JP4092353B2 - 水中環境浄化水槽装置 - Google Patents

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本発明は、水槽内を装飾するための水中環境浄化水槽装置に関する。
従来の技術の水槽装飾システムとして、水槽内の液体を浮揚する気泡を人工的に作り、観賞者に見せる水槽装飾システムがある。この水槽装飾システムでは、透光性材料から成る気泡管路が形成され、その一端部が上方に開放し、他端部が吸引ポンプに接続される。さらに水槽内に気泡発生する装置を有する。水槽装飾システムは、気泡を発生させ、吸引ポンプを駆動することによって、気泡管路の一端から気泡が吸い込まれ、気泡管路の一端から他端まで気泡を流動させる。このような気泡の流動を観賞者に観賞させることによって、観賞者の興趣を引くことができる。
特開2002−291371号公報
従来の技術の水槽装飾システムは、気泡を気泡管路内で流動させることによって、観賞者の興趣を引いている。しかしながら水槽内の清浄化については、問題提起されておらず、長時間放置していると、苔および菌が発生し、水槽内の環境が悪化する。熱帯魚は、その水槽内の清浄に保持することが必要であり、こまめに水槽内の水を取り替える必要がある。
本発明の目的は、観賞者の興趣を引き、水槽内を清浄に保持し、水槽内の環境の悪化を抑制できる水中環境浄化水槽装置を提供することである。
本発明は、(a)水槽2と人工藻50とを含み、
(b)水槽2は、内方に水を貯留し、
(b1)水槽本体16であって、
上方に開口した開口部15bを有する直方体形状の箱体であり、
水平面で四方の透光性材料から成る壁面部15aと、
底面部15dとを有する水槽本体16と、
(b2)保護部材16であって、
開口部15bと壁面部15aの各隅部15cとを覆う樹脂から成る保護部材16とを有し、
(c)人工藻50は、
(c1)底面部15dに載置される土台51であって、
大略的に直方体状の箱体であり、
長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、X方向およびY方向に垂直な高さ方向をZ方向とするとき、
(c11)X方向に延びる第1壁部51aと、
(c12)第1壁部51aに互いに隣り合って水平で、第1壁部51aに垂直で、X方向に延びる第2壁部51bと、
(c13)第1および第2壁部51a,51bのX方向一方端で隣接する第3壁部51cと、
(c14)第1および第2壁部51a,51bのX方向他方端で隣接し、第3壁部51cと互いに対向する第4壁部51dとを有し、
(c15)第1および第2壁部51a,51bにわたって延びる複数の嵌合溝部53が、第1および第2壁部51a,51bをその厚み方向に貫通して、X方向に互いに等間隔をあけて形成され、
各嵌合溝部53は、
第1壁部51aにおいてZ方向に延び、第2壁部51bにおいてY方向に延び、
第1壁部51aに形成される一端部53aが円形状に形成される土台51と、
(c2)糸、縄または紐である複数の線状体52であって、
線状体52の一端部には、浮子55が装着され、
線状体52の他端部52aは、球状に形成され、嵌合溝部53の第1壁部51aに形成される一端部53aの内径rより小径に形成され、かつ嵌合溝部53aの一端部53aを除く残余部53bの幅Lより大径に形成され、
線状体52は、その前記他端部52aを除く残余部が、前記幅Lより小径に形成され、
線状体52の前記他端部52aを、嵌合溝部53の一端部53aに嵌め込んで、嵌合溝部53に沿って移動させることによって、線状体52の一端部52aは嵌合溝部53に離脱不能に嵌まり込んで、線状体52が土台51に装着される線状体52と、
(c3)線状体52の長さ方向に複数個装着される光触媒部材3Cであって、
(c31)アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、線状体52の外径より大径に形成される円筒状の光触媒部材本体6Cと、
(c32)光触媒部材本体6Cの外周部に形成される光触媒膜7Cであって、
紫外線が照射されると光触媒反応を起こす光触媒と、顔料である色素とが含まれる多孔質の薄膜である光触媒膜7Fと、
(c33)装着部8Cであって、
光触媒部材本体6Cの内周部の全面にわたって円筒状に形成され、その装着部8Cの内周部は、線状体52の他端部52aを除く残余部の外径より僅かに小径に形成され、線状体52の一端部52aを除く残余部が挿通されると、装着部8Cが線状体52に対して弾発力を発揮して挟持する内径を有し、線状体52の他端部52aを除く残余部に挿通されて装着される装着部8Cとを有し、
(d)浮子55は、光触媒部材3Cが装着されている状態の線状体52が浮く、低密度の材料によって形成されることを特徴とする水中環境浄化水槽装置である。
また本発明は、各線状体52を、Y方向前後に交互に、千鳥状に配置して、X方向に互いに隣り合う線状体52に設けられる光触媒部材3C同士がぶつかり合わないようにしたことを特徴とする。
また本発明は、(a)水槽2内で一壁面部15aに取り付けられる壁面装飾部35を含み、
(b)この壁面装飾部35は、
(b1)壁面装飾部本体39であって、
矩形状の板状体であり、
アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、
水槽2内方に臨む一表面部に、装飾用光触媒膜7Cが形成され、この装飾用光触媒膜7Cは、紫外線が照射されると光触媒反応を起こす光触媒と、色素と、金属製扁平状の箔膜片から成り光を反射する反射材41とを含む壁面装飾具本体39と、
(b2)壁面装飾具本体39の他表面部に設けられ、前記一表面部15aに吸着されて取り付けられる吸盤40とを有することを特徴とする。
また本発明は、(a)水槽2内で一壁面部15aに取り付けられる掛形装飾具1を含み、
(b)この掛形装飾具1は、
