JP4089822B2 - 高周波加熱用の変成器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波誘導加熱装置、高周波焼入れ装置等の高周波加熱装置に使用して好適な高周波加熱用の変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高周波加熱装置等の出力用に使用される出力変成器としては、例えば特許文献1に開示のものが知られている。この出力変成器は、複数個のE型フェライトコアを組み合わせて形成されたコア部と、銅製のパイプを屈曲させることによりコア部を複数回巻回するように配設されたコイル部と、このコイル部の始端部及び後端部にそれぞれ接続された第1の導電部材と、コイル部の第1の導電部材間に接続された一対の第2の導電部材とを備えたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−151212号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この出力変成器にあっては、E型コアの中脚部にコイル部を巻回するため、コイル部の巻回数が多い場合に、大きな形状のE型コアを使用しなければならず、出力変成器自体の小型化が困難で、例えば出力変成器を容易に移動させることができず、その使用範囲が限定される等、使い勝手の面で劣るという問題点を有している。また、コアとして比較的高価なE型コアを使用する必要があるため、出力変成器自体が高価になり易いという問題点も有している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化と軽量化を図り使い勝手を向上させると共に加熱効率の安定化をも同時に図り得る高周波加熱用の変成器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、I型コアの周囲に所定回数巻回された一次コイル及び二次コイルと、該一次コイルと二次コイルを取り囲むように配置されたリングコアと、該リングコアの外側に配置されたカバーと、を備え、前記カバーが略円筒状に形成され、その一方の開口端部に加熱コイル接続板が設けられ、該接続板のカバー内側に前記二次コイルが接続されると共にカバー外側に加熱コイルが着脱可能に装着され、他方の開口端部に該開口端部を閉塞可能で一対の半円形銅板からなる入力プレートが設けられ、該プレートのカバー外側に、一体化された往路と復路を有して高周波発振器に接続された可撓性冷却ケーブルが接続されると共に、該プレートの各半円形銅板のカバー内側に、前記冷却ケーブルの往路もしくは復路を分岐する2つの冷却水流路が設けられ、該流路のうち一方の流路が前記二次コイルに接続され、他方の流路が前記一次コイルに接続されていることを特徴とする
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記2つの冷却水流路が、入力プレートの各半円形銅板の孔に固着された銅パイプと、該銅パイプのカバー内側に分岐状態で固着された銅パイプとで形成されていることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、前記二次コイルが水平状態で配置された略コ字状の平板状に形成されその凹部内にI型コアが配置されると共に、該二次コイルの両面側でI型コアの周囲に一次コイルが複数回巻回されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項4に記載の発明は、前記二次コイルが垂直状態で配置された所定幅の平板により略コ字状の単巻状に形成されその凹部内に前記I型コアが配置されると共に、該二次コイルの内側でI型コアの外側に前記一次コイルが複数回巻回されていることを特徴とし、請求項5に記載の発明は、前記二次コイルのリングコアの内面と対向する側壁部がリングコアの内面形状に類似することを特徴とする。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、前記カバーの外周面に前記加熱コイルへの通電をオン・オフさせる加熱スイッチが設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項7に記載の発明は、前記加熱コイルが、その基部が前記カバーの一方の開口端部に取り付けられるホルダーと、該ホルダーの先端に固定されたコイル部とを有し、前記コイル部が前記カバーの中心に対して偏心して設けられていることを特徴とする。また、請求項8に記載の発明は、前記コイル部が、馬蹄形に形成され放射温度計によりワークの温度を測定するための開口が設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる高周波加熱用の変成器の一実施形態を示している。図1及び図2において、変成器1は、例えば長さ340mmで外径60mm程度の絶縁性の樹脂パイプ等からなる円筒状のカバー2と、このカバー2の一方の開口端部2aに装着された加熱コイル3と、カバー2の他方の開口端部2bに装着された入力プレート4等によって構成されている。
