JP4095030B2 - 特に袋用の密閉されたドッキング構成、環境から隔絶した状態で容器に充填及び容器を空にする方法 - Google Patents

特に袋用の密閉されたドッキング構成、環境から隔絶した状態で容器に充填及び容器を空にする方法 Download PDF

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Description

本発明は、2つの環境から実質的に隔絶した2つの容器の間の密閉されたドッキング構成に関する。それぞれの容器は少なくとも部分的に実質的な可撓性を有し、特に袋状で、並びに連結要素と気密に結合可能であるか又は結合されている。連結要素が相互に気密に取り付けられている場合、この構成は気密に密閉可能であるか又は密閉されていてかつ開放可能である。更に、本発明は前記の連結要素、並びに環境から隔絶して容器に充填及び容器を空にする方法に関する。
産業・工業の多くの分野、例えば食品加工、化学又は製薬において、散荷又は流体の形態をとる製品がある。このような製品を、固定された第1の容器から輸送可能な第2の容器への詰め替え、または輸送可能な容器から固定された容器への移し替えの作業を行うことがある。その際、これらの分野では、製品の汚染及び/又は製品による環境汚染を抑制することが多くの場合考慮される。極微量で人体に著しく毒性に作用する製品が多く存在し、空気の作用に極めて敏感に反応する製品もまた存在するため、産業の立場から、隔絶された又は少なくとも無塵の状態で容器への充填又は容器からの取り出しが可能な、有効な連結要素並びにドッキング構成が開発された。従来、したがって工業的には二重折り技術をもって製品を容器に充填していた。この二重折り技術は有効ではあるが、技術的な構造並びに使用する材料のため、非常に高価であることも明らかである。
特許文献1から、この分野に属する、2つの環境から隔絶された容器の間の密閉したドッキング構成の一つが公知である。このドッキング構成は一つのドアを備えた強固な環状のフランジを有している。このフランジ並びにドアは好ましくは硬質プラスチックから製造されている。袋の形態に構成可能なこの容器は、好ましくは軟質のプラスチック材料からなる。プラスチックは、材料コストを低く抑えておくために提案されている。それは、この袋の使用が1回に限定されているためである。このドッキング構成の問題は、封をするために用いるカム機構を備えたフランジの加工が構造上極めて高価な点である。これにより、使い捨て品の製造コストが不適切に上昇し、更に取り扱い困難ゆえユーザーを遠ざけている。
ドイツ連邦共和国実用新案第695 04 581号明細書(DE 695 04 581 T2)
従って、本発明の課題は、先行技術の問題を解決し、特に取り扱い容易で、製造コストが低下する、この分野に属する密閉したドッキング構成及びこのドッキング構成に属する連結要素並びに環境から隔絶して散荷又は流体を容器に充填する方法を更に開発することである。
前記の課題は、ドッキング構成に関して、本発明により、開閉のために弾性変形可能な各連結要素により解決される。
更に、それぞれの連結要素は少なくとも1つのスリットもしくは通路を有する。このスリットもしくは通路は基本の状態(初期状態)では、特に少なくとも1つの密閉要素によって気密に密閉されていて、対応する容器への充填及び/又は対応する容器からの取り出しのために圧力を印加することにより好ましくは制御されかつ/又は調節されて開放可能にすることを考慮してもよい。
本発明の場合には、更に、第1の連結要素が圧力印加装置と結合可能とするか又は圧力印加装置を備える。圧力を印加することにより第1の連結要素は開放可能である。そして、第1の連結要素が他の第2の連結要素に気密に取り付けられている場合には、圧力印可による第2の連結要素の開放も提案される。
更に、本発明によるドッキング構成は、他の連結要素に取り付けられていない連結要素を確実に保持するために少なくとも1つの密閉装置を備える。このときこの密閉装置は、圧力が印加される際に第1の連結要素のスリットの開放を好ましくは抑制することを特徴とする。
特に、本発明によるドッキング構成は、好ましくは、隆起部、平らな棒状及び/又は遮断壁などの形態の停止部を備えた、少なくとも1つの案内装置、及び/又は一方で少なくとも1つの溝部又は切欠部、及び/又は他方で少なくとも1つの連結要素とかみ合うための延出部又は突出部及び/又は密閉装置を有することを特徴とし、その際、この案内装置は特に相互に当接すべき2つの連結要素のスリットが整列することを確実にする。
更に、本発明のドッキング構成は、2つの連結要素の気密な当接が相互に外れるか又は連結要素とそれに所属する密閉装置とが外れることを抑制するための少なくとも1つの安全装置を有することを特徴とする。好ましくはこの安全装置は案内装置によって包囲されている。
また、案内装置及び/又は安全装置は、圧力印加装置を備えた第1の連結要素によって包囲されていることが提案される。
本発明によるドッキング構成は、特に連結要素の上側が横方向に又は軸方向に結合可能であることも特徴とする。例えば2つの対応する連結要素の上側が、横方向、つまり横方向に相互に滑動可能であり、場合により、例えば前記の案内装置を使用して滑動可能である。
さらに、この連結要素は、特にその上側は、本発明によるドッキング構成が連結要素の軸方向のドッキングによって得られるように構成することも可能である。
このために、一方の連結要素は、少なくとも1つの軸方向の案内装置を、特に、ほぼ周設する連続的又は不連続的な軸方向の端部延出部を、ドッキングすることを予定する上側に有する。この端部延出部は、ドッキングすべき第2の連結要素とほぼ気密で、固定されたかつ/又はロック可能な閉鎖を生じるように寸法決めされている。例えば、対応する連結要素の相互に向かい合う上側がほぼ平滑な表面を有する場合には、例えば連結要素の対向する側、特に長手方向の側に沿った2つの別々の軸方向の個々の端部延出部から構成される軸方向の端部延出部によって、本発明によるドッキング構成を気密に固定可能である。
本発明の他の実施形態の場合には、連結要素の連結すべき側は連続して周設される軸方向の突出部、例えば縁部又は端部の形の突出部を有する。この突出部は全体の周囲を介して第2の連結要素に取り付け可能にし、それにより気密なドッキングを可能とする。本発明は、この場合に、連結すべき連結要素の表面の少なくとも1つが、少なくとも1つの連続して周設される軸方向の突出部を有し、この軸方向の突出部は全体の周囲にわたって、第2の連結要素との特に気密な取り付けを実施可能である。このようにして、連結要素の相互に向かい合う側の大きな面積範囲が相互に接することなく、第2の連結要素の気密なドッキングが生じる。
