JP4096075B2 - 新規な組成物及びそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録媒体用潤滑剤等として有用な組成物及び該組成物を用いて得られる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録の分野に於いては、デジタル化、小型化、長時間化などの高性能化が進んでおり、磁気記録媒体の高密度化への要求が高まっている。特に近年では、磁気記録層を強磁性金属薄膜層で構成した金属薄膜型磁気記録媒体が、短波長記録に極めて有利なことから、これらに関する研究が盛んに行われている。
その中で、磁気記録媒体用の潤滑剤についても注目が集まっており、潤滑剤を改良することで磁気記録媒体自体の高性能化が期待できることが判ってきている。
【0003】
従来、磁気記録媒体用の潤滑剤としては、例えばカルボン酸エステル類が知られているが、特に高温多湿条件下で保存すると潤滑剤層の撥水性が不十分なため、潤滑剤を含有する層中に水分が浸入し易くなって、その結果潤滑剤の吸着状態が変化したり、潤滑剤自体が凝集してしまう為、初期の特性を維持できない等の問題点を有している。
【0004】
また、フルオロカルボン酸及びフルオロカルボン酸より得られたエステル等は、フルオロカルボン酸が強酸であるために、磁気記録層表面や磁気記録層を保護する保護層表面を傷めてしまうこと、誘導されるエステル類は加水分解し易く耐候性が不十分であること、有用とされる炭素数の大きいフルオロカルボン酸の合成は困難であり、比較的炭素数の小さいフルオロカルボン酸及びそれから得られるエステルは、低摩擦化の効果、即ち走行耐久性が不十分であること等の問題点を有している。
【0005】
モノカルボン酸とパーフルオロアルキルアルコールとから成るエステルタイプの潤滑剤(特開昭62-256218号)は、1分子内に極性基であるカルボニル基が1個存在するため、分子の断面積が比較的小さく、磁気記録層の表面や磁気記録層を保護する保護層の表面を覆いやすいという利点を有しているが、分子内のアルキル基は表面に対して傾斜を持って配向しているため、その潤滑作用を充分に発揮しにくいという問題点を有している。
【0006】
また、ジカルボン酸とフルオロアルキルアルコールとから成るエステルタイプの潤滑剤(特開平5-128498号、特開平5-282662号、特開平6-28717号)は、表面上で1分子当たり2個の極性基で吸着し配向するため、分子内のアルキル基は表面に対して傾斜をとり難く、その潤滑作用を発揮し易いという利点を有している。 その反面、分子内に2個の極性基を有することで分子の断面積が比較的大きく、表面を覆い難いという問題点を有している。更に、高温多湿条件下で保存した後室温に戻すと分子の配向力が強いが故に再結晶が起こることがあるので、磁気記録媒体の耐候性を低下させる要因となる。更に、構造上分子量が大きくなりがちであることから、これを用いた磁気記録媒体の低温でのスチル特性が低下する等の問題点も有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、前記した如き欠点がなく、走行耐久性、スチル寿命、耐候性に優れた磁気記録媒体を製造し得る組成物、並びに該組成物を含んで成る磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式[1]
1−COO−R2 [1]
(式中、R1はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R2はフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基を表す。)で示される化合物と、一般式[2]
【0009】
【化2】
Figure 0004096075
【0010】
(式中、R3はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R4及びR5は夫々独立してフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基又は水素原子を表す。但し、R4又はR5の少なくとも一方が1個以上の酸素原子を含んでいてもよい含フッ素脂肪族炭化水素残基である。)で示される化合物とを含んで成る組成物、及びこの組成物を含有して成る層を有する磁気記録媒体、
及び一般式[5]
8−COO−R9−Rf [5]
(式中、R8は炭素数13のアルキル基を表し、R9は炭素数2〜6のメチレン鎖を表し、Rfは炭素数7〜20のパーフルオロアルキル基を表す。)で示される化合物、の発明に関する。
【0011】
本発明者等は、高性能な磁気記録媒体を製造し得る潤滑剤について鋭意研究を重ねた結果、一般式[1]で示される化合物と一般式[2]で示される化合物とを含んで成る組成物を磁気記録媒体用潤滑剤として使用することにより、従来の潤滑剤の有する上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0012】
一般式[1]に於いて、R1で表されるフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基の高級脂肪族炭化水素残基としては、直鎖状でも分枝状でもよいが、直鎖状のものが好ましく、通常炭素数6〜24、好ましくは8〜24、更に好ましくは11〜24のものが挙げられる。具体的には、例えばn-ヘキシル基,イソヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基,ドコシル基,テトラコシル基等のアルキル基が挙げられる。また、該脂肪族炭化水素残基は1〜4、好ましくは1〜3個の二重結合を有していてもよい。具体的には、例えば8-ヘプタデセニル基等のアルケニル基、8,11-ヘプタデカジエニル基等のアルカジエニル基、8,11,14-ヘプタデカトリエニル基等のアルカトリエニル基、4,7,10,13-ノナデカテトラエニル基等のアルカテトラエニル基が挙げられる。
【0013】
1で示されるフッ素原子を含んでいる高級脂肪族炭化水素残基としては、上記高級脂肪族炭化水素残基の水素原子のうち通常1〜41、好ましくは2〜18個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。中でもフッ素原子で置換されていない水素原子を有する基が好ましい。
【0014】
尚、磁気記録媒体用潤滑剤として用いた場合には、R1はフッ素原子を含んでいないものの方が好ましく、パーフルオロアルキル基を用いることは適当でない

【0015】
2で表されるフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基の脂肪族炭化水素残基としては、通常炭素数1〜26、好ましくは4〜20、更に好ましくは4〜14のものが挙げられ、直鎖状であることが好ましい。 具体的には、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,へプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基,ドコシル基,テトラコシル基,ヘキサコシル基等のアルキル基が挙げられる。