【0012】
カバー2は、その外周面で入力プレート4側にプッシュ釦式の加熱スイッチ5が配設され、この加熱スイッチ5をオン操作することにより、入力プレート4等を介して加熱コイル3に高周波電流が供給されるようになっている。なお、加熱コイル3は、ホルダー6と、このホルダー6の先端に固着された例えば馬蹄式のコイル部7等で形成されている。
【0013】
そして、前記カバー2内には、図3に示すように、二次コイル8、I型コア9、リングコア10及び一次コイル11等が内蔵されている。このうち、二次コイル8は、例えばコ字状に形成された銅の角パイプ(もしくは孔を有する銅板)によって単巻き状に形成されて、I型コア9の周囲に水平状態で配置されている。また、二次コイル8の角パイプの連結部には一対のホースコネクタ12が固着されると共に、角パイプの開口端には半円形状の出力プレートとしての加熱コイル接続板13がそれぞれ固着されている。この各加熱コイル接続板13に前記加熱コイル3のホルダー6を形成する半円形銅板6aが電気的かつ機械器にそれぞれ着脱可能に接続され、この加熱コイル接続板13と半円形銅板6aには、後述する冷却水の流路R1を形成する図示しない冷却水孔がそれぞれ形成されている。
【0014】
また、前記I型コア9は、例えばフェライトコアを複数個連接することによって薄板状の直方体形状に形成され、二次コイル8のコ字状凹部内に、二次コイル8の上面及び下面(両面)から所定長さ突出するようにして配設されている。また、I型コア9の外側に配設されるリングコア10は、複数個の円環状のフェライトコアを幅方向に積層することによって形成されている。
【0015】
そして、I型コア9の外面とリングコア10の内面間には、その外周面がガラスチューブ等の絶縁材で被覆された、例えば外径が5mmの銅パイプからなる一次コイル11が所定回数(例えば8回)巻回されている。この一次コイル11の両端部11a、11bは、カバー2の他方の開口端部2b側に引き出され、前記入力プレート4のカバー2内側に設けられた銅パイプ14に銅パイプ15を介して電気的かつ機械的にそれぞれ接続されている。
【0016】
前記入力プレート4は、図3及び図4に示すように絶縁板16で絶縁されて端子板を形成する半円形銅板17a、17bを有し、この半円形銅板17a、17bに設けられた孔には銅パイプ19がそれぞれ嵌合固着され、この銅パイプ19の外側(カバー2外側)にはホースコネクタ18aがそれぞれ固着され、銅パイプ19の内側(カバー2内側)にはホースコネクタ18bがそれぞれ固着されている。
【0017】
また、半円形銅板17a、17bの銅パイプ19のカバー2内側でホースコネクタ18bが固着される手前側には、前記銅パイプ14が分岐状態で固着されている。この銅パイプ14とホースコネクタ18bにより、入力プレート4のカバー2外側に位置する一対のホースコネクタ18aからなる1つの流路Rが、カバー2内側において2つの流路R1、R2に分岐されるようになっている。
【0018】
そして、分岐された一方の流路R1を形成するホースコネクタ18bに、チューブ20を介して前記二次コイル8のホースコネクタ12が絶縁状態でそれぞれ接続され、分岐された他方の流路R2を形成する銅パイプ14に前述したように、銅パイプ15を介して一次コイル11の両端部11a、11bが電気的かつ機械的に接続されている。
【0019】
この接続により、入力プレート4の一方のホースコネクタ18aが、一方のホースコネクタ18b、一方のチューブ20、一方のホースコネクタ12、二次コイル8、加熱コイル3、他方のホースコネクタ12、他方のチューブ20、他方のホースコネタク18bを介して、他方のホースコネクタ18aに連通する二次コイル8と加熱コイル3冷却用の前記流路R1が形成されている。また同時に、一方のホースコネクタ18aが、一方の銅パイプ14、15、一次コイル11、他方の銅パイプ15、14を介して、他方のホースコネクタ18aに連通する一次コイル11冷却用の前記流路R2が形成されている。