他の本発明による実施形態の場合には、一方の連結要素だけが、連結すべき側に前記した周設される軸方向の縁部又は突出部を有する。他方で、第2の連結要素のドッキングを予定する側は、特に第1の連結要素の周設された縁部との連結する領域内で、ほぼ一体的に、特に平らな面である。
一般に、環境から隔絶した状態で充填するためには、少なくとも、周設される軸方向の突出部及び開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部が、第2のドッキングすべき連結要素の上側に、特に気密に取り付け可能である場合に十分である。その際、特に第1の連結要素の上側の少なくとも周設された軸方向の突出部が第2の連結要素の上側の周設された軸方向の突出部との特に気密な取り付けが可能であり、かつ第1の連結要素の上側の開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部は第2の連結要素の上側の開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部との特に気密な取り付けが可能である。この実施形態は、本発明の場合のドッキング構成がほぼ同一の2つの連結要素から構成される。それによりそれぞれ異なる構成であるが、しかしながら適合する形状で対応する連結要素を準備しなければならないという必要性はない。
連結要素を固定するために、周設された軸方向の突出部にも、軸方向の端部延出部が連続的又は不連続的に、その内壁及び/又は外壁上に、特に外壁上に取り付けられていてもよい。この場合、案内装置として設けられた連結要素の上側での連続的又は不連続的な軸方向の端部延出部はその側壁に装着可能となっているか又は連結要素の組み込まれた構成部材であってもよい。例えば連結要素の側壁の軸方向の延長部が、第2の連結要素への取り付けを予定された周設される縁部又は突出部を形成する場合に、案内装置として機能する軸方向の端部延出部は曲線状端部の外側に存在し、かつ軸方向へこの端部を越えて延出している。
この端部延出部に対して更に、又はこの端部延出部とは別に、本発明による連結要素はロック装置によって固定可能である。例えばドッキングした連結要素は相互に隣接して位置するレール又は差し込みモジュールを有してもよい。このレール又は差し込みモジュールを介して固定するために締め部ストリップをガイド可能であるかもしくは相互に入り込んで差し込み可能である。更に、ドッキングした連結要素を公知のように締め部閉鎖により又は締め部により、特に一時的に固定することも可能である。
更に、好ましい実施形態の場合には、本発明によるドッキング構成の少なくとも1つの連結要素の少なくとも一方の側が、特にドッキングすることを予定する側が、少なくとも部分的に付着層及び/又は接着層を有する。好ましい付着剤及び接着剤は、相互に結合した連結要素の分離を一般に再び許容するが、同時に例えば完全に詰め替えられていない散荷と、好ましくは持続的に結合するために十分な付着能力を提供する。前記した、相互に当接した曲線状端部もしくは周設された突出部を介して連結する場合には、付着剤又は接着剤は、好ましくは連結要素のドッキングすべき上側のこの曲線状端部により取り囲まれた領域にだけに配置する。1つの実施形態の場合には、連結要素の連結すべき両方の側が付着剤又は接着剤を備える。もちろん、通常、第1の連結要素の連結を予定する側だけが付着又は接着剤を備えていることで全く十分である。このようにして、連結要素の分離の際に、例えば充填工程の完了後に、通路スリット内に残留する又は通路スリットに付着して残留する、完全には移送されなかった散荷が周囲環境を汚染することは十分に防止される。充填工程の後に連結要素の領域内に残留している粉塵状の又は微細粒の製品は、接着剤によって結合され、もはや周囲環境内へ漏れ出ることはない。特に、環境汚染又は健康被害を生じるおそれのある製品の取り扱い時に、付着層又は接着層の使用は好ましい。同様にその下層から引き剥がし可能な接着層を使用することは好ましいと判明している。例えば両面の接着性の接着テープ又は接着シートが適している。その際、一方で接着基材、つまり例えば連結要素の上側との信頼できる持続的な結合を達成し、かつ他方で第2の付着層又は接着層で散荷による残留汚染の防止を確実にするために、それぞれのシート側の接着特性はその特別な用途に調節されている。
本発明による他の実施形態の場合に、連結要素が、実質的に環境から隔絶した状態で、少なくとも1つの、特に半透明又は透明の、可撓性を有する容器と結合しているか又は結合可能であり、少なくとも1つの取り出し装置を、特にスプーン、スパチュラ又は、特に試料の取り出しのための特に密閉可能な容器の形態で有している。
この場合に、取り出し装置が部分的に、特にその後方端部又は下方端部で、可撓性を有する容器と結合可能であるか又は結合していることを考慮可能である。可撓性を有する容器中に取り出し装置が既に設けられているため、確実でかつ簡単な方法で、本発明によるドッキング構成を作る、対応する本発明による連結要素を備えた容器から少量の材料を取り出し可能である。試料の取り出し用に設けられた、取り出し装置を有する容器は、好ましくはその大きさがそれぞれ必要な試料の量及び必要な取り出し容器に調節されている。このように、試料の量は、容器を損傷させないか又は容器の他の永久的な開口部もしくは密閉装置を取り付ける必要なく、次の分析のために容器から取り出される。従って、同様に、特に健康に有害な物質及び/又は環境に外のある物質の試料取り出し時に、特に例えば継続的に空気を送風する整備されかつ隔離された室内で作業しなければならない必要性はない。
更に、本発明によるドッキング構成は、それぞれの容器が対応する連結要素に、好ましくはその連結要素のスリットの領域内で取り付けられ、特に溶接されていることを特徴とする。
この場合に、それぞれの容器は対応する連結要素のスリットの内面に取り付けられていることも考慮できる。
更に、このスリットは線分状又は十字状に形成されていることが考慮される。
この場合、少なくとも一方の、特にそれぞれの連結要素は食品に適合するプラスチック、例えばEPDM、及び/又はシリコーンを有するか、又は少なくとも一方の、特にそれぞれの連結要素は散荷の材料を有するか又は散荷の材料、特にポリエチレン又はポリプロピレンからなるか又は、少なくとも部分的に、特に散荷と接触する箇所に、実質的に散荷の材料を有するか、実質的に散荷の材料、特にポリエチレン又はポリプロピレンからなる被覆を有することも提案される。特に好ましくは、この関連においてLD−ポリエチレンを成分として又は連結要素用の材料又はその連結要素の被覆として用いられる。この本発明による手法は、例えばプラスチック顆粒の移し替えの場合に、例えば後続する加工装置、例えば押出機又は射出成形機に移し替える場合に好ましいことは明らかである。この場合に、例えば特に電気絶縁体に使用するような高純度プラスチック製品を仕上げる際には特に、連結要素もしくはその被覆の材料は多数の移し替える、例えば顆粒状のプラスチック材料に適合可能である。移し替え時に生じる連結要素の摩耗又はその連結要素からはがれ落ちる粒子でさえ、本発明によるこの実施形態の場合には、散荷の材料の純度に不利な影響を及ぼさない。