また、該脂肪族炭化水素残基は1〜4、好ましくは1〜3個の二重結合を有していてもよい。具体的には、例えば8-ヘプタデセニル基等のアルケニル基、8,11-ヘプタデカジエニル基等のアルカジエニル基、8,11,14-ヘプタデカトリエニル基等のアルカトリエニル基、4,7,10,13-ノナデカテトラエニル基等のアルカテトラエニル基が挙げられる。
【0016】
フッ素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、上記脂肪族炭化水素残基の水素原子が通常1〜53、好ましくは2〜41個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
【0017】
酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、脂肪族炭化水素残基の鎖中の任意の位置に−O−基を1〜4、好ましくは1又は2個有しているものが挙げられ、具体的には、例えば-CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH2CH3,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C8H17,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C9H17,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-(CH2)3CH3等が挙げられる。
【0018】
フッ素原子及び酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基の水素原子のうち1〜53、好ましくは1〜41、更に好ましくは1〜19個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。具体的には、例えば-CH2-O-CH2F,-CH2CHF-O-CH2F,-CH2CF2-O-CF2CH3,-CF2CF2-O-CH2CH2-O-CH3,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-(CF2)3CH3,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-C3F7,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C8F17,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C9F17等が挙げられる。
【0019】
また、R2で表されるフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基の好ましい例としては、一般式[3]
−R6−Y [3]
(式中、R6は酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖を表し、Yはフルオロアルキル基を表す。)で示される基等が挙げられる。
【0020】
一般式[3]に於いて、R6で表される酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖のメチレン鎖としては、通常炭素数1以上、好ましくは1〜6のメチレン鎖が挙げられ、具体的には、例えばメチレン,エチレン,トリメチレン,テトラメチレン,ペンタメチレン,へキサメチレン等が挙げられる。
【0021】
酸素原子を含んでいるメチレン鎖としては、メチレン鎖中の任意の位置に−O−基を1〜4、好ましくは1又は2個有しているメチレン鎖が挙げられ、具体的には、例えば-CH2-O-,-CH2CH2-O-CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2CH2-O-CH2-,-CH2CH2CH2-O-CH2-O-CH2-O-CH2CH2-等が挙げられる。
【0022】
中でも、R6は酸素原子を含んでいないものがより好ましい。
【0023】
Yで表されるフルオロアルキル基のアルキル基としては、通常炭素数1〜20、好ましくは2〜9のものが挙げられ、具体的には、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,へプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基等のアルキル基が挙げられる。フルオロアルキル基としては、上記アルキル基の水素原子のうち通常1〜41、好ましくは2〜19個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
【0024】
一般式[1]で示される化合物の代表的な例としては、例えばC1327COOC49,C1531COOC49,C1735COOC49,C1733COOC49等の高級脂肪酸エステル、C1327COOCH2CH2817,C1531COOCH2CH2817,C1735COOCH2CH2817,C1733COOCH2CH2817,C1327COOCH2CH2OCH2CH2OC917,C1531COOC49,C1731COOCH2CH2817等のフッ素含有高級脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0025】
一般式[2]に於いて、R3で示されるフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基の高級脂肪族炭化水素残基としては、直鎖状でも分枝状でもよく、通常炭素数6以上、好ましくは8〜24、更に好ましくは11〜24のものが挙げられる。具体的には、例えばn-ヘキシル基,イソヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基,ドコシル基,テトラコシル基等のアルキル基が挙げられる。
また、該脂肪族炭化水素残基は1〜4、好ましくは1〜3個の二重結合を有していてもよい。具体的には、例えば8-ヘプタデセニル基等のアルケニル基、8,11-ヘプタデカジエニル基等のアルカジエニル基、8,11,14-ヘプタデカトリエニル基等のアルカトリエニル基、4,7,10,13-ノナデカテトラエニル基等のアルカテトラエニル基が挙げられる。
【0026】
3で示されるフッ素原子を含んでいる高級脂肪族炭化水素残基としては、前記脂肪族炭化水素残基の水素原子のうち1〜49、好ましくは2〜24個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
【0027】
尚、R3としては、フッ素原子を含んでいないものがより好ましい。
【0028】