【0020】
この入力プレート4のホースコネクタ18aには、図5に示すように、冷却ケーブル22の一端部が接続される。この冷却ケーブル22は、可撓性のチューブ内に網線等からなる導線が収容配置されると共に、往路22aと復路22bが一体化されることにより、チューブ内の導線の間隔(インダクタンス)が、冷却ケーブル22の長手方向において略一定となるように設定されている。なお、冷却ケーブル22の往路22aと復路22bの一体化は、チューブ自体の一体成型あるいは2つのチューブを接着剤により接着するか適宜のバンドによる締付け等によって行われる。
【0021】
そして、この冷却ケーブル22の他端部は、高周波発振器23(トランジスタインバータ装置)の出力端子に接続されて使用される。すなわち、高周波発振器23は、直方体形状の筐体24内に図示しないインバータ回路、電源回路及び制御回路等の回路と、冷却水タンク、ポンプ等を有する冷却水供給装置が内蔵されると共に、この筐体24の前面24aに前記冷却ケーブル22が接続される端子板25が設けられており、この端子板25には冷却水供給装置の冷却水流路が接続されている。
【0022】
また、高周波発振器23の筐体24の前面24aには、主電源スイッチ26、異常リセットスイッチ27、出力電圧計28、表示灯29、出力電流計30、出力設定器31等が設けられており、この高周波発振器23によって、例えば10KW程度の高周波電力が前記加熱コイル3から出力され得るように構成されている。なお、前記冷却ケーブル22に冷却水を循環供給する冷却水供給装置は、高周波発振器23に内蔵することで、装置自体のコンパクト化と使い勝手の向上を図ることもできるが、冷却水供給装置と高周波発振器23を別体で形成することも勿論可能である
【0023】
このように構成された変成器1によれば、変成器1のカバー2を例えば手で持ち(あるいは所定位置に設定して)加熱コイル3のコイル部7内にワーク(図示せず)をセットした状態で、カバー2の加熱スイッチ5をオンすると、高周波発振器23から冷却ケーブル22を介して変成器1の一次コイル11に所定の高周波電流が供給される。この変成器1の一次コイル11への高周波電流の供給により、誘導結合によって二次コイル8に巻数比に応じた大電流が流れ、この大電流が加熱コイル3に供給されて、コイル部7に近接配置されているワークが誘導加熱される。
【0024】
また、高周波電流の供給と同時に、高周波発振器23に設けられている冷却水供給装置が作動して、冷却ケーブル22内の流路R及び変成器1の前記流路R1、R2を介して、二次コイル8と加熱コイル3及び一次コイル11に冷却水が循環供給される。この冷却水により、大電流による一次コイル11や二次コイル8及び加熱コイル3等の発熱が抑えられ、発熱による加熱効率の低下が防止される。この時、冷却ケーブル22の各チューブを一体化することで、導線間の間隔を略一定に維持でき、導線間のインダクタンス(すなわち加熱コイル3のインピーダンス)が安定して、加熱効率の一層の向上が図れることになる。
【0025】
このように、上記実施形態の変成器1によれば、単巻きで略平板状に形成された二次コイル8のコ字状凹部内にI型コア9を配置すると共に、このI型コア9の外側にリングコア10を積層状態で配設し、I型コア9の外周とリングコア10の内面間(二次コイル8の両面側)に一次コイル11を巻回するため、一次コイル11を二次コイル8と略平行状態で多数回巻回することができて、I型コア9に対する一次コイル8の巻数比率を高めた状態で円筒状のカバー2内に内蔵することができる。
【0026】
また、I型コア9の外側に例えば厚さが半分のリングコア10を配設しているため、I型コア9で誘起される磁束を左右に分散させることができて、磁束をリングコア10内に封じ込める、すなわち磁束の外部への漏れがなくなって、一次コイル11と二次コイル8の誘導結合係数が高められる。これらのことから、変成器1自体が円筒状のカバー2内に効率的に内蔵され、その小型化及び軽量化を図ることができる。
【0027】