本発明の場合には、それぞれの連結要素は、好ましくは金属からなる少なくとも1つのバネ要素を有することも考慮される。
更に、本発明によるドッキング構成は、容器、連結要素及び/又は密閉装置波共通して再利用可能であることを特徴とする。
最終的に、本発明は、取り出すべき容器が、充填ユニット又は生産ユニットの一部であり、かつ充填すべき容器が袋又はコンテナ容器を有するか、又は取り出すべき容器が袋又はコンテナ容器であり、かつ充填すべき容器が生産ユニットの一部であることが考慮される。
本発明において、更に、連結要素は環境から隔絶した状態で容器に充填及び/又は容器を空にするために、固定又は取り外し可能でかつ実質的に環境から隔絶されて、第1の側、特に下側で、少なくとも1つの少なくとも部分的に実質的な可撓性を有する容器と結合しているか又は結合可能である。その際、この連結要素は少なくとも部分的に弾性変形可能であり、かつ第2の側、特に表側を有する。この表側は、第2の連結要素の第2の側、特に表側とほぼ気密にかつ特に可逆的にドッキング可能である。その際、前記の連結要素は基本の状態として閉じていて、弾性変形下に、特に少なくとも1つのスリットを介して可逆的に開放可能である。その結果、連結要素の第1の側から第2の側への通路が生じる。
その際、本発明において、連結要素の上側は、少なくとも1つの連続して周設される軸方向の突出部を有する。この軸方向の突出部は全体の周囲にわたって、第2の連結要素との特に気密な取り付けを実施可能とすることを考慮してもよい。
本発明の好ましい実施形態は、少なくとも、周設される軸方向の突出部及び開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部が、第2のドッキングすべき連結要素の上側に、特に気密に取り付け可能な場合に十分である。その際、特に第1の連結要素の上側の少なくとも周設された軸方向の突出部が第2の連結要素の上側の周設された軸方向の突出部との特に気密な取り付けが可能である。また、第1の連結要素の上側の開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部は、第2の連結要素の上側の開放可能な通路又はスリットの枠部又は境界部との特に気密な取り付けが可能であることを特徴とする。
この場合、別の実施形態において、実質的に軸方向の案内装置、特に連続して周設される又は不連続的な軸方向の端部延出部が、上記の連結要素の表側に、特に周設された軸方向の突出部に、ドッキング可能な第2の連結要素と気密で、固定されたかつ/又はロック可能な閉鎖を形成するために存在する。
好ましい実施形態において、この連結要素は少なくとも1つの案内装置を有する。この案内装置は少なくとも1つの溝部又は少なくとも1つの切欠部又は延出部又は突出部を、特に、上側と下側とが結合する少なくとも一方の側面の領域内で、第2の連結要素及び/又は密閉装置とかみ合うために有する。
連結要素の少なくとも一方の側が、特に第2の連結要素との環境から隔絶されたドッキングのために予定された第2の側が、少なくとも部分的に付着剤及び/又は接着剤、特に付着層及び/又は接着層を有することを特徴とするような実施形態も好ましい。適当な接着剤及び付着剤は、一般にそれ自体が散荷の汚染を行うことがない。その上、特に食品及び/又は調剤薬品の状態で、もしくは食品法もしくは医薬品法の観点で問題がない。
さらに、本発明において、可撓性を有する容器の収容開口部の周辺の縁部領域は、連結要素の第1の側で、通路の周縁部、特に第1の側に少なくとも隣接する、基本の状態で相互に気密に当接する壁部と、第1の側の面と、又は第1の側及び第2の側とを結合する側と、締め部ベルト又は締め部ゴムを用いて又は用いずに、気密に結合しているか又は結合可能であることを考慮可能である。
本発明による連結要素は、さらに、ドッキング可能な第2の連結要素と気密な及び/又は形状結合する密閉を形成するために、前記の連結要素の第2の側で、特に周設された、連続の又は不連続の軸方向の縁部を有することを特徴とする。
一実施形態において、少なくとも1つの、環境から隔絶して結合した、特に半透明又は透明の、可撓性を有する容器を有する。その容器内に少なくとも1つの取り出し装置が、特にスプーン、スパーテルの形態で又は特に密閉可能な容器の形態で存在する、本発明による連結要素が考慮される。
特に環境から隔絶した状態で容器へ充填する方法及び/又は容器を空にする方法に該当する課題は、本発明において、連結要素が少なくとも部分的に弾性変形可能であり、特に弾性の基体を有し、かつ第2の側、特に上側を有し、この上側は第2の連結要素の第2の側、特に上側と、ほぼ気密でかつ、特に可逆的にドッキング可能である。このとき、前記の連結要素は基本の状態で密閉されていて、かつ弾性変形して少なくとも1つの通路を、可逆的に、特に前記の弾性気体中で開放可能である。その結果、連結要素の第1の側から第2の側へ通じる通路が存在することにより解決される。
その際、本発明において、第1の連結要素及び/又は第2の連結要素は、ドッキング構成を作る前に、少なくとも1つの密閉装置、例えば密閉締め部を介して気密に密閉されていることを考慮してもよい。
好ましい実施形態の場合には、それぞれの連結要素が少なくとも1つのスリットを有する。このとき、第1の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加する。それにより、第1の容器から第2の容器への通路を形成させながら、第1の連結要素に気密に取り付けられている第2の連結要素の開放を行うことが考慮されている。
別の実施形態は、それぞれの連結要素が少なくとも1つのスリットを有する。このとき、第1の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加し、かつ第1の連結要素に気密に取り付けられている第2の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加する。それにより第1の容器から第2の容器への通路を形成させることを特徴とする。
取り出すべき容器に取り出し工程の間に複数回短時間圧力を印加することは好ましい。
さらに、本発明において、第1の容器は固定されていて、第2の容器が運搬可能となっていてもよい。
本発明の他の実施形態において、第2の容器が単に第2の連結要素の領域内で可撓性を備えて構成されている。
さらに、本発明において、第2の容器が充填装置又は生産装置の構成部材であるか、又は生産装置と結合していて、かつ第1の容器は充填装置又は生産装置を介して充填されるか、又は生産装置を第1の容器を介して充填することが考慮される。
