JP4091662B2 - パネル用ホルダー - Google Patents

Description

本発明は、ホルダー、特に展示用パネル、パネルファイル及びポケット付きパネル等を綴じ込んで見開き可能に壁等に保持するための壁掛け用ホルダーに関し、該ホルダーはその上下縁部にそれぞれ一列に配されたピンによって、これらパネルをその上下端部に設けられた軸受け部を支持することによって見開き可能に保持する。
上記のホルダーは、特にオフィス、研究室、作業場及びスーパーマーケット等でよく使われている。この種のホルダーは、取り扱いが簡単で従って使用者は、件名索引、リスト、価格表などの情報を容易に得る事ができる。この種のホルダーは、リベットによって連結された金属製の胴体とプラスチック製の射出成形された部材と、からなり、この射出成形された部材には列状に配されたピンが設けられている。この公知のホルダーが異なる材質の部材から構成されている理由は、１つに金属製の胴体部によってホルダーの強度及び安定性を確保し、射出成形部材の所定の位置に列状のピンを低コストで設けることができるということにある。
本発明の目的は、一回の作業で製造可能、即ち単一の材料からなる列状に配されたピンを有する本体からなり、且つ安定性、強度並びに製造費に関する条件を満たすホルダーを提供することにある。この目的はホルダー本体を射出成形により中央が窪んだ構造に構成し、その背面壁部にピンに対応する位置に窓を設け、その窓の縦幅をピンより長くまた横幅をピンの直径より広く設け、さらに各窓の一縁部を一列に配されたピンを保持するホルダーの端部壁の内側に位置させることにより達成される。
本発明によるホルダーは、ローラー型の挿入部品を用いることによって公知のホルダーより、取り付け及び用途においてより効果的な利点が得られる。さらにこのローラー型挿入部品を保持するための把持部をホルダーに設けることで容易に前記挿入部品の取り付け及び交換を行うことができるだけでなく、さらに支持カラムと共に使用すれば、この支持カラムに対するホルダーの高さ及び角度を色々な状況に対応し得るように調整することができる。
本発明の詳細及びさらなる特徴を添付の図面に示した特に効果的な実施態様に基づいて以下に説明する。
図１は、本発明のホルダーの平面図である。
図２は、図１に示した本発明のホルダーの側面図である。
図３は、図１に示した本発明のホルダーの背面図である。
図４は、図１に示した本発明のホルダーを上方から見た図である。
図５は、図１のＶ−Ｖ線についてのホルダーの断面図である。
図６は、図１のＶＩ−ＶＩ線についてのホルダーの断面図である。
図７は、図１の上方部分の拡大図である。
図１において、符号１は公知のパネル（図示せず）を綴じ込み式に保持するホルダーの本体を示し、該パネルには対向する上下縁部にホルダーの上下縁部各々に一列に配されたピン２を支持するための支持部が設けられている。図示したホルダーには、上下それぞれ１０本のピンが設けられているので、例えばマイクロフィッシュ等を収納する収納型パネルを１０枚保持できる。ホルダーを低コストで製するためにホルダーを射出成形によって形成し、ホルダーの背面壁３に窓４をピン２に対応する領域に設け、これら窓を介して射出成形用金型が挿入されるので割れが生じない。ホルダーに充分な強度を付与するために、ホルダーは１枚のウェブ板から形成された端部壁５，７及び側壁６，８と、中央トラフ９とが設けられた、中央が窪んだ構造を有している。トラフ９は背面壁３から延びる２つの壁部１０，１１からなり、これら壁部はホルダーの下から３分の１の高さの所で鈍角を形成して交わっている。トラフに設けられたホルダーの長手方向及び幅方向に延びる補強壁１２，１３が、ホルダーに強度を与えている。トラフの中央に配され且つホルダーの長手方向軸に対して垂直に延びる４つの幅方向に延びる補強壁１３には、それぞれ支持カラムが挿入される開口部１４が整合位置に設けられている。また切り欠き部１５が、壁部１０に設けられているので、前記開口部を容易に設けることができる。また支持カラム用の案内チャネル１６が壁部１１に設けられている。図１，５及び７に示すように窓４の高さＨは、ピン２の長さｌ（Ｌ）より長く、窓４の幅Ｂはピン２の直径ｄより広い。一方、切り欠き部１５の幅Ｗは開口部１４の幅ｂと等しい。
ネジ等によってホルダーを壁に固定するために、壁部１０には細長の穴１７，１８が設けられ、これら穴の長手方向軸は、互いに直交しており、これによりある一定の範囲内でホルダーの位置を調節することができる。

Claims (4)

1. パネル及びまたはポケット付きパネルを綴じ込み式に保持し、前記パネルの上下縁部に設けられた受部を上下端部に列状に設けたピンで見開き可能に保持した壁掛け用ホルダーにおいて、前記ホルダーは射出成形によって形成された中央が窪んだ形状の本体１と前記ピン２に対応する位置にピンと同数の窓部４が設けられた背面壁３とからなり、前記窓部の高さＨは、前記ピンの長さｌ（Ｌ）より長く、幅Ｂは前記ピンの直径ｄより広く、各窓部は列状に配されたピン２を支持する前記本体１の端部壁５，７の内側に配されていることを特徴とするホルダー。
2. 前記本体１は、その周囲を形成する端部壁５，７及び側壁６，８と、壁部１０，１１からなる中央トラフ９とから構成されていることを特徴とする請求項１記載のホルダー。
3. 前記本体１は前記トラフ９に補強を目的としたホルダーの長手方向及びホルダーの長手方向軸に対して幅方向に延びた補強壁１２，１３が取り付けられていることを特徴とする請求項２に記載のホルダー。
4. ホルダーの長手方向軸に対して幅方向に延びる前記補強壁１３の一部に開口部１４が設けられ、この開口部の横幅ｂに等しい幅Ｗを有する切り欠き部１５が、前記本体の壁部１０に設けられていることを特徴とする請求項３記載のホルダー。

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