また、カバー2の他方の開口端部2bに設けた入力プレート4のカバー2内側にホースコネクタ18bと銅パイプ14を設けることで、流路Rをカバー2内において2つの流路R1、R2に分岐しているため、一方の流路R1を二次コイル8と加熱コイル3冷却用に使用し、他方の流路R2を一次コイル11冷却用に使用することができ、例えば流路R1、R2の連結部分を大きく曲げることなく略直線状に設定できて冷却水が確実に流通し各部の効果的な冷却が可能になる。その結果、発熱による加熱効率の低下を確実に防止することができて、加熱効率の向上が図れると共に、分岐された流路R1、R2によって、流路R1、R2自体の配管作業やそのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0028】
さらに、変成器1の外周部にリングコア10が配設されているため、磁束の外部への漏れによる外部ノイズの発生を抑えることができ、変成器1を使用する箇所での、外部ノイズによる他の機器等への悪影響を防止することができる。さらに、変成器1が可撓性の冷却ケーブル22で高周波発振器23に接続されているため、前記小型化及び軽量化と合わせ、移動困難なワーク位置への変成器1の移動を容易に行うことができたり、屋外での使用も可能となり、誘導加熱用の加熱コイル3の使用範囲を大幅に拡大させることができる等、変成器1自体の使い勝手を大幅に向上させることが可能になる。
【0029】
またさらに、変成器1のカバー2に加熱スイッチ5が設けられているため、この加熱スイッチ5の手元操作が可能となり、誘導加熱時の操作性の向上が図れると共に、変成器1の外形形状がリングコア10に対応したカバー2により略円筒形状に形成されているため、外形形状の一層の小型化が図れ、これらのことから、変成器1自体の使い勝手を一層向上させることができる。また、フェライトコアからなる形状簡易にして安価なI型コア9とリングコア10を使用するため、コア9、10のコストダウンを図ることができ、カバー2としての樹脂パイプの使用、前述した配管作業やメンテナンス作業の容易化等によるコストダウンと併せ、変成器1自体を一層安価に形成することが可能になる。
【0030】
また、リングコア10は、市販されている各種の大きさのリングコア10を適宜に選択して使用することができると共に、その積層個数を増減させることによって、変成器1の巻数比や結合係数等の特性を適宜に設定することができるため、変成器1の設計自由度を大幅に向上させることができる。また、一次コイル11をI型コア9とリングコア10間に密に巻回することができるため、従来と略同等もしくはそれ以上の良好な結合係数で小型かつ軽量な変成器1を容易に得ることができる。
【0031】
図6及び図7と図8〜図10は、本発明に係わる変成器のそれぞれ他の実施形態を示し、以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図6及び図7に示す実施形態の特徴は、変成器1の二次コイル8を所定幅と所定板厚を有する2つの側壁部8a、8bとこの側壁部8a、8bを連結する連結部8c及び一対の平板部8dで平面視(もしくは側面視)略コ字状に形成し、この二次コイル8のコ字状凹部25内の中心位置にI型コア9を配置すると共に、二次コイル8の内側とI型コア9の外側との間に銅パイプや電線等からなる一次コイル11を複数回巻回した点にある。
【0032】
そして、二次コイル8の側壁部8a、8bや連結部8cを例えば銅板で形成することにより、二次コイル8を単巻き状態とし、この二次コイル8の開口側(反連結部8c側)の一対の平板部8dに前記加熱コイル接続板13をそれぞれロウ付け固着し、この加熱コイル接続板13に前記加熱コイル3が着脱可能に装着されている。この時、二次コイル8の側壁部8a、8bは、その幅を所定幅に設定することにより、二次コイル8の外側に配置されるリングコア10の内面とその形状が類似した形状となり、リングコア10内側と二次コイル8の側壁部8a、8b外側との間の隙間間隔ができるだけ小さく、すなわち変成器1自体がより小型になるように形成されている。
【0033】
この実施形態の変成器1においても、上記実施形態の変成器1と同様の作用効果が得られる他に、二次コイル8がI型コア9の周囲に水平状態ではなく垂直状態(リングコア10の高さ方向に略平行状態)で配置されるため、二次コイル8の側壁部8a、8bや連結部8cの幅や板厚を大きくして電流容量を簡単に増大させることができると共に、二次コイル8の内側とI型コア9の外側に形成される空間内に一次コイル11を密に(すなわち結合係数を高めた状態で)巻回してその巻数比を簡単に増大させることができる。また、二次コイル8の側壁部8a、8bの幅を所定に設定することで、その形状がリングコア10の内面形状に類似しているため、二次コイル8の外側とリングコア10の内側との間に形成される隙間を小さくすることができ、これらのことから、大電流用の変成器1であってもその小型化や使い勝手の向上を容易に図ること等が可能になる。