第1の連結要素を介して第2の連結要素を気密にずらし、その際に第2の連結要素の上側を気密に、特に横方向に第1の連結要素の上側を介してずらす。このとき、特に第2の連結要素の縁部の形の、特に長手方向縁部の形の、特に対向している第2の案内装置は、特に第1の連結要素の溝部の形の、特に対向する側にある対応する第1の案内装置とかみ合わせる方法は好ましいことが明らかとなった。
その際、本発明において、第1の連結要素を気密に密閉する密閉装置、特に密閉締め部は、第2の連結要素の縁部を第1の連結要素の溝部中へ押し込む場合に下へ滑動させることを考慮可能である。
この関連において、第2の連結要素は前面に停止部を有し、その際、第1の連結要素をこの停止部に当接するまで第2の連結要素に押し込むことが好ましいのは明らかである。
連結要素の上側を、軸方向に、特に少なくとも1つの軸方向の案内装置を介して結合させることが好ましいのは明らかである。
本発明は、従って、本発明による方法に基づき、少なくとも部分的に、実質的な可撓性を有する容器の充填もしくは取り出しのために、ドッキング構成を構築し、連結要素をこの連結要素と結合する容器への入口の開放のために弾性変形させることにより、有効な汚染のない散荷及び/又は流体の移し替えを確実にし、構造的に簡単な構造が高い信頼性及び安全性を提供することが基本的に理解される。これにより、技術不足に基づく故障をほとんど排除可能にすることにより、わずかな製造コスト及び材料コストを実現する。
さらに、本発明によるドッキング構成は、容器への充填又は容器からの取り出しの際に、全ての横断面を貫通開口部として準備する。対照的に、公知の二重折り技術では、この二重折り取り付け部が横断面を減少させてしまう。
本発明によるドッキング構成並びに連結要素は、充填装置又は製造装置から直接可撓性を有する容器への特に環境から隔絶した状態での充填に適している。同様に、このドッキング構成及び連結要素は、例えば袋、製造装置、調製装置、押出機もしくは射出成形機及びブロー成形機に汚染させずに充填するかもしくはそこから取り出すために、問題なくかつ確実に使用できる。例えば薬学的生成物の合成の際の出発材料又は薬学的中間生成物又は最終生成物、さらに調製された生成物を使用する際に、もっぱら製造を予定する材料だけを使用することを保証することが特に重要である場合に、本発明によるドッキング構成もしくは本発明による連結要素が好ましいのが明らかである。同様に、本発明によるドッキング構成を介して顆粒を直接プラスチック加工装置へ、例えば押出機へ充填することにより、例えば高純度のプラスチックが得られる。従って、本発明によるドッキング構成を用いる場合には、汚染のない作業の観点で何らかの損失を受けることなく、生産装置において充填工程もしくは取り出し工程は著しく簡単でかつ安価となる。本発明による連結要素及びドッキング構成は、従って、散荷の残留物で環境を汚染することがないことを確実にし、かつ移動すべき散荷も環境からの物質及び粒子により汚染されないことを確実にする。同様に、この関連において、本発明によるドッキング構成及び連結要素のために使用される材料もしくは被覆材料を、充填すべき散荷に適合させることにより残留汚染を完全に防止できることが意外にも見出された。この場合には、例えばポリマー顆粒の場合に、移し替えの場合であっても生じる連結要素での摩耗が散荷の汚染を引き起こさない。本発明による連結要素もしくはドッキング構成は従って環境保護並びに製品保護にも寄与する。
本発明によるドッキング構成の実施例について図面を用いて詳細に説明する次の記載から、本発明の他の特徴及び利点を明らかにする。
図1に示すように、本発明によるドッキング構成は、第1の連結要素1を有する。この連結要素1は、縦方向長さLの縦長な弾性体である。この弾性体は各側面2において長方形に構成された溝部3を備える。この溝部3は、側面2に、弾性体の下側4から溝部3までと、上側5から溝部3までとが各側面2上でそれぞれ幅h及び深さtの延出部6を構成するように配置されているため、この弾性体の前面7及び背面8はそれぞれ最大幅bを有する。したがって溝部3の間隔はb−2tの寸法である。側面の間の中央部には弾性体中に通路もしくはスリット9が設けられている。この通路もしくはスリットは上側5から下側4まで貫通するように構成されている。このスリットは弾性体の縦方向長さLよりも短く、好ましくは50から600 mmの範囲内の長さである。第1の連結要素1には、例えば袋10の形態の容器が取り付けられていて、この袋10は通路もしくはスリット9によって形成された弾性体の内側面11(図2参照)と溶接されていてもよい。
第1の連結要素1は図1では外側からの力がかけられていない状態であり、従って、通路もしくはスリット9が気密に閉じている状態である。この閉鎖した状態で、袋10の内部は環境に対して密閉されている。この目的のために、スリット9の内側面11は付加的な密閉要素(図示せず)、例えばリップ又は隆起部を備えてもよい。
図2は、第1の連結要素1が部分的に開いている状態を示す。この状態は第1の連結要素1がその前面7及び背面8に力(図2では矢印Dで示されている)をかけた場合に生じる。この開いている状態で、第1の連結要素1のスリットの内側面11に溶接された袋10には、内容物を計量して充填またはその袋10から取り出し可能である。外側からかけた力を第1の連結要素から取り除くと、この弾性要素は図1に示す閉じ状態に再び戻る。
図3は、第1の連結要素1用の密閉締め部12の形状としての密閉装置を、本発明によるドッキング構成の他の構成部材として図示する。この密閉締め部12は、実質的に形状安定性材料、例えば硬質プラスチックで形成した基板部13を有し、この基板部は横側に間隔bで相互に隔てられて配置された、縦方向長さLの壁部14を有する。この壁部14には縁部15が形成されているため、基板部13の両側の壁部14では切欠部16が形成される。この場合、この幅h及び深さtを有する切欠部16は、延出部6が切欠部16内にかみ合うために、この密閉締め部12が第1の連結要素1上で摩擦結合可能であるような寸法を有している。
図4は、密閉締め部12の形状安定性により第1の連結要素1のスリット9の意図しない開放を防止する、つまり袋10の開放を防止するために、図3の密閉締め部12を図1及び図2の連結要素1に取り付けた構造を示す。密閉締め部12又は第1の連結要素1は、それぞれ程度に差があるが滑動するように構成された適合精度で小さな隆起部、歯又は同等のもの(図示せず)を有し、これらは対応するように構成された第1の連結要素1もしくは密閉締め部12の雌型(図示せず)に噛合可能となっていて意図しない滑動及び袋10の開放を防止するものの、この結合は圧力をかければ簡単に外せる。