4及びR5で表されるフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基の脂肪族炭化水素残基としては、通常炭素数1〜26、好ましくは4〜20、更に好ましくは4〜14のものが挙げられ、直鎖状であることが好ましい。具体的には、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,へプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基,ドコシル基,テトラコシル基,ヘキサコシル基等のアルキル基が挙げられる。
また、該脂肪族炭化水素残基は1〜4、好ましくは1〜3個の二重結合を有していてもよい。具体的には、例えば8-ヘプタデセニル基等のアルケニル基、8,11-ヘプタデカジエニル基等のアルカジエニル基、8,11,14-ヘプタデカトリエニル基等のアルカトリエニル基、4,7,10,13-ノナデカテトラエニル基等のアルカテトラエニル基が挙げられる。
【0029】
フッ素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、上記脂肪族炭化水素残基の水素原子のうち1〜53、好ましくは2〜24個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
【0030】
酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、脂肪族炭化水素残基の鎖中の任意の位置に−O−基を1〜4、好ましくは1又は2個有しているものが挙げられ、具体的には、例えば-CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH2CH3,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH3,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C9H17,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-(CH2)3CH3等が挙げられる。
【0031】
フッ素原子及び酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基としては、前記酸素原子を含んでいる脂肪族炭化水素残基の水素原子のうち1〜33、好ましくは2〜9個がフッ素原子に置換されたもの等が挙げられる。具体的には、例えば-CH2-O-CH2F,-CH2CHF-O-CH2F,-CH2CF2-O-CF2CH3,-CF2CF2-O-CH2CH2-O-CH3,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-(CF2)3CH3,-(CH2)5-O-(CH2)7-O-C3F7,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-C9F17等が挙げられる。
【0032】
また、R4及びR5で表されるフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基の好ましい例としては、一般式[4]
−R7−Z [4]
(式中、R7は酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖を表し、Zはフルオロアルキル基を表す。)で示される基等が挙げられる。
【0033】
一般式[4]に於いて、R7で表される酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖のメチレン鎖としては、通常炭素数1以上、好ましくは1〜6のメチレン鎖が挙げられ、具体的には、例えばメチレン,エチレン,トリメチレン,テトラメチレン,ペンタメチレン,へキサメチレン等が挙げられる。
【0034】
酸素原子を含んでいるメチレン鎖としては、メチレン鎖中の任意の位置に−O−基を1〜4、好ましくは1又は2個有しているメチレン鎖が挙げられ、具体的には、例えば-CH2-O-,-CH2CH2-O-CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-,-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-,-CH2CH2-O-CH2CH2CH2-O-CH2-,-CH2CH2CH2-O-CH2-O-CH2-O-CH2CH2-等が挙げられる。
【0035】
中でも、R7は酸素原子を含んでいないものがより好ましい。
【0036】
Zで表されるフルオロアルキル基のアルキル基としては、通常炭素数1〜20、好ましくは2〜9のものが挙げられ、具体的には、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,へプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウンデシル基,ドデシル基,テトラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,イコシル基等のアルキル基が挙げられる。フルオロアルキル基としては、上記アルキル基の水素原子のうち通常1〜41、好ましくは2〜19個がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
【0037】
一般式[2]で示される化合物の代表的な例としては、例えば下記の化合物等が挙げられる。
【0038】
【化3】
Figure 0004096075
【0039】
【化4】
Figure 0004096075
【0040】
【化5】
Figure 0004096075
【0041】
【化6】
Figure 0004096075
【0042】
【化7】
Figure 0004096075
【0043】
一般式[1]で示される化合物のうち、下記一般式[5]で示される化合物は新規化合物である。
【0044】
8−COO−R9−Rf [5]
【0045】
(式中、R8は炭素数13のアルキル基を表し、R9は炭素数2〜6のメチレン鎖を表し、Rfは炭素数7〜20のパーフルオロアルキル基を表す。)
【0046】
一般式[5]に於いて、R8で表される炭素数13のアルキル基としては、直鎖状或いは分枝状のアルキル基、好ましくは直鎖状のアルキル基が挙げられる。具体的には、例えばn-トリデシル基、1-メチルドデシル基、2-メチルドデシル基、5-メチルドデシル基、12-メチルドデシル基、1-エチルウンデシル基、4-エチルウンデシル基、8-エチルウンデシル基、11-エチルウンデシル基等が挙げられる。
【0047】
Rfで表される炭素数7〜20のパーフルオロアルキル基としては、直鎖状のものが好ましく、具体的には、例えばパーフルオロへプチル基,パーフルオロオクチル基,パーフルオロノニル基,パーフルオロデシル基,パーフルオロウンデシル基,パーフルオロドデシル基,パーフルオロテトラデシル基,パーフルオロヘキサデシル基,パーフルオロオクタデシル基,パーフルオロイコシル基等が挙げられる。
【0048】
本発明の組成物を構成する一般式[1]で示される化合物は、例えばR1COOHで示される化合物又は一般式[6]
1COX [6]
(式中、R1は前記と同じ。Xはハロゲン原子を表す。)で示される化合物と、R2OH(式中、R2は前記と同じ。)で示される化合物とを縮合剤を用いて脱水縮合或いは脱ハロゲン酸縮合させエステル化することによって得られる。