【0034】
この実施形態においては、二次コイル8の側壁部8a、8bを所定幅の平板状に形成することで、リングコア10(カバー2)の内面形状に類似する形状としたが、例えば図7の二点鎖線で示すように、二次コイル8の側壁部8a、8bを断面略円弧形状に形成することで、リングコア10の内面形状に一層類似する形状とすることもでき、このように形成すれば、変成器1のより一層の小型化等が図れることになる。
【0035】
また、図8〜図10に示す実施形態の特徴は、加熱コイル3のホルダー6を屈曲形成してコイル部7をカバー2の軸心(開口端面の中心)に対して所定寸法外側に偏心させると共に、コイル部7に温度測定用の開口35を設けた点にある。すなわち、絶縁板36を介して圧接挟持されたホルダー6の一対の銅板6bが側面視で略ヘの字状に形成され、この銅板6bの基部に前記半円形銅板6aがぞれぞれロウ付け固着される共に、銅板6bの表面に銅の角パイプ6cがそれぞれロウ付け固着される。これにより、ホルダー6が屈曲形成されコイル7部がカバー2の軸心に対して寸法x偏心した状態となる。
【0036】
また、このホルダー6の角パイプ6cの先端にコイル部7の両端部がロウ付け固着され、この時、コイル部7は1本の銅の丸パイプ7aを屈曲させることにより、先端側に向かって開いた状態の馬蹄形に形成されると共に、コイル部7の背面側となるホルダー6側に横方向に開口した開口35が形成される。なお、この実施形態の場合は、カバー2の所定位置に図示しない赤外線放射温度計の測定部が、コイル部7の開口35を利用してワークの温度を測定し得るように一体的に取り付けられている。
【0037】
また、コイル部7の内面で開口35の上下には、加熱時にワークの表面に当接してコイル部7とワークの位置関係を安定させる円弧形状のセラミック板37がエポキシ系接着剤等により接着固定されている。さらに、丸パイプ7aの屈曲により形成されるコイル部7は、その略全域に図示しないセラミックが溶射されることにより、例えば絶縁性が確保されつつその形状が所定に維持されるように構成されると共に、コイル部7とホルダー6の連結部で図10に斜線で示す部分38には、エポキシ系接着剤が塗布されて該部分の強度が補強されている。
【0038】
この加熱コイル3によれば、作業者が例えば変成器1のカバー2を手で持ち、加熱コイル3のコイル部7を誘導加熱されるワークの表面にセットする。この時、加熱コイル3の屈曲形成されたホルダー6により、コイル部7がカバー2の軸心から寸法x偏心していることから、コイル部7がカバー2で隠れることがなく作業者がコイル部7を明瞭に視認しつつ、コイル部7のセラミック板37をワークの表面に確実に押圧することができて、ワークとコイル部7の位置関係に安定した状態が容易に得られる。
【0039】
この状態で高周波発振器23を作動させるとワークが誘導加熱され、このワークの表面温度が例えば赤外線式の放射温度計によって測定される。この時、変成器1のカバー2に一体的に設けた放射温度計の測定部により、コイル部7の開口35を利用してワークの加熱温度が逐次測定され、作業者はこの測定温度が所定温度となった時点で加熱コイル3をワークから待避させる。これにより、ワークが加熱コイル3により所定温度まで誘導加熱され、この加熱作業時に、屈曲形成されたホルダー6によるコイル部7の偏心構造や、コイル部7の開口35を利用した確実かつ高精度な温度測定によって、ワークの加熱作業を効率的に行うことが可能になる。
【0040】
この実施形態の場合は、変成器1をロボットのアーム等に取り付けて加熱作業を自動化する場合には、変成器1のカバー2もしくはロボットのアームに取り付けた放射温度計の測定部の測定結果に基づいて加熱コイル3のワークからの待避を自動的に行うこともでき、このように構成すれば、加熱作業の完全自動化が図れてその作業の一層の効率向上を図ることが可能になる。また、コイル部7の偏心量である前記寸法xは、ワークの形状やコイル部7の形状等に応じて最適な値に設定される。
【0041】
なお、上記各実施形態においては、二次コイル8を一枚(巻数1)の導体で平板状に形成したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば導体を複数枚間隔を有して積層し、この導体間やその上下面等に一次コイル11を直列的に巻回するようにしても良い。また、上記各実施形態においては、二次コイル8にコ字状凹部を有する如く形成したが、本発明における略コ字状凹部とは、U字状及びC字状の凹部も含むものである。