図5は、エラストマー成形体からなる本発明によるドッキング構成の第2の連結要素17’を示す。この連結要素は密閉締め部12とほぼ同様の構造を有し、切欠部16’をなすように、基板部13’、壁部14’及び縁部15’を備える。この基板部13’は、更に、第1の連結要素1と同様の貫通しているスリット9’を備える。この基板部のスリットの内側面に可撓性を有する第2の容器が袋10’の形で、例えば溶接して取り付けられている。更に、第2の連結要素17’は、前面7’の遮断壁の形態の停止部18’を有する。
図6は、本発明によるドッキング構成20を示す。このドッキング構成は図1もしくは4に示した第1の連結要素1と、図5の連結要素17’に相当するが、側面7’に遮断壁の形態の停止部18’のない第2の連結要素17’’とからなる。図6において使用された参照符号は、図4及び5について既述の事項を表す。ドッキングは連結要素1及び17’’の上側5が側面から相互に滑動させることにより達成される。もちろん、同様に、停止部18’を備えた連結要素17’と同様の第2の連結要素を備えたドッキング構成も考えられる。
図7は、ドッキングする直前のドッキング構成20’の他の実施形態における第1の及び第2の連結要素1’、17’’’を示す。図6によるドッキング構成は連結要素1、17’’を側面でもしくは横方向で相互に案内して気密なユニットを形成するのに対して、連結要素1’、17’’’は特に上側5’及び5’’が軸方向でのドッキングを行うように構成している。下側4’及び4’’に、可撓性を有する容器が通常は環境から隔絶して取り付けられるが、見やすさのためここでは図示しない。第1の連結要素1’の上側5’は、第2の連結要素17’’’の上側5’’の輪郭形状にほぼ対応する輪郭形状を有する。環境から隔絶するようにドッキングさせる場合には、曲線状の端部22及24を相互に重ね合わせる。連結要素1’の長手方向側に対向して設置されたガイドレール26及び28によって、軸方向のドッキングが容易になり、こうして得られたドッキング構成は実質的に安定しかつ周囲環境からの隔絶性が高まる。可撓性を有する容器は、図1、4及び5と同様に、連結要素の基本の状態で閉鎖しているスリット9’’と直接結合しているかもしくはその通路壁部と直接結合している。これとは別に、内側から並びに外側から可撓性を有する容器を環境から隔絶して、例えば弾性のプレテンション下で取り付けるために、連結要素1’及び17’’の下側4’及び4’’に設置された周縁部30、32を利用してもよい。このようにして取り付けられた容器は、例えばテープ、ベルト又は留め具を用いて周縁部上に固定してもよい。このようにして連結要素の再利用が極めて簡単な方法で実施可能である。連結要素1’及び17’’の結合は、特に連結要素1’及び17’’の対向する側面に設置された固定要素34及び36によって安定化可能である。例えば、密閉締め部(図示せず)は溝部状の湾曲部を有する固定要素34及び36を介して、特に嵌め合うことにより案内可能である。好ましい実施形態の場合には、この密閉要素は把持面もしくは把持要素を用いて構成されていて、この把持面もしくは把持要素によってドッキング構成の連結要素1’及び17’’の弾性変形が特に簡単に達成される。固定要素34及び36は基本的に同じであるか、又は図7に示したように、異なる構造であってもよい。一般に、連結要素の固定及び/又は弾性変形を許容できるかもしくは固定及び/又は弾性変形可能となっている限り、任意の形状を取り得る。
図8は、上側5’から見た第1の連結要素1’を示す。長手方向側に設置したガイドレール26及び28は周縁部30の上に取り付けられている。短い方向側は固定要素34を備える。スリット9’’は連結要素の長手方向に対してほぼ平行にその中央に延在するよう配置されている。この図示された連結要素1’は基本の状態にあり、従ってスリット9’’は閉じている。好ましい実施形態の場合には、特に上側5’又はその一部は、残留する散荷を固定化するための付着層を備えている(図示せず)。ガイドレール26及び28が連結要素1’の長手方向にだけ存在していることにより、図示された実施形態は軸方向でのドッキングの他に、連結要素の横方向での滑動もしくはドッキングも可能である。連結要素の横方向と軸方向との相対運動の組み合わせによってドッキングさせるようにしてもよい。
図9に、はスリット9’’を備えた上側5’’の連結要素17’’が示されている。
次に、図5に図示した連結要素を使用した充填工程もしくはこれに基づくドッキング構成を説明する。
第2の袋10’に第1の袋10から散荷(図示せず)を充填する工程を次に説明する。
散荷は最初に袋10内に存在し、この袋10は、図4に示されているように密閉締め部12により密閉された状態にある。この散荷を第2の連結要素17’に取り付けられている袋10’に移し替えるために、第2の連結要素17’の縁部15’を第1の連結要素1の溝部3内に押し込み、かつ同時に密閉締め部12を第1の連結要素1上の任意の場所から押し出すことによって、第2の連結要素17’を第1の連結要素1上に簡単に押し入れる。溝部3は、これと噛み合う縁部15’と組み合わせる。第2の連結要素17’の切欠部16’に当接する第1の連結要素1の延出部6は、このとき案内装置として機能する。他方で、袋10及び10’が移し替えのために相互に垂直方向に配置されたとき、この溝部3並びにその中に位置する縁部15’は同時に、連結要素1,17’が相互に軸方向に外れないようにする安全装置としても機能する。第1の連結要素1の前面7が、第2の連結要素の前面に7’に設けられた停止部18’に当接し、従ってスリット9がスリット9’の上方に正確に配置されると、第2の連結要素17’は第1の連結要素1上に正しく取り付けられた状態となる。
連結要素1,17’の前面7,7’及び背面8,8’に、直接的に又はそれぞれ他方の連結要素17’,1を介して間接的に圧力が印加されると、スリット9,9’は相互に押し広げられ、散荷は第1の袋10から第2の袋10’内へと到達する。第2の袋10’への微妙に計量された充填もしくは第1の袋10からの取り出しを実施可能に、印加する圧力を調節してよい。さらに、連結要素1,17’の可撓性を有する構造によって、第1の袋10からの取り出しもしくは第2の袋10’への充填を容易に実施可能である。また、第1の袋10に数回、短時間圧力を印加することによりふいごと同じように送風可能である。送風により、第1の袋の壁部に付着した散荷を引剥可能で、他方で充填すべき第2の袋10’内へのより高い充填密度が達成される。これは、散荷間のつながり(図示せず)は送風の摩擦作用によって切れるからである。
連結要素1,1’,17’,17’’中で、スリット9,9’,9’’の周辺部に、好ましくは金属からなるバネ要素(図示せず)が配置されてもよい。このバネ要素はエラストマーを用いる工程中に押し込むように加工してもよい。バネ要素により、連結要素1,1’,17’,17’’は所定の方向の圧力印加によって軽くプレロードがかかった状態となる。この同じ目的で、さらに連結要素1,1’,17’,17’’の周囲に、弾性変形可能な材料からなる袖部を付加的に配置してもよい。同様に、溝部、切欠部、延出部、縁部などは側壁の代わりに連結要素の上側に配置されていてもよい。