【0049】
2OHで示される化合物の使用量は、R1COOHで示される化合物又はR1COXで示される化合物に対して通常1〜3、好ましくは1.1〜1.5当量である。
【0050】
一般式[6]に於いて、Xで表されるハロゲン原子としては、例えば塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子,フッ素原子等が挙げられる。
縮合剤としては、通常縮合剤として用いられるものであればよいが、例えば濃硫酸,五酸化二リン,無水塩化亜鉛等の無機脱水剤類、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド,1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピルカルボジイミド)塩酸塩等のカルボジイミド類、ポリリン酸、無水酢酸、カルボニルジイミダゾール、p−トルエンスルホニルクロライド等が挙げられる。
【0051】
縮合剤の使用量は、縮合剤の種類によって異なるが、R1COOHで示される化合物又はR1COXで示される化合物に対して通常0.01倍モル以上、好ましくは0.05〜1.5倍モルである。より具体的には、例えば濃硫酸等の脱水触媒の場合はR1COOHで示される化合物又はR1COXで示される化合物に対して通常0.01〜0.5倍モル、好ましくは0.05〜0.2倍モル、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱水剤の場合は、R1COOHで示される化合物又はR1COXで示される化合物に対して通常1倍モル以上、好ましくは1〜1.5倍モルである。
【0052】
反応溶媒としては、反応に影響が無い限り如何なる溶媒でもよく、例えばベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチル,ジクロロメタン,クロロホルム,四塩化炭素,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類及びジメチルエーテル,ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル等のエーテル類等が挙げられるが、中でも例えばトルエン,ベンゼン等の水と共沸する性質を有するものが好ましい。これらは夫々単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0053】
反応温度は、通常70〜150℃、好ましくは80〜120℃である。
反応時間は、通常30分〜10時間、好ましくは1〜8時間である。
上記以外の反応操作及び後処理等は公知の同種反応のそれに準じて行えばよい。
【0054】
本発明の一般式[5]で示される化合物は、R1COOHで示される化合物又はR1COXで示される化合物の代わりに、例えばR8COOH(R8は前記と同じ。)で示される化合物又はR8COX(R8及びXは前記と同じ。)で示される化合物を用い、R2OHの代わりにRf−R9OH(式中、Rf及びR9は前記と同じ。)で示される化合物を用いて、上記した一般式[1]で示される化合物を合成する方法に従って合成することにより容易に得られる。
【0055】
4及びR5が夫々独立して脂肪族炭化水素残基である一般式[2]で示される化合物は、例えば一般式[7]
【0056】
【化8】
Figure 0004096075
【0057】
(式中、R3は前記に同じ。)で示される化合物又は一般式[8]
【0058】
【化9】
Figure 0004096075
【0059】
(式中、R3及びXは前記に同じ。)で示される化合物と、R4OH及びR5OHで示される化合物とを、縮合剤を用いて脱水縮合或いは脱ハロゲン酸縮合させエステル化することで得られる。
【0060】
4OH及びR5OHで示される化合物の総使用量は、一般式[7]又は[8]で示される化合物に対して、通常当量又は若干過剰量である。
【0061】
縮合剤としては、例えば通常縮合剤として用いられるものであればよいが、例えば濃硫酸,五酸化二リン,無水塩化亜鉛等の無機脱水剤類、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド,1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピルカルボジイミド)塩酸塩等のカルボジイミド類、ポリリン酸、無水酢酸、カルボニルジイミダゾール、p−トルエンスルホニルクロライド等が挙げられる。
【0062】
縮合剤の使用量は、縮合剤の種類によって異なるが、一般式[7]又は[8]で示される化合物に対して通常0.01モル倍以上、好ましくは0.05〜3倍モルである。より具体的には、例えば濃硫酸等の脱水触媒の場合は、一般式[7]又は[8]で示される化合物に対して通常0.01〜0.5倍モル、好ましくは0.05〜0.2倍モル、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱水剤の場合は一般式[7]又は[8]で示される化合物に対して通常1倍モル以上、好ましくは1〜3倍モルである。
【0063】
反応溶媒としては、反応に影響が無い限り如何なる溶媒でもよく、例えばベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチル,ジクロロメタン,クロロホルム,四塩化炭素,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類及びジメチルエーテル,ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル等のエーテル類等が挙げられるが、中でも例えばトルエン,ベンゼン等の水と共沸する性質を有するものが好ましい。これらは夫々単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0064】
反応温度は、通常70〜150℃、好ましくは80〜120℃である。
反応時間は、通常30分〜10時間、好ましくは2〜8時間である。
【0065】
また、R4又はR5が水素原子である一般式[2]で示される化合物は、例えば一般式[7]
【0066】
【化10】
Figure 0004096075
【0067】
(式中、R3は前記と同じ。)で示される化合物と、R4OH又はR5OHで示される化合物とを、脱水縮合或いは脱ハロゲン酸縮合させエステル化することで得られる。
【0068】
4OHで示される化合物又はR5OHで示される化合物の使用量は、一般式[7]で示される化合物に対して実質的に等モルである。
【0069】
反応溶媒としては、反応に影響がなければ如何なる溶媒を使用してもよく、例えば一般式[2]で示されるジエステルタイプの化合物の合成で使用される溶媒と同じもの等が挙げられる。
【0070】
反応温度は、通常70〜150℃、好ましくは80〜120℃である。
反応時間は、通常30分〜30時間、好ましくは2〜25時間である。
上記以外の反応操作及び後処理等は公知の同種反応のそれに準じて行えばよい。