【0042】
さらに、上記各実施形態においては、カバー2として樹脂パイプ等を使用して外形形状を完全円形に形成したが、例えばカバー2の外周面の一部に設置時の位置決め用の平坦部を形成したり、別体の位置決め部材(設置部材)をカバー2の外周面に取り付けることもできる。また、上記各実施形態における、I型コア9やリングコア10の形状、二次コイル8及び加熱コイル3の形状、一次コイル11の形状等は一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1または2に記載の発明によれば、I型コアの周囲に一次コイルと二次コイルが所定回数巻回されると共に、一次コイルと二次コイルを取り囲むようにリングコアが配置され、かつこれらが両端開口部に入力プレートと加熱コイルが装着されるカバー内に収納されているため、変成器の小型化と軽量化を図ることができて持ち運びが極めて容易となる等、その使い勝手の向上を図ることができると共に、可撓性冷却ケーブルから供給される冷却水で各コイルやリングコア等を効果的に冷却できて、加熱効率の安定化をも同時に図ることができる。
【0044】
また、入力プレートが可撓性冷却ケーブルの往路と復路を二次コイルや一次コイルに直接接続可能な分岐された2つの冷却水流路を有するため、各コイルに冷却水を確実に流すことができて加熱効率の一層の向上が図れると共に、冷却用パイプ等の配管作業やその保守作業を容易に行うことができる。さらに、カバーが略円筒状に形成されているため、変成器自体の一層の小型化と軽量化を図ることができると共に、カバーとして例えば樹脂パイプを使用できて、構成簡易にして一層安価な変成器を得ることができると共に、カバーの開口端部に設けた加熱コイル接続板に加熱コイルが着脱可能に装着されているため、ワークの形状に応じて加熱コイルを着脱することができて各種ワークに対応できる等、変成器のより一層の使い勝手の向上を図ることができる。また、変成器の入力プレートに接続される可撓性冷却ケーブルの往路と復路とが一体化されているため、該冷却ケーブル自体のインダクタンスが略一定となり、加熱効率の一層の安定化を図ることができる。
【0045】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、平板状の二次コイルの両面側でI型コアの周囲に一次コイルが巻回されるため、一次コイルと二次コイルを略平行状態で密に巻回することができ、カバー内における一次コイルの巻数比率が高められて、小型かつ軽量で加熱効率に優れた変成器を容易に得ることができる。
【0046】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、二次コイルが所定幅の平板により略コ字状の単巻状に形成されその凹部内にI型コアが配置されると共に、該二次コイルの内側でI型コアの外側に一次コイルが複数回巻回されているため、二次コイルと一次コイルをその結合係数を効率的に高めた状態で配置できて、大電流用の変成器であってもその一層の小型化と使い勝手の向上等を同時に図ることができる。
【0047】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、二次コイルの側壁部がリングコアの内面形状に類似しているため、二次コイルの外側とリングコアの内面との間の隙間を小さくできて、変成器のより一層の小形化等を図ることができる。
【0049】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、円筒状カバーの外周面に加熱スイッチが設けられているため、この加熱スイッチの操作で加熱コイルへの通電状態を手元操作できて、変成器自体や加熱コイルの使い勝手の一層の向上を図ることができる。
【0052】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、加熱コイルがホルダーとコイル部を有し、コイル部がカバーの中心に対して偏心して設けられているため、例えばカバーを円筒形状に形成した場合にコイル部をカバーの軸心から外側にずらすことができて、コイル部とワークの位置関係を作業者が明瞭に把握しつつ、加熱作業を効率良く行うことができる。