(b1)網状体4であって、
複数の縄である線材9が横方向および縦方向に並設され、連結部4aで互いに連結されて格子状に形成される網状体4と、
(b2)複数の装飾用光触媒部材3であって、
(b21)装飾用光触媒部材本体6であって、
アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、
長尺状であり、長手軸線L1方向一端から他端にわたる円筒状の部材に半径方向内外方に開口する切欠きが形成されて構成される装飾用光触媒部材本体6と、
(b22)装飾用光触媒部材本体6の外周部に形成される装飾用光触媒膜7であって、
紫外線が照射される光触媒反応を起す光触媒と、顔料である色素とが含まれる多孔質の薄膜である装飾用光触媒膜7と、
(b23)装飾用装着部8であって、
弾性材料から成り、
装飾用光触媒部材本体6の内周部に、長手軸線L1方向一端から他端にわたって形成され、装飾用装着部8の内径が線材9の外径よりも小さい装飾用装着部8とを有し、
(b24)この装飾用光触媒部材3には、網状体4の線材9が弾発的に嵌め込まれて挟持される装着溝部10が形成され、
この装着溝部10は、線材9を嵌め込むための半径方向内方に開口する装着開口部11aを有する装飾用光触媒部材3と、
(c)掛止部材5であって、
(c1)コ字状断面の嵌合溝13aを有し、この嵌合溝13aに、水槽本体16の開口部15bを嵌め込んで水槽本体16に装着される配設部13と、
(c2)配設部13に、水槽2の内方に向かって突出して設けられ、網状体4を掛止して吊設する複数の掛止部14とを有する掛止部材5とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、水中環境浄化装飾具本体の表面部に紫外線が照射されると、光触媒作用によって、有機物などが分解される。これによって水槽内の水を殺菌し、水槽内の生物から排泄される排泄物の脱臭および分解をすることができる。
本発明に従えば、光触媒と色素とを含む光触媒膜を水中環境浄化装飾具本体の表面部に形成することができる。これによって、水中環境浄化装飾具本体を装飾することができる。
本発明に従えば、水槽の壁面部に沿って水中環境浄化装飾具本体を配設することができる。
本発明に従えば、水槽に設けられる掛止部材に網状体を掛止することによって、網状体を吊設することができる。この吊設された網状体に水中環境浄化装飾具本体を装着することによって、水中環境浄化装飾具本体を壁面部に沿って配設することができる。
本発明に従えば、水中環境浄化装飾具本体は、板状に形成され、前記水中環境浄化装飾具本体の一表面部に光触媒と色素とを含む塗料を塗布して焼成するので、前記一表面部に図画が描かれた水中環境浄化装飾具を形成することができる。
発明に従えば、水中環境浄化装飾具本体の表面部で反射された紫外線を反射材によって反射させ、光触媒に照射させることができる。
本発明によれば、水槽内の水を殺菌し、水槽内の生物から排泄される排泄物の脱臭および分解をすることができる。これによって水槽内を清浄に保持することができ、たとえば熱帯魚などの水質悪化に敏感な水棲生物に良好な環境を提供できる。また水槽内を清浄に保持することができるので、水中環境浄化装飾具が配設されていない水槽より、水槽を清掃する間隔を長くすることができる。これによって使用者の清掃の手間を軽減することができる。また水層内を装飾する水中環境浄化装飾具であるので、水棲生物に有用なものであり、かつ使用者が観賞するものである。このようなものに光触媒が施されているので、使用者および水棲生物にとって、違和感なく存在し、ストレスを与えることを抑制できる。
本発明によれば、光触媒と色素を有する塗料とが含まれる光触媒膜を水中環境浄化装飾具本体の表面部に形成することによって、水中環境浄化装飾具本体を装飾することができる。これによって使用者に観賞させて興趣を引くことができ、かつ水槽内を清浄な状態で保持することができる。
本発明によれば、壁面部に沿って水中環境浄化装飾具を配設することができる。これによって水槽の壁面部を装飾することができ、水棲生物が前記壁面部に衝突することを防止できる。また観賞用壁画として用いることもでき、使用者の興趣を引き、使用者の癒す効果がある。
本発明によれば、網状体に水中環境浄化装飾具本体を装着することによって水中環境浄化装飾具が形成され、この水中環境浄化装飾具は、前記網状体を掛止部材に掛止することによって、壁面部に吊説することができる。異なる色の塗料が塗布されている複数の水中環境浄化装飾具本体を組合わせることによって、網状体にモザイクを描くことができる。
また網状体に水中環境浄化装飾具本体が装着可能に形成され、各水中環境浄化装飾具本体は、様々な色の光触媒膜がそれぞれ形成されているので、使用者は、これらの色を組合わせて、自分の好みに合うモザイクを網状体に描くことが容易にできる。使用者は、このようにして描かれたモザイクを壁画部に配設し、観賞することができる。
本発明によれば、水中環境浄化装飾具が板状に形成されているので、前記水中環境浄化装飾具の一表面部に塗料を塗布することによって、図画を描き、焼成することによって、光触媒を含む絵画が形成される。この絵画を水槽の壁面部に配設して、観賞することができる。
本発明によれば、水中環境浄化装飾具本体の表面部で反射された紫外線を反射材によって反射させ、光触媒に照射させることができる。これによって光触媒に照射される紫外線の量を増加させることができ、光触媒反応の効果を高めることができる。これによってたとえば殺菌、脱臭および分解効果が高めることができ、より水槽内を清浄な状態に保持することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。第1および第2参考例(図1〜図4;図5〜図9)ならびに実施の一形態(図10)の構成先行する構成に関して説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している構成と同様とする。また各構成で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、構成同士を部分的に組合せることも可能である。
