腺除去機を用い、先ず補助爪が貝柱と中腸腺との境界両端側から、外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するように閉動した後、それに遅れて中核爪がホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から補助爪よりも中腸腺側となる部位で外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状とすると共に、押当爪が該補助爪の両作用部位よりも更に貝柱寄りとなる箇所を、同両作用部位がハの字の真上直近に位置するようにしたハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動した上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1または4何れか一項記載のホタテ中腸腺除去機を用い、先ず押当爪がハの字状配置で外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動した後、それに遅れて中核爪がホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状とすると共に、補助爪が貝柱と中腸腺との境界両端側を前記中核爪よりも貝柱側であってしかも押当爪よりも中腸腺側となる部位で主として外套膜部分を挟持し、中腸腺部分を貝柱から引き剥がす方向への貝柱の引き摺りを封じるところまで閉動した上、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1、5または6何れか一項記載のホタテ中腸腺除去機を用い、先ず一対の中核爪によってホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると略同時に、押当爪を中核爪よりも貝柱側となる部位でハの字状配置となり、外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動させた後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動するその初期段階に、補助爪を中核爪よりも貝柱側であって押当爪よりも中腸腺側となる部位で貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するように閉動した上、更に、中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1、5または6記載のホタテ中腸腺除去機を用い、挟持駆動機構を開状態に作動させ、十分に拡開状とした一対の押当爪、中核爪および補助爪を、ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺の、貝柱との境界両端側に配し、挟持駆動機構によって押当爪および中核爪を閉動作させ、中核爪によって中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると略同時に、押当爪を中核爪よりも貝柱側となる部位でハの字状配置となり、外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動させた後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動するその初期段階に、連動挟持機構が補助爪を中核爪よりも貝柱側であって押当爪よりも中腸腺側となる部位で貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するように閉動した上、更に、進退駆動機構が中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項1または7記載のホタテ中腸腺除去機を用い、挟持駆動機構を開状態に作動させて左右アームを開き、十分に拡開状とした左右一対の押当爪、中核爪および補助爪を、ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺の、貝柱との境界両端側に配し、挟持駆動機構によって押当爪および中核爪を閉動作させ、中核爪とそれに連なる左右顎によって中腸腺を、貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると略同時に、押当爪を中核爪よりも貝柱側となる部位でハの字状配置となり、外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動させた後、進退駆動機構が左右連繋スライダを後退させ、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動し、離反移動する左右顎の各案内面に従動端を摺動状に当接している左右揺れ腕が、各先端の補助爪を左右アーム間中央に揺動させ、補助爪を中核爪よりも貝柱側であって押当爪よりも中腸腺側となる部位で貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するように閉動した上、更に、進退駆動機構が中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去した後、再度挟持駆動機構を開動作させて中核爪および顎間に抱持された中腸腺部分を開放、落下させた後に再閉動し、進退駆動機構が左右連繋スライダを前進位置まで復帰させるという工程を繰り返すことにより、複数個のホタテから次々に中腸腺部分を除去してしまうことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
- 請求項8記載の自動中腸腺除去装置を用い、画像情報を電気信号に変えるカメラによって載置盤に平置き状に載置したホタテを撮像し、得られた画像信号に基づいて中腸腺部分の映像信号のみを選択して同中腸腺部分の大きさおよび重心位置を計算すると共に、載置盤の回転中心を原点とする平面座標上における当該重心位置を特定した上、これら特定重心位置および中腸腺除去機位置に対応して設定してある平面座標上の定点の各ベクトルのなす角度を割り出し、その角度に相当する回転移動角度分だけ該当するホタテを実質的に回転駆動、停止させ、中腸腺重心位置方向に対向状とした中腸腺除去機の挟持駆動機構を開状態に作動させて十分に拡開状とした一対の押当爪、中核爪および補助爪を、ホタテ貝柱周囲に付着する外套膜の一郭から瘤状に膨出して貝柱に付着状となっている中腸腺の、貝柱との境界両端側に配し、挟持駆動機構によって押当爪および中核爪を閉動作させ、中核爪によって中腸腺を貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていき、貝柱側に抜け出しできない状態にまで狭めていって中腸腺部分を挟持状または抱持状にすると略同時に、押当爪を中核爪よりも貝柱側となる部位でハの字状配置となり、外套膜越しに貝柱に当接状になって貝柱自体を静止状態に保持するまで閉動させた後、当該中核爪が中腸腺部分を挟持状または抱持状にしたまま貝柱から離反移動するその初期段階に、連動挟持機構が補助爪を中核爪よりも貝柱側であって押当爪よりも中腸腺側となる部位で貝柱との境界両端側から外套膜諸共挟み付けていって主として外套膜部分を挟持するように閉動した上、更に、進退駆動機構が中核爪を貝柱から離反移動して中腸腺部分を貝柱から引き剥がすように分離、除去してしまうものとしたことを特徴とするホタテ中腸腺除去方法。
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