【0071】
本発明の組成物において、一般式[1]で示される化合物と一般式[2]で示される化合物は、通常5/95〜80/20、好ましくは20/80〜65/35の範囲で含有される。
本発明の組成物を用いて磁気記録媒体表面にこれを含む層を形成する場合には、本発明の組成物は適当な溶媒に溶解して用いられる。
【0072】
この際に用いられる溶媒としては、本発明の組成物を溶解しうる有機溶媒が挙げられるが、具体的には、例えばアセトン,エチルメチルケトン,イソブチルメチルケトン,t−ブチルメチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン類、例えばヘキサン,ヘプタン,オクタン,シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノール,イソブタノール,t−ブタノール等のアルコール類等が挙げられる。中でも水酸基やカルボニル基を有するものが好ましい。これらは夫々単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0073】
本発明の組成物においては、一般式[1]で示される化合物の融点が、一般式[2]で示される化合物のそれより低いような組み合わせを用いるのが好ましい。
【0074】
一般式[1]で示される化合物と一般式[2]で示される化合物との融点の差は、通常80℃以下、好ましくは3〜50℃、更に好ましくは5〜30℃程度である。
【0075】
斯かる本発明組成物は、各種環境下で保存した場合或いは大きな環境変化が起きた場合でも結晶化を起こし難く、且つ極めて優れた耐候性及び潤滑性を有し、磁気記録媒体用潤滑剤として有用なものである。
【0076】
本発明の磁気記録媒体においては、通常非磁性基板、磁気記録層、保護層及び本発明の組成物を含んで成る層がこの順序で形成されている。
また、磁気記録媒体の形状としては、例えばテープ状及びディスク状等が挙げられる。
【0077】
磁気記録媒体を構成する非磁性基板としては、例えばポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリイミド,ポリアミド,ポリ塩化ビニル,ポリカーボネート,ポリエチルエーテルケトン,ポリスルホン等の高分子フィルム等から成る基板等、ガラス基板、アルミニウム基板等が挙げられ、中でも可撓材料がより好ましい。
【0078】
基板の厚さは、その用途によって多少異なるが、通常3μm〜5mm、好ましくは3〜100μmである。基板がテープ状の場合、その厚さは3〜10μmであることがより好ましく、基板がディスク状の場合は30〜75μmであることがより好ましい。
【0079】
磁気記録層としては、例えばコバルト,ニッケル,クロム,鉄,又はそれらの合金,或いは前記金属を主成分として成る金属薄膜層等が挙げられる。
磁気記録層の厚さは、通常50〜300nm、好ましくは100〜200nmである。
【0080】
保護層としては、例えば炭素を含有するプラズマ重合膜を含んで成る保護層、好ましくは例えばメタン,エタン,エチレン,プロパン,プロピレン,アセチレン,ブタン,ベンゼン等の脂肪族炭化水素ガス単独若しくは適宜混合したガスを原料として調製されたプラズマ重合膜等が挙げられる。
【0081】
磁気記録層を非磁性基板上に形成する方法としては、例えば真空蒸着、スパッタリング及びイオンプレーティング等の真空中成膜法等の公知の方法が挙げられる。
保護層を磁気記録層上に形成する方法としては、DC、AC、10kHz〜20MHzの高周波等の電源を用いて、減圧下に於ける原料ガス或いは原料ガスとアルゴンガスのプラズマ放電により、磁気記録層上に成膜する方法等の公知の方法が挙げられる。
【0082】
本発明の組成物を含有して成る層を保護層上に形成する方法としては、例えばナイフコート,バーコート,キスコート(キスローラーコート),ディップコート,リバースロールコート,ダイノズルコート,エクストルージョンノズルコート,グラビヤコート,スピンコート,オフセットグラビヤコート等の公知の方法が挙げられ、中でも磁気記録媒体の形状がテープ状である場合には、リバースロールコート,エクストルージョンノズルコート等、形状がディスク状である場合には、スピンコート,ディップコート等が好ましい。
【0083】
組成物の使用量は、通常保護層表面の面積に対し0.1〜30mg/m2、好ましくは1〜10mg/m2である。使用量が0.1mg/m2より少なくなると、潤滑作用やスチル寿命が十分に発揮されないことがあり、また、30mg/m2より大きくなるとスティックスリップを起こし、走行不良が起きることがある。
組成物を含有して成る層の膜厚は、通常組成物を構成する分子が1分子〜数分子重なった程度の厚さである。
【0084】
また、テープ状磁気記録媒体は、磁気記録層と反対側の非磁性基板表面にバックコート層を有していてもよい。
バックコート層は、結合剤樹脂100重量と無機化合物の粒子及び/又はカーボンブラック30〜400重量とを適当な有機溶媒に混合分散させて得られる塗料を塗布することによって得られる。また、該バックコート層は有機添加剤を含んでいてもよい。
【0085】
結合剤樹脂としては、例えば塩化ビニル系共重合体、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の高分子化合物等が挙げられ、製造しようとする磁気記録媒体の特性及び製造条件等によって夫々単独で用いても組み合わせても用いてもよい。
無機化合物としては、例えば炭酸カルシウム、アルミナ、α−酸化鉄等が挙げられ、これらの粒子は磁気記録媒体に要求される電気抵抗、摩擦特性等からそのサイズを選択すればよい。
【0086】
有機溶媒としては、例えばアセトン,エチルメチルケトン,2−ヘキサノンアセトフェノン,シクロヘキサノン,ベンゾフェノン等のケトン類、ベンゼン,トルエン,o−キシレン,p−キシレン,m−キシレン,ナフタレン,クメン,t−ブチルベンゼン等の芳香族炭化水素類等が挙げられ、使用する結合剤樹脂が適当に溶解するものであればよい。
【0087】
また、有機添加剤としては、本発明の組成物に加えて、通常この分野で用いられる例えば脂肪酸、脂肪酸エステル、分散剤、界面活性剤等が挙げられる。
有機添加剤の使用量は、無機化合物の粒子及び/又はカーボンブラックが100重量に対して0.1〜5重量程度である。
【0088】
磁気記録媒体がテープ状である場合には、バックコート層中に本発明の組成物を含ませておいて、当該組成物の一部を磁気記録層に転写する等の方法を用いて当該組成物を含む層を保護層の上に形成してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
【0089】
【実施例】
実施例1.ミリスチン酸パーフルオロオクチルエチルエステルの合成