図1は、第1参考例の掛形装飾具1および載置形装飾具20が配設される水槽2を示す斜視図である。図2は、掛形装飾具1の一部を拡大して示す正面図である。図3は、掛形装飾具1を構成する光触媒部材3を示す斜視図である。水中環境浄化装飾具の第1参考例である掛形装飾具1は、水が貯留される水槽2内に配設される。掛形装飾具1は、光触媒部材3を有し、この光触媒部材3に紫外線が照射されると、水を分解して活性種を生じさせる光触媒反応を起こし、この活性種によって有機物などが分解される。これによって殺菌、分解および脱臭する。
水槽2は、水槽本体15と保護部材16を含む。水槽本体15は、直方体形状の箱体であり、上方に開口している。水槽本体15は、少なくとも水平面で四方の壁面部15aが、ガラスなどの透光性材料から成る。水槽本体15の開口部15bおよび壁面部15aの各隅部15cは、樹脂から成る保護部材16によって覆われている。水槽2は、その内方に水を貯留可能に構成されている。この水槽2に水を溜め、この水の中で生物、特に水棲生物を飼育している。水槽2は、直方体形状の箱体である。
掛形装飾具1は、網状体4と、複数の光触媒部材3と、掛止部材5とを含む。網状体4は、複数の線材9を含み、これらの線材9が横方向および縦方向に格子状に並設され、連結部4aで互いに連結することによって形成される。線材9は、たとえば糸、縄、紐または針金であり、本実施の形態では、線材として縄を用いる。連結部4aは、縦方向および横方向の線材9が交差する部分である。隣り合う2つの連結部4aの間隔が同じになるように、複数の線材9が並設されている。
光触媒部材3は、光触媒部材本体6、光触媒膜7および装着部8が含まれる。水中環境浄化装飾具本体である光触媒部材本体6は、長尺状の部材であり、切欠きが、長手方向一端から他端にわたって形成されている。具体的には、光触媒部材本体6は、図3に示すように、円筒状に形成される部材に、軸線L1方向一端から他端にわたって半径方向内外方に開口する切欠きが形成される部材である。光触媒部材本体6は、たとえばアルミナ系またはジルコニア系セラミックから成る。ただしセラミックに限定されず、樹脂であってもよい。光触媒膜7は、光触媒部材本体6の外周部に形成されている。光触媒膜7は、紫外線照射されると光触媒反応を起こす光触媒と、色素とが含まれる多孔質の薄膜である。光触媒膜7は、前記光触媒および色素が含まれる塗料を前記光触媒部材本体6の外周部に塗布し、焼成することによって、光触媒膜7に形成される。
光触媒としては、本実施の形態では酸化チタンが用いられ、他には、チタン酸ストロンチウム、アナターゼ形酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸または水酸化チタンなどが用いられる。
色素には、顔料が用いられ、顔料としては、水性エマルジョン塗料に用いられている無機着色顔料、有機着色顔料、無機体質顔料を用いる。無機着色顔料としては、酸化チタン白、チタンイエロー、スピネルグリーン、亜鉛華、ベンガラ、酸化クロム、コバルトブルー、鉄黒などの金属酸化物系、アルミナホワイト、黄色 酸化鉄などの金属水酸化物系、
紺青などのフェロシアン化合物系、黄鉛、ジンクロメート、モリブデンレッドなどのクロム酸鉛系、硫化亜鉛、朱、カドミウムイエロー、カドミウムレッドなどの硫化物、セレン化合物系、バライト、沈降性硫酸バリウムなどの硫酸塩系、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウムなどの炭酸塩系、含水珪酸塩、クレー、群青などの珪酸塩系、カーボンブラックなどの炭素系、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛粉末などの金属粉系、雲母・酸化チタン系などのパール顔料系などが挙げられる。また、有機顔料としてはアントラキノン系、キナクドリン系、ペリレン系、イソインドリン系等のキノン系顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。また、無機体質顔料としては、酸化チタンウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、マイカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カリウム、珪砂、珪藻土、カオリン、クレー、セピオライト、陶土、炭酸バリウム等が好適である。これらの顔料はそれぞれ単独で使用しても、あるいは2種以上を併用してもよく、たとえば各種着色顔料および/または各種体質顔料とを併用することも可能である。
さらに塗料としては、有機塗料または無機塗料が用いられる。水系有機塗料としては、ビニル系合成樹脂エマルションが挙げられる。ビニル系合成樹脂は、特に限定されるものではなく、乳化重合可能なビニル系モノマーの重合体であれば良く、たとえば、アクリル樹脂、アクリル共重合樹脂、スチレン共重合樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などが挙げられる。また、各種樹脂のうち溶剤に可溶なものは、溶剤系の有機塗料して用いることができる。
これら樹脂の重合用モノマー成分としては、たとえば、(メタ)アクリル酸エステル、アミド結合含有ビニルモノマー、スチレンまたはスチレン誘導体、(メタ)アクリロニトリル、カルボキシル基含有ビニルモノマー、ヒドロキシル基含有ビニルモノマー、ハロゲン化ビニル類、ビニルエステル類、シリル基含有ビニルモノマー等が挙げられる。