もちろん、容器の2つともが袋の形に構成されている必要はない。例えば、本発明によるドッキング構成は、例えばタブレット又はコーティング錠剤を生産装置から第1の袋状の容器へ直接充填する場合に特に好ましい。この目的のために、第2の容器は、その連結要素の変形による開放及び閉止を可能にするために、その連結要素の領域内に可撓性を備えるよう簡単に構成されていてもよい。このような場合には、連結要素を開放するために袋状の容器と結合している第1の連結要素に圧力を印加すると、この第1の連結要素が作動部として機能し、かつ前記の圧力が、生産装置と結合する受動部として機能する第2の連結要素に伝達されるのも好ましい。
前記の詳細な説明、図面並びに特許請求の範囲に開示された発明の特徴は、単独で並びにそれぞれ任意の組み合わせで、多様な実施形態において本発明の実現のために重要である。
閉鎖した状態の第1の連結要素の斜視図である。 部分的に開放した状態の第1の連結要素の上から見た図である。 密閉締め部の斜視図である。 図1及び図2の第1の連結要素と有効に結合した状態の図3の密閉締め部の斜視図である。 第2の連結要素の斜視図である。 2つの連結要素と2つの可撓性を有する容器とを有する、本発明によるドッキング構成の斜視図である。 本発明による他のドッキング構成の第1と第2の連結部材の斜視図である。 図7による第1の連結要素の斜視図である。 図7による第2の連結要素の斜視図である。
符号の説明
1,1’ 第1の連結部材
2 側面
3 溝部
4,4’、4’’ 下側
5,5’、5’’ 上側
6 延出部
7,7’ 前面
8,8’ 背面
9,9’,9’’,9’’’ スリット
10,10’ 袋
11 内側面
12 密閉クリップ
13,13’ 基板部
14,14’ 壁部
15,15’ 縁部
16,16’ 切欠部
17’,17’’,17’’’ 第2の連結部材
18’ ストッパ
20,20’ ドッキングデバイス
22 第1のドッキングデバイスの周端部、軸方向の突出部
24 第2のドッキングデバイスの周端部、軸方向の突出部
26 ガイドレール
28 ガイドレール
30 周縁部
32 周縁部
34 固定要素
36 固定要素
38 スリット9’’の枠部
40 スリット9’’’の枠部
L 縦方向長さ
h 高さ
t 深さ
b 幅
D 圧力

Claims (46)

  1. ほぼ環境から隔絶された2つの容器(10,10’)の間の密閉されたドッキング構成であって、それぞれの容器(10,10’)は少なくとも部分的に実質的な可撓性を備え、特に袋状であり、並びに連結要素(1,17’)と結合可能であるか又は結合されていて、前記の連結要素(1,17’)が相互に向かい合って気密に取り付けられているとき、気密に密閉可能であるか又は密閉されていてかつ開放可能である形式のものであって、それぞれの連結要素(1,17’)が開放又は密閉のために弾性変形可能であることを特徴とする、密閉されたドッキング構成。
  2. それぞれの連結要素(1,17’)は少なくとも1つのスリット(9,9’)を有し、前記のスリットは基本の状態で、特に少なくとも1つの密閉要素によって気密に閉じられていて、対応する容器(10,10’)への充填及び/又は対応する容器(10,10’)からの取り出しのために圧力を印加することにより好ましくは制御されかつ/又は調節されて開放可能であることを特徴とする、請求項1記載のドッキング構成。
  3. 第1の連結要素(1)は圧力を印加することにより開放可能であり、かつ他の第2の連結要素(17’)に気密に取り付けた状態で第2の連結要素(17’)の開放を行う場合に、第1の連結要素(1)が圧力印加装置と結合可能であるか又は圧力印加装置を備えていることを特徴とする、請求項1又は2記載のドッキング構成。
  4. 他の連結要素(17’)に取り付けられていない連結要素(1)を確実に保持するために少なくとも1つの密閉装置(12)を備えていて、その際、好ましくはこの密閉装置(12)は、圧力が印加されるとき第1の連結要素(1)のスリット(9)の開放を抑制することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  5. 少なくとも1つの案内装置(3,6,15,15’,16,16’,18’)を備え、好ましくは例えば隆起部、平らな棒状、遮断壁及び/又はそれと同等のものの形態の停止部(18’)、及び/又は少なくとも1つの連結要素(1,17’)及び/又は少なくとも1つの密閉装置(12)とかみ合うための、一方で少なくとも1つの溝部(3)又は切欠部(16,16’)及び/又は他方で少なくとも1つの延出部(6)又は突出部(15,15’)を有し、その際、前記の案内装置(3,6,15,15’,16,16’,18’)は特に相互に向かい合って取り付ける連結要素(1,17’)のスリット(9,9’)の整列を確実にすることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  6. 相互に向かい合う2つの連結要素(1,17’)の気密な取り付け又は連結要素(1)とそれに所属する密閉装置(12)に対する気密な取り付けが外れるのを防止するために少なくとも1つの安全装置(3,15,15’)を有し、その際、好ましくは前記の安全装置(3,15,15’)が案内装置(3,6,15,15’,16,16’,18’)により取り囲まれていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  7. 案内装置(3,6)及び/又は安全装置(3)は、圧力を印加するための装置を備えた第1の連結要素(1)により取り囲まれていることを特徴とする、請求項5又は6記載のドッキング構成。
  8. 連結要素(1,1’,17’,17’’,17’’’)の上側(5,5’,5’’)は横方向又は軸方向に結合可能であることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  9. 連結すべき連結要素(1,1’,17’,17’’,17’’’)の少なくとも1つの上側(5,5’,5’’)は、少なくとも1つの連続して周設された軸方向の突出部(22)を有し、この突出部は全体の周端部を介して第2の連結要素の特に上側に特に気密に取り付け可能であることを特徴とする、請求項8記載のドッキング構成。