【0053】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、加熱コイルが馬蹄形に形成されてそのコイル部に温度測定用の開口が設けられているため、この開口を利用して放射温度計でワークの加熱温度を高精度に測定できて、加熱作業の一層の効率向上を図ること等ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高周波加熱用の変成器の一実施形態を示す平面図
【図2】同その側面図
【図3】同変成器の内部状態を示す斜視図
【図4】同その入力プレートの斜視図
【図5】同変成器の使用状態を示す斜視図
【図6】本発明に係わる高周波加熱用の変成器の他の実施形態を示す横断面図
【図7】同その縦断面図
【図8】本発明に係わる高周波加熱用の変成器のさらに他の実施形態を示す加熱コイルの斜視図
【図9】同その側面図
【図10】同その平面図
【符号の説明】
1 出力変成器
2 カバー
3 加熱コイル
4 入力プレート
5 加熱スイッチ
6 ホルダー
6a 半円形銅板
6b 銅板
6c 角パイプ
7 コイル部
7a 丸パイプ
8 二次コイル
8a、8b 側壁部
8c 連結部
8d 平板部
9 I型コア
10 リングコア
11 一次コイル
14、15 銅パイプ
22 冷却ケーブル
22a 往路
22b 復路
23 高周波発振器
25 コ字状凹部
35 開口
37 セラミック板
R、R1、R2 流路

Claims (8)

  1. I型コアの周囲に所定回数巻回された一次コイル及び二次コイルと、該一次コイルと二次コイルを取り囲むように配置されたリングコアと、該リングコアの外側に配置されたカバーと、を備え、
    前記カバーが略円筒状に形成され、その一方の開口端部に加熱コイル接続板が設けられ、該接続板のカバー内側に前記二次コイルが接続されると共にカバー外側に加熱コイルが着脱可能に装着され、他方の開口端部に該開口端部を閉塞可能で一対の半円形銅板からなる入力プレートが設けられ、該プレートのカバー外側に、一体化された往路と復路を有して高周波発振器に接続された可撓性冷却ケーブルが接続されると共に、該プレートの各半円形銅板のカバー内側に、前記冷却ケーブルの往路もしくは復路を分岐する2つの冷却水流路が設けられ、該流路のうち一方の流路が前記二次コイルに接続され、他方の流路が前記一次コイルに接続されていることを特徴とする高周波加熱用の変成器。
  2. 前記2つの冷却水流路は、入力プレートの各半円形銅板の孔に固着された銅パイプと、該銅パイプのカバー内側に分岐状態で固着された銅パイプとで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱用の変成器。
  3. 前記二次コイルが水平状態で配置された略コ字状の平板状に形成されその凹部内にI型コアが配置されると共に、該二次コイルの両面側でI型コアの周囲に一次コイルが複数回巻回されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波加熱用の変成器。
  4. 前記二次コイルが垂直状態で配置された所定幅の平板により略コ字状の単巻状に形成されその凹部内に前記I型コアが配置されると共に、該二次コイルの内側でI型コアの外側に前記一次コイルが複数回巻回されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波加熱用の変成器。
  5. 前記二次コイルは、リングコアの内面と対向する側壁部がリングコアの内面形状に類似することを特徴とする請求項4に記載の高周波加熱用の変成器。
  6. 前記カバーの外周面に前記加熱コイルへの通電をオン・オフさせる加熱スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の高周波加熱用の変成器。
  7. 前記加熱コイルは、その基部が前記カバーの一方の開口端部に取り付けられるホルダーと、該ホルダーの先端に固定されたコイル部とを有し、前記コイル部が前記カバーの中心に対して偏心して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の高周波加熱用の変成器。
  8. 前記コイル部は、馬蹄形に形成されて放射温度計によりワークの温度を測定するための開口が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の高周波加熱用の変成器。
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