無機塗料としては、ゾル−ゲル法によって塗膜を形成するための加水分解重合性金属アルコキシドを含む溶液が挙げられる。金属アルコキシドの金属としては、特に制限されるものではないが、たとえばAl、Ti、Zr、Siなどが挙げられる。これらの金属のうち、Al、Siが好ましく、Siが特に好ましい。
金属アルコキシドのアルコキシド基としては、特に制限されるものではなく、たとえば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどのアルコキシ基等が挙げられる。これらのうち、炭素数1〜4の低級アルコキシ基が好ましく、特にメトキシ、エトキシ、プロポキシ等が好ましい。金属アルコキシドは、加水分解重合するために少なくとも2つのアルコキシド基を有する。
装着部8は、ゴムおよび樹脂などの弾性材料から成り、光触媒部材本体6の内周部に形成される。具体的には、装着部8は、光触媒部材本体6の内周部に、半径方向内方に向かって突出するように形成され、その半径方向の厚みは、一定である。装着部8は、光触媒部材本体6の軸線方向一端から他端にわたって形成されている。装着部8は、大略的に光触媒部材本体6と同形状に形成され、装着部8の外径と光触媒部材本体6の内径とが同じに形成されている。さらに装着部8の内径は、網状体4を構成する線材9の外径より小径に形成される。
このように構成される光触媒部材3は、その内周部によって半径方向外方および軸線L1方向一方および他方に開口する装着溝部10が形成される。装着溝部10の半径方向内方に開口する装着開口部11aは、線材9の外径より小径に形成される。またこの装着開口部11aから装着溝部10に網状体4の線材9を嵌め込むことによって、光触媒部材3が網状体に装着される。装着溝部10に嵌め込まれている線材9は、装着部8の内径が線材9の外径より小径に形成されているので、装着部8から半径方向内方に向かう弾発力が付勢され、装着部8によって挟持されている。また装着溝部10の半径方向外方に開口する装着開口部11bは、線材9の外径より大径に形成され、装着溝部10は、装着開口部11bから11aに向かうにつれて先細りになるテーパ状に形成されている。これによって線材9を容易に装着することができる。
光触媒部材3は、互いに隣接する2つの連結部4aの間の部分4b(以下、「被装着部4b」)に装着されている。各光触媒部材3は、網状体4に形成される複数の被装着部4bに1つずつ装着されている。ただし、1つずつに限定するものでなく、2つ以上であってもよい。各光触媒部材3は、赤、青、黄、緑、白または黒などの色素を有する光触媒膜7を、その外周部に有している。これによって複数種類の色の光触媒部材3が形成される。このような複数種類の色の光触媒部材3を組合わせることによって、網状体4にモザイク画12を形成する。複数の光触媒部材3を装着することによって、図1に示すように、富士山の背景のモザイク画12を形成している。ただし複数種類の色の光触媒部材3を形成することに限定されず、一種類の色の光触媒部材3だけを網状体4に装着してもよい。また絵も富士山の風景に限定されず、人物像であってもよい。
このようにして形成されるモザイク画12は、掛止部材5に掛止され吊されている。掛止部材5は、水槽に配設するための配設部13と、モザイク画12を掛止するための複数の掛止部14とを有する。配設部13は、水槽2の開口部2bに装着可能に形成される。長尺状の部材であり、その長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た断面がコ字状に形成され、その内周部によって、嵌合溝13aが形成される。嵌合溝13aは、その幅が開口部2bの厚み、具体的には、保護部材16の厚みより長尺に形成される。配設部13は、嵌合溝13aに水槽2の開口部2bを嵌め込むことによって、水槽2に装着される。
掛止部14は、金属から成り、鉤状に形成される。複数の掛止部14は、その一端が配設部13の外周部に、その配設部13の長手方向に間隔をあけてそれぞれ配設されている。互いに隣り合う掛止部14の間隔は、互いに隣り合う2つの連結部4aの間隔と同じに形成される。
このようにして形成される掛止部材5は、嵌合溝13aに水槽2の開口部2bを嵌め込み、装着される。各掛止部14は、装着されている状態で、水槽2の内方に向かう方向に突出するように配設部13に形成されている。このようにして装着される掛止部材5の各掛止部14に網状体4を掛止する、具体的には、互いに隣り合う2つの連結部4aの間の部分を掛止させる。これによってモザイク画12を掛止部材5に掛止することができる。このようにして掛止されると、モザイク画12が壁面部15a沿って吊される。つまり掛形装飾具1が水槽2の壁面部2aに沿って吊設される
設手段17には、網状体4と掛止部材5とが含まれる。
水槽2には、さらに載置形装飾具20が載置されている。載置形装飾具20は、モザイク画12と構成が類似しており、図2および3を参照して説明する。載置形装飾具20は、水中環境浄化装飾具の実施の第2の形態であり、掛形装飾具1の網状体4と光触媒部材3とを含む。載置形装飾具20は、網状体4に光触媒部材3を装着することによって構成され、複数種類の色の光触媒部材3を組合わせて図画が描かれる。載置形装飾具20は、水槽本体15の底部15dに載置されている。
さらに水槽2には、紫外線を放射可能な発光装置21が設けられている。発光装置21は、いわゆるブラックライトであり、水槽2の開口部2bに設けられる。この発光装置21によって、紫外線を放射させ、掛形装飾具1および載置形装飾具20に紫外線を照射する。
このようにして水槽2の底部(水槽本体15の底面部15d)に載置形装飾具20を載置し、掛形装飾具1を水槽2の壁面部2aに沿って吊設し、水槽2内に水を溜める。この水槽2内に、熱帯魚などの魚類、藻類、貝類などの水棲生物を放す。このようにして水槽2内で、水棲生物を飼育し、観賞する。