ミリスチン酸500g、パーフルオロオクチルエタノール1100g及びトルエン2300mlを混合し、攪拌しながら濃硫酸20gを徐々に加えた。濃硫酸を加えた後、約2時間30分激しく還流させ、共沸水分がなくなるまで反応させた。反応後、反応液を冷却し、脱色炭処理させ、攪拌しながらアセトニトリルを加えて、5〜10℃に氷冷し1時間晶析させた。晶析したものをアセトニトリルで洗浄濾過した後、乾燥してミリスチン酸パーフルオロオクチルエチルエステル1120g(収率75%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は46.0℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.85-0.90(t,3H,-CH3) 1.26(s,20H,-(CH 2 )10-CH3) 1.58-1.65(t,2H,-CH 2 -(CH2)10-) 2.29-2.35(t,2H,-CH 2 -COO-) 2.47(t,2H,-CH 2 -CF2-) 4.35-4.40(t,2H,-COO-CH 2 -)
IR(KBr disk) δcm-1:1747(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0090】
参考例1.パルミチン酸パーフルオロオクチルエチルエステルの合成
パルミチン酸51g、パーフルオロオクチルエタノール102g、トルエン280ml及びp−トルエンスルホン酸1gを使用した以外は、実施例1と同様にして、パルミチン酸パーフルオロオクチルエチルエステル125g(収率89%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は50.6℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.85-0.90(t,3H,-CH3) 1.26(s,24H,-(CH 2 )12-CH3) 1.58-1.65(t,2H,-CH 2 -(CH2)12-) 2.29-2.35(t,2H,-CH 2 -COO-) 2.47(t,2H,-CH 2 -CF2-) 4.35-4.40(t,2H,-COO-CH 2 -)
IR(KBr disk) δcm-1:1747(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0091】
参考例2.ステアリン酸パーフルオロオクチルエチルエステルの合成
ステアリン酸57g、パーフルオロオクチルエタノール98g、トルエン290ml及びp−トルエンスルホン酸1gを使用した以外は、実施例1と同様にして、ステアリン酸パーフルオロオクチルエチルエステル132g(収率91%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は56.8℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.85-0.90(t,3H,-CH3) 1.26(s,28H,-(CH 2 )14-CH3) 1.58-1.65(t,2H,-CH 2 -(CH2)12-) 2.29-2.35(t,2H,-CH 2 -COO-) 2.47(t,2H,-CH 2 -CF2-) 4.35-4.40(t,2H,-COO-CH 2 -)
IR(KBr disk) δcm-1:1747(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0092】
参考例3.オレイン酸パーフルオロオクチルエチルエステルの合成
オレイン酸57g、パーフルオロオクチルエタノール93g及びトルエン340mlを混合し、攪拌しながらp−トルエンスルホン酸3gを徐々に加えた後、約1時間30分激しく還流させ、共沸水分がなくなるまで反応させた。反応後、反応液を冷却し、減圧濃縮させトルエンを除去しn−ヘキサン300mlを加え溶解させた。溶解させたものをカラム処理し、オレイン酸パーフルオロオクチルエチルエステル129g(収率88%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。
IR(KBr disk) δcm-1:1747(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0093】
参考例4.リノール酸パーフルオロオクチルエチルエステルの合成
リノール酸56g、パーフルオロオクチルエタノール93g、トルエン340ml及びp−トルエンスルホン酸3gを使用した以外は、参考例3と同様にして、リノール酸パーフルオロオクチルエチルエステル128g(収率88%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。
IR(KBr disk) δcm-1:1746(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0094】
参考例5.テトラデカニルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステルの合成
n−テトラデカニル無水コハク酸150g、パーフルオロオクチルエタノール510g、トルエン1000ml及び濃硫酸5mlを使用した以外は、実施例1と同様にして、テトラデカニルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステル520g(収率85%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は47.9℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.88(t,3H,-CH3) 1.25(s,24H,-(CH 2 )12-CH3) 1.40-1.75(m,2H,-CH 2 -(CH2)12-CH3) 2.35-2.55(m,5H,CH,-CH 2 -CF2-×2) 2.65-2.85(t,2H,-CH 2 -COO-) 4.38-4.40(q,4H,-COO-CH 2 -×2)
IR(KBr disk) δcm-1:1744(C=O,ester) 1220,1147(C-F,fluoride)
【0095】
参考例6.オクタデシルコハク酸モノパーフルオロオクチルエチルエステルの合成
オクタデシル無水コハク酸460g、パーフルオロオクチルエタノール610g及びトルエン3000mlを混合し、加熱還流して副生する水を除去しながら24時間反応させた。反応後、減圧濃縮させトルエンを除去し、メタノール3000mlに加熱溶解させ、冷却、晶析させた。この溶液を7〜10℃で1時間攪拌後、結晶を濾去し、メタノールで洗浄し、乾燥してオクタデシルコハク酸モノパーフルオロオクチルエチルエステル970g(収率91%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は58.0℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.88(t,3H,-CH3) 1.25(s,32H,-CH2-(CH 2 )16-CH3) 1.40-1.75(m,2H,-CH 2 -(CH2)16-CH3) 2.35-2.55(m,3H,CH,-CH 2 -CF2-) 2.65-2.85(t,2H,-CH 2 -COO-) 4.38-4.40(q,2H,-COO-CH 2 -)