  10. 連結要素の上側(5’)上の少なくとも周設された軸方向の突出部(22)及び開放可能な通路又はスリット(9’’)の枠部又は境界部(38)が、第2のドッキングすべき連結要素(17’’’)の上側(5’’)と特に気密に取り付け可能であり、その際、特に第1の連結要素(1’)の上側の少なくとも周設された軸方向の突出部(22)が第2の連結要素(17’’’)の上側の周設された軸方向の突出部(24)との気密な取り付けが可能であり、かつ第1の連結要素(1’)の上側(5’)の開放可能な通路又はスリット(9’’)の枠部又は境界部(38)は第2の連結要素(17’’’)の上側(5’’)の開放可能な通路又はスリット(9’’’)の枠部又は境界部(40)との気密な取り付けが可能であることを特徴とする、請求項9記載のドッキング構成。
  11. 一方の連結要素は、少なくとも1つの軸方向の案内装置(26,28)を、特に、ほぼ周設する連続的又は不連続的な軸方向の端部延出部を、ドッキングすることを予定する上側に有していて、その際、この案内装置、特に端部延出部は、ドッキングすべき第2の連結要素とほぼ気密で、固定されたかつ/又は固定可能な閉鎖を生じるように寸法決めされていることを特徴とする、請求項8から10までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  12. 少なくとも1つの連結要素の少なくとも1つの側、特にドッキングすることを予定する側は、少なくとも部分的に1つの付着層及び/又は接着層を有することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  13. 連結要素が、ほぼ環境から隔絶して、少なくとも1つの、特に半透明又は透明の、可撓性を有する容器と結合しているか又は結合可能であり、少なくとも1つの取り出し装置を、特にスプーン、スパチュラ又は、特に試料の取り出しのための特に密閉可能な容器の形態で有していることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  14. 取り出し装置が部分的に、特にその後方端部又は下方端部で、可撓性を有する容器と結合可能であるか又は結合していることを特徴とする、請求項13記載のドッキング構成。
  15. それぞれの容器(10,10’)は対応する連結要素(1,17’)に、好ましくはそのスリット(9,9’)の範囲内に取り付けられていて、特に溶接されていることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  16. それぞれの容器(10,10’)は対応する連結要素(1,17’)のスリット(9,9’)の内側面に取り付けられていることを特徴とする、請求項15記載のドッキング構成。
  17. スリット(9,9’)が線分状又は十字状に形成されていることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  18. 少なくとも一方の、特にそれぞれの連結要素(1,17’)が被覆を有し、前記被覆が、食品に接するのに適切なプラスチック例えばEPDM及び/又はシリコーンからなる、又は、少なくとも一方の、特にそれぞれの連結要素が散荷の材料を含有する、又は、散荷の材料としてのポリエチレン又はポリプロピレンからなる、又は、少なくとも部分的に、特に散荷と接触する箇所に、実質的に散荷の材料を含有するか又は実質的に散荷の材料としてのポリエチレン又はポリプロピレンからなる、ことを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  19. それぞれの連結要素(1,17’)は少なくとも1つの、金属からなるバネ要素を有することを特徴とする、請求項1から18までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  20. 容器(10,10’)、連結要素(1,17’)及び/又は密閉装置(12)は共に再利用可能であり、特に同一種類であることを特徴とする、請求項1から19までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  21. 取り出すべき容器が、充填ユニット又は生産ユニットの一部であり、かつ充填すべき容器が袋又はコンテナ容器を有するか、又は取り出すべき容器が袋又はコンテナ容器であり、かつ充填すべき容器が生産ユニットの一部を有することを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項記載のドッキング構成。
  22. 環境から隔絶した状態で容器に充填及び/又は容器を空にするための連結要素であって、前記の連結要素は固定又は取り外し可能でかつ実質的に環境から隔絶されて、第1の側、特に下側で、少なくとも1つの少なくとも部分的に実質的な可撓性を有する容器と結合しているか又は結合可能である形式のものにおいて、この連結要素(1,1’)は少なくとも部分的に弾性変形可能であり、かつ第2の側、特に表側を有し、この表側は、第2の連結要素(17’,17’’,17’’’)の第2の側、特に表側とほぼ気密にかつ特に可逆的にドッキング可能であり、その際、前記の連結要素は基本の状態で閉鎖していて、弾性変形下に、特に少なくとも1つのスリット(9,9’,9’’,9’’’)を介して可逆的に開放可能であり、その結果、連結要素の第1の側から第2の側への通路が生じることを特徴とする、環境から隔絶して容器に充填及び/又は容器を空にするための連結要素。
  23. 連結要素の上側は、少なくとも1つの連続して周設される軸方向の突出部を有し、この軸方向の突出部は全体の周囲にわたって、第2の連結要素との特に気密な取り付けが可能であることを特徴とする、請求項22記載の連結要素。
  24. 連結要素の上側(5’)上の少なくとも周設された軸方向の突出部(22)及び開放可能な通路又はスリット(9’’)の枠部又は境界部(38)は、第2のドッキングすべき連結要素の上側(5’’)と特に気密に取り付け可能であり、その際、特に第1の連結要素(1’)の上側(5’)の少なくとも周設された軸方向の突出部(22)は、第2の連結要素(17’’’)の上側の周設された軸方向の突出部(24)との気密に取り付け可能であり、かつ第1の連結要素(1’)の上側(5’)の開放可能な通路又はスリット(9’’)の枠部又は境界部(38)は、第2の連結要素(17’’’)の上側(5’’)の開放可能な通路又はスリット(9’’’)の枠部又は境界部(40)と気密に取り付け可能であることを特徴とする、請求項23記載の連結要素。
  25. ほぼ軸方向の案内装置(26,28)、特に連続して周設された又は不連続的な軸方向の端部延出部が、連結要素の上側に、特に周設された軸方向の突出部に、ドッキング可能な第2の連結要素との気密で、固定されたかつ/又は固定可能な閉鎖を形成するために存在することを特徴とする、請求項22から24までのいずれか1項記載の連結要素。