図4は、掛形装飾具1のモザイク画12の製造方法のフローチャートを示す図である。次に掛形装飾具1のモザイク画12の製造方法について説明する。製造処理が開始すると、ステップs1へ移行する。本体形成工程であるステップs1では、光触媒部材本体6を形成し、光触媒部材本体6の内周部に装着部8を配設し、光触媒部材3の前駆体を形成する。光触媒部材3の前駆体を形成すると、ステップs2へ移行する。塗料塗布工程であるステップs2では、光触媒の粒子を、素が含まれる塗料に混合し、複数種類の色の塗料を作成する。これらの色の塗料を、各光触媒部材本体6の外周部にそれぞれ塗布し、色の異なる塗布膜を各光触媒部材本体6に形成する。前記塗料を塗布すると、ステップs3へ移行する。
焼成工程であるステップs3では、この塗布膜を400以上で焼成することによって、各光触媒部材本体6の外周部に、色が異なる光触媒膜7を形成する。これによって光触媒部材3が形成され、複数の光触媒部材3を形成すると、ステップs4へ移行する。装着工程であるステップs5では、ステップs4で形成された複数の光触媒部材3を網状体4にそれぞれ装着する。各光触媒部材3は、網状体4に形成される複数の被装着部4bに1つずつ装着され、光触媒部材3の色を組合わせによって、図画を描き、モザイク画12を形成する。モザイク画12を形成すると、製造処理が終了する。このようにしてモザイク画12が製造される。
このようにして構成される掛形装飾具1および載置形装飾具20は、光触媒部材3に含まれる光触媒に紫外線が照射されると、光触媒作用によって、水が分解しての活性種を発生させる。この活性種が有機物と反応することによって、前記有機物を分解する。これによって殺菌でき、糞尿などの排泄物を脱臭および分解することができる。また有機物が分解される際、酸素が発生する。また光触媒作用によって、水を分解し、酸素を発生させる。このように酸素を発生するので、水槽2内の水の溶存酸素を富化することができる。
このようにして構成される掛形装飾具1が奏する効果について説明する。掛形装飾具1および載置形装飾具20によれば、水槽2内の水を殺菌し、水槽2内の生物から排泄される排泄物の脱臭および分解をすることができる。これによって水槽2内を清浄に保持することができ、たとえば熱帯魚などの水質悪化に敏感な水棲生物に良好な環境を提供できる。また水槽2内を清浄に保持することができるので、これらの装飾具1,20が配設されていない水槽より、水槽2を清掃する間隔を長くすることができる。これによって使用者の清掃の手間を軽減することができる。また水槽2内を装飾する装飾具であるので、水棲生物に有用なものであり、かつ使用者が観賞するものである。具体的には、掛形装飾具1および載置形装飾具20に風景画などの図画が描かれているので、使用者は、熱帯魚などの水棲生物とともに観賞することができる。このような観賞用装飾具に光触媒が施されているので、使用者および水棲生物にとって、違和感なく存在し、ストレスを与えることを抑制できる。
形装飾具1および載置形装飾具20によれば、光触媒と色素を有する有機塗料または無機塗料とが含まれる光触媒膜7を光触媒部材本体6の外周部に形成することによって、光触媒部材本体6を装飾することができる。これによって使用者が観賞させて興趣を引くことができ、かつ水槽内を清浄な状態で保持することができる。
第1参考例によれば、壁面部2aに沿って掛形装飾具1を配設することができる。これによって水槽2の壁面部2aを装飾することができ、水棲生物が前記壁面部2aに衝突することを防止できる。特に熱帯魚および金魚などの魚は、ガラスなどの透過性材料を認識できず、衝突することがある。それ故、前記壁面部2aに装飾具が配設されると、衝突を防止でき、魚のストレスを抑制できる。また観賞用壁画として用いることもでき、使用者の興趣を引き、使用者の癒す効果がある。
形装飾具1によれば、網状体4に光触媒部材3を装着することによって形成される。この掛形装飾具1は、前記網状体4を掛止部材5に掛止し吊説することによって、壁面部2aに配設することができる。網状体4に異なる色の塗料が塗布されている複数の光触媒部材本体6を組合わせることによって、網状体4にモザイク画12を形成することができる。
また網状体4に光触媒部材本体6が装着可能に形成され、各光触媒部材本体6は、様々な色の光触媒膜7がそれぞれ形成されているので、使用者は、これらの色を組合わせて、自分の好みに合うモザイク画12を容易に形成できる。使用者は、このようにして描かれたモザイク画12を壁画部2aに配設し、観賞することができる。
形装飾具1および載置形装飾具20によれば、菌類および糞尿などを分解することによって、また水を分解することによって、酸素を発生する。したがって水槽2内を酸素富化な状態にすることができ、水棲生物にとって良好な環境状態に水槽2内を保持できる。
た掛形装飾具1によれば、壁面部15bに沿って配設されているので、前記壁面部を透過する光を遮断することができる。これによって水槽2内の水温が上昇することを抑制し、水棲生物にとって良好な環境状態に水槽2内を保持できる。
は、第2参考例の水槽2内に配設される魚用遊具34、壁面装飾具35および載置物36を拡大して示す斜視図である。水中環境浄化水槽装置第2参考例の魚用遊具34は、魚用遊具本体37と光触媒膜7とを有する。水中環境浄化装飾具本体である魚用遊具本体37は、たとえばアルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、複数の枠体38、本実施の形態では4つの枠体38が第方向に積層されている。枠体38は、4つの壁面部を有し、これら4つの壁面部が四方に配設され、互いに隣り合う壁面部の端部が連結されている。このように形成される各枠体38は、第1方向に垂直な第2方向と、第1および第2方向に垂直な第3方向に交互に開口するように第一方向、本実施の形態では、高さ方向に積層されている。このように形成される魚用遊具本体37には、その外表面部に光触媒膜7が形成されている。光触媒膜7は、第1参考例の掛形装飾具1に含まれる光触媒膜7と同様の構成であり、同様の方法で形成される。したがって光触媒膜7ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。このようにして形成される魚用遊具34は、魚が枠体38の孔を通過するなどして、遊具として用いられる。
は、壁面装飾具35を示す正面図である。図は、図の左側から壁面装飾具35を見て示す段面図である。図は、図に示す断面線A−Aで切断して見た壁面装飾具35の一部を拡大して示す断面図である。壁面装飾具35は、壁面装飾具本体39と複数の取り付け部材40とを有する。水中環境浄化装飾具本体である壁面装飾具本体39は、矩形状の板状体であり、たとえばアルミナ系またはジルコニア系セラミック、樹脂あるいはアルミニウムなどの金属板から成る。壁面装飾具本体39は、その水槽2内方(図7の右方)に臨む一表面部に光触媒膜7Cが形成されている。光触媒膜7Cは、光触媒を含む複数種類の色素の塗料を組合わせて図画を描くように、壁面装飾具本体39の一表面部に塗布し、これを焼成することによって形成される。前記塗布される塗料には、さらに反射材41が含まれている。反射材41は、たとえば扁平状の箔膜片であり、たとえばアルミニウムなどの金属切箔である。
このような構成を有する壁面装飾具35の製造方法は、第1参考例の掛形装飾具1の光触媒部材3の製造方法と類似している。したがって図4を参照しつつ説明する。製造処理が開始すると、ステップs1へ移行する。本体形成工程であるステップs1では、では、壁面装飾具本体39を形成する、壁面装飾具本体39を形成すると、ステップs2へ移行する。塗料塗布工程であるステップs2では、光触媒の粒子を色素が含まれる塗料に混合して、複数種類の色の塗料を作成する。異なる色の塗料を組合わせて、図画を描くように壁面装飾具本体39の一表面部に塗布する。前記塗料を塗布すると、ステップs3へ移行する。焼成工程であるステップs3では、この塗料が塗布されている壁面装飾具本体39を400以上で焼成することによって、壁面装飾具35を形成する。壁面装飾具35を形成すると、製造処理が終了する。
このような光触媒膜7Cを壁面装飾具本体39に形成することによって、光触媒機能を有する絵画42を形成することができる。絵画42には、たとえば図に示されるような、色の明度を段階的に変化させるグラデーションが描かれている。
取り付け部材40は、吸盤であり、壁面装飾具本体39の他表面部に取り付けられている。取り付け部材40は、吸着面部が前記他表面部から離反する方向に向かうように、前他表面部に配設されている。取り付け部材40は、たとえば壁面装飾具本体39の4隅とこれらの4隅の間とに配設されている。このようにして配設されている取り付け部材40の吸着面部を水槽2の壁面部15aに吸着させることによって、壁面装飾具35を前記壁面部15aに沿って容易に取り付けられる。
このようにして構成される壁面装飾具35は、紫外線Uが照射されると、光触媒膜7に含まれる光触媒によって、光触媒反応が起こり、殺菌、有機物の分解および脱臭する。また光触媒に照射されず、透過し装飾具本体39で反射された光を、反射材41で反射し、光触媒に照射させる。これによってより多くの光触媒の粒子で光触媒反応を起こさせ、殺菌、分解および脱臭効果を高めることができる。
は、載置物36を示す斜視図である。載置物36は、水槽2の底面部15dに載置される置物である。載置物36は、載置物本体36を含む。水中環境浄化装飾具本体である載置物本体43は、たとえばたとえばアルミナ系またはジルコニア系セラミック、あるいは樹脂から成る。載置物本体43は、大略的に球体を扁平にした形に形成されている。具体的には、載置物本体43は、扁平に形成される部分を水槽2の底面部に臨ませて載置されている。載置物本体43は、この外表面部に光触媒膜7が形成されている。光触媒膜7は、第参考例の光触媒膜7と同様の構成であるので、機能および形成方法の説明については省略する。このような載置物本体43が水槽2内に載置されている。
面装飾具35によれば、壁面装飾具本体39の表面部で反射された紫外線を反射材41によって反射させ、光触媒に照射させることができる。これによって光触媒に照射される紫外線の量を増加させることができ、光触媒反応の効果を高めることができる。これによってたとえば殺菌、脱臭および分解効果が高めることができ、より水槽内を清浄な状態に保持することができる。
面装飾具35の製法によれば、水槽2内に設けられる壁面装飾具本体39の一表面部に光触媒を含む、色素含有の塗料を塗布して描画し、描画された壁面装飾具本体39を焼成することによって、壁面装飾具35を製造することができる。
10は、本発明の実施の一形態の藻50を示す斜視図である。人藻50は、水槽2の底15dに載置され、水槽2内の流れに伴って、揺れ動く擬似藻類である。人藻50は、土台51、複数の線状体52および複数の光触媒部材3Cを含む。
土台51は、大略的に直方体状の箱体であり、複数の嵌合溝部53が形成されている。以下では、土台51の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、X方向およびY方向に垂直な高さ方向をZ方向と称する。各嵌合溝部53は、互いに隣り合う、2つのX方向に延びる壁部51a,51bにわたって形成され、各壁部51a,51bをその厚み方向に貫通している。各嵌合溝部53は、X方向に互いに等間隔をあけて形成されている。さらに詳細に説明すると、嵌合溝部53は、第1の壁部51aにおいてZ方向に延び、第1の壁部51aに隣り合って図10から明らかなように水平であって第1の壁部51aに垂直な第2の壁部51bにおいてY方向に延びている。嵌合溝部53は、第1の壁部51aに形成される端部53aが円形状に形成されている。
各線状体52は、糸、縄または紐である。これら線状体52には、その一端部に浮子55が装着され、他端部52aが球状に形成されている。線状体52の他端部52aは、嵌合溝部53の端部53の内径rより小径に形成され、かつ前記端部53を除く残余部53bの幅Lより大径に形成されている。また線状体52は、その他端部52aを除く残余部が、前記幅Lより小径に形成されている。このようにして形成される線状体52の端部52aを、嵌合溝部53の端部53aに嵌め込んで、嵌合溝部53に沿って移動させることによって、図10に示すように、線状体52の他端部52aが嵌合溝部53に離脱不能に嵌まり込んで、線状体52が土台51に装着される。
光触媒部材3Cは、円筒状の光触媒部材本体6C、光触媒膜7および装着部8Cとを含む。水中環境浄化装飾具本体である光触媒部材本体6Cは、第1参考例の光触媒部材本体6と同様に、アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成る。この光触媒部材本体6の外周部には、光触媒膜7が形成されている。光触媒膜7は、第1参考例の光触媒膜7と同様の構成であり、その説明を省略する。このような光触媒部材本体6Cの内径は、前記線状体52の外径より大径に形成される。
装着部8Cは、第1参考例の装着部と構成が類似しており、異なる点についてだけ説明する。装着部8Cは、光触媒部材本体6Cの内周部の全面にわたって形成される。装着部8Cは、円筒状に形成され、図10から明らかなようにその内径が線状体52の他端部52aを除く残余部の外径より僅かに小径に形成されている。具体的には、装着部8Cの内周部は、線状体52の他端部52aを除く残余部が挿通されると、装着部8Cが線状体52に対して、弾発力を発揮して挟持するような内径に形成されている。このようにして形成される光触媒部材3Cは、装着部8Cが線状体52の他端部52aを除く残余部に挿通されて装着される。浮子55は、線状体52にその長手方向に複数の光触媒部材3Cが装着されている状態、本実施の形態では2つの光触媒部材3Cが装着される状態で、線状体52が浮く、低密度の材料によって形成されている。
このようにして構成される人藻50は、水の流れとともに揺らめき、擬似的な藻を演出することができる。これによって魚などの水棲生物にストレスを与えることなく、殺菌、分解および脱臭を実現することができる。また人藻50は、光触媒部材3Cによって酸素が発生するので、実物の藻のように酸素を排出することができ、より実物に近い藻を作成することができる。さらにこのような人藻50によって、実物の藻を配設することが不要となり、実物の藻の取替え作業などをなくすことができる。
また線状体52の他端部52aが嵌合溝部53の残余部53bに嵌まり込んでいる。これによって線状体52が嵌合溝部53から離脱することなく、揺らめき模擬藻として観賞する事ができる。
また複数の人藻50を載置することによって、人工的な珊瑚を形成することができる。また人藻50は、光触媒部材3Cが互いに間隔をあけて設けられているので、このように珊瑚を形成すると、光触媒部材3Cの間に水棲生物が住処などを作ることができる。これによって実物の珊瑚を入れる必要がない。
本実施の形態の人藻50によれば、載置物36と同様の効果を奏する。
また本実施の形態では、第1および第2の壁51a,51bに、X方向の一方端および他方端でそれぞれ隣接する互いに対向する第3および第4壁51c,51dを有し、中空であるので、土台51を軽量化して作成することができる。
また本実施の形態では、線状体52がX方向に並設されているけれども、必ずしもこのような構成に限定されない。たとえば線状体52をX方向に配設する際、Y方向前後に交互に千鳥状に配置してもよい。これによってX方向に互いに隣り合う線状体52に設けられる光触媒部材3C同士がぶつかり合うことを抑制することができる。これによって音が発生することを抑制し、水棲生物にストレスを与えることを抑制する。
第1参考例の掛形装飾具1および載置形装飾具20が配設される水槽2を示す斜視図である。 掛形装飾具1の一部を拡大して示す正面図である。 掛形装飾具1を構成する光触媒部材3を示す斜視図である。 掛形装飾具1のモザイク画12の製造方法のフローチャートを示す図である。 第2参考例の水槽2内に配設される魚用遊具34、壁面装飾具35および載置物36を拡大して示す斜視図である。 壁面装飾具35を示す正面図である。 図6の左側から壁面装飾具35を見て示す段面図である。 図6に示す断面線A−Aで切断して見た壁面装飾具35の一部を拡大して示す断面図である。 載置物36を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態の人工藻50を示す斜視図である。
符号の説明
1 掛形装飾具
2 水槽
2b 壁面部
3 光触媒部材
4 網状体
5 掛止部材
6 光触媒部材本体
7 光触媒膜
17 配設手段
20 載置形装飾具
39 壁面装飾具本体
41 反射材

Claims (4)

  1. (a)水槽2と人工藻50とを含み、
    (b)水槽2は、内方に水を貯留し、
    (b1)水槽本体16であって、
    上方に開口した開口部15bを有する直方体形状の箱体であり、
    水平面で四方の透光性材料から成る壁面部15aと、
    底面部15dとを有する水槽本体16と、
    (b2)保護部材16であって、
    開口部15bと壁面部15aの各隅部15cとを覆う樹脂から成る保護部材16とを有し、
    (c)人工藻50は、
    (c1)底面部15dに載置される土台51であって、
    大略的に直方体状の箱体であり、
    長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、X方向およびY方向に垂直な高さ方向をZ方向とするとき、