IR(KBr disk) δcm-1:1738(C=O,ester) 1203,1150(C-F,fluoride)
【0096】
参考例7.オクタデシルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステルの合成オクタデシル無水コハク酸50g、パーフルオロオクチルエタノール135g、トルエン280mlを混合し、これに濃硫酸5gを注入後、加熱還流して副生する水を除去しながら、6時間反応させた。反応後5〜8℃に冷却し析出した結晶を濾取した。その後、湿晶のままアセトン300mlに加熱溶解させ、脱色炭処理後冷却、晶析させた。この溶液を10〜15℃で2時間攪拌後、結晶を濾取し、アセトンで洗浄し、乾燥してオクタデシルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステル143g(収率:80%)を白色結晶性粉末として得た。 該化合物は、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析により目的物であることが確認された。また、該化合物の融点は59.1〜60.9℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.88(t,3H,-CH3) 1.25(s,32H,-CH2-(CH 2 ) 16 -CH3) 1.40-1.75(m,2H,-CH 2 -(CH2)16-CH3) 2.35-2.55(m,5H,CH,-CH 2 -CF2-×2) 2.65-2.85(t,2H,-CH 2 -COO-) 4.38-4.40(q,4H,-COO-CH 2 -×2)
【0097】
参考例8.オクタデセニルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステルの合成
オクタデセニル無水コハク酸18g、パーフルオロオクチルエタノール46g、トルエン110ml及び濃硫酸1mlを使用した以外は、実施例1と同様にして、オクタデセニルコハク酸ジパーフルオロオクチルエチルエステル51g(収率81%)を得た。
該化合物は、赤外吸収スペクトル、1H-NMR及びガスクロマトグラフィーの分析結果から、目的とする化合物であることが確認された。また、該化合物の融点は40.5℃であった。
1HーNMR(270MHz,CDCl3) δppm:0.88(t,3H,-CH3) 1.25(s,28H,-CH2-(CH 2 )14-CH3) 1.95-2.00(m,2H,-CH 2 -(CH2)14-CH3) 2.35-2.55(m,5H,CH,-CH 2 -CF2-×2) 2.65-2.85(t,2H,-CH 2 -COO-) 4.38-4.40(q,4H,-COO-CH 2 -×2)
IR(KBr disk) δcm-1:1747(C=O,ester) 1204,1150(C-F,fluoride)
【0098】
実施例2.本発明の組成物の製造
一般式[1]と一般式[2]とで示される化合物を表1に示した割合で混合して本発明の組成物を得た。
【0099】
実施例3〜30.本発明の潤滑剤を用いた磁気記録媒体であるデジタルビデオカメラ(DVC)テープの製造
厚さ6.5μmのポリエチレンテレフタレート製フィルムを非磁性基板とし、その上に厚さ200nmのコバルト蒸着型磁気記録層、厚さ10nmのエチレンを原料としたプラズマ重合膜から成る保護層をこの順序で常法に従って形成し、該保護層の上に、表1に示す所定の本発明の潤滑剤を所定量(mg/m2)含んでなる層(潤滑層)を常法に従って形成した。尚、保護層を設けた後、磁気記録層と反対側の非磁性基板表面にカーボンブラック/フェノキシ樹脂/ポリウレタン樹脂=50/25/25の配合比のバックコート層を塗布によって設けた。これを6.35mm巾に切断して本発明の潤滑剤を用いたDVCテープを製造した。
【0100】
比較例1〜29.
本発明の潤滑剤を含んでなる層の代わりに、表2に示す所定の化合物を所定量(mg/m2)含んでなる層(潤滑層)とした以外は実施例3と同様にしてDVCテープを製造した。尚、実施例2〜30及び比較例1〜29で使用した化合物の構造式は以下の通りである。
【0101】
・A群
A−1 C1327COOCH2CH2817
【0102】
A−2 C1327COOC49
【0103】
A−3 C1531COOCH2CH2817
【0104】
A−4 C1735COOCH2CH2817
【0105】
A−5 C1733COOCH2CH2817
【0106】
A−6 C1327COOCH2CH2OCH2CH2OC917
【0107】
A−7 C1531COOC49
【0108】
A−8 C1735COOC49
【0109】
A−9 C1733COOC49
【0110】
A−10 C1731COOCH2CH2817
【0111】
・B群
B−1
【0112】
【化11】
Figure 0004096075
【0113】
B−2
【0114】
【化12】
Figure 0004096075
【0115】
B−3
【0116】
【化13】
Figure 0004096075
【0117】
B−4
【0118】
【化14】
Figure 0004096075
【0119】
B−5
【0120】
【化15】
Figure 0004096075
【0121】
実験例1.DVCテープの特性の検討
実施例3〜30及び比較例1〜29で得られたDVCテープについて、摩擦係数及びスチル寿命を下記の方法に従って測定した。また、同DVCテープの潤滑剤層上の結晶析出の有無も下記方法により観察した。
【0122】
(摩擦係数の測定)
2mmφ、0.2SのSUS303ピンに所定のDVCテープを90゜抱きつけ、0.1Nの荷重を与えた後、18.8mm/Sで100パスさせ、テンションピッックアップによって張力を測定し、オイラーの式によって各パス毎の摩擦係数を求め、その最大値を摩擦係数として表1に示した。
・判定基準
磁気記録媒体の摩擦係数は、一般に0.32以下であれば実用上問題なく、0.25以下であればDVCテープ用として特に優れているといえる。
【0123】
(スチル寿命の測定)
改造DVCを使用し、0℃又は20℃で10分間記録を行った後、再生した。再生5分後に静止状態とし、この時点から、画像及び出力のチェックをして何れかに異常を生じた時点迄の時間をスチル寿命とした。
・判定基準
スチル寿命は、長いほど好ましいが、実用上は30分以上であることが望ましい。
【0124】
(潤滑剤層上の結晶析出の有無の観察)
30℃、湿度90%の条件下でDVCテープを3週間保存し、100倍率の光学顕微鏡で潤滑剤層表面の結晶析出の有無を観察した。
・判定基準
○:特に結晶は認められない。(耐候性良好)
△:一部に粒状の結晶が認められるが実用上は問題ない。(耐候性良好)
×:粒状或いは針状の結晶が全面に見られ実用上の問題あり。(耐候性不良)
【0125】
(結果)
実施例3〜30で得られたDVCテープに於ける結果を表1に示す。
【0126】
【表1】
Figure 0004096075
【0127】
比較例1〜29で得られたDVCテープに於ける結果を表2に示す。
【0128】