  26. 少なくとも1つの案内装置(3,6,15,15’,16,16’,18’)が、少なくとも1つの溝部(3)又は切欠部(16,16’)又は少なくとも1つの延出部(6)又は延出部(15,15’)を、特に上側又は下側と結合する少なくとも1つの側面の領域内で、第2の連結要素及び/又は密閉装置(12)とのかみ合いのために有している、請求項22記載の連結要素。
  27. 連結要素の少なくとも一方の側が、特に第2の連結要素との環境から隔絶されたドッキングのために予定された第2の側が、少なくとも部分的に付着剤及び/又は接着剤、特に付着層及び/又は接着層を有することを特徴とする、請求項22から26までのいずれか1項記載の連結要素。
  28. 可撓性を有する容器の収容開口部の周辺の縁部領域は、連結要素の第1の側(4,4’,4’’)で、通路(9,9’,9’’)の周縁部、特に第1の側に少なくとも隣接する、基本の状態で相互に気密に当接する壁部と、第1の側の面と、又は第1の側及び第2の側とを結合する側と、締め部ベルト又は締め部ゴムを用いて又は用いずに、気密に結合しているか又は結合可能であることを特徴とする、請求項22から27までのいずれか1項記載の連結要素。
  29. 少なくとも1つの、環境から隔絶して結合した、特に半透明又は透明の、可撓性を有する容器を有し、その容器内に少なくとも1つの取り出し装置が、特にスプーン、スパチュラの形態で又は特に密閉可能な容器の形態で存在することを特徴とする、請求項22から28までのいずれか1項記載の連結要素。
  30. 取り出し装置が部分的に、特にその後方端部又は下方端部で、可撓性を有する容器と結合可能であるか又は結合していることを特徴とする、請求項29記載の連結要素。
  31. 食品と接するのに適切なプラスチック、例えばEPDM、及び/又はシリコーンを有するか、又は連結要素が散荷を有するか又は実質的に散荷の材料、特にポリエチレン又はポリプロピレンからなるか又は、連結要素が少なくとも部分的に、特に散荷と接触可能な箇所に、散荷を有するか又は実質的に散荷、特にポリエチレン又はポリプロピレンからなる被覆を有することを特徴とする、請求項22から30までのいずれか1項記載の連結要素。
  32. それぞれの容器は少なくとも部分的に、特に連結要素の付近で、実質的な可撓性を備え、特に袋状であり、その際、
    a) 第1の容器の開口部は第1の連結要素と、第2の容器の開口部は第2の連結要素と、持続的に又は可逆的に結合し、前記の連結要素は開放又は閉鎖のために弾性変形可能であり、
    b) 第1の連結要素と第2の連結要素とは、気密に密閉可能又は密閉されていて、かつドッキング構成を作るときに、特に請求項1から21までのいずれか1項記載のドッキング構成を作るときに開放可能に、特に横方向又は軸方向に結合し、
    c) 第1の連結要素及び/又は第2の連結要素は、第1の連結要素及び第2の連結要素中に通路を形成させながら弾性変形し、かつ
    d) この共通の通路を通して、第1の容器の内容物を第2の容器中へ、又はその逆で、部分的に又は完全に移し替える
    ことを特徴とする、特に環境から隔絶して、容器に充填する方法及び/又は容器を空にする方法。
  33. 第1の連結要素及び/又は第2の連結要素を、ドッキング構成を作る前に、少なくとも1つの密閉装置で気密に密閉することを特徴とする、請求項32記載の方法。
  34. それぞれの連結要素が少なくとも1つのスリットを有し、その際、第1の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加し、それにより、第1の容器から第2の容器への通路を形成させながら、第1の連結要素に気密に取り付けられている第2の連結要素の開放を行うことを特徴とする、請求項32又は33記載のいずれか1項記載の方法。
  35. それぞれの連結要素が少なくとも1つのスリットを有し、その際、第1の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加し、かつ第1の連結要素に気密に取り付けられている第2の連結要素に開口部を形成させながら圧力を印加し、それにより第1の容器から第2の容器への通路を形成させることを特徴とする、請求項32又は33のいずれか1項記載の方法。
  36. 取り出すべき容器に、取り出し工程の間に短時間で数回圧力を印加することを特徴とする、請求項32から35までのいずれか1項記載の方法。
  37. 第1の容器が固定されていて、第2の容器が運搬可能であることを特徴とする、請求項32から36までのいずれか1項記載の方法。
  38. 第2の容器が第2の連結要素の範囲内でだけ可撓性を備えるように構成されていることを特徴とする、請求項32から37までのいずれか1項記載の方法。
  39. 第2の容器が充填装置又は生産装置の構成部材であるか、又は生産装置と結合していて、かつ第1の容器は充填装置又は生産装置を介して充填されるか、又は生産装置を第1の容器を介して充填することを特徴とする、請求項32から38までのいずれか1項記載の方法。
  40. 第2の連結要素の上側を気密に、特に横方向に第1の連結要素の上側を介してずらし、その際、特に第2の連結要素の縁部の形の、特に長手方向縁部の形の、特に対向している第2の案内装置を、特に第1の連結要素の溝部の形の、特に対向する側にある対応する第1の案内装置とかみ合わせることを特徴とする、請求項32から39までのいずれか1項記載の方法。
  41. 第1の連結要素を気密に密閉する密閉装置、特に密閉締め部は、第2の連結要素の縁部を第1の連結要素の溝部中へ押し込む場合に下へ滑動させることを特徴とする、請求項40記載の方法。
  42. 第2の連結要素は前面に停止部を有し、その際、第1の連結要素をこの停止部に当接するまで第2の連結要素に押し込むことを特徴とする、請求項40又は41記載の方法。
  43. 連結要素の上側を軸方向に連結し、かつ特に少なくとも1つの軸方向の案内装置を介して固定することを特徴とする、請求項32から39までのいずれか1項記載の方法。
  44. 可撓性を有する容器からの、特に充填装置又は生産装置からの充填のための、特に環境から隔絶した状態での充填のための、請求項1から21のいずれか1項記載のドッキング構成又は請求項22から31までのいずれか1項記載の連結要素の使用。
  45. 生産装置、特に調製装置、押出機、射出成形機又はブロー成形機からの、特に環境から隔絶した充填のための、請求項1から21のいずれか1項記載のドッキング構成又は請求項22から31までのいずれか1項記載の連結要素の使用。
  46. 薬学的出発物質、中間生成物又は最終生成物の、特に環境から隔絶した状態での充填及び/又は取り出しのための、請求項1から21のいずれか1項記載のドッキング構成又は請求項22から31までのいずれか1項記載の連結要素の使用。
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