    (c11)X方向に延びる第1壁部51aと、
    (c12)第1壁部51aに互いに隣り合って水平で、第1壁部51aに垂直で、X方向に延びる第2壁部51bと、
    (c13)第1および第2壁部51a,51bのX方向一方端で隣接する第3壁部51cと、
    (c14)第1および第2壁部51a,51bのX方向他方端で隣接し、第3壁部51cと互いに対向する第4壁部51dとを有し、
    (c15)第1および第2壁部51a,51bにわたって延びる複数の嵌合溝部53が、第1および第2壁部51a,51bをその厚み方向に貫通して、X方向に互いに等間隔をあけて形成され、
    各嵌合溝部53は、
    第1壁部51aにおいてZ方向に延び、第2壁部51bにおいてY方向に延び、
    第1壁部51aに形成される一端部53aが円形状に形成される土台51と、
    (c2)糸、縄または紐である複数の線状体52であって、
    線状体52の一端部には、浮子55が装着され、
    線状体52の他端部52aは、球状に形成され、嵌合溝部53の第1壁部51aに形成される一端部53aの内径rより小径に形成され、かつ嵌合溝部53aの一端部53aを除く残余部53bの幅Lより大径に形成され、
    線状体52は、その前記他端部52aを除く残余部が、前記幅Lより小径に形成され、
    線状体52の前記他端部52aを、嵌合溝部53の一端部53aに嵌め込んで、嵌合溝部53に沿って移動させることによって、線状体52の一端部52aは嵌合溝部53に離脱不能に嵌まり込んで、線状体52が土台51に装着される線状体52と、
    (c3)線状体52の長さ方向に複数個装着される光触媒部材3Cであって、
    (c31)アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、線状体52の外径より大径に形成される円筒状の光触媒部材本体6Cと、
    (c32)光触媒部材本体6Cの外周部に形成される光触媒膜7Cであって、
    紫外線が照射されると光触媒反応を起こす光触媒と、顔料である色素とが含まれる多孔質の薄膜である光触媒膜7Fと、
    (c33)装着部8Cであって、
    光触媒部材本体6Cの内周部の全面にわたって円筒状に形成され、その装着部8Cの内周部は、線状体52の他端部52aを除く残余部の外径より僅かに小径に形成され、線状体52の一端部52aを除く残余部が挿通されると、装着部8Cが線状体52に対して弾発力を発揮して挟持する内径を有し、線状体52の他端部52aを除く残余部に挿通されて装着される装着部8Cとを有し、
    (d)浮子55は、光触媒部材3Cが装着されている状態の線状体52が浮く、低密度の材料によって形成されることを特徴とする水中環境浄化水槽装置
  2. 各線状体52を、Y方向前後に交互に、千鳥状に配置して、X方向に互いに隣り合う線状体52に設けられる光触媒部材3C同士がぶつかり合わないようにしたことを特徴とする請求項記載の水中環境浄化水槽装置
  3. (a)水槽2内で一壁面部15aに取り付けられる壁面装飾部35を含み、
    (b)この壁面装飾部35は、
    (b1)壁面装飾部本体39であって、
    矩形状の板状体であり、
    アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、
    水槽2内方に臨む一表面部に、装飾用光触媒膜7Cが形成され、この装飾用光触媒膜7Cは、紫外線が照射されると光触媒反応を起こす光触媒と、色素と、金属製扁平状の箔膜片から成り光を反射する反射材41とを含む壁面装飾具本体39と、
    (b2)壁面装飾具本体39の他表面部に設けられ、前記一表面部15aに吸着されて取り付けられる吸盤40とを有することを特徴とする請求項1または2記載の水中環境浄化水槽装置
  4. (a)水槽2内で一壁面部15aに取り付けられる掛形装飾具1を含み、
    (b)この掛形装飾具1は、
    (b1)網状体4であって、
    複数の縄である線材9が横方向および縦方向に並設され、連結部4aで互いに連結されて格子状に形成される網状体4と、
    (b2)複数の装飾用光触媒部材3であって、
    (b21)装飾用光触媒部材本体6であって、
    アルミナ系またはジルコニア系セラミックから成り、
    長尺状であり、長手軸線L1方向一端から他端にわたる円筒状の部材に半径方向内外方に開口する切欠きが形成されて構成される装飾用光触媒部材本体6と、
    (b22)装飾用光触媒部材本体6の外周部に形成される装飾用光触媒膜7であって、
    紫外線が照射される光触媒反応を起す光触媒と、顔料である色素とが含まれる多孔質の薄膜である装飾用光触媒膜7と、
    (b23)装飾用装着部8であって、
    弾性材料から成り、
    装飾用光触媒部材本体6の内周部に、長手軸線L1方向一端から他端にわたって形成され、装飾用装着部8の内径が線材9の外径よりも小さい装飾用装着部8とを有し、
    (b24)この装飾用光触媒部材3には、網状体4の線材9が弾発的に嵌め込まれて挟持される装着溝部10が形成され、
    この装着溝部10は、線材9を嵌め込むための半径方向内方に開口する装着開口部11aを有する装飾用光触媒部材3と、
    (c)掛止部材5であって、
    (c1)コ字状断面の嵌合溝13aを有し、この嵌合溝13aに、水槽本体16の開口部15bを嵌め込んで水槽本体16に装着される配設部13と、
    (c2)配設部13に、水槽2の内方に向かって突出して設けられ、網状体4を掛止して吊設する複数の掛止部14とを有する掛止部材5とを有することを特徴とする請求項1または2記載の水中環境浄化水槽装置
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