【表2】
Figure 0004096075
【0129】
表1及び2から明らかなように、A群の化合物又はB群の化合物のみを潤滑剤として使用し製造した磁気記録媒体と異なり、A群の化合物とB群の化合物とから成る本発明の組成物を潤滑剤として含んで成る磁気記録媒体は、その組み合わせやその比率に拘わらず、摩擦特性に優れ、スチル寿命が十分長く、且つある程度の温度及び湿度の変化に対して結晶を析出することがない、即ち耐候性にも優れていることが判った。
【0130】
また、A−1の化合物を用いた実施例5〜7は、A−2の化合物を用いた実施例12〜14より優れた走行耐久性を示すことが判る。
更に、実施例5は、A−3〜A−10を用いた実施例21〜27及び30に比べ潤滑剤として総合的に優れた特性を示すことが判る。
これらのことは、一般式[5]で示される化合物がA−2〜A−10の化合物より優れた特性を有していることを示す。
【0131】
【発明の効果】
本発明は、走行耐久性、スチル寿命、耐候性に優れた磁気記録媒体を製造し得る組成物、並びに該組成物を用いた磁気記録媒体を提供するものである。

Claims (11)

  1. 一般式[1]
    1−COO−R2 [1]
    (式中、R1はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R2はフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基を表す。)で示される化合物(A)と、一般式[2]
    Figure 0004096075
    式中、R3はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R4及びR5は夫々独立して一般式[4]
    −R 7 −Z [4]
    (式中、R 7 は酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖を表し、Zはフルオロアルキル基を表す。)で示される基又は水素原子を表す。但し、R4又はR5の少なくとも一方は一般式[4]で示される基である。で示される化合物(B)とを含んで成る潤滑剤組成物。
  2. 2が一般式[3]
    −R6−Y [3]
    (式中、R6は酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖を表し、Yはフルオロアルキル基を表す。)で示される基である、請求項1に記載の潤滑剤組成物。
  3. 一般式[3]のR6が1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜6のメチレン鎖であり、Yが1〜41個のフッ素原子を有する炭素数1〜20のフルオロアルキル基である、請求項2に記載の潤滑剤組成物。
  4. 一般式[]の が1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜6のメチレン鎖であり、は1〜41個のフッ素原子を有する炭素数1〜20のフルオロアルキル基である、請求項に記載の潤滑剤組成物。
  5. 一般式[1]に於いて、R1は炭素数6〜24のアルキル基、1〜4個の二重結合を有する炭素数6〜24の脂肪族炭化水素残基、1〜41個のフッ素原子を有する炭素数6〜24のフルオロアルキル基、又は1〜41個のフッ素原子を有し、1〜4個の二重結合を有する炭素数6〜24の含フッ素脂肪族炭化水素残基であり、R2は炭素数1〜26のアルキル基、1〜4個の二重結合を有する炭素数1〜26の脂肪族炭化水素残基、1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜26のアルキル基、1〜4個の二重結合を有し、主鎖中に1〜4個の酸素原子を有する炭素数1〜26の脂肪族炭化水素残基、1〜53個のフッ素原子を有する炭素数1〜26のフルオロアルキル基、1〜53個のフッ素原子を有し、1〜4個の二重結合を有する炭素数1〜26の含フッ素脂肪族炭化水素残基、1〜53個のフッ素原子を有し、1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜26のフルオロアルキル基、又は1〜53個のフッ素原子を有し、1〜4個の二重結合を有し、1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜26の含フッ素脂肪族炭化水素残基であり、一般式[2]に於いて、R3は炭素数6〜24のアルキル基、1〜4個の二重結合を有する炭素数6〜24の脂肪族炭化水素残基、1〜49個のフッ素原子を有する炭素数6〜24のフルオロアルキル基、又は1〜49個のフッ素原子を有し、1〜4個の二重結合を有する炭素数6〜24の含フッ素脂肪族炭化水素残基であり、 4 及びR 5 は夫々独立して水素原子又は一般式[4]で示される基であり(但し、少なくとも一方は一般式[4]で示される基である)、一般式[4]に於いて、R は炭素数1〜6のメチレン鎖、又は1〜4個の酸素原子を主鎖中に有する炭素数1〜6のメチレン鎖であり、Zは1〜41個のフッ素原子を有する炭素数1〜20のフルオロアルキル基である、請求項1に記載の潤滑剤組成物。
  6. 一般式[1]で示される化合物(A)が一般式[5]
    8−COO−R9−Rf [5]
    (式中、R8は炭素数13のアルキル基を表し、R9は炭素数2〜6のメチレン鎖を表し、Rfは炭素数7〜20のパーフルオロアルキル基を表す。)で示される化合物である請求項1に記載の潤滑剤組成物。
  7. 一般式[1]で示される化合物の融点が、一般式[2]で示される化合物のそれより低いことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の潤滑剤組成物。
  8. 非磁性基板、磁気記録層、保護層及び請求項1〜の何れかに記載の組成物を含有して成る層がこの順序で形成されている磁気記録媒体。
  9. 磁気記録層が、金属薄膜層である請求項に記載の磁気記録媒体。
  10. 非磁性基板が可撓性である請求項に記載の磁気記録媒体。
  11. 一般式[1]
    1−COO−R2 [1]
    (式中、R1はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R2はフッ素原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい脂肪族炭化水素残基を表す。)で示される化合物(A)と、一般式[2]
    Figure 0004096075
    式中、R3はフッ素原子を含んでいてもよい高級脂肪族炭化水素残基を表し、R4及びR5は夫々独立して一般式[4]
    −R 7 −Z [4]
    (式中、R 7 は酸素原子を含んでいてもよいメチレン鎖を表し、Zはフルオロアルキル基を表す。)で示される基又は水素原子を表す。但し、R4又はR5の少なくとも一方は一般式[4]で示される基である。で示される化合物(B)とを含んで成る磁気記録媒体用潤滑